JP2003124130A - 真空成膜装置 - Google Patents

真空成膜装置

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JP2003124130A
JP2003124130A JP2001317810A JP2001317810A JP2003124130A JP 2003124130 A JP2003124130 A JP 2003124130A JP 2001317810 A JP2001317810 A JP 2001317810A JP 2001317810 A JP2001317810 A JP 2001317810A JP 2003124130 A JP2003124130 A JP 2003124130A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ガスを半導体基板に均一に流すことによって、
半導体基板に均一な膜厚を作り、また、ガスの排気もス
ム−ズに行なえるようにした真空槽を提供する。 【解決手段】側面に排気ポート2を有し、内部に上下動
可能な半導体基板保持部3を設ける。半導体基板保持部
3の下部には、円盤状の底板62と、底板62の円周上
に設けた立上がり部63とからなる皿状体61を固着
し、皿状体61の下方に半導体基体4を装着した真空槽
60とする。皿状体61の底板62に、半導体基板保持
部3近傍でその中心に対して点対称の位置にスリット状
の通気孔64を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、IC製造の前工程
である、ウエハ−にガスを供給して成膜形成工程に用い
る真空成膜装置に関するもので、反応種のすみやかな排
気と膜厚が均一となるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】半導体製造プロセスでは、CVD(Chem
ical Vapor Deposition)やイオン注入あるいはエッチ
ングなどの種々の真空処理が行なわれることにより半導
体デバイスが形成されている。このような真空処理を行
なうにあたって、図3のような真空成膜装置を用いてい
る。図3において、真空槽1内の半導体基板4は、上下
動可能な半導体基板保持部3の下面に装着された皿状体
6によって支持されている。また、真空槽1の下方には
半導体基板4に流すガスのガス供給部7が、また、側面
には真空槽1内部を真空排気するための排気ポ−ト2が
設けられ、排気ポ−ト2は真空ポンプ(図示せず)に通
じている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来装
置は、ガス供給部7から導入されたガスは、例えば、プ
ラズマCVD(Plasma Chemical Vapor Deposition)装
置のプラズマ放電により半導体基板4に成膜するもので
あるが、ガスの流れにムラが生ずるために半導体基板4
に均一に流れず、そのために、半導体基板4に均一な膜
厚を作り難く、また、排気もスム−ズに行なえないとい
う不具合があった。
【課題を解決するための手段】
【0004】そこで、本発明は、上記不具合を解決する
ために下記の手段を講じた。請求項1記載の真空成膜装
置は、側面に排気ポート2を有し、内部に半導体基板保
持部3を設け、該半導体基板保持部3の下部には、底板
62と該底板62の周上に設けた立上がり部63とから
なる皿状体61を設け、該皿状体61の下方に半導体基
板4を装着可能とした真空槽60において、前記皿状体
61の底板62に通気孔64を設けたことを特徴とす
る。請求項2記載の真空成膜装置は、上記手段におい
て、半導体基板保持部3近傍で半導体基板保持部3の中
心に対して点対称の位置に前記通気孔64を形成したこ
とを特徴とする。請求項3記載の真空成膜装置は、側面
に排気ポート2を有し、内部に半導体基板保持部3を設
け、該半導体基板保持部3の下部には、第1底板82と
該第1底板82の周上に設けた第1立上がり部83と、
該第1立上がり部83の周上に設けた第2立上がり部8
3とからなる皿状体81を設け、該皿状体81の下方に
半導体基板4を装着可能とした真空槽80において、第
1底板82には第1通気孔86を、また、第1立上がり
部83には第2通気孔87を形成したことを特徴とす
る。請求項4記載の真空成膜装置は、上記請求項3記載
の手段において、第1通気孔86と第2通気孔87とを
形成するに当り、半導体基板保持部3近傍で半導体基板
保持部3の中心に対して点対称の位置に形成したことを
特徴とする。請求項5記載の真空成膜装置は、請求項3
記載の手段において、第1立上がり部83を複数本の柱
状体とし、該各柱状体間を第2通気孔87としたことを
特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】
【実施例1】以下、本発明の実施例1を図1に基づいて
説明する。前記従来例と同じ部材は同じ符号を使用す
る。真空成膜装置の真空槽1は、その側面に排気ポート
2が設けられ、更に、内部に半導体基板4を保持する基
板保持部3が上下移動可能に設けられている。基板保持
部3の下部には、本発明の皿状体61が装着されてい
る。前記皿状体61は、円盤状の底板62と、底板62
の円周に設けた立上がり部63とからなり、底板62に
は通気孔64が、半導体基板保持部3近傍で半導体基板
保持部3の中心に対して点対称の位置にスリット状の通
気孔64が形成される。また、真空槽1の内壁と立上が
り部63とのギャップ(隙間)により形成される排気コ
ンダクタンスは、通気孔64に比べ十分小さく設計され
る。
【0006】上記構成において、真空槽1内に半導体基
板4が導入され、基板保持部3に支持されると、真空槽
1の皿状体61の底板62には通気孔64を設けてある
ので、ガス供給部7からのガスは、半導基板4の全体を
包みこむように均一に流れて真空槽1から排出される。
その結果、半導体基板4には、均一な膜が形成される。
【0007】
【実施例2】次に、実施例2を図2に基づいて説明す
る。前記第1実施例とは、基板保持部3に装着されてい
る皿状体81が相違するのみなので、この皿状体81に
ついて説明する。図2において、皿状体81は、第1底
板82と、該第1底板82の円周上に設けられた第1立
上がり部83と、該第1立上がり部83に連結された第
2底板84とからなる。そして、第1通気孔86と第2
通気孔87とを形成するに当り、半導体基板保持部3近
傍で半導体基板保持部3の中心に対して点対称の位置に
形成したことを特徴とする。更に具体的には、第1立上
がり部83を柱状体とし、該柱状体間を第2通気孔87
とした。また、第1底板82には、半導体基板保持部3
近傍で半導体基板保持部3の中心に同芯状に第1通気孔
86がスリット状に形成される。
【0008】このような構成おいて、ガス供給部7から
のガスは、第1通気孔86、第2通気孔87 を介して半
導体基板保持部3に供給されるので、なお一層均一に流
れ、半導体基板4には均一な膜が形成される。
【0009】各実施例では、ガス供給部7は、プラズマ
CVD(Plasma Chemical Vapor Deposition)装置のガ
ス供給部としたが、熱CVD装置及びMBE装置におけ
る成膜用のガス供給部としてもよい。更に、ガス供給部
7は、前記プラズマCVDの一方の電極として、或いは
スパッタ装置においては、マグネトロンスパッタソ−ス
としてもよい。なお、上記実施例1,2において、半導
体基板4を保持する基板保持部3が上下移動可能に設け
られている例を示したが、本発明は、基板保持部3が固
定式のものであってもよい。また、上記特許請求の範囲
の項では、実施例との対応関係を明瞭にするために図面
符号を付したが、本発明はこれに限定されるものではな
い。
【0010】
【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明
は、皿状体の底板に通気孔を設けるという簡単な構成
で、ガス供給部からのガスは、半導基板の全体を包みこ
むように流れ、半導体基板に均一に成膜を形成する。更
に、皿状体を、第1底板と、該第1底板の円周上に設け
られた第1立上がり部と、該第1立上がり部に連結され
た第2底板と、第2底板の円周上に設けられた第2立上
がり部とし、そして、第1底板に第1通気孔を、第1立
上がり部に第二通気孔を設けたので、なお一層半導体基
板4に均一な成膜が形成される。更に、ガスのすみやか
な排気ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の真空槽60の縦断面図
(A)及び図1のA−A線矢視図(B)。
【図2】本発明の実施例2の真空槽80の縦断面図及び
図1のB−B線矢視図(B)。
【図3】従来例を示す真空槽の縦断面図。
【符号の説明】
1・・・真空槽(従来例) 2・・・排気ポート 3・・・半導体基板保持部 4・・・半導体基板 6
・・・皿状体 7・・・ガス供給部 60・・真空槽(実施例1) 61・・皿状体 62・・底板 63・・
立上がり部 64・・通気孔 80・・真空槽(実施例2) 81・・皿状体 82・・第1底板 83・・
第1立上がり部 84・・第2底板 85・・第2立上がり部 86・・第1通気孔 87・・第2通気孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側面に排気ポート2を有し、内部に半導
    体基板保持部3を設け、該半導体基板保持部3の下部に
    は、底板62と該底板62の周上に設けた立上がり部6
    3とからなる皿状体61を設け、該皿状体61の下方に
    半導体基板4を装着可能とした真空槽60において、前
    記皿状体61の底板62に通気孔64を設けたことを特
    徴とする真空成膜装置。
  2. 【請求項2】 半導体基板保持部3近傍で半導体基板保
    持部3の中心に対して点対称の位置に前記通気孔64を
    形成したことを特徴とする請求項1記載の真空成膜装
    置。
  3. 【請求項3】 側面に排気ポート2を有し、内部に半導
    体基板保持部3を設け、該半導体基板保持部3の下部に
    は、第1底板82と該第1底板82の周上に設けた第1
    立上がり部83と、該第1立上がり部83の周上に設け
    た第2立上がり部83とからなる皿状体81を設け、該
    皿状体81の下方に半導体基板4を装着可能とした真空
    槽80において、第1底板82には第1通気孔86を、
    また、第1立上がり部83には第2通気孔87を形成し
    たことを特徴とする真空成膜装置。
  4. 【請求項4】 第1通気孔86と第2通気孔87とを形
    成するに当り、半導体基板保持部3近傍で半導体基板保
    持部3の中心に対して点対称の位置に形成したことを特
    徴とする請求項3記載の真空成膜装置。
  5. 【請求項5】 第1立上がり部83を複数本の柱状体と
    し、該各柱状体間を第2通気孔87としたことを特徴と
    する請求項3記載の真空成膜装置。
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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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