JP2003141750A - 光学式記録再生装置 - Google Patents

光学式記録再生装置

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JP2003141750A
JP2003141750A JP2001336824A JP2001336824A JP2003141750A JP 2003141750 A JP2003141750 A JP 2003141750A JP 2001336824 A JP2001336824 A JP 2001336824A JP 2001336824 A JP2001336824 A JP 2001336824A JP 2003141750 A JP2003141750 A JP 2003141750A
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distance
optical recording
pickup
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JP2001336824A
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English (en)
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Masami Shiotani
雅美 塩谷
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小径でかつ高密度な光ディスク上に設けられ
た、幅が狭くかつスピンドルモータと近接する位置にあ
るコントロールトラック領域に、光ビームを高速移送す
る。 【解決手段】 位置検出スイッチ6と光ディスク1上の
コントロールトラック領域の間の距離を工場で学習し、
コントロール回路7の不揮発メモリに蓄えておく。光デ
ィスク装置に光ディスクが搭載され、コントロールトラ
ック領域9に光ヘッド2を移送する際には、光ヘッド2
の位置を位置検出スイッチ6によって検出した後、コン
トロール回路7の不揮発メモリに蓄えた距離情報によっ
て光ヘッド2を移送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザー等の光源
によって記録担体上に情報を記録再生する光学式記録再
生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の光学式記録再生装置として、所定
の回転数で回転している円盤状記録担体(以下光ディス
クと略す)上に、光ピックアップに搭載した半導体レー
ザーから発生した光ビームを、対物レンズ等を用いて収
束して照射し、光ディスク上に記録された情報を再生す
る装置(以下光ディスク装置と略す)がある。光ディス
ク上にはピッチが0.6μmという微小なトラックが、同心
円状あるいはスパイラル状に設けられている。この光デ
ィスク上の信号を再生する際には、光ビームが常にトラ
ック上に位置するようにトラッキング制御しながら、光
ディスク上からの反射光を光検出器で受光して行ってい
る。
【0003】光ディスクには、再生専用タイプあるいは
消去可能タイプといった種類の他に、情報が記録された
情報層を多数重ねて設けたもの、トラックピッチが異な
るもの、ディスク径が異なるもの等がある。また上述し
たトラックの形状に関しても、溝が設けられたもの、ピ
ット列が設けられたもの、トラックのところどころにト
ラッキング用のサンプルマークが設けられたものなど多
数の種類がある。
【0004】上述した全ての種類の光ディスクを単一の
制御回路や信号処理回路を用いて扱うことは困難であ
る、そこで光ディスク装置では、光ディスクの種類判別
を行い、その後、装置内の制御回路や信号処理回路の特
性を、判別された種類の光ディスクの物理特性に対して
最適になるように調整する。
【0005】この光ディスクの種類判別は、記録担体最
内周位置に設けられたコントロールトラック領域(ある
いはTOC領域)を再生し、コントロールトラックに書か
れた情報(コントロールトラックデータ)に基づいて行
う。
【0006】コントロールトラックデータとしては、光
ディスクの製造メーカ、物理フォーマットが準拠する規
格書の番号、記録感度、あるいはトラックピッチ等の情
報が記録されている。光ディスク装置は装置起動時にこ
の情報を読み出すことで、装置の状態を再生(あるいは
記録)する記録担体に適合させることが可能になる。
【0007】一方、このコントロールトラック領域は、
例えばMDのような小径の光ディスクであっても、その幅
が十数mm以上確保されており、このため光ディスク装置
は、以下に説明する簡易な方法で光ビームをコントロー
ルトラック領域に移送することが可能である。
【0008】まず光ディスクが記録再生装置に載置され
たことが検出されると、プロセッサ等で構成されたシス
テムコントローラは、コントロールトラック領域のデー
タを再生するためピックアップを記録担体の最内周方向
に向けて移動させる。
【0009】ところで、最近の光ディスク装置では、ピ
ックアップの位置は、特別の位置検出デバイスを用いた
りせずに記録担体上のトラックあるいはトラック上に形
成されたアドレスによって検出するように構成され、光
ディスク上の所望のトラックを検索する場合には、この
トラックやアドレスを基に光ディスク装置に備えた検索
制系を動作させて行っているが、トラックやトラックア
ドレスを用いてピックアップの位置決めを行う検索制御
系は、コントロールトラック領域を再生して所望の情報
を得た後でなければ、安定に動作させることができな
い。(特開平06−187747号公報参照)従ってシ
ステムコントローラは、装置起動初期のコントロールト
ラック領域再生のためにピックアップを最内周に移送す
る場合は、検索制御系を動作させず、ピックアップの移
動方向と移送速度のみ決定して移送を開始する。
【0010】ピックアップは、ガイド軸を介して光ディ
スク装置のシャーシに取り付けられている。光ディスク
を回転駆動するスピンドルモータも、同じシャーシ上に
取り付けられており、ピックアップを内周方向に移送し
続けると、このスピンドルモータ(あるいはスピンドル
モータが取り付けられているシャーシ)と衝突する。こ
のときはトラックもアドレスも検出できていないので、
システムコントローラはピックアップの位置を検出でき
ず、ピックアップとスピンドルモータあるいはシャーシ
との衝突を検出することができない。
【0011】衝突状態が継続すると、ピックアップの移
送系が故障したり、あるいは光ディスク装置の電力が不
要に消耗する場合がある。従って従来の装置には、この
衝突を回避する手段として機械的スイッチが設けられて
いる。即ち、ピックアップの移動経路内(ピックアップ
とスピンドルモータの間)に機械的スイッチを設置し、
機械的スイッチとピックアップが接触すると、システム
コントローラはピックアップが最内周位置に到達したと
判断して移送を停止することができ、上述の衝突状態を
回避することができる。
【0012】従来は、光ディスク上に十数mm以上の幅で
コントロールトラック領域が確保されていたので、この
機械的スイッチに関して特別な構成検討や部品の選別を
することなく、上述の機能を実現することが可能であっ
た。即ち、ごく一般的なスイッチをごく通常の精度で取
りつけるだけで、光ディスクに数100μm程度の偏心
があった場合でも、機械的スイッチが押された時点でフ
ォーカス制御系を動作させれば、光ビームは既にコント
ロールトラック領域に位置しており、迅速にコントロー
ルデータを再生することが可能である。
【0013】上記従来の技術は、例えば特開平11−2
32659号公報においても「従来の技術」として記載
されているように、一般に良く知られた技術・構成であ
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述のように従来の光
ディスクでは、コントロールトラック領域は比較的広く
確保されていた。ところが近年提案されている光ディス
クは、従来の光ディスクよりも小径でかつ高密度であ
る。このような高密度な小径光ディスクでは、僅かでも
ユーザ利用可能な領域を大きく確保するために、コント
ロールトラック領域が従来の光ディスクの半分以下の、
非常に狭い範囲に制限されている。またこのような光デ
ィスクでは、コントロールトラック領域は従来よりもス
ピンドルモータに近い位置に配置されている。
【0015】一方、上述のように光ディスク装置は起動
時に、このコントロールトラックに書かれたデータを読
み出さなければならないので、このようにコントロール
トラック領域が狭くかつよりスピンドルモータと接近し
て配置された光ディスクの場合には、光ビームを従来よ
りも正確に移送する必要がある。
【0016】小径で高密度の光ディスクにおいて、コン
トロールトラック領域への光ビームの移送を、従来のよ
うに、スピンドルモータとピックアップの間に機械的ス
イッチを配置して、ピックアップが機械的スイッチに接
触した時にピックアップの内周移送を停止するとともに
フォーカス制御系を動作させてコントロールトラックデ
ータを再生しようとした場合、機械的スイッチ自体の幅
や取り付け精度に起因して光ビーム(ピックアップ)が
コントロールトラック領域に到達できないという課題が
発生する。
【0017】この課題を機械的スイッチの面から対策し
ようとすると、非常に小型で信頼性の高い機械的スイッ
チが必要になるので、機械的スイッチ自体の価格が大幅
に上昇する。またこの小型精密な機械的スイッチを精度
良く光ディスク装置に取り付けなければならないので、
機械的スイッチの取り付けと調整に時間がかかるという
新たな課題が発生する。
【0018】そこで、コントロールトラック領域へのピ
ックアップの移送を、上述のような小型精密な機械的ス
イッチを用いずに、光ディスク装置が光ビーム(ピック
アップ)を所望の位置へ移送する際に用いる検索制御系
を用いて行う事が考えられる。ところがコントロールト
ラック領域のデータを再生しなければ記録担体の種別、
特にトラックピッチが検出できないので、この状態で通
常のようにトラック本数を基にして光ビーム(ピックア
ップ)をコントロールトラック領域へ移送しようとする
と、コントロールトラック領域を通過してスピンドルモ
ータに衝突する事態、あるいは1回の検索動作ではコン
トロール領域に到着できず、コントロールデータの再生
に非常に長い時間がかかってしまうという課題が発生す
る。
【0019】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
で、領域が狭くかつスピンドルモータと近接する位置に
配置されたコントロールトラック領域からも、簡易な構
成でかつ高速にコントロールデータを再生できる光学式
記録再生装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の基本構成
の光学式記録再生装置は、円盤状記録担体に情報の記録
再生を行うピックアップ手段と、前記ピックアップ手段
を前記記録担体の半径方向に移送する移送手段と、前記
ピックアップ手段が前記記録担体の最内周近傍に位置す
ることを検出する位置検出手段と、前記移送手段を駆動
して前記ピックアップ手段を所定距離移送させるコント
ロール手段とを備える。前記ピックアップ手段を前記記
録担体の最内周近傍の所望領域へ移送する動作は、前記
位置検出手段により前記ピックアップ手段の位置を検出
した後に、前記コントロール手段が前記ピックアップ手
段をさらに前記所定距離移送させることにより行われ
る。
【0021】この構成によれば、ピックアップ手段を、
位置検出手段によって検出された位置から所望の距離だ
け正確に移送することが可能になる。そのため、位置検
出手段の取り付け精度に関係なく、ピックアップを円盤
状記録担体の最内周近傍の任意の位置に移送することが
可能になる。従って、幅が狭くかつスピンドルモータと
近接した位置に設けられたコントロールトラック領域か
ら、安定に情報を読み出すことが可能になる。
【0022】本発明の第2の基本構成の光学式記録再生
装置は、円盤状記録担体に情報の記録再生を行うピック
アップ手段と、前記ピックアップ手段を前記記録担体の
半径方向に移送する移送手段と、前記ピックアップ手段
が前記記録担体の最内周近傍に位置することを検出する
位置検出手段と、前記移送手段を駆動して前記ピックア
ップ手段を所定距離移送させるコントロール手段と、前
記ピックアップ手段の出力より前記ピックアップ手段の
再生位置を検出する再生位置検出手段とを備える。前記
ピックアップ手段を前記記録担体の最内周近傍の所望領
域へ移送する動作は、前記位置検出手段により前記ピッ
クアップ手段の位置を検出した後に、前記コントロール
手段が前記ピックアップ手段を前記所定距離移送させ、
さらに前記再生位置検出手段の出力に基づいて移送距離
を補正することにより行われる。
【0023】この構成によれば、ピックアップ手段を位
置検出手段によって検出された位置から所定の距離だけ
移送した後、記録担体上の信号を再生してさらに移送距
離の補正を行う。それにより、あらかじめ決定しておい
た移送距離が記録担体のバラツキや記録担体の偏心等に
よって適当でなかった場合でも、迅速にコントロールト
ラックのデータ再生を行うことが可能になる。またこの
補正動作の際の、ピックアップ手段の移動距離は非常に
微小なので、移動動作を低速で行う場合にも短時間で処
理を終了することが可能である。従って、低速でかつ短
距離、短時間の補正動作を行うことにより、移動動作自
体が不安定になったり、あるいは例えばスピンドルモー
タに衝突するようなことを防止することができる。
【0024】上記の構成において、所定距離が、コント
ロール手段の記憶素子にデータで記憶されていることが
好ましい。それにより、簡易な構成でピックアップ手段
を記録担体内周近傍の任意の位置に移送可能になる。
【0025】上記の構成において、所定距離が、光学式
記録再生装置の組み立て調整時に記憶手段にデータで記
憶される構成とすることができる。所定距離の情報(デ
ータ)を工場内で記憶しておくことにより、ユーザー使
用時には上記学習を省略できるので装置の起動時間を短
縮することができる。また工場内では、測定精度の高い
高価な計測器も使用可能なので、上記所定距離を精度高
く測定することが可能である。
【0026】上記の第2の基本構成あるいはそれに基づ
く構成の装置において、再生位置検出手段の出力によっ
て移送距離が補正された場合には、その補正量に基づい
てコントロール手段に備えた所定距離のデータも補正さ
れるように構成することが好ましい。これにより、再び
同じ記録担体でコントロールデータの再生を行う場合に
は、位置検出手段の取り付け精度だけでなく記録担体の
バラツキにも影響を受けることなく、ピックアップを円
盤状記録担体最内周近傍の任意の位置に移送することが
可能になる。
【0027】第2の基本構成の装置において、ピックア
ップ手段を所定距離移送後も所定情報を検出できない場
合に、再生位置検出手段の出力により移送距離を補正す
る構成とすることができる。それにより、記録担体のフ
ォーマットが異なっている場合、あるいはバラツキによ
って所望領域が大きくずれた記録担体を用いる場合で
も、迅速に所定情報を検出できる。
【0028】また第2の基本構成の装置において、記録
担体上には情報を記録再生するためのトラックが形成さ
れ、再生位置検出手段は前記トラックの番地情報に基づ
いてピックアップ手段の再生位置を検出し、移送距離の
補正を行う構成としてもよい。この場合、トラック上に
形成されたアドレスによってピックアップ手段と所望領
域との位置ずれを検出することにより、高精度な位置ず
れ検出を実現できる。
【0029】また第2の基本構成の装置において、記録
担体上には情報を記録再生するためのトラックが形成さ
れ、再生位置検出手段は、前記トラックによりピックア
ップ手段の再生位置を検出して、前記ピックアップ手段
を移送すべき距離の検出を行う構成としてもよい。それ
により、記録担体上のトラックの有無によってピックア
ップ手段と所望領域の位置ずれを検出するので、上記位
置ずれ検出を簡易な構成で実現でき、かつ高速な位置ず
れ検出を行うことが可能である。
【0030】また第2の基本構成の装置において、記録
担体上には、情報を記録再生するためのトラックとピッ
トが形成されたピット部と、前記トラックも前記ピット
も形成されていないミラー部とが形成され、再生位置検
出手段は、前記ミラー部によりピックアップ手段の再生
位置を検出して、前記ピックアップ手段を移送すべき距
離の検出を行う構成としてもよい。それにより、記録担
体上のミラー部によってピックアップ手段と所望領域の
位置ずれを検出するので、上記位置ずれ検出を簡易な構
成で実現でき、かつ高速な位置ずれ検出を行うことが可
能である。
【0031】上記の構成において、コントロール手段
は、ピックアップ手段の移送距離を検出する移送距離検
出手段を備え、前記移送距離検出手段で移送距離の検出
を行いながら前記ピックアップ手段を移送する構成とす
ることが好ましい。それにより、コントロール手段はピ
ックアップ手段の移送距離検出を行いながら移送を実施
するので、ピックアップ手段を高精度に移送可能であ
る。
【0032】上記の構成において、移送手段としてステ
ッピングモータを用い、コントロール手段は、前記ステ
ッピングモータを駆動する駆動信号に基づいてピックア
ップ手段の移送距離を検出する構成とすることができ
る。ピックアップ手段の送りモータとしてステッピング
モータを使用することにより、簡易な構成で高精度な移
送と移送距離の検出を行うことができる。
【0033】上記の構成において、所定情報が、記録担
体自体に関する情報が記録されたコントロールトラック
データである構成とすることができる。それにより、光
学式記録再生装置はコントロールトラックデータを迅速
に読み出すことが可能になる。
【0034】上記の構成において、記録担体最内周近傍
の所望領域が、記録担体のリードインデータが記録され
た領域である構成とすることができる。それにより、光
学式記録再生装置はコントロールトラックデータを迅速
に読み出すことが可能になる。
【0035】上記の構成において、記録担体最内周近傍
の所望領域が、記録担体に記録された情報を再生するた
めの再生レーザーパワーを学習するための領域である構
成とすることができる。それにより、光学式記録再生装
置は迅速に再生レーザーパワーの学習を開始することが
可能になる。
【0036】上記の構成において、記録担体最内周近傍
の所望領域が、記録担体に情報を再生するための記録レ
ーザーパワーを学習するための領域である構成とするこ
とができる。それにより、光学式記録再生装置は迅速に
記録パワー学習を開始することが可能になる。
【0037】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1は、本発明
の実施の形態1における光ディスク装置を示すブロック
図である。1は、情報が記録再生される光ディスクであ
る。光ディスク1には、コントロールトラック領域9が
形成されている。光ディスク1は、スピンドルモータ4
に載置されて所定の回転数で回転する。光ヘッド2は対
物レンズ13を駆動するアクチュエータ(図示を省
略)、プリズム等の光学素子(図示を省略)、半導体レ
ーザ(図示を省略)、光検出器(図示を省略)等から構
成されている。半導体レーザから出力されたレーザ光
は、光学素子および対物レンズ13を通過して、光ビー
ム14として光ディスク1上に照射される。
【0038】光ディスク1で反射された光は再び対物レ
ンズ13を通過し、光学素子の働きによって往きとは別
の光路を通過した後、光検出器上に照射される。この光
検出器の出力は信号処理回路20に入力され、光ディス
ク1上の情報が再生される。信号処理回路20への入力
信号には、光ディスク1上に形成されたエンボスデータ
(コントロールトラックデータおよびアドレスのように
物理的な凹凸形状によってディスク上に形成されたデー
タ)を検出した出力も含まれる。これらのデータはコン
トロール回路7に入力され、デコードされる。コントロ
ール回路7は、DSP等で構成され、消去可能な不揮発性
のメモリ(EEPROM)と、ステッピングモータ3に出力する
駆動パルスをカウントするカウンタを備えている。
【0039】光ヘッド2は、送りモータであるステッピ
ングモータ3によって光ディスク1の半径方向に移送さ
れる。シャーシ5には、光ヘッド2をガイドするガイド
軸8、スピンドルモータ4、および位置検出スイッチ6
が搭載されている。
【0040】マイクロプロセッサ等で構成された外部指
令装置11が、光ディスク1がスピンドルモータ4に載
置されたことを検出すると、外部指令装置11はコント
ロール回路7に、送りモータ3を駆動して光ヘッド2を
光ディスク1の内周方向に移送するよう指令を出す。
【0041】外部指令装置11が、光ディスク1がスピ
ンドルモータ4に載置されたことを検出する方法として
は、例えばシャーシ5に搭載されたカートリッジ検出ス
イッチ(図示を省略)を、光ディスク1を格納するカー
トリッジ(図示を省略)が押すことで検出する方法や、
光ディスク装置の光ディスク1を出し入れするための開
口部が閉じられた事によって(間接的に)検出する方法
があるが、本発明とは直接関係しないので詳細な説明を
省略する。
【0042】コントロール回路7によってステッピング
モータ3が駆動され光ヘッド2が光ディスクの内周方向
に向かって移動すると、光ヘッド2はシャーシ5に取り
つけられた位置検出スイッチ6に接触し、位置検出スイ
ッチ6をオンにする。
【0043】図2は、本実施の形態の光ディスク装置を
装置上面から見た図であり、光ヘッド2、ステッピング
モータ3、スピンドルモータ4、シャーシ5、および位
置検出スイッチ6の平面配置を示す。図2において、図
1と同じ構成要素には同一の番号が付されている。10
は送りネジである。送りネジ10には、光ヘッド2に設
けられたナットピース16が係合している。15は、光
ヘッド2用のフレキシブルP板を示す。図2に示す様に
位置検出スイッチ6は、光ヘッド2の移動経路中ではな
く、光ヘッド2の経路から外れた個所に配置されてい
る。従って、光ヘッド2は、位置検出スイッチ6をオン
にした後もさらに内周向きに移動可能なように構成され
ている。
【0044】本実施の形態において、コントロール回路
7は位置検出スイッチ6がオンになったことを検出する
と、内部のメモリに蓄えられた情報に応じてステッピン
グモータ3を駆動し、光ヘッド2をさらに内周方向に所
定距離移送する様に構成されている。
【0045】次にコントロール回路7の内部メモリへの
情報書き込みについて説明する。上述したようにコント
ロール回路7は、光ディスク装置の電源がオフになった
場合にも情報が消去されない、例えばEEPROMのような素
子で構成されたメモリを備えており、このメモリへ情報
の書きこみは工場内で装置を組み立てる際に行う。
【0046】一方、上述したように、送りモータ3はス
テッピングモータで構成されている。従って光ヘッド2
を所望の距離だけ移送する際には、N=L/Xの数のパルス
をステッピングモータ3に印加すれば良い(但し、Xは
ステッピングモータ3に1パルス印加したとき光ヘッド
2が移動する距離、Lは光ヘッド2を移動させたい距離
を示す)。即ち、コントロール回路7中の内部メモリに
は、このパルス数Nが記憶されれば良い。
【0047】次に図3のタイミングチャートを用い、光
ヘッド2を、位置検出スイッチ6がオンする位置から、
対物レンズ13がコントロールトラック領域9の略中心
に対応する位置まで移送させるための、上記パルス数N
を記憶させる方法について説明する。
【0048】工場内で組み立て途中の光ディスク装置
に、図1に示す様に調整用の基準光ディスク1を搭載
し、スピンドルモータ4を駆動する。コントロール回路
7は、図3(C)aのタイミングでステッピングモータ3を
駆動し、光ヘッド2を内周方向に移送する。図3(A)bの
タイミングで位置検出スイッチ6がオンになると、次に
図3(B)cに示すタイミングで、フォーカス制御回路(図
1中には図示を省略)を動作させる。この時コントロー
ル回路7は、信号処理回路20を介して光ヘッド2の出
力をモニターし、コントロールトラックデータが検出さ
れるまでステッピングモータ3を内周方向に移送する。
図3(C)はその様子を示しており、信号処理回路20で
コントロールデータが検出されたタイミングである図3
(D)eに対応する図3(C)gのタイミングで、ステッピング
モータ3が停止させられる。ステッピングモータ3を内
周方向に移送させる動作の間、コントロール回路7は図
3(D)d〜eに示す様に内部に備えたカウンタを動作さ
せ、ステッピングモータ3に印加されるパルス数をカウ
ントする。
【0049】コントロール回路7がコントロールトラッ
ク領域9のデータを検出すると(図3(D)eのタイミン
グ)、ステッピングモータ3を停止させるとともに、フ
ォーカス制御回路(図1中には図示を省略)を停止させ
る(図3(B)f)。この時上記外部の指令装置(図1中の
11)あるいは工場内の設備に、上記カウンタ値を出力
する。上記外部の指令装置(図1中の11)あるいは工
場内の設備は、コントロール回路7より出力されたカウ
ンタ値に、コントロールトラックの1/2幅をステッピン
グモータの1パルスに応じた移動量Xで割って算出した
パルス数Mを加えて、光ヘッド2を内周方向に移送すべ
き所定距離に対応するデータとして、コントロール回路
7の内部メモリに書きこみを行う。
【0050】以上のように、ステッピングモータ3を、
光ヘッド2が位置検出スイッチ6をオンにする位置から
コントロール回路7の内部メモリに蓄えられたパルス数
分だけ駆動すると、結果として対物レンズ13はコント
ロールトラック領域の中心に到着することになる。
【0051】以上のように、位置検出スイッチ6と光デ
ィスク1上のコントロールトラック領域9の間の距離を
学習してコントロール回路7の内部メモリに蓄えること
により、位置検出スイッチ6の部品の精度、あるいは取
り付け精度とは無関係、かつ正確に、コントロールトラ
ック領域9に光ヘッド2(対物レンズ13)を移送する
ことが可能である。またこの方法では、光ディスク1上
のトラックやアドレスを基準にする検索制御系を動作さ
せて光ヘッド2をコントロールトラック領域9に移送し
ているわけではないので、コントロールトラックデータ
再生前であっても光ヘッド2を目標に向けて高速に移送
することが可能となる。それにより、コントロールトラ
ック領域9が狭くとも、コントロールトラックデータを
高速かつ容易に再生することが可能になる。
【0052】以上のように、フォーカス制御を動作させ
調整用の基準光ディスクのデータを再生することで、装
置に搭載された位置検出スイッチがオンする位置と基準
光ディスクのコントロールトラック領域までの距離を学
習し、コントロール回路7のメモリへ所定距離に対応す
る情報として蓄積することが可能である。
【0053】位置検出スイッチがオンする位置と基準光
ディスクのコントロールトラック領域までの距離を学習
する他の方法としては、例えば次のような方法を用いる
こともできる。すなわち、スピンドルモータ4の回転軸
の中心から光ディスク上のコントロールトラック領域9
までの距離は光ディスク1の規格で決定されている事を
利用し、位置検出スイッチ6とスピンドルモータ4の中
心軸間の距離を工場内の計測器を用いて測定し、これを
位置検出スイッチ6からコントロールトラック領域9ま
でに必要なパルス数に換算してコントロール回路7のメ
モリに書きこむ方法である。
【0054】位置検出スイッチがオンする位置からさら
に光ヘッド2を移送すべき上記所定距離は、装置の用途
に応じていろいろ選択することが可能である。例えば、
コントロールトラックデータを再生する以前に、光ディ
スク1上の信号を記録再生するためのレーザパワーを最
適にする必要がある場合には、対物レンズ13が、位置
検出スイッチ6がオンする位置から光ディスク1上にお
ける再生あるいは記録レーザパワー学習領域に到達する
のに必要なパルス数を、コントロール回路7のメモリに
記憶すれば良い。
【0055】次に図1に示した光ディスク装置の動作に
ついて、図6のタイミングチャートを用いて説明する。
コントロール回路7によって、図6(B)aに示されるよう
にステッピングモータ3が駆動され、光ヘッド2が光デ
ィスク1の内周方向に向かって移動すると、光ヘッド2
はシャーシ5に取りつけられた位置検出スイッチ6に接
触し、図6(A)bに示されるように位置検出スイッチ6を
オンにする。
【0056】コントロール回路7は、位置検出スイッチ
6がオンになったことを検出すると、図6(B)c〜dに示
されるように内部のメモリに蓄えられたパルス数だけス
テッピングモータ3を駆動し、光ヘッド2をメモリに記
憶されたパルス数に相当する距離だけ内周方向に移送す
る。図6(B)dのタイミングでステッピングモータ3の移
送が終了すると、コントロール回路7は光ヘッド2内部
の半導体レーザ(図示を省略)を点灯し、次に図6(C)e
に示すタイミングでフォーカス制御回路(図示を省略)
を動作させ、光ビーム14が光ディスク1上で所定の収
束状態になるようにする。
【0057】上述したように、この時対物レンズ13
(即ち光ビーム14)は、コントロールトラック領域9
に到達しているので、信号処理回路20では図6(D)fに
示すようなタイミングでコントロールトラックデータを
検出することが可能となる。
【0058】(実施の形態2)図4は、本発明の実施の
形態2における光ディスク装置を示すブロック図であ
る。図4中、図1と同じ構成要素には同一の番号を付し
て説明する。
【0059】18は情報が記録再生される光ディスクで
ある。光ディスク18にはコントロールトラック領域1
9が形成されている。光ディスク18はスピンドルモー
タ4に載置されて所定の回転数で回転する。光ヘッド2
は、対物レンズ13を駆動するアクチュエータ(図示を
省略)、プリズム等の光学素子(図示を省略)、半導体
レーザ(図示を省略)、および光検出器(図示を省略)
等から構成されている。半導体レーザから出力されたレ
ーザ光は、光学素子および対物レンズ13を通過して光
ビーム14として光ディスク18上に照射される。光デ
ィスク18で反射された光は再び対物レンズ13を通過
し、光学素子の働きによって往きとは別の光路を通過し
た後、光検出器上に照射される。光検出器の出力は信号
処理回路20に入力され、光ディスク18上の情報が再
生される。
【0060】溝部検出回路21は、光ヘッド2の出力よ
り光ディスク18上に形成されたトラックに対する光ビ
ーム14の再生位置の位置ずれを検出するトラッキング
誤差検出回路、およびロジック回路から構成される。溝
部検出回路21は、光ヘッド2の出力よりトラッキング
誤差信号を検出すると、ロジック回路部分が例えばHあ
るいはLの溝検出信号をコントロール回路7に出力する
ように構成されている。
【0061】また信号処理回路20は、光ヘッド2の出
力より光ディスク1あるいは18上に形成されたエンボ
スデータ(コントロールトラックデータおよびアドレス
のように物理的な凹凸形状によってディスク上に形成さ
れたデータ)を検出し、コントロール回路7に出力す
る。これらのデータはコントロール回路7によってデコ
ードされる。
【0062】次に図4に示される光ディスク18につい
て、図5を用いて説明する。図5にはフォーマットの異
なる光ディスクが示される。図5(A)は、実施の形態1
で説明したような標準的な光ディスク1を示す。図5
(B)および(C)は、標準的な光ディスク1とは異なるフォ
ーマットの光ディスク18a、18bを示す。光ディス
ク1上にコントロールトラック領域9が構成されている
ように、光ディスク18a上にはコントロールトラック
領域19aが、光ディスク18b上にはコントロールト
ラック領域19bが形成されている。また光ディスク1
および18a、18bにおいて、コントロールトラック
領域9、19a、19bの内側にはミラーが形成され、
コントロールトラック領域9、19の外側には物理的な
溝が形成されている。
【0063】図5(A)、(B)、および(C)に記載された破
線aは、コントロール回路7中に備えたメモリに書きこ
まれた情報に従って光ヘッド2を駆動した時に対物レン
ズ13が到達する位置を示し、bは位置検出スイッチ6
がオンになる位置を示す。
【0064】図5(A)に示す様に、標準的な光ディスク
1の場合、コントロール回路7に蓄えられた情報に従っ
て光ヘッド2を駆動すると、対物レンズ13はコントロ
ールトラック領域9の中央に位置することになる。一方
光ディスク18a、18bは、フォーマットが異なって
いるため、光ディスク1の場合と同様にコントロール回
路7に蓄えられた情報に従って光ヘッド2を駆動する
と、図5(B)に示す光ディスク18aの場合は、対物レ
ンズ13がミラー部に到達する。また図5(C) に示す光
ディスク18bの場合は、対物レンズ13は溝部に位置
することになる。
【0065】図4に示した本実施の形態における装置
は、このようにフォーマットの異なる光ディスク1、1
8a、あるいは18bからも、安定にコントロールトラ
ック領域検出を行うことが可能なように構成される。す
なわち、信号処理回路20および溝部検出回路21によ
って光ディスク18a、18bの状態を検出し、光ヘッ
ド2の位置を補正することにより、図5(B)、(C)に示し
たようなフォーマットの異なる光ディスク18a、18
bにも対応可能である。
【0066】以下図4に示したブロック図の動作を、図
6、図7、図8のタイミングチャートを用いて詳細に説
明する。図6は、装置に図5(A)に示す標準的な光ディ
スク1が載置された場合の光ディスク装置の動作を示
す。図7は図5(B)に示す光ディスク18aが載置され
た場合の光ディスク装置の動作を示し、図8は図5(C)
に示す光ディスク18bが載置された場合の光ディスク
装置の動作を示す。
【0067】まず光ディスク1の場合について図6を用
いて説明する。コントロール回路7によって、図6(B)a
に示されるようにステッピングモータ3が駆動され、光
ヘッド2が図5(A)に示した光ディスク1の内周方向に
向かって移動すると、光ヘッド2はシャーシ5に取りつ
けられた位置検出スイッチ6に接触し、図6(A)bに示さ
れるように位置検出スイッチ6をオンにする。
【0068】コントロール回路7は位置検出スイッチ6
がオンになったことを検出すると、図6(B)c〜dに示さ
れるように内部のメモリに蓄えられたパルス数だけステ
ッピングモータ3を駆動し、光ヘッド2を内周方向に移
送する。図6(B)dのタイミングでステッピングモータ3
の移送が終了すると、コントロール回路7は光ヘッド2
内部の半導体レーザ(図4中には図示を省略)を点灯
し、次に図6(C)eに示すタイミングでフォーカス制御回
路(図4中には図示を省略)を動作させ、光ビーム14
が図5(A)に示した光ディスク1上で所定の収束状態に
なるようにする。
【0069】上述したように、図5(A)に示した光ディ
スク1の場合は、この時既に対物レンズ13(即ち光ビ
ーム14)がコントロールトラック領域9に到達してい
るので、信号処理回路20では図6(D)fに示すようなタ
イミングでコントロールトラックデータを検出すること
が可能となる。
【0070】次に図5(B)に示した光ディスク18aの
場合について、図7を用いて説明する。コントロール回
路7によって、図7(B)aに示されるようにステッピング
モータ3が駆動され、光ヘッド2が光ディスク18aの
内周方向に向かって移動すると、光ヘッド2はシャーシ
5に取りつけられた位置検出スイッチ6に接触し、図7
(A)bに示されるように位置検出スイッチ6をオンにす
る。コントロール回路7は、位置検出スイッチ6がオン
になったことを検出すると、図7(B)c〜dに示されるよ
うに内部のメモリに蓄えられたパルス数だけステッピン
グモータ3を駆動し、光ヘッド2を内周方向に移送す
る。
【0071】図7(B)dのタイミングでステッピングモー
タ3の移送が終了すると、コントロール回路7は光ヘッ
ド2内部の半導体レーザ(図4中に図示を省略)を点灯
し、次に図7(C)eに示すタイミングでフォーカス制御回
路(図4中に図示を省略)を動作させ、光ビーム14が
光ディスク18a上で所定の収束状態になるようにす
る。
【0072】上述したように、図5(B)に示した光ディ
スク18aの場合は、この時対物レンズ13(即ち光ビ
ーム14)は、コントロールトラック領域19aの内側
のミラー領域に入りこんでいるので、信号処理回路20
および溝部検出回路21では信号を検出することができ
ない。従って、コントロール回路7は、光ビーム14が
ミラー領域にあることを検出することができる。従って
コントロール回路7は、図7(B)fに示すタイミングでス
テッピングモータ3を外周方向に向けて駆動するととも
に、図7(F)gに示されるように内部に備えたカウンタを
動作させ移送距離の測定を開始する。光ヘッド2が外周
方向に移動して、対物レンズ13(光ビーム14)がコ
ントロールトラック領域19aに到達すると、図7(E)h
に示されるように信号処理回路20でコントロールトラ
ックデータが検出される。コントロール回路7は光ヘッ
ド2をさらに外周方向に移送し、信号処理回路20がコ
ントロールトラックデータを再生できなくなり、図7
(D)jに示されるように溝部検出回路21により溝が検出
されたところで、図7(B)kに示されるようにステッピン
グモータ3を停止する。
【0073】続いてコントロール回路7は、図7(E)h〜
i間に計測されたカウント値の1/2分だけステッピングモ
ータ3を内周方向に駆動する。こうすることにより対物
レンズ13は、コントロールトラック領域19aの略中
心付近に位置することになり、信号処理回路20によっ
てコントロールデータが再生される。またコントロール
回路7は、図7(B)fから図7(E)hまでにカウンタによっ
て計測されたステッピングモータ3への出力パルス数
に、図7(E)h〜i間に計測されたカウント値の1/2を加え
て内部のメモリに蓄え、あらたな所定距離情報として使
用する。
【0074】次に図5(C)に示した光ディスク18bの
場合について図8を用いて説明する。コントロール回路
7によって、図8(B)aに示されるようにステッピングモ
ータ3が駆動され、光ヘッド2が光ディスク18bの内
周方向に向かって移動すると、光ヘッド2はシャーシ5
に取りつけられた位置検出スイッチ6に接触し、図8
(A)bに示されるように位置検出スイッチ6をオンにす
る。コントロール回路7は位置検出スイッチ6がオンに
なったことを検出すると、図8(B)c〜dに示されるよう
に、内部のメモリに蓄えられたパルス数だけステッピン
グモータ3を駆動し、光ヘッド2を内周方向に移送す
る。
【0075】図8(B)dのタイミングでステッピングモー
タ3の移送が終了すると、コントロール回路7は光ヘッ
ド2内部の半導体レーザ(図示を省略)を点灯し、次に
図8(C)eに示すタイミングでフォーカス制御回路(図示
を省略)を動作させ、光ビーム14が光ディスク18b
上で所定の収束状態になるようにする。
【0076】図5(C)に示した光ディスク18bの場合
には、この時対物レンズ13(即ち光ビーム14)は、
コントロールトラック領域19bの外側の溝領域に入り
こんでいる。従って、信号処理回路20にはコントロー
ルトラックデータの代わりにアドレスが検出されるが、
トラッキング制御が動作していないのでアドレスデータ
を読むことはできない(図8(D)の破線部分)。また溝
部検出回路21ではトラッキング誤差信号が検出され
る。
【0077】上述のように信号処理回路20でアドレス
が検出されると、コントロール回路7は、図8(E)gに示
されるようにトラッキング制御回路(図4中に図示を省
略)を動作させる。
【0078】トラッキング制御が動作すると、光ビーム
14は特定のトラック上に位置することになるので、コ
ントロール回路7は、トラックアドレスを読み取ること
ができる。読み取ったアドレスより現在の光ビームの再
生位置とコントロールトラック領域19bの中間位置と
の間の距離を演算して検出し、さらにステッピングモー
タ3の駆動パルス数に変換する。
【0079】コントロール回路7は、光ヘッド2を移送
すべき距離の算出が終わると、図8(E)hに示すようにト
ラッキング制御回路(図示を省略)を不動作にする。続
いてステッピングモータ3を駆動し、図8(B)Iに示され
るように、検出したパルス数分の光ヘッド2の内周方向
への移送を開始する。光ヘッド2がコントロールトラッ
ク領域19bの中間位置に到達すると、コントロール回
路7はステッピングモータ3の駆動を停止し(図8(B)
k)、コントロールデータを再生する。
【0080】一方、上記トラックアドレスから変換して
検出したパルス数は、実施の形態1で説明した不揮発メ
モリの値に加算され、内部のメモリに蓄えられ、新たな
所定距離の情報として使用される。
【0081】以上のように、図5(C)に示した光ディス
ク18bの場合には、光ディスク18b上のトラックア
ドレスを利用して移送距離の補正を行う。しかしなが
ら、トラックアドレスを用いず、図7に示した方法と同
様に、溝部検出とコンロールデータの検出のみを用いる
方法により移送距離の補正を行うことも可能である。
【0082】光ディスクの種類によってはトラックピッ
チが異なる場合がある。アドレスから距離を変換する
と、トラックピッチの差分だけ光ヘッドの移送に誤差が
発生するが、上記補正動作時は移動距離が小さいので大
きな誤差は発生しない。従って、多少のトラックピッチ
の差異は問題にならない。また本実施の形態では、コン
トロールトラックデータを再生する以前にトラッキング
制御系を動作させる場合があるが、検索制御系を動作さ
せる場合のように高速に移動する光ビームをトラック上
に制定するのではなく、静止に近い状態にある光ビーム
をトラッキング制御するので、多少制御系の調整が甘く
ても、光ビームをトラック上に制定させることは容易で
ある。
【0083】本発明は、以上の実施の形態において説明
された細部の具体的な方法に限定されることなく、種々
の態様によりその思想を適用することができる。例え
ば、上記の実施の形態では、コントロール回路7の不揮
発メモリに位置検出スイッチとコントロールトラック領
域の間の距離情報を蓄える例を用いて説明したが、位置
検出スイッチとスピンドルモータあるいはスピンドルモ
ータと光ヘッドの衝突を防止するの緩衝材までの距離で
あっても良い。またコントロール回路7の不揮発メモリ
に複数の距離情報を蓄え、光ディスク装置の状態に応じ
て使い分けることも可能である。
【0084】また上記実施の形態ではコントロールトラ
ック領域の中心位置を目標として光ヘッドを移送した
が、コントロールトラックに同じデータが繰り返し記録
されている場合には、データが一度以上再生できる位置
を目標としても良い。また上記実施の形態では、光ヘッ
ドの移動距離検出を送りモータであるステッピングモー
タを駆動する駆動パルスを用いて検出する例について説
明したが、例えばDCモータやステッピングモータにモー
タが1回転するごとに所定数のパルスが出力されるエン
コーダーを取りつけ、このエンコーダーから得られるパ
ルスを用いて位置検出を行っても良い。
【0085】
【発明の効果】本発明によれば、位置検出手段と光ディ
スク上の所望領域の間の距離を工場で学習してコントロ
ール手段に蓄えることができるので、位置検出手段の部
品および取り付けの精度とは無関係かつ正確に、所望領
域に光ヘッドを移送することが可能である。
【0086】また所望領域へ光ヘッドを移送する際、光
ディスク上のトラックやアドレスを用いる必要が無い。
従って、フォーカスやトラッキング制御などコントロー
ルトラックデータ再生後に安定化できる制御系を使用す
る必要が無いので、光ヘッドを目標に向けて高速に移送
することが可能となる。即ち所望領域が狭くとも、所望
領域の情報を高速かつ容易に再生することが可能であ
る。
【0087】また、コントロール手段の情報に従って光
ヘッドを移送した後、光ディスクより信号を再生してさ
らに移送距離の補正を行うことにより、あらかじめに蓄
えておいた移送距離の情報が、光ディスクのフォーマッ
トの違いやバラツキ、偏心等によって適当でなかった場
合でも、迅速にこれを補正して所望領域のデータ再生を
行うことが可能になる。従って位置検出手段の取り付け
精度、部品精度、光ディスクのバラツキ、フォーマット
の違いにも無関係に、安定に所望領域に光ヘッドを移送
することが可能になる。これにより幅が狭くかつスピン
ドルモータと近接した位置に設けられた所望領域からも
高速かつ安定に情報を読み出すことが可能になる。
【0088】また再生信号によって移送距離を変更した
場合には、変更後の移送距離を用いてメモリに蓄えた距
離情報を補正することにより、再び同じ光ディスクでコ
ントロールデータの再生を行う場合にはさらに高速に光
ヘッドを移送することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1における光ディスク装置を示す
ブロック図
【図2】 実施の形態1における光ディスク装置の各要
素の配置を示す平面構成図
【図3】 情報記録の手順を説明するタイミングチャー
【図4】 実施の形態2における光ディスク装置を示す
ブロック図
【図5】 それぞれフォーマットの異なる光ディスクを
示す平面図
【図6】 図5(A)に示す光ディスクが載置された場合
の光ディスク装置の動作を示すタイミングチャート
【図7】 図5(B)に示す光ディスクが載置された場合
の光ディスク装置の動作を示すタイミングチャート
【図8】 図5(C)に示す光ディスクが載置された場合
の光ディスク装置の動作を示すタイミングチャート
【符号の説明】
1、18a、18b 光ディスク 2 光ヘッド 3 ステッピングモータ 4 スピンドルモータ 5 シャーシ 6 位置検出スイッチ 7 コントロール回路 8 ガイド軸 9、19a、19b コントロールトラック領域 10 送りネジ 11 外部指令装置 13 対物レンズ 14 光ビーム 15 フレキシブルP板 16 ナットピース 20 信号処理回路 21 溝部検出回路

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円盤状記録担体に情報の記録再生を行う
    ピックアップ手段と、前記ピックアップ手段を前記記録
    担体の半径方向に移送する移送手段と、前記ピックアッ
    プ手段が前記記録担体の最内周近傍に位置することを検
    出する位置検出手段と、前記移送手段を駆動して前記ピ
    ックアップ手段を所定距離移送させるコントロール手段
    とを備え、 前記ピックアップ手段を前記記録担体の最内周近傍の所
    望領域へ移送する動作は、前記位置検出手段により前記
    ピックアップ手段の位置を検出した後に、前記コントロ
    ール手段が前記ピックアップ手段をさらに前記所定距離
    移送させることにより行われることを特徴とする光学式
    記録再生装置。
  2. 【請求項2】 円盤状記録担体に情報の記録再生を行う
    ピックアップ手段と、前記ピックアップ手段を前記記録
    担体の半径方向に移送する移送手段と、前記ピックアッ
    プ手段が前記記録担体の最内周近傍に位置することを検
    出する位置検出手段と、前記移送手段を駆動して前記ピ
    ックアップ手段を所定距離移送させるコントロール手段
    と、前記ピックアップ手段の出力より前記ピックアップ
    手段の再生位置を検出する再生位置検出手段とを備え、 前記ピックアップ手段を前記記録担体の最内周近傍の所
    望領域へ移送する動作は、前記位置検出手段により前記
    ピックアップ手段の位置を検出した後に、前記コントロ
    ール手段が前記ピックアップ手段を前記所定距離移送さ
    せ、さらに前記再生位置検出手段の出力に基づいて移送
    距離を補正することにより行われることを特徴とする光
    学式記録再生装置。
  3. 【請求項3】 所定距離が、コントロール手段の記憶素
    子にデータで記憶されていることを特徴とする請求項1
    または2項に記載の光学式記録再生装置。
  4. 【請求項4】 所定距離が、光学式記録再生装置の組み
    立て調整時に記憶手段にデータで記憶されることを特徴
    とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の光学式記録
    再生装置。
  5. 【請求項5】 再生位置検出手段の出力によって移送距
    離が補正された場合には、その補正量に基づいてコント
    ロール手段に備えた所定距離のデータも補正されるよう
    に構成されたことを特徴とする請求項2〜4のいずれか
    1項に記載の光学式記録再生装置。
  6. 【請求項6】 ピックアップ手段を所定距離を移送後も
    所定情報を検出できない場合に、再生位置検出手段の出
    力により移送距離を補正することを特徴とする請求項2
    に記載の光学式記録再生装置。
  7. 【請求項7】 記録担体上には情報を記録再生するため
    のトラックが形成され、再生位置検出手段は前記トラッ
    クの番地情報に基づいてピックアップ手段の再生位置を
    検出し、移送距離の補正を行うことを特徴とする請求項
    2に記載の光学式記録再生装置。
  8. 【請求項8】 記録担体上には情報を記録再生するため
    のトラックが形成され、再生位置検出手段は、前記トラ
    ックによりピックアップ手段の再生位置を検出して、前
    記ピックアップ手段を移送すべき距離の検出を行うこと
    を特徴とする請求項2に記載の光学式記録再生装置。
  9. 【請求項9】 記録担体上には、情報を記録再生するた
    めのトラックとピットが形成されたピット部と、前記ト
    ラックも前記ピットも形成されていないミラー部とが形
    成され、再生位置検出手段は、前記ミラー部によりピッ
    クアップ手段の再生位置を検出して、前記ピックアップ
    手段を移送すべき距離の検出を行うことを特徴とする請
    求項2記載の光学式記録再生装置。
  10. 【請求項10】 コントロール手段は、ピックアップ手
    段の移送距離を検出する移送距離検出手段を備え、前記
    移送距離検出手段で移送距離の検出を行いながら前記ピ
    ックアップ手段を移送することを特徴とする請求項1〜
    9のいずれか1項に記載の光学式記録再生装置。
  11. 【請求項11】 移送手段としてステッピングモータを
    用い、コントロール手段は、前記ステッピングモータを
    駆動する駆動信号に基づいてピックアップ手段の移送距
    離を検出することを特徴とする請求項1〜10のいずれ
    か1項に記載の光学式記録再生装置。
  12. 【請求項12】 所定情報が、記録担体自体に関する情
    報が記録されたコントロールトラックデータであること
    を特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の光
    学式記録再生装置。
  13. 【請求項13】 記録担体最内周近傍の所望領域が、記
    録担体のリードインデータが記録された領域であること
    を特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の光
    学式記録再生装置。
  14. 【請求項14】 記録担体最内周近傍の所望領域が、記
    録担体に記録された情報を再生するための再生レーザー
    パワーを学習するための領域であることを特徴とする請
    求項1〜12のいずれか1項に記載の光学式記録再生装
    置。
  15. 【請求項15】 記録担体最内周近傍の所望領域が、記
    録担体に情報を再生するための記録レーザーパワーを学
    習するための領域であることを特徴とする請求項1〜1
    2のいずれか1項に記載の光学式記録再生装置。
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