JP2003138668A - 断熱材 - Google Patents

断熱材

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JP2003138668A
JP2003138668A JP2001337996A JP2001337996A JP2003138668A JP 2003138668 A JP2003138668 A JP 2003138668A JP 2001337996 A JP2001337996 A JP 2001337996A JP 2001337996 A JP2001337996 A JP 2001337996A JP 2003138668 A JP2003138668 A JP 2003138668A
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heat insulating
sound absorbing
insulating material
base material
recess
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JP2001337996A
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Teruo Ito
輝雄 伊東
Masaru Kagitani
勝 鍵谷
Chiaki Kano
千秋 狩野
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Yuka Sansho KK
Original Assignee
Yuka Sansho KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遮音性能および断熱性能に優れた断熱材を提
供することである。 【解決手段】 断熱材1は、裏打ち材2の下面に熱可塑
性発泡樹脂からなる下地材3が設けられ、該下地材3の
下面に吸音凹部5が適宜間隔ごとに設けられてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内壁、天井および床
面などに設置される断熱材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄筋コンクリートの構造物では、冬期に
おけるRC躯体の熱橋による結露を防ぐために、内壁、
天井および床面に断熱材を張っている。この断熱材18
としては、施工性を考慮して、図8に示すように、発泡
プラスチック材20に石膏ボード19などを張り付けた
ものが使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の断熱材
は断熱性能、耐火性能および結露防止性能などが優れて
いるが、遮音性能が悪く、居室内で発生した音エネルギ
ーが石膏ボードなどで励起され、発泡プラスチック材が
バネとなって共振現象が発生して隣戸や上下階に空気音
透過してしまうという問題があった。また上記の断熱材
自体のコインシデンス効果によって、上記共振とは異な
る周波数帯域で空気音透過が発生してしまうという問題
があった。
【0004】本発明はこれらの問題に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、遮音性能および断熱性能に優れ
た断熱材を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めの本願発明の要旨は、裏打ち材の下面に熱可塑性発泡
樹脂からなる下地材が設けられ、該下地材の下面に吸音
凹部が適宜間隔ごとに設けられたことを特徴とする。ま
た吸音凹部はスリット、波形凹部、蜂の巣形凹部、円形
凹部、矩形凹部のうちのいずれかである。また下地材の
上面には適宜幅の桟木が埋め込まれている。また下地材
の下面に吸音凹部を覆うようにして吸音材が設けられて
いる。また吸音材は多孔質発泡樹脂成形材、グラスウー
ル、ロックウールのうちのいずれかである。また下地材
はエラスティックな独立気泡の熱可塑性発泡樹脂で形成
されている。
【0006】熱可塑性発泡樹脂からなる下地材の下面に
吸音凹部が設けられたことにより、内壁、床、天井など
に張り付けられて遮音性能および断熱性能を高めること
ができる。またスリット、波形凹部、蜂の巣形凹部、円
形凹部、矩形凹部などの吸音凹部は空気透過音を乱反射
させるので遮音性能が高められる。また裏打ち材が桟木
によって下地材に釘止めできる。また吸音材で音エネル
ギーを吸収するので遮音性能がより一層高められる。ま
たエラスティックな独立気泡の熱可塑性発泡樹脂で形成
された下地材自体が吸音性能を発揮する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の断熱材の実施の形
態を図面に基づいて説明する。また各実施の形態におい
て同じ構成は同じ符号を付して説明し、異なった構成に
のみ異なった符号を付して説明する。本願発明の断熱材
は遮音性能および断熱性能を高めるために、コンクリー
ト構造物の内壁、天井および床面に設置されるものであ
る。
【0008】図1および2は第1の実施の形態の断熱材
1を示したものである。この断熱材1は、石膏ボードな
どの裏打ち材2の下面に押出発泡ポリスチレンや発泡ウ
レタンなどの熱可塑性発泡樹脂からなる下地材3が接着
されて形成されている。この下地材3は下面に吸音凹部
5としてのスリット6が形成され、この吸音凹部5が内
壁、床、天井などに接着剤で張り付けられて吸音空間層
として働く。また下地材3はバネ定数が30×106N
/m2以下のエラスティックな独立気泡の熱可塑性発泡
樹脂で形成することもでき、このエラスティックな独立
気泡の熱可塑性発泡樹脂として高密度ポリエチレン、線
状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、プロピレン・
エチレン共重合体、スチレン・ポリエチレン共重合体な
どからなる密度が8〜40g/lの発泡形成体が使用さ
れる。このようなエラスティックな下地材3と吸音凹部
5とにより、室内で発生した音エネルギーによって励起
された裏打ち材の共振現象による空気音透過を防ぐとと
もに、断熱性能も高められる。
【0009】また図3は第2の実施の形態の断熱材7を
示したものである。この断熱材7は、吸音凹部5を波形
凹部8にしたものであり、これ以外は第1の実施の形態
の断熱材1と同じ構成である。このような波形凹部8に
より空気透過音などが乱反射されて振動エネルギーが減
衰されるので遮音性能が高められる。
【0010】また図4は第3の実施の形態の断熱材9を
示したものである。この断熱材9は吸音凹部5を蜂の巣
形凹部10、すなわちハニカム形状にしたものであり、
これ以外は第1の実施の形態の断熱材1と同じ構成であ
る。このようにハニカム形状の吸音凹部10にすると、
この平面六角形の凹部10によって前記と同様に遮音性
能が高められる。なお、この凹部10は同図の(3)に
示すように、下地材3全体を貫通して形成することもで
きる。
【0011】また図5は第4の実施の形態の断熱材11
を示したものである。この断熱材11も前記と同様に、
吸音凹部5として円形凹部12を設けたものであり、前
記と同じ効果を奏することができる。また、この凹部1
2も前図の(3)に示すように、下地材3全体を貫通し
て形成することができる。なお、この円形凹部12の他
に矩形凹部を形成することもでき、前記と同じ効果を奏
する。
【0012】また図6は、第5の実施の形態の断熱材1
3を示したものである。この断熱材13は、第1の実施
の形態の断熱材1における下地材3の下面に多孔質発泡
樹脂成形材やグラスウールなどの吸音材14を張り付け
たものであり、これ以外は第1の実施の形態の断熱材1
と同じ構成である。この吸音材14と吸音凹部5とによ
って音エネルギーが吸収されるので遮音性能がより一層
高められる。また吸音材14は裏打ち材2と下地材3と
の間に設けることもでき、特に、図4の(1)のよう
に、凹部10が下地材3を貫通した場合は遮音性能が高
められる。なお、この吸音材14は、第2〜4の実施の
形態の断熱材7、9、11における下地材3の下面、ま
たは裏打ち材2と下地材3との間にも張り付けることが
できる。
【0013】また図7は、第6の実施の形態の断熱材1
5を示したものである。この断熱材15は裏打ち材2を
釘止めできるように、下地材3の上面に桟木16を埋め
込んだものであり、これ以外は第1の実施の形態の断熱
材1と同じ構成である。この桟木16により、裏打ち材
2を下地材3に接着剤ではなく、現場において釘17で
止めることができる。なお、この桟木16も、第2〜5
の実施の形態の断熱材7、9、11、13における下地
材3に埋め込むことができる。
【0014】
【発明の効果】熱可塑性発泡樹脂からなる下地材の下面
に吸音凹部が設けられたことにより、遮音性能および断
熱性能が高められる。
【0015】スリット、波形凹部、蜂の巣形凹部、円形
凹部などの吸音凹部は空気透過音を乱反射させるので遮
音性能が高められる。
【0016】裏打ち材が桟木によって下地材に釘止めで
きる。
【0017】吸音材と吸音凹部とで空気透過音を吸収す
るので、遮音性能がより一層高められる。
【0018】エラスティックな独立気泡の熱可塑性発泡
樹脂で形成された下地材自体が吸音性能を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の断熱材の斜視図である。
【図2】(1)は図1の長辺方向の断面図、(2)は同
短辺方向の断面図、(3)は同底面図である。
【図3】(1)は第2の実施の形態の断熱材の長辺方向
の断面図、(2)は同短辺方向の断面図である。
【図4】(1)は第3の実施の形態の断熱材の底面図、
(2)は同長辺方向の断面図、(3)は凹部が下地材を
貫通した断熱材の長辺方向の断面図である。
【図5】(1)は第4の実施の形態の断熱材の底面図、
(2)は同長辺方向の断面図である。
【図6】第5の実施の形態の断熱材の斜視図である。
【図7】第6の実施の形態の断熱材の断面図である。
【図8】従来の断熱材の断面図である。
【符号の説明】
1、7、9、11、13、15、18 断熱材 2 裏打ち材 3 下地材 5 吸音凹部 6 スリット 8 波形凹部 10 蜂の巣形凹部 12 円形凹部 14 吸音材 16 桟木 17 釘 19 石膏ボード 20 熱可塑性樹脂材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E04C 2/30 E04C 2/30 J (72)発明者 狩野 千秋 東京都中央区日本橋馬喰町1丁目5番4号 油化三昌株式会社内 Fターム(参考) 2E001 DD01 DF04 GA17 HA32 HA33 HD01 HF11 HF15 2E162 CA31 CA35 CD01 4F100 AC10B AK01B AK04 AT00A BA02 BA07 DD01B DJ01B GB08 JB16B JH01B JJ02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏打ち材の下面に熱可塑性発泡樹脂から
    なる下地材が設けられ、該下地材の下面に吸音凹部が適
    宜間隔ごとに設けられたことを特徴とする断熱材。
  2. 【請求項2】 吸音凹部はスリット、波形凹部、蜂の巣
    形凹部、円形凹部、矩形凹部のうちのいずれかであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の断熱材。
  3. 【請求項3】 下地材の上面には適宜幅の桟木が埋め込
    まれたことを特徴とする請求項1または2に記載の断熱
    材。
  4. 【請求項4】 下地材の下面に吸音凹部を覆うようにし
    て吸音材が設けられたことを特徴とする請求項1〜3の
    いずれかに記載の断熱材。
  5. 【請求項5】 吸音材は多孔質発泡樹脂成形材、グラス
    ウール、ロックウールうちのいずれかであることを特徴
    とする請求項4に記載の断熱材。
  6. 【請求項6】 下地材はエラスティックな独立気泡の熱
    可塑性発泡樹脂で形成されたことを特徴とする請求項1
    〜5のいずれかに記載の断熱材。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007040461A1 (en) * 2005-10-05 2007-04-12 Jee Keng James Lim Composite cement-foam panel and roof deck system
JP2010248853A (ja) * 2009-04-20 2010-11-04 Junichi Shimizu 間仕切壁用の遮音・断熱下地面材
KR101485057B1 (ko) 2014-08-08 2015-01-21 김구영 폴리에틸렌 수지를 이용한 진공 방음 단열재
CN108269565A (zh) * 2018-03-13 2018-07-10 吉林大学 具有肋状形态仿生非光滑表面聚氨酯泡沫板及其制备方法

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