JP2003141177A - 設計積算システム - Google Patents

設計積算システム

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JP2003141177A
JP2003141177A JP2001340408A JP2001340408A JP2003141177A JP 2003141177 A JP2003141177 A JP 2003141177A JP 2001340408 A JP2001340408 A JP 2001340408A JP 2001340408 A JP2001340408 A JP 2001340408A JP 2003141177 A JP2003141177 A JP 2003141177A
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Morinobu Aragaki
守信 新垣
Masanaga Tamaki
正永 玉城
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SHINYOU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】標準化された設計要素を組み合わせて作成した
設計データから自動的に積算データを作成することので
きる設計積算システムを提供する。 【解決手段】本発明の設計積算システムは、同一の表計
算ソフト上で処理可能な以下のワークシートからなる。
(a)セルが方眼状に細分化され、部位パーツがセル集
合体として登録されるとともに、各部位パーツのコード
情報が予め入力されてなる部位パーツシート。(b)部
位パーツシートから任意の部位パーツをコード情報とと
もにコピーして貼り付けることのできるレイアウトシー
ト。(c)レイアウトシートから部位パーツのコード情
報を拾い出して種類別に数量を集計する拾い出しシー
ト。(d)各部位パーツの構成材料にかかる積算データ
が予め登録され、拾い出しシート上で集計された各部位
パーツの数量に基づいて材料の総数量および総コストを
積算する積算シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、設計要素が標準化
された比較的小規模な建築物をコンピュータの画面上で
設計して、その設計データから自動的に積算を行えるよ
うに構成された設計積算システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、建築の設計分野においては、
コンピュータ画面上で設計作業を行うCAD(Computer
-Aided Design )システムが広く利用されている。最近
のCADシステムは、作図・編集機能や二次元・三次元
での表現力が目ざましく高度化しており、その操作性や
処理速度も格段に向上してきている。
【0003】設計作業を通じて作成された設計データ
は、通常、そのまま積算業務に引き継がれる。積算業務
においては、設計データに基づいて必要な材料数量が個
別に算出される。積算業務は材料や労務の手配に不可欠
な作業であり、積算の精度が工事費見積や工程計画を大
きく左右するので、建築設計に関連する業務の中でも特
に手間をかけて注意深く行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来一般のCADシス
テムは、主として作図作業の支援を目的とするものであ
る。その目的から、CADシステムにより作成される設
計データは、設計対象の形態や位置関係を表す図形情報
を座標データの集合体として蓄積したものになってい
る。CAD図面には、通常、図形情報だけでなく、寸法
を示す数字や、詳細な仕様を表す文言、記号等も書き込
まれるが、これらは基本的に図形情報を補足するための
断片的な文字データに過ぎない。したがって、このよう
な設計データからは基本的に、材料の種類別数量など、
積算に必要な情報を自動的かつ網羅的に抽出することは
できない。
【0005】そのため、従来の積算業務は、積算担当者
がCAD図面や仕様書等に示された内容を読み取り、自
身の判断で材料の種類とその数量を拾い出して、積算用
に用意された集計表に拾い出した数量を入力する、とい
う方式で行われてきた。しかし、このような方式では、
拾い出し作業に多大な手間がかかり、また誤差や拾い漏
れが生じるなどして、積算精度が担当者の個人的能力に
左右されるという問題があった。また、設計内容に変更
や追加が発生すると、その都度、手間をかけて積算のや
り直しを行う必要もあった。
【0006】なお、CADシステムと積算システムとを
部分的にリンクさせた設計積算システムも既に少なから
ず提案されている。この種のシステムは、家具や備品な
ど、予めパターン化しやすい複数種類の設計要素を図形
ブロックとしてCADシステム上に登録し、これらの図
形ブロックにそれぞれ名称や単価等の属性情報を関連付
けておき、座標データとして処理されるCAD図面上に
それらの図形ブロックを貼り付けられるように構成され
ている。そして、作成されたCAD図面から図形ブロッ
クの属性情報を拾い出し、その属性情報を所定のデータ
形式に変換して積算用の表計算ソフト等に書き出すこと
により、備品リストや見積表等を自動的に作成すること
ができるようになっている。
【0007】しかしながら、このようなシステムでは、
CADソフトと表計算ソフト、およびそれらをリンクさ
せる変換ソフトを同時に運用する必要があるので、コン
ピュータ上で扱われるデータ量が大きくなり、ソフト間
のデータの受け渡しにも手間や時間がかかる。さらに、
操作が複雑で、作業者が複数のソフトの操作に習熟する
必要があるので、そのために長期の時間を要するという
問題もある。また、積算情報として拾い出せるデータ
が、図形ブロックとして比較的パターン化しやすい属性
情報に限定されてしまうので、図面化された全ての設計
データから全体的かつ網羅的な積算を行うことも不可能
である。
【0008】ところで本出願人は、かねてより鉄筋コン
クリート住宅やツーバイフォー住宅をはじめとする比較
的小規模の建築物について、材料や部品、設備等の仕様
の標準化を積極的に推進してきた。また、例えば特開平
9−177336号(住宅建築システム)、特開200
0−248740号(コンクリート造建築物の型枠構
造)、特開2000−303687号(型枠のモジュラ
ーコーディネーション)、特開2000−303688
号(同前)等を通じ、設計モジュールの標準化によって
コンクリート躯体の型枠工事を効率化する技術も提案し
ている。
【0009】このような技術開発により、建築物の設計
要素、つまり各部位の寸法規格や、各部位を構成する材
料、部品、設備等の種類、サイズバリエーション、仕
様、単価などがほぼ完全に標準化されると、設計作業に
おいては、標準化された設計要素に対応する部位パーツ
を適宜に選択してパズルのように組み合わせていくだけ
で、設計データを簡単に作成することが可能になる。部
位パーツとは、例えば単位長さの外壁や間仕切り壁、単
位面積の床や天井、複数種類にパターン化された柱、建
具、階段、設備ユニット等を個々にパーツ化したもので
ある。
【0010】このような部位パーツを組み合わせて設計
を行うことにより、設計の自由度は一定の範囲内に制限
されるものの、設計業務の効率は格段に上昇する。ま
た、設計内容についても安定した品質が担保されるよう
になる。すると、設計効率をさらに高めるために、次な
る課題として、設計と積算との密接な連動を図ることが
求められる。少なくとも設計要素が標準化されれば、そ
の設計要素に対応する各部位パーツに、当該部位パーツ
を構成する材料の名称や数量、およびコスト等の積算デ
ータを予め関連付けておくことにより、コンピュータ上
で設計と積算とを完全にリンクさせることができるはず
である。
【0011】しかしながら前記したように、従来のCA
Dシステムは設計情報を座標データとして処理している
ので、このような座標データ系のソフト上では、細分化
された大量の部位パーツを図形ブロックとして取り扱う
のは効率が悪く、操作性にも劣る。また、個々の図形ブ
ロックに詳細な積算データを関連付けたとしても、その
積算データを漏れなく抽出して積算用のデータ形式に変
換するには、ソフトの性質上、かなりの無理がある。
【0012】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、標準化された設計要素を自在に組み合わせなが
ら設計データを容易に作成することができるとともに、
各設計要素に関連付けられた詳細な積算データを自動的
に拾い出して、ほぼ完全な積算集計を極めて迅速に行う
ことができるように構成された新規な設計積算システム
を提供することを目的としている。さらに本発明は、か
かる設計積算システムを汎用性の高いソフトウェア上で
利用できるように構成し、データ処理能力の小さいパー
ソナルコンピュータを用いる場合でも容易に操作できる
形態で提供することを具体的な解決課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本出願人は、座標データを処理する従来のCADソ
フトではなく、汎用性の高い表計算ソフトを利用して設
計データを作成し、その設計データを同一の表計算ソフ
ト上で積算データにリンクさせることにより、設計と積
算とが完全に連動する設計積算システムを完成させた。
【0014】すなわち、本発明の設計積算システムは、
同一の表計算ソフト上で処理可能な複数枚の下記ワーク
シートによって構成されるデータ処理手段が、適宜の電
子情報媒体に格納されたことを特徴とする。 (a)データ入力用のセルが行・列各方向について所定
の単位寸法で方眼状に細分化され、予め標準化された設
計要素に対応する各種の部位パーツが前記セルの集合体
として図形化された状態で登録されるとともに、当該部
位パーツを特定するためのコード情報が当該部位パーツ
を図形化したセル集合体のいずれかのセルに予め入力さ
れてなる部位パーツシート (b)前記部位パーツシートと共通の単位寸法で方眼状
に細分化され、前記部位パーツシートから任意の部位パ
ーツを前記コード情報とともにコピーして、任意の位置
に貼り付けられるように構成されたレイアウトシート (c)多数の部位パーツが貼り付けられた前記レイアウ
トシートから、行方向または列方向に各部位パーツのコ
ード情報を拾い出して、部位パーツ別にその数量を集計
する数式が予め登録された拾い出しシート (d)各部位パーツを構成する詳細な材料の種類、数
量、単価その他の積算データが予め登録され、前記拾い
出しシート上で集計された各部位パーツの数量に基づい
て必要な材料の総数量および総コストを積算する積算シ
ート
【0015】すなわち本発明は、方眼状に細分化された
セルを有する表計算ソフトのワークシート上に、予め標
準化された部位パーツを貼り付けることにより設計デー
タ(設計図面)を作成し、さらにその設計データから、
各部位パーツごとに登録されたコード情報を表計算ソフ
トの数式を利用して拾い出すことにより、網羅的な積算
集計を迅速に行おうとするものである。表計算ソフト上
で設計データを作成する作業は、線を描画して座標デー
タを作成するのではなく、複数個のセル集合体として登
録された部位パーツを適宜に組み合わせながらワークシ
ート上に貼り付ける作業となる。このセル集合体を構成
するいずれかのセルに所定のデータや数式を登録し、表
計算ソフトの検索機能や集計機能を用いてデータを処理
するという構成を採用することにより、設計から積算に
わたる一連のデータ処理を、ひとつの表計算ソフト上で
極めて迅速に行うことが可能になる。
【0016】この発明において、部位パーツシートに
は、長さ方向と幅方向が規定される形状の部位パーツ
が、ワークシートの行方向に沿って配置された状態およ
び列方向に沿って配置された状態で重複登録される。こ
の構成は、一般的な表計算ソフト上で、セルの集合体と
して図形化される部位パーツを自由自在に配置するため
の補助的な構成である。この構成を採用することによ
り、全ての部位パーツを、CADソフトのように座標デ
ータとして処理するのではなく、表計算のセルデータと
して処理することが可能になる。
【0017】また、本発明において、部位パーツシート
に登録される各部位パーツのコード情報は、当該部位パ
ーツのコード名を示す文字データと、当該部位パーツの
数量を所定の単位で表した数値データとからなることを
特徴とする。これにより、部位パーツの識別が明確にな
るとともに、部位パーツの種類ごとにその数量を集計す
る数式の設定も単純かつ明快になる。
【0018】各部位パーツに登録するコード情報の集計
処理については、次のような構成を採用するのが合理的
である。すなわち、各部位パーツについての文字データ
および数値データが、当該部位パーツを図形化したセル
集合体のいずれかのセルのうち左右または上下方向に隣
接するセルにそれぞれ登録されるようにする。これによ
り、文字データと数値データとの対応関係を維持した状
態で精度良くデータ処理を行うことができる。
【0019】また、拾い出しシート上で各部位パーツの
種類別数量を集計する数式は、 「=SUMIF(検索範囲,”検索文字列となる文字デ
ータ”,合計範囲)」 となる検索関数によって定義付けられたものとする。こ
れにより、拾い出しシート上で、全ての部位パーツの種
類別数量をもれなく正確に集計することが可能になる。
【0020】本発明の設計積算システムは、部位パーツ
シート、レイアウトシート、拾い出しシートおよび積算
シートを全て同一の電子情報媒体に格納することによ
り、例えば同一の事業所で設計作業と積算作業とを連動
して行うのに便利な形態となる。
【0021】一方、部位パーツシートおよびレイアウト
シートと、拾い出しシートおよび積算シートとを、互い
にデータ送受信可能な別個の電子情報媒体にそれぞれ格
納することにより、例えば異なる事業所で設計作業と積
算作業とを分業して行うのに便利な形態となる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しつつ説明する。
【0023】本実施形態にかかる設計積算システムは、
汎用的な表計算ソフトとして広く利用されているエクセ
ル(EXCEL/Microsoft社製)上で、設計
から積算までの全データを処理できるように構成されて
いる。ただし、利用する表計算ソフトは、エクセルと同
程度の機能を有するものであれば、これに限定されるも
のではない。
【0024】図1は、本発明の設計積算システムにおけ
るデータ処理の全体的な流れを示す説明図である。この
設計積算システムは、エクセルのデータ形式で作成され
た複数枚の下記ワークシートによって構成されている。 (a)部位パーツシート(図2〜図7) (b)レイアウトシート(図8〜図9) (c)拾い出しシート(図10) (d)積算シート(図11〜図12)
【0025】以下、これら各ワークシートの構成と、各
ワークシートにおけるデータ処理の具体例について詳述
する。
【0026】<(a)部位パーツシート>図2〜図7
は、鉄筋コンクリート住宅用の部位パーツシートを抜粋
的に例示したものである。部位パーツシートは、躯体、
内装材、建具、各種設備など住宅を構成する設計要素を
標準化し、それらを設計用のデータベースとしてエクセ
ルのワークシートに予め登録したものである。この部位
パーツシートは、設計要素のグループごとに複数枚用意
されている。これらの部位パーツシートは全て、データ
入力用のセルが行・列各方向とも共通の単位寸法で細分
化された方眼状のワークシート上に作成されている。例
示の形態における前記単位寸法は、ワークシート上のセ
ル1個が実寸5cm角に対応するように設定されている。
【0027】図2〜図3は、コンクリート躯体の基礎構
造を構成する設計要素を登録した部位パーツシートを示
す。この部位パーツシートには、フーチングおよび地中
梁からなる標準的な布基礎をX軸・Y軸の各通り心に沿
って所定の設計モジュール(この例では45cm)で分割
した布基礎パーツ11が登録されている。
【0028】図4は、躯体の柱および外壁を登録した部
位パーツシートを示す。この部位パーツシートには、X
軸・Y軸の各通り心に設けられる標準的なコーナー柱お
よび中間柱を示す柱パーツ12と、外壁を柱の外面に合
わせて設ける場合の標準的なコンクリート壁体を所定の
設計モジュール(同じく45cm)で分割した外壁パーツ
13が登録されている。
【0029】図5は、躯体の梁を登録した部位パーツシ
ートを示す。この部位パーツシートには、コンクリート
梁を柱の外面に合わせて設ける場合の標準的な梁体を前
記と同じ設計モジュールで分割した梁パーツ14が登録
されている。
【0030】図6〜図7は、躯体の開口部に設けられる
アルミサッシを登録した部位パーツシートを示す。この
部位パーツシートには、間口および取付方向(X軸・Y
軸)の異なるさまざまな種類のアルミサッシを示すサッ
シパーツ15が登録されている。
【0031】これらの部位パーツシートに登録された各
部位パーツは、ワークシート上のセルを行・列各方向に
所定の個数分だけ連続させたセルの集合体として図形化
されている。セル集合体の形状および大きさは、そのま
ま設計上の平面形状および縦横寸法を示すものとなる。
したがって、各部位パーツの大きさは全て、最小単位と
なるセル1個(実寸では5cm角)の整数倍として設定さ
れ、その輪郭は斜線や曲線を含まないものとなる。部位
パーツシート上に配列された各部位パーツは、視認性を
高めるために適宜の色で着色(塗りつぶし)されてい
る。
【0032】この部位パーツシートは、例示のものだけ
でなく、躯体床スラブ、仕上げ種類別の内装床、間仕切
り壁、内部建具、階段、水回りをはじめとする各種の設
備ユニットなど、設計上必要とされる全ての設計要素に
ついて用意されている。壁体や梁体など長さ方向に連続
するような設計要素は、長さ方向に設計モジュール単位
で分割した形態を基本形として登録されている。また、
各種の床など面方向に連続する設計要素については、縦
横方向に設計モジュール単位で分割した正方形の形態を
基本形として登録されている。また、各種居室、キッチ
ン、バス、トイレ、階段室、押入れ、床の間、建具な
ど、予めほぼ区画の定まった設計要素については、縦横
の寸法が異なる複数のバリエーションがそれぞれ登録さ
れている。このような部位パーツの登録は、建築物の設
計要素となる材料や部品、設備、仕様等を、所定の設計
モジュールに合わせて組み合わせ可能に標準化すること
によってはじめて可能になる。
【0033】なお、後述するように、部位パーツシート
に登録される部位パーツは個々にコピーされてレイアウ
トシート上に貼り付けられるが、エクセル上では、貼り
付けの際に部位パーツの向きを回転させることができな
い。そのため、長さ方向と幅方向が形状的に規定される
部位パーツについては、ワークシートの行方向に沿って
配置したものと、列方向に沿って配置したものが、それ
ぞれ一覧可能な状態で用意される必要がある。
【0034】部位パーツシート上に登録された各部位パ
ーツには全て、当該部位パーツの種類を特定するための
コード情報が登録されている。例えば図3には、コーナ
ーに隣接して[Y1通り]方向に延びる長さ45cmの布
基礎を図形化した布基礎パーツ11が示されているが、
この布基礎パーツ11を構成するセルの1箇(この例で
は[AH373])には「布基礎Y1」というコード名
を示す文字データが登録されている(数式バー16参
照)。さらに、このセルの左隣のセル(この例では[A
G373])には、この布基礎の長さをメートル単位で
表した「0.45」という数値データが登録されてい
る。そして、これらの文字データおよび数値データが、
この布基礎パーツ11に「Y1通りの布基礎・0.45
m分」を意味づけするコード情報となっている。
【0035】また、例えば図7には、[Xn通り]に沿
って外壁の開口部に設けられる開口幅45cmのアルミサ
ッシを図形化したサッシパーツ15が示されている。そ
して、このサッシパーツを構成するセルの1箇(この例
では[N7])には、「AW4−45L」というコード
名を示す文字データが登録されている(数式バー16参
照)。この文字データは、このアルミサッシの種類、開
口幅および開口高さをコード化したものである。この文
字データが登録された同じセルにはドロップダウンボタ
ン17も埋め込まれ、これをクリックすることにより、
例えば開口高さの異なるタイプのコード名(「AW4−
45H」、「AW4−45HK」など)を選択して、文
字データを変更できるようになっている。さらに、この
セルの直上のセル(この例では[N6])には、このア
ルミサッシの個数単位を示す「1」という数値データが
登録されている。これらの文字データおよび数値データ
が、このサッシパーツに「開口幅45cmのアルミサッシ
・1個」を意味づけするコード情報となっている。
【0036】なお、例示のサッシパーツ15について
は、数値データ「1」が登録された[N6]のセルの右
隣のセル[O6]に、「=+N7」という数式が登録さ
れている。この数式は、[N7]のセルに登録された
「AW4−45L」という文字データを、数値データが
登録された[N6]のセルの右隣にも配置するための補
助的な数式である。後述する拾い出しシート上で部位パ
ーツの種類別数量を集計するために、本実施の形態で
は、数値データと文字データとを左右に隣接配置するも
のとして検索関数が設定されているが、このサッシパー
ツ15については、これを構成するセルの個数が少な
く、形状も縦長であるという特殊な事情から、このよう
な配慮がなされている。ただし、部位パーツを構成する
セルの集合状態が行方向に余裕のあるものであれば、こ
のような補助的な数式は不要である。
【0037】このように作成された部位パーツシート
は、それぞれのシートごとに、または適宜にグループ分
けされた複数頁のシート(ブック)ごとにファイル化さ
れ、CD−ROMなどの電子情報媒体に格納された状態
で設計担当者に提供される。あるいは、インターネット
を介してデータのダウンロードが可能なサーバー上に格
納されてもよい。部位パーツシートは予め標準化された
設計要素を組み合わせ可能に登録したものであり、個々
の設計作業中にその登録内容を変更することは原則的に
行われないので、部位パーツシートを保存するファイル
形式は読み出し専用とするのが実用的である。
【0038】<(b)レイアウトシート>図8は、レイ
アウトシートの構成を部分的に示したものであり、図9
は、かかるレイアウトシートを用いて作成した鉄筋コン
クリート住宅の設計データを出力状態で例示したもので
ある。
【0039】レイアウトシートは、設計担当者が前記部
位パーツシートの中から必要な部位パーツを選択して貼
り付けるための作業用シートである。したがって、この
レイアウトシートは、その大部分がデータ未登録のフリ
ーエリア21となっている。このフリーエリア21の書
式は部位パーツシートと共通で、セルが行・列各方向と
も所定の単位寸法(この例ではセル1個が実寸5cm角に
対応)で細分化された方眼状になっている。
【0040】フリーエリア21の外側には、設計名称等
を記入するために用意された表題欄22、図面名称や設
計者名、日付等を記入するために用意された書誌事項欄
23、その他の補足事項を記入できるように用意された
備考欄などが必要に応じて設けられている。これらの欄
には、主として文字情報がその都度入力される。また、
フリーエリア21の外周部分には、部位パーツを貼り付
ける際の目安となるモジュール目盛24が予め入力され
ている。
【0041】設計担当者は、レイアウトシートのフリー
エリア21に、前記部位パーツシートから選択した任意
の部位パーツを貼り付けて設計データを作成する。鉄筋
コンクリート住宅を設計する場合、レイアウトシート
は、例えば基礎平面図、各階平面図、各階梁伏図、屋根
伏図などについてそれぞれ作成される。
【0042】部位パーツの貼り付け作業は、部位パーツ
シート上で所望の部位パーツを示すセル集合体を範囲指
定し、これをエクセルの[コピー〜貼り付け]コマンド
でレイアウトシート上の所望位置に転写することによっ
て行う。マウスを使用する場合は、マウスのドラッグ操
作によって範囲指定をさらに簡単に行うことができる。
【0043】レイアウトシート上で、例えば住宅の1階
平面を設計する場合、通り芯に沿って柱や外壁を配置
し、その内部に居室、水回り設備各室、階段室などの部
位パーツを組み合わせて隙間のないように納め、外壁に
設けた開口部にはサッシを嵌め込む、といった作業が行
われる。本発明の設計積算システムは、建築物の設計要
素となる材料や仕様等が所定の設計モジュールに合わせ
て標準化されていることを前提に構成されているので、
多種類の部位パーツを組み合わせる作業を何度も繰り返
し、自由に、かつ簡単に行うことができる。設計変更の
場合は、部位パーツを移動したり、異なる種類の部位パ
ーツに貼り替えることとなる。
【0044】こうして部位パーツをレイアウトシート上
に貼り付けると、各部位パーツを構成するセルの個数や
塗りつぶし色などの図形的情報とともに、個々の部位パ
ーツごとに登録されたコード情報(文字データおよび数
値データ)も全てレウアウトシート上に転写される。こ
のようにしてレイアウトシート上に転写された多数の部
位パーツにかかるコード情報の集積が、当該建築物の設
計データとなる。
【0045】レイアウトシートは、フリーエリア21や
表題欄22、書誌事項欄23をブランクにした形式の読
み出し専用ファイルとして用意される。そして、部位パ
ーツシートとともに適宜の電子情報媒体に格納されて、
設計担当者に提供される。あるいは、インターネットを
介してデータのダウンロードが可能なサーバー上に格納
されてもよい。フリーエリア21に個別の設計データが
生成されたレイアウトシートは、それぞれ工事名称や図
面名称等のファイル名を付けて、設計担当者の手元に保
存される。
【0046】<(c)拾い出しシート>図10は、鉄筋
コンクリート住宅用の拾い出しシートの具体的な構成を
部分的に例示したものである。
【0047】拾い出しシートは、レイアウトシート上に
作成された設計データから部位パーツを種類別に検索
し、それぞれの数量を自動的に拾い出すための集計シー
トである。図1に概念的に示したように、拾い出しシー
トには、レイアウトシートのフリーエリア21を丸ごと
コピーして貼り付けることのできる入力エリア31と、
前記入力エリア31から部位パーツごとの数量を拾い出
す集計エリア32とが設けられている。
【0048】入力エリア31は、レイアウトシートのフ
リーエリア21と同じか、それよりもやや大きい範囲に
設定されたデータ未登録のエリアである。ここには、レ
イアウトシート上に作成された設計データが[コピー〜
貼り付け]操作でそのまま貼り付けられる。
【0049】集計エリア32は入力エリア31の下方に
設けられている。集計エリア32には、各部位パーツに
対応する検索行が設けられている。検索行は、各部位パ
ーツごとに1行ずつ、登録された全ての部位パーツにつ
いて設けられており、各検索行の行頭付近のセルには部
位パーツのコード名が記入されている。部位パーツのコ
ード名が記入されたセルの右方に連続する行中セルに
は、入力エリア31に貼り付けられた設計データから部
位パーツの数量を拾い出す数式が登録されている。その
数式は、「=SUMIF(検索範囲,”検索文字列”,
合計範囲)」という検索関数によって定義づけられてい
る。
【0050】図10に示した例では、[第847行]が
「AW4−45L」というタイプのサッシパーツ15
(図7参照)の検索行になっている。この行中の例えば
[AS847]のセルには、「=SUMIF(Shee
t1!R$11:R$301,”AW4−45L”,S
heet1!Q$11:R$301)」という数式が登
録されている(数式バー33参照)。この数式は、前記
入力エリア31が設けられた[Sheet1]というワ
ークシートにおいて、[第R列]の[R11]から[R
301]までのセルを検索範囲とすること、前記検索範
囲から「AW4−45L」という文字列が入力されたセ
ルを抽出すること、そして[第R列]の左側に隣接する
[第Q列]を含めた[Q11]から[R301]までの
セル範囲を対象として、前記抽出条件を満たすセルに対
応する数値データを合算すること、を指定している。合
算される数値データは、例示したサッシパーツ15のよ
うに個数単位で計算されるものもあり、また、構造体な
どのように長さ単位や面積単位で計算されるものもあ
る。
【0051】このような関数の実行によって、各検索行
の各セルには、入力エリア31内に貼り付けられた部位
パーツの数量を列ごとに拾い出した数値が生成される。
この数値は各検索行ごとに行方向に集計され、その合計
値が検索行の行頭または行端近傍に設けられた合計欄3
4に生成される。かかる計算処理は、入力エリア31に
設計データを貼り付けると瞬間的に実行される。
【0052】なお、図1に示した拾い出しシートは、同
一のワークシートの上方に入力エリア31、下方に集計
エリア32を設けて、部位パーツを列方向に拾い出す構
成になっている。これは、エクセルのワークシートにお
ける最大行数(16384行)が最大列数(256列)
よりもはるかに大きく、縦方向に余裕があるからであ
る。ただし、設計作業に要する横方向のセル数が少なく
て済むような場合には、拾い出しシートを行方向に拾い
出すように構成することも可能である。
【0053】また、拾い出しシートは、レイアウトシー
トの設計データを貼り付けるための入力エリア31を設
けずに集計エリア32だけを用意して、レイアウトシー
トから直接、部位パーツの数量を拾い出せるように構成
することもできる。この場合、例えば、レイアウトシー
トおよび拾い出しシートを複数頁からなるブックとして
作成し、拾い出しシートの検索関数の中でレイアウトシ
ートのシート番号を範囲指定すればよい。このような構
成は、例えば同一の事業所で、設計作業と積算作業とを
連動させながら行うのに便利である。
【0054】また、拾い出しシートに入力エリア31と
集計エリア32とを設ける場合には、これをレイアウト
シートとは別のブックまたはワークシートとして作成
し、レイアウトシートと拾い出しシートを互いに別個の
電子情報媒体に格納してもよい。このような構成を採用
すると、例えば各地域にある営業所や代理店等がレイア
ウトシート上で設計データを作成し、その設計データを
本社や工事部等に送信して、本社や工事部が拾い出しシ
ート上で積算作業を行い、その結果を再び営業所等に返
信する、といった運用も可能になる。
【0055】<(d)積算シート>図11〜図12は、
鉄筋コンクリート住宅用の積算シートを抜粋的に例示し
たものである。
【0056】積算シートは、拾い出しシート上で集計さ
れた各部位パーツの数量(拾出数量)に基づき、必要な
材料の総数量および総コストを積算するための集計シー
トである。この積算シートは、部位パーツシートと同様
に、躯体、内装材、建具、各種設備など住宅を構成する
設計要素のグループごとに複数枚用意されている。積算
シートの基本的な構成は、列方向に部位パーツのコード
名が列記され、行方向に各部位パーツを構成する詳細な
材料名が列記された表形式になっている。
【0057】図11は、躯体に開口部を設けてアルミサ
ッシを取り付ける部分(アルミ開口部)に関連する材料
の積算シートを示す。この積算シートでは、各行頭のセ
ルにサッシパーツの種類を示すコード名が登録されてい
る。コード名の右隣のセルには、拾い出しシート上で集
計された各サッシパーツの拾出数量(S)を自動的に入
力する数式が登録されている。
【0058】また、各列頭のセルには、アルミ開口部の
関連材料として、「アルミガラス一式」「腰壁パネル」
「小壁パネル」「膳板セット」「障子」・・・「巾木」
「廻りぶち」「天井横角見切」「クロス」等の材料名が
登録されている。
【0059】材料欄の各列は、さらに数量欄41と金額
欄42に二分されている。数量欄41の列頭セルには、
各材料の数量単位(セット、枚、m等)を示す文字が記
入されている。数量欄41の列中セルには、各サッシパ
ーツの拾出数量(S)に基づいて各材料の必要数量
(T)が算出される。必要数量(T)の算出は、各材料
ごとに設定される所定の係数等を各サッシパーツの拾出
数量(S)に乗じるなどして実行される。
【0060】また、金額欄42の列頭セルには各材料の
単位数量当たりの単価(U)が記入されている。そし
て、金額欄42の列中の各セルには、各材料の必要数量
(T)と、各材料の単位数量当たりの単価(U)とか
ら、当該サッシパーツにかかる材料金額(V)を求める
数式「=+T*U」がそれぞれ登録されている。この数
式により、金額欄42の各セルには、各サッシパーツに
かかる材料金額(V)が自動的に生成される。生成され
た材料金額(V)は、行方向および列方向にそれぞれ合
算され、行末および列末に設けられた小計欄43,44
および総計欄45にそれぞれ自動的に表示される。
【0061】なお、このアルミ開口部の積算シートで
は、例えば「アルミガラス一式」として表示された項目
の材料金額(Va)を、別途に設けた内訳シート(図示
せず)を用いて算出するようになっている。この内訳シ
ートは、積算シートと同形式の集計表で、サッシ本体を
構成するアルミ型材、ガラス板、コーキング材などの詳
細な材料ごとに、前記積算シートと同様の積算方法で材
料金額(Va)を算出するようになっている。このよう
な内訳シートは、各部位パーツを構成する材料の種類や
積算上の事情に応じて、補助的に用意される。
【0062】図12は、間仕切り壁に関連する材料の積
算シートを示す。この積算シートでは、各行頭のセルに
間仕切り壁パーツの種類を示すコード名が登録されてい
る。また、各列頭のセルには、間仕切り壁の関連材料と
して、「壁パネルL」「壁パネルS」・・・「床天井ラ
ンナー」「貫9×45」「HK縦胴縁」「巾木」「廻り
縁」・・・等の材料名が登録されている。表中の各行・
各列の構成は、前記アルミ開口部の積算シートと基本的
に同様である。
【0063】このように積算シートには、全ての部位パ
ーツについて、その構成材料の種類と、当該材料の必要
数量を算出するための計算式や材料単価が予め登録され
ている。この登録作業は、設計要素全般について、その
寸法や形状だけでなく構成材料まで含めて詳細に標準化
することにより可能になる。
【0064】こうして拾い出しシート上で集計された各
部位パーツの拾出数量に基づき、積算シート上で、必要
な材料の数量と金額が種類別に積算される。この集計処
理は、表計算ソフトにおいてごく一般的に利用される四
則演算数式によるものであり、特別な困難性や専門性は
要しない。
【0065】以上に述べたような流れを経て、設計から
積算にわたる一連のデータ処理を、ひとつの表計算ソフ
ト上で極めて迅速に行うことが可能になる。
【0066】<本システムの拡張的利用>本発明の設計
積算システムを通じて作成される積算データは、例えば
個々の材料と工事業者・材料発注業者とを関連付けした
データテーブルを介して業者別に再集計することによ
り、業者別の見積書や発注書に加工することもできる。
【0067】また、積算データを、例えば工程表や工事
区分に沿って時系列的に再集計することにより、工事区
分別の見積書や発注書に加工することもできる。
【0068】さらに、例えば業者別の発注書と工程表等
をリンクさせて再加工すれば、実行予算管理表のような
集計データを作成することもできる。このような集計デ
ータに、同一の表計算ソフト上で運用される適宜の経理
システムを連動させることにより、工事の発注状況や進
捗状況、資金の回収状況や各業者への支払い状況、種々
の原価計算等を綿密にデータ化して管理することも可能
になる。
【0069】
【発明の効果】本発明の設計積算システムは、建築物の
設計要素となる材料や仕様等が所定の設計モジュールに
合わせて標準化されていることを前提としており、方眼
状に細分化されたセルを有する表計算ソフトのワークシ
ート上に、予め登録された部位パーツを貼り付けること
によって設計データを作成するように構成されている。
そのため、多種類の部位パーツをパズルのように組み合
わせながら、誰でも簡単に設計データを作成することが
できる。そして、表計算ソフトの数式を利用して、各部
位パーツごとに登録されたコード情報を拾い出すことに
より、設計データから積算データを迅速かつ網羅的に集
計することができる。
【0070】また、このように全てのデータをひとつの
表計算ソフト上で処理するように構成された本発明の設
計積算システムは、CADソフトに比べて処理するデー
タ量が小さくて済むので、データ処理能力の小さいパー
ソナルコンピュータでも無理なく運用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の設計積算システムにおけるデータ処理
の全体的な流れを示す説明図である。
【図2】本発明の設計積算システムにおける部位パーツ
シートの例として、コンクリート躯体の布基礎パーツを
登録した部位パーツシートの一部を示す図である。
【図3】図2に示した部位パーツシートの部分拡大図で
ある。
【図4】本発明の設計積算システムにおける部位パーツ
シートの例として、コンクリート躯体の柱パーツおよび
外壁パーツを登録した部位パーツシートの一部を示す図
である。
【図5】本発明の設計積算システムにおける部位パーツ
シートの例として、コンクリート躯体の梁パーツを登録
した部位パーツシートの一部を示す図である。
【図6】本発明の設計積算システムにおける部位パーツ
シートの例として、コンクリート躯体の開口部に設けら
れるサッシパーツを登録した部位パーツシートの一部を
示す図である。
【図7】図6に示した部位パーツシートの部分拡大図で
ある。
【図8】本発明の設計積算システムにおけるレイアウト
シートの構成を部分的に例示した図である。
【図9】本発明の設計積算システムにかかるレイアウト
シートにより作成した鉄筋コンクリート住宅の設計デー
タを出力状態で例示した図である。
【図10】拾い出しシートの例として、鉄筋コンクリー
ト住宅用の拾い出しシートの部分的な構成を示す図であ
る。
【図11】本発明の設計積算システムにおける積算シー
トの例として、鉄筋コンクリート住宅のアルミ開口部に
関連する材料の積算シートを部分的に示す図である。
【図12】本発明の設計積算システムにおける積算シー
トの例として、鉄筋コンクリート住宅の間仕切り壁に関
連する材料の積算シートを部分的に示す図である。
【符号の説明】
11 布基礎パーツ(部位パーツ) 12 柱パーツ(部位パーツ) 13 外壁パーツ(部位パーツ) 14 梁パーツ(部位パーツ) 15 サッシパーツ(部位パーツ) 16 数式バー 21 フリーエリア 31 入力エリア 32 集計エリア 33 数式バー 41 数量欄 42 金額欄 43 小計欄 44 小計欄 45 総計欄

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一の表計算ソフト上で処理可能な複数
    枚の下記ワークシートによって構成されるデータ処理手
    段が、適宜の電子情報媒体に格納されたことを特徴とす
    る設計積算システム。 (a)データ入力用のセルが行・列各方向について所定
    の単位寸法で方眼状に細分化され、予め標準化された設
    計要素に対応する各種の部位パーツが前記セルの集合体
    として図形化された状態で登録されるとともに、当該部
    位パーツを特定するためのコード情報が当該部位パーツ
    を図形化したセル集合体のいずれかのセルに予め入力さ
    れてなる部位パーツシート (b)前記部位パーツシートと共通の単位寸法で方眼状
    に細分化され、前記部位パーツシートから任意の部位パ
    ーツを前記コード情報とともにコピーして、任意の位置
    に貼り付けられるように構成されたレイアウトシート (c)多数の部位パーツが貼り付けられた前記レイアウ
    トシートから、行方向または列方向に各部位パーツのコ
    ード情報を拾い出して、部位パーツ別にその数量を集計
    する数式が予め登録された拾い出しシート (d)各部位パーツを構成する詳細な材料の種類、数
    量、単価その他の積算データが予め登録され、前記拾い
    出しシート上で集計された各部位パーツの数量に基づい
    て必要な材料の総数量および総コストを積算する積算シ
    ート
  2. 【請求項2】 部位パーツシートには、長さ方向と幅方
    向が規定される形状の部位パーツが、ワークシートの行
    方向に沿って配置された状態および列方向に沿って配置
    された状態で重複登録されていることを特徴とする請求
    項1に記載の設計積算システム。
  3. 【請求項3】 部位パーツシートに登録される各部位パ
    ーツのコード情報は、当該部位パーツのコード名を示す
    文字データと、当該部位パーツの数量を所定の単位で表
    した数値データとからなることを特徴とする請求項1に
    記載の設計積算システム。
  4. 【請求項4】 各部位パーツについての文字データおよ
    び数値データが、当該部位パーツを図形化したセル集合
    体のいずれかのセルのうち左右または上下方向に隣接す
    るセルにそれぞれ登録されたことを特徴とする請求項3
    に記載の設計積算システム。
  5. 【請求項5】 拾い出しシート上で各部位パーツの種類
    別数量を集計する数式が、下記の検索関数によって定義
    付けられたことを特徴とする請求項3に記載の設計積算
    システム。 「=SUMIF(検索範囲,”検索文字列となる文字デ
    ータ”,合計範囲)」
  6. 【請求項6】 部位パーツシート、レイアウトシート、
    拾い出しシートおよび積算シートが全て同一の電子情報
    媒体に格納されたことを特徴とする請求項1に記載の設
    計積算システム。
  7. 【請求項7】 部位パーツシートおよびレイアウトシー
    トと、拾い出しシートおよび積算シートとが、互いにデ
    ータ送受信可能な別個の電子情報媒体にそれぞれ格納さ
    れたことを特徴とする請求項1に記載の設計積算システ
    ム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006285981A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Microsoft Corp スクロール可能かつサイズ変更可能な数式バー

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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