JP2003130609A - マッハツェンダ干渉計光センサ - Google Patents
マッハツェンダ干渉計光センサInfo
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- JP2003130609A JP2003130609A JP2001329721A JP2001329721A JP2003130609A JP 2003130609 A JP2003130609 A JP 2003130609A JP 2001329721 A JP2001329721 A JP 2001329721A JP 2001329721 A JP2001329721 A JP 2001329721A JP 2003130609 A JP2003130609 A JP 2003130609A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 温度変化に対して安定で、しかも構成が簡素
なマッハツェンダ干渉計光センサを提供する。 【解決手段】 光源1と、その光源1からの光を2つの
光経路a,bに分岐して再度結合させるマッハツェンダ
干渉計と、その出力光を電気信号に変換する受光器7
と、一方の光経路bにおいて検出対象の物理量に応じた
交流位相変化を通過光に与える物理量検出媒質4と、一
方の光経路aにおいて位相変化の周期が一定で位相変化
の振幅が一定の位相掃引を通過光に与える位相変調器8
と、前記受光器7の出力信号から前記物理量に依存する
振幅を持つ交流成分を分離検出する検波器9と、この検
波器9の出力信号の前記位相掃引周期における最大値を
検出する最大値検出器10とを備えた。
なマッハツェンダ干渉計光センサを提供する。 【解決手段】 光源1と、その光源1からの光を2つの
光経路a,bに分岐して再度結合させるマッハツェンダ
干渉計と、その出力光を電気信号に変換する受光器7
と、一方の光経路bにおいて検出対象の物理量に応じた
交流位相変化を通過光に与える物理量検出媒質4と、一
方の光経路aにおいて位相変化の周期が一定で位相変化
の振幅が一定の位相掃引を通過光に与える位相変調器8
と、前記受光器7の出力信号から前記物理量に依存する
振幅を持つ交流成分を分離検出する検波器9と、この検
波器9の出力信号の前記位相掃引周期における最大値を
検出する最大値検出器10とを備えた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マッハツェンダ干
渉計を利用して物理量を検出するマッハツェンダ干渉計
光センサに係り、特に、温度変化に対して安定で、しか
も構成が簡素なマッハツェンダ干渉計光センサに関する
ものである。
渉計を利用して物理量を検出するマッハツェンダ干渉計
光センサに係り、特に、温度変化に対して安定で、しか
も構成が簡素なマッハツェンダ干渉計光センサに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】マッハツェンダ(Mach-Zehnder)干渉計
は、一つの光源からの光を2つの光経路に分岐させ、再
び結合させた光学系を指し、2つの光経路間の光路長差
に応じた光強度信号を出力するものである。ここでいう
光路長とは、光経路中を通過する光が感じる光経路の長
さのことであり、一般には、物理的な光経路(パスとも
いう)の長さLと光経路の屈折率nとの積の経路積分で
表される。光経路通過後の光の位相は光路長に応じた位
相遅れを持つため、以下では、光路長を光経路通過後の
光位相と言い換えて使用することもある。例えば、「マ
ッハツェンダ干渉計の光経路間の光路長差が1波長」と
いう記述と、「マッハツェンダ干渉計の光経路間の光位
相差が2π[rad]」という記述とは同義である。
は、一つの光源からの光を2つの光経路に分岐させ、再
び結合させた光学系を指し、2つの光経路間の光路長差
に応じた光強度信号を出力するものである。ここでいう
光路長とは、光経路中を通過する光が感じる光経路の長
さのことであり、一般には、物理的な光経路(パスとも
いう)の長さLと光経路の屈折率nとの積の経路積分で
表される。光経路通過後の光の位相は光路長に応じた位
相遅れを持つため、以下では、光路長を光経路通過後の
光位相と言い換えて使用することもある。例えば、「マ
ッハツェンダ干渉計の光経路間の光路長差が1波長」と
いう記述と、「マッハツェンダ干渉計の光経路間の光位
相差が2π[rad]」という記述とは同義である。
【0003】このマッハツェンダ干渉計の光経路中に、
検出対象の物理量に応じた光位相変化を通過光に与える
ことのできる物理量検出媒質を挿入すれば、そのマッハ
ツェンダ干渉計は物理量検出媒質によって与えられる光
位相変化に応じた光強度を出力するため、任意の物理量
を検出する物理量検出センサとして使用できる。以下で
は、このような物理量検出センサをマッハツェンダ干渉
計光センサと呼ぶ。また、このマッハツェンダ干渉計に
信号処理回路や制御回路を付け加えたものも同じくマッ
ハツェンダ干渉計光センサと呼ぶ。
検出対象の物理量に応じた光位相変化を通過光に与える
ことのできる物理量検出媒質を挿入すれば、そのマッハ
ツェンダ干渉計は物理量検出媒質によって与えられる光
位相変化に応じた光強度を出力するため、任意の物理量
を検出する物理量検出センサとして使用できる。以下で
は、このような物理量検出センサをマッハツェンダ干渉
計光センサと呼ぶ。また、このマッハツェンダ干渉計に
信号処理回路や制御回路を付け加えたものも同じくマッ
ハツェンダ干渉計光センサと呼ぶ。
【0004】以下、従来のマッハツェンダ干渉計光セン
サについて説明する。
サについて説明する。
【0005】図11に示した従来のマッハツェンダ干渉
計光センサは、光源51、ビームスプリッタ2、6、ミ
ラー3、5、物理量検出媒質4、受光器7、交流電源1
1、検波器9からなる。光源51から出力される光は、
ビームスプリッタ2により2本の光経路a,bに分岐さ
れる。ビームスプリッタ入力時の光の電場が(1)式で
与えられるとする。
計光センサは、光源51、ビームスプリッタ2、6、ミ
ラー3、5、物理量検出媒質4、受光器7、交流電源1
1、検波器9からなる。光源51から出力される光は、
ビームスプリッタ2により2本の光経路a,bに分岐さ
れる。ビームスプリッタ入力時の光の電場が(1)式で
与えられるとする。
【0006】
【数1】
【0007】光経路bには物理量検出媒質4が挿入され
ている。物理量検出媒質4には交流電源から交流電源1
1から角周波数ωsの正弦波電気信号が供給され、これ
によって物理量検出媒質4を通過する光には検出対象の
物理量x(t)に比例する振幅を持ち、角周波数がωS
の交流光位相変化φS が与えられるものとする。以下で
は、この交流光位相変化φS が正弦波である場合を例に
とって説明する。この場合、交流光位相変化φS は、
(2)式、(3)式で表される。
ている。物理量検出媒質4には交流電源から交流電源1
1から角周波数ωsの正弦波電気信号が供給され、これ
によって物理量検出媒質4を通過する光には検出対象の
物理量x(t)に比例する振幅を持ち、角周波数がωS
の交流光位相変化φS が与えられるものとする。以下で
は、この交流光位相変化φS が正弦波である場合を例に
とって説明する。この場合、交流光位相変化φS は、
(2)式、(3)式で表される。
【0008】
【数2】
【0009】光経路a,bを通過した光は、ビームスプ
リッタ6により合波され、受光器7に入力される。受光
器7の出力信号強度VPDは(4)式で与えられる。本式
の参考文献は、FIBRE OPTIC SENSORS,p271-p278,ISBN0-
471-83007-0 である。
リッタ6により合波され、受光器7に入力される。受光
器7の出力信号強度VPDは(4)式で与えられる。本式
の参考文献は、FIBRE OPTIC SENSORS,p271-p278,ISBN0-
471-83007-0 である。
【0010】
【数3】
【0011】ただし、ここで、光源51のコヒーレント
長は2つの光経路間の光路長差Lb−La に対し十分長
いことを仮定する。この場合、可視度Visはパス間光
路長差には依存しない。また、合波する2つの光の偏光
方向の関係は時間的に変化しないことも仮定している。
長は2つの光経路間の光路長差Lb−La に対し十分長
いことを仮定する。この場合、可視度Visはパス間光
路長差には依存しない。また、合波する2つの光の偏光
方向の関係は時間的に変化しないことも仮定している。
【0012】ここで、αa 、αb は、マッハツェンダ干
渉計の光経路a、bの光強度損失、k1 、k2 はビーム
スプリッタ2、6の光強度分岐比、La 、Lb は光経路
a、bの光路長である。εは受光器7の光電変換効率を
表す。
渉計の光経路a、bの光強度損失、k1 、k2 はビーム
スプリッタ2、6の光強度分岐比、La 、Lb は光経路
a、bの光路長である。εは受光器7の光電変換効率を
表す。
【0013】検波器9は、(4)式で表される受光器7
の出力信号強度VPDのうちに含まれる角周波数ωS に関
わる成分を分離検出し、その成分の振幅に比例した信号
Vrを出力する。このような機能を持つものとしては同
期検波器(ロックインアンプ)が知られている。一般
に、同期検波器には検出したい信号周波数の同期信号が
必要になるので、交流電源11から同期信号が供給され
る。
の出力信号強度VPDのうちに含まれる角周波数ωS に関
わる成分を分離検出し、その成分の振幅に比例した信号
Vrを出力する。このような機能を持つものとしては同
期検波器(ロックインアンプ)が知られている。一般
に、同期検波器には検出したい信号周波数の同期信号が
必要になるので、交流電源11から同期信号が供給され
る。
【0014】検波器9の出力信号Vr は、(8)式で表
される。
される。
【0015】
【数4】
【0016】(8)式において、GS は検波器9のゲイ
ンである。
ンである。
【0017】(8)式で表される信号Vr がマッハツェ
ンダ干渉計光センサの出力信号となる。よって、検波器
9の出力信号Vr は、検出対象の物理量x(t)にのみ
依存するのが望ましい。しかし、実環境下において、わ
ずかな温度変化がマッハツェンダ干渉計に加わると、2
つの経路間の位相差Δφ(t)は容易に2π程度変化す
る。この場合、sin(Δφ(t))が−1から1まで
変化し、検波器9の出力信号Vr は非常に不安定とな
る。この位相差Δφ(t)の変化によって出力信号Vr
が不安定となる現象は、フェージング現象と呼ばれ、実
環境下においてマッハツェンダ干渉計を使用する際の大
きな障害となっていた。
ンダ干渉計光センサの出力信号となる。よって、検波器
9の出力信号Vr は、検出対象の物理量x(t)にのみ
依存するのが望ましい。しかし、実環境下において、わ
ずかな温度変化がマッハツェンダ干渉計に加わると、2
つの経路間の位相差Δφ(t)は容易に2π程度変化す
る。この場合、sin(Δφ(t))が−1から1まで
変化し、検波器9の出力信号Vr は非常に不安定とな
る。この位相差Δφ(t)の変化によって出力信号Vr
が不安定となる現象は、フェージング現象と呼ばれ、実
環境下においてマッハツェンダ干渉計を使用する際の大
きな障害となっていた。
【0018】このフェージング問題を解決する従来方式
としては、例えば、特願平10−120933号に記載
されている方式がある。図12に、この方式に基づくマ
ッハツェンダ干渉計光センサを示す。
としては、例えば、特願平10−120933号に記載
されている方式がある。図12に、この方式に基づくマ
ッハツェンダ干渉計光センサを示す。
【0019】このマッハツェンダ干渉計光センサは、図
11に示した構成に加えて、信号の振幅が一定で信号の
周波数が一定な基準交流位相変調信号を光経路bの通過
光に与える位相変調器52、その位相変調器52を駆動
する電源53、基準交流位相変調信号を受光器の出力信
号から分離検出する検波器56、その検波器56の出力
からフィードバック位相を計算する演算器57、そのフ
ィードバック位相で制御される電源55、電源55によ
り駆動されてフィードバック位相変化を光経路aの通過
光に与えるための位相変調器54が設けられている。こ
れによって位相差Δφ(t)が一定となるようフィード
バック制御をかけることができる。
11に示した構成に加えて、信号の振幅が一定で信号の
周波数が一定な基準交流位相変調信号を光経路bの通過
光に与える位相変調器52、その位相変調器52を駆動
する電源53、基準交流位相変調信号を受光器の出力信
号から分離検出する検波器56、その検波器56の出力
からフィードバック位相を計算する演算器57、そのフ
ィードバック位相で制御される電源55、電源55によ
り駆動されてフィードバック位相変化を光経路aの通過
光に与えるための位相変調器54が設けられている。こ
れによって位相差Δφ(t)が一定となるようフィード
バック制御をかけることができる。
【0020】このマッハツェンダ干渉計光センサにおい
て、例えば、Δφ(t)=π/2=一定となるようフィ
ードバック制御をかけた場合、マッハツェンダ干渉計の
出力信号(検波器9の出力信号Vr )は(9)式で表さ
れる。
て、例えば、Δφ(t)=π/2=一定となるようフィ
ードバック制御をかけた場合、マッハツェンダ干渉計の
出力信号(検波器9の出力信号Vr )は(9)式で表さ
れる。
【0021】
【数5】
【0022】(9)式から分かるようにマッハツェンダ
干渉計の出力信号Vr の表式には位相差Δφ(t)が含
まれていない。そのため、マッハツェンダ干渉計光セン
サを位相差Δφ(t)が時間的に変動する環境で使用し
ても、安定した出力が得られることになる。
干渉計の出力信号Vr の表式には位相差Δφ(t)が含
まれていない。そのため、マッハツェンダ干渉計光セン
サを位相差Δφ(t)が時間的に変動する環境で使用し
ても、安定した出力が得られることになる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】図11の従来構成で
は、温度変動などの環境変化に伴いマッハツェンダ干渉
計の2経路間の光位相差が変動し、それによってマッハ
ツェンダ干渉計光センサの出力が不安定になる問題があ
る。
は、温度変動などの環境変化に伴いマッハツェンダ干渉
計の2経路間の光位相差が変動し、それによってマッハ
ツェンダ干渉計光センサの出力が不安定になる問題があ
る。
【0024】図12の従来構成では、2経路間の光位相
差を固定しセンサ出力を安定させているが、そのために
位相変調器52、電源53、検波器56、演算器57、
電源55、位相変調器54が必要になり、安価に作成で
きないという問題がある。
差を固定しセンサ出力を安定させているが、そのために
位相変調器52、電源53、検波器56、演算器57、
電源55、位相変調器54が必要になり、安価に作成で
きないという問題がある。
【0025】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、温度変化に対して安定で、しかも構成が簡素なマッ
ハツェンダ干渉計光センサを提供することにある。
し、温度変化に対して安定で、しかも構成が簡素なマッ
ハツェンダ干渉計光センサを提供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、光源と、その光源からの光を2つの光経路
に分岐して再度結合させるマッハツェンダ干渉計と、そ
の出力光を電気信号に変換する受光器と、一方の光経路
において検出対象の物理量に応じた交流位相変化を通過
光に与える物理量検出媒質と、一方の光経路において位
相変化の周期が一定で位相変化の振幅が一定の位相掃引
を通過光に与える位相変調器と、前記受光器の出力信号
から前記物理量に依存する振幅を持つ交流成分を分離検
出する検波器と、この検波器の出力信号の前記位相掃引
周期における最大値を検出する最大値検出器とを備えた
ものである。
に本発明は、光源と、その光源からの光を2つの光経路
に分岐して再度結合させるマッハツェンダ干渉計と、そ
の出力光を電気信号に変換する受光器と、一方の光経路
において検出対象の物理量に応じた交流位相変化を通過
光に与える物理量検出媒質と、一方の光経路において位
相変化の周期が一定で位相変化の振幅が一定の位相掃引
を通過光に与える位相変調器と、前記受光器の出力信号
から前記物理量に依存する振幅を持つ交流成分を分離検
出する検波器と、この検波器の出力信号の前記位相掃引
周期における最大値を検出する最大値検出器とを備えた
ものである。
【0027】また、波長変化の振幅が一定で波長変化の
周期が一定の波長掃引を行う波長可変光源と、その波長
可変光源からの光を2つの光経路に分岐して再度結合さ
せるマッハツェンダ干渉計と、その出力光を電気信号に
変換する受光器と、一方の光経路において検出対象の物
理量に応じた交流位相変化を通過光に与える物理量検出
媒質と、前記受光器の出力信号から前記物理量に依存す
る振幅を持つ交流成分を分離検出する検波器と、この検
波器の出力信号の前記波長掃引周期における最大値を検
出する最大値検出器とを備えたものである。
周期が一定の波長掃引を行う波長可変光源と、その波長
可変光源からの光を2つの光経路に分岐して再度結合さ
せるマッハツェンダ干渉計と、その出力光を電気信号に
変換する受光器と、一方の光経路において検出対象の物
理量に応じた交流位相変化を通過光に与える物理量検出
媒質と、前記受光器の出力信号から前記物理量に依存す
る振幅を持つ交流成分を分離検出する検波器と、この検
波器の出力信号の前記波長掃引周期における最大値を検
出する最大値検出器とを備えたものである。
【0028】前記光経路が光ファイバにより構成されて
もよい。
もよい。
【0029】前記光経路がシリコン基板又はガラス基板
上に形成された光導波路により構成されてもよい。
上に形成された光導波路により構成されてもよい。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
図面に基づいて詳述する。
図面に基づいて詳述する。
【0031】図1に示されるように、本発明の第一の実
施形態のマッハツェンダ干渉計光センサは、光源1と、
ビームスプリッタ2、6、ミラー3、5からなるマッハ
ツェンダ干渉計と、マッハツェンダ干渉計からの出力光
を電気信号に変換する受光器7と、光経路bにおいて検
出対象の物理量に応じた交流位相変化を通過光に与える
物理量検出媒質4と、物理量検出媒質4に角周波数ωS
の正弦波電気信号を供給する媒質用交流電源11と、光
経路aにおいて位相変化の周期が一定で位相変化の振幅
が一定の位相掃引を通過光に与える位相変調器8と、位
相変調器8を駆動する位相変調用交流電源12と、受光
器7の出力信号から前記物理量に依存する振幅を持つ交
流成分を分離検出し、その振幅に比例した信号を出力す
る検波器9と、この検波器9の出力信号の前記位相掃引
周期における最大値を検出し、その最大値に比例した信
号を出力する最大値検出器10とから構成されている。
施形態のマッハツェンダ干渉計光センサは、光源1と、
ビームスプリッタ2、6、ミラー3、5からなるマッハ
ツェンダ干渉計と、マッハツェンダ干渉計からの出力光
を電気信号に変換する受光器7と、光経路bにおいて検
出対象の物理量に応じた交流位相変化を通過光に与える
物理量検出媒質4と、物理量検出媒質4に角周波数ωS
の正弦波電気信号を供給する媒質用交流電源11と、光
経路aにおいて位相変化の周期が一定で位相変化の振幅
が一定の位相掃引を通過光に与える位相変調器8と、位
相変調器8を駆動する位相変調用交流電源12と、受光
器7の出力信号から前記物理量に依存する振幅を持つ交
流成分を分離検出し、その振幅に比例した信号を出力す
る検波器9と、この検波器9の出力信号の前記位相掃引
周期における最大値を検出し、その最大値に比例した信
号を出力する最大値検出器10とから構成されている。
【0032】光源1から出力される光は、ビームスプリ
ッタ2により2本の光経路a,bに分岐される。ビーム
スプリッタ入力時の光の電場が(19)式で与えられる
とする。
ッタ2により2本の光経路a,bに分岐される。ビーム
スプリッタ入力時の光の電場が(19)式で与えられる
とする。
【0033】
【数6】
【0034】光経路bには、検出対象の物理量に応じた
光位相変化を通過光に与える物理量検出媒質4が挿入さ
れている。物理量検出媒質4には媒質用交流電源11か
ら角周波数ωS の正弦波電気信号が供給され、これによ
って物理量検出媒質4を通過する光には検出対象の物理
量x(t)に比例する振幅を持ち、角周波数がωS の交
流光位相変化φS が与えられるものとする。以下では、
この交流光位相変化φ S が正弦波である場合を例にとっ
て説明する。この場合、交流光位相変化φS は、(2
0)式、(21)式で表される。
光位相変化を通過光に与える物理量検出媒質4が挿入さ
れている。物理量検出媒質4には媒質用交流電源11か
ら角周波数ωS の正弦波電気信号が供給され、これによ
って物理量検出媒質4を通過する光には検出対象の物理
量x(t)に比例する振幅を持ち、角周波数がωS の交
流光位相変化φS が与えられるものとする。以下では、
この交流光位相変化φ S が正弦波である場合を例にとっ
て説明する。この場合、交流光位相変化φS は、(2
0)式、(21)式で表される。
【0035】
【数7】
【0036】一方、光経路aには位相変調器8が挿入さ
れている。尚、位相変調器8は光経路bに挿入してもよ
い。位相変調器8は、位相変調用交流電源12からの印
加電気信号に応じた光位相変化(位相掃引)φ
scan(t)を通過光に与えるものである。ここで、光位
相変化φscan(t)は、位相掃引振幅φscan A 及び位相
掃引周期Tscanで定められる。位相掃引振幅φscan A
は、使用環境条件変化によるマッハツェンダ干渉計の2
経路間光位相差Δφ(t)の変化速度によって決定され
る。光位相差Δφ(t)は、(22)式で表される。
れている。尚、位相変調器8は光経路bに挿入してもよ
い。位相変調器8は、位相変調用交流電源12からの印
加電気信号に応じた光位相変化(位相掃引)φ
scan(t)を通過光に与えるものである。ここで、光位
相変化φscan(t)は、位相掃引振幅φscan A 及び位相
掃引周期Tscanで定められる。位相掃引振幅φscan A
は、使用環境条件変化によるマッハツェンダ干渉計の2
経路間光位相差Δφ(t)の変化速度によって決定され
る。光位相差Δφ(t)は、(22)式で表される。
【0037】
【数8】
【0038】ここで、La 、Lb は光経路a、bの光路
長、λは光波長である。
長、λは光波長である。
【0039】使用環境下における位相掃引周期Tscanの
期間中での2経路間の光位相差Δφ(t)の変化量の最
大値がΔφmax である場合、位相掃引振幅φscan A は必
要条件式である(23)式を満たすものとする。
期間中での2経路間の光位相差Δφ(t)の変化量の最
大値がΔφmax である場合、位相掃引振幅φscan A は必
要条件式である(23)式を満たすものとする。
【0040】
【数9】
【0041】(23)式が満たされる場合、2経路間の
光位相差Δφ(t)が位相掃引周期Tscanの期間中に2
π以上変化することが保証される。
光位相差Δφ(t)が位相掃引周期Tscanの期間中に2
π以上変化することが保証される。
【0042】光経路a,bを通過した光は、ビームスプ
リッタ6により合波され、受光器7に入力される。受光
器7の出力信号強度VPDは(24)式で与えられる。
リッタ6により合波され、受光器7に入力される。受光
器7の出力信号強度VPDは(24)式で与えられる。
【0043】
【数10】
【0044】ただし、ここで、光源1のコヒーレント長
は2つの光経路間の光路長差Lb −La に対し十分長い
ことを仮定する。この場合、可視度Visはパス間光路
長差には依存しない。また、合波する2つの光の偏光方
向の関係は時間的に変化しないことも仮定している。
は2つの光経路間の光路長差Lb −La に対し十分長い
ことを仮定する。この場合、可視度Visはパス間光路
長差には依存しない。また、合波する2つの光の偏光方
向の関係は時間的に変化しないことも仮定している。
【0045】ここで、αa 、αb は、マッハツェンダ干
渉計の光経路a、bの光強度損失、k1 、k2 はビーム
スプリッタ2、6の光強度分岐比、La 、Lb は光経路
a、bの光路長である。εは受光器7の光電変換効率を
表す。
渉計の光経路a、bの光強度損失、k1 、k2 はビーム
スプリッタ2、6の光強度分岐比、La 、Lb は光経路
a、bの光路長である。εは受光器7の光電変換効率を
表す。
【0046】検波器9は、(24)式で表される受光器
7の出力信号強度VPDのうちに含まれる角周波数ωs に
関わる成分を分離検出し、その成分の振幅に比例した信
号V r を出力する。このような機能を持つものとしては
同期検波器(ロックインアンプ)が知られている。一般
に、同期検波器には検出したい信号周波数の同期信号が
必要になるので、交流電源11から同期信号が供給され
る。
7の出力信号強度VPDのうちに含まれる角周波数ωs に
関わる成分を分離検出し、その成分の振幅に比例した信
号V r を出力する。このような機能を持つものとしては
同期検波器(ロックインアンプ)が知られている。一般
に、同期検波器には検出したい信号周波数の同期信号が
必要になるので、交流電源11から同期信号が供給され
る。
【0047】検波器9の出力信号Vr は、(27)式で
表される。
表される。
【0048】
【数11】
【0049】(27)式において、GS は検波器9のゲ
インである。この(27)式で表される出力信号Vr を
得るには、光位相差Δφ(t)及び光位相変化φ
scan(t)の変動周期が2π/ωS よりも大きいことが
必要条件となる。
インである。この(27)式で表される出力信号Vr を
得るには、光位相差Δφ(t)及び光位相変化φ
scan(t)の変動周期が2π/ωS よりも大きいことが
必要条件となる。
【0050】最大値検出器10には、検波器9の出力信
号Vr 及び交流電源12からの同期信号が入力される。
最大値検出器10は、同期信号掃引時間(位相掃引周
期)T scanの期間中での検波器9の出力信号Vr の最大
値を求め、求めた値に比例した信号Vout を出力する。
号Vr 及び交流電源12からの同期信号が入力される。
最大値検出器10は、同期信号掃引時間(位相掃引周
期)T scanの期間中での検波器9の出力信号Vr の最大
値を求め、求めた値に比例した信号Vout を出力する。
【0051】次に、図1のマッハツェンダ干渉計光セン
サに検出対象の物理量x(t)を与えた時の各信号の経
時変化の様子を図2〜図5により説明する。尚、これら
の信号波形は模擬計算によって得たものである。
サに検出対象の物理量x(t)を与えた時の各信号の経
時変化の様子を図2〜図5により説明する。尚、これら
の信号波形は模擬計算によって得たものである。
【0052】図2は、検出対象の物理量x(t)の経時
変化を示す。横軸は時刻を位相掃引周期Tscanで除算し
た規格化時刻、縦軸は物理量x(t)の大きさを表す。
図示のように、物理量x(t)は、規格化時刻0〜約
2.5の間は1、規格化時刻約2.5〜約4の間は0、
規格化時刻約4以降は2の値をとるものとする。
変化を示す。横軸は時刻を位相掃引周期Tscanで除算し
た規格化時刻、縦軸は物理量x(t)の大きさを表す。
図示のように、物理量x(t)は、規格化時刻0〜約
2.5の間は1、規格化時刻約2.5〜約4の間は0、
規格化時刻約4以降は2の値をとるものとする。
【0053】図3は、マッハツェンダ干渉計に生じる経
路間位相差Δφ(t)及び位相変調器8で与えられる位
相掃引φscan(t)の経時変化を示す。横軸は時刻を位
相掃引周期Tscanで除算した規格化時刻、縦軸はπで規
格化した経路間位相差Δφ(t)及び位相掃引φ
scan(t)を表す。図中、細線で示す経路間位相差Δφ
(t)の時間的変動として位相掃引周期Tscanあたり
0.01π[rad]の線形な変動を仮定した。また、
位相掃引φscan(t)は、必要条件式(23)式を満た
すよう、周期2Tscan、振幅2.2πの三角波とした。
路間位相差Δφ(t)及び位相変調器8で与えられる位
相掃引φscan(t)の経時変化を示す。横軸は時刻を位
相掃引周期Tscanで除算した規格化時刻、縦軸はπで規
格化した経路間位相差Δφ(t)及び位相掃引φ
scan(t)を表す。図中、細線で示す経路間位相差Δφ
(t)の時間的変動として位相掃引周期Tscanあたり
0.01π[rad]の線形な変動を仮定した。また、
位相掃引φscan(t)は、必要条件式(23)式を満た
すよう、周期2Tscan、振幅2.2πの三角波とした。
【0054】図4は、このときの検波器9の出力信号V
r の経時変化を示す。横軸は時刻を位相掃引周期Tscan
で除算した規格化時刻、縦軸は出力信号Vr を表す。
尚、この模擬計算では、交流光位相変化φS の振幅φS
A が十分小さく、
r の経時変化を示す。横軸は時刻を位相掃引周期Tscan
で除算した規格化時刻、縦軸は出力信号Vr を表す。
尚、この模擬計算では、交流光位相変化φS の振幅φS
A が十分小さく、
【0055】
【数12】
【0056】と近似できるとして計算を行っている。こ
の場合、(27)式で表される出力信号Vr は、(2
8)式に近似される。
の場合、(27)式で表される出力信号Vr は、(2
8)式に近似される。
【0057】
【数13】
【0058】また、見通しをよくするために、(28)
式における係数2εGS Iinc VisC1 SS =1とし
てグラフに表した。
式における係数2εGS Iinc VisC1 SS =1とし
てグラフに表した。
【0059】この場合、(28)式及び図4に示される
ように、出力信号Vr は、位相掃引周期Tscanの期間中
に正弦波状に変化し、その間の最大値は当該位相掃引周
期T scan期間中の物理量x(t)の最大値に比例するこ
とが分かる。
ように、出力信号Vr は、位相掃引周期Tscanの期間中
に正弦波状に変化し、その間の最大値は当該位相掃引周
期T scan期間中の物理量x(t)の最大値に比例するこ
とが分かる。
【0060】図5は、最大値検出回路10の出力信号V
out の経時変化を示す。横軸は時刻を位相掃引周期T
scanで除算した規格化時刻、縦軸は出力信号Vout の大
きさを表す。但し、この模擬計算では、最大値検出回路
10のサンプリング間隔はTsc an/10とした。最大値
検出回路10は、時刻tから時刻t+Tscanまでの間の
出力信号Vr の最大サンプリング値(図4において黒点
で示した)を時刻t+T scanから時刻t+2Tscanまで
の間出力する機能を持つ。
out の経時変化を示す。横軸は時刻を位相掃引周期T
scanで除算した規格化時刻、縦軸は出力信号Vout の大
きさを表す。但し、この模擬計算では、最大値検出回路
10のサンプリング間隔はTsc an/10とした。最大値
検出回路10は、時刻tから時刻t+Tscanまでの間の
出力信号Vr の最大サンプリング値(図4において黒点
で示した)を時刻t+T scanから時刻t+2Tscanまで
の間出力する機能を持つ。
【0061】図2の物理量x(t)と図5の出力信号V
out とを比較すると、時間遅れはあるものの、出力信号
Vout が物理量x(t)に追随し、安定して変化してい
ることが分かる。この出力信号Vout の物理量x(t)
に対する時間遅れは、出力信号Vout が位相掃引周期T
scan間隔で出力されることに起因している。よって、本
発明は、位相掃引周期Tscanよりも速い周期で変動する
物理量の検出には不向きであるが、時間遅れが問題とな
らないような速度で変化する物理量x(t)の検出には
有効であるといえる。
out とを比較すると、時間遅れはあるものの、出力信号
Vout が物理量x(t)に追随し、安定して変化してい
ることが分かる。この出力信号Vout の物理量x(t)
に対する時間遅れは、出力信号Vout が位相掃引周期T
scan間隔で出力されることに起因している。よって、本
発明は、位相掃引周期Tscanよりも速い周期で変動する
物理量の検出には不向きであるが、時間遅れが問題とな
らないような速度で変化する物理量x(t)の検出には
有効であるといえる。
【0062】尚、上記実施形態では、光経路を空間伝搬
経路としたが、光ファイバ又はガラス基板、シリコン基
板上に形成された光導波路で構成した場合でも、本発明
を実施して上記形態と同様の効果を得ることができる。
経路としたが、光ファイバ又はガラス基板、シリコン基
板上に形成された光導波路で構成した場合でも、本発明
を実施して上記形態と同様の効果を得ることができる。
【0063】以下、本発明の第二の実施形態を添付図面
に基づいて詳述する。
に基づいて詳述する。
【0064】図6に示されるように、本発明の第一の実
施形態のマッハツェンダ干渉計光センサは、波長変化の
振幅が一定で波長変化の周期が一定の波長掃引を行う波
長可変光源1と、その光源1に接続され、ビームスプリ
ッタ2、6、ミラー3、5からなるマッハツェンダ干渉
計と、マッハツェンダ干渉計からの出力光を電気信号に
変換する受光器7と、光経路bにおいて検出対象の物理
量に応じた交流位相変化を通過光に与える物理量検出媒
質4と、物理量検出媒質4に角周波数ωS の正弦波電気
信号を供給する媒質用交流電源11と、受光器7の出力
信号から前記物理量に依存する振幅を持つ交流成分を分
離検出し、その振幅に比例した信号を出力する検波器9
と、この検波器9の出力信号の前記位相掃引周期におけ
る最大値を検出し、その最大値に比例した信号を出力す
る最大値検出器10と、波長可変光源1の発振波長を制
御する光源波長用交流電源12とから構成されている。
施形態のマッハツェンダ干渉計光センサは、波長変化の
振幅が一定で波長変化の周期が一定の波長掃引を行う波
長可変光源1と、その光源1に接続され、ビームスプリ
ッタ2、6、ミラー3、5からなるマッハツェンダ干渉
計と、マッハツェンダ干渉計からの出力光を電気信号に
変換する受光器7と、光経路bにおいて検出対象の物理
量に応じた交流位相変化を通過光に与える物理量検出媒
質4と、物理量検出媒質4に角周波数ωS の正弦波電気
信号を供給する媒質用交流電源11と、受光器7の出力
信号から前記物理量に依存する振幅を持つ交流成分を分
離検出し、その振幅に比例した信号を出力する検波器9
と、この検波器9の出力信号の前記位相掃引周期におけ
る最大値を検出し、その最大値に比例した信号を出力す
る最大値検出器10と、波長可変光源1の発振波長を制
御する光源波長用交流電源12とから構成されている。
【0065】波長可変光源1は、光源波長用交流電源1
2からの電気信号印加によって発振波長が制御できる。
波長可変光源1の発振波長λ(t)は、中心波長λ0 、
掃引波長幅Δλ、掃引周期をTscanで定義される。ただ
し、掃引波長幅Δλは中心波長λ0 に比べて十分小さい
とする。このときビームスプリッタ入力時の光の電場は
(39)式で与えられる。
2からの電気信号印加によって発振波長が制御できる。
波長可変光源1の発振波長λ(t)は、中心波長λ0 、
掃引波長幅Δλ、掃引周期をTscanで定義される。ただ
し、掃引波長幅Δλは中心波長λ0 に比べて十分小さい
とする。このときビームスプリッタ入力時の光の電場は
(39)式で与えられる。
【0066】
【数14】
【0067】この波長可変光源1から出力される光は、
ビームスプリッタ2により2本の光経路a,bに分岐さ
れる。ここで、光経路a,bには、作成の際、初期光路
長差ΔL0 を設けることとする。このように作成された
マッハツェンダ干渉計を温度変動などのある実環境下で
使用した場合、光経路a,b間の光路長差ΔL(t)は
(40)式で表される。
ビームスプリッタ2により2本の光経路a,bに分岐さ
れる。ここで、光経路a,bには、作成の際、初期光路
長差ΔL0 を設けることとする。このように作成された
マッハツェンダ干渉計を温度変動などのある実環境下で
使用した場合、光経路a,b間の光路長差ΔL(t)は
(40)式で表される。
【0068】
【数15】
【0069】ここで、δL(t)は環境条件変動により
変動する光路長差を表す。本発明の場合、作製の際に設
ける初期光路長差ΔL0 はこの変動光路長差δL(t)
よりも大きいことが必要条件となる。
変動する光路長差を表す。本発明の場合、作製の際に設
ける初期光路長差ΔL0 はこの変動光路長差δL(t)
よりも大きいことが必要条件となる。
【0070】ここで、光経路a,bが石英光ファイバで
構成される場合を例にとって、環境温度変化がある場合
の変動光路長差δL(t)を簡単に見積っておく。マッ
ハツェンダ干渉計の1光経路の光路長は通常数m程度で
ある。ここでは、1光経路の光路長を10mとする。ま
た、温度変動による光路長変化は石英光ファイバの場合
のオーダとして10-5/m・℃程度である。さらに、2
光経路間の温度差を見積もる。使用環境の温度変動幅及
びマッハツェンダ干渉計の経路の設置方法にもよるが、
1つの筐体の中にマッハツェンダ干渉計が納められてい
る場合、多く見積もっても2光経路間の温度差は10℃
程度である。この場合、温度変動によって生じる2光経
路間の光路長差は多く見積もって1mm程度となり、こ
れよりも大きな光路長差ΔL0 を設けることは現実的に
十分可能である。
構成される場合を例にとって、環境温度変化がある場合
の変動光路長差δL(t)を簡単に見積っておく。マッ
ハツェンダ干渉計の1光経路の光路長は通常数m程度で
ある。ここでは、1光経路の光路長を10mとする。ま
た、温度変動による光路長変化は石英光ファイバの場合
のオーダとして10-5/m・℃程度である。さらに、2
光経路間の温度差を見積もる。使用環境の温度変動幅及
びマッハツェンダ干渉計の経路の設置方法にもよるが、
1つの筐体の中にマッハツェンダ干渉計が納められてい
る場合、多く見積もっても2光経路間の温度差は10℃
程度である。この場合、温度変動によって生じる2光経
路間の光路長差は多く見積もって1mm程度となり、こ
れよりも大きな光路長差ΔL0 を設けることは現実的に
十分可能である。
【0071】波長可変光源1の掃引波長幅Δλ及びマッ
ハツェンダ干渉計作成の際に設ける初期光路長差ΔL0
は、温度変動などの環境変化によって生じる光路長変化
の速度によって決定される。使用環境下において2光経
路間の光位相差Δφ(t)が掃引周期Tscanあたり最大
Δφmax 変動するとすると、初期光路長差ΔL0 及び掃
引波長幅Δλは、必要条件(41)式を満たさねばなら
ない。
ハツェンダ干渉計作成の際に設ける初期光路長差ΔL0
は、温度変動などの環境変化によって生じる光路長変化
の速度によって決定される。使用環境下において2光経
路間の光位相差Δφ(t)が掃引周期Tscanあたり最大
Δφmax 変動するとすると、初期光路長差ΔL0 及び掃
引波長幅Δλは、必要条件(41)式を満たさねばなら
ない。
【0072】
【数16】
【0073】(41)式の右辺は、初期光路長差ΔL0
及び掃引波長幅Δλの波長掃引によって生み出されるマ
ッハツェンダ干渉計の2光経路間の位相差の振幅を表
す。この波長掃引によって生じる位相差を掃引位相差φ
scan(t)と呼ぶ。(41)式が満たされる場合、2光
経路間の掃引位相差φscan(t)は、波長掃引ごとに2
π以上の幅で変化することが保証される。
及び掃引波長幅Δλの波長掃引によって生み出されるマ
ッハツェンダ干渉計の2光経路間の位相差の振幅を表
す。この波長掃引によって生じる位相差を掃引位相差φ
scan(t)と呼ぶ。(41)式が満たされる場合、2光
経路間の掃引位相差φscan(t)は、波長掃引ごとに2
π以上の幅で変化することが保証される。
【0074】光経路bには、検出対象の物理量に応じた
光位相変化を通過光に与える物理量検出媒質4が挿入さ
れている。物理量検出媒質4には交流電源11から角周
波数ωS の正弦波電気信号が供給され、これによって物
理量検出媒質4を通過する光には検出対象の物理量x
(t)に比例する振幅を持ち、角周波数がωS の交流光
位相変化φS が与えられるものとする。以下では、この
交流光位相変化φS が正弦波である場合を例にとって説
明する。この場合、交流光位相変化φS は、(42)式
で表される。
光位相変化を通過光に与える物理量検出媒質4が挿入さ
れている。物理量検出媒質4には交流電源11から角周
波数ωS の正弦波電気信号が供給され、これによって物
理量検出媒質4を通過する光には検出対象の物理量x
(t)に比例する振幅を持ち、角周波数がωS の交流光
位相変化φS が与えられるものとする。以下では、この
交流光位相変化φS が正弦波である場合を例にとって説
明する。この場合、交流光位相変化φS は、(42)式
で表される。
【0075】
【数17】
【0076】(42)式におけるφS A (t)は(4
3)式で表される。
3)式で表される。
【0077】
【数18】
【0078】光経路a,bを通過した光は、ビームスプ
リッタ6により合波され、受光器7に入力される。受光
器7の出力信号強度VPDは(44)式で与えられる。
リッタ6により合波され、受光器7に入力される。受光
器7の出力信号強度VPDは(44)式で与えられる。
【0079】
【数19】
【0080】ただし、ここで、光源1のコヒーレント長
は2つの光経路間の光路長差Lb −La に対し十分長い
ことを仮定する。この場合、可視度Visはパス間光路
長差には依存しない。また、合波する2つの光の偏光方
向の関係は時間的に変化しないことも仮定している。
は2つの光経路間の光路長差Lb −La に対し十分長い
ことを仮定する。この場合、可視度Visはパス間光路
長差には依存しない。また、合波する2つの光の偏光方
向の関係は時間的に変化しないことも仮定している。
【0081】ここで、αa 、αb は、マッハツェンダ干
渉計の光経路a、bの光強度損失、k1 、k2 はビーム
スプリッタ2、6の光強度分岐比、La 、Lb は光経路
a、bの光路長である。εは受光器7の光電変換効率を
表す。
渉計の光経路a、bの光強度損失、k1 、k2 はビーム
スプリッタ2、6の光強度分岐比、La 、Lb は光経路
a、bの光路長である。εは受光器7の光電変換効率を
表す。
【0082】検波器9は、(44)式で表される受光器
7の出力信号強度VPDのうちに含まれる角周波数ωs に
関わる成分を分離検出し、その成分の振幅に比例した信
号V r を出力する。このような機能を持つものとしては
同期検波器(ロックインアンプ)が知られている。一般
に、同期検波器には検出したい信号周波数の同期信号が
必要になるので、媒質用交流電源11から同期信号が供
給される。
7の出力信号強度VPDのうちに含まれる角周波数ωs に
関わる成分を分離検出し、その成分の振幅に比例した信
号V r を出力する。このような機能を持つものとしては
同期検波器(ロックインアンプ)が知られている。一般
に、同期検波器には検出したい信号周波数の同期信号が
必要になるので、媒質用交流電源11から同期信号が供
給される。
【0083】検波器9の出力信号Vr は、(47)式で
表される。
表される。
【0084】
【数20】
【0085】(47)式において、GS は検波器9のゲ
インである。この(47)式で表される出力信号Vr を
得るには、光位相差Δφ(t)及び掃引位相差φ
scan(t)の変動周期が2π/ωS よりも大きいことが
必要条件となる。
インである。この(47)式で表される出力信号Vr を
得るには、光位相差Δφ(t)及び掃引位相差φ
scan(t)の変動周期が2π/ωS よりも大きいことが
必要条件となる。
【0086】最大値検出器10には、検波器9の出力信
号Vr 及び交流電源12からの同期信号が入力される。
最大値検出器10は、同期信号掃引時間(位相掃引周
期)T scanの期間中での検波器9の出力信号Vr の最大
値を求め、求めた値に比例した信号Vout を出力する。
号Vr 及び交流電源12からの同期信号が入力される。
最大値検出器10は、同期信号掃引時間(位相掃引周
期)T scanの期間中での検波器9の出力信号Vr の最大
値を求め、求めた値に比例した信号Vout を出力する。
【0087】次に、図6のマッハツェンダ干渉計光セン
サに検出対象の物理量x(t)を与えた時の各信号の経
時変化の様子を図7〜図10により説明する。尚、これ
らの信号波形は模擬計算によって得たものである。
サに検出対象の物理量x(t)を与えた時の各信号の経
時変化の様子を図7〜図10により説明する。尚、これ
らの信号波形は模擬計算によって得たものである。
【0088】図7は、検出対象の物理量x(t)の経時
変化を示す。横軸は時刻を波長掃引周期Tscanで除算し
た規格化時刻、縦軸は物理量x(t)の大きさを表す。
図示のように、物理量x(t)は、規格化時刻0〜約
2.5の間は1、規格化時刻約2.5〜約4の間は0、
規格化時刻約4以降は2の値をとるものとする。
変化を示す。横軸は時刻を波長掃引周期Tscanで除算し
た規格化時刻、縦軸は物理量x(t)の大きさを表す。
図示のように、物理量x(t)は、規格化時刻0〜約
2.5の間は1、規格化時刻約2.5〜約4の間は0、
規格化時刻約4以降は2の値をとるものとする。
【0089】図8は、マッハツェンダ干渉計に生じる経
路間位相差Δφ(t)及び光源波長掃引によって与えら
れる2光経路間の掃引位相差φscan(t)の経時変化を
示す。横軸は時刻を波長掃引周期Tscanで除算した規格
化時刻、縦軸はπで規格化した経路間位相差Δφ(t)
及び掃引位相差φscan(t)を表す。図中、細線で示す
経路間位相差Δφ(t)の時間的変動として波長掃引周
期Tscanあたり0.01π[rad]の線形な変動を仮
定した。また、掃引位相差φscan(t)は、周期2T
scan、振幅2.2π[rad]の三角波とした。
路間位相差Δφ(t)及び光源波長掃引によって与えら
れる2光経路間の掃引位相差φscan(t)の経時変化を
示す。横軸は時刻を波長掃引周期Tscanで除算した規格
化時刻、縦軸はπで規格化した経路間位相差Δφ(t)
及び掃引位相差φscan(t)を表す。図中、細線で示す
経路間位相差Δφ(t)の時間的変動として波長掃引周
期Tscanあたり0.01π[rad]の線形な変動を仮
定した。また、掃引位相差φscan(t)は、周期2T
scan、振幅2.2π[rad]の三角波とした。
【0090】図9は、このときの検波器9の出力信号V
r の経時変化を示す。横軸は時刻を波長掃引周期Tscan
で除算した規格化時刻、縦軸は出力信号Vr を表す。
尚、この模擬計算では、交流光位相変化φS の振幅φS
A が十分小さく、
r の経時変化を示す。横軸は時刻を波長掃引周期Tscan
で除算した規格化時刻、縦軸は出力信号Vr を表す。
尚、この模擬計算では、交流光位相変化φS の振幅φS
A が十分小さく、
【0091】
【数21】
【0092】と近似できるとして計算を行っている。こ
の場合、(47)式で表される出力信号Vr は、(4
8)式に近似される。
の場合、(47)式で表される出力信号Vr は、(4
8)式に近似される。
【0093】
【数22】
【0094】また、見通しをよくするために、(48)
式における係数2εGS Iinc VisC1 SS =1とし
てグラフに表した。
式における係数2εGS Iinc VisC1 SS =1とし
てグラフに表した。
【0095】この場合、(48)式及び図9に示される
ように、出力信号Vr は、波長掃引周期Tscanの期間中
に正弦波状に変化し、その間の最大値は当該波長掃引周
期T scan期間中の物理量x(t)の最大値に比例するこ
とが分かる。
ように、出力信号Vr は、波長掃引周期Tscanの期間中
に正弦波状に変化し、その間の最大値は当該波長掃引周
期T scan期間中の物理量x(t)の最大値に比例するこ
とが分かる。
【0096】図10は、最大値検出回路10の出力信号
Vout の経時変化を示す。横軸は時刻を波長掃引周期T
scanで除算した規格化時刻、縦軸は出力信号Vout の大
きさを表す。但し、模擬計算の際、最大値検出回路10
のサンプリング間隔はTscan/10とした。最大値検出
回路10は、各波長掃引周期Tscan期間中の出力信号V
r の最大値(図9において黒点で示した)をVout とし
て出力する機能を持つ。図7の検出対象の物理量x
(t)と図10の出力信号Vout とを比較すると、時間
遅れはあるものの、出力信号Vout が物理量x(t)に
追随し、安定して変化していることが分かる。この出力
信号Vout の物理量x(t)に対する時間遅れは、出力
信号Vout が波長掃引周期Tscan間隔で出力されること
に起因している。よって、本発明は、波長掃引周期T
scanよりも速い周期で変動する物理量の検出には不向き
であるが、時間遅れが問題とならないような速度で変化
する物理量x(t)の検出には有効であるといえる。
Vout の経時変化を示す。横軸は時刻を波長掃引周期T
scanで除算した規格化時刻、縦軸は出力信号Vout の大
きさを表す。但し、模擬計算の際、最大値検出回路10
のサンプリング間隔はTscan/10とした。最大値検出
回路10は、各波長掃引周期Tscan期間中の出力信号V
r の最大値(図9において黒点で示した)をVout とし
て出力する機能を持つ。図7の検出対象の物理量x
(t)と図10の出力信号Vout とを比較すると、時間
遅れはあるものの、出力信号Vout が物理量x(t)に
追随し、安定して変化していることが分かる。この出力
信号Vout の物理量x(t)に対する時間遅れは、出力
信号Vout が波長掃引周期Tscan間隔で出力されること
に起因している。よって、本発明は、波長掃引周期T
scanよりも速い周期で変動する物理量の検出には不向き
であるが、時間遅れが問題とならないような速度で変化
する物理量x(t)の検出には有効であるといえる。
【0097】尚、上記実施形態では、光経路を空間伝搬
経路としたが、光ファイバ又はガラス基板、シリコン基
板上に形成された光導波路で構成した場合でも、本発明
を実施して上記形態と同様の効果を得ることができる。
経路としたが、光ファイバ又はガラス基板、シリコン基
板上に形成された光導波路で構成した場合でも、本発明
を実施して上記形態と同様の効果を得ることができる。
【0098】
【発明の効果】本発明は次の如き優れた効果を発揮す
る。
る。
【0099】(1)温度変動などの環境変化に伴いマッ
ハツェンダ干渉計の2経路間の光位相差が時間的に変動
する場合でも、その影響を受けず安定した物理量検出信
号を位相変化掃引周期間隔又は光源波長掃引周期間隔で
得ることができる。
ハツェンダ干渉計の2経路間の光位相差が時間的に変動
する場合でも、その影響を受けず安定した物理量検出信
号を位相変化掃引周期間隔又は光源波長掃引周期間隔で
得ることができる。
【0100】(2)光位相差固定のためのフィードバッ
ク回路を必要としないため、安価に作成することができ
る。
ク回路を必要としないため、安価に作成することができ
る。
【図1】本発明の第一の実施形態を示すマッハツェンダ
干渉計光センサの光学電気回路図である。
干渉計光センサの光学電気回路図である。
【図2】図1のマッハツェンダ干渉計光センサに与えた
検出対象の物理量x(t)の経時変化波形図である。
検出対象の物理量x(t)の経時変化波形図である。
【図3】図1のマッハツェンダ干渉計光センサにおける
経路間位相差Δφ(t)及び位相掃引φscan(t)の経
時変化波形図である。
経路間位相差Δφ(t)及び位相掃引φscan(t)の経
時変化波形図である。
【図4】図1のマッハツェンダ干渉計光センサにおける
検波器9の出力信号Vr の経時変化波形図である。
検波器9の出力信号Vr の経時変化波形図である。
【図5】図1のマッハツェンダ干渉計光センサにおける
最大値検出回路10の出力信号Vout の経時変化波形図
である。
最大値検出回路10の出力信号Vout の経時変化波形図
である。
【図6】本発明の第二の実施形態を示すマッハツェンダ
干渉計光センサの光学電気回路図である。
干渉計光センサの光学電気回路図である。
【図7】図6のマッハツェンダ干渉計光センサに与えた
検出対象の物理量x(t)の経時変化波形図である。
検出対象の物理量x(t)の経時変化波形図である。
【図8】図6のマッハツェンダ干渉計光センサにおける
経路間位相差Δφ(t)及び位相掃引φscan(t)の経
時変化波形図である。
経路間位相差Δφ(t)及び位相掃引φscan(t)の経
時変化波形図である。
【図9】図6のマッハツェンダ干渉計光センサにおける
検波器9の出力信号Vr の経時変化波形図である。
検波器9の出力信号Vr の経時変化波形図である。
【図10】図6のマッハツェンダ干渉計光センサにおけ
る最大値検出回路10の出力信号Vout の経時変化波形
図である。
る最大値検出回路10の出力信号Vout の経時変化波形
図である。
【図11】従来のマッハツェンダ干渉計光センサの光学
電気回路図である。
電気回路図である。
【図12】従来のマッハツェンダ干渉計光センサの光学
電気回路図である。
電気回路図である。
1 光源又は波長可変光源
2、6 ビームスプリッタ
3、5 ミラー
4 物理量検出媒質
7 受光器
8 位相変調器
9 検波器
10 最大値検出器
11 媒質用交流電源
12 位相変調用交流電源又は光源波長用交流電源
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 砂原 秀一
愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動
車株式会社内
Fターム(参考) 2F064 DD02 EE04 GG02 GG06 GG22
GG55
Claims (4)
- 【請求項1】 光源と、その光源からの光を2つの光経
路に分岐して再度結合させるマッハツェンダ干渉計と、
その出力光を電気信号に変換する受光器と、一方の光経
路において検出対象の物理量に応じた交流位相変化を通
過光に与える物理量検出媒質と、一方の光経路において
位相変化の周期が一定で位相変化の振幅が一定の位相掃
引を通過光に与える位相変調器と、前記受光器の出力信
号から前記物理量に依存する振幅を持つ交流成分を分離
検出する検波器と、この検波器の出力信号の前記位相掃
引周期における最大値を検出する最大値検出器とを備え
たことを特徴とするマッハツェンダ干渉計光センサ。 - 【請求項2】 波長変化の振幅が一定で波長変化の周期
が一定の波長掃引を行う波長可変光源と、その波長可変
光源からの光を2つの光経路に分岐して再度結合させる
マッハツェンダ干渉計と、その出力光を電気信号に変換
する受光器と、一方の光経路において検出対象の物理量
に応じた交流位相変化を通過光に与える物理量検出媒質
と、前記受光器の出力信号から前記物理量に依存する振
幅を持つ交流成分を分離検出する検波器と、この検波器
の出力信号の前記波長掃引周期における最大値を検出す
る最大値検出器とを備えたことを特徴とするマッハツェ
ンダ干渉計光センサ。 - 【請求項3】 前記光経路が光ファイバにより構成され
ることを特徴とする請求項1又は2記載のマッハツェン
ダ干渉計光センサ。 - 【請求項4】 前記光経路がシリコン基板又はガラス基
板上に形成された光導波路により構成されることを特徴
とする請求項1又は2記載のマッハツェンダ干渉計光セ
ンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001329721A JP2003130609A (ja) | 2001-10-26 | 2001-10-26 | マッハツェンダ干渉計光センサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001329721A JP2003130609A (ja) | 2001-10-26 | 2001-10-26 | マッハツェンダ干渉計光センサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003130609A true JP2003130609A (ja) | 2003-05-08 |
Family
ID=19145572
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001329721A Pending JP2003130609A (ja) | 2001-10-26 | 2001-10-26 | マッハツェンダ干渉計光センサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003130609A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7768699B2 (en) | 2004-08-20 | 2010-08-03 | Mitsubishi Electric Corporation | Laser phase difference detecting device and laser phase control device |
JP2012168185A (ja) * | 2012-04-04 | 2012-09-06 | National Institute Of Information & Communication Technology | 複数マッハツェンダー干渉計を有する光変調器の特性評価方法 |
JP2015194361A (ja) * | 2014-03-31 | 2015-11-05 | 株式会社東京精密 | 距離測定システム、距離測定装置、及び距離測定方法 |
-
2001
- 2001-10-26 JP JP2001329721A patent/JP2003130609A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7768699B2 (en) | 2004-08-20 | 2010-08-03 | Mitsubishi Electric Corporation | Laser phase difference detecting device and laser phase control device |
JP2012168185A (ja) * | 2012-04-04 | 2012-09-06 | National Institute Of Information & Communication Technology | 複数マッハツェンダー干渉計を有する光変調器の特性評価方法 |
JP2015194361A (ja) * | 2014-03-31 | 2015-11-05 | 株式会社東京精密 | 距離測定システム、距離測定装置、及び距離測定方法 |
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