JP2003139747A - 超音波探傷方法および装置 - Google Patents

超音波探傷方法および装置

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JP2003139747A
JP2003139747A JP2001339736A JP2001339736A JP2003139747A JP 2003139747 A JP2003139747 A JP 2003139747A JP 2001339736 A JP2001339736 A JP 2001339736A JP 2001339736 A JP2001339736 A JP 2001339736A JP 2003139747 A JP2003139747 A JP 2003139747A
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Minoru Yashima
実 八島
Kenji Kuwasako
憲治 桑迫
Yukio Hiraoka
幸夫 平岡
Shigehiko Arizono
重彦 有薗
Hirobumi Tamura
博文 田村
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2291/00Indexing codes associated with group G01N29/00
    • G01N2291/04Wave modes and trajectories
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    • GPHYSICS
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    • G01N2291/26Scanned objects
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 石油タンク底板の溶接部分に発生する亀裂の
合否を、簡単な作業で容易に判定すること。 【解決手段】 多数の金属板を溶接で継ぎ合わせ、表面
に塗膜が施されてなる、石油タンクT底板Pの、溶接部
分Bに発生する亀裂Cの大きさが許容範囲であるか否か
の合否を判定する方法で、許容範囲であるか否かの限界
を示す大きさの亀裂を溶接部分に形成し、その亀裂に超
音波Wを送信したときの反射率を基準反射率とし、その
基準反射率を溶接部分上に施される塗膜Lの膜厚毎に予
め記憶し、超音波を前記溶接部分の所定位置に送信して
反射率を測定すると共に、前記溶接部分の所定位置上に
塗布された塗膜の膜厚を測定し、前記所定位置における
測定反射率と、その位置における膜厚に対応した基準反
射率とを比較し、測定反射率が基準反射率以下であると
合格と判定し、大きいと不合格と判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石油タンク底板の
溶接部分に発生する亀裂の大きさが許容範囲内であるか
否かを、塗膜上から超音波を放射して判定することので
きる超音波探傷方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】石油タンクの底板は、多数の金属板を溶
接で継ぎ合わせて形成されるが、この溶接部分には必然
的に大小の亀裂が発生する。消防庁は、この底板に発生
する大小の亀裂のうち、深さが3.0mmで長さが6.
0mmを超えるものは、火災予防上支障があると認め、
補修を求めている。
【0003】従来、この石油タンク底板の溶接部分に発
生する亀裂の合否を判定するための手段として、磁力を
応用した磁粉探傷による方法が採られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来の磁
粉探傷による方法では、探傷に先立って、底板上の塗膜
を剥がす作業、および探傷後にあらためて塗膜を施す作
業を必要とするので、亀裂の合否を判定する作業が大掛
かりで厄介なものとなっている。
【0005】これに対して、塗膜の上から超音波を溶接
部分に放射し、その反射率を測定することによって行う
ことが考えられる。この手段によると、放射した超音波
の反射率が高いと亀裂が大きく、反射率が小さいと亀裂
が小さいものであることを判定することができる。しか
しながら、この場合は、塗膜の肉厚が一定であれば、そ
の肉厚を考慮に入れて反射率を補正して亀裂の合否を判
定することができるが、実際には、塗膜の肉厚は部分部
分で異なるため、正確な判定を行なうことは困難であ
る。
【0006】そこで、本発明の目的とするところは、石
油タンク底板の溶接部分に発生する亀裂の合否を、簡単
な作業で容易に判定することのできる方法および装置を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の請求項1に記載の超音波探傷方法は、多
数の金属板を溶接で継ぎ合わせ、表面に塗膜が施されて
なる、石油タンク(T)底板(P)の、前記溶接部分
(B)に発生する亀裂(C)の大きさが許容範囲である
か否かの合否を判定する方法であって、許容範囲である
か否かの限界を示す大きさの亀裂(C)を溶接部分
(B)に形成し、その亀裂(C)に超音波(W)を送信
したときの反射率を基準反射率とし、その基準反射率を
溶接部分(B)上に施される塗膜(L)の膜厚毎に予め
記憶しておき、超音波(W)を前記溶接部分(B)の所
定位置に送信して反射率を測定すると共に、前記溶接部
分(B)の所定位置上に塗布された塗膜(L)の膜厚を
測定し、前記所定位置における測定反射率と、その位置
における膜厚に対応した基準反射率とを比較して、測定
反射率が基準反射率以下であると、亀裂(C)がないか
又は亀裂(C)の大きさが許容範囲であり合格と判定
し、測定反射率が基準反射率より大きいと、亀裂(C)
が大きく不合格と判定することを特徴とする。
【0008】また、請求項2に記載の超音波探傷装置
は、多数の金属板を溶接で継ぎ合わせ、表面に塗膜が施
されてなる、石油タンク(T)底板(P)の、前記溶接
部分(B)に発生する亀裂(C)の大きさが許容範囲で
あるか否かの合否を判定する装置であって、超音波
(W)を前記溶接部分(B)に送信して反射率を測定す
る超音波探傷器(1)と、前記溶接部分(B)上に塗布
された塗膜(L)の膜厚を測定する膜厚計(2)と、前
記溶接部分(B)に発生する亀裂(C)の大きさが許容
範囲であるか否かの限界を示す、前記超音波(W)の基
準反射率を、前記塗膜(L)の膜厚毎に予め記憶された
記憶部(M)と、および、前記溶接部分(B)の所定位
置における膜厚と測定反射率とが順次入力され、その位
置における膜厚に対応した基準反射率を前記記憶部
(M)より読み出し、読み出したその基準反射率と、前
記所定位置における測定反射率とを比較して、測定反射
率が基準反射率以下であると、亀裂(C)がないか又は
亀裂(C)の大きさが許容範囲であり合格と判定し、測
定反射率が基準反射率より大きいと、亀裂(C)が大き
く不合格と判定する制御部(3)と、を備えることを特
徴とする。
【0009】またさらに、請求項3に記載の超音波探傷
装置は、前記所定位置を、基準位置から距離検出用エン
コーダー(4)で測定し、基準位置からの距離を制御部
(3)に入力するようにしたことを特徴とする。
【0010】なお、カッコ内の記号は図面および後述す
る発明の実施の形態に記載された対応要素または対応事
項を示す。
【0011】本発明の請求項1に記載の超音波探傷方法
によれば、石油タンク底板の溶接部分に発生する亀裂の
合否を、所定位置における超音波の測定反射率と膜厚と
を得た後、その測定反射率と、予め記憶された膜厚に対
応した基準反射率とを比較して、測定反射率が基準反射
率以下であると合格と判定し、大きいと不合格と判定す
るので、当該判定を行なうに際して塗膜を剥がす必要が
ない。また、塗膜を剥がさないので、あらためて塗膜を
塗布する必要もない。
【0012】また、請求項2に記載の超音波探傷装置に
よれば、石油タンク底板の溶接部分に発生する亀裂の合
否を、超音波探傷器および膜厚計によって所定位置にお
ける超音波の測定反射率と塗膜の膜厚とを得た後、制御
部によってその測定反射率と、予め記憶部に記憶されて
いた膜厚に対応した基準反射率とを比較して、測定反射
率が基準反射率以下であると合格と判定し、大きいと不
合格と判定するので、こうした判定を行なうに際して塗
膜を剥がす必要がない。また、あらためて塗膜を塗布す
る必要もない。
【0013】またさらに、請求項3に記載の発明によれ
ば、前記所定位置を、基準位置から距離検出用エンコー
ダーで測定するので、補修の必要な溶接箇所を正確に突
き止めることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】まず、図1および図2を参照し
て、本発明の実施形態に係る超音波探傷方法について説
明する。図1は石油タンクを示す斜視図である。図2は
石油タンクの底板を示す平面図で、(a)は小型タンク
用の底板、(b)は大型タンク用の底板を示す。石油タ
ンクTの底板Pは、多数の金属板を溶接で継ぎ合わせて
なるものであり、その表面には塗膜Lが施されている。
【0015】この超音波探傷方法は、溶接部分から約1
0mm離れた位置に送信振動子を置き、溶接線と直角方
向に超音波を入射させて、溶接部(特に溶接部止端部)
に亀裂が存在すれば強い反射波を生じる原理を利用した
ものである。
【0016】係る原理を利用した本発明の実施形態に係
る当該探傷方法は、石油タンクT底板Pの溶接部分Bに
発生する亀裂Cの大きさが許容範囲であるか否かの合否
を判定するものであり、超音波Wを溶接部分(溶接ビー
ド)Bに送信して、反射した超音波Wを受信して反射率
を測定すると共に、溶接部分B上に塗布された塗膜Lの
膜厚を測定するものである。
【0017】膜厚に応じて変化する超音波Wの基準反射
率が予めデータとして記憶されている。これは、許容範
囲であるか否かの限界を示す大きさの亀裂Cを溶接部分
Bに形成し、その亀裂Cに超音波Wを送信したときの反
射率を基準反射率とし、その基準反射率を溶接部分B上
に施される塗膜Lの膜厚毎に塗膜Lの種類に応じて複数
記憶したものである。
【0018】そして、所定位置における超音波の反射率
である測定反射率と膜厚を順次測定する。そして所定位
置における測定反射率と、その位置における膜厚に対応
した基準反射率とを比較して、測定反射率が基準反射率
以下である場合は、亀裂Cがないか又は亀裂Cの大きさ
が許容範囲であり合格と判定し、測定反射率が基準反射
率より大きいと、亀裂Cが大きく不合格と判定する。
【0019】この超音波探傷方法によれば、反射率の測
定を塗膜Lを剥がすことなく、そのままの状態で行なう
ことができるので、亀裂Cの合否を、簡単な作業で容易
に判定することができる。
【0020】また、この超音波探傷方法においては、前
記所定位置を、基準位置から測定している。従って、不
合格の亀裂Cが存在し、補修が必要な溶接箇所を確実に
割り出すことができる。
【0021】次に、図3乃至図5を参照して、本発明の
実施形態に係る超音波探傷装置について説明する。図3
は超音波探傷装置を示す斜視図であり、図4はその電気
的内部構成を示すブロック図である。図5は超音波の送
信状態を示す説明図である。
【0022】本発明の実施形態に係る超音波探傷装置
は、超音波探傷器1、膜厚計2および制御部3で構成さ
れる。また、この装置は、四つのゴムローラー13と手
押し部14を有する台車12に搭載され、この台車12
を溶接部分B上に走行させることによって亀裂Cの合否
を判定する。
【0023】超音波探傷器1は、超音波Wを石油タンク
T底板Pの溶接部分Bに送信し、反射した超音波Wから
反射率を測定するもので、駆動回路5と増幅器6を備え
る。超音波Wは、送信振動子8から送信され、亀裂Cで
反射した超音波Wは受信振動子9によって受信される。
膜厚計2は、溶接部分B上に塗布された塗膜Lの膜厚を
測定するもので、検出コイル10に接続される。この膜
厚計2は検出コイル10の電磁誘導作用を利用してその
部位の塗膜厚さを測定するものであるが、本実施形態に
おいては、塗膜厚さを測定できるものであれば、特に膜
厚計は限定されるものではない。なお、送信振動子8、
受信振動子9および検出コイル10で探触子7を構成す
る。
【0024】制御部3(コントローラー)はパソコンを
使用しており、この制御部3には、膜厚に応じて変化す
る超音波の基準反射率、すなわち溶接部分Bに発生する
亀裂Cの大きさが許容範囲であるか否かの限界を示す超
音波Wの反射率が、塗膜Lの種類に応じて複数、予め記
憶された記憶部Mが接続されている。また、所定位置に
おける測定反射率と膜厚がインターフェイス11を介し
て順次入力される。そして、制御部3は、所定位置にお
ける測定反射率と、膜厚に対応した基準反射率とを比較
して、測定反射率が基準反射率以下であると、亀裂Cが
ないか又は亀裂Cの大きさが許容範囲であり合格と判定
し、測定反射率が基準反射率より大きいと、亀裂Cが大
きく不合格と判定する。膜厚に対応した基準反射率は、
記憶部Mより読み出される。
【0025】例えば、塗膜Lがガラスフレークコーティ
ングによって形成されている場合の基準反射率は、図6
に示すグラフの通りである。この基準反射率は、試験片
の溶接部分に深さ3.0mm、長さ6.0mmの亀裂
(消防庁が定めるものに対応)を形成し、当該試験片に
超音波を反射させて得たデータを元に作成したものであ
る。なお、図中における反射率(%)は、エコー高さ
(%)に相当するものであり、反射率をエコー高さ、基
準反射率を基準エコー高さとして表現することもでき
る。
【0026】従って、底板P上の塗膜Lがガラスフレー
クコーティングの場合、所定位置における塗膜Lの膜厚
が1000μmであるとすると、当該所定位置における
測定反射率が20%以下であれば、そこに存在する亀裂
Cは深さ3.0mm、長さ6.0mm以下であると認め
られ、制御部3から合格の判定がなされる。逆に、測定
反射率が20%を超えると、そこには深さ3.0mm、
長さ6.0mm以上の亀裂Cが存在することになるので
不合格という判定がなされる。
【0027】同様に、塗膜Lが、エポキシコーティング
の場合は図7に示す基準反射率によって、また、タール
エポキシコーティングの場合は図8に示す基準反射率に
よって、それぞれ判定が行われる。
【0028】なお、本実施形態に係る超音波探傷装置
は、台車12に、超音波探傷器1、膜厚計2、探触子7
およびインターフェイス11を、それぞれ二つづつ設
け、溶接部分Bの左右両側に発生する亀裂Cの合否を判
定するようにしている。
【0029】この超音波探傷装置によれば、反射率の測
定を塗膜Lを剥がすことなく、その塗膜Lの上から行な
うことができるので、亀裂Cの合否を、簡単な作業で容
易に判定することができる。
【0030】なお、この超音波探傷装置においては、前
記所定位置を、基準位置から距離検出用エンコーダー4
で測定し、その基準位置から距離を制御部3に入力して
いる。従って、不合格の亀裂Cが存在し、補修が必要な
溶接箇所を容易かつ確実に突き止めることができる。
【0031】なお、本発明の実施形態では、石油タンク
Tの底板P間に形成された溶接部分Bに発生する亀裂C
を検知するようにしたものであるが、底板Pと石油タン
クTの側板Aに形成された溶接部分Bに発生する亀裂C
についても検知することができる。この場合には、消防
庁が定める亀裂の大きさ(深さが1.5mmで長さが
4.0mmを超える亀裂は火災予防上支障があると規
定)が、底板P間のものとは異なるため、消防庁が定め
る亀裂の大きさに対応した膜厚と基準反射率との関係を
示すデータを記憶部Mに予め格納することによって行う
ことができる。
【0032】
【発明の効果】本発明の請求項1に記載の超音波探傷方
法によれば、石油タンク底板の溶接部分に発生する亀裂
の合否を、所定位置における超音波の測定反射率と塗膜
の膜厚とを得た後、その測定反射率と、膜厚に対応した
基準反射率とを比較して、測定反射率が基準反射率以下
であると合格と判定し、大きいと不合格と判定するの
で、当該判定を行なうに際して塗膜を剥がす必要がな
く、また、塗膜を剥がさないので、あらためて塗膜を塗
布する必要もない。従って、亀裂の合否を簡単な作業で
容易に判定することができる。
【0033】また、請求項2に記載の超音波探傷装置に
よれば、石油タンク底板の溶接部分に発生する亀裂の合
否を、超音波探傷器および膜厚計によって所定位置にお
ける超音波の測定反射率と塗膜の膜厚とを得た後、制御
部によってその測定反射率と、膜厚に対応した基準反射
率とを比較して、測定反射率が基準反射率以下であると
合格と判定し、大きいと不合格と判定するので、こうし
た判定を行なうに際して塗膜を剥がす必要がなく、ま
た、あらためて塗膜を塗布する必要もない。従って、亀
裂の合否を簡単な作業で容易で判定することができる。
【0034】またさらに、請求項3に記載の発明によれ
ば、前記所定位置を、基準位置から距離検出用エンコー
ダーで測定するので、補修の必要な溶接箇所を正確に突
き止めることができる。よって、亀裂の合否判定を正確
に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】石油タンクを示す斜視図である。
【図2】石油タンクの底板を示すもので、(a)は小型
タンクを示す平面図、(b)は大型タンクを示す平面図
である。
【図3】本発明の実施形態に係る超音波探傷装置を示す
斜視図である。
【図4】図4に示す超音波探傷装置の電気的内部構成を
示すブロック図である。
【図5】図4に示す超音波探傷装置において、超音波の
送信状態を示す説明図である。
【図6】塗膜がガラスフレークコーティングの場合の基
準反射率を示すグラフである。
【図7】塗膜がエポキシコーティングの場合の基準反射
率を示すグラフである。
【図8】塗膜がタールエポキシコーティングの場合の基
準反射率を示すグラフである。
【符号の説明】
1 超音波探傷器 2 膜厚計 3 制御部 4 距離検出用エンコーダー 5 駆動回路 6 増幅器 7 探触子 8 送信振動子 9 受信振動子 10 検出コイル 11 インターフェイス 12 台車 13 ゴムローラー 14 手押し部 A 側板 B 溶接部分 C 亀裂 L 塗膜 M 記憶部 P 底板 T 石油タンク W 超音波
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平岡 幸夫 広島市西区南観音6丁目3−10 関西エッ クス線株式会社内 (72)発明者 有薗 重彦 広島市西区南観音6丁目3−10 関西エッ クス線株式会社内 (72)発明者 田村 博文 広島市西区南観音6丁目3−10 関西エッ クス線株式会社内 Fターム(参考) 2G047 AA07 AB04 AB07 AC12 BA03 BC07 BC10 GA19 GG19 GG33

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数の金属板を溶接で継ぎ合わせ、表面に
    塗膜が施されてなる、石油タンク底板の、前記溶接部分
    に発生する亀裂の大きさが許容範囲であるか否かの合否
    を判定する方法であって、 許容範囲であるか否かの限界を示す大きさの亀裂を溶接
    部分に形成し、その亀裂に超音波を送信したときの反射
    率を基準反射率とし、その基準反射率を溶接部分上に施
    される塗膜の膜厚毎に予め記憶しておき、 超音波を前記溶接部分の所定位置に送信して反射率を測
    定すると共に、前記溶接部分の所定位置上に塗布された
    塗膜の膜厚を測定し、前記所定位置における測定反射率
    と、その位置における膜厚に対応した基準反射率とを比
    較して、測定反射率が基準反射率以下であると、亀裂が
    ないか又は亀裂の大きさが許容範囲であり合格と判定
    し、測定反射率が基準反射率より大きいと、亀裂が大き
    く不合格と判定することを特徴とする超音波探傷方法。
  2. 【請求項2】多数の金属板を溶接で継ぎ合わせ、表面に
    塗膜が施されてなる、石油タンク底板の、前記溶接部分
    に発生する亀裂の大きさが許容範囲であるか否かの合否
    を判定する装置であって、 超音波を前記溶接部分に送信して反射率を測定する超音
    波探傷器と、 前記溶接部分上に塗布された塗膜の膜厚を測定する膜厚
    計と、 前記溶接部分に発生する亀裂の大きさが許容範囲である
    か否かの限界を示す、前記超音波の基準反射率を、前記
    塗膜の膜厚毎に予め記憶された記憶部と、および、 前記溶接部分の所定位置における膜厚と測定反射率とが
    順次入力され、その位置における膜厚に対応した基準反
    射率を前記記憶部より読み出し、読み出したその基準反
    射率と、前記所定位置における測定反射率とを比較し
    て、測定反射率が基準反射率以下であると、亀裂がない
    か又は亀裂の大きさが許容範囲であり合格と判定し、測
    定反射率が基準反射率より大きいと、亀裂が大きく不合
    格と判定する制御部と、を備えることを特徴とする超音
    波探傷装置。
  3. 【請求項3】前記所定位置を、基準位置から距離検出用
    エンコーダーで測定し、基準位置からの距離を前記制御
    部に入力するようにしたことを特徴とする請求項2に記
    載の超音波探傷装置。
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