JP2003139830A - 検出器、位置検出装置 - Google Patents

検出器、位置検出装置

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JP2003139830A
JP2003139830A JP2001335412A JP2001335412A JP2003139830A JP 2003139830 A JP2003139830 A JP 2003139830A JP 2001335412 A JP2001335412 A JP 2001335412A JP 2001335412 A JP2001335412 A JP 2001335412A JP 2003139830 A JP2003139830 A JP 2003139830A
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Mitsuru Ono
満 大野
Michio Okano
道男 岡野
Masaaki Kusumi
雅昭 久須美
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気ヘッドの検出センサを保護する。 【解決手段】 磁気信号を検出する磁気センサ22を備
え、磁気センサ22の上面に所定の成膜方法によりダイ
ヤモンドライクカーボン(DLC)薄膜24が形成さ
れ、磁気センサ22とDLC薄膜24との間に、所定の
成膜方法により膜厚が0.01〜2μmの応力緩和のた
めの中間層23が形成されている磁気ヘッドにより実現
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械及び産業
機械等における、直線又は回転移動等の位置検出に使用
される検出器及び位置検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】工作機械や産業機械等の直線移動部分で
ある可動部の移動量や移動距離を検出する位置検出装置
としては、様々なタイプのものが提案されている。
【0003】このような位置検出装置としては、図1に
示すような、位置検出装置4がある。以下に位置検出装
置4について述べる。
【0004】位置検出装置4は、磁気目盛りを記録した
スケール40と、スケール40に記録された磁気目盛り
を検出する磁気ヘッド41とを備えている。
【0005】スケール40は、例えば、平板の形状をし
た記録媒体に、長手方向に沿って磁気目盛りが記録され
て形成されている。また、ヘッドスライダ内には、スケ
ール40に記録されている磁気目盛りを検出する磁気ヘ
ッド41が設けられている。この磁気ヘッド41は、ス
ケール40に記録されている磁気目盛りが検出できるよ
うに、例えば、この磁気目盛りに対向する位置に設けら
れるとともにヘッドスライダの直線移動に伴いスケール
40の長手方向に平行移動する。
【0006】磁気ヘッド41には、例えば、磁気目盛り
を検出するのに磁気抵抗効果(以下、MRと呼ぶ。)素
子を用いたものがある。MR素子は、所定の成膜方法に
より、Fe−Ni又はNi−Co等の強磁性体の薄膜を
ガラス、シリコン又はセラミック等の基板上に形成し、
その薄膜の磁気抵抗効果を利用してスケール上の磁気信
号を検出する。
【0007】また、MR素子を機械的な衝撃から保護す
る目的で、窒化シリコン膜(1μm程度)、ポリイミド
(5〜6μm程度)又はエポキシ(20μm程度)等の
高分子材料をMR素子の上面に形成している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、MR素
子の保護膜として、エポキシ保護膜を用いた場合、エポ
キシ保護膜の膜厚が厚いため、MR素子とMR素子で磁
気信号を読み取る磁気媒体表面との間隔を大きくなり、
通常のMR素子で磁気信号を読み出すことが困難となる
ため、MR素子の感度を向上させるか、長波長の磁気信
号を出力する磁気媒体を使用しなければならなくなり、
機器が高価となる問題がある。
【0009】また、MR素子の保護膜として、ポリイミ
ド又は窒化シリコン保護膜を用いた場合、上記保護膜が
薄いため、比較的弱い機械的な衝撃にしか耐えることが
できず、大きな機械的衝撃が加わった際に、保護膜が破
壊され、MR素子に損傷を与える問題がある。
【0010】そこで、本発明は、上述したような実情に
鑑みて提案されたものであり、応力緩和のための中間層
をダイヤモンドライクカーボン(DLC)薄膜とMR素
子との間に形成した検出器及び、上記検出器によりスケ
ール部材の磁気信号を検出し、位置検出を行う位置検出
装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る検出器は、
磁気信号を検出する磁気センサを備え、上記磁気センサ
の被検出部材との対向面にダイヤモンドライクカーボン
(DLC)薄膜が形成され、上記磁気センサと上記DL
C薄膜との間に、膜厚が0.01〜2μmの応力緩和の
ための中間層が形成されていることを特徴とする。
【0012】このような検出器は、DLC薄膜と磁気セ
ンサとの間に所定の成膜方法により膜厚が0.01〜2
μmの応力緩和のための中間層が形成されている。
【0013】本発明に係る位置検出装置は、磁気目盛り
が記録されている磁気スケールと、上記磁気スケールに
対向して相対移動可能な位置に設置され、上記磁気目盛
りを検出する検出器とからなり、上記検出器は、磁気信
号を検出する磁気センサを備え、上記磁気センサの被検
出部材との対向面にダイヤモンドライクカーボン(DL
C)薄膜が形成され、上記磁気センサと上記DLC薄膜
との間に、膜厚が0.01〜2μmの応力緩和のための
中間層が形成されていることを特徴とする。
【0014】このような位置検出装置は、スケール部材
と検出手段とを備え、スケール部材に対向する面の検出
手段とDLC薄膜との間に所定の成膜方法により膜厚が
0.01〜2μmの応力緩和のための中間層が形成され
ている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0016】本発明は、例えば図1に示すような位置検
出装置1に適用される。
【0017】位置検出装置1は、磁気目盛りを記録した
スケール10と、スケール10に記録された磁気目盛り
を検出する磁気ヘッド11とを備えている。
【0018】スケール10は、例えば、平板の形状をし
た記録媒体に、長手方向に沿って磁気目盛りが記録され
て形成されている。なお、位置検出装置1は、具体的に
は、例えば、図2に示すように、スケール10と、ハウ
ジング12と、ヘッドスライダ13と、キャリア14と
により構成されているものとする。
【0019】ヘッドスライダ13内には、スケール10
に記録されている磁気目盛りを検出する磁気ヘッド11
が設けられている。この磁気ヘッド11は、スケール1
0に記録されている磁気目盛りが検出できるように、例
えば、この磁気目盛りに対向する位置に設けられるとと
もにヘッドスライダ13の直線移動に伴いスケール10
の長手方向に平行移動する。
【0020】ここで、位置検出装置1による位置検出に
ついて以下に述べる。
【0021】上述のようなスケール10と磁気ヘッド1
1とから構成される位置検出装置1は、相対的に直線移
動する工作機械等の基準部と可動部とに取り付けられ
る。この位置検出装置1は、本体部或いはヘッドスライ
ダ13のいずれか一方が、移動をしない基準部に固定さ
れ、他方が、可動部に固定される。このとき、本体部
は、内部に設けられたスケール10の長手方向が、可動
部の移動方向に平行となるように取り付けられる。従っ
て、この位置検出装置1では、この可動部の直線移動に
応じて本体部とヘッドスライダ13との相対位置が変化
する。
【0022】このことにより位置検出装置1では、ヘッ
ドスライダ13内に設けられた磁気ヘッド12がこの相
対位置の変化に応じて変化する磁気目盛りを検出し、こ
の可動部の移動位置を制御することができる。
【0023】このような位置検出装置1では、磁気目盛
りとして、スケール信号が、スケール10の長手方向に
記録される。なお、スケール10には、スケール信号の
他に、原点信号も長手方向に記録されていても良い。
【0024】スケール信号は、連続して所定の間隔で繰
り返されるピットやマーク等が、スケール10の長手方
向に記録された信号であり、例えば、所定の記録波長で
極性が反転する磁気信号が、スケール10の長手方向に
連続して記録された信号である。このようなスケール信
号が記録されたスケール10を用いることにより、位置
検出装置1では、本体部とヘッドスライダ13との相対
移動位置の変動をリニアに検出することができ、基準部
と可動部との相対位置を連続的に制御することができ
る。
【0025】また、原点信号は、少なくとも1つのピッ
トやマーク等が、スケール10の長手方向に離散的に記
録された信号であり、例えば、1波長分の磁気信号が、
スケール10の長手方向の所定の1カ所に記録されて信
号である。このような原点信号が記録されたスケール1
0を用いることにより、位置検出装置1では、本体部と
ヘッドスライダ13との初期設定位置や原点位置等の基
準位置を検出することができ、基準部と可動部との相対
位置を基準位置に設定することができる。
【0026】位置検出装置1では、スケール10の磁気
目盛りを読み取る面の磁気ヘッド11表面に磁気ヘッド
11を保護するための保護膜を形成している。
【0027】ここで、保護膜が必要な理由を述べる。
【0028】位置検出装置1を組み立てる際に、スケー
ル10と磁気ヘッド11との間隔を設定するために、ス
ケール10と磁気ヘッド11との間にマイラーフィルム
等で作られている適当な厚さのスペーサを挟み込み、磁
気ヘッド11を固定する。磁気ヘッド11固定後にスペ
ーサを引き抜く作業時に、磁気ヘッド11の検出センサ
に傷を付けることがある。また、このときの傷が位置検
出装置1の故障の原因になることがある。また、位置検
出装置1が稼働中に、スケール10と磁気ヘッド11と
の間に切削粉等のごみが混入し、磁気ヘッド11の検出
センサを傷つけることもある。
【0029】上述のような理由により磁気ヘッド11に
保護膜を形成する必要がある。
【0030】本発明では、保護膜としてダイヤモンドラ
イクカーボン(以下、DLCと呼ぶ。)薄膜を利用す
る。
【0031】ここで、DLC薄膜の特徴について説明す
る。DLC薄膜は、硬度が高く(Hv≒3000)、緻
密なアモルファス構造のためその表面は非常に滑らかで
結晶粒界がない。DLC薄膜は、このような表面特性に
よりTiN等の他の硬質薄膜に比べて摩擦係数(μ=
0.1〜0.2)が低く耐摩耗性等の特徴を有してお
り、磁気信号を記録したスケール表面を磁気ヘッドが接
触しながら摺動するような位置検出器には適している。
また、DLC薄膜は、主な構成元素が炭素であり、切削
工具にも広範に使用されており、水溶性切削液の影響を
受け難く、硬度も高いため切り粉の影響もきわめて受け
難い特性も有している。
【0032】また、磁気ヘッド11は、例えば、磁気抵
抗効果膜(以下、MR膜と呼ぶ)と、電極とを備えるM
R素子を利用した磁気ヘッドである。MR膜は、Ni−
Fe合金等からなっており、外部と接続する電極に繋が
っている。また、MR素子は、外部磁界に応じて電気抵
抗の変化が生じ、磁気記録媒体に記録された磁気信号を
検出する。
【0033】上述のようなMR膜にDLC薄膜を直接形
成すると、DLC薄膜の応力が原因となりMR膜の磁気
抵抗効果が劣化してしまう。そこで、本発明では、DL
C薄膜とMR素子との間に応力緩和のための中間層を形
成することとしている。
【0034】中間層の形成は、例えば、Al、S
iO、SiC、PSG又はKHAl等を材料とし、
図3に示すように、MR素子の同一面上(平行)にCV
D(Chemical Vapor Deposition)法、PVD(Physica
l Vapor Deposition)法又はめっき等の成膜方法により
行う。このとき形成される膜厚は、0.01〜2μmと
する。
【0035】DLC薄膜の形成は、中間層の上面にCV
D法及び/又はPVD法の成膜方法により行う。このと
き形成される膜厚は、0.07〜1.5μmとする。な
お、DLC薄膜の膜厚は、さらに好ましくは、0.1〜
1.0μmであることとする。
【0036】また、DLC薄膜の形成は、中間層の上面
にCVD法の成膜方法により第1のDLC薄膜の形成を
行い、その後、第1のDLC薄膜の上面にPVD法によ
る成膜方法により第2DLC薄膜の形成を行ってもよ
い。形成される第1のDLC薄膜の膜厚は、0.1μm
程度とし、第2のDLC薄膜の膜厚は、1μm程度とす
る。このような積層構造にすることで、機械的衝撃に対
して優れた保護性能を持たせることができる。なお、機
械的衝撃に対して優れた保護性能を持たせることができ
れば、第1のDLC薄膜及び第2のDLC薄膜の膜厚は
上記以外でも良いこととする。
【0037】つぎに、MR素子にDLC薄膜を形成する
際の、MR素子の積層構造の一例を図4及び図5を用い
て述べる。
【0038】図4に示すMR素子2は、基板20上に、
端子21、MR素子膜22、中間層23、DLC薄膜2
4の順番で積層されている。また、MR素子2は、電極
膜25が積層されている。基板20には、ガラス、シリ
コン又はセラミックス(Al )等を用いている。
端子21の電極には、Cu又はAlを用いており、膜厚
を1μm程度とする。MR素子膜22には、Fe−Ni
の磁性膜を用いており、膜厚を0.05〜0.1μm程
度とする。また、中間層23には、Si又はSi
Nを用いており、膜厚を1μm程度とし、DLC薄膜2
4は、膜厚を0.04μm程度とする。なお、DLC薄
膜24の形成にはCVD法の成膜方法を使用することと
する。
【0039】このようなMR素子2は、中間層23を介
して硬度の高いDLC薄膜24がMR素子膜22の上面
に形成されているので、信頼性の高い保護層を形成する
ことができ、強い機械的衝撃に耐えることができる。
【0040】また、図5に示すMR素子3は、基板30
上に、端子31、MR素子膜32、中間層33、第1の
DLC薄膜34、第2のDLC薄膜35の順番で積層さ
れている。また、MR素子3は、電極膜36が積層され
ている。基板30には、ガラス、シリコン又はセラミッ
クス(Al)等を用いている。端子31の電極に
は、Cu又はAlを用いており、膜厚を1μm程度とす
る。MR素子膜32には、Fe−Niの磁性膜を用いて
おり、膜厚を0.05〜0.1μm程度とする。また、
中間層33には、Si又はSiNを用いており、
膜厚を1μm程度とする。第1のDLC薄膜34は、膜
厚を0.04μm程度とし、第2のDLC薄膜35は、
膜厚を0.5μm程度とする。なお、第1のDLC薄膜
34の形成には、CVD法の成膜方法を使用することと
し、第2のDLC薄膜35の形成には、PVD法の成膜
方法を使用することとする。
【0041】このようなMR素子3は、中間層33を介
して硬度の高い第1のDLC薄膜34及び第2のDLC
薄膜35がMR素子膜32の上面に形成されているの
で、上述したMR素子2よりも信頼性の高い保護層を形
成することができ、強い機械的衝撃に耐えることができ
る。
【0042】位置検出装置1は、図4及び図5に示すよ
うな積層構造を有するMR素子を磁気ヘッドに採用して
も良い。このような位置検出装置1では、例えば、Co
MnWPを材料とし、所定の成膜方法により媒体上に磁
性膜を形成した磁気媒体を使用し、上記磁気媒体上の磁
気信号を磁気ヘッドで検出する。また、位置検出装置1
では、塗布型磁性媒体をガラス基板に塗布したもの又
は、CuNiFe薄板をガラス基板に接着したものを磁
気媒体として使用し、上記磁気媒体上の磁気信号を磁気
ヘッドで検出するようにしてもよい。さらに、位置検出
装置1では、塗布型磁性媒体をガラス基板に塗布したも
の又は、CuNiFe薄板をガラス基板に接着したもの
を磁気媒体として使用し、上記媒体表面にPVD法の成
膜方法により膜厚が0.5μm程度のDLC薄膜を形成
し、上記磁気媒体上の磁気信号を磁気ヘッドで検出する
こととしても良い。なお、中間層及び/又は保護膜は、
磁気ヘッド側が1.5μmであり、磁気媒体側は、0.
5μmであり、合計2μmが磁気ヘッド及び磁気媒体の
間隔ができる。
【0043】このような位置検出装置1では、磁気ヘッ
ドに備えられているMR素子の中間層及び保護膜の総膜
厚が1.5μm程度となり、従来の保護膜(7〜8μm
程度)よりも5μm以上の間隔を開けて磁気ヘッドと磁
性媒体を設定することができる。したがって、位置検出
装置1に衝撃が加わった場合、通常よりも磁気ヘッドと
磁性媒体との間隔があるため、磁気ヘッドと磁性媒体と
の接触を防止することができる。また、位置検出装置で
は、磁気ヘッドと磁性媒体とが接触するくらい大きな衝
撃が加わっても、DLC薄膜による保護膜で守られるた
め、磁気ヘッドの損傷を回避することができる。さら
に、位置検出装置では、磁気ヘッドと磁性媒体が両方と
もDLC薄膜による保護膜を設けて、保護膜を介して磁
気ヘッドと磁性媒体とを接触させて摺動する位置検出装
置とすることができる。この場合、磁気ヘッドと磁性媒
体とが近くなるため、波長を短くすることができる。ま
た、波長を同じにするために磁気ヘッドに備えられてい
るMR素子のMR素子膜の線幅を細くし、検出感度を減
らし、狭くなった間隔に対応することもできる。
【0044】なお、磁気媒体は、CuNiFe、FeC
rCo及びMnAl等の磁性合金材料の棒又は薄板状を
用いても良いし、CoP及びCoMnWP等の磁性めっ
きを用いても良い。
【0045】また、磁気ヘッドは、MR素子以外でもよ
く、例えば、人工格子構造、スピンバルブタイプのGM
R素子、TMR素子又は薄膜構造のMI素子等でも良
い。
【0046】また、上述のような効果を有する本発明の
位置検出装置1は、直線型に限定されず、回転型のロー
タリーエンコーダ等にも適用可能である。
【0047】
【発明の効果】本発明に係る検出器は、所定の成膜方法
により形成したDLC薄膜との間に、所定の成膜方法に
より膜厚が0.01〜2μmの応力緩和のための中間層
が形成されているので、DLC薄膜の応力による歪みを
受けることがなく、また、硬度の高いDLC薄膜の形成
により、機械的な衝撃に耐えることができ、損傷を回避
することができる。
【0048】本発明に係る位置検出装置は、スケール部
材と検出手段とを備え、上記検出手段は、スケール部材
に対向する面に所定の成膜方法により形成したDLC薄
膜との間に、所定の成膜方法により膜厚が0.01〜2
μmの応力緩和のための中間層が形成されているので、
DLC薄膜の応力による歪みを受けることがなく、ま
た、硬度の高いDLC薄膜の形成により、機械的な衝撃
に耐えることができ、損傷を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した位置検出装置を示す図であ
る。
【図2】本発明を適用した位置検出装置の具体例を示す
斜視図である。
【図3】MR素子に中間層及びDLC薄膜を形成した際
の、MR素子の断面図である。
【図4】MR素子に中間層及び一層のDLC薄膜を形成
した際の、第1のMR素子の断面図である。
【図5】MR素子に中間層及び二層のDLC薄膜を形成
した際の、第2のMR素子の断面図である。
【符号の説明】
1 位置検出装置、2,3 MR素子、10 スケー
ル、11 磁気ヘッド、12 ハウジング、13 ヘッ
ドスライダ、14 キャリア、20,30 基板、2
1,31 端子、22,32 MR素子膜、23,33
中間層、24,34,35 DLC薄膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡野 道男 東京都品川区西五反田3丁目9番17号 ソ ニー・プレシジョン・テクノロジー株式会 社内 (72)発明者 久須美 雅昭 東京都品川区西五反田3丁目9番17号 ソ ニー・プレシジョン・テクノロジー株式会 社内 Fターム(参考) 2F077 AA42 JJ07 PP14 VV11 VV33 2G017 AA01 AD69

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気信号を検出する磁気センサを備え、 上記磁気センサの被検出部材との対向面にダイヤモンド
    ライクカーボン(DLC)薄膜が形成され、上記磁気セ
    ンサと上記DLC薄膜との間に、膜厚が0.01〜2μ
    mの応力緩和のための中間層が形成されていることを特
    徴とする検出器。
  2. 【請求項2】 上記DLC薄膜は、膜厚が0.07〜
    1.5μmであることを特徴とする請求項1記載の検出
    器。
  3. 【請求項3】 上記中間層は、CVD(Chemical Vapor
    Deposition)法、PVD(Physical Vapor Depositio
    n)法又はめっきによる成膜方法により形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の検出器。
  4. 【請求項4】 上記DLC薄膜は、PVD(Physical V
    apor Deposition)法又はめっきによる成膜方法により
    形成されていることを特徴とする請求項1記載の検出
    器。
  5. 【請求項5】 上記DLC薄膜は、CVD(Chemical V
    apor Deposition)法及びPVD(Physical Vapor Depo
    sition)法により複数層積層されて形成されていること
    を特徴とする請求項1記載の検出器。
  6. 【請求項6】 磁気目盛りが記録されている磁気スケー
    ルと、 上記磁気スケールに対向して相対移動可能な位置に設置
    され、上記磁気目盛りを検出する検出器とからなり、 上記検出器は、磁気信号を検出する磁気センサを備え、 上記磁気センサの被検出部材との対向面にダイヤモンド
    ライクカーボン(DLC)薄膜が形成され、上記磁気セ
    ンサと上記DLC薄膜との間に、膜厚が0.01〜2μ
    mの応力緩和のための中間層が形成されていることを特
    徴とする位置検出装置。
  7. 【請求項7】 上記磁気スケールは、上記検出手段と対
    向する面に所定の成膜方法によりDLC薄膜が形成され
    ていることを特徴とする請求項6記載の位置検出装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014059297A (ja) * 2012-08-20 2014-04-03 Dmg Mori Seiki Co Ltd スケール装置、位置情報生成方法及び多軸ステージ装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014059297A (ja) * 2012-08-20 2014-04-03 Dmg Mori Seiki Co Ltd スケール装置、位置情報生成方法及び多軸ステージ装置

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