JP2003136864A - スクラッチ機能を有する葉書の製造方法及びスクラッチ機能を有する葉書 - Google Patents

スクラッチ機能を有する葉書の製造方法及びスクラッチ機能を有する葉書

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JP2003136864A
JP2003136864A JP2001333459A JP2001333459A JP2003136864A JP 2003136864 A JP2003136864 A JP 2003136864A JP 2001333459 A JP2001333459 A JP 2001333459A JP 2001333459 A JP2001333459 A JP 2001333459A JP 2003136864 A JP2003136864 A JP 2003136864A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 葉書に高い娯楽性を有して付加価値を高めた
葉書を提供するとともに、葉書にスクラッチ機能を付加
した場合に、スクラッチ動作によりスクラッチ層により
被覆された印刷面が見えづらく汚れた感じになるのを防
止することができる葉書を提供する。 【解決手段】 スクラッチ葉書1における葉書本体部1
aには、裏面側に印刷によってゲーム部10が形成され
ている。また、ゲーム部の一部には、所定の情報を隠蔽
するためのスクラッチ部50が形成されていて、このス
クラッチ部50は、葉書本体部1aの上面に形成された
透明箔層と、該透明箔層の上面に形成されたスクラッチ
層であって、インキを印刷することにより形成されたス
クラッチ層から構成されている。この透明箔層は、箔を
転写することによって形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、葉書に関するもの
であり、特に、年賀状用葉書やお年玉付きの官製年賀葉
書に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、「当たり」、「はずれ」等の文字
や図柄などの表示イメージが印刷された上面に、金色や
銀色等のスクラッチ箔等からなるスクラッチ層を形成し
て表示イメージを隠して外部から確認できないようにし
たスクラッチゲーム付きカードが使用されている。
【0003】このようなスクラッチゲーム付きカードに
おいては、主に多数のスクラッチ箔が形成されており、
その中から使用者に選択させてその選択したスクラッチ
箔をコインなどによって削り落として下側の表示イメー
ジを露出させ、表示イメージを確認することによってゲ
ームを行うものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、そのようなス
クラッチゲーム付きカードにおいては、主に商品の宣伝
用や、景品を当選させるための商業用のカードであっ
た。
【0005】また、近年、写真付き年賀状等、ありきた
りな書状用紙としての本来の機能に付加的な要素を加え
て、送付者をより印象付けようとする傾向が強くなって
きている。
【0006】さらに、仮に、年賀状等の葉書にスクラッ
チ機能を付加しようとした場合に、葉書にスクラッチ層
を形成すると、スクラッチ層をスクラッチ動作、つま
り、削り動作により剥離させた場合に綺麗に剥離するこ
とができないという問題があった。つまり、葉書は、通
常、ケント紙や上質紙等の粗面紙で形成されているため
に、葉書の表面が毛羽立っている状態となっている。そ
のような紙材から形成された葉書用紙に所定の印刷を施
した後に、スクラッチ層を形成したものにおいて、スク
ラッチ層を削って剥がそうとすると、印刷面も同時に削
ってしまい、該スクラッチ層に被覆された部分が見えづ
らく、また、汚れた感じになってしまい、スクラッチ機
能を設けることによる面白さが軽減してしまうという問
題があった。特に、該スクラッチ層を印刷(例えば、ス
クリーン印刷、凹版印刷、オフセット印刷)により形成
した場合には、印刷用のインクが、葉書を構成する紙材
にしみこんでしまい剥離が困難になるという問題があっ
た。
【0007】そこで、本発明は、書状用紙としての機能
に高い娯楽性を有するゲーム機能を付加することがで
き、大幅に付加価値を高めることが可能な書状用紙、特
に、葉書を提供するとともに、葉書にスクラッチ機能を
付加した場合に、スクラッチ動作によりスクラッチ層に
より被覆された印刷面が見えづらく汚れた感じになるの
を防止することができる葉書を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するために創作されたものであって、第1には、スク
ラッチ機能を有する葉書の製造方法であって、葉書に所
定の表示情報を印刷することにより表示情報表示部を形
成する印刷工程と、該印刷工程で形成された表示情報表
示部の少なくとも一部の上面に、透明性を有する第1被
覆層を形成する第1被覆層形成工程と、該第1被覆層の
上面に、第2被覆層を形成する第2被覆層形成工程であ
って、該第1被覆層で被覆された表示情報を外部から視
認できないようにするための第2被覆層であって、削り
動作により第1被覆層から除去可能な第2被覆層を形成
する第2被覆層形成工程と、を有することを特徴とす
る。
【0009】よって、製造された葉書においては、透明
性を有する第1被覆層と、該第1被覆層の上面に形成さ
れた第2被覆層が設けられているので、この第2被覆層
により表示情報が隠蔽されている。そして、第2被覆層
を削り動作により削ることにより、透明性を有する第1
被覆層を通して、被覆された表示情報を視認することが
できる。
【0010】特に、葉書の表示情報が形成されている面
は第1被覆層により被覆されているので、削り動作によ
り葉書の表示情報の表示領域を削ってしまうことがな
く、ユーザは表示情報を正確に視認することができる。
また、第2被覆層が第1被覆層を介して隔離されている
ので、表示情報を隠蔽する第2被覆層をインキにより形
成したとしても該インキがしみ込むことがなく、表示情
報を正確に視認することが可能となる。
【0011】また、第2には、上記第1の構成におい
て、上記第1被覆層と上記葉書との間の固着強度が、上
記上記第1被覆層と第2被覆層との間の固着強度よりも
大きいように、上記第1被覆層と上記第2被覆層とを形
成することを特徴とする。よって、第2被覆層に対して
削り動作を行った場合に、第2被覆層のみを削って、第
1被覆層を葉書に残存させるようにすることができる。
【0012】また、第3には、上記第1又は第2の構成
において、上記第1被覆層が、箔により形成されている
ことを特徴とする。よって、この第1被覆層をインキに
より形成する場合にはインキが葉書にしみ込んでしまう
可能性があるが、第1被覆層が箔により形成されている
ので、そのようなおそれがなく、表示情報の形成面を汚
すことがなく、正確に表示情報を視認することが可能と
なる。
【0013】また、第4には、上記第1又は第2の構成
において、上記第1被覆層が、透明な箔により形成され
ていることを特徴とする。よって、この第1被覆層をイ
ンキにより形成する場合にはインキが葉書にしみ込んで
しまう可能性があるが、第1被覆層が箔により形成され
ているので、そのようなおそれがなく、表示情報の形成
面を汚すことがなく、正確に表示情報を視認することが
可能となる。また、第1被覆層が透明であるので、正確
に表示情報を視認することが可能となる。
【0014】また、第5には、上記第1から第4までの
いずれかの構成において、上記第1被覆層形成工程にお
いては、箔を転写するための転写テープを用いて、葉書
における該第1被覆層の形成位置に熱加圧することによ
り、上記第1被覆層を形成することを特徴とする。
【0015】なお、上記第1から第4までのいずれかの
構成において、第1被覆層を箔により形成するのではな
く、インキを印刷することにより形成してもよい。
【0016】また、第6には、上記第1から第5までの
いずれかの構成において、上記第2被覆層形成工程にお
いては、上記第1被覆層にインキを印刷することによ
り、上記第2被覆層を形成することを特徴とする。
【0017】また、第7には、上記第1から第6までの
いずれかの構成において、上記第2被覆層が、箔により
形成されていることを特徴とする。よって、第2被覆層
が箔により形成されているので、削り動作を行なう場合
のみならず、この第2被覆層に粘着テープを当てた後に
該粘着テープを剥がすことによっても第2被覆層を剥が
すことが可能となる。
【0018】また、第8には、上記第1から第7までの
いずれかの構成において、上記第2被覆層形成工程にお
いては、箔を転写するための転写テープを用いて、第1
被覆層の上面位置に熱加圧することにより、上記第2被
覆層を形成することを特徴とする。
【0019】また、第9には、上記第1から第8までの
いずれかの構成において、上記表示情報表示部が、ゲー
ム機能を有していることを特徴とする。よって、第2被
覆層を削って除去しながら、ゲームを楽しむことができ
る。つまり、ゲーム機能を付加した葉書を提供できる。
【0020】また、第10には、上記第1から第9まで
のいずれかの構成において、上記葉書が年賀状用葉書で
あることを特徴とする。
【0021】また、第11には、スクラッチ機能を有す
る葉書であって、葉書の面に形成された表示情報表示部
であって、所定の表示情報が表示された表示情報表示部
と、該表示情報表示部の少なくとも一部の上面に形成さ
れたスクラッチ部であって、該表示情報表示部の少なく
とも一部の上面に形成された第1被覆層であって、透明
性を有する第1被覆層と、該第1被覆層の上面に形成さ
れた第2被覆層であって、該第1被覆層で被覆された表
示情報を外部から視認できないようにするための第2被
覆層で、削り動作により第1被覆層から除去可能な第2
被覆層と、を有するスクラッチ部と、を有することを特
徴とする。
【0022】よって、この第11の構成の葉書において
は、透明性を有する第1被覆層と、該第1被覆層の上面
に形成された第2被覆層が設けられているので、この第
2被覆層により表示情報が隠蔽されている。そして、第
2被覆層を削り動作により削ることにより、透明性を有
する第1被覆層を通して、被覆された表示情報を視認す
ることができる。
【0023】特に、葉書の表示情報が形成されている面
は第1被覆層により被覆されているので、削り動作によ
り葉書の表示情報の表示領域を削ってしまうことがな
く、ユーザは表示情報を正確に視認することができる。
また、第2被覆層が第1被覆層を介して隔離されている
ので、表示情報を隠蔽する第2被覆層をインキにより形
成したとしても該インキがしみ込むことがなく、表示情
報を正確に視認することが可能となる。
【0024】また、第12には、上記第11の構成にお
いて、上記第1被覆層と上記葉書との間の固着強度が、
上記第1被覆層と第2被覆層との間の固着強度よりも大
きいことを特徴とする。よって、第2被覆層に対して削
り動作を行った場合に、第2被覆層のみを削って、第1
被覆層を葉書に残存させるようにすることができる。
【0025】また、第13には、上記第11又は第12
の構成において、上記第1被覆層が、箔により形成され
ていることを特徴とする。よって、この第1被覆層をイ
ンキにより形成する場合にはインキが葉書にしみ込んで
しまう可能性があるが、第1被覆層が箔により形成され
ているので、そのようなおそれがなく、表示情報の形成
面を汚すことがなく、正確に表示情報を視認することが
可能となる。
【0026】なお、上記第11又は第12の構成におい
て、第1被覆層を箔により形成するのではなく、インキ
を印刷することにより形成してもよい。
【0027】また、第14には、上記第11から第13
までのいずれかの構成において、上記第2被覆層が、印
刷用インキにより形成されていることを特徴とする。な
お、印刷用インキ以外のインキを用いてもよい。
【0028】また、第15には、上記第11から第13
までのいずれかの構成において、上記第2被覆層が、箔
により形成されていることを特徴とする。よって、第2
被覆層が箔により形成されているので、削り動作を行な
う場合のみならず、この第2被覆層に粘着テープを当て
た後に該粘着テープを剥がすことによっても第2被覆層
を剥がすことが可能となる。
【0029】なお、上記の各構成において、上記表示情
報表示部における情報が、迷路タイプのゲームを行なう
ための情報であるようにしてもよい。
【0030】また、上記の各構成において、上記表示情
報表示部における情報が、複数の選択可能な経路を示す
イメージ情報と、該イメージ情報における経路の途中に
設けられた隠蔽情報と、を有し、該隠蔽情報の上に、上
記第1被覆層及び第2被覆層が設けられているようにし
てもよい。
【0031】また、上記の各構成において、上記表示情
報表示部における情報が、占いタイプのゲームを行なう
ための情報であるようにしてもよい。
【0032】また、上記の各構成において、上記表示情
報表示部における情報が、「大吉」、「吉」等の運勢を
表す用語を有し、該運勢を表す用語が、上記第1被覆層
及び第2被覆層により隠蔽されているようにしてもよ
い。
【0033】また、上記の各構成において、上記表示情
報表示部における情報が、複数種類の選択肢を示す情報
である選択用情報と、該選択用情報により選択可能な選
択肢に対応した情報である対応情報と、を有し、上記選
択用情報における少なくとも一部と、上記対応情報にお
ける少なくとも一部が、上記第1被覆層及び第2被覆層
により被覆して隠蔽されているようにしてもよい。
【0034】また、上記の各構成において、上記表示情
報表示部における情報が、上記ゲーム部における印刷さ
れた情報が、複数種類の組み合わせの中から任意の組み
合わせを選択するための情報である選択用情報と、該選
択用情報により選択可能な組み合わせに対応した情報で
ある対応情報と、を有し、上記選択用情報における少な
くとも一部と、上記対応情報における少なくとも一部
が、上記第1被覆層及び第2被覆層により被覆して隠蔽
されているようにしてもよい。
【0035】また、上記の各構成において、上記表示情
報表示部における情報が、クイズの問題を示す情報であ
る問題情報と、該問題情報における問題の解答を示す情
報である解答情報と、を有し、該解答情報が、上記第1
被覆層及び第2被覆層スクラッチ部により被覆して隠蔽
されているようにしてもよい。
【0036】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態としての実施
例を図面を利用して説明する。本発明に基づく第1実施
例を説明する。本発明に基づくスクラッチ機能を有する
葉書としてのスクラッチ葉書(以下では単に「葉書」と
する)1は、年賀状用葉書、つまり、年賀状に用いる葉
書である。この葉書1は、特に、お年玉付きの官製年賀
葉書であることが好ましい。
【0037】葉書1は、図1に示されるように、シート
状部材からなる葉書本体部(葉書)1aを有し、その表
面側には図示略の所定の宛名書きスペースが設けられて
いるとともに、裏面側に印刷によってゲーム部10が形
成されている。このゲーム部10が上記表示情報表示部
に当たる。
【0038】上記ゲーム部10は、いわゆる「迷路タイ
プ」のゲームを構成すべく、ゲームの内容や方法を記載
したゲーム内容イメージが印刷によって形成されてお
り、スタート20からゴール30まで複雑な経路に迷路
40が形成されている。このゲーム部10はゲーム機能
を有しているといえる。この迷路40の表示内容が、
「複数の選択可能な経路を示すイメージ情報」に当た
る。さらに、ゲーム部10においては、スクラッチ部5
0により隠蔽されている領域にも、所定の情報が印刷さ
れている。つまり、スクラッチ部50により隠蔽されて
いる領域には、被印刷部52が印刷により形成されてい
る。つまり、迷路40の分岐部等に、被印刷部52が設
けられている。つまり、ゲーム部10には、複数の被印
刷部52が葉書本体部1aに印刷することにより設けら
れていて、この各被印刷部52は、「前へ進め」、「行
き止まり」の2種類の内容のうちのいずれかの内容を表
示するものであり、その配置はランダムに決定されてい
る。この被印刷部52が、上記「該イメージ情報におけ
る経路の途中に設けられた隠蔽情報」に当たる。
【0039】また、上記迷路40の分岐部等には、円形
状のスクラッチ部50が形成されている。具体的には、
図2に示すように、上記スクラッチ部50は、葉書本体
部1aに形成された被印刷部52の上に形成されてい
て、該スクラッチ部50は、透明箔層(第1被覆層)5
0aと、スクラッチ層(第2被覆層)50bとから形成
されている。
【0040】ここで、透明箔層50aは、葉書1におけ
る葉書本体部1aの表面上に形成されていて、透明な素
材により形成されている。具体的には、この透明箔層5
0aは、透明なアクリル系樹脂及び透明なアミノ系樹脂
により形成されている。透明箔層50aの具体的な形成
方法については後述する。なお、透明箔層50aは透明
であるとしたが、半透明でもよく、少なくとも透明性を
有するものであればよい。
【0041】また、スクラッチ層50bは、上記透明箔
層50aの上面に形成されていて、スクラッチ層50b
の大きさ、形状は、そのスクラッチ層50bの下側にあ
る透明箔層50aと同じである。このスクラッチ層50
bは、印刷用インキにより形成されている。つまり、こ
のスクラッチ層50bは、透明箔層50aの上に印刷に
より形成されたものであり、透明箔層50aにより被覆
された被印刷部52(つまり、表示情報)を外部から視
認できないようにするためのもので、削り動作により除
去可能となっている。このスクラッチ層50bの具体的
な形成方法については後述する。
【0042】なお、透明箔層50aと葉書本体部1a間
の接着強度(固着強度としてもよい)が、透明箔層50
aとスクラッチ層50b間の接着強度(固着強度として
もよい)よりも大きいようにすることが好ましい。つま
り、スクラッチ部50に対してスクラッチ動作を行った
場合に、スクラッチ層50bが削り落とされて、透明箔
層50aが葉書側に残っているようにするために、接着
強度をそのようにすることが好ましい。
【0043】次に、上記構成の葉書1の製造方法につい
て図3等を使用して説明する。まず、裏面が印刷されて
いない状態の葉書を用意する。つまり、ゲーム部10や
スクラッチ部50が設けられていない状態の葉書を用意
する。つまり、その場合の葉書は、上記葉書本体部1a
に相当するといえる。
【0044】そして、該葉書、つまり、葉書本体部1a
の裏面を印刷する(S10)。つまり、葉書の裏面にゲ
ーム部10を印刷する。つまり、上記スタート20、ゴ
ール30、迷路40、被印刷部52等を印刷する。この
印刷は、スクリーン印刷等により行なう。このステップ
S10が上記印刷工程に当たる。
【0045】次に、ゲーム部10が印刷された状態の葉
書本体部1aの所定箇所に透明箔層50aを形成する
(S11)。つまり、上記葉書本体部1aにおいて、ス
クラッチ部50に被覆される領域、すなわち、被印刷部
52の部分に透明箔層50aを形成する。この透明箔層
50aを形成するに当たっては、転写テープを用いて行
なう。
【0046】すなわち、図4(a)に示すように、葉書
の葉書本体部1aの透明箔層50aの形成面の形成位置
に転写テープTを接触ないしは近接させ、熱加圧部材N
により熱加圧を行うことにより転写を行って透明箔層5
0aを形成する。
【0047】ここで、転写テープTは、図4(b)に示
すように、フィルム層Taと、離型剤層Tbと、樹脂層
Tcと、接着剤層Tdとから構成されている。
【0048】ここで、フィルム層Taは、ポリエステル
フィルムにより構成されている。また、離型剤層Tb
は、該フィルム層Taに一方の面に積層して形成されて
いて、脂肪酸系樹脂とシリコーンにより形成されてい
る。つまり、この離型剤層Tbを構成する素材は、脂肪
酸系樹脂とシリコーンとを混合したものである。なお、
この離型剤層Tbを脂肪酸系樹脂と変性ワックスにより
形成してもよい。
【0049】また、樹脂層Tcは、離型剤層Tbの一方
の面、つまり、離型剤層Tbのフィルム層Ta側とは反
対の面に積層して形成されていて、アクリル系樹脂とア
ミノ系樹脂とが混合した素材であって、透明な素材(又
は少なくとも透明性のある素材)により形成されてい
る。また、この樹脂層Tcを構成する素材には、繊維素
を混入するようにしてもよい。この樹脂層Tcが透明箔
層として機能する部分である。
【0050】また、接着剤層Tdは、樹脂層Tcの一方
の面、つまり、樹脂層Tcの離型剤層Tb側とは反対の
面に積層されていて、エチレン酢酸ビニル樹脂とアクリ
ル系樹脂とから構成されている。つまり、この接着剤層
Tdを構成する素材は、エチレン酢酸ビニル樹脂とアク
リル系樹脂とを混合したものである。なお、接着剤層T
dを、ポリウレタン系樹脂とアクリル系樹脂と酢酸ビニ
ル系樹脂と繊維素とを混合した素材により構成してもよ
い。
【0051】つまり、上記ステップS11における透明
箔層50aの形成に際しては、上記転写テープTにおけ
る接着剤層Td側を葉書本体部1a側にして、凸部N1
を有する熱加圧部材Nにより加圧を行なう。この場合、
凸部N1は、平面視においては、形成される透明箔層の
平面視における形状・大きさと同じ形状・大きさに形成
されているといえる。なお、該熱加圧部材Nにおける少
なくとも凸部N1は、加熱されている。
【0052】このようにして、熱加圧部材Nにより熱加
圧を行なうと、接着剤層Tdが、葉書側、つまり、葉書
本体部1aに接着し、樹脂層Tcも葉書本体部1aに転
写される。つまり、凸部N1により加圧された部分が転
写される。
【0053】以上のようにして、透明箔層50aが形成
される。このステップS11が上記第1被覆層形成工程
に当たる。
【0054】なお、この透明箔層50aの代わりに、透
明なインキを用いて印刷を行いインキ層を形成するよう
にしてもよい。その場合のインキとしては、スクリーン
印刷用のインキ等の印刷用インキが揚げられる。
【0055】次に、スクラッチ層50bを形成する(S
12)。このスクラッチ層50bは、スクリーン印刷用
のインキを印刷することにより形成する。つまり、該イ
ンキを透明箔層50aの上面にスクリーン印刷すること
によりスクラッチ層50bを形成する。このステップS
12が上記第2被覆層形成工程に当たる。
【0056】ここで、スクラッチ層50bの形成に用い
るインキについて説明すると、以下のいずれかのスクリ
ーン印刷用のインキを使用する。
【0057】まず、第1には、着色顔料と、アルミニウ
ムペーストと、合成ゴム系樹脂と、芳香族炭化水素系溶
剤と、補助剤とを有するインキである。この場合の含有
比率は、全体における重量比において、着色顔料が1
5.0〜25.0%で、アルミニウムペーストが15.
0〜25.0%で、合成ゴム系樹脂が15.0〜25.
0%で、芳香族炭化水素系溶剤が40.0〜50.0%
で、補助剤が3.0〜8.0%である。
【0058】次に、第2には、芳香族炭化水素系溶剤
と、合成ゴム系樹脂と、アルミニウムペーストと、顔料
と、補助剤とを有するインキである。この場合の含有比
率は、全体における重量比において、芳香族炭化水素系
溶剤が35.0〜45.0%で、合成ゴム系樹脂が1
0.0〜20.0%で、アルミニウムペーストが15.
0〜25.0%で、顔料が10.0〜20.0%で、補
助剤が3.0〜8.0%である。
【0059】次に、第3には、着色顔料と、アルミニウ
ム粉と、合成ゴム系樹脂と、芳香族炭化水素系溶剤と、
補助剤とを有するインキである。この場合の含有比率
は、全体における重量比において、着色顔料が10.0
〜20.0%で、アルミニウム粉が25.0〜35.0
%で、合成ゴム系樹脂が15.0〜25.0%で、芳香
族炭化水素系溶剤が35.0〜45.0%で、補助剤が
3.0〜8.0%である。
【0060】次に、第4には、芳香族炭化水素系溶剤
と、顔料と、合成ゴム系樹脂とを有するインキである。
この場合の含有比率は、全体における重量比において、
芳香族炭化水素系溶剤が40.0〜45.0%で、顔料
が35.0〜40.0%で、合成ゴム系樹脂が20.0
〜25.0%である。なお、この第4のインキにおい
て、含有比率を、全体における重量比において、芳香族
炭化水素系溶剤が40.0〜50.0%で、顔料が3
5.0〜45.0%で、合成ゴム系樹脂が20.0〜2
5.0%としてもよい。
【0061】なお、このステップS12に使用するイン
キは、被印刷部52が外部から見えないようにするため
に、透明性を有しないインキにより形成される必要があ
る。また、このスクラッチ層50bを形成する領域は、
透明箔層50aの上面の少なくとも一部の領域であり、
透明箔層50aの上面の全体にスクラッチ層50bを形
成するのが好ましい。
【0062】以上のような製造工程を経て、上記の葉書
1が形成される。なお、スクラッチ層50bはインキに
より形成されているが、このスクラッチ層50bは透明
箔層50aの上に形成されているので、インキにより被
印刷部52が葉書本体部1aにしみ込んでしまうことが
ない。
【0063】なお、上記の製造工程の説明においては、
スクラッチ層50bをスクリーン印刷用のインキを使用
するとして説明したが、これには限られず、スクリーン
印刷用のインキ以外のインキで印刷することにより形成
してもよい。
【0064】なお、スクラッチ層50bについては、イ
ンキにより印刷を行なうことにより形成する場合に限ら
ず、上記透明箔層50aを形成する場合のように、スク
ラッチ層50bを箔により形成するようにしてもよい。
つまり、図4(b)に示す転写テープTと同様の構成の
転写テープを用いて転写を行って透明箔層50aの上に
樹脂層を転写して、スクラッチ層を形成するのである。
なお、この場合には、樹脂層は透明ではなく、着色され
たものを用いることになる。
【0065】次に、上記構成の葉書1の使用状態につい
て説明する。まず、スタート20から任意に上記迷路4
0を選択して進行し、上記スクラッチ部50に突き当た
ったら、そのスクラッチ部50をコイン等により引っ掻
く等の削り動作を行なう。この削り動作がスクラッチ動
作に当たる。すると、スクラッチ部50におけるスクラ
ッチ層50bのみが削られて、透明箔層50aは葉書1
の葉書本体部1aに残存する。
【0066】よって、ユーザは透明箔層50aを介して
被印刷部52を視認でき、上記被印刷部52の表示イメ
ージが確認可能となる。なお、被印刷部52は透明箔層
50aにより被覆されているので、削り動作により被印
刷部52を削ってしまうことがなく、ユーザは被印刷部
52の表示イメージを正確に確認することができる。さ
らに、上記のように、インキから構成されるスクラッチ
層50bは、被印刷部52からは透明箔層50aを介し
て隔離されているので、被印刷部52にインキがしみ込
むことはなく、この点によっても、ユーザは、被印刷部
52の表示イメージを正確に確認することができる。特
に、葉書1の葉書本体部1aがケント紙や上質紙等の粗
面紙で構成されていても、表示イメージを正確に視認す
ることができる。
【0067】被印刷部52を視認すると、上記被印刷部
52には、「前へ進め」、「行き止まり」の2種類のイ
メージのうちいずれか一つが表示されているため、「前
へ進め」が表示されていた場合は、そこからさらに上記
迷路40上を前進して次のスクラッチ部50へ進む。そ
して同様に次のスクラッチ部50を削り落として、上記
被印刷部52の表示イメージを確認する。
【0068】そして、そのように、「前へ進め」が表示
されている間は、次の迷路40へ進んでゴール30まで
辿り着いたら、ゲームクリアとなって今年の運勢が「大
吉」となる。
【0069】一方、スクラッチ部50を除去することに
より、「行き止まり」を示す被印刷部52が表示された
場合には、そこでゲーム終了となりゴール30へは辿り
着けなかったこととなる。
【0070】このように、本第1実施例における葉書1
は、新年の挨拶を行う年賀状本来の機能に、上記ゲーム
部10が付加されているので、上記葉書1の受取者は、
上記ゲーム部10によってその年の運勢を占うことがで
きる「迷路タイプ」のゲームをプレイすることができる
ため、受取者はそのゲームを好適に楽しむことができる
とともに、受取者に対して送付者をより印象づけること
ができる。従って、年賀状としての機能をより高めるこ
とが可能になる。
【0071】次に、本発明に基づく第2実施例を説明す
る。本発明におけるスクラッチ機能を有する葉書として
の葉書2は、年賀状用葉書、つまり、年賀状に用いるは
がき用紙である。この葉書2は、特に、お年玉付きの官
製年賀葉書であることが好ましい。
【0072】この葉書2は、図5に示されるように、シ
ート状部材からなる葉書本体部2aを有し、その表面側
には、図示略の所定の宛名書きスペースが設けられてい
るとともに、裏面側に印刷によってゲーム部110が形
成されている。このゲーム部110が上記表示情報表示
部に当たる。
【0073】上記ゲーム部110は、いわゆる「占いタ
イプ」のゲームを構成すべく、ゲームの内容や方法を記
載したゲーム内容イメージが印刷によって形成されてい
る。このゲーム部110は、ゲーム機能を有していると
いえる。さらに、ゲーム部110においては、スクラッ
チ部150により隠蔽されている領域にも、所定の情報
が印刷されている。つまり、スクラッチ部150により
隠蔽されている領域には、被印刷部152が印刷により
形成されている。つまり、ゲーム部110には、複数の
被印刷部152が年賀状本体部2aに印刷することによ
り設けられていて、各被印刷部152は、「大吉」、
「吉」、「中吉」「小吉」、「末吉」、「凶」等の運勢
を表す用語を示している。なお、運勢を表す用語の種類
の配置は、ランダムに決定されている。
【0074】また、上記スクラッチ部150は、年賀状
本体部2aに形成された被印刷部152の上に、五角形
状に金箔状の塗膜を印刷することにより形成されてい
る。図5の例では、6つのスクラッチ部150が設けら
れている。なお、上記スクラッチ部150が五角形に形
成されているのは、絵馬の外形のイメージを醸し出すた
めである。
【0075】このスクラッチ部150は、上記スクラッ
チ部50と同様の構成であり、透明箔層150aと、ス
クラッチ層150bとを有している。この透明箔層15
0aの構成は、平面形状が異なる以外は上記透明箔層5
0aと同様の構成であり、また、スクラッチ層150b
についても、平面形状が異なる以外は上記スクラッチ層
50bと同様の構成であるので、詳しい説明は省略す
る。
【0076】また、上記構成の葉書2の製造方法につい
ても、上記第1実施例における葉書1の場合と同様であ
るので、詳しい説明を省略する。つまり、葉書本体部2
aにゲーム部110を印刷した後、透明箔層150aを
形成し、その後、スクラッチ層150bを形成するので
ある。
【0077】次に、本第2実施例の使用状態を説明す
る。まず、六ヶ所の上記スクラッチ部150のうちから
一ヶ所を選択し、その選択したスクラッチ部150をコ
イン等により引っ掻く等の削り動作により削り落とす。
この削り動作が、上記スクラッチ動作に当たる。する
と、スクラッチ部150におけるスクラッチ層150b
のみが削られて、透明箔層150aは葉書2の葉書本体
部2aに残存する。
【0078】よって、ユーザは透明箔層150aを介し
て被印刷部152を視認でき、上記被印刷部152の表
示イメージが確認可能となる。なお、被印刷部152は
透明箔層150aにより被覆されているので、削り動作
により被印刷部152を削ってしまうことがなく、ユー
ザは被印刷部152の表示イメージを正確に確認するこ
とができる。さらに、上記のように、インキから構成さ
れるスクラッチ層150bは、被印刷部152からは透
明箔層150aを介して隔離されているので、被印刷部
152にインキがしみ込むことはなく、この点によって
も、ユーザは、被印刷部152の表示イメージを正確に
確認することができる。そして、ユーザは、上記被印刷
部152に表示されたおみくじのイメージが、その年の
運勢となると認識することができる。
【0079】このように、本第2実施例における葉書2
は、新年の挨拶を行う年賀状本来の機能に、上記ゲーム
部110が付加されているので、上記葉書2の受取者
は、上記ゲーム部110によってその年の運勢を占うこ
とができる「占いタイプ」のゲームをプレイすることが
できるため、受取者はそのゲームを好適に楽しむことが
できるとともに、受取者に対して送付者をより印象づけ
ることができる。従って、年賀状としての機能をより高
めることができる。
【0080】次に、本発明に基づく第3実施例を説明す
る。本発明に基づく第3実施例における葉書としての葉
書3は、年賀状用葉書、つまり、年賀状に用いるはがき
用紙である。この葉書3は、特に、お年玉付きの官製年
賀葉書であることが好ましい。
【0081】この葉書3は、図6に示されるように、シ
ート状部材からなる葉書本体部3aを有し、その表面側
には、図示略の所定の宛名書きスペースが設けられてい
るとともに、裏面側に印刷によってゲーム部210が形
成されている。このゲーム部210が上記表示情報表示
部に当たる。
【0082】上記ゲーム部210は、図6に示すよう
に、2ヶ所のスクラッチ部に分かれたいわゆる「2行程
タイプ」のゲームを構成すべく、ゲームの内容や方法を
記載したゲーム内容イメージが印刷によって形成されて
おり、説明表示部R0と、第1表示部R1と、第2表示
部R2と、第3表示部R3とを有している。このゲーム
部210は、ゲーム機能を有しているといえる。
【0083】ここで、説明表示部R0は、ゲームの遊び
方を表示するものである。また、第1表示部R1には、
カードイメージを示す被印刷部252が、複数(具体的
には、9個)印刷して設けられていて、この被印刷部2
52は、具体的には、トランプのハート、ダイヤ、クロ
ーバー、スペードのうちのいずれかのカードイメージの
内容となっている。そして、この9個の被印刷部252
のうちの真ん中の被印刷部252−1は、基本となるカ
ードを示すものであり、上記第2表示部R2における左
側のカードとその種類が一致するようになっている。図
6に示す例では、真ん中の位置の被印刷部252−1
は、ハートのカードイメージとなっている。一方、残り
の8個の被印刷部252においては、トランプのハー
ト、ダイヤ、クローバー、スペードのうちのいずれかの
カードイメージの内容となっていて、ランダムに選択さ
れて印刷されている。なお、被印刷部252−1には、
スクラッチ部250は設けられておらず、最初から露出
しており、残りの8個の被印刷部252は、スクラッチ
部250により被覆されている。スクラッチ部250の
詳しい説明については後述する。この第1表示部R1内
に印刷されている内容、つまり、第1表示部R1内の被
印刷部252が上記「複数種類の選択肢を示す情報であ
る選択用情報」及び「複数種類の組み合わせの中から任
意の組み合わせを選択するための情報である選択用情
報」に当たる。
【0084】また、第2表示部R2は、上記第1表示部
R1において選択可能な組み合わせを表示するものであ
り、2枚のカードの組み合わせが4組並んでいて、各組
における左側には上記基本となるカードのイメージが表
示されているとともに、右側には、スクラッチ部250
を除去することにより選択可能なカードのイメージが表
示されている。つまり、上からハート、ダイヤ、クロー
バー、スペードの順に並んでいる。この第2表示部R2
は、組み合わせ表示部であるといえる。
【0085】また、第3表示部R3には、複数の被印刷
部252が印刷して設けられている。この第3表示部R
3における被印刷部252は、第2表示部R2における
各組み合わせに対応した内容を有していて、例えば、
「大吉」、「吉」等の運勢を示す用語や、「恋愛小
吉」、「金運大吉」、「全てに大吉」、「健康運吉」等
の運勢の対象と運勢とを組み合わせた用語となってい
る。この第3表示部R3内に印刷されている内容、つま
り、第3表示部R3内の被印刷部252が上記「選択用
情報により選択可能な選択肢に対応した情報である対応
情報」及び「選択用情報により選択可能な組み合わせに
対応した情報である対応情報」に当たる。
【0086】また、葉書3には、スクラッチ部250
と、スクラッチ部350とが設けられている。このスク
ラッチ部250は、第1表示部R1内に設けられてい
て、第1表示部R1における被印刷部252のうち、中
央の被印刷部252−1以外の被印刷部をそれぞれ被覆
するもので、縦長の四角形状に金箔状の塗膜を印刷する
ことにより形成されている。つまり、8個の各被印刷部
252を被覆すべく8個のスクラッチ部250が設けら
れている。
【0087】また、スクラッチ部350は、第3表示部
R3内に設けられていて、上記第3表示部R3における
被印刷部252をそれぞれ被覆するもので、横長の四角
形状に金箔状の塗膜を印刷することにより形成されてい
る。つまり、4個の各被印刷部252を被覆すべく4個
のスクラッチ部350が設けられている。
【0088】このスクラッチ部250及びスクラッチ部
350は、上記スクラッチ部50と同様の構成であり、
スクラッチ部250は、透明箔層250aと、スクラッ
チ層250bとを有しており、また、スクラッチ部35
0は、透明箔層350aと、スクラッチ層350bとを
有している。この透明箔層250a、350aの構成
は、平面形状が異なる以外は上記透明箔層50aと同様
の構成であり、また、スクラッチ層250b、350b
についても、平面形状が異なる以外は上記スクラッチ層
50bと同様の構成であるので、詳しい説明は省略す
る。
【0089】また、上記構成の葉書3の製造方法につい
ても、上記第1実施例における葉書1の場合と同様であ
るので、詳しい説明を省略する。つまり、葉書本体部3
aにゲーム部210を印刷した後、透明箔層250a、
350aを形成し、その後、スクラッチ層250b、3
50bを形成するのである。
【0090】次に、本第3実施例の使用状態を説明す
る。まず、上記第1表示部R1に設けられている8個の
上記第1スクラッチ部250のうちから一つを選択し、
そのスクラッチ部250をコイン等により引っ掻く等の
削り動作を行なう。この削り動作が、上記スクラッチ動
作に当たる。すると、スクラッチ部250におけるスク
ラッチ層250bのみが削られて、透明箔層250aは
葉書3の葉書本体部3aに残存する。
【0091】よって、ユーザは透明箔層250aを介し
て、被印刷部252を視認でき、上記被印刷部252の
表示イメージが確認可能となる。つまり、トランプのハ
ート、ダイヤ、クローバー、スペードのうちのいずれか
のカードイメージが現れる。そして、真ん中の被印刷部
252−1との組み合わせにより、1組の組み合わせが
できる。
【0092】なお、被印刷部252は透明箔層250a
により被覆されているので、削り動作により被印刷部2
52を削ってしまうことがなく、ユーザは被印刷部25
2の表示イメージを正確に確認することができる。さら
に、上記のように、インキから構成されるスクラッチ層
250bは、被印刷部252からは透明箔層250aを
介して隔離されているので、被印刷部252にインキが
しみ込むことはなく、この点によっても、ユーザは、被
印刷部252の表示イメージを正確に確認することがで
きる。
【0093】そして、そのように決定したトランプマー
クの組合せを、上記第2表示部R2における4種類の組
合せの中から探し出して、その横に位置しているスクラ
ッチ部350をコイン等により引っ掻く等の削り動作を
行なう。この削り動作が、上記スクラッチ動作に当た
る。すると、スクラッチ部350におけるスクラッチ層
350bのみが削られて、透明箔層350aは葉書3の
葉書本体部3aに残存する。
【0094】よって、ユーザは透明箔層350aを介し
て、スクラッチ部350により隠蔽されていた被印刷部
252を視認でき、上記被印刷部252の表示イメージ
が確認可能となる。つまり、当該組み合わせに対応する
被印刷部252の内容が認識可能となり、被印刷部25
2に表示された占い結果のイメージが、その年の運勢と
して認識可能となる。
【0095】なお、この場合も、被印刷部252は透明
箔層250aにより被覆されているので、削り動作によ
り被印刷部252を削ってしまうことがなく、ユーザは
被印刷部252の表示イメージを正確に確認することが
できる。さらに、上記のように、インキから構成される
スクラッチ層250bは、被印刷部252からは透明箔
層250aを介して隔離されているので、被印刷部25
2にインキがしみ込むことはなく、この点によっても、
ユーザは、被印刷部252の表示イメージを正確に確認
することができる。
【0096】このように、本第3実施例における葉書3
は、新年の挨拶を行う年賀状本来の機能に、上記ゲーム
部210が付加されているので、そのため、上記葉書3
の受取者は、上記ゲーム部210によって、トランプカ
ードのイメージ絵柄をスクラッチによって選択するとと
もに、その年の運勢をスクラッチによって占うことがで
きる「2行程タイプ」のゲームをプレイすることができ
るため、受取者はそのゲームを好適に楽しむことができ
るとともに、受取者に対して送付者をより印象づけるこ
とができる。従って、年賀状としての機能をより高める
ことができる。
【0097】なお、上記スクラッチ部におけるスクラッ
チ層を、金箔状又は銀箔状の塗膜とすれば、より仕上が
り感の高い葉書とすることができる。
【0098】また、上記第1実施例の葉書と、第2実施
例の葉書と、第3実施例の葉書とをセットにして、葉書
セットとすれば、そのセットを購入したユーザは、種々
のタイプのゲームを楽しむことが可能となる。
【0099】なお、上記各実施例においては、年賀状用
葉書を例にとっているが、これには限られず、年賀状用
葉書以外のはがき用紙、例えば、暑中見舞い、クリスマ
スカード、誕生日祝いカード、引っ越しや移転の案内状
や結婚披露宴案内状に適用してもよい。
【0100】また、ゲームの内容としても、例えば、
「占いタイプ」のゲームの場合においても、上述したお
みくじ占いやトランプ占いに限定されるものではなく、
風水占い、タロット占い、横綱や小結などの大相撲番付
占い等任意でよい。また、スクラッチ部に所定の形式で
ポイントが表示されており、そのポイントの合計によっ
て運勢を判断するようにしてもよい。また、クイズを出
題して解答させる「クイズタイプ」としてもよい。
【0101】
【発明の効果】本発明に基づくスクラッチ機能を有する
葉書の製造方法及びスクラッチ機能を有する葉書によれ
ば、透明性を有する第1被覆層と、該第1被覆層の上面
に形成された第2被覆層が設けられているので、この第
2被覆層により表示情報が隠蔽されている。そして、第
2被覆層を削り動作により削ることにより、透明性を有
する第1被覆層を通して、被覆された表示情報を視認す
ることができる。
【0102】特に、葉書の表示情報が形成されている面
は第1被覆層により被覆されているので、削り動作によ
り葉書の表示情報の表示領域を削ってしまうことがな
く、ユーザは表示情報を正確に視認することができる。
また、第2被覆層が第1被覆層を介して隔離されている
ので、表示情報を隠蔽する第2被覆層をインキにより形
成したとしても該インキがしみ込むことがなく、表示情
報を正確に視認することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に基づくスクラッチ葉書の
構成を示す平面図である。
【図2】本発明の第1実施例〜第3実施例に基づくスク
ラッチ葉書におけるスクラッチ部の構造を示す断面図で
ある。
【図3】スクラッチ葉書の製造工程を示す説明図であ
る。
【図4】透明箔層の形成の仕方を説明するための説明図
であり、(a)はその概要を示す説明図であり、(b)
は転写テープの構造を示す断面図である。
【図5】本発明の第2実施例に基づくスクラッチ葉書の
構成を示す平面図である。
【図6】本発明の第3実施例に基づくスクラッチ葉書の
構成を示す平面図である。
【符号の説明】
1、2、3 スクラッチ葉書 1a、2a、3a 葉書本体部 10、110、210 ゲーム部 50、150、250、350 スクラッチ部 52、152、252 被印刷部 50a、150a、250a、350a 透明箔層 50b、150b、250b、350b スクラッチ層

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スクラッチ機能を有する葉書の製造方法
    であって、 葉書に所定の表示情報を印刷することにより表示情報表
    示部を形成する印刷工程と、 該印刷工程で形成された表示情報表示部の少なくとも一
    部の上面に、透明性を有する第1被覆層を形成する第1
    被覆層形成工程と、 該第1被覆層の上面に、第2被覆層を形成する第2被覆
    層形成工程であって、該第1被覆層で被覆された表示情
    報を外部から視認できないようにするための第2被覆層
    であって、削り動作により第1被覆層から除去可能な第
    2被覆層を形成する第2被覆層形成工程と、を有するこ
    とを特徴とするスクラッチ機能を有する葉書の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 上記第1被覆層と上記葉書との間の固着
    強度が、上記第1被覆層と第2被覆層との間の固着強度
    よりも大きいように、上記第1被覆層と上記第2被覆層
    とを形成することを特徴とする請求項1に記載のスクラ
    ッチ機能を有する葉書の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記第1被覆層が、箔により形成されて
    いることを特徴とする請求項1又は2に記載のスクラッ
    チ機能を有する葉書の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記第1被覆層が、透明な箔により形成
    されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のス
    クラッチ機能を有する葉書の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記第1被覆層形成工程においては、箔
    を転写するための転写テープを用いて、葉書における該
    第1被覆層の形成位置に熱加圧することにより、上記第
    1被覆層を形成することを特徴とする請求項1又は2又
    は3又は4に記載のスクラッチ機能を有する葉書の製造
    方法。
  6. 【請求項6】 上記第2被覆層形成工程においては、上
    記第1被覆層にインキを印刷することにより、上記第2
    被覆層を形成することを特徴とする請求項1又は2又は
    3又は4又は5に記載のスクラッチ機能を有する葉書の
    製造方法。
  7. 【請求項7】 上記第2被覆層が、箔により形成されて
    いることを特徴とする請求項1又は2又は3又は4又は
    5又は6に記載のスクラッチ機能を有する葉書の製造方
    法。
  8. 【請求項8】 上記第2被覆層形成工程においては、箔
    を転写するための転写テープを用いて、第1被覆層の上
    面位置に熱加圧することにより、上記第2被覆層を形成
    することを特徴とする請求項1又は2又は3又は4又は
    5又は6又は7に記載のスクラッチ機能を有する葉書の
    製造方法。
  9. 【請求項9】 上記表示情報表示部が、ゲーム機能を有
    していることを特徴とする請求項1又は2又は3又は4
    又は5又は6又は7又は8に記載のスクラッチ機能を有
    する葉書の製造方法。
  10. 【請求項10】 上記葉書が年賀状用葉書であることを
    特徴とする請求項1又は2又は3又は4又は5又は6又
    は7又は8又は9に記載のスクラッチ機能を有する葉書
    の製造方法。
  11. 【請求項11】 スクラッチ機能を有する葉書であっ
    て、 葉書の面に形成された表示情報表示部であって、所定の
    表示情報が表示された表示情報表示部と、 該表示情報表示部の少なくとも一部の上面に形成された
    スクラッチ部であって、 該表示情報表示部の少なくとも一部の上面に形成された
    第1被覆層であって、、透明性を有する第1被覆層と、 該第1被覆層の上面に形成された第2被覆層であって、
    該第1被覆層で被覆された表示情報を外部から視認でき
    ないようにするための第2被覆層で、削り動作により第
    1被覆層から除去可能な第2被覆層と、を有するスクラ
    ッチ部と、を有することを特徴とするスクラッチ機能を
    有する葉書。
  12. 【請求項12】 上記第1被覆層と上記葉書との間の固
    着強度が、上記第1被覆層と第2被覆層との間の固着強
    度よりも大きいことを特徴とする請求項11に記載のス
    クラッチ機能を有する葉書。
  13. 【請求項13】 上記第1被覆層が、箔により形成され
    ていることを特徴とする請求項11又は12に記載のス
    クラッチ機能を有する葉書。
  14. 【請求項14】 上記第2被覆層が、印刷用インキによ
    り形成されていることを特徴とする請求項11又は12
    又は13に記載のスクラッチ機能を有する葉書。
  15. 【請求項15】 上記第2被覆層が、箔により形成され
    ていることを特徴とする請求項11又は12又は13に
    記載のスクラッチ機能を有する葉書。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006281764A (ja) * 2005-03-11 2006-10-19 Kyodo Printing Co Ltd 個人情報保護シート
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