JP2003139044A - イオンスラスタ - Google Patents

イオンスラスタ

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JP2003139044A
JP2003139044A JP2001336617A JP2001336617A JP2003139044A JP 2003139044 A JP2003139044 A JP 2003139044A JP 2001336617 A JP2001336617 A JP 2001336617A JP 2001336617 A JP2001336617 A JP 2001336617A JP 2003139044 A JP2003139044 A JP 2003139044A
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ion
screen
grid
screen grid
discharge vessel
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JP2001336617A
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Yasutaka Inanaga
康隆 稲永
Toshiyuki Ozaki
敏之 尾崎
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F03MACHINES OR ENGINES FOR LIQUIDS; WIND, SPRING, OR WEIGHT MOTORS; PRODUCING MECHANICAL POWER OR A REACTIVE PROPULSIVE THRUST, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F03HPRODUCING A REACTIVE PROPULSIVE THRUST, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F03H1/00Using plasma to produce a reactive propulsive thrust
    • F03H1/0037Electrostatic ion thrusters
    • F03H1/0043Electrostatic ion thrusters characterised by the acceleration grid

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
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  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Plasma Technology (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 推力を保ちながら動作時間を延ばしてトータ
ルインパルスを増加するイオンスラスタを得る。 【解決手段】 イオンスラスタ101は、放電容器1
と、イオンビーム抽出電極20とを備えている。イオン
ビーム抽出電極20は、複数のスクリーンイオン抽出孔
7aを有するスクリーングリッド21と、加速イオン抽
出孔8aを有する加速グリッド8と、減速イオン抽出孔
9aを有する減速グリッド9とを有している。このイオ
ンスラスタ101は放電容器1内で推進剤を放電により
電離させプラズマを生成し、このプラズマの陽イオンを
負電位となっている加速グリッド8により加速して外部
に抽出することにより推力を得ている。中央部に二価の
イオンが多く存在しているのでスクリーングリッド21
の中央部の厚さを大きくしてスパッタリングによる摩耗
で寿命に達する時間を延ばしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、人工衛星等に用
いられるイオンスラスタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】イオンスラスタは、例えば人工衛星等の
軌道上昇、軌道に対する傾斜の補正あるいは姿勢制御を
行うための推進装置として用いられている。このイオン
スラスタは、静電加速型の代表的な推進装置であり、中
性原子をイオン及び電子に電離し、生成されたイオンを
加速することにより推力を得ている。
【0003】図4は、従来のイオンスラスタの構成を示
す概略側断面図である。図4において、従来のイオンス
ラスタ100は、軸線Aを中心軸線としこの軸線Aに垂
直な底板1aを有する円筒形状の放電容器1と、この放
電容器1の開放部分を覆うように設けられた多層導電性
板のイオンビーム抽出電極2とを備えている。このイオ
ンスラスタ100は、放電容器1の内部で発生したイオ
ンを加速し、イオンビーム抽出電極2を通してイオンビ
ームを抽出することにより推力を得るようになってい
る。
【0004】放電容器1の内側面には、放電容器1の内
部に磁場を形成する磁石を有した磁気回路3が設けられ
ている。底板1aの中央部には電子ビームを発生するホ
ローカソード4が設けられている。また、底板1aに
は、例えばキセノンのような推進剤を放電容器1内部に
供給する推進剤供給口5が設けられている。さらに、放
電容器1内部には、磁気回路3の内面に沿って軸線A周
りに延びた環状のアノード6が設けられている。このア
ノード6は、ホローカソード4よりも電位が高く保持さ
れている。従って、ホローカソード4で発生した電子ビ
ームがこのアノード6により放電容器1内で加速される
ようになっている。この加速された電子ビームが推進剤
に衝突して推進剤がイオン化し放電容器1内にプラズマ
が発生するようになっている。
【0005】イオンビーム抽出電極2は、スクリーング
リット7、加速グリット8及び減速グリット9の3枚の
例えばモリブデンの金属板から構成されている。これら
は、放電容器1内部側から軸線A方向にスクリーングリ
ッド7、加速グリット8及び減速グリット9の順で配置
されている。
【0006】図5は、スクリーングリッド7を示す概略
正面図である。図5において、スクリーングリッド7は
貫通する複数のスクリーンイオン抽出孔7aを有してい
る。スクリーングリッド7だけでなく、加速グリッド8
及び減速グリッド9も同様に複数の加速イオン抽出孔8
a及び複数の減速イオン抽出孔9aをそれぞれ有してい
る。これらスクリーンイオン抽出孔7a、加速イオン抽
出孔8a及び減速イオン抽出孔9aは、軸線Aに沿って
これらの孔が揃って重なるように軸心を一致させて配置
されている。従って、イオンビーム抽出電極2を軸線A
に沿って見たときでも、複数の孔を通して向こう側が見
えるようになっている。
【0007】また、スクリーングリッド7は、発生した
プラズマを放電容器1内部に保つために設けられてお
り、放電容器1の電位と同一電位(例えば、+1kV)
となっている。加速グリッド8は、放電容器1内のプラ
ズマの陽イオンを軸線Aに沿ってこの加速グリッド8に
向かって加速するために設けられており、スクリーング
リッド7に比べて電位が低く負電位(例えば、−500
V)となっている。また、減速グリッド9は、加速グリ
ッド8の下流側のイオンが再び加速グリッド8に吸引さ
れ衝突することを抑制するため、即ち加速グリッド8を
保護するために設けられており、加速グリッド8に比べ
て電位が高く、例えば0Vとなっている。従って、スク
リーングリッド7、加速グリッド8及び減速グリッド9
はそれぞれ異なる電位となっているので、互いに隙間を
介して配置されている。
【0008】次に、動作について説明する。推力を得る
ために、推進剤供給口5から推進剤が放電容器1に供給
され、放電容器1内部に滞留する。ホローカソード4か
らは電子ビームが発生し、アノード6により加速され
る。この電子ビームは加速されるとともに磁石を有する
磁気回路3により形成された磁場により放電容器1内を
螺旋移動して放電容器1内に閉じ込められる。この螺旋
移動する電子ビームは放電容器1内の推進剤に衝突し電
離反応を行う。推進剤はこの電離反応により陽イオン及
び電子、即ちプラズマとなり、放電容器1内にプラズマ
ソース10が生成される。
【0009】加速グリッド7の電位は放電容器1の電位
に比べて低い負電位となっているので、加速グリッド7
及び放電容器1の電位差に起因する電界が放電容器1内
部に形成され、この電界によりプラズマの陽イオンが加
速グリッド8に向かって加速される。この加速された陽
イオンは、揃えて重ねられた複数のスクリーンイオン抽
出孔7a、加速イオン抽出孔8a及び減速イオン抽出孔
9aを通って軸線A方向に放電容器1外に放出される。
このとき、イオンスラスタ100を含む人工衛星には、
陽イオンの運動量に応じた推力が与えられる。
【0010】外部に放出された陽イオンは非中性である
ので、中和器(図示しない)より電子を供給して中性の
プラズマとし、人工衛星自体の帯電を抑制している。
【0011】このように構成されたイオンスラスタ10
0であるが、推進剤の全てが電子ビームに衝突してプラ
ズマとなることはない。推進剤の一部は中性原子のまま
プラズマとならずにスクリーンイオン抽出孔7a、加速
イオン抽出孔8a及び減速イオン抽出孔9aを通ってイ
オンスラスタ100の外部に漏れ出る。このとき、この
中性原子は電気的に中性であるので加速されずに低速で
移動する。加速された陽イオンが高速でスクリーンイオ
ン抽出孔7a、加速イオン抽出孔8a及び減速イオン抽
出孔9aを通過する際に、この低速で移動する中性原子
の一部に衝突し電荷交換を行う。衝突後に中性原子から
生成された陽イオンは移動速度及び方向ともに乱され、
加速グリッド8のつくる電位勾配に抗しきれず、加速グ
リッド8にこの陽イオンが吸引される。減速グリッド9
にこれら陽イオンの一部が衝突して加速グリッド8を保
護するので、加速グリッド8のスパッタリングによる摩
耗は抑制される。また、スクリーングリッド7もプラズ
マソース10に面しているので、加速された陽イオンが
直接スクリーングリッド7に衝突してスパッタリング現
象を起こし摩耗する。イオンスラスタ100の寿命は、
スクリーングリッド7、加速グリッド8及び減速グリッ
ド9の材質等により異なるが、主にスクリーングリッド
7がスパッタリングにより摩耗して使用不可能になるこ
とで決定する。
【0012】プラズマソース10内には、一価の陽イオ
ンだけでなく二価の陽イオンも相当量存在する。一価の
陽イオンは、例えば推進剤にキセノン、スクリーングリ
ッド7の材質にモリブデンが用いられている場合では、
加速されてもその運動エネルギはスパッタリング現象の
しきい値付近となり、スクリーングリッド7の摩耗はほ
とんど生じない。しかし、二価の陽イオンが加速される
と一価の陽イオンより2倍の運動エネルギを持つように
なるので、スパッタリング現象を起こしスクリーングリ
ッド7を摩耗させる。
【0013】図6は、スクリーングリッド7における軸
線Aからの距離(r)と二価の陽イオン(Jb2)及び
一価の陽イオン(Jb1)の電流比(Jb2/Jb1)
との関係を示すグラフである。図6に示すように、二価
の陽イオンは軸線Aに近づくに従って存在量が多くなっ
ている。これはプラズマポテンシャルがプラズマソース
10の中央部に近づくにつれて高くなっていることに基
づく。このことから、スクリーングリッド7のスパッタ
リングによる摩耗は中央部で著しい。また、一般に加速
イオン抽出孔8aはスクリーンイオン抽出孔7a及び減
速イオン抽出孔9aよりも小さくなっているので、加速
イオン抽出孔8aの大きさが外部に漏洩する中性原子の
量に大きな影響を与える。即ち、加速イオン抽出孔8a
が大きいとそれだけ放電容器1内のプラズマになってい
ない中性原子が多量に漏洩しやすくなり、小さいと漏洩
する量は減少する。スパッタリング現象により加速イオ
ン抽出孔8aが拡大すると、中性原子の外部に漏洩する
量が多くなり放電容器1内の中性原子数密度が低下す
る。中性原子数密度が低下すると中性原子に電子ビーム
が衝突して電離する確率が減るので、所定量の陽イオン
を生成するためにホローカソード4とアノード6との間
の放電電圧(Vd)が上昇する。放電電圧が上昇する
と、図6で示されるように、二価の陽イオンの存在量も
増加する。増加した二価の陽イオンはさらにスクリーン
グリッド7にスパッタリング現象を引き起こし、スクリ
ーングリッド7はより摩耗が著しくなる。従って、動作
初期においてはスクリーングリッド7は摩耗していなく
ても長時間動作すると摩耗速度が大きくなり、イオンス
ラスタ100の寿命を制限することにもなる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】このようなイオンスラ
スタ100は、通常の化学反応による推進装置よりも推
進剤の運動速度が大きいため、同一の推力を得るのに燃
料消費率を低く抑えることができる。また、イオンスラ
スタ100は、一般に推進剤の質量流量が小さいため推
力は小さい。例えば、直径13cmのイオンスラスタで
は、その推力は20mN程度である。従って、このイオ
ンスラスタ100は人工衛星打ち上げ時の推力供給には
用いられず、主に人工衛星の軌道維持、軌道変更等の推
力供給に用いられる。
【0015】人工衛星の軌道維持等のためには、人工衛
星の重量及び運用期間の積から導き出せる速度増分が必
要とされる。この人工衛星重量及び運用期間は決まって
いるので、速度増分は一定値となる。この速度増分はイ
オンスラスタ100が発生する人工衛星の総推力(以
下、トータルインパルスという)として供給されるの
で、このトータルインパルスも人工衛星重量及び運用期
間が決まっていれば一定値である。トータルインパルス
は瞬時推力及び動作時間の積で定まるので、例えば大き
な瞬時推力であれば動作時間は短くできる。即ち、イオ
ンスラスタ100の寿命は、動作時間だけで評価される
ものではなくトータルインパルスにより定まる。近年で
は、特に静止衛星は重量化が進み、運用期間も10年を
超えるものもある。このような人工衛星の重量化及び運
用期間の長期化に伴い、イオンスラスタ100のトータ
ルインパルスを増加させる要求が高まってきている。
【0016】しかしながら、このイオンスラスタ100
は、陽イオンにエネルギを与えるプラズマポテンシャル
がプラズマソース10の中央部に近づくにつれて高くな
っているので、スクリーングリッド7の中央部において
二価の陽イオンによるスパッタリング現象が顕著とな
り、この部分での摩耗が激しい。また、長期間動作する
ことで二価の陽イオンの存在量の増加によりさらにスク
リーングリッド7の中央部の摩耗が激しくなる。このこ
とから、スクリーングリッド7の摩耗のためにイオンス
ラスタ100の動作時間が制限され、トータルインパル
スを増加させることができないという問題点があった。
【0017】また、スクリーングリッド7が摩耗しても
問題を生じないように、スクリーングリッド7の厚さを
大きくすると、加速グリッド8からの電界がスクリーン
グリッド7の厚さを大きくした分だけ弱められ、放電容
器1内のプラズマソース10に及ぼす加速グリッド8へ
の吸引力が弱まる。吸引力が弱まると加速できる陽イオ
ンが減少し、イオンスラスタ100外部に放出される陽
イオン量が減少する。従って、スクリーングリッド7の
厚さを大きくすることによっては、動作時間を延ばすこ
とができるが、推力を低下させることになり、結果とし
てトータルインパルスを増加させることができないとい
う問題点もあった。
【0018】そこでこの発明は、上記のような問題点を
解決することを課題とするもので、推力を保ちながら動
作時間を延ばしてトータルインパルスを増加するイオン
スラスタを得ることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】一部に開放部を有し、内
部で推進剤を放電により電離させてプラズマを生成する
放電容器と、前記開放部を覆うように設けられ、前記放
電容器内部に電界を発生することにより前記放電容器の
外部に前記プラズマ内のイオンを抽出するイオンビーム
抽出電極とを備え、前記イオンビーム抽出電極は、前記
放電容器の内部側に設けられ前記イオンを通す複数のス
クリーンイオン抽出孔を有し前記プラズマを前記放電容
器内に保つスクリーングリッドと、前記スクリーンイオ
ン抽出孔を通った前記イオンを通すように前記複数のス
クリーンイオン抽出孔に重なる複数の加速イオン抽出孔
を有し前記スクリーングリッドに隙間を介して外側に重
ねられて前記イオンを加速する加速グリッドとを有し、
前記スクリーングリッドは、前記スクリーングリッドの
周縁部から中央部に向かって厚さが大きくなっている。
【0020】また、一部に開放部を有し、内部で推進剤
を放電により電離させてプラズマを生成する放電容器
と、前記開放部を覆うように設けられ、前記放電容器内
部に電界を発生することにより前記放電容器の外部に前
記プラズマ内のイオンを抽出するイオンビーム抽出電極
とを備え、前記イオンビーム抽出電極は、前記放電容器
の内部側に設けられ前記イオンを通す複数のスクリーン
イオン抽出孔を有し前記プラズマを前記放電容器内に保
つスクリーングリッドと、前記スクリーンイオン抽出孔
を通った前記イオンを通すように前記複数のスクリーン
イオン抽出孔に重なる複数の加速イオン抽出孔を有し前
記スクリーングリッドに隙間を介して外側に重ねられて
前記イオンを加速する加速グリッドとを有し、前記スク
リーングリッドの前記放電容器側の中央部及びその近傍
の面には、前記スクリーングリッドの材質よりもスパッ
タリング比が小さい材質の耐摩耗膜が形成されている。
【0021】また、前記スクリーングリッドは、前記ス
クリーングリッドの周縁部から中央部に向かって厚さが
大きくなっており、前記スクリーングリッドの前記放電
容器側の面には、前記スクリーングリッドの材質よりも
スパッタリング比が小さい材質の耐摩耗膜が形成されて
いる。
【0022】また、前記耐摩耗膜は、前記スクリーング
リッドの周縁部から中央部に向かって厚さが大きくなっ
ている。
【0023】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明
の実施の形態1に係るイオンスラスタの要部構成を示す
模式図である。図1において、イオンスラスタ101
は、イオンビーム抽出電極20を備えている。このイオ
ンビーム抽出電極20は、スクリーングリッド21、加
速グリッド8及び減速グリッド9を有している。加速グ
リッド8及び減速グリッド9は、従来と同様となってい
る。スクリーングリッド21は、従来と同様のスクリー
ンイオン抽出孔7aを有している。このスクリーングリ
ッド21は、例えばモリブデンで作製されており、周縁
部から中央部に向かって厚さが大きくなっている。ま
た、スクリーングリッド21と加速グリッド8との間の
クリアランスは一定となっている。従って、スクリーン
グリッド21の厚さの大きい中央部がプラズマソース1
0側に盛り上がっている。このスクリーングリッド21
は、マスキングしたエッチングを繰り返し行うことで形
成される。また、複数の孔が設けられた直径の異なる薄
板をこの複数の孔が重なるように複数枚接合して形成し
てもよい。他の構成及び動作は従来例と同様となってい
る。
【0024】このような構成のイオンスラスタ101
は、図6で示す二価の陽イオンの存在量が多い中央部で
スクリーングリッド21の厚さが大きくなっているの
で、厚さが大きくなった分だけ摩耗される時間が延びて
スクリーングリッド21が使用できなくなるまでの時間
が延長される。即ち、スクリーングリッド21は、二価
の陽イオンの存在量に応じて厚さを調整しており、スパ
ッタリングによる摩耗が大きい部分では厚く、摩耗が小
さい部分では薄くして、摩耗ですり減って使用ができな
くなるまでの時間がほぼ同一になるようになっている。
また、通常、スクリーングリッドは厚さが小さいほど、
加速グリッドからの電界がプラズマソース10に容易に
及びやすく多くの陽イオンにクーロン力が働いて陽イオ
ンを外部に抽出しやすいので、推力が向上する。このこ
とから、スクリーングリッド21は、二価の陽イオンが
多い中央部ではスパッタリングによる摩耗対策の必要が
あり厚さが大きくなっているので推力は低下するが、二
価の陽イオンが少ない周縁部ではスパッタリングによる
摩耗が少ないことから従来より厚さを小さくすることが
できるので推力は向上する。従って、イオンスラスタ1
01全体の推力としては従来と同程度あるいはそれ以上
の大きさを発生することができる。
【0025】従って、イオンスラスタ101は、推力を
従来と同程度に維持したまま、スクリーングリッド21
の寿命を延ばしてイオンスラスタ101自体の寿命を延
ばすことができるので、結果としてトータルインパルス
が増加する。
【0026】なお、スクリーングリッド21の厚さは、
二価の陽イオンの存在量分布に応じてなだらかに変化し
ていることが望ましいが、二価の陽イオンの存在量が多
い部分の厚さが大きければ、スパッタリング現象に対し
て耐えることができる時間を延ばすことができるので厚
さが階段状に変化していても構わない。
【0027】実施の形態2.図2は、この発明の実施の
形態2に係るイオンスラスタの要部構成を示す模式図で
ある。図2において、イオンスラスタ102は、イオン
ビーム抽出電極30を備えている。このイオンビーム抽
出電極30は、スクリーングリッド31、加速グリッド
8及び減速グリッド9を有している。加速グリッド8及
び減速グリッド9は、実施の形態1と同様となってい
る。スクリーングリッド31は、従来と同様のスクリー
ンイオン抽出孔7aを有している。このスクリーングリ
ッド31は、例えばモリブデンで作製されており、従来
よりも厚さが小さいが厚さが一定の金属板となってい
る。このスクリーングリッド31の放電容器1側の面に
は、スクリーングリット31の材質(以下、基材とい
う)であるモリブデン等よりもスパッタリング比が小さ
い材質、即ち炭素あるいはチタン炭化物等の耐摩耗膜3
2が形成されている。また、この耐摩耗膜32はスクリ
ーングリッド31の中央部及びその近傍にのみ形成され
ている。耐摩耗膜32は、CVD法あるいは溶射等によ
り一部マスキングして形成される。他の構成及び動作は
従来例と同様となっている。
【0028】このような構成のイオンスラスタ102
は、二価の陽イオンの存在量が多いスクリーングリッド
31の中央部及びその近傍に耐摩耗膜32が形成されて
いるので、スパッタリングによる摩耗の進行が遅くなり
スクリーングリッド31の寿命が延びる。また、耐摩耗
膜32は基材よりもスパッタリング比が小さいので、同
じ寿命と仮定すると基材よりも耐摩耗膜32の厚さを小
さくできる。従って、耐摩耗膜32により厚さが小さく
なった分、実施の形態1のような全てが基材のときより
も耐摩耗膜32を形成したときのほうが全体の厚さが小
さくなる。このことから、加速グリッド8からの電界が
プラズマソース10に及びやすくなり、推力が向上す
る。
【0029】従って、耐摩耗膜32の形成により、さら
に、スクリーングリッド31の寿命が延び、スクリーン
グリッド31及び耐摩耗膜32を合わせた厚さが小さく
なるのでイオンスラスタ102の推力が向上し、トータ
ルインパルスが増加する。
【0030】なお、耐摩耗膜32の厚さを中央部からそ
の耐摩耗膜32の周囲にかけてなだらかに小さくしてい
ても構わない。このようにすると、二価の陽イオンの存
在量分布に応じて耐摩耗膜32の厚さを設定することに
なるので、部分的に寿命が短くなったりすることがな
い。さらに、周囲にかけて厚さが小さくなるのでその分
だけ加速グリッド8からの電界が及びやすくなり推力が
向上する。従って、体摩耗膜32の厚さは一定でも基材
の厚さを中央部から周囲にかけてなだらかに小さくして
も構わない。この耐摩耗膜32の厚さは階段状に変化し
ていても構わない。耐摩耗膜32は、スクリーングリッ
ド31に異なる口径のマスキングを段階的に行って半径
方向の体積時間を異ならせることにより形成される。
【0031】実施の形態3.図3は、この発明の実施の
形態3に係るイオンスラスタの要部構成を示す模式図で
ある。図3において、イオンスラスタ103は、イオン
ビーム抽出電極40を備えている。このイオンビーム抽
出電極40は、スクリーングリッド41、加速グリッド
8及び減速グリッド9を有している。加速グリッド8及
び減速グリッド9は、実施の形態1と同様となってい
る。スクリーングリッド41は、従来と同様のスクリー
ンイオン抽出孔7aを有している。このスクリーングリ
ッド41は、例えばモリブデンで作製されており、従来
よりも厚さが小さいが厚さが一定の金属板となってい
る。このスクリーングリッド41の放電容器1側の面に
は、スクリーングリット41の材質(以下、基材とい
う)であるモリブデン等よりもスパッタリング比が小さ
い材質、即ち炭素あるいはチタン炭化物等の耐摩耗膜4
2が形成されている。また、この耐摩耗膜42はスクリ
ーングリッド41がプラズマソース10に接する面全体
に形成されている。耐摩耗膜42は、中央部からこの耐
摩耗膜42の周縁部にかけて厚さがなだらかに小さくな
っている。また、耐摩耗膜42は、CVD法あるいは溶
射等により異なる口径のマスキングを段階的に行い半径
方向の体積時間を変化させて形成される。なお、耐摩耗
膜42は中央部から階段状に厚さが変化していてもよ
い。他の構成及び動作は従来例と同様となっている。
【0032】このような構成のイオンスラスタ103
は、実施の形態2と同様の効果を奏するとともに、スク
リーングリッド41がプラズマソース10に接する面全
体に耐摩耗膜42が形成され、この耐摩耗膜42は中央
部を厚くして二価の陽イオンの存在量分布に応じた厚さ
が設定されているので、実施の形態2よりもさらに、ス
クリーングリッド41の寿命を延ばし、イオンスラスタ
103の推力を向上させることができ、トータルインパ
ルスを増加できる。
【0033】なお、上記各実施の形態において、スクリ
ーングリッド、加速グリッド8及び減速グリッド9は、
湾曲していてもよい。また、スクリーンイオン抽出孔7
a、加速イオン抽出孔8a及び減速イオン抽出孔9a
は、多角形、楕円、あるいはスリット状であっても、陽
イオンを抽出できるので構わない。
【0034】また、上記各実施の形態において、スクリ
ーングリッドの寿命を延ばすことができるので減速グリ
ッド9を取り除いても構わない。さらに、イオンビーム
抽出電極2がグリッドを4枚以上有していても構わな
い。
【0035】また、プラズマのイオンをグリッドにより
加速して推進力を得るイオンスラスタであればトータル
インパルスを増加できるので、プラズマを閉じこめる磁
場配位は例えばカプス型磁場配位でもよいし、プラズマ
生成手段も例えば高周波によるものであってもよい。
【0036】また、加速グリッド8の表面にも耐摩耗膜
を形成すると、加速イオン抽出孔8aの摩耗の進みが遅
くなって、この加速イオン抽出孔8aが拡大しにくくな
るので、中性原子の外部への漏洩が少なくなり、放電電
圧の上昇を抑えて二価の陽イオンの生成を抑制する。
【0037】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明に係るイオンスラスタは、一部に開放部を有し、内部
で推進剤を放電により電離させてプラズマを生成する放
電容器と、前記開放部を覆うように設けられ、前記放電
容器内部に電界を発生することにより前記放電容器の外
部に前記プラズマ内のイオンを抽出するイオンビーム抽
出電極とを備え、前記イオンビーム抽出電極は、前記放
電容器の内部側に設けられ前記イオンを通す複数のスク
リーンイオン抽出孔を有し前記プラズマを前記放電容器
内に保つスクリーングリッドと、前記スクリーンイオン
抽出孔を通った前記イオンを通すように前記複数のスク
リーンイオン抽出孔に重なる複数の加速イオン抽出孔を
有し前記スクリーングリッドに隙間を介して外側に重ね
られて前記イオンを加速する加速グリッドとを有し、前
記スクリーングリッドは、前記スクリーングリッドの周
縁部から中央部に向かって厚さが大きくなっているの
で、二価の陽イオンの存在量が多い前記スクリーングリ
ッドの中央部でスパッタリングによる摩耗に対しての寿
命を延ばし、二価の陽イオンの存在量が少ない前記スク
リーングリッドの周縁部で前記加速グリッドの吸引力が
前記プラズマ内の前記イオンに及びやすくなって推力を
向上し、全体として前記イオンスラスタのトータルイン
パルスを増加できる。
【0038】また、一部に開放部を有し、内部で推進剤
を放電により電離させてプラズマを生成する放電容器
と、前記開放部を覆うように設けられ、前記放電容器内
部に電界を発生することにより前記放電容器の外部に前
記プラズマ内のイオンを抽出するイオンビーム抽出電極
とを備え、前記イオンビーム抽出電極は、前記放電容器
の内部側に設けられ前記イオンを通す複数のスクリーン
イオン抽出孔を有し前記プラズマを前記放電容器内に保
つスクリーングリッドと、前記スクリーンイオン抽出孔
を通った前記イオンを通すように前記複数のスクリーン
イオン抽出孔に重なる複数の加速イオン抽出孔を有し前
記スクリーングリッドに隙間を介して外側に重ねられて
前記イオンを加速する加速グリッドとを有し、前記スク
リーングリッドの前記放電容器側の中央部及びその近傍
の面には、前記スクリーングリッドの材質よりもスパッ
タリング比が小さい材質の耐摩耗膜が形成されているの
で、二価の陽イオンの存在量が多い前記スクリーングリ
ッドの中央部で、スパッタリングによる摩耗に対しての
寿命をさらに延ばし前記スクリーングリッドの厚さを小
さくできて推力も向上し、また二価の陽イオンの存在量
が少ない前記スクリーングリッドの周縁部でも、前記加
速グリッドの吸引力が前記プラズマ内の前記イオンに及
びやすくなって推力が向上し、全体としてさらに前記イ
オンスラスタのトータルインパルスを増加できる。
【0039】また、前記スクリーングリッドは、前記ス
クリーングリッドの周縁部から中央部に向かって厚さが
大きくなっており、前記スクリーングリッドの前記放電
容器側の面には、前記スクリーングリッドの材質よりも
スパッタリング比が小さい材質の耐摩耗膜が形成されて
いるので、前記スクリーングリッドがスパッタリングに
より摩耗しにくくなって寿命が延び、前記スクリーング
リッドの厚さを小さくできて推力も向上し、全体として
前記イオンスラスタのトータルインパルスを増加でき
る。
【0040】また、前記耐摩耗膜は、前記スクリーング
リッドの周縁部から中央部に向かって厚さが大きくなっ
ているので、二価の陽イオンの存在量が多い前記スクリ
ーングリッドの中央部で、スパッタリングによる摩耗に
対しての寿命をさらに延ばし前記スクリーングリッドの
厚さを小さくできて推力も向上し、また二価の陽イオン
の存在量が少ない前記スクリーングリッドの周縁部で
も、前記加速グリッドの吸引力が前記プラズマ内の前記
イオンに及びやすくなって推力が向上し、全体としてさ
らに前記イオンスラスタのトータルインパルスを増加で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係るイオンスラス
タの要部構成を示す模式図である。
【図2】 この発明の実施の形態2に係るイオンスラス
タの要部構成を示す模式図である。
【図3】 この発明の実施の形態3に係るイオンスラス
タの要部構成を示す模式図である。
【図4】 従来のイオンスラスタの構成を示す概略側断
面図である。
【図5】 スクリーングリッド7を示す概略正面図であ
る。
【図6】 スクリーングリッド7における軸線Aからの
距離(r)と二価の陽イオン(Jb2)及び一価の陽イ
オン(Jb1)の電流比(Jb2/Jb1)との関係を
示すグラフである。
【符号の説明】
101,102,103 イオンスラスタ、7a スク
リーンイオン抽出孔、8 加速グリッド、8a 加速イ
オン抽出孔、10 プラズマソース、20,30,40
イオンビーム抽出電極、21,31,41 スクリー
ングリッド、32,42 耐摩耗膜。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一部に開放部を有し、内部で推進剤を放
    電により電離させてプラズマを生成する放電容器と、 前記開放部を覆うように設けられ、前記放電容器内部に
    電界を発生することにより前記放電容器の外部に前記プ
    ラズマ内のイオンを抽出するイオンビーム抽出電極とを
    備え、 前記イオンビーム抽出電極は、前記放電容器の内部側に
    設けられ前記イオンを通す複数のスクリーンイオン抽出
    孔を有し前記プラズマを前記放電容器内に保つスクリー
    ングリッドと、前記スクリーンイオン抽出孔を通った前
    記イオンを通すように前記複数のスクリーンイオン抽出
    孔に重なる複数の加速イオン抽出孔を有し前記スクリー
    ングリッドに隙間を介して外側に重ねられて前記イオン
    を加速する加速グリッドとを有し、 前記スクリーングリッドは、前記スクリーングリッドの
    周縁部から中央部に向かって厚さが大きくなっているこ
    とを特徴とするイオンスラスタ。
  2. 【請求項2】 一部に開放部を有し、内部で推進剤を放
    電により電離させてプラズマを生成する放電容器と、 前記開放部を覆うように設けられ、前記放電容器内部に
    電界を発生することにより前記放電容器の外部に前記プ
    ラズマ内のイオンを抽出するイオンビーム抽出電極とを
    備え、 前記イオンビーム抽出電極は、前記放電容器の内部側に
    設けられ前記イオンを通す複数のスクリーンイオン抽出
    孔を有し前記プラズマを前記放電容器内に保つスクリー
    ングリッドと、前記スクリーンイオン抽出孔を通った前
    記イオンを通すように前記複数のスクリーンイオン抽出
    孔に重なる複数の加速イオン抽出孔を有し前記スクリー
    ングリッドに隙間を介して外側に重ねられて前記イオン
    を加速する加速グリッドとを有し、 前記スクリーングリッドの前記放電容器側の中央部及び
    その近傍の面には、前記スクリーングリッドの材質より
    もスパッタリング比が小さい材質の耐摩耗膜が形成され
    ていることを特徴とするイオンスラスタ。
  3. 【請求項3】 前記スクリーングリッドの前記放電容器
    側の面には、前記スクリーングリッドの材質よりもスパ
    ッタリング比が小さい材質の耐摩耗膜が形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のイオンスラスタ。
  4. 【請求項4】 前記耐摩耗膜は、前記スクリーングリッ
    ドの周縁部から中央部に向かって厚さが大きくなってい
    ることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のイオ
    ンスラスタ。
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