JP2003132154A - 学生情報管理システム - Google Patents

学生情報管理システム

Info

Publication number
JP2003132154A
JP2003132154A JP2001328263A JP2001328263A JP2003132154A JP 2003132154 A JP2003132154 A JP 2003132154A JP 2001328263 A JP2001328263 A JP 2001328263A JP 2001328263 A JP2001328263 A JP 2001328263A JP 2003132154 A JP2003132154 A JP 2003132154A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
student
information
database
consultation
electronic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001328263A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Nishina
崇 仁科
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTT Data Group Corp
Original Assignee
NTT Data Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTT Data Corp filed Critical NTT Data Corp
Priority to JP2001328263A priority Critical patent/JP2003132154A/ja
Publication of JP2003132154A publication Critical patent/JP2003132154A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Document Processing Apparatus (AREA)
  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 学校側が学生個人の教育履歴をはじめとする
全活動データを登録したデータベースを備え、これらの
電子化された学生のデータを有効に活用する。 【解決手段】 就職活動支援部19は、学生情報データ
ベース10に格納されている学生情報に基づいて、所定
の形式で電子履歴書を作成し、この電子履歴書を各学生
別に履歴書データベース18に格納する。また、就職活
動支援部19は、学生の指示に基づいて、この電子履歴
書を所定期間ネットワーク上に公開する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、学校における学生
達の学業に関する情報を電子データとして管理すること
により、後年の相談・指導環境の充実化を図る学生情報
管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、長期不況や産業構造の大きな変化
に伴い、人材の流動化や社会から求められる知識やスキ
ルの高度化・多様化等が進む傾向にある中で、学生やそ
の両親等が学校側に相談をしてくるケースが急増してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、各学校が管理
している情報の多くは試験成績に関するデータ類に偏っ
ており、過去の相談経緯等の情報や学生の個人データ等
においては管理されていないため、学校側は、学生の父
兄等から相談を受けても、適切な指導が難しい状況下に
ある。また、高等学校から大学への進学、大学から大学
院への進学、更には就職時等の人生を大きく左右する進
路選択時に、過去の教育(履修)経過や試験成績結果な
どの諸データが容易に継承できない環境下であるため
に、進学先又は就職先の学校及び企業組織における新入
学生への補習教育や新卒生に対する企業内研修の実施
等、人材育成経費の負担増を招く結果となっている。
【0004】一方、学生が行う最も重要な活動として就
職活動が挙げられるが、近年のインターネットの普及に
より、学校側で提供しているホームページ(Webサイ
ト)上に求人申込枠を設け、求人を希望する雇用者(主
に民間企業中心)の人事担当から必要事項を書き込み、
学生の紹介を待つ方式や、雇用者側が提供するホームペ
ージ上で求人広告を掲載し、就職希望者に所定の必要書
類等を請求する方式が多く採用されるようになってきて
いる。
【0005】しかしながら、インターネットを活用しな
がらも雇用者側からの求人待ち、若しくは新卒生(また
は社会人)からの求職者待ちという、受動的な人材流通
環境しかなく、特に雇用者側から明確な求人イメージを
持って新卒生を能動的に効率よく探す環境がなく、採用
のミスマッチングによる転職者の増大や採用に要する経
費拡大の要因となっていた。
【0006】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、学校当局側が学生個人の教育履歴をはじめとす
る全活動データを登録したデータベースをもち、これら
の電子化された学生のデータを有効に活用する学生情報
管理システムを提供することを目的とする。
【0007】具体的には、第1の目的として、就職希望
者が用意した電子履歴書を利用して、インターネット上
に個人の人材価値を公開することにより、雇用者側から
も就職を希望する個人へのアクセスを可能とし、就職活
動の効率化を図る。
【0008】また、第2の目的として、個々の学生の学
生生活における種々の情報や、学生相談や就職指導の履
歴をデータ化して管理することにより、これらの情報に
基づき学生への極めの細かい相談・指導環境を可能とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、学生に関わる情報が予め格納されている
学生情報データベースと、前記学生情報データベースに
格納されている学生の情報に基づいて、所定の形式で電
子履歴書を作成する電子履歴書作成手段と、前記電子履
歴書作成手段によって作成された電子履歴書をネットワ
ーク上で所定の期間公開する電子履歴書公開手段とを具
備する学生情報管理システムを提供する。なお、上記電
子履歴書作成手段及び電子履歴書公開手段がそれぞれ行
う処理内容は、後述の実施形態では、就職活動支援部内
のCPUがプログラムを実行することにより行い、前記
電子履歴書作成手段が行う処理については図4のステッ
プSP1〜SP3に相当し、電子履歴書公開手段が行う
処理については図5のステップSP11に相当する。
【0010】また、請求項2に記載の発明は、学生に関
わる情報が予め格納されている学生情報データベース
と、前記学生情報データベースに格納されている学生の
情報に基づいて、所定の書式で電子履歴書を作成する電
子履歴書作成手段と、前記電子履歴書作成手段によって
作成された電子履歴書を所定の送信先へ送信する電子履
歴書送信手段とを具備する学生情報管理システムを提供
する。なお、上記電子履歴書作成手段及び電子履歴書送
信手段がそれぞれ行う処理内容は、後述の実施形態で
は、就職活動支援部内のCPUがプログラムを実行する
ことにより行い、前記電子履歴書作成手段が行う処理に
ついては図4のステップSP1〜SP3に相当し、電子
履歴書送信手段が行う処理については図5のステップS
P13に相当する。
【0011】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
又は請求項2に記載の学生情報管理システムにおいて、
前記電子履歴書作成手段によって作成された電子履歴書
を蓄積する電子履歴書データベースと、端末装置からネ
ットワークを介して求人情報を受信した場合に、該求人
情報に一致する人材を前記学生情報データベース又は前
記電子履歴書データベースから検索する検索手段と、検
索結果を前記端末装置へ送信する送信手段とを更に具備
することを特徴とする。なお、上記検索手段が行う処理
内容は、後述の実施形態では、就職活動支援部内のCP
Uがプログラムを実行ことにより行う。
【0012】また、請求項4に記載の発明は、教員が学
生に対して行った指導又は相談の情報が学生毎に格納さ
れている教育データベース(後述の実施形態における相
談カルテデータベース又は指導カルテデータベース)
と、端末装置からネットワークを介して一の学生の指導
又は相談を行う旨を受信した場合に、前記教育データベ
ースから前記一の学生の指導又は相談に係る情報を抽出
する検索手段と、抽出された指導又は相談に係る情報を
前記端末装置に対して送信する送信手段とを備える学生
情報管理システムを提供する。なお、上記検索手段及び
送信手段がそれぞれ行う処理内容は、後述の実施形態で
は、学生相談支援部又は学生指導支援部内のCPUがプ
ログラムを実行することにより行う。
【0013】また、請求項5に記載の発明は、請求項4
に記載の学生情報管理システムにおいて、学生に関わる
情報が予め格納されている学生情報データベースと、前
記学生の指導又は相談の情報が前記教育データベースに
存在しなかった場合に、前記学生情報データベースから
当該学生の情報を抽出し、所定の形式の前記指導に係る
情報又は前記相談に係る情報を記入する電子指導カルテ
又は電子相談カルテを作成する電子カルテ作成手段とを
具備することを特徴とする。なお、上記電子カルテ作成
手段が行う処理内容は、後述の実施形態では、学生相談
支援部又は学生指導支援部内のCPUがプログラムを実
行することにより行い、例えば、図11におけるステッ
プSP60〜SP62に相当する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照し、本発明の一
実施形態について説明する。
【0015】(1)学生情報管理システム (1―1)学生情報管理システムのネットワーク構成 図1は本発明の一実施形態に係る学生情報管理システム
1のネットワーク構成を示す図である。同図において、
学生情報管理システム1は、学生個人の教育履歴をはじ
めとする全活動データを登録したデータベースを備え、
これらの電子化された学生のデータを有効に活用するシ
ステムである。
【0016】学生端末31、教員端末32、及び雇用者
端末40は、それぞれパーソナルコンピュータ、移動体
通信端末、情報通信端末等の各種端末装置であり、それ
ぞれメッセージや画面を表示する表示部と、情報を入力
するキーボード、マウス等の入力部とを有し、またネッ
トワーク50を介して学生情報管理システム1等と情報
の送受を可能にするための機能を備えている。例えば、
上記ネットワーク50がインターネット網である場合に
は、インターネット上のサービスを受けることができる
WWWブラウザのアプリケーションプログラムがインス
トールされている。
【0017】上記学生端末31及び教員端末32は、大
学や高等学校等の学校内に設けられ、学生端末31は学
生達が自分の情報を入力するための手段として使用し、
教員端末32は、教員が学生達の指導等を行う際に学生
達の情報を取得したり学生達の情報を入力したりする手
段として使用する。一方、雇用者端末40は、雇用側で
ある企業等に設けられ、企業が希望する人材を開拓する
ための手段として使用する。
【0018】符号50は学生情報管理システム1、学生
端末31、教員端末32及び雇用者端末40をそれぞれ
接続するネットワークであり、これらの間で情報をやり
取りできるものであればどのような網でもよい。例え
ば、インターネット等の他、LAN等の専用回線でも良
い。また、学生端末31及び教員端末32は学校内に構
築されているLAN等の専用回線を介して、一方、学校
外に設置されている雇用者端末40はインターネット等
を介して当該学生情報管理システム1へアクセス可能な
構成としても良い。
【0019】(1−2)学生情報管理システム1の構成 次に、学生情報管理システム1の構成について図2を参
照し、簡単に説明する。学生情報管理システム1は、各
学生の学生情報や教育カルテ200等が格納されている
学生情報データベース10、学生情報データベース10
に格納されている学生情報等を管理(登録・更新処理を
含む)する学生情報管理部11、各学生の相談カルテ2
01等を格納する相談カルテデータベース12、相談カ
ルテデータベース12に格納されている各学生の相談カ
ルテ201等を作成・管理する学生相談支援部13、各
相談員の情報が格納されている相談員データベース1
4、各学生の指導カルテ202等を格納する指導カルテ
データベース15、指導カルテデータベース15に格納
されている指導カルテ202を作成・管理する学生指導
支援部16、各指導員の情報が格納されている指導員デ
ータベース17を備えている。
【0020】更に、学生情報管理システム1は、電子デ
ータで作成された学生の履歴書である電子履歴書203
等が格納されている履歴書データベース18、履歴書デ
ータベース18に格納されている電子履歴書203の作
成・管理等を行う就職活動支援部19、雇用者の情報が
格納されている雇用者データベース20、学校の教務情
報(例えば、カリキュラム、シラバス等)が格納されて
いる教務情報データベース21、及び教務情報データベ
ース21に格納されている教務情報を管理する教務情報
管理部22を備えている。更に、学生情報管理システム
1は、ネットワーク50を介して各端末と情報を送受信
するための通信部(図示略)を備えている。
【0021】なお、上述した各データベースは、ハード
ディスク装置や光磁気ディスク装置、フラッシュメモリ
等の不揮発性のメモリや、RAM(Random Access Memo
ry)のような揮発性のメモリ、あるいはこれらの組み合
わせによるコンピュータ読み取り、書き込み可能な記録
媒体より構成されるものとする。
【0022】(1−3)各種データベースへの登録 次に、上記学生情報データベース10、相談員データベ
ース14、指導員データベース17及び雇用者用データ
ベース20に格納される情報をわかりやすく説明するた
め、これらのデータベースに情報を登録する際に行われ
る登録操作についてそれぞれ説明する。
【0023】学生情報の登録 学生は、学生端末31を使用して、学生情報管理システ
ム1へアクセスし、学生データの登録要求を行うと、学
生情報管理システム1内の学生情報管理部11からユー
ザ登録に必要な基本情報を入力するための画面が送信さ
れる。これにより、学生端末の表示画面には、学生の基
本情報を入力する画面が表示される。ここで基本情報
は、氏名、現住所、本籍地、血液型等の学生本人を特定
するための属性情報からなり、学生は、この画面におい
て基本情報を入力し、送信操作を行う。係る操作により
学生の情報は学生情報管理システム1へネットワーク5
0を介して送信される。係る情報は、学生情報管理シス
テム1内の学生情報管理部11へ出力される。
【0024】学生情報管理部11は係る基本情報を受信
すると、この情報の送信者である学生に対してユーザI
D(以下、学生のユーザIDを学生IDと記載する)及
びパスワードを付与し、付与した学生IDと上記基本情
報とを対応付けて学生情報データベース10に格納す
る。このようにして基本情報の登録が終了すると、学生
端末31に対して登録完了通知とともに、当該学生に付
与した学生ID及びパスワードを送信する。
【0025】更に、学生は、上記基本情報以外にも、学
籍情報(例えば、所属大学、学部、学科、研究室、ゼ
ミ、指導教官等)、履修情報(例えば、履修年度、履修
科目、教官名、授業評価等)、成績情報(例えば、受験
年度、試験科目、試験結果、卒業論文、研究論文、レポ
ート類等)、課外活動情報(例えば、サークル活動、N
GO活動、ボランティア活動、アルバイト、出版等)、
健康情報(例えば、定期健康診断、通院歴、持病、血液
型等)、資格取得情報(例えば、資格種別、取得年月
日、語学レベル等)、経済情報(例えば、奨学生年月
日、奨学金額、貸与率、返還期限、返還額等)等を任意
に登録することができる。
【0026】この結果、学生情報データベース10に
は、図3に示すように、基本情報(氏名、現住所、本籍
地、血液型等)、学籍情報、履修情報、生成情報、課外
活動情報、健康情報、資格取得情報、経済情報等からな
る学生情報が各学生IDに対応付けて格納されることと
なる。なお、学生情報管理部11は、履修科目や成績等
の学校側で通常管理している内容については、学校側の
教務データベースに格納されている情報に基づいて、上
述した学生情報を補充するようにしても良い。なお、図
3においては、上記教務データベースは学生情報管理シ
ステム1内に設けられているが、学生情報管理システム
1外に設けられていてもよい。
【0027】なお、学生は学生端末31から学生情報管
理システム1内の学生情報管理部11へアクセスし、自
己の学生ID及びパスワードを入力することにより、学
生情報データベース10に登録した学生情報を自由に閲
覧、追加、変更することができる。また、上記学生端末
31で閲覧可能な情報は、不正利用やデータ流出などを
防ぐために学生端末31上では保存不可であり、学生情
報管理システム1でのみ管理される。
【0028】教員登録 相談用教員情報の登録又は指導用教員情報の登録は、各
教員が教員端末32から学生情報管理システム1内の学
生相談支援部13又は学生指導支援部16へアクセス
し、自己の情報(例えば、職歴、担当教科、役職等)を
学生相談支援部13又は学生指導支援部16へ送信す
る。学生相談支援部13又は学生指導支援部16は、上
記情報を受信すると当該教員に教員IDとパスワードと
を付与するとともに、各相談員データベース14又は指
導員データベース17に教員が入力した各種情報を教員
IDに対応付けて格納する。なお、通常は各教員が学生
相談及び学生指導の両方を担当することが多いため、相
談員データベース14と指導員データベース17とを1
つの教員情報データベースとし、この教員情報データベ
ースを学生相談支援部13及び学生指導支援部16がと
もに共用するような構成としてもよい。
【0029】雇用者登録 雇用者登録については、雇用者が自組織内(例えば、企
業内)に設置されている雇用者端末40を用いて学生情
報管理システム1へアクセスし、雇用者情報の登録要求
を行うと、学生情報管理システム1内の就職活動支援部
19からユーザ登録に必要な基本情報を入力するための
画面が送信される。
【0030】これにより、雇用者端末40の表示画面に
は雇用者の基本情報(例えば、民間企業の場合)を入力
する画面が表示される。上記基本情報は、例えば、企業
名、本店所在地、代表者氏名、事業概要など、商業登記
簿に記載されている情報等である。雇用者は、この画面
において基本情報を入力し、送信操作を行う。
【0031】係る操作により基本情報は学生情報管理シ
ステム1へネットワーク50を介して送信される。係る
情報は、学生情報管理システム1内の就職活動支援部1
9へ出力される。基本情報を受信した就職活動支援部1
9は、この情報の送信者である雇用者に対してユーザI
D(以下、雇用者のユーザIDを雇用者IDと記載す
る)及びパスワードを付与し、付与した雇用者IDと上
記基本情報とを対応付けて雇用者データベース20に格
納する。このようにして基本情報の登録が終了すると、
雇用者端末40に対して登録完了通知とともに、当該雇
用者に付与した雇用者ID及びパスワードを送信する。
【0032】続いて、雇用者は、雇用者端末40から求
人情報の登録を行うことができる。ここでの登録内容
は、募集職種、募集人員数、年齢制限の有無、必要資格
名、学校名、学部学科名、語学レベル等であり、登録内
容によって募集する人材の枠を設定することができる。
また、その他、求人や企業情報等で公開したい情報があ
れば、それらの情報を付加して登録することもできる。
なお、雇用者は就職活動支援部19にアクセスし、自己
の雇用者ID及びパスワードを入力することによって、
雇用者データベース20に登録した種々の情報を変更、
追加することができる。そして、このようにして雇用者
データベース20に登録された雇用者(企業)に係る情
報(基本情報、求人情報等)はネットワーク50を介し
て接続されている学生端末31、教員端末32及び雇用
者端末40から自由に閲覧することができるようになっ
ている。
【0033】(2)学生情報管理システム1の動作 次に、本実施形態における学生情報管理システム1の動
作について説明する。学生情報管理システム1は、学生
達の就職活動を支援する就職活動支援機能と、学生達の
学生相談又は学生指導を支援する学生相談支援機能及び
学生指導支援機能との大きく分けて2つの機能を備えて
いる。以下、本発明の学生情報管理システム1が備える
2つの機能について各機能別に順に説明する。
【0034】(2−1)就職活動支援機能 まず、学生達の就職活動を支援する機能であるが、これ
は、図2に示した就職活動支援部19が、学生情報デー
タベース10に格納されている学生情報及び雇用者デー
タベース20、及び履歴書データベース18の情報を参
照することにより行う。なお、履歴書データベース18
には、後述する電子履歴書203が格納されているとと
もに、この電子履歴書203のテンプレート情報が就職
希望別のタイプに合わせて複数格納されているものとす
る。
【0035】電子履歴書の作成 以下、就職活動支援部19が行う処理内容について図4
及び図5を参照して説明する。まず、学生が学生端末3
1から自己の学生ID及びパスワードを入力し、学生情
報管理システム1へアクセスし、続いて、電子履歴書2
03の作成要求を送信する。係る操作により、電子履歴
書203の作成要求と当該学生の学生IDとが学生情報
管理システム1内の就職活動支援部19に出力される。
これにより、就職活動支援部19は、履歴書データベー
ス18から電子履歴書203のテンプレートを読み出
し、このテンプレートの情報を学生端末31へ送信する
処理を行う。これにより、学生端末31の表示画面に
は、様々な履歴書のテンプレートが表示される。学生
は、表示されたテンプレートの中から自分が希望するも
のを指定する。
【0036】係る操作により、学生によって指定された
テンプレートIDの情報が就職活動支援部19へ送信さ
れる。就職活動支援部19は指定されたIDに該当する
テンプレートを履歴書データベース18から読み出す
(図4のステップSP1)。続いて、上記学生IDに対
応する学生情報を学生情報データベース10から読み出
し(ステップSP2)、読み出した学生情報に基づいて
指定テンプレートの空欄を埋めることにより電子履歴書
203を作成する(ステップSP3)。そして、作成し
た電子履歴書203を学生端末31へ送信する(ステッ
プSP4)。なお、学生情報データベース13に格納さ
れている情報だけでは、電子履歴書203の記載事項欄
を満たせない場合は、記載できる欄のみ記載して、その
他の欄については空白のまま学生端末31へ送信する。
【0037】係る処理により、学生端末31には就職活
動支援部19によって作成された電子履歴書203が表
示される。学生は、表示された電子履歴書203に空白
や追加、訂正事項があれば、この画面から履歴書の内容
を変更する(ステップSP5)。そして、納得できる電
子履歴書203が作成できた時点で、送信操作を行う
(ステップSP6)。これにより、係る電子履歴書20
3の情報は、学生情報管理システム1内の就職活動支援
部19へ送信される。就職活動支援部19は、電子履歴
書203の情報を受信すると学生IDと対応付けて履歴
書データベース18に格納する(ステップSP7)。
【0038】電子履歴書の公開 続いて、就職活動支援部19は、図4のステップSP7
において登録した電子履歴書203を一般開示するか否
かの選択要求を学生端末31に対して送信する(図5の
ステップSP8)。この結果、学生が一般開示を希望し
た場合には(ステップSP9において「YES」)、続い
て、開示期間の入力を学生端末31に対して要求する
(ステップSP10)。これにより、学生によって開示
期間が入力され、その情報を就職活動支援部19が受信
すると、就職活動支援部19はステップSP7において
登録した電子履歴書203を開示期間において所定のサ
イトに開示する処理を行い(ステップSP11)、当該
処理を終了する。
【0039】電子履歴書の送付 一方、ステップSP9において、学生が一般開示を希望
しなかった場合には(ステップSP9において「N
O」)、当該電子履歴書203を送付する雇用者の選択
を要求する(ステップSP12)。具体的には、就職活
動支援部19は雇用者データベース20に格納されてい
る雇用者のリストを作成し、この雇用者のリストを学生
端末31に対して送信し、このリストの中から電子履歴
書送付先を選択するよう要求する。これにより、学生は
学生端末31の表示部に表示されている雇用者のリスト
の中から興味ある企業を指定し、送信操作を行う。係る
操作により、就職活動支援部19が電子履歴書203の
送付先として指定された雇用者IDを受信すると、指定
された雇用者IDに該当する雇用者情報を雇用者情報デ
ータベース20から読み出し、この雇用者情報の内、メ
ールアドレスを抽出する。
【0040】続いて、就職活動支援部19は履歴書デー
タベース18にアクセスし、当該学生IDに対応付けら
れている電子履歴書203の情報を抽出し、抽出した電
子履歴書203の情報を先ほど読み出した雇用者の電子
メールアドレスへ送信する処理を行う(ステップSP1
3)。このとき、就職活動支援部19は、ビジネスマナ
ーに沿った文言等を付加した上で、電子メールを送信す
る。なお、学生は、複数の企業に対して電子履歴書20
3を送信したい場合には、複数の雇用者を指定すること
により、一括して電子履歴書203を送信させることも
できる。
【0041】求人検索 また、雇用者は、雇用者端末40から就職活動支援部1
9にアクセスし、所定の指示を行うことにより、学生が
公開している電子履歴書203を閲覧できるとともに、
自社が求めている人材についてキーワード検索を行うこ
とができる。例えば、雇用者は、検索キーワードを雇用
者端末40から入力し、検索を指示する旨の操作を行
う。検索キーワードとしては、学校名、学部学科名、研
究室・ゼミ名、指導教官名、卒業論文名、取得資格名、
技術用語、社会科学系用語等、多様な検索ワードが使用
可能である。
【0042】上記検索キーワードの送信処理が行われる
ことにより、上記検索キーワードはネットワーク50を
介して学生情報管理システム1の就職活動支援部19に
供給される。就職活動支援部19は、履歴書データベー
ス18にアクセスし、現在公開されている電子履歴書2
03の中から、雇用者の検索キーワードに該当する電子
履歴書203を抽出する。そして、抽出した電子履歴書
203のデータを雇用者端末40に対して送信する処理
を行う。これにより、雇用者端末40の表示画面には、
雇用者が希望する人材の電子履歴書203が表示され
る。雇用者は、表示画面に表示された各電子履歴書20
3を閲覧し、求人案内や面接申込通知の送付を依頼した
い学生の情報を就職活動支援部19に対して送信する。
これにより就職活動支援部19では、雇用者が希望する
学生宛てに学生向け求人案内や面接申込の文言等が記載
された電子メールを一括送信する。
【0043】なお、就職活動支援部19は、電子履歴書
203に記載されているデータ及び記載されていない諸
データとも照らし合わせて、適格性診断を行い、学生側
の人材情報をリストアップすることも可能である。これ
により、上述した電子履歴書203のみの検索手法より
も、より適正な人材を見つけることも可能となる。
【0044】以上説明したように、本実施形態における
学生情報管理システムによれば、各学生の教育経過(活
動記録)が電子データとして登録・管理されている学生
情報データベースを備え、この学生情報データベースに
格納されている情報に基づいて自動的に電子履歴書を作
成するので、学生が履歴書を作成する手間を省略するこ
とができる。また、履歴書が電子データとして管理され
ることにより、その内容を簡単に編集することができ
る。更に、学生は自分の情報を自由に登録することがで
きるので、学生個人のアピールポイント(特徴、特技な
ど)が付加された電子履歴書が自動的に作成されること
となり、学生の履歴書作成に費やす労力を軽減すること
ができる。また、本実施形態における学生情報管理シス
テムにおいては、学生が過去数年にわたって受けてきた
教育経過を時系列に並べるだけではなく、履修内容や試
験内容とリンクさせた形式で出力でき、また卒論をはじ
めとした各種レポート類の格納も可能であるため、その
時々の学力到達レベルをチェックできるだけでなく、自
己の教育履歴(成長記録)を的確に把握することが可能
である。
【0045】また、就職活動支援部内に管理されている
各種データから、電子履歴書をはじめ、試験成績などの
情報や自己のアピールポイントも自動編集できることか
ら、求人を希望している雇用者(主に企業)への自己の
情報発信が極めて容易となる。また、所定の期間、ネッ
トワーク上に公開することにより、雇用者側が学生の情
報を自主的に収集することが可能となる。即ち、雇用者
にとっても、自組織が必要とする人材の検索が極めて容
易となり、いわゆる人材獲得のための活動が、投網方式
からピンポイント方式に切り替えられるため、求人に関
する経費の削減が可能となる。
【0046】(2−2)学生相談及び学生指導支援機能 次に、学生情報管理システムが備える他の機能である学
生相談支援機能及び学生指導支援機能について説明す
る。 (A)学生相談支援機能 これは、図2に示した学生相談支援部13が学生情報デ
ータベース10に格納されている情報、相談カルテデー
タベース12及び相談員データベース14に格納されて
いる情報を参照することにより行う。ここで、相談カル
テデータベース12には、各種相談カルテテンプレート
が格納されている他、これらの各種テンプレートに基づ
いて作成された各学生の相談カルテ201が学生IDに
対応付けてそれぞれ格納されている。
【0047】具体的には、本実施形態における上記相談
カルテ201のテンプレートとして、図6に示すよう
に、学業相談(履修、成績)用、進路相談(ゼミ、研究
室、選択、大学院進学、留学、転部、転科)用、課外活
動相談(サークル、ボランティア)用、健康相談(身
体、病気)用、コミュニケーション相談(精神衛生全
般、例えば、性格、心理、対人関係等)用、学生生活相
談用、就職相談(国家公務員、地方公務員、民間企業、
教員、資格等)用、経済相談(学納金、奨学金)用等の
各種相談内容に応じた各種テンプレートC1〜C8が格
納されている。更に、これらの各種テンプレートC1〜
C8に対応して教育カルテE1〜E8のテンプレートが
登録されている。
【0048】(B)学生指導支援機能 一方、学生指導機能については、図2に示した学生指導
支援部16が学生情報データベース10に格納されてい
る情報、指導カルテデータベース15及び指導員データ
ベース17に格納されている情報を参照することにより
行う。指導カルテデータベース15には、各種指導カル
テテンプレートが格納されている他、これらの各種テン
プレートに基づいて作成された各学生の指導カルテ20
2が学生IDに対応付けてそれぞれ格納されている。
【0049】具体的には、本実施形態における上記指導
カルテ202のテンプレートとして、図7に示すよう
に、学業指導用、進路指導用、課外活動指導用、健康指
導用、生活指導用、就職指導用、経済指導用等の各種相
談内容に応じたテンプレートG1〜G7が格納されてい
る。更に、これらの各種テンプレートG1〜G7に対応
して教育カルテE9〜E15のテンプレートが登録され
ている。
【0050】学生相談支援部の動作 次に、上記構成からなる本実施形態に係る学生相談支援
部13の動作について図10及び図11を参照して説明
する。なお、学生指導支援部16が行う処理は、学生相
談支援部13と取り扱う情報が異なるのみで基本的な処
理自体は変わらない。従って、以下においては、学生相
談支援部13が行う学生相談支援機能について例を挙げ
て説明し、学生指導支援部16が行う処理については省
略する。
【0051】教育カルテ及び相談カルテの作成 まず、教員は教員端末32から自己の教員ID及びパス
ワードを入力して学生情報管理システム1へアクセス
し、続いて、学生相談を開始する旨の情報を送信する。
これにより、学生情報管理システム1内の学生相談支援
部13は、これから相談を行う学生の学生IDと、相談
内容とを入力する画面を教員端末32に表示させる。教
員は、この画面からこれから相談を行う学生の学生ID
と相談内容、即ち上述した8つの相談内容のいずれかを
入力し、送信操作を行う。
【0052】学生相談支援部13は係る情報を受信する
と、同じ相談内容の相談カルテ201が受信した学生I
Dに対応付けられて相談カルテデータベース12に格納
されているか否かを判断する。この結果、同じ相談内容
の相談カルテ201が存在した場合には、その相談カル
テ201を相談カルテデータベース12から抽出して、
教員端末32へ送信する。
【0053】一方、同じ相談内容の相談カルテ201が
存在しなかった場合には、当該相談カルテ201のテン
プレートと、その相談カルテ201のテンプレートに対
応付けられている教育カルテ200のテンプレートとを
相談カルテデータベース12から読み出す(図10のス
テップSP51)。
【0054】ここで、図8に教育カルテ200の一構成
例を示す。同図に示すように、教育カルテE1〜E15
は、固定欄と変動欄とから構成されている。上記固定欄
は、教育カルテE1〜E15の全てにおいて常に設けら
れる情報記載欄であり、学生の基本情報を記載する基本
情報記載欄と学生の学籍情報を記載する学籍情報記載欄
とからなる。一方、変動欄は、教員によって選択された
相談内容に応じて構成が変動する情報記載欄であり、例
えば、履修経過の情報を記載する履修経過記載欄、試験
成績を記載する試験成績記載欄の他、課外活動状況記載
欄、健康情報記載欄、資格取得状況記載欄、経済状況記
載欄等が構成要素として挙げられ、相談内容に応じてこ
れらの部の組み合わせが変わる。例えば、健康相談C4
に対応する教育カルテE3は、基本情報記載欄、学籍情
報記載欄からなる固定欄に、変動欄の健康情報記載欄が
加えられた構成となる。
【0055】学生相談支援部13は上述したような構成
からなる教育カルテ200を読み出すと、続いて、教員
端末32から受信した学生IDに対応する学生情報を学
生情報データベース10から読み出し(ステップSP5
2)、読み出した学生情報に基づいて当該教育カルテの
テンプレートの空欄を埋めることにより教育カルテ20
0を作成する(ステップSP53)。
【0056】そして、教育カルテを作成すると、この教
育カルテを教員端末32へ送信する(ステップSP5
4)。これにより教員端末32の表示画面には教育カル
テ200が表示される(ステップSP55)。教員は表
示された教育カルテ200を確認し、この教育カルテ2
00にデータ追加・データ変更を行う場合には(ステッ
プSP56において「YES」)、入力部を操作してデー
タを追加・変更した上で(ステップSP57)、送信操
作を行う(ステップSP58)。
【0057】これにより、学生相談支援部13は教育カ
ルテ200を受信すると、続いて、相談カルテ201の
作成処理を行う(ステップSP59)。図9に、相談カ
ルテ201の一構成例を示す。同図に示すように、相談
カルテ201には、先ほど作成した教育カルテの内容を
記入する教育カルテ記載欄、相談担当教員の情報を記載
する教員情報記載欄の他、基本質問項目記入欄、本人コ
メント記入欄、対処状況記入欄、解決度レベル記入欄、
関係者回覧情報記入欄、処置経過記入欄等が設けられて
いる。
【0058】学生相談支援部13は、先ほど作成した教
育カルテ200の情報及び相談員データベース14に格
納されている当該相談員情報に基づいて、上記相談カル
テ201の内、教育カルテ記載欄及び教員情報記載欄に
必要事項を入力し(図10のステップSP60、SP6
1)、この相談カルテ201を教員端末32へ送信する
処理を行う(ステップSP62)。これにより、教員端
末32には、教育カルテ記載欄及び教員情報記載欄に所
定の情報が入力された相談カルテ201が表示される
(ステップSP63)。
【0059】相談時続いて、教員は、教員端末32の
表示画面に表示された相談カルテ201を見ながら学生
の相談に応じ、その内容を相談カルテ201に入力して
いく(ステップSP64)。例えば、相談カルテ201
の基本質問項目には、当該相談において、教員が学生に
投げかける基本的な質問事項が複数リスト化されてお
り、また、各質問事項に対してなされるであろう予想回
答がそれぞれ列挙されている。教員は、相談カルテ20
1の基本質問項目欄に記載されている基本質問の内、当
該学生の相談に適している質問を選んで学生に問いか
け、この問いに対する学生の回答に最も近い予想回答に
印を付ける。このように、相談カルテ201に従って学
生の回答に対して的確なアドバイスを行いながら、教員
は必要事項又は重要な事項を本人コメント記入欄や対象
状況記入欄等に入力していく。また、学生の相談に対し
て、どのような処置を行ったかを処置経過記載欄に記載
する。
【0060】更に、教員は学生の相談の重要度によって
解決度レベルを判断し、解決度レベル記載欄にレベルを
入力する。この解決度レベルは、5段階評価になってお
り、レベル1は基本的に学生個人の責任において対処さ
せても問題がないレベル、レベル2は相談後の処置経過
を観察するレベル、レベル3は相談後の処置経過を定期
的に診断すべきレベル、レベル4は学生個人では解決で
きない問題であって、学校当局側が何らかの対処を施す
べきレベル、レベル5は相談内容が非常に深刻であり、
学校当局だけで対処できる範囲を超えており、外部専門
家との相談を要するレベルとなっている。教員は、これ
らのレベルの中から該当するレベルを入力する。このよ
うにして、教員は相談カルテ201の記入欄に必要事項
を全て入力すると、送信処理を行う(ステップSP6
5)。
【0061】これにより、学生情報管理システム1内の
学生相談支援部13へ相談カルテ201が送信される。
学生相談支援部13は、相談カルテ201を受け取る
と、解決度レベルを確認し、解決度レベルが4又は5で
あった場合、当該相談内容に対して予め登録されている
専門家等へ電子メールにて当該相談カルテ201を送信
することにより、専門家から的確な対処方法等を聞ける
ような体制を整え、教員だけでなく両親や専門家等で学
生をバックアップする。
【0062】そして、解決度レベルに対する処理が終了
すると、当該相談カルテ201を学生IDとを対応付け
て相談カルテデータベース12に格納(登録)する(ス
テップSP66)。これにより相談カルテデータベース
12には、学生ID毎にその学生が今まで受けてきた相
談内容に対応する相談カルテ201が格納される。
【0063】なお、いずれの相談カルテ201において
も、相談履歴を残し、今までの経緯を把握できるように
するため、新たな情報の追加はいくらでもできるように
設定されているが、記載されている情報の削除は不可能
な構成となっている。
【0064】なお、上述した各相談、指導カルテの他、
アンケート調査を行うためのアンケート管理部及びアン
ケートデータベース(いずれも図示略)を更に備えても
良い。上記アンケートには、質問項目作成用のテンプレ
ートが用意されており、項目内容を記載することによ
り、基本的に複数回答択一方式で作成することが可能で
ある。アンケート票は、ネットワークを介して各端末に
対して公開され、回答希望対象となる学生に対して全
学、学部、学科、年次別、男女別、教官、事務職員等の
カテゴリー別に電子メールにて周知することが可能であ
る。アンケートは、学生がネットワーク上で入力する形
式を採用する。アンケートは学生番号と個人識別IDを
入力することによって各種アンケートにアクセスするこ
とが可能であり、学生が回答を終了した時点で自動的に
編集処理が行われ、集計状況をネットワーク上に表示す
ることが可能である。アンケートの集計結果は、CSV
形式でデータ転送できるため、教員はこのデータをダウ
ンロードして報告書形式に編集することが可能である。
また、集計結果を相談/指導動向の分析資料として活用
することも可能である。
【0065】以上説明したように、学生情報管理システ
ム1は学生相談及び学生指導支援機能を備えることによ
り、学生からの相談内容を8つのカテゴリー別に端末装
置を通じて記録することが可能であるため、相談に関す
るノウハウ・事例を容易に収集することが可能となる。
更に、過去に蓄積された相談事例から利用者全体の傾向
(意識動向、学力動向など)を容易に掴むことができ
る。これにより学生個人が抱えている問題が深刻なもの
であった場合は、対処方針を全学的な立場から検討し、
必要な場合は外部の専門家(弁護士、医師、カウンセラ
ーなど)を依頼することも可能となる。また、あまりに
相談件数が多い事例については、利用者全てに掲示広告
するなど、同様の問題や悩みを抱える利用者へ周知する
こともできる。また、過去に受けてきた相談履歴につい
ても1つの相談カルテ201として編集出力することが
可能であるため、相談を受ける教職員にとっては利用者
の相談歴が全記載されている相談カルテ201を活用す
ることにより、利用者へのフォローアップを図ることが
可能となる。
【0066】なお、上述した学生ID、教員ID、雇用
者IDは、いずれも各端末装置に備えられているキーボ
ード等から入力するのに代わって、これらのIDをIC
カードに記録し、また、各端末装置にはICカードリー
ド/ライタ装置を接続し、このICカードリード/ライ
タ装置にICカードを挿入することによりID入力を行
うようにしてもよい。
【0067】なお、上述した学生相談支援部13、学生
指導支援部16及び就職活動支援部19がそれぞれ行う
処理内容を1つのコンピュータ装置で実現させるような
構成としても良い。これは、各部の機能を実現するため
のプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に
記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコン
ピュータシステムに読み込ませ、実行させることにより
行う。なお、ここでいう「コンピュータシステム」と
は、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとす
る。
【0068】また、「コンピュータシステム」は、WW
Wシステムを利用している場合であれば、ホームページ
提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。ま
た、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フ
レキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−
ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵され
るハードディスク等の記憶装置のことをいう。更に「コ
ンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネ
ット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介して
プログラムが送信された場合のサーバやクライアントと
なるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RA
M)のように、一定時間プログラムを保持しているもの
も含むものとする。
【0069】また、上記プログラムは、このプログラム
を記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝
送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により
他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここ
で、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネ
ット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回
線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体
のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能
の一部を実現するためのものであっても良い。更に、前
述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されて
いるプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわ
ゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【0070】以上、この発明の実施形態を図面を参照し
て詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限ら
れるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計等も含まれる。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の学生情報
管理システムによれば、学生に関わる情報が予め格納さ
れている学生情報データベースと、学生情報データベー
スに格納されている学生の情報に基づいて、所定の書式
で電子履歴書を作成する電子履歴書作成手段と、電子履
歴書作成手段によって作成された電子履歴書をネットワ
ーク上で所定の期間公開する電子履歴書公開手段とを備
えるので、以前のように学生が自ら履歴書を作成する手
間を省くことができる。また、今までの学生生活におけ
る全ての情報が学生情報データベースに格納されている
ため、電子履歴書作成手段によって作成される電子履歴
書はその内容が正確であり、且つ、内容の充実したもの
となる。また、このような内容の充実した電子履歴書を
ネットワーク上で公開することにより、企業側からの連
絡を望めるため、自主的に就職活動を行っている場合に
比べて、就職先企業の幅を広げることができる。
【0072】また、請求項2に記載の学生情報管理シス
テムによれば、電子履歴書作成手段によって作成された
電子履歴書を蓄積する電子履歴書データベースと、雇用
者端末からネットワークを介して求人情報を受信した場
合に、該求人情報に一致する人材を学生情報データベー
ス又は電子履歴書データベースから検索する検索手段と
検索結果を雇用者端末へ送信する送信手段とを備えるの
で、雇用側である企業等は、希望する人材の情報を送信
しさえすれば、希望の人材の情報を簡単に取得すること
ができる。これにより、リクルート等を速やかに行うこ
とができる。
【0073】また、請求項3に記載の学生情報管理シス
テムによれば、一の学生からネットワークを介して雇用
者に係る情報を受信した場合に、一の学生の電子履歴書
を雇用者の端末装置に対して送信する電子履歴書配信手
段を更に備えるので、簡単に自分の情報を企業に売りこ
むことができる。また、複数の企業に対しても一括して
履歴書を送信することができるので、就職活動に係る学
生の時間や労力を著しく軽減させることができ、極めて
効率よく就職活動を行うことが可能となる。
【0074】また、請求項4に記載の学生情報管理シス
テムによれば、教員が学生に対して行った指導又は相談
の情報が学生毎に格納されている教育データベースと、
教員端末からネットワークを介して一の学生の指導又は
相談を行う旨を受信した場合に、教育データベースから
一の学生の指導又は相談に係る情報を抽出する検索手段
と、抽出された指導又は相談に係る情報を教員端末に対
して送信する送信手段とを備えるので、教員は、今まで
当該学生に対して行ってきた相談や指導の履歴を得るこ
とができ、これらの情報を参考にしながら、より的確な
指導や相談に対するアドバイス等を行うことができる。
【0075】また、請求項5に記載の学生情報管理シス
テムによれば、学生の指導又は相談の情報が教育データ
ベースに存在しなかった場合に、学生情報データベース
から当該学生の情報を抽出し、所定の形式の指導に係る
情報又は相談に係る情報を記入する電子指導カルテ又は
電子相談カルテを自動作成するので、教員が自らカルテ
を作成する手間が省ける。また、このカルテには、学生
の個人情報が記載されるため、この学生がどのような学
生であるのかを詳しく知ることができ、その学生に適し
た指導等が可能となり、学生の信頼を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る学生情報管理シス
テムのネットワーク構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明の一実施形態に係る学生情報管理シス
テムの概略構成を示す図である。
【図3】 学生情報データベースに格納されている学生
情報の一構成例を示す図である。
【図4】 本発明の一実施形態に係る就職活動支援部が
行う処理を示すフローチャートである。
【図5】 本発明の一実施形態に係る就職活動支援部が
行う処理を示すフローチャートである。
【図6】 本発明の一実施形態に係る相談カルテデータ
ベースに格納されている各相談カルテのテンプレート種
別を示す図である。
【図7】 本発明の一実施形態に係る指導カルテデータ
ベースに格納されている各指導カルテのテンプレート種
別を示す図である。
【図8】 本発明の一実施形態に係る教育カルテの一構
成例を示す図である。
【図9】 本発明の一実施形態に係る相談カルテのテン
プレートの一構成例を示す図である。
【図10】 本発明の一実施形態に係る学生相談支援部
が行う処理を示すフローチャートである。
【図11】 本発明の一実施形態に係る学生相談支援部
が行う処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 学生情報管理システム 10 学生情報データベース 11 学生情報管理部 12 相談カルテデータベース 13 学生相談支援部 14 相談員データベース 15 指導カルテデータベース 16 学生指導支援部 17 指導員データベース 18 履歴書データベース(電子履歴書データベース) 19 就職活動支援部 20 雇用者データベース 21 教務情報データベース 22 教務情報管理部 31 学生端末(端末装置) 32 教員端末(端末装置) 40 雇用者端末(端末装置) 50 ネットワーク

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 学生に関わる情報が予め格納されている
    学生情報データベースと、前記学生情報データベースに
    格納されている学生の情報に基づいて、所定の形式で電
    子履歴書を作成する電子履歴書作成手段と、前記電子履
    歴書作成手段によって作成された電子履歴書をネットワ
    ーク上で所定の期間公開する電子履歴書公開手段とを具
    備する学生情報管理システム。
  2. 【請求項2】 学生に関わる情報が予め格納されている
    学生情報データベースと、前記学生情報データベースに
    格納されている学生の情報に基づいて、所定の書式で電
    子履歴書を作成する電子履歴書作成手段と、前記電子履
    歴書作成手段によって作成された電子履歴書を所定の送
    信先へ送信する電子履歴書送信手段とを具備する学生情
    報管理システム。
  3. 【請求項3】 前記電子履歴書作成手段によって作成さ
    れた電子履歴書を蓄積する電子履歴書データベースと、
    端末装置からネットワークを介して求人情報を受信した
    場合に、該求人情報に一致する人材を前記学生情報デー
    タベース又は前記電子履歴書データベースから検索する
    検索手段と、検索結果を前記端末装置へ送信する送信手
    段とを更に具備する請求項1又は請求項2に記載の学生
    情報管理システム。
  4. 【請求項4】 教員が学生に対して行った指導又は相談
    の情報が学生毎に格納されている教育データベースと、
    端末装置からネットワークを介して一の学生の指導又は
    相談を行う旨を受信した場合に、前記教育データベース
    から前記一の学生の指導又は相談に係る情報を抽出する
    検索手段と、抽出された指導又は相談に係る情報を前記
    端末装置に対して送信する送信手段とを備える学生情報
    管理システム。
  5. 【請求項5】 学生に関わる情報が予め格納されている
    学生情報データベースと、前記学生の指導又は相談の情
    報が前記教育データベースに存在しなかった場合に、前
    記学生情報データベースから当該学生の情報を抽出し、
    所定の形式の前記指導に係る情報又は前記相談に係る情
    報を記入する電子指導カルテ又は電子相談カルテを作成
    する電子カルテ作成手段とを具備する請求項4に記載の
    学生情報管理システム。
JP2001328263A 2001-10-25 2001-10-25 学生情報管理システム Withdrawn JP2003132154A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001328263A JP2003132154A (ja) 2001-10-25 2001-10-25 学生情報管理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001328263A JP2003132154A (ja) 2001-10-25 2001-10-25 学生情報管理システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003132154A true JP2003132154A (ja) 2003-05-09

Family

ID=19144356

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001328263A Withdrawn JP2003132154A (ja) 2001-10-25 2001-10-25 学生情報管理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003132154A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006164139A (ja) * 2004-12-10 2006-06-22 I System Kk 学生基本台帳管理方法
JP6028123B1 (ja) * 2016-02-19 2016-11-16 株式会社サマデイ ポートフォリオ作成システム
JP2017146953A (ja) * 2016-08-30 2017-08-24 株式会社サマデイ ポートフォリオ作成システム
JP2017146960A (ja) * 2016-11-30 2017-08-24 株式会社サマデイ ポートフォリオ作成システム
JP6455955B1 (ja) * 2017-10-17 2019-01-23 株式会社イー・ファルコン 人の成長を促すための方法、該方法を実施するためのコンピュータプログラム、及び、パーソナリティ評価マップ
WO2019077775A1 (ja) * 2017-10-17 2019-04-25 株式会社イー・ファルコン 人の成長を促すための方法、該方法を実施するためのコンピュータプログラム、及び、パーソナリティ評価マップ
JP2019152962A (ja) * 2018-03-01 2019-09-12 木村情報技術株式会社 就職支援システム及び情報伝達システム
JP2019215836A (ja) * 2018-06-11 2019-12-19 株式会社テックオーシャン 人材マッチングシステム
JP7429471B1 (ja) 2023-04-11 2024-02-08 株式会社S.I.T.トラベル 学校・生徒検索方法及びプログラム
JP7540696B2 (ja) 2020-07-08 2024-08-27 一将 江端 仲介サーバ

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006164139A (ja) * 2004-12-10 2006-06-22 I System Kk 学生基本台帳管理方法
JP2018152117A (ja) * 2016-02-19 2018-09-27 株式会社サマデイ ポートフォリオ作成システム
JP2018163672A (ja) * 2016-02-19 2018-10-18 株式会社サマデイ ポートフォリオ作成システム
WO2017141446A1 (ja) 2016-02-19 2017-08-24 株式会社サマデイ ポートフォリオ作成システム
JP6028123B1 (ja) * 2016-02-19 2016-11-16 株式会社サマデイ ポートフォリオ作成システム
JPWO2017141543A1 (ja) * 2016-02-19 2018-05-10 株式会社サマデイ ポートフォリオ作成システム及びポートフォリオ作成方法
JP2018092667A (ja) * 2016-02-19 2018-06-14 株式会社サマデイ ポートフォリオ作成システム及びポートフォリオ作成方法
US10268757B2 (en) 2016-02-19 2019-04-23 Samadhi Co., Ltd. Portfolio creation system
WO2017141543A1 (ja) * 2016-02-19 2017-08-24 株式会社サマデイ ポートフォリオ作成システム及びポートフォリオ作成方法
JP2017146953A (ja) * 2016-08-30 2017-08-24 株式会社サマデイ ポートフォリオ作成システム
JP2017146960A (ja) * 2016-11-30 2017-08-24 株式会社サマデイ ポートフォリオ作成システム
JP6455955B1 (ja) * 2017-10-17 2019-01-23 株式会社イー・ファルコン 人の成長を促すための方法、該方法を実施するためのコンピュータプログラム、及び、パーソナリティ評価マップ
WO2019077775A1 (ja) * 2017-10-17 2019-04-25 株式会社イー・ファルコン 人の成長を促すための方法、該方法を実施するためのコンピュータプログラム、及び、パーソナリティ評価マップ
JP2019152962A (ja) * 2018-03-01 2019-09-12 木村情報技術株式会社 就職支援システム及び情報伝達システム
JP2019215836A (ja) * 2018-06-11 2019-12-19 株式会社テックオーシャン 人材マッチングシステム
JP7123308B2 (ja) 2018-06-11 2022-08-23 株式会社テックオーシャン 人材マッチングシステム
JP7540696B2 (ja) 2020-07-08 2024-08-27 一将 江端 仲介サーバ
JP7429471B1 (ja) 2023-04-11 2024-02-08 株式会社S.I.T.トラベル 学校・生徒検索方法及びプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Townsend et al. Marginal or monumental? Visibility of community colleges in selected higher-education journals
Nyhan et al. Development and psychometric properties of the organizational trust inventory
Riehl et al. Making the most of time and talent: Secondary school organizational climates, teaching task environments, and teacher commitment
Miller et al. Into the unknown: The professional development induction experience of secondary mathematics teachers using interactive whiteboard technology
Amanchukwu et al. Excellent school records behaviour for effective management of educational systems
Majeika et al. Supporting student behavior through behavioral contracting
Hinson Internet browsing behavior: A case study of executive postgraduate students in Ghana
JP2003132154A (ja) 学生情報管理システム
Henderson Work-based supervisors: The neglected partners in practice learning
Senthur Selvi et al. Exploring the university research scholars’ information literacy competency: A focus on the knowledge and skills
Cooke et al. Problems of complex systems: A model of system problem solving applied to schools
Barry et al. Information systems technology: barriers and challenges to implementation
Procter et al. A case study of asthma care in school age children using nurse-coordinated multidisciplinary collaborative practices
Okungu et al. Accommodation needs for teachers who are blind and teach students with visual impairments
Gore et al. The structure, sources, and uses of occupational information
Chittumbo et al. Knowledge management culture among library cataloguers: The University of Zambia library experience
Fu et al. Developing research data management services in a regional comprehensive university: The case of Central Washington University
Lascano Students’ Knowledge on Library and Information Science (LIS): An Option for Choosing a Career
Soares Marques dos Anjos et al. Impacts of intergenerational educational meetings on adolescents’ attitudes about old age
Townsend et al. Marginal or monumental? Visibility of community colleges in selected higher-education journals
Condic Uncharted waters: ERM implementation in a medium-sized academic library
Jones We teach the child, too: A survey of Wisconsin music educators’ use of IEPs
Senior et al. An academic library's self-study in ethics: A library-wide investigation of ethical practice
Donabedian et al. Use and awareness of library services among faculty at two Armenian universities
Mirmani et al. Universitas Indonesia archives office as a place for performing educational practicum activities for students of archives vocational education program at Universitas Indonesia

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050104