JP2003136056A - 浮遊物回収装置 - Google Patents

浮遊物回収装置

Info

Publication number
JP2003136056A
JP2003136056A JP2001335142A JP2001335142A JP2003136056A JP 2003136056 A JP2003136056 A JP 2003136056A JP 2001335142 A JP2001335142 A JP 2001335142A JP 2001335142 A JP2001335142 A JP 2001335142A JP 2003136056 A JP2003136056 A JP 2003136056A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recovery
scum
drive mechanism
recovering
port
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001335142A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4210449B2 (ja
Inventor
Masahiro Hazama
正博 間
Hidemasa Imabayashi
秀正 今林
Akira Sekiguchi
昭 関口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hazama Machinery Equipment Co Ltd
Original Assignee
Hazama Machinery Equipment Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hazama Machinery Equipment Co Ltd filed Critical Hazama Machinery Equipment Co Ltd
Priority to JP2001335142A priority Critical patent/JP4210449B2/ja
Publication of JP2003136056A publication Critical patent/JP2003136056A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4210449B2 publication Critical patent/JP4210449B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning Or Clearing Of The Surface Of Open Water (AREA)
  • Removal Of Floating Material (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 浮遊物の量に応じて回収口による浮遊物の回
収開始時期を自在に設定できるようにする。 【解決手段】 浮遊物回収装置は、沈殿池1の中心位置
に設けられた回転駆動機構10と一体に回動して周囲の
水面付近を周回する第1第2の各掻寄せ板30,31
と、各掻寄せ板30,31により掻き寄せられたスカム
を回収する回収口41を有する回収機構40と、スカム
を回収しないときは回収口41が水面より高い位置に位
置しスカムを回収するときは回収口41が水面付近に位
置するように回収機構40を上下に変位させる駆動機構
とから成る。駆動機構は、回転駆動機構10の回転角度
位置に対応させて回収機構40を変位させるタイミング
を設定するタイミング設定機構61を含んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、下水処理施設や汚泥
処理施設などにおいて、沈殿池の水面付近に浮遊する浮
遊物を掻き寄せて回収するための浮遊物回収装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、下水処理施設では、下水から固
形物などが除去された後、汚泥を含む処理前の水が沈殿
池へ送り込まれる。沈殿池の池底には、沈降した汚泥が
堆積するが、この堆積物のうち、腐敗などにより発生す
るガスを含んだ汚泥がスカムとなって浮上し、水面付近
に浮遊する。このスカムなどの浮遊物(以下、単に「浮
遊物」という。)を浮遊物回収装置の掻寄せ板により掻
き寄せて回収機構により回収する。この回収機構は、前
記掻寄せ板が周回する軌道上に位置させてあり、浮遊物
を回収するための回収口を有している。回収口には浮遊
物を排出するための流出管が連通し、回収口で回収され
た浮遊物は前記流出管を通って外部へ排出される。
【0003】従来の浮遊物回収装置として、図10およ
び図11に示す構成のものがある。図示の浮遊物回収装
置は、浮遊物を掻き寄せる掻寄せ板101と、沈殿池の
外周位置に配置される回収機構100とから成る。な
お、図10において、102は沈殿池の外周沿いに設け
られた掻寄せ板101の周回ガイドである。前記回収機
構100には、浮遊物を回収するための回収口103
が、水が入り込まないように、水面hより高い位置に設
けてある。
【0004】この回収機構100は、回収口103に向
けて上向きに傾斜する水切り板104を備えている。こ
の水切り板104上を掻寄せ板101が摺動するとき、
掻寄せ板101により掻き集められた浮遊物の水切りが
行われ、水が切られた浮遊物が回収口103で回収され
る。ところが、水切り板104上で浮遊物の水切りが行
われるとき、水と一緒に浮遊物も水切り板104を流下
するため、浮遊物の回収効率が悪いという問題がある。
【0005】この問題を解消する浮遊物回収装置とし
て、図12および図13に示す構成のものが提案されて
いる。図示の浮遊物回収装置における回収機構111
は、上記した水切り板104に相当する構成をなくした
もので、上面に回収口114を有する回収ボックス11
5の両側位置に左右一対のガイドレール112,112
を設けている。前記回収ボックス115は適所aで傾動
可能に支持されており、左右のガイドレール112,1
12上に掻寄せ板110に設けられた左右一対のガイド
ローラ113,113が乗り上がったとき、回収ボック
ス115が下方へ押されて前側へ傾くようになってい
る。この回収ボックス115の傾動により回収口114
の位置が水面hの付近まで下がり、掻寄せ板110によ
り掻き寄せられた浮遊物は回収口114に回収される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た浮遊物回収装置では、掻寄せ板110の各ガイドロー
ラ113が両側のガイドレール112に乗り上がった時
点で浮遊物の回収が可能となるため、浮遊物が多量に生
じる沈殿池では、浮遊物の回収が可能となった時点で
は、すでに相当量の浮遊物が回収口114の位置を通り
過ぎており、多量の回収漏れが生じるという問題があ
る。前記ガイドレール111の長さを長く設定すれば、
浮遊物の回収開始時期を早めることもできるが、ガイド
レール111の長さを長くするには機構上、限界がある
ため、浮遊物の量に応じた設計が困難である。
【0007】この発明は、上記問題に着目してなされた
もので、浮遊物の量に応じて回収口による浮遊物の回収
開始時期を自在に設定できる浮遊物回収装置を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明による浮遊物回
収装置は、沈殿池の水面付近に浮遊する浮遊物を掻き寄
せて回収するためのものであって、前記沈殿池の中心位
置に設けられた回転駆動機構と一体に回動して周囲の水
面付近を周回する掻寄せ板と、掻寄せ板により掻き寄せ
られた浮遊物を回収する回収口を有する回収機構と、浮
遊物を回収しないときは回収口が水面より高い位置に位
置し浮遊物を回収するときは回収口が水面付近に位置す
るように前記回収機構を上下に変位させる駆動機構とか
ら成る。前記駆動機構は、前記回転駆動機構の回転角度
位置によって前記回収機構を変位させるタイミングを設
定するタイミング設定機構を含んでいる。
【0009】この発明の好ましい一実施態様において
は、前記駆動機構として、回収機構を傾動させることに
より回収口の高さと向きを変化させる機構が用いられ
る。この実施態様によれば、回収口を掻寄せ板が近づい
てくる方向を向くように水面付近に位置させることがで
きるので、浮遊物の回収が容易かつ確実となる。
【0010】この発明のさらに好ましい実施態様におい
ては、前記駆動機構は、回転駆動機構を駆動源としたも
のを用いる。この実施態様によれば、駆動機構のための
駆動源を別に設ける必要がなく、制御の複雑化やコスト
高を防止できる。
【0011】この発明の他の実施態様においては、前記
タイミング設定機構は、回転駆動機構と一体に回動する
リング状のカム板と、カム板の回動に伴ってカム面を転
動するガイドローラとを備えたものであり、前記カム面
の凹凸によるガイドローラの上下変位に応じて回収機構
を変位させる。この実施態様によれば、カム板のカム面
の凹凸形状を変更することで回収機構を変位させるタイ
ミングを自在に設定できる。
【0012】
【作用】この発明による浮遊物回収装置において、回転
駆動機構が駆動すると、掻寄せ板が回転駆動機構と一体
に回動して沈殿池の水面付近に浮遊する浮遊物を掻き寄
せる。掻寄せ板が回収機構の回収口へ近づく所定の回転
角度位置に達したとき、駆動機構は回収機構を変位さ
せ、回収機構の回収口を浮遊物の回収が可能な水面付近
に位置させる。これにより掻寄せ板により掻き寄せられ
た浮遊物は回収口に回収されて排出される。
【0013】
【発明の実施の形態】図1および図2は、この発明の一
実施例である浮遊物回収装置を下水処理施設における最
終処理工程の沈殿池に設置した例を示す。なお、この発
明の浮遊物回収装置は、下水処理施設の沈殿池に限ら
ず、汚泥処理施設などの他の沈殿池にも適用できる。
【0014】図示例の沈殿池1は、平面形状が正方形状
であり、各コーナー1aは円弧状に形成されている。沈
殿池1の池底1bは中心に向かって低く傾斜する傾斜面
になっており、池底1bの中心位置には上方へ突出する
筒状部2が形成されている。この筒状部2の内部には、
固形物などが除去された後の処理前の汚水(以下「原
水」という。)W0を沈殿池1へ流入するための流入管
3が貫通している。沈殿池1の池底1bには筒状部2の
外周沿いに汚泥Mを集積するための環状溝4が形成され
ており、この環状溝4に汚泥Mを外部に引き抜くための
引抜管5が連通させてある。
【0015】沈殿池1の外周壁の上部位置には、沈殿池
1を一周する水路6が形成されている。この水路6に
は、原水W0からスカムを除去した後の処理水Wが流入
する。水路6の内側には堰を兼ねた第2の掻寄せ板31
(後述する。)の周回ガイド7が取り付けてあり、この
周回ガイド7によって沈殿池1の水面付近に浮遊するス
カムが水路6に流入するのを阻止している。なお、図1
において、8,80は沈殿池1の上方に架設された橋で
ある。
【0016】沈殿池1の中心位置には、モータ11を駆
動源とする回転駆動機構10が設けられている。前記モ
ータ11は、図3に示すように、橋8に固定された円盤
状の取付基板12上に設置されている。このモータ11
のモータ軸は取付基板12を貫通して下方へ突出し、こ
の突出部分に図示しないピニオンギヤが装着されてい
る。前記回転駆動機構10は、前記筒状部2の外周を囲
むように配備された回転枠13と、この回転枠13の上
端に設けられた回転リング14とを含んでいる。この回
転リング14の内周面は前記ピニオンギヤと噛み合う内
歯車に形成されており、ピニオンギヤが回転すると、こ
れと連動して回転リング14が回転する。
【0017】前記回転枠13の上部位置には、「フィー
ドウェル」と呼ばれる円筒形状の囲い板15が取り付け
られている。この囲い板15は前記流入管3の上端部の
出口から送り出される原水W0を沈殿池1に分散して供
給するためのものである。囲い板15の上端にはブラケ
ット16を介して後述するカム板63が取り付けてあ
る。
【0018】前記回転枠13の外周面の下部には、トラ
ス形の構体から成る一対のアーム21A,21Bが径方
向に突設されている。各アーム21A,21Bには、池
底1bを摺動して池底1bに堆積した汚泥Mを前記環状
溝4に掻き集める汚泥掻取用のブレード22と、前記環
状溝4内を周回して汚泥Mを集める羽根板23とが設け
られている。環状溝4は引抜管5に連通させており、こ
の引抜管5によって環状溝4内で集められた汚泥Mが外
部へ引き抜かれる。
【0019】沈殿池1の水面hの付近に浮遊するスカム
は、この発明の浮遊物回収装置によって掻き寄せられ、
回収機構40の回収口41に回収される。前記浮遊物回
収装置は、上記した回転駆動機構10の回転枠11と一
体に回動して回転枠11の周囲の水面hの付近を周回す
る第1、第2の各掻寄せ板30,31と、各掻寄せ板3
0,31により掻き寄せられたスカムを回収するための
回収口41を有する回収機構40とを備えている。
【0020】第1の掻寄せ板30は、沈殿池1の中央部
分に浮遊するスカムを掻き寄せて外周方向へ導く。第1
の掻寄せ板30はその全長が前記アーム21Aに縦設さ
れた複数の支柱32によって水平に支持されている。第
1の掻寄せ板30の一端は中心方向へ延びて回転枠13
の付近に達しており、他端は外周方向へ延びて第2の掻
寄せ板31に連結されている。
【0021】第2の掻寄せ板31は、第1の掻寄せ板3
0により掻き寄せられたスカムと沈殿池1の外周部に浮
遊するスカムとを掻き集め、屈曲した先端部により回収
口41へ導く。第2の掻寄せ板31の先端部は外周方向
へ延び、屈曲した先端部に前記周回ガイド7の表面を摺
動するガイドローラ33が取り付けてある。第2の掻寄
せ板31の基端部は支え軸35に回動自由に支持されて
いる。また、第2の掻寄せ板31の基端部にはバランス
腕34が一体に設けてあり、このバランス腕34にワイ
ヤー36が接続してある。このワイヤー36は中心方向
へ引っ張られており、これにより第1の掻寄せ板30の
先端部が外周方向へ付勢され、ガイドローラ33が周回
ガイド7の表面へ押し付けられる。
【0022】前記回収機構40は、図4に示すように、
上面にスカムを回収するための回収口41が開口された
スカム回収ボックス42と、スカム回収ボックス42の
下部に位置するスカム排出口42aに蛇腹構造の可撓管
43を介して接続されたスカム流出管44とを備えたも
のである。前記スカム流出管44はスカムを沈殿池1よ
り排出するためのもので、沈殿池1の外周壁を貫通して
沈殿池1の外部へ導かれている。前記可撓管43はスカ
ム回収ボックス42が傾動することが可能なようにスカ
ム流出管44との間に介装されたものである。
【0023】前記スカム回収ボックス42には平面形状
が矩形状のハンドル45が連設されるとともに、ハンド
ル45の基端部に支え軸46が水平に設けられている。
前記支え軸46の両端部は支持基板47に取り付けられ
た軸受48,48により揺動自由に支持されており、こ
れによりスカム回収ボックス42が図5に示すように傾
動して回収口41の高さと向きとが変化する。前記支持
基板47は取付フレーム49の下端に固定され、取付フ
レーム49の上端は左右一対の調節ボルト50,50を
介して沈殿池1の池縁に設置された基台51に支持され
ている。前記スカム回収ボックス42は調節ボルト50
によって水面hの高さに応じて設置高さを調節すること
が可能である。
【0024】前記スカム回収ボックス42は、第2の掻
寄せ板31の屈曲した先端部が通過する周回軌道上に配
置され、回収口41は、スカムを回収しないとき、水面
より高い位置に位置し、水が入らないようになっている
(図4の状態)。一方、スカムを回収するときは回収口
41は水面hの付近に位置するとともに、第2の掻寄せ
板31の先端部が近づいてくる方向(図5において矢印
Pで示す。)へ傾いてスカムを呑み込めるようになって
いる(図5の状態)。このように回収口41の上下位置
と姿勢とを変化させるために、前記スカム回収ボックス
42に駆動機構60の動力伝達機構62(詳細は後述す
る。)を連繋してスカム回収ボックス42を傾動可能な
構成としている。
【0025】前記駆動機構60は、前記回転駆動機構1
0を駆動源とするもので、回転駆動機構10の回転角度
位置に対応させて前記スカム回収ボックス42を変位さ
せるタイミングを設定するための図6に示すようなタイ
ミング設定機構61と、タイミング設定機構61により
設定されたタイミングに基づいてスカム回収ボックス4
2を傾動させる駆動力を発生させて前記ハンドル45に
伝達するための図6〜図9に示すような動力伝達機構6
2とを備えている。
【0026】前記タイミング設定機構61は、回転駆動
機構10の回転枠11の上端に回転枠11と一体に設け
られたリング状のカム板63と、カム板63の外周の所
定位置にカム板63の回動に伴ってカム面64を転動す
るように配置されたガイドローラ66とを備えたもので
ある。前記カム板63のカム面64は、直径の大きな円
曲面より成る凸面64Aと、直径の小さな円曲面より成
る凹面64Bとで構成されるもので、1個以上の調整リ
ング65を凹面64Bに着脱することにより凹面64B
がなす角度αが調整される。この凹面64Bがなす角度
αはスカムの回収が可能な時間長さに相応するもので、
スカムの量が多い場合は、調整リング65の設置個数を
ゼロまたは少数にして前記角度αを大きくすれば、スカ
ムの回収開始時期を早く設定できる。スカムの量が少な
い場合は、調整リング65の設置個数を多くして前記角
度αを小さくすれば、スカムの回収開始時期を遅く設定
できる。
【0027】前記ガイドローラ66は、前記カム面64
の凹凸によって上下に変位するもので、図7(1)に示
すように、ガイドローラ66がカム面64の凸面64A
を転動する間は前記スカム回収ボックス42は傾かず、
回収口41は高い位置にある(図4参照)。一方、図7
(2)に示すように、ガイドローラ67がカム面64の
凹面64Bを転動する間はスカム回収ボックス42が傾
き、回収口41は低い位置へ変位する(図5参照)。
【0028】前記ガイドローラ66は長さ中央部を支点
とする揺動アーム66の一端に取り付けられている。な
お、支点を構成する軸75は後述する橋80に支持され
ている。前記揺動アーム66は、後述する駆動軸71、
リンク機構72、駆動ワイヤー73などとともに動力伝
達機構62を構成するもので、揺動アーム66の他端に
ワイヤー67の一端が接続され、ワイヤー67の他端に
錘68が取り付けられている。前記ワイヤー67は、図
8に示すように、ホイール69により下方へ導かれて前
記錘68が下方へ吊り下げられ、これによりガイドロー
ラ66がカム面64へ付勢されるようになっている。
【0029】前記揺動アーム66には連結軸70を介し
て駆動軸71の一端が連結されている。この駆動軸71
は、図1に示されるように、前記橋80に沿って外周方
向へ延びており、橋80に設けられた複数個の軸受74
によって往復動可能に支持されている。前記駆動軸71
の他端は、図9に示すように、リンク機構72を介して
駆動ワイヤー73に接続されている。この駆動ワイヤー
73は、図4および図5に示すように、前記スカム回収
ボックス42のハンドル45の先端に接続されるもので
ある。
【0030】上記構成の動力伝達機構62によれば、カ
ム板63の回動に伴ってガイドローラ66が前記カム面
64の凸面64Aを転動するとき(図7(1)に示す状
態)、駆動軸71およびリンク機構72に引張力は作用
せず、また、駆動ワイヤー73にも引張力が作用しない
ので(図9(1)の状態)、スカム回収ボックス42は
傾動しない(図4の状態)。これに対して、ガイドロー
ラ66が前記カム面64の凹面64Bを転動するとき
(図7(2)に示す状態)、駆動軸71およびリンク機
構42に引張力Qが作用し、さらに駆動ワイヤー73に
も引張力Qが作用する結果(図9(2)の状態)、スカ
ム回収ボックス42が傾動する(図5の状態)。
【0031】なお、上記の実施例では、スカム回収ボッ
クス42を上下に変位させる駆動機構60は、掻寄せ板
30,31を回転させる回転駆動機構10を駆動源とし
ているが、これに限らず、シリンダ機構などの専用の駆
動源を用いてもよい。また、駆動機構60のタイミング
設定機構61としてカム板63を用いているが、これに
限らず、リミットスイッチや光電スイッチなどを用いて
構成することも可能である。
【0032】上記した構成の浮遊物回収装置において、
回転駆動機構10が駆動すると、第1、第2の各掻寄せ
板30,31が回転駆動機構10と一体に回動して沈殿
池1の水面hの付近に浮遊するスカムを掻き寄せる。第
2の掻寄せ板31の屈曲した先端部がスカム回収ボック
ス42の回収口41から離れた位置にあるとき、タイミ
ング設定機構61のガイドローラ66はカム板63のカ
ム面64の凸面64Aを転動しているので、動力伝達機
構62の駆動軸71および駆動ワイヤー73には引張力
が作用せず、スカム回収ボックス42は傾動しない。従
って、回収口41は水面hより高い位置に位置し、回収
口41から水が入り込むことはない。
【0033】第2の掻寄せ板31の屈曲した先端部がス
カム回収ボックス42の回収口41へ近づくと、前記ガ
イドローラ66はカム面64の凸面64Aから凹面64
Bに転落して凹面64Bを転動するので、動力伝達機構
62の駆動軸71、リンク機構72、および駆動ワイヤ
ー73に引張力が作用し、スカム回収ボックス42が傾
動する。これにより、回収口41はスカムの回収が可能
な水面hの付近に位置し、掻寄せ板30,31により掻
き寄せられたスカムは回収口41に回収されて排出され
る。第2の掻寄せ板31の屈曲した先端部が回収口41
の位置を通過したとき、ガイドローラ66はカム面64
の凸面64Aに乗り上がり、その結果、回収口41は水
面hより高い元の位置に復帰する。
【0034】
【発明の効果】この発明によれば、浮遊物の量に応じて
回収口による浮遊物の回収開始時期や回収終了時期を自
在に設定でき、浮遊物を効率良く回収することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である浮遊物回収装置が沈
殿池に設置された状態を示す平面図である。
【図2】図1の実施例の縦断面図である。
【図3】回転駆動機構の構成を示す斜視図である。
【図4】回収機構の構成を示す側面図である。
【図5】スカム回収ボックスが傾いた状態を示す側面図
である。
【図6】タイミング設定機構の構成を示す平面図であ
る。
【図7】タイミング設定機構の動作を示す平面図であ
る。
【図8】動力伝達機構の一部分の構成を示す側面図であ
る。
【図9】動力伝達機構の一部分の構成および動作を示す
側面図である。
【図10】従来例の構成を示す平面図である。
【図11】図11の従来例の構成を示す側面図である。
【図12】他の従来例の構成を示す平面図である。
【図13】図12の従来例の構成を示す側面図である。
【符号の説明】
1 沈殿池 10 回転駆動機構 30,31 掻寄せ板 40 回収機構 41 回収口 60 駆動機構 61 タイミング設定機構 63 カム板 64 カム面 66 ガイドローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関口 昭 神奈川県大和市下鶴間1742−7 三機工業 株式会社内 Fターム(参考) 2D025 BA21 4D051 AA04 AB03 CA05 CA10 DB07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 沈殿池の水面付近に浮遊する浮遊物を掻
    き寄せて回収するための浮遊物回収装置において、 沈殿池の中心位置に設けられた回転駆動機構と一体に回
    動して周囲の水面付近を周回する掻寄せ板と、掻寄せ板
    により掻き寄せられた浮遊物を回収する回収口を有する
    回収機構と、浮遊物を回収しないときは回収口が水面よ
    り高い位置に位置し浮遊物を回収するときは回収口が水
    面付近に位置するように前記回収機構を上下に変位させ
    る駆動機構とから成り、前記駆動機構は、前記回転駆動
    機構の回転角度位置によって前記回収機構を変位させる
    タイミングを設定するタイミング設定機構を含んで成る
    浮遊物回収装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動機構は、回収機構を傾動させる
    ことにより回収口の高さと向きとを変化させる機構であ
    る請求項1に記載された浮遊物回収装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動機構は、回転駆動機構を駆動源
    としている請求項1または2に記載された浮遊物回収装
    置。
  4. 【請求項4】 前記タイミング設定機構は、回転駆動機
    構と一体に回動するリング状のカム板と、カム板の回動
    に伴ってカム面を転動するガイドローラとを備えたもの
    であり、前記カム面の凹凸によるガイドローラの上下変
    位に応じて回収機構を変位させる請求項1に記載された
    浮遊物回収装置。
JP2001335142A 2001-10-31 2001-10-31 浮遊物回収装置 Expired - Fee Related JP4210449B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001335142A JP4210449B2 (ja) 2001-10-31 2001-10-31 浮遊物回収装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001335142A JP4210449B2 (ja) 2001-10-31 2001-10-31 浮遊物回収装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003136056A true JP2003136056A (ja) 2003-05-13
JP4210449B2 JP4210449B2 (ja) 2009-01-21

Family

ID=19150165

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001335142A Expired - Fee Related JP4210449B2 (ja) 2001-10-31 2001-10-31 浮遊物回収装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4210449B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114275842A (zh) * 2021-12-10 2022-04-05 彭厚成 一种小型污水处理池的漂浮物清除设备

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114275842A (zh) * 2021-12-10 2022-04-05 彭厚成 一种小型污水处理池的漂浮物清除设备
CN114275842B (zh) * 2021-12-10 2023-05-23 青岛鑫源环保集团有限公司 一种小型污水处理池的漂浮物清除设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP4210449B2 (ja) 2009-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100860290B1 (ko) 침전지의 원형 슬러지 제거설비
JPH06114211A (ja) 浄化タンク
KR101828335B1 (ko) 원형 침전지의 연속 스컴 제거장치
US3892666A (en) Thickener with elevatable scraper and non-elevating skimmer
JP2003136056A (ja) 浮遊物回収装置
KR200168720Y1 (ko) 유속과압력을일정하게유지한원형침전지의슬러지침강·제거장치
EA017021B1 (ru) Илосос
JP2002085909A (ja) 汚泥掻寄機
JP4055195B2 (ja) 処理池
JP2004218211A (ja) フロート式スクリーン
CN111470569A (zh) 一种除渣效果好的气浮式污水处理装置
RU2200052C2 (ru) Радиальный отстойник
JP3015318B2 (ja) 浮遊物掻寄せ装置
KR200255885Y1 (ko) 원형침전지의슬러지수집기
JP2614554B2 (ja) 水処理装置
KR200350419Y1 (ko) 슬러지수집기의 부유물 배출장치
JP3993866B2 (ja) 汚泥等回収装置
JP6462357B2 (ja) スカム掻き寄せ装置
JP2895721B2 (ja) スカム除去装置
JPS5917437Y2 (ja) 浮遊分離装置
CN212700694U (zh) 一种中心传动刮泥机
RU35242U1 (ru) Гравитационный осветлитель
JP3755113B2 (ja) 円形沈澱池等における汚泥掻寄装置
JPH1043508A (ja) 円形沈殿池のスカム掻き寄せ方法およびその装置
JPH0725904U (ja) スカム除去装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070227

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070423

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081014

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081027

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111031

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121031

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121031

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131031

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees