JP2003142040A - 密閉型電池 - Google Patents

密閉型電池

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JP2003142040A
JP2003142040A JP2001340658A JP2001340658A JP2003142040A JP 2003142040 A JP2003142040 A JP 2003142040A JP 2001340658 A JP2001340658 A JP 2001340658A JP 2001340658 A JP2001340658 A JP 2001340658A JP 2003142040 A JP2003142040 A JP 2003142040A
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copper
alloy
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Masahiro Takahashi
昌弘 高橋
Satoshi Onodera
敏 小野寺
Masami Komaba
正巳 駒庭
Masami Horie
政美 堀江
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NEC Tokin Tochigi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気的な影響を及ぼさない密閉型電池を提供
する。 【解決手段】 非磁性金属材料または非磁性可撓性材料
を外装体とし、電池要素の電池電極に接続するタブ、お
よび電池の電極引出端子を構成する金属材料として、
銅、銅合金、非磁性合金鋼からなる群から選ばれる非磁
性金属材料を用いた密閉型電池。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、密閉型電池に関
し、とくにアルミニウムまたはその合金製の電池缶、ア
ルミニウム箔と合成樹脂からなる可撓性の部材を外装体
として用いた密閉型電池に関し、磁気的な影響が少ない
密閉型電池に関する。 【0002】 【従来の技術】小型の電子機器の電源として各種の電池
が用いられており、携帯電話、ノートパソコン、カムコ
ーダ等の電源として、小型で大容量の密閉型電池が用い
られており、高容量のリチウム電池やリチウムイオン二
次電池等の非水電解液電池が用いられている。機器の小
型化に対応して、円筒型電池に加えて、小さな空間を有
効に利用することができる角型の密閉式電池がひろく用
いられている。角型電池においては、アルミニウムまた
はその合金を電池缶とし、電池缶を正極端子とし、電池
缶から絶縁性部材によって隔離した電極端子が取り付け
られている。 【0003】図5は、従来のアルミニウムまたはその合
金からなる電池缶を用いた密閉型電池の一例を説明する
図である。密閉型電池1は、アルミニウムまたはその合
金からなる角筒状の金属容器2(以下、電池缶とも称
す)に、正極電極と負極電極をセパレータを介して巻回
した電池要素が収納されており、電池缶2の開口部に
は、アルミニウムまたはその合金の金属板3に電極端子
を取り付けた電池ヘッダ5が装着されている。電池ヘッ
ダ5には、中央部に設けた貫通孔に外部絶縁板6Aを装
着して電極引出部7Aを有する電極導出ピンが内側から
かしめて製造されている。 【0004】また、電池ヘッダ5には、電池の内部圧力
の異常な上昇時に圧力を開放するために他の部分よりも
肉厚が薄い薄肉部8、電解液を注液し、電解液の注液後
に封口する小孔からなる注液口9が設けられており、注
液口9から電解液を注入し、電池ヘッダの金属板と同一
の材料からなる金属部材を埋め込み溶接して封口してい
る。負極引出端子は、電池ヘッダに設けた貫通孔に絶縁
性部材を装着し、電極導出ピンによって絶縁性部材をか
しめることによって、密閉型電池の気密性を保持すると
いう機能を有しており、かしめによって充分な固着力を
発揮し、しかも経時的にかしめ部がゆるむことがない金
属材料を用いることが要求されており、鉄系の金属、ニ
ッケル等が用いられている。 【0005】また、アルミニウムまたはその合金からな
る電池缶、あるいは電池ヘッダ5の表面には、外部回路
との接続用の導電タブを接合するために、アルミニウム
とニッケルからなるクラッド体のアルミニウム面を電池
缶に接合して正極引出端子10が形成されている。この
ように、アルミニウムまたはその合金を電池缶とした電
池においても、ニッケル、あるいは鉄系の金属が電極引
出端子の形成に用いられていた。 【0006】リチウムイオン電池等の密閉型電池は、各
種の携帯型機器に広く用いられている。リチウムイオン
電池等の密閉型電池は、小型高容量密度電池として各種
の携帯型機器に広く用いられている。これらの携帯型機
器においては、例えば、地磁気センサを装着した腕時計
等のように、磁気的な影響を受ける素子も用いられてい
る。また、人工衛星を利用した携帯電話等においては人
工衛星との通信用のアンテナとしてマイクロストリップ
アンテナが用いられているが、マイクロストリップアン
テナにおける指向性を高めるために、地磁気センサによ
って得られる方位信号を利用してマイクロストリップア
ンテナの素子の位相シフト制御等を行うことが特開20
01−119330号公報において提案されている。ま
た、特開2000−82914号公報には、GPS装置
の受信用アンテナ等として用いられるマイクロストリッ
プアンテナとして、磁性体基板を用いることが提案され
ている。 【0007】例えば、携帯型機器としては、地磁気セン
サを装着した機器が知られている。また、携帯電話等の
無線通信では、地上波のみに限らず、人工衛星を利用し
た波長の短い電波用の通信機器が用いられている。これ
らの機器では、アンテナとしてマイクロストリップアン
テナが用いられているが、マイクロストリップアンテナ
における指向性を高めるために、地磁気センサによって
得られる方位信号を利用してマイクロストリップアンテ
ナの素子の位相シフト制御等を行うことが提案されてい
る。また、マイクロストリップアンテナとして、磁性体
基板を用いることも提案されている。これらの、地磁気
センサ等の磁気センサを有する機器、あるいは磁性体を
構成部材に用いた電子素子において、それらの近傍に磁
性体はもちろん、比透磁率が大きな部材を配置すると、
磁界が乱されて機器が正確に動作しなくなるおそれがあ
った。 【0008】とくに、携帯型機器においては、機器が小
型であることが要求されるので、各部材の配置には制約
を受けることがあり、磁気センサ、あるいは磁性体を用
いた機器が外部磁界によって悪影響を受けないようにす
るためには、非磁性の電子部品が要求されている。そし
て、携帯機器の電源として用いられている電池において
も非磁性体、あるいは比透磁率の小さなもので構成する
ことが要求されている。アルミニウム等の非磁性金属か
らなる電池缶を用いた電池、あるいはアルミニウム箔と
合成樹脂フィルムとの積層体からなる可撓性を外装材と
した電池においても、ニッケル、鉄系の部材が電極引出
端子、電池電極との接続用のタブ等に使用されており、
磁気的な影響が問題とされる分野においては不充分なも
のであった。 【0009】また、これらの磁気的な影響を及ぼす部材
を小さくすることによって、実質的に磁気的な影響を小
さくすることも考えられるが、電池において通電用の部
材として用いられているので大きさを小さくすることは
電気抵抗の増大につながるので、一般に用いられている
ものよりも小さくすることは問題があった。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、磁気センサ
等を用いた携帯機器のように、磁性の電子部品の近接に
よって動作に悪影響を受けるおそれがある携帯機器にお
いても悪影響を及ぼすことがない非磁性金属缶、あるい
は非磁性の可撓性部材を外装材とした密閉型電池を提供
することを課題とするものである。 【0011】 【課題を解決するための手段】本発明の課題は、密閉型
電池において、非磁性金属材料または非磁性可撓性材料
を外装体とし、電池要素の電池電極に接続するタブ、お
よび電池の電極引出端子を構成する金属材料として、
銅、銅合金、非磁性合金鋼からなる群から選ばれる非磁
性金属材料を用いた密閉型電池によって解決することが
できる。非磁性材料の電池缶に設けた貫通孔に絶縁性部
材を介して取り付けた負極引出端子を構成する金属材料
として、銅、銅合金、非磁性合金鋼からなる群から選ば
れる非磁性金属材料を用いた前記の密閉型電池である。
電池要素が、非磁性集電体上に活物質層を形成した正極
電極と、負極電極をセパレータを介して対向させて巻回
した前記の密閉型電池である。また、電池缶または蓋体
には、銅、銅合金、非磁性合金鋼からなる群から選ばれ
る非磁性金属材料とアルミニウムとのクラッド板のアル
ミニウム面を接合して、正極端子を形成した前記の密閉
型電池である。また、電池要素の負極電極に接続するタ
ブが銅製タブであり、負極電極端子を構成する銅製タブ
を接合する部材が、絶縁性部材上に配置して銅ニッケル
合金製のピンによってかしめた非磁性合金鋼である前記
の密閉型電池である。銅ニッケル合金がコンスタンタン
である前記の密閉型電池である。 【0012】また、密閉型電池において、非磁性材料を
外装体とし、電池要素の電池電極に接続するタブ、およ
び外装体に取り付けた電極端子を構成する金属材料、お
よび電池表面に備えた温度上昇によって通電電流を遮断
する正特性サーミスタ素子を構成する導電性部材として
銅、銅合金、非磁性合金鋼からなる群から選ばれる非磁
性金属材料を用いた密閉型電池である。 【0013】 【発明の実施の形態】本発明は、アルミニウムあるいは
アルミニウム合金等の非磁性金属缶、あるいはアルミニ
ウム箔と合成樹脂フィルムを積層した非磁性の可撓性外
装材を外装体とするとともに、アルミニウム箔、銅箔等
の非磁性材料からなる集電体上に電極活物質層を形成し
た電池電極を有する密閉型電池において、銅合金、非磁
性鋼を導電接続部材、導電接続端子等を構成する部材と
して用いたので、電池を非磁性体とすることによって磁
気的な影響を及ぼさないものとすることができるので、
地磁気センサ等の磁気的な影響を受ける部材を用いた機
器においても、配置の自由度が大きな密閉型電池を提供
することが可能であることを見いだしたものである。 【0014】本発明の密閉型電池においては、電池要素
の負極電極との導電接続用の部材としては、銅またはそ
の合金を用いることができる。また、電池缶を用いた電
池においては、電池ヘッダの金属板に設けた貫通孔に絶
縁板を介して貫通させてかしめて負極引出端子を形成す
る電極導出ピンとしては、かしめの際に、微細な傷、ひ
び割れ等が生じた場合であっても、高湿度環境に曝され
た電極導出ピンが腐食して封口不良等を生じることがな
く、しかも導電接続リードの接続特性が良好である銅ニ
ッケル合金を挙げることができる。すなわち、導電性部
材として、機械的な強度、硬度等を有した銅ニッケル合
金を電極導出ピンとして用いることによって耐食性が良
好であり、かしめ部の経時的な変化が小さく、ニッケル
あるいはその合金製の導電接続リード板、銅あるいは銅
合金からなる導電接続リード板等との接続特性が良好な
導電接続端子を有する密閉型電池を提供することができ
る。 【0015】本発明において使用可能な銅ニッケル合金
としては、コンスタンタンとして測温材料に用いられて
いる45〜43質量%のニッケルを含有した銅ニッケル
合金を挙げることができる。また、30Ni−Cu、2
4Ni−Cu、10Ni−Cu、5Ni−Cu等の合金
を挙げることができる。また、銅ニッケル合金には、
銅、ニッケル以外にその他の元素を含有したものであっ
ても良い。 【0016】また、電極引出端子には、電極導出ピンを
かしめた際にかしめによって変形した部分を受け止める
押さえ板が絶縁性部材上に配置されており、電極導出ピ
ンまたは押さえ板には負極電極とを接続する導電接続タ
ブが接続されているが、押さえ板としては、比透磁率が
小さな非磁性鋼の板状体を用いることができる。 【0017】また、一般にアルミニウムまたはその合金
からなる電池缶は、正極側の導電接続端子を兼ねている
が、アルミニウムまたはその合金からなる電池缶に、
銅、ニッケル等の導電タブを直接接合することは困難で
あるが、電池缶の導電タブを接続する正極引出端子を、
アルミニウムと、銅、銅合金、非磁性合金鋼からなる群
から選ばれる非磁性金属材料とのクラッド体のアルミニ
ウム面を電池缶面に抵抗溶接によって接合することによ
って、磁気的な影響を及ぼさない正極引出端子を形成す
ることができる。 【0018】本発明において用いることが可能な非磁性
鋼としては、オーステナイト系ステンレス鋼、高マンガ
ン鋼であって比透磁率が小さなものを挙げることができ
る。具体的には、SUS304系のステンレス鋼(非透
磁率1.02)、高砂鉄工製非磁性ステンレス鋼TU9
306M(Fe−18.2Cr−12.1Ni−1.5
Mn:比透磁率1.01)、日本鉱業製MN鋼(Fe−
15Cr−13Ni−2Mn:比透磁率1.01)、新
日鉄製YUS130S(Fe−18Cr−6Ni−10
Mn−0.3N:比透磁率1.005)等のオーステナ
イト系非磁性ステンレス鋼、あるいは、神戸製鋼製KN
M296−P1(Fe−22Mn−13Cr−5Ni:
比透磁率1.001)、KNM296−P2(Fe−2
2Mn−13Cr−7Ni−1Mo:比透磁率1.00
1)、日本金属工業製NTKS−4L(Fe−14.7
Mn−17.2Cr−1.3Ni−0.4Si:比透磁
率1.001)等の高マンガン非磁性鋼を挙げることが
できる。 【0019】また、リチウムイオン電池等の高容量密度
の密閉型電池は、過充電、過放電防止手段をはじめとす
る各種の充放電制御手段とともに用いられており、電池
表面に温度上昇によって通電電流を遮断する正温度特性
サーミスタ素子(PTC)が配置されており、正極引出
端子、または負極引出端子と導電接続されている。これ
らの正特性サーミスタ素子は、合成樹脂材料中に導電性
の粒子状物質が分散した導電性組成物をニッケル板の間
に配置したものが一般に用いられている。ニッケル板
は、磁性体であるので、磁気的には悪影響を及ぼす可能
性がある。そこで、保護素子として重要な正特性サーミ
スタ素子の構成部材としてニッケルに代えて、上記した
ように、銅、銅合金、非磁性合金鋼からなる群から選ば
れる非磁性金属材料を用いることによって電池の磁気的
な特性をより高めることができる。 【0020】本発明において、銅合金および非磁性鋼
は、非水電解液電池が使用される温度範囲である−20
℃程度までの電池使用温度範囲において非磁性を示すも
のを意味する。また、非透磁率が小さいほど磁気的な影
響小さいので好ましく、非透磁率が1.02以下の金属
材料が好ましく、より好ましくは非透磁率が1.01以
下の金属材料を挙げることができる。 【0021】図1は、本発明の密閉型電池の一実施例を
説明する図であり、図1(A)は、電池ヘッダを上部か
ら見た平面図であり、図1(B)は、一部を切り欠いた
断面図である。本発明の密閉型電池1は、アルミニウム
またはその合金からなる角筒状の電池缶2に、アルミニ
ウム製の集電体上に正極活物質層を形成した正極電極
と、銅製の集電体上に負極活物質層を形成した負極電極
をセパレータを介して巻回した電池要素3が収納されて
おり、電池缶2の開口部には、電池缶と同一の材料から
なる金属板4に電極引出端子を取り付けた電池ヘッダ5
が装着されている。電池ヘッダ5には、中央部に設けた
貫通孔に外部絶縁板6Aを装着して電極引出端子7Aを
形成する銅合金または非磁性鋼からなる電極導出ピンが
内側からかしめられている。また、電池ヘッダ5には、
電池の内部圧力の異常な上昇時に圧力を開放するために
他の部分よりも肉厚が薄い薄肉部8、電解液を注液し、
電解液の注液後に封口する小孔からなる注液口9が設け
られており、注液口9から電解液を注入し、電池ヘッダ
の金属板と同一の材料からなる金属部材を埋め込み溶接
して封口されている。 【0022】また、電極導出ピンの円柱状部7Bの先端
部7Cは、かしめによって内部絶縁板6B上に配置した
押さえ板11と内部絶縁板6Bを一体化されている。押
さえ板11には、非磁性鋼の板状体が用いられており、
電池要素3の負極電極に接合した銅または銅合金からな
る負極タブ12が接合されている。その結果、負極タブ
12、押さえ板11、電極導出ピン7からなる導電接続
回路が形成されている。電池ヘッダ5の表面には、アル
ミニウムと、銅または非磁性銅合金、非磁性鋼とのクラ
ッド体のアルミニウム面が接合されて、正極引出端子1
0が形成されている。そして、電池要素の正極電極に
は、アルミニウム製の正極タブ13が接合され、電池ヘ
ッダの金属板4と接合されて、正極タブ12、電池ヘッ
ダの金属板4、アルミニウムと非磁性金属板とのクラッ
ド体からなる正極引出端子10へと接続されて導電接続
回路が形成される。 【0023】図2は、本発明の密閉型電池の電池ヘッダ
の一実施例を説明する図であり、図2(A)は、電池ヘ
ッダの構成部品を説明する分解斜視図であり、図2
(B)は、電池ヘッダの断面図である。電池ヘッダ5に
は、金属板4の中央部に設けた貫通孔14に外部絶縁板
6A、内部絶縁板6Bが装着され、内部絶縁板6Bには
押さえ板11を配置した状態で、外部絶縁板6A側から
電極引出端子7Aが形成されるように、コンスタンタン
等の非磁性材料からなる電極導出ピン7を外部絶縁板を
貫通させ、貫通した円柱状部7Bは先端部7Cをかしめ
によって押さえ板11側に押圧して固着されている。非
磁性鋼からなる板状体の押さえ板11には、電池要素の
負極電極に接続した負極タブ12が接合されて導電接続
が形成される。 【0024】図3は、本発明の他の実施例を説明する図
であり、図3(A)は、電池ヘッダの構成部品を説明す
る分解斜視図であり、図3(B)は、電池ヘッダの断面
図である。電池ヘッダ5は、金属板4に設けた貫通孔1
4に外部絶縁板6A、内部絶縁板6Bが装着されてお
り、内部絶縁板6Bには、非磁性鋼の板状体からなる押
さえ板11を配置した状態で、外部絶縁板6A側から電
極引出部7Aを有するコンスタンタンなどの銅合金製の
電極導出ピン7が貫通し、貫通した円柱状部7Bは先端
が開口した中空体の管状体から形成されている。円柱状
部7Bの先端部7Cはかしめによって押さえ板11側に
押圧して固着されており、押さえ板11の貫通孔の周囲
には、他の部分よりも低くなった段差部15が形成され
ている。 【0025】段差部15が形成されているので、電極導
出ピン7がかしめによって曲げられると電極導出ピン7
の先端部7Cは押さえ板11の段差部15の壁面によっ
て係止されるが、押さえ板11の段差部15は貫通孔の
周囲に均等に設けられているので電極導出ピン7の先端
部7Cは、周囲に均等に延びて係止される。したがっ
て、円柱状部にかしめ治具を押し当ててかしめる際に
は、かしめ治具の摩耗、あるいは各部材の装着の多少の
違い等によってかしめ治具と電極導出ピンとの接触状態
に変化が生じた場合、あるいはかしめ圧力に多少の相違
が生じた場合であっても、電極導出ピンの先端部7Cは
常に押さえ板11に形成した段差部15によって常に一
定の位置で係止される。その結果、電極導出ピンの円柱
状部の膨らみ径aも一定となるので、電池ヘッダの金属
板、外部絶縁板、内部絶縁板、および電極導出ピンの相
互の密着力が個々の電池によらずに安定したものとなる
ので、電解液の漏洩等が生じることができるという効果
も得られる。 【0026】以上に示した、図2および図3において
は、負極電極に接続する導電接続タブを、押さえ板に接
合する実施例を示したが、電極導出ピンの柱状部の先端
部のかしめた部分に溶接することによって接合しても良
い。また、図1、および2においては、電池ヘッダの外
部絶縁板6Aが金属板4の凹部に装着される例を図示
し、図3においては、内部絶縁板6Bも金属板4の凹部
に装着される例を図示した。凹部の形成により各部材の
係止位置を安定したものとすることができるが、凹部を
設けなくても充分な位置出しが可能であり、気密特性の
高い電池を得ることができる。 【0027】また、外部絶縁板および内部絶縁板には、
ポリプロピレン、あるいはテトラフルオロエチレン−パ
ーフルオロアルコキシエチレン共重合体(PFA)、テ
トラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重
合体(FEP)等の熱可塑性フッ素樹脂等を用いること
ができる。外部絶縁板は、柱状部と板状部は一体に形成
したものとが一体に構成されていることが好ましい。ま
た、以上の説明では、外部絶縁板と内部絶縁板を別体に
構成する例について述べたが、外部絶縁板と内部絶縁板
とを金属板に一体に成形しても良い。 【0028】また、押さえ板としては、硬度が大きく比
透磁率が小さな銅ニッケル合金、非磁性鋼を用いること
が好ましく、硬度が大きな金属を用いた場合には、かし
めの際の変形量が小さいので固着特性が良好なものとな
る。 【0029】また、図4は、本発明の他の実施例の密閉
型電池を説明する図であり、可撓性の外装材を外装体と
した密閉型電池を説明する図である。密閉型電池1は、
アルミニウム製の集電体上に正極電極層を形成した正極
電極と銅製の集電体上に負極活物質層を形成した負極電
極をセパレータを対向させて巻回した電池要素3を、ア
ルミニウム箔の一方の面にポリオレフィン製フィルムを
積層し、他方の面にポリエステル製フィルムを積層した
可撓性積層体21を外装体として封口したものである。
正極電極に接続した正極タブ22は、アルミニウム、非
磁性鋼等からなるタブから構成されており、負極タブ2
3は、銅、コンスタンタン等の銅合金、非磁性鋼等から
タブから構成されている。このように、各構成部材は磁
気的な影響を及ぼさない材料で構成されているので、磁
気的な影響を及ぼさない密閉型電池が得られる。 【0030】 【実施例】以下に実施例、比較例を示し本発明を説明す
る。 【0031】実施例1 長辺が30mm、短辺が4mmの長方形状のアルミニウ
ム合金板の中央に設けた直径1.9mmの貫通孔に、テ
トラフルオロエチレン−パーフルオロアルコキシエチレ
ン共重合体製の外部絶縁板、および内部絶縁板を装着
し、コンスタンタンタン(Cu:Ni=54.5:4
4.2質量比)製である直径1.9mm、内径1.2m
m、長さ2.4mmの円柱状部と、縦2.8mm、横
4.2mm、厚さ0.8mmの長方形状部の電極引出部
からなる電極導出ピンを貫通させて、非磁性鋼(高砂鉄
工製非磁性ステンレス鋼TU9306M)製の押さえ板
を装着した後にかしめて電池ヘッダを作製した。高さ4
7mm、幅30mm、厚さ4mmのアルミニウム合金板
製の電池缶にリチウムイオン電池の電池要素を収納し、
ヘッダを溶接した後に電解液注液口から電解液を注液
し、次いで電解液注液口を封口した。得られた電池を磁
気センサを有する機器の電源として装着したところ、装
着位置に係わらず、磁気センサの測定結果に影響を及ぼ
すことがなかった。 【0032】 【発明の効果】本発明の密閉型電池は、電池缶としてア
ルミニウムまたはその合金を使用した電池において、電
池要素の正極電極および負極電極から電極引出端子まで
の導電接続に不可欠な部材として、比透磁率が小さな部
材を用いたので、磁気的な影響を与えることが小さいの
で、磁気センサを用いた機器等においても配置の自由度
が大きな電源として使用することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】図1は、本発明の密閉型電池を説明する図であ
る。 【図2】図2は、本発明の密閉型電池の電池ヘッダを説
明する図である。 【図3】図2は、本発明の密閉型電池の電池ヘッダの他
の例を説明する図である。 【図4】図4は、可撓性の外装材を用いた電池の一例を
説明する図である。 【図5】図5は、従来のアルミニウムまたはその合金か
らなる電池缶を用いた密閉型電池の一例を説明する図で
ある。 【符号の説明】 1…密閉型電池、2…電池缶、電池容器、3…電池要
素、4…金属板、5…電池ヘッダ、6A…外部絶縁板、
6B…内部絶縁板、7…電極導出ピン、7A…電極引出
端子、7B…柱状部、7C…先端部、8…薄肉部、9…
注液口、10…正極引出端子、11…押さえ板、12…
負極タブ、13…正極タブ、14…貫通孔 15…段差部、21…可撓性積層体、22…正極タブ、
23…負極タブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 駒庭 正巳 栃木県宇都宮市針ヶ谷町484番地 エヌイ ーシーモバイルエナジー株式会社内 (72)発明者 堀江 政美 栃木県宇都宮市針ヶ谷町484番地 エヌイ ーシーモバイルエナジー株式会社内 Fターム(参考) 5H011 AA00 CC00 CC06 5H022 AA09 AA18 CC11 CC19 EE00

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 密閉型電池において、非磁性金属材料ま
    たは非磁性可撓性材料を外装体とし、電池要素の電池電
    極に接続するタブ、および電池の電極引出端子を構成す
    る金属材料として、銅、銅合金、非磁性合金鋼からなる
    群から選ばれる非磁性金属材料を用いたことを特徴とす
    る密閉型電池。
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