JP2003126853A - 往復式スカムかき寄せ機の走行台車移動方法と往復式スカムかき寄せ機の走行台車移動装置 - Google Patents

往復式スカムかき寄せ機の走行台車移動方法と往復式スカムかき寄せ機の走行台車移動装置

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JP2003126853A
JP2003126853A JP2001329628A JP2001329628A JP2003126853A JP 2003126853 A JP2003126853 A JP 2003126853A JP 2001329628 A JP2001329628 A JP 2001329628A JP 2001329628 A JP2001329628 A JP 2001329628A JP 2003126853 A JP2003126853 A JP 2003126853A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行台車が軌道途中で停止した時、軌道上に
移動用走行台車を載せて走行させ、スクレーパ付き走行
台車に当接させて点検可能な位置まで移動させる往復式
スカムかき寄せ機の走行台車移動方法及び装置を提供す
る。 【解決手段】 走行台車10の故障時には、管理者が点
検可能な位置で軌道R上に移動用走行台車40を装着
し、この移動用走行台車40を駆動機構Dにより走行さ
せて軌道R途中に停止している走行台車10に当接さ
せ、点検可能な位置まで移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は導水渠、沈殿池等の
水面上に浮遊するスカムをスカム収集装置にかき寄せる
往復式スカムかき寄せ機に係り、特に、走行台車が故障
した時の走行台車移動方法とその装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の往復式スカムかき寄せ機は、導水
渠、沈殿池等の水面上に備えた軌道と、この軌道に沿っ
て走行可能なスクレーパ付きの走行台車と、軌道上を往
復動するスライドバーと、上記スライドバーに間隔的に
設けられた駒を走行台車に設けられ係合方向を転換可能
なクラッチと係合させて走行台車を軌道に沿って一方向
に移動させる駆動機構と、上記軌道の両端部に設けられ
てクラッチの係合方向を転換させる移動方向反転手段
と、走行台車に備えられ往動時にスクレーパ下端を水面
下に位置させ、復動時にスクレーパ下端を水面上に位置
させるスクレーパ移動手段と、を備えたものである。
【0003】上記往復式スカムかき寄せ機によると、走
行台車は、これに設けたクラッチとスライドバーに間隔
的に設けた駒とを係合させる駆動機構により軌道に沿っ
て一方向に移動させ、往動移動と復動移動とを繰り返す
ものである。この場合に、何らかの原因により木片や醤
油差し等の異物がクラッチとクラッチ保持部との間に挟
まることがある。例えば、点検口等から侵入した異物が
クラッチ保持部上に落下したり、スカムに混在する異物
が散水等で跳ね上がり、挟まってしまうことが考えられ
る。この結果、クラッチが駒に係合できない略水平姿勢
の状態になることがある。また、クラッチや駒・その他
の駆動部材が摩耗や損耗を起こし、やはり、クラッチが
駒に係合できない略水平姿勢の状態になることがある。
この場合には、軌道上を往復動するスライドバーに間隔
的に設けた駒がクラッチと係合できず、走行台車を軌道
に沿って一方向に移動させられないといういう事態が発
生する。
【0004】上記走行台車が移動できなくなって停止す
る状態は、導水渠の暗渠空間内や沈殿池において管理者
が容易に近付けない中央部で起きるというケースが予想
される。このため、管理者の手により、走行台車を開口
部へ引き出したり引き戻したりすることが困難となり、
異物の除去のための点検修理ができないという問題があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような点
に基づいてなされたものでその目的とするところは、走
行台車が軌道途中で停止した場合に、軌道上に移動用走
行台車を載せて走行させ、スクレーパ付き走行台車に当
接させて点検可能な位置まで移動させる往復式スカムか
き寄せ機の走行台車移動方法と往復式スカムかき寄せ機
の走行台車移動装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するべく
本発明の請求項1記載の往復式スカムかき寄せ機の走行
台車移動方法は、スクレーパ付きの走行台車を、これに
備えたクラッチと軌道上を往復動するスライドバーに間
隔的に設けられた駒と係合させて軌道に沿って一方向に
移動させスカムのかき寄せを行うようにした往復式スカ
ムかき寄せ機の走行台車移動方法であって、走行台車が
軌道途中に停止した場合に上記軌道上にスライドバーの
駒と係合するクラッチを備えた移動用走行台車を装着し
てスライドバーの往復動によりこれを走行させ軌道途中
に停止している走行台車に当接させて点検可能な位置ま
で移動させるようにしたことを特徴とするものである。
【0007】また、請求項2記載の往復式スカムかき寄
せ機の走行台車移動装置は、導水渠、沈殿池等の水面上
に備えた軌道と、この軌道に沿って走行可能なスクレー
パ付きの走行台車と、軌道上を往復動するスライドバー
と上記スライドバーに間隔的に設けられた駒を走行台車
に設けられ係合方向を転換可能なクラッチと係合させて
走行台車を軌道に沿って一方向に移動させる駆動手段
と、上記スライドバーの両端部に設けられて上記クラッ
チの係合方向を転換させる移動方向反転手段と、走行台
車に備えられ往動時にスクレーパ下端を水面下に位置さ
せ、復動時にスクレーパ下端を水面上に位置させるスク
レーパ移動手段と、を具備した往復式スカムかき寄せ機
の走行台車移動装置であって、上記軌道上に着脱自在で
且つスライドバーの駒と係合するクラッチを備えた移動
用走行台車を備え、走行台車が軌道途中に停止した場合
に上記軌道上に移動用走行台車を装着しスライドバーの
往復動により一方向に走行させることにより軌道途中に
停止している走行台車に当接させて点検可能な位置まで
移動させるようにしたことを特徴とするものである。
【0008】また、請求項3記載の往復式スカムかき寄
せ機の走行台車移動装置は、請求項2記載の往復式スカ
ムかき寄せ機の走行台車移動装置において、上記移動用
走行台車はクラッチの反転機構を備え、上記クラッチ反
転機構により移動用走行台車を軌道上で往復いずれの方
向へも移動可能としたことを特徴とするものである。
【0009】
【作用】本発明の請求項1および請求項2の発明を適用
する往復式スカムかき寄せ機は、導水渠、沈殿池等の水
面上に備えた軌道に沿ってスクレーパ付きの走行台車を
走行させ、浮遊するスカムをかき寄せるものであり、軌
道上を往復動するスライドバーと上記スライドバーに間
隔的に設けられた駒を走行台車に設けられたクラッチと
係合させて走行台車を軌道に沿って一方向に移動させる
駆動機構を備える。また、上記スライドバーの両端部に
はクラッチの係合方向を転換させる移動方向反転手段を
備えるとともに、走行台車には対向するストッパーとの
協働により往動時にスクレーパ下端を水面下に位置さ
せ、復動時にスクレーパ下端を水面上に位置させるスク
レーパ移動手段を備える。
【0010】この往復式スカムかき寄機の運転中におい
て、走行台車に付設したクラッチが異物の侵入や機械的
摩耗等によりスライドバーに設けた駒と係合しない略水
平姿勢に置かれると、走行台車は軌道に沿って一方向に
移動されず、軌道途中で停止する。この故障は所定時間
内に走行台車が往動時の終点に到達しないと発せられる
アラームや定期監視により管理者に異常として知らされ
る。ここで、管理者は、上記軌道上における往動側又は
復動側の点検用開口部等装着可能な位置にて移動用走行
台車を装着する。そして、上記移動用走行台車をスライ
ドバーの往復動による駆動手段にて走行させ、軌道途中
に停止している走行台車に当接して点検可能な位置まで
移動させる。
【0011】上記点検可能な位置にて往復式スカムかき
寄せ機における走行台車の点検修理を行い、クラッチと
クラッチ保持部との間に異物が挟まっているような場合
はこれを除去する。点検修理後は移動用走行台車を点検
可能な位置にて軌道から取り外す。この後、再び往復式
スカムかき寄せ機における走行台車を移動して通常の運
転状態に復旧させる。
【0012】上記往復式スカムかき寄せ機の走行台車移
動方法と装置によると、クラッチ等のトラブルで故障し
た走行台車に対して、移動用走行台車を軌道に装着し、
スライドバーの往復動を利用して当接して移動させるも
のであるから、点検作業がし易い場所で安全に合理的な
点検修理ができ、短時間に運転再開できる。更に、移動
用走行台車は走行台車と同じ走行機構からなるもので良
く低コストに提供できる。
【0013】また、請求項3記載の往復式スカムかき寄
せ機の走行台車移動装置は、移動用走行台車にクラッチ
反転機構を備えているので、クラッチを手又はワイヤ等
の適宜な手段で反転させ、スライドバーの往復動により
移動用走行台車を逆移動させて送り出し位置まで戻すこ
とにより、一層容易に軌道から取り外せる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図14を参照して本
発明の往復式スカムかき寄せ機の走行台車移動方法と装
置の実施形態について説明する。図1は往復式スカムか
き寄せ機100を示す斜視図であり、図2は往復式スカ
ムかき寄せ機及び移動用走行台車を示す斜視図であり、
図3はスクレーパ付き走行台車10の斜視図であり、図
4は往復式スカムかき寄せ機及び移動用走行台車を示す
側面図であり、図5は導水渠1の平面図である。
【0015】本発明の往復式スカムかき寄せ機100は
導水渠1や沈殿池に適用されるものであり、例えば、導
水渠1の水面W上に2本のコ字状形鋼2,3を対向して
配置した軌道Rが架設されている。上記軌道Rには、走
行台車10が装着され、走行台車10にスクレーパ5が
取付けられている。即ち、上記走行台車10は、上記軌
道Rである2本の形鋼2,3の下縁2A,3Aに枠体7
の前後4箇所に設けたガイド7Dにより摺動可能に支持
されている。上記枠体7には、クラッチ保持部6が形成
されている。このクラッチ保持部6は、枠体7とこれに
立設した2枚の垂直板7A,7Bにより形成され、2枚
の垂直板7A,7B間に支軸7Cが架設されている。こ
の支軸7Cには、略半月状のクラッチCがその円弧状孔
C0にて係合されており、左傾姿勢と右傾姿勢とに傾斜
方向を切り換え可能で、且つ、その状態を維持できるよ
うになっている。
【0016】上記走行台車10の枠体7の下部には、ス
クレーパ5が枠体7の下面に取り付けた支持部31に枢
支され、スクレーパ移動手段20によって、スクレーパ
5の下部を水面下に入れる垂直姿勢と水面上に持ち上げ
る傾斜姿勢に保持するものである。また、スクレーパ移
動手段20は、枠体7の両側部に配設され軌道の延長方
向に向けて進退可能とした作動棒21と、この作動棒2
1に連結されたストップアジャストメント23とからな
り、ストップアジャストメント23はロッキングデバイ
ス25の三葉孔25Aに係合している。しかして、図6
に示すように、走行台車10が終端側へ移動して作動棒
21が形鋼2又は3に固定したストッパー32に当接し
て枠体7内へ押し込まれると、ストップアジャストメン
ト23が、ロッキングデバイス25における三葉孔25
Aの溝25Bに係合し、スクレーパ5を水面Wから上方
へ持ち上げてこの状態が保持される。また、図7に示す
ように、上記走行台車10が始端側へ移動すると、作動
棒21が形鋼2又は3に固定したストッパー33に当接
して枠体7内へ押し込まれると、ストップアジャストメ
ント23が、ロッキングデバイス25における三葉孔2
5Aの溝25Cに係合させ、スクレーパ5を水面W下へ
下げてこの状態が保持される。
【0017】上記走行台車10を、軌道上で往復動させ
る駆動機構Dは、図2に示すように、軌道R内に配置し
た1本のスライドバー15と、このスライドバー15を
往復移動させる駆動源D0と、上記スライドバー15に
スライドバー15の往復移動量よりも小さい寸法で間隔
的に設けられた駒17と、走行台車10に設けられたク
ラッチCとからなり、駒17にクラッチCが係合して走
行台車10を軌道Rに沿って一方向に移動させる。即
ち、図4と図6に示すように、走行台車10は、クラッ
チCが右傾姿勢を保持されていると、スライドバー15
を右への往動時に駒17がクラッチの左端C1に係止
し、そのストローク量だけ右進される。また、図7に示
すように、走行台車10は、クラッチCが左傾姿勢を保
持されていると、スライドバー15を左への復動時に駒
17がクラッチの右端C2に係止し、そのストローク量
だけ左進される。尚、上記駆動源D0は、モータの回転
を減速させてクランク運動に変換する機構や、油圧シリ
ンダで直接に進退運動にする機構等が適宜に使用でき
る。
【0018】上記スライドバー15は、2本の形鋼2,
3の上縁2B,3B間に適当間隔で架設した支持体4の
中央部下に吊設した保持部4Aの左右凹部4B,4C
に、上面左右に突設したガイド縁15A,15Bを嵌挿
することにより摺動自在に取付けられる。
【0019】上記走行台車10の方向変換は、図6と図
7に示すように、クラッチCの左端C1及び右端C2に
おける駒17との係合位置の変更により行われる。その
係合位置の変更は、上記スライドバー15の両端部に設
けた移動方向反転手段である湾曲板H1,H2によって
行われる。すなわち、湾曲板H1,H2はこれに向けて
進行してくるクラッチCを受け止め、クラッチCの傾斜
姿勢を逆向きに変換することで、駒17との係合方向を
転換する。
【0020】しかして、図8に示すように、上記走行台
車10が軌道R上での往動時に、クラッチCを右傾姿勢
として、スライドバー15の往復移動で走行台車10を
右進させ、スクレーパ5の下端5Aを水面W下に位置さ
せた状態で、スカムSをかき寄せ方向に移動してスカム
スキマ30(図1に図示)に集める。そして、上記走行
台車10が軌道Rの終端に配置したストッパー32に当
接してスクレーパ移動手段20が作動する。即ち、往動
の終端位置で、スクレーパ5の下端5Aを斜め姿勢とし
て水面W上に持ち上げるとともに、スライドバー15の
両端部に設けた移動方向反転手段H1が進行してくるク
ラッチCを受け止め、クラッチCの傾斜姿勢を右傾から
左傾へ逆向きに変える。
【0021】これで、図9に示すように、スライドバー
15の往復移動を駆動源として、走行台車10は終端位
置から始端位置へ戻される。この始端位置へ戻される
時、復動の始端位置で、ストッパー33に当接してスク
レーパ移動手段20が作動する。これで、スクレーパ5
の下端5Aを斜め姿勢から垂直姿勢に変化させて水面W
下に下降させるとともに、スライドバー15の始端部に
設けた移動方向反転手段H2が進行してくるクラッチC
を受け止め、クラッチの傾斜姿勢を左傾から右傾へ逆向
きに変える。これで、再び、図8に示すように、上記走
行台車10は、クラッチCの右傾姿勢により、スライド
バー15の往復移動でスクレーパ5の下端5Aを水面W
下に位置させた状態でかき寄せ方向に移動されるもので
あり、以下上記動作を繰返し行う。
【0022】上記往復式スカムかき寄せ機100には、
図2,図4に示すように、移動用走行台車40が備えら
れており、必要に応じて着脱することかできる。この移
動用走行台車40は、往復式スカムかき寄せ機100に
おける故障中の走行台車10に当接して移動させるもの
で、上記軌道Rに着脱自在に構成され、また、クラッチ
Cを備え、往復式スカムかき寄せ機100におけるスラ
イドバー15と駒17を利用して走行させるものであ
る。
【0023】図10〜図13に示すように、移動用走行
台車40は、上記軌道Rとなる2本の形鋼2,3の下縁
2A,3Aに摺動可能に支持される前後4つのガイド4
1,42と、このガイド41,42に連結した枠体45
と、この枠体45の上部に設置した左傾・右傾するクラ
ッチCとからなる。クラッチCは上記の走行台車10に
備えられたものと同一の構成を有するものである。上記
移動用走行台車40は、軌道Rと着脱自在とするため、
片側(図中右側)のガイド42を、長孔47とボルト4
9で内外方向に位置調節可能とした可動ガイド片42A
と、形鋼3の下縁3Aにおける外側に配置した固定ガイ
ド片42Bとからなるもので構成する。これにより、図
13に示すように、左側のガイド41を形鋼2の下縁2
Aに嵌めた状態で、右側のガイド42における可動ガイ
ド片42Aを開き、右側の形鋼3の下縁3Aに嵌めた後
に隙間を狭めて保持する。上記移動用走行台車40を軌
道Rから外す場合は、逆の手順で分解作業を行うことに
なる。
【0024】上記移動用走行台車40は、軌道上で往復
移動させられるように、クラッチCの右傾・左傾姿勢を
反転するクラッチ反転機構50を備えている。このもの
は、図12に示すように、クラッチCの両端部にそれぞ
れワイヤ取付孔51を形成し、ここに操作用のワイヤ5
2を接続したものである。例えば、クラッチCの右端部
に設けたワイヤ52を移動用走行台車40の移動方向
(実線矢印方向)に逆らう反移動方向(破線矢印方向)
に引っ張ると、クラッチCが円弧状孔C0に沿って移動
し実線の右傾姿勢から二点鎖線の左傾姿勢に反転させら
れる。これにより、移動用走行台車40を反対の方向に
移動させることができる。尚、ワイヤ52の操作は点検
口等に移動された時点で作業者が操作する。
【0025】本発明の往復式スカムかき寄せ機100
は、上記のように構成されており、以下のように故障し
た走行台車10の移動が実行される。往復式スカムかき
寄せ機100の運転中において、図14に示すように、
走行台車10に付設したクラッチCとクラッチ保持部6
との間に異物Kが挟まったり機械的摩耗等により、クラ
ッチCがスライドバー15に設けた駒17と係合しない
略水平姿勢におかれると、走行台車10は軌道Rに沿っ
て一方向に移動されず、軌道途中で停止する。この故障
は所定時間内に走行台車が往動の終点に到達しないと発
せられるアラームや定期監視により発見される。ここ
で、管理者は、図5に示すように、上記軌道上における
往動側又は復動側の開口部T1,T2,T3の何れか一
カ所で移動用走行台車40を装着する。この移動用走行
台車40は、図13に示すように、軌道Rに対して着脱
自在に構成されているから、軌道上の装着可能な位置で
容易に装着できる。続いて、図4に示すように、移動用
走行台車40は、駆動手段D(スライドバー15,駒1
7,クラッチC)により走行されて軌道途中に停止して
いる走行台車10に当接され、これを点検可能な位置ま
で移動させる。
【0026】上記走行台車10の点検修理後は、クラッ
チ反転機構50により移動用走行台車40のクラッチC
をワイヤ52で反転操作させて、スライドバー15を往
復移動し、移動用走行台車40を逆移動させて送り出し
位置まで戻し、軌道から取り外す。この後、再び往復式
スカムかき寄せ機100における走行台車10を作動さ
せて通常の運転状態で作業を行う。
【0027】しかして、上記往復式スカムかき寄せ機1
00によると、導水渠1や沈殿池において、クラッチ等
のトラブルで移動しなくなった走行台車10に対して、
移動用走行台車40を軌道の末端又は点検口から軌道R
に装着し、スライドバー15の往復動を駆動源として移
動させ、停止した走行台車10に当接させて移動できる
から、故障した走行台車10を点検作業がし易い場所へ
安全且つ合理的に移動でき、短時間の内に運転再開でき
る。更に、移動用走行台車40は、走行台車10と同じ
動作原理で且つより簡単な構造でよく既存の駆動機構を
利用して移動できるから、低コストに製造できる。
【0028】また、図12に示すように、移動用走行台
車40にクラッチ反転機構50を備えた場合には、上記
往復式スカムかき寄せ機100における走行台車10の
点検修理後は、ワイヤ52を操作してクラッチCを反転
し、移動用走行台車40を逆移動させて、送り出し位置
まで戻し、一層容易に軌道から取り外すことができる。
【0029】本発明における上記往復式スカムかき寄せ
機100は、上記実施形態に限定されない。例えば、移
動用走行台車40に上記クラッチ反転機構50を備えて
いる場合、ワイヤ52を省略させこれを手動で操作して
も良い。また、クラッチCは所定の方向に固定されてい
ても良く、この場合は点検可能な位置まで移動させた
後、その位置で軌道から取り外す。
【0030】
【発明の効果】請求項1及び2の往復式スカムかき寄せ
機の走行台車移動方法及び装置によると、暗渠にした導
水渠、沈殿池等において、クラッチ等のトラブルで移動
しなくなった走行台車に対して、移動用走行台車を軌道
の末端又は点検口から軌道に装着し、スライドバーの往
復動を駆動源に走行台車に当接させるから、故障により
移動しなくなった走行台車を軌道の末端又は点検口へ容
易に移動でき、安全で合理的な点検修理ができ、短時間
の内に運転再開できる。更に、移動用走行台車も走行台
車と同じ構造のものでよく、低コストに提供できる。
【0031】請求項3記載の往復式スカムかき寄せ機に
よると、移動用走行台車にクラッチ反転機構を備えてい
るから、往復式スカムかき寄せ機における走行台車の点
検修理後は、移動用走行台車に備えたクラッチ反転機構
を反転させ、移動用走行台車を逆移動させて送り出し位
置まで戻すことができ、簡単に軌道から取り外すことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態となる往復式スカムかき寄せ
機を示す斜視図である。
【図2】往復式スカムかき寄せ機及び移動用走行台車の
斜視図である。
【図3】スクレーパ付き走行台車の斜視図である。
【図4】往復式スカムかき寄せ機及び移動用走行台車の
側面図である。
【図5】導水渠等の水路の平面図である。
【図6】往復式スカムかき寄せ機の終端側の断面図であ
る。
【図7】往復式スカムかき寄せ機の始端側の断面図であ
る。
【図8】往復式スカムかき寄せ機の往動時の作用断面で
ある。
【図9】往復式スカムかき寄せ機の復動時の作用断面で
ある。
【図10】走行台車移動装置となる移動用走行台車の平
面図である。
【図11】走行台車移動装置となる移動用走行台車の縦
断面図である。
【図12】移動用走行台車のクラッチ部の作用図であ
る。
【図13】軌道への移動用走行台車の着脱作用図であ
る。
【図14】スクレーパ付き走行台車のクラッチ異常時の
作用断面図である。
【符号の説明】
1 導水渠 2,3 形鋼 2A,3A 下縁 5 スクレーパ 5A 下端 6 クラッチ保持部 7 枠体 7A,7B 垂直板 7C 支軸 7D ガイド 10 走行台車 15 スライドバー 17 駒 20 スクレーパ移動手段 21 作動棒 23 ストップアジャストメント 25 ロッキングデバイス 25A 三葉孔 25B,25C 溝 30 スカムスキマ 31 支持部 32,33 ストッパー 40 移動用走行台車 41,42 ガイド 45 枠体 47 長孔 49 ボルト 50 クラッチ反転機構 51 ワイヤ取付孔 52 ワイヤ 100 往復式スカムかき寄せ機 C クラッチ C0 円弧状孔 C1 左端 C2 右端 D 駆動機構 D0 駆動源 H1,H2 移動方向反転手段 R 軌道 S スカム W 水面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スクレーパ付きの走行台車を、これに備
    えたクラッチと軌道上を往復動するスライドバーに間隔
    的に設けられた駒と係合させ、軌道に沿って一方向に移
    動させてスカムのかき寄せを行うようにした往復式スカ
    ムかき寄せ機の走行台車移動方法において、走行台車が
    軌道途中に停止した場合に上記軌道上にスライドバーの
    駒と係合するクラッチを備えた移動用走行台車を装着し
    てスライドバーの往復動によりこれを走行させ軌道途中
    に停止している走行台車に当接させて点検可能な位置ま
    で移動させるようにしたことを特徴とする往復式スカム
    かき寄せ機の走行台車移動方法。
  2. 【請求項2】 導水渠、沈殿池等の水面上に備えた軌道
    と、この軌道に沿って走行可能なスクレーパ付きの走行
    台車と、軌道上を往復動するスライドバーと上記スライ
    ドバーに間隔的に設けられた駒を走行台車に設けられ係
    合方向を転換可能なクラッチと係合させて走行台車を軌
    道に沿って一方向に移動させる駆動手段と、上記スライ
    ドバーの両端部に設けられて上記クラッチの係合方向を
    転換させる移動方向反転手段と、走行台車に備えられ往
    動時にスクレーパ下端を水面下に位置させ、復動時にス
    クレーパ下端を水面上に位置させるスクレーパ移動手段
    と、を具備した往復式スカムかき寄せ機の走行台車移動
    装置において、上記軌道上に着脱自在で且つスライドバ
    ーの駒と係合するクラッチを備えた移動用走行台車を備
    え、走行台車が軌道途中に停止した場合に上記軌道上に
    移動用走行台車を装着しスライドバーの往復動により一
    方向に走行させることにより軌道途中に停止している走
    行台車に当接させて点検可能な位置まで移動させるよう
    にしたことを特徴とする往復式スカムかき寄せ機の走行
    台車移動装置。
  3. 【請求項3】 上記移動用走行台車はクラッチの反転機
    構を備え、上記クラッチ反転機構により移動用走行台車
    を軌道上で往復いずれの方向へも移動可能としたことを
    特徴とする請求項2記載の往復式スカムかき寄せ機の走
    行台車移動装置。
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JP2009233526A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Asahi Tec Environmental Solutions Corp レシプロ式スカム掻寄せ装置
CN117824370A (zh) * 2024-03-05 2024-04-05 陕西大秦铝业有限责任公司 一种熔炼炉扒渣装置

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