JP2003134747A - 整流構造およびそれを用いた回転機 - Google Patents

整流構造およびそれを用いた回転機

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JP2003134747A JP2001328876A JP2001328876A JP2003134747A JP 2003134747 A JP2003134747 A JP 2003134747A JP 2001328876 A JP2001328876 A JP 2001328876A JP 2001328876 A JP2001328876 A JP 2001328876A JP 2003134747 A JP2003134747 A JP 2003134747A
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Masatoyo Matsuda
正豊 松田
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SANWA DAIYA KOUHAN CORP
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SANWA DAIYA KOUHAN CORP
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K13/00Structural associations of current collectors with motors or generators, e.g. brush mounting plates or connections to windings; Disposition of current collectors in motors or generators; Arrangements for improving commutation
    • H02K13/10Arrangements of brushes or commutators specially adapted for improving commutation

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低摩擦であり低振動である整流構造を提供す
る。 【解決手段】 固定子14の電極片形成部材16には、
2つの電極片18aおよび18bが形成される。電極片
形成部材16、電極片18aおよび18bには、円環状
の固定子側溝20が形成される。回転子24の整流子片
形成部材26には、3つの整流子片28a,28bおよ
び28cが形成される。整流子片形成部材26、整流子
片28a,28bおよび28cには、円環状の回転子側
溝30が形成される。固定子側溝20および回転子側溝
30内には、導体ボール38および絶縁体ボール40が
設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は整流構造およびそ
れを用いた回転機に関し、特に整流子片が用いられ、た
とえば自動車などの車両やミシンおよびサーボ機構など
の民生機器や発電設備などに使用される直流電動機や直
流発電機や交流電動機や交流発電機などの回転機に用い
られる整流構造などに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の直流電動機や直流発電機や交流電
動機や交流発電機などの回転機に用いられている整流構
造には、固定子に設けられた金属およびカーボンからな
るブラシと、回転子に設けられた金属からなる整流子片
とを含むものがあった。このような従来の整流構造で
は、ブラシが整流子片側にバネで押えつけられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の従来
の整流構造では、ブラシが整流子片側に押えつけられて
いるため、摩擦が大きく振動も大きい。このような摩擦
は、回転子を制動する働きをする。また、このような摩
擦や振動は、エネルギーの損失となり、摩擦は摩耗を引
き起こし、振動は回転子への電力の安定な供給の妨げと
なり電気的な雑音を発生する。
【0004】それゆえに、この発明の主たる目的は、低
摩擦であり低振動である整流構造およびそれを用いた回
転機を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる整流構
造は、固定子と、固定子に形成される電極片と、回転子
と、回転子に形成される整流子片と、固定子および電極
片と回転子および整流子片との間に設けられ、固定子、
電極片、回転子および整流子片に対して転がり、固定子
に対して回転子を回転可能に支持するとともに、電極片
を整流子片に電気的に接続するための導体からなる回転
体とを含む、整流構造である。この発明にかかる整流構
造では、たとえば、固定子は電極片形成部材を含み、電
極片は電極片形成部材に形成され、電極片形成部材およ
び電極片に円環状の固定子側溝が形成され、回転子は整
流子片形成部材を含み、整流子片は整流子片形成部材に
形成され、整流子片形成部材および整流子片に固定子側
溝に対応する円環状の回転子側溝が形成され、回転体
は、固定子側溝内および回転子側溝内に設けられる。こ
の場合、回転体はたとえば導体ボールを含み、固定子側
溝および回転子側溝は、それぞれ、たとえば、断面が導
体ボールに対応した円弧状に形成され、または、断面が
V字状に形成される。また、この場合、回転体は複数の
導体ボールを含み、導体ボール間に導体ボールと同じ大
きさの絶縁体ボールが設けられてもよい。また、この発
明にかかる整流構造では、たとえば、固定子は電極片形
成部材を含み、電極片は電極片形成部材に形成され、回
転子は電極片形成部材の内側または外側に配置される整
流子片形成部材を含み、整流子片は整流子片形成部材に
形成され、電極片形成部材および電極片と整流子片形成
部材および整流子片との間に円筒状の空間部が形成さ
れ、回転体は空間部に設けられる。この場合、たとえ
ば、電極片形成部材は円筒状に形成され、整流子片形成
部材は電極片形成部材の直径と異なる直径の円筒状に形
成される。また、この場合、回転体は、たとえば、導体
ボールまたは導体柱を含む。さらに、この場合、回転体
は複数の導体ボールを含み、導体ボール間に導体ボール
と同じ大きさの絶縁体ボールが設けられ、または、回転
体は複数の導体柱を含み、導体柱間に導体柱と同じ大き
さの絶縁体柱が設けられてもよい。この発明にかかる回
転機は、整流構造を用いた回転機であって、整流構造と
してこの発明にかかる整流構造を用いた、回転機であ
る。
【0006】この発明にかかる整流構造および回転機で
は、固定子に形成された電極片が、たとえば導体ボール
などの導体からなる回転体を介して、回転子に形成され
た整流子片に電気的に接続される。さらに、この発明に
かかる整流構造および回転機では、回転体が、固定子、
電極片、回転子および整流子片に対して転がり、固定子
に対して回転子を回転可能に支持するため、ブラシを整
流子片側に押えつけている従来の整流構造に比べて、低
摩擦となり、低振動となる。また、この発明にかかる整
流構造および回転機では、請求項2のように電極片形成
部材、電極片、整流子片形成部材および整流子片に固定
子側溝および回転子側溝が形成されるとともに、請求項
3および請求項4のように回転体が導体ボールを含む場
合、固定子側溝および回転子側溝が形成されない場合と
比べて、電極片および整流子片と導体ボールとの間の接
触面積が増え、その間の電気的な抵抗が小さくなる。こ
の場合、請求項3のように固定子側溝および回転子側溝
の断面が導体ボールに対応した円弧状に形成されると、
電極片および整流子片と導体ボールとの間の接触面積が
増え、その間の電気的な抵抗が小さくなる。さらに、こ
の発明にかかる整流構造および回転機では、請求項5の
ように、回転体が複数の導体ボールを含み、導体ボール
間に導体ボールと同じ大きさの絶縁体ボールが設けられ
ると、導体ボール間の短絡が防止される。また、この発
明にかかる整流構造および回転機では、請求項6のよう
に電極片形成部材および整流子片形成部材を含み空間部
が形成されるとともに、請求項10のように回転体が導
体柱を含む場合、回転体が導体ボールである場合と比べ
て、電極片および整流子片と回転体との間の接触面積が
増え、その間の電気的な抵抗が小さくなる。さらに、こ
の発明にかかる整流構造および回転機では、請求項9の
ように、回転体が複数の導体ボールを含み、導体ボール
間に導体ボールと同じ大きさの絶縁体ボールが設けられ
るか、請求項11のように、回転体が複数の導体柱を含
み、導体柱間に導体柱と同じ大きさの絶縁体柱が設けら
れると、導体ボール間の短絡や導体柱間の短絡が防止さ
れる。
【0007】この発明の上述の目的、その他の目的、特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施
の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0008】
【発明の実施の形態】図1はこの発明にかかる整流構造
が用いられた直流電動機の一例を示す正面図であり、図
2はその直流電動機の平面図であり、図3はその直流電
動機から回転子を取外した状態を示す平面図解図であ
り、図4はその直流電動機に用いられる回転子を示す底
面図であり、図5はその直流電動機に用いられる整流構
造を示す断面図解図である。図1に示す直流電動機10
は、断面がコ字状のハウジング12を含む。すなわち、
ハウジング12は、矩形の底板12aを含み、底板12
aの対向する両端には、矩形の側板12bおよび12c
がそれぞれ形成されている。
【0009】ハウジング12の底板12aの中央の上に
は、固定子14が設けられる。固定子14は、たとえば
セラミックなどの絶縁体からなる中空円板状の電極片形
成部材16を含む。電極片形成部材16は、ハウジング
12の底板12aの上に接着剤で接着される。電極片形
成部材16の上部および側部には、たとえば銅やカーボ
ンなどの導体からなる電源用の2つの電極片18aおよ
び18bが間隔を隔てて形成される。2つの電極片18
aおよび18bは、電極片形成部材16の中央を中心と
して対称に形成される。また、2つの電極片18aおよ
び18bは、それぞれ、電極片形成部材16の中央を中
心とする中心角が60度の部分に埋め込まれるように形
成される。さらに、電極片形成部材16、電極片18a
および18bの上部には、固定子側溝20が電極片形成
部材16の中央を中心として円環状に形成される。この
固定子側溝20は、電極片形成部材16と電極片18a
および18bとの間に段差が生じないように滑らかに形
成される。また、この固定子側溝20は、断面が円弧状
に形成される。さらに、電極片形成部材16の側部にお
いて、電極片18aおよび18bには、リード線22a
および22bの一端がそれぞれはんだ付けされ接続され
る。
【0010】固定子14の上方には、回転子24が設け
られる。回転子24は、たとえばセラミックなどの絶縁
体からなる中空円板状の整流子片形成部材26を含む。
この整流子片形成部材26は、電極片形成部材16と同
じ大きさに形成される。整流子片形成部材26の下部お
よび側部には、たとえば銅やカーボンなどの導体からな
る3つの整流子片28a、28bおよび28cが間隔を
隔てて形成される。3つの整流子片28a、28bおよ
び28cは、それぞれ、整流子片形成部材26の中央を
中心とする中心角が120度の部分の内側部分に埋め込
まれるように形成される。さらに、整流子片形成部材2
6、整流子片28a、28bおよび28cの下部には、
回転子側溝30が整流子片形成部材26の中央を中心と
して円環状に形成される。この回転子側溝30は、整流
子片形成部材26と整流子片28a、28bおよび28
cとの間に段差が生じないように滑らかに形成される。
また、この回転子側溝30は、断面が円弧状に形成され
る。この回転子側溝30は、電極片形成部材16、電極
片18aおよび18bに形成される固定子側溝20に対
向するように、固定子側溝20と同じ大きさに形成され
る。
【0011】整流子片形成部材26の上には、Y字状の
コア32が設けられる。コア32は、鉄損を少なくする
ために、多数の細い線状の磁性材をY字状に束ねて形成
される。なお、コア32は、多数の薄い板状の磁性材を
積層して形成されてもよい。コア32の3つの端部に
は、絶縁テープ34がそれぞれ巻かれる。コア32の3
つの端部の絶縁テープ34の上には、3つのコイル36
a、36bおよび36cがそれぞれ巻かれる。コア32
は、整流子片形成部材26に接着剤で接着される。この
場合、コア32は、コイル36aが巻られた部分が整流
子片28aおよび28b間に配置され、コイル36bが
巻かれた部分が整流子片28bおよび28c間に配置さ
れ、コイル36cが巻かれた部分が整流子片28cおよ
び28a間に配置される。また、コイル36a、36b
および36cの一端は、整流子片形成部材26の側部に
おいて、整流子片28a、28bおよび28cにそれぞ
れはんだ付けされ接続される。さらに、コイル36a、
36bおよび36cの他端は、整流子片形成部材26の
側部において、整流子片28b、28cおよび28aに
それぞれはんだ付けされ接続される。
【0012】上述の電極片形成部材16などに形成され
た固定子側溝20内および整流子片形成部材26などに
形成された回転子側溝30内には、回転体としてのたと
えばステンレスなどの導体からなる11個の導体ボール
38と、たとえばセラミックなどの絶縁体からなる11
個の絶縁体ボール40とが、交互に並べて設けられる。
導体ボール38および絶縁体ボール40は、それぞれ、
固定子側溝20および回転子側溝30の断面形状に対応
した形状を有する。導体ボール38は、固定子側溝20
および回転子側溝30内で、固定子14と、電極片18
aおよび18bと、回転子24と、整流子片28a、2
8bおよび28cとに対して転がり、固定子14に対し
て回転子24を回転可能に支持するとともに、電極片1
8aおよび18bと整流子片28a、28bおよび28
cとの所望のものどうしを電気的に接続するためのもの
である。また、絶縁体ボール40は、固定子側溝20お
よび回転子側溝30内で、固定子14と、電極片18a
および18bと、回転子24と、整流子片28a、28
bおよび28cとに対して転がり、固定子14に対して
回転子24を回転可能に支持するとともに、導体ボール
38間の短絡を防止し、電極片18aおよび18b間の
短絡と整流子片28a、28bおよび28c間の短絡と
を防止するためのものである。
【0013】この直流電動機10では、固定子14と、
電極片18aおよび18bと、固定子側溝20と、回転
子24と、整流子片28a、28bおよび28cと、回
転子側溝30と、導体ボール38と、絶縁体ボール40
とで整流構造が構成される。
【0014】この直流電動機10のハウジング12の両
側板12bおよび12cには、永久磁石42aおよび4
2bが接着剤で接着される。この場合、永久磁石42a
および42bは、回転子24が回転できるようにすると
ともに、永久磁石42aおよび42bからの磁界がコア
32にとどくようにするために、回転子24からわずか
の間隔を隔てて回転子24の両外側に配置される。ま
た、永久磁石42aはN極がコア32の中心に向くよう
に配置され、永久磁石42bはS極がコア32の中心に
向くように配置される。
【0015】この直流電動機10には、リード線22a
および22bに直流電源を接続すると、リード線22a
および22bと、電極片18aおよび18bと、導体ボ
ール38と、整流子片28a、28bおよび28cとを
介して、コイル36a、36bおよび36cに電流が流
れ、コア32に磁界が発生する。
【0016】具体的には、図2に示すように、コイル3
6aが永久磁石42aおよび42bの極軸Pの一方側
(図2においては下側)にある場合には、コア32にお
いてコイル36aが巻かれた部分の先端がN極になる。
逆に、コイル36aが永久磁石42aおよび42bの極
軸Pの他方側(図2においては上側)にある場合には、
コア32においてコイル36aが巻かれた部分の先端が
S極になる。同様に、コア32においてコイル36bが
巻かれた部分の先端も、コイル36bが極軸Pの一方側
にある場合にN極になり、コイル36bが極軸Pの他方
側にある場合にS極になる。さらに、同様に、コア32
においてコイル36cが巻かれた部分の先端も、コイル
36cが極軸Pの一方側にある場合にN極になり、コイ
ル36cが極軸Pの他方側にある場合にS極になる。な
お、コイル36a、36bおよび36cのうちのいずれ
かのコイルが極軸P上にある場合には、そのコイルの両
端が導体ボール38および整流子片を介して電気的に接
続され、そのコイルに電流が流れない。
【0017】上述のようにしてコア32に磁界が発生
し、コア32と永久磁石42aおよび42bとの間に、
反発力および吸引力が発生する。そして、その反発力お
よび吸引力によって、回転子24が一方向(左方向)に
回転する。
【0018】この直流電動機10の整流構造では、導体
ボール38および絶縁体ボール40が、固定子14と、
電極片18aおよび18bと、回転子24と、整流子片
28a、28bおよび28cとに対して転がり、固定子
24に対して回転子14を回転可能に支持するため、ブ
ラシを整流子片側に押えつけている従来の整流構造に比
べて、低摩擦となり、低振動となる。
【0019】上述のように低摩擦となる利点としては、
機械的な抵抗が小さくなるので、効率がよくなり、省電
力となり、運転費用の節約が可能となる。また、摩耗が
少なくなるので、寿命が長くなり、部品の交換費用の節
約にもなる。さらに、摩耗かすが少なくなるので、粉塵
に過酷で粉塵を容赦しない環境に応用でき、粉塵対策費
用の節約や洗浄保守費用の節約にもなる。
【0020】また、上述のように低振動となる利点とし
ては、静かになるので、防音費用を節約でき、また、電
気的雑音が少なくなるので、電波障害対策費用も節約で
きる。
【0021】さらに、この直流電動機10の整流構造で
は、バネを用い部品点数が多く複雑な構造であり組立て
が困難である従来の整流構造と比べて、バネを用いず部
品点数が少なく簡単な構造であり組立ておよび部品の交
換が容易であり、小型化および量産化に適する。
【0022】また、この直流電動機10の整流構造で
は、固定子14に形成された電極片18aおよび18b
が、導体ボール38を介して、回転子24に形成された
整流子片28a、28bおよび28cに電気的に接続さ
れる。
【0023】さらに、この直流電動機10の整流構造で
は、電極片形成部材16と電極片18aおよび18bと
整流子片形成部材26と整流子片28a、28bおよび
28cとに固定子側溝20および回転子側溝30が形成
されているので、そのような溝が形成されない場合と比
べて、電極片18a、18bおよび整流子片28a、2
8b、28cと導体ボール38との間の接触面積が増
え、その間の電気的な抵抗が小さくなる。また、固定子
側溝20および回転子側溝30の断面が導体ボール38
に対応した円弧状に形成されているので、電極片18
a、18bおよび整流子片28a、28b、28cと導
体ボール38との間の接触面積が増え、その間の電気的
な抵抗が小さくなる。
【0024】さらに、この直流電動機10の整流構造で
は、導体ボール38間に導体ボール38と同じ大きさの
絶縁体ボール40が設けられているので、導体ボール3
8間の短絡が防止され、電極片18aおよび18b間の
短絡と整流子片28a、28bおよび28c間の短絡と
が防止される。
【0025】図6は図1に示す直流電動機に用いられる
整流構造の他の例を示す断面図解図である。図6に示す
整流構造では、図1に示す直流電動機10に用いられて
いる図5に示す整流構造と比べて、固定子側溝20およ
び回転子側溝30の断面がそれぞれV字状に形成されて
いる。図6に示す整流構造も、図5に示す整流構造と同
様の効果を奏する。
【0026】図7はこの発明にかかる整流構造が用いら
れた直流電動機の他の例を示す図解図であり、図8はそ
の直流電動機に用いられる整流構造を示す断面図解図で
あり、図9はその整流構造の側面図解図である。図7に
示す直流電動機10は、図1に示す直流電動機10と比
べて、ハウジング12が筒状に形成される。
【0027】ハウジング12の一端側には固定子14が
設けられる。固定子14は、ハウジング12に固定され
る円筒状の電極片形成部材16を含む。電極片形成部材
16には、電源用の2つの電極片18aおよび18bが
形成される。
【0028】ハウジング12の両端には、軸受け13a
および13bが設けられる。これらの軸受け13aおよ
び13bには、円柱状の回転軸23の両端が回転可能に
支持される。回転軸23の中間には、回転子24が設け
られる。回転子24は、回転軸24に固定される円筒状
の整流子片形成部材26を含む。整流子片形成部材26
は、直径が電極片形成部材16の直径より小さく形成さ
れ、電極片形成部材16の内側に配置される。整流子片
形成部材26には、3つの整流子片28a、28bおよ
び28cが形成される。そして、電極片形成部材16、
電極片18aおよび18bと整流子片形成部材26、整
流子片28a、28bおよび28cとの間には、円筒状
の空間部31が形成される。この空間部31には、11
個の導体ボール38と、導体ボール38と同じ大きさの
11個の絶縁体ボール40とが、交互に設けられる。
【0029】なお、回転軸23の中間には、コア32お
よび3つのコイル36a〜36cが設けられる。さら
に、コア32およびコイル36a〜36cの周囲におい
て、ハウジング12には、永久磁石42aおよび42b
が設けられる。
【0030】図7に示す直流電動機10の整流構造で
は、図1に示す直流電動機10の整流構造と同様に、導
体ボール38および絶縁体ボール40が、固定子14
と、電極片18aおよび18bと、回転子24と、整流
子片28a、28bおよび28cとに対して転がり、固
定子24に対して回転子14を回転可能に支持するた
め、ブラシを整流子片側に押えつけている従来の整流構
造に比べて、低摩擦となり、低振動となる。
【0031】さらに、図7に示す直流電動機10の整流
構造では、図1に示す直流電動機10の整流構造と同様
に、バネを用い部品点数が多く複雑な構造であり組立て
が困難である従来の整流構造と比べて、バネを用いず部
品点数が少なく簡単な構造であり組立ておよび部品の交
換が容易であり、小型化および量産化に適する。
【0032】また、図7に示す直流電動機10の整流構
造では、導体ボール38間に導体ボール38と同じ大き
さの絶縁体ボール40が設けられているので、導体ボー
ル38間の短絡が防止され、電極片18aおよび18b
間の短絡と整流子片28a、28bおよび28c間の短
絡とが防止される。
【0033】なお、図7に示す直流電動機10に用いら
れる図8および9に示す整流構造において、電極片形成
部材16と、電極片18aおよび18bと、整流子片形
成部材26と、整流子片28a〜28cとには、図10
に示すように導体ボール38および絶縁体ボール40に
対応した湾曲面33が形成されてもよく、図11に示す
ように段差部35が形成されてもよく、図12に示すよ
うに円弧状の固定子側溝20および回転子側溝30が形
成されてもよく、図13に示すようにV字状の固定子側
溝20および回転子側溝30が形成されてもよい。
【0034】図10〜図13に示すように、湾曲面3
3、段差部35、固定子側溝20および回転子側溝30
を形成すれば、電極片18a、18bおよび整流子片2
8a、28b、28cと導体ボール38との間の接触面
積が増え、その間の電気的な抵抗が小さくなる。
【0035】なお、上述の整流構造では、電極片形成部
材16および整流子片形成部材26が中空円板状や円筒
状に形成されているが、この発明では、それらは他の形
状に形成されてもよい。たとえば、電極片形成部材16
および整流子片形成部材26は、それぞれブロック状に
形成されてもよい。
【0036】また、上述の整流構造では、1つの電極片
形成部材16に2つの電極片18aおよび18bが形成
されているが、この発明では、2つの電極片形成部材が
設けられ、2つの電極片形成部材に2つの電極片が形成
されてもよい。
【0037】さらに、図7〜図13に示す整流構造で
は、整流子片形成部材26が電極片形成部材16の内側
に形成されているが、この発明では、整流子片形成部材
は電極片形成部材の外側に形成されてもよい。
【0038】また、上述の整流構造では、1つの整流子
片形成部材26に3つの整流子片28a〜28cが形成
されているが、この発明では、1つの整流子片形成部材
に形成される整流子片の数は1つ以上なら任意に変更さ
れてもよい。また、この発明では、整流子片形成部材の
数も2つ以上に任意に変更されてもよい。
【0039】さらに、上述の整流構造では、回転体とし
て11個の導体ボールが用いられ、さらに11個の絶縁
体ボールが用いられているが、この発明では、それらの
数は任意に変更されてもよく、また、絶縁体ボールは導
体ボール間の短絡を防止する必要がないなら用いられな
くてもよい。また、導体ボールの代わりに、たとえば導
体円柱、円柱状の導体の端部を面取りしたもの、円柱状
の導体の側面に溝を形成したものなどの導体柱というよ
うに他の形状の回転体が用いられてもよい。さらに、絶
縁体ボールの代わりに、たとえば絶縁体円柱、円柱状の
絶縁体の端部を面取りしたもの、円柱状の絶縁体の側面
に溝を形成したものなどの絶縁体柱というように他の形
状のものが用いられてもよい。
【0040】また、上述の整流構造は2極の直流電動機
に用いられているが、この発明にかかる整流構造は、他
の直流電動機、直流発電機、交流電動機および交流発電
機などの他の回転機に用いられてもよい。
【0041】
【発明の効果】この発明によれば、低摩擦であり低振動
である整流構造および回転機が得られる。さらに、この
発明にかかる整流構造では、バネを用い部品点数が多く
複雑な構造であり組立てが困難である従来の整流構造と
比べて、バネを用いず部品点数が少なく簡単な構造であ
り組立ておよび部品の交換が容易であり、小型化および
量産化に適する。また、この発明によれば、回転体とし
て導体ボールや導体柱を用いた整流構造において、電極
片および整流子片と導体ボールや導体柱との間の電気的
な抵抗を小さくすることができる。さらに、この発明に
よれば、回転体として導体ボールや導体柱を用いた整流
構造において、導体ボール間の短絡や導体柱間の短絡を
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる整流構造が用いられた直流電
動機の一例を示す正面図である。
【図2】図1に示す直流電動機の平面図である。
【図3】図1に示す直流電動機から回転子を取外した状
態を示す平面図解図である。
【図4】図1に示す直流電動機に用いられる回転子を示
す底面図である。
【図5】図1に示す直流電動機に用いられる整流構造を
示す断面図解図である。
【図6】図1に示す直流電動機に用いられる整流構造の
他の例を示す断面図解図である。
【図7】この発明にかかる整流構造が用いられた直流電
動機の他の例を示す図解図である。
【図8】図7に示す直流電動機に用いられる整流構造を
示す断面図解図である。
【図9】図8に示す整流構造の側面図解図である。
【図10】図7に示す直流電動機に用いられる整流構造
の他の例を示す断面図解図である。
【図11】図7に示す直流電動機に用いられる整流構造
のさらに他の例を示す断面図解図である。
【図12】図7に示す直流電動機に用いられる整流構造
のさらに他の例を示す断面図解図である。
【図13】図7に示す直流電動機に用いられる整流構造
のさらに他の例を示す断面図解図である。
【符号の説明】
10 直流電動機 12 ハウジング 13a、13b 軸受け 14 固定子 16 電極片形成部材 18a、18b 電極片 20 固定子側溝 22a、22b リード線 23 回転軸 24 回転子 26 整流子片形成部材 28a、28b、28c 整流子片 30 回転子側溝 31 空間部 32 コア 33 湾曲部 34 絶縁テープ 35 段差部 36a、36b、36c コイル 38 導体ボール 40 絶縁体ボール 42a、42b 永久磁石
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H613 AA03 BB04 BB07 BB18 GA04 GA06 GA07 GA17 QQ01 5H623 AA04 BB07 GG13 GG22 HH04 JJ01 JJ06 LL12 LL13

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定子、 前記固定子に形成される電極片、 回転子、 前記回転子に形成される整流子片、および前記固定子お
    よび前記電極片と前記回転子および前記整流子片との間
    に設けられ、前記固定子、前記電極片、前記回転子およ
    び前記整流子片に対して転がり、前記固定子に対して前
    記回転子を回転可能に支持するとともに、前記電極片を
    前記整流子片に電気的に接続するための導体からなる回
    転体を含む、整流構造。
  2. 【請求項2】 前記固定子は電極片形成部材を含み、 前記電極片は前記電極片形成部材に形成され、 前記電極片形成部材および前記電極片に円環状の固定子
    側溝が形成され、 前記回転子は整流子片形成部材を含み、 前記整流子片は前記整流子片形成部材に形成され、 前記整流子片形成部材および前記整流子片に前記固定子
    側溝に対向する円環状の回転子側溝が形成され、 前記回転体は、前記固定子側溝内および前記回転子側溝
    内に設けられる、請求項1に記載の整流構造。
  3. 【請求項3】 前記回転体は導体ボールを含み、 前記固定子側溝および前記回転子側溝は、それぞれ、断
    面が前記導体ボールに対応した円弧状に形成される、請
    求項2に記載の整流構造。
  4. 【請求項4】 前記回転体は導体ボールを含み、 前記固定子側溝および前記回転子側溝は、それぞれ、断
    面がV字状に形成される、請求項2に記載の整流構造。
  5. 【請求項5】 前記回転体は複数の前記導体ボールを含
    み、 前記導体ボール間に前記導体ボールと同じ大きさの絶縁
    体ボールが設けられる、請求項3または請求項4に記載
    の整流構造。
  6. 【請求項6】 前記固定子は電極片形成部材を含み、 前記電極片は前記電極片形成部材に形成され、 前記回転子は前記電極片形成部材の内側または外側に配
    置される整流子片形成部材を含み、 前記整流子片は前記整流子片形成部材に形成され、 前記電極片形成部材および前記電極片と前記整流子片形
    成部材および前記整流子片との間に円筒状の空間部が形
    成され、 前記回転体は前記空間部に設けられる、請求項1に記載
    の整流構造。
  7. 【請求項7】 前記電極片形成部材は円筒状に形成さ
    れ、 前記整流子片形成部材は前記電極片形成部材の直径と異
    なる直径の円筒状に形成される、請求項6に記載の整流
    構造。
  8. 【請求項8】 前記回転体は導体ボールを含む、請求項
    6または請求項7に記載の整流構造。
  9. 【請求項9】 前記回転体は複数の前記導体ボールを含
    み、 前記導体ボール間に前記導体ボールと同じ大きさの絶縁
    体ボールが設けられる、請求項8に記載の整流構造。
  10. 【請求項10】 前記回転体は導体柱を含む、請求項6
    または請求項7に記載の整流構造。
  11. 【請求項11】 前記回転体は複数の前記導体柱を含
    み、 前記導体柱間に前記導体柱と同じ大きさの絶縁体柱が設
    けられる、請求項10に記載の整流構造。
  12. 【請求項12】 整流構造を用いた回転機であって、前
    記整流構造として請求項1ないし請求項11のいずれか
    に記載の整流構造を用いた、回転機。
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