JP2003134077A - 通信方法および無線送信装置 - Google Patents

通信方法および無線送信装置

Info

Publication number
JP2003134077A
JP2003134077A JP2001322521A JP2001322521A JP2003134077A JP 2003134077 A JP2003134077 A JP 2003134077A JP 2001322521 A JP2001322521 A JP 2001322521A JP 2001322521 A JP2001322521 A JP 2001322521A JP 2003134077 A JP2003134077 A JP 2003134077A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
priority
packet
wireless transmission
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001322521A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Iwami
英輝 石見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2001322521A priority Critical patent/JP2003134077A/ja
Publication of JP2003134077A publication Critical patent/JP2003134077A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 各情報要素の特徴に応じてデータの送信順序
に優先度を設けることで送信の効率化を図り、無線特有
の遅延時間を考慮して効率的な再送を行う。 【解決手段】 この通信方法は、送信データストリーム
を一時的に蓄積してヘッダ情報を判別して(ステップS
2)、ビデオ情報パケットを抽出して(ステップS
3)、ビデオ情報パケットを優先度に対応したバッファ
へ転送して(ステップS6、S7、S9)、バッファの
データ書込位置を管理して(ステップ12)、データ書
込位置管理情報をもとに、優先度の高いパケットから順
にデータを読み出すデータ読み出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、OFDM(Ort
hogonal Frequency Divisio
n Multiplex:直交周波数分割多重)変調方
式により伝送すると共に、伝送された情報を受信して復
調する通信方法および無線送信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、TDMA(Time Divis
ion Multiplex Access)技術を基
礎にしたPDC(Personal Digital
Cellular)やPHS(Personal Ha
ndy phone System)やCDMA(Co
de Division Multiplex Acc
ess)技術を基礎にした無線LAN(Local A
rea Network)等、様々な無線技術を駆使し
て音声や映像等の情報を伝送する通信装置が市場に出回
っている。
【0003】また、一方で、無線通信により、高速な画
像伝送を実現するための変調方式として、OFDM(O
rthogonal Frequency Divis
ion Multiplex:直交周波数分割多重)変
調方式の技術開発が盛んになってきている。OFDM変
調方式は、マルチキャリア変調方式で、1伝送帯域内に
所定の周波数間隔で、数十から数百、または、システム
によっては、数千の互いに直交した搬送波(以下、「サ
ブキャリア」という。)を配置し、それぞれのサブキャ
リアにデータを分散させて変調し、この変調波を多重し
た信号を送信する方式である。
【0004】この変調方式は周波数選択性フェージング
に強く、マルチキャリアを作成するためにDFT(Di
screte Fourier Transform:
離散フーリエ変換)または、その高速演算が可能なFF
T(Fast Fourier Transform:
高速フーリエ変換)が使用されるという特徴を持つ。
【0005】具体的には、この変調方式を用いた送信装
置は、時系列に得られる送信データを、仮想的に周波数
軸上に配置し、各々のサブキャリアに送信データを割り
当て、IFFT(Inverse FFT:逆高速フー
リエ変換)演算などで所定の周波数間隔のマルチキャリ
ア信号に直交変換して送信する。一方で、受信装置は受
信したマルチキャリア信号を送信時とは逆のFFT(F
ast Fourier Transform:高速フ
ーリエ変換)演算などで時系列に得られるデータとし
て、受信データを得るようにしている。このOFDM変
調方式による伝送信号は、マルチパスであっても良好な
伝送特性を確保することができる利点や、周波数利用効
率が高く、他の周波数帯域に干渉を与えにくいという利
点がある。
【0006】図5は、従来のOFDM変調方式に対応し
た送受信装置の構成を示すブロック図である。図5は、
送信装置100から送信された情報を受信装置120で
受信する例を示すものである。
【0007】図5に示す送信装置100において、MA
C(Media Access Control)送信
部101は、JPEG(Joint Photogra
phic Experts Group)等の非可逆な
画像符号化データ、JBIG(Joint Bi−le
vel Image coding ExpertsG
roup)等のような可逆な画像符号化データ、画像以
外のデータといったあらゆるデータをパケット形式デー
タとして送信信号処理を行う。なお、このMAC送信部
の前段に、リードソロモン符号やターボ符号といったE
CC(Error Correcting Code)
が実装されることも多い。
【0008】畳み込み符号部102は、MAC送信部1
01でエンコードされた送信情報ビット系列に対して、
系列間距離の伸張を行って、送信符号化ビット系列を生
成させる。さらに、インターリーバ103は、符号化ビ
ット系列の並び替えを行い、ビット系列を分散させる。
この分散させたビット系列に対して、変調部104は、
まずプリアンブル信号をこのビット系列内に挿入し、次
に第1次変調としてDQPSK(Differenti
al Quadrature Phase Shift
Keying)変調を行う。ここで、変調部104
は、DQSPK以外にも、BPSK(Binary P
hase Shift Keying)、QPSK(Q
uadrature Phase Shift Key
ing)、8PSK(Eight Phase Shi
ft Keying)、QAM(Quadrature
Amplitude Modulation)等の変
調長方式を用いることができるものとする。なお、後述
する復調部113はそれぞれの変調方式を復調できるそ
れぞれの変調方式に対応した復調方式が必要となる。
【0009】変調部104で変調した送信シンボルスト
リームに対して、IFFT部105は、第2次変調とし
てIFFT演算を行い、さらにIFFT演算の出力区間
を示すウインドウ処理を行う。IFFT部105によ
り、今まで仮想的に周波数軸に配置されていた送信シン
ボルストリームが時間軸上で平均化され、送信系列とな
る。D/A変換部106は、送信信号系列を入力して、
デジタル/アナログ変換を行う。変換後のアナログ信号
に対して、RF部107は、フィルタリング、周波数変
換等を施した後、アンテナ118を介して送信を行う。
なお、TBC(Time Base Controll
er)部108は、送信装置の送信タイミングを制御し
ている。
【0010】一方、図5に示す受信装置120におい
て、RF部109は、アンテナ119を介して受信され
た受信信号に対してフィルタリングおよび周波数変換な
どの受信信号処理を行う。RF部109を介して受信信
号処理を施されたアナログの受信信号に対して、A/D
変換部110は、アナログ/デジタル変換を行い、デジ
タル化された受信信号系列を生成させる。同期検出部1
11は、この受信信号系列の中から後段のFFT部11
2がFFT演算を施すデータの切れ目やフレームの切れ
目を検出して、後段のFFT部112がFFT演算の動
作を始めるタイミングを検索する。このタイミング検出
後に、FFT部112は、受信信号系列の中の所定FF
T演算区間に対して時間領域の信号を周波数領域の信号
に変換する高速フーリエ演算を施す。
【0011】復調部113は、FFT演算後の周波数領
域の信号に対して、DQPSK復調を施して、受信シン
ボルストリームを生成させる。この受信シンボルストリ
ームに対して、デインターリーバ114は、分散された
ビット系列を再配置させて、受信符号化ビット系列を生
成させる。ビタビ復号部115は、この受信符号化ビッ
ト系列を最尤復号化により復号して受信情報ビット系列
に変換する。MAC受信部116は、MAC送信部10
1で付加されたECCが含まれた同期データ(Asy)
や制御データからECC検出をすることによりエラー訂
正を行う。この後、MAC受信部116は、生成された
受信データの中から予め決められた手順で画像やその他
のデータをデコードする。なお、この受信装置120に
は上述した送信装置100と同様に、TBC部117が
設けられていて、受信タイミングを制御している。
【0012】上述したように、OFDM技術を利用した
送信装置100には、第一次変調として変調部104、
第2次変調としてIFFT部105が利用されている。
変調部104は、送信データに応じてキャリアの位相を
離散的に変化させる変調方式であり、周波数利用効率に
大きな利点がある。また、IFFT部105は、サブキ
ャリアに配置されるビット系列を時間軸上で平均化させ
るため、フェージングやシャドウイング、マルチパス等
の干渉波に強いといった大きな利点がある。このよう
に、様々な電波伝搬環境に対応できるという利点がある
ため、屋外または屋内に限定されず、伝送が途切れない
シームレスな無線通信システムが提案されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、有線通信装置
のデータエラーレートに比べると、無線通信装置のデー
タエラーレートは格段に劣るため、動画圧縮規格として
MPEG(MovingPicture Expert
s Group)を用いた画像伝送のようなリアルタイ
ムのアプリケーションでは許容できないエラーが現れ
る。このため、ビデオデータでは符号化単位のブロック
歪みやフレーム単位のコマ落ちが発生し、音声データで
は連続音に途切れが発生する。
【0014】この許容できないエラーをなくすために、
上述したOFDMを用いた周波数利用効率の高い通信方
式が利用され始めているが、OFDMによってデータレ
ートを上げたとしても、電波伝搬環境によって、有線通
信以上のエラーが生じてしまうケースが殆どである。
【0015】例えば、屋内無線LANの周波数として注
目されている5GHz帯の標準規格であるIEEE80
2.11a、HiperLAN(日本規格がHiSWA
Na)およびワイヤレス1394を用いたOFDM通信
装置を例に挙げると、5GHz帯の周波数チャネルで
は、屋内での様々なマルチパス・フェージングの影響
で、サブキャリアの受信電力が均一ではなく、ある数本
のサブキャリアの受信電力が欠落する現象が起こる。
【0016】1〜2本程度のサブキャリアであれば図5
に示した受信装置120のビタビ復号部115で正しい
データを補間することができるが、そのサブキャリアの
本数が多い劣悪な環境の場合、サブキャリアに割り当て
られたデータが失われる。1OFDMシンボルにおい
て、52本しかないサブキャリアのうち、数本のサブキ
ャリアが欠落するということは、通信システム全体のデ
ータレートがかなり低下してしまう結果となる。
【0017】上述したように、劣悪な環境では図5に示
した送信装置100の変調部104では解決できないデ
ータレートの低下という問題があり、この問題について
はMAC送信部101のようなMAC層で劣悪な環境に
対応した効率的な送信処理を行わない限り、リアルタイ
ム伝送を行ってもユーザが満足する程度に効率的な送信
処理を行うことができないという不都合があった。
【0018】本発明は、このような実情を鑑みてなされ
たものであり、ビデオデータ、音声データ、その他のデ
ータといった各情報要素の特徴に着目し、データの送信
順序に優先度を設けることで送信の効率化を図り、さら
に、無線特有の遅延時間や再送を考慮した処理を行わせ
ることにより、より効率的な再送を行う通信方法および
無線送信装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の通信方法は、無
線伝送でパケットの送受信を行う複数の無線通信装置に
より構成されるネットワーク内でパケットの無線伝送を
行う通信方法において、送信データストリームを一時的
に蓄積してヘッダ情報を判別するヘッダ情報判別ステッ
プと、ヘッダ情報判別ステップによって、ビデオ情報パ
ケットを抽出するビデオ情報パケット抽出ステップと、
2つ以上の蓄積領域と蓄積領域に対応した優先度を付与
するデータ一時蓄積ステップと、ビデオ情報パケット抽
出ステップの情報をもとに、パケットの優先度を決定
し、優先度に対応したデータ一時蓄積ステップへ転送す
るパケット優先度制御ステップと、データ一時蓄積ステ
ップのデータ書込位置を管理するデータ書込位置管理ス
テップと、データ書込位置管理ステップの情報をもと
に、優先度の高いパケットから順にデータを読み出すデ
ータ読み出しステップとを備えたものである。
【0020】また、本発明の無線送信装置は、無線伝送
でパケットの送受信を行う複数の無線通信装置により構
成されるネットワーク内でパケットの無線伝送を行う無
線送信装置において、送信データストリームから2つ以
上の種類にパケットを分類するパケット種類判別手段
と、パケット種類判別手段によって、ビデオ情報パケッ
トを抽出するビデオ情報パケット抽出手段と、ビデオ情
報パケット抽出手段によって抽出されたパケットから再
送パケットを選択する再送判断手段と、2つ以上の蓄積
領域と蓄積領域に対応した優先度を付与するデータ一時
蓄積手段と、ビデオ情報パケット抽出手段の情報をもと
に、パケットの優先度を決定し、優先度に対応したデー
タ一時蓄積手段へ転送するパケット優先度管理手段と、
無線通信プロトコルにあった送信処理を行う無線送信手
段と、データ一時蓄積手段に蓄積されたデータを無線送
信手段へ転送する転送処理手段と、バッファ優先度管理
手段から現在蓄積中のデータ一時蓄積手段の蓄積領域を
転送処理手段へ通知するデータ蓄積位置通知手段とを備
えたものである。
【0021】本発明は、以下の作用をする。本発明によ
れば、効率的な送信処理を行うために、ビデオデータ、
音声データ、その他のデータといった各情報要素の特徴
に着目し、データの送信順序に優先度を設けることによ
り、送信の効率化が図られる。
【0022】また、情報要素を格納するバッファの大き
さも使用するビデオデータの構成に応じて変更可能にす
ることにより、必要なデータがよりリアルタイムに送信
される。
【0023】さらに、無線特有の遅延時間や再送を考慮
した処理を行わせることにより、より効率的に再送処理
が行われる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に、発明の実施の形態を説明
する。本実施の形態による無線送信装置は、ビデオデー
タ、音声データ、その他のデータといった各情報要素の
特徴に着目し、データの送信順序に優先度を設けること
で送信の効率化を図り、情報要素を蓄積するバッファの
大きさも使用するビデオデータの構成方法に応じて変更
可能にすることで、必要なデータをよりリアルタイムに
送信し、さらに、無線特有の遅延時間や再送を考慮した
処理を行わせることにより、より効率的な再送を行うも
のである。
【0025】以下に、本実施の形態を説明する。ここで
は、フレーム非同期無線通信方式の無線通信装置がネッ
トワークを構築している環境において、本実施の形態の
無線送信装置(MAC層)がネットワーク層からデータ
を受け取る方法を説明する。
【0026】図1は、プライオリティ・バッファへの転
送動作を示すフローチャートである。図1は、2つ以上
の送信バッファ(図1では5つ設けている)へリアルタ
イムなビデオ/音声データを転送する方法について示し
ている。
【0027】図1において、ステップS1で、本動作を
開始する。ステップS2で、送信用データストリームか
らMPEGヘッダを読み取る。具体的には、図5に示し
た送信装置100のMAC送信部101がアプリケーシ
ョン層からMPEG用送信データストリームを受信し、
MPEGヘッダを判別する。
【0028】ステップS3で、ビデオデータであるか否
かを判断する。ステップS3でビデオデータであるとき
はステップS4へ進み、その他のデータである場合には
ステップS8へ進む。具体的には、送信用データストリ
ームがMPEG2規格により圧縮符号化されている場
合、TS(Transport Stream)パケッ
トと呼ばれる固定長のパケットがある。そのパケット内
には、異なる番組情報を1つのデータ・ストリームとし
て伝送できるようにするため、PSI(Program
Specific Information)領域が
あり、PSI領域はプログラム番号とPMT(Prog
ram Map Table)のPID(Packet
ID)を対応づけるPAT(Program Ass
ociation Table)、各プログラムを構成
する要素のPIDを指定するPMT、有料放送で暗号情
報などを送るパケット(EMM(Entitlemen
tManagement Message))のPID
を示すCAT(Conditional Access
Table)、伝送路に関する物理的なパラメータを
示すNIT(Network Information
Table)と呼ばれる4つの領域からなる。
【0029】図2は、TSパケット構造を示す図であ
る。図2において、ヘッダの上述したPMT領域に、ア
ダプテイションフィールドおよびペイロード部のデータ
が、ビデオデータか音声データかを判別できる領域があ
るため、この領域で判断することができる。
【0030】ステップS4で、Iフレームか否かを判断
し、ステップS4でIフレームのときは、ステップS5
へ進み、ステップS4でIフレームでないときはステッ
プS9へ進む。具体的には、MPEGのピクチャ構造の
中で画像メインピクチャのIピクチャ、過去の画像から
予測するPピクチャ、過去と未来の画像から予測するB
ピクチャという3種類のピクチャのうち、どの情報を識
別したかを判断する。Iピクチャの場合には、ステップ
S5へ進み、それ以外のピクチャの場合にはステップS
9へ進む。
【0031】ステップS5で、再送パケットであるか否
かを判断し、ステップS5で再送パケットであるとき
は、ステップS6へ進み、ステップS5で再送パケット
でないときは、ステップS7へ進む。具体的には、送ら
れてきた送信用データストリームが再送パケットである
か否かを判別し、再送パケットであると判別した場合に
はステップS6へ進み、その他の場合にはステップS7
へ進む。ステップS5では、上位レイヤが再送処理に対
応している場合にのみ処理が有効になる。例えば、再送
処理を行うプロトコルにTCP/IP(Transmi
ssion Control Protocol/In
ternet Protocol)がある。
【0032】ステップS6で、送信用データストリーム
を第1プライオリティバッファへ挿入する。具体的に
は、本実施の形態では、プライオリティを5つに分け
て、第1プライオリティバッファが最短の第1の時間で
伝送できるようにしている。
【0033】ステップS7で、送信用データストリーム
を第2プライオリティバッファへ挿入する。具体的に
は、本実施の形態では、プライオリティを5つに分け
て、第2プライオリティバッファが第2の時間で伝送で
きるようにしている。
【0034】ステップS9で、送信用データストリーム
を第4プライオリティバッファへ挿入する。具体的に
は、本実施の形態では、プライオリティを5つに分け
て、第4プライオリティバッファが第4の時間で伝送で
きるようにしている。
【0035】ステップS8で、音声データであるか否か
を判断し、ステップS8で音声データであるときは、ス
テップS10へ進み、ステップS8で音声データでない
ときは、ステップS11へ進む。
【0036】ステップS10で、送信用データストリー
ムを第3プライオリティバッファへ挿入する。具体的に
は、本実施の形態では、プライオリティを5つに分け
て、第3プライオリティバッファが第3の時間で伝送で
きるようにしている。
【0037】ステップS11で、送信用データストリー
ムを第5プライオリティバッファへ挿入する。具体的に
は、本実施の形態では、プライオリティを5つに分け
て、第5プライオリティバッファが最長の第5の時間で
伝送できるようにしている。
【0038】ステップS12で、各プライオリティフラ
グを立てる。具体的には、ステップS6〜ステップ11
の終了後に、どのプライオリティバッファにデータが入
っているかを次のデータ処理部(バッファからデータを
読み出す処理部)へ通知するため、前もって設定された
フラグ用レジスタにプライオリティフラグを立てる。例
えば、ステップS6が終了した場合、ステップS12で
は第1プライオリティバッファ用のフラグを立てる。こ
の処理により、次のデータ処理部では、どのバッファの
データよりも先に第1プライオリティバッファからデー
タを読み出す必要があることが分かる。ステップS13
で、この動作を終了する。
【0039】以上が、ビデオデータ、音声データ、その
他のデータといった各情報要素の特徴に着目し、データ
の送信順序に優先度を設け、リアルタイムデータに対応
させた送信処理を実現するための動作であるが、本実施
の形態は上述に限られるものではない。例えば、本実施
の形態では、フレーム非同期無線通信方式の無線通信装
置がネットワークを構築している環境を想定していた
が、それに限らないものとし、フレーム同期無線通信方
式の無線通信装置間のネットワークでも他端末間のネッ
トワークに適用しても良い。
【0040】また、ビデオデータ、音声データを送信す
る符号化方式としてMPEGを想定しているが、これに
限らないものとする。例えば、MPEG1、MPEG
2、MPEG4、またはMPEG7を適用するようにし
ても良い。また、テレビ電話・テレビ会議方式に用いら
れるH.261や、ADPCM(Adaptive D
ifferntial Pulse Code Mod
ulation)を用いてH.223を適用して伝送す
るようにしても良い。
【0041】また、ビデオデータと音声データを同期さ
せて伝送させる方式であれば、符号化方式および多重化
方式によらないものとする。
【0042】また、上述したステップS3は、ビデオデ
ータか否かを判断する情報としてPMTを用いている
が、これに限らず、例えば、ユーザ領域を保つNITを
利用したり、独自機能の端末間同士で独自にビデオデー
タを判別できるヘッダを持たせても良い。
【0043】また、ステップS6〜ステップS11は5
つのプライオリティに設定されたプライオリティバッフ
ァを設ける例を示したが、この数に限定されるものでは
なく、例えば、ステップS5が無効である通信端末装置
では、ステップS6を除く、ステップS7〜ステップS
11の4つのプライオリティに設定されたプライオリテ
ィバッファを設けるようにしても良い。さらに、優先度
とパケットの種類には限定されないものとし、使用する
アプリケーションによって変更するようにしても良い。
【0044】以下に、フレーム非同期無線通信装置がネ
ットワークを構築している環境において、本実施の形態
に適用される送信装置の全体の動作について説明する。
本実施の形態をより具体化させるため、2つ以上の送信
バッファ、本実施の形態では5つのプライオリティバッ
ファへリアルタイムでビデオ/音声データを独自の優先
度を設定して転送し、リアルタイム性の高いデータ転送
処理を行う例について説明する。
【0045】図3は本実施の形態に適用される送信装置
の処理動作(送信処理)を示すブロック図である。な
お、図3に示す送信装置は、図5に示した送信装置10
0のMAC送信部の内部に含まれるものである。
【0046】図3において、パケット種類判別部31
は、MPEGデータストリームD1を受信し、MPEG
ヘッダからIピクチャデータを示すI−フレームビデオ
データD2、音声データを示すオーディオデータD3−
3、Iピクチャ以外のビデオデータを示す他のビデオデ
ータD3−4、その他のデータD3−5といった4種類
のデータに分類する。このパケット種類判別部31は、
上述した図1に示したステップS2〜ステップS4、ス
テップS8の処理に相当する。
【0047】再送判断部32は、受信したIピクチャデ
ータを示すI−フレームビデオデータD2が再送するか
否かを判断する再送判断部である。この再送判断部32
は、上述した図1に示したステップS5の処理に相当す
る。この再送判断部32は、無線環境に生じやすい無駄
な再送を避けるために、受信側の無線通信装置が再生す
る遅延時間を考慮した基準値を設定したタイマーを持
ち、既に再生された画像は再送処理を行わないようにす
る。その場合、この再送判断部32は、パケット種類判
別部31で検出されたMPEGデータストリームD1の
MPEGヘッダにあるタイマー情報と再送判断部32内
部に設けられたタイマーに設定された基準値との比較を
行い、基準値よりも大きい値を持つパケットを後段のバ
ッファ33へ供給しないようにする。
【0048】ここで、再送判断部32は再送プロトコル
としてTCP/IPを用いることにより、再送処理を速
くすることができ、再送要求REQが来るまで画像が途
切れることなく再送することができ、受領確認ACKが
来たときすぐに再送することができる。
【0049】また、再送判断部32は再送プロトコルと
してTCP/IPを用いることにより、再送処理を2回
行って受信側で1回受信データを捨てたとき再送処理の
2回に1回受領確認ACKが返ってくるので、受領確認
ACKが来ないときどれだけ待つかという時間を短くで
きるので、基準値を設定したタイマーのラウンドトリッ
プタイムを例えば1msec以下に短くすることがで
き、最低限画像フレームの品質が維持できる程度に短く
することができる。
【0050】バッファ33は、優先度別に区分されたバ
ッファであり、本実施の形態では5つに区分されてい
る。このバッファ33は、物理的に1つで構成しても記
憶領域を5つに区分してもどちらでも良い。さらに、こ
のバッファ33は、MPEGストリームD1が情報とし
て持つ全ビデオデータ情報量分に対するIピクチャ情報
量の比率に応じて、第1プライオリティバッファ33−
1、第2プライオリティバッファ33−2および第4プ
ライオリティバッファ33−4の記憶容量の大きさを変
更できるものとする。
【0051】再送判断部32から再送パケットD3−1
および第1パケットD3−2がそれぞれ第1プライオリ
ティバッファ33−1および第2プライオリティバッフ
ァ33−2に供給される。オーディオデータD3−3、
他のビデオデータD3−4および他のデータD3−5は
それぞれ第3プライオリティバッファ33−3、第4プ
ライオリティバッファ33−4および第5プライオリテ
ィバッファ33−5に供給される。
【0052】プライオリティコントローラ34は、バッ
ファ33のそれぞれの第1プライオリティバッファ33
−1、第2プライオリティバッファ33−2、第3プラ
イオリティバッファ33−3、第4プライオリティバッ
ファ33−4および第5プライオリティバッファ33−
5に優先度に応じてデータが書き込まれたか否かを管理
する。このプライオリティコントローラ34は、上述し
た図1に示したステップS12の処理に相当する。
【0053】さらに、このプライオリティコントローラ
34は、バッファ33のそれぞれの第1プライオリティ
バッファ33−1、第2プライオリティバッファ33−
2、第3プライオリティバッファ33−3、第4プライ
オリティバッファ33−4および第5プライオリティバ
ッファ33−5から切替部43を介してDMAC(Di
rect Memory Access Contro
ler)35に転送するデータの先頭ポインタを通知す
る処理を行う。
【0054】DMAC35は、プライオリティコントロ
ーラ34から通知された転送するデータの先頭ポインタ
情報をもとに、バッファ33に蓄積されたデータを切替
部43を介して受信してMAC送信部36にバースト転
送する。
【0055】MAC送信部36は、フレーム非同期通信
用プロトコルに適合したデータを畳み込み部37に通知
する。図3に示す畳み込み処理部37、インターリーバ
38、変調部39、IFFT部40、D/A部41およ
びRF部42は、図5に示した送信装置100の畳み込
み処理部102、インターリーバ103、変調部10
4、IFFT部105、D/A部106およびRF部1
07と同等の処理を行う。
【0056】ここで、このプライオリティコントローラ
34は、バッファ33のそれぞれの第1プライオリティ
バッファ33−1、第2プライオリティバッファ33−
2、第3プライオリティバッファ33−3、第4プライ
オリティバッファ33−4および第5プライオリティバ
ッファ33−5から供給されるプライオリティフラグ制
御C1、C2、C3、C4およびC5に基づいて各レジ
スタに立てられたプライオリティフラグの情報を得る。
【0057】また、ここで、アンテナ44からRF部4
2およびA/D部45を介して伝送路推定部46に受信
信号が供給され、伝送路推定部46はこの受信信号に基
づいて伝搬情報を把握する。この伝搬情報は、ビットエ
ラーレートBER、パケットエラーレートCNR、伝送
パワーPERなどである。この伝送路推定部46は、こ
の伝搬情報に基づいてプライオリティを変更する。
【0058】このプライオリティコントローラ34は、
プライオリティフラグ情報に基づいて切替制御信号C6
を切替部43に供給し、切替部43の可動接点aを固定
接点b、c、dのいずれかに選択的に接続させる。ま
た、プライオリティコントローラ34は、プライオリテ
ィフラグ情報に基づいて転送するデータの先頭ポインタ
を示す転送制御信号C7をDMAC35に供給し、バッ
ファ33に蓄積されたデータを切替部43を介して受信
してMAC送信部36にバースト転送させる。
【0059】また、プライオリティコントローラ34
は、プライオリティフラグ情報に基づいて畳み込み符号
化率切替制御信号C8を畳み込み部37に供給し、畳み
込み符号化率を切り替えさせると共に、変調方式切替制
御信号C9を変調部39に供給し、変調方式を切り替え
させる。
【0060】図4は、IEEE802.11a規格の変
調方式と畳み込み符号化率を示す図である。図4におい
て、IEEE802.11a規格の変調方式51が最も
変調程度の低いBPSKに対して畳み込み符号化率52
は1/2または3/4、IEEE802.11a規格の
変調方式51がQPSKに対して畳み込み符号化率52
は1/2または3/4、IEEE802.11a規格の
変調方式51が16QAMに対して畳み込み符号化率5
2は1/2または3/4、IEEE802.11a規格
の変調方式51が最も変調程度の高い64QAMに対し
て畳み込み符号化率52は2/3または3/4の合計8
通りである。
【0061】畳み込み部37は、畳み込み符号化率切替
制御信号C8により畳み込み符号化率52を8通りに変
更させると共に、変調部39は、変調方式切替制御信号
C9によりIEEE802.11a規格の変調方式51
を8通りに変更させる。具体的には、プライオリティの
比較的高いデータに対しては、変調方式の程度を下げ
て、プライオリティの比較的低いデータに対しては、変
調方式の程度を上げるようにする。
【0062】これにより、変調部39は、プライオリテ
ィに応じて変調方式を変えるので、プライオリティの比
較的高いデータに対しては、変調方式の程度を下げて簡
易な変調を行い、プライオリティの比較的低いデータに
対しては、変調方式の程度を上げて複雑な変調を行うこ
とができる。
【0063】また、畳み込み部37は、プライオリティ
に応じて畳み込み符号化率を変えるので、プライオリテ
ィの比較的高いデータに対しては、畳み込み符号化率の
程度を下げて簡易な畳み込み符号化を行い、プライオリ
ティの比較的低いデータに対しては、畳み込み符号化率
の程度を上げて複雑な畳み込み符号化を行うことができ
る。
【0064】なお、HiperLAN規格では変調方式
51が16QAMに対して畳み込み符号化率52は9/
16となるのみで他は上述のIEEE802.11a規
格と同様である。
【0065】以上が、ビデオデータ、音声データ、その
他のデータといった各情報要素の特徴に着目し、データ
の送信順序に優先度を設け、リアルタイムデータに対応
させた送信装置の実施の形態であるが、本実施の形態は
上述に限られるものではない。例えば、本実施の形態で
は、フレーム非同期無線通信方式の無線通信装置がネッ
トワークを構築している環境を想定していたが、それに
限らないものとし、フレーム同期無線通信方式の無線通
信装置間のネットワークでも他端末間のネットワークに
適用しても良い。
【0066】上述のプライオリティコントローラ34に
おいて、各レジスタにプライオリティフラグを立ち上げ
る際に、バッファ33のそれぞれの第1プライオリティ
バッファ33−1、第2プライオリティバッファ33−
2、第3プライオリティバッファ33−3、第4プライ
オリティバッファ33−4および第5プライオリティバ
ッファ33−5にフラグ立ち上げ処理を依頼して、各バ
ッファから供給されるプライオリティフラグ制御C1、
C2、C3、C4およびC5に基づいて各レジスタに立
てられたプライオリティフラグの情報を得るようにして
いたが、その処理に限定されないものとする。
【0067】例えば、プライオリティコントローラ34
が各バッファのデータ転送内容を監視して、データ転送
内容に基づいてプライオリティフラグの情報を判断する
ようにしても良い。さらに、プライオリティコントロー
ラ34がDMAC35に転送するデータの先頭ポインタ
情報を通知する際に、ポインタ情報に限らないものす
る。例えば、DMAC35が各バッファの記録領域に書
き込まれたデータのデータ開始ポインタを管理するよう
にし、プライオリティコントローラ34はデータを転送
するバッファ情報のみをDMAC35に通知するように
しても良い。また、DMAC35はバースト転送だけで
はなく、シングル転送も可能であり、バースト転送また
はシングル転送のうち効率の良い方を選択できるものと
する。
【0068】上述した本実施の形態によれば、効率的な
送信処理を行うために、ビデオデータ、音声データ、そ
の他のデータといった各情報要素の特徴に着目し、デー
タの送信順序に優先度を設けることにより、送信の効率
化を図ることができる。また、情報要素を格納するバッ
ファの大きさも使用するビデオデータの構成に応じて変
更可能にすることにより、必要なデータをよりリアルタ
イムに送信することができる。さらに、無線特有の遅延
時間や再送を考慮した処理を行わせることにより、より
効率的な再送処理を行うことができる送信装置を提供す
ることができる。
【0069】なお、上述した本実施の形態は、フレーム
非同期無線通信方式としてIEEE802.11規格に
限定されるものではなく、その他の規格の通信システム
に適用しても良い。
【0070】
【発明の効果】この発明の通信方法は、無線伝送でパケ
ットの送受信を行う複数の無線通信装置により構成され
るネットワーク内でパケットの無線伝送を行う通信方法
において、送信データストリームを一時的に蓄積してヘ
ッダ情報を判別するヘッダ情報判別ステップと、ヘッダ
情報判別ステップによって、ビデオ情報パケットを抽出
するビデオ情報パケット抽出ステップと、2つ以上の蓄
積領域と蓄積領域に対応した優先度を付与するデータ一
時蓄積ステップと、ビデオ情報パケット抽出ステップの
情報をもとに、パケットの優先度を決定し、優先度に対
応したデータ一時蓄積ステップへ転送するパケット優先
度制御ステップと、データ一時蓄積ステップのデータ書
込位置を管理するデータ書込位置管理ステップと、デー
タ書込位置管理ステップの情報をもとに、優先度の高い
パケットから順にデータを読み出すデータ読み出しステ
ップとを備えたので、ビデオデータ、音声データ、その
他のデータといった各情報要素の特徴に着目し、データ
の送信順序に優先度を設けることにより、送信の効率化
を図ることができ、また、情報要素を格納するバッファ
の大きさも使用するビデオデータの構成に応じて変更可
能にすることにより、必要なデータをよりリアルタイム
に送信することができる通信方法を提供することができ
るという効果を奏する。
【0071】また、この発明の通信方法は、上述におい
て、パケット優先度制御ステップにおいて、画像用メイ
ンピクチャの再送処理を最優先にすると共に、既に受信
側の無線通信装置で再生されたと予測される画像用メイ
ンピクチャの再送を行わないようにしたので、無線特有
の遅延時間や再送を考慮した処理を行わせることによ
り、より効率的な再送処理を行うことができるという効
果を奏する。
【0072】また、この発明の無線送信装置は、無線伝
送でパケットの送受信を行う複数の無線通信装置により
構成されるネットワーク内でパケットの無線伝送を行う
無線送信装置において、送信データストリームから2つ
以上の種類にパケットを分類するパケット種類判別手段
と、パケット種類判別手段によって、ビデオ情報パケッ
トを抽出するビデオ情報パケット抽出手段と、ビデオ情
報パケット抽出手段によって抽出されたパケットから再
送パケットを選択する再送判断手段と、2つ以上の蓄積
領域と蓄積領域に対応した優先度を付与するデータ一時
蓄積手段と、ビデオ情報パケット抽出手段の情報をもと
に、パケットの優先度を決定し、優先度に対応したデー
タ一時蓄積手段へ転送するパケット優先度管理手段と、
無線通信プロトコルにあった送信処理を行う無線送信手
段と、データ一時蓄積手段に蓄積されたデータを無線送
信手段へ転送する転送処理手段と、バッファ優先度管理
手段から現在蓄積中のデータ一時蓄積手段の蓄積領域を
転送処理手段へ通知するデータ蓄積位置通知手段とを備
えたので、ビデオデータ、音声データ、その他のデータ
といった各情報要素の特徴に着目し、データの送信順序
に優先度を設けることにより、送信の効率化を図ること
ができ、また、情報要素を格納するバッファの大きさも
使用するビデオデータの構成に応じて変更可能にするこ
とにより、必要なデータをよりリアルタイムに送信する
ことができる無線送信装置を提供することができるとい
う効果を奏する。
【0073】また、この発明の無線送信装置は、上述に
おいて、パケット種類判別手段は、画像メインピクチャ
データ、音声データ、I画像メインピクチャ以外のビデ
オデータ、その他のデータに分類するので、ビデオデー
タ、音声データ、I画像メインピクチャ以外のビデオデ
ータ、その他のデータといった各情報要素の特徴に着目
し、データの送信順序に優先度を設けることにより、よ
り送信の効率化を図ることができるという効果を奏す
る。
【0074】また、この発明の無線送信装置は、上述に
おいて、ビデオ情報パケット抽出手段は、画像メインピ
クチャ情報パケットのみを抽出するので、MPEGのピ
クチャ構造の中で画像メインピクチャのIピクチャを識
別して、画像メインピクチャ情報パケットのみを優先的
に送信することができるという効果を奏する。
【0075】また、この発明の無線送信装置は、上述に
おいて、再送判断手段は、受信側の無線通信装置が再生
する遅延を考慮したタイマーを持ち、既に再生された画
像は再送処理を行わないので、MPEGデータストリー
ムのMPEGヘッダにあるタイマー情報と再送判断手段
内部に設けられたタイマーに設定された基準値との比較
を行い、基準値よりも大きい値を持つパケットを後段の
バッファへ供給しないようにすることができるという効
果を奏する。
【0076】また、この発明の無線送信装置は、上述に
おいて、データ一時蓄積手段は、画像メインピクチャの
情報量に応じて蓄積領域を調整可能であるので、蓄積領
域を調整することにより画像メインピクチャ情報パケッ
トのみを優先的に送信することができるという効果を奏
する。
【0077】また、この発明の無線送信装置は、上述に
おいて、無線送信手段は、IEEE802.11に準拠
したので、フレーム非同期無線通信装置がネットワーク
を構築している環境において、送信の効率化を図ること
ができるという効果を奏する。
【0078】また、この発明の無線送信装置は、上述に
おいて、無線送信手段は、優先度に応じて変調方式を変
えるので、優先度の比較的高いデータに対しては、変調
方式の程度を下げて簡易な変調を行い、優先度の比較的
低いデータに対しては、変調方式の程度を上げて複雑な
変調を行うことができるという効果を奏する。
【0079】また、この発明の無線送信装置は、上述に
おいて、無線送信手段は、優先度に応じて畳み込み符号
化率を変えるので、優先度の比較的高いデータに対して
は、の畳み込み符号化率の程度を下げて簡易な畳み込み
符号化を行い、優先度の比較的低いデータに対しては、
畳み込み符号化率の程度を上げて複雑な畳み込み符号化
を行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】プライオリティ・バッファへの転送動作を示す
フローチャートである。
【図2】パケット構造を示す図である。
【図3】本実施の形態に適用される送信装置の処理動作
(送信処理)を示すブロック図である。
【図4】IEEE802.11a規格の変調方式と畳み
込み符号化率を示す図である。
【図5】従来の送受信装置の構成を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
31……パケット種類判別部、32……再送判断部、3
3……バッファ、34……プライオリティコントロー
ラ、35……DMAC、36……MAC送信部、37…
…畳み込み部、38……インターリーバ、39……変調
部、40……IFFT部、41……D/A部、42……
RF部、43……切替部、44……アンテナ、45……
A/D部、46……伝送路推定部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線伝送でパケットの送受信を行う複数
    の無線通信装置により構成されるネットワーク内でパケ
    ットの無線伝送を行う通信方法において、 送信データストリームを一時的に蓄積してヘッダ情報を
    判別するヘッダ情報判別ステップと、 上記ヘッダ情報判別ステップによって、ビデオ情報パケ
    ットを抽出するビデオ情報パケット抽出ステップと、 2つ以上の蓄積領域と蓄積領域に対応した優先度を付与
    するデータ一時蓄積ステップと、 上記ビデオ情報パケット抽出ステップの情報をもとに、
    パケットの優先度を決定し、優先度に対応した上記デー
    タ一時蓄積ステップへ転送するパケット優先度制御ステ
    ップと、 上記データ一時蓄積ステップのデータ書込位置を管理す
    るデータ書込位置管理ステップと、 上記データ書込位置管理ステップの情報をもとに、優先
    度の高いパケットから順にデータを読み出すデータ読み
    出しステップとを備えたことを特徴とする通信方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の通信方法において、 上記パケット優先度制御ステップにおいて、画像用メイ
    ンピクチャの再送処理を最優先にすると共に、既に受信
    側の無線通信装置で再生されたと予測される画像用メイ
    ンピクチャの再送を行わないようにしたことを特徴とす
    る通信方法。
  3. 【請求項3】 無線伝送でパケットの送受信を行う複数
    の無線通信装置により構成されるネットワーク内でパケ
    ットの無線伝送を行う無線送信装置において、 送信データストリームから2つ以上の種類にパケットを
    分類するパケット種類判別手段と、 上記パケット種類判別手段によって、ビデオ情報パケッ
    トを抽出するビデオ情報パケット抽出手段と、 上記ビデオ情報パケット抽出手段によって抽出されたパ
    ケットから再送パケットを選択する再送判断手段と、 2つ以上の蓄積領域と蓄積領域に対応した優先度を付与
    するデータ一時蓄積手段と、 上記ビデオ情報パケット抽出手段の情報をもとに、パケ
    ットの優先度を決定し、優先度に対応した上記データ一
    時蓄積手段へ転送するパケット優先度管理手段と、 無線通信プロトコルにあった送信処理を行う無線送信手
    段と、 上記データ一時蓄積手段に蓄積されたデータを上記無線
    送信手段へ転送する転送処理手段と、 上記バッファ優先度管理手段から現在蓄積中の上記デー
    タ一時蓄積手段の蓄積領域を上記転送処理手段へ通知す
    るデータ蓄積位置通知手段とを備えたことを特徴とする
    無線送信装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の無線送信装置において、 上記パケット種類判別手段は、画像メインピクチャデー
    タ、音声データ、I画像メインピクチャ以外のビデオデ
    ータ、その他のデータに分類することを特徴とする無線
    送信装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の無線送信装置において、 上記ビデオ情報パケット抽出手段は、画像メインピクチ
    ャ情報パケットのみを抽出することを特徴とする無線送
    信装置。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の無線送信装置において、 上記再送判断手段は、受信側の無線通信装置が再生する
    遅延を考慮したタイマーを持ち、既に再生された画像は
    再送処理を行わないことを特徴とする無線送信装置。
  7. 【請求項7】 請求項3記載の無線送信装置において、 上記データ一時蓄積手段は、画像メインピクチャの情報
    量に応じて蓄積領域を調整可能であることを特徴とする
    無線送信装置。
  8. 【請求項8】 請求項3記載の無線送信装置において、 上記無線送信手段は、IEEE802.11規格に準拠
    したことを特徴とする無線送信装置。
  9. 【請求項9】 請求項3記載の無線送信装置において、 上記無線送信手段は、優先度に応じて変調方式を変える
    ことを特徴とする無線送信装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の無線送信装置におい
    て、 上記無線送信手段は、優先度に応じて畳み込み符号化率
    を変えることを特徴とする無線送信装置。
JP2001322521A 2001-10-19 2001-10-19 通信方法および無線送信装置 Pending JP2003134077A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001322521A JP2003134077A (ja) 2001-10-19 2001-10-19 通信方法および無線送信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001322521A JP2003134077A (ja) 2001-10-19 2001-10-19 通信方法および無線送信装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003134077A true JP2003134077A (ja) 2003-05-09

Family

ID=19139558

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001322521A Pending JP2003134077A (ja) 2001-10-19 2001-10-19 通信方法および無線送信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003134077A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006526370A (ja) * 2003-05-16 2006-11-16 松下電器産業株式会社 通信システムにおける送受信装置及び方法
JP2008131660A (ja) * 2006-11-24 2008-06-05 ▲聯▼想(北京)有限公司 マルチキャリア技術に基づく無線ビデオ送受信方法及び装置
US7440761B2 (en) 2003-09-03 2008-10-21 Fujitsu Limited Communication relay method and device
US7493092B2 (en) 2005-05-30 2009-02-17 Hitachi, Ltd. Wireless transceiver having plural transmission methods

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006526370A (ja) * 2003-05-16 2006-11-16 松下電器産業株式会社 通信システムにおける送受信装置及び方法
US7440761B2 (en) 2003-09-03 2008-10-21 Fujitsu Limited Communication relay method and device
US8078187B2 (en) 2003-09-03 2011-12-13 Fujitsu Limited Communication relay method and device
US7493092B2 (en) 2005-05-30 2009-02-17 Hitachi, Ltd. Wireless transceiver having plural transmission methods
US8111667B2 (en) 2005-05-30 2012-02-07 Hitachi, Ltd. Wireless transceiver
JP2008131660A (ja) * 2006-11-24 2008-06-05 ▲聯▼想(北京)有限公司 マルチキャリア技術に基づく無線ビデオ送受信方法及び装置
DE102007056246B4 (de) * 2006-11-24 2013-12-05 Lenovo (Beijing) Ltd. Verfahren und Vorrichtung zum drahtlosen Übermitteln von Videos basierend auf einer Mehrfachträgertechnik

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11076394B2 (en) Error control method, medium access control (MAC) frame designing method, and terminal registration method in wireless communication system and recording medium
RU2313912C2 (ru) Способ и устройство для агрегирования пакетов в сети беспроводной связи
US7715468B2 (en) QoS control method for transmission data for radio transmitter and radio receiver using the method
US7729313B2 (en) Handover method for OFDM wireless communication system
US8189516B2 (en) Apparatus and method for transmitting/receiving packet data control channel in an OFDMA wireless communication system
JP2002503918A (ja) 可変更新インターバルを有するリンク適応のための方法及び装置
CN1698302A (zh) 提高ieee802.11wlan接收机可靠性的时间分集组合
TW200939680A (en) Methods for transmitting system information bit streams and communication apparatuses utilizing the same
RU2378761C2 (ru) Устройство и способ передачи/приема широковещательных данных в системе мобильной связи
US20110034197A1 (en) Apparatus and method for signalling active assignments to a group of wireless stations
US20100030912A1 (en) Method for the transmission of data in a communication network
JP4032824B2 (ja) 通信方法及び通信ブリッジ装置
JP2003134077A (ja) 通信方法および無線送信装置
JP4059120B2 (ja) マルチキャリア伝送方法、及びマルチキャリア伝送装置
WO2003094371A1 (fr) Dispositif de radiocommunications
JP2004297381A (ja) 無線通信方法及び無線通信中継装置
WO2011000114A1 (en) Apparatus and method for signalling active assignments to a group of wireless stations
KR20090055899A (ko) 복수의 전송채널을 이용한 데이터 전송방법
JP2004153617A (ja) 通信システム、無線通信端末、データ配信装置及び通信方法
JP2003134080A (ja) 通信方法、無線送信装置、無線受信装置および通信システム
JP2005079605A (ja) 無線パケット通信方法
JP2001168944A (ja) 送信装置、受信装置、通信システム及びその方法
WO2007051191A1 (en) In-band rate control for an orthogonal frequency division multiple access communication system
JP2009520385A (ja) 直交周波数分割多元アクセス通信システムの帯域内レート制御
Il-Young et al. A Study on CSMA/CA for IEEE 802.11 WLAN Environment