JP2002228188A - 除湿機 - Google Patents

除湿機

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JP2002228188A
JP2002228188A JP2001030217A JP2001030217A JP2002228188A JP 2002228188 A JP2002228188 A JP 2002228188A JP 2001030217 A JP2001030217 A JP 2001030217A JP 2001030217 A JP2001030217 A JP 2001030217A JP 2002228188 A JP2002228188 A JP 2002228188A
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temperature
condenser
air
refrigerant
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Hideo Nishikawa
日出男 西川
Yasuhiko Arai
安彦 荒井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温低湿の空気が得られ、これにより被乾燥
物を短時間で乾燥する除湿機を提供する。 【解決手段】 送風機Xを作動すると、乾燥庫11内の
多湿空気は吸入口14から機体12の内部流路16に吸
入される。次に、多湿空気は第1の冷却器21、第2の
凝縮器、第2の冷却器25の順でそれぞれ通過する。結
果、多湿空気が除湿され、低湿空気となる。続いて、低
湿空気は内部流路16の下流に配置された第1の凝縮器
20により昇温され、高温低湿空気となる。その後、こ
の高温低湿空気は、送風口15から乾燥庫11内に戻さ
れる。これにより、庫内に収納された被乾燥物を効率的
に乾燥できる。よって、被乾燥物を短時間で乾燥でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、除湿機に係り、
さらに詳しくは、例えば乾燥庫に収納された被乾燥物を
効率的に乾燥する高温低湿の空気を得る除湿機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、肉、穀物、野菜、果物などの食
品を乾燥する方法として、食品を乾燥庫に入れ、除湿機
により庫内の湿度を下げることで、食品に含まれる水分
を除去して乾燥させる除湿乾燥法が知られている。これ
に使用される従来の除湿機は、一般的に冷凍サイクルの
構造をそのまま応用している。すなわち、送風機によ
り、乾燥庫内の多湿空気を除湿機内へ低速で吸い込み、
それを冷却器(蒸発器)の表面に接触させ、空気中の水
分を水滴状にして除湿している。除湿効果は、冷却器を
挟む冷却前後の空気の温度差が大きいほど良好である。
そのため、吸い込んだ空気の温度が比較的高ければ、冷
却器を通過した後の冷却空気との温度差により、幾らか
の除湿効果が得られる。しかしながら、庫内温度が冷却
効果により低くなったり、例えば気温が低い冬季などに
おいては、十分な除湿効果は得られなかった。そのた
め、従来の除湿機では相対湿度60%以下は実現するこ
とが不可能であった。
【0003】そこで、これを解消する従来技術として、
本願特許出願人が先に出願した実公昭62−3633号
公報の「除湿機」が知られている。この従来の除湿機
は、機体内に形成された空気流通系列(内部流路)に、
系内凝縮器、冷却器、別の系内凝縮器および送風機を配
設し、また空気流通系列の系外には、系外凝縮器、圧縮
機および受液器を配設している。運転時には、サーモス
タットによる検出温度が設定温度以下の場合、弁体であ
る切換手段の操作により、圧縮機で圧縮した高温高圧の
冷媒を2つの系内凝縮器へ流す。一方、設定温度以上の
場合には、切換手段の操作により、冷媒を系外凝縮器へ
流し、冷却器の上流および下流での空気の加熱を実施し
ないようにする。
【0004】冷媒を系内の2つの凝縮器へ供給すると、
まず機体内に吸入された室内(乾燥庫内)の多湿空気の
温度が一方の系内凝縮器により上昇し、それから冷却器
で冷却されて低温低湿空気となる。この際、一方の系内
凝縮器により冷却前の多湿空気が加熱されるので、冷却
器を挟んだ冷却前後の空気の温度差が、通常時より大き
くなる。これにより、従前の除湿機では実現不可能なく
らいの低湿度の室内の相対湿度を実現することができ
る。その後、前記低温低湿空気は、第2の系内凝縮器を
通過中に室温まで昇温され、送風機を経て再び室内へ戻
される。その結果、室温とほぼ同じ温度でありながら、
極めて低湿度の室内空間が得られる。よって、例えば室
内に被乾燥物が収納されていれば、この被乾燥物を、従
来にない低い含水率で乾燥することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
除湿乾燥法において、被乾燥物に含まれる水分を効率的
に除去してその乾燥効率を上げるために、2つの留意点
がある。第1は空気の湿度を低くすることであり、第2
はこの被乾燥物が変質を起こさない範囲で乾燥庫の庫内
温度を高くすることである。したがって、乾燥庫に供給
される空気は、高温低湿空気となる。しかしながら、こ
のような従来技術の除湿機によれば、乾燥庫に供給され
る空気は室温低湿空気であった。そのため、被乾燥物を
乾燥する効率が若干劣り、被乾燥物の乾燥時間が若干長
くなっていた。
【0006】そこで、発明者は、鋭意研究の結果、除湿
機の機内に、温度が高い高温側の第1の冷媒を循環させ
た高温側ループと、第1の冷媒よりも温度が低い低温側
の第2の冷媒を循環させた低温側ループとを収納し、し
かも高温側ループの第1の凝縮器を、第1の冷却器、第
2の凝縮器および第2の冷却器の各設置位置より内部流
路の下流に配置すれば、被乾燥物の乾燥に最も適した高
温低湿の空気が容易に得られることを知見し、この発明
を完成させた。
【0007】
【発明の目的】この発明の目的は、高温低湿の空気を得
ることができ、これにより被乾燥物を短時間で乾燥する
ことができる除湿機を提供することを、その目的として
いる。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、吸入口と送風口とを連通する内部流路が形成された
機体内に、温度が高い高温側の第1の冷媒を循環させる
高温側ループと、前記第1の冷媒よりも温度が低い低温
側の第2の冷媒を循環させる低温側ループとが配設さ
れ、前記高温側ループは、気化した第1の冷媒を圧縮す
る第1の圧縮機と、該第1の圧縮機により圧縮された第
1の冷媒を凝縮して、前記内部流路を通過中の室内の多
湿空気を加熱する第1の凝縮器と、該第1の凝縮器によ
り液化した第1の冷媒を蒸発させて、前記内部流路を通
過中の室内の多湿空気を冷却する第1の冷却器とを有
し、前記低温側ループは、気化した第2の冷媒を圧縮す
る第2の圧縮機と、該第2の圧縮機により圧縮された第
2の冷媒を凝縮して、前記内部流路を通過中の室内の多
湿空気を加熱する第2の凝縮器と、該第2の凝縮器によ
り液化した第2の冷媒を蒸発させて、前記内部流路を通
過中の室内の多湿空気を冷却する第2の冷却器とを有
し、前記第1の冷却器、前記第2の凝縮器および第2の
冷却器の各配置位置よりも内部流路の下流に、前記第1
の凝縮器を配置した除湿機である。
【0009】第1の冷媒としては、例えばR−134
a、ブタン、イソブタンの他、例えば高圧処理により高
温化したR−22などが挙げられる。R−134aは、
圧縮力が比較的小さくても昇温する冷媒である。また、
第2の冷媒としては、例えばR−22、このR−22の
代替冷媒などが挙げられる。第1の圧縮機には第1の冷
媒が供給されるため、第2の圧縮機よりも内部流路を流
れる多湿空気の高温化が可能である。また、第2の凝縮
器には第2の冷媒が供給されるため、第1の凝縮器より
も多湿空気の低温化が可能である。
【0010】この内部流路において、第1の冷却器、第
2の凝縮器および第2の冷却器が配される順序は限定さ
れない。内部流路の上流から下流に向かって、(1) 請求
項2に示すような第1の冷却器→第2の凝縮器→第2の
冷却器の順序の他にも、例えば(2) 第1の冷却器→第2
の冷却器→第2の凝縮器の順、(3) 第2の凝縮器→第1
の冷却器→第2の冷却器の順、(4) 第2の凝縮器→第2
の冷却器→第1の冷却器の順、(5) 第2の冷却器→第2
の凝縮器→第1の冷却器の順、(6) 第2の冷却器→第1
の冷却器→第2の凝縮器の順が挙げられる。要は、第1
の冷却器、第2の凝縮器および第2の冷却器によって室
内の多湿空気を除湿した後、送風口から機外へ排出され
る前に、この除湿された空気が第1の凝縮器を通過し、
高温に昇温される配置であればよい。機体内に収納され
る高温側ループの個数は限定されない。1つでもよい
し、2つ以上でもよい。このうち、後者の高温側ループ
が複数の場合、各高温側ループに流れる第1の冷媒はそ
れぞれ同じ原料でもよいし、異なる原料でもよい。一
方、機体内に収納される低温側ループの個数も限定され
ない。1つでもよいし、2つ以上でもよい。後者の低温
側ループが複数の場合には、各低温側ループに流れる第
2の冷媒は同じ原料でもよいし、異なる原料でもよい。
これらの高温側ループおよび低温側ループは、通常、同
時に使用される。しかし、高温側ループだけを使用した
り、低温側ループだけを使用してもよい。
【0011】請求項2に記載の発明は、前記内部流路の
上流から下流に向かって、順次、前記第1の冷却器、前
記第2の凝縮器、前記第2の冷却器および前記第1の凝
縮器を配置した請求項1に記載の除湿機である。
【0012】請求項3に記載の発明は、前記内部流路の
吸入口付近に、除湿される前の前記室内の多湿空気を冷
やす予冷用冷却器を配置した請求項1または請求項2に
記載の除湿機である。予冷用冷却器は、高温側ループお
よび低温側ループよりも内部流路の上流側に配置され
る。そして、この予冷用冷却器は、除湿機の外部の吸入
口付近に設けてもよい。
【0013】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、室内(例えば
乾燥庫内)の多湿空気は吸入口から機体内の内部流路に
吸入され、第1の冷却器、第2の冷却器および第2の凝
縮器を、それぞれ所定の順序で通過する。これにより、
多湿空気は除湿され、低湿空気となる。その後、この低
湿空気は、内部流路の下流に配置された第1の凝縮器の
放熱によって昇温され、高温低湿空気となる。この高温
低湿空気は、その後、送風口から室内(乾燥庫内)に戻
される。これにより、室内に収納された被乾燥物を効率
的に乾燥することができる。よって、被乾燥物を短時間
で乾燥することができる。
【0014】また、請求項2に記載の発明によれば、吸
入口から内部流路に吸入された室内の多湿空気は、まず
高温側ループに属する第1の冷却器により冷却、除湿さ
れる。第1の冷却器には高温側の第1の冷媒が流れてい
る。そのため、第1の冷却器の表面温度はそれほど低下
せず、除湿の度合いは比較的小さい。その後、この空気
は、低温側ループに属する第2の凝縮器からの熱により
昇温される。このとき、第2の凝縮器には低温側の第2
の冷媒が流れているため、第2の凝縮器により加熱され
ても、その温度の上昇は比較的小さい。次に、この空気
は、低温側ループに属する第2の冷却器により冷却、除
湿される。この第2の冷却器にも低温側の第2の冷媒が
流れている。よって、ここでの除湿の度合いは比較的大
きい。続いて、この空気は、高温側ループに属する第1
の凝縮器の加熱により比較的高温になるまで昇温され
る。こうして目的とする高温低湿空気が得られる。この
ように、内部流路の上流から下流に向かって、順次、第
1の冷却器、第2の凝縮器、第2の冷却器および第1の
凝縮器を配置したので、機体内に高温側ループおよび低
温側ループを収納した除湿機のうちでも、最も高温でか
つ最も低湿の空気を得ることができる。その結果、被乾
燥物の乾燥をより効率的に行うことができ、より短時間
で被乾燥物を乾燥することができる。
【0015】さらに、請求項3に記載の発明によれば、
高温側ループおよびまたは低温側ループによって除湿さ
れる前の室内の多湿空気が所定温度以上の場合には、あ
らかじめこの除湿される前の室内の多湿空気を予冷用冷
却器を用いて予冷する。これにより、例えば夏場など、
室内の温度が所定の温度を超えた場合には、その後の高
温側ループおよびまたは低温側ループによる除湿を効率
良く行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に実施例を挙げてこの発明を
より具体的に説明する。図1はこの発明の一実施例に係
る除湿機の概略構成図である。図2はこの発明の一実施
例に係る除湿機が組み込まれた乾燥庫の縦断面図であ
る。図2において、10はこの発明の一実施例に係る除
湿機であり、この除湿機10は、壁板が断熱パネルから
なる横長な乾燥庫11の長さ方向の一端部に収納されて
いる。以下、図1および図2を参照して、除湿機10を
詳細に説明する。図1および図2に示すように、この除
湿機10は、本体である縦長の機体12を有している。
機体12の表板の下部全体には、裏面に除塵フィルタが
張られた吸入口14が形成されている。また、この表板
の上端部全体には、送風口15が形成されている。機体
12の内部には、吸入口14と送風口15とを連通する
縦長の内部流路16が形成されている。機体12の上端
部には、送風口15と連通するダクトを有し、このダク
ト内に送風機Xが収納されており、その側部の仕切り板
上に、送風機Xとの間にベルト式動力伝達系が連結され
る駆動モータYが取り付けられている。
【0017】この一実施例の特長は、機体12の内部
に、圧縮力が比較的小さくても昇温する第1の冷媒(R
−134a)を循環させる高温側ループ17と、圧縮力
が比較的高くなければ昇温しない第2の冷媒(R−2
2)を循環させる低温側ループ18とが収納された点で
ある。高温側ループ17は、気化した第1の冷媒aを圧
縮する第1の圧縮機19と、第1の圧縮機19により圧
縮された第1の冷媒aを凝縮して、内部流路16を通過
中の庫内の多湿空気を加熱する第1の凝縮器20と、こ
の第1の凝縮器20により液化した第1の冷媒aを蒸発
させて、内部流路16を通過中の庫内の多湿空気を冷却
する第1の冷却器21と、循環する第1の冷媒aの流路
を絞る絞り弁22と、これらの構成体19〜22が所定
の位置に配置されて、第1の冷媒aの循環路となる循環
パイプ23とを有している。また、低温側ループ18
は、気化した第2の冷媒bを圧縮する第2の圧縮機24
と、この第2の圧縮機24により圧縮された第2の冷媒
bを凝縮して、内部流路16を通過中の庫内の多湿空気
を加熱する第2の凝縮器25と、この第2の凝縮器25
により液化した第2の冷媒bを蒸発させて、内部流路1
6を通過中の庫内の多湿空気を冷却する第2の冷却器2
6と、循環する第2の冷媒bの流路を絞る絞り弁27
と、これらの構成体24〜27が所定の位置に配置され
て、第2の冷媒bの循環路となる循環パイプ28とを有
している。
【0018】高温側ループ17の構成体および低温側ル
ープ18の構成体のうち、内部流路16に配置されるも
のは、第1の凝縮器20、第1の冷却器21、第2の凝
縮器25および第2の冷却器26である。また、この内
部流路16には、除湿される前の乾燥庫11の庫内の多
湿空気を冷やす予冷用冷却器29が配置されている。こ
れらの配置順序は、内部流路16の上流(吸入口14
側)から下流(送風口15側)へ向かって、予冷用冷却
器29、第1の冷却器21、第2の凝縮器25、第2の
冷却器26および第1の凝縮器20の順である。これら
の予冷用冷却器29と第1の冷却器21との間には、高
温側ループ17に流れ込む前の多湿空気の温度を測定す
る温度計30が配置されている。この予冷用冷却器29
は、除湿機10の外側方に並設された冷却塔31からの
冷却水によって、乾燥庫11内の多湿空気を予冷する。
図1において、32は冷却塔31から予冷用冷却器29
に循環パイプ34を介して冷却水を供給する冷却水供給
ポンプであり、33は循環パイプ34の途中に連結され
た弁である。
【0019】次に、この除湿機10を有する乾燥庫11
の庫内に収納された被乾燥物の乾燥方法を説明する。あ
らかじめ高温側ループ17内で第1の冷媒aを循環させ
る一方、低温側ループ18内で第2の冷媒bを循環させ
る。図1および図2に示すように、駆動モータYにより
送風機Xのファンを回転すると、乾燥庫11の庫内の多
湿空気が、機体12の下部の吸入口14から機体12の
内部流路16に吸い込まれる。その後、多湿空気は縦長
な内部流路16を上昇中に高温低湿空気となり、最終的
に送風機Xの内部の流路を介して、機体12の上部の送
風口15から乾燥庫11内に戻される。
【0020】次に、この高温側ループ17内における第
1の冷媒aの循環経過と、低温側ループ18内における
第2の冷媒bの循環経過とを、それぞれ説明する。すな
わち、高温側ループ17では、気化した第1の冷媒aが
第1の圧縮機19により圧縮される。この際、第1の冷
媒aは第2の冷媒bに比べて小さな圧縮力の作用によっ
て昇温する。そのため、第1の冷媒aは容易に高温高圧
のガスとなる。その後、高温高圧ガスの第1の冷媒a
は、第1の凝縮器20により凝縮されて液化する。この
とき、内部流路16を流れる第1の凝縮器20周辺の多
湿空気は、比較的高温になるまで加熱される。次に、こ
の液化後の第1の冷媒aは、絞り弁22を通過した後、
第1の冷却器21に供給される。ここで第1の冷媒aは
気化され、そのときの気化潜熱によって、この内部流路
16を流れる第1の冷却器21周辺の多湿空気が、後述
する第2の冷却器26の場合よりも高い温度で冷却され
る。それから、この気化後の第1の冷媒aは第1の圧縮
機19に戻され、これ以降、上述した工程を順次繰り返
す。
【0021】一方、低温側ループ18にあっては、気化
した第2の冷媒bが第2の圧縮機24により圧縮され
る。第2の冷媒bは、第1の冷媒aよりも大きな圧縮力
を作用しなければ同じレベルまで昇温しない。ここで
は、第1の圧縮機19と第2の圧縮機24とは同じ出力
を有している。そのため、この第2の冷媒bは、第1の
冷媒aに比べて低温の高圧ガスとなる。この低温高圧ガ
スの第2の冷媒bは、その後、第2の凝縮器25により
凝縮されることで液化する。その際、内部流路16を流
れる第2の凝縮器25周辺の多湿空気は、第1の凝縮器
20の場合よりも低い温度で加熱される。それから、こ
の液化後の第2の冷媒bは、絞り弁27を通過した後、
第2の冷却器26に供給されて気化する。その際、気化
潜熱によって、この内部流路16を流れている第2の冷
却器26周辺の多湿空気が、第1の冷却器21の場合よ
りも低い温度で冷却される。次いで、この気化後の第2
の冷媒bは第2の圧縮機24に戻され、これ以降、上述
した工程を順次繰り返す。
【0022】次に、この乾燥庫11内の多湿空気が高温
低湿空気になるまでを、内部流路16における多湿空気
の流れに沿って詳細に説明する。まず、吸入口14から
内部流路16に吸入された多湿空気は、第1の冷却器2
1によって冷却、除湿される。この第1の冷却器21に
は、高温側の第1の冷媒aが流れ込んでいる。そのた
め、第1の冷却器21の表面温度はそれほど低下せず、
除湿の度合いは比較的小さい。ただし、この第1の冷却
器21を通過する前の多湿空気の温度を温度計30によ
り測定し、この測定温度が、基準の所定温度(例えば3
0℃)を超えていれば、冷却水ポンプ32を作動し、冷
却塔31内の冷却水を予冷用冷却器29に流して熱交換
する。これにより、第1の冷却器21によって冷却、除
湿される前の多湿空気が、所定温度以下まで予冷され
る。その結果、例えば夏場など、乾燥庫11内の温度が
所定の温度を超える場合に、その後の高温側ループ17
および低温側ループ18による除湿を効率良く行うこと
ができる。
【0023】次いで、第1の冷却器21により除湿され
た空気は、第2の凝縮器25による加熱によって昇温さ
れる。この際、第2の凝縮器25には低温側の第2の冷
媒bが流れている。そのため、第2の凝縮器25により
加熱されても、空気の温度の上昇は比較的小さい。次
に、この第2の凝縮器25で昇温された空気は、第2の
冷却器26により冷却、除湿される。この際、第2の冷
却器26にも、低温側の第2の冷媒bが流れている。よ
って、ここでの除湿の度合いは比較的大きい。しかも、
第2の冷却器26により冷却、除湿される直前の空気
は、第2の凝縮器25によって昇温されている。そのた
め、この第2の冷却器26の、冷やし過ぎによる凍結を
防止することができる。さらに、このように第2の冷却
器26の上流側に第2の凝縮器25が配置されているの
で、この第2の冷却器26の上流側と下流側との温度差
が大きくなり、第2の冷却器26を通過する空気を、よ
り低湿度に除湿することができる。続いて、この第2の
冷却器26で冷却、除湿された空気は、内部流路16の
最下流位置に配置された第1の凝縮器20の加熱により
比較的高温になるまで昇温される。こうして目的とする
高温低湿空気が得られる。得られた高温低湿空気は、前
述したように送風機Xの内部の流路を通過し、機体12
の上部の送風口15から乾燥庫11内に戻され、庫内の
被乾燥物を乾燥する。
【0024】このように、内部流路16の上流から下流
に向かって、順次、第1の冷却器21、第2の凝縮器2
5、第2の冷却器26および第1の凝縮器20を配置し
たので、機体12内に高温側ループ17および低温側ル
ープ17を収納した除湿機10のうちでも、最も高温で
かつ最も低湿の空気を得ることができる。その結果、被
乾燥物の乾燥をより効率的に行うことができ、より短時
間で被乾燥物を乾燥することができる。ところで、この
乾燥が進行すると、一般的に、例えば被乾燥物の温度が
低下したり、被乾燥物の含水率が低下して、被乾燥物に
含まれる水分の蒸発量、すなわち乾燥負荷が低下する。
このような場合には、低温側ループ18内での第2の冷
媒bの循環を停止し、高温側ループ17だけで運転を継
続する。これにより、送風口15から排出される空気の
温度を高く保ちながら、低温側ループ18の第2の圧縮
機24の駆動エネルギーを節減することができる。ただ
し、得られた高温低湿空気の湿度は若干上昇するもの
の、これは被乾燥物の乾燥速度にほとんど影響がでない
程度である。また、被乾燥物の種類によっては、送風口
15から排出される空気を低い温度に保ちながら、湿度
だけを下げる場合も発生する。すなわち、この低温低湿
空気が必要な場合には、高温側ループ17内での第1の
冷媒aの循環を停止し、低温側ループ18だけで運転す
ることにより、それに対応することができる。
【0025】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、このよ
うに除湿機内に、高温側ループと低温側ループとを収納
し、しかも高温側ループの第1の凝縮器を、第1の冷却
器、第2の凝縮器および第2の冷却器の各設置位置より
内部流路の下流に配置したので、被乾燥物の乾燥に最適
な高温低湿の空気を得ることができる。これにより、室
内に収納された被乾燥物を効率的に乾燥することができ
る。その結果、被乾燥物を短時間で乾燥することができ
る。また、被乾燥物の乾燥中、例えば被乾燥物の乾燥負
荷が低下した際に高温側ループだけでの運転を行なえ
ば、得られる空気の温度を高く保ちながら、低温側ルー
プの第2の圧縮機の駆動エネルギーを節減することがで
きる。さらに、被乾燥物の乾燥条件などに応じて、高温
側ループだけによる運転や、低温側ループだけによる運
転を適宜選択することで、被乾燥物の多目的な乾燥を行
なうことができる。
【0026】また、請求項2に記載の発明によれば、内
部流路の上流から下流に向かって、順次、第1の冷却
器、第2の凝縮器、第2の冷却器、第1の凝縮器を配置
したので、機体内に高温側ループおよび低温側ループを
収納した除湿機のうちでも、最高温最低湿の空気を得る
ことができる。これにより、被乾燥物の乾燥をより以上
に効率的に行うことができ、その結果、より短時間で被
乾燥物を乾燥することができる。
【0027】さらに、請求項3に記載の発明にあって
は、除湿される前の室内の多湿空気を予冷用冷却器によ
り予冷するので、例えば夏場など、室内の温度が所定の
温度を超えた際に、その後の高温側ループおよびまたは
低温側ループによる除湿を効率良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る除湿機の概略構成図
である。
【図2】この発明の一実施例に係る除湿機が組み込まれ
た乾燥庫の縦断面図である。
【符号の説明】
10 除湿機、 12 機体、 14 吸入口、 15 送風口、 16 内部流路、 17 高温側ループ、 18 低温側ループ、 19 第1の圧縮機、 20 第1の凝縮器、 21 第1の冷却器、 24 第2の圧縮機、 25 第2の凝縮器、 26 第2の冷却器、 29 予冷用冷却器、 a 第1の冷媒、 b 第2の冷媒。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸入口と送風口とを連通する内部流路が
    形成された機体内に、温度が高い高温側の第1の冷媒を
    循環させる高温側ループと、前記第1の冷媒よりも温度
    が低い低温側の第2の冷媒を循環させる低温側ループと
    が配設され、 前記高温側ループは、 気化した第1の冷媒を圧縮する第1の圧縮機と、該第1
    の圧縮機により圧縮された第1の冷媒を凝縮して、前記
    内部流路を通過中の室内の多湿空気を加熱する第1の凝
    縮器と、該第1の凝縮器により液化した第1の冷媒を蒸
    発させて、前記内部流路を通過中の室内の多湿空気を冷
    却する第1の冷却器とを有し、 前記低温側ループは、 気化した第2の冷媒を圧縮する第2の圧縮機と、該第2
    の圧縮機により圧縮された第2の冷媒を凝縮して、前記
    内部流路を通過中の室内の多湿空気を加熱する第2の凝
    縮器と、該第2の凝縮器により液化した第2の冷媒を蒸
    発させて、前記内部流路を通過中の室内の多湿空気を冷
    却する第2の冷却器とを有し、 前記第1の冷却器、前記第2の凝縮器および第2の冷却
    器の各配置位置よりも内部流路の下流に、前記第1の凝
    縮器を配置した除湿機。
  2. 【請求項2】 前記内部流路の上流から下流に向かっ
    て、順次、前記第1の冷却器、前記第2の凝縮器、前記
    第2の冷却器および前記第1の凝縮器を配置した請求項
    1に記載の除湿機。
  3. 【請求項3】 前記内部流路の吸入口付近に、除湿され
    る前の前記室内の多湿空気を冷やす予冷用冷却器を配置
    した請求項1または請求項2に記載の除湿機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108826508A (zh) * 2018-07-30 2018-11-16 浙江普林艾尔电器工业有限公司 一种风路并联进风预冷立式除湿机

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