JP2003132215A - 株価チャート表示システム - Google Patents

株価チャート表示システム

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JP2003132215A
JP2003132215A JP2002241181A JP2002241181A JP2003132215A JP 2003132215 A JP2003132215 A JP 2003132215A JP 2002241181 A JP2002241181 A JP 2002241181A JP 2002241181 A JP2002241181 A JP 2002241181A JP 2003132215 A JP2003132215 A JP 2003132215A
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Tokutaro Masuda
徳太郎 増田
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MASUDA KEIZAI KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 株軸と時間軸とからなる直交座標上に、規定
個数分の終値の平均値に基づき株軸方向の長さが規定さ
れる「足」を、時間軸方向へ所要本数時系列的に配置す
ることにより、所定表示画面上に株価チャートを表示す
る株価チャート表示システムにおいて、ユーザによる次
回の足の色の予測を好適に行えるように配慮した株価チ
ャート表示システムを提供すること。 【解決手段】 ユーザ操作に基づき株価チャート上を時
間軸方向に移動するカーソル線(C1)で特定される基
準時点と、当該基準時点に対応する起算時点(C2,C
3,C4)の終値データを、各時点別に用意された所定
表示欄(11、12a〜12c)に適宜表示する手段を
設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、株軸と時間軸と
からなる直交座標上に、規定個数分の終値の平均値に基
づき株軸方向の長さが規定される「足」を、時間軸方向
に所要本数時系列的に配置することにより、所定表示画
面上に株価チャートを表示する株価チャート表示システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の株価チャート表示システムによ
り作成(表示)される最も一般的な株価チャートとし
て、ローソク足式の株価チャートが広く知られている。
ローソク足式株価チャートの場合、所謂日足を採用する
と、足の長さは当日の始値と終値との差の絶対値に対応
するものとなり、足の上端又は下端のいずれか一方は当
日の始値を、他方が終値を示すこととなる。また、当日
の終値と始値との差の極性が正のとき(終値>始値)は
足の色は第1の色(例えば、ピンク等)とされ、負のと
き(終値<始値)には第2の色(例えばブルー等)とさ
れる。さらに、足の上下端部からは『ひげ』と称される
垂直細線が引き出され、上ひげの上端が高値又下ひげの
下端が安値を示すこととなる。
【0003】このようなローソク足式の株価チャートに
あっては、毎日(日足の場合)の4種の株価(始値、終
値、高値、安値)が各日に対応した足により示されるた
め、その日1日の株価変動を知り得るには好適である
が、反面、各日の株価変動がそのまま反映されるため
に、全体として足の色や長さの変化が激しいものとなり
易く、株式売買の初心者等にとっては株価動向(トレン
ド)を把握しづらいという欠点が指摘されていた。ま
た、株商いの実状からして、多くの場合、当日の始値と
前日の終値とが一致しないため、直交座標上において隣
接する足同士に連続性が乏しく、足の配列のなす軌跡
(一般に移動線と称される)を掴みにくいと言う欠点も
指摘されていた。
【0004】そこで、本出願人は、規定個数分の終値平
均値に基づき描かれる足を用いた新規な株価チャートを
創案した。具体的には、この株価チャートにあっては、
所謂日足を採用した場合、足の長さは当日までの連続す
る規定個数分の終値平均値と前日までの同規定個数分の
終値平均値との差の絶対値に対応するものとなり、足の
上端又は下端のいずれか一方は当日までの終値平均値
を、他方が前日までの終値平均値をそれぞれ示すことと
なる。また、当日までの終値平均値と前日までの終値平
均値との差の極性が正のとき(当日>前日)は足の色は
第1の色(例えば、ピンク等)とされ、負のとき(当日
<前日)には第2の色(例えばブルー等)とされる。本
出願人は、この足を『増田足』と命名した。
【0005】この増田足式の株価チャートにあっては、
足は規定個数分の終値平均値に基づき形成されるため、
各足は、ローソク足に比して変化の抑制されたシンプル
なものとなる。加えて、1つの足における前日(前回)
までの終値平均値と、その1日前(1つ前)の足におけ
る当日(今回)までの終値平均値とは常に一致するた
め、隣接する足同士には常時連続性が保たれる。更に
は、直交座標上における足の上下動を“色”によって直
感的に理解することができるため、移動線が掴みやす
く、初心者であっても株価動向を容易に理解することが
可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の株
価チャートの利用目的は、専ら効率のより株取引の実現
にあると言える。すなわち、移動線が下降傾向から上昇
傾向へと変化する変化点(カーブのピーク点付近)で
‘買い’を行い、逆に上昇傾向から下降傾向へと変化す
る下降変化点で‘売り’を行うのが最も効率の良い売買
であることから、株価チャートは、この変化点を1日で
も先に見極める(予想判別する)ために利用されると言
っても過言ではない。
【0007】このような変化点の見極めのためにも、明
日(次回)の足の上下動はユーザにとって最も興味が注
がれるところとなる。特に、増田足式株価チャートにあ
っては、足の上下動、すなわち足の“色”が主たる株価
動向情報源とされることから、次回の足の色の予測は、
次回の株価以上に重要な情報として位置づけられてい
る。
【0008】この発明は、上述のような背景の下なされ
たものであり、株軸と時間軸とからなる直交座標上に、
規定個数分の終値の平均値に基づき株軸方向の長さが規
定される「足」を、時間軸方向へ所要本数時系列的に配
置することにより、所定表示画面上に株価チャートを表
示する株価チャート表示システムにおいて、ユーザによ
る次回の足の色の予測を好適に行えるように配慮した株
価チャート表示システムを提供することにある。
【0009】また、この発明の他の目的とするところ
は、そのような株価チャートを所定の表示画面上に表示
させることができるコンピュータプログラムを提供する
ことにある。
【0010】この発明の更に他の目的並びに作用効果に
ついては、以下の明細書の記載により、当業者であれば
容易に理解されるであろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の株価チャート表
示システムは、株軸と時間軸とからなる直交座標上に、
『増田足』或いはこれと同等の株軸方向に伸縮する
「足」を、時間軸方向へ所要本数時系列的に配置するこ
とにより、所定表示画面上に株価チャートを表示する株
価チャート表示システムを前提としている。
【0012】本発明に所謂『日足』を採用する場合に
は、先述した株価チャート表示システムを前提として、
所定銘柄についての毎日の終値データを入力する手段
と、入力された終値データのそれぞれに日付IDを付し
て記憶する手段と、その日を基準時点、当該基準時点か
ら所定日数前を起算時点として、起算時点から基準時点
迄の連続する規定個数分の終値平均値を演算することに
より、各日に対応する終値平均値データを順次取得する
手段と、その日の終値平均値データとその前日の終値平
均値データとにより前記直交座標上における上端位置並
びに下端位置が規定され、かつ、それら一対の終値平均
値データの差極性により二者択一的に色が規定される各
日毎の「足」を、前記直交座標上の時間軸方向へ沿って
時系列的に配置することにより、所定表示画面上に株価
チャートを表示する株価チャート表示出力手段と、株価
チャート上の任意の1日の「足」を指し示すカーソル線
を株価チャート上に重ねて表示するカーソル線表示手段
と、前記カーソル線により特定される任意の1日に対応
する終値データと、当該任意の1日を前記終値平均値の
演算基準時点とした場合の起算時点に相当する日に対応
する終値データとを所定記憶領域から読み出す終値デー
タ読み出し手段と、読み出された前記2つの終値データ
のそれぞれを、各時点別に用意された2つの表示欄に個
別に数値表示する手段と、所定のオペレータ操作に基づ
いて、前記カーソル線が指し示す任意の1日の「足」を
変更することにより、カーソル線を時間軸方向に移動さ
せるカーソル線移動手段とを設け、それにより、カーソ
ル線の移動に追従して変更される基準時点と起算時点の
それぞれに対応する終値データが、各時点別に用意され
た前記表示欄に適宜表示されるようにする。
【0013】ここで、『カーソル線』とあるが、これ
は、例えば、「自身が指し示すべき「足」を横切って株
軸に対して平行に延びる直線」とすると好ましい。
【0014】本発明の株価チャートは、毎日の終値平均
値データを基礎として作成されているため、毎日の株価
変動にさ程過敏に反応しない。また、隣接する足同士間
で必ず上端か下端が繋がり、かつ、足の上端又は下端同
士を連結する包絡線は移動平均線と等価であるため、全
体として滑らかな曲線が現出され、株価の時系列的な動
向を視覚的に捉えやすい。したがって、本発明の株価チ
ャートによれば、株商いの初心者にあっても、任意の銘
柄株の将来動向をある程度の確度で簡単に予測すること
ができ、しかも株価の時系列的な変動傾向を足の配列か
ら容易に読み取ることができる。
【0015】更に、本発明によれば、ユーザは、カーソ
ル線を利用して以下の手順を踏むことにより、明日(次
回)の足の色の予測を容易に行うことができる。 (1)カーソルを本日(最新の日)に合わせ、本日の終
値と、本日を終値演算基準時点とした場合の起算時点
(例えば、“規定個数(所定日数)”が“3(日)”の
場合、本日が2002年7月29日であれば、起算時点
は、土日を除く2日前の7月25日となる)の終値と
を、それぞれ対応する時点別表示欄に表示させる。 (2)本日までの移動線の上昇・下降傾向並びに本日の
終値を参照しつつ、明日(次回)の終値(“A”円とす
る)を予測する。 (3)表示欄に表示された起算時点の終値(“B”円と
する)と、予測終値(“A”円)とを比較する。足の作
成原理上、A>Bならば、明日の足の色は上昇を示す色
(例えばピンク)、A<Bならば、明日の足の色は下降
を示す例えばブルーとなる。
【0016】すなわち、本発明にあっては、日足を採用
した場合には、その日までの連続する規定日数分の終値
平均値と、前日までの連続する規定日数分の終値平均値
との大小関係によりその足の色が決定されるから、換言
すれば、その日の終値が、前日に対応する起算時点の終
値より大きければ上昇を示す色となり、小さければ下降
を示す色となる。本発明では、この因果関係を踏まえ、
本日に対応する起算時点の終値を表示可能とすること
で、単なる2者択一的な勘ではなく、明日の予測株価に
基づいて、比較的堅実に明日の足の色を特定することが
できる。また、その際には、明日の終値予測のための参
照データとして、本日の終値も画面上に表示されるか
ら、初心者であっても、より一層容易に明日の足の色の
予測を行うことが可能となる。
【0017】加えて、カーソル線はチャート上を移動可
能なものであり、かつ、移動の都度、対応する日の終値
並びにその日に対応する起算時点の終値が表示されるか
ら、カーソル線を過去の足に合わせることにより、その
銘柄についての「明日の終値」、「本日の終値」、及び
「本日に対応する起算時点の終値」との相対関係(特
徴)について、過去に遡って検証することも可能とな
る。
【0018】尚、本発明にあっては、起算時点を示すカ
ーソル線を更に同時表示するようにすることもできる。
この場合には、先述した株価チャート表示システムを前
提として、所定銘柄についての毎日の終値データを入力
する手段と、入力された終値データのそれぞれに日付I
Dを付して記憶する手段と、その日を基準時点、当該基
準時点から所定日数前を起算時点として、起算時点から
基準時点迄の連続する規定個数分の終値平均値を演算す
ることにより、各日に対応する終値平均値データを順次
取得する手段と、その日の終値平均値データとその前日
の終値平均値データとにより前記直交座標上における上
端位置並びに下端位置が規定され、かつ、それら一対の
終値平均値データの差極性により二者択一的に色が規定
される各日毎の「足」を、前記直交座標上の時間軸方向
へ沿って時系列的に配置することにより、所定表示画面
上に株価チャートを表示する株価チャート表示出力手段
と、その1つが株価チャート上の任意の1日の「足」
を、他の1つが前記任意の1日を前記終値平均値演算基
準時点とした場合の起算時点に相当する日の「足」を、
それぞれ指し示す2本のカーソル線を株価チャート上に
重ねて表示するカーソル線表示手段と、前記2本のカー
ソル線のそれぞれにより特定される基準時点と起算時点
の各々に対応する2つの終値データを所定記憶領域から
読み出す手段と、読み出された2つの終値データのそれ
ぞれを、各時点別に用意された2つの表示欄に個別に数
値表示する手段と、所定のオペレータ操作に基づいて、
前記カーソル線の1つが指し示す任意の1日の「足」を
変更することにより、前記2本のカーソル線を時間軸方
向に同時に平行移動させる手段と、を設け、それによ
り、カーソル線の移動に追従して変更される基準時点と
起算時点のそれぞれに対応する終値データが、各時点別
に用意された前記表示欄に適宜表示されるようにする。
【0019】この態様によれば、基準時点の足に関連す
る足(基準時点の作成に利用された終値データと一部同
一の終値データを使用して作成された足(起算時点から
基準時点までの各日の足))が2本のカーソル線で仕切
られるから、ユーザは、チャート上におけるこれら関連
する足を一目で認識することができる。このため、これ
ら関連する足を、株価予測や過去に遡っての検証に参照
したいような場合に好適である。
【0020】本発明にあっては、3種の足(移動線)を
同時に示した株価チャートを作成することもできる。こ
の場合、好ましくは、先述した株価チャート表示システ
ムを前提として、所定銘柄についての毎日の終値データ
を入力する手段と、入力された終値データのそれぞれに
日付IDを付して記憶する手段と、その日を基準時点、
当該基準時点から所定日数前を起算時点として、起算時
点から基準時点迄の連続する規定個数分の終値の平均値
を演算することにより、各日毎に対応させて、前記規定
個数が異なる3種の終値平均値データを順次取得する手
段と、その日の終値平均値データとその前日の終値平均
値データとにより前記直交座標上における上端位置並び
に下端位置が規定され、かつ、それら一対の終値平均値
データの差極性により二者択一的に色が規定される各日
毎の「足」を、前記直交座標上の時間軸方向へ沿って時
系列的に配置することにより、所定表示画面上に前記3
種の終値データに基づく3種の「足」が同時表示された
株価チャートを表示する株価チャート表示出力手段と、
株価チャート上の任意の1日の「足」を指し示すカーソ
ル線を株価チャート上に重ねて表示するカーソル線表示
手段と、前記カーソル線により特定される任意の1日に
対応する終値データと、当該任意の1日を前記終値平均
値の演算基準時点とした場合の3つの異なる起算時点の
各々に相当する日の終値データを所定記憶領域から読み
出す終値データ読み出し手段と、読み出された4つの終
値データのそれぞれを、各時点別に用意された4つの表
示欄に個別に数値表示する手段と、所定のオペレータ操
作に基づいて、前記カーソル線の1つが指し示す任意の
1日の「足」を変更することにより、カーソル線を時間
軸方向に移動させるカーソル線移動手段と、を設け、そ
れにより、カーソル線の移動に追従して変更される基準
時点と3つの起算時点のそれぞれに対応する終値データ
が、各時点別に用意された前記表示欄に適宜表示される
ようにする。
【0021】この態様によれば、例えば、俗に「短期線
(短期足に基づく移動線)」、「中期線(中期足に基づ
く移動線)」、「長期線(長期足に基づく移動線)」と
称される3種の足に基づく移動線を同時表示するような
場合にも、明日の終値予測に基づき、3種の足のそれぞ
れについての明日の色を同時に予測することができる。
【0022】加えて、この場合には、3種の移動線を同
時に検討することができるから、より一層高確度の予測
乃至検証を行うことが可能となる。
【0023】尚、この場合にも、3種の起算時点を示す
3本のカーソル線を更に同時表示するようにすると好ま
しい。この場合には、先述した株価チャート表示システ
ムを前提として、所定銘柄についての毎日の終値データ
を入力する手段と、入力された終値データのそれぞれに
日付IDを付して記憶する手段と、その日を基準時点、
当該基準時点から所定日数前を起算時点として、起算時
点から基準時点迄の連続する規定個数分の終値の平均値
を演算することにより、各日毎に対応させて、前記規定
個数が異なる3種の終値平均値データを順次取得する手
段と、その日の終値平均値データとその前日の終値平均
値データとにより前記直交座標上における上端位置並び
に下端位置が規定され、かつ、それら一対の終値平均値
データの差極性により二者択一的に色が規定される各日
毎の「足」を、前記直交座標上の時間軸方向へ沿って時
系列的に配置することにより、所定表示画面上に前記3
種の終値データに基づく3種の「足」が同時表示された
株価チャートを表示する株価チャート表示出力手段と、
その1つが株価チャート上の任意の1日の「足」を、他
の3つが前記任意の1日を前記終値平均値の演算基準時
点とした場合の3つの異なる起算時点の各々に相当する
日の「足」を、それぞれ指し示す4本のカーソル線を株
価チャート上に重ねて表示するカーソル線表示手段と、
前記4本のカーソル線で特定される1つの基準時点並び
に3つの起算時点の各々に対応する終値データを所定記
憶領域から読み出す終値データ読み出し手段と、読み出
された4つの終値データのそれぞれを、各時点別に用意
された4つの表示欄に個別に数値表示する手段と、所定
のオペレータ操作に基づいて、前記カーソル線の1つが
指し示す任意の1日の「足」を変更することにより、前
記4本のカーソル線を時間軸方向に同時に平行移動させ
るカーソル線移動手段と、を設け、それにより、カーソ
ル線の移動に追従して変更される基準時点と3つの起算
時点のそれぞれに対応する終値データが、各時点別に用
意された前記表示欄に適宜表示されるようにする。
【0024】このような態様によれば、基準時点を示す
カーソル線と対応する3種の起算時点を示す3本のカー
ソル線とにより、3種のそれぞれについて、基準時点の
足に関連する足(起算時点から基準時点までの各日の
足)を一目で認識することができる。
【0025】次に、本発明には所謂『週足』を採用する
こともできる。この場合、好ましくは、先述した株価チ
ャート表示システムを前提として、所定銘柄についての
1週間の株価を代表する毎週の週終値データを入力する
手段と、入力された週終値データのそれぞれにIDを付
して記憶する手段と、その週を基準時点、当該基準時点
から所定週前を起算時点として、起算時点から基準時点
迄の連続する規定個数分の週終値平均値を演算すること
により、各週に対応する週終値平均値データを順次取得
する手段と、その週の終値平均値データとその1つ前の
週終値平均値データとにより前記直交座標上における上
端位置並びに下端位置が規定され、かつ、それら一対の
週終値平均値データの差極性により二者択一的に色が規
定される各週毎の「足」を、前記直交座標上の時間軸方
向へ沿って時系列的に配置することにより、所定表示画
面上に株価チャートを表示する株価チャート表示出力手
段と、株価チャート上の任意の1種の「足」を指し示す
カーソル線を株価チャート上に重ねて表示するカーソル
線表示手段と、前記カーソル線により特定される任意の
1週に対応する週終値データと、当該任意の1週を前記
週終値平均値の演算基準時点とした場合の起算時点に相
当する週に対応する週終値データとを所定記憶領域から
読み出す週終値データ読み出し手段と、読み出された前
記2つの週終値データのそれぞれを、各時点別に用意さ
れた2つの表示欄に個別に数値表示する手段と、所定の
オペレータ操作に基づいて、前記カーソル線が指し示す
任意の1週の「足」を変更することにより、カーソル線
を時間軸方向に移動させるカーソル線移動手段と、を設
け、それにより、カーソル線の移動に追従して変更され
る基準時点と起算時点のそれぞれに対応する終値データ
が、各時点別に用意された前記表示欄に適宜表示される
ようにする。
【0026】尚、ここで言う『毎週の週終値データ』と
は、1週間の株価を代表する株価データ(例えば金曜日
の終値データ)を意味している。
【0027】『週足』を採用する場合にあっても、『カ
ーソル線』は、例えば、「自身が指し示すべき「足」を
横切って株軸に対して平行に延びる直線」とすると好ま
しい。
【0028】また、起算時点を示すカーソル線を更に同
時表示するようにすることもできる。この場合には、先
述した株価チャート表示システムを前提として、所定銘
柄についての1週間の株価を代表する週終値データを入
力する手段と、入力された週終値データのそれぞれにI
Dを付して記憶する手段と、その週を基準時点、当該基
準時点から所定週前を起算時点として、起算時点から基
準時点迄の連続する規定個数分の週終値平均値を演算す
ることにより、各週に対応する週終値平均値データを順
次取得する手段と、その週の終値平均値データとその1
つ前の週終値平均値データとにより前記直交座標上にお
ける上端位置並びに下端位置が規定され、かつ、それら
一対の週終値平均値データの差極性により二者択一的に
色が規定される各週毎の「足」を、前記直交座標上の時
間軸方向へ沿って時系列的に配置することにより、所定
表示画面上に株価チャートを表示する株価チャート表示
出力手段と、その1つが株価チャート上の任意の1週の
「足」を、他の1つが前記任意の1週を前記週終値平均
値の演算基準時点とした場合の起算時点に相当する週の
「足」を、それぞれ指し示す2本のカーソル線を株価チ
ャート上に重ねて表示するカーソル線表示手段と、前記
2本のカーソル線のそれぞれにより特定される基準時点
と起算時点の各々に対応する2つの週終値データを所定
記憶領域から読み出す手段と、読み出された2つの週終
値データのそれぞれを、各時点別に用意された2つの表
示欄に個別に数値表示する手段と、所定のオペレータ操
作に基づいて、前記カーソル線の1つが指し示す任意の
1週の「足」を変更することにより、前記2本のカーソ
ル線を時間軸方向に同時に平行移動させる手段と、を設
け、それにより、カーソル線の移動に追従して変更され
る基準時点と起算時点のそれぞれに対応する週終値デー
タが、各時点別に用意された前記表示欄に適宜表示され
るようにする。
【0029】更に、『週足』を採用する場合にも、3種
の足(移動線)を同時に示した株価チャートを作成する
こともできる。この場合には、先述した株価チャート表
示システムを前提として、所定銘柄についての1週間の
株価を代表する毎週の週終値データを入力する手段と、
入力された週終値データのそれぞれにIDを付して記憶
する手段と、その週を基準時点、当該基準時点から所定
週前を起算時点として、起算時点から基準時点迄の連続
する規定個数分の週終値の平均値を演算することによ
り、各週毎に対応させて、前記規定個数が異なる3種の
週終値平均値データを順次取得する手段と、その週の週
終値平均値データとその1つ前の週の週終値平均値デー
タとにより前記直交座標上における上端位置並びに下端
位置が規定され、かつ、それら一対の週終値平均値デー
タの差極性により二者択一的に色が規定される各週を代
表する「足」を、前記直交座標上の時間軸方向へ沿って
時系列的に配置することにより、所定表示画面上に前記
3種の週終値データに基づく3種の「足」が同時表示さ
れた株価チャートを表示する株価チャート表示出力手段
と、株価チャート上の任意の1週の「足」を指し示すカ
ーソル線を株価チャート上に重ねて表示するカーソル線
表示手段と、前記カーソル線により特定される任意の1
週に対応する週終値データと、当該任意の1週を前記週
終値平均値の演算基準時点とした場合の3つの異なる起
算時点の各々に相当する週の週終値データを所定記憶領
域から読み出す週終値データ読み出し手段と、読み出さ
れた4つの週終値データのそれぞれを、各時点別に用意
された4つの表示欄に個別に数値表示する手段と、所定
のオペレータ操作に基づいて、前記カーソル線の1つが
指し示す任意の1の「足」を変更することにより、カー
ソル線を時間軸方向に移動させるカーソル線移動手段
と、を設け、それにより、カーソル線の移動に追従して
変更される基準時点と3つの起算時点のそれぞれに対応
する週終値データが、各時点別に用意された前記表示欄
に適宜表示されるようにする。
【0030】この場合にも、3種の起算時点を示す3本
のカーソル線を更に同時表示するようにすると好まし
い。この場合には、先述した株価チャート表示システム
を前提として、所定銘柄についての1週間の株価を代表
する毎週の週終値データを時系列的に入力する手段と、
入力された週終値データのそれぞれにIDを付して記憶
する手段と、その週を基準時点、当該基準時点から所定
週前を起算時点として、起算時点から基準時点迄の連続
する規定個数分の週終値の平均値を演算することによ
り、各週毎に対応させて、前記規定個数が異なる3種の
週終値平均値データを順次取得する手段と、その日の週
終値平均値データとその1つ前の週の週終値平均値デー
タとにより前記直交座標上における上端位置並びに下端
位置が規定され、かつ、それら一対の週終値移動平均値
データの差極性により二者択一的に色が規定される各週
を代表する「足」を、前記直交座標上の時間軸方向へ沿
って時系列的に配置することにより、所定表示画面上に
前記3種の週終値データに基づく3種の「足」が同時表
示された株価チャートを表示する株価チャート表示出力
手段と、その1つが株価チャート上の任意の1週の
「足」を、他の3つが前記任意の1週を前記週終値平均
値の演算基準時点とした場合の3つの異なる起算時点の
各々に相当する日の「足」を、それぞれ指し示す4本の
カーソル線を株価チャート上に重ねて表示するカーソル
線表示手段と、前記4本のカーソル線で特定される1つ
の基準時点並びに3つの起算時点の各々に対応する週終
値データを所定記憶領域から読み出す週終値データ読み
出し手段と、読み出された4つの週終値データのそれぞ
れを、各時点別に用意された4つの表示欄に個別に数値
表示する手段と、所定のオペレータ操作に基づいて、前
記カーソル線の1つが指し示す任意の1週の「足」を変
更することにより、前記4本のカーソル線を時間軸方向
に同時に平行移動させるカーソル線移動手段と、を設
け、それにより、カーソル線の移動に追従して変更され
る基準時点と3つの起算時点のそれぞれに対応する週終
値データが、各時点別に用意された前記表示欄に適宜表
示されるようにする。
【0031】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の好適な実施の
一形態を添付図面にしたがって詳細に説明する。
【0032】本発明の実施の一形態である株価チャート
表示システムの機能的な構成図が図1のブロック図に概
念的に示されている。同図に示されるように、この株価
チャート表示システム1は、入力手段2と、処理手段3
と、入力された株価を記憶する株価記憶手段4と、演算
手段5と、演算結果を記憶する演算結果記憶手段6と、
演算結果記憶手段6に記憶された株価を出力する出力手
段7とを含んでいる。
【0033】株価チャート表示システム1は、具体的に
は、パーソナルコンピュータやワークステーション等で
構成される。本実施の形態では、パーソナルコンピュー
タを使用することにより、処理手段3、株価記憶手段
4、演算手段5、演算結果記憶手段6が実現されてい
る。
【0034】入力手段2にはキーボード2aが含まれて
いる。このキーボード2aは、会社情報の登録や会社の
株価の随時入力等に使用されるほか、後述する出力手段
7としてのディスプレイ装置7aに、所望の銘柄のチャ
ートを表示する際に、その銘柄の名称(または、便宜上
銘柄コード)を入力するためにも使用される。
【0035】証券取引所で取り扱っている株の銘柄数
は、店頭銘柄も含めると、3000銘柄にも及ぶ。これ
らの株価情報を終値が発表される午後3時以降に、すべ
てキーボード2aから手入力することは、多大なる時間
と労力を必要とする上、入力ミスも避け難い。そのた
め、この例では、オンライン受信手段2bが設けられて
いる。
【0036】受信手段2bは、証券取引所から提供され
る株価情報をオンライン(実際には、証券取引所と契約
した株価提供会社より送信されるが、本実施の形態で
は、株価情報は、証券取引所から送信されるものとして
説明する。)で取り込むためのものであり、取り込まれ
た株価情報は受信手段2b内のキャッシュメモリ2cに
一時的に記憶される。
【0037】処理手段3は、CPU(中央処理装置)3a
とプログラム記憶装置3bとを含んでいる。プログラム
記憶装置3bには、当該株価チャート表示システムで使
用する各種のプログラムが記憶されている。これらのプ
ログラムの中には、本発明に係る株価チャート作成プロ
グラムや株価動向予測プログラムが含まれている。
【0038】株価記憶手段4は、パーソナルコンピュー
タの内部に設けられたハードディスクで構成される。こ
のハードディスクの記憶領域の一部は、株価記憶手段4
に割り当てられている。株価記億手段4には、予め登録
された銘柄のそれぞれ毎に、株価と日付とが対として記
憶される。これは、後述する演算手段5が、例えば日足
(短期)の演算を行う場合に、当日と、1つ前と、前々日
の株価を特定するためである。
【0039】株価記憶手段4に記憶された株価情報の一
例が図2に示されている。1つの銘柄に対し、日付、始
値、高値、安値、終値、出来高が一日分のデータとして
記憶される。本実施の形態では、日足による株価チャー
トの作成は、450日分の株価情報を使用して行われ
る。週足による株価チャートの作成は、192周分の株
価情報を使用して行われる。そのため、株価記億手段4
には、これらの演算を行うためにN日分(詳細には後述
する)の株価情報が記憶される。
【0040】演算手段5は、プログラム記憶装置3aに
記憶されている演算プログラムの手順に従って、株価記
憶手段4に記憶された必要な株価データを読み出し、対
応する演算処理を行う。この演算処理には、日足データ
又は週足データを用いた短期、中期、長期の移動平均化
演算が含まれる。
【0041】なお、ここで、『日足データ』とは、1日
間の株価を代表する株価データで、例えば、午後3時に
得られる毎日の終値データがこれに相当する。『週足デ
ータ』とは、1週間の株価を代表する株価データで、例
えば、毎週特定曜日の終値がこれに相当する。本実施の
形態では、毎週金曜日の終値を週足データとして使用す
るが、演算段階において、最新の終値データが金曜日以
外の曜日の終値データであるときには、当該金曜日以外
の終値データが週足データとして使用される。
【0042】日足チャートにおける短期線は、この例で
は、直近の3日(所定短期間)の終値の移動平均値(終
値の3日移動平均値)で作成された増田足(詳細は後述
する)を順に連結することで描かれ、株価の急伸、急
落、転換を知り得るのにも好適とされる。
【0043】日足チャートにおける中期線は、この例で
は、直近の25日(所定中期間)の終値の平均値(終値
の25日移動平均値)で作成された増田足を順に隣接配
置することで描かれ、株価の中期的な転換、強弱の方向
性を知り得るのにも好適とされる。
【0044】日足チャートにおる長期線は、この例で
は、直近の75日(所定長期間)の終値の平均値(終値
の75日移動平均値)を用いて描かれ、株価の中長期の
転換、強弱、方向性を知り得るのにも好適とされる。
【0045】ここで、日足チャートにおける短期線の描
き方を一例として説明する。なお、中期線並びに長期線
についても同様に説明される。日足短期線を構成する3
日増田足を描くのに必要とされる毎日の終値、3日移動
平均値並びにその計算式が10日分の表形式で図3に示
されており、3日増田足を使用して実際に描かれた日足
短期線の部分拡大図が図4に概略的に示されている。そ
れらの図から明らかなように、3日増田足の作成に必要
な終値3日移動平均値の値は、次式(式1)に従って求
められる。
【数1】 終値3日移動平均値=(本日の終値+前日の終値+2日前の終値)÷3 …(式1)
【0046】具体的には、図3に示されるように、3日
目の時点における終値3日移動平均値は、 ( 800+1000+1200)÷3=1000 4日目の時点における終値3日移動平均値は、 (1000+1200+1400)÷3=1200 5日目の時点における終値3日移動平均値は、 (1200+1400+1600)÷3=1400 6日目以降も同様して求められる。
【0047】図4は、このようにして得られた3日目〜
10日目の終値3日移動平均値を使用して作成された4
日目〜10日目の3日増田足を順に隣接配置してなる日
足短期線の一例を示すものである。同図に示されるよう
に、毎日の『3日増田足』は、その日の終値3日移動平
均値と前日の終値3日移動平均値とをそれぞれ上線若し
くは下線とする対応長さの垂直バーとして描かれる。
【0048】より具体的には、4日の3日増田足は、4
日の終値3日移動平均値である1200を上線、3日の
終値3日移動平均値である1000を下線とする垂直バ
ーとして描かれる。このように、前日の終値3日移動平
均値よりも本日の終値3日移動平均値の方が高い場合
(すなわち、3日増田足の昇降値が『上昇』の場合)を
一般に『陽足』と称する。『陽足』の場合における垂直
バーの色としては、例えば、ピンクが使用される。
【0049】5日の3日増田足は、5日の終値3日移動
平均値である1400を上線、4日の終値3日移動平均
値である1200を下線とするピンク色の垂直バーとし
て描かれる。
【0050】6日の3日増田足は、6日の終値3日移動
平均値及び5日の終値3日移動平均値の値がいずれも1
400であることから、5日(1つ前)と同様のピンク
色の水平な一本の線で描かれる。
【0051】7日の3日増田足は、7日の終値3日移動
平均値である1300を下線、6日の終値3日移動平均
値である1400を上線とする垂直バーとして描かれ
る。このように、前日の終値3日移動平均値よりも本日
の終値3日移動平均値の方が低い場合(すなわち、3日
増田足の昇降値が『下降』の場合)を一般に『陰足』と
称する。『陰足』の場合における垂直バーの色として
は、例えば、ブルーが使用される。
【0052】同様にして8日目、9日目、10日目の増
田足も垂直バーとして描かれ、それぞれの増田足の色と
してピンク若しくはブルーが使用される。
【0053】一方、週足チャートにおける短期線、中期
線、長期線は、株価の中長期の動向を知り得るために用
いられる。
【0054】週足チャートにおける短期線は、この例で
は、直近の3週(所定短期間)の終値の移動平均値(終
値3週移動平均値)で作成された増田足を順に連結する
ことで描かれ、日足より緩やかな転換を知り得るのにも
好適とされる。
【0055】週足チャートにおける中期線は、この例で
は、直近の13週(所定中期間)の終値の平均値(終値
13週移動平均値)で作成された増田足を順に隣接配置
することで描かれ、中期的な売買の動向を知り得るのに
も好適とされる。
【0056】週足チャートにおる長期線は、この例で
は、直近の26週(所定長期間)の終値の平均値(終値
26週移動平均値)を用いて描かれ、株価の長期的な将
来の動向を知り得るのにも好適とされる。
【0057】図1に戻り、演算手段5で行われる演算処
理には、日足データ又は週足データを用いた移動平均化
演算の他、後述する株価動向予測処理のための終値変化
率並びに増田足変化率に掛かる演算が含まれている。
【0058】ここで、『終値変化率』並びに『増田足変
化率』とは、株価動向予測処理で使用される指数であ
り、次式(数2),(数3)に従って求められる。
【数2】 終値変化率(r)=(基準時の終値−1つ前の終値)/1つ前の終値 …(式2)
【数3】 増田足変化率(m) =(基準時の終値移動平均値−1つ前の終値移動平均値) /1つ前の終値移動平均値 …(式3)
【0059】具体的な一例としては、図3に示される4
日目の増田足変化率は、(1200−1000)÷10
00=0.2
【0060】次に、演算結果記憶手段6は、パーソナル
コンピュータの内部に設けられたハードディスクの一部
を演算結果記憶部として予め確保することで構成され
る。この演算結果記憶手段6は、日足に基づき演算した
移動平均値データと、日毎の終値変化率データと、日毎
の増田足変化率データとをそれぞれ記憶する日足記憶部
6aと、週足に基づき演算した移動平均値データと、週
毎の終値変化率データと、週毎の増田足変化率データと
をそれぞれ記憶する週足記憶部6bとを含んでいる。
【0061】日足記憶部6a並びに週足記憶部6bに
は、それぞれ日足並びに週足に基づき演算した、短期、
中期、長期の株価移動平均値と、日毎、週毎の終値変化
率データと増田足変化率データとが日付とともに記憶さ
れる。
【0062】この日付は、演算の基準となる日であり、
例えば、日足における短期移動平均値を算出する場合
は、3日目に該当する日(当日が、7月10日とする
と、演算には、7月9日と7月8日の株価(終値)が必
要であり、この場合に、終値3日移動平均値を算出した
日である7月10日)が記憶される。終値変化率及び増
田足変化率は、日足、週足の演算基準日に対応してそれ
ぞれ記憶される。
【0063】演算結果記憶手段6に記憶された株価情報
の一例が図5に示されている。日足記憶部6aには、4
50日分の株価移動平均値情報と、450日分の終値変
化率データ並びに増田足変化率データとが記憶される。
同様にして、週足記憶部6bには、192週分の株価移
動平均値情報と、192週分の終値変化率データ並びに
増田足変化率データとがそれぞれ記憶される。
【0064】出力手段7は、パーソナルコンピュータに
接続されたディスプレイ装置7aとプリンタ装置7bと
を含んでいる。ディスプレイ装置7aは、処理手段3が
有するプログラム記憶装置3aに記憶されたプログラム
に従って、入力手段2から株価や株価に関する情報を入
力するための入力画面を表示したり、演算結果記憶手段
6に記憶された日足データや週足データ等に基づいて作
成される株価チャートを表示する。また、本実施例で
は、株価チャートの所定箇所には、後述する株価動向予
測処理により決定される株価動向報知マークが表示され
る。
【0065】プリンタ装置7bは、ディスプレイ装置7
aに表示された株価チャートや、演算結果記憶手段6に
記憶された日足データや週足データ等に基づいた株価チ
ャートを印字する。
【0066】これらの出力手段7であるディスプレイ装
置7a、プリンタ装置7bは、カラー対応であり、例え
ば、日足の3日増田足の場合は、前日(1つ前)より当
日(基準日)の株価終値の3日移動平均値が高い『陽
足』(昇降値は『上昇』)のとき、その3日増田足はピ
ンク色で表される。同様に、前日より当日の株価終値の
3日移動平均値が低い『陰足』(昇降値は『下降』)の
とき、その3日増田足はブルー色で表される。これによ
り、一見して株価の陰陽が判明可能となる。
【0067】次に、以上説明した株価チャート表示シス
テムをパーソナルコンピュータにて実現するためのコン
ピュータプログラムの構成全体を図6のゼネラルフロー
チャートに示す。
【0068】同図に示されるように、このコンピュータ
プログラムは、入力処理(ステップ601)と、当日入
力あり(ステップ602)を条件として実行される演算
処理(ステップ603)と、チャート作成処理(ステッ
プ604)と、株価動向予測処理(ステップ605)
と、プリント指示あり(ステップ606)を条件として
実行されるプリント処理(ステップ607)とを含んで
いる。
【0069】入力処理の詳細が図7のフローチャートに
示されている。同図に示されるように、この入力処理
は、要するに、当日株価の受信並びにキャッシュメモリ
2cへの書き込み処理を定期的に実行する一方(ステッ
プ701,702)、キャッシュメモリ2cに書き込ま
れたデータの中から、予め特定された銘柄に関するデー
タを読み出して、株価記憶手段4の該当銘柄の株価デー
タに追加する処理(ステップ703〜711)を繰り返
すものである。なお、この入力処理の内容については、
既に、特開平11−66154号公報にて詳細に開示さ
れているから、ここでの重複説明は回避する。
【0070】演算処理の詳細が図8のフローチャートに
示されている。同図に示されるように、本実施例におけ
る演算処理は、移動平均値演算処理と変化率演算処理と
を含んでいる。
【0071】移動平均値演算処理は、要するに、株価記
憶手段4から各銘柄の株価データを読み出すと共に(ス
テップ801,817)、これに基づいて3日増田足、
25日増田足、75日増田足の作成に必要な終値3日移
動平均値、終値25日移動平均値、終値75日移動平均
値をそれぞれ算出して(ステップ802)、日足記憶部
6aの該当する銘柄データに追加する処理(ステップ8
06)と、同様にして3週増田足、13週増田足、26
週増田足の作成に必要な終値3週移動平均値、終値13
週移動平均値、終値26週移動平均値をそれぞれ算出し
て(ステップ809)、週足記憶部6bの該当する銘柄
データに追加する処理(ステップ813)とを含んでい
る。なお、この移動平均値演算処理の内容については、
既に、特開平11−66154号公報にて詳細に開示さ
れているから、ここでの重複説明は回避する。
【0072】変化率演算処理は、先に述べたように、株
価記憶手段4から各銘柄の株価データを読み出すと共に
(ステップ801,817)、プログラム記憶手段3a
に記憶されている株価動向予測プログラムの手順に従っ
て、日毎の終値変化率並びに増田足変化率を算出して
(ステップ803)、日足記憶部6aの該当する銘柄デ
ータに追加する処理(ステップ806)と、同様にし
て、週毎の終値変化率並びに増田足変化率をそれぞれ算
出して(ステップ810)、週足記憶部6bの該当する
銘柄データに追加する処理(ステップ813)とを含ん
でいる。
【0073】チャート作成処理の詳細が図9のフローチ
ャートに示されている。同図に示されるように、このチ
ャート作成処理は、要するに、キーボード2a等を介し
てオペレータから与えられた指示(銘柄、区分)等に従
って(ステップ901,902,903)、日足記憶部
6a又は週足記憶部6bから該当日数乃至週数の移動平
均値データを読み出すと共に(ステップ904,90
6)、それら読み出されたデータに基づいて、先に説明
した増田足作成ルールに従って、該当色の増田足を作成
し、これを連結することで、日足乃至週足の短期線、中
期線、長期線を描く(ステップ911,912,91
3)ものである。なお、このチャート作成処理の内容に
ついても、既に、特開平11−66154号公報にて詳
細に開示されているから、ここでの重複説明は回避す
る。
【0074】本発明に係る株価動向予測処理の詳細が図
10〜図18に示されている。それらの図から明らかな
ように、図6にステップ605で示される株価動向予測
処理は、株価動向予測そのものを行う処理(図10〜図
17参照)と、予測結果に対応するチャート上の報知マ
ークを決定する処理(図18参照)とから構成されてい
る。
【0075】株価動向の予測は、株価チャート(日足、
週足の双方を含む)の短期線、中期線、長期線のそれぞ
れについて、下記の株価動向予測方法(1)〜(3)を
使用して自動的に行われる。 (1)短期線における株価動向の予測は、基準時の増田
足変化率、基準時の終値変化率、基準時直近の1若しく
は2以上の本数の増田足の昇降値並びに上下値の少なく
とも1つが所定の条件を満足するとき、基準時以降の株
価が増田足の短期線から見て特定の動向を示すものと判
定する。 (2)中期線における株価動向の予測は、基準時の増田
足変化率、及び/または、基準時の増田足の昇降値が所
定の条件を満足するとき、基準時以降の株価が増田足の
中期線から見て特定の動向を示すものと判定する。 (3)長期線における株価動向の予測は、基準時の増田
足の昇降値が所定の条件を満足するとき、基準時以降の
株価が増田足の長期線から見て特定の動向を示すものと
判定する。
【0076】株価チャートにおける増田足の短期線から
見た株価の将来動向を予測する方法の具体的な実施の一
形態を図10〜15のフローチャートに従って詳細に説
明する。尚、理解を容易とするため以下の実施の形態で
は、増田足に日足を採用しかつ基準日を本日として説明
する。また、それらの図において、mは増田足変化率、
rは終値変化率、Hは増田足の上値、Lは増田足の下値
をそれぞれ示している。また、それらの図において、
「2つ前」は前々日を、「3つ前」は本日より数えて3
日前に該当する日をそれぞれ示す。 但し、m:増田足変化率=終値短期移動平均値による基
準時の増田足の長さ/1つ前の終値短期移動平均値) r:終値変化率((基準時の終値−1つ前の終値)/1
つ前の終値) 以下の記述において同様とする。
【0077】図10に示されるように、短期線における
株価動向予測処理が開始されると、先ず、株価記憶手段
6から読み込まれた銘柄データの増田足変化率mと定数
C1との比較演算処理『|m|<C1』が行われる(ス
テップ1001)。この例では、定数C1=0.015
とされる。尚、定数C1については以下同様とする。こ
こで、『|m|<C1』が真であるときには(ステップ
1001YES)、動向予測は“ホールド”と判定され
る(ステップ1005)。
【0078】ステップ1001において、『|m|<C
1』が偽であるときには(ステップ1001NO)、続
くステップ1002において、増田足変化率mと定数C
1並びに終値変化率rと定数C2との比較演算処理『m
≧C1かつr<−C2』が行われる。この例では、定数
C2=0.015とされる。定数C2については以下同
様とする。ここで、『m≧C1かつr<−C2』が真で
あるときには(ステップ1002YES)、動向予測は
“ホールド”と判定される(ステップ1005)。
【0079】ステップ1002において、『m≧C1か
つr<−C2』が偽であるときには(ステップ1002
NO)、続くステップ1003において、増田足変化率
mと定数C1並びに終値変化率と定数C2との比較演算
処理『m<−C1かつr>C2』が行われる。ここで、
『m<−C1かつr>C2』が真であるときには(ステ
ップ1003YES)、動向予測は“ホールド”と判定
される(ステップ1005)。
【0080】ステップ1003において、『m<−C1
かつr>C2』が偽であるときには、後に詳細に説明す
るフィルター処理(ステップ1004)が行われる。
【0081】フィルター処理(ステップ1004)の概
略が図11のフローチャートに示されている。
【0082】同図に示されるように、フィルター処理に
おいては、先ず、読み込まれたデータの本日の増田足の
昇降値(以下、単に『本日の昇降値』という。)に基づ
いて本日の昇降値が上昇であるデータ(ステップ110
1YES)と、本日の昇降値が下降であるデータ(ステ
ップ1101NO)との2つに大別される。
【0083】ここで、『昇降値』とは、日足記憶部6a
に記憶された該当日の移動平均値と1つ前の移動平均値
とを比較することで算出される。該当日の移動平均値が
1つ前の移動平均値より大きいときは上昇、小さいとき
は下降と判別される。尚、該当日の移動平均値と1つ前
の移動平均値とが等しい場合には、本実施の形態におい
ては、1つ前の増田足の昇降値が該当日の昇降値として
採用される。『昇降値』は、以下の実施の形態において
同様にして算出される。
【0084】本日の昇降値が上昇であるデータの内、前
日の昇降値が下降であるデータは、ステップ1102に
おいて、後述する各種ステップに基づいたフィルター処
理が行われる。一方、本日の昇降値が上昇でありかつ前
日の昇降値が上昇であるデータは、続くステップ110
3において、後述する各種ステップに基づいたフィルタ
ー処理が行われる。
【0085】本日の昇降値が下降であるデータの内、前
日の昇降値が上昇であるデータは、ステップ1104に
おいて、後述する各種ステップに基づいたフィルター処
理が行われる。一方、本日の昇降値が下降でありかつ前
日の昇降値が下降であるデータは、続くステップ110
5において、後述する各種ステップに基づいたフィルタ
ー処理が行われる。
【0086】本日の昇降値が上昇でありかつ前日の昇降
値が下降であるデータに対するフィルター処理(図1
1,ステップ1102)の詳細が図12のフローチャー
トに示されている。
【0087】処理が開始されると、先ず、本日の増田足
の上値と前日の増田足の上値との比較演算処理『本日の
増田足の上値≦前日の増田足の上値』が行われる(ステ
ップ1201)。
【0088】ここで、増田足の『上値』は、該当する増
田足の昇降値が上昇である場合には、日足記憶部6aに
記憶された該当日の移動平均値が読み出され、また昇降
値が下降である場合には該当日前日の移動平均値が読み
出される。『上値』は、以下の実施の形態において同様
にして日足記憶部6aから読み出される。
【0089】ステップ1201において、『本日の増田
足の上値≦前日の増田足の上値』が真であるときには
(ステップ1201YES)、動向予測は“ホールド”
と判定される(ステップ1202)。
【0090】『本日の増田足の上値≦前日の増田足の上
値』が偽であるときには(ステップ1201NO)、続
くステップ1203において、本日の増田足の上値と前
々日(2つ前)の増田足の上値との比較演算処理『本日
の増田足の上値≧2つ前の増田足の上値』が行われる。
ここで、『本日の増田足の上値≧2つ前の増田足の上
値』が真であるときには(ステップ1203YES)、
続くステップ1204において、終値変化率rと定数C
5並びに増田足変化率mと定数C6との比較演算処理
『r>C5かつm>C6』が行われる。この例では、定
数C5=0.025,定数C6=0.025とされる。
定数C5,C6については以下同様とする。ここで、
『r>C5かつm>C6』が真であるときには(ステッ
プ1204YES)、動向予測は“強い上げ”と判定さ
れ(ステップ1206)、『r>C5かつm>C6』が
偽であるときには(ステップ1204NO)、“上げ”
と判定される(ステップ1205)。
【0091】ステップ1203において、『本日の増田
足の上値≧2つ前の増田足の上値』が偽であるときには
(ステップ1203NO)、続くステップ1207にお
いて、本日の増田足の上値と前々日(2つ前)の増田足
の上値との比較演算処理『本日の増田足の上値<2つ前
の増田足の上値』が行われる。ここで、『本日の増田足
の上値<2つ前の増田足の上値』が真であるときには
(ステップ1207YES)、続くステップ1208に
おいて、終値変化率rと定数C5並びに増田足変化率m
と定数C6との比較演算処理『r<C5かつm<C6』
が行われる。ここで、『r<C5かつm<C6』が真で
あるときには(ステップ1208YES)、動向予測は
“ホールド”と判定され(ステップ1210)、『r<
C5かつm<C6』が偽であるときには(ステップ12
08NO)、“上げ”と判定される(ステップ120
9)。
【0092】ステップ1207において、『本日の増田
足の上値<2つ前の増田足の上値』が偽であるときには
(ステップ1207NO)、図11のステップ1103
に示されるフィルター処理へと進む。
【0093】本日の昇降値が上昇でありかつ前日の昇降
値が上昇であるデータに対するフィルター処理(図1
1,ステップ1103)の詳細が図13のフローチャー
トに示されている。
【0094】処理が開始されると、先ず、本日の増田足
の上値と前々日(2つ前)の増田足の上値との比較演算
処理『本日の増田足の上値≦2つ前の増田足の上値』が
行われる(ステップ1301)。ここで、『本日の増田
足の上値≦2つ前の増田足の上値』が真であるときには
(ステップ1301YES)、動向予測は“ホールド”
と判定される(ステップ1302)。
【0095】『本日の増田足の上値≦2つ前の増田足の
上値』が偽であるときには(ステップ1301NO)、
続くステップ1303において、本日の増田足の上値と
本日より3日前(3つ前)の増田足の上値との比較演算
処理『本日の増田足の上値>3つ前の増田足の上値』が
行われる。ここで、『本日の増田足の上値>3つ前の増
田足の上値』が真であるときには(ステップ1303Y
ES)、続くステップ1304において、終値変化率r
と定数C5並びに増田足変化率mと定数C6との比較演
算処理『r>C5かつm>C6』が行われる。ここで、
『r>C5かつm>C6』が真であるときには(ステッ
プ1304YES)、動向予測は“強い上げ”と判定さ
れ(ステップ1306)、『r>C5かつm>C6』が
偽であるときには(ステップ1304NO)、動向予測
は“上げ”と判定される(ステップ1305)。
【0096】ステップ1303において、『本日の増田
足の上値>3つ前の増田足の上値』が偽であるときには
(ステップ1303NO,ステップ1307YES)、
続くステップ1308において、終値変化率rと定数C
5並びに増田足変化率mと定数C6との比較演算処理
『r<C5かつm<C6』が行われる。ここで、『r<
C5かつm<C6』が真であるときには(ステップ13
08YES)、動向予測は“ホールド”と判定され(ス
テップ1310)、『r<C5かつm<C6』が偽であ
るときには(ステップ1308NO)、“上げ”と判定
される(ステップ1309)。
【0097】次に、本日の昇降値が下降でありかつ前日
の昇降値が上昇あるデータに対するフィルター処理(図
11,ステップ1104)の詳細が図14のフローチャ
ートに示されている。
【0098】処理が開始されると、先ず、本日の増田足
の下値と前日の増田足の下値との比較演算処理『本日の
増田足の下値≧前日の増田足の下値』が行われる(ステ
ップ1401)。
【0099】ここで、増田足の『下値』は、該当する増
田足の昇降値が下降である場合には、日足記憶部6aに
記憶された該当日の移動平均値が読み出され、また昇降
値が上昇である場合には該当日前日の移動平均値が読み
出される。『下値』は、以下の実施の形態において同様
にして日足記憶部6aから読み出される。
【0100】ステップ1401において、『本日の増田
足の下値≧前日の増田足の下値』が真であるときには
(ステップ1401YES)、動向予測は“ホールド”
と判定される(ステップ1402)。
【0101】『本日の増田足の下値≧前日の増田足の下
値』が偽であるときには(ステップ1401NO)、続
くステップ1403において、本日の増田足の下値と前
々日(2つ前)の増田足の下値との比較演算処理『本日
の増田足の下値≧2つ前の増田足の下値』が行われる。
ここで、『本日の増田足の下値≧2つ前の増田足の下
値』が真であるときには(ステップ1403YES)、
続くステップ1404において、終値変化率rと定数C
5並びに増田足変化率mと定数C6との比較演算処理
『r>−C5かつm>−C6』が行われる。ここで、
『r>−C5かつm>−C6』が真であるときには(ス
テップ1404YES)、動向予測は“ホールド”と判
定され(ステップ1406)、『r>−C5かつm>−
C6』が偽であるときには(ステップ1404NO)、
“下げ”と判定される(ステップ1405)。
【0102】ステップ1403において、『本日の増田
足の下値≧2つ前の増田足の下値』が偽であるときには
(ステップ1403NO)、続くステップ1407にお
いて、本日の増田足の下値と2つ前の増田足の下値との
比較演算処理『本日の増田足の下値<2つ前の増田足の
下値』が行われる。ここで、『本日の増田足の下値<2
つ前の増田足の下値』が真であるときには(ステップ1
407YES)、続くステップ1408において、終値
変化率rと定数C5並びに増田足変化率mと定数C6と
の比較演算処理『r<−C5かつm<−C6』が行われ
る。ここで、『r<−C5かつm<−C6』が真である
ときには(ステップ1408YES)、動向予測は“強
い下げ”と判定され(ステップ1410)、『r<−C
5かつm<−C6』が偽であるときには(ステップ14
08NO)、“下げ”と判定される(ステップ140
9)。
【0103】ステップ1407において、『本日の増田
足の下値<2つ前の増田足の下値』が偽であるときには
(ステップ1407NO)、図11のステップ1105
に示されるフィルター処理へと進む。
【0104】本日の昇降値が下降でありかつ前日の昇降
値が下降であるデータに対するフィルター処理(図1
1,ステップ1105)の詳細が図15のフローチャー
トに示されている。
【0105】処理が開始されると、先ず、本日の増田足
の下値と前々日(2つ前)の増田足の下値との比較演算
処理『本日の増田足の下値≧2つ前の増田足の下値』が
行われる(ステップ1501)。ここで、『本日の増田
足の下値≧2つ前の増田足の下値』が真であるときには
(ステップ1501YES)、動向予測は“ホールド”
と判定される(ステップ1502)。
【0106】『本日の増田足の下値≧2つ前の増田足の
下値』が偽であるときには(ステップ1501NO)、
続くステップ1503において、本日の増田足の下値と
本日より3日前(3つ前)の増田足の下値との比較演算
処理『本日の増田足の下値<3つ前の増田足の下値』が
行われる。ここで、『本日の増田足の下値<3つ前の増
田足の下値』が真であるときには(ステップ1503Y
ES)、続くステップ1504において、終値変化率r
と定数C5並びに増田足変化率mと定数C6との比較演
算処理『r<−C5かつm<−C6』が行われる。ここ
で、『r<−C5かつm<−C6』が真であるときには
(ステップ1504YES)、動向予測は“強い下げ”
と判定され(ステップ1506)、『r<−C5かつm
<−C6』が偽であるときには(ステップ1504N
O)、“下げ”と判定される(ステップ1505)。
【0107】ステップ1503において、『本日の増田
足の下値<3つ前の増田足の下値』が偽であるときには
(ステップ1503NO,ステップ1507YES)、
続くステップ1508において、終値変化率rと定数C
5並びに増田足変化率mと定数C6との比較演算処理
『r>−C5かつm>−C6』が行われる。ここで、
『r>−C5かつm>−C6』が真であるときには(ス
テップ1508YES)、動向予測は“ホールド”と判
定され(ステップ1510)、『r>−C5かつm>−
C6』が偽であるときには(ステップ1508NO)、
“下げ”と判定される(ステップ1509)。
【0108】株価チャートにおける増田足の中期線から
見た株価の将来動向を予測する方法の具体的な実施の一
形態を図16のフローチャートに従って詳細に説明す
る。同図において、処理が開始されると、先ず、読み込
まれたデータの増田足変化率mと定数C3との比較演算
処理『|m|≦C3』が行われる(ステップ160
1)。この例では、定数C3=0.0029とされる。
ここで、『|m| ≦C3』が真であるときには(ステ
ップ1601YES)、動向予測は“ホールド”と判定
される(ステップ1602)。
【0109】ステップ1601において、『|m|≦C
3』が偽であるときには(ステップ1601NO)、続
くステップ1603において、本日の増田足の昇降値が
上昇であるか否かの判定が行われる。
【0110】本日の昇降値が下降であるときには(ステ
ップ1603NO)、続くステップ1604において、
増田足変化率mと定数C4との比較演算処理『|m|≧
C4』が行われる。この例では、定数C4=0.025
とされる。定数C4については以下同様とする。ここ
で、『|m|≧C4』が真であるときには(ステップ1
604YES)、動向予測は“強い下げ”と判定され
(ステップ1606)、『|m|≧C4』が偽であると
きには(ステップ1604NO)、“下げ”と判定され
る(ステップ1606)。
【0111】ステップ1603において、本日の昇降値
が上昇であるときには(ステップ1603YES)、続
くステップ1607において、増田足変化率mと定数C
4との比較演算処理『m≧C4』が行われる。ここで、
『m≧C4』が真であるときには(ステップ1607Y
ES)、動向予測は“強い上げ”とされ(ステップ16
09)、『m≧C4』が偽であるときには(ステップ1
607NO)、“上げ”と判定される(ステップ160
8)。
【0112】株価チャートにおける増田足の長期線から
見た株価の将来動向を予測する方法の具体的な実施の一
形態を図17のフローチャートに従って詳細に説明す
る。同図において、処理が開始されると、ステップ17
01において、本日の増田足の昇降値が上昇であるか否
かの判定が行われる。
【0113】本日の昇降値が下降であるときには(ステ
ップ1701NO)、動向予測は“下げ”と判定され
(ステップ1702)、本日の昇降値が上昇であるとき
には(ステップ1701YES)、“上げ”と判定され
る(ステップ1703)。
【0114】株価動向予測結果に基づいて、株価動向報
知マークを決定する方法の具体的な実施の一形態を図1
8のフローチャートに従って詳細に説明する。同図にお
いて、処理が開始されると、先ず、演算結果記憶部6か
ら、指定された銘柄のデータが読み込まれ(ステップ1
801)、次いで、読み込まれたデータを基に、上述の
種々の形態のステップを経て株価動向予測処理を行う
(ステップ1802)。
【0115】ここで、動向予測が“強い上げ”と判定さ
れると(ステップ1803)、後述するディスプレイ上
の所定箇所に(プリントアウト時には紙面上の所定箇
所)に、強い上げを示すマークが表示される(ステップ
1804)。この例では、頂点が上向きの二等辺三角形
が2つ横並びで表示され、ピンクの色が付される。
【0116】動向予測が“上げ”と判定されると(ステ
ップ1805)、“上げ”を示すマークとして、この例
では、頂点が上向きの二等辺三角形が1つ表示され、ピ
ンクの色が付される(ステップ1806)。
【0117】動向予測が“強い下げ”と判定されると
(ステップ1811)、“強い下げ”を示すマークとし
て、この例では、頂点が下向きの二等辺三角形が2つ横
並びで表示され、ブルーの色が付される(ステップ18
12)。
【0118】動向予測が“下げ”と判定されると(ステ
ップ1809)、“下げ”を示すマークが表示され、こ
の例では、頂点が下向きの二等辺三角形が1つ表示さ
れ、ブルーの色が付される(ステップ1810)。
【0119】動向予測が“ホールド”と判定されると
(ステップ1807)、“ホールド”を示すマークとし
て、上下方向に二等辺三角形が2つ表示される(ステッ
プ1808)。このとき、上に位置する二等辺三角形は
頂点が上向きであり、ピンクの色が付される。下に位置
する二等辺三角形は頂点が下向きであり、ブルーの色が
付される。
【0120】このようにして、出力手段7を構成するデ
ィスプレイ装置7aに表示される増田足株価チャートの
一例が図19に示されている。この例では、短期線、中
期線、長期線が1つの株価チャートに含まれており、特
定銘柄の株価動向を見ることができる。なお、図におい
て、8aは3日足を連結して描かれた日足短期線、8b
は25日足を連結して描かれた日足中期線、8cは75
日足を連結して描かれた日足長期線である。また、画面
上部の水平一列に延びる表示バー9は、右から順に、短
期表示領域9a、中期表示領域9b、長期表示領域9c
の3つの領域に分割されている。各領域には、それぞれ
増田足短期線から見た株価動向予測、増田足中期線から
見た株価動向予測、増田足長期線からみた株価動向予
測、のそれぞれの結果に相当する報知マークM1〜M3
が付されている。また、表示バー9の上に位置する表示
バー10には、該当株の銘柄名と共に、本日の終値、安
値、高値、始値の各種株価情報が表示される。従って、
この新規な株価動向報知マーク付きの増田足チャートに
よれば、株取引に不慣れな初心者であっても、株の売り
時や買い時を容易かつ的確に知ることができる。
【0121】プリント処理の詳細が図20のフローチャ
ートに詳細に示されている。同図に示されるように、こ
のプリント処理は、要するに、キーボード2a等を介し
てオペレータから与えられた指示(銘柄、区分)等に従
って(ステップ2001,2002,2003)、日足
記憶部6a又は週足記憶部6bから該当日数乃至週数の
移動平均値データを読み出すと共に(ステップ200
4,2006)、それら読み出されたデータに基づい
て、先に説明した増田足作成ルールに従って、該当色の
増田足を作成し、これを連結することで、日足乃至週足
の短期線、中期線、長期線をプリントバッファ上で描き
(ステップ2011,2012,2013)、これを最
後にプリンタからプリント出力させるものである(ステ
ップ2019)。なお、この演算処理の内容について
も、既に、特開平11−66154号公報にて詳細に開
示されているから、ここでの重複説明は回避する。
【0122】次に、本発明の株価チャート表示システム
について説明する。これまでの説明では、画面上に株価
チャートを表示させるとともに、該当株情報や、短期予
測、中期予測、長期予測の結果に相当する報知マークを
表示させたが、これとは別に様々な付加情報を表示させ
ることもできる。
【0123】その具体的な表示の一態様が図21に示さ
れている。尚、この例では、増田足には日足を採用して
いる。同図に示されるように、本実施形態における株価
チャート表示システムでは、オペレータ自身による株価
の予測に便利なように、平行移動可能な4本のカーソル
線C1〜C4がチャート上に表示される。この例では、
カーソル線C1は基準時点を示しており、表示位置P1
上に表示されている。また、基準時点表示バー11には
日付と共に、基準時点における各種株価データ(該当株
の銘柄名、始値、高値、安値、終値)が表示される。
【0124】また、カーソル線C2は短期起算時点を、
カーソル線C3は中期起算時点を、カーソル線C4は長
期起算時点をそれぞれ示しており、それぞれ表示位置P
2〜P4上に表示される。表示バー11の下に位置する
表示バー12は、右から順に、短期起算時点表示領域1
2a、中期起算時点表示領域12b、長期起算時点表示
領域12cの3つの領域に分割されている。各領域のそ
れぞれには、各起算時点における日付、終値とともに、
基準時点における株価動向予測報知マークM1〜M3が
表示される。尚、M1は基準時点における増田足の短期
線からみた動向予測報知マーク、M2は基準時点におけ
る増田足の中期線から見た動向予測報知マーク、M3は
基準時点における増田足の長期線から見た動向予測報知
マークをそれぞれ示している。
【0125】図22にはこのような表示システム実現の
ための処理のフローチャートが示されている。
【0126】同図において、処理が開始されると、先ず
図21に示される4本のカーソル線C1〜C4の表示位
置の初期化が行われる(ステップ2201)。次いで、
表示位置P1〜P4に4本のカーソル線C1〜C4が表
示される(ステップ2202)。
【0127】ここで、表示位置P1〜P4は、チャート
画面上に4本のカーソル線C1〜C4を表示する際、そ
れらカーソル線C1〜C4のそれぞれが、チャート画面
上の増田足に重なるように定められる。また、この例で
は、基準時点から数えて、3日前(例えば基準時点の日
付が4月10日なら、4月8日がこれに該当する)を短
期起算時点に、同様にして25日前を中期起算時点に、
75日前を長期起算時点にそれぞれ固定している。その
ため、カーソル線C1〜C4の移動は、それら4本のカ
ーソル線C1〜C4が一定の間隔を保ったままでの平行
移動とされる。
【0128】続くステップ2203では、カーソル線C
1〜C4で示される該当日の各種データ群D11〜D1
4,D2,D3,D4が読み込まれる。この例では、図
23に示されるように、データ群D11〜D14は、該
当銘柄の基準時点の始値、高値、安値、終値を示してお
り、また、データD2,D3,D4は、該当銘柄の各起
算時点における終値データをそれぞれ示しており、これ
らのデータは、株価記憶手段4から読み出される。
【0129】ステップ2203において読み込まれたデ
ータD11〜D14,D2,D3,D4は、表示画面上
の該当表示領域11,12a〜12cにそれぞれ数値で
表示される(ステップ2204)。
【0130】更に、この例では、先述した株価動向予測
処理を実行することにより、基準時点における、増田足
の短期線からみた動向予測報知マークM1を短期起算時
点表示領域12aに、増田足の中期線からみた動向報知
マークM2を中期起算時点表示領域12bに、増田足の
長期線から見た動向報知マークM3を長期起算時点表示
領域12cにそれぞれ表示する。
【0131】次いで、3日増田足による短期線、25日
増田足による中期線、75日増田足を連結してなる短期
・中期・長期線のそれぞれをチャート上に表示する(ス
テップ2206)。
【0132】続くステップ2207では、カーソル移動
操作の有無が判定される。このカーソル移動操作は、例
えばオペレータのキーボード操作等により行われる。こ
こで、カーソル移動操作が確認されると(ステップ22
07YES)、4本のカーソルC1〜C4の表示位置P
1〜P4が操作に応じて変更される。次いで、ステップ
2202〜2206の処理が行われ、再びカーソル移動
操作の有無が判定される(ステップ2207)。
【0133】すなわち、本実施の形態においては、オペ
レータのキーボード操作に対応して、カーソル線C1〜
C4を平行移動可能にしているため、基準時点と共に、
基準時点までの短期起算時点、中期起算時点、長期起算
時点に該当する日の増田足をカーソルC1〜C4により
同時に指し示すことが可能とされている。
【0134】ステップ2207において、カーソル移動
操作が無いときには(ステップ2207NO)、次い
で、プログラムを継続するか否かの判定が行われる(ス
テップ2209)。継続が確認されたときには、ステッ
プ2207に戻るが、継続が確認されないときには(ス
テップ2209NO)プログラムは終了する。
【0135】本実施形態における株価チャート表示シス
テムでは、上述の種々の付加情報により、オペレータに
よる株価の予測を容易としている。以下に、この表示シ
ステムを使用した日足による株価動向予測の方法を説明
する。
【0136】先ず最初に、基準時点(カーソル線C1)
を本日に合わせる。このとき、画面上の基準時点表示バ
ー11には、本日の日付とともに本日の始値、高値、安
値、終値の4つの数値が表示される。また、このとき、
カーソル線C2は基準時点を起算日として3日前に、カ
ーソル線C3は基準時点を起算日として25日前に、カ
ーソル線C4は基準時点を起算日として75日前にそれ
ぞれが自動的に合わせられる。また、表示領域12a〜
12cには基準時点における短期、中期、長期増田足の
それぞれからみた株価動向報知マークが表示される。
【0137】次いで、基準時点表示バー11に示された
本日の始値、高値、安値、終値を参照して明日の終値
(Aとする)を予測し、この終値Aと短期表示領域12
aに示される短期起算時点(基準時点から数えて3日
前)に該当する終値(Bとする)とを比較する。なお、
3日前の終値と比較するのは、増田足短期線が、基準時
点を含めた3日の移動平均値を基に形成されているため
である。すなわち、増田足の中期線からみた株価動向を
予測するような場合には、12bに示される25日前の
終値とAとを比較する。また、増田足の長期線からみた
株価動向を予測するような場合には、12cに示される
75日前の終値とAとを比較する。
【0138】ここで、A>Bであれば、明日の増田足は
上昇を示すピンクであると予測する。更に、表示バー1
2に示される株価動向予測報知マークを加味して予測の
精度を向上させることも可能である。
【0139】また、上述の比較結果が、A≦Bであれ
ば、明日の増田足は下降を示すブルーであると予測す
る。同様に、表示バー12に示される株価動向予測報知
マークを加味して予測の精度を向上させる。
【0140】なお、上述した株価チャートシステムにお
ける株価動向予測は、本実施形態の株価チャート表示シ
ステムを好適に利用するための一例であり、上述した付
加情報等をどのように利用するかは、言うまでもなく利
用者に委ねられるものである。
【0141】なお、上記実施の形態では、株価チャート
を作成する際に、日足の演算は、短期を3日、中期を2
5日、長期を75日とし、週足の演算は、短期を3週、
中期を13週、長期を26週として終値移動平均値を求
めたが、これらの同数、週数は、例えば、日足の演算を
行う際に、短期を4日または5日、中期を24日または
26日、長期を74日または76日として、算出しても
よく、上記した日数、週数に近似していれば、その同
数、週数に特に限定されるものではない。
【0142】また、上記実施の形態では株価チャートを
作成するものとしたが、本発明は、各種の「相場」(例
えば株、債権、商品、デリバティブ、オプション、ワラ
ント等の値段)に対応するチャート作成にも適用可能で
ある。
【0143】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、この発明
によれば、株軸と時間軸とからなる直交座標上に、規定
個数分の終値の平均値に基づき株軸方向の長さが規定さ
れる「足」を、時間軸方向に所要本数時系列的に配置す
ることにより、所定表示画面上に株価チャートを表示す
る株価チャート表示システムにおいて、次回の足の色を
予想判別を、単なる2者択一的な勘によるものではな
く、予測される次回の終値に基づいて容易に行うことが
できる。また、その際には、次回の終値予測のための参
照データとして、最新の終値も同時に表示画面上に表示
されるから、初心者であっても、より一層容易に次回の
足の色の予測を行うことが可能となる。
【0144】加えて、カーソル線はチャート上を移動可
能なものであり、かつ、移動の都度、対応する時点の終
値並びにその時点に対応する起算時点の終値が表示され
るから、カーソル線を過去の足に合わせることにより、
その銘柄についての「次回の終値」、「今回の終値」、
及び「今回に対応する起算時点の終値」との相対関係
(特徴)について、過去に遡って検証することも可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】株価チャート表示システムの構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】株価情報の一例を示す図である。
【図3】3日移動平均値の具体的な一例を示す図であ
る。
【図4】増田足(日足短期線)の一例を示す図である。
【図5】演算記憶手段に格納された株価情報の一例を示
す図である。
【図6】コンピュータプログラムの構成を示すゼネラル
フローチャートである。
【図7】入力処理の詳細を示すフローチャートである。
【図8】演算処理の詳細を示すフローチャートである。
【図9】チャート作成処理の詳細を示すフローチャート
である。
【図10】短期株価動向予測処理を示すフローチャート
である。
【図11】フィルター処理の概略を示すフローチャート
である。
【図12】短期株価動向予測処理におけるフィルター処
理を示す詳細フローチャートである。
【図13】短期株価動向予測処理におけるフィルター処
理を示す詳細フローチャート(その2)である。
【図14】短期株価動向予測処理におけるフィルター処
理を示す詳細フローチャート(その3)である。
【図15】短期株価動向予測処理におけるフィルター処
理を示す詳細フローチャート(その4)である。
【図16】中期株価動向予測処理を示すフローチャート
である。
【図17】長期株価動向予測処理を示すフローチャート
である。
【図18】株価動向予測報知マーク決定処理を示すフロ
ーチャートである。
【図19】増田足株価チャートの一例を示す図である。
【図20】プリント処理の詳細を示す図である。
【図21】株価チャート表示システムの一表示例を示す
図である。
【図22】株価チャート表示システムの処理を示すフロ
ーチャートである。
【図23】図22に示す各種データ内容を説明するため
の図である。
【符号の説明】
1 株価チャート表示システム 2 入力手段 3 処理手段 4 株価記憶手段 5 演算手段 6 演算結果記憶手段 7 出力手段 8a 日足短期線 8b 日足中期線 8c 日足長期線 9,10,11,12 表示バー 9a 短期予測表示領域 9b 中期予測表示領域 9c 長期予測表示領域 12a 短期起算時点表示領域 12b 中期起算時点表示領域 12c 長期起算時点表示領域

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 株軸と時間軸とからなる直交座標上に、
    株軸方向に伸縮する「足」を、時間軸方向へ所要本数時
    系列的に配置することにより、所定表示画面上に株価チ
    ャートを表示する株価チャート表示システムであって、 所定銘柄についての毎日の終値データを入力する手段
    と、 入力された終値データのそれぞれに日付IDを付して記
    憶する手段と、 その日を基準時点、当該基準時点から所定日数前を起算
    時点として、起算時点から基準時点迄の連続する規定個
    数分の終値平均値を演算することにより、各日に対応す
    る終値平均値データを順次取得する手段と、 その日の終値平均値データとその前日の終値平均値デー
    タとにより前記直交座標上における上端位置並びに下端
    位置が規定され、かつ、それら一対の終値平均値データ
    の差極性により二者択一的に色が規定される各日毎の
    「足」を、前記直交座標上の時間軸方向へ沿って時系列
    的に配置することにより、所定表示画面上に株価チャー
    トを表示する株価チャート表示出力手段と、 株価チャート上の任意の1日の「足」を指し示すカーソ
    ル線を株価チャート上に重ねて表示するカーソル線表示
    手段と、 前記カーソル線により特定される任意の1日に対応する
    終値データと、当該任意の1日を前記終値平均値の演算
    基準時点とした場合の起算時点に相当する日に対応する
    終値データとを所定記憶領域から読み出す終値データ読
    み出し手段と、 読み出された前記2つの終値データのそれぞれを、各時
    点別に用意された2つの表示欄に個別に数値表示する手
    段と、 所定のオペレータ操作に基づいて、前記カーソル線が指
    し示す任意の1日の「足」を変更することにより、カー
    ソル線を時間軸方向に移動させるカーソル線移動手段
    と、を有し、 それにより、カーソル線の移動に追従して変更される基
    準時点と起算時点のそれぞれに対応する終値データが、
    各時点別に用意された前記表示欄に適宜表示される、こ
    とを特徴とする株価チャート表示システム。
  2. 【請求項2】 株軸と時間軸とからなる直交座標上に、
    株軸方向に伸縮する「足」を、時間軸方向へ所要本数時
    系列的に配置することにより、所定表示画面上に株価チ
    ャートを表示する株価チャート表示システムであって、 所定銘柄についての毎日の終値データを入力する手段
    と、 入力された終値データのそれぞれに日付IDを付して記
    憶する手段と、 その日を基準時点、当該基準時点から所定日数前を起算
    時点として、起算時点から基準時点迄の連続する規定個
    数分の終値平均値を演算することにより、各日に対応す
    る終値平均値データを順次取得する手段と、 その日の終値平均値データとその前日の終値平均値デー
    タとにより前記直交座標上における上端位置並びに下端
    位置が規定され、かつ、それら一対の終値平均値データ
    の差極性により二者択一的に色が規定される各日毎の
    「足」を、前記直交座標上の時間軸方向へ沿って時系列
    的に配置することにより、所定表示画面上に株価チャー
    トを表示する株価チャート表示出力手段と、 その1つが株価チャート上の任意の1日の「足」を、他
    の1つが前記任意の1日を前記終値平均値演算基準時点
    とした場合の起算時点に相当する日の「足」を、それぞ
    れ指し示す2本のカーソル線を株価チャート上に重ねて
    表示するカーソル線表示手段と、 前記2本のカーソル線のそれぞれにより特定される基準
    時点と起算時点の各々に対応する2つの終値データを所
    定記憶領域から読み出す手段と、 読み出された2つの終値データのそれぞれを、各時点別
    に用意された2つの表示欄に個別に数値表示する手段
    と、 所定のオペレータ操作に基づいて、前記カーソル線の1
    つが指し示す任意の1日の「足」を変更することによ
    り、前記2本のカーソル線を時間軸方向に同時に平行移
    動させる手段と、を有し、 それにより、カーソル線の移動に追従して変更される基
    準時点と起算時点のそれぞれに対応する終値データが、
    各時点別に用意された前記表示欄に適宜表示される、こ
    とを特徴とする株価チャート表示システム。
  3. 【請求項3】 株軸と時間軸とからなる直交座標上に、
    株軸方向に伸縮する「足」を、時間軸方向へ所要本数時
    系列的に配置することにより、所定表示画面上に株価チ
    ャートを表示する株価チャート表示システムであって、 所定銘柄についての毎日の終値データを入力する手段
    と、 入力された終値データのそれぞれに日付IDを付して記
    憶する手段と、 その日を基準時点、当該基準時点から所定日数前を起算
    時点として、起算時点から基準時点迄の連続する規定個
    数分の終値の平均値を演算することにより、各日毎に対
    応させて、前記規定個数が異なる3種の終値平均値デー
    タを順次取得する手段と、 その日の終値平均値データとその前日の終値平均値デー
    タとにより前記直交座標上における上端位置並びに下端
    位置が規定され、かつ、それら一対の終値平均値データ
    の差極性により二者択一的に色が規定される各日毎の
    「足」を、前記直交座標上の時間軸方向へ沿って時系列
    的に配置することにより、所定表示画面上に前記3種の
    終値データに基づく3種の「足」が同時表示された株価
    チャートを表示する株価チャート表示出力手段と、 株価チャート上の任意の1日の「足」を指し示すカーソ
    ル線を株価チャート上に重ねて表示するカーソル線表示
    手段と、 前記カーソル線により特定される任意の1日に対応する
    終値データと、当該任意の1日を前記終値平均値の演算
    基準時点とした場合の3つの異なる起算時点の各々に相
    当する日の終値データを所定記憶領域から読み出す終値
    データ読み出し手段と、 読み出された4つの終値データのそれぞれを、各時点別
    に用意された4つの表示欄に個別に数値表示する手段
    と、 所定のオペレータ操作に基づいて、前記カーソル線の1
    つが指し示す任意の1日の「足」を変更することによ
    り、カーソル線を時間軸方向に移動させるカーソル線移
    動手段と、を有し、 それにより、カーソル線の移動に追従して変更される基
    準時点と3つの起算時点のそれぞれに対応する終値デー
    タが、各時点別に用意された前記表示欄に適宜表示され
    る、ことを特徴とする株価チャート表示システム。
  4. 【請求項4】 株軸と時間軸とからなる直交座標上に、
    株軸方向に伸縮する「足」を、時間軸方向へ所要本数時
    系列的に配置することにより、所定表示画面上に株価チ
    ャートを表示する株価チャート表示システムであって、 所定銘柄についての毎日の終値データを入力する手段
    と、 入力された終値データのそれぞれに日付IDを付して記
    憶する手段と、 その日を基準時点、当該基準時点から所定日数前を起算
    時点として、起算時点から基準時点迄の連続する規定個
    数分の終値の平均値を演算することにより、各日毎に対
    応させて、前記規定個数が異なる3種の終値平均値デー
    タを順次取得する手段と、 その日の終値平均値データとその前日の終値平均値デー
    タとにより前記直交座標上における上端位置並びに下端
    位置が規定され、かつ、それら一対の終値平均値データ
    の差極性により二者択一的に色が規定される各日毎の
    「足」を、前記直交座標上の時間軸方向へ沿って時系列
    的に配置することにより、所定表示画面上に前記3種の
    終値データに基づく3種の「足」が同時表示された株価
    チャートを表示する株価チャート表示出力手段と、 その1つが株価チャート上の任意の1日の「足」を、他
    の3つが前記任意の1日を前記終値平均値の演算基準時
    点とした場合の3つの異なる起算時点の各々に相当する
    日の「足」を、それぞれ指し示す4本のカーソル線を株
    価チャート上に重ねて表示するカーソル線表示手段と、 前記4本のカーソル線で特定される1つの基準時点並び
    に3つの起算時点の各々に対応する終値データを所定記
    憶領域から読み出す終値データ読み出し手段と、 読み出された4つの終値データのそれぞれを、各時点別
    に用意された4つの表示欄に個別に数値表示する手段
    と、 所定のオペレータ操作に基づいて、前記カーソル線の1
    つが指し示す任意の1日の「足」を変更することによ
    り、前記4本のカーソル線を時間軸方向に同時に平行移
    動させるカーソル線移動手段と、を有し、 それにより、カーソル線の移動に追従して変更される基
    準時点と3つの起算時点のそれぞれに対応する週終値デ
    ータが、各時点別に用意された前記表示欄に適宜表示さ
    れる、ことを特徴とする株価チャート表示システム。
  5. 【請求項5】 株軸と時間軸とからなる直交座標上に、
    株軸方向に伸縮する「足」を、時間軸方向へ所要本数時
    系列的に配置することにより、所定表示画面上に株価チ
    ャートを表示する株価チャート表示システムであって、 所定銘柄についての1週間の株価を代表する毎週の週終
    値データを入力する手段と、 入力された週終値データのそれぞれにIDを付して記憶
    する手段と、 その週を基準時点、当該基準時点から所定週前を起算時
    点として、起算時点から基準時点迄の連続する規定個数
    分の週終値平均値を演算することにより、各週に対応す
    る週終値平均値データを順次取得する手段と、 その週の終値平均値データとその1つ前の週終値平均値
    データとにより前記直交座標上における上端位置並びに
    下端位置が規定され、かつ、それら一対の週終値平均値
    データの差極性により二者択一的に色が規定される各週
    毎の「足」を、前記直交座標上の時間軸方向へ沿って時
    系列的に配置することにより、所定表示画面上に株価チ
    ャートを表示する株価チャート表示出力手段と、 株価チャート上の任意の1種の「足」を指し示すカーソ
    ル線を株価チャート上に重ねて表示するカーソル線表示
    手段と、 前記カーソル線により特定される任意の1週に対応する
    週終値データと、当該任意の1週を前記週終値平均値の
    演算基準時点とした場合の起算時点に相当する週に対応
    する週終値データとを所定記憶領域から読み出す週終値
    データ読み出し手段と、 読み出された前記2つの週終値データのそれぞれを、各
    時点別に用意された2つの表示欄に個別に数値表示する
    手段と、 所定のオペレータ操作に基づいて、前記カーソル線が指
    し示す任意の1週の「足」を変更することにより、カー
    ソル線を時間軸方向に移動させるカーソル線移動手段
    と、を有し、 それにより、カーソル線の移動に追従して変更される基
    準時点と起算時点のそれぞれに対応する終値データが、
    各時点別に用意された前記表示欄に適宜表示される、こ
    とを特徴とする株価チャート表示システム。
  6. 【請求項6】 株軸と時間軸とからなる直交座標上に、
    株軸方向に伸縮する「足」を、時間軸方向へ所要本数時
    系列的に配置することにより、所定表示画面上に株価チ
    ャートを表示する株価チャート表示システムであって、 所定銘柄についての1週間の株価を代表する週終値デー
    タを入力する手段と、 入力された週終値データのそれぞれにIDを付して記憶
    する手段と、 その週を基準時点、当該基準時点から所定週前を起算時
    点として、起算時点から基準時点迄の連続する規定個数
    分の週終値平均値を演算することにより、各週に対応す
    る週終値平均値データを順次取得する手段と、 その週の終値平均値データとその1つ前の週終値平均値
    データとにより前記直交座標上における上端位置並びに
    下端位置が規定され、かつ、それら一対の週終値平均値
    データの差極性により二者択一的に色が規定される各週
    毎の「足」を、前記直交座標上の時間軸方向へ沿って時
    系列的に配置することにより、所定表示画面上に株価チ
    ャートを表示する株価チャート表示出力手段と、 その1つが株価チャート上の任意の1週の「足」を、他
    の1つが前記任意の1週を前記週終値平均値の演算基準
    時点とした場合の起算時点に相当する週の「足」を、そ
    れぞれ指し示す2本のカーソル線を株価チャート上に重
    ねて表示するカーソル線表示手段と、 前記2本のカーソル線のそれぞれにより特定される基準
    時点と起算時点の各々に対応する2つの週終値データを
    所定記憶領域から読み出す手段と、 読み出された2つの週終値データのそれぞれを、各時点
    別に用意された2つの表示欄に個別に数値表示する手段
    と、 所定のオペレータ操作に基づいて、前記カーソル線の1
    つが指し示す任意の1週の「足」を変更することによ
    り、前記2本のカーソル線を時間軸方向に同時に平行移
    動させる手段と、を有し、 それにより、カーソル線の移動に追従して変更される基
    準時点と起算時点のそれぞれに対応する週終値データ
    が、各時点別に用意された前記表示欄に適宜表示され
    る、ことを特徴とする株価チャート表示システム。
  7. 【請求項7】 株軸と時間軸とからなる直交座標上に、
    株軸方向に伸縮する「足」を、時間軸方向へ所要本数時
    系列的に配置することにより、所定表示画面上に株価チ
    ャートを表示する株価チャート表示システムであって、 所定銘柄についての1週間の株価を代表する毎週の週終
    値データを入力する手段と、 入力された週終値データのそれぞれにIDを付して記憶
    する手段と、 その週を基準時点、当該基準時点から所定週前を起算時
    点として、起算時点から基準時点迄の連続する規定個数
    分の週終値の平均値を演算することにより、各週毎に対
    応させて、前記規定個数が異なる3種の週終値平均値デ
    ータを順次取得する手段と、 その週の週終値平均値データとその1つ前の週の週終値
    平均値データとにより前記直交座標上における上端位置
    並びに下端位置が規定され、かつ、それら一対の週終値
    平均値データの差極性により二者択一的に色が規定され
    る各週を代表する「足」を、前記直交座標上の時間軸方
    向へ沿って時系列的に配置することにより、所定表示画
    面上に前記3種の週終値データに基づく3種の「足」が
    同時表示された株価チャートを表示する株価チャート表
    示出力手段と、 株価チャート上の任意の1週の「足」を指し示すカーソ
    ル線を株価チャート上に重ねて表示するカーソル線表示
    手段と、 前記カーソル線により特定される任意の1週に対応する
    週終値データと、当該任意の1週を前記週終値平均値の
    演算基準時点とした場合の3つの異なる起算時点の各々
    に相当する週の週終値データを所定記憶領域から読み出
    す週終値データ読み出し手段と、 読み出された4つの週終値データのそれぞれを、各時点
    別に用意された4つの表示欄に個別に数値表示する手段
    と、 所定のオペレータ操作に基づいて、前記カーソル線の1
    つが指し示す任意の1の「足」を変更することにより、
    カーソル線を時間軸方向に移動させるカーソル線移動手
    段と、を有し、 それにより、カーソル線の移動に追従して変更される基
    準時点と3つの起算時点のそれぞれに対応する週終値デ
    ータが、各時点別に用意された前記表示欄に適宜表示さ
    れる、ことを特徴とする株価チャート表示システム。
  8. 【請求項8】 株軸と時間軸とからなる直交座標上に、
    株軸方向に伸縮する「足」を、時間軸方向へ所要本数時
    系列的に配置することにより、所定表示画面上に株価チ
    ャートを表示する株価チャート表示システムであって、 所定銘柄についての1週間の株価を代表する毎週の週終
    値データを時系列的に入力する手段と、 入力された週終値データのそれぞれにIDを付して記憶
    する手段と、 その週を基準時点、当該基準時点から所定週前を起算時
    点として、起算時点から基準時点迄の連続する規定個数
    分の週終値の平均値を演算することにより、各週毎に対
    応させて、前記規定個数が異なる3種の週終値平均値デ
    ータを順次取得する手段と、 その日の週終値平均値データとその1つ前の週の週終値
    平均値データとにより前記直交座標上における上端位置
    並びに下端位置が規定され、かつ、それら一対の週終値
    移動平均値データの差極性により二者択一的に色が規定
    される各週を代表する「足」を、前記直交座標上の時間
    軸方向へ沿って時系列的に配置することにより、所定表
    示画面上に前記3種の週終値データに基づく3種の
    「足」が同時表示された株価チャートを表示する株価チ
    ャート表示出力手段と、 その1つが株価チャート上の任意の1週の「足」を、他
    の3つが前記任意の1週を前記週終値平均値の演算基準
    時点とした場合の3つの異なる起算時点の各々に相当す
    る日の「足」を、それぞれ指し示す4本のカーソル線を
    株価チャート上に重ねて表示するカーソル線表示手段
    と、 前記4本のカーソル線で特定される1つの基準時点並び
    に3つの起算時点の各々に対応する週終値データを所定
    記憶領域から読み出す週終値データ読み出し手段と、 読み出された4つの週終値データのそれぞれを、各時点
    別に用意された4つの表示欄に個別に数値表示する手段
    と、 所定のオペレータ操作に基づいて、前記カーソル線の1
    つが指し示す任意の1週の「足」を変更することによ
    り、前記4本のカーソル線を時間軸方向に同時に平行移
    動させるカーソル線移動手段と、を有し、 それにより、カーソル線の移動に追従して変更される基
    準時点と3つの起算時点のそれぞれに対応する週終値デ
    ータが、各時点別に用意された前記表示欄に適宜表示さ
    れる、ことを特徴とする株価チャート表示システム。
  9. 【請求項9】 カーソル線は、自身が指し示すべき
    「足」を横切って株軸に対して平行に延びる直線とされ
    る、ことを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れかに
    記載の株価チャート表示システム。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至請求項9に記載の株価チ
    ャート表示システムの各機能、各手段をコンピュータに
    て実現するためのプログラムが格納された記録媒体。
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