JP2003133992A - 高周波回路 - Google Patents

高周波回路

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JP2003133992A
JP2003133992A JP2001332422A JP2001332422A JP2003133992A JP 2003133992 A JP2003133992 A JP 2003133992A JP 2001332422 A JP2001332422 A JP 2001332422A JP 2001332422 A JP2001332422 A JP 2001332422A JP 2003133992 A JP2003133992 A JP 2003133992A
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switching
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Takeshi Hasegawa
健 長谷川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、送信時にオフ状態のスイッチング
ダイオードに発生する高周波ノイズ成分を状況でき、受
信信号時の信号の減衰を有効に抑える。 【解決手段】 アンテナ端子41と、送信端子46と、
受信回路が接続される第1、第2の受信端子43、44
を有し、前記アンテナ端子41と前記送信端子46との
間に、直流制限用コンデンサ9を介して送信時オンとな
る第1のスイッチングダイオード10を接続し、前記コ
ンデンサ9と前記第1の受信端子43との間に送信時シ
ョートスタブとして動作するストリップ線路14を配置
し、前記コンデンサ9と前記第2の受信端子44との間
に送信時オフ状態となる第2のスイッチングダイオード
19を配置してなる。そして、前記アンテナ端子41と
前記コンデンサ9との間に、前記送信周波数の概略2倍
周波数で減衰極となるトラップ回路23を配置したこと
を特徴とする高周波回路である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体通信装置に
用いられる高周波スイッチ機能を有する高周波回路部品
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、高周波スイッチ機能を有する高周
波回路には2つまたは3つの異なる送受信周波数帯域に
対応してアンテナと各送受信端子とを切り換えるデュア
ルバンド対応の高周波回路、トリプルバンド対応の高周
波回路がある。具体的には、互いに近接した送受信周波
数の通信システム(DCSシステム、PCSシステム)
に対応したデュアルバンド対応の高周波回路や、さらに
これらと異なる送受信通信システム(GSMシステム)
に対応したトリプルバンド対応の高周波回路などが例示
できる。
【0003】そして、上述のトリプルバンド対応の高周
波回路では、DCSシステム及びPCSシステムの送受
信周波数帯域(1.8GHz帯)と、GSMシステムの
送受信周波数帯域(900MHz帯)などが例示でき、
その送受信周波数帯が大きく異なるために、ダイプレク
タにより送受信周波数帯域の分離・統合を行なってい
る。トリプルバンド対応の送受信制御を行なう高周波回
路として、特開2000−165288や特開2000
−165274がある。
【0004】図6は、従来のトリプルバンド対応の高周
波回路のブロック回路図であり、例えば、1つのダイプ
レクサと3つのスイッチ回路部とから構成される。
【0005】即ち、アンテナANTにハイパスフィルタ
機能及びローパスフィルタ機能を有するダイプレクサD
IPXが接続され、このダイプレクサDIPXには2つ
のスイッチング回路部SWT/R、SWgが接続されて
いる。
【0006】そして、ダイプレクサDIPXは、それに
通過する900MHz帯の信号については、GSMシス
テムの送受信信号を選択・制御するスイッチング回路部
SWgに接続され、それに通過する1.8GHz帯の信
号については、スイッチング回路部SWT/Rとを通過
させるものである。
【0007】尚、スイッチング回路部SWgは、GSM
システムの送受信信号を選択・制御するスイッチング回
路である。また、スイッチング回路部SWT/Rは、P
CS・DCSシステムの送受信信号のうち、送信信号と
受信信号と選択・制御し、するものである。また、スイ
ッチング回路部SWRは、PCS・DCSシステムの受
信信号のみに対して、各システムの受信信号を選択・制
御するものである。
【0008】また、スイッチング回路部SWGには、送
信回路TXg及び受信回路RXgが接続されている。ま
た、送信と受信とを切り換えタイミングを制御する制御
端子を有している。
【0009】また、スイッチング回路部SWT/Rは、
PCS/DCSシステム共通の送信回路TXP/dが接
続されている。また、送信と受信とを切り換えタイミン
グを制御する制御端子を有している。さらに、スイッチ
ング回路部SWRは、PCS/DCSシステムの受信回
路RXP、RXdが接続されている。また、両システム
の受信とを切り換えタイミングを制御する制御端子を有
している。
【0010】そして、上述の各スイッチング回路部SW
g〜SWRは、図7に示す回路図のような構成となって
いる。即ち、各スイッチング回路部は、3つの端子を有
している。即ち、アンテナ側に接続されるアンテナ端子
ANTと、送信端子TX(またはSWRにおいては、一
方の受信端子)と、受信回路側に接続さる受信端子RX
とを有している。
【0011】例えば、アンテナ端子ANTと送信端子T
Xとの間には、直流制限用のコンデンサC1を介して、
スイッチングダイオードD1、コンデンサC2が配置さ
れている。尚、スイッチングダイオードD1のカソード
側がアンテナ端子ANT側になっている。また、アンテ
ナ端子ANTと受信端子RXとの間には、上述の直流制
限用のコンデンサC1を通じて、ストリップ線路SL、
コンデンサC3が配置されている。
【0012】また、ストリップ線路SLのコンデンサC
3側の端部とグランド電位との間には、スイッチングダ
イオードD2、コンデンサC4及び抵抗Rが配置されて
いる。このコンデンサC、抵抗Rは、スイッチングダイ
オードD2のカソード端とクランド電位との間に並列的
に接続されている。
【0013】また、スイッチングダイオードD1のアノ
ードとグランド電位との間には、インダクタンス素子
L、コンデンサC5が配置され、このインダクタンス素
子LとコンデンサC5との間には、2つのスイッチング
ダイオードD1、D2にバイアス電流を供給する制御端
子Vcが配置されている。
【0014】ここで、ストリップ線路SLは、受信端子
RXから導出させたくない信号、例えば送信信号の中心
周波数の波長λに対して1/4の線路長を有している。
また、コンデンサC1、C2、C3、C4、C5は、制
御端子Vcに供給した信号(バイアス電流)が安定的に
スイッチングダイオードD1、D2に供給できるように
するための直流制限用コンデンサである。
【0015】このようなスイッチング回路において、例
えばアンテナ端子ANTと送信端子TXとの間を導通さ
せる場合、制御端子VcにスイッチングダイオードD
1、D2をオン状態とする信号を供給する。これによ
り、スイッチングダイオードD1はオン状態となり、同
時に、スイッチングダイオードD2がオン状態となる。
そして、スイッチングダイオードD2がオン状態となる
ことにより、ストリップ線路SLの一端がコンデンサC
4を介して短絡され、これにより、ストリップ線路SL
は、例えば送信信号に対してショートスタブと動作す
る。即ち、送信信号がこのストリップ線路SLによって
遮断され、受信端子RXに流れることを防止する。その
結果、アンテナ端子ANTと送信端子TXと間で送信信
号が減衰することなく接続させることができる。
【0016】また、制御端子Vcに、スイッチングダイ
オードD1、D2がオフ状態となる信号を供給すると、
スイッチングダイオードD1がオフ状態となり、アンテ
ナ端子ANTと送信端子TXとの間が遮断されることに
なる。そして、ストリップ線路SLは、単なる伝送線路
として動作して、アンテナ端子ANTと受信端子RXと
の間が接続されることになる。
【0017】図6に示す高周波回路において、PCSシ
ステムまたはDCSシステムを受信するにあたり、ダイ
プレクサDIPXで1.8GHz帯に分離された受信信
号が、2つのスイッチング回路部SWT/R、スイッチ
ング回路部SWRを通過する。図6のスイッチング回路
の受信端子RXから導出するPCSシステムまたはDC
Sシステムを受信信号は、少なくとも1つまたは2つの
ストリップ線路SL(スイッチング回路部SWT/R、
スイッチング回路部SWRのストリップ線路)を通過す
ることになり、単なる伝送線路として動作するストリッ
プ線路SLであっても、その信号の損失が著しいものと
なる。これは、スイッチング回路部がシリーズに接続さ
れているためである。
【0018】このような問題を解決するために、図8に
示すように、スイッチ回路の構成に改良を加えて、1つ
のスイッチング回路部SWp/dに、並列的に送信回路
TXp/d、PCSシステム用の受信回路RXp、DC
Sシステム用の受信端子RXdを配置することが考えさ
れる。これにより、PCSシステムの受信信号が受信回
路RXpに到達するまでの間に、また、DCSシステム
の受信信号か受信端子RXdに到達するまでの間に、ス
トリップ線路の通過数を最低1つとすることができる。
【0019】図9はそのスイッチング回路の実体的な回
路図である。図9において、符号143は例えばPCS
受信端子であり、144はDCS受信端子であり、14
6はPCS/DCS共通送信端子である。また、142
はGSM受信端子であり、145はGSM送信端子であ
る。そして、制御端子150は、PCS/DCSの送信
時とPCS/DCSの受信時とを切り換える制御信号が
供給される端子であり、制御端子148は、PCS受信
時とDCS受信時とを切り換える制御信号が供給される
端子である。
【0020】また、制御端子149は、GSMの送信時
とGSMの受信時とを切り換える制御信号が供給される
端子である。
【0021】ここで、図7に示すスイッチング回路との
大きな改良点は、アンテナ側端子の直流制限用のコンデ
ンサ109とに、DCS受信端子144との間に、スイ
ッチングダイオード120を配置し、さらに、このスイ
ッチングダイオード120及びスイッチングダイオード
116をオン−オフ制御する制御端子148を設けたこ
とである。このスイッチングダイオード120は、カソ
ード側が直流制限用のコンデンサ109に接続され、ア
ノード側にインダクタンス素子121、抵抗119を介
して制御端子148が接続されている。
【0022】即ち、スイッチング機能となるスイッチン
グダイオード、またはストリップ線路及びスイッチング
ダイオードが各端子前に配置されており、各スイッチン
グ機能がすべて並列的に接続されている。以下、このよ
うな構造をスイッチング回路部の並列接続という。
【0023】PCS/DCSスイッチング回路における
PCS/DCS送信時においては、制御端子150にス
イッチングダイオード110及び116をオン状態とす
る信号を供給し、制御端子148にスイッチングダイオ
ード120をオフとする信号を供給する。これによりス
トリップ線路114は、ショートスタブと動作して、ア
ンテナ側端子173とPCSの受信端子143との間が
切り離されることになる。また、スイッチングダイオー
ド120がオフ状態であるため、アンテナ側端子173
とDCSの受信端子144との間が切り離されることに
なる。その結果、送信端子144に供給されたPCS/
DCS送信信号が安定してアンテナ側端子173に導出
されることになる。
【0024】また、PCS受信時においては、制御端子
150にスイッチングダイオード110をオフとする信
号を供給し、制御端子148にスイッチングダイオード
120及び116をオン状態とする信号を供給する。こ
れにより、スイッチングダイオード110はオフ状態で
あるため、ANT側端子173と送信端子146とが遮
断されることになる。また、ストリップ線路114の一
端がスイッチングダイオード116、コンデンサ117
を介して短絡しており、ANT側端子173とDCSの
受信端子143とが遮断されることになる。また、AN
T側端子173とPCSの受信端子144との間は、そ
の間のスイッチングダイオード120がオン状態である
ため、ANT側端子173に供給される受信信号がPC
Sの受信端子144に導出されることになる。
【0025】また、DCS受信時においては、制御端子
150及び制御端子148にスイッチングダイオード1
10、120、116をオフとする信号を供給する。こ
れにより、アンテナ側端子173と送信端子144との
間は、オフ状態のスイッチングダイオード110によっ
て、また、アンテナ側端子173とPCS受信端子14
4との間は、オフ状態のスイッチングダイオード120
によって、夫々遮断され、その結果、ANT側端子17
3に供給される受信信号がDCSの受信端子143に導
出されることになる。
【0026】尚、GSMシステムにおける送信及び受信
の切り換えは、図7に示すスイッチング回路の動作の通
りである。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9に
おいて、DCS/PCSの送受信を切り替えるスイッチ
ング回路において、DCS/PCS通信システムの送信
時において、スイッチングダイオード110、116が
オン状態となり、スイッチングダイオード120をオフ
状態とする。
【0028】この時、オフ状態のスイッチングダイオー
ド116には、送信信号という比較的大電力の高周波信
号が印加されてしまう。この結果、オフ状態のスイッチ
ングダイオード116に高調波歪(特に送信周波数の2
倍の高調波)が発生してしまう。そして、この高周波成
分がダイプレクサDIPXを通過してしまい、送信信号
とともにダイプレクサDIPXを介してアンテナに導出
してしまうという問題があった。即ち、移動体通信機器
を構成する各回路に介して、高周波ノイズとなり、機器
全体の動作の信頼性を低下させるという問題点があっ
た。
【0029】本発明は、上述の問題点に鑑みて案出され
たものであり、その目的は、送受信周波数帯が共に近接
した通信システムに対応したデュアルバンドまたは、そ
れ以外のトリプルバンド対応のスイッチング回路からな
る高周波回路において、送信時にオフ状態のスイッチン
グダイオードに発生する高周波ノイズ成分を状況でき、
しかも、受信信号時の信号の減衰を有効に抑えることが
できる高周波回路を提供することにある。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明は、アンテナが接
続されるアンテナ端子と、送信回路が接続される送信端
子と、受信回路が接続される第1、第2の受信端子を有
し、前記アンテナ端子と前記送信端子との間に、直流制
限のコンデンサを介して送信時オンとなる第1のスイッ
チングダイオードを接続し、前記アンテナ端子に接続す
る前記コンデンサと前記第1の受信端子との間に送信時
ショートスタブとして動作するストリップ線路を配置
し、前記アンテナ端子に接続する前記コンデンサと前記
第2の受信端子との間に送信時オフ状態となる第2のス
イッチングダイオードを配置してなる高周波回路におい
て、前記アンテナ端子と前記コンデンサとの間に、前記
送信周波数の概略2倍周波数で減衰極となるトラップ回
路を配置したことを特徴とする高周波回路である。
【0031】また、前記高周波回路は、さらに第2の送
信端子、第3の受信端子を有するとともに、前記アンテ
ナ端子と前記トラップ回路との間に配置した周波数の分
離・統合を行なうダイプレクサを配置し、前記ダイプレ
クサと前記第2送信端子との間に、直流制限の第2のコ
ンデンサを介して送信時オンとなる第3のスイッチング
ダイオードを接続し、前記ダイプレクサに接続する前記
第2のコンデンサと前記第3の受信端子との間に送信時
ショートスタブとして動作するストリップ線路を配置し
たことを特徴とする高周波回路である。
【0032】このトラップ回路は送信端子に供給される
送信信号の周波数の2倍の周波数領域で、20dB以上
減衰できるようにすればよい。
【作用】本発明の高周波回路部品において、第1の受信
端子は、例えはDCSシステムの受信端子、第2の受信
端子は、例えばPCSシステムの受信端子、送信端子は
DCS/PCS共通の送信端子が例示できる。また、第
3の受信端子は、GSMシステムの受信端子が例示で
き、第2の送信端子はGSMシステムの送信端子が例示
できる。
【0033】本発明では、少なくとも、アンナテ側の端
子に接続されたスイッチング回路に第1の受信端子、第
2の受信端子、送信端子が並列に配置されており、第1
の受信端子から受信信号を導出する場合であっても、ま
た、第2の受信端子から受信信号を導出する場合であっ
ても、その間には、少なくとも1つのストリップ線路を
伝送するだけであるため、その受信信号の減衰を有効に
防止することができる。
【0034】即ち、アンテナ側の端子と第1の受信端子
と間には、送信時及び第2の受信端子での受信時におい
て、ショートスタブとして動作するストリップ線路が配
置されているだけとなり、第2の受信端子で受信信号を
受信する場合には、全くストリップ線路に通過すること
が一切ない。
【0035】また、アンテナ側の端子と第2の受信端子
との間には、第2のスイッチングダイオードが配置され
ている。この第2のスイッチングダイオードは、送信時
及び第1の受信端子で受信時にオン状態、第2の受信端
子で受信時にオフ状態となる。
【0036】本発明では、このスイッチング回路とアン
テナとの間に、トラップ回路を設けている。これによ
り、第2のスイッチングダイオードがオフ状態の送信
時、送信信号の大電力によって、送信信号の2倍の高調
波成分が発生しても、この高調波成分を、トラップ回路
にて減衰させることができるため、アンテナからは、こ
の高周波ノイズ成分を導出させることが一切ない。
【0037】また、トリプルバンド対応の高周波回路で
は、アンテナからダイプレクサを介して、上述のスイッ
チング回路と、第2の送信端子から送信信号及び第3の
受信端子に受信信号を選択するスイッチング回路とが接
続される。この場合、上述のスイッチング回路で発生し
た高調波成分がダイプレクサ介してアンテナに導出する
ことを防止でき、その結果、デュアルバンド対応の高周
波回路と同様の結果となる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の高周波回路を図面
に基づいて詳説する。
【0039】図1は、本発明にかかる高周波回路のブロ
ック回路である。図2その実体回路図である。
【0040】図1、図2において、例えば、互いに近接
しあう送受信号周波数帯の通信システム、例えばPCS
通信システム、DCS通信システム(ともに1.8GH
z帯の送受信号の周波数)に対応したデュアルのスイッ
チングを有する高周波回路を例にしている。
【0041】図1において、高周波回路のスイッチング
回路SWp/dは、トリップ回路Tを介してアンテナに
接続されている。また、スイッチング回路SWp/d
は、送信端を介して送信回路TXp/dに接続し、第1
の受信端子を介して第1の受信回路、例えばPCS受信
回路RXpに接続し、第2の受信端子を介して第2の受
信回路、例えばDCS受信回路RXdに接続している。
【0042】そして、トラップ回路Tは、送信端子に供
給される送信信号の2倍の周波数成分に対して大きな減
衰、例えば、20dB以上達成できるものである。
【0043】このトラップ回路Tをアンテナとスイッチ
ング回路SWp/dとの間に配置することにより、特
に、大電力の送信信号の送信時、スイッチング回路SW
p/dを構成するスイッチングダイオードがオフ状態で
あっても、このスイッチングダイオードから歪みによる
高調波成分(高周波ノイズ成分)が発生しても、この高
調波成分はトラップ回路Tで充分に減衰され、その結
果、アンテナから導出されることはない。
【0044】そして、アンテナANTから各端子をみる
と、第1の受信端子、第2受信端子、送信端子が並列的
に配置されている。即ち、各スイッチング回路が並設さ
れていることになる。
【0045】図2は、図1のブロック回路に対応する実
体回路図である。
【0046】図2において、符号43は例えば第1の受
信端子であるPCS受信端子であり、44は第2の受信
端子であるDCS受信端子であり、46は送信端子であ
るPCS/DCS共通送信端子である。そして、制御端
子50は、PCS/DCSの送信時とPCS/DCSの
受信時とを切り換える制御信号が供給される端子であ
り、制御端子48は、PCS受信時とDCS受信時とを
切り換える制御信号が供給される端子である。
【0047】図においては、図7に示す基本的なスイッ
チング回路に、例えばDCSシステムの受信端子が付加
され、アンテナ側の直流制限用のコンデンサ9とDCS
受信端子44との間に第2のスイッチングダイオード1
9を配置し、さらに、この第2のスイッチングダイオー
ド19及び第2のスイッチングダイオード19をオン−
オフ制御する制御端子48を設けたことである。この第
2のスイッチングダイオード19は、カソード側が直流
制限用のコンデンサ9に接続され、アノード側にインダ
クタンス素子21、抵抗21を介して制御端子48が接
続されている。
【0048】図2において、スイッチングダイオード1
0は第1のスイッチングダイオードであり、コンデンサ
9、13、18,22は、制御端子48、50に供給さ
れる信号が、アンテナ端子41、送受信端子43、4
4、46に漏れないようにする直流制限用のコンデンサ
である。
【0049】また、アンテナ端子41と直流制限用のコ
ンデンサ9との間に、ストリップ線路を含むトラップ回
路23が配置されている。このトラップ回路23は、ス
トリップ線路、コンデンサで構成されている。即ち、図
3(a)に示すように、アンテナ端子41と直流制限用
のコンデンサとの間に、ストリップ線路31とコンデン
サ32との並列回路を挿入する。そして、このLCの並
列回路の共振周波数を例えば、送信端子46に供給され
る送信信号の中心的な周波数の2倍となるように設定す
る。また、図3(b)のように、ストリップ線路31の
端部とグランド電位との間にコンデンサ33を介在させ
ても構わない。
【0050】また、ストリップ線路14は、DCS/P
CSの送信信号の中心周波数の波長λに対して1/4λ
の長さとなるようになっている。
【0051】そして、PCS/DCS送信時において
は、制御端子50にスイッチングダイオード10及び1
6をオン状態とする信号(直流バイアス電流)を供給す
るとともに、制御端子48にスイッチングダイオード1
9をオフとする信号(例えばゼロ電位)を供給する。こ
れにより、ストリップ線路14は、ショートスタブと動
作して、アンテナ端子41とPCSの受信端子43との
間が切り離されることになる。また、スイッチングダイ
オード19がオフ状態であるため、アンテナ端子41と
DCSの受信端子44との間が切り離されることにな
る。その結果、送信端子46に供給されたPCS/DC
S送信信号が安定してアンテナ端子41に導出されるこ
とになる。
【0052】この時、スイッチングダイオード19がオ
フ状態であり、このスイッチングダイオード19に大電
力である送信信号が印可され、その結果、高周波歪みに
より、2倍の高調波成分が発生してしまう。このような
送信周波数の2倍の高調波成分が発生しても、アンテナ
端子41に導出されようとしても、上述のトラップ回路
23によって、大きく減衰され、この高調成分がアンテ
ナ端子41を介してアンテナから導出することが一切な
い。
【0053】また、例えば、受信端子43からPCSシ
ステムの受信信号を得る受信時において、制御端子4
8、50にスイッチングダイオード10、16、19の
すべてをオフとする信号(例えばゼロ電位)を供給す
る。即ち、すべてのスイッチングダイオード10、1
6、19がオフ状態として動作する。これにより、アン
テナ端子41と送信端子46及び例えばDCSシステム
の受信信号の受信端子44との間が遮断され、PCSシ
ステムの受信信号は、受信端子43に導出されることに
なる。
【0054】また、例えば、受信端子44からDCSシ
ステムの受信信号を得る受信時において、制御端子50
にスイッチングダイオード10をオフ状態とする信号
(例えばゼロ電位)を供給し、制御端子48にスイッチ
ングダイオード19をオン状態とする信号(例えば直流
バアイアス電流)を供給する。
【0055】尚、この制御端子48に供給された信号
は、ストリップ線路14を介してスイッチングダイオー
ド16に供給され、スイッチングダイオード16はオン
状態となる。これにより、アンテナ端子41と送信端子
46との間は、オフ状態のスイッチング10によって遮
断される。また、アンテナ端子41と受信端子43との
間は、ショートスタブとして動作するストリップ線路1
4によって実質的に遮断されることになる。その結果、
アンテナ端子41に供給されるDCSシステムの受信信
号は、受信端子44に導出されることになる。
【0056】ここで、上述のPCSシステム及びDCS
システムの受信信号の受信時において、受信信号を減衰
させる要因となるストリップ線路は、PCSシステムの
受信時に、1回だけ伝送されるので、従来の図6に比較
して受信信号の減衰を大きく防ぐことができる。
【0057】以上のように、送信時においては、他の高
周波ノイズ成分となる送信信号の2倍の高調波成分がア
ンテナから導出することを有効に防止でき、且つ受信時
においては、受信信号の減衰を有効に抑えられることに
なる。
【0058】尚、上述のトラップ回路23においては、
ストリップ線路31、コンデンサ32とのL、Cの定数
によって、減衰を最大とする周波数(f=1/2π(L
×C)1/2)で決定される。実際には、各素子に寄生容
量が発生してしまう。また、減衰量や帯域は、上述の並
列回路のLとCとのバランスによって決定される。例え
ば、PCS/DCSシステムの送信信号(約1.8GH
z)、即ち、2倍の高調波成分が約3.6GHzに設定
し、しかも、減衰量を20dB以上を得る場合に、例え
ばLを2nH、Cを1pFとするとよい。
【0059】図4は、図1、図2のデュアルバンド対応
の高周波回路から、さらに送受信周波数が大きくことな
る、例えばGSMシステム(送受信周波数帯が900M
Hz)にも対応するトリプルバンド対応のブロック回路
図であり、図5はその実体回路図である。図1、図2に
対しては、ダイプレクサDIPXを有し、しかも、GS
Mシステムの送信信号と受信信号を選択、分離するスイ
ッチ回路SWgを有している。
【0060】ダイプレクサDIPXは、ハイパスフィル
タ機能と、ローパスフィルタ機能を有している。そし
て、DCS/PCSシステム(1.8GHz)よりも低
いGSMシステムの送受信時には、上述のローパスフィ
ルタ機能により、このダイプレクサDIPXを介して、
アンテナ端子41を、第2の送信端子45、第3の受信
端子42に接続する。尚、この第2の送信信号45は、
GSMシステムの送信端子であり、第3の受信端子42
は、GSMシステムの受信端子となる。そして、端子4
9は、GSMシステムにおいて、送信時と受信時とを選
択的に制御する制御端子である。
【0061】以上のように、図4、図5のようにトリプ
ルバンドモードの高周波スイッチ回路において、図1、
図2のように、各送受信信号を制御するスイッチ回路を
並列に配置できるため、第1または第2の受信信号の受
信時、複数のストリップ線路を伝送することがないた
め、その受信信号の損失を低下せさせることができる。
【0062】また、送信信号の2倍の高調波を減衰させ
るため、送信信号の2倍の高調波成分を充分に減衰させ
ることができる。
【0063】
【発明の効果】本発明の高周波回路では、送信信号の送
信時において、同一スイッチ回路内にオフ状態のスイッ
チングダイオードが存在し、送信信号の2倍の高調波成
分の歪波が発生しても、トラップ回路にてこの高調波成
分を減衰することができるため、アンテナ端子に出力さ
れにくい。また、複数の高周波スイッチ回路を並列的に
接続しているため、受信時、受信信号が通過するストリ
ップ線路を極小化することができるため、受信信号の損
失を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高周波回路のブロック回路図である。
【図2】図1の回路図である。
【図3】(a)、(b)は、トラップ回路の構成を示す
回路図である。
【図4】本発明の他の実施例の高周波回路のブロック回
路図である。
【図5】図5の回路図である。
【図6】従来の高周波回路のブロック回路図である。
【図7】定型的なスイッチング回路の構成を示す回路図
である。
【図8】従来の別の高周波回路のブロック回路図であ
る。
【図9】図8の実体回路図である。
【符号の説明】
41・・・ANT端子 43・・第1の受信端子(PCS受信端子) 44・・第2の受信端子(DCS受信端子) 46・・送信端子 (PCS/DCS共通送信端
子) 10・・第1のスイッチングダイオード 16・・第2のスイッチングダイオード 45・・第2の送信端子(GSM送信端子) 42・・第3の受信端子(GSM受信端子) 50・・第1の制御端子 48・・第2の制御端子 49・・第3の送信端子 9・・直流制限用のコンデンサ 23(T)・・・トラップ回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンテナが接続されるアンテナ端子と、
    送信回路が接続される送信端子と、受信回路が接続され
    る第1、第2の受信端子とを有し、前記アンテナ端子と
    前記送信端子との間に、直流制限用コンデンサを介して
    送信時オン状態となる第1のスイッチングダイオードを
    配置し、前記コンデンサと前記第1の受信端子との間に
    送信時ショートスタブとして動作するストリップ線路を
    配置し、前記コンデンサと前記第2の受信端子との間に
    送信時オフ状態となる第2のスイッチングダイオードを
    配置してなる高周波回路において、 前記アンテナ端子と前記コンデンサとの間に、前記送信
    端子から送信される送信周波数の概略2倍の周波数で減
    衰極が形成されるトラップ回路を配置したことを特徴と
    する高周波回路。
  2. 【請求項2】 前記高周波回路は、さらに第2の送信端
    子、第3の受信端子を有するとともに、前記アンテナ端
    子と前記トラップ回路との間に配置した周波数の分離・
    統合を行なうダイプレクサを配置し、前記ダイプレクサ
    と前記第2送信端子との間に、直流制限の第2のコンデ
    ンサを介して送信時オン状態となる第3のスイッチング
    ダイオードを配置し、前記ダイプレクサに接続する前記
    第2のコンデンサと前記第3の受信端子との間に送信時
    ショートスタブとして動作するストリップ線路を配置し
    たことを特徴とする請求項1記載の高周波回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005260837A (ja) * 2004-03-15 2005-09-22 Ngk Spark Plug Co Ltd アンテナ切換モジュールおよびその設計方法

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JP2005260837A (ja) * 2004-03-15 2005-09-22 Ngk Spark Plug Co Ltd アンテナ切換モジュールおよびその設計方法

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