JP2003139572A - エンコーダ - Google Patents
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Abstract
ダにおいて、分解能の向上を図る。 【解決手段】 単一縦モードでかつ安定な縦モードのス
ペクトルを有する半導体レーザの両端面から出射した光
ビームを光導波路対に導き、該光導波路対から出射した
光ビームによる回折光を受光素子で検出する。
Description
干渉を利用して、位置決め又は変位検出などを行う光学
式エンコーダに関するものである。
ーダは空間ビーム型であった。空間ビーム型のエンコー
ダでは、半導体レーザの光ビームが立体的に配置された
レンズやハーフミラーを通過するため、装置は大型化せ
ざるを得なかった。
目指して光導波路型エンコーダを発明し、これを実用に
供すべく努力をしてきた。従来の光導波路型エンコーダ
の構成を図4に示す。これは本発明の発明者の一人がな
したもので(特許第3034899号)、22はエンコ
ーダを示す。酸化膜付きシリコン基板4上に、ファブリ
ーペロー型半導体レーザ20、空間的、電気的に分割さ
れた2つの受光面を有する受光素子2、及び半導体レー
ザ出力光を導く2つの光導波路対3a、3bが一体的に搭
載され、エンコーダ22を構成している。半導体レーザ
20の両端面から出射した出力光はそれぞれ光導波路対
3a、3bを経て回折格子6に向けて出射光7a、7bとな
る。この出射光7a、7bは回折格子6で回折され、その
+1次と−1次の回折光8が受光素子2の受光面で干渉
信号として検出される。この干渉信号から、回折格子6
とエンコーダの相対変位が検出できる。
向も検出することを試みた(特開平8−261793
号)。半導体レーザ出力光を導く光導波路の一方3bの
出射面に設けられた段差3cによって、出射光7a、7b
間に90度の位相差が生じ、1次回折した回折光8が受
光素子2の2つの受光面で干渉して検出される信号も9
0度位相がずれた正弦波状のものとなる。このため、回
折格子6とエンコーダの相対変位だけでなく、変位方向
も検出可能となる。
μm程度であったが、近年のマイクロマシンの進展によ
り、分解能の要求条件は1/100の10nm程度まで
になってきたため、発明者らは分解能10nmを目標と
するエンコーダを設計した。このときの、受光素子2か
らの出力信号を図5に示す。図5上段の2つの波形は受
光素子2の2つの受光面からの信号出力波形である。図
5上段において、本来はサイン状の波形が雑音によって
歪んでいることが分かる。また、図5下段は受光素子2
の2つの受光面からの信号出力のリサージュ波形であ
る。2つの受光面で検出した信号出力のリサージュ波形
は本来であれば、円状になるのが、同図に示すようにリ
サージュ波形に大きなノイズが重畳している。図5上段
に示される信号は1ピッチが約1.6μmであることか
ら、同図から推定される分解能の上限は約0.5μm程
度である。
要因となるノイズの原因を探ったところ、当初このエン
コーダに使用したファブリーペロー型半導体レーザに原
因があることを見出した。当初このエンコーダに使用し
たファブリーペロー型半導体レーザの発振スペクトルを
図6に示す。図6より、本半導体レーザの出力光は10
〜20本の縦モードを有することが分かる。また、この
縦モードは時間的に不安定で、各縦モードの大きさがラ
ンダムに変化している。
スペクトルによって制限を受けること、つまり、信号に
重畳したノイズの原因は光源として使用した半導体レー
ザ出力光のスペクトルが複数の縦モードであって、その
縦モードが時間的に不安定なためであることが判明し
た。複数の縦モードは空間的なノイズを生じさせ、時間
的に不安定な縦モードは時間的なノイズを生じさせる。
これらのノイズによって、エンコーダの分解能が制限を
受ける。光源に複数の縦モードであって、不安定な縦モ
ードのスペクトルを有するファブリーペロー型半導体レ
ーザを使用する限りは10nmの分解能は実現できな
い。
明した当時は、分解能の要求条件は1μm程度であった
ため、光源としては複数の縦モードであって、不安定な
縦モードのスペクトルを有するファブリーペロー型半導
体レーザを適用しても充分な特性が得られた。各縦モー
ドが不安定であっても、分解能が1μm程度であれば、
複数の縦モード全体を受光することによって、受光素子
の信号出力を安定させることができたからである。発明
者らは分解能を向上させるためには、半導体レーザ出力
光において複数の縦モードを安定化すると時間的ノイズ
を抑圧できること、さらには、単一の縦モードとするこ
とによって空間的ノイズを抑圧できることを明らかにし
た。
は、エンコーダを構成する半導体素子や光導波路、電気
回路(図示なし)がエンコーダ周辺環境から影響を受け
ないように、図11に示すような保護キャップで覆う気
密封止構造が用いられていた。図11の保護キャップ3
2は、半導体レーザ1からの出力光が光導波路対3a、
3bを経由して回折格子へ出射し、また回折格子からの
回折光が透過する入出力窓31を備えている。その他の
部分は金属で構成された中空構造となっている。
2で覆うと、半導体レーザ1からの漏れ光が保護キャッ
プ内部で反射されて迷光となる。迷光が受光素子2に入
射すると信号に対するノイズとなり、分解能を劣化させ
ることが判明した。特に、高分解能を目的とするエンコ
ーダでは、僅かの迷光であっても、信号に対するノイズ
の影響が大きい。
ーダを気密封止した場合の受光素子の2つの受光面から
の信号出力波形を図12上段に示す。従来構成では、迷
光によるノイズが信号に重畳していることが分かる。受
光素子からの2つの信号を合成して得られるリサージュ
波形を図12下段に示す。リサージュ波形からも、迷光
によるノイズが信号に重畳していることが分かる。
問題を解決するために、光導波路型のエンコーダにおい
て、空間的ノイズや時間的ノイズの抑圧の可能な半導体
レーザを適用することによって、分解能の向上を目的と
する。また、エンコーダの保護キャップ内部での迷光を
抑圧することによって、光導波路型エンコーダにおける
分解能の向上を目的とする。
に、請求項1に記載の発明は、半導体レーザと、該半導
体レーザの両端面から出射した光ビームを導く膜状の光
導波路対と、前記光導波路対から出射した光ビームによ
る回折光の干渉位置に配置した受光素子とが、同一基板
上に形成されたエンコーダであって、前記半導体レーザ
が単一縦モードのスペクトルを有する。
2に記載の発明は、半導体レーザと、該半導体レーザの
両端面から出射した光ビームを導く膜状の光導波路対
と、前記光導波路対から出射した光ビームによる回折光
の干渉位置に配置した受光素子とが、同一基板上に形成
されたエンコーダであって、前記半導体レーザが複数の
縦モードでかつ安定な縦モードのスペクトルを有する。
3に記載の発明は、半導体レーザと、該半導体レーザの
両端面から出射した光ビームを導く膜状の光導波路対
と、前記光導波路対から出射した光ビームによる回折光
の干渉位置に配置した受光素子とが、同一基板上に形成
されたエンコーダであって、前記半導体レーザが単一縦
モードでかつ安定な縦モードのスペクトルを有する。
4に記載の発明は、半導体レーザと、該半導体レーザの
両端面から出射した光ビームを導く膜状の光導波路対
と、前記光導波路対から出射した光ビームによる回折光
の干渉位置に配置した受光素子とが、同一基板上に形成
されたエンコーダにおいて、前記半導体レーザが分布帰
還型半導体レーザであって、該半導体レーザと前記光導
波路対がモノリシック構造で同一基板上に形成されてい
る。
5に記載の発明は、半導体レーザと、該半導体レーザの
両端面から出射した光ビームを導く膜状の光導波路対
と、前記光導波路対から出射した光ビームによる回折光
の干渉位置に配置した受光素子とが、同一基板上に形成
されたエンコーダにおいて、前記半導体レーザがブラッ
グ反射型形半導体レーザであって、該半導体レーザと前
記光導波路対がモノリシック構造で同一基板上に形成さ
れている。
6に記載の発明は、半導体レーザと、該半導体レーザの
両端面から出射した光ビームを導く膜状の光導波路対
と、前記光導波路対から出射した光ビームによる回折光
の干渉位置に配置した受光素子とが、同一基板上に形成
されたエンコーダであって、該エンコーダは、前記半導
体レーザからの迷光が前記受光素子に入射することを防
止する手段を施された筐体で覆われている。
7に記載の発明は、半導体レーザと、該半導体レーザの
両端面から出射した光ビームを導く膜状の光導波路対
と、前記光導波路対から出射した光ビームによる回折光
の干渉位置に配置した受光素子とが、同一基板上に形成
されたエンコーダであって、前記半導体レーザからの迷
光が前記受光素子に入射することを防止する手段を施さ
れた筐体で覆われているエンコーダにおいて、前記防止
する手段は、前記筐体の少なくとも一部に、半導体レー
ザからの迷光に対して透明部が設けられている。
8に記載の発明は、半導体レーザと、該半導体レーザの
両端面から出射した光ビームを導く膜状の光導波路対
と、前記光導波路対から出射した光ビームによる回折光
の干渉位置に配置した受光素子とが、同一基板上に形成
されたエンコーダであって、前記半導体レーザからの迷
光が前記受光素子に入射することを防止する手段を施さ
れた筐体で覆われているエンコーダにおいて、前記防止
する手段は、前記筐体内面の少なくとも一部に半導体レ
ーザからの迷光を吸収する材料が塗布されている。
9に記載の発明は、半導体レーザと、該半導体レーザの
両端面から出射した光ビームを導く膜状の光導波路対
と、前記光導波路対から出射した光ビームによる回折光
の干渉位置に配置した受光素子とが、同一基板上に形成
されたエンコーダであって、前記半導体レーザからの迷
光が前記受光素子に入射することを防止する手段を施さ
れた筐体で覆われているエンコーダにおいて、前記防止
する手段は、前記筐体の少なくとも一部が半導体レーザ
からの迷光を吸収する材料で構成されている。なお、こ
れらの各構成は、可能な限り組み合わせることができ
る。
導体レーザを光源として使用したエンコーダの実施の形
態を図1に示す。分布帰還型半導体レーザの出力光は単
一縦モードのスペクトルであって、安定な縦モードのス
ペクトルを有する。シリコン基板4上にフッ素化ポリイ
ミド導波路対3a、3bを作成し、分布帰還型半導体レー
ザ1と電気的に分割された2つの受光面を有する受光素
子2とをシリコン基板4にテラス(図示せず)加工した
上にハイブリッド構造で搭載してエンコーダ21とし
た。分布帰還型半導体レーザの出力光を導く光導波路の
一方3bの出射面に設けられた段差3cによって、回折格
子6とエンコーダの相対変位だけでなく、変位方向も検
出可能となる。
射した出力光はそれぞれフッ素化ポリイミド導波路対3
a、3bを経て、回折格子6に向けて出射光7a、7bとな
る。これら出射光7a、7bは回折格子6で回折され、そ
の+1次と−1次の回折光8が受光素子2の受光面で干
渉信号として検出される。回折格子6からの+1次と−
1次回折光以外の反射光が受光素子2へ入射しないよ
う、受光素子2の前面には戻り光防止用の遮光壁5を設
けてある。さらに、光導波路対3a、3bからの出射光7
a、7bが回折格子6で回折する際に生じる0次光が相対
する光導波路対3a、3bに戻り、分布帰還型半導体レー
ザ1に再結合するのを防止するために、エンコーダ21
を回折格子6の垂線に対して上向きに傾斜させて配置し
ている。傾斜角αは5°±1°が好適である。本実施の
形態では最適角の4.8°とした。
ーザの出力光のスペクトルを図2に示す。同図におい
て、単一の縦モードのスペクトルであることが分かる。
また、安定な縦モードのスペクトルを有している。
ンコーダの信号出力波形を図3に示す。同図上段は受光
素子2の2つの受光面からの信号出力波形である。従来
のエンコーダの信号出力波形である図5上段と比較し
て、波形にノイズが少なく、安定した出力が得られるこ
とが分かる。図3上段で示される信号は1ピッチが約
1.6μmである。同図から推定される分解能は約20
nm程度と、従来の構成に比較して格段に性能向上を図
ることができた。これは、ほぼ要求条件に近い値が実現
できていることがわかる。図3下段には受光素子2の2
つの受光面からの信号出力波形を合成して得られるリサ
ージュ波形を示す。リサージュ波形も鮮明で良好な結果
を得ることができた。
波路対3a、3bと、分布帰還型半導体レーザ1をモノリ
シック構造でシリコン基板4上に搭載したエンコーダと
することもできる。分布帰還型半導体レーザは、レーザ
発振に端面での反射を利用しないため、モノリシック構
造とすることが有効である。この構造にすることによ
り、生産コストの削減、歩留まりの向上が期待できる。
レーザを光源として使用したエンコーダについても発明
を実施することができる。ブラッグ反射型半導体レーザ
の出力光は単一縦モードのスペクトルであって、安定な
縦モードのスペクトルを有する。シリコン基板上にフッ
素化ポリイミド導波路を作成し、ブラッグ反射型半導体
レーザと電気的に分割された2つの受光面を有する受光
素子とを、シリコン基板にテラス加工した上にハイブリ
ッド構造で搭載してエンコーダとした。エンコーダの構
成および動作は図1に示すエンコーダと同様である。
体レーザの出力光のスペクトルは、分布帰還型半導体レ
ーザとほぼ同様に、単一の縦モードのスペクトルであ
り、かつ、安定な縦モードのスペクトルを有している。
このブラッグ反射型半導体レーザを搭載したエンコーダ
の信号出力波形についても、従来のエンコーダの信号出
力波形と比較して、波形にノイズが少なく、安定した出
力が得られた。推定される分解能の上限は約20nm程
度と、従来の構成に比較して格段に性能向上が図ること
ができた。さらに、リサージュ波形も鮮明で良好な結果
を得ることができた。
路と、ブラッグ反射型半導体レーザをモノリシック構造
でシリコン基板上に搭載したエンコーダとすることもで
きる。ブラッグ反射型半導体レーザは、レーザ発振に端
面での反射を利用しないため、モノリシック構造とする
ことが有効である。この構造にすることにより、生産コ
ストの削減、歩留まりの向上が期待できる。
クトルであって、安定な縦モードを有する半導体レーザ
を光源として使用したエンコーダについても発明を実施
することができる。自励発振のファブリーペロー型半導
体レーザや、直流バイアスに高周波を重畳した電流を印
加したファブリーペロー型半導体レーザは、複数の縦モ
ードのスペクトルであって、安定な縦モードを有する。
シリコン基板上にフッ素化ポリイミド導波路を作成し、
複数の縦モードのスペクトルであって安定な縦モードを
有するファブリーペロー型半導体レーザと、電気的に分
割された2つの受光面を有する受光素子とを、シリコン
基板にテラス加工した上にハイブリッド構造で搭載して
エンコーダとした。エンコーダの構成および動作は、図
1に示すエンコーダと同様である。
半導体レーザの出力光のスペクトルは、複数の縦モード
のスペクトルであって、安定な縦モードを有している。
このため、時間的なノイズが抑圧される。この半導体レ
ーザを搭載したエンコーダの信号出力波形についても、
複数の縦モードのスペクトルであって、不安定な縦モー
ドを有する半導体レーザを用いたエンコーダに比較する
と、時間的に安定した出力が得られるため、分解能を向
上させることができる。
トルを有する半導体レーザを光源として使用したエンコ
ーダについても発明を実施することができる。ファブリ
ーペロー型半導体レーザを光源とし、半導体レーザの両
方の出力端に外部反射ミラーを設けることによって単一
縦モードのスペクトルを得ることができる。シリコン基
板上にフッ素化ポリイミド導波路を作成し、前記の外部
反射ミラー付きファブリーペロー型半導体レーザと電気
的に分割された2つの受光面を有する受光素子とをシリ
コン基板にテラス加工した上にハイブリッド構造で搭載
してエンコーダとした。エンコーダの構成および動作は
図1に示すエンコーダと同様である。
ファブリーペロー型半導体レーザの出力光のスペクトル
は、単一縦モードのスペクトルを有している。このた
め、空間的なノイズが抑圧される。この半導体レーザを
搭載したエンコーダの信号出力波形についても、複数の
縦モードであって、不安定な縦モードのスペクトルを有
する半導体レーザを用いたエンコーダに比較すると時間
的に安定した出力が得られるため、分解能は向上する。
われたエンコーダの実施の形態を図7に示す。図7にお
いて、保護キャップ本体部32は従来例と同じく金属で
構成され、エンコーダの半導体レーザに相対する面の一
部に切り欠き部を設け、その切り欠き部に透明部材で窓
部33を構成することによって、半導体レーザ1からの
迷光が受光素子2に入射することを防止する。
れ光が多く到達する半導体レーザ直上部とその周辺部を
透明な窓部33とすることによって、漏れ光が保護キャ
ップ32内部の金属面で反射されることなく、保護キャ
ップ32の外部へ放射される。窓部33が金属面である
と、半導体レーザからの漏れ光は金属面で反射されて迷
光となる。透明な窓部33を設けることによって、迷光
が受光素子に入射することを防止でき、信号に対するノ
イズを抑圧することができる。
ダを気密封止した場合の、受光素子2の2つの受光面か
らの信号出力波形を図8上段に示す。従来構成の筐体を
使用した場合の出力信号である図12に比較して、本実
施の形態による筐体を用いると、迷光によるノイズは約
4分の1に抑圧することができた。この結果、目標とす
る分解能10nmを実現できたことが分かる。受光素子
2の2つの受光面からの信号出力を合成して得られるリ
サージュ波形を図8下段に示す。リサージュ波形から
も、迷光によるノイズは大幅に抑圧できたことが分か
る。特に、高分解能を目的とするエンコーダでは、僅か
の迷光であっても、信号に対するノイズの影響が大きい
ため、本実施の形態の筐体によるノイズ抑圧効果は大き
い。
体レーザの直上部と側壁の上部までであったが、半導体
レーザの直上部だけを窓部としても、又は、半導体レー
ザの直上部と側壁の上部から下部までを窓部としても上
記と同様の効果が得られた。
であるが、円筒形状や、直径の異なる円筒形状の組み合
わせでも同様の効果が得られる。なお、窓部に使用する
透明部材は、半導体レーザの出力光の波長で透明であれ
ばよく、プラスチック、セラミックス、パイレックス
(登録商標)ガラス等のガラスが適用できる。
われたエンコーダの実施の形態を図9に示す。図9にお
いて、保護キャップ本体部34を透明部材で構成し、筐
体のうち5面を透明な窓部とすることによって、半導体
レーザからの迷光が受光素子に入射することを防止す
る。ここでは、透明部材として透明なパイレックスガラ
スを使用した。
明な部材で構成されているため、半導体レーザからの漏
れ光は保護キャップ内部で反射されることなく、保護キ
ャップの外部に放射される。従って、受光素子に迷光が
入射することを防止でき、良好な信号が得られる。本実
施の形態では、保護キャップの総てを透明な部材とする
ことによって、入出力窓を別途設ける必要がなくなり、
製造工程が簡素化できる。
ダを気密封止した場合の受光素子の出力信号は、実施の
形態5と同様に、従来構成の筐体に比較して良好な信号
が得られた。また、リサージュ波形においても、迷光に
よるノイズは大幅に抑圧できた。特に、高分解能を目的
とするエンコーダでは、僅かの迷光であっても、信号に
対するノイズの影響が大きいため、本実施の形態の筐体
によるノイズ抑圧効果は大きい。
てをパイレックスガラスで構成したが、エンコーダの酸
化膜付きシリコン基板の下部(底部)となる部分は透明
である必要はなく、金属などの不透明な部材で構成して
もよい。本実施の形態で示した保護キャップは矩形であ
るが、円筒形状や、直径の異なる円筒形状の組み合わせ
でも同様の効果が得られる。なお、保護キャップ本体部
に使用する透明部材は、半導体レーザの出力光の波長で
透明であればよく、プラスチック、セラミックス、パイ
レックスガラス等のガラスが適用できる。
われたエンコーダの実施の形態は図11において、保護
キャップ32の内面に半導体体レーザ1からの迷光を吸
収する材料を塗布することによって、迷光が受光素子2
に入射することを防止する。ここでは、吸収材料として
炭素粉末を含む黒いプラスチックを使用した。保護キャ
ップ本体の材料は何でもよい。
して透明なガラスであるが、その他の部分の内面は総て
半導体レーザ出力光を吸収する材料を塗布した。このた
め、半導体レーザからの漏れ光は保護キャップ内面で反
射されることなく、保護キャップの内面で吸収される。
従って、受光素子に迷光が入射することを防止でき、良
好な信号が得られる。本実施の形態では、従来の保護キ
ャップをそのまま利用して、迷光を吸収する材料で内面
を塗布加工して得られる利点がある。
止した場合の受光素子の出力信号は、実施の形態5と同
様に、従来構成の筐体に比較して良好な信号が得られ
た。また、リサージュ波形においても、迷光によるノイ
ズは大幅に抑圧できた。特に、高分解能を目的とするエ
ンコーダでは、僅かの迷光であっても、信号に対するノ
イズの影響が大きいため、本実施の形態の筐体によるノ
イズ抑圧効果は大きい。
ャップ内面に塗布するだけでも、ノイズ削減効果は得ら
れる。本実施の形態で示した保護キャップは矩形である
が、円筒形状や、直径の異なる円筒形状の組み合わせで
も同様の効果が得られる。なお、保護キャップ内部に塗
布する吸収材料は、半導体レーザの出力光を吸収する材
料であればよく、炭素繊維(炭素フィラー)を含有する
プラスチック材料、半導体レーザ出力光を吸収するセラ
ミックス、半導体レーザ出力光を吸収するセラミックス
粉末を含むプラスチック、半導体レーザ出力光を吸収す
るよう調整したTiO2粉末を含むプラスチック等が適用で
きる。
施の形態を図10に示す。図10では、保護キャップの
構成だけを示している。図10において、保護キャップ
本体部35を吸収材料で構成することによって、半導体
レーザからの迷光が受光素子に入射することを防止す
る。ここでは、吸収材料として炭素粉末を含む黒いプラ
スチックを使用した。
体レーザの出力光に対して透明なガラスであるが、その
他の部分は総て半導体レーザ出力光を吸収する材料で構
成されている。半導体レーザからの漏れ光は保護キャッ
プ内部で反射されることなく、保護キャップの内部で吸
収される。従って、受光素子に迷光が入射することを防
止でき、良好な信号が得られる。本実施の形態では、保
護キャップ本体部35の全体を吸収材料で構成するた
め、製造工程を簡易化することができる。
ーダを気密封止した場合の受光素子の出力信号は、実施
の形態5と同様に、従来構成の筐体に比較して良好な信
号が得られた。また、リサージュ波形においても、迷光
によるノイズは大幅に抑圧できた。特に、高分解能を目
的とするエンコーダでは、僅かの迷光であっても、信号
に対するノイズの影響が大きいため、本実施の形態の筐
体によるノイズ抑圧効果は大きい。
5の全体を吸収材料で構成したが、半導体レーザの直上
部近辺だけを吸収材料で構成してもノイズ削減効果が得
られる。本実施の形態で示した保護キャップは矩形であ
るが、円筒形状や、直径の異なる円筒形状の組み合わせ
でも同様の効果が得られる。なお、保護キャップ本体部
に使用する吸収材料は、半導体レーザの出力光を吸収す
る材料であればよく、炭素繊維(炭素フィラー)を含有
するプラスチック材料、半導体レーザ出力光を吸収する
セラミックス、半導体レーザ出力光を吸収するセラミッ
クス粉末を含むプラスチック、半導体レーザ出力光を吸
収するよう調整したTiO2粉末を含むプラスチック等が適
用できる。
発明によれば、受光素子において、半導体レーザのスペ
クトルに起因するノイズを抑圧することが可能となり、
エンコーダの分解能を向上させることができる。
護キャップ内で、半導体レーザからの迷光によるノイズ
を抑圧することが可能となり、エンコーダの分解能を向
上させることができる。
る図
ーザ出力光のスペクトル
明する図
る図
る図
明する図
る図
プの構成を説明する図
する図
受光素子 3 光導波路対 4 酸化膜付きシリコン基板 5 遮光壁 6 回折格子 7 光導波路からの半導体レーザ出射光 8 回折光 21、22 エンコーダ 31 保護キャップの入出力窓 32 保護キャップ本体部 33 保護キャップの透明窓部 34 透明部材で構成された保護キャップ本体部 35 吸収材料で構成された保護キャップ本体部
Claims (9)
- 【請求項1】 半導体レーザと、該半導体レーザの両端
面から出射した光ビームを導く膜状の光導波路対と、前
記光導波路対から出射した光ビームによる回折光の干渉
位置に配置した受光素子とが、同一基板上に形成された
エンコーダであって、前記半導体レーザが単一縦モード
のスペクトルを有するエンコーダ。 - 【請求項2】 半導体レーザと、該半導体レーザの両端
面から出射した光ビームを導く膜状の光導波路対と、前
記光導波路対から出射した光ビームによる回折光の干渉
位置に配置した受光素子とが、同一基板上に形成された
エンコーダであって、前記半導体レーザが複数の縦モー
ドでかつ安定な縦モードのスペクトルを有するエンコー
ダ。 - 【請求項3】 半導体レーザと、該半導体レーザの両端
面から出射した光ビームを導く膜状の光導波路対と、前
記光導波路対から出射した光ビームによる回折光の干渉
位置に配置した受光素子とが、同一基板上に形成された
エンコーダであって、前記半導体レーザが単一縦モード
でかつ安定な縦モードのスペクトルを有するエンコー
ダ。 - 【請求項4】 請求項3に記載のエンコーダにおいて、
前記半導体レーザが分布帰還型半導体レーザであって、
該半導体レーザと前記光導波路対がモノリシック構造で
同一基板上に形成されている請求項3に記載のエンコー
ダ。 - 【請求項5】 請求項3に記載のエンコーダにおいて、
前記半導体レーザがブラッグ反射型形半導体レーザであ
って、該半導体レーザと前記光導波路対がモノリシック
構造で同一基板上に形成されている請求項3に記載のエ
ンコーダ。 - 【請求項6】 半導体レーザと、該半導体レーザの両端
面から出射した光ビームを導く膜状の光導波路対と、前
記光導波路対から出射した光ビームによる回折光の干渉
位置に配置した受光素子とが、同一基板上に形成された
エンコーダであって、前記半導体レーザからの迷光が前
記受光素子に入射することを防止する手段が施された筐
体で覆われているエンコーダ。 - 【請求項7】 前記防止する手段は、前記筐体の少なく
とも一部に、半導体レーザからの迷光に対して透明部が
設けられている請求項6記載のエンコーダ。 - 【請求項8】 前記防止する手段は、前記筐体内面の少
なくとも一部に半導体レーザからの迷光を吸収する材料
が塗布されている請求項6記載のエンコーダ。 - 【請求項9】 前記防止する手段は、前記筐体の少なく
とも一部が半導体レーザからの迷光を吸収する材料で構
成されている請求項6記載のエンコーダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001340704A JP2003139572A (ja) | 2001-11-06 | 2001-11-06 | エンコーダ |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001340704A JP2003139572A (ja) | 2001-11-06 | 2001-11-06 | エンコーダ |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005193870A Division JP2005326428A (ja) | 2005-07-01 | 2005-07-01 | エンコーダ |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Family
ID=19154858
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2001340704A Pending JP2003139572A (ja) | 2001-11-06 | 2001-11-06 | エンコーダ |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2003139572A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009198434A (ja) * | 2008-02-25 | 2009-09-03 | Canon Inc | 変位検出装置及びそれを有する光学機器 |
JP2010112800A (ja) * | 2008-11-05 | 2010-05-20 | Okuma Corp | リニアエンコーダ装置 |
JP2014013262A (ja) * | 2003-10-01 | 2014-01-23 | Olympus Corp | エンコーダ |
-
2001
- 2001-11-06 JP JP2001340704A patent/JP2003139572A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009198434A (ja) * | 2008-02-25 | 2009-09-03 | Canon Inc | 変位検出装置及びそれを有する光学機器 |
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