JP2003134714A - アーマチュアコイルの樹脂成型装置 - Google Patents

アーマチュアコイルの樹脂成型装置

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JP2003134714A
JP2003134714A JP2001323409A JP2001323409A JP2003134714A JP 2003134714 A JP2003134714 A JP 2003134714A JP 2001323409 A JP2001323409 A JP 2001323409A JP 2001323409 A JP2001323409 A JP 2001323409A JP 2003134714 A JP2003134714 A JP 2003134714A
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Minoru Isoda
稔 磯田
Kenichi Kanda
健一 神田
Naoo Kodaira
直雄 小平
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウェッジや特殊な金型を用いることなく、コ
アスロットの中央部寄りにコイルを固定し得るアーマチ
ュアコイルの樹脂成型装置を提供する。 【解決手段】 樹脂成型装置1によって、コイルを巻装
したアーマチュアコアのコアスロット内に合成樹脂を注
入し、合成樹脂によりコイルをコアスロット内に固定さ
せる。樹脂成型装置1は、アーマチュアコアが収容され
るキャビティ13をゆうする。キャビティ13の内周面
には、周方向に沿って環状に樹脂流路15a,15bが
形成されている。樹脂流路15a,15bにはランナ1
4を介して合成樹脂が供給される。合成樹脂は環状の樹
脂流路15a,15bからキャビティ13内に供給さ
れ、コアスロット内をアーマチュアコアの外側から中央
に向けて流動し、コアスロット内に巻装されたアーマチ
ュアコイルは合成樹脂の流動圧によって中央寄りに押し
込まれて固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アーマチュアコア
の外周面を合成樹脂にて被覆する樹脂成型装置に関し、
特に、コアスロット間にコイルを巻回した状態のアーマ
チュアコアを樹脂モールドしてスロット内のコイルを保
護・固定する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、回転電機のアーマチュアコア
では、コアスロット間に巻回されたコイルを保護すると
共に、スロット外にコイルが飛び出してしまうのを防止
するため、アーマチュアコアの外側をコイルごと樹脂モ
ールドすることが広く行われている。例えば、特開昭63
-132016号公報には、アーマチュアの外部に樹脂パッケ
ージを施した自動車の燃料供給用ポンプが開示されてお
り、そこでは、アーマチュアを成型型のキャビティに収
容し、キャビティ内に配したゲートから樹脂を充填して
樹脂パッケージを形成している。そして、充填初期の樹
脂充填速度を複数ゲート間で略同一とすることにより、
樹脂モールド時における成型型内でのアーマチュアコア
の移動防止を図っている。
【0003】一方、アーマチュアコアにコイルを巻装し
た状態で樹脂モールドを行う場合、コイルがその弾性復
元力によってスロット内から飛び出すおそれがある。こ
のため、スロット内にウェッジを挿入してコイルの飛び
出し防止する方式が従来より採られている。ところが、
この方式ではモールドに先立ちウェッジ挿入工程が必要
となるため、ウェッジ自体の部品コストも含め、アーマ
チュアコイルの製造コストが増大するという問題があ
る。また、ウェッジによってコイルを傷付けるおそれも
あるという問題もあった。
【0004】そこで、特開平11-299190号公報には、金
型にコイル押さえ突部を設けることによりウェッジを廃
し、部品コストや組立コストを低減させた構成が開示さ
れている。そこでは、樹脂モールド時にはコイル押さえ
突部がコアスロット内に挿入され、ウェッジを用いるこ
となくコイルがスロット外に突出するのを防止できるよ
うになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
11-299190号公報のような装置では、金型内にコアスロ
ットに対応する突部を形成する必要があり、特に、スキ
ューされたスロットに合う突部を形成するのは非常に手
間を要し金型制作費が大幅に増大するという問題があ
る。また、スロット外周の開口部を突部にて閉鎖する方
式では、スロット内のコイルは確かに外部へは突出しな
いが、樹脂流動圧力によってコイルがスロット内を移動
することまでは防止できない。すなわち、樹脂圧により
コイルがスロット内にて泳動するおそれがあり、かかる
コイル動作は、コイル線被覆の損傷やコイルの偏在など
を招来するおそれがある。この場合、コイルが偏在しそ
の収容状態が各スロットごとにばらつくと、アーマチュ
アの重量バランスが崩れたり、イナーシャが悪化したり
するなどの問題があり、その改善が望まれていた。
【0006】本発明の目的は、ウェッジ等の治具を用い
たり、金型に特殊な加工を施したりすることなく、コア
スロットの中央部寄りにコイルを容易かつ均一に固定し
得るアーマチュアコイルの樹脂成型装置を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のアーマチュアコ
イルの樹脂成型装置は、コイルを巻装したアーマチュア
コアのコアスロット内に合成樹脂を注入し、前記合成樹
脂により前記コイルを前記コアスロット内に固定させる
アーマチュアコイルの樹脂成型装置であって、前記アー
マチュアコアが収容されるキャビティと、前記キャビテ
ィ内周面に周方向に沿って環状に形成され、前記合成樹
脂を前記アーマチュアコアの外周から中心部に向けて送
給する樹脂流路とを有することを特徴とする。
【0008】本発明にあっては、合成樹脂は環状の樹脂
流路からキャビティ内に供給され、コアスロット内をア
ーマチュアコアの外側から中央に向けて流動する。この
ため、コアスロット内に巻装されたアーマチュアコイル
は合成樹脂の流動圧によって中央寄りに押し込まれ、そ
の状態で固定される。従って、ウェッジを用いることな
くコイルをコアスロット中央寄りに樹脂固定でき、部品
点数や作業工数を削減できると共に、ウェッジによるコ
イル皮膜の損傷も防止できる。また、金型にコアスロッ
トに嵌合する突部などを設ける必要がないため、型構造
も簡単となる。さらに、アーマチュアコイルが中央部寄
りに固定されるため、アーマチュア自身のイナーシャも
低減される。
【0009】また、本発明の他のアーマチュアコイルの
樹脂成型装置は、コイルを巻装したアーマチュアコアの
コアスロット内に合成樹脂を注入し、前記合成樹脂によ
り前記コイルを前記コアスロット内に固定させるアーマ
チュアコイルの樹脂成型装置であって、前記アーマチュ
アコアが収容されるキャビティと、前記キャビティ内周
面に前記コアスロットのそれぞれに対応して所定間隔を
おいて形成され、前記合成樹脂を前記アーマチュアコア
の外周から前記アーマチュアコアの中心部に向けて送給
する樹脂注入口とを有することを特徴とする。
【0010】本発明にあっては、合成樹脂は各コアスロ
ットに対応して設けられた樹脂注入口からキャビティ内
に供給され、コアスロット内をアーマチュアコアの外側
から中央に向けて流動する。このため、コアスロット内
に巻装されたアーマチュアコイルは合成樹脂の流動圧に
よって中央寄りに押し込まれ、その状態で固定される。
従って、ウェッジを用いることなくコイルをコアスロッ
ト中央寄りに樹脂固定でき、部品点数や作業工数を削減
できると共に、ウェッジによるコイル皮膜の損傷も防止
できる。また、金型にコアスロットに嵌合する突部など
を設ける必要がないため、型構造も簡単となる。さら
に、アーマチュアコイルが中央部寄りに固定されるた
め、アーマチュア自身のイナーシャも低減される。加え
て、樹脂注入口がコアスロットごとに個別に設けられて
いるため、コアスロット内に中央に向けた樹脂流動を確
実に形成することができる。
【0011】一方、前述のアーマチュアコイルの樹脂成
型装置において、前記合成樹脂としてバルクモールドコ
ンパウンドを用いても良い。
【0012】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下、本発明の
実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本
発明の実施の形態1であるアーマチュアコイルの樹脂成
型装置の構成を示す分解斜視図、図2は図1の装置にお
ける成型形態を模式的に示した概念図、図3は成型され
たアーマチュアの一部を破断して示した正面図、図4は
成型されたアーマチュアのアーマチュアコア部分の断面
拡大図である。
【0013】本発明による樹脂成型装置10は、図1に
示すように、互いに型合わせされる上型11と下型12
とから構成される。上下型11,12の間には、モータ
等の回転電機に使用されるアーマチュア1が装着され
る。この場合、アーマチュア1は、回転軸2と、回転軸
2に固定されたコンミテータ3と、同じく回転軸2に固
定されコアスロット4内にアーマチュアコイル5が巻装
されたアーマチュアコア6とから構成される。そして、
アーマチュア1を収容した状態で樹脂成型装置10内に
合成樹脂を注入することにより、その外面に図3に示す
ような樹脂コーティング7が施される。
【0014】樹脂成型装置10の上型11と下型12の
合わせ面には、上下一対の凹所13a,13bが没設さ
れている。これらの凹所13a,13bは、互いに協働
してアーマチュア1の樹脂コーティング7を成型するた
めのキャビティ13を形成する。また、下型12の合わ
せ面には、合成樹脂をキャビティ13内に供給するため
のランナ14が設けられている。さらに、凹所13a,
13bの胴部には、このランナ14に連通して、環状の
樹脂流路15a,15bが形成されている。
【0015】樹脂流路15a,15bは、キャビティ1
3の内周面に周方向に沿って溝状に形成され、そのキャ
ビティ13側は全周に亘って開口している。すなわち、
樹脂流路15a,15bは、図2に示すように、キャビ
ティ13の外側を取り巻くように配設され、これにより
所謂リングゲートを構成している。また、樹脂流路15
a,15bは、キャビティ13内にアーマチュア1を収
容すると、アーマチュアコア6と対向する位置に形成さ
れている。そして、ランナ14から供給された合成樹脂
は、樹脂流路15a,15bを通って周方向に流動しつ
つ、アーマチュアコア6の中心部に向けて全周から注入
される。
【0016】次に、当該樹脂成型装置10を用いたアー
マチュアコイルの樹脂成型方法について説明する。ここ
では、まず下型12にアーマチュア1を装着し、上型1
1をセットする。そして、図示しない樹脂供給源からラ
ンナ14に対し、流動状態の合成樹脂を加圧供給する。
当該実施の形態では、合成樹脂材料として、不飽和ポリ
エステル樹脂にガラス繊維を配合した所謂BMC(バル
クモールドコンパウンド)を用いている。このBMCは
流動性に優れているため成型しやすく、また、熱伝導率
も高いことからコイルの放熱性が良く、アーマチュアコ
イルの樹脂成型には好適である。
【0017】このBMCをランナ14に加圧供給する
と、BMCはランナ14から樹脂流路15a,15bに
流入する。樹脂流路15a,15bでは、前述のように
BMCは周方向に流動すると共に、キャビティ13側に
注入される。この際、BMCは、アーマチュアコア6の
外周からその中心部に向けて、アーマチュアコア6の全
周に亘って注入される。このため、コアスロット4内に
は加圧されたBMCが外側から流入し、その流動圧力に
よりアーマチュアコイル5は中心部に押し込まれる。こ
の状態でBMCが硬化すると、図4のようにアーマチュ
アコイル5が中央に押し込まれた状態で固定される。そ
して、BMCが硬化した後、上型11を取り外し、樹脂
コーティング7が施されたアーマチュア1を取り出す。
これにより、図3のようにBMCによってアーマチュア
コイル5がコアスロット4内に固定されたアーマチュア
1が得られ、樹脂成型工程が終了する。
【0018】このように本発明の樹脂成型装置10で
は、キャビティ13にリング状の樹脂流路15a,15
bを形成したので、BMCをアーマチュアコア6の外周
から中央に向けて流動させ、その流動圧によってアーマ
チュアコイル5を中央寄りに押し込む形でコアスロット
4内に封止することができる。このため、コイル移動防
止用のウェッジが不要となり、樹脂成型における部品点
数や作業工数の削減を図ることができる。また、ウェッ
ジによりアーマチュアコイル5の皮膜を損傷するおそれ
もなく、製品品質や信頼性の向上も図られる。さらに、
金型にコアスロット4に嵌合する突部を設ける必要がな
く、しかも樹脂流路15a,15bは前記突部に比して
容易に形成できるため、型構造が簡素化され、型製作費
用の削減を図ることができる。
【0019】一方、本発明の樹脂成型装置10にて成型
したアーマチュア1は、アーマチュアコイル5が中央部
寄りに固定されるため、コイルが外周寄りに偏在する場
合に比して、アーマチュア1のイナーシャが低減され
る。ここで、アーマチュア1を電動パワーステアリング
用のモータに使用すると、電動パワーステアリングを搭
載した車両では、アーマチュア1が回転軸2側から強制
的に回される場合がある。例えば、整備時に車両を持ち
上げてタイヤを直接転舵したり、車両走行中にタイヤを
縁石にぶつけたり等して前輪が外部からの力により急激
に操舵されると、このような事態が生じる。この場合、
タイヤ自体は最大切れ角まで達するとストッパに当接す
るなどして止められる。ところが、アーマチュア1は慣
性力により回転し続けようとする。従って、アーマチュ
ア1の慣性力が大きいと、この回転し続けようとする力
が大きくなり、この結果、モータを構成する各部材や、
モータの動力をタイヤに伝達するための各部材に大きな
負荷が加わる。これに対し、当該アーマチュア1は、イ
ナーシャを小さく抑えることができるため、それにより
アーマチュア1に生じる慣性力も小さくなる。従って、
前述のような負荷を軽減でき、電動パワーステアリング
用モータのアーマチュアとして好適である。
【0020】なお、アーマチュアコア6が軸方向に長い
場合には、合成樹脂の流動性を考慮して樹脂流路15
a,15bを複数形成することも可能である。図5は、
樹脂成型装置10の変形例を模式的に示した概念図であ
る。図5に示すように、ここでは樹脂流路15a,15
bが軸方向に離れて2個形成されており、樹脂流路15
a,15bにはランナ14が分岐して接続される。そし
て、ランナ14から合成樹脂が2本の樹脂流路15a,
15bに供給され、アーマチュアコア6には両端側から
樹脂が注入される。従って、軸方向に長いアーマチュア
コア6であっても、コアスロット4内に均等に樹脂を注
入することができ、製品品質の安定化を図ることができ
る。
【0021】(実施の形態2)次に、本発明の実施の形
態2である樹脂成型装置20について説明する。図6
は、本発明の実施の形態2であるアーマチュアコイルの
樹脂成型装置の構成を示す分解斜視図である。なお、実
施の形態1と同様の部品、部材等については同一の番号
を付し、その説明は省略する。
【0022】当該樹脂成型装置20では、キャビティ1
3の内周面に複数個の樹脂注入口21が設けられてお
り、これにより所謂多点ゲートを構成している。図7
は、樹脂成型装置20における樹脂注入口21の中心線
に沿った断面図である。図7に示すように、各樹脂注入
口21には個別にランナ14が接続されており、各ラン
ナ14は、上下型11,12の端部に設けられた樹脂供
給口22に連通している。
【0023】一方、樹脂成型装置20では、図7に示す
ように、キャビティ13内にアーマチュア1を収容する
と、樹脂注入口21がアーマチュアコア6のコアスロッ
ト4に対向する位置に配設されている。すなわち、ここ
では各コアスロット4の外周開口部に臨んで個別に樹脂
注入口21が設けられている。そして、樹脂供給口22
にBMC等の合成樹脂を供給すると、各ランナ14を介
して樹脂注入口21に合成樹脂が送給され、各コアスロ
ット4のそれぞれに合成樹脂が注入される。
【0024】これにより、樹脂注入口21から各コアス
ロット4内に合成樹脂が直接注入され、合成樹脂をコア
スロット4の外周側から中央に向けて送り込むことがで
きる。従って、アーマチュアコイル5を中央寄りに押し
込む形でコアスロット4内に封止することができ、実施
の形態1と同様、部品点数や作業工数の削減等を図るこ
とが可能となる。また、樹脂注入口21がコアスロット
4ごとに個別に設けられているため、コアスロット4内
に中央に向けた樹脂流動を確実に形成することができ
る。
【0025】本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能で
あることは言うまでもない。例えば、実施の形態1の変
形例として、樹脂流路15a,15bを2個設けた例を
示したが(図5)、樹脂流路の設置個数は1個または2
個には限定されず、さらに多数の樹脂流路を設けること
も可能である。また、実施の形態1では、樹脂流路15
a,15bに対して1本のランナ14にて樹脂を供給し
ているが、例えば図1のランナ14に対向する位置にさ
らにランナを形成するなど、合成樹脂の流動性等を考慮
してランナを適宜増加させても良い。
【0026】さらに、図4においては、アーマチュアコ
ア6の外周面全体を覆うように樹脂コーティング7が施
されているが、コアスロット4内のみを合成樹脂にて封
止するようにしても良い。特に、実施の形態2の方式で
は、容易にコアスロット4内のみに合成樹脂供給を行う
ことが可能である。また、実施の形態1では、合成樹脂
としてBMCを用いた例を示したが、エポキシ樹脂等の
他の合成樹脂を用いることも可能である。
【0027】
【発明の効果】本発明のアーマチュアコイルの樹脂成型
装置によれば、キャビティ内周面に周方向に沿って環状
の樹脂流路を設けたので、合成樹脂をこの樹脂流路から
キャビティ内に供給することにより、アーマチュアコア
の外側から中央に向けて合成樹脂を流動させることがで
きる。このため、コアスロット内に巻装されたアーマチ
ュアコイルを合成樹脂の流動圧によって中央寄りに押し
込みつつ固定することが可能となり、ウェッジ等の治具
を用いることなくコイルをコアスロット中央寄りに合成
樹脂にて固定できる。従って、樹脂成型における部品点
数や作業工数の削減を図ることができると共に、ウェッ
ジによりコイルの皮膜を損傷するおそれもなく、製品品
質や信頼性の向上も図られる。
【0028】さらに、金型にコアスロットと嵌合する突
部などを設ける必要がなく、しかも樹脂流路は前記突部
に比して容易に形成できるため、型構造が簡素化され、
型製作費用の削減を図ることができる。加えて、本発明
の樹脂成型装置にて成型したアーマチュアは、アーマチ
ュアコイルが中央部寄りに固定されるため、アーマチュ
アのイナーシャを低減させることが可能となる。
【0029】一方、本発明のアーマチュアコイルの樹脂
成型装置によれば、キャビティ内周面にコアスロットの
それぞれに対応して樹脂注入口を設けたので、合成樹脂
をこの樹脂注入口からキャビティ内に供給することによ
り、アーマチュアコアの外側から中央に向けて合成樹脂
を流動させることができる。このため、コアスロット内
に巻装されたアーマチュアコイルを合成樹脂の流動圧に
よって中央寄りに押し込みつつ固定することが可能とな
り、前述同様の効果を得ることができる。また、樹脂注
入口がコアスロットごとに個別に設けられているため、
スロット内に中央に向けた樹脂流動を確実に形成するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1であるアーマチュアコイ
ルの樹脂成型装置の構成を示す分解斜視図である。
【図2】図1の装置における成型形態を模式的に示した
概念図である。
【図3】成型されたアーマチュアの一部を破断して示し
た正面図である。
【図4】成型されたアーマチュアのアーマチュアコア部
分の断面拡大図である。
【図5】図1の樹脂成型装置の変形例を模式的に示した
概念図である。
【図6】本発明の実施の形態2であるアーマチュアコイ
ルの樹脂成型装置の構成を示す分解斜視図である。
【図7】図6の樹脂成型装置における樹脂注入口の中心
線に沿った断面図である。
【符号の説明】
1 アーマチュア 2 回転軸 3 コンミテータ 4 コアスロット 5 アーマチュアコイル 6 アーマチュアコア 7 樹脂コーティング 10 樹脂成型装置 11 上型 12 下型 13 キャビティ 13a,13b 凹所 14 ランナ 15a,15b 樹脂流路 20 樹脂成型装置 21 樹脂注入口 22 樹脂供給口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 31:00 B29L 31:00 (72)発明者 小平 直雄 群馬県桐生市広沢町1丁目2681番地 株式 会社ミツバ内 Fターム(参考) 4F202 AA41 AB25 AD18 AH81 CA11 CB12 CK02 4F206 AA41 AB25 AD18 AH81 JA07 JB12 JQ81 5H604 AA03 AA08 BB01 CC02 CC11 CC13 DA06 DA18 DB02 PB03 PE06 5H615 AA01 BB01 PP02 PP13 PP18 PP19 RR01 SS10 SS44 TT03 TT31 TT36

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルを巻装したアーマチュアコアのコ
    アスロット内に合成樹脂を注入し、前記合成樹脂により
    前記コイルを前記コアスロット内に固定させるアーマチ
    ュアコイルの樹脂成型装置であって、 前記アーマチュアコアが収容されるキャビティと、 前記キャビティ内周面に周方向に沿って環状に形成さ
    れ、前記合成樹脂を前記アーマチュアコアの外周から中
    心部に向けて送給する樹脂流路とを有することを特徴と
    するアーマチュアコイルの樹脂成型装置。
  2. 【請求項2】 コイルを巻装したアーマチュアコアのコ
    アスロット内に合成樹脂を注入し、前記合成樹脂により
    前記コイルを前記コアスロット内に固定させるアーマチ
    ュアコイルの樹脂成型装置であって、 前記アーマチュアコアが収容されるキャビティと、 前記キャビティ内周面に前記コアスロットのそれぞれに
    対応して所定間隔をおいて形成され、前記合成樹脂を前
    記アーマチュアコアの外周から前記アーマチュアコアの
    中心部に向けて送給する樹脂注入口とを有することを特
    徴とするアーマチュアコイルの樹脂成型装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のアーマチュアコ
    イルの樹脂成型装置において、前記合成樹脂がバルクモ
    ールドコンパウンドであることを特徴とするアーマチュ
    アコイルの樹脂成型装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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