JP2003138987A - 曲がりダクト - Google Patents

曲がりダクト

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JP2003138987A
JP2003138987A JP2001333447A JP2001333447A JP2003138987A JP 2003138987 A JP2003138987 A JP 2003138987A JP 2001333447 A JP2001333447 A JP 2001333447A JP 2001333447 A JP2001333447 A JP 2001333447A JP 2003138987 A JP2003138987 A JP 2003138987A
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JP
Japan
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duct
air
curved
peripheral side
outer peripheral
Prior art date
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JP2001333447A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Miyamoto
佳幸 宮本
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウェイクによるダクトロスを抑制することが
できる曲がりダクトを提供する。 【解決手段】 ガスタービンエンジンにおける曲がりダ
クト10において、流体の流れる方向に向けて流路面積
が大きくなる部分に断面視翼型の板状部材16を配置
し、前記断面視翼型の板状部材16が、全体をしてリン
グ状の形状を有し、ダクト内周壁とダクト外周壁との間
に設けられたストラットを介してダクト内に取り付けら
れ、ダクト内の圧力分布の偏りを抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ガスタービンエ
ンジンの曲がりダクトにおいて、ダクトロスを抑制する
曲がりダクトに関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、ガスタービンエンジン等に用
いられる曲がりダクトにおいて、外周側の流路面積が増
大している部分において、その前方に配置されたOGV
(アウトレットガイドヴェーン)の後方に発生するウェ
イク(流体の流れる途中に物体を置いた場合、その後方
に生じる流れ)が、ダクト外周側に集まることにより、
ダクトロスの増大を招いていた。しかし、この事実はあ
まり知られておらず、それ故、曲がりダクトのダクトロ
スについては、対策がとられていないのが現状である。
【0003】ここで、従来の曲がりダクトについて、図
面を用いて説明を行う。図3は、ガスタービンエンジン
の概略を示した断面図である。ガスタービンエンジン1
は、エアの流れる方向に見て、外部のエアを取り込み圧
縮するファン2と、その後方に配置され、エアの流れを
分流する曲がりダクト3と、該曲がりダクト3のエアの
うち、内周方向に分流されたエアが流れ込むコア部4
と、該コア部4で発生した排気ガスを排出するノズル5
とによって大略構成されている。
【0004】次に、図4は従来の曲がりダクト3の断面
図を示している。なお、図3と同じ構成要素については
同一の符号を付すものとする。曲がりダクト3は、エア
導入部6と、エア導入部6に設けられたOGV7と、内
周側への流れおよび外周側への流れにエアを分流する分
岐部8と、外周側のエア(矢印A)を導くための任意の
曲率を持ったバイパス部9とによって構成されている。
【0005】ファン2によって、エア導入部6に送り込
まれたエアは、エア導入部6に配置された固定翼である
OGV7によって整流され、分岐部8において、内周側
に送り込まれるエア(矢印B)と外周側に送り込まれる
エア(矢印C)とに分流させられ、外周側に流れるエア
は、任意の曲率を持ったバイパス部9を通過し、後方へ
排出されることとなる。
【0006】この際、バイパス部9において、曲がりダ
クト3が、外周側に膨らむ曲率を備えているため、その
曲率により、ダクト内において、外周側のエアの流速
が、内周側のエアの流速に比べて大きなものとなるた
め、外周側のエアの圧力は、内周側のエアの圧力に比べ
て小さなものとなる。
【0007】また、曲がりダクト3が、分岐部8の後方
において径が増大する形状を備えるため、バイパス部9
のダクト面積もまた、その径が最大となる位置まで、後
方に向かって増大することとなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の曲が
りダクト3では、エア導入部6に配置された固定翼であ
るOGV7の後方にウェイクが発生するが、これは即
ち、エア流れの速さ分布が発生することを意味してお
り、さらに、エアの静圧の分布が発生するということを
も意味している。したがって、上記のように、外周側の
エアの圧力が内周側の圧力に比べて小さいものとなって
いるため、OGV7の後方のウェイクのうち、速度成分
が小さい部分が外周側に集まることとなり、ダクトロス
が増大するという問題があった。
【0009】また、上記のように、曲がりダクト3の形
状が、流体の流れる方向に向かってバイパス部9のダク
ト面積が増大している形状となっているため、外周側に
集まったOGV7のウェイクが、ダクト面積の増加によ
ってさらに増大されることとなる。これによって、ウェ
イクによって生じるダクトロスが、さらに大きなものに
なるという問題があった。
【0010】この発明は、このような事情を考慮してな
されたもので、その目的は、ダクトロスを抑制すること
のできる曲がりダクトを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明は以下の手段を提供している。請求項1
に係る発明は、ガスタービンエンジンにおける曲がりダ
クトにおいて、流体の流れる方向に向けて流路面積が大
きくなる部分に、断面視翼型状の板状部材を配置するこ
とを特徴とする。
【0012】この発明に係る曲がりダクトにおいては、
ファンによって送り込まれたエアは、エア導入部に設置
されたOGVによって整流され、分岐部において内周側
と外周側に分流させられるが、この時、OGVの後方に
発生するウェイクが、バイパス部において、外周側と内
周側の圧力差によって、外周側に集まってしまい、これ
と同時に、曲がりダクトのこの部分の面積増大により、
ウェイクが増大されていた。これらのウェイクを、断面
視翼形状の板状部材によって整流することによって、曲
がりダクト内の圧力不均一を抑えることが可能となる。
言い換えれば、曲がりダクト内の圧力分布を平滑なもの
にすることができので、曲がりダクトの圧力損失を抑制
することができ、効率を向上させることが可能となる。
【0013】また、請求項2に係る発明は、請求項1に
記載の曲がりダクトにおいて、前記断面視翼型状の板状
部材が、全体としてリング状の形状を有し、ダクト内周
壁とダクト外周壁との間に設けられたストラットを介し
て、ダクト内エア流路に取り付けられることを特徴とす
る。
【0014】この発明に係る曲がりダクトにおいては、
内周側のダクト内周壁と外周側のダクト外周壁とを繋げ
るために設置されている既存のストラットを介して、全
体をしてリング形状を持ち、断面視翼形状の板状部材を
ダクト内に取り付けることができるため、必要な強度を
簡易な設計により得ることができるとともに、曲がりダ
クト内を流れるエアに対する抵抗の増大を最低限にとど
めて板状部材を配置することができる。したがって、曲
がりダクトの総合的な効率を向上させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照し、この発明の
一実施の形態について説明する。図1は、この発明を曲
がりダクトに適用した場合のものを示した概略図であ
る。図1に示す曲がりダクト10は、全体をしてエアが
流れるための流路としての形状を有しており、その部分
により、エア導入部11と、分岐部12と、バイパス部
13とに大別され、エア導入部11に配置されたOGV
14と、バイパス部13の面積増大部15に配置された
断面視翼形状のスプリッタ(板状部材)16とを備えて
構成されている。
【0016】図2は図1の曲がりダクト10の要部を示
したA−A断面図である。なお、図1と同じ構成要素に
ついては同一符号を付すものとする。図2に示した全体
をしてリング形状を持ち、断面視翼形状のスプリッタ1
6は、ダクト内のエア流路20において、ダクト内周壁
21とダクト外周壁22とを繋ぐために配置されたスト
ラット23にて支持される構造となっている。
【0017】図1に戻り、曲がりダクト10前方から、
ファン(図示せず)によってエア(矢印B)が送り込ま
れ、エア導入部11に配置されたOGV14によって整
流され、分岐部12において内周側に流れるエア(矢印
C)と外周側に流れるエア(矢印D)とに分流される。
内周側に分流されたエア(矢印C)はコアへと送り込ま
れ、外周側に分流されたエア(矢印D)は外周側に膨ら
む曲率を持ったバイパス部13を通過した後、後方から
排出される。
【0018】このうち、外周側に分流されたエア(矢印
D)について、上述の通り、バイパス部13が外周側に
膨らむ曲率を有しているため、ダクト内の外周側と内周
側において、エアの流速に差異が生じることとなる。す
なわち、外周側のエアの流速が、内周側のエアの流速と
比較して大きいものになり、このことは、外周側のエア
の圧力が、内周側のエアの圧力に比べて小さいものにな
るという、圧力分布の偏りが発生することを意味してい
る。
【0019】これにより、エア導入部11に配置された
OGV14の後方に発生するウェイクが、ダクト外周側
に集まることになり、さらにまた、バイパス部13の入
り口から、その径が最大となる部分においては、ダクト
内面積が増大しているため、集まったウェイクがさらに
増大されることとなる。
【0020】これに対して、面積増大部15に、全体を
してリング形状を持ち、断面視翼形状のスプリッタ16
を、ストラット23を介して配置することにより、この
部分のダクト内を流れるエアを整流し、ウェイクの偏り
を抑制する。このことは、圧力分布の偏りを抑制するこ
とと同じ意味を持ち、曲がりダクト10におけるダクト
ロスを減少させることが可能となる。ここで、スプリッ
タ16の断面形状については、外周側と内周側ともに曲
線で構成されており、外周側の曲線部分が、内周側の曲
線部分よりも長い構成とされている。
【0021】この実施の形態に係る曲がりダクト10に
よれば、曲がりダクト10の面積増大部15に、曲がり
ダクト10のダクト内周壁21とダクト外周壁22とを
繋ぐために配置されたストラット23を介して、全体を
してリング形状を備え、断面視翼形状のスプリッタ16
を配置するため、OGV14の後方に発生するウェイク
の偏りを整流して、ダクト内の圧力分布の偏りを抑制す
ることができる。したがって、曲がりダクト10のダク
トロスを抑制することができ、効率を向上させることが
できる。
【0022】また、既存のストラット23に、全体をし
てリング形状を備え、断面視翼形状のスプリッタ16を
取り付ける構造を有しているため、ダクト内を流れるエ
アに対する抵抗の増加を最低限度に抑えて必要な強度を
得られる。したがって、曲がりダクト10の総合的なダ
クトロスを抑制し、その効率を向上させることができ
る。
【0023】なお、上述した実施形態において示した各
構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発
明の趣旨から逸脱しない範囲において、設計要求等に基
づき種々変更可能である。この発明は、例えば以下のよ
うな変更をも含むものとする。
【0024】全体をしてリング形状を備え、断面視翼形
状のスプリッタ16については、その厚さ、長さ等の断
面形状、およびその取付角度等の設計要素を、ダクト内
を流れるエアに対する抵抗が大きくならない範囲で、設
計上必要なものに設定して良い。また、断面視翼形状の
スプリッタ16は、リング状に連続していない、各個独
立した形状として配置されても良い。さらに、ストラッ
ト23の形状、数については適宜設定して良い。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、曲がりダクトに、断面視翼形状の板状部材
を配置することによって、OGVの後方に発生するウェ
イクを整流し、ダクト内の圧力不均一を抑制することが
可能となる。したがって、曲がりダクトのダクトロスを
抑制することができ、効率を向上させることができる。
【0026】また、請求項2に係る発明によれば、曲が
りダクトに、全体をしてリング形状を備え、断面視翼形
状の板状部材を配置する際、既存のストラットに取り付
けることにより、ダクト内のエア流れに対して最小限の
抵抗の増加で、板状部材を配置することができる。した
がって、総合的な曲がりダクトの効率を向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態に係る曲がりダクトの
断面図である。
【図2】 図1における曲がりダクトの要部を示したA
−A断面図である。
【図3】 従来のガスタービンエンジンを示す断面図で
ある。
【図4】 従来の曲がりダクトを示す断面図である。
【符号の説明】
10 曲がりダクト 15 面積増大部(流路面積が大きくなる部分) 16 スプリッタ(板状部材) 20 エア流路 21 ダクト内周壁 22 ダクト外周壁 23 ストラット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスタービンエンジンにおける曲がりダ
    クトにおいて、 流体の流れる方向に向けて流路面積が大きくなる部分
    に、断面視翼型状の板状部材を配置することを特徴とす
    る曲がりダクト。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の曲がりダクトにおい
    て、 前記断面視翼型状の板状部材が、全体としてリング状の
    形状を有し、ダクト内周壁とダクト外周壁との間に設け
    られたストラットを介して、ダクト内エア流路に取り付
    けられることを特徴とする曲がりダクト。
JP2001333447A 2001-10-30 2001-10-30 曲がりダクト Pending JP2003138987A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100928595B1 (ko) * 2007-12-28 2009-11-26 삼성중공업 주식회사 덕트의 배기구조
JP2010223223A (ja) * 2009-03-19 2010-10-07 General Electric Co <Ge> 圧縮機ディフューザ
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CN110475948A (zh) * 2017-03-30 2019-11-19 三菱日立电力系统株式会社 燃气轮机

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