JP2003129502A - 逆打ち工法における後挿入構真柱の施工装置及び施工方法 - Google Patents

逆打ち工法における後挿入構真柱の施工装置及び施工方法

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JP2003129502A
JP2003129502A JP2001326806A JP2001326806A JP2003129502A JP 2003129502 A JP2003129502 A JP 2003129502A JP 2001326806 A JP2001326806 A JP 2001326806A JP 2001326806 A JP2001326806 A JP 2001326806A JP 2003129502 A JP2003129502 A JP 2003129502A
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concrete
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JP2001326806A
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Satoru Onomoto
悟 尾野本
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Obayashi Corp
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Obayashi Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現場打ち杭のコンクリート打設後に、建込用
架台に対して何らの調整もせずに直ちに構真柱を後挿入
して高精度に建て込むことができる、逆打ち工法におけ
る後挿入構真柱の施工装置及びその施工方法を提供す
る。 【解決手段】 仮設土間16に形成した構真柱挿入用開
口12周縁に、アンカーボルト18を有する据え付けベ
ース20を高い水平・位置精度で形成し、該ボルト18
で固定して、該開口12上方の四周を取り囲む建込用架
台22を設置する。該架台22には構真柱24の挿入位
置を真位置に規定する挿入案内用レール26を装着す
る。構真柱24はケーブル止着具44と垂下支持部材3
2とを介して吊り下げ装置30で吊り下げ、重力で鉛直
に垂下させる。コンクリート56打設後に、構真柱24
を案内用レール26で位置決めしながら未硬化のコンク
リート中に嵌入させる。垂下支持部材32と構真柱24
との四周には、該案内用レール26に接触してその建て
込み位置を真位置に位置決めするゲージ46を長手方向
に沿って一体的に設けておく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、逆打工法における
後挿入構真柱の施工装置及びその施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、地下階を構築するにあたって逆打
工法が採用されるケースが増えてきている。この逆打工
法は、まず、地下躯体の構築予定部分を囲繞して環状に
地下連続壁を構築し、この地下連続壁で囲まれる内方領
域に、適宜間隔をもって鉄骨製の構真柱を建て込む。そ
して、構真柱の頂部間に1階床梁を架設した後、地下連
続壁の内方領域の地面を掘削して構真柱を上部から露出
させ、この露出した構真柱に地下床梁を上方階から下方
階へと順次支持しつつ、上階から下階に向かって地下階
を構築するようになっている。
【0003】上記構真柱は、これの下端部が場所打ちコ
ンクリート杭の上部内に埋設されて支持される。構真柱
を場所打ち杭内に埋設するにあたっては、場所打ち杭の
コンクリート打設に先立って構真柱を挿入して予め建て
込んでおく先挿入の構真柱施工方法と、コンクリートの
打設後の未硬化のうちに構真柱をコンクリート杭内に後
挿入する後挿入の構真柱施工方法とがあるが、いずれに
しろ構真柱は地下床梁が接合されるだけでなく上方の地
上階の荷重をも受けることになるため、当該構真柱を場
所打ちコンクリート杭内に建て込むにあたっては、その
位置精度と傾斜精度とを共に高く確保しなければならな
い。
【0004】ここで、上記位置精度と傾斜精度とを高く
保ちつつ、構真柱を短時間のうちに場所打ち杭の上部に
後挿入で建て込むための技術として、特開平5−539
1号公報にて提案されたものがある。即ち、当該提案で
は、構真柱建て込み位置の地表に設置される架台本体
と、この架台本体の水平を調整するレベル調整ジャッキ
等の水平調整手段と、架台の中央部に形成されて構真柱
を垂直方向に案内するガイド部と、このガイド部の架台
に対する水平面内位置を調整する油圧ジャッキとを備え
て構真柱建込用架台を構成する。そして、この建込用架
台は場所打ち杭のコンクリート打設後に地表に設置し
て、水平調整手段で水平調整を行うとともに、水平面内
に配した油圧ジャッキでガイド部の水平面内における位
置並びにねじれ調整を行う。
【0005】一方、構真柱の上部には当該構真柱と同一
または相似形の断面を有して当該構真柱を自重で鉛直に
垂下させて吊るための建込治具の治具本体を取り付け、
この建込治具を介して揚重機で構真柱を鉛直に吊り上げ
て、当該構真柱をその下端部から建込用架台のガイド部
に挿入する。
【0006】ここで、構真柱及び建込治具本体が矩形断
面を呈している場合には、その4隅の外周面がガイドレ
ール部とされ、このガイドレール部が上記ガイド部に備
えられたガイドローラに案内される。また、構真柱及び
建込治具本体が矩形断面以外を呈する場合には、建込治
具本体の外側に4本の角パイプをガイドレールとして配
置するようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の建込用架台を用いた後挿入構真柱の施工技術にあ
っても、以下のような問題点があった。
【0008】即ち、場所打ち杭のコンクリートを打設し
た後に、その上方の地表に建込用架台を設置し、当該架
台のガイド部の位置及びねじれ調整を水平調整手段によ
って行ってから構真柱を建込用架台のガイド部に挿入し
て建て込むようにしているが、コンクリートが固化する
までに構真柱を立て込まねばならないという時間の制約
がある中で、建込用架台を取り付けて、なお且つそのガ
イド部の水平調整を芯だししながら行うには時間的に余
裕がなく、このためあせり等に起因して所望の精度を確
保できない虞がある。
【0009】また、単一の建物であってもその構真柱に
は建て込み場所に応じた様々な形状やサイズのものが使
用されるのでがあるが、当該建込用架台にあっては、建
込治具本体に設けられるガイドレール部に当接してその
挿入を案内するガイドローラをガイド部に設けているの
で、様々な形状及びサイズの構真柱に迅速に対応して転
用することが難しく、汎用性に欠ける。このため、構築
現場には複数種の建込用架台を用意しておかねばなら
ず、その保管スペースも確保しておかねばならない。
【0010】本発明はかかる従来の課題に鑑みて成され
たものであり、その目的は、現場築造杭のコンクリート
打設後に、建込用架台に対して何らの調整もせずに直ち
に構真柱を後挿入して高精度に建て込むことができる、
逆打ち工法における後挿入構真柱の施工装置及びその施
工方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本願の請求項1に示す発明は、現場築造杭のコン
クリート打設後、建物の地下階部分の掘削に先立ち、該
地下階部分の鉄骨柱を該現場築造杭の未だ固まらないコ
ンクリート中に建て込むようにした逆打ち工法における
後挿入構真柱の施工装置であって、構真柱挿入用の開口
を所定位置に多数有して建物構築予定地盤上に形成され
る仮設土間と、該構真柱挿入用開口周縁の該仮設土間上
に、アンカーボルトを有して高い水平精度と位置精度に
て形成される構真柱建込用架台の据え付けベースと、工
場にて製作され、該据え付けベース上に該アンカーボル
トにて固定されて該構真柱挿入用開口上方の四周を取り
囲む建込用架台と、該建込用架台に形成された取付孔に
固定装着されて、構真柱の挿入位置を四周から真位置に
規定する挿入案内用レールと、構真柱天端のフランジ部
に一体的に着脱可能に装着されて該構真柱をクレーンな
どの吊り下げ装置によって重力で鉛直に吊り下げるため
の垂下支持部材とを備え、該垂下支持部材は、該フラン
ジ部に接合固定されて該構真柱の長手方向に延設される
鉛直支持部と、該鉛直支持部の上端から側方に突出して
該建込用架台に着脱可能に固定係止される水平支持部と
からなるとともに、該垂下支持部材上端部には該構真柱
を重力で鉛直に垂下支持し得る位置にケーブル止着具が
一体的に設けられ、かつ、該鉛直支持部と該構真柱との
四周には、該挿入案内用レールに接触して該構真柱挿入
時の振れを規制するとともに、該挿入案内用レールと構
真柱外周に突出するフランジ部とが干渉するのを防止す
る位置決めゲージが長手方向に沿って一体的に設けられ
ている、ことを特徴とする。
【0012】また、本願の請求項2に示す発明は、前記
請求項1記載の装置を用いて施工する逆打ち工法におけ
る後挿入構真柱の施工方法であって、現場築造杭のコン
クリート打設に先だって、前記建込用架台を前記据え付
けベースに固定して、該建込用架台に前記挿入案内用レ
ールを装着固定するとともに、前記垂下支持部材を介し
て構真柱を吊り下げ装置によって鉛直に垂下支持してお
き、前記コンクリートの打設後に直ちに該構真柱を下降
させて、該建込用架台に装着した該挿入案内用レールと
前記位置決めゲージとで案内しつつ、該構真柱の下端を
未硬化のコンクリート中に嵌入して建て込み、該垂下支
持部材の前記水平支持部を該建込用架台に固定係止させ
る、ことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態につい
て、添付図面を参照して詳細に説明する。図1〜図4は
本発明の逆打ち工法における後挿入構真柱の施工装置及
びその施工方法の一例を示し、図1は仮設土間を示す平
面図であり、図2は構真柱の建込用架台を示すもので同
図(a)は平面図、同図(b)は側面図、図3は構真柱
とその天端部に取り付けられた垂下支持部材とを示す側
面図、図4は構真柱の建て込み時の様子を示す概略縦断
面図であり、同図(a)は杭天端に構真柱先端を嵌入さ
せ始めた状態を示し、同図(b)は嵌入終了状態を示す
図である。
【0014】本発明に係る後挿入構真柱の施工装置は、
現場築造杭のコンクリート打設後に、建物の地下階部分
の掘削に先立って地下階部分の鉄骨柱を該現場築造杭の
未だ固まらないコンクリート中に建て込むようにした逆
打ち工法に用いるものである。
【0015】図1〜図4に示すように、この後挿入構真
柱の施工装置10は構真柱挿入用の開口12を所定位置
に多数有して建物構築予定地盤14上に形成される仮設
土間16と、その構真柱挿入用開口12周縁の仮設土間
16上に、アンカーボルト18を有して高い水平精度と
位置精度にて形成される据え付けベース20と、この据
え付けベース20上にアンカーボルト18によって固定
されて構真柱挿入用開口12上方の四周を取り囲む、建
込用架台22と、この建込用架台22上に装着固定され
て構真柱24の挿入位置を四周から真位置に規定する挿
入案内用レール26と、構真柱24の天端のフランジ部
24aに一体的に着脱可能に装着されて構真柱24をク
レーンなどの吊り下げ装置30によって鉛直に吊り下げ
るための垂下支持部材32とを備える。
【0016】仮設土間16は、地下躯体の構築予定部分
を囲繞して地下連続壁34を構築した後に、その建物構
築予定地盤14上を覆って、補強用の鉄筋メッシュを内
部に配して形成され、現場築造杭が設けられる所定の位
置には築造作業用及び構真柱挿入用の多数の開口12が
矩形状に設けられる。そして、この仮設土間16の開口
12外周縁の四隅に建込用架台22を固定するための据
え付けベース20が形成される。この据え付けベース2
0は測量しつつ調整モルタルにより高精度に水平レベル
が調整されて形成されるとともに、建込用架台22を締
結固定するためのアンカーボルト18も高い位置精度に
調整されて立設される。
【0017】建込用架台22は形鋼が矩形に組まれたフ
レーム36と、その4隅から下方に突出する柱脚38と
からなり、柱脚38の下端部に取り付けられたベースプ
レート40が上記据え付けベース20上に載置されてア
ンカーボルト18で締結固定されるようになっており、
フレーム36上面には上記挿入案内用レール26の取付
孔40と垂下支持部材32の固定係止用孔42とが形成
されて、予め工場にて高精度に製造される。レール取付
孔40は構真柱24の大きさに合わせてその取付位置を
任意に変更できるように所定のピッチで多数形成されて
いる。
【0018】挿入案内用レール26は長尺レール26a
と短尺レール26bとからなり、溝型鋼で形成されてい
る。長尺レール26aは上記フレーム36の対向する2
辺間に掛け渡されてその両端がレール取付孔40にボル
トで止着され、短尺レール26bはその長尺レール26
a間に掛け渡されて当該長尺レール26aに形成された
取付孔41にボルトで止着されて、構真柱24の挿入位
置を四周から真位置に規定するテンプレートを形成する
ようになっている。
【0019】一方、構真柱24の天端のフランジ部24
aに取り付けられる垂下支持部材32は、当該フランジ
部24aに固定されて構真柱24の長手方向に延設され
る鉛直支持部32aと、この鉛直支持部32aの上端か
ら側方に突出して建込用架台22のフレーム36上面に
着脱可能に固定係止される水平支持部32bとからな
り、かつ垂下支持部材32a上端部には構真柱24を重
力で鉛直に垂下支持し得る位置にケーブル止着具44が
一体的に設けられる。
【0020】上記鉛直支持部32aは構真柱24と同一
断面形状をなし、この実施形態例では、図2(a)中に
描かれている構真柱24にて示されているように、幅挟
のウェブと幅広のウェブとが直交する変形の十字状をな
していて、幅広側のウェブに対して幅狭側のウェブが一
方に偏って接合されている。そしてさらに、鉛直支持部
32aと構真柱24との四周には各ウェブ先端のフラン
ジ部28表面に位置されて、構真柱24の建て込み時に
建込用架台22の挿入案内用レール26に接触して、そ
の振れを規制するとともに、当該建込用架台22の挿入
案内用レール26と構真柱24の天端にて外方に突出す
るフランジ部24aとが干渉するのを防止し、かつ構真
柱24を建込位置の真位置に案内して位置決めするため
の位置決めゲージ46が長手方向に沿って一体的に設け
られている。この位置決めゲージ46は鉛直支持部32
aの部分ではコ字型のチャンネル材で構成され、当該鉛
直支持部32aに対してはほぼその全長に亘って設けら
れている。また、この置決めゲージ46は構真柱24の
部分では2列の長尺な平鋼で構成され、当該構真柱24
に対しては図4(a)に示すように、その挿入時におい
て構真柱24の先端が打設したコンクリートの杭頭余盛
表面に接触する状態の吊り下げ位置で、建込用架台22
の挿入案内用レール26よりも下方部になる位置から上
端部までに亘って設けられている。
【0021】また、ケーブル止着具44は垂下支持部材
32に一体的に設けられる固定基部48と、この固定基
部48にスライド調整可能にボルト締め固定される吊り
点の位置調整プレート50とからなり、位置調整プレー
ト50に固設されて吊り点を形成する環状部材の位置が
微調整可能になっている。
【0022】そして、当該垂下支持部材32と構真柱2
4とは予め工場で組み付けられるとともに、ケーブル止
着具44を介して吊り下げ装置30で吊り下げた状態で
鉛直に垂下されるように吊り点の位置が調整されて現場
に搬入される。
【0023】そして、上記構成でなる後挿入構真柱の施
工装置10を用いた構真柱の建て込みは次のようにして
行われる。
【0024】即ち、上述したように、先ず始めに地下躯
体の構築予定部分を囲繞して地下連続壁34が構築され
た建設予定地盤上に、仮設土間16を打設形成し、この
仮設土間16に形成される多数の構真柱挿入用開口12
の周縁に、建込用架台22の固定用アンカーボルト18
を有した据え付けベース20を、高い水平レベルと位置
精度でそれぞれ形成する。
【0025】次ぎに、開口12部上に現場築造杭の芯位
置を割り出して、現場築造杭の形成孔48を掘削し、こ
の形成孔48の上部には地盤表層の崩れを防止するため
の表層ケーシング54を挿入設置するとともに、当該形
成孔48の底部に現場築造杭の中に埋設する鉄筋篭(図
示省略)を挿入する。
【0026】上記鉄筋篭の挿入が終了したならば、コン
クリートの打設に先立って、仮設土間16の据え付けベ
ース20上に予め工場で高精度に製作された建込用架台
22を載置して、アンカーボールト18にて締結固定し
て据え付ける。そして、この据え付け作業の終了後、そ
の構真柱挿入用開口12の上方部の四周を取り囲んだ当
該建込用架台22のフレーム36上面に、その所定位置
にある取付孔40にボルト締めして長尺レール26aと
短尺レール26bとからなる挿入案内用レール26を略
井桁状に組み付けて装着し、構真柱挿入用のテンプレー
トを形成する。また、挿入案内用レール26の装着が完
了したならば、その組付装着精度を確認して、その誤差
を規定値内に収めておく。
【0027】また、上記建込用架台22の据え付け作業
に並行して、吊り下げ装置30により垂下支持部材32
を介して構真柱24を空中に吊り揚げて、鉛直に垂下支
持し、その鉛直度も確認しておく。
【0028】次ぎに、現場築造杭の形成孔48内にコン
クリート56を打設した後に、既に垂下支持されている
構真柱24を直ちに建込用架台22の上方に移動して、
挿入案内用レール26によって形成されている挿通案内
用のテンプレート孔に位置と向きとを合致させて位置合
わせし、先端部からそのテンプレート孔に挿通して形成
孔48内に吊り下ろしていく。構真柱24は、その先端
がコンクリート56の杭頭余盛り表面に達する前に、そ
の四周のウェブ先端フランジ部24bの表面に取り付け
られた位置決めゲージ46がテンプレート孔内に入り込
んでいき、これ以後は当該位置決めゲージ46と挿入案
内用レール26とが接触しつつ、構真柱24の建込位置
精度が規定の誤差範囲内に矯正されつつ下降されてい
き、先端部から徐々に未硬化のコンクリート56中に嵌
入していく。
【0029】そして、垂下支持部材32の水平支持部3
2bが建込用架台22のフレーム36上面に当接して、
構真柱24が所定深さまで嵌入されたならば、その水平
支持部材32bをフレーム36に締結固定して支持し、
コンクリート56が固化するまで保持する。コンクリー
ト56の固化後には、垂下支持部材32の鉛直支持部3
2aと構真柱24との接続を切り離すと共に、水平支持
部32bの建込用架台32への固定を解いて離脱させ
る。また、建込用架台32も据え付けベース20から取
り外す。そして、その取り外した建込用架台32は隣接
する次の建て込み予定箇所に移動させて転用していく。
【0030】即ち、この実施形態によれば、構真柱24
とともに垂下支持部材32もそれらの四周のフランンジ
部24b表面に位置決めゲージを一体的に備え付けて同
一工場で高精度に製作して組み付け、かつ重力により鉛
直に垂下されるように予め調整しておくとともに、建込
用架台32も工場にて高精度に製作しておき、さらに構
真柱挿入用開口12周縁部の仮設土間16上には、建込
用架台32の据え付けベース20をアンカーボルト18
とともに高精度の水平レベルと位置精度で形成しておく
ので、建込用架台32を据え付けベース20上でアンカ
ーボルト18に単に締結固定し、その建込用架台32の
フレーム36上にガイドレール26を所定の取付孔40
に組み付けるだけで、細かな調整をすることなく高い位
置精度でテンプレート孔を形成できる。そして、鉛直に
吊り下げた構真柱24をコンクリート打設後の形成孔5
2内に、そのテンプレート孔を通じて挿入するだけで所
定の位置が確保でき、コンクリートが固化する迄の時間
的に短い制約のなかで簡易に精度良く建て込み作業が行
えるようになる。また、後挿入構真柱24の施工及び精
度確保に熟練工を必要としなくなり、作業員の技量に拘
わらず一定の成果が得られるようになって、人件費の削
減化も図れるようになる。
【0031】なお、構真柱24の断面形状は図示する変
形十字状のものに限らず、矩形環状、円形環状等、四周
部に位置決めゲージ46の取付面を有した形状であれは
どのような形状であっても良い。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る後挿入
構真柱の施工装置およびその施工方法によれば、建込用
架台を据え付けベース上でアンカーボルトに単に締結固
定し、その建込用架台の所定位置にガイドレールを組み
付けるだけで、水平レベルや位置の細かな調整をするこ
となく、高い位置精度で構真柱挿入用のテンプレート孔
を形成でき、鉛直に吊り下げた構真柱をコンクリート打
設後に、そのテンプレート孔を通じて挿入するだけで所
定の位置を確保することができ、コンクリートが固化す
る迄の時間的に短い制約のなかで簡易に精度良く建て込
み作業が行えるようになる。また、後挿入構真柱の施工
及び精度確保に熟練工を必要としなくなり、作業員の技
量に拘わらず一定の成果が得られるようになって、人件
費の削減化も図れるようになる。
【図面の簡単な説明】
図1から図4は本発明の逆打ち工法における後挿入構真
柱の施工装置及びその施工方法の一例を示し、図1は図
2は図3は図4は
【図1】本発明に係る施工装置に用いられる仮設土間を
示す平面図である。
【図2】本発明に係る施工装置に用いられる構真柱の建
込用架台を示すもので、(a)は平面図、(b)は側面
図である。
【図3】本発明に係る施工装置に用いられる構真柱とそ
の天端部に取り付けられた垂下支持部材とを示す側面図
である。
【図4】本発明による構真柱の建て込み時の様子を示す
概略縦断面図であり、(a)は杭天端に構真柱先端を嵌
入させ始めた状態を示し、(b)は嵌入終了状態を示す
図である。
【符号の説明】
10 後挿入構真柱の施工装置 12 構真柱挿入用開口 14 建物構築予定地盤 16 仮設土間 18 アンカーボルト 20 据え付けベース 22 建込用架台 24 構真柱 24a 天端フランジ部 26 挿入案内用レール 26a 長尺レール 26b 短尺レール 28 (ウェブ先端)フランジ部 30 吊り下げ装置 32 垂下支持部材 32a 鉛直支持部 32b 水平支持部 36 フレーム 38 柱脚 40 取付孔 42 固定係止用孔 44 ケーブル止着具 46 位置決めゲージ 52 形成孔 56 コンクリート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現場築造杭のコンクリート打設後、建物
    の地下階部分の掘削に先立ち、該地下階部分の鉄骨柱を
    該現場築造杭の未だ固まらないコンクリート中に建て込
    むようにした逆打ち工法における後挿入構真柱の施工装
    置であって、 構真柱挿入用の開口を所定位置に多数有して建物構築予
    定地盤上に形成される仮設土間と、 該構真柱挿入用開口周縁の該仮設土間上に、アンカーボ
    ルトを有して高い水平精度と位置精度にて形成される構
    真柱建込用架台の据え付けベースと、 工場にて製作され、該据え付けベース上に該アンカーボ
    ルトで固定されて該構真柱挿入用開口上方の四周を取り
    囲む建込用架台と、 該建込用架台に形成された取付孔に固定装着されて、構
    真柱の挿入位置を四周から真位置に規定する挿入案内用
    レールと、 構真柱天端のフランジ部に一体的に着脱可能に装着され
    て該構真柱をクレーンなどの吊り下げ装置によって重力
    で鉛直に吊り下げるための垂下支持部材とを備え、 該垂下支持部材は、該フランジ部に接合固定されて該構
    真柱の長手方向に延設される鉛直支持部と、該鉛直支持
    部の上端から側方に突出して該建込用架台に着脱可能に
    固定係止される水平支持部とからなるとともに、該垂下
    支持部材上端部には該構真柱を重力で鉛直に垂下支持し
    得る位置にケーブル止着具が一体的に設けられ、 かつ、該鉛直支持部と該構真柱との四周には、該挿入案
    内用レールに接触して該構真柱挿入時の振れを規制する
    とともに、該挿入案内用レールと構真柱外周に突出する
    フランジ部とが干渉するのを防止する位置決めゲージが
    長手方向に沿って一体的に設けられている、 ことを特徴とする逆打ち工法における後挿入構真柱の施
    工装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1記載の装置を用いて施工す
    る逆打ち工法における後挿入構真柱の施工方法であっ
    て、 現場築造杭のコンクリート打設に先だって、前記建込用
    架台を前記据え付けベースに固定して、該建込用架台に
    前記挿入案内用レールを装着固定するとともに、前記垂
    下支持部材を介して構真柱を吊り下げ装置によって鉛直
    に垂下支持しておき、 前記コンクリートの打設後に直ちに該構真柱を下降させ
    て、該建込用架台に装着した該挿入案内用レールと前記
    位置決めゲージとで案内しつつ、該構真柱の下端を未硬
    化のコンクリート中に嵌入して建て込み、該垂下支持部
    材の前記水平支持部を該建込用架台に固定係止させる、 ことを特徴とする逆打ち工法における後挿入構真柱の施
    工方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104878775A (zh) * 2015-05-26 2015-09-02 中建三局集团有限公司 一种可周转的逆作法钢管柱调垂导向装置及其施工方法
CN105386459A (zh) * 2015-12-17 2016-03-09 中国水利水电第十四工程局有限公司 一种大型钢构柱定位装置及定位方法
CN113279620A (zh) * 2021-04-21 2021-08-20 北京崇建工程有限公司 一种套筒式多管烟囱施工工法

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