JP2003142705A - 光起電力素子 - Google Patents

光起電力素子

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JP2003142705A
JP2003142705A JP2001342518A JP2001342518A JP2003142705A JP 2003142705 A JP2003142705 A JP 2003142705A JP 2001342518 A JP2001342518 A JP 2001342518A JP 2001342518 A JP2001342518 A JP 2001342518A JP 2003142705 A JP2003142705 A JP 2003142705A
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photovoltaic element
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microcrystalline silicon
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JP2001342518A
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Tetsuhiro Horie
哲弘 堀江
Shoji Morita
章二 森田
Tatsuyuki Nishimiya
立享 西宮
Kengo Yamaguchi
賢剛 山口
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/548Amorphous silicon PV cells

Abstract

(57)【要約】 【課題】 短絡電流密度の低下を最小限に抑えて、開放
電圧を高くすることを可能とし、光電変換効率の高いシ
リコン系の光電変換素子を提供する。 【解決手段】 第二微結晶シリコン膜6を光電変換層と
したpin型の膜面入射微結晶シリコン系光起電力素子
100において、i層がボロン(B)、ガリウム(G
a)又はインジウム(In)を不純物として含有し、こ
のi層の不純物濃度を1×1016/cm3以上1×10
18/cm3以下とするように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリコン膜、微結
晶シリコン膜或いは非晶質シリコン膜を光電変換膜とし
て用いる、pin型又はnip型の光起電力素子の構造
に関するものである。光起電力素子とは、太陽光発電素
子、太陽電池、光センサー等をいう。
【0002】
【従来の技術】シリコン系薄膜を用いた光起電力素子の
代表格として、光電変換層として非晶質シリコン膜を用
いた非晶質シリコン系の太陽電池がある。ここで、非晶
質シリコン膜とは、膜中に、いわゆるラマン分光測定に
よる結晶シリコンの520cm -1のピーク成分を含まな
いものをいう。これに対して、微結晶シリコン膜とは、
膜中に、いわゆるラマン分光測定による結晶シリコンの
520cm-1のピーク成分を含む全てのシリコン膜をい
う。
【0003】この非晶質シリコン系光電変換素子は、い
わゆるpin型又はnip型の積層構造として形成され
る。ここで、pin型とは、光入射側から1×1018
cm 3以上のp型不純物を含むp層、p型不純物及びn
型不純物を1×1016/cm3未満しか含まないi層、
及び1×1018/cm3以上のn型不純物を含むn層の
積層構造をもつ光起電力素子をいう。また、nip型と
は、光入射側から1×1018/cm3以上のn型不純物
を含むn層、p型不純物及びn型不純物を1×1016
cm3未満しか含まないi層、及び1×1018/cm3
上のp型不純物を含むp層の積層構造をもつ光起電力素
子をいう。非晶質シリコン系太陽電池では、p/i界面
及びn/i界面に発生する内部電界により電荷を効率よ
く収集するために、pin型又はnip型が用いられ
る。
【0004】通常、非晶質シリコン膜は、原料ガスとし
てシラン等の珪素含有ガスを用いるプラズマCVD(Che
mical Vapor Deposition)法によって製造される。プラ
ズマの発生には、周波数13.56MHzの高周波電源
が用いられる。非晶質シリコン膜は、200℃以下の低
温でガラス、金属又はプラスチック等の安価な基板上に
製膜することができ、かつ、大面積製膜が可能であるこ
とを特徴とする。この特徴を活かし、非晶質シリコン系
光電変換素子は量産時の低コスト化が期待されている。
【0005】しかし、非晶質シリコン系光電変換素子に
光を照射すると、光を吸収し電荷を発生させる役割を持
つi層内に欠陥が発生してしまう。そのため、光照射前
と比較して光電変換効率が1割から3割程度低下する光
劣化現象が実用化上の大きな障害となっている。光劣化
現象のメカニズムについては種々の研究が精力的に行わ
れているにもかかわらず、完全には解明されておらず、
抜本的な解決策も確立されていないのが現状である。微
結晶シリコン膜に比べて300nm以上700nm以下
の光吸収係数が大きい非晶質シリコン系光電変換素子で
は、光劣化を抑制する意味からも光電変換層は通常0.
5μm以下の膜厚で構成される。
【0006】これに対し、近年、光電変換層として非晶
質シリコンの代わりに微結晶シリコンを用いる試みが報
告されている(例えば、J.Meier et al., Mat.Res.Soc.
Symp.Proc. Vo.420,p3(1996))。この微結晶シリコン系
光電変換素子は、10MHz〜300MHz領域のVH
F帯の電源を用いた高周波プラズマCVD法により形成
され、非晶質シリコンのような光劣化現象を伴わないと
報告されている。微結晶シリコン系光起電力素子は、非
晶質シリコンと同様にシラン等のプラズマCVD法で製
膜可能なため、大面積化及び量産時の低コスト化の可能
性を秘めている。
【0007】微結晶シリコン膜は、非晶質シリコン膜に
比べて700nm以下の短波長側の光吸収係数が小さい
ので、光電変換膜として大きな電流密度を得るために、
通常0.3μm以上20μm以下の膜厚で用いられる。
また、通常は非晶質シリコン系光電変換素子と同様に、
p/i界面又はn/i界面に発生する内部電界を利用す
る観点から、微結晶シリコン系光起電力素子もpin型
又はnip型が用いられている。また、微結晶シリコン
系光起電力素子は、非晶質シリコン系光起電力素子と比
較して、700nm以上の長波長光をより多く吸収でき
る。そこで、光入射側から非晶質シリコン系光電変換素
子、微結晶シリコン系光電変換素子を積層し、入射光を
無駄なく利用するタンデム型光電変換素子として高効率
化することも可能である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、微結晶シ
リコン系光電変換素子は、プラズマCVD法により形成
できるため量産性に優れ、非晶質シリコン系光電変換素
子のように光照射に伴う光電変換効率の劣化がないとい
う利点を有している。しかしながら、上記の通り、微結
晶シリコン膜は700nm以下の短波長側の光吸収係数
が小さいために電荷発生層となるi層の膜厚を0.3μ
m以上20μm以下まで厚くする必要があるため、pi
n型又はnip型を採用しても、i層膜厚全体に広がる
まで内部電界を発生させることができず、内部電界が印
加されない領域では十分な電荷収集効果を得ることがで
きていなかった。一方、pin型又はnip型を取るこ
とにより、微結晶シリコン系光起電力素子は、p/i界
面又はn/i界面いずれかのフェルミ準位差である電圧
しか出力ができなくなる。i層のp型不純物又はn型不
純物は1×1016/cm3未満であるので、p/i界面
又はn/i界面のフェルミ準位差は、単結晶シリコンの
禁制帯幅(1.12eV)の半分(0.56eV)以下
となる。その結果、光起電力素子の開放電圧が低くなっ
てしまう問題があった。
【0009】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、短絡電流密度の低下を最小限に抑えて、開放電圧を
高くすることを可能とし、光電変換効率の高いシリコン
系の光電変換素子を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、シリコン膜を光電変換層としたpin型又はnip
型光起電力素子において、i層がボロン(B)、ガリウ
ム(Ga)又はインジウム(In)を不純物として含有
し、このi層の不純物濃度を1×1016/cm3以上1
×1018/cm3以下としたことを特徴とする。
【0011】請求項2に記載の発明は、微結晶シリコン
膜を光電変換層としたpin型又はnip型光起電力素
子において、i層がボロン(B)、ガリウム(Ga)又
はインジウム(In)を不純物して含有し、このi層の
不純物濃度を1×1016/cm3以上1×1018/cm3
以下としたことを特徴とする。
【0012】請求項3に記載の発明は、光入射側から順
に、非晶質シリコン膜を光電変換膜とした光起電力素
子、微結晶シリコン膜を光電変換膜としたpin型又は
nip型光起電力素子を積層した光起電力素子におい
て、前記微結晶シリコン膜のi層がボロン(B)、ガリ
ウム(Ga)又はインジウム(In)を不純物として含
有し、このi層の不純物濃度を1×1016/cm3以上
1×1018/cm3以下としたことを特徴とする。
【0013】請求項4に記載の発明は、シリコン膜を光
電変換層としたpin型又はnip型光起電力素子にお
いて、i層がリン(P)、砒素(As)若しくはアンチ
モン(Sb)を不純物として含有し、このi層の不純物
濃度を1×1016/cm3以上1×1018/cm3以下と
したことを特徴とする。
【0014】請求項5に記載の発明は、微結晶シリコン
膜を光電変換層としたpin型又はnip型光起電力素
子において、i層がリン(P)、砒素(As)若しくは
アンチモン(Sb)を不純物として含有し、このi層の
不純物濃度を1×1016/cm3以上1×1018/cm3
以下としたことを特徴とする。
【0015】請求項6に記載の発明は、光入射側から順
に、非晶質シリコン膜を光電変換膜とした光起電力素
子、微結晶シリコン膜を光電変換膜としたpin型又は
nip型光起電力素子を積層した光起電力素子におい
て、前記微結晶シリコン膜のi層がリン(P)、砒素
(As)若しくはアンチモン(Sb)を不純物として含
有し、このi層の不純物濃度を1×1016/cm3以上
1×1018/cm3以下としたことを特徴とする。
【0016】請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の
何れかに記載の光起電力素子であって、前記i層の膜厚
が、0.3μm以上10μm以下であることを特徴とす
る。
【0017】本発明においては、このように、従来の微
結晶シリコン系光起電力素子ではp型不純物又はn型不
純物を1×1016/cm3未満しか含有しないi層に、
p型不純物又はn型不純物を1×1016/cm3以上1
×1018/cm3以下含有させることにより、上記問題
点を解決するものである。i層にp型不純物を1×10
16/cm3以上含有させることにより、微結晶シリコン
系光起電力素子では、p/i界面のフェルミ準位差を理
論上単結晶シリコンの禁制帯幅1.12eVまで広げる
ことが出来る。同様に、i層にn型不純物を1×1016
/cm3以上含有させることにより、微結晶シリコン系
光起電力素子ではn/i界面のフェルミ準位差を理論上
単結晶シリコンの禁制帯幅1.12eVまで広げること
が出来る。その結果、従来の微結晶シリコン系光起電力
素子よりも開放電圧をさらに向上させることができるよ
うになる。
【0018】しかしながら、i層の不純物含有量の増加
は、微結晶シリコン系光起電力素子から取り出せる短絡
電流密度を低下させる原因ともなる。微結晶シリコン系
光起電力素子では、i層は光吸収により発生した電荷を
拡散によりp層又はn層まで移動させ、電流として取り
出す。微結晶シリコン膜では、電荷の拡散長が単結晶シ
リコン膜よりも百分の一程度まで低い。ここで、電荷の
拡散長とは、膜中で光吸収により発生した電荷が拡散に
より膜中を移動する場合に、その発生量の1/e(eは
自然対数の底数)倍となる移動距離をいう。p型不純物
又はn型不純物の含有量を増加させると、膜中の不純物
イオン散乱等の増加により、i層の電荷拡散長は短くな
るため、微結晶シリコン系光起電力素子から取り出せる
短絡電流密度は低下することとなる。この低下量は、微
結晶シリコン膜の拡散長の絶対値、膜厚、光吸収係数等
により影響を受ける。
【0019】本発明は、実際にi層の不純物含有量を変
化させて微結晶シリコン系光起電力素子の試作を重ねる
ことにより、i層のp型不純物又はn型不純物の含有量
を1×1016/cm3以上1×1018/cm3以下にする
ことにより短絡電流密度の低下を最小限に抑え、開放電
圧を向上できることを明らかにしたものである。i層の
不純物含有量が1×1016/cm3以下の場合、開放電
圧向上効果が小さい。一方、i層の不純物含有量が1×
1018/cm3以上の場合、短絡電流低下の影響が、開
放電圧向上効果を上回るため、却って、光電変換効率が
低下する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る光起電力素子
の実施の形態について、図面を用いて説明する。本実施
形態においては、膜面入射微結晶シリコン系光起電力素
子、基板面入射微結晶シリコン系光起電力素子、膜面入
射非晶質シリコン/微結晶シリコンタンデム型光起電力
素子、及び基板面入射非晶質シリコン/微結晶シリコン
タンデム型光起電力素子といった各々の光起電力素子
に、本発明を適用した例について説明する。
【0021】図1に、膜面入射微結晶シリコン系光起電
力素子の断面模式図を、図2に基板面入射微結晶シリコ
ン系光起電力素子の断面模式図、図3に膜面入射非晶質
シリコン/微結晶シリコンタンデム型光起電力素子の断
面模式図、及び図4に基板面入射非晶質シリコン/微結
晶シリコンタンデム型光起電力素子の断面模式図を、各
々示す。
【0022】先ず、図1の断面模式図を用いて、膜面入
射微結晶シリコン系光起電力素子100の基本的な構成
を説明する。膜面入射微結晶シリコン系光起電力素子1
00は、基板12上に各種膜を積層して形成した光起電
力素子に対して、基板12の反対側から入射光14を入
射させて、金属電極2及び透明導電膜10の間に発生す
る起電力を取り出す構成となっている。
【0023】膜面入射微結晶シリコン系光起電力素子1
00は、以下の手順で形成される。基板12は、青板ガ
ラス、白板ガラス、低アルカリガラス等のガラス基板、
ポリカーボネイト、ポリエチレン等のプラスチック基
板、ステンレス、アルミニウム等の金属基板を用いるこ
とができる。このとき、膜面入射微結晶シリコン系光起
電力素子100では、基板12と反対側から入射光14
を入射させるために、基板12自体は透明、半透明又は
不透明のいずれであっても構わない。さらに、微結晶シ
リコン膜は300℃以下で製膜されるために低融点の材
料を用いることができ、製造コストを下げることができ
る。基板12とその表面上に形成される透明導電膜10
の間に、Al、Ag、Cu、Au、Ti、Ta若しくは
Ptのいずれか一つ以上又はこれらの合金からなる反射
膜を形成しても良い。
【0024】基板12上には、透明導電膜10が形成さ
れる。透明導電膜10は、膜面入射微結晶シリコン系光
起電力素子100の基板12側からの電力取り出しの電
極の役割と、基板12上での光反射膜としての役割とを
兼ねている。透明導電膜10は、SnO2、ZnO若し
くはITO(Indium-Tin Oxide)のいずれか一つ以上又は
これらを多層膜として構成する。
【0025】透明導電膜10上には、微結晶シリコン系
セル101を構成する第三高濃度不純物含有膜8を形成
する。nip型の膜面入射微結晶シリコン系光起電力素
子100では、第三高濃度不純物含有膜8は、p型不純
物であるボロン(B)、ガリウム(Ga)又はアンチモ
ン(Sb)が1×1018/cm3以上ドープされたp型
膜とする。pin型の膜面入射微結晶シリコン系光起電
力素子100では、第三高濃度不純物含有膜8は、n型
不純物であるリン(P)、砒素(As)又はインジウム
(In)が1×1018/cm3以上ドープされたn型膜
とする。
【0026】第三高濃度不純物含有膜8には、シリコン
膜、シリコンカーバイド膜又はシリコンゲルマニウム膜
等が用いられる。また、第三高濃度不純物含有膜8は、
非晶質、微結晶又は多結晶のいずれの膜質も用いること
ができる。膜厚は5nm以上100nm以下が好まし
く、さらには20nm以上50nm以下がより好まし
い。第三高濃度不純物含有膜8は、シラン、ジシラン又
はジクロルシラン等の珪素含有ガス、メタン、プロパン
又はアセチレン等の炭素含有ガス、若しくはゲルマン等
のゲルマニウム含有ガスにp型不純物を含んだジボラ
ン、有機ガリウム等若しくはn型不純物を含んだホスフ
ィン、アルシン等のドーピングガスを混合した原料ガス
又はこの原料ガスを水素、ヘリウム、ネオン、アルゴ
ン、クリプトン等で希釈したガスのプラズマ化学気相成
長(プラズマCVD)により形成する。
【0027】第三高濃度不純物含有膜8上には、微結晶
シリコン系セル101の光電変換機能の中心をなす第二
微結晶シリコン膜(微結晶シリコン膜、シリコン膜)6
を形成する。第二微結晶シリコン膜6には、微結晶シリ
コン膜が用いられる。非晶質シリコン膜に比べて微結晶
シリコン膜は、300nm以上700nm以下の可視領
域の光吸収が小さいため、第二微結晶シリコン膜6の膜
厚は0.3μm以上10μm以下が好ましい。
【0028】ここでは、第二微結晶シリコン膜6は、p
型不純物であるB、Ga又はSbが1×1016/cm3
以上1×1018/cm3以下ドープされたp型膜、又は
n型不純物であるP、As又はInが1×1016/cm
3以上1×1018/cm3以下ドープされたn型膜とす
る。
【0029】第二微結晶シリコン膜6は、シラン、ジシ
ラン又はジクロルシラン等の珪素含有ガスにp型不純物
を含んだジボラン、有機ガリウム等若しくはn型不純物
を含んだホスフィン、アルシン等のドーピングガスを混
合した原料ガスを水素で希釈したガスのプラズマ化学気
相成長により形成する。シラン、ジシラン等のハロゲン
を含まない珪素含有ガスを水素希釈して原料ガスとする
場合には、珪素含有ガスに対する水素の流量比は、15
倍以上300倍以下とすることが望ましい。流量比を1
5倍以下とした場合には、第二微結晶シリコン膜6が完
全な非晶質シリコン膜となり、光起電力素子の光電変換
効率が低下する。逆に、流量比を300倍以上とした場
合には、第二微結晶シリコン膜6の製膜速度が著しく低
下し、生産性が大きく低下するため、実際の量産技術と
して不十分なものとなる。第二微結晶シリコン膜6製膜
時のプラズマ製膜室内の原料ガス圧力は、0.5Tor
r以上20Torr以下とすることが好ましい。プラズ
マ化学気相成長は、電極に周波数10MHz以上200
MHz以下の高周波電力を印加して行う。
【0030】第二微結晶シリコン膜6上には、第三高濃
度不純物含有膜8と逆の導電型の第一高濃度不純物含有
膜4が形成される。nip型の膜面入射微結晶シリコン
系光起電力素子100では、第三高濃度不純物含有膜8
は、n型不純物であるP、As又はInが1×1018
cm3以上ドープされたn型膜とする。pin型の膜面
入射微結晶シリコン系光起電力素子100では、p型不
純物であるB、Ga又はSbが1×1018/cm3以上
ドープされたp型膜とする。第三高濃度不純物含有膜8
には、シリコン膜、シリコンカーバイド膜又はシリコン
ゲルマニウム膜等が用いられる。第三高濃度不純物含有
膜8は、非晶質、微結晶又は多結晶のいずれの膜質も用
いることができる。膜厚は5nm以上100nm以下が
好ましく、さらには20nm以上50nm以下がより好
ましい。第三高濃度不純物含有膜8は、シラン、ジシラ
ン若しくはジクロルシラン等の珪素含有ガス、メタン、
プロパン若しくはアセチレン等の炭素含有ガス、ゲルマ
ン等のゲルマニウム含有ガスにp型不純物を含んだジボ
ラン、有機ガリウム等若しくはn型不純物を含んだホス
フィン、アルシン等のドーピングガスを混合した原料ガ
ス、又はこの原料ガスを水素、ヘリウム、ネオン、アル
ゴン、クリプトン等で希釈したガスのプラズマ化学気相
成長により形成する。
【0031】第三高濃度不純物含有膜8、第二微結晶シ
リコン膜6及び第一高濃度不純物含有膜4の積層膜から
なる微結晶シリコン系セル101上には、透明導電膜1
6が形成される。透明導電膜16は、光入射側の電力取
り出し用電極であり、SnO 2、ZnO若しくはITO
の透明導電膜のいずれか一つ以上又はこれらを多層膜と
して構成する。透明導電膜16上には、透明導電膜16
の集電電極として金属電極2が形成される。金属電極2
は、Al、Ag、Cu、Au、Ti、Ta若しくはPt
のいずれか一つ以上又はこれらの合金を用いることがで
きる。
【0032】図2の基板面入射微結晶シリコン系光起電
力素子も、図1の膜面入射微結晶シリコン系光起電力素
子と同様の手順で形成することができる。基板面入射微
結晶シリコン系光起電力素子110に用いられる基板1
2は、青板ガラス、白板ガラス、低アルカリガラス等の
ガラス基板、ポリカーボネイト、ポリエチレン等のプラ
スチック基板を用いることができる。なお、膜面入射微
結晶シリコン系光起電力素子100では、基板と反対側
から入射光14を入射させるために、基板12自体は透
明、半透明又は不透明のいずれであっても構わなかった
が、基板面入射微結晶シリコン系光起電力素子110で
は、基板12側から入射光14を入射するために、基板
12自体は透明、半透明である必要がある。
【0033】さらに、本発明は、図3の膜面入射非晶質
シリコン/微結晶シリコンタンデム型光起電力素子又は
図4の基板面入射非晶質シリコン/微結晶シリコンタン
デム型光起電力素子にも用いることができる。タンデム
型光起電力素子は、入射光14の光入射側から非晶質シ
リコン系セル202、212と、微結晶シリコン系セル
201、211とを順に形成した構造を持つ。非晶質シ
リコン系セル202、212は、第一高濃度不純物含有
膜18、第二非晶質シリコン膜(非晶質シリコン膜、シ
リコン膜)20、及び第三高濃度不純物含有膜22の積
層構造からなる。微結晶シリコン系セル201は、図1
の微結晶シリコン系セル101と同様の手順で形成し、
微結晶シリコン系セル211は図2の微結晶シリコン系
セル111と同様の手順で形成する。
【0034】nip型では、第三高濃度不純物含有膜2
2は、p型不純物であるB、Ga又はSbが1×1018
/cm3以上ドープされたp型膜とする。pin型で
は、第三高濃度不純物含有膜22は、n型不純物である
P、As又はInが1×1018/cm3以上ドープされ
たn型膜とする。第三高濃度不純物含有膜22には、シ
リコン膜、シリコンカーバイド膜、又はシリコンゲルマ
ニウム膜等が用いられる。第三高濃度不純物含有膜22
は、非晶質、微結晶又は多結晶のいずれかの膜質又はこ
れらの積層膜を用いることができる。膜厚は5nm以上
100nm以下が好ましく、さらには10nm以上50
nm以下がより好ましい。第三高濃度不純物含有膜22
は、シラン、ジシラン又はジクロルシラン等の珪素含有
ガス、メタン、プロパン又はアセチレン等の炭素含有ガ
ス、ゲルマン等のゲルマニウム含有ガスにp型不純物を
含んだジボラン、有機ガリウム等若しくはn型不純物を
含んだホスフィン、アルシン等のドーピングガスを混合
した原料ガス又はこの原料ガスを水素、ヘリウム、ネオ
ン、アルゴン、クリプトン等で希釈したガスのプラズマ
化学気相成長により形成する。
【0035】第二非晶質シリコン膜20には、非晶質シ
リコン膜が用いられる。微結晶シリコン膜に比べて非晶
質シリコン膜は、300nm以上700nm以下の可視
領域の光吸収が大きいため、第二非晶質シリコン膜20
の膜厚は、150nm以上400nm以下が好ましい。
本発明では、第二非晶質シリコン膜20は、p型不純物
であるB、Ga若しくはSb、又はn型不純物である
P、As若しくはInの膜中含有量が1×1016/cm
3以下であるi型膜とすることが好ましい。
【0036】第二非晶質シリコン膜20は、シラン、ジ
シラン若しくはジクロルシラン等の珪素含有ガスを原料
ガス又は珪素含有ガスを水素で希釈した原料ガスのプラ
ズマ化学気相成長により形成する。原料ガス圧力は、
0.01Torr以上1Torr以下とすることが好ま
しい。プラズマ化学気相成長は電極に周波数10MHz
以上200MHz以下の高周波電力を印加して行う。
【0037】第一高濃度不純物含有膜18は、第三高濃
度不純物含有膜22と逆の導電型の膜で形成される。n
ip型では、第一高濃度不純物含有膜18は、n型不純
物であるP、As又はInが1×1018/cm3以上ド
ープされたn型膜とする。pin型では、p型不純物で
あるB、Ga又はSbが1×1018/cm3以上ドープ
されたp型膜とする。第一高濃度不純物含有膜18に
は、シリコン膜、シリコンカーバイド膜又はシリコンゲ
ルマニウム膜等が用いられる。第一高濃度不純物含有膜
18は、非晶質、微結晶又は多結晶のいずれかの膜質又
はこれらの積層膜を用いることができる。膜厚は5nm
以上100nm以下が好ましく、さらには10nm以上
50nm以下がより好ましい。第一高濃度不純物含有膜
18は、シラン、ジシラン又はジクロルシラン等の珪素
含有ガス、メタン、プロパン又はアセチレン等の炭素含
有ガス、ゲルマン等のゲルマニウム含有ガスにp型不純
物を含んだジボラン、有機ガリウム等若しくはn型不純
物を含んだホスフィン、アルシン等のドーピングガスを
混合した原料ガス又はこの原料ガスを水素、ヘリウム、
ネオン、アルゴン、クリプトン等で希釈したガスのプラ
ズマ化学気相成長により形成する。
【0038】
【実施例】本発明の実施例を、以下に説明する。表1
に、参考例1〜3及び実施例1〜18における第二微結
晶シリコン膜6の形成条件を示す。
【0039】
【表1】
【0040】[参考例1〜3]参考例1〜3として、図
1のpin型の微結晶シリコン系光起電力素子100に
類似する光起電力素子を形成した。ガラス基板上に膜厚
300nmのAl膜を蒸着した基板12を用いた。基板
12上には、膜厚100nmのZnO膜を透明導電膜1
0としてスパッタリング法により形成した。透明導電膜
10上には、P(リン)がドープされた厚さ30nmの
n型の第三高濃度不純物含有膜8、厚さ1.5μm、
2.0μm又は3.0μmのi型の第二微結晶シリコン
膜6、及び、ボロン(B)がドープされた厚さ30nm
のp型の第一高濃度不純物含有膜4を、プラズマ化学気
相成長法により製膜した。第二微結晶シリコン膜6は、
シランガスを水素で50倍に希釈した原料ガスを用い、
ジボラン又はホスフィン等のp型又はn型の不純物含有
ガスは混合せずに製膜を行った。このとき、第二微結晶
シリコン膜6中のp型及びn型の不純物濃度を、二次イ
オン質量分析で測定した結果、いずれの不純物も1×1
15/cm3であった。第一高濃度不純物含有膜4上に
は、透明導電膜16として膜厚300nmのITO膜を
イオンプレーティング法により形成し、さらに金属電極
2として膜厚500nmのAl電極を蒸着により櫛形に
形成した。
【0041】[実施例1〜9]実施例1〜9として、図
1のpin型の微結晶シリコン系光起電力素子100を
形成した。ガラス基板上に膜厚300nmのAl膜を蒸
着した基板12を用いた。基板12上には、膜厚100
nmのZnO膜を透明導電膜10として、スパッタリン
グ法により形成した。透明導電膜10上には、Pがドー
プされた厚さ30nmのn型の第三高濃度不純物含有膜
8、厚さ1.5μm、2.0μm又は3.0μmのi型
の第二微結晶シリコン膜6、及び、Bがドープされた厚
さ30nmのp型の第一高濃度不純物含有膜4を、プラ
ズマ化学気相成長法により製膜した。第二微結晶シリコ
ン膜6は、シランガスを水素で50倍に希釈した原料ガ
スを用い、p型不純物であるBの含有ガスであるジボラ
ンを混合して製膜を行った。このとき、第二微結晶シリ
コン膜6中のB不純物濃度を二次イオン質量分析で測定
した結果、B濃度は1×1016/cm3以上1×1018
/cm3以下の範囲にあった。
【0042】第一高濃度不純物含有膜4上には、透明導
電膜16として、膜厚300nmのITO膜をイオンプ
レーティング法により形成し、さらに金属電極2とし
て、膜厚500nmのAl電極を蒸着により櫛形に形成
した。
【0043】[実施例10〜18]実施例10〜18と
して、図1のpin型の微結晶シリコン系光起電力素子
100を形成した。ガラス基板上に膜厚300nmのA
l膜を蒸着した基板12を用いた。基板12上には、膜
厚100nmのZnO膜を透明導電膜10として、スパ
ッタリング法により形成した。透明導電膜10上には、
Pがドープされた厚さ30nmのn型の第三高濃度不純
物含有膜8、厚さ1.5μm、2.0μm又は3.0μ
mのi型の第二微結晶シリコン膜6、及び、Bがドープ
された厚さ30nmのp型の第一高濃度不純物含有膜4
を、プラズマ化学気相成長法により製膜した。
【0044】第二微結晶シリコン膜6は、シランガスを
水素で50倍に希釈した原料ガスを用い、n型不純物で
あるPの含有ガスであるホスフィンを混合して製膜を行
った。このとき、第二微結晶シリコン膜6中のP不純物
濃度を二次イオン質量分析で測定した結果、P濃度は1
×1016/cm3以上1×1018/cm3以下の範囲にあ
った。
【0045】第一高濃度不純物含有膜4上には、透明導
電膜16として膜厚300nmのITO膜をイオンプレ
ーティング法により形成し、さらに金属電極2として膜
厚500nmのAl電極を蒸着により櫛形に形成した。
【0046】参考例1の場合の短絡電流密度、開放電
圧、形状因子及び効率を1とした場合の、各例における
短絡電流比、開放電圧比、形状因子比及び効率比を、表
1に示す。参考例1に対して、すべての実施例において
開放電圧比は1.0を超えており、第二微結晶シリコン
膜6にB又はPを1×1016/cm3以上1×1018
cm3以下の濃度でドープすることにより開放電圧を向
上できた。加えて、第二微結晶シリコン膜6にBをドー
プした場合には1×1016/cm3以下まで、Pをドー
プした場合には1×1017/cm3以下まで短絡電流密
度の低下も抑制できた。その結果、実施例15では参考
例1の1.27倍まで効率比を向上できた。
【0047】[参考例4]参考例4として、本発明のp
in型の膜面入射非晶質シリコン/微結晶シリコンタン
デム型光起電力素子に類似するタンデム型光起電力素子
を形成した。ガラス基板上に膜厚300nmのAl膜を
蒸着した基板12を用いた。基板12上には、膜厚10
0nmのZnO膜を透明導電膜10としてスパッタリン
グ法により形成した。透明導電膜10上には、Pがドー
プされた厚さ30nmのn型の第三高濃度不純物含有膜
8、厚さ3.0μmのi型の第二微結晶シリコン膜6、
及び、Bがドープされた厚さ30nmのp型の第一高濃
度不純物含有膜4を、プラズマ化学気相成長法により製
膜した。第二微結晶シリコン膜6は、シランガスを水素
で50倍に希釈した原料ガスを用い、ジボラン又はホス
フィン等のp型又はn型の不純物含有ガスは混合せずに
製膜を行った。このとき、第二微結晶シリコン膜6中の
p型及びn型の不純物濃度を二次イオン質量分析で測定
した結果、いずれの不純物も1×1015/cm3であっ
た。
【0048】第一高濃度不純物含有膜4上には、Pがド
ープされた厚さ30nmのn型の第三高濃度不純物含有
膜22、厚さ300nmのi型の第二非晶質シリコン膜
20、及び、Bがドープされた厚さ30nmのp型の第
一高濃度不純物含有膜18を、プラズマ化学気相成長法
により製膜した。このとき、第二非晶質シリコン膜20
中のp型及びn型の不純物濃度を二次イオン質量分析で
測定した結果、いずれの不純物も1×1015/cm3
あった。第一高濃度不純物含有膜18上には、透明導電
膜16として膜厚300nmのITO膜をイオンプレー
ティング法により形成し、さらに金属電極2として膜厚
500nmのAl電極を蒸着により櫛形に形成した。
【0049】[実施例19]実施例19として、本発明
のpin型の膜面入射非晶質シリコン/微結晶シリコン
タンデム型光起電力素子を形成した。ガラス基板上に膜
厚300nmのAl膜を蒸着した基板12を用いた。基
板12上には膜厚100nmのZnO膜を透明導電膜1
0としてスパッタリング法により形成した。透明導電膜
10上には厚さ30nmのPドープされたn型の第三高
濃度不純物含有膜8、厚さ3.0μmのi型の第二微結
晶シリコン膜6、及び厚さ30nmのBドープされたp
型の第一高濃度不純物含有膜4をプラズマ化学気相成長
法により製膜した。第二微結晶シリコン膜6はシランガ
スを水素で50倍に希釈した原料ガスを用い、n型不純
物であるPの含有ガスであるホスフィンを混合して製膜
を行った。このとき、第二微結晶シリコン膜6中のP不
純物濃度を二次イオン質量分析で測定した結果、P濃度
は1×1017/cm3であった。
【0050】第一高濃度不純物含有膜4上には厚さ30
nmのPドープされたn型の第三高濃度不純物含有膜2
2、厚さ300nmのi型の第二非晶質シリコン膜2
0、及び厚さ30nmのBドープされたp型の第一高濃
度不純物含有膜18をプラズマ化学気相成長法により製
膜した。このとき、第二非晶質シリコン膜20中のp型
及びn型の不純物濃度を二次イオン質量分析で測定した
結果、いずれの不純物も1×1015/cm3であった。
第一高濃度不純物含有膜18上には透明導電膜16とし
て膜厚300nmのITO膜をイオンプレーティング法
により形成し、さらに金属電極2として膜厚500nm
のAl電極を蒸着により櫛形に形成した。
【0051】表2に、参考例4及び実施例19の形成条
件及び素子変換特性を示す。参考例4の場合の短絡電流
密度、開放電圧、形状因子及び効率を1とした場合の、
実施例19の短絡電流比、開放電圧比、形状因子比及び
効率比を示している。参考例4に対して、実施例19で
は短絡電流比、開放電圧比、形状因子比及び効率比いず
れも1.0を超えており、第二微結晶シリコン膜6にP
を1×1017/cm3の濃度でドープすることにより開
放電圧を向上できた。加えて、短絡電流密度の低下も抑
制できた。その結果、実施例19では、参考例4の1.
12倍まで効率比を向上できた。
【0052】
【表2】
【0053】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、短絡電
流密度の低下を最小限に抑え、開放電圧を高くすること
が可能となり、光電変換効率の高いシリコン系の光電変
換素子を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 膜面入射微結晶シリコン系光起電力素子の
断面模式図である。
【図2】 基板面入射微結晶シリコン系光起電力素子
の断面模式図である。
【図3】 膜面入射非晶質シリコン/微結晶シリコン
タンデム型光起電力素子の断面模式図である。
【図4】 基板面入射非晶質シリコン/微結晶シリコ
ンタンデム型光起電力素子の断面模式図である。
【符号の説明】
2 金属電極 4 第一高濃度不純物含有膜 6 第二微結晶シリコン膜(微結晶シリコン膜、シリコ
ン膜) 8 第三高濃度不純物含有膜 10 透明導電膜 12 基板 14 入射光 16 透明導電膜 18 第一高濃度不純物含有膜 20 第二非晶質シリコン膜(非晶質シリコン膜、シリ
コン膜) 22 第三高濃度不純物含有膜 100 膜面入射微結晶シリコン系光起電力素子(光起
電力素子) 110 基板面入射微結晶シリコン系光起電力素子(光
起電力素子) 200 膜面入射非晶質シリコン/微結晶シリコンタン
デム型光起電力素子(光起電力素子) 210 基板面入射非晶質シリコン/微結晶シリコンタ
ンデム型光起電力素子(光起電力素子) 101、111、201、211 微結晶シリコン系セ
ル 202、212 非晶質シリコン系セル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西宮 立享 長崎県長崎市深堀町五丁目717番1号 三 菱重工業株式会社長崎研究所内 (72)発明者 山口 賢剛 長崎県長崎市深堀町五丁目717番1号 三 菱重工業株式会社長崎研究所内 Fターム(参考) 5F051 AA01 AA04 AA05 CA03 CA15 DA04 FA04 GA03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン膜を光電変換層としたpin
    型又はnip型光起電力素子において、i層がボロン
    (B)、ガリウム(Ga)又はインジウム(In)を不
    純物として含有し、このi層の不純物濃度を1×1016
    /cm3以上1×1018/cm3以下としたことを特徴と
    する光起電力素子。
  2. 【請求項2】 微結晶シリコン膜を光電変換層とした
    pin型又はnip型光起電力素子において、i層がボ
    ロン(B)、ガリウム(Ga)又はインジウム(In)
    を不純物して含有し、このi層の不純物濃度を1×10
    16/cm3以上1×1018/cm3以下としたことを特徴
    とする光起電力素子。
  3. 【請求項3】 光入射側から順に、非晶質シリコン膜
    を光電変換膜とした光起電力素子、微結晶シリコン膜を
    光電変換膜としたpin型又はnip型光起電力素子を
    積層した光起電力素子において、前記微結晶シリコン膜
    のi層がボロン(B)、ガリウム(Ga)又はインジウ
    ム(In)を不純物として含有し、このi層の不純物濃
    度を1×1016/cm3以上1×1018/cm3以下とし
    たことを特徴とする光起電力素子。
  4. 【請求項4】 シリコン膜を光電変換層としたpin
    型又はnip型光起電力素子において、i層がリン
    (P)、砒素(As)若しくはアンチモン(Sb)を不
    純物として含有し、このi層の不純物濃度を1×1016
    /cm3以上1×1018/cm3以下としたことを特徴と
    する光起電力素子。
  5. 【請求項5】 微結晶シリコン膜を光電変換層とした
    pin型又はnip型光起電力素子において、i層がリ
    ン(P)、砒素(As)若しくはアンチモン(Sb)を
    不純物として含有し、このi層の不純物濃度を1×10
    16/cm3以上1×1018/cm3以下としたことを特徴
    とする光起電力素子。
  6. 【請求項6】 光入射側から順に、非晶質シリコン膜
    を光電変換膜とした光起電力素子、微結晶シリコン膜を
    光電変換膜としたpin型又はnip型光起電力素子を
    積層した光起電力素子において、前記微結晶シリコン膜
    のi層がリン(P)、砒素(As)若しくはアンチモン
    (Sb)を不純物として含有し、このi層の不純物濃度
    を1×1016/cm3以上1×1018/cm3以下とした
    ことを特徴とする光起電力素子。
  7. 【請求項7】 前記i層の膜厚が、0.3μm以上1
    0μm以下であることを特徴とする請求項1〜6の何れ
    かに記載の光起電力素子。
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