JP2003132578A - 光ピックアップ装置 - Google Patents
光ピックアップ装置Info
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- JP2003132578A JP2003132578A JP2002284797A JP2002284797A JP2003132578A JP 2003132578 A JP2003132578 A JP 2003132578A JP 2002284797 A JP2002284797 A JP 2002284797A JP 2002284797 A JP2002284797 A JP 2002284797A JP 2003132578 A JP2003132578 A JP 2003132578A
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Abstract
1個の光学素子として構成して、装置が小型で、組立調
整が簡単且つ量産性に優れた光ピックアップ装置を提供
すること。 【解決手段】前記光ディスク表面に光ビームを照射する
ためのレーザ発生器と、該レーザ発生器から発する光ビ
ームを回折する回折格子を有する回折格子形成部と、該
回折格子形成部を一体に担持する第1の屈折率を持つ硝
子材からなる低屈折率部と該低屈折率よりも屈折率が高
い第2の屈折率を有し該低屈折率部と密接する硝子材か
らなる高屈折率とこれら低屈折率部と高屈折率部が密接
した部分に形成され回折格子を通過した光ビームの一部
を通過させ残りを反射させる半反射面とを一体に形成
し、該半反射面を通過した光ビームが突き当たる面に、
該光ビームを受光器方向に導く全反射面を前記高屈折率
部と一体に形成して1個の光学素子とした多機能プリズ
ムと、を具備してなり、前記レーザ発生器と受光器の配
置方向が同一側に形成されてなることを特徴とする光ピ
ックアップ装置。
Description
に用いられる光ピックアップ装置に関する。
したり、又これにデータを記録させる装置として、C
D、MD、DVDなどが開発され、最近のパソコンの外
部記憶装置や音響機器に用いられている。光ディスクに
対してデータの読み書きを行う装置として、光ピックア
ップ装置がある。従来技術による光ピックアップ装置を
図7及び図8に示す。図7は光ピックアップ装置の概略
を示す構成原理図であり、図8はその構成図である。こ
れらの図において、1Aはレーザ発生器としての半導体
レーザ(LD)である。3は半導体レーザ1Aから発せ
られた光ビームスポットの光軸周囲の狭い周辺のみを通
過させる絞り、4は対物レンズ、5は光ディスク、6A
はフォトダイオード、7は立上がりミラー、8は回折格
子、9はハーフミラーであり、光ピックアップ装置はこ
のような部品から構成される。図7において半導体レー
ザ1Aから出射した光ビームLBは回折格子8で0次光
とプラス・マイナス(±)1次光の3ビームに回折され
る。回折格子8を透過した光ビームLBは半透過反射
し、平行平面板で構成されたハーフミラー9で反射す
る。反射した光ビームLBは、その中心部のみが絞り3
を透過し、光ディスク5の記録層上へ対物レンズ4によ
り結像され、該記録層上で対物レンズ4方向に反射され
る。
反射された光ビームLBは、対物レンズ4と絞り3を再
び透過し、ハーフミラー9を透過する。フォトダイオー
ド6Aは光ディスク5からの反射された光ビームLBの
集光位置に配置され、反射された光ビームLBを受光す
ることによって光ディスク5の記録情報を再生すること
ができる。上記の光ピックアップ装置の誤差検出方式の
うち、トラッキングエラー制御は回折格子8で発生した
0次光と±1次光の3つの回折光を用いて行っており、
一般には3ビーム法とよばれている。またフォーカスエ
ラー制御は反射光ビームが平行平面板で構成された、ハ
ーフミラー9を透過する際に発生する非点収差を用いて
行っており、一般に非点収差法とよばれる。いずれの誤
差検出方法も周知のものである。
せた誤差検出法は、光学部に3ビーム発生用の回折格子
8が必要となるほか、非点収差発生用として高屈折率領
域が必要となることから光学部の構成がやや複雑となる
が、他の誤差検出法(例えばトラッキングエラー制御に
1ビーム法、フォーカスエラ−制御にピームスポットサ
イズ法を併用)と比べ、電気回路系が簡略化できること
と、動作が確実であることから光ピックアップ装置では
広く利用されている。図8の構成図から分かるように、
光ピックアップ装置には光ディスク5への光ビームLB
の導入を円滑に行うための立上がりミラー7が設けられ
ている。なお、この発明に極めて接近した技術が記載さ
れた文献として、次のもをあげることができる。
置において、装置全体の小型化や超精密位置決め技術が
必要とされる組み立て調整の簡略化を図るため、光ディ
スクの記録層の上に集光結像させる光学素子の一体化、
或いは集積化が必要不可欠とされているが、未だ実現し
た例は見あたらない。従って、図7、図8に示すような
従来の光ピックアップ装置の構成では、光ディスクの記
録層上へ、集光結像させる光学素子として独立された回
折格子8、ハーフミラー9を使用しているため、組立調
整に超精密の位置決め技術を必要とし量産性が悪い。
の角度が要求されており、この角度調整が量産性を左右
している。更に回折格子8、ハーフミラー9が独立し空
間的に配置されているために、半導体レーザー1Aやフ
ォトダイオード6Aまで含めた、平面的な集積化や薄型
化が困難となるといった問題点がある。本発明は、光デ
ィスクの表面に表出させた記録層から反射された反射光
の強度を、3ビーム法と非点収差法を用いて測定し光デ
ィスクの記録内容を検知する光ピックアップ装置におい
て、個別の機能を有する複数の部品を一体化された1個
の光学素子として構成して、装置が小型で、組立調整が
簡単且つ量産性に優れた光ピックアップ装置を提供する
ことを目的とする。
め、本願の請求項1に記載の発明は、光ディスクの表面
に表出させた記録層からの反射光の強度を、3ビーム法
と非点収差法を用いて測定し、光ピックアップの位置調
整と光ディスクの記録内容を検知する光ピックアップ装
置において、前記光ディスク表面に光ビームを照射する
ためのレーザ発生器と、該レーザ発生器から発する光ビ
ームを回折する回折格子を有する回折格子形成部と、該
回折格子形成部を一体に担持する第1の屈折率を持つ硝
子材からなる低屈折率部と該低屈折率よりも屈折率が高
い第2の屈折率を有し該低屈折率部と密接する硝子材か
らなる高屈折率とこれら低屈折率部と高屈折率部が密接
した部分に形成され回折格子を通過した光ビームの一部
を通過させ残りを反射させる半反射面とを一体に形成
し、該半反射面を通過した光ビームが突き当たる面に、
該光ビームを受光器方向に導く全反射面を前記高屈折率
部と一体に形成して1個の光学素子とした多機能プリズ
ムと、を具備してなり、前記レーザ発生器と受光器の配
置方向が同一側に形成されてなることを特徴とする光ピ
ックアップ装置を提供する。
に記載の発明に加えて、前記半反射面と前記全反射面は
互いに略平行に配置されることを特徴とする光ピックア
ップ装置を提供する。本願の請求項3に記載の発明は、
請求項1または2に記載の発明に加えて、前記回折格子
形成部が前記半反射面に対して45度の角度で前記低屈
折率部に一体に配設されてなることを特徴とするの光ピ
ックアップ装置を提供する。本願の請求項4に記載の発
明は、請求項1または2または3に記載の発明に加え
て、前記レーザ発生器と前記受光器と前記多機能プリズ
ムを一つの光集積モジュールとして配置してなることを
特徴とする請求項1ないし3に記載の光ピックアップ装
置を提供する。
装置の第一の実施形態を図1、図2及び図3を用いて詳
細に説明する。なお、図7及び図8に示した従来例と同
一部分には同一符号を付し、それらの説明は必要な部分
を除き省略する。図1は本発明に係る光ピックアップの
概略を示す構成原理図であり、図2は同構成図である。
図1において、2は多機能プリズムである。該多機能プ
リズム2は断面形状が正直角三角形で屈折率が低い低屈
折率部21、22とこれらに挟まれて断面形状が平行四
辺形をした屈折率が低屈折率部21、22よりも高い高
屈折率部23を具備し、前記低屈折率部21、22、高
屈折率部23との結合部にはそれぞれ半反射面2B及び
透過面2Cが形成されており、低屈折率部21の下面に
は半反射面2Bに対し45度の角度で回折格子形成部2
Aが多機能プリズム2と一体に設けられている。すなわ
ち、平行面を有する透明体板の一面にフォトエッチング
法等により回折格子が形成されていて、この回折格子を
有する透明体板は低屈折率部21の下面に接着される。
光学部品製造分野では、プリズム、レンズなどの光学部
品を正確な位置あわせをしながら一体に結合して光学部
品アッセンブリを大量生産する技術を確立している。従
ってこれら3つの部品を正確に位置あわせしながら一体
化して多機能プリズム2を製作することはあまり難しい
ことではない。このように配置された半反射面2B、透
過面2Cと回折格子2Aを具備する多機能プリズム2
は、例えば図3に示すように高屈折率部23に硝子材と
して屈折率1.7を有するTAF3を用い、それ以外の
部分すなわち低屈折率部21、22には屈折率1.5を
有するBK7を用いる。ここで互いに平行な半反射面と
透過面の傾斜角度を45度として、高屈折率部23の厚
みを”t”とおくと、非点収差による光軸ズレ量 Yp
は式のように表される。
クアップ装置は、多機能プリズム2の右側すなわち低屈
折率部22に接近して光ビームLBを検知するフォトダ
イオード6Aが配置され、回折格子形成部2Aの下部に
は半導体レーザ1Aが配設される。低屈折率部21から
射出される光ビームLBの延長上には、従来装置と同様
に絞り3と対物レンズ3が配置され、光ビームLBの結
像点近傍には光ディスク5が位置するように光ピックア
ップ装置が配設される。
ックアップ装置の作用を説明する。図1において、半導
体レーザ1Aから出射した光ビームは回折格子2Aで0
次光と±1次光の3ビームに回折される。回折格子形成
部2Aを透過した光ビームLBは半透過反射する半反射
面2Bを反射する。第1の半反射面2Bを反射した光ビ
ームは中心部のみが絞り3により透過され、図2に示す
ように、一旦立上がりミラー7を介して対物レンズ4へ
入射させ、光ディスク5の記録層上へ対物レンズ4によ
り集光結像される。記録信号成分を含んだ光ディスク5
からの反射光ビームは対物レンズ4と絞り3を再び透過
し、半反射面2Bを透過する。
の後透過面を透過する。この際、半反射面2Bと透過面
2Cに挟まれた部分は他の部分に比べ屈折率が高く、且
つ両面が平行になるように配置されているために非点収
差が発生する。受光器6Aは光ディスク5からの反射光
ビームの集光位置に配置され、受光することによって、
光ディスク5からの記録情報を再生することができる。
なお、トラッキングエラーの修正制御は、0次光と±1
次光を用いて行い、フォーカスエラーの修正制御は非点
収差を用いて行うことは従来と同じである。
4に示す。多機能プリズム2中における回折格子形成部
2Aを、半導体レーザ1Aとは反対側すなわち低屈折率
部21側に位置するように配置させて使用するもので、
外側に回折格子膜が表出せずこれを保護出来る構成とな
る。
5に示す。レーザ光源としてベアチップ1B,フォトダ
イオードとしてベアチップ6Bを用い、多機能プリズム
2と組合せてひとつの光集積モジュールとして配置させ
使用するものである。コンパクトにまとまり装置組立を
容易にすることができる。
6に示し、その説明を行う。図6に示すように、多機能
プリズム2は回折格子形成部2Aと半透過反射する半反
射面2B、そして全反射する全反射面2Dから構成され
ており、半反射面2Bと全反射面2Dとは互いに略平行
となるように配置され、両面に挟まれた部分は他の部分
に比べ屈折率が高くなる材料で構成されている。
導体レーザ1Aから出射した光ビームは回折格子形成部
2Aで0次光と±1次光の3ビームに回折される。回折
格子形成部2Aを透過した光ビームLBは半透過反射す
る半反射面2Bを反射する。半反射面2Bを反射した光
ビームは中心部のみが絞り3により透過され光ディスク
5の記録層上へ対物レンズ4により集光結像される。
反射光ビームは対物レンズ4と絞り3を再び透過し、半
反射面2Bを透過する。さらに透過した光ビームはその
後全反射面2Dを全反射する。この際、半反射面2Bと
全反射面2Dに挟まれた部分は他の部分に比べ屈折率が
高く且つ両面がほぼ平行になるように配置されているこ
とから非点収差が発生する。フォトダイオード6Aは光
ディスク5からの反射光ビームの集光位置に配置され反
射光ビームを受光することによって光ディスク5からの
記録情報を再生することができる。
層上へ集光結像させる光学素子として独立した回折格
子、ハーフミラーを空間的に配置していたのに対し、回
折格子と半反射面とを一体に形成された多機能プリズム
として形成し配置するので、光ピックアップ装置の組立
にあったって従来高分解能の位置決めを要していた回折
格子の調整が不要となり、且つ装置が小型で量産性に優
れた光ピックアップ装置を提供することができる。
ベアチップ化し、前記多機能プリズムと組合せてひとつ
の光集積モジュールとして配置することによって平面的
な集積化や超薄型光ピックアップ装置が可能になる。ま
た多機能プリズムに半反射面と全反射面とを形成するこ
とによりレーザダイオードとフォトダイオードとの配置
方向が同一側となり、より組立調整が簡単且つ量産性に
優れた光ピックアップ装置を作成することができる。こ
のほか、レーザ発生器と受光器の配置方向が同一側に形
成されているので、大いにコンパクト化が助長される。
形態の構成原理図である。
形態の構成図である。
る数式説明図である。
形態の構成原理図である。
形態の構成図である。
形態の構成原理図である。
図である。
ある。
Claims (4)
- 【請求項1】光ディスクの表面に表出させた記録層から
の反射光の強度を、3ビーム法と非点収差法を用いて測
定し、光ピックアップの位置調整と光ディスクの記録内
容を検知する光ピックアップ装置において、前記光ディ
スク表面に光ビームを照射するためのレーザ発生器と、
該レーザ発生器から発する光ビームを回折する回折格子
を有する回折格子形成部と、該回折格子形成部を一体に
担持する第1の屈折率を持つ硝子材からなる低屈折率部
と該低屈折率よりも屈折率が高い第2の屈折率を有し該
低屈折率部と密接する硝子材からなる高屈折率とこれら
低屈折率部と高屈折率部が密接した部分に形成され回折
格子を通過した光ビームの一部を通過させ残りを反射さ
せる半反射面とを一体に形成し、該半反射面を通過した
光ビームが突き当たる面に、該光ビームを受光器方向に
導く全反射面を前記高屈折率部と一体に形成して1個の
光学素子とした多機能プリズムと、を具備してなり、前
記レーザ発生器と受光器の配置方向が同一側に形成され
てなることを特徴とする光ピックアップ装置。 - 【請求項2】前記半反射面と前記全反射面は互いに略平
行に配置されることを特徴とする 請求項1に記載の光
ピックアップ装置。 - 【請求項3】前記回折格子形成部が前記半反射面に対し
て45度の角度で前記低屈折率部に一体に配設されてな
ることを特徴とする請求項1または2に記載の光ピック
アップ装置。 - 【請求項4】前記レーザ発生器と前記受光器と前記多機
能プリズムを一つの光集積モジュールとして配置してな
ることを特徴とする請求項1または2または3に記載の
光ピックアップ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002284797A JP2003132578A (ja) | 2002-09-30 | 2002-09-30 | 光ピックアップ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002284797A JP2003132578A (ja) | 2002-09-30 | 2002-09-30 | 光ピックアップ装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8137505A Division JPH09297935A (ja) | 1996-05-08 | 1996-05-08 | 光ピックアップ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003132578A true JP2003132578A (ja) | 2003-05-09 |
Family
ID=19197094
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002284797A Pending JP2003132578A (ja) | 2002-09-30 | 2002-09-30 | 光ピックアップ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003132578A (ja) |
-
2002
- 2002-09-30 JP JP2002284797A patent/JP2003132578A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040903 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041005 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20041006 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041206 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050325 |