JP2003130493A - 除湿機 - Google Patents

除湿機

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JP2003130493A JP2001323963A JP2001323963A JP2003130493A JP 2003130493 A JP2003130493 A JP 2003130493A JP 2001323963 A JP2001323963 A JP 2001323963A JP 2001323963 A JP2001323963 A JP 2001323963A JP 2003130493 A JP2003130493 A JP 2003130493A
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Hideo Nishikawa
日出男 西川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 用途に応じた広範囲な温度条件や湿度条件に
適合する空気が得られる除湿機を提供する。 【解決手段】 第1の温度計T1が検出した機体12の
内部流路16に設けられた冷却器20の表面温度、第2
の温度計T2が検出した内部流路16の送風口15付近
の空気の温度に基づき、圧縮機18、凝縮器19、冷却
器20を有する冷媒ループ17を開閉する冷媒ループ用
弁V1と、予熱用凝縮器23を有する第1のバイパス路
21を開閉する第1の弁V2と、外部凝縮器24を有す
る第2のバイパス路22を開閉する第2の弁V3とを適
宜操作する。これにより、1台の除湿機10で、用途に
応じた広範囲な温度条件や湿度条件に適合する空気を得
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、除湿機に係り、
さらに詳しくは、用途に応じた広範囲な温度条件や湿度
条件に適合した空気を得るための除湿機に関する。 【0002】 【従来の技術】例えば肉、穀物、野菜、果物などの食品
を乾燥する方法として、食品を乾燥庫に入れ、除湿機に
より庫内の湿度を下げることで、食品に含まれる水分を
除去して乾燥する除湿乾燥法が知られている。これに使
用される従来の除湿機は、一般的に冷凍サイクルの構造
をそのまま応用している。すなわち、送風機により、乾
燥庫内の多湿空気を除湿機内へ低速で吸い込み、それを
冷却器(蒸発器)の表面に接触させ、空気中の水分を水
滴状にして除湿している。除湿効果は、冷却器を挟む冷
却前後の空気の温度差が大きいほど良好である。そのた
め、吸い込んだ空気の温度が比較的高ければ、冷却器を
通過した後の冷却空気との温度差により、幾らかの除湿
効果が得られる。しかしながら、庫内温度が冷却効果に
より低くなったり、例えば気温が低い冬季などにあって
は、十分な除湿効果が得られない。そのため、従来の除
湿機では、相対湿度60%以下を実現することは不可能
であった。 【0003】そこで、これを解消する従来技術として、
実公昭62−3633号公報の「除湿機」が知られてい
る。この従来の除湿機は、機体内に形成された空気流通
系列(内部流路)に、系内凝縮器、冷却器、別の系内凝
縮器および送風機を配設し、また空気流通系列の系外に
は、系外凝縮器、圧縮機および受液器を配設している。
運転時には、サーモスタットによる検出温度が設定温度
以下の場合、弁体である切換手段の操作により、圧縮機
で圧縮した高温高圧の冷媒を2つの系内凝縮器へ流す。
一方、設定温度以上の場合には、切換手段の操作によ
り、冷媒を系外凝縮器へ流し、冷却器の上流および下流
での空気の加熱を実施しないようにする。 【0004】冷媒を系内の2つの凝縮器へ供給すると、
まず機体内に吸入された室内(乾燥庫内)の多湿空気の
温度が一方の系内凝縮器により上昇し、それから冷却器
で冷却されて低温低湿空気となる。この際、一方の系内
凝縮器により冷却前の多湿空気が加熱されるので、冷却
器を挟んだ冷却前後の空気の温度差が、通常時より大き
くなる。これにより、従前の除湿機では実現不可能なく
らいの相対湿度を実現することができる。その後、前記
低温低湿空気は、第2の系内凝縮器を通過中に室温まで
昇温され、送風機を経て再び室内へ戻される。その結
果、室温とほぼ同じ温度でありながら、極めて低湿度の
室内空間が得られる。よって、例えば室内に被乾燥物が
収納されていれば、この被乾燥物を、従来にない低い含
水率で乾燥することができる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
除湿乾燥法において、被乾燥物に含まれる水分を効率的
に除去してその乾燥効率を上げるために、2つの留意点
がある。第1は空気の湿度を低くすることであり、第2
はこの被乾燥物が変質を起こさない範囲で乾燥庫の庫内
温度を高くすることである。したがって、食品が収納さ
れた乾燥庫に供給される空気は、高温低湿空気となる。
しかしながら、このような従来技術の除湿機によれば、
乾燥庫に供給される空気は室温低湿空気であった。その
ため、被乾燥物を乾燥する効率が若干劣り、被乾燥物の
乾燥時間が若干長くなっていた。とりわけ、被乾燥物
が、より高温で低湿度の空気を必要とするおからなどの
廃棄物にあっては、まったく対応することができなかっ
た。また、例えば電子部品の製造工場や製薬工場では、
その空調用として一般的に相対湿度20〜30%の低温
低湿空気が利用されている。これらの多様な温度条件や
湿度条件に対応できる除湿機は、さまざまな産業分野か
ら要望されているにもかかわらず、未だ開発されていな
いのが実状である。 【0006】 【発明の目的】この発明は、用途に応じた広範囲な温度
条件や湿度条件に適合する空気が得られる除湿機を提供
することを、その目的としている。 【0007】 【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、室内に配置される機体の内部に、吸入口と送風口と
を連通する内部流路および冷媒を循環させる冷媒ループ
が配設され、該冷媒ループが、気化した冷媒を圧縮する
圧縮機と、該圧縮機により圧縮された冷媒を凝縮し、前
記内部流路を通過中の室内の空気を加熱する凝縮器と、
該凝縮器により液化した冷媒を蒸発させ、前記内部流路
の凝縮器より上流を通過中の室内の空気を冷却する冷却
器とを有し、前記冷媒ループには、該冷媒ループの圧縮
機と凝縮器との間にそれぞれの一端が連通され、前記冷
媒ループの凝縮器と冷却器との間にそれぞれの他端が連
通された第1のバイパス路および第2のバイパス路が配
設され、前記冷媒ループの圧縮機と凝縮器との間には、
該凝縮器への冷媒の供給を停止する冷媒ループ用弁が設
けられ、前記第1のバイパス路には、該第1のバイパス
路を開閉する第1の弁と、前記圧縮機により圧縮された
冷媒を凝縮して、前記内部流路の冷却器より上流を通過
中の室内の空気を加熱する予熱用凝縮器とが配設され、
前記第2のバイパス路には、該第2のバイパス路を開閉
する第2の弁と、前記内部流路の外に配置されて圧縮機
により圧縮された冷媒を凝縮する外部凝縮器とが配設さ
れ、前記冷却器に、該冷却器の表面温度を測定する第1
の温度計を設け、前記内部流路の凝縮器より下流に、前
記送風口から室内に戻される空気の温度を測定する第2
の温度計を設けた除湿機である。 【0008】冷媒としては、例えばR−22,このR−
22の代替冷媒などを採用してもよい。その他、R−1
34a,ブタン,イソブタンなどでもよい。冷媒ループ
用弁、第1の弁および第2の弁の種類はそれぞれ限定さ
れない。ただし、電磁弁の方が弁操作を制御しやすい。
これらの冷媒ループ用弁、第1の弁、第2の弁は、冷媒
ループに対する第1のバイパス路と第2のバイパス路と
の連通位置を略同じとすることで、これらの連通部分に
3方弁としてまとめて設けてもよい。第1の温度計およ
び第2の温度計の種類は限定されない。各種の接触式温
度計または各種の被接触式温度計を採用することができ
る。 【0009】 【作用】請求項1に記載の発明によれば、第1の温度計
で検出された冷却器の表面温度と、第2の温度計で検出
された室内へ戻される直前の空気の温度とに基づき、冷
媒ループ用弁、第1の弁および第2の弁を適宜開閉操作
する。例えば、冷媒ループ用弁を開き、凝縮器に冷媒を
供給すれば、冷却器を通過して冷却された室内の空気が
所定温度まで高まる。一方、第1の温度計による検出温
度が0℃以下では、冷却器による過剰冷却の可能性があ
る。このときには、第1の弁を開き、予熱用凝縮器に冷
媒を流す。すると、冷却器を通過する前の空気が熱せら
れ、この昇温した空気によって冷却器の表面に付着した
霜などを溶かし、冷却器の凍結を防ぐことができる。さ
らに、第2の温度計による検出温度があらかじめ設定さ
れた温度以上の場合には、第2の弁を開き、外部凝縮器
に冷媒を流す。これにより、冷却器で冷却された低温の
空気が凝縮器によって過度に加熱されず、送風口から室
内に戻される。このように、この発明によれば、1台の
除湿機で用途に応じた広範囲な温度条件や湿度条件に適
合した空気を得ることができる。 【0010】 【発明の実施の形態】以下に実施例を挙げてこの発明を
より具体的に説明する。図1はこの発明の一実施例に係
る除湿機の通常の除湿運転時を示す概略構成図である。
図2はこの発明の一実施例に係る除湿機が組み込まれた
乾燥庫の縦断面図である。図3はこの発明の一実施例に
係る除湿機の冷却器の霜取り時を示す概略構成図であ
る。図4はこの発明の一実施例に係る除湿機の設定温度
を超えた運転時を示す概略構成図である。図5はこの発
明の一実施例に係る除湿機の低温低湿空気を得る運転時
を示す概略構成図である。図6はこの発明の一実施例に
係る除湿機の食品乾燥運転時を示す概略構成図である。
図2において、10はこの発明の一実施例に係る除湿機
であり、この除湿機10は、壁板が断熱パネルからなる
横長な部屋(室内)11の一端部に収納されている。以
下、図1を参照して除湿機10を詳細に説明する。除湿
機10は、縦長の機体12を有している。機体12の表
板の下部には、裏面に除塵フィルタが張られた吸入口1
4が形成されている。また、この表板の上端部には、送
風口15が形成されている。機体12の内部には、吸入
口14と送風口15とを連通する内部流路16が形成さ
れている。この機体12の内部空間は、上端部に配置さ
れた水平な仕切り板により上下に2分割されている。仕
切り板の中央部には内部流路16と連通した開口部が形
成され、この開口部と送風口15とがダクトによって連
通されている。ダクト内には、送風機Xが収納されてい
る。仕切り板の一端部の上面には駆動モータYが固定さ
れ、この送風機Xと駆動モータYとは、図示しないベル
ト式動力伝達構造体を介して、動力伝達可能に連結され
ている。 【0011】機体12の内部には、冷媒を循環させる循
環配管17aなどで構成される冷媒ループ17が設けら
れている。この循環配管17aには、気化した冷媒を圧
縮する圧縮機18と、この圧縮機18で圧縮された冷媒
を凝縮し、内部流路16に吸い込まれた部屋11の空気
を加熱する凝縮器19と、この凝縮器19により液化し
た冷媒を蒸発させ、内部流路16の凝縮器19より上流
を通過している室内の空気を冷却する冷却器20とが配
設されている。なお、説明の都合上、図1の循環配管1
7aは、圧縮機18を冷媒の流れの起端とし、それより
下流に凝縮器19、冷却器20が順に配設され、再び圧
縮機18に戻る部分を終端とする。冷媒ループ17に
は、圧縮機18と凝縮器19との間にある循環配管17
aの部分にそれぞれの一端が連通され、凝縮器19と冷
却器20との間にある循環配管17aの部分にそれぞれ
の他端が連通された第1のバイパス路21および第2の
バイパス路22が配設されている。また、圧縮機18と
凝縮器19との間にある循環配管17aの部分には、凝
縮器19への冷媒の供給を停止する冷媒ループ用弁V1
が設けられ、この循環配管17aの冷却器20より若干
上流(両バイパス路21,22の連通部分より下流)に
は、絞り弁VRが設けられている。 【0012】第1のバイパス路21には、この第1のバ
イパス路21の一端側に配置され、第1のバイパス路2
1を開閉する第1の弁V2と、この第1のバイパス路2
1の他端側に配置され、圧縮機18により圧縮された冷
媒を凝縮し、内部流路16の冷却器20より上流(吸入
口14側)を通過中の室内の空気を加熱する予熱用凝縮
器23とが配設されている。内部流路16には、吸入口
14から吸い込まれた空気の流れに沿って、順に予熱用
凝縮器23、冷却器20、凝縮器19が配置されてい
る。さらに、第2のバイパス路22には、この第2のバ
イパス路22の一端側に配置され、第2のバイパス路2
2を開閉する第2の弁V3と、内部流路16の外に配置
され、圧縮機18により圧縮された後、第2の弁V3を
通過した冷媒を凝縮する外部凝縮器24とが配設されて
いる。外部凝縮器24を通過中に昇温した冷媒は、外部
から供給された冷却水と熱交換して冷やされる。また、
この冷却器20の下流部(空気排出部分)には、冷却器
20に内蔵された熱交換用の配管の表面温度を測定する
第1の温度計T1が設けられている。一方、内部流路1
6の凝縮器19より下流には、送風口15を通過して部
屋11に戻される空気の温度を測定する第2の温度計T
2が設けられている。両温度計T1,T2からの検出信
号は図示しない制御部へ送られ、これらの検出信号に基
づき、制御部からの制御指令によって圧縮機18の出力
を調整したり、各弁V1〜V3,VRを開閉操作する。 【0013】次に、この除湿機10の運転方法を説明す
る。まず、通常の除湿運転について説明する。図1に示
すように、あらかじめ冷媒ループ用弁V1を開く一方、
第1の弁V2および第2の弁V3を閉じる。その後、冷
媒ループ17内において圧縮機18を作動して冷媒を循
環させ、駆動モータYにより送風機Xのファンを回転す
ると、部屋11内の多湿空気が、機体12の下部の吸入
口14から内部流路16に吸い込まれる。次いで、この
多湿空気は冷却器20によって冷却された後、凝縮器1
9により室温まで加熱される。それから、最終的には送
風機Xの内部の流路を介して、機体12の上部の送風口
15より部屋11の内部に戻される。続いて、この冷媒
ループ17における冷媒の循環経過を詳細に説明する。
すなわち、冷媒ループ17では、気化した冷媒が圧縮機
18により圧縮される。その後、この圧縮された高圧ガ
スの冷媒は、凝縮器19により凝縮されて液化する。こ
れにより、内部流路16を流れる凝縮器19周辺の多湿
空気は、比較的高温になるまで加熱される。次に、この
液化した冷媒は絞り弁VRを通過後、冷却器20に供給
される。ここで冷媒は気化し、そのときの気化潜熱によ
って内部流路16を流れる冷却器20周辺の多湿空気が
冷却される。それから、気化後の冷媒は圧縮機18に戻
される。それ以降、上述した工程を順次繰り返す。 【0014】このような運転中、第1の温度計T1によ
る検出温度が0℃以下になった場合には、冷却器20の
凍結が懸念される。その際には、冷媒ループ用弁V1お
よび第2の弁V3を閉じ、第1の弁V2を開いて予熱用
凝縮器23に冷媒を流す(図3参照)。これにより、冷
却器20を通過する前の空気の温度が上昇し、この空気
の熱で、過剰冷却によって冷却器20の表面に生じた霜
を溶かし、冷却器20の凍結を防ぐ。この霜取り終了後
は、冷媒ループ用弁V1を開き、第1の弁V2および第
2の弁V3を閉じることで通常の運転に戻る。第2の温
度計T2による検出温度が設定温度(例えば30℃)以
上となった場合には、部屋11に戻される空気の温度が
高くなる。そのような場合には、冷媒ループ用弁V1お
よび第1の弁V2を閉じ、第2の弁V3を開いて、外部
凝縮器24に冷媒を流す(図4参照)。これにより、冷
却器20で冷却された空気が凝縮器19で加熱されない
まま、より設定温度近くまで温度が下げられて送風口1
5から室内に戻される。その後、第2の温度計T2によ
る検出温度が設定温度に達したなら、通常運転に戻る。 【0015】次に、用途別の除湿機10の運転方法を3
つ示す。まず、図5を参照して、電子部品の製造工場や
製薬工場に除湿機10を設置したとき、その空調で求め
られる相対湿度20〜30%の低温低湿空気を得る運転
方法を説明する。すなわち、図5に示すように冷媒ルー
プ用弁V1を閉じ、第1の弁V2および第2の弁V3を
開くと、圧縮機18により圧縮された冷媒は、第1のバ
イパス路21と第2のバイパス路22とに半分量ずつ流
れ込む。これにより、吸入口14から内部流路16に吸
い込まれた多湿空気は、まず予熱用凝縮器23によって
昇温され、次いで冷却器20により冷やされる。その
際、あらかじめ冷却前の多湿空気を予熱用凝縮器23に
よって加熱するので、冷却器20を挟んだ冷却前後の空
気の温度差が、通常時より大きくなる。一方、外部凝縮
器24に流れた冷媒は、外部凝縮器24を通過中に、外
部から供給された冷却水と熱交換される。これらの予熱
用凝縮器23と外部凝縮器24とを通過した冷媒は、絞
り弁VRに達する前に合流して冷却器20に供給され
る。このため、冷却器20の冷却能力は、冷媒を凝縮器
23,24に二分して流したにもかかわらず、通常運転
時と変わりない。したがって、このように冷却器20を
挟んだ冷却前後の空気の温度差が大きくなる。その結
果、従来機では実現できなかった相対湿度20〜30%
という、電子部品の製造工場や製薬工場の空調に適した
低温低湿空気を得ることができる。 【0016】次に、図6を参照して、食品乾燥用の乾燥
庫11Aに除湿機10を設置したとき、食品を乾燥する
際に求められる室温より高温(25〜45℃)で低湿度
の空気を得るための運転方法を説明する。なお、この乾
燥庫11Aには、図示しない食品乾燥装置が別に設けら
れている。すなわち、図6に示すように冷媒ループ用弁
V1と第1の弁V2とを開き、第2の弁V3を閉じる
と、圧縮機18により圧縮された冷媒は、冷媒ループ1
7と第1のバイパス路21とに半分量ずつ供給される。
これにより、吸入口14から吸い込まれた多湿空気は、
まず外部凝縮器24によって温度が上昇し、次に冷却器
20により冷やされる。その際、前述した電子部品の製
造工場などの空調用と同じ低温で相対湿度20〜30%
の低湿度の空気が得られる。その後、この低温低湿空気
は、冷媒の供給量が通常の略半分しかない凝縮器19に
よって比較的低い温度で加熱される。こうして、食品の
乾燥に適合した室温よりも高温でかつ低湿度の空気を得
ることができる。 【0017】次に、図1を参照して、例えばおからなど
の廃棄物を乾燥する乾燥庫11Aに除湿機10を設置し
た際、廃棄物を乾燥するために要求される高温低湿空気
を得る運転方法を説明する。なお、この乾燥庫11Aに
は、図示しない廃棄物乾燥装置が別に設けられている。
すなわち、図1に示す通常運転であって、冷媒ループ用
弁V1を開き、第1の弁V2と第2の弁V3とを閉じ
て、圧縮機18を高出力で作動させる。これにより、吸
入口14から吸い込まれた多湿空気は、まず冷却器20
により冷やされて低温低湿空気となり、その後、凝縮器
19により高い温度で加熱されることで、廃棄物の乾燥
に適合した高温低湿空気が得られる。このように、一実
施例の除湿機10は、その用途に応じた広範囲な温度条
件や湿度条件に適合した空気を、簡単な弁操作によって
得ることができる。 【0018】 【発明の効果】この発明によれば、第1の温度計が検出
した冷却器の表面温度、第2の温度計が検出した送風口
付近の空気の温度に基づき、凝縮器と冷却器とを有する
冷媒ループを開閉する冷媒ループ用弁と、予熱用凝縮器
を有する第1のバイパス路を開閉する第1の弁と、外部
凝縮器を有する第2のバイパス路を開閉する第2の弁と
を適宜操作することで、1台の除湿機を使用して、用途
に応じた広範囲な温度条件や湿度条件に適合する空気を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の一実施例に係る除湿機の通常の除湿
運転時を示す概略構成図である。 【図2】この発明の一実施例に係る除湿機が組み込まれ
た乾燥庫の縦断面図である。 【図3】この発明の一実施例に係る除湿機の冷却器の霜
取り時を示す概略構成図である。 【図4】この発明の一実施例に係る除湿機の設定温度を
超えた運転時を示す概略構成図である。 【図5】この発明の一実施例に係る除湿機の低温低湿空
気を得る運転時を示す概略構成図である。 【図6】この発明の一実施例に係る除湿機の食品乾燥運
転時を示す概略構成図である。 【符号の説明】 10 除湿機、 12 機体、 14 吸入口、 15 送風口、 16 内部流路、 17 冷媒ループ、 18 圧縮機、 19 凝縮器、 20 冷却器、 21 第1のバイパス路、 22 第2のバイパス路、 23 予熱用凝縮器、 24 外部凝縮器、 T1 第1の温度計、 T2 第2の温度計、 V1 冷媒ループ用弁、 V2 第1の弁、 V3 第2の弁。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 室内に配置される機体の内部に、吸入口
    と送風口とを連通する内部流路および冷媒を循環させる
    冷媒ループが配設され、 該冷媒ループが、気化した冷媒を圧縮する圧縮機と、該
    圧縮機により圧縮された冷媒を凝縮し、前記内部流路を
    通過中の室内の空気を加熱する凝縮器と、該凝縮器によ
    り液化した冷媒を蒸発させ、前記内部流路の凝縮器より
    上流を通過中の室内の空気を冷却する冷却器とを有し、 前記冷媒ループには、該冷媒ループの圧縮機と凝縮器と
    の間にそれぞれの一端が連通され、前記冷媒ループの凝
    縮器と冷却器との間にそれぞれの他端が連通された第1
    のバイパス路および第2のバイパス路が配設され、 前記冷媒ループの圧縮機と凝縮器との間には、該凝縮器
    への冷媒の供給を停止する冷媒ループ用弁が設けられ、 前記第1のバイパス路には、該第1のバイパス路を開閉
    する第1の弁と、前記圧縮機により圧縮された冷媒を凝
    縮して、前記内部流路の冷却器より上流を通過中の室内
    の空気を加熱する予熱用凝縮器とが配設され、 前記第2のバイパス路には、該第2のバイパス路を開閉
    する第2の弁と、前記内部流路の外に配置されて圧縮機
    により圧縮された冷媒を凝縮する外部凝縮器とが配設さ
    れ、 前記冷却器に、該冷却器の表面温度を測定する第1の温
    度計を設け、 前記内部流路の凝縮器より下流に、前記送風口から室内
    に戻される空気の温度を測定する第2の温度計を設けた
    除湿機。
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JP2010230184A (ja) * 2009-03-26 2010-10-14 Orion Mach Co Ltd 温湿度調整装置
CN110088549A (zh) * 2016-11-18 2019-08-02 基伊埃工程技术股份有限公司 具有改善的能量效率和能力控制的干燥系统

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