JP2003140973A - 半導体集積回路、及びその検査方法、並びに半導体記憶装置 - Google Patents

半導体集積回路、及びその検査方法、並びに半導体記憶装置

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JP2003140973A
JP2003140973A JP2002203097A JP2002203097A JP2003140973A JP 2003140973 A JP2003140973 A JP 2003140973A JP 2002203097 A JP2002203097 A JP 2002203097A JP 2002203097 A JP2002203097 A JP 2002203097A JP 2003140973 A JP2003140973 A JP 2003140973A
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Takeshi Nanba
剛 難波
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雄久 平野
Tomoaki Tezuka
智明 手塚
Takakimi Shibauchi
孝公 芝内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 暗号用の鍵や個人情報などの秘匿データを内
部に持つ半導体集積回路に関して、半導体集積回路の検
査工程などで秘匿性を維持しながら秘匿データを半導体
集積回路外部に容易に読み出せる半導体集積回路を提供
する。 【解決手段】 半導体集積回路1内にある秘匿データを
読み出すための外部からアドレスを入力するアドレス入
力端子3と、該アドレス入力端子3に入力されたアドレ
スを選択するための切替制御信号C1の入力端子7と、
読み出された秘匿データD1〜Dmに対してある一定の
秘密法則に従って演算を行う演算回路6と、前記演算回
路6の結果E1〜Ekを半導体集積回路1の外部に出力
する検査用出力端子8とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有効データを記憶
した半導体集積回路、その半導体集積回路の検査方法、
及び半導体記憶装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】これまで半導体集積回路は、様々な装置
やシステムの部品としてその役割を担ってきた。しかし
ながら、近年の半導体技術の進歩により、幾つもの部品
で構成されていた機能を1つの半導体集積回路で実現す
ることが可能となり、半導体集積回路は、装置やシステ
ムの部品としてだけではなく、それ自身がシステムとし
ての機能を有するようになっている。
【0003】一方、インターネットの普及により、これ
までの電話等によるネットワークに次ぐ巨大な通信イン
フラとして、パソコンを中心としたネットワークが拡大
してきている。そして、上述のパソコンを中心とした、
インターネットによるネットワークにおいては、これま
での電話等によるネットワークのように、安全性を保証
してくれるのが誰なのかが明快であったシステムと異な
り、ネットワークの安全性は、利用者個人による自衛が
求められる。従って、電子商取引に代表されるような、
インターネットのシステムにおいては、第三者によるデ
ータの改ざんや盗聴などの不正行為を防ぐための暗号・
認証技術を使ったシステムが必要となっている。
【0004】このように、インターネットのネットワー
ク上において、システムが機能する上で必要とされる情
報としての暗号・認証用の鍵や個人情報など、第三者に
公開したくない秘匿データが使用される機会が増加する
につれて、これらの秘匿データを半導体集積回路内部に
保持する機会が多くなっている。そして、このようなネ
ットワークにおいては、情報の所有者やシステムの所有
者などの、限定された(許可を与えられた)者だけが、
半導体集積回路内部に保持された秘匿データを使用して
システムを動作させたり、秘匿データそのものを読み出
せるようにすることが求められているため、これらの秘
匿データが第三者に漏洩しないよう、強固に保護するこ
とが重要となる。
【0005】上述のように、秘匿データは、第三者に漏
洩しないよう強固に保護する必要があるが、一方、前記
秘匿データを内部に保持する半導体集積回路の出荷フロ
ーなどにおいては、該秘匿データを容易に読み出せるこ
とが必要となる。そのため、従来においては、前記半導
体集積回路にテスト回路等を設けて、前記秘匿データを
該テスト回路等により直接読み出せるようにしていた。
【0006】例えば、図18に示す従来の半導体集積回
路のテスト回路は、外部のテスト端子33により、情報
処理装置34の任意の部分の出力データ43(秘匿デー
タ)を、外部端子63にありのまま直接出力し、その状
態を観測するものであり、ROMダンプ方式などがこれ
らの範ちゅうに入る。しかし、上述した従来のテスト回
路は、機能が比較的単純で、観測性に優れているという
長所を持つが、観測性が良い反面、第三者に容易に情報
処理装置34の処理結果を利用されるという弱点を合わ
せ持っていた。
【0007】このため、半導体集積回路において、前記
秘匿データを強固に保護しても、前記テスト回路の仕様
が第三者に漏れた場合は、容易にその処理結果を利用さ
れるため、半導体集積回路における秘匿データの保護そ
のものが意味をなさなくなる、という課題を有してい
た。そして、以上のような課題を解決するものして、L
SIの守秘性をさらに高めるテスト回路が、特開平6−
124241号公報に公開されている。
【0008】以下、図19を用いて、従来のテスト回路
について説明する。図19は、従来のテスト回路の構成
を示す図である。図19において、従来のテスト回路
は、半導体集積回路71内部に、制御回路72、アドレ
ス発生器73、EEPROM(Electric Er
asable Programmable Read O
nly Memory)75、ROM(Read Onl
y Memory)76、スクランブル回路77を設
け、その外部には、EEPROM78が出力端子88を
介して接続されている。そして、前記構成を有する半導
体集積回路71は、内部のROM76に含まれている各
種の命令やデータ等により、制御回路72を通して制御
・演算し、半導体集積回路71全体の動きを制御してい
る。
【0009】また、端子としては、テスト端子74,コ
ントロール信号入力端子86,データ・アドレス入力端
子87が設けられ、制御回路72には、テスト回路本体
90が設けられている。そして、スクランブル回路77
は、内部EEPROM75の出力83、ROM76の出
力82、及び外部EEPROM(ROM)78の出力8
9を受け、その回路77の内部で処理した後、各種制御
回路への出力81、及び外部出力80を出力するもので
ある。
【0010】一般に、半導体集積回路71の生産側とそ
れを委託するユーザ側はお互いに共通のデータを有し、
該共通のデータに基づいて検証等の判断が行われる。つ
まり、ここでは、半導体集積回路71の内部に設けられ
たEEPROM75と、外部に設けられたEEPROM
78とに含まれる内容が同一であれば、検証等の判断が
正しく行われる。そして、前記ROM76の内容(秘匿
データ)は、内部EEPROM75によりスクランブル
がかけられ、前記スクランブル回路77を通過したあ
と、正常なデータとなる。従って、このスクランブルが
正しく行われないと、各種制御回路へ正しく制御信号が
供給されない。一方、テストモード時には、ROM76
の内容は、外部EEPROM78によりスクランブルが
かけられ、外部端子(図示せず)を通して出力され、観
測される。従って、外部EEPROM78に対して正し
くデータを入力し、スクランブルが正しく行われない
と、正しく命令コード等が観測できない。
【0011】前記構成を有する従来の半導体集積回路7
1の動作について述べる。制御回路72は、半導体集積
回路71の動作、演算を制御し、コントロール信号入力
端子86から入力される複数のコントロール信号によっ
て制御される。同時に、データ・アドレス信号入力端子
87を介して外部から入力されるアドレス,データ等
は、内部EEPROM75への書き込み、及び制御回路
72での制御,演算に用いられる。そして、制御回路の
一種であるアドレス発生器73は、内部EEPROM7
5、ROM76、及び出力端子88を介して外部EEP
ROM78に、アドレス信号84を出力する。そして、
前記ROM76からの出力82、及び内部EEPROM
75からの出力83は、スクランブル回路77に入力さ
れ、制御回路72からの制御信号79により、スクラン
ブル回路77の制御を、内部EEPROM75からの出
力83により行うか、外部EEPROM78からの出力
89により行うか、を決定する。
【0012】そして、テストモード時には、制御信号7
9により、スクランブル回路77の制御を、外部EEP
ROM78からの出力89により行うよう決定し、それ
により、ROM76の内容は、前記外部EEPROM7
8によりスクランブルをかけられ、該スクランブルをか
けられた外部出力80は、外部端子(図示せず)を通し
て観測される。すなわち、上述した従来技術において
は、半導体集積回路71の内部に、スクランブル回路7
7、及び外部にスクランブルをかける命令を発するEE
PROM78を設けて、ROM76内の秘匿データを外
部から読みにくくしている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記半
導体集積回路71の内部EEPROM75と同じ内容の
EEPROM78を外部に持つことは、外部EEPRO
M78の内容が漏洩してしまえば、テストモード時のみ
ならず、通常使用時でも内部の秘匿データが漏洩する問
題があった。また、テストのため、半導体集積回路の外
部にEEPROM78を設けることは、製造コストやテ
ストの容易さの面においても問題があった。
【0014】本発明は、以上のような問題を解決するた
めになされたもので、高い秘匿性を維持しつつ半導体集
積回路の検査を容易にする半導体集積回路、及びその半
導体回路装置の検査方法、並びに、解読が難しく守秘性
が非常に高い半導体記憶装置を提供することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の請求項1に記載の半導体集積回路は、秘匿
データを保持する記憶部と、外部から入力された選択信
号に応じて、通常使用時に前記記憶部に与えるべき第1
のアドレス信号と、検査時に該記憶部に与えるべき第2
のアドレス信号とのいずれかを選択し、前記記憶部に出
力するアドレス信号選択部と、前記第2のアドレス信号
により前記記憶部から読み出された前記秘匿データに対
し、所定の秘密ルールに従った演算を行い、その演算結
果を外部に出力する演算部と、を備えたものである。
【0016】また、本発明の請求項2に記載の半導体集
積回路は、秘匿データを保持する記憶部と、外部から入
力された選択信号に応じて、通常使用時に前記記憶部に
与えるべき第1のアドレス信号と、検査時に該記憶部に
与えるべき第2のアドレス信号とのいずれかを選択し、
前記記憶部に出力するアドレス信号選択部と、外部から
入力された複数のデータを演算し、その組み合わせに応
じて、前記第2のアドレス信号により前記記憶部から読
み出された前記秘匿データを、外部に出力するか否かを
決定する演算部と、を備えたものである。
【0017】また、本発明の請求項3に記載の半導体集
積回路は、秘匿データを保持する記憶部と、外部から入
力された複数のデータを演算し、その組み合わせに応じ
て、前記記憶部に与えるアドレス信号を選択する選択信
号を出力する演算部と、前記選択信号に基づいて、通常
使用時に前記記憶部に与えるべき第1のアドレス信号
と、検査時に該記憶部に与えるべき第2のアドレス信号
とのいずれかを選択し、前記記憶部に出力するアドレス
信号選択部と、を備えたものである。
【0018】また、本発明の請求項4に記載の半導体集
積回路は、秘匿データを保持する記憶部と、外部から入
力された選択信号に応じて、通常使用時に前記記憶部に
与えるべき第1のアドレス信号と、検査時に該記憶部に
与えるべき第2のアドレス信号とのいずれかを選択し、
前記記憶部に与えるアドレス信号選択部と、前記第2の
アドレス信号を所定の期間のみ有効にするように前記選
択信号を出力し、前記アドレス信号選択部を制御するタ
イミング検出部と、を備えたものである。
【0019】また、本発明の請求項5に記載の半導体集
積回路は、秘匿データを保持する記憶部と、外部から入
力された選択信号に応じて、通常使用時に前記記憶部に
与えるべき第1のアドレス信号と、検査時に該記憶部に
与えるべき第2のアドレス信号とのいずれかを選択し、
前記記憶部に出力するアドレス信号選択部と、特定の電
圧や電流の印加を行うことで、導通している経路を切断
可能なヒューズと、を備え、前記ヒューズを、前記第2
のアドレス信号を外部から前記アドレス信号選択部に入
力する経路と、前記秘匿データを前記記憶部から外部に
出力する経路と、に設けたものである。
【0020】また、本発明の請求項6に記載の半導体集
積回路は、秘匿データを保持する記憶部と、外部から入
力された選択信号に基づいて、通常使用時に前記記憶部
に与えるべき第1のアドレス信号と、検査時に該記憶部
に与えるべき第2のアドレス信号とのいずれかを選択
し、前記記憶部に与えるアドレス信号選択部と、前記第
2のアドレス信号を外部から入力するアドレス入力端子
と、前記第2のアドレス信号により前記記憶部から読み
出された前記秘匿データを外部に出力する出力端子と、
を備え、ウエハ上の端子のうち、前記アドレス入力端子
と前記出力端子とを、当該半導体集積回路のパッケージ
の外部端子に接続しないようにしたものである。
【0021】また、本発明の請求項7に記載の半導体集
積回路は、秘匿データを保持する記憶部と、外部から入
力された選択信号に基づいて、通常使用時に前記記憶部
に与えるべき第1のアドレス信号と、検査時に該記憶部
に与えるべき第2のアドレス信号とのいずれかを選択
し、前記記憶部に出力するアドレス信号選択部と、前記
第2のアドレス信号を外部から入力するアドレス入力端
子と、前記第2のアドレス信号により前記記憶部から読
み出された前記秘匿データを外部に出力する出力端子
と、を備え、前記アドレス入力端子、及び前記出力端子
に、静電破壊保護を施さないようにしたものである。
【0022】また、本発明の請求項8に記載の半導体集
積回路は、それぞれ秘匿データを保持し、外部から読み
出し不可能な第1及び第2の記憶部と、前記第1及び第
2の記憶部に記憶されているデータが同一か否かを比較
し、その比較結果を外部に出力する比較部と、を備えた
ものである。
【0023】また、本発明の請求項9に記載の半導体集
積回路は、請求項8に記載の半導体集積回路において、
前記第1及び第2の記憶部は、同一の秘匿データが記憶
されているものある。
【0024】また、本発明の請求項10に記載の半導体
集積回路の検査方法は、請求項8または請求項9に記載
の半導体集積回路の検査方法であって、前記第1及び第
2の記憶部に記憶されているデータを読み出す読み出し
ステップと、前記第1及び第2の記憶部から読み出され
たデータが同一か否かを比較する比較ステップと、前記
比較ステップによる比較結果を、外部に出力する出力ス
テップと、を含むものである。
【0025】また、本発明の請求項11に記載の半導体
集積回路の検査プログラムは、コンピュータに、請求項
8または9に記載の半導体集積回路の検査を実施させる
検査プログラムであって、前記第1及び第2の記憶部に
記憶されているデータを読み出す読み出しステップと、
前記第1及び第2の記憶部から読み出されたデータが同
一か否かを比較する比較ステップと、前記比較ステップ
による比較結果を外部に出力する出力ステップと、を含
むものである。
【0026】また、本発明の請求項12に記載の半導体
集積回路は、それぞれ秘匿データを保持し、外部から読
み出し不可能な第1及び第2の記憶部と、前記第1の記
憶部と前記第2の記憶部とに記憶されているデータが異
なっているか否かを比較し、その比較結果を外部に出力
する比較部と、を備えたものである。
【0027】また、本発明の請求項13に記載の半導体
集積回路は、請求項12に記載の半導体集積回路におい
て、前記第1及び第2の記憶部は、互いに反転した秘匿
データが記憶されているものである。
【0028】また、本発明の請求項14に記載の半導体
集積回路の検査方法は、請求項12または請求項13に
記載の半導体集積回路の検査方法であって、前記第1及
び第2の記憶部に記憶されているデータを読み出す読み
出しステップと、前記第1及び第2の記憶部から読み出
されたデータが互いに異なっているか否かを比較する比
較ステップと、前記比較ステップによる比較結果を外部
に出力するステップと、を含むものである。
【0029】また、本発明の請求項15に記載の半導体
集積回路の検査プログラムは、コンピュータに、請求項
12または13に記載の半導体集積回路の検査を実施さ
せる検査プログラムであって、前記第1及び第2の記憶
部に記憶されているデータを読み出す読み出しステップ
と、前記第1及び第2の記憶部から読み出したデータ
が、異なっているか否かを比較する比較ステップと、前
記比較ステップによる比較結果を、外部に出力する出力
ステップと、を含むものである。
【0030】また、本発明の請求項16に記載の半導体
集積回路は、請求項8、請求項9、請求項12、または
請求項13のいずれかに記載の半導体集積回路におい
て、前記第1及び第2の記憶部に記憶されているデータ
の正当性を確認する演算を行い、その演算結果を外部に
出力する第1及び第2の演算部をさらに備えたものであ
る。
【0031】また、本発明の請求項17に記載の半導体
集積回路の検査方法は請求項10または請求項14に記
載の半導体集積回路の検査方法において、前記第1及び
第2の記憶部に記憶されているデータの正当性を確認す
る演算を行う演算ステップと、前記演算ステップの結果
を外部に出力する出力ステップと、をさらに含むもので
ある。
【0032】また、本発明の請求項18に記載の半導体
集積回路の検査プログラムは、請求項11または請求項
15に記載の半導体集積回路の検査プログラムにおい
て、前記第1及び第2の記憶部に記憶されているデータ
の正当性を確認する演算を行う演算ステップと、前記演
算ステップの結果を外部に出力する出力ステップと、を
さらに含むものである。
【0033】また、本発明の請求項19に記載の半導体
集積回路は、それぞれ秘匿データを保持する第1及び第
2の記憶部と、前記第1及び第2の記憶部に記憶されて
いる前記秘匿データの正当性を確認する演算を行う第1
及び第2の演算部と、前記第1及び第2の演算部による
演算結果に基づき、前記第1及び第2の記憶部のいずれ
かを選択する判定を行う自己判定部と、前記自己判定部
による判定結果に基づき、前記第1及び第2の記憶部の
うち、使用する記憶部を選択する選択部と、を備えたも
のである。
【0034】また、本発明の請求項20に記載の半導体
集積回路は、秘匿データを保持する記憶部と、前記記憶
部に記憶されている秘匿データと同一のデータを内部デ
ータとして保持する情報処理装置と、を備え、前記情報
処理装置は、前記記憶部に記憶されている前記秘匿デー
タと、前記内部データとを比較し、その比較結果を外部
に出力するものである。
【0035】また、本発明の請求項21に記載の半導体
集積回路は、請求項20に記載の半導体集積回路におい
て、前記情報処理装置は、前記記憶部に記憶されている
秘匿データと同一のデータを、当該情報処理装置内に格
納されたソフトウエアの一部に保持するものである。
【0036】また、本発明の請求項22に記載の半導体
記憶装置は、有効データの容量よりも大きな容量を持つ
記憶部を備え、前記記憶部のデータ保持領域の一部の第
1のデータ保持領域に、前記有効データを配置し、該第
1のデータ保持領域以外の第2のデータ保持領域に、無
効なデータを配置してなるものである。
【0037】また、本発明の請求項23に記載の半導体
記憶装置は、データを保持する記憶部を複数個備え、前
記複数個の記憶部の少なくとも1個に有効データを保持
し、前記有効データを保持する記憶部以外の他の記憶部
に、無効なデータを格納してなるものである。
【0038】また、本発明の請求項24に記載の半導体
記憶装置は、請求項23に記載の半導体記憶装置におい
て、前記有効データを保持する記憶部が、前記無効なデ
ータを保持する前記他の記憶部によって囲まれるよう
に、前記複数個の記憶部を配置してなるものである。
【0039】また、本発明の請求項25に記載の半導体
記憶装置は、請求項22に記載の半導体記憶装置におい
て、前記記憶部のデータ保持領域に、前記有効データと
前記無効なデータとを交互に配置してなるものである。
【0040】また、本発明の請求項26に記載の半導体
記憶装置は、請求項22ないし請求項25のいずれかに
記載の半導体記憶装置において、前記記憶部の無効なデ
ータを保持している部分を外部から読み出し可能にし、
かつ、前記有効データを保持している部分を外部から読
み出し不可にしたものである。
【0041】また、本発明の請求項27に記載の半導体
記憶装置は、請求項22ないし請求項26のいずれかに
記載の半導体記憶装置において、前記記憶部としてEP
−ROMを使用し、該EP−ROMを紫外線に対し不透
明なパッケージに封入してなるものである。
【0042】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下、本発明の
請求項1に記載の発明に対応する、実施の形態1につい
て説明する。図1は、本発明の実施の形態1による半導
体集積回路の構成図である。図1において、半導体集積
回路1は、通常使用時に使用するアドレス信号(第1の
アドレス信号)A1〜Anを生成するアドレス生成回路
2と、回路検査時に使用する、外部から入力されるアド
レス信号(第2のアドレス信号)B1〜Bnの入力端子
であるアドレス入力端子3と、切替制御信号(選択信
号)C1に応じて前記アドレス信号A1〜Anもしくは
アドレス信号B1〜Bnのいずれかを選択するアドレス
信号選択回路(アドレス信号選択部)4と、該アドレス
信号選択回路4における前記アドレス信号A,Bの選択
を制御する切替制御信号C1の入力端子である切替制御
信号入力端子7と、第三者に公開したくない秘匿データ
を格納し、アドレス信号選択回路4から出力されるアド
レス信号によって、格納されている任意の秘匿データを
読み出すことができる記憶部5と、選択された秘匿デー
タD1〜Dmに対して或る一定の秘密法則に従って演算
処理を行う演算回路(演算部)6と、前記演算回路6の
演算結果E1〜Ekを半導体集積回路1の外部へ出力す
る出力端子である検査用出力端子8と、前記記憶部5に
秘匿データとともに記憶している鍵情報により、秘匿デ
ータに対しデコード等の処理を行うDSP(Digital Sig
nal Processor)1001と、このDSP1001の処理
結果を半導体集積回路1の外部へ出力する本来の出力端
子である出力端子1002と、から構成されている。
【0043】次に、前記のように構成された半導体集積
回路1の動作を、通常使用時と回路検査時とに分けて説
明する。まず、通常使用時の場合、アドレス信号選択回
路4は、半導体集積回路1内部にあるアドレス生成回路
2から生成されたアドレス信号A1〜Anを、自動的に
選択する。そして、記憶部5にアドレス信号選択回路4
からアドレス信号A1〜Anが入力されると、記憶部5
は、該アドレス信号A1〜Anにより、格納されている
秘匿データH1〜Hqを出力する。この秘匿データH1
〜Hqは、例えば鍵情報を用いて暗号化されてデータ格
納領域に格納されている音楽データ等である。そして、
DSP1001等のマイコン(情報処理装置)は、前記
秘匿データを、鍵情報を用いてデコードなどの加工を施
して所望の形態に変化させた後、出力端子1002より
半導体集積回路1の外部に出力させる。なお、通常使用
時には、秘匿データH1〜Hqそれ自体を、そのほかに
設けられた端子3,7,8から半導体集積回路1の外部
へ読み出すことは不可能となっている。
【0044】次に、回路検査時の場合、切替制御信号入
力端子7より、アドレス入力端子3から入力されるアド
レス信号B1〜Bnを選択する切替制御信号C1を入力
する。そして、前記切替制御信号C1を受け取ったアド
レス信号選択回路4は、該切替制御信号C1に従って、
アドレス信号B1〜Bnを選択し、記憶部5にアドレス
信号B1〜Bnが入力されると、記憶部5は、該アドレ
ス信号B1〜Bnにより、格納されている秘匿データD
1〜Dmを出力する。前記記憶部5から読み出された秘
匿データD1〜Dmは、演算回路6において、通常使用
時にDSP1001で行われた処理とは異なる一定の秘
密法則に従った演算が行われ、その演算結果であるデー
タE1〜Ekが検査用出力端子8に出力される。そし
て、該検査用出力端子8から出力されたデータE1〜E
kを、半導体集積回路1の外部にあるテスタ(図示せ
ず)で観測して、該データE1〜Ekが予め決められて
いる正しいデータか否かを判定することで、半導体集積
回路1が正しく作成されているかを判断する。なお、前
記検査用出力端子8から出力される演算結果E1〜Ek
は、前記演算回路6において秘密法則に従って演算され
ているため、第三者が不正に検査用回路を使って半導体
集積回路1から秘匿データを読み出したとても、前記演
算回路6の演算法則を知らなければ解読不可能である。
例えば、前述したように、記憶部5に格納されている秘
匿データが暗号化された音楽データ及びその暗号を解く
ための鍵データであり、前記演算回路6による演算の秘
密法則が、データを反転させるものであるとする場合、
検査用出力端子8から出力されるデータは、記憶部5に
格納されたデータの反転データとなる。しかし、演算回
路6における秘密法則(ここでは、反転データを出力さ
せること)を予め知っておかなければ、検査用出力端子
8から出力されるデータは、意味を持たない単なる0,
1のデータに過ぎない。
【0045】以上のように、本実施の形態1の半導体集
積回路によれば、アドレス生成回路2において生成され
る通常使用時に使用するアドレス信号A1〜Anと、外
部から入力される回路検査時に使用するアドレス信号B
1〜Bnとを、切替制御信号C1に従って選択するアド
レス信号選択回路4を設け、記憶部5にアドレス信号B
1〜Bnが与えられるように切替制御信号C1が入力さ
れたときだけ、前記記憶部5から出力される秘匿データ
に対して一定の秘密法則に従った演算を行う演算回路6
を設けるようにしたので、不正に検査用の回路を使って
秘匿データを読み出そうとしても、その半導体集積回路
1の外部に読み出されるデータは、前記演算回路6にお
いて秘密法則に従った演算処理後の演算結果E1〜Ek
となり、半導体集積回路1内の記憶部5に格納された第
三者に公開したくない秘匿データを強固に保護すると共
に、半導体集積回路1の回路検査する際には、前記秘匿
データを容易かつ安全に、半導体集積回路1の外部に読
み出して、回路検査を容易に行うことができる効果があ
る。
【0046】なお、本実施の形態1において、前記DS
P1001はデコード処理を行うものとして説明した
が、秘匿データに対して、デコード以外の処理、例え
ば、エンコード等の処理を行うようにしてもよい。
【0047】また、記憶部5には、秘匿データと鍵情報
とを記憶するようにしたが、鍵情報のみを記憶し、秘匿
データは別の記憶部を設けて、その記憶部に記憶するよ
うにしてもよい。また、前記記憶部5に格納する秘匿デ
ータは、暗号用の鍵情報や音楽データ等の著作権データ
以外であってもよく、例えば個人情報など、秘匿性を要
するものであれば、どのようなデータであってもよい。
【0048】(実施の形態2)以下、本発明の請求項2
に記載の発明に対応する、実施の形態2について図面を
参照しながら説明する。前記実施の形態1では、記憶部
5から回路検査時にアドレス信号B1〜Bnによって読
み出される秘匿データを、秘密法則に従って演算して演
算結果E1〜Ekを出力する演算回路6を設けるように
したが、本実施の形態2においては、前記演算回路6の
代わりに、記憶部5から出力される秘匿データを外部に
出力するか否かを、外部から入力される複数のデータ信
号の組み合わせにより判断する演算回路21を設ける。
【0049】図2は、本発明の実施の形態2による半導
体集積回路の構成を示す図である。図2において、9及
び10は、それぞれデータ信号F1〜FjとG1〜Gp
とを半導体集積回路1aの内部へ入力する入力端子であ
り、21は外部から入力された前記データ信号F1〜F
j,G1〜Gpを演算し、その入力の組み合わせに応じ
てアドレス信号B1〜Bnにより読み出された秘匿デー
タを半導体集積回路1aの外部へ出力するか否かを制御
する演算回路(演算部)である。
【0050】なお、本実施の形態2による半導体集積回
路1aは、前記実施の形態1における半導体集積回路1
の演算回路6の代わりに演算回路21を設け、該演算回
路21は、入力端子9,10から入力されるデータ信号
F1〜Fj,G1〜Gpの組み合わせの演算結果に基づ
いて、半導体集積回路1aの外部に秘匿データを出力す
るか否かを決める点においてのみ、前述した実施の形態
1による半導体集積回路と異なる。このため、前述した
実施の形態1による半導体集積回路と同じ構成要素につ
いては同じ符号を付し説明を省略する。
【0051】次に、本実施の形態2による半導体集積回
路1aの動作について説明する。まず、通常使用時の動
作は、前記実施の形態1での動作と同一であるため、説
明を省略する。次に、回路検査時の場合、切替制御信号
入力端子7より、アドレス入力端子3から入力されるア
ドレス信号B1〜Bnを選択する切替制御信号C1を入
力する。そして、前記切替制御信号C1を受け取ったア
ドレス信号選択回路4は、該切替制御信号C1に従っ
て、アドレス信号B1〜Bnを選択する。そして、記憶
部5にアドレス信号B1〜Bnが入力されると、記憶部
5は、該アドレス信号B1〜Bnにより、格納されてい
る秘匿データD1〜Dmを出力する。ここまでは、前記
実施の形態1の動作と同様である。
【0052】そして、複数の入力端子9,10から、複
数のデータ信号F1〜Fj,G1〜Gpを演算回路21
に入力し、該演算回路21は、入力されたデータ信号F
1〜Fj,G1〜Gpを演算し、その入力されたデータ
信号の組み合わせが正しい場合のみ、前記秘匿データD
1〜Dmを、検査用出力端子8を介して外部へ出力する
ように制御する。
【0053】以上のように、本実施の形態2の半導体集
積回路によれば、データ信号F1〜Fj,G1〜Gpを
入力する複数の入力端子9,10と、前記入力端子9,
10からの入力の組み合わせをチェックする演算回路2
1とを設け、前記複数の入力端子9,10に、データ信
号F1〜Fj,G1〜Gpの正しい組み合わせを入力し
なければ、秘匿データが外部に出力されないようにした
ので、半導体集積回路1a内の記憶部5に格納された第
三者に公開したくない秘匿データを強固に保護すること
ができ、一方、データ信号F1〜Fj,G1〜Gpの正
しい組み合わせを知り得る者(秘匿データを参照するこ
と、あるいは秘匿データを使用して半導体集積回路1を
動作させることを許可された者)が回路検査する際に
は、前記秘匿データを容易に外部に読み出すことがで
き、回路検査を容易に行うことができる。
【0054】なお、本実施の形態2による半導体集積回
路1aに対し、前述した実施の形態1の演算回路6をさ
らに設け、秘匿データD1〜Dmに対して秘密演算を行
ってから外部に出力するようにしてもよく、このように
すれば、秘匿データを二重に保護する効果があり、秘匿
データをより一層外部に漏れにくくすることができる。
【0055】(実施の形態3)以下、本発明の請求項3
に記載の発明に対応する、実施の形態3について図面を
参照しながら説明する。前記実施の形態1では、切替制
御信号C1を、制御信号入力端子7を介して外部より入
力するようにしていたが、本実施の形態3においては、
外部から入力される複数のデータ信号の組み合わせを演
算することで切替制御信号C1を生成する演算回路11
を設ける。
【0056】図3は、本発明の実施の形態3による半導
体集積回路の構成を示す図である。図3において、本実
施の形態3における半導体集積回路1bは、通常使用時
に使用するアドレス信号A1〜Anを生成するアドレス
生成回路2と、回路検査時に使用する、外部から入力さ
れるアドレス信号B1〜Bnの入力端子であるアドレス
入力端子3と、切替制御信号C1に応じて前記アドレス
信号A1〜Anもしくはアドレス信号B1〜Bnのいず
れかを選択するアドレス信号選択回路4と、第三者から
保護したい秘匿データを格納し、アドレス信号選択回路
4から出力されるアドレス信号により、格納されている
任意の秘匿データを読み出すことができる記憶部5と、
それぞれのデータ信号(複数のデータ)F1〜FjとG
1〜Gpとを半導体集積回路1b内部へ入力する入力端
子9,10と、前記データ信号F1〜FjとG1〜Gp
とを演算し、その組み合わせに応じて切替制御信号C1
を生成する演算回路(演算部)11と、秘匿データを外
部へ出力する検査用出力端子8と、から構成される。
【0057】次に、本実施の形態3による半導体集積回
路1bの動作について説明する。まず、通常使用時の動
作は、前記実施の形態1での動作と同一であるため、説
明を省略する。次に、回路検査時の場合、複数の入力端
子9,10から複数のデータ信号F1〜Fj、G1〜G
pを演算回路11に入力し、該演算回路11は、その入
力されたデータ信号F1〜Fj,G1〜Gpを演算し
て、その組み合わせが正しいときのみ、秘匿データを外
部から直接読み出すことができる切替制御信号C1を生
成して、アドレス信号選択回路4へ出力する。
【0058】そして、前記切替制御信号C1を受け取っ
たアドレス信号選択回路4は、該切替制御信号C1に従
って、アドレス信号B1〜Bnを選択する。そして、記
憶部5にアドレス信号B1〜Bnが入力されると、記憶
部5は、該アドレス信号B1〜Bnにより、格納されて
いる秘匿データD1〜Dmを出力する。そして、記憶部
5から読み出された秘匿データD1〜Dmは、前記アド
レス信号B1〜Bnにより読み出され、検査用出力端子
8から外部へ出力される。
【0059】以上のように、本実施の形態3の半導体集
積回路によれば、複数の入力端子9,10と、前記入力
端子9,10から入力される複数のデータ信号F1〜F
j,G1〜Gpが正しい組み合わせである時のみ、秘匿
データを外部から直接読み出すことができる切替制御信
号C1を生成する演算回路11と、を設け、前記入力端
子9,10に、データ信号F1〜Fj,G1〜Gpの正
しい組み合わせを入力しなければ、前記演算回路11に
おいて、秘匿データを外部から直接読み出せる切替制御
信号C1を生成しないようにしたので、半導体集積回路
1b内の記憶部5に格納された第三者に公開したくない
秘匿データを強固に保護することができ、一方、データ
信号F1〜Fj,G1〜Gpの正しい組み合わせを知り
得る者(秘匿データを参照すること、あるいは該秘匿デ
ータを使用して半導体集積回路1を動作させることを許
可された者)が回路検査する際には、前記秘匿データを
容易に読み出すことができ、回路検査を容易に行うこと
ができる。
【0060】なお、本実施の形態3による半導体集積回
路1bにおいて、記憶部5と検査用出力端子8との間
に、前述した実施の形態1の演算回路6を設け、記憶部
5から出力される秘匿データD1〜Dmが演算回路6を
通過してから外部に出力されるようにすれば、秘匿デー
タを二重に保護する効果があり、該秘匿データをより一
層外部に漏れにくくすることができる。
【0061】(実施の形態4)以下、本発明の請求項4
に記載の発明に対応する、実施の形態4について図面を
参照しながら説明する。前記実施の形態3では、外部か
ら演算回路11に入力される複数のデータ信号F,Gの
組み合わせを演算することで切替制御信号C1を生成す
るようにしたが、本実施の形態4においては、ある一定
期間のみ切替制御信号C1を生成するタイミング検出回
路12を設ける。
【0062】図4は、本発明の実施の形態4による半導
体集積回路の構成を示す図である。図4において、12
はある一定の期間だけアドレス入力端子3からのアドレ
ス信号B1〜Bnを有効化し、秘匿データを外部から直
接読み出すことができる切替制御信号C1を生成して、
アドレス信号選択回路4へ出力するタイミング検出回路
(タイミング検出部)である。
【0063】本実施の形態4における半導体集積回路1
cは、前記実施の形態3における入力端子9,10、及
び演算回路11の代わりに、タイミング検出回路12を
備える点においてのみ、前記実施の形態3と異なる。そ
のため、前述した実施の形態3よる半導体集積回路1b
と同じ構成要素については同じ符号を付し説明を省略す
る。
【0064】以下、本実施の形態4による半導体集積回
路1cの動作について説明する。まず、通常使用時の動
作は、前記実施の形態1での動作と同一であるため、説
明を省略する。次に、回路検査時の場合、例えば、前記
タイミング検出回路12が、電源投入直後からクロック
の立ち上がりをカウントするカウンタであるとし、該タ
イミング検出回路12でのカウント回数が所定の範囲内
にあるとき、アドレス信号選択回路4がアドレス入力端
子3からのアドレス信号B1〜Bnを選択するように、
切替制御信号C1を生成する。
【0065】具体的に述べると、秘匿データを外部へ読
み出すことができる期間を、たとえば、カウント回数が
100回から110回までの間であると設定した場合、
前記タイミング検出回路12は、そのカウント数が10
0回から110回までの間のみ、記憶部5に格納されて
いる秘匿データを外部から直接読み出すことができる切
替制御信号C1を生成して、アドレス信号選択回路4へ
出力する。そして、記憶部5にアドレス信号B1〜Bn
が入力されると、記憶部5は、該アドレス信号B1〜B
nにより、格納されている秘匿データD1〜Dmを出力
する。そして、記憶部5から読み出された秘匿データD
1〜Dmは、前記アドレス信号B1〜Bnにより読み出
され、検査用出力端子8から外部へ出力される。
【0066】なお、前記タイミング検出回路12におい
て、カウント数が99回以下、または111回以上であ
る時は、タイミング検出回路12は、秘匿データを外部
から直接読み出せない制御信号C1を生成する。したが
って、前記タイミング検出回路12が、秘匿データを外
部から直接読み出すことができる切替制御信号C1を生
成する期間を知る者だけが、秘匿データを直接読み出
し、回路検査を実施することが可能となる。
【0067】以上のように、本実施の形態4の半導体集
積回路によれば、外部より直接秘匿データを読み出すこ
とができる切替制御信号C1を、ある一定の期間のみ生
成するタイミング回路12を設け、該切替制御信号C1
により選択される秘匿データを読み出すアドレス信号B
1〜Bnを所定の期間のみ有効とし、秘匿データを外部
へ読み出すことができる期間を制限するようにしたの
で、半導体集積回路1c内の記憶部5に格納された第三
者に公開したくない秘匿データを強固に保護することが
でき、一方、その切替制御信号C1が生成される所定期
間を知り得る者(秘匿データを参照すること、あるいは
該秘匿データを使用して半導体集積回路1を動作させる
ことを許可された者)が回路検査する際には、前記秘匿
データを容易に読み出すことができ、回路検査を容易に
行うことができる。
【0068】さらに、本実施の形態4による半導体集積
回路1cにおいて、記憶部5と検査用出力端子8との間
に、前述した実施の形態1の演算回路6を設け、記憶部
5から出力される秘匿データD1〜Dmが演算回路6を
通過してから外部に出力されるようにすれば、秘匿デー
タを二重に保護する効果があり、該秘匿データをより一
層外部に漏れにくくすることができる。
【0069】また、図5に示すように、前述した実施の
形態1の半導体集積回路1において、記憶部5から出力
される秘匿データに対して一定の秘密法則に従った演算
を行う演算回路6の代わりに、本実施の形態4によるタ
イミング検出回路12、及び選択回路13を設け、前記
タイミング検出回路12において予め設定された期間の
み、前記選択回路22が秘匿データD1〜Dmを検査用
出力端子8より出力するようにしても、同様の効果を上
げることが可能である。
【0070】(実施の形態5)以下、本発明の請求項5
に記載の発明に対応する、実施の形態5について図面を
参照しながら説明する。本実施の形態5においては、回
路検査時に用いられる端子と、半導体集積回路の構成要
素とを接続する配線を切断するヒューズを設け、回路検
査が終了後は、記憶部5に格納された秘匿データを外部
より直接読み出せないようにする。
【0071】図6は、本発明の実施の形態5による半導
体集積回路の構成を示す図である。図6において、半導
体集積回路1dは、通常使用時に使用するアドレス信号
A1〜Anを生成するアドレス生成回路2と、回路検査
時に使用する外部から入力されるアドレス信号B1〜B
nの入力端子であるアドレス入力端子3と、切替制御信
号C1に応じて前記アドレス信号A1〜Anもしくはア
ドレス信号B1〜Bnのいずれかを選択するアドレス信
号選択回路4と、前記切替制御信号C1の入力端子であ
る制御信号入力端子7と、第三者に公開したくない秘匿
データを格納し、アドレス信号選択回路4から出力され
るアドレス信号により、格納されている任意の秘匿デー
タを読み出すことができる記憶部5と、特定の電圧や電
流の印加などを行うことによって導通している経路を切
断可能なヒューズ13、16と、アドレス入力端子3か
ら入力されるアドレス信号B1〜Bnをヒューズ13に
伝播させる配線14と、ヒューズ13と記憶部5とを接
続する配線15と、前記記憶部5から出力されるデータ
D1〜Dmをヒューズ16に伝播させる配線17と、該
ヒューズ16と出力端子8とを接続する配線18とから
構成される。
【0072】次に、本実施の形態5による半導体集積回
路1dの動作について説明する。半導体集積回路の検査
では、ウエハ状態での検査を行い、その検査で良品とな
ったチップをパッケージに組立てて、組立てた状態で検
査を行うなど、出荷までに複数回の検査を行うのが通常
である。
【0073】従って、本実施の形態5においては、ウエ
ハ状態の検査では、ヒューズ13、16を切断せずに、
アドレス入力端子3からアドレス信号B1〜Bnを入力
して配線14、ヒューズ13、配線15を介して記憶部
5にアドレス信号B1〜Bnを伝えることにより、該記
憶部5から秘匿データであるD1〜Dmを読み出し、該
秘匿データD1〜Dmを、配線17、ヒューズ16、配
線18を介して検査用出力端子8より外部に出力するよ
うにし、またウエハ状態での検査終了後は、特定の電圧
や電流の印加などを行うことによってヒューズ13,1
6を切断して、アドレス入力端子3、及び検査用出力端
子8を使用して秘匿データを外部に読み出すことができ
ないようにする。
【0074】以上のように、本実施の形態5の半導体集
積回路によれば、回路検査のためのアドレス入力端子
3、及び検査用出力端子8と、半導体集積回路内の構成
部との間に、それぞれのヒューズ13,16を設けて、
回路検査終了後に、特定の電圧や電流の印加などを行う
ことによって前記ヒューズ13,16を切断することに
よって、回路検査終了後は、回路検査のための端子3,
8を介して秘匿データを外部へ読み出すことを不可能に
したので、記憶部5に格納されている秘匿データの秘匿
性を落とすことなく、また、回路検査時には該秘匿デー
タを容易に読み出して、回路検査を簡単に実施すること
ができる。
【0075】なお、本実施の形態5においては、2つの
ヒューズを、アドレス入力端子3とアドレス信号選択回
路4との間と、記憶部5と検査用出力端子8との間に設
ける場合を例に挙げて説明したが、ヒューズを、記憶部
5と検査用出力端子8との間にのみ設ける構成にして
も、同様の効果が得られる。
【0076】(実施の形態6)以下、本発明の請求項6
に記載の発明に対応する、実施の形態6について図面を
参照しながら説明する。本実施の形態6においては、半
導体集積回路をパッケージに組み立てる前に、ウエハ状
態で回路検査を行い、検査終了後にパッケージに組み立
てる際に、回路検査用の入力端子及び出力端子は、前記
パッケージの端子に接続しないようにすることにより、
記憶部5に格納された秘匿データを外部より直接読み出
せないようにするものである。
【0077】図7は、本発明の実施の形態6による半導
体集積回路の構成を示す図である。図7において、半導
体集積回路1eは、通常使用時に使用するアドレス信号
A1〜Anを生成するアドレス生成回路2と、回路検査
時に使用する外部から入力されるアドレス信号B1〜B
nのウエハ上での入力端子であるアドレス入力端子3
と、切替制御信号C1に応じて前記アドレス信号A1〜
Anもしくはアドレス信号B1〜Bnを選択するアドレ
ス信号選択回路4と、前記切替制御信号C1のウエハ上
での入力端子である制御信号入力端子7と、第三者から
保護したい秘匿データを格納し、アドレス信号選択回路
4から出力されるアドレス信号により、格納されている
任意の秘匿データを読み出すことができる記憶部5と、
選択された秘匿データD1〜Dmを半導体集積回路1e
の外部へ出力するウエハ上での出力端子である検査用出
力端子8と、から構成される。なお、ここでいうウエハ
上とは、半導体集積回路1eをパッケージに組み立てる
際にボンディングされないことを意味する。
【0078】次に、本実施の形態6による半導体集積回
路1eの動作について説明する。本実施の形態6におけ
る半導体集積回路1eは、ウエハ状態で回路検査され
る。回路検査時の場合、切替制御信号入力端子7より、
アドレス入力端子3から入力されるアドレス信号B1〜
Bnを選択する切替制御信号C1を入力する。そして、
前記切替制御信号C1を受け取ったアドレス信号選択回
路4は、該切替制御信号C1に従って、アドレス信号B
1〜Bnを選択する。そして、記憶部5にアドレス信号
B1〜Bnが入力されると、記憶部5は、該アドレス信
号B1〜Bnにより、格納されている秘匿データD1〜
Dmを読み出す。そして、前記記憶部5から読み出され
た秘匿データD1〜Dmは、検査用出力端子8を介して
外部に出力される。そして、回路検査終了後、本半導体
集積回路1eをパッケージに組立てる際に、ウエハ上で
の回路検査のための端子3,7,8を、パッケージの外
部端子に電気的に接続しないこととする。
【0079】以上のように、本実施の形態6の半導体集
積回路によれば、回路検査のためにウエハ上に設けた端
子3,7,8を、回路検査終了後、パッケージに電気的
に接続しない、例えばボンディングしないことにより、
回路検査終了後、回路検査のための端子3,7,8を介
して、記憶部5に格納された秘匿データを外部に読み出
すことを不可能にしたので、半導体集積回路1eの出荷
後、第三者に秘匿データが漏洩することを防ぐことが可
能となり、また、回路検査時には、記憶部5に格納され
ている秘匿データの秘匿性を落とすことなく、秘匿デー
タを容易に読み出して、回路検査を簡単に行なうことが
できる。
【0080】(実施の形態7)以下、本発明の請求項7
に記載の発明に対応する、実施の形態7について図面を
参照しながら説明する。本実施の形態7においては、検
査用の入力,出力端子として、静電破壊保護が施されて
いない端子を用い、回路検査終了後の通常使用時には、
半導体集積回路の置かれる環境や、それ自身が帯電した
静電気により、該検査用の入力,出力端子が破壊され、
記憶部5に格納された秘匿データを外部より直接読み出
せないようにする。
【0081】図7は、本発明の実施の形態7による半導
体集積回路の構成を示す図である。本実施の形態7は、
上述の実施の形態6による半導体集積回路と同じ構成で
あるため、説明を省略する。ただし、本実施の形態7に
よる半導体集積回路1eにおいては、アドレス入力端子
3、切替制御信号入力端子7、及び検査用出力端子8と
して、静電破壊保護が施されていない端子を用いる。
【0082】半導体集積回路が故障する原因の1つに、
半導体集積回路の置かれた環境や半導体集積回路自身に
帯電した静電気の放電による破壊が挙げられる。しか
し、半導体集積回路の検査工程においては、静電破壊対
策が十分になされた環境下で検査が行われるため、端子
が静電破壊保護を施されなかったことが原因で半導体集
積回路が故障することは、ほとんど有り得ない。そこ
で、本実施の形態7による半導体集積回路1eでは、回
路検査時に使用する端子、つまり、アドレス入力端子
3、切替制御信号入力端子7、及び検査用出力端子8と
して、静電破壊保護が施されていない端子を用いる。
【0083】次に、本実施の形態7による半導体集積回
路の動作について説明する。本実施の形態7における半
導体集積回路1eの回路検査は、静電破壊対策が十分に
なされた環境下で行われる。
【0084】まず、回路検査時の場合、切替制御信号入
力端子7より、アドレス入力端子3から入力されるアド
レス信号B1〜Bnを選択する切替制御信号C1を入力
する。そして、前記切替制御信号C1を受け取ったアド
レス信号選択回路4は、該切替制御信号C1に従って、
アドレス信号B1〜Bnを選択する。そして、記憶部5
にアドレス信号B1〜Bnが入力されると、記憶部5
は、該アドレス信号B1〜Bnにより、格納されている
秘匿データD1〜Dmを読み出す。そして、前記記憶部
5から読み出された秘匿データD1〜Dmは、検査用出
力端子8を介して外部に出力される。そして、検査終了
後、良品と判定された半導体集積回路1eに対して、故
意に電圧印加や電流印加を行い、アドレス入力端子3、
切替制御信号入力端子7、及び検査用出力端子8を破壊
する。
【0085】以上のように、本実施の形態7の半導体集
積回路によれば、回路検査用の端子である、アドレス入
力端子3、切替制御信号入力端子7、及び検査用出力端
子8に、静電破壊保護が施されていない端子を用いるよ
うにして、静電破壊対策が十分になされた環境下で行わ
れる回路検査時においては、前記回路検査用の端子3,
7,8により、記憶部5から秘匿データD1〜Dmを読
み出し可能とし、回路検査終了後には、前記端子3,
7,8対して、電流あるいは電圧を印加することによっ
て該端子を破壊し、出荷後に記憶部5の秘匿データD1
〜Dmを外部から直接読み出すことを不可能としたの
で、回路検査時には、記憶部5に格納されている秘匿デ
ータの秘匿性を落とすことなく、秘匿データを容易に読
み出して、回路検査を簡単に行なうことができ、また、
出荷後には検査用端子が破壊されているので、第三者に
秘匿データが漏洩することを防ぐことができる。
【0086】なお、前述した実施の形態1ないし7で
は、通常使用時に使用するアドレス信号A1〜Anを、
半導体集積回路1内部のアドレス生成回路2により与え
るようにしたが、回路検査時に使用するアドレス信号B
1〜Bnと同様、半導体集積回路1の外部から直接入力
するようにしてもよい。
【0087】(実施の形態8)以下、本発明の請求項8
から請求項11までに記載の発明に対応する、実施の形
態8について図面を参照しながら説明する。本実施の形
態8は、半導体集積回路内に同一内容の秘匿データを格
納した記憶部を2つ設け、前記各記憶部に格納された秘
匿データをアドレス毎に比較することにより、外部から
直接制御・観測することなく、該記憶部に格納されたデ
ータの正当性のチェックを行う。
【0088】図8は、本実施の形態8における半導体集
積回路のブロック図を示すものである。図8において、
本実施の形態8における半導体集積回路100は、第三
者に公開したくない秘匿データが格納された第1のRO
M(第1の記憶部)102と、前記第1のROM102
と全く同一内容のデータが格納された第2のROM(第
2の記憶部)103と、前記第1のROM102に対し
て第1のアドレス信号S101を、また前記第2のRO
M103に対し第2のアドレス信号S102を発生して
アクセスするアドレス発生器101と、第1のROM1
02からの第1の秘匿データS103と第2のROM1
03からの第2の秘匿データS104とを比較し、一致
・不一致信号S105を第1の外部端子105に出力す
る比較回路(比較部)104と、から構成されている。
【0089】以下、以上のように構成された本実施の形
態8における半導体集積回路100の動作について説明
する。まず、第1のROM102に対して、アドレス発
生器101が発生した第1のアドレス信号S101でア
クセスする。また、第2のROM103に対しても同様
に、アドレス発生器101が発生した第2のアドレス信
号S102でアクセスする。この時、アドレス発生器1
01が第1のROM102及び第2のROM103に対
して発生する第1及び第2のアドレス信号S101,S
102は、同一である。
【0090】そして、第1のアドレス信号S101でア
クセスされた第1のROM102は、比較回路104に
対して第1の秘匿データS103を出力し、同時に、第
2のアドレス信号S102でアクセスされた第2のRO
M103は、比較回路104に対し、第2の秘匿データ
S104を出力する。
【0091】そして、比較回路104は、前記第1のR
OM102からの第1の秘匿データS103と、第2の
ROM103からの第2の秘匿データS104とを、ア
ドレス毎に1ビットづつ比較し、一致・不一致信号S1
05を出力する。一致・不一致信号S105は、第1の
外部端子105を介して出力され、外部のLSIテスタ
(図示せず)にて観測する。そして、外部のLSIテス
タでは、その観測された一致・不一致信号S105のす
べてが一致した場合は良品と判定し、一方、一致・不一
致信号S105のうちの1つでも不一致である場合は不
良品と判定する。
【0092】そして、上述したような処理を、順次アド
レスをインクリメントして、第1及び第2のROM10
2,103の最終アドレスまで繰り返し行うことによっ
て、半導体集積回路100の外部から直接制御・観測す
ることなしに、前記第1及び第2のROM102,10
3の全領域テストを可能にする。
【0093】以上のように、本実施の形態8の半導体集
積回路によれば、アドレス発生器101と、同一の秘匿
データを保持する第1の記憶部102及び第2の記憶部
103と、前記第1及び第2の記憶部102,103か
らの出力が同一か否かを比較する比較回路104と、を
備えるようにしたので、第三者に公開することができな
い秘匿データを保持する記憶部のデータの正当性のチェ
ックを、半導体集積回路100の外部から直接制御・観
測することなく、半導体集積回路100の内部において
行ことができるため、秘匿データの守秘性を守りなが
ら、テストを実施することができる。
【0094】なお、アドレス発生器101と比較回路1
04とをマイクロコンピュータ(以下、マイコンと称
す)より構成し、プログラムにより、第1の記憶部10
2及び第2の記憶部103に記憶されている各秘匿デー
タを読み出し、第1の記憶部102及び第2の記憶部1
03より読み出された各秘匿データが等しいか否かを調
べ、その比較結果を半導体集積回路100の外部に出力
するようにしてもよく、上述と同様の効果が得られる。
【0095】(実施の形態9)以下、本発明の請求項1
2から請求項15に記載の発明に対応する、実施の形態
9について図面を参照しながら説明する。前記実施の形
態8において説明したように、第1のROM102と第
2のROM103とに同一の内容を保持させて、比較回
路104で判定を行った場合、正しい判定結果が得られ
ない場合がある。例えば、製造工程上において何らかの
要因で、前記第1のROM102と第2のROM103
との両方に対して、秘匿データの記憶が正しく行われ
ず、2つのROMの全領域が全て“0”、または2つの
ROMの全領域が全て“1”のデータを持つ場合は、不
良品であるにも拘わらず良品と判定され、正しい判定結
果が得られない。また、前記2つのROMが、同一アド
レス、同一ビットに故障を持った場合も、前記と同様、
不良品であると正しく判定できない。そこで、本実施の
形態9においては、前記実施の形態8と同様、半導体集
積回路内に秘匿データを格納する記憶部を2つ設ける
が、各記憶部に、互いに反転した秘匿データを記憶す
る。
【0096】図8は、本発明の実施の形態9による半導
体集積回路の構成を示す図である。本実施の形態9にお
ける半導体集積回路100は、上述の実施の形態8によ
る半導体集積回路と同じ構成であるため、同じ符号を付
しここでは説明を省略する。ただし、本実施の形態9に
おいては、第1のROM102と第2のROM103に
は、互いに反転した秘匿データが記憶されているものと
する。
【0097】以下、本実施の形態9による半導体集積回
路100の動作について説明する。まず、第1のROM
102に対して、アドレス発生器101が発生した第1
のアドレス信号S101でアクセスする。また、第2の
ROM103に対しても同様に、アドレス発生器101
が発生した第2のアドレス信号S102でアクセスす
る。この時、アドレス発生器101が第1のROM10
2及び第2のROM103に対して発生する第1及び第
2のアドレス信号S101,S102は、同一である。
【0098】そして、第1のアドレス信号S101でア
クセスされた第1のROM102は、比較回路104に
対して第1の秘匿データS103を出力し、また、第2
のアドレス信号S102でアクセスされた第2のROM
103は、比較回路104に対し、第2の秘匿データS
104を出力する。
【0099】そして、比較回路104は、前記第1のR
OM102からの第1の秘匿データS103と、第2の
ROM103からの第2の秘匿データS104とを、ア
ドレス毎に1ビットづつ比較し、一致・不一致信号S1
05を出力する。一致・不一致信号S105は、第1の
外部端子105に接続されており、該第1の外部端子1
05を介して、外部のLSIテスタ(図示せず)にて観
測する。そして、外部のLSIテスタでは、その観測さ
れた一致・不一致信号S105のすべてが不一致である
場合は良品と判定し、一方、一致・不一致信号S105
のうちの1つでも一致した場合は不良品と判定する。
【0100】そして、上述したような処理を、順次アド
レスをインクリメントして、第1及び第2のROM10
2,103の最終アドレスまで繰り返し行うことによっ
て、半導体集積回路100の外部から直接制御・観測す
ることなしに、前記第1及び第2のROM102,10
3の全領域テストを可能にする。
【0101】以上のように、本実施の形態9の半導体集
積回路によれば、2つの記憶部102,103に互いに
反転したデータを格納し、外部のLSIテスタにおいて
観測された一致・不一致信号S105を観測し、該一致
・不一致信号S105が全て不一致の場合は良品と判定
するようにしたので、製造工程上において、何らかの要
因で前記2つの記憶部102,103の両方に対して、
データの記憶が正しく行われず、記憶部の全領域が2つ
共全て“0”、または記憶部の全領域が2つ共全て
“1”のデータを持つ場合、あるいは、2つの記憶部
が、同一アドレス、同一ビットに故障を持った場合で
も、これを不良品と正しく判定することができ、前述実
施の形態8の効果に加え、一層正しく不良品を判定する
ことができる。
【0102】なお、本実施の形態9においても、アドレ
ス発生器101と比較回路104とをマイコンにより構
成し、そのプログラムにより、第1の記憶部102及び
第2の記憶部103に記憶されている秘匿データを読み
出し、第1の記憶部102及び第2の記憶部103より
読み出された秘匿データが等しいか否かを比較し、その
比較結果を半導体集積回路100の外部に出力するよう
にしてもよく、上述と同様の効果が得られる。
【0103】(実施の形態10)以下、本発明の請求項
16から請求項18に記載の発明に対応する、実施の形
態10について図面を参照しながら説明する。本実施の
形態10においては、半導体集積回路内に同一内容の秘
匿データを格納した記憶部を2つ設け、該各記憶部に格
納された秘匿データをアドレス毎に比較する判定に加
え、前記各記憶部の秘匿データを演算する演算回路をさ
らに設けるようにし、該演算結果によってもデータの正
当性のチェックを行う。
【0104】図9は、本発明の実施の形態10による半
導体集積回路の構成を示す図である。図9において、本
実施の形態10による半導体集積回路100aは、第三
者に公開したくない秘匿データが格納された第1のRO
M102と、前記第1のROM102と全く同一内容の
データが格納された第2のROM103と、前記第1の
ROMに対し第1のアドレス信号S101を、また前記
第2のROM103に対し第2のアドレス信号S102
を発生させてアクセスするアドレス発生器101と、前
記第1のROM102からの第1の秘匿データS103
と、前記第2のROM103からの第2の秘匿データS
104とを比較し、一致・不一致信号S105を第1の
外部端子105に出力する比較回路104と、前記第1
のROM102からの第1の秘匿データS103を入力
してチェックサムを実施し、その演算結果S206を第
2の外部端子208に出力する第1の演算回路206
(第1の演算部)と、前記第2のROM103からの第
2の秘匿データS104を入力してチェックサムを実施
し、その演算結果S207を第3の外部端子に出力する
第2の演算回路(第2の演算部)207と、から構成さ
れている。
【0105】以下、以上のように構成された本実施の形
態10による半導体集積回路100aの動作について説
明する。まず、第1のROM102に対して、アドレス
発生器101が発生した第1のアドレス信号S101で
アクセスする。また、第2のROM103に対しても同
様に、アドレス発生器101が発生した第2のアドレス
信号S102でアクセスする。この時、アドレス発生器
101が、第1のROM102及び第2のROM103
に対して発生する第1及び第2のアドレス信号S10
1,S102は、同一である。
【0106】そして、第1のアドレス信号S101によ
りアクセスされた第1のROM102は、比較回路10
4に対して第1の秘匿データS103を出力し、また、
第2のアドレス信号S102によりアクセスされた第2
のROM103は、比較回路104に対し、第2の秘匿
データS104を出力する。
【0107】そして、比較回路104は、第1のROM
102からの第1の秘匿データS103と、第2のRO
M103からの第2の秘匿データS104とを、アドレ
ス毎に1ビットづつ比較し、一致・不一致信号S105
を出力する。そして、その一致・不一致信号S105
は、第1の外部端子105を介して出力され、外部のL
SIテスタ(図示せず)にて観測する。そして、外部の
LSIテスタでは、その観測された一致・不一致信号S
105のすべてが一致した場合は良品と判定し、一方、
一致・不一致信号S105のうちの1つでも不一致であ
る場合は不良品と判定する。
【0108】そして、上述したような処理を、順次アド
レスをインクリメントして、第1及び第2のROM10
2,103の最終アドレスまで繰り返し行うことによっ
て、半導体集積回路100aの外部から直接制御・観測
することなしに、前記第1及び第2のROM102,1
03の全領域テストを可能にする。
【0109】さらに、本実施の形態10においては、前
記比較回路104による判定に加え、前記第1及び第2
のROM102,103からの秘匿データS103、S
104を演算回路206,207に入力し、該各演算回
路206,207においてチェックサムによりデータの
正当性の判定を行う。
【0110】つまり、第1のROM102からの第1の
秘匿データS103を、第1の演算回路206に入力
し、該第1の演算回路206において、入力された第1
の秘匿データS103に対してチェックサムを実施し、
演算結果S206を出力する。そして、該演算結果S2
06は第2の外部端子208を介して出力され、外部の
LSIテスタ(図示せず)で良否判定を行う。
【0111】同様に、第2のROM103からの第2の
秘匿データS104を、第2の演算回路207に入力
し、該第2の演算回路207で、入力された第2の秘匿
データS104に対してチェックサムを実施し、演算結
果S207を出力する。そして、その演算結果S207
は第3の外部端子209を介して出力され、外部のLS
Iテスタ(図示せず)で良否判定を行う。
【0112】そして、外部のLSIテスタ(図示せず)
では、前述したように一致・不一致信号S105を観測
することにより行う良否判定に加え、あらかじめ用意し
ておいた正しいROMデータを数値とみなし、その合計
値を第1及び第2の演算結果S206,S207の期待
値とし、前記第1及び第2のROM102,103に格
納されたデータの良否判定を行う。
【0113】以上のように、本実施の形態10の半導体
集積回路によれば、アドレス発生器101と、同一の秘
匿データが格納された第1及び第2の記憶部102,1
03と、前記第1及び第2の記憶部102,103から
の出力を比較する比較回路104と、各記憶部102,
103に格納されている秘匿データの正当性についての
チェックサムを行う第1及び第2の演算回路206,2
07と、を備えるようにしたので、秘匿データが格納さ
れた記憶部102,103を、半導体集積回路100a
外部から直接制御・観測することなく、秘匿データの守
秘性を守りながら、回路検査を実施することができる。
また、前記2つの記憶部102,103が、同一アドレ
ス、同一ビットに故障を持った場合でも、演算回路20
6,207による演算結果S206,S207も合わせ
て出力することにより、その演算結果が予め用意してお
いた正しいデータによる演算結果と不一致である場合は
不良品と判定できるため、記憶部内のデータを、より一
層正しく良否判定を行うことが可能となる。
【0114】また、本実施の形態10によれば、演算回
路206,207によるチェックサム演算結果により、
どちらか一方の記憶部が正しいとき、その正しい記憶部
を選択することもできる。すなわち、第1のROM10
2が不良品でも、第2のROM103が良品であれば、
正しいROMの良品判定が可能なため、テスト時の歩留
りを向上することができる。
【0115】なお、本実施の形態10では、2つのRO
M102,103が同一の内容を持つものとしたが、2
つのROMが互いに反転したデータを持つものとしても
よく、この場合は、各演算回路206,207における
チェックサムとして、一方のROMでは“0”の合計
を、他方のROMでは“1”の合計をカウントする等、
データの正当性を確認できる演算方法を用いることで、
同様な効果が得られる。
【0116】また、本実施の形態10においても、アド
レス発生器101と比較回路104と演算回路206,
207とをマイコンにより構成し、そのプログラムによ
り、第1の記憶部102及び第2の記憶部103に記憶
されている秘匿データを読み出し、第1の記憶部102
及び第2の記憶部103より読み出された秘匿データが
等しいか否かを比較して、その比較結果を半導体集積回
路100aの外部に出力し、また、第1の記憶部102
及び第2の記憶部103に記憶されているデータの正当
性を確認するための演算を行い、その演算結果を半導体
集積回路100aの外部に出力するようにしてもよく、
上述と同様の効果が得られる。
【0117】また、本実施の形態10においては、演算
回路206,207にてチェックサムを行うとしたが、
これはチェックサムだけに限定するものではなく、たと
えば、CRCチェックのようなものでもよい。
【0118】(実施の形態11)以下、本発明の請求項
19に記載の発明に対応する、実施の形態11について
説明する。本実施の形態11においては、半導体集積回
路内に演算結果によりデータの正当性を判定する自己判
定回路と、その判定結果により正しく記憶されている記
憶部を選択する選択部とを設け、外部から直接制御・観
測することなく、記憶部に格納された秘匿データの正当
性のチェックを行う。
【0119】図10は、本発明の実施の形態11による
半導体集積回路の構成を示す図である。図10におい
て、本実施の形態11における半導体集積回路100b
は、アドレス発生器101と、同一の秘匿データを格納
した第1のROM102及び第2のROM103と、各
ROMの秘匿データの正当性をチェックする第1の演算
回路206及び第2の演算回路207と、前記2つの演
算回路の結果を入力とする自己判定回路(自己判定部)
300と、自己判定回路300の結果から使用するRO
Mを選択するROM選択信号S301を出力するROM
選択回路(選択部)301と、から構成される。
【0120】ここで、前記自己判定回路300の判定規
則は、第1の演算回路206及び第2の演算回路207
の両方の演算結果が正しい場合、どちらのROMを使用
してもよいとし、片方だけ演算回路の結果が正しい場
合、正しい結果を出したROMを選択するとし、両方の
演算結果がともに正しくない場合、テスト時に不良品と
して落とすものとする。
【0121】以下、以上のように構成された本実施の形
態11による半導体集積回路100bの動作について説
明する。まず、第1のROM102に対して、アドレス
発生器101が発生した第1のアドレス信号S101で
アクセスする。そして、前記第1のアドレス信号S10
1により、第1のROM102からの第1の秘匿データ
S103が出力され、該第1の秘匿データS103は、
第1の演算回路206に入力される。そして、第1の演
算回路206において、第1の秘匿データS103に対
して所定の演算を行った後、その演算結果S206を自
己判定回路300に入力する。
【0122】同様に、第2のROM103に対して、ア
ドレス発生器101が発生した第2のアドレス信号S1
02でアクセスする。第2のROM103からの第2の
秘匿データS104が第2の演算回路207に入力さ
れ、所定の演算を行った後、その演算結果S207を自
己判定回路300に入力する。
【0123】上述したような処理を、順次アドレスをイ
ンクリメントして、各ROMの最終アドレスまで繰り返
し行うことによって、半導体集積回路100bの外部か
ら直接制御・観測することなしに、前記第1及び第2の
ROM102,103の全領域テストを可能にする。
【0124】そして、自己判定回路300では、チェッ
クサム等により2つのROMの演算結果S206、S2
07を判定し、両方の演算結果が正しい場合、どちらの
ROMを使用してもよいとし、片方だけ演算回路の結果
が正しい場合、正しい結果を出したROMを選択すると
し、両方の演算結果がともに正しくない場合、不良品で
あると判定し、該判定結果S300をROM選択回路3
01に出力する。
【0125】そして、ROM選択回路301において
は、前記自己判定回路300からの判定結果S300に
基づき、ROM選択信号S301を前記第1及び第2の
ROMに出力する。すなわち、第1のROM102が不
良品でも、第2のROM103が良品であれば、半導体
集積回路のテストとしては、良品判定とすることがで
き、テスト時の歩留りが向上する。
【0126】以上のように、本実施の形態11の半導体
集積回路によれば、アドレス発生器101と、同一の秘
匿データを保持する第1の記憶部102及び第2の記憶
部103と、各記憶部102,103からの出力を演算
する第1演算回路206及び第2の演算回路207と、
前記演算回路206,207の演算結果を判定する自己
判定回路300と、該自己判定回路300からの判定結
果に基づいて使用する記憶部を選択するROM選択回路
と、を備えるようにしたので、第三者に公開したくない
秘匿データを持った記憶部のデータの正当性のチェック
を、半導体集積回路100b外部から直接制御・観測す
ることなく、秘匿データの守秘性を守りながら回路検査
を実施することができ、さらに、どちらか一方の演算回
路206,207における演算結果が正しければ、半導
体集積回路100bを良品判定とすることができるの
で、テスト時の歩留りを向上することもできる。
【0127】(実施の形態12)以下、本発明の請求項
20に記載の発明に対応する、実施の形態12について
説明する。本実施の形態12においては、秘匿データが
格納された記憶部を備える半導体集積回路上に、前記記
憶部に格納されているデータと同一内容のデータが記憶
されたROMを含むDSPを設け、外部から直接制御・
観測することなく、前記記憶部に格納された秘匿データ
の良否判定を行う。
【0128】図11は、本実施の形態12による半導体
集積回路の構成を示す図である。図11において、本実
施の形態12における半導体集積回路100cは、第三
者に公開したくない秘匿データを格納した内蔵ROM
(記憶部)401と、前記内蔵ROM401と同等のデ
ータを、その内部のROM(図示せず)等にもつDSP
(情報処理装置)と、外部端子403と、からなる。
【0129】以下、以上のように構成された本実施の形
態12による半導体集積回路100cの動作について説
明する。回路検査時、まずDSP402は、内蔵ROM
401に対して、アドレス信号S400でアクセスす
る。そして、内蔵ROM401に格納された秘匿データ
S401を取り込む。DSP402は、その内部に内蔵
ROM401に格納された秘匿データS401と同等の
データを持ち、前記DSP402内部のデータと、内蔵
ROM401の秘匿データS401とを比較して、良否
判定を行い、判定結果S402を外部端子403へ出力
する。
【0130】以上のように、本実施の形態12の半導体
集積回路によれば、内蔵ROM401の内容と同一のデ
ータをその内部にもつDSP402を備えるようにした
ので、第三者に公開したくない秘匿データが格納された
内蔵ROM401を、半導体集積回路100c外部から
直接制御・観測することなく、その秘匿データの守秘性
を守りながら、回路検査を実施することができる。
【0131】(実施の形態13)以下、本発明の請求項
21に記載の発明に対応する、実施の形態13について
図面を参照しながら説明する。前記実施の形態12で
は、秘匿データと同一のデータをDSP内のROMに記
憶するようにしたが、本実施の形態13では、前記秘匿
データと同一内容のデータを、DSP内に、ソフトウエ
アで保持する。
【0132】図12は、本発明の実施の形態13による
半導体集積回路の構成を示す図である。本実施の形態1
3における半導体集積回路100dは、DSP402
(情報処理装置)内に、ソフトウェア500により、内
蔵ROM401内に格納されている秘匿データと同一の
データを保持する点においてのみ異なり、そのほかの構
成は、前記実施の形態12による半導体集積回路100
cと同じ構成である。よって、ここでは説明を省略す
る。
【0133】以下、以上のように構成された本実施の形
態13による半導体集積回路100dの動作について説
明する。回路検査時、まずDSP402は、内蔵ROM
401に対して、アドレス信号S400でアクセスし、
内蔵ROM401からの秘匿データS401を取り込
む。そして、DSP402は、ソフトウェア500のデ
ータ領域内に、内蔵ROM401の秘匿データと同一内
容のデータを保持しておき、該DSP402のソフトウ
ェア500内のデータと、内蔵ROM401の秘匿デー
タS401とを比較することで良否判定を行い、その判
定結果S402を外部端子403へ出力する。
【0134】このように、本実施の形態13による半導
体集積回路によれば、内蔵ROM401の内容と同一の
データを、DSP402のソフトウェア500に保持す
るようにしたので、第三者に公開したくない秘匿データ
が格納された内蔵ROM401を、半導体集積回路10
0dの外部から直接制御・観測することなく、その守秘
データの守秘性を守りながら、より速く回路検査を実施
することができる。なお、実施の形態12または13で
は、半導体集積回路内に、記憶部に格納された秘匿デー
タと同一のデータを持つDSP402を備えるようにし
たが、DSPの代わりに、通常のマイコンを用いてもよ
い。
【0135】(実施の形態14)以下、本発明の請求項
22に記載の発明に対応する、実施の形態14について
説明する。従来、記憶部m1000のメモリマップは、
図13に示すように、記憶部m1000の、メモリアド
レスa1000〜a1003、及びデータビットd10
00〜d1003で表されるすべての空間をデータ保持
領域として使用しており、この際、例えば、記憶部m1
000が、マスクROM(Read Only Mem
ory)であって、コンタクトマスクを使用して“0”
と“1”との区別をつけるような一般的なメモリである
場合、前述のようなデータ配置では、第三者がチップを
開封して記憶部m1000内の秘匿データの内容を解析
しようとすれば、コンタクトマスクの有り無しを見るこ
とで、その内部に保持しているデータの“0”及び
“1”の判別が可能であるため、容易に解析できてしま
う。そこで、本実施の形態14においては、記憶部m1
000内に、守秘すべき秘匿データである有効なデータ
を保持する第1のデータ保持領域以外に、無効なランダ
ムデータを保持する第2のデータ保持領域を設ける。
【0136】図14は、本発明の実施の形態14におけ
る半導体記憶装置の記憶部のデータ配置を示したメモリ
マップの概念図である。図14において、m1000
は、秘匿データを記憶する記憶部を表し、a1000〜
a1003は、それぞれメモリアドレスを表し、d10
00〜d1003は、データビットをあらわしている。
また、データ保持領域は、アドレスa1000〜a10
03と、データビットd1000〜d1003とであら
わされている空間であり、この空間のうち、斜線を施し
たアドレスa1001〜a1002及びデータビットd
1001〜d1002で囲まれた第1のデータ保持領域
m1001には、守秘すべき秘匿データ等の有効データ
が配置されており、この第1のデータ保持領域m100
1以外のメモリ空間である第2のデータ保持領域m10
02には、無効なランダムデータが配置されている。
【0137】この一連のデータの保持機構には、たとえ
ばマスクROM(Read Only Memory)
を使用し、コンタクトマスクを使用して“0”と“1”
の区別をつけるような一般的な記憶手段を使用するもの
とする。
【0138】前述したように、本記憶部m1000がマ
スクROMであり、コンタクトマスクを使用して“0”
と“1”の区別をつけるような一般的な記憶手段である
場合には、第三者がデータ内容を解析せんがために、こ
のチップを開封し解析しようとすれば、コンタクトマス
クの有り無しを見ることで、容易に保持しているデータ
の解析が可能である。
【0139】しかし、例えば、第三者がアドレスa10
01に格納されているデータ列を知りえたとしても、こ
のうちどの部分のデータが有効であるかは分からない。
そして、このデータの有効部分を判別して、秘匿データ
を解析するためには、この記憶部m1000の後段に接
続される、秘匿データを利用する回路を解析しなければ
ならない。しかし、この後段の部分は一般的に大規模な
ゲート回路で構成されているため、前記記憶部m100
0の解析にくらべて格段に困難である。
【0140】このように、本実施の形態14の半導体記
憶装置によれば、秘匿データを記憶する記憶部として、
格納すべきデータ容量よりも大きな容量を持つ記憶部m
1000を用い、その記憶部m1000のデータ保持領
域の中心部分に守秘すべき秘匿データ等の有効データを
保持する第1のデータ保持領域m1001を配置し、該
有効データを配置した第1のデータ保持領域m1001
以外の部分には、ランダムな無効データを保持する第2
のデータ保持領域m1002を配置するようにしたの
で、たとえ前記記憶部m1000が開封され、その保持
している秘匿データの“0”、“1”情報が解析された
としても、その有効データ部分を切り出して活用するこ
とは大変困難なこととなるため、本半導体記憶装置に保
持されたデータの守秘性を大きく上げることができる。
【0141】なお、本実施の形態14では、有効データ
部分の各周辺部に無効データを配置する構成を例に説明
したが、これは、必ずしも必要なことではなく、少なく
とも1つの辺に隣接する部分に無効データが存在すれ
ば、同等な効果が得られる。
【0142】(実施の形態15)以下、本発明の請求項
23に記載の発明に対応する、実施の形態15について
説明する。本実施の形態15においては、記憶部とし
て、同じ形状的特徴をもつ第1の記憶部と第2の記憶部
とを設け、第1の記憶部には秘匿データ等の有効データ
を保持し、第2の記憶部には無効データを保持するもの
である。
【0143】図15は、本発明の実施の形態15におけ
る半導体記憶装置の記憶部のデータ配置を示したメモリ
マップの概念図である。図15において、m2000,
m2100は、第1、第2の記憶部であり、該第1の記
憶部m2000は秘匿データ等の有効データを保持し、
第2の記憶部m2100は、無効データを保持するもの
である。また、a2000〜a2003は、それぞれメ
モリアドレスを表し、d2000〜d2003は、デー
タビットをあらわしている。
【0144】前記第1の記憶部m2000は、図中斜線
を施したアドレスa2000〜a2001と、データビ
ットd2000〜d2001とであらわされる空間であ
って、守秘すべき秘匿データ等の有効データが配置され
ている。また、この秘匿データを保持する第1の記憶部
m2000と、容量やデータ配置形状などの特徴が同じ
である第2の記憶部m2100(アドレスa2002〜
a2003と、データビットd2002〜d2003と
であらわされる空間)に、無効なランダムデータを配置
する。
【0145】この一連のデータの保持機構には、たとえ
ばマスクROM(Read Only Memory)
を使用し、コンタクトマスクにより“0”と“1”の区
別をつけるような一般的な記憶手段を使用するものとす
る。
【0146】前述したように、本記憶部m2000、m
2100がマスクROMであって、コンタクトマスクに
より“0”と“1”の区別をつけるような一般的な記憶
手段である場合には、第三者がデータ内容を解析せんが
ために、このチップを開封し解析しようとすれば、コン
タクトマスクの有り無しを見ることで、容易に保持して
いるデータの解析が可能である。
【0147】しかし、例えば、第三者がアドレスa20
00に格納されているデータ列を知りえたとしても、こ
の記憶部のデータが有効であるか無効であるかは、この
記憶部m2000,m2100の後段に接続される、秘
匿データを利用する回路を解析しなければ知ることがで
きない。しかしながら、この後段の部分は一般的に大規
模なゲート回路で構成されており、それを解析すること
は、前記記憶部m2000,m2100の解析にくらべ
て格段に困難である。
【0148】このように、本実施の形態15の半導体記
憶装置によれば、記憶部として、秘匿データ等の有効デ
ータを保持する第1の記憶部m2000と、同じ形状的
特徴をもつ無効データを保持する第2の記憶部m210
0を備えるようにしたので、どの記憶部が秘匿データ等
の有効データを持っているかは簡単には分からず、たと
え全部の記憶部が開封されてその保持しているデータの
“0”、“1”情報が解析されたとしても、どのデータ
が有効であるかを判断して活用することは大変困難なこ
ととなるため、本半導体記憶装置に保持されたデータの
守秘性を大きく上げることができる。
【0149】なお、本実施の形態15では、記憶部が2
つの場合を示したが、これは、多ければ多いほど、秘匿
データを解析しようとする第三者に対しては困難さを増
大させることになり、より守秘性能を高めることができ
ることは言うまでもない。
【0150】(実施の形態16)以下、本発明の請求項
24、請求項26に記載の発明に対応する、実施の形態
16について説明する。本実施の形態16においては、
記憶部として、同じ形状的特徴をもつ第1から第9の記
憶部を設け、秘匿データ等の有効データを第1の記憶部
に保持し、該第1の記憶部を囲むように配置された第2
〜第9の記憶部に、無効データを保持するものである。
図16は、本発明の実施の形態16における半導体記憶
装置のデータ配置を示したメモリマップの概念図であ
る。
【0151】図16において、m3000は、有効デー
タを保持する第1の記憶部であり、m3001〜m30
08は、無効データを保持する第2〜第9の記憶部をあ
らわしている。また、a3000〜a3005は、それ
ぞれメモリアドレスを表し、d3000〜d3005
は、データビットをあらわしている。前記第1の記憶部
m3000は、図中斜線を施したアドレスa3002〜
a3003と、データビットd3002〜d3003と
であらわされる空間であって、守秘すべき秘匿データ等
の有効データが配置されている。
【0152】また、この秘匿データを保持する第1の記
憶部m3000と、容量やデータ配置形状などの特徴が
同じである8個の記憶部、つまり、第2の記憶部m30
01(アドレスa3000〜a3001と、データビッ
トd3000〜d3001とであらわされる空間)と、
第3の記憶部m3002(アドレスa3002〜a30
03と、データビットd3000〜d3001とであら
わされる空間)と、第4の記憶部m3003(アドレス
a3004〜a3005と、データビットd3000〜
d3001とであらわされる空間)と、第5の記憶部m
3004(アドレスa3000〜a3001と、データ
ビットd3002〜d3003とであらわされる空間)
と、第6の記憶部m3005(アドレスa3004〜a
3005と、データビットd3002〜d3003とで
あらわされる空間)と、第7の記憶部m3006(アド
レスa3000〜a3001と、データビットd300
4〜d3005とであらわされる空間)と、第8の記憶
部m3007(アドレスa3002〜a3003と、デ
ータビットd3004〜d3005とであらわされる空
間)と、第9の記憶部m3008(アドレスa3004
〜a3005と、データビットd3004〜d3005
とであらわされる空間)に、それぞれ無効なランダムデ
ータを配置する。
【0153】この一連のデータの保持機構には、たとえ
ばマスクROM(Read Only Memory)
を使用し、コンタクトマスクを使用して“0”と“1”
の区別をつけるような一般的な記憶手段を使用するもの
とする。
【0154】そして、これらの第1〜第9の記憶部の物
理的な配置は、図16に示したメモリマップの概念図の
ように、秘匿データ等の有効データを保持する第1の記
憶部m3000の周囲を、無効データを保持する第2〜
第9の記憶部m3001〜m3008が取り囲むように
配置をする。
【0155】そして、前記第2〜第9の記憶部m300
1〜m3008は、テスト回路によって外部から読み出
し可能となるようにし、中心に配置した有効データを保
持する第1の記憶部m3000は、テスト回路による読
み出しは不可能となるようにする。
【0156】前述したように、本記憶装置の9個の記憶
部m3000〜m3008がマスクROMであって、コ
ンタクトマスクにより“0”と“1”の区別をつけるよ
うな一般的な記憶手段である場合には、第三者がデータ
内容を解析せんがために、このチップを開封し解析しよ
うとすれば、コンタクトマスクの有り無しを見ること
で、容易に保持しているデータの解析が可能である。
【0157】しかし、この9個の記憶部m3000〜m
3008に格納されたデータのうち、どこに格納されて
いるデータ列が有効であるかは、この記憶部の後段に接
続される、秘匿データを利用する回路を解析しなければ
知ることができない。しかしながら、この後段の部分は
一般的に大規模なゲート回路で構成されており、それを
解析することは、前記記憶部m3000〜m3008の
解析にくらべて格段に困難である。
【0158】さらに、通常、半導体集積回路の不良は、
工程における「ごみ」の付着などのために起こることは
よく知られており、ある一部分が「ごみ」によって不具
合を持つ場合は、その隣接部分にも不具合が及ぶことが
よくあることも知られている。従って、周辺部分に1つ
でも不具合があれば、中心部分が良品である確率は格段
に下がり、周辺部分が不良であればそれをもって中心部
分も不良であるとしても大きくは違わない。
【0159】ここで、本実施の形態16では、図16に
示すように、秘匿データ等の有効データを保持する第1
の記憶部m3000は、無効データを保持する第2〜第
9の記憶部m3001〜m3008が取り囲むように配
置され、さらに該第2〜第9の記憶部m3001〜m3
008は、外部から読み出しできるように構成されてい
る。
【0160】以上に示す構成により、第1の記憶部m3
000は外部から読み出しできないため、外部から検査
することは困難である。しかし、第2〜第9の記憶部m
3001〜m3008を外部から検査することは容易で
あるため、これら8個の記憶部m3001〜m3008
の検査を行い、その結果が1つでも不良と判定されれ
ば、上述した理由により、これを以て中心部分の第1の
記憶部m3000も不良であると判定しても差し支えな
い。従って、本実施の形態16に示す記憶部の配置方法
を採用すれば、検査を実施する者にも秘匿データの内容
を知り得ないという効果がある。
【0161】このように、本実施の形態16の半導体記
憶装置によれば、記憶部として、秘匿データ等の有効デ
ータを保持する第1の記憶部m3000と、同じ形状的
な特徴をもつ無効データを保持する8個の記憶部m30
01〜m3008とを備えるようにしたので、どの記憶
部が秘匿データ等の有効データを持っているかは簡単に
は分からず、また、たとえ全部の記憶部が開封されてそ
の保持しているデータの“0”、“1”情報が解析され
たとしても、どのデータが有効であるかを判断して活用
することは大変困難なことであり、半導体記憶装置に保
持されたデータの守秘性を大きく上げることができる。
【0162】さらに、本実施の形態16では、9個の記
憶部m3000〜m3008のうち無効データを格納す
るべき8個の記憶部m3001〜m3008が外部から
読み出しできるように構成されているために、これらの
記憶部m3001〜m3008を外部から検査すること
は容易である。従って、これら8個の記憶部m3001
〜m3008の検査を行い、その結果が1つでも不良と
判定されれば、これを以て中心部分の有効データの記憶
部も不良であると判定するようにし、良品テストを実施
する者も第1の記憶部m3000に保持された秘匿デー
タの内容を知り得ないようにして回路検査することがで
き、この結果、本半導体集積回路のデータ守秘性をさら
にアップすることができる。
【0163】(実施の形態17)以下、本発明の請求項
25、請求項26に記載の発明に対応する、実施の形態
17について説明する。図17は、本発明の実施の形態
17における半導体記憶装置の記憶部のデータ配置を示
したメモリマップの概念図である。
【0164】図17において、m4000〜m4015
は、1つの記憶部において、データを保持する第1〜第
16のデータ保持領域をあらわしており、a4000〜
a4004は、それぞれメモリアドレスを表し、d40
00〜d4004は、データビットをあらわしている。
そして、本実施の形態17においては、図中斜線のハッ
チングを施した空間が、秘匿データ等の有効データを保
持する有効データ保持領域を示しており、第2のデータ
保持領域m4001(アドレスa4002〜a4003
と、データビットd4000〜d4001とであらわさ
れる空間)、第4のデータ保持領域m4003(アドレ
スa4000〜a4001と、データビットd4000
〜d4001とであらわされる空間)、第10のデータ
保持領域m4009(アドレスa4002〜a4003
と、データビットd4002〜d4003とであらわさ
れる空間)、及び第12のデータ保持領域m4011
(アドレスa4000〜a4001と、データビットd
4002〜d4003とであらわされる空間)、秘匿デ
ータ等の有効データが配置される。これ以外の記憶部の
空間には、無効データが配置される。
【0165】この一連のデータの保持機構には、たとえ
ばマスクROM(Read Only Memory)
を使用し、コンタクトマスクを使用して“0”と“1”
の区別をつけるような一般的な記憶手段を使用するもの
とする。また、有効データ保持空間は、半導体集積回路
の外部からの読み出しはできない様に構成されるが、こ
れ以外の無効データ保持空間は、外部からテスト回路に
よって読み出し可能になるように設計される。
【0166】前記のようにデータ配置をした記憶部に対
して、前記実施の形態16と同様に、第三者がデータ内
容を解析せんがためにこのチップを開封し解析すると
き、たとえばコンタクトマスクの有り無しを見ること
で、容易に保持しているデータの“0”および“1”の
判別は可能である。
【0167】しかし、この“0”及び“1”を判別され
たデータのうち、どこに格納されているデータ列が有効
であるかは、この記憶部の後段に接続された、取得デー
タ利用する回路を解析しなければ知ることができない。
しかしながら、この後段の部分は一般的に大規模なゲー
ト回路で構成されており、その解析は記憶部の解析にく
らべて格段に困難である。
【0168】このように、本実施の形態17の半導体集
積回路によれば、記憶部として、第1〜第16のデータ
保持領域を設け、そのうちの第2、4、10、12のデ
ータ保持領域m4001,m4003、m4009,m
4011に、秘匿データ等の有効データを保持するよう
にしたので、たとえ、該第2、4、10、12のデータ
保持領域において、その保持している有効データの
“0”、“1”情報が解析されたとしても、それのデー
タの有効部分を切り出して活用することは大変困難なこ
とであり、本半導体集積回路のデータ守秘性を大きく上
げることができる。
【0169】さらに、前記実施の形態16と同じよう
に、記憶部において、有効データ保持領域と無効データ
保持領域とが隣接して配置されているため、無効データ
保持領域に不具合があれば有効データ保持領域に不具合
がある確率が格段に増加する。したがって、有効データ
保持領域を直接に検査せず、無効データ保持領域の良否
検査のみを行うだけで、その結果を有効データ保持領域
の不具合発見の結果の代用とすることができる。つま
り、本実施の形態17による構成では、無効データ保持
領域は半導体集積回路の外部から直接読み出しが可能で
あるように設計されているため、該無効データ保持領域
の判定検査は極めて容易にでき、該無効データ保持領域
の判定結果に基づいて、有効データ保持領域の良否も簡
単に分かることになる。また、この検査方法は、検査を
実施する者にも有効データの内容を知り得ないという効
果があるので、本半導体集積回路のデータ守秘性をさら
にアップすることができる。
【0170】なお、本実施の形態17では、記憶部内の
データ保持領域の配置を、アドレス及びデータビット
を、それぞれ4分割する例で説明したが、これらは、両
者ともに分割数を“1”とする以外の、それぞれ独立な
任意の分割数を取ることにしても、同様の効果を得るこ
とはいうまでもない。
【0171】また、前記記憶部内を分割するに際し、そ
の分割量は、それぞれの分割により独立にかつ、アドレ
ス及びデータビットの最小単位以上で任意の量に取れる
ことはいうまでもない。さらに、実施の形態15〜17
では、1つの記憶部に1つのデータ保持領域、または複
数のデータ保持領域を収容するようにしたが、逆に、1
つのデータ保持領域が複数の記憶部にまたがっていても
よい。
【0172】(実施の形態18)以下、本発明の請求項
27に記載の発明に対応する、実施の形態18について
説明する。前記実施の形態14ないし実施の形態17で
は、データ保持機構にマスクROMなどの記憶手段を用
いる場合について説明した。しかしながら、このマスク
ROM方式は、マスクROMを収容する半導体集積回路
のパッケージを開封して解析すれば、容易に“0”,
“1”の判別ができるという欠点を有している。前記の
欠点を補うために、本実施の形態18では、この記憶部
として、EP−ROM方式を用いる。
【0173】EP−ROMは、データを保持する機構
が、電荷の保持によるもので、紫外線によってその保持
された電荷が消失する。EP−ROM方式は、EP−R
OMチップを紫外線に対し不透明なパッケージに封入し
たものである。EP−ROM方式の半導体記憶装置で
は、保持されたデータを知りたいと考える第三者が、記
憶部を内蔵する半導体集積回路のパッケージを開封して
これを解析しようとしても、パッケージを開封した後、
そのデータ保持機構の上層の保護膜等を除去してデータ
保持機構を露出する必要がある。このため、解析作業中
に、照明光に含まれる紫外線等により保持されているデ
ータが消去され、データ内容の解析は不可能となる。
【0174】このように、本実施の形態18の半導体記
憶装置によれば、秘匿データを保持する記憶部として、
EP−ROM方式の記憶手段を用い、前述した他の実施
の形態で説明した発明、すなわち、秘匿データ等の有効
データと、ランダムデータを配置した無効データとをあ
わせ持つようにしたり、有効データと無効データとを相
互に配置したりするようにすることによって、どの部分
のデータが有効であるかを簡単に判別できないように
し、また、EP−ROM方式の記憶部の開封を試みる
と、データそのものが消失してしまうようにすることに
よって、本半導体集積回路のデータ守秘性を極めて高い
ものとすることを可能にしたものである。また、上述の
ように構成することによって、ほかの手法で有効データ
や無効データを分別して切り出し活用することをも特段
に困難にすることができる。
【0175】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1に係る
半導体集積回路によれば、秘匿データを保持する記憶部
と、外部から入力された選択信号に応じて、通常使用時
に前記記憶部に与えるべき第1のアドレス信号と、検査
時に該記憶部に与えるべき第2のアドレス信号とのいず
れかを選択し、前記記憶部に出力するアドレス信号選択
部と、前記第2のアドレス信号により前記記憶部から読
み出された前記秘匿データに対し、所定の秘密ルールに
従った演算を行い、その演算結果を外部に出力する演算
部と、を備えたようにしたので、第三者に公開したくな
い秘匿データに対して、守秘ルールを知る人のみが前記
演算回路からの出力結果の意味を判別可能となるため、
秘匿データを読み出す条件が新たに加わることとなり、
簡単な回路で高い秘匿性を維持しつつ、半導体集積回路
の検査を容易に実施することが可能になるという効果が
ある。
【0176】また、本発明の請求項2に係る半導体集積
回路によれば、秘匿データを保持する記憶部と、外部か
ら入力された選択信号に応じて、通常使用時に前記記憶
部に与えるべき第1のアドレス信号と、検査時に該記憶
部に与えるべき第2のアドレス信号とのいずれかを選択
し、前記記憶部に出力するアドレス信号選択部と、外部
から入力された複数のデータを演算し、その組み合わせ
に応じて、前記第2のアドレス信号により前記記憶部か
ら読み出された前記秘匿データを、外部に出力するか否
かを決定する演算部とようにしたので、特定のルールに
従った外部入力データが正しい組み合わせの場合のみ、
秘匿データを外部に出力することが可能となるため、秘
匿データを外部へ直接読み出すための手順が秘密とな
り、その手順を知りうる者のみが秘匿データを容易に読
み出すことが可能となり、高い秘匿性を維持しつつ、半
導体集積回路の検査を容易に実施することが可能になる
という効果がある。
【0177】また、本発明の請求項3に係る半導体集積
回路によれば、秘匿データを保持する記憶部と、外部か
ら入力された複数のデータを演算し、その組み合わせに
応じて、前記記憶部に与えるアドレス信号を選択する選
択信号を出力する演算部と、前記選択信号に基づいて、
通常使用時に前記記憶部に与えるべき第1のアドレス信
号と、検査時に該記憶部に与えるべき第2のアドレス信
号とのいずれかを選択し、前記記憶部に出力するアドレ
ス信号選択部と、を備えたようにしたので、秘匿データ
を読み出すアドレス信号を、特定のルールに従った外部
入力データが正しい組み合わせの場合のみ生成すること
が可能となるため、秘匿データを外部から直接読み出す
ための手順が秘密となり、その手順を知りうる者のみが
秘匿データを容易に読み出すことが可能となる。したが
って、高い秘匿性を維持しつつ、半導体集積回路の検査
を容易に実施することが可能になるという効果がある。
【0178】また、本発明の請求項4に係る半導体集積
回路によれば、秘匿データを保持する記憶部と、外部か
ら入力された選択信号に応じて、通常使用時に前記記憶
部に与えるべき第1のアドレス信号と、検査時に該記憶
部に与えるべき第2のアドレス信号とのいずれかを選択
し、前記記憶部に与えるアドレス信号選択部と、前記第
2のアドレス信号を所定の期間のみ有効にするように前
記選択信号を出力し、前記アドレス信号選択部を制御す
るタイミング検出部と、を備えたようにしたので、秘匿
データを読み出すアドレス信号が所定の期間のみ有効と
することができ、その期間を知る者のみが外部から直接
秘匿データを読み出すことができ、これにより、秘匿性
を維持しつつ、半導体集積回路の検査を容易に実施する
ことが可能になるという効果がある。
【0179】また、本発明の請求項5に係る半導体集積
回路によれば、秘匿データを保持する記憶部と、外部か
ら入力された選択信号に応じて、通常使用時に前記記憶
部に与えるべき第1のアドレス信号と、検査時に該記憶
部に与えるべき第2のアドレス信号とのいずれかを選択
し、前記記憶部に出力するアドレス信号選択部と、特定
の電圧や電流の印加を行うことで、導通している経路を
切断可能なヒューズと、を備え、前記ヒューズを、前記
第2のアドレス信号を外部から前記アドレス信号選択部
に入力する経路と、前記秘匿データを前記記憶部から外
部に出力する経路とに設けたようにしたので、半導体集
積回路の検査時は、秘匿データを容易に読み出すことが
でき、一方、検査終了後は、前記ヒューズを切断して外
部から秘匿データを読み出すことができないように半導
体集積回路を設定できるため、秘匿データの秘匿性を落
とすことなく、半導体集積回路の検査が容易となる効果
がある。
【0180】また、本発明の請求項6に係る半導体集積
回路によれば、秘匿データを保持する記憶部と、外部か
ら入力された選択信号に基づいて、通常使用時に前記記
憶部に与えるべき第1のアドレス信号と、検査時に該記
憶部に与えるべき第2のアドレス信号とのいずれかを選
択し、前記記憶部に与えるアドレス信号選択部と、前記
第2のアドレス信号を外部から入力するアドレス入力端
子と、前記第2のアドレス信号により前記記憶部から読
み出された前記秘匿データを外部に出力する出力端子
と、を備え、ウエハ上の端子のうち、前記アドレス入力
端子と前記出力端子とを、当該半導体集積回路のパッケ
ージの外部端子に接続しないようにしたので、半導体集
積回路の検査に用いる、守秘データを読み出すアドレス
信号、コントロール信号の入力、及び秘匿データ出力の
外部端子を、パッケージと接続しないことによって、半
導体集積回路の検査の時は前記秘匿データを容易に読み
出せるが、検査終了後は、該秘匿データを読み出すこと
が極端に難しくなるようにしたので、半導体集積回路の
検査時はその検査が容易であり、検査終了後は、第三者
に秘匿データが漏洩することを防止することができると
いう効果がある。
【0181】また、本発明の請求項7に係る半導体集積
回路によれば、秘匿データを保持する記憶部と、外部か
ら入力された選択信号に基づいて、通常使用時に前記記
憶部に与えるべき第1のアドレス信号と、検査時に該記
憶部に与えるべき第2のアドレス信号とのいずれかを選
択し、前記記憶部に出力するアドレス信号選択部と、前
記第2のアドレス信号を外部から入力するアドレス入力
端子と、前記第2のアドレス信号により前記記憶部から
読み出された前記秘匿データを外部に出力する出力端子
と、を備え、前記アドレス入力端子、及び前記出力端子
に、静電破壊保護を施さないようにしたようにしたの
で、半導体集積回路を検査する際に使用する、アドレス
信号を入力するアドレス入力端子と、秘匿データを出力
する出力端子とに静電破壊保護が施されていない端子を
用いることによって、半導体集積回路の検査時には守秘
データを容易に読み出すことができ、検査終了後は、前
記外部端子が破壊されて、秘匿データを読み出すことが
極端に難しくして、第三者に秘匿データが漏洩すること
を防止することができるという効果がある。
【0182】また、本発明の請求項8から請求項15ま
でのいずれかに係る半導体集積回路、半導体集積回路の
検査方法、半導体集積回路の検査用プログラムによれ
ば、第1の秘匿データを保持する第1の記憶部と、前記
第1の秘匿データと同一、もしくは該第1の秘匿データ
の反転データを保持する第2の記憶部と、前記第1の記
憶部のデータと前記第2の記憶部のデータとを比較し
て、一致・不一致信号を出力する比較部とを備えること
によって、あるいはこれらに相当するステップを含むこ
とによって、第三者に公開したくない秘匿データが格納
された記憶部のデータの正当性のチェックを、当該半導
体集積回路外部から直接制御・観測することなく、前記
記憶部の内部において行うことができ、前記秘匿データ
の守秘性を守りながら、回路検査を実施することができ
るという効果がある。
【0183】また、本発明の請求項16から請求項18
までのいずれかに係る半導体集積回路、半導体集積回路
の検査方法、半導体集積回路の検査プログラムによれ
ば、第1の秘匿データを保持する第1の記憶部と、前記
第1の秘匿データと同一、もしくは該第1の秘匿データ
の反転データを保持する第2の記憶部と、前記第1の記
憶部のデータと第2の記憶部のデータとを比較して、一
致・不一致信号を出力する比較部と、前記第1の記憶部
と第2の記憶部のデータの正当性をチェックするそれぞ
れの演算部とを備えることによって、あるいはこれらに
相当するステップを含むことによって、一層高い確率で
不良品をチェックでき、第三者に公開したくない秘匿デ
ータが格納された記憶部を外部から直接制御・観測しな
いで、該秘匿データの守秘性を守ることができる効果が
あり、且つ、前記2つの記憶部のうち1つの記憶部が不
良品であっても、もう1つの記憶部を選択することがで
きるので、その結果、当該半導体集積回路の検査におけ
る歩留りを向上することができるという効果もある。
【0184】また、本発明の請求項19に係る半導体集
積回路によれば、それぞれ秘匿データを保持する第1及
び第2の記憶部と、前記第1及び第2の記憶部に記憶さ
れている前記秘匿データの正当性を確認する演算を行う
第1及び第2の演算部と、前記第1及び第2の演算部に
よる演算結果に基づき、前記第1及び第2の記憶部のい
ずれかを選択する判定を行う自己判定部と、前記自己判
定部による判定結果に基づき、前記第1及び第2の記憶
部のうち、使用する記憶部を選択する選択部と、を備え
るようにしたので、第三者に公開したくない秘匿データ
が格納された記憶部を、外部から直接制御・観測するこ
となく、当該半導体集積回路の検査が可能となり、前記
秘匿データの守秘性を守ることができる効果があり、ま
た、前記2つの記憶部のうち1つの記憶部が不良品であ
っても、もう1つの記憶部を使用することができるの
で、その結果、当該半導体集積回路の検査における歩留
りを向上することができるという効果もある。
【0185】また、本発明の請求項20または請求項2
1に係る半導体集積回路によれば、秘匿データを保持す
る記憶部と、前記記憶部と同じ内容を内部データとして
保持する情報処理装置と、を備え、前記情報処理装置
は、前記記憶部に記憶されている内容と自己の内部デー
タとを比較し、その比較結果を外部に出力するようにし
たので、第三者に公開したくない秘匿データが格納され
た記憶部を、外部から直接に制御・観測することなく、
前記秘匿データの守秘性を守りながら、当該半導体集積
回路の検査を実施することができるという効果がある。
また、前記情報処理装置に保持する内部データをソフト
ウエアの一部として保持すれば、前記検査の実効速度を
はやめることができる効果がある。
【0186】また、本発明の請求項22から請求項25
のいずれかに係る半導体記憶装置によれば、有効データ
の保持領域と、無効なデータの保持領域との両方を、も
しくは、有効データを保持する記憶部と、無効なデータ
を保持する記憶部との両方を、当該半導体記憶装置に備
えることによって、記憶部内、あるいは複数ある記憶部
の、どのデータが有効であるかを解析することが極端に
困難となるため、前記記憶部に格納された有効データで
ある秘匿データの守秘性を大きく上げることができると
いう効果がある。また、前記無効なデータの保持領域
が、前記有効データの保持領域を囲むように、または相
互に配置するようにしたので、前記無効なデータの検査
結果を、有効データの検査に代用できるという効果もあ
り、この結果、検査する者さえも、前記記憶部に記憶さ
れた有効データである秘匿データを得ることなく、半導
体記憶装置の検査を実施することができる効果がある。
【0187】また、本発明の請求項26に係る半導体記
憶装置によれば、請求項22ないし請求項25のいずれ
かに記載の半導体記憶装置において、前記記憶部の無効
なデータを保持している部分を外部から読み出し可能に
し、かつ、前記有効データを保持している部分を外部か
ら読み出し不可にしたので、前記有効データである秘匿
データが外部に読み出される可能性がなくなり、前記秘
匿データの守秘性が一層向上した状態で、前記無効なデ
ータの検査が容易にでき、かつ無効なデータ保持領域の
検査結果を、有効データ保持領域の不具合発見に代用で
き、有効データを外部に読み出すことなく、半導体記憶
装置の検査を実施できるという効果がある。
【0188】また、本発明の請求項27に係る半導体記
憶装置によれば、請求項22ないし請求項26のいずれ
かに記載の半導体記憶装置において、前記記憶部として
EP−ROMを使用し、該EP−ROMを紫外線に対し
不透明なパッケージに封入してなるようにしたので、前
記秘匿データを含んだ半導体記憶装置を外部から直接に
制御・観測することなく、かつ、前記記憶部そのものを
開封しようとすると、照明光に含まれる紫外線等により
秘匿データが消滅することになるので、前記秘匿データ
の守秘性が極端に高い半導体記憶装置を提供することが
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による半導体集積回路の
構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態2による半導体集積回路の
構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態3による半導体集積回路の
構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態4による半導体集積回路の
構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態4による半導体集積回路の
別の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態5による半導体集積回路の
構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の実施の形態6及び実施の形態7による
半導体集積回路の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の実施の形態8及び実施の形態9による
半導体集積回路の構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の実施の形態10による半導体集積回路
の構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の実施の形態11による半導体集積回
路の構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の実施の形態12による半導体集積回
路の構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の実施の形態13による半導体集積回
路の構成を示すブロック図である。
【図13】従来の半導体集積回路内の記憶部のデータ配
置を示したメモリマップ図である。
【図14】本発明の実施の形態14による半導体集積回
路内の記憶部のデータ配置を示したメモリマップの概念
図である。
【図15】本発明の実施の形態15による半導体集積回
路内の記憶部のデータ配置を示したメモリマップの概念
図である。
【図16】本発明の実施の形態16による半導体集積回
路内の記憶部のデータ配置を示したメモリマップの概念
図である。
【図17】本発明の実施の形態17による半導体集積回
路内の記憶部のデータ配置を示したメモリマップの概念
図である。
【図18】従来における、半導体集積回路のテスト回路
の一構成を示す図である。
【図19】従来における、半導体集積回路のテスト回路
の一構成を示す図である。
【符号の説明】
1、71、100 半導体集積回路 2 アドレス生成回路 3 アドレス入力端子 4 アドレス信号選択回路 5 記憶部 6、11、21、206、207 演算回路 7 切替制御信号入力端子 8 検査用出力端子 9、10 入力端子 12 タイミング検出回路 13、16 ヒューズ 14、15、17、18 配線 22 選択回路 33、74 テスト端子 34 情報処理装置 43 出力データ 63、88、1002 出力端子 72 制御回路 75、78 EEPROM 77 スクランブル回路 79 制御信号 86 コントロール信号入力端子 80、81、82、83、89 出力 84 アドレス信号 87 データ・アドレス信号入力端子 90 テスト回路本体 73、101 アドレス発生器 76、102、103、401 ROM 104 比較回路 105、208、209、403 外部端子 300 自己判定回路 301 ROM選択回路 402、1001 DSP 500 DSPのソフトウェア S101、S102、S400 アドレス信号 S103、S104、S401 秘匿データ S105 一致・不一致信号 S206、S207 演算結果 S300、S402 判定結果 S301 ROM選択信号 a1000、a1001、a1002、a1003、a
2000、a2001、a2002、a2003、a3
000、a3001、a3002、a3003、a30
04、a3005、a4000、a4001、a400
2、a4003、a4004 メモリアドレス d1000、d1001、d1002、d1003、d
2000、d2001、d2002、d2003、d3
000、d3001、d3002、d3003、d30
04、d3005、d4000、d4001、d400
2、d4003、d4004 データビット m1000、m2000、m2100 m3000〜m
3009 記憶部 m1001、m1002、m4000〜m4015 デ
ータ保持領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平野 雄久 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 手塚 智明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 芝内 孝公 大阪府門真市大字門真1006番地 松下シス テムテクノ株式会社内 Fターム(参考) 2G132 AA01 AA09 AC02 AG02 AH03 AH07 AK07 AK09 AK13 AL00 AL11 5B017 AA03 BB09 CA13

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 秘匿データを保持する記憶部と、 外部から入力された選択信号に応じて、通常使用時に前
    記記憶部に与えるべき第1のアドレス信号と、検査時に
    該記憶部に与えるべき第2のアドレス信号とのいずれか
    を選択し、前記記憶部に出力するアドレス信号選択部
    と、 前記第2のアドレス信号により前記記憶部から読み出さ
    れた前記秘匿データに対し、所定の秘密ルールに従った
    演算を行い、その演算結果を外部に出力する演算部と、
    を備えた、 ことを特徴とする半導体集積回路。
  2. 【請求項2】 秘匿データを保持する記憶部と、 外部から入力された選択信号に応じて、通常使用時に前
    記記憶部に与えるべき第1のアドレス信号と、検査時に
    該記憶部に与えるべき第2のアドレス信号とのいずれか
    を選択し、前記記憶部に出力するアドレス信号選択部
    と、 外部から入力された複数のデータを演算し、その組み合
    わせに応じて、前記第2のアドレス信号により前記記憶
    部から読み出された前記秘匿データを、外部に出力する
    か否かを決定する演算部と、を備えた、 ことを特徴とする半導体集積回路。
  3. 【請求項3】 秘匿データを保持する記憶部と、 外部から入力された複数のデータを演算し、その組み合
    わせに応じて、前記記憶部に与えるアドレス信号を選択
    する選択信号を出力する演算部と、 前記選択信号に基づいて、通常使用時に前記記憶部に与
    えるべき第1のアドレス信号と、検査時に該記憶部に与
    えるべき第2のアドレス信号とのいずれかを選択し、前
    記記憶部に出力するアドレス信号選択部と、を備えた、 ことを特徴とする半導体集積回路。
  4. 【請求項4】 秘匿データを保持する記憶部と、 外部から入力された選択信号に応じて、通常使用時に前
    記記憶部に与えるべき第1のアドレス信号と、検査時に
    該記憶部に与えるべき第2のアドレス信号とのいずれか
    を選択し、前記記憶部に与えるアドレス信号選択部と、 前記第2のアドレス信号を所定の期間のみ有効にするよ
    うに前記選択信号を出力し、前記アドレス信号選択部を
    制御するタイミング検出部と、を備えた、 ことを特徴とする半導体集積回路。
  5. 【請求項5】 秘匿データを保持する記憶部と、 外部から入力された選択信号に応じて、通常使用時に前
    記記憶部に与えるべき第1のアドレス信号と、検査時に
    該記憶部に与えるべき第2のアドレス信号とのいずれか
    を選択し、前記記憶部に出力するアドレス信号選択部
    と、 特定の電圧や電流の印加を行うことで、導通している経
    路を切断可能なヒューズと、を備え、 前記ヒューズを、前記第2のアドレス信号を外部から前
    記アドレス信号選択部に入力する経路と、前記秘匿デー
    タを前記記憶部から外部に出力する経路と、に設けた、 ことを特徴とする半導体集積回路。
  6. 【請求項6】 秘匿データを保持する記憶部と、 外部から入力された選択信号に基づいて、通常使用時に
    前記記憶部に与えるべき第1のアドレス信号と、検査時
    に該記憶部に与えるべき第2のアドレス信号とのいずれ
    かを選択し、前記記憶部に与えるアドレス信号選択部
    と、 前記第2のアドレス信号を外部から入力するアドレス入
    力端子と、 前記第2のアドレス信号により前記記憶部から読み出さ
    れた前記秘匿データを外部に出力する出力端子と、を備
    え、 ウエハ上の端子のうち、前記アドレス入力端子と前記出
    力端子とを、当該半導体集積回路のパッケージの外部端
    子に接続しない、 ことを特徴とする半導体集積回路。
  7. 【請求項7】 秘匿データを保持する記憶部と、 外部から入力された選択信号に基づいて、通常使用時に
    前記記憶部に与えるべき第1のアドレス信号と、検査時
    に該記憶部に与えるべき第2のアドレス信号とのいずれ
    かを選択し、前記記憶部に出力するアドレス信号選択部
    と、 前記第2のアドレス信号を外部から入力するアドレス入
    力端子と、 前記第2のアドレス信号により前記記憶部から読み出さ
    れた前記秘匿データを外部に出力する出力端子と、を備
    え、 前記アドレス入力端子、及び前記出力端子に、静電破壊
    保護を施さないようにした、 ことを特徴とする半導体集積回路。
  8. 【請求項8】 それぞれ秘匿データを保持し、外部から
    読み出し不可能な第1及び第2の記憶部と、 前記第1及び第2の記憶部に記憶されているデータが同
    一か否かを比較し、その比較結果を外部に出力する比較
    部と、を備えた、 ことを特徴とする半導体集積回路。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の半導体集積回路におい
    て、 前記第1及び第2の記憶部は、同一の秘匿データが記憶
    されている、 ことを特徴とする半導体集積回路。
  10. 【請求項10】 請求項8または請求項9に記載の半導
    体集積回路の検査方法であって、 前記第1及び第2の記憶部に記憶されているデータを読
    み出す読み出しステップと、 前記第1及び第2の記憶部から読み出されたデータが同
    一か否かを比較する比較ステップと、 前記比較ステップによる比較結果を、外部に出力する出
    力ステップと、を含む、 ことを特徴とする半導体集積回路の検査方法。
  11. 【請求項11】 コンピュータに、請求項8または9に
    記載の半導体集積回路の検査を実施させる検査プログラ
    ムであって、 前記第1及び第2の記憶部に記憶されているデータを読
    み出す読み出しステップと、 前記第1及び第2の記憶部から読み出されたデータが同
    一か否かを比較する比較ステップと、 前記比較ステップによる比較結果を外部に出力する出力
    ステップと、を含む、 ことを特徴とする半導体集積回路の検査プログラム。
  12. 【請求項12】 それぞれ秘匿データを保持し、外部か
    ら読み出し不可能な第1及び第2の記憶部と、 前記第1の記憶部と前記第2の記憶部とに記憶されてい
    るデータが異なっているか否かを比較し、その比較結果
    を外部に出力する比較部と、を備えた、 ことを特徴とする半導体集積回路。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の半導体集積回路に
    おいて、 前記第1及び第2の記憶部は、互いに反転した秘匿デー
    タが記憶されている、 ことを特徴とする半導体集積回路。
  14. 【請求項14】 請求項12または請求項13に記載の
    半導体集積回路の検査方法であって、 前記第1及び第2の記憶部に記憶されているデータを読
    み出す読み出しステップと、 前記第1及び第2の記憶部から読み出されたデータが互
    いに異なっているか否かを比較する比較ステップと、 前記比較ステップによる比較結果を外部に出力するステ
    ップと、を含む、 ことを特徴とする半導体集積回路の検査方法。
  15. 【請求項15】 コンピュータに、請求項12または1
    3に記載の半導体集積回路の検査を実施させる検査プロ
    グラムであって、 前記第1及び第2の記憶部に記憶されているデータを読
    み出す読み出しステップと、 前記第1及び第2の記憶部から読み出したデータが、異
    なっているか否かを比較する比較ステップと、 前記比較ステップによる比較結果を、外部に出力する出
    力ステップと、を含む、 ことを特徴とする半導体集積回路の検査プログラム。
  16. 【請求項16】 請求項8、請求項9、請求項12、ま
    たは請求項13のいずれかに記載の半導体集積回路にお
    いて、 前記第1及び第2の記憶部に記憶されているデータの正
    当性を確認する演算を行い、その演算結果を外部に出力
    する第1及び第2の演算部をさらに備えた、ことを特徴
    とする半導体集積回路。
  17. 【請求項17】 請求項10または請求項14に記載の
    半導体集積回路の検査方法において、 前記第1及び第2の記憶部に記憶されているデータの正
    当性を確認する演算を行う演算ステップと、 前記演算ステップの結果を外部に出力する出力ステップ
    と、をさらに含む、 ことを特徴とする半導体集積回路の検査方法。
  18. 【請求項18】 請求項11または請求項15に記載の
    半導体集積回路の検査プログラムにおいて、 前記第1及び第2の記憶部に記憶されているデータの正
    当性を確認する演算を行う演算ステップと、 前記演算ステップの結果を外部に出力する出力ステップ
    と、をさらに含む、 ことを特徴とする半導体集積回路の検査プログラム。
  19. 【請求項19】 それぞれ秘匿データを保持する第1及
    び第2の記憶部と、 前記第1及び第2の記憶部に記憶されている前記秘匿デ
    ータの正当性を確認する演算を行う第1及び第2の演算
    部と、 前記第1及び第2の演算部による演算結果に基づき、前
    記第1及び第2の記憶部のいずれかを選択する判定を行
    う自己判定部と、 前記自己判定部による判定結果に基づき、前記第1及び
    第2の記憶部のうち、使用する記憶部を選択する選択部
    と、を備えた、 ことを特徴とする半導体集積回路。
  20. 【請求項20】 秘匿データを保持する記憶部と、 前記記憶部に記憶されている秘匿データと同一のデータ
    を内部データとして保持する情報処理装置と、を備え、 前記情報処理装置は、前記記憶部に記憶されている前記
    秘匿データと、前記内部データとを比較し、その比較結
    果を外部に出力する、 ことを特徴とする半導体集積回路。
  21. 【請求項21】 請求項20に記載の半導体集積回路に
    おいて、 前記情報処理装置は、前記記憶部に記憶されている秘匿
    データと同一のデータを、当該情報処理装置内に格納さ
    れたソフトウエアの一部に保持する、 ことを特徴とする半導体集積回路。
  22. 【請求項22】 有効データの容量よりも大きな容量を
    持つ記憶部を備え、 前記記憶部のデータ保持領域の一部の第1のデータ保持
    領域に、前記有効データを配置し、該第1のデータ保持
    領域以外の第2のデータ保持領域に、無効なデータを配
    置してなる、 ことを特徴とする半導体記憶装置。
  23. 【請求項23】 データを保持する記憶部を複数個備
    え、 前記複数個の記憶部の少なくとも1個に有効データを保
    持し、前記有効データを保持する記憶部以外の他の記憶
    部に、無効なデータを格納してなる、 ことを特徴とする半導体記憶装置。
  24. 【請求項24】 請求項23に記載の半導体記憶装置に
    おいて、 前記有効データを保持する記憶部が、前記無効なデータ
    を保持する前記他の記憶部によって囲まれるように、前
    記複数個の記憶部を配置してなる、 ことを特徴とする半導体記憶装置。
  25. 【請求項25】 請求項22に記載の半導体記憶装置に
    おいて、 前記記憶部のデータ保持領域に、前記有効データと前記
    無効なデータとを交互に配置してなる、 ことを特徴とする半導体記憶装置。
  26. 【請求項26】 請求項22ないし請求項25のいずれ
    かに記載の半導体記憶装置において、 前記記憶部の無効なデータを保持している部分を外部か
    ら読み出し可能にし、かつ、前記有効データを保持して
    いる部分を外部から読み出し不可にした、 ことを特徴とする半導体記憶装置。
  27. 【請求項27】 請求項22ないし請求項26のいずれ
    かに記載の半導体記憶装置において、 前記記憶部としてEP−ROMを使用し、 該EP−ROMを紫外線に対し不透明なパッケージに封
    入してなる、 ことを特徴とする半導体記憶装置。
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