JP2003132978A - Icカード用コネクタ - Google Patents

Icカード用コネクタ

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JP2003132978A
JP2003132978A JP2001329580A JP2001329580A JP2003132978A JP 2003132978 A JP2003132978 A JP 2003132978A JP 2001329580 A JP2001329580 A JP 2001329580A JP 2001329580 A JP2001329580 A JP 2001329580A JP 2003132978 A JP2003132978 A JP 2003132978A
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Shogo Uehara
省吾 上原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】サイズや形状の異なる複数種類のICカードに
対応できるとともに、一方のICカードの挿入時に、他
方のICカード用コンタクトに悪影響を与えることのな
いコンパクトなICカード用コネクタを提供すること。 【解決手段】挿入孔は、長さ、幅、電極のピッチ間隔が
略同じで、電極数が異なる第1、第2のICカードの挿
入口と、前記第1、第2のICカードよりも幅が狭く、
長さが長く、厚さが厚い第3のICカードの挿入口と
を、幅と厚さの重合部分を共有し、異なる部分を幅方向
と厚さ方向に延長して形成し、挿入孔の途中に設けた第
1、第2のICカード用ストッパより手前に、第1、第
2のICカード用コンタクトを設け、前記ストッパより
後方に、第3のICカード用コンタクトを設け、第1、
第2のICカード用コンタクトと挿入口との間に、前記
第1、第2のICカード用コンタクトより低いダミーコ
ンタクトを設けてなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パーソナルコンピ
ュータ、その他の電子機器に外部記憶媒体として用いら
れるICカードを接続するためのICカード用コネクタ
であって、規格の異なる複数種類のICカードを、同一
のコネクタで扱うことのできるICカード用コネクタに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体メモリを内蔵したカード型のメモ
リ装置、いわゆるICカードと呼ばれる記憶媒体は、コ
ンピュータ本体、ビデオカメラ装置、携帯型情報端末機
器等の電子機器の外部記憶装置として、広く用いられて
いる。このICカードは、従来から用いられてきた記憶
媒体に比べて、非常に小さな形状をしており、また、記
憶容量も大きいため、ディジタルカメラや携帯型情報端
末機器のデータをコンピュータ本体に移す場合、プリン
タに直接データを移して印刷する場合、逆にコンピュー
タのデータをこれらの電子機器に移す場合などに便利な
記憶媒体である。
【0003】しかし、現在このICカードは、図10〜
図12に示すように、メーカーによってサイズや形状が
異なっている。図10に示す第1、第2のICカード2
7、28は、(a)に示す正面図は略同一形状(ただ
し、電極数が異なる)であるが、(b−1)と(c−
1)に示すように厚さが厚く、両側に段部30を有する
第1のICカード27と、(b−2)と(c−2)に示
すように厚さが薄く、段差のない第2のICカード28
の2種類がある。図11に示す第3のICカード31
は、図10に示すものに比較して幅が狭いが、長さが長
く、厚さも厚いものである。図12に示す第4のICカ
ード33は、図10及び図11に示すものに比較して幅
がかなり大きく、正方形に近い形状で、かつ最も薄く、
電極が複数列のものである。これらの第1、第2、第
3、第4のICカード27、28、31、33を異なる
メーカーの電子機器間で用いるには、それぞれのICカ
ードに対応した専用のコネクタを購入しなければなら
ず、利用者にとって極めて不便であるという問題があっ
た。共通のコネクタのカード挿入孔内に複数種類のコン
タクトを設けて、このコネクタを異なるタイプのICカ
ードで兼用することが考えられる。しかし、幅、厚さ、
長さ、電極の配置などの異なるICカードを、共通のコ
ネクタの同一挿入孔に挿入しようとすると、内部の複数
種類のコンタクトは、一方のICカードにとって必要で
あっても、他方のICカードにとっては不必要であるば
かりか、コンタクトを無理に押圧して変形させてしま
い、対応するICカードを挿入したとき電気的な接触不
良になってしまうおそれがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みなされたもので、サイズや形状の異なる複数種類
のICカードに対応できるとともに、同一挿入孔内の他
のコンタクトへの悪影響をできるだけなくすようにした
ICカード用コネクタを提供することを目的とするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ICカードを
コネクタハウジングの挿入孔に差込んでICカードの電
極と挿入孔内のコンタクトを接続するようにしたICカ
ード用コネクタにおいて、前記挿入孔は、長さ、幅、電
極のピッチ間隔が略同じで、電極数が異なる第1、第2
のICカードの挿入口と、前記第1、第2のICカード
よりも幅が狭く、長さが長く、厚さが厚い第3のICカ
ードの挿入口とを、幅と厚さの重合部分を共有し、異な
る部分を幅方向と厚さ方向に延長して形成し、前記挿入
孔の途中に設けた第1、第2のICカード用ストッパよ
り手前に、第1、第2のICカード用コンタクトを設
け、前記ストッパより後方に、第3のICカード用コン
タクトを設け、前記第1、第2のICカード用コンタク
トと挿入口との間に、前記第1、第2のICカード用コ
ンタクトより低いダミーコンタクトを設け、この第1、
第2及び第3のICカード用挿入孔より幅の大きな第4
のICカード用挿入孔を、第1、第2及び第3のICカ
ード用挿入孔と連通し、かつ、2段に設けたことを特徴
とするICカード用コネクタである。
【0006】このような構成にすることで、サイズや形
状の異なる4つの記憶媒体に対応でき、また、3つの記
憶媒体は共通の挿入孔を用いることで省スペース化が図
れるため、様々な電子機器に適用可能な複合コネクタを
得ることができる。また、ダミーコンタクトを設けるこ
とで、第3のICカードを使用するときに、第1、第2
のICカード用のコンタクトに損傷を与えずにすむ。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明によるICカード用コネク
タの実施の形態を図1〜図9に基づき説明する。先ず、
前述した図10〜図12に示す4種類の記憶媒体として
のICカードの詳細について説明する。図10には、2
種類の第1、第2のICカード27、28が示されてお
り、このうち、第1のICカード27は、(a)に示す
ように、長さ32.0mm、幅24.0mmで、先端部
に9個の電極21が設けられているとともに、一方の角
部に三角形に切り欠いた傾斜面29が形成され、また、
(b−1)及び(c−1)に示すように、厚さ2.1m
mで、両側面に段部30が形成されている。また、第2
のICカード28は、(a)に示すように、正面から見
た長さ、幅は略同じであるが、電極数が7個で、(b−
2)及び(c−2)に示すように、厚さが1.4mmの
薄型形状を成している。図11に示す第3のICカード
31は、長さ50.0mm、幅21.5mm、厚さ2.
8mmと、第1、第2のICカード27、28より細長
で、厚さがやや厚く、先端に10個の電極24を有し、
一方の角部に湾曲した傾斜面32が形成されている。図
12に示す第4のICカード33は、長さ45.0m
m、幅37.0mm、厚さ0.76mmで、全体的に略
正方形に近く、かつ薄型で、一方の角部に三角形に切り
欠いた傾斜面32が形成され、また、22個の電極26
が先端よりやや内側に形成されている。本実施例では、
上記の4種類の第1、第2、第3、第4のICカード2
7、28、31、33に対応したICカード用コネクタ
である。
【0008】先ず、図1〜図5によって、本発明による
ICカード用コネクタの全体の構成を説明する。本発明
のICカード用コネクタは、薄い箱型のコネクタハウジ
ング1の正面に、第1の挿入孔2と、第2の挿入孔3が
上下2段に連通させて平らな逆向き凸型に設けられ、こ
れらの第1、第2の挿入孔2、3の内部に、前述のそれ
ぞれの第1、第2、第3、第4のICカード27、2
8、31、33に対応したコンタクトを設け、このコン
タクトからのピン端子によって外部基板に接続される構
成となっている。
【0009】前記ハウジング1は、絶縁性の材料、例え
ばLCPなどで幅40.0mm×奥行き37.5mm×
高さ7.6mm程度の薄い箱型に形成され、正面には、
2つの第1、第2挿入孔2,3が、ICカードの形状の
違いに合わせて、上下2段に設けられている。これらの
第1、第2挿入孔2、3の境界部分には、隔壁を設けて
もよいが、隔壁に代えて、両側から内方へやや突出した
係止部35が形成されている。前記第1の挿入孔2は、
前記第1〜第3のICカード27、28、31を挿入す
る複合挿入孔で、図1において、前記ハウジング1の正
面の下段側に形成され、この第1の挿入孔2の挿入端側
には、第3のICカード31より幅が広く、厚さの薄
い、第1、第2のICカード27、28(一方の種類の
ICカード)が挿入されるように、両側に伸びた挿入口
4が形成され、かつ、この挿入口4の下側には、第1の
ICカード27の段部30が係合案内する案内段差部1
2が形成されている。また、前記挿入口4と連続した上
側には、第1、第2のICカード27、28よりも幅は
狭いが厚さの厚い第3のICカード31(他方の種類の
ICカード)が挿入されるように、前記係止部35まで
上方に伸びた挿入口5が形成されている。この第1、第
2のICカード27、28の挿入口4と、第3のICカ
ードの挿入口5とは、ICカードの幅と厚さの重合部分
を共有し、異なる部分を幅方向と厚さ方向に延長して形
成している。前記第1の挿入孔2の奥行きは、図4、図
6(a)、図8(a)に示すように、中間位置までが第
1、第2のICカード27、28の幅になっていて、そ
れよりも奥は、第3のICカード31の幅に狭くなって
いる。
【0010】前記第1の挿入孔2の内部の奥行き中間位
置には、図4、図5に示すように、形状の似ている第1
のICカード27と第2のICカード28で共用のりん
青銅からなる、第1、第2のICカード用コンタクト6
が設けられ、このコンタクト6の先端のへ字状に湾曲し
た接触部分が、ハウジング1の下面17の略中央から奥
行き方向に斜めに突出して、第3のICカード31の挿
入を妨げない高さに形成されている。このコンタクト6
の基端部のピン端子9は、ハウジング1の正面側下面に
臨ませられ、プリント基板等に接続される。このコンタ
クト6のさらに奥には、りん青銅からなる第3のICカ
ード用コンタクト7が、ハウジング1の後端から挿入手
前側に向けて形成されている。このコンタクト7は、図
1、図4に示すように、コンタクト6よりも若干高い位
置に形成してある。このコンタクト7の後端部のピン端
子10は、ハウジングの後端部からやや突出し、プリン
ト基板等に接続される。また、前記挿入口5の内部であ
って、コンタクト7の両側に位置して第3のICカード
31の挿入を案内する案内部13が、挿入手前側から奥
に向かって上方に傾斜させて形成されている。また、コ
ンタクト6の手前側には、図1、図4及び図5に示すよ
うに、特に、第3のICカード31の挿入時に押上げて
コンタクト6を保護するためのダミーコンタクト37
が、弾性のある素材で先端をへ字状に湾曲させて形成さ
れている。このダミーコンタクト37のハウジング1の
下面17からの高さは、コンタクト6よりも低い位置に
形成されている。このダミーコンタクト37の接触部の
下方には、ダミーコンタクト用逃げ溝38が設けてあ
り、ダミーコンタクト37が押し込まれたときの逃げ溝
となっている。
【0011】前記第2の挿入孔3は、第4のICカード
33専用で、図1において、第1の挿入孔2の上段に形
成してある。この第2の挿入孔3の内部には、この第2
の挿入孔3の上壁面に、後端から細幅の溝19が所定ピ
ッチで形成されている。これらの溝19のうち奇数番目
のものは、ハウジング1の後端からハウジング1の奥行
きの約1/3まで伸びており、また、偶数番目のもの
は、同様に後端から約2/3まで伸びている。これらの
溝19には、それぞれ長短2種類のりん青銅からなるコ
ンタクト8が設けられ、それぞれの接触部分がV字状に
湾曲している。また、コンタクト8の後端部のピン端子
11は、ハウジング1の後端から突出し、プリント基板
等に接続される。これらのコンタクト8の接触部分の上
方には、第4のICカード33との接触時のコンタクト
逃げ溝14が形成されている。
【0012】図2及び図5において、15、16は、第
1、第2のICカード用の挿入終了判別端子で、りん青
銅などの弾性と導電性を持った素材で形成し、この挿入
終了判別端子15、16の先端部は、前記第1の挿入孔
2の側部に臨ませられ、第1のICカード27、又は、
第2のICカード28の挿脱により接離して、読込み、
書込み等の動作を制御する。図2、図3において、39
は、第4のICカード用の挿入終了判別端子で、りん青
銅などの弾性と導電性を持った素材で形成し、この挿入
終了判別端子39の先端部は、前記第2の挿入孔3の側
部に臨ませられ、第4のICカード33の挿脱により接
離して、読込み、書込み等の動作を制御する。
【0013】次に本発明の実施例における作用を説明す
る。先ず、第1のICカード27を使用する場合につい
て、図6(a)(b−1)、図7(c−1)に基づき説
明する。第1の挿入孔2に、第1のICカード27の電
極21が下を向く状態で、両端の段部30を挿入口4に
合わせて、挿入する。このとき、挿入口4の内側下方に
案内段差部12があり、この案内段差部12の前方端の
緩やかな傾斜に案内され、第1のICカード27は抵抗
無く挿入される。挿入の途中では、挿入終了判別端子1
5の先端の凸部22が押されて、挿入終了判別端子15
が接触状態にあり、このときは、読込みや書込みの動作
を行わないようになっている。第1のICカード27の
左先端が、第1の挿入孔2の中間ストッパ20に当たっ
た段階で、もう一つの挿入終了判別端子16先端の凸部
18が押されて接触状態になり、同時に、挿入終了判別
端子15先端の凸部22は、第1のICカード27側面
の溝23に嵌まることで接触状態にあったものが離反
し、この状態で挿入終了となる。挿入終了時点でコンタ
クト6と第1のICカード27の電極21は接触し、挿
入終了判別端子15が離反し、同時に、挿入終了判別端
子16が接触しているときのみ、読込みや書込みの動作
を行う。この第1のICカード27の挿入時に、この第
1のICカード27の下面がダミーコンタクト37に軽
く接するが、第1のICカード27は、挿入口4の案内
段差部12にガイドされて挿入されるので、ダミーコン
タクト37による押上げ作用はほとんど関係がない。
【0014】第2のICカード28は、第1のICカー
ド27と長さと幅が等しく、厚さと電極数が異なるだけ
なので、使用方法も類似している。第2のICカード2
8を挿入する場合は、図5(a)(b−2)、図6(c
−2)に示すように、第1の挿入孔2に、第2のICカ
ード28の電極21が下を向く状態で、両端を挿入口4
に合わせて、挿入する。このとき、挿入口4の内側下方
に案内段差部12があり、この案内段差部12の前方端
の緩やかな傾斜に案内され、第2のICカード28は抵
抗無く挿入される。挿入の途中では、挿入終了判別端子
15の先端の凸部22が押されて、挿入終了判別端子1
5が接触状態にあり、このときは、読込みや書込みの動
作を行わないようになっている。第2のICカード28
の左先端が、第1の挿入孔2の中間ストッパ20に当た
った段階で、もう一つの挿入終了判別端子16先端の凸
部18が押されて接触状態になり、同時に、挿入終了判
別端子15先端の凸部22は、第2のICカード28側
面の溝23に嵌まることで接触状態にあったものが離反
し、この状態で挿入終了となる。挿入終了時点でコンタ
クト6と第2のICカード28の電極21は接触し、挿
入終了判別端子15が離反し、同時に、挿入終了判別端
子16が接触しているときのみ、読込みや書込みの動作
を行う。第2のICカード28と、第1のICカード2
7との違いは、電極21の数にあり、この電極21の数
の違いによって、両者の区別を回路的に行っている。こ
の場合も第1のICカード27と同様ダミーコンタクト
37による押上げ作用はほとんど関係がない。
【0015】第3のICカード31を使用する場合につ
いて説明する。第3のICカード31は、図8(a)
(b)(c)に示すように、第1の挿入孔2に、第3の
ICカード31の電極24が下を向く状態で挿入する。
第1の挿入孔2の入り口付近の挿入口4は、第1、第2
のICカード27、28の挿入のため挿入口5よりやや
広くなっているが、第3のICカード31は厚さが厚い
ので、挿入口5に誘導されて挿入される。ここで、第1
の挿入孔2内の中間程度の位置にある第1、第2のIC
カード用のコンタクト6は、弾性を持っているため、第
3のICカード31の挿入時には、押し下げられて進路
を邪魔しない構造となっているが、第3のICカード3
1の先端部分は凹凸形状をしているため、コンタクト6
に第3のICカード31が接触を繰り返すと、コンタク
ト6が変形してしまう可能性があり、第1、第2のIC
カード27、28の読取り書込みに支障が出る恐れがあ
る。そこで、図1、図4及び図5に示すように、コンタ
クト6よりも手前側に、コンタクト6よりも高さの低い
ダミーコンタクト37が設けられているので、このダミ
ーコンタクト37の傾斜に沿って、第3のICカード3
1は、進路を上方に持ち上げられ、上面が係止部35に
接触する。この状態で挿入を続けると、第3のICカー
ド31の先端部分はコンタクト6に軽く接触する程度と
なるため、コンタクト6の損傷を防ぐことができる。ダ
ミーコンタクト37は、第3のICカード31をバラン
ス良く持ち上げることができるように、カードの両側方
を支える位置に取付けるのがよく、本実施例では、間隔
をおいて2箇所に取付けてある。なお、第3のICカー
ド31挿入途中で、その電極24が、コンタクト6に接
触してしまう可能性があるが、第1、第2のICカード
27、28の挿入時に使用される挿入終了判別端子1
5、16に、第3のICカード31は接触しないので、
読込み、書込みの動作が行われることはない。その後、
緩やかな傾斜を持った案内部13に案内され、第3のI
Cカード31の厚さに合った高さで安定して挿入され
る。第3のICカード31の先端左部分にある誤挿入防
止溝42が、第1の挿入孔2の左奥にある段部41に嵌
まった時点で、コンタクト7は電極24と接触し、読込
みや書込みを行えるようになる。また、段部41はコン
タクト7より若干手前まで形成されているため、第3の
ICカード31の上下を間違えて挿入した場合でも、こ
の段部41がストッパとなって、それ以上奥に挿入でき
なくなり、コンタクト7に損傷を与えることがない。
【0016】第4のICカード33を使用する場合につ
いて説明する。第4のICカード33は、図7の(a)
(b)(c)に示すように、第2の挿入孔3に、第4の
ICカード33の電極26が上を向いた状態で挿入され
る。すると、先ず、第4のICカード33の先端が手前
側のコンタクト8に接触する。このとき、コンタクト8
の接触部分は、ある程度の弾性を持っているため、逃げ
溝14側へ逃げる構造となっていて、挿入の妨げにはな
らない。第4のICカード33をさらに挿入すると、後
方のコンタクト8も同様に、逃げ溝14から逃げる構造
となっている。第4のICカード33の先端が第2の挿
入孔3の奥までとどいた時点で、第4のICカード用の
挿入終了判別端子39先端の凸部40は押し下げられ、
挿入終了判別端子39は接触状態になり、この状態での
み読込みや書込みの動作を行える。同時に、前後に分か
れたコンタクト8は、第4のICカード33の前後に分
かれた電極26に接触し、読込みや書込みを行えるよう
になる。
【0017】前記実施例では、ハウジング1に、3つの
ICカード27、28、31を使用できる複合型の第1
の挿入孔2と、1つのICカードを使用できる単一型の
第2挿入孔3とを設ける組合せで、複合コネクタを構成
したが、これに限られるものではなく、ICカードの形
状、電極の位置などに応じて適宜組合せを変えて構成す
ることもできる。前記実施例では、第1、第2のICカ
ード27、28の挿入口4の幅が、第3のICカード3
1の挿入口5の幅より広いため、挿入口5の両側に均等
に延長して設けたが、一方だけに延長させて形成しても
よい。前記実施例では、ダミーコンタクト37は2箇所
に設けて構成したが、これに限られるものではなく、何
箇所であっても良い。ただし、バランス良く取付けて、
第3のICカード31を均等に持ち上げることが望まし
い。また、前記実施例では、ダミーコンタクト37の高
さは、第1、第2のICカード用コンタクト6よりも低
いものとしたが、これに限られるものではなく、第1、
第2のICカード用コンタクト6の高さと同じであって
もよいし、また、ダミーコンタクト37の方が高くても
よい。
【0018】前記実施例においては、第1、第2のIC
カード27、28の2枚を一方の種類のICカードと
し、第3のICカード31を他方の種類のICカードと
したが、これに限られるものではなく、一方の種類のI
Cカードと他方の種類のICカードは、それぞれ単数で
あってもよいし、複数であってもよい。
【0019】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、他方の種
類のICカードの挿入時に、一方の種類のICカード用
コンタクトに悪影響を及ぼすことがない。
【0020】請求項2記載の発明によれば、一方の種類
のICカードが第1、第2のICカードの場合であって
も、他方の種類のICカードの挿入時に、一方の種類の
ICカード用コンタクトに傷をつけることを防ぐことが
できる。
【0021】請求項3記載の発明によれば、1つのIC
カード用コネクタで異なる3種類のICカードに対応で
きる。また、3つの記憶媒体は共通の挿入孔を用いるこ
とで省スペース化が図れるため、様々な電子機器に適用
可能なICカード用コネクタを得ることができる。ま
た、第1、第2のICカード用コンタクトより低いダミ
ーコンタクトを設けることで、第3のICカードを使用
するときに、第1、第2のICカード用のコンタクトに
損傷を与えることがない。
【0022】請求項4記載の発明によれば、サイズや形
状の異なる4つの記憶媒体に対応でき、また、3つの記
憶媒体は共通の挿入孔を用いることで省スペース化が図
れるため、様々な電子機器に適用可能な複合コネクタを
得ることができる。また、ダミーコンタクトを設けるこ
とで、第3のICカードを使用するときに、第1、第2
のICカード用のコンタクトに損傷を与えることがな
い。
【0023】請求項5記載の発明によれば、それぞれの
ICカードの挿入が的確に行われ、確実にコンタクトと
の接触を保つことができる。
【0024】請求項6記載の発明によれば、ダミーコン
タクトの逃げ溝を設けることで、ハウジングをより薄
く、コンパクトに構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるICカード用コネクタの一実施例
を示す正面図である。
【図2】図1のICカード用コネクタの平面図である。
【図3】図1のICカード用コネクタの側面図である。
【図4】図5のICカード用コネクタのA−A線断面図
である。
【図5】図4のICカード用コネクタのB−B線断面図
である。
【図6】(a)(b−1)は、それぞれ本発明のICカ
ード用コネクタに、第1のICカードを挿入したときの
横断平面図、正面図で、(a)(b−2)は、それぞれ
本発明のICカード用コネクタに、第2のICカードを
挿入したときの横断平面図、正面図である。
【図7】(c−1)は、本発明のICカード用コネクタ
に、第1のICカードを挿入したときの縦断側面図で、
(c−2)は、本発明のICカード用コネクタに、第2
のICカードを挿入したときの縦断側面図である。
【図8】(a)(b)(c)は、それぞれ本発明のIC
カード用コネクタに、第3のICカードを挿入したとき
の横断平面図、正面図、縦断側面図である。
【図9】(a)(b)(c)は、それぞれ本発明のIC
カード用コネクタに、第4のICカードを挿入したとき
の横断平面図、正面図、縦断側面図である。
【図10】(a)(b−1)(c−1)は、それぞれ第
1のICカードの平面図、正面図、側面図で、(a)
(b−2)(c−2)は、それぞれ第2のICカードの
平面図、正面図、側面図である。
【図11】(a)(b)(c)(d)(e)は、それぞ
れ第3のICカードの正面図、平面図、一部切欠いた左
側面図、右側面図である。
【図12】(a)(b)は、それぞれ第4のICカード
の平面図、側面図である。
【符号の説明】
1…ハウジング、2…第1の挿入孔、3…第2の挿入
孔、4…挿入口、5…挿入口、6…第1、第2のICカ
ード用コンタクト、7…第3のICカード用コンタク
ト、8…第4のICカード用コンタクト、9…ピン端
子、10…ピン端子、11…ピン端子、12…案内段差
部、13…案内部、14…コンタクト用逃げ溝、15…
挿入終了判別端子、16…挿入終了判別端子、17…下
面、18…凸部、19…溝、20…ストッパ、21…電
極、22…凸部、23…溝、24…電極、25…溝、2
6…電極、27…第1のICカード、28…第2のIC
カード、29…傾斜面、30…段部、31…第3のIC
カード、32…傾斜面、33…第4のICカード、35
…係止部、36…ストッパ部、37…ダミーコンタク
ト、38…ダミーコンタクト用逃げ溝、39…挿入終了
判別端子、40…凸部、41…段部、42…誤挿入防止
溝、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C005 MA33 MB03 MB04 NA05 NA23 TA04 TA21 5B058 CA13 KA12 KA24 5E023 AA04 AA21 BB01 BB11 BB19 BB21 CC23 CC26 EE10 HH20 5E087 EE04 EE16 QQ06 RR36

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数種類のICカードを共通のコネクタハ
    ウジングの挿入孔に差込んでICカードの電極と挿入孔
    内のコンタクトを接続するようにしたICカード用コネ
    クタにおいて、前記挿入孔は、一方の種類ICカードを
    挿入する挿入口と、この一方の種類のICカードよりも
    幅が狭く、長さが長く、厚さが厚い他方の種類のICカ
    ードを挿入する挿入口とを、幅と厚さの重合部分を共有
    し、異なる部分を幅方向と厚さ方向に延長して形成し、
    前記挿入孔の途中に設けた一方の種類のICカード用ス
    トッパより手前に、この一方の種類のICカード用コン
    タクトを設け、前記ストッパより後方に、他方の種類の
    ICカード用コンタクトを設け、前記一方の種類のIC
    カード用コンタクトと挿入口との間に、ダミーコンタク
    トを設けたことを特徴とするICカード用コネクタ。
  2. 【請求項2】一方の種類のICカードは、幅、電極のピ
    ッチ間隔が略同じで、電極数が異なる第1、第2のIC
    カードからなり、他方の種類のICカードは、前記第
    1、第2のICカードよりも幅が狭く、長さが長く、厚
    さが厚い第3のICカードからなることを特徴とする請
    求項1記載のICカード用コネクタ。
  3. 【請求項3】ICカードをコネクタハウジングの挿入孔
    に差込んでICカードの電極と挿入孔内のコンタクトを
    接続するようにしたICカード用コネクタにおいて、前
    記挿入孔は、長さ、幅、電極のピッチ間隔が略同じで、
    電極数が異なる第1、第2のICカードの挿入口と、前
    記第1、第2のICカードよりも幅が狭く、長さが長
    く、厚さが厚い第3のICカードの挿入口とを、幅と厚
    さの重合部分を共有し、異なる部分を幅方向と厚さ方向
    に延長して形成し、前記挿入孔の途中に設けた第1、第
    2のICカード用ストッパより手前に、第1、第2のI
    Cカード用コンタクトを設け、前記ストッパより後方
    に、第3のICカード用コンタクトを設け、前記第1、
    第2のICカード用コンタクトと挿入口との間に、前記
    第1、第2のICカード用コンタクトより低いダミーコ
    ンタクトを設けたことを特徴とするICカード用コネク
    タ。
  4. 【請求項4】ICカードをコネクタハウジングの挿入孔
    に差込んでICカードの電極と挿入孔内のコンタクトを
    接続するようにしたICカード用コネクタにおいて、前
    記挿入孔は、長さ、幅、電極のピッチ間隔が略同じで、
    電極数が異なる第1、第2のICカードの挿入口と、前
    記第1、第2のICカードよりも幅が狭く、長さが長
    く、厚さが厚い第3のICカードの挿入口とを、幅と厚
    さの重合部分を共有し、異なる部分を幅方向と厚さ方向
    に延長して形成し、前記挿入孔の途中に設けた第1、第
    2のICカード用ストッパより手前に、第1、第2のI
    Cカード用コンタクトを設け、前記ストッパより後方
    に、第3のICカード用コンタクトを設け、前記第1、
    第2のICカード用コンタクトと挿入口との間に、前記
    第1、第2のICカード用コンタクトより低いダミーコ
    ンタクトを設け、この第1、第2及び第3のICカード
    用挿入孔より幅の大きな第4のICカード用挿入孔を、
    第1、第2及び第3のICカード用挿入孔と連通し、か
    つ、2段に設けたことを特徴とするICカード用コネク
    タ。
  5. 【請求項5】第1のICカードは、第2のICカードよ
    り厚さが厚く、かつ、両側面に段部を形成し、この段部
    に係合する案内段差部を第1、第2のICカード用挿入
    口内に設け、第3のICカードの挿入を案内する案内部
    を、第1、第2のICカード用ストッパより奥に設けた
    ことを特徴とする請求項2、3又は4記載のICカード
    用コネクタ。
  6. 【請求項6】ダミーコンタクトの接触部分に臨ませてハ
    ウジングの一部を切り欠いて、ダミーコンタクトの逃げ
    溝を設けたことを特徴とする請求項2、3又は4記載の
    ICカード用コネクタ。
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