JP2003127193A - 眼鏡レンズの射出圧縮成形法 - Google Patents

眼鏡レンズの射出圧縮成形法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンズの形状特性のよらずレンズを高精度に
かつ高品質に成形できる眼鏡レンズの射出圧縮成形方法
を提供する。 【解決手段】 眼鏡レンズの射出圧縮成形法おいて、マ
イナスレンズ成形時の設定圧縮代(寸開き量S(-)
を、プラスレンズ成形時の設定圧縮代(寸開き量
( +))より大きく設定する。マイナスレンズ成形時に
は、溶融樹脂の射出完了前に設定圧縮代の圧縮を開始
し、溶融樹脂の射出完了後、レンズ用キャビティおよび
スプルー、ランナを密閉閉空間とする。プラスレンズ成
形時には、溶融樹脂の射出完了後に設定圧縮代の圧縮を
開始し、設定圧縮代の圧縮を開始する前に、レンズ用キ
ャビティおよびスプルー、ランナを密閉閉空間とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性樹脂を射
出圧縮成形して眼鏡レンズを得る眼鏡レンズの射出圧縮
成形法に関する。詳しくは、プラスレンズおよびマイナ
スレンズを高精度かつ高品質に成形することができる眼
鏡レンズの射出圧縮成形法に関する。
【0002】
【背景技術】熱可塑性樹脂からレンズを得る成形法とし
て、射出圧縮成形法が知られている(たとえば、特開昭
2−26723号公報および実公平6−9826号公報
など)。眼鏡レンズでは、レンズ度数+4.00D〜−
8.00D程度のレンズ度数範囲のものが、この成形法
に好ましく用いられている。射出圧縮成形法は、溶融樹
脂の収縮を補正して、均一で高度な形状精度を得るため
に、レンズ用キャビティ内に圧縮代を残して金型を型締
めし、ついで、前記レンズ用キャビティ内に溶融樹脂を
射出充填したのち、前記圧縮代を圧縮して、レンズを得
る成形法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、レンズは、
レンズの前面側と後面側との曲率が異なればレンズ厚は
偏肉差を生じ、偏肉差があるものとして、中央部肉厚が
周辺部より厚いプラスレンズと、中央部肉厚が周辺部よ
り薄いマイナスレンズとの2種類ある。また、レンズ厚
は光学レンズ設計により異なるが、たとえば、屈折率が
1.50程度の非球面レンズでは+2.00Dで中心厚
4.2mm、周辺厚1.0mm、−4.00Dで中心厚
1.4mm、周辺厚7.9mm程度の設計値を設定でき
る。しかしながら、これらのレンズについて、同一の条
件で圧縮成形を行うと、この形状特性の差異により次の
ような不具合が生じる。
【0004】マイナスレンズの成形においては、レンズ
中央部が周辺部に対して厚みが薄いから、キャビティ中
央部が流動抵抗が大きい。そのため、キャビティ内に射
出された溶融樹脂は、キャビティ中央部を流れ難く、分
流して周辺部から中央部に回り込むため、中央部におい
てウエルドマークが多く発生しやすいという問題があ
る。一方、プラスレンズの成形では、キャビティの容積
と溶融樹脂の充填量との差が大きすぎると、溶融樹脂の
流動性が低下するため、未充填部分が発生し、成形後の
レンズにおいて、充填部分と未充填部分との臨界部にフ
ローマークと呼ばれる樹脂の充填履歴が発生しやすい。
【0005】本発明の目的は、レンズの形状特性によら
ず、偏肉差を有するレンズ、すなわち、プラスレンズお
よびマイナスレンズを高精度にかつ高品質に成形できる
眼鏡レンズの射出圧縮成形法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる眼鏡レン
ズの射出圧縮成形法は、1つの成型用金型を用いて、中
央部肉厚が周辺部より薄いマイナスレンズおよび中央部
肉厚が周辺部より厚いプラスレンズを成形する成形法で
あって、交換可能なオプティカルインサートから形成さ
れたレンズ用キャビティ空間内に予め設定した設定圧縮
代を残して金型を型締めし、ついで、前記レンズ用キャ
ビティ内に溶融樹脂を射出充填し、少なくとも溶融樹脂
の射出完了前の時点以降に前記設定圧縮代を圧縮するメ
ニスカス形状の眼鏡レンズの射出圧縮成形法において、
前記マイナスレンズ成形時の設定圧縮代を、前記プラス
レンズ成形時の設定圧縮代より大きく設定し、前記マイ
ナスレンズ成形時には、溶融樹脂の射出完了前に前記設
定圧縮代の圧縮を開始するとともに、前記溶融樹脂の射
出完了後、前記レンズ用キャビティおよびこのキャビテ
ィ内に溶融樹脂を供給するスプルー、ランナを密閉閉空
間とし、前記プラスレンズ成形時には、溶融樹脂の射出
完了後に前記設定圧縮代の圧縮を開始するとともに、前
記設定圧縮代の圧縮を開始する前に、前記レンズ用キャ
ビティおよびこのキャビティ内に溶融樹脂を供給するス
プルー、ランナを密閉閉空間とする、ことを特徴とす
る。
【0007】このような成形法では、マイナスレンズ成
形時の設定圧縮代がプラスレンズ成形時の設定圧縮代よ
り大きく設定されているから、より広いキャビティ領域
が確保できるとともに、キャビティ内の溶融樹脂の流動
性も向上するため、マイナスレンズ成形時において、キ
ャビティ内に到達した溶融樹脂は分流することなくキャ
ビティ中央部を通って周辺部に流れ込む。従って、中央
部におけるウエルドマークの発生を防止でき、強度レン
ズではさらに十分な加圧力が保持されるため、金型との
転写性が向上する。このため、レンズの形状特性によら
ず、プラスレンズおよびマイナスレンズを高精度にかつ
高品質に成形できる。
【0008】上記射出圧縮成形法においては、マイナス
レンズ成形時の設定圧縮代を、プラスレンズ成形時の設
定圧縮代より大きくしてあるため、溶融樹脂の射出充填
完了時点ではレンズ用キャビティ内に大きな未充填部分
を残したままで溶融樹脂の流動が停止することになり、
加圧工程後の成形レンズにおいて充填部分と未充填部分
との臨界部にフローマークと呼ばれる樹脂の充填履歴が
発生しやすいという問題が考えられる。
【0009】この点に対して、本発明にかかる眼鏡レン
ズの射出圧縮成形法は、プラスレンズ成形時には、溶融
樹脂の射出完了後に前記設定圧縮代の圧縮を開始する
が、マイナスレンズ成形時には、溶融樹脂の射出完了前
に前記設定圧縮代の圧縮を開始するようにしたので、よ
り一層の樹脂の流動性、転写性を高めることができる。
すなわち、マイナスレンズ成形時には、溶融樹脂の射出
完了前に設定圧縮代の圧縮が開始され、レンズ用キャビ
ティの容積が縮小されていくから、溶融樹脂の流動性が
高められ、溶融樹脂の射出充填完了時点でレンズ用キャ
ビティ内に大きな未充填部分が残ることが少なくなるた
め、フローマークの発生も防げる。
【0010】この際、マイナスレンズ成形時には溶融樹
脂の射出完了後にスプルー、ランナを含む前記レンズ用
キャビティを直ちに密閉閉空間とし、また、プラスレン
ズ成形時には前記設定圧縮代の圧縮を開始する前に、ス
プルー、ランナを含む前記レンズ用キャビティを密閉閉
空間としたので、圧縮によってレンズ用キャビティ内の
溶融樹脂が加圧されても溶融樹脂がスプルー、ランナを
含むレンズ用キャビティの外に逆流することがないか
ら、金型の転写性に優れ、脈理や射出履歴などのない高
精度で高品質なレンズを得ることができる。特に、強度
のレンズ成形に有用である。
【0011】また、上記射出圧縮成形法においては、マ
イナスレンズ成形時の設定圧縮代を、プラスレンズ成形
時の設定圧縮代より大きく設定する必要がある。その
際、マイナスレンズ成形時の設定圧縮代の設定を、プラ
スレンズ成形時の設定圧縮代の設定と同じように、レン
ズ用キャビティ内の圧縮代が最大の初期位置から圧縮代
がなくなる位置まで金型を型締めしたのち、さらに金型
を前記設定圧縮代分開くことにより設定していたので
は、金型を設定圧縮代分開く距離が長く、時間的に能率
が悪いという問題が考えられる。
【0012】具体的には、本発明では、プラスレンズ成
形の場合には設定圧縮代は大きくなく、0.8mm以下
としており、たとえば、+1.00D〜+3.00Dの
レンズでは0.1mm〜0.2mmで十分である。一
方、マイナスレンズ成形の場合、度数や成形後の性能に
よっても異なるが、設定圧縮代を5mm〜15mmとし
ている。また、金型の型締め制御において、成形機の構
造上、たとえば、縦型成型機で最大圧縮位置(最下限位
置)から上方への移動を0.1mmピッチで制御するこ
とは、高度な制御を必要とするため制御に時間がかか
り、たとえば、5mm移動で10数秒であったりする。
一方、金型の上方から下方への移動は容易で、15mm
であっても1秒以内である。
【0013】従って、本発明にかかる眼鏡レンズの射出
圧縮成形法は、前記プラスレンズ成形時の設定圧縮代の
設定は、前記レンズ用キャビティ内の圧縮代が最大の初
期位置から圧縮代がなくなる位置まで前記金型を型締め
したのち、さらに前記金型を前記設定圧縮代分開くこと
により設定し、前記マイナスレンズ成形時の設定圧縮代
の設定は、前記レンズ用キャビティ内の圧縮代が最大の
初期位置から前記設定圧縮代を残した位置まで前記金型
を型締めすることにより設定する。
【0014】このようにすれば、マイナスレンズ成形時
の設定圧縮代は、レンズ用キャビティ内の圧縮代が最大
の初期位置から設定圧縮代を残した位置まで金型を型締
めすることにより設定できるから、つまり、金型を長い
距離の設定圧縮代分開く動作がないから、設定圧縮代の
設定を迅速にかつ高精度に行うことができる。一方、プ
ラスレンズ成形時の設定圧縮代は、レンズ用キャビティ
内の圧縮代が最大の初期位置から圧縮代がなくなる位置
まで金型を型締めしたのち、短い距離の設定圧縮代分だ
け開けば設定できるから、同様に設定圧縮代の設定を迅
速にかつ高精度に行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図を
参照しながら詳細に説明する。図1は本実施形態にかか
る眼鏡レンズ(メニスカス形状の眼鏡レンズ;単焦点、
多焦点、累進多焦点)の射出圧縮成形法に用いられる射
出圧縮成形用金型の断面図、図2は図1のII−II線断面
図である。なお、ここで成形される眼鏡レンズの材料
は、PMMA(ポリメチルメタクリレート)やPC(ポ
リカーボネート)などの熱可塑性樹脂である。また、本
実施形態では、脈理、光学歪みなどを防ぐために、低出
力の射出を用いている。
【0016】前記射出圧縮成形用金型は、図1に示すよ
うに、パーティングラインPLにおいて上下に型分割さ
れる上型1と下型2との間に2個の眼鏡レンズ用キャビ
ティ3が形成されたレンズ2個取り用の金型である。
【0017】上型1は、固定型である下型2に対して上
下方向に型閉じ、型開きする可動型で、型取付部材16
と、この型取付部材16に前記下型2に向かって移動自
在に取り付けられた型本体4とを含む。型取付部材16
は、上部材16Aと下部材16Bとからなる。型本体4
は、インサートガイド5および型板6,7からなる。下
型2は、インサートガイド9および型板10からなる型
本体8と、この型本体8を取り付ける型取付部材15と
を含む。各インサートガイド5,9の内部には、前記キ
ャビティ3を形成するインサート11,12がパーティ
ングラインPLに対して直角方向へ摺動可能に収納され
ている。
【0018】前記上型1の型本体4は、前記型取付部材
16に図2に示すボルト17で連結されているととも
に、型本体4と型取付部材16との間にはボルト17の
外周に挿入された皿ばね17Aが介装されている。な
お、型取付部材16は、型締めシリンダ(図示省略)に
よって上下動されるようになっている。前記型本体4と
型取付部材16との間には、隙間Sが設けられるように
なっており、型本体4と型取付部材16とはガイドピン
18でガイドされながら隙間S分だけ上下に開閉するよ
うになっている。また、前記型取付部材15の下方には
図示しない寸開きシリンダが配置され、この寸開きシリ
ンダにより型取付部材16が型締めシリンダの型締め力
に抗して押し上げられることにより、隙間Sが形成され
るようになっている。
【0019】前記型取付部材16には、下向きの油圧シ
リンダ19が上下動自在に設けられている。油圧シリン
ダ19のピストン20に連結されたピストンロッド21
は、シリンダ19の下面に固定されたバックインサート
22内を貫通し、その先端にT字クランプ部材23を備
えている。T字クランプ部材23は、前記インサート1
1の上端面に形成されたT字溝24に係脱自在に係合さ
れている。前記型取付部材15には、上向きの油圧シリ
ンダ26が設けられている。油圧シリンダ26のピスト
ン27に連結されたピストンロッド28は、型取付部材
15内を貫通し、その先端にT字クランプ部材29を備
えている。T字クランプ部材29は、前記インサート1
2の下端面に形成されたT字溝30に係脱自在に係合さ
れている。
【0020】前記油圧シリンダ19の上端には受圧部材
32が固定されている。型取付部材16に形成された孔
33から挿入されたエジェクトピン34により受圧部材
32が押し下げられると、油圧シリンダ19、バックイ
ンサート22およびインサート11も押し下げられ、キ
ャビティ3で成形されたレンズ成形品が上型1および下
型2の型分割時に突き出されるようになっている。ここ
に、バックインサート22、油圧シリンダ19および受
圧部材32によって、インサート11を保持する保持部
材が構成されている。前記上型1の型取付部材16の中
央には、エジェクトバー35が上下動自在に配置されて
いる。エジェクトバー35の上端には受圧部材36が固
定されている。型取付部材16に形成された孔37から
挿入されたエジェクトピン38により受圧部材36が押
し下げられると、エジェクトバー35が押し下げられ
る。
【0021】前記受圧部材32には、エジェクトリター
ンピン39の外周に巻回されたばね40のばね力が上向
きに作用している。なお、受圧部材36にも、図示して
いないが、エジェクトリターンピンの外周に巻回された
ばねのばね力が上向きに作用している。従って、エジェ
クトピン34,38が上昇すると、受圧部材32,36
も上昇して旧位に復帰するようになっている。ここに、
バックインサート22、油圧シリンダ19および受圧部
材32によって構成された保持部材が、弾性部材である
ばね40によって下型2とは反対方向に常時弾性付勢さ
れて型取付部材16に当接されている。
【0022】次に、本実施形態における作用を説明す
る。まず、成形しようとするレンズの種類に応じて、イ
ンサート11,12を交換する。インサート11,12
の交換にあたっては、型取付部材16を含む上型1を上
昇させて、下型2から型分割させる。また、油圧シリン
ダ19のピストンロッド21を下降させるとともに、油
圧シリンダ26のピストンロッド28を上昇させ、これ
らピストンロッド21,28の先端に取り付けられたT
字クランプ部材23,29をインサートガイド5,9か
ら突出させる。
【0023】新たに上型1および下型2の型本体4,8
に装着されるインサート11,12を、図示しないロボ
ットのアームで保持しながら水平移送させ、インサート
11,12のT字溝24,30をT字クランプ部材2
3,29に係合させる。こののち、油圧シリンダ19の
ピストンロッド21を上昇させてインサート11を引き
上げ、また、油圧シリンダ26のピストンロッド28を
下降させてインサート12を引き下げる。これにより、
インサート11,12はインサートガイド5,9に嵌合
される。このようにして、プラスレンズ(中心部肉厚が
周辺部より厚いレンズ)の成形の場合には、図4および
図5に示すインサート11A,12Aに、また、マイナ
スンズ(中心部肉厚が周辺部より薄いレンズ)の成形の
場合には図6および図7に示すインサート11B,12
Bにそれぞれ交換する。
【0024】さて、レンズの成形にあたっては、図3に
示すフローチャートに沿って操作を進める。まず、図1
および図2に示す状態に型閉じする。つまり、型締めシ
リンダによって上型1を下降させ、上型1の型板6が下
型2の型板10に接し、かつ、皿ばね17Aが圧縮され
ない状態に型閉じする。この状態では、隙間Sは最大寸
開き量(約15mm)、つまり、キャビティ3内の圧縮
代が最大の初期位置に設定されている。次に、寸開き量
(設定圧縮代)を設定する。このとき、プラスレンズの
成形では0.8mm以下の寸開き量S(+)を設定する。
マイナスレンズの成形では0.8mmより大きい寸開き
量S(-)を設定する。つまり、マイナスレンズ成形時の
設定圧縮代を、プラスレンズ成形時の設定圧縮代より大
きく設定する。
【0025】ここで、プラスレンズの成形の場合、つま
り、0.8mm以下の寸開き量S(+)が設定された場合
には、図4に示すように、型締めシリンダにより型取付
部材16をさらに下降させ(このとき、皿ばね17Aが
圧縮される)、隙間Sを完全になくしたのち、寸開きシ
リンダにより型取付部材16を型締めシリンダの型締め
力に抗して前記寸開き量S(+)だけ上昇させて、寸開き
量S(+)を設定する。一方、マイナスレンズの成形の場
合、つまり、0.8mmより大きい寸開き量S(-)が設
定された場合には、図6に示すように、型締めシリンダ
により型取付部材16を前記寸開き量S(-)を残した位
置まで下降させ(このとき、皿ばね17Aが圧縮され
る)、その位置で停止させて寸開き量S(-)を設定す
る。
【0026】次に、溶融樹脂を射出充填する。これに
は、スプルーブッシュ57に接続した射出成形機のノズ
ルから溶融樹脂を射出し、スプルー58およびランナ5
9を通じてキャビティ3内に充填する。このとき、プラ
スレンズの成形の場合(図4)には、キャビティ3の中
央部(レンズの中央部)の厚みが大きいため、キャビテ
ィ3内に到達した溶融樹脂は、キャビティ3の中央部
(レンズの中央部)を通って周辺部に達する。一方、マ
イナスレンズの成形の場合には、0.8mmより大きい
寸開き量S(-)が設定されているから、つまり、キャビ
ティ3の中央部の厚みが大きく設定されているため、キ
ャビティ3内に到達した溶融樹脂は、分流することなく
キャビティ3の中央部を通って周辺部に達する。従っ
て、いずれの場合にも、中央部におけるウエルドマーク
が抑制される。
【0027】次に、プラスレンズの成形の場合(図4)
には、溶融樹脂の射出完了後、ノズルを閉じてキャビテ
ィ3、ランナ59およびスプルー58を含む空間を密閉
閉空間とし、続いて、加圧(圧縮)する。つまり、図5
に示すように、型締めシリンダにより型取付部材16を
寸開き量S(+)だけ下降させる。一方、マイナスレンズ
の成形の場合(図6)には、溶融樹脂の射出完了前に加
圧(圧縮)を開始する。具体的には、射出すべき溶融樹
脂の約90〜95%が射出されたとき、型締めシリンダ
により加圧を開始し、図7に示すように、型取付部材1
6を寸開き量S(-)だけ下降させる。このとき、溶融樹
脂の射出完了後に直ちにノズルを閉じて、キャビティ
3、ランナ59およびスプルー58を含む空間を密閉閉
空間とする。
【0028】次に、このようにしてプラスレンズまたは
マイナスレンズを成形したのち、これらのレンズをエジ
ェクトする。これには、上型1の型取付部材16を型締
めシリンダにより上昇、すなわち下型2から上昇させ、
型本体4との間に寸開き量Sを開ける。このとき、エジ
ェクトピン34をエジェクトシリンダで下降させ、この
エジェクトピン34で受圧部材32を型取付部材16に
対して下方に押圧移動させる。この押圧移動量は寸開き
量Sよりも小さいものとし、寸開き量Sがたとえば15
mmである場合には押圧移動量は13mmとする。言い
換えると、型取付部材16の上昇時に、インサート11
を型取付部材16に対して相対的に下型2側に下降させ
る。
【0029】この結果、本来、型取付部材16が寸開き
量S分だけ上昇したときにこれと同じ量だけ上昇するイ
ンサート11の上昇量は少なく抑えられることになり、
たとえば、マイナスレンズ成形では、図8に示す通り、
インサート11はキャビティ3内で成形されたレンズ成
形品44の眼鏡レンズ部44Aからわずかな隙間A分、
前記数値通りの寸開き量や押圧移動量である場合には2
mmの隙間A分だけ離れる。
【0030】この後、図9の通り、型締めシリンダによ
り上型1の型取付部材16と型本体4は上昇し、上型1
は下型2に対してパーティングラインPLから型開きす
る。この後、上型1の下面から露出しているレンズ成形
品44の一部が把持装置で把持され、エジェクトピン3
4,38が各エジェクトシリンダによって下降し、これ
により受圧部材32,36が押圧移動させられ、インサ
ート11、エジェクトバー35でレンズ成形品44は突
き出される。この突き出し時において、レンズ成形品4
4の眼鏡レンズ部44Aに対してインサート11はわず
かな隙間A分のみ離れているだけであるため、隙間Aに
侵入している空気はインサート11によって大きな圧力
まで圧縮されることはなく、圧縮空気の大きな圧力を眼
鏡レンズ部44Aに作用させずにレンズ成形品44を上
型1から突き出すことができる。
【0031】すなわち、上型1の型取付部材16が型本
体4から寸開き量S分だけ上昇するときに、エジェクト
ピン34で受圧部材32を下方へ押圧移動させず、型取
付部材16に対してインサート11を相対的に下降させ
ない場合には、レンズ成形品44の眼鏡レンズ部44A
とインサート11との間には寸開き量Sと同じ大きさの
隙間ができることになり、インサート11で眼鏡レンズ
部44Aを突き出すとき、この隙間内の空気が大きく圧
縮されて過剰な高圧の空気が精密成形部である眼鏡レン
ズ部44Aに作用することになるが、本発明に係る実施
形態では、眼鏡レンズ部44Aとインサート11との間
には僅かな隙間Aができるだけであるため、インサート
11によるレンズ成形品44の眼鏡レンズ部44Aの突
き出し時に過剰な圧縮空気の発生を抑えてこの突き出し
を行えるようになり、スプルー58やランナ59で成形
された部位での折れや離型時の金型へのずれなどの離型
不良がなく眼鏡レンズ部44Aの高精度な成形状態を確
保できる。
【0032】本実施形態によれば、マイナスレンズ成形
時の寸開き量S(-)をプラスレンズ成形時の寸開き量S
(+)より大きく設定するようにしたから、より広いキャ
ビティ領域を確保できるとともに、キャビティ内での樹
脂の流動性の向上させることができる。よって、マイナ
スレンズ成形時において、キャビティ3内に到達した溶
融樹脂は分流することなくキャビティ3の中央部を通っ
て周辺部に流れ込むため、中央部におけるウエルドマー
クの発生を防止できる。このため、レンズの形状特性に
よらず、プラスレンズおよびマイナスレンズを高精度に
かつ高品質に成形できる。
【0033】その際、マイナスレンズ成形時の寸開き量
(-)は、プラスレンズ成形時の寸開き量S(+)より大き
く設定する必要があるが、寸開き量Sが最大の初期位置
から、寸開き量S(-)を残した位置まで上型1の型取付
部材16を下降させることにより寸開き量S(-)を設定
しているから、寸開き量S(-)の設定を迅速にかつ高精
度に行うことができる。一方、プラスレンズ成形時の寸
開き量S(+)は、マイナスレンズ成形時の寸開き量S(-)
より小さいから、この場合には、寸開き量Sが最大の初
期位置から、寸開き量Sがなくなる位置まで上型1の型
取付部材16を下降させたのち、寸開き量S(+)分開く
ことにより寸開き量S(+)を設定しているから、寸開き
量S(+)の設定も迅速にかつ高精度に行うことができ
る。
【0034】また、マイナスレンズ成形時には、溶融樹
脂の射出完了前に寸開き量S(+)の圧縮を開始するよう
にしたので、溶融樹脂の射出完了前にキャビティ3の容
積が縮小されていくから、溶融樹脂の射出充填完了時点
でキャビティ3内に大きな未充填部分が残ることが少な
く、このため、フローマークの発生も防げる。つまり、
寸開き量S(+)を大きく設定すると、溶融樹脂の射出充
填完了時点ではキャビティ内に大きな未充填部分を残し
たままで溶融樹脂の流動が停止することになり、充填部
分と未充填部分との臨界部にフローマークと呼ばれる樹
脂の充填履歴が発生しやすいという問題が考えられる
が、本実施形態のようにすることで、フローマークの発
生も防げる。
【0035】また、上型1の型取付部材16を下型2か
ら上昇させるときに、上型1の型本体4に設けられたイ
ンサート11を保持している保持部材をエジェクトピン
34で下型2側に押圧移動させ、このインサート11を
型取付部材16に対して相対的に下型2側に下降させる
ようにしたため、インサート11でレンズ成形品44を
突き出すとき、圧縮空気の発生を抑えながらこの突き出
しを行えるようになり、レンズ成形品44には高圧に圧
縮された空気の圧力が作用しないため、高精度に成形さ
れたレンズ成形品44の成形精度を確保しながら突き出
し作業を行える。
【0036】また、上型1の型取付部材16が型本体4
から寸開き量S分だけ上昇するときに、エジェクトピン
34で受圧部材32を下方へ押圧移動させてインサート
11を型取付部材16に対して相対的に下降させる際、
その下降量を型取付部材16の上昇量(寸開き量S)よ
り小さくしたので、インサート11とレンズ成形品44
の眼鏡レンズ部44Aとの間に隙間を持たすことができ
る。そのため、下型2から上型1が型開きしたときもキ
ャビティ3からレンズ成形品44が脱落することがな
く、脱落によるレンズ成形品44の損傷を防ぐことがで
きる。
【0037】さらに、本実施形態では、インサート11
等によって形成されるキャビティ3は2個で、バックイ
ンサート22、油圧シリンダ19、受圧部材32からな
るインサート11の保持部材は、インサート11毎にそ
れぞれが独立してばね40で上方へ弾性付勢されてお
り、これにより、インサート11毎のばね40にばね力
の相違があってもこれの影響を受けない構造となってい
るが、エジェクトピン34はインサート11毎、すなわ
ちこれらのインサート11の保持部材毎に設けられてい
るため、互いに独立しているこれらの保持部材をエジェ
クトピン34で所定通り下方へ押圧移動させることがで
き、2個のインサート11でレンズ成形品44の2個の
眼鏡レンズ部44Aを突き出すことができる。
【0038】以上述べた実施形態においては、設定圧縮
代を、型本体4と型取付部材16との間に形成した寸開
き量により設定するようにしたが、他の金型を用いても
よい。たとえば、キャビティ3内に突出するキャビティ
コアを設け、このキャビティコアの位置から設定圧縮代
を設定したのち、キャビティコアをキャビティ3内に突
出させることにより圧縮するようにした構造の金型を用
いてもよい。
【0039】また、上述した実施形態では、寸開き量
を、プラスレンズの場合には0.8mm以下、マイナス
レンズの場合には0.8mmより大きい寸法に設定した
が、これらの数値はレンズの特性などに応じて任意に決
定すればよい。また、上述した実施形態では、マイナス
レンズ成形時において、溶融樹脂を約90〜95%射出
した時点で寸開き量S(-)の圧縮を開始するようにした
が、このときの%もキャビティ3の容積、樹脂の種類、
レンズの特性などに応じて任意に決定すればよい。
【0040】また、上述した実施形態では、上型1の型
取付部材16が型本体4から寸開き量S分だけ上昇した
ときと、型本体4が下型2から離れた型開きしたときと
に合わせて、エジェクトピン34を2段階式に下方移動
させるようにしたが、型締めシリンダによる型取付部材
16の寸開き移動と型本体4の下型2からの型開き移動
とが連続して行われる場合には、エジェクトピン34の
下方移動を連続して行わせ、これにより型取付部材16
に対するインサート11の下降量を大きくしてそのまま
レンズ成形品44の突き出しを行うようにしてもよい。
【0041】
【発明の効果】本発明の眼鏡レンズの射出圧縮成形法に
よれば、レンズの形状特性によらず、プラスレンズおよ
びマイナスレンズを高精度にかつ高品質に成形できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態で用いる射出成形用金型を
示す断面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】同上実施形態における成形手順を示すフローチ
ャートである。
【図4】同上実施形態において、プラスレンズ成形時の
溶融樹脂射出充填前の様子を示す図である。
【図5】同上実施形態において、プラスレンズ成形時の
溶融樹脂圧縮後の様子を示す図である。
【図6】同上実施形態において、マイナスレンズ成形時
の溶融樹脂射出充填前の様子を示す図である。
【図7】同上実施形態において、マイナスレンズ成形時
の溶融樹脂圧縮後の様子を示す図である。
【図8】同上実施形態において、上型の型取付部材が型
本体から寸開き量分だけ上昇し、上型のインサートがエ
ジェクトピンで型取付部材に対して相対的に下方へ移動
した状態を示す図である。
【図9】図8の状態から上型と下型が型開きした状態を
示す図である。
【符号の説明】
1 上型(可動型) 2 下型(固定型) 3 キャビティ 4 型本体 5,9 インサートガイド 10,11 インサート 16 型取付部材 19,22,32 保持部材を構成する油圧シリンダ、
バックインサートおよび受圧部材 34,38 エジェクトピン 40 ばね(弾性部材) 44 レンズ成形品 58 スプルー 59 ランナ S 最大寸開き量(最大圧縮代) S(+) プラスレンズ成形時の寸開き量(設定圧縮代) S(-) マイナスレンズ成形時の寸開き量(設定圧縮
代)
フロントページの続き (72)発明者 浅見 浩志 東京都新宿区中落合2丁目7番5号 ホー ヤ株式会社内 Fターム(参考) 4F206 AH74 JA03 JM04 JM05 JN32 JN34 JQ81

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つの成型用金型を用いて、中央部肉厚
    が周辺部より薄いマイナスレンズおよび中央部肉厚が周
    辺部より厚いプラスレンズを成形する成形法であって、
    交換可能なオプティカルインサートから形成されたレン
    ズ用キャビティ空間内に予め設定した設定圧縮代を残し
    て金型を型締めし、ついで、前記レンズ用キャビティ内
    に溶融樹脂を射出充填し、少なくとも溶融樹脂の射出完
    了前の時点以降に前記設定圧縮代を圧縮するメニスカス
    形状の眼鏡レンズの射出圧縮成形法において、 前記マイナスレンズ成形時の設定圧縮代を、前記プラス
    レンズ成形時の設定圧縮代より大きく設定し、前記マイ
    ナスレンズ成形時には、溶融樹脂の射出完了前に前記設
    定圧縮代の圧縮を開始するとともに、前記溶融樹脂の射
    出完了後、前記レンズ用キャビティおよびこのキャビテ
    ィ内に溶融樹脂を供給するスプルー、ランナを密閉閉空
    間とし、前記プラスレンズ成形時には、溶融樹脂の射出
    完了後に前記設定圧縮代の圧縮を開始するとともに、前
    記設定圧縮代の圧縮を開始する前に、前記レンズ用キャ
    ビティおよびこのキャビティ内に溶融樹脂を供給するス
    プルー、ランナを密閉閉空間とする、ことを特徴とする
    眼鏡レンズの射出圧縮成形法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の眼鏡レンズの射出圧縮
    成形法において、前記プラスレンズ成形時の設定圧縮代
    の設定は、前記レンズ用キャビティ内の圧縮代が最大の
    初期位置から圧縮代がなくなる位置まで前記金型を型締
    めしたのち、さらに前記金型を前記設定圧縮代分開くこ
    とにより設定し、 前記マイナスレンズ成形時の設定圧縮代の設定は、前記
    レンズ用キャビティ内の圧縮代が最大の初期位置から前
    記設定圧縮代を残した位置まで前記金型を型締めするこ
    とにより設定することを特徴とする眼鏡レンズの射出圧
    縮成形法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101726543B1 (ko) * 2016-03-04 2017-04-12 황병욱 교체 가능한 코어를 갖는 렌즈 제조금형

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