JP2003132919A - 燃料電池発電装置及びその運転方法 - Google Patents

燃料電池発電装置及びその運転方法

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JP2003132919A
JP2003132919A JP2001327427A JP2001327427A JP2003132919A JP 2003132919 A JP2003132919 A JP 2003132919A JP 2001327427 A JP2001327427 A JP 2001327427A JP 2001327427 A JP2001327427 A JP 2001327427A JP 2003132919 A JP2003132919 A JP 2003132919A
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Japan
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fuel
fuel cell
reaction
heat
hydrogen
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Takeshi Komatsu
武志 小松
Tetsuo Take
武  哲夫
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発電コストを抑えつつ起動時間の短縮を行な
うことや熱の有効利用を行なうことなどができる燃料電
池発電装置及び運転方法を提供する。 【解決手段】 原燃料から水素リッチな燃料ガスを生成
する燃料処理装置20、燃料ガスと酸化剤ガスとを供給
されて発電するFCスタック10を有する燃料電池発電
装置1において、FCスタック10が排出する熱を、イ
ソプロパノールからアセトンと水素を生成する吸熱反応
により化学的に蓄える処理を行なう吸熱反応器52、吸
熱反応後のアセトンと水素からイソプロパノールを生成
する発熱反応により蓄えた熱を取り出す処理を行なう発
熱反応器54、取り出した熱を燃料処理装置20に与え
る発熱反応器(54)、を有する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、起動時間を短縮す
ることなどが可能な燃料電池発電装置及びその運転方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術の一例として、メタンを改質
して燃料とする改質型の燃料電池発電装置の構成を図2
に示す。図2において、符号101は、燃料電池発電装
置、符号110は燃料電池スタック(以下「FCスタッ
ク」という)、符号120は燃料処理装置、符号130
は空気供給装置である。この図2において、燃料電池発
電装置101の中核をなすFCスタック110は、燃料
極111、電解膜112、空気極113、冷却器114
を含んで構成されており、供給される燃料ガスと空気と
から電気化学的反応により発電する発電機である。な
お、図2に示すFCスタック110は、後に説明するよ
うに単セルと呼ばれるものであり、実際には、FCスタ
ック110は、単セルが数枚から百数十枚、或いは数百
枚積層された構造を有する。
【0003】また、図2において、FCスタック110
に燃料ガスを供給する燃料処理装置120は、蒸発器1
21、改質器122、CO変成器123、CO選択酸化
器124、燃焼器125を含んで構成される。この燃料
処理装置120は、原燃料のメタンと改質用の水とでメ
タンを改質して水素リッチガスとし、さらにCOを除去
してFCスタック110に供給する水素リッチな燃料ガ
スとする装置である。また、図2において、FCスタッ
ク110に酸化剤としての空気を供給する空気供給装置
130は、コンプレッサ131、加湿器132を含んで
構成される。なお、図2において、符号120Aは改質
部、符号120BはCO除去部である。また、符号14
1は気液分離器であり、符号142は温水タンクであ
り、符号143は温水利用設備である。また、符号P1
は改質用の水を供給する改質水ポンプであり、符号P2
は冷却水ポンプ。符号P3は温水ポンプである。符号C
Lは冷却水用の温調器である。
【0004】この燃料電池発電装置101は、燃料処理
装置120が、原燃料であるメタンを改質器122で水
蒸気と共に改質して改質ガスとし、CO変成器123と
CO選択酸化器124で改質ガスからCOを除去し、C
O除去後の改質ガスを燃料ガスとしてFCスタック11
0の燃料極111に供給する。また、燃料電池発電装置
101は、空気供給装置130が、コンプレッサ131
から加湿器132で加湿した空気を、FCスタック11
0の空気極113に供給する。また、図示しない電流取
出手段が、FCスタック110から電流の取り出し動作
を行なう。これにより、FCスタック110は、燃料極
111の水素と空気極113の酸素とから電気化学的に
反応して発電する。
【0005】発電を開始するとFCスタック110が発
熱する。この発熱は、冷却器114を循環する冷却水に
より除去される。そして、FCスタック110は80℃
前後の温度になるようにされる。FCスタック110を
冷却した結果暖められた冷却水は、温水タンク142に
溜められる。また、発電の結果生成した生成水も、気液
分離器141を介して温水タンク142に溜められる。
温水タンク142に溜められた温水は、温水利用設備1
43で利用される。
【0006】FCスタック110の燃料極111から
は、未利用の水素を含む燃料排ガス(アノードオフガ
ス)が排出されるが、これは燃料処理装置120の燃焼
器125で燃焼され、蒸発器121での改質用の水の蒸
発や改質器122での改質反応の際の熱源として用いら
れる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
改質型の燃料電池発電装置101は、燃料処理装置12
0(蒸発器121、改質器122、CO変成器123、
CO選択酸化器124、燃焼器125)の作動温度がF
Cスタック110に比べて高い。このため、燃料電池発
電装置101を起動するときには、燃料処理装置120
を昇温(暖機)するために1時間程度の起動時間を要し
ていた。ここで、起動時間を短縮しようとすれば、燃料
電池発電装置101の停止後に、燃料処理装置120を
所定の温度に保温すれば、常温から起動する場合に比べ
て起動時間の短縮が可能である。しかし、保温のために
電気ヒータを新たに設置すると、保温のための電気エネ
ルギが必要となるので、燃料電池発電装置101の発電
コストが高くなってしまう。また、燃焼器125にメタ
ンなどの燃料(補助燃料)を供給することによって保温
を行なうとすると、保温のための燃料が必要となるの
で、燃料電池発電装置101の発電コストが高くなって
しまう(ちなみに、未利用の水素を含む燃料排ガスは発
電を行なっていない状況では発生していない)。また、
FCスタック110が発生する熱の有効利用が求められ
ている。
【0008】そこで、本発明は、発電コストを抑えつつ
起動時間の短縮を行なうことや熱の有効利用を行なうこ
となどができる燃料電池発電装置及びその運転方法を提
供することを主たる目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】〔燃料電池発電装置〕前
記課題を解決した本発明(請求項1)は、原燃料から水
素リッチな燃料ガスを生成する燃料処理手段、前記燃料
ガスと酸化剤ガスとを供給されて発電する燃料電池を有
する燃料電池発電装置において、前記燃料電池が排出す
る熱を、第1の化学物質から第2の化学物質を生成する
吸熱反応により、化学的に蓄える処理を行なう吸熱反応
手段、前記吸熱反応後の第2の化学物質から前記第1の
化学物質を生成する発熱反応により、前記蓄えた熱を取
り出す処理を行なう発熱反応手段、前記取り出した熱を
前記燃料処理手段及び/又は前記燃料電池に与える伝熱
手段、を有することを特徴とする。この構成では、燃料
電池の排熱は、第1の化学物質が反応して第2の化学物
質になるときに蓄えられ、第2の化学物質が反応して第
1の化学物質になるときに取り出される。取り出された
熱は、燃料処理手段や燃料電池に与えられる。
【0010】また、本発明(請求項2)は、請求項1の
構成において、前記燃料電池発電装置の停止後に、前記
発熱反応手段の始動を指示する制御手段、をさらに有す
ることを特徴とする。これによれば、停止後に燃料処理
手段及び/又は燃料電池の保温・昇温が確実になされ
る。
【0011】また、本発明(請求項3)は、請求項1又
は請求項2の構成において、前記吸熱反応を起こす第1
の化学物質がイソプロパノールであり、前記吸熱反応後
の第2の化学物質がアセトンと水素であることを特徴と
する。イソプロパノールの脱水素反応・水素化反応は、
副反応などによる有害物質の発生もなく、また、反応系
としての取り扱いも容易である。また、適度な反応熱を
有する。
【0012】〔運転方法〕また、前記課題を解決した本
発明(請求項4)は、原燃料から水素リッチな燃料ガス
を生成する燃料処理手段、前記燃料ガスと酸化剤ガスと
を供給されて発電する燃料電池を有する燃料電池発電装
置の運転方法であって、発電時に前記燃料電池から排出
される熱を、第1の化学物質から第2の化学物質を生成
する吸熱反応により、化学的に蓄える第1のステップ、
前記燃料電池発電装置の停止後に前記吸熱反応後の第2
の化学物質から前記第1の化学物質を生成する発熱反応
により、前記蓄えた熱を発熱反応により取り出す第2の
ステップ、前記取り出した熱を前記燃料処理手段及び/
又は前記燃料電池に与える第3のステップ、前記発熱反
応により生成した第1の化学物質を、前記吸熱反応のた
めに貯蔵する第4のステップ、を有することを特徴とす
る。この運転方法では、燃料電池の排熱は、第1の化学
物質が反応して第2の化学物質になるときに蓄えられ、
第2の化学物質が反応して第1の化学物質になるときに
取り出される。取り出された熱は、燃料処理手段や燃料
電池に与えられる。
【0013】また、本発明(請求項5)は、請求項4の
構成において、前記吸熱反応が、イソプロパノールが脱
水素してアセトンと水素を生成する反応であり、前記発
熱反応がアセトンと水素からイソプロパノールを生成す
る反応であること、を特徴とする。イソプロパノールの
脱水素反応・水素化反応は、副反応などによる有害物質
の発生もなく、また、反応系としての取り扱いも容易で
ある。また、適度な反応熱を有する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、図面
を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形
態にかかる改質型の燃料電池発電装置の構成を示す図で
ある。
【0015】一実施形態の燃料電池発電装置1は、メタ
ンを改質して燃料とする改質型の燃料電池発電装置であ
る。このため、図1に示すように、この燃料電池発電装
置1は、発電器としてのFCスタック(燃料電池)1
0、FCスタック10に燃料ガスを供給する燃料処理装
置(燃料処理手段)20、FCスタック10に酸化剤ガ
スとしての空気を供給する空気供給装置30、その他の
補助機器(FCスタック10の冷却を行なう構成など)
を有する。また、一実施形態の燃料電池発電装置1は、
発電時にFCスタック10の排熱を蓄熱し、燃料電池発
電装置1の運転の停止後に燃料処理装置20の保温を行
なう。このため、図1に示すように、この燃料電池発電
装置1は、保温装置50を有する。以下、燃料電池発電
装置1を説明する。なお、燃料電池発電装置1(燃料処
理装置20)の保温にかかる部分については、最後に説
明する。
【0016】〔FCスタック(Fuel Cell Stack)〕図
1に示すFCスタック10は、電解膜12を挟んで燃料
極11と空気極13を有する。燃料極11は、燃料処理
装置20から供給される燃料ガス中の水素をプロトン
(水素イオン)にする白金系の触媒を有した電極であ
る。電解膜12は、高いプロトン導伝性(水素イオン導
伝性)を有する固体高分子材料である。空気極13は、
電解膜12を介して燃料極11から供給されるプロトン
と空気供給装置30から供給される空気中の酸素の反応
を促進する白金系の触媒を有した電極である。また、燃
料極11及び空気極13には、燃料ガスや空気を均一に
電極11,13に供給するための多孔性かつ電気導伝性
のある図示しない拡散層を有する。この燃料極11(及
び拡散層)、電解膜12、空気極13(及び拡散層)の
構造体は、膜電極構造体(MEA;Membrane Electrode
Assembly)と呼ばれる。
【0017】また、このFCスタック10は、冷却器1
4を有する。冷却器14は、電気導伝性を有するセパレ
ータの内部に構成される。なお、膜電極構造体(燃料極
11、電解膜12、空気極13)とこの冷却器14(セ
パレータ)の構造体は、単セルと呼ばれる。FCスタッ
ク10は、この単セルが数枚から数百枚直列に積層され
た積層構造を有する。換言すると、FCスタック10
は、MEAと呼ばれる膜電極構造体が冷却器14を有す
るセパレータにサンドイッチされた単セルの積層構造を
有する。ちなみに、このタイプのFCスタック10、或
いは燃料電池発電装置1は、PEM型の燃料電池と呼ば
れる(PEM;Polymer Electrode Membrane,Proton E
xchange Membrane)。
【0018】ここで、FCスタック10の燃料極11で
は下記の(1)式の反応が起こり、空気極13では下記
の(2)式の反応が起こる。また、FCスタック10で
の全電池反応は、下記の(3)式のようになる。 H2 → 2H+ + 2e- … (1) 2H+ + 2e- +1/2・O2 → H2O … (2) H2 + 1/2・O2 → H2O … (3) ちなみに、燃料極11における(1)式で生成した電子
は外部の負荷を経由して空気極13に供給され、生成し
たプロトン(水素イオン)は電解膜12を介して空気極
13に供給される。そして、(2)式の反応で利用され
るようになっている。
【0019】なお、FCスタック10の燃料極11での
水素利用率は、局部的な水素不足によるセルの劣化(い
わゆるガス欠による電解膜12の損傷)を避けるため、
80%程度に抑えられている。このため、燃料極11か
らは未反応の水素を含む燃料排ガスが排出される。ま
た、空気極13からは、(2)式の反応により生じた生
成水が多量に含まれる排空気が排出される。
【0020】〔燃料処理装置〕図1に示す燃料処理装置
20は、蒸発器21、改質器22、CO変成器23、C
O選択酸化器24、燃焼器25などを含んで構成される
水素リッチな燃料ガス発生装置である。なお、本実施形
態では、蒸発器21、改質器22、CO変成器23、C
O選択酸化器24は、この順に上流から下流に向けて配
されているが、これに限定されるものではない。
【0021】蒸発器21は、原燃料のメタンと改質用の
水が供給されて、メタンと水蒸気が充分混合された原燃
料蒸気を発生する蒸発器である。この蒸発器21には、
後記する燃焼器25から蒸発用の熱が供給される。ここ
で、メタンは、例えば都市ガスなどから供給されるよう
になっている。また、改質用の水は、温水タンク42か
ら改質水ポンプP1を介して蒸発器21に供給(図示し
ないインジェクタにより噴射)されるようになってい
る。
【0022】蒸発器21の下流に位置する改質器22
は、内部にニッケル・アルミナ触媒或いはルテニウム・
アルミナ触媒が充填された反応容器である。改質器22
の触媒上では、下記の(4)式に示すメタンの水蒸気改
質反応により、蒸発器21から供給されたメタンと水蒸
気から、FCスタック10での電池反応に必要な水素を
含む水素リッチな改質ガスが生成される。 CH4 + H2O → 3H2 + CO … (4) なお、改質器22では、400〜700℃の温度領域で
効率よく反応が行なわれるように、後記する燃焼器25
により温度調整がなされる。
【0023】改質器22の下流に位置するCO変成器2
3は、内部に銅−亜鉛系の触媒が充填された反応容器で
ある。CO変成器23の触媒上では、下記の(5)式に
示す水性シフト反応が起こり、改質器22から供給され
た改質ガス中の一酸化炭素を二酸化炭素に変成し、改質
ガス中の一酸化炭素濃度を1%以下にする。このように
一酸化炭素を二酸化炭素に変成することで、水素リッチ
ガス中の水素濃度が高められる。また、CO濃度を低く
することができる。 CO + H20 → CO2 + H2 … (5) なお、CO変成器23では、180〜250℃の温度領
域で効率よく反応が行なわれる。ちなみに、この(5)
式の水性シフト反応は発熱反応であるので、反応によっ
て発生した熱は、熱を必要とする蒸発器21や改質器2
2で有効利用することができる。
【0024】CO変成器23の下流に位置するCO選択
酸化器24は、内部にルテニウム・アルミナ触媒が充填
された反応容器である。CO選択酸化器24の触媒上で
は、下記(6)式に示すCOの選択酸化反応が起こり、
改質ガス中の一酸化炭素濃度を、CO酸化用空気を利用
して100ppm以下まで低減して燃料ガスとする。こ
のように、一酸化炭素濃度を低減するのは、FCスタッ
ク10の燃料極11の触媒がCOにより被毒されて機能
しなくなるのを防止するためである。 CO +1/2・O2 → CO2 … (6) なお、CO選択酸化器24では、120〜160℃の温
度領域で効率よく反応が行なわれる。ちなみに、この
(6)式のCO選択酸化反応も水性シフト反応と同様に
発熱反応であるので、反応によって発生した熱は、熱を
必要とする蒸発器21や改質器22で有効利用すること
ができる。
【0025】燃焼器25は、火炎バーナ或いは触媒燃焼
器から構成され、発生した熱を伝導、対流、輻射などに
より、蒸発器21や改質器22に供給する(与える)。
この触媒燃焼器25の燃料は、FCスタック10の燃料
極11から排出される未反応の水素を含む燃料排ガスで
ある。なお、燃焼器25は、燃料電池発電装置1の起動
時には都市ガスなどの補助燃料を供給されて熱を発生
し、燃料処理装置20(蒸発器21、改質器22、CO
変成器23、CO選択酸化器24)を昇温(暖機)する
ようになっている。なお、後記するように、本発明では
燃料電池発電装置1の停止後(燃料処理装置20の停止
後)は、保温装置50により燃料処理装置20が保温さ
れるようになっているので、燃料処理装置20の暖機を
短期間に行なうことができる(つまり燃料電池発電装置
1の起動を短時間に行なうことができる)。同時に、起
動時の補助燃料の使用量を効果的に削減することができ
る。
【0026】〔空気供給装置〕図1に示す空気供給装置
30は、コンプレッサ31、加湿器32などを含んで構
成される。コンプレッサ31は、図示しないモータによ
り駆動されるスーパチャージャなどである。また、加湿
器32は、排空気に含まれる水分とFCスタック(空気
極13)に供給される空気の水分交換を行ない、空気極
13に供給される空気の露点を高める中空糸膜式の加湿
装置などである。なお、電解膜12は、加湿されるとプ
ロトン導伝性が向上する。
【0027】〔その他〕気液分離器41は、空気極13
から排出される排空気に含まれる水分を分離する分離器
である。分離された水分は、温水タンク42に溜めら
れ、空気は排空気として系外に排出される。温水タンク
42は、FCスタックの冷却器14に供給する冷却水を
溜め置く貯槽である。温調器CLは、冷却水を温調する
ための熱交換器である。冷却水ポンプP2は、冷却水を
循環するためのポンプである。なお、冷却器14、温水
タンク42、温調器CL、冷却水ポンプP2で、燃料電
池発電装置1(FCスタック10)の冷却系を構成す
る。
【0028】〔燃料電池発電装置の動作〕次に、図1を
参照して、以上説明した構成にかかる部分の燃料電池発
電装置1の動作を説明する。なお、保温装置50にかか
る部分は後に説明する。
【0029】燃料電池発電装置1の起動時は、FCスタ
ック10からの燃料排ガスがないので、補助燃料が空気
と共に燃焼器25に供給され、ここで燃焼され、燃料処
理装置20を昇温する。燃料処理装置20の各部分が所
定の温度になると、蒸発器21にはメタンと水(改質用
の水)が供給され、メタンと水蒸気が混合された所定温
度の原燃料蒸気にされる。なお、原燃料蒸気を発生させ
る熱は、燃焼器25から供給される。
【0030】原燃料蒸気は改質器22に供給されて、触
媒の存在下、前記した(4)式の水蒸気改質反応によ
り、水素リッチな改質ガスを生成する。ここでの反応は
吸熱反応であるので、必要な熱は燃焼器25から供給さ
れる。
【0031】次に、水素リッチな改質ガスはCO変成器
23に供給されて、触媒の存在下、前記した(5)式の
水性シフト反応により一酸化炭素を低減する(水素は増
加される)。なお、ここでの反応は発熱反応であるの
で、発生した熱は、適宜蒸発器21や改質器22に供給
される。続いて、COが低減された水素リッチガスは、
CO選択酸化器24にCO酸化用の空気と共に供給さ
れ、触媒の存在下、一酸化炭素の濃度が100ppm以
下にされる。なお、ここでの反応も発熱反応であるの
で、発生した熱は、適宜蒸発器21や改質器22に供給
される。そして、一酸化炭素の濃度が100ppm以下
にされた水素リッチガスは燃料ガスとして、FCスタッ
ク10の燃料極11に供給される。
【0032】一方、FCスタック10の空気極13に
は、空気供給装置30(コンプレッサ31、加湿器3
2)から所定の露点の空気が供給される。
【0033】外部の負荷がFCスタック10に接続され
た状態でFCスタック10の燃料極11に燃料ガスが供
給され、空気極13に空気が供給されると、FCスタッ
ク10は発電を開始する。この際、燃料極11では
(1)式に示した反応が進行する。一方、空気極13で
は(2)式に示した反応が進行する。FCスタック10
の全体としては、(3)式に示した反応が進行する。ち
なみに、FCスタック10に負荷が接続されていない状
態、或いは負荷が接続されていてもFCスタック10か
ら電流が取り出されない状態では、FCスタック10は
発電しない。つまり、FCスタック10は、電流を取り
出さないと供給された水素を消費しない。
【0034】発電を開始すると、前記したとおり水素利
用率が80%程度に抑えられているため、燃料極11か
らは、未利用水素を含む燃料排ガスが発生する。一方、
空気極13からは、生成水を含む排空気が発生する。さ
らに、FCスタック10は、発電により熱(排熱)を発
生する。
【0035】燃料排ガスは、燃焼器25に供給されて燃
焼器25の燃料とされ、原燃料蒸気を連続的に発生させ
る燃料とされる。一方、排空気は、加湿器32で水分が
分離(図示外)され、さらに気液分離器41でも水分が
分離され、系外に排出される。また、気液分離器41に
溜まった生成水は、温水タンク42に導かれ、改質用の
水として使用される。
【0036】また、FCスタック10の発電により発生
した熱(排熱)は、冷却器14と温水タンク42を循環
する冷却水により除去される。FCスタック10を冷却
して温度上昇(70℃前後)した冷却水は、温水タンク
42に溜められる。そして、温水タンク42に溜められ
た冷却水は、温水タンク42から、温調器CLを介して
冷却水ポンプP2により循環される。これにより、FC
スタック10は、適切な温度で発電を続けることができ
る。
【0037】〔保温装置〕次に、図1を参照して、発電
時にFCスタック10の排熱を蓄熱し、燃料電池発電装
置1の停止後(停止時)に燃料処理装置20の保温を行
なう保温装置50を説明する。なお、ここでの停止は、
FCスタック10及び燃料処理装置20の双方が発電も
燃料ガスの生成もしておらず、起動していない状態をい
うものとする。
【0038】図1に示すように保温装置50は、イソプ
ロパノールタンク51、吸熱反応器52、アセトン・水
素タンク53、発熱反応器54、ポンプP4,P5、バ
ルブV1〜V4、制御手段CUを含んで構成される。
【0039】イソプロパノールタンク51は、イソプロ
パノール(第1の化学物質)を貯蔵するタンクである。
吸熱反応器(吸熱反応手段)52は、バルブV1、ポン
プP4を介して供給されるイソプロパノールを蒸発させ
ると共に、イソプロパノールを、触媒の存在下で下記の
(7)式の脱水素反応(吸熱反応)を行なわせてアセト
ンと水素(第2の化学物質)に分解する反応容器である
(アセトンと水素を生成する反応容器)。 (CH32CHOH → (CH32CO + H2 … (7) なお、イソプロパノールを蒸発する熱及び(7)式の吸
熱反応を進行する熱は、温水タンク42から温水ポンプ
P3を介して吸熱反応器52に循環供給される熱により
賄われる。ちなみに、温水タンク42の冷却水は、吸熱
反応器52の反応により冷却されることになる。
【0040】アセトン・水素タンク53は、吸熱反応器
52で生成されたアセトンと水素を貯蔵するタンクであ
る。なお、このアセトン・水素タンク53は、アセトン
と水素を同じ空間内に貯蔵するものでも、別々の空間内
に貯蔵するものでもよい。
【0041】発熱反応器(発熱反応手段)54は、バル
ブV3とポンプP5を介して供給されるアセトンと水素
を、触媒の存在下で下記の(8)式の水素化反応(発熱
反応)を行なわせてイソプロパノールと反応熱を生成す
る反応容器である。 (CH32CO + H2 → (CH32CHOH … (8) また、この発熱反応器54で発生した熱は、発熱反応器
54に付設された図示しない伝熱手段(又は伝熱手段を
兼ねる発熱反応器54)により、燃料処理装置20に与
えられるように(供給されるように)なっている。ま
た、生成したイソプロパノールは、イソプロパノールタ
ンク51に貯蔵されるようになっている。ちなみに、こ
の発熱反応器54は、(8)式の水素化反応により、1
50〜200℃に達する熱を得ることができる。つま
り、熱の質を高めることができる。
【0042】制御手段CUは、図示しないCPU、RO
M、RAM、バス、入出力インタフェイスなど、及びポ
ンプP4,P5やバルブV1〜V4の駆動信号を生成す
る回路などを含んで構成される。また、ROMには、燃
料電池発電装置1の発電時と停止後(停止時)に、下記
の動作を行なうプログラムが記憶されている。発電時、
バルブV1,V2を開、バルブV3,V4を閉、ポンプ
P4を駆動、ポンプP5を停止するプログラム。停止
時、バルブV1,V2を閉、バルブV3,V4を開、ポ
ンプP4を停止、ポンプP5を駆動するプログラム(燃
料電池発電装置の停止後に発熱反応手段の始動を指示す
る制御手段)。なお、このプログラムは、制御手段CU
の動作時には、ROMから読み出されてCPU及びRA
Mに展開される。
【0043】〔保温装置の動作〕以下、保温装置50の
動作(燃料電池発電装置1の運転方法)を、図1を参照
して説明する。燃料発電装置1の発電時は、バルブV
1,V2が開き、バルブV3,V4が閉じ、ポンプP4
が駆動し、ポンプP5が停止する。従って、イソプロパ
ノールタンク51に貯蔵されたイソプロパノールは、バ
ルブV1、ポンプP4を介して吸熱反応器52に供給さ
れる。吸熱反応器52では、イソプロパノールが蒸発さ
れると共に、前記した(7)式の吸熱反応が触媒の存在
下に行なわれる。この際、吸熱反応器52で必要となる
熱は、FCスタック10が発電したときに発生した熱
(排熱)が、温水タンク42を介して供給される。従っ
て、吸熱反応器52における吸熱反応は安定して進行
し、イソプロパノールが脱水素してアセトンと水素を生
成する。生成されたアセトンと水素は、アセトン・水素
タンク53に貯蔵される。これにより、FCスタック1
0の排熱が吸熱反応により化学的に蓄えられる(第1の
ステップ)。
【0044】一方、燃料電池発電装置1の停止時(停止
後)は、バルブV1,V2が閉じ、バルブV3,V4が
開き、ポンプP4が停止し、ポンプP5が駆動する。従
って、アセトン・水素タンク53に貯蔵されたアセトン
と水素は、バルブV3、ポンプP5を介して発熱反応器
54に供給される。発熱反応器54では、アセトンと水
素からイソプロパノールを生成する(8)式の水素化反
応が行なわれ、前記蓄えられた熱が取り出されて発熱す
る(第2のステップ)。ちなみに、ここで取り出される
熱は、FCスタック10における70℃程度の排熱では
なく、150〜200℃の質のよい利用価値のある熱で
ある。発生した熱は、発熱反応器54から図示しない伝
熱手段により燃料処理装置20に与えられる(供給され
る、第3のステップ)。これにより、燃料処理装置20
が保温される。また、生成したイソプロパノールは、イ
ソプロパノールタンク51に貯蔵される(第4のステッ
プ)。
【0045】よって、燃料電池発電装置1を停止後、再
起動するときに、起動時間を短縮することができる。し
かも、外部からエネルギを与えられることなく、化学的
に蓄えておいたエネルギを使用して保温するので、保温
のための電気エネルギなどを必要としない。もちろん、
電気ヒータなどは必要ではない。また、起動時に補助燃
料を使用するとすれば、その使用量を削減することがで
きる。よって、ランニングコストの上昇を伴うことな
く、燃料電池発電装置1の起動時間の短縮を行なうこと
ができる。また、イソプロパノールの分解と生成反応
を、発電時と停止時に繰り返すだけなので、有害物質の
発生に伴う環境に対する悪影響もない。もちろん、FC
スタック10から発生した熱を、従来例の図2で示され
る温水利用設備143で使用するようにすることもでき
る。ちなみに、本実施形態の燃料電池発電装置1は、停
止、起動を繰り返すような使用態様に好適に適用するこ
とができる。
【0046】なお、以上説明した本発明は、前記した実
施形態に限定されることなく幅広く変形実施することが
できる。例えば、次の表に示すようなケミカルヒートポ
ンプに用いる化学反応を利用することができる。なお、
この表1は、各種の気相有機水素化反応の転換温度と反
応熱を示す表である。
【0047】
【表1】
【0048】ちなみに、化学反応としては、可逆反応で
あること、適度の反応熱を有すること、副反応がない又
は少ないこと、取り扱う反応過程が複雑でないこと、な
どの視点で選択される。
【0049】また、燃料処理装置20(図1参照)が、
水蒸気改質反応により改質ガス(燃料ガス)を生成する
こととして説明したが、例えばオートサーマル反応など
により改質ガス(燃料ガス)を生成することとしてもよ
い。また、メタンの改質を例に説明したが、メタンは、
例えばメタノールやガソリンなどの炭化水素系の化学物
質に置き換えることができる。また、FCスタック10
(図1参照)をプロトン導伝型として説明したが、例え
ば酸素イオン導伝性の電解膜(12)を利用する酸素イ
オン導伝型でもよい。また、FCスタック10は、固体
高分子の電解膜12を用いるものに限定されるものでも
ない。つまり、FCスタック10は、PEM型に限定さ
れるものではない。また、燃料電池発電装置の用途は、
オンサイト用でも、FCEV(Fuel Cell Electric Veh
icle)のパワープラント用などとしてのオンボード用で
も構わない。
【0050】また、蒸発器21、改質器22、CO変成
器23、CO選択酸化器24から構成される燃料処理装
置20を保温することとして説明したが(図1参照)、
必ずしも燃料処理装置20を構成するこれらのすべての
要素を保温する必要はなく、これらの要素のうち少なく
とも一つ以上の保温を行なえばよい。また、燃料処理装
置20の構成が異なる場合、例えば図1のCO選択酸化
器24がなく、CO除去にかかる構成が、CO変成器2
3のみである場合においても、本発明を適用することが
可能である。
【0051】また、蓄えた熱を、燃料電池発電装置1
(図1参照)の起動時にFCスタック10の昇温に用い
るようにしてもよい。また、寒冷地におけるFCスタッ
ク10の凍結による損傷を防止するために、停止時に、
蓄えた熱でFCスタック10を保温するようにしてもよ
い。また、保温・昇温を例に説明したが、FCスタック
10(図1参照)の冷却水の冷却(温水タンク42に溜
まっている温水の冷却)に用いることができる。また、
燃焼器25の熱の補助(増熱)などにも本発明を適用す
ることができる(70℃程度の排熱を水素化反応により
150〜200℃に上昇することができるので熱として
の利用価値を上昇できる)。また、保温・昇温は、燃料
電池発電装置1(図1参照)の停止直後に開始するので
はなく、起動時間の所定時間前から保温・昇温するよう
にしてもよい。また、所定温度以下になると保温・昇温
するようにしてもよい。また、吸熱反応器52、発熱反
応器54(図1参照)は、触媒が反応器52,54の壁
面に担持されている管壁型反応器や触媒粒子を反応器5
2,54に充填されている充填層型反応器を用いること
ができるが、これらに限定されるものではない。また、
吸熱反応器52、発熱反応器54の呼び名は、反応器5
2,54の中で吸熱反応又は発熱反応のいずれかが起き
るかによって決められるのであり、反応器52,54の
形状や構造によって決定されるものではない。これらの
点は、改質器22やCO変成器23なども同じである。
【0052】
【発明の効果】以上説明した本発明のうち、請求項1に
記載の発明によれば、燃料電池発電装置の発電コストを
抑えつつ起動時間の短縮を行なうことや熱の有効利用を
行なうことなどができる。しかも、熱の質を高めること
も可能である(燃料電池の排熱の温度よりも高い温度の
熱を得ることも可能である)。また、請求項2に記載の
発明によれば、燃料電池発電装置の停止後に燃料処理手
段及び/又は燃料電池の保温・昇温が確実になされ、も
って、燃料電池発電装置の発電コストを抑えつつ起動時
間の短縮を行なうことや熱の有効利用を行なうことなど
ができる。また、請求項3に記載の発明よれば、確実に
燃料電池が排出する熱を蓄え、これを必要なときに必要
な場所で放出することができる。また、請求項4に記載
の発明によれば、発電コストを抑えつつ燃料電池発電装
置の起動時間の短縮を行なうことや熱の有効利用を行な
うことなどができる燃料電池発電装置の運転方法とする
ことができる。また、請求項5に記載の発明によれば、
確実に燃料電池が排出する熱を蓄え、これを必要なとき
に必要な場所で放出することができる燃料電池発電装置
の運転方法とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態にかかる改質型の燃料電
池発電装置の構成を示す図である。
【図2】 従来例にかかる改質型の燃料電池発電装置の
構成を示す図である。
【符号の説明】
1 … 燃料電池発電装置 10 … FCスタック(燃料電池) 20 … 燃料処理装置(燃料処理手段) 52 … 吸熱反応器(吸熱反応手段) 54 … 発熱反応器(発熱反応手段、伝熱手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H026 AA06 5H027 AA06 BA01 BA09 BA16 BA17 CC06 MM16

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原燃料から水素リッチな燃料ガスを生成す
    る燃料処理手段、前記燃料ガスと酸化剤ガスとを供給さ
    れて発電する燃料電池を有する燃料電池発電装置におい
    て、 前記燃料電池が排出する熱を、第1の化学物質から第2
    の化学物質を生成する吸熱反応により、化学的に蓄える
    処理を行なう吸熱反応手段、 前記吸熱反応後の第2の化学物質から前記第1の化学物
    質を生成する発熱反応により、前記蓄えた熱を取り出す
    処理を行なう発熱反応手段、 前記取り出した熱を前記燃料処理手段及び/又は前記燃
    料電池に与える伝熱手段、を有することを特徴とする燃
    料電池発電装置。
  2. 【請求項2】前記燃料電池発電装置の停止後に、前記発
    熱反応手段の始動を指示する制御手段、をさらに有する
    ことを特徴とする燃料電池発電装置。
  3. 【請求項3】前記吸熱反応を起こす第1の化学物質がイ
    ソプロパノールであり、前記吸熱反応後の第2の化学物
    質がアセトンと水素であることを特徴とする請求項1又
    は請求項2に記載の燃料電池発電装置。
  4. 【請求項4】原燃料から水素リッチな燃料ガスを生成す
    る燃料処理手段、前記燃料ガスと酸化剤ガスとを供給さ
    れて発電する燃料電池を有する燃料電池発電装置の運転
    方法であって、 発電時に前記燃料電池から排出される熱を、第1の化学
    物質から第2の化学物質を生成する吸熱反応により、化
    学的に蓄える第1のステップ、 前記燃料電池発電装置の停止後に前記吸熱反応後の第2
    の化学物質から前記第1の化学物質を生成する発熱反応
    により、前記蓄えた熱を発熱反応により取り出す第2の
    ステップ、 前記取り出した熱を前記燃料処理手段及び/又は前記燃
    料電池に与える第3のステップ、 前記発熱反応により生成した第1の化学物質を、前記吸
    熱反応のために貯蔵する第4のステップ、を有すること
    を特徴とする燃料電池発電装置の運転方法。
  5. 【請求項5】前記吸熱反応が、イソプロパノールが脱水
    素してアセトンと水素を生成する反応であり、前記発熱
    反応がアセトンと水素からイソプロパノールを生成する
    反応であること、を特徴とする請求項4に記載の燃料電
    池発電装置の運転方法。
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