JP2003138680A - 金属製中空角柱の連結装置 - Google Patents

金属製中空角柱の連結装置

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JP2003138680A
JP2003138680A JP2001335501A JP2001335501A JP2003138680A JP 2003138680 A JP2003138680 A JP 2003138680A JP 2001335501 A JP2001335501 A JP 2001335501A JP 2001335501 A JP2001335501 A JP 2001335501A JP 2003138680 A JP2003138680 A JP 2003138680A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上下分割型の金属製中空角柱の連結装置とし
て、連結部材が、適用する中空角柱の前後幅と左右幅の
変化に対応可能で、嵩張らず、取り扱い性に優れ、運搬
及び保管のスペースを低減できるものを提供する。 【解決手段】 金属製中空角柱10の上下に分割された
柱部材11,12同士を連結枠1Aを介して突き合わせ
状態に連結する装置において、連結枠1Aが各々一枚の
金属板より折曲形成されて背面3b,3b同士で重ねた
一対の枠部材2A,2Aからなり、各枠部材2Aは基板
部3の左右両側より側板部4,4が前面3a側へハ字形
に張出すると共に前面側へ切り起こし形成された柱掛止
片5を備え、連結枠1Aの半部を一方の柱部材12の端
面開口部12aに挿嵌して、柱掛止片5を柱部材12の
開口端縁12bに掛止させ、この連結枠1Aの残る半部
を他方の柱部材11の端面開口部11aに挿嵌するよう
にしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高層建築における
間仕切り壁の下地材等に多用される上下分割型の金属製
中空角柱の連結装置に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】一般的に、建物の間仕切り壁
は、上ランナーと称する天井面側の断面下向き開放コ字
形の金属製チャンネル材と、下ランナーと称する床面側
の断面上向き開放コ字形の金属製チャンネル材との間
に、スタッドと称する金属製中空角柱を適当間隔を置い
て立設して壁下地を構築し、この壁下地の室内側面に壁
面ボードをビス等で固着するようになっている。
【0003】しかして、高層建築等の間仕切り壁では、
建物躯体完成後の内装工事によって設けるのが普通であ
り、また改装工事で新設、移設、取り換え、取壊しを行
うことも多々あり、これら工事に際して前記壁下地の材
料を搬出入するが、とりわけ前記の中空角柱は概して長
尺であるため、施工部位が上層階にある場合、そのまま
では建物に付属するエレベーターに入り切らず、階段を
利用しても運搬に困難を伴う。そこで、従来において
は、この中空角柱を上下に分割した形態とし、施工時に
上下の柱部材間にわたって角筒状の連結部材を圧嵌する
ことにより、両柱部材を連結して一本の柱とする方法が
多用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の角筒状の連結部材は、適用する中空角柱に対応した
断面形状及び寸法を有する必要があるが、前記壁下地に
用いる中空角柱には前後幅と左右幅の異なる種々の品種
が存在するため、これら品種毎に専用のものを用意せね
ばならず、それだけ製作コストが高く付くと共に、角筒
状で嵩張るために取り扱い性が悪い上、運搬及び保管時
にスペースを取ってコスト高になるという難点があっ
た。
【0005】本発明は、上述の情況に鑑み、上下分割型
の金属製中空角柱の連結装置として、連結部材が、適用
する中空角柱の前後幅と左右幅の変化に対応可能で、且
つ嵩張らず、取り扱い性に優れ、その運搬及び保管のス
ペースを低減できるものを提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係る金属製中空角柱の連結装置
は、図面の参照符号を付して示せば、金属製中空角柱1
0の上下に分割された柱部材11,12同士を連結枠1
A(1B)を介して突き合わせ状態に連結する装置であ
って、前記連結枠1A(1B)は、各々一枚の金属板よ
り折曲形成された上下方向に長い一対の枠部材2A,2
A(2B,2B)からなり、各枠部材2A(2B)は、
基板部3と、この基板部3の左右両側より基板部前面3
a側へ張出して、且つ互いの間隔が前方へ向けて拡大す
るハ字形に配置した左右の側板部4,4と、前記基板部
の上下方向中間位置より前面側へ切り起こし形成され
て、前記両側板部4,4よりも前方へ突出する柱掛止片
5とを備え、前記上下の柱部材11,12の一方12の
端面開口部12aに、両枠部材2A,2A(2B,2
B)を基板部3の背面3b,3b同士で重ねた連結枠1
A(1B)の半部1aを、両枠材2A,2A(2B,2
B)の左右側板部4…の側端縁が該柱部材12の四隅部
10a…に各々当接する状態で挿嵌し、前記柱掛止片5
を当該柱部材12の開口端縁12bに掛止させると共
に、この連結枠1A(1B)の残る半部1bを他方の柱
部材11の端面開口部11aに挿嵌することにより、上
下の柱部材11,12同士を突き合わせ状態に連結する
ように構成されてなる。
【0007】上記構成によれば、金属製中空角柱10の
上下の柱部材11,12同士は、互いの端面間に連結枠
1A(1B)の枠部材2A,2A(2B,2B)の柱掛
止片5,5を挟んだ形で突き合わせ状態に連結される。
この連結部分においては、両柱部材11,12間にわた
って連結枠1が嵌入し、該連結枠1A(1B)の枠部材
2A,2A(2B,2B)の左右側板部4…の側端縁が
四隅部10a…に各々当接していることから、連結部分
が高強度でがたつきのないものとなる。また、連結枠1
A(1B)における枠部材2A,2A(2B,2B)の
左右側板部4…の側端縁4箇所を結ぶ矩形の大きさを、
適用対象の中空角柱10の内側矩形よりも僅かに大きく
設定しておき、金属板より構成される両枠部材2A,2
A(2B,2B)の弾性変形性を利用して柱部材11,
12に圧入する構成とすれば、左右側板部4…の側端縁
4箇所が柱部材11,12の四隅部4b…に押接するか
ら、該連結枠1A(1B)が両柱部材11,12に対し
てより強固に一体化することになる。
【0008】しかして、連結枠1A(1B)は、各枠部
材2A(2B)の基板部3に対する両側板部4,4の曲
げ角度により、前記の側端縁4箇所を結ぶ矩形の前後幅
と左右幅が変化するから、適用する中空角柱10の前後
幅と左右幅の変化に対応できる。一方、連結枠1A(1
B)の枠部材2A(2B)は、基板部3の左右両側より
左右側板部4,4が互いの間隔を前方へ向けて拡大する
ハ字形に張出した形状であるから、その複数枚を同じ向
きで嵩の低い形に重ねることができる。
【0009】請求項2の発明は、上記請求項1の金属製
中空角柱の連結装置において、前記連結枠1A(1B)
の一対の枠部材2A,2A(2B,2B)が同一部材か
らなる構成としている。この場合、連結枠1A(1B)
の構成部材が単一種となるから、その製作コストが低減
される。
【0010】請求項3の発明は、上記請求項1又は2の
金属製中空角柱の連結装置において、前記連結枠1A
(1B)の各枠部材2A(2B)は、基板部3の上下一
方側に前面側へ切り起こし形成された枠掛止片6を有す
ると共に、上下他方側に組み合わせ相手の枠部材2A
(2B)の当該枠掛止片6を挿嵌させる掛止孔7を有し
てなる構成としている。この構成では、連結枠1A(1
B)は、一対の枠部材2A,2A(2B,2B)が互い
の枠掛止片6,6を相手の掛止孔7,7に挿嵌すること
によって相互にずれない状態になるから、連結操作にお
いて両枠部材2A,2A(2B,2B)を一体物として
取り扱うことができる。
【0011】請求項4の発明は、上記請求項1〜3のい
ずれかの金属製中空角柱の連結装置において、前記連結
枠1A(1B)の各枠部材2A(2B)は、両側板部
4,4が少なくとも1段の曲折部41を有する構成とし
ている。この場合、連結枠1A(1B)は、曲折部41
における曲げ角度と基板部3に対する両側板部4,4の
曲げ角度の調整により、計4枚の側板部4…の側端縁を
結ぶ矩形の前後幅と左右幅を大きく変化させることが可
能となる。
【0012】請求項5の発明は、上記請求項1〜3のい
ずれかの金属製中空角柱の連結装置において、前記連結
枠1A(1B)を介して連結された上下の柱部材11,
12の端面間より外側へ突出する前記柱掛止片5,5の
先端部5a,5aが、柱部材11,12の外側面に沿う
ように折曲されてなる構成としている。この場合、折曲
した掛止片5,5の先端部5a,5aにより、連結部分
での両柱部材11,12の水平方向への位置ずれが阻止
される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る金属製中空角
柱の連結装置の実施例について、図面を参照して具体的
に説明する。図1(イ)は第一実施例の連結装置に用い
る連結枠1Aの枠部材2Aの原材である打ち抜き加工を
施した略矩形の金属板A、同図(ロ)は該金属板Aの曲
げ加工にて製作した枠部材2Aを示す。また、図2
(イ)は第二実施例の連結装置に用いる連結枠1Bの枠
部材2Aの原材である打ち抜き加工を施した略矩形の金
属板B、同図(ロ)は該金属板Aの曲げ加工にて製作し
た枠部材2Bを示す。
【0014】金属板Aは、長手方向の中間位置に柱掛止
片5の切り起こし用U字孔50、長手方向一端側に枠掛
止片6の切り起こし用U字孔60、長手方向他端側に矩
形の掛止孔7が、幅方向の中央線に沿って並ぶようにそ
れぞれ打ち抜き形成されると共に、長手方向に沿う両側
縁の両端部がアール状に形成されている。なお、柱掛止
片5の基端は金属板Aの長手方向の中点に位置し、また
枠掛止片6の基端と掛止孔7とは金属板Aの長手方向の
端から当距離に設定されている。また、柱掛止片5の先
端寄りの位置には、その幅方向に沿う浅い凹条51が打
ち抜き加工に伴うプレスによって形成されている。しか
して、この金属板Aから、図1(イ)に表れる面を前面
として、図示の破線gを谷折り、破線mを山折りとする
曲げ加工により、図1(ロ)に示す枠部材2Aが作製さ
れる。
【0015】枠部材2Aは、金属板Aの幅方向の中央部
を基板部3として、この基板部3の左右両側より側板部
4,4が互いの間隔を前方へ向けて拡大するハ字形をな
すように張出すると共に、長い舌片状の柱掛止片5が前
面3a側へ、短い舌片状の枠掛止片6が背面3b側へそ
れぞれ基板部3に対して垂直に引き起こし形成されてい
る。そして、各側板部4は、二段折曲により、基板部3
に続く広幅の基部4aと、該基部4aから左右方向外側
へ延出する中間部4bと、該中間部4bより斜め前方へ
張出する先縁部4cとからなっている。
【0016】一方、金属板Bは、柱掛止片5の切り起こ
し用U字孔50、枠掛止片6の切り起こし用U字孔6
0、掛止孔7が金属板Aと同様の配置で打ち抜き形成さ
れているが、長手方向に沿う両側縁には、その中央部を
除いて一定間隔置きに短い切り込み40…が形成されて
いる。そして、各切り込み40における金属板長手方向
先端側に臨む端縁がアール状に形成されている。そし
て、この金属板Bから、図2(イ)に表れる面を前面と
して、図示の破線gを谷折り、破線mを山折りとする曲
げ加工により、図2(ロ)に示す枠部材2Bが作製され
る。
【0017】枠部材2Bは、枠部材2Aと同様に、金属
板Bの幅方向の中央部を基板部3として、この基板部3
の左右両側より側板部4,4が互いの間隔を前方へ向け
て拡大するハ字形をなすように張出すると共に、柱掛止
片5が前面3a側へ、枠掛止片6が背面3b側へそれぞ
れ基板部3に対して垂直に引き起こし形成されている。
しかるに、各側板部4は、基板部3に続く広幅の基部4
aと、該基部4aから曲折して左右方向外側へ延出する
中間部4bとを有するが、切り込み40…にて区割され
た先縁部においては中間部4bの延長方向に突出する突
片4dと前方へ突出する突片eとが交互に配置してい
る。
【0018】第一実施例の連結装置に用いる連結枠1A
は、図3及び図4に示すように、上下を逆した2本の枠
部材2A,2Aが、互いの枠掛止片6を相手の掛止孔7
に挿嵌して背面3b,3b側同士で重なった形になって
いる。この連結枠1Aにて金属製中空角柱10の上下に
分割された柱部材11,12(図5,図6参照)同士を
連結するには、図4及び図5に示すように、一方(ここ
では下側)の柱部材12の端面開口部12aに、両枠材
2A,2Aの左右側板部4…の側端縁が該柱部材12の
四隅部10a…に各々当接する状態で半部1aを挿嵌
し、柱掛止片5,5を当該柱部材12の開口端縁12b
に掛止させると共に、この連結枠1Aの残る半部1bを
他方(上側)の柱部材11の端面開口部11aに挿嵌す
る。
【0019】これにより、上下の柱部材11,12同士
は、互いの端面間に連結枠1Aの枠部材2A,2Aの柱
掛止片5,5を挟んだ形で突き合わせ状態に連結され
る。しかる後、両柱部材11,12の端面間より外側へ
突出する柱掛止片5,5の先端部5a,5aを、図6に
示すように、凹条51を利用して互いに上下逆方向に折
り曲げ、柱部材11,12の外側面に沿うように折曲し
て連結を完了する。図7は、この連結部分を上方から見
た状態を示す。
【0020】かくして上下の柱部材11,12同士を連
結した金属製中空角柱10は、両柱部材11,12間に
わたって連結枠1Aが嵌入し、該連結枠1Aの枠部材2
A,2Aの左右側板部4…の側端縁が図7の如く四隅部
10a…に各々当接していることから、連結部分が高強
度でがたつきのないものとなり、側方からの外力を受け
ても連結部分で折れ曲がるような懸念はない。また、柱
掛止片5,5の先端部5a,5aが柱部材11,12の
外側面に沿うように折曲されているため、連結部分での
両柱部材11,12の水平方向への位置ずれも確実に防
止される。なお、連結部分には両柱部材11,12の引
き離し方向に対する移動抑止は働かないが、柱では上か
ら下への荷重がかかるのみで引き離し方向の力は作用し
ないから、全く支障を生じず、逆に改装工事で柱を撤去
する際に両柱部材11,12を簡単に分離して解体でき
るという利点に繋がる。
【0021】また、上記構成において、連結枠1Aにお
ける枠部材2A,2Aの左右側板部4…の側端縁4箇所
を結ぶ矩形の大きさを、適用対象の中空角柱10の内側
矩形よりも僅かに大きく設定しておき、金属板より構成
される両枠部材2A,2Aの弾性変形性を利用して柱部
材11,12に圧入するようにすれば、左右側板部4…
の側端縁4箇所が柱部材11,12の四隅部4b…に押
接し、もって該連結枠1Aが両柱部材11,12に対し
てより強固に一体化するから、連結部分の強度をより大
きくすることが可能となる。
【0022】なお、上記の連結作業においては、連結枠
1Aの一対の枠部材2A,2Aが互いの枠掛止片6,6
を相手の掛止孔7,7に挿嵌して相互にずれない状態に
なっているから、両枠部材2A,2Aを一体物として容
易に柱部材11,12へ挿嵌することができ、高い作業
能率が得られる。
【0023】更に、連結枠1Aは、各枠部材2Aにおけ
る基板部3と両側板部4,4との曲折部30(図3参
照)の曲げ角度、ならびに各側板部4の2段の曲折部4
1,42(図3参照)の曲げ角度により、側端縁4箇所
を結ぶ矩形の前後幅と左右幅が変化するから、適用する
中空角柱10の前後幅と左右幅の変化に対応できる。す
なわち、曲折部30の曲げ角度を小さくすれば、前記矩
形の前後幅が拡大する一方で左右幅は縮小し、逆に曲げ
角度を大きくすれば、同前後幅が縮小して左右幅は拡大
する。また、側板部4の2段の曲折部41,42の曲げ
角度を小さくすれば、前記矩形の前後幅及び左右幅が共
に拡大し、逆に曲げ角度を大きくすれば、同前後幅及び
左右幅が共に縮小する。従って、これら曲折部30,4
1,42の曲げ角度の組み合わせ設定により、打ち抜き
加工した同じ寸法及び形状の金属板Aから得られる枠部
材2Aを用いて、前後幅と左右幅が種々異なる中空角柱
10の上下柱部材11,12を連結することが可能であ
る。
【0024】一方、第二実施例の連結装置に用いる連結
枠1Bは、図8に示すように、前記連結枠1Aと同様
に、上下を逆した2本の枠部材2B,2Bを互いの枠掛
止片6が相手の掛止孔7に挿嵌して背面3b,3b側同
士で重なる形とし、その半部を金属製中空角柱10の上
下に分割された柱部材11,12の一方の端面開口部1
2aに挿嵌したのち、残る半部を他方の端面開口部11
aに挿嵌し(第一実施例の図4,図5を参照)、次いで
両柱部材11,12の端面間より外側へ突出する柱掛止
片5,5の先端部5a,5aを互いに上下逆方向に折り
曲げ(第一実施例の図6を参照)、図9に示すように柱
部材11,12の外側面に沿うように折曲して連結を完
了する。
【0025】かくして上下の柱部材11,12同士を連
結した金属製中空角柱10では、前記第一実施例の場合
と同様に両柱部材11,12間にわたって連結枠1Bが
嵌入しているが、図9に示すように、各四隅部10aに
おいて各枠部材2Bの各側板部4の突片4d…と突片4
e…とが隣接する両側の内面にそれぞれ当接した状態と
なり、もって連結部分がより高強度でがたつきのないも
のとなる。しかして、この第二実施例においても、連結
枠1Bにおける枠部材2B,2Bの左右側板部4…の側
端縁4箇所を結ぶ矩形の大きさを、適用対象の中空角柱
10の内側矩形よりも僅かに大きく設定しておき、両枠
部材2B,2Bの弾性変形性を利用して柱部材11,1
2に圧入することにより、該連結枠1Bを両柱部材1
1,12に対してより強固に一体化させて連結部分の強
度を増大できる。
【0026】また、この第二実施例においても、連結枠
1Bは、一対の枠部材2B,2Bが相互にずれない状態
になるから、両枠部材2B,2Bを一体物として容易に
柱部材11,12に挿嵌できると共に、各枠部材2Bに
おける基板部3と側板部4との曲折部30、各側板部4
の基部4aと中間部4bとの曲折部41、中間部4bと
突片4e…との曲折部43…、の曲げ角度によって側端
縁4箇所を結ぶ矩形の前後幅と左右幅を適宜調整するこ
とにより、打ち抜き加工した同じ寸法及び形状の金属板
Bから得られる枠部材2Bを用いて、前後幅と左右幅が
種々異なる中空角柱10の上下柱部材11,12を連結
することが可能である。
【0027】しかして、これら連結装置に使用する連結
枠1A,1Bは、それを構成する一対の枠部材2A,2
A、枠部材2B,2Bとして同一のものを用いることが
でき、しかも既述のように打ち抜き加工した同じ寸法及
び形状の金属板A,Bから得られる枠部材2A,2Bを
用いて、前後幅と左右幅が種々異なる中空角柱10の上
下柱部材11,12を連結することも可能であるため、
製造工程の画一化と量産効果によって製作コストの大幅
な低減を図ることができる。
【0028】また、これら枠部材2A,2Bは、基板部
3の左右両側より左右側板部4,4が互いの間隔を前方
へ向けて拡大するハ字形に張出した形状であるから、図
10(イ)(ロ)示すように、その複数枚を同じ向きで
嵩の低い形に重ねることができる。なお、図3及び図8
に示すように、各枠部材2A,2Bには柱掛止片5及び
枠掛止片6の引き起こしによって基板部3に矩形孔5
2,61が存在するから、上記の重ね合わせにおいて
は、各枠部材2A,2Bの柱掛止片5及び枠掛止片6
も、厚み分だけ枠部材長手方向にずれる形で矩形孔5
2,61に突入して重なることになる。従って、これら
枠部材2A,2Bは、その複数枚を嵩張らない状態に重
ねて容易に持ち運びできると共に、同様の積み重ねによ
って運搬や保管のスペースを小さくでき、もって運搬コ
スト及び保管コストを大幅に低減することが可能とな
る。
【0029】上記第一及び第二実施例では金属製中空角
柱10を図面の簡略化のために単なる角筒状として示し
たが、実際には耐曲げ強度を付与するために各周壁に長
手方向に沿う凹凸状のリブが設けたものが一般的であ
り、本発明の連結装置がこのようなリブ付きの中空角柱
10に適用できることは言うまでもない。また、本発明
でいう金属製中空角柱10は、一側面が開放したチャン
ネル型で、且つ開放側に互いに対向方向に突出する突縁
部を有するものを包含している。このようなチャンネル
型の中空角柱10では、その開放方向によっては一対の
枠部材2A,2Aあるいは2B,2Bの一方の柱掛止片
5が開放側に向く場合もあるが、既述の第一及び第二実
施例のように両枠部材2A,2Aあるいは2B,2Bが
相互に掛止される構成とすれば、他方の柱掛止片5のみ
が上下の柱部材11,12の端面間に挟まる形でも充分
に連結機能を果たすことが可能である。
【0030】また、上記第一及び第二実施例の連結枠1
A,1Bに用いる枠部材2A,2Bは共に側板部4が2
段に曲折した形状であるが、本発明の請求項1の構成で
は側板部4が曲折していない形態と1段に曲折した形態
をも包含する。だだし、側板部4の曲折段数が多いほ
ど、各曲折部の曲げ角度による側端縁4箇所を結ぶ矩形
の前後幅と左右幅の可変範囲が大きくなるから、側板部
4が少なくとも1段の曲折部を有することが望ましい。
【0031】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、上下分割型の
金属製中空角柱の連結装置として、連結部材が一対の枠
部材より構成されて汎用性に優れる上に低コストで製作
でき、適用する中空角柱の前後幅と左右幅の変化に対応
可能で、且つ嵩張らず、取り扱い性に優れると共に、そ
の運搬及び保管のスペースを小さくし、もって運搬及び
保管コストも低減できるものが提供される。
【0032】請求項2の発明によれば、上記の連結装置
において、前記連結枠の一対の枠部材が同一部材からな
るため、その製作コストをより低減できるという利点が
ある。
【0033】請求項3の発明によれば、上記の連結装置
において、前記連結枠の一対の枠部材を互いに掛止して
相互にずれない一体物として取り扱うことができるた
め、柱部材への挿嵌操作が容易になるという利点かあ
る。
【0034】請求項4の発明によれば、上記の連結装置
において、前記連結枠の各枠部材の両側板部が少なくと
も1段の曲折部を有する構成であることから、適用する
中空角柱の前後幅と左右幅の更に大きい変化にも対応で
きるという利点がある。
【0035】請求項5の発明によれば、上記の連結装置
において、連結枠における枠部材の柱掛止片の先端部を
柱部材の外側面に沿うように折曲する構成としているか
ら、連結部分での上下の柱部材の水平方向への位置ずれ
を確実に防止できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る金属製中空角柱の連結装置の第
一実施例に用いる連結枠の枠部材を示し、(イ)は同枠
部材の曲げ加工前の原材である金属板の平面図、(ロ)
は同枠部材の一端側から見た平面図である。
【図2】 本発明に係る金属製中空角柱の連結装置の第
二実施例に用いる連結枠の枠部材を示し、(イ)は同枠
部材の曲げ加工前の原材である金属板の平面図、(ロ)
は同枠部材の一端側から見た平面図である。
【図3】 前記第一実施例に用いる連結枠の一対の枠部
材を示す斜視図である。
【図4】 同第一実施例における連結枠の一方の柱部材
に対する挿嵌操作を示す斜視図である。
【図5】 同第一実施例における連結枠の他方の柱部材
に対する挿嵌操作を示す斜視図である。
【図6】 同第一実施例における連結後の金属製中空角
柱の連結部を示す縦断側面図である。
【図7】 同第一実施例における連結後の金属製中空角
柱の連結部を上方から見た横断平面図である。
【図8】 本発明に係る金属製中空角柱の連結装置の第
二実施例に用いる連結枠の一対の枠部材を示す斜視図で
ある。
【図9】 同第二実施例における連結後の金属製中空角
柱の連結部を上方から見た横断平面図である。
【図10】 本発明に係る金属製中空角柱の連結装置に
用いる連結枠の枠部材の積み重ね状態を示し、(イ)は
第一実施例に用いる連結枠の枠部材の正面図、(ロ)は
第二実施例に用いる連結枠の枠部材の正面図である。
【符号の説明】
1A,1B 連結枠 10a 隅部 2A,2B 枠部材 3 基板部 3a 前面 3b 背面 30 曲折部 4 側板部 41〜43 曲折部 5 柱掛止片 5a 先端部 6 枠掛止片 7 掛止孔 10 金属製中空角柱 10a 隅部 11,12 柱部材 11a,12a 端面開口部 12b 開口端縁 A,B 金属板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製中空角柱の上下に分割された柱部
    材同士を連結枠を介して突き合わせ状態に連結する装置
    であって、 前記連結枠は、各々一枚の金属板より折曲形成された上
    下方向に長い一対の枠部材からなり、 各枠部材は、基板部と、この基板部の左右両側より基板
    部前面側へ張出して、且つ互いの間隔が前方へ向けて拡
    大するハ字形に配置した左右の側板部と、前記基板部の
    上下方向中間位置より前面側へ切り起こし形成されて、
    前記両側板部よりも前方へ突出する柱掛止片とを備え、 前記上下の柱部材の一方の端面開口部に、両枠部材を基
    板部の背面同士で重ねた連結枠の半部を、両枠材の左右
    側板部の側端縁が該柱部材の四隅部に各々当接する状態
    で挿嵌し、前記柱掛止片を当該柱部材の開口端縁に掛止
    させると共に、この連結枠の残る半部を他方の柱部材の
    端面開口部に挿嵌することにより、上下の柱部材同士を
    突き合わせ状態に連結するように構成されてなる金属製
    中空角柱の連結装置。
  2. 【請求項2】 前記連結枠の一対の枠部材が同一部材か
    らなる請求項1記載の金属製中空角柱の連結装置。
  3. 【請求項3】 前記連結枠の各枠部材は、基板部の上下
    一方側に前面側へ切り起こし形成された枠掛止片を有す
    ると共に、上下他方側に組み合わせ相手の枠部材の当該
    枠掛止片を挿嵌させる掛止孔を有してなる請求項1又は
    2に記載の金属製中空角柱の連結装置。
  4. 【請求項4】 前記連結枠の各枠部材は、両側板部が少
    なくとも1段の曲折部を有する請求項1〜3のいずれか
    に記載の金属製中空角柱の連結装置。
  5. 【請求項5】 前記連結枠を介して連結された上下の柱
    部材の端面間より外側へ突出する前記柱掛止片の先端部
    が、柱部材の外側面に沿うように折曲されてなる請求項
    1〜4のいずれかに記載の金属製中空角柱の連結装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103711762A (zh) * 2014-01-04 2014-04-09 李理 一种组合式货架的支架连接器
JP2015031333A (ja) * 2013-08-01 2015-02-16 株式会社岡村製作所 継手具、継ぎ足し部材、接続体、什器、及び継手具の製造方法

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