JP2003131110A - 画像観察装置 - Google Patents

画像観察装置

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JP2003131110A
JP2003131110A JP2001329302A JP2001329302A JP2003131110A JP 2003131110 A JP2003131110 A JP 2003131110A JP 2001329302 A JP2001329302 A JP 2001329302A JP 2001329302 A JP2001329302 A JP 2001329302A JP 2003131110 A JP2003131110 A JP 2003131110A
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JP
Japan
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drive shaft
actuator
objective lens
optical axis
holding member
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JP2001329302A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Hata
良彰 秦
Tatsuo Takabe
達夫 高部
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フォーカシングが容易で、小型化可能な、像
倍率を変更可能な画像観察装置を提供する。 【解決手段】 画像観察装置10は、対物レンズ40
と、対物レンズ40により収束する光束を受光する受光
部12aと、ベース部材18に対して受光部12a及び
対物レンズ40を光軸13方向に一体的に移動させ、焦
点を調節することができる第1のアクチュエータ20
と、受光部12aと対物レンズ40との一方を他方に対
して光軸13方向に移動させ、像倍率を変更することが
できる第2のアクチュエータ30とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像観察装置に関
し、詳しくは、例えば小型マイクロマニピュレータや内
視鏡に好適な、像倍率を変更可能な画像観察装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、医療用や工業用の内視鏡として、
例えばファイバースコープが提供されている。ファイバ
ースコープは、対物レンズによってイメージガイドの入
射端面に結像された対物像を、イメージガイドの出射端
面に伝送し、観察できるようにしたものである。
【0003】従来のファイバースコープでは、通常、対
物レンズ側の部分を全体的に動かして対物レンズと対象
物との間の距離を調節することにより、焦点(フォーカ
ス)の調節を行っている。対物レンズとイメージガイド
の入射端面との間の距離を変えることにより観察像の倍
率を可変とするファイバースコープでも、同様に、全体
的に動かすことによりフォーカシングを行っている。
【0004】しかし、ファイバースコープ全体を動かし
ながら焦点を調節することは難しい。特に微小な対象物
を接近して観察するような場合には、焦点調節のための
移動量を微小単位で制御する必要があり、手操作では容
易でない。
【0005】また、対物レンズをイメージガイドの入射
端面から遠隔操作で動かす機構を設けると、装置の小型
化の障害となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】したがって、本発明が解決しようとする技
術的課題は、フォーカシングが容易で、小型化可能な、
像倍率を変更可能な画像観察装置を提供することができ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】本発明
は、上記技術的課題を解決するために、以下の構成の画
像観察装置を提供する。
【0009】すなわち、画像観察装置は、対物レンズ
と、上記対物レンズにより収束する光束を受光する受光
部と、第1のアクチュエータと、第2のアクチュエータ
とを備える。上記第1のアクチュエータは、ベース部材
に対して上記受光部及び上記対物レンズを光軸方向に一
体的に移動させ、焦点を調節することができる。上記第
2のアクチュエータは、上記受光部と上記対物レンズと
の一方を他方に対して光軸方向に移動させ、像倍率を変
更することができる。
【0010】上記構成において、対物レンズにより、受
光部に物体像が結像される。受光部は、例えば、イメー
ジガイドの入射端面や撮像素子の受光面である。第2の
アクチュエータを駆動することにより、対物レンズと受
光部との間の距離を変え、像倍率を変更することができ
る。第1のアクチュエータを駆動することにより、受光
部及び対物レンズを光軸方向に一体的に、すなわち、対
物レンズと受光部との間の距離を保持して像倍率を一定
に保ったまま、移動させ、焦点を調節することができ
る。
【0011】上記構成によれば、画像観察装置全体を動
かすのではなく、第1のアクチュエータにより受光部及
び対物レンズなどを部分的に動かすことにより、焦点を
調節することができる。また、像倍率の変更は、受光部
及び対物レンズを相対的に動かすだけであり、複数のレ
ンズ群を動かすズーム機構に比べ、構成が簡単である。
【0012】したがって、フォーカシングが容易で、小
型化可能な、像倍率を変更可能な画像観察装置を提供す
ることができる。
【0013】好ましくは、上記第1のアクチュエータ
は、光軸と平行な方向に延在する第1駆動軸と、上記第
1駆動軸の一端に固定された第1電気・機械変換素子
と、上記第1駆動軸に摩擦係合し、上記ベース部材に固
定された第1保持部材とを含む。上記第1のアクチュエ
ータは、上記第1電気・機械変換素子の振動により上記
第1駆動軸に縦振動を発生させることにより、上記第1
保持部材に対して上記第1駆動軸を移動させることがで
きるアクチュエータである。上記第2のアクチュエータ
は、光軸と平行な方向に延在する第2駆動軸と、上記第
2駆動軸の一端に固定された第2電気・機械変換素子
と、上記第2駆動軸に摩擦係合し、上記第1駆動軸に固
定された第2保持部材とを含む。上記第2のアクチュエ
ータは、上記第2電気・機械変換素子の振動により上記
第2駆動軸に縦振動を発生させることにより、上記第2
保持部材に対して上記第2駆動軸を移動させることがで
きるアクチュエータである。上記受光部は、上記第2保
持部材に支持される。上記対物レンズは、上記第2駆動
軸に支持される。
【0014】上記構成において、電気・機械変換素子
は、例えば、圧電素子、電歪素子、磁歪素子、静電アク
チュエータ等のように、電気的エネルギーを機械的エネ
ルギーに変換することができる素子である。
【0015】上記構成によれば、第1及び第2のアクチ
ュエータの電気・機械変換素子は、駆動軸に固定される
だけであり、電気・機械変換素子を駆動源として用いる
他のタイプのアクチュエータと比べ、構成を簡単にする
ことができる。したがって、小型化に好適である。
【0016】好ましくは、上記第2駆動軸は、2本の丸
棒を互いに平行に配置して一体化したものである。上記
対物レンズの光軸直角方向断面は、上記2本の丸棒の外
周面に接する円弧状の外形を含む。
【0017】上記構成によれば、光軸直角断面におい
て、丸棒の2つの円と、対物レンズの円弧状の外形とが
接し、これにより、対物レンズの中心を第2駆動軸に対
して精度よく、かつ容易に位置決めすることができる。
対物レンズは、少なくとも第2駆動軸の丸棒の外周面に
接する部分及びその周辺部分が、円筒面や球面等の曲面
であればよい。
【0018】好ましくは、上記対物レンズは球形状のレ
ンズである。
【0019】上記構成によれば、球形状のレンズは方向
性がなく、どのような向きで第2駆動軸に取り付けても
同じであるので、対物レンズを第2駆動軸に取り付ける
作業が容易となる。
【0020】好ましくは、上記第1のアクチュエータと
上記第2のアクチュエータは、光軸方向から見たとき
に、少なくとも一部分が互いに重なり合うように配置さ
れる。
【0021】上記構成によれば、光軸直角方向の寸法を
小さくして、装置全体を小型化することができる。
【0022】好ましくは、上記受光部及び上記対物レン
ズは、上記第2のアクチュエータより対象物側に突出し
て配置される。
【0023】上記構成によれば、第2のアクチュエータ
は、受光部及び対物レンズよりも対象物から遠い位置に
配置されるので、対象物側において画像観察装置が占め
る空間をできるだけ小さくすることができる。これによ
って、対物レンズが対象物に接近した状態でも、対象物
の周囲の空間が広くなるので、対象物に対して操作した
り、照明したりすることが容易である。
【0024】具体的には、第1及び第2のアクチュエー
タが、上述のように駆動軸の一端に電気・機械変換素子
を固定したタイプのものである場合、次にように構成す
る。
【0025】すなわち、上記第2保持部材は、上記第1
駆動軸の他端又はその近傍に固定される。上記第2駆動
軸は、上記第2保持部材に関して両側に延在し、上記第
2保持部材に関して上記第1電気・機械変換素子と同じ
側には上記第2電気・機械変換素子が配置され、それと
は反対側には上記受光部及び上記対物レンズが配置され
る。
【0026】上記構成により、第1のアクチュエータよ
りも、受光部、対物レンズ及び第2駆動軸が突出するよ
うに構成することができる。
【0027】好ましくは、上記第1保持部材は、少なく
とも2つの第1基準面を有する。上記少なくとも2つの
第1基準面は、光軸方向に延在しかつ互いに交差する少
なくとも2つの平面に、それぞれ含まれる。上記少なく
とも2つの第1基準面に沿って、上記第1駆動軸が移動
する。上記第2保持部材は、少なくとも2つの第2基準
面を有する。上記少なくとも2つの第2基準面は、光軸
方向に延在しかつ互いに交差する少なくとも2つの平面
に、それぞれ含まれる。上記少なくとも2つの第2基準
面に沿って、上記第2駆動軸が移動する
【0028】上記構成によれば、第1駆動軸を第1基準
面に沿って光軸方向に正確に移動させることができる。
また、第2駆動軸を第2基準面に沿って光軸方向に正確
に移動させることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態として一
実施例を図1〜図3に基づいて説明する。
【0030】図1に示すように、画像観察装置10は、
大略、その先端部分において、第1のアクチュエータ2
0でイメージガイド12の先端部12bを繰り出し/繰
り込み可能とし、かつ、第2のアクチュエータ30によ
って対物レンズ40とイメージガイド12の入射端面1
2aとの間の距離を可変とし、イメージガイド12によ
り先端部分から伝送された物体像を、倍率を変えて観察
できるようにしたものである。
【0031】イメージガイド12は、多数のオプティカ
ルファイバーを規則的に配列したものである。例えば、
単繊維径5〜20μm、繊維数が数千〜数万本のオプテ
ィカルファイバーにより構成され、胃カメラ等のファイ
バースコープに用いられている。
【0032】図1に示した例では、マニピュレータ・ア
ーム18に固定されたニードル19の先端19aで対象
物を突き刺したり、付着させることができるようになっ
ている。対物レンズ40は、第1アクチュエータ20及
び第2アクチュエータ30により、ニードル19の先端
19aに対して接離し、これによって、ニードル19の
先端19aに付着した対象物を、像倍率を変えて観察で
きるようになっている。すなわち、光軸13上又はその
近傍に配置された対象物の物体像は、対物レンズ40に
よりイメージガイド12の入射端面12aに結像され、
イメージガイド15の各オプティカルファイバー中を全
反射を繰り返しながら出射端面12cまで伝送され、例
えば拡大レンズ14を介してCCD撮像素子16により
撮像され、不図示のモニタに表示され、観察することが
できる。
【0033】なお、イメージガイド12の出射端面12
cを、接眼レンズを介して肉眼で観察するようにしても
よい。また、画像観察装置10に、外部光源装置からの
光を伝送するライトガイドを組み込み、対象物を照明す
るようにしてもよい。
【0034】マニピュレータ・アーム18は、不図示の
マニピュレータにより、1自由度以上で駆動され、適宜
位置に配置される。マニピュレータ・アーム18は、本
体部18aと、本体部18aから突出したアーム部18
bと、アーム部18bにボルト18dにより固定された
ブロック支持部18cとからなる。本体部18aには、
ニードル19が固定されている。ブロック支持部18c
には、第1アクチュエータ、詳しくは後述する第1ブロ
ック22が、ボルト18eにより固定されている。
【0035】第1アクチュエータ20は、第1ブロック
22と、第1駆動軸24と、第1圧電素子26と、第1
付勢ばね28とを備え、第1圧電素子26により第1駆
動軸24に縦振動を起こすことにより、第1駆動軸24
及び第1圧電素子26を第1ブロック22に対して移動
させるタイプのリニアアクチュエータである。図1は、
第1駆動軸24が、対象物、すなわちニードル19の先
端19a側に、最も繰り出された状態を示している。第
1駆動軸24は、光軸13に沿って平行に駆動されるよ
うになっている。
【0036】図2の端面図に示したように、第1ブロッ
ク22は、大略、直方体ブロックの1つの稜線に沿って
切り欠き案内部23が形成され、断面はL字状である。
切り欠き案内部23は、互いに直角な2つの基準面23
a,23bを有し、第1駆動軸24が摺動自在に配置さ
れるようになっている。
【0037】第1駆動軸24は、2本の丸棒25a,2
5bを平行に配置して一体化したものである。第1駆動
軸24は、例えば、同一寸法形状の2本の丸棒25a,
25bを平面上に載置し、互いに接触した状態で接着す
ることにより、形成する。丸棒25a,25bは、形状
精度が高いものを入手することが容易であるので、第1
駆動軸24を高精度で容易に形成することができる。
【0038】第1駆動軸24は、第1付勢ばね28によ
り付勢され、切り欠き案内部23の基準面23a,23
bに沿って、がたなく、かつ回転することなく、摺動で
きるようになっている。
【0039】詳しくは、図2に示すように、第1付勢ば
ね28は、コ字状に折り曲げられた形状を有し、一端側
28sが第1ブロック22にねじ29で固定される。他
端側は3つに分岐し、向きの異なる第1及び第2の当接
片28a,28bが形成され、第1駆動軸24を押圧す
るようになっている。図1に示すように、2つの第1当
接片28aの間に、1つの第2当接片28bが配置され
ている。図2に示すように、第1当接片28aは、第1
駆動軸24の一方の丸棒25aを、案内面23の両方の
基準面23a,23bに対して略45度の方向に付勢す
る。第2当接片28bは、第1駆動軸24の他方の丸棒
25bを、案内面23の一方の基準面23aに向けて略
垂直方向に付勢する。これにより、第1駆動軸24は、
回転が規制され、かつ、基準面23a,23bに沿っ
て、がたなく摺動することができる。基準面23a,2
3bは互いに交差する面であって、どちらも光軸13に
平行な面であるため、これらの面23a,23bに沿っ
て摺動させる第1駆動軸24は、正確に光軸方向に移動
する。
【0040】第1付勢ばね28の材料、厚さ、形状を適
宜に選択することにより、第1駆動軸24と、第1ブロ
ック22及び第1付勢ばね28との間に、所望の摩擦力
を発生させ、摩擦係合させることができる。
【0041】第1駆動軸24の一端には、第1圧電素子
26が、例えば接着剤により、固定されている。第1圧
電素子26には、例えば薄板を複数積層して印加電圧を
低くした積層型圧電素子を用い、積層方向(すなわち、
伸縮方向)が第1駆動軸24の軸方向と一致するように
固定する。
【0042】第1アクチュエータ20は、非駆動時には
摩擦力により静止状態を保つ。一方、第1圧電素子26
に電圧を印加することにより、摩擦力に抗して駆動する
ことができる。すなわち、第1圧電素子26に、矩形や
鋸歯状などの適宜な電圧波形を印加し、第1圧電素子2
6をその積層方向に伸縮させ、第1駆動軸24に、時間
軸方向に非対称な振動、すなわち向きにより速度が異な
る縦振動を起こす。これによって、第1駆動軸24及び
第1圧電素子26を摩擦力に抗して第1ブロック22に
対して相対的に一方向に移動させ、第1駆動軸24の他
端側(圧電素子26とは反対側)に支持された第2アク
チュエータ30と、それに固定されたイメージガイド1
2の先端部12b及び対物レンズ40とを、一体的に移
動させることができる。逆方向に駆動するときには、第
1圧電素子26に印加する電圧について、矩形波のデュ
ーティ比を変えたり、鋸歯状波を反転すればよい。
【0043】第1アクチュエータ20の駆動力は、第1
圧電素子26に印加する電圧や、第1駆動軸24と第1
ブロック22及び第1付勢ばね28との間の摩擦力によ
り、適宜に設定することができる。
【0044】第2アクチュエータ30は、図1及び図3
に示すように、第1アクチュエータ20と略同様に構成
される。第2アクチュエータ30は、第2ブロック32
と、第2駆動軸34と、第2圧電素子36と、第2付勢
ばね38とを備え、第2圧電素子36により第2駆動軸
34に縦振動を起こして、第2駆動軸34及び第2圧電
素子36を第2ブロック32対して移動させるタイプの
リニアアクチュエータである。図1は、第2駆動軸34
が、対象物、すなわちニードル19の先端19a側に、
最も繰り出された状態を示している。第2駆動軸34
は、光軸13に沿って平行に駆動されるようになってい
る。
【0045】第2ブロック32は、図3の端面図に示し
たように、互いに平行に延在する、直線状の溝部32a
と、断面が鍵穴状の貫通穴32bと、切り欠き案内部3
3とが形成されている。
【0046】溝部32aには、第1駆動軸24の他端側
(第1圧電素子26とは反対側)が挿入され、固定され
る。貫通穴32bには、イメージガイド12の先端部1
2bが挿通され、固定される。
【0047】切り欠き案内部33は、第1のアクチュエ
ータ20と同様に、2つの基準面33a,33bを有
し、第2駆動軸34が摺動自在に配置される。第2駆動
軸34は、第1駆動軸24と同様に、2本の丸棒35
a,35bを平行に配置して一体化したものであり、第
2付勢ばね38に付勢され、切り欠き案内部33の2つ
の基準面33a,33bに沿って、がたなく、かつ回転
することなく、摺動できるようになっている。基準面3
3a,33bは互いに交差する面であって、どちらも光
軸13に平行な面であるため、これらの面33a,33
bに沿って摺動させる第2駆動軸34は、正確に光軸方
向に移動する。
【0048】すなわち、第2付勢ばね38は、第1付勢
ばね28と同様に構成され、大略コ字状に折り曲げられ
た形状を有し、一端側38sがねじ39により第2ブロ
ック32に固定され、他端側には、2つの第1当接片3
8aと、その間に配置された第2当接片38bとが、形
成されている。第1当接片38aは、第2駆動軸34の
一方の丸棒35aを、切り欠き案内部33の2つの基準
面33a,33bに対して略45度の方向に付勢し、第
2当接片35bは、第2駆動軸34の他方の丸棒35b
を切り欠き案内部33の一方の基準面33aに対して略
垂直方向に付勢する。
【0049】第2駆動軸34の一端には、第2圧電素子
36が固定されている。第2駆動軸34の他端側には、
球形状の対物レンズ40が接着されている。図3に示す
ように、光軸13の方向から見たとき、イメージガイド
12の中心軸と対物レンズ40の中心とが一致するよう
になっている。
【0050】対物レンズ40は、第2駆動軸34の2つ
の丸棒35a,35bのそれぞれの外周面に接した状態
で、例えば接着することにより、固定することができ
る。丸棒35a,35bは、形状精度が高いものを入手
することが容易であるので、第2駆動軸34を高精度で
容易に形成することができる。球形状の対物レンズ40
は方向性がないので、組み立て時に取り付け方向を間違
うことがない。したがって、対物レンズ40を、簡単な
作業で高精度に位置決めすることができる。また、丸棒
35a,35bや球形状の対物レンズ40は、高精度で
も比較的安価である。
【0051】なお、球形状の対物レンズ40に代え、外
周面が円筒形状の対物レンズを用い、円筒形状の外周面
が第2駆動軸34の2本の丸棒35a,35bのそれぞ
れの外周面と接する状態で固定してもよい。また、対物
レンズは、2本の丸棒35a,35bのそれぞれの外周
面と接する部分及びその周辺部分が球面や円筒面であれ
ば容易に位置決めできるので、必ずしも外形が完全な球
面や円筒面である必要はなく、球面や円筒面を部分的に
カットした形状であってもよい。
【0052】第2アクチュエータ30は、第1アクチュ
エータ20と同様に、駆動することができる。すなわ
ち、第2圧電素子36に適宜な電圧波形を印加すること
により、第2駆動軸34に縦振動を起こし、第2ブロッ
ク32に対して第2駆動軸34及び第2圧電素子36を
移動させ、イメージガイド12の入射端面12aと対物
レンズ40との間の距離を変え、像倍率を変更すること
ができる。
【0053】図3に示したように、第1アクチュエータ
20と第2アクチュエータ30とは、互いに重なり合う
ようになっている。例えば、第2アクチュエータ30の
第2ブロック32は、第1アクチュエータ20の第1ブ
ロック22、第1圧電素子26、第1付勢ばね28の一
部と重なっている。このような構成によって、画像観察
装置10の先端部分の光軸直角方向寸法を小さくするこ
とができる。
【0054】また、対象物、すなわち、ニードル19の
先端19a側に接近する対物レンズ40及びイメージガ
イド12の入射端面12aは、第2アクチュエータ30
よりも突出している。これにより、対象物の周囲の空間
内において画像観察装置10が占める体積をできるだけ
小さくし、対象物に対して操作したり照明したりする際
に、画像観察装置10が障害とならないようにすること
ができる。
【0055】次に、画像観察装置10の第1アクチュエ
ータ20及び第2アクチュエータ30を初期状態から駆
動する場合の動作を説明する。
【0056】初期状態において、対物レンズ40はイメ
ージガイド12の入射端面12aに接し、像倍率は最小
となる。マニピュレータを操作して、対物レンズ40が
対象物2に所定距離まで接近するようにする。このと
き、光軸13上又はその近傍に対象物(図示せず)が配
置されるようにする。
【0057】次に、第1アクチュエータ20を駆動し、
対物レンズ40を対象物2に対して接離させて、フォー
カス調整を行う。
【0058】像倍率を大きくしたい場合には、まず、第
2アクチュエータ30を駆動し、対物レンズ40をイメ
ージガイド12の入射端面12aから遠ざける。これに
より、物体像がぼけるので、次に、第1アクチュエータ
20を駆動し、フォーカス調整を行う。例えばモニタで
物体像を観察しながら第1アクチュエータ20を駆動
し、対物レンズ40とイメージガイド12の入射端面1
2aとの間の距離を保ったまま、第2アクチュエータ3
0とともに対物レンズ40及びイメージガイド12の先
端部12aを一体的に移動させ、物体像が合焦する位置
まで繰り出す。これにより、より狭い範囲を拡大して観
察することができる。
【0059】逆に、像倍率を小さくしたい場合には、ま
ず、第2アクチュエータ30を駆動し、対物レンズ40
をイメージガイド12の入射端面12aに近付ける。こ
れにより、物体像がぼけるので、次に、第1アクチュエ
ータ20を駆動し、フォーカス調整を行う。例えばモニ
タで物体像を観察しながら第1アクチュエータ20を駆
動し、対物レンズ40とイメージガイド12の入射端面
12aとの間の距離を保ったまま、第2アクチュエータ
30とともに対物レンズ40及びイメージガイド12の
先端部12bを一体的に移動させ、物体像が合焦する位
置まで繰り込む。これにより、より広い範囲を観察する
ことができる。
【0060】次に、画像観察装置10の具体例を説明す
る。
【0061】有効径が0.4mmのイメージガイド1
2、直径1mmの球形状の対物レンズ40を用いた。第
1駆動軸24と第2駆動軸34には、高強度炭素繊維を
樹脂をマトリックスとして引き抜き成形した外径が0.
8mmの丸棒25a,25b,35a,35bを用い
た。第1駆動軸24の長さは20mm、第2駆動軸34
の長さは15mmとした。また、第1付勢ばね24と第
2付勢ばね34の板厚や、第1ブロック22と第2ブロ
ック32の長さを変えるなどして、負荷が大きい第1ア
クチュエータ20の駆動力を大きくし、負荷が小さい第
2アクチュエータ30の駆動力を小さくした。また、第
1アクチュエータ20と第2アクチュエータ30の駆動
周波数は、一方の駆動によって他方が共振して誤作動し
ないように選択した。例えば、第1アクチュエータ20
は137kHzで駆動し、第2アクチュエータ30は1
50kHzで駆動した。対物レンズ40とイメージガイ
ド12の入射端面12aとの間の距離を0〜0.4mm
の範囲で変更し、対物レンズ40を対象物に5mm〜
0.5mmまで接近させることにより、像倍率を約10
倍変化させることができた。第1アクチュエータ20及
び第2アクチュエータ30は微細に駆動できるので、対
物レンズ40を高精度に位置決めでき、したがって、容
易に焦点を合わせることができた。
【0062】以上説明したように、画像観察装置10
は、第1のアクチュエータ20によりイメージガイド1
2の先端部12bや対物レンズ40等を部分的に駆動し
て、容易に焦点を調整することができる。第2アクチュ
エータ30を駆動し、対物レンズ40とイメージガイド
12の入射端面12aとの間の距離を変えることにより
像倍率を変更可能であり、複数のレンズ群を移動するズ
ームレンズ機構と比べ、構成が簡単で、小型化が容易で
ある。
【0063】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、その他種々の態様で実施可能である。
【0064】例えば、イメージガイド12の代わりに、
対物レンズ40で結像された物体像を撮像素子で直接検
出するようにしてもよい。この場合、撮像素子は、第2
アクチュエータ30の第2ブロック32で固定又は支持
すればよい。
【0065】また、対物レンズの代わりに、受光部(イ
メージガイドの入射端面や撮像素子など)を第2アクチ
ュエータによって移動するようにしてもよい。
【0066】また、第1及び第2のアクチュエータの何
れか一方又は両方は、上記実施例とは異なるタイプのア
クチュエータであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の画像観察装置の構成図で
ある。
【図2】 図1の線II−IIに沿って見た第1アクチュエ
ータの端面図である。
【図3】 図1の線III−IIIに沿って見た第2アクチュ
エータの端面図である。
【符号の説明】
10 画像観察装置 12 イメージガイド 12a 入射端面(受光部) 13 光軸 18 マニピュレータ・アーム(ベース部材) 20 第1のアクチュエータ 22 第1ブロック(第1保持部材) 23a,23b 基準面(第1基準面) 24 第1駆動軸 26 第1圧電素子(第1電気・機械変換素子) 30 第2のアクチュエータ 32 第2ブロック(第2保持部材) 33a,33b 基準面(第2基準面) 34 第2駆動軸 35a,35b 丸棒 36 第2圧電素子(第2電気・機械変換素子) 40 対物レンズ
フロントページの続き Fターム(参考) 2H040 BA03 BA05 CA23 DA42 2H044 DA01 DA02 DB04 DC01 DC04 DD01 4C061 FF40 JJ06 RR06

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズと、 上記対物レンズにより収束する光束を受光する受光部
    と、 ベース部材に対して上記受光部及び上記対物レンズを光
    軸方向に一体的に移動させ、焦点を調節することができ
    る第1のアクチュエータと、 上記受光部と上記対物レンズとの一方を他方に対して光
    軸方向に移動させ、像倍率を変更することができる第2
    のアクチュエータとを備えたことを特徴とする、画像観
    察装置。
  2. 【請求項2】 上記第1のアクチュエータは、光軸と平
    行な方向に延在する第1駆動軸と、上記第1駆動軸の一
    端に固定された第1電気・機械変換素子と、上記第1駆
    動軸に摩擦係合し、上記ベース部材に固定された第1保
    持部材とを含み、上記第1電気・機械変換素子の振動に
    より上記第1駆動軸に縦振動を発生させることにより、
    上記第1保持部材に対して上記第1駆動軸を移動させる
    ことができるアクチュエータであり、 上記第2のアクチュエータは、光軸と平行な方向に延在
    する第2駆動軸と、上記第2駆動軸の一端に固定された
    第2電気・機械変換素子と、上記第2駆動軸に摩擦係合
    し、上記第1駆動軸に固定された第2保持部材とを含
    み、上記第2電気・機械変換素子の振動により上記第2
    駆動軸に縦振動を発生させることにより、上記第2保持
    部材に対して上記第2駆動軸を移動させることができる
    アクチュエータであり、 上記受光部は、上記第2保持部材に支持され、 上記対物レンズは、上記第2駆動軸に支持されたことを
    特徴とする、請求項1記載の画像観察装置。
  3. 【請求項3】 上記第2駆動軸は、2本の丸棒を互いに
    平行に配置して一体化したものであり、 上記対物レンズの光軸直角方向断面は、上記2本の丸棒
    の外周面に接する円弧状の外形を含むことを特徴とす
    る、請求項2記載の画像観察装置。
  4. 【請求項4】 上記対物レンズは球形状のレンズである
    ことを特徴とする、請求項3記載の画像観察装置。
  5. 【請求項5】 上記第1のアクチュエータと上記第2の
    アクチュエータは、光軸方向から見たときに、少なくと
    も一部分が互いに重なり合うように配置されたことを特
    徴とする、請求項1記載の画像観察装置。
  6. 【請求項6】 上記受光部及び上記対物レンズは、上記
    第2のアクチュエータより対象物側に突出して配置され
    たことを特徴とする、請求項1記載の画像観察装置。
  7. 【請求項7】 上記第2保持部材は、上記第1駆動軸の
    他端又はその近傍に固定され、 上記第2駆動軸は、上記第2保持部材に関して両側に延
    在し、上記第2保持部材に関して上記第1電気・機械変
    換素子と同じ側には上記第2電気・機械変換素子が配置
    され、それとは反対側には上記受光部及び上記対物レン
    ズが配置されたことを特徴とする、請求項2記載の画像
    観察装置。
  8. 【請求項8】 上記第1保持部材は、光軸方向に延在し
    かつ互いに交差する少なくとも2つの平面にそれぞれ含
    まれる少なくとも2つの第1基準面を有し、該少なくと
    も2つの第1基準面に沿って上記第1駆動軸が移動し、 上記第2保持部材は、光軸方向に延在しかつ互いに交差
    する少なくとも2つの平面にそれぞれ含まれる少なくと
    も2つの第2基準面を有し、該少なくとも2つの第2基
    準面に沿って上記第2駆動軸が移動することを特徴とす
    る、請求項2記載の画像観察装置。
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