JP2003123867A - 接着型異方導電性エラスチックコネクタ - Google Patents
接着型異方導電性エラスチックコネクタInfo
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- JP2003123867A JP2003123867A JP2001315646A JP2001315646A JP2003123867A JP 2003123867 A JP2003123867 A JP 2003123867A JP 2001315646 A JP2001315646 A JP 2001315646A JP 2001315646 A JP2001315646 A JP 2001315646A JP 2003123867 A JP2003123867 A JP 2003123867A
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- Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
- Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】プリント基板上にパーツフィーダー等での搬送
が可能であり、その後にプリント基板との接着固定が可
能で、接続信頼性の高い異方導電性エラスチックコネク
タを提供する。 【解決手段】圧縮上下方向への通電性を有する異方導電
性エラスチックコネクタにおいて、圧縮上下面の少なく
とも片面の少なくとも一部分に、常温常湿下では粘着性
が無く、加熱及び加圧により粘着する熱感応タイプの粘
着剤層が形成されている。導電部1と電気的絶縁部2と
熱感応タイプ粘着剤層3からなり、熱感応タイプ粘着剤
層3はポリエチレン樹脂、ポリアミド樹脂等の樹脂等の
中から電気的絶縁部2への塗布性がよい材料を選択す
る。粘着剤層が粘着する条件は温度:120℃以上かつ
加圧力:1×104Pa・s以上であることが好まし
い。
が可能であり、その後にプリント基板との接着固定が可
能で、接続信頼性の高い異方導電性エラスチックコネク
タを提供する。 【解決手段】圧縮上下方向への通電性を有する異方導電
性エラスチックコネクタにおいて、圧縮上下面の少なく
とも片面の少なくとも一部分に、常温常湿下では粘着性
が無く、加熱及び加圧により粘着する熱感応タイプの粘
着剤層が形成されている。導電部1と電気的絶縁部2と
熱感応タイプ粘着剤層3からなり、熱感応タイプ粘着剤
層3はポリエチレン樹脂、ポリアミド樹脂等の樹脂等の
中から電気的絶縁部2への塗布性がよい材料を選択す
る。粘着剤層が粘着する条件は温度:120℃以上かつ
加圧力:1×104Pa・s以上であることが好まし
い。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント回路間の
接続や回路基板と電子部品の接続に使用され、とくに組
み立て時にエラスチックコネクタがズレや落下の可能性
がある用途、回路上にパーツフィーダー等で搬送し、そ
の後に固着が必要な用途、及び製品化された後、接触部
が不安定となる振動等が発生する用途等に有用な接着型
異方導電性エラスチックコネクタに関する。
接続や回路基板と電子部品の接続に使用され、とくに組
み立て時にエラスチックコネクタがズレや落下の可能性
がある用途、回路上にパーツフィーダー等で搬送し、そ
の後に固着が必要な用途、及び製品化された後、接触部
が不安定となる振動等が発生する用途等に有用な接着型
異方導電性エラスチックコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】プリント回路間の接続や回路基板と電子
部品の接続に使用されるエラスチックコネクタとして、
導電部に金属細線を使用したタイプや金属粒子を高密度
に配合した導電ゴムと絶縁ゴムを狭ピッチに積層したタ
イプが知られている。
部品の接続に使用されるエラスチックコネクタとして、
導電部に金属細線を使用したタイプや金属粒子を高密度
に配合した導電ゴムと絶縁ゴムを狭ピッチに積層したタ
イプが知られている。
【0003】これらは組み付け(実装)の際、単体での
固着機能を持たないため、筐体側にエラスチックコネク
タの固定を目的とした樹脂枠の固定機構を設けたり、エ
ラスチックコネクタの表面に感圧式の粘着剤を塗布する
ことで、実装性を高めている。
固着機能を持たないため、筐体側にエラスチックコネク
タの固定を目的とした樹脂枠の固定機構を設けたり、エ
ラスチックコネクタの表面に感圧式の粘着剤を塗布する
ことで、実装性を高めている。
【0004】また実装後の接続信頼性を高めるために、
エラスチックコネクタの一部にホットメルト接着剤を塗
布し、実装後に筐体と加熱固着する例もある。
エラスチックコネクタの一部にホットメルト接着剤を塗
布し、実装後に筐体と加熱固着する例もある。
【0005】これらのエラスチックコネクタの包装形態
としては合成樹脂製フィルム袋へコネクタを一括して仕
込み、チャッキングする方法が一般的に知られている。
また、表面に感圧式の粘着剤が塗布されているエラスチ
ックコネクタに関しては離型処理が施してある台紙上に
並べる包装形態がとられている。
としては合成樹脂製フィルム袋へコネクタを一括して仕
込み、チャッキングする方法が一般的に知られている。
また、表面に感圧式の粘着剤が塗布されているエラスチ
ックコネクタに関しては離型処理が施してある台紙上に
並べる包装形態がとられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】エラスチックコネクタ
の固定を目的とした樹脂枠の固定機構を設けるのは、部
品点数が増えコストが割高となることや、比較的小さい
機器(PDA等)内部の回路実装においてホールド機構
を設けるスペースが無いといった設計上の制約から好ま
れない。
の固定を目的とした樹脂枠の固定機構を設けるのは、部
品点数が増えコストが割高となることや、比較的小さい
機器(PDA等)内部の回路実装においてホールド機構
を設けるスペースが無いといった設計上の制約から好ま
れない。
【0007】最近は、エラスチックコネクタ単品で筐体
基板上に固定が可能であることが望まれている。感圧式
の粘着剤を塗布することは、エラスチックコネクタの表
面にタックを持つこととなり、ハンドリングが悪く、作
業性が著しく低下する。また、包装材を離型処理されて
いる材質から選ぶ必要が生じる。離型処理された包装材
料であってもパーツフィーダー等で製品を包装材料から
取り出し搬送する事が困難となる。
基板上に固定が可能であることが望まれている。感圧式
の粘着剤を塗布することは、エラスチックコネクタの表
面にタックを持つこととなり、ハンドリングが悪く、作
業性が著しく低下する。また、包装材を離型処理されて
いる材質から選ぶ必要が生じる。離型処理された包装材
料であってもパーツフィーダー等で製品を包装材料から
取り出し搬送する事が困難となる。
【0008】このような点から、包装状態から実装に至
るまでの間は製品表面にタックが無く、筐体基板への実
装後に固着することが望ましい。
るまでの間は製品表面にタックが無く、筐体基板への実
装後に固着することが望ましい。
【0009】エラスチックコネクタの一部にホットメル
トを構成する場合、金属細線を導電体としているタイプ
も、導電ゴムと絶縁ゴムの積層タイプにしても、筐体電
極と接触面の平滑性が高いために、ホットメルトが導電
部上に流動しやすく、導通障害となる可能性が指摘され
ていた。導通障害を防ぐために導電体から離れた位置に
ホットメルトを配置する必要があり、結果として必要以
上に面積が大きいエラスチックコネクタとなる場合があ
った。
トを構成する場合、金属細線を導電体としているタイプ
も、導電ゴムと絶縁ゴムの積層タイプにしても、筐体電
極と接触面の平滑性が高いために、ホットメルトが導電
部上に流動しやすく、導通障害となる可能性が指摘され
ていた。導通障害を防ぐために導電体から離れた位置に
ホットメルトを配置する必要があり、結果として必要以
上に面積が大きいエラスチックコネクタとなる場合があ
った。
【0010】合成樹脂製フィルム袋内に一括して包装し
たエラスチックコネクタはその構成上、粘着処理を施す
ことができず、プリント基板上への実装は前記のような
ホールド機能を備えた落とし込み機構を設ける必要があ
る。
たエラスチックコネクタはその構成上、粘着処理を施す
ことができず、プリント基板上への実装は前記のような
ホールド機能を備えた落とし込み機構を設ける必要があ
る。
【0011】また、感圧式の粘着材を表面に塗布された
エラスチックコネクタは、離型処理した台紙上に貼られ
た包装形態をとっていることから、台紙との吸着性が強
く、パーツフィーダー等での搬送作業が困難であり、結
果として手作業によるプリント基板上への実装が行われ
てきた。
エラスチックコネクタは、離型処理した台紙上に貼られ
た包装形態をとっていることから、台紙との吸着性が強
く、パーツフィーダー等での搬送作業が困難であり、結
果として手作業によるプリント基板上への実装が行われ
てきた。
【0012】本発明は、前記従来の問題を解決するた
め、プリント基板上にパーツフィーダー等での搬送が可
能であり、その後にプリント基板との接着固定が可能
で、接続信頼性の高い異方導電性エラスチックコネクタ
を提供することを目的とする。
め、プリント基板上にパーツフィーダー等での搬送が可
能であり、その後にプリント基板との接着固定が可能
で、接続信頼性の高い異方導電性エラスチックコネクタ
を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の接着型異方導電性エラスチックコネクタ異
方導電性エラスチックコネクタは、圧縮上下方向への通
電性を有する異方導電性エラスチックコネクタにおい
て、圧縮上下面の少なくとも片面の少なくとも一部分
に、常温常湿下では粘着性が無く、加熱及び加圧により
粘着する熱感応タイプの粘着剤層が形成されていること
を特徴とする。
め、本発明の接着型異方導電性エラスチックコネクタ異
方導電性エラスチックコネクタは、圧縮上下方向への通
電性を有する異方導電性エラスチックコネクタにおい
て、圧縮上下面の少なくとも片面の少なくとも一部分
に、常温常湿下では粘着性が無く、加熱及び加圧により
粘着する熱感応タイプの粘着剤層が形成されていること
を特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明は、圧縮上下方向への通電
性を有する異方導電性エラスチックコネクタである。導
電体は磁性金属細線。絶縁弾性体内で厚み方向に配向さ
れている。圧縮上下面の少なくとも片面に、常温常湿下
ではタックが無く加熱及び加圧により粘着する熱感応タ
イプの粘着剤が塗布あるいは接着されている。
性を有する異方導電性エラスチックコネクタである。導
電体は磁性金属細線。絶縁弾性体内で厚み方向に配向さ
れている。圧縮上下面の少なくとも片面に、常温常湿下
ではタックが無く加熱及び加圧により粘着する熱感応タ
イプの粘着剤が塗布あるいは接着されている。
【0015】前記粘着剤層の厚みは0.01〜0.10m
mの範囲であることが好ましい。前記粘着剤層が粘着す
る条件は、温度:120℃以上かつ加圧力:1×104
Pa・s以上であることが好ましい。粘着剤層は面の全
域もしくは部分的に塗布または接着されていてもよい。
すなわち、磁性金属細線を導電体とする接着型異方導電
性エラスチックコネクタは筐体基板との接触面に常温常
湿下ではタックが無く加熱及び加圧により粘着する熱感
応タイプの粘着剤が塗布あるいは接着されている。常温
常湿下でタックが無いため作業性がよく、パーツフィー
ダーに代表される自動実装が可能であり作業性が良好と
なる。
mの範囲であることが好ましい。前記粘着剤層が粘着す
る条件は、温度:120℃以上かつ加圧力:1×104
Pa・s以上であることが好ましい。粘着剤層は面の全
域もしくは部分的に塗布または接着されていてもよい。
すなわち、磁性金属細線を導電体とする接着型異方導電
性エラスチックコネクタは筐体基板との接触面に常温常
湿下ではタックが無く加熱及び加圧により粘着する熱感
応タイプの粘着剤が塗布あるいは接着されている。常温
常湿下でタックが無いため作業性がよく、パーツフィー
ダーに代表される自動実装が可能であり作業性が良好と
なる。
【0016】本発明においては、少なくとも粘着剤構成
面側で磁性金属細線が絶縁弾性体から突出していること
が好ましい。導電部の磁性金属細線が絶縁弾性体の表面
から突出しており、軽い圧接で筐体基板に磁性金属細線
の端部が食い込む。この投錨効果により、導電部上への
粘着材の流れ込みを防止できる。
面側で磁性金属細線が絶縁弾性体から突出していること
が好ましい。導電部の磁性金属細線が絶縁弾性体の表面
から突出しており、軽い圧接で筐体基板に磁性金属細線
の端部が食い込む。この投錨効果により、導電部上への
粘着材の流れ込みを防止できる。
【0017】また、加熱及び加圧により筐体基板と接着
するので、組み立て時にエラスチックコネクタのズレや
落下の心配が無く、接触部が固定されている事で接触抵
抗が変動しにくい。
するので、組み立て時にエラスチックコネクタのズレや
落下の心配が無く、接触部が固定されている事で接触抵
抗が変動しにくい。
【0018】
【実施例】以下に本発明の実施例について説明するが、
これにより限定されるものではない。
これにより限定されるものではない。
【0019】図1及び図2は本発明の一実施例における
エラスチックコネクタの斜視図である。このエラスチッ
クコネクタは大別して、導電部1と電気的絶縁部2と熱
感応タイプ粘着剤層3から成るものであり、前記導電部
としては磁性金属が用いられ、例えば鉄、ニッケル、コ
バルト、ステンレス鋼(SUS)、あるいは磁性合金等
が採用され、表面には防腐と導通性能を安定させる意味
で金めっきされていることが望ましい。
エラスチックコネクタの斜視図である。このエラスチッ
クコネクタは大別して、導電部1と電気的絶縁部2と熱
感応タイプ粘着剤層3から成るものであり、前記導電部
としては磁性金属が用いられ、例えば鉄、ニッケル、コ
バルト、ステンレス鋼(SUS)、あるいは磁性合金等
が採用され、表面には防腐と導通性能を安定させる意味
で金めっきされていることが望ましい。
【0020】電気的絶縁部2のエラストマーは、シリコ
ーンやウレタン等の弾性体であり、耐候性が優れている
ことや、筐体への汚染性が低いことからシリコーンゴム
が好んで使用される。原料は液状ゴムであっても良い。
ーンやウレタン等の弾性体であり、耐候性が優れている
ことや、筐体への汚染性が低いことからシリコーンゴム
が好んで使用される。原料は液状ゴムであっても良い。
【0021】熱感応タイプ粘着剤層3はポリエチレン樹
脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン
樹脂、シリコーン樹脂等の中から電気的絶縁部2への塗
布性がよい材料を選択する。
脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン
樹脂、シリコーン樹脂等の中から電気的絶縁部2への塗
布性がよい材料を選択する。
【0022】導電部2の磁性金属細線は電気的絶縁部2
から突出しており、その突出量に限定はないが、その表
面に塗布されている熱感応タイプ粘着剤層3の厚みと同
等(図1の丸部分の拡大図)かそれ以上が望ましい(図
2の丸部分の拡大図)。より好ましくは、熱感応タイプ
粘着剤層3の厚みをtとしたとき、磁性金属細線の電気
的絶縁部2からの突出長さLは、t≦L≦2tの範囲で
ある。
から突出しており、その突出量に限定はないが、その表
面に塗布されている熱感応タイプ粘着剤層3の厚みと同
等(図1の丸部分の拡大図)かそれ以上が望ましい(図
2の丸部分の拡大図)。より好ましくは、熱感応タイプ
粘着剤層3の厚みをtとしたとき、磁性金属細線の電気
的絶縁部2からの突出長さLは、t≦L≦2tの範囲で
ある。
【0023】図3においてはエラスチックコネクタの両
端部に熱感応タイプ粘着剤層3が形成されている。電気
的絶縁部2を貫通した導電部1がその両端を突出させて
いる。この場合、導電部1の突出量に限定はないが、絶
縁部2の表層の一部に塗布されている熱感応タイプ粘着
材3の厚みと同等であることが望ましい。
端部に熱感応タイプ粘着剤層3が形成されている。電気
的絶縁部2を貫通した導電部1がその両端を突出させて
いる。この場合、導電部1の突出量に限定はないが、絶
縁部2の表層の一部に塗布されている熱感応タイプ粘着
材3の厚みと同等であることが望ましい。
【0024】前記構成の接点ゴム内に磁性金属細線を突
出、配向する方法として、例えば下記の製法がある。
出、配向する方法として、例えば下記の製法がある。
【0025】ほぼ等しい長さを有する多数の磁性線状導
電体をマトリックス液(例えば液状ゴム)中で混合、分
散し、表面が非活性軟質被膜でおおわれ、前記磁性金属
細線の長さと同等以上の間隔に保たれた2つの平面の間
に該混合液を充填してシート状に保持し、磁性の作用に
よって磁性金属細線をシートの厚み方向に配向させる。
その配向を維持したままその面間隔を磁性金属細線の両
端部が軟質被膜中に陥入するまでせばめ、しかる後にマ
トリックスを固化せしめる。シートの厚み方向にそのシ
ートの厚みよりわずかに長い多数の磁性金属細線が配向
しており、且つそれらの磁性金属細線の両端部がシート
の両端から突出する。この方法自体は、特公昭58−5
8766号公報によってすでに提案されている。
電体をマトリックス液(例えば液状ゴム)中で混合、分
散し、表面が非活性軟質被膜でおおわれ、前記磁性金属
細線の長さと同等以上の間隔に保たれた2つの平面の間
に該混合液を充填してシート状に保持し、磁性の作用に
よって磁性金属細線をシートの厚み方向に配向させる。
その配向を維持したままその面間隔を磁性金属細線の両
端部が軟質被膜中に陥入するまでせばめ、しかる後にマ
トリックスを固化せしめる。シートの厚み方向にそのシ
ートの厚みよりわずかに長い多数の磁性金属細線が配向
しており、且つそれらの磁性金属細線の両端部がシート
の両端から突出する。この方法自体は、特公昭58−5
8766号公報によってすでに提案されている。
【0026】また前記構成のマトリックスの成分はポリ
マー、プレポリマー、あるいはモノマーのいずれかの段
階で前記の磁性物質のキューリー点以下の温度におい
て、前記の磁性金属細線を分散せしめるのに十分な溶融
流動性を有し、重合あるいは固化によって弾性ポリマー
を形成するものであればよい。
マー、プレポリマー、あるいはモノマーのいずれかの段
階で前記の磁性物質のキューリー点以下の温度におい
て、前記の磁性金属細線を分散せしめるのに十分な溶融
流動性を有し、重合あるいは固化によって弾性ポリマー
を形成するものであればよい。
【0027】
【実施例1】先ず、磁性金属細線の配向シートを作成す
る。その製法は、線径12μmのフェライトタイプのステ
ンレススチール繊維を切断して得た平均長0.5mmの短
繊維を、液状シリコーンゴム原液中に5重量パーセント
添加し、混合し、脱泡した。この混合液を0.5mmの厚
さのアルミスペーサーを挟んだ2枚のアクリル系樹脂の
軟質被膜が塗布された、厚さ50μmのポリエステルフィ
ルム間に、液層の厚さが0.7mmになるように容量を定
めて注入した。
る。その製法は、線径12μmのフェライトタイプのステ
ンレススチール繊維を切断して得た平均長0.5mmの短
繊維を、液状シリコーンゴム原液中に5重量パーセント
添加し、混合し、脱泡した。この混合液を0.5mmの厚
さのアルミスペーサーを挟んだ2枚のアクリル系樹脂の
軟質被膜が塗布された、厚さ50μmのポリエステルフィ
ルム間に、液層の厚さが0.7mmになるように容量を定
めて注入した。
【0028】金型間隔が1.2mmの時に金型間隔の磁界
強度が0.3Tである磁極兼用の平面金型を60℃に加熱
し、この金型面間に上記の混合液を保持したフィルムを
挿入し、磁性金属細線を厚み方向に配向させるに必要な
5分間経過後に磁界を作用させたまま金型を閉じた。その
後、前記液状シリコーンゴムを硬化させた。挿入から2
時間後に金型を開き、フィルムに挟まれたシリコーンゴ
ムシートを取り出し、ポリエステルフィルムを除去する
ことで磁性金属細線を厚み方向に配向させたシートが得
られた。得られたシートは、磁性金属細線がシリコーン
ゴムシートから突出しており、20μm〜40μmの突出長
さであった。
強度が0.3Tである磁極兼用の平面金型を60℃に加熱
し、この金型面間に上記の混合液を保持したフィルムを
挿入し、磁性金属細線を厚み方向に配向させるに必要な
5分間経過後に磁界を作用させたまま金型を閉じた。その
後、前記液状シリコーンゴムを硬化させた。挿入から2
時間後に金型を開き、フィルムに挟まれたシリコーンゴ
ムシートを取り出し、ポリエステルフィルムを除去する
ことで磁性金属細線を厚み方向に配向させたシートが得
られた。得られたシートは、磁性金属細線がシリコーン
ゴムシートから突出しており、20μm〜40μmの突出長
さであった。
【0029】次に、前記で得られた磁性金属細線の配向
シートの片面に、溶剤で希釈された熱感応タイプの粘着
剤(DKQ9-9001 ダウコーニング社製)をスクリーン印
刷法により80メッシュのスクリーン版を用い、厚み20μ
m〜30μmの塗布を行った後、120℃の熱風循環式オー
ブン内で熱感応タイプ粘着剤の被膜を形成した。
シートの片面に、溶剤で希釈された熱感応タイプの粘着
剤(DKQ9-9001 ダウコーニング社製)をスクリーン印
刷法により80メッシュのスクリーン版を用い、厚み20μ
m〜30μmの塗布を行った後、120℃の熱風循環式オー
ブン内で熱感応タイプ粘着剤の被膜を形成した。
【0030】こうして得られたシートは、片面全面に熱
感応タイプの粘着剤層が形成されていた。このシートを
接点部分に必要な大きさに裁断し、裁断後のゴムコネク
タ10を収納するポケットを持つトレーケース11に包
装した(図4(a))。図4(b)は図4(a)のI−
I断面図であり、トレーケース11のポケット12にゴ
ムコネクタ10収納した状態を示している。
感応タイプの粘着剤層が形成されていた。このシートを
接点部分に必要な大きさに裁断し、裁断後のゴムコネク
タ10を収納するポケットを持つトレーケース11に包
装した(図4(a))。図4(b)は図4(a)のI−
I断面図であり、トレーケース11のポケット12にゴ
ムコネクタ10収納した状態を示している。
【0031】
【実施例2】実施例1で得られた磁性金属細線1を厚み
方向に配向させた電気的絶縁シート2の局部規定部に、
熱感応タイプの粘着テープ3(S-9009東方産業社製)を
仮付けし(図5)、120℃に加熱した平面金型間に挿入
し、0.1mPa・s以上の圧力をかけて1分間金型を閉じ
た。得られたシートは表面局部に熱感応タイプの粘着テ
ープが接着された。
方向に配向させた電気的絶縁シート2の局部規定部に、
熱感応タイプの粘着テープ3(S-9009東方産業社製)を
仮付けし(図5)、120℃に加熱した平面金型間に挿入
し、0.1mPa・s以上の圧力をかけて1分間金型を閉じ
た。得られたシートは表面局部に熱感応タイプの粘着テ
ープが接着された。
【0032】次に、前記で得られたシートを接点部に必
要な大きさに裁断し(図6)、裁断後のゴムコネクタ1
0を収納するポケットを持つキャリアテープ13に包装
した(図7(a))。14は包装体である。図7(b)
はキャリアテープ13上のゴムコネクタ10を示し、図
7(c)は図7(b)のII−II断面図である。
要な大きさに裁断し(図6)、裁断後のゴムコネクタ1
0を収納するポケットを持つキャリアテープ13に包装
した(図7(a))。14は包装体である。図7(b)
はキャリアテープ13上のゴムコネクタ10を示し、図
7(c)は図7(b)のII−II断面図である。
【0033】上記実施例の熱感応タイプの粘着剤を形成
したエラスチックコネクタにより、プリント基板上に固
着した接着力データを図8に示す。図8により、接着温
度が120℃以上であれば、充分な接着力が得られるこ
とがわかる。
したエラスチックコネクタにより、プリント基板上に固
着した接着力データを図8に示す。図8により、接着温
度が120℃以上であれば、充分な接着力が得られるこ
とがわかる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明の接着型異
方導電性エラスチックコネクタ異方導電性エラスチック
コネクタは、圧縮上下方向への通電性を有する異方導電
性エラスチックコネクタにおいて、圧縮上下面の少なく
とも片面の少なくとも一部分に、常温常湿下では粘着性
が無く、加熱及び加圧により粘着する熱感応タイプの粘
着剤層が形成されていることにより、プリント基板上に
パーツフィーダー等での搬送が可能であり、その後にプ
リント基板との接着固定が可能で、接続信頼性の高い異
方導電性エラスチックコネクタを提供できる。
方導電性エラスチックコネクタ異方導電性エラスチック
コネクタは、圧縮上下方向への通電性を有する異方導電
性エラスチックコネクタにおいて、圧縮上下面の少なく
とも片面の少なくとも一部分に、常温常湿下では粘着性
が無く、加熱及び加圧により粘着する熱感応タイプの粘
着剤層が形成されていることにより、プリント基板上に
パーツフィーダー等での搬送が可能であり、その後にプ
リント基板との接着固定が可能で、接続信頼性の高い異
方導電性エラスチックコネクタを提供できる。
【図1】本発明の一実施例における接着型異方導電性エ
ラスチックコネクタの斜視図と部分拡大図
ラスチックコネクタの斜視図と部分拡大図
【図2】本発明の別の実施例における接着型異方導電性
エラスチックコネクタの斜視図と部分拡大図
エラスチックコネクタの斜視図と部分拡大図
【図3】本発明のさらに別の実施例における接着型異方
導電性エラスチックコネクタの斜視図と部分拡大図
導電性エラスチックコネクタの斜視図と部分拡大図
【図4】(a)は本発明の一実施例における接着型異方
導電性エラスチックコネクタを裁断後トレーケースに包
装した図、(b)は(a)のI−I断面図
導電性エラスチックコネクタを裁断後トレーケースに包
装した図、(b)は(a)のI−I断面図
【図5】本発明の実施例2における接着型異方導電性エ
ラスチックコネクタの平面図
ラスチックコネクタの平面図
【図6】本発明の実施例2における接着型異方導電性エ
ラスチックコネクタの包装形態例図
ラスチックコネクタの包装形態例図
【図7】(a)は本発明の実施例2における接着型異方
導電性エラスチックコネクタの包装形態例図、(b)は
同部分拡大図、(c)は(b)のII−II断面図
導電性エラスチックコネクタの包装形態例図、(b)は
同部分拡大図、(c)は(b)のII−II断面図
【図8】本発明の実施例2における接着温度と接着力の
データ図
データ図
1 導電部
2 電気的絶縁部
3 熱感応タイプ粘着剤層
10 ゴムコネクタ
11 トレーケース
12 ポケット
13 キャリアテープ
14 包装体
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 5E077 BB24 CC22 DD04 FF30 HH07
JJ21
5E319 AA03 AB05 AC01 CC03 GG15
GG20
5E344 AA01 BB02 CD19 DD08 EE11
EE21 EE23
5G307 HA02 HA03 HB03 HC02
Claims (6)
- 【請求項1】 圧縮上下方向への通電性を有する異方導
電性エラスチックコネクタにおいて、圧縮上下面の少な
くとも片面の少なくとも一部分に、常温常湿下では粘着
性が無く、加熱及び加圧により粘着する熱感応タイプの
粘着剤層が形成されていることを特徴とする異方導電性
エラスチックコネクタ。 - 【請求項2】 前記粘着剤層の厚みが0.01〜0.10
mmの範囲である請求項1に記載の異方導電性エラスチ
ックコネクタ。 - 【請求項3】 前記粘着剤層が粘着する条件が、温度:
120℃以上かつ加圧力:1×104Pa・s以上であ
る請求項1または2に記載の異方導電性エラスチックコ
ネクタ。 - 【請求項4】 前記異方導電性エラスチックコネクタの
導電体が磁性金属細線であり、前記磁性金属細線が絶縁
弾性体の表面から突出している請求項1に記載の異方導
電性エラスチックコネクタ。 - 【請求項5】 前記異方導電性エラスチックコネクタ
が、規則性を持ったトレーケース内に配置された包装形
態である請求項1に記載の異方導電性エラスチックコネ
クタ。 - 【請求項6】 包装時はキャリアテープ収納部に配置さ
れる請求項5に記載の異方導電性エラスチックコネク
タ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001315646A JP2003123867A (ja) | 2001-10-12 | 2001-10-12 | 接着型異方導電性エラスチックコネクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001315646A JP2003123867A (ja) | 2001-10-12 | 2001-10-12 | 接着型異方導電性エラスチックコネクタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003123867A true JP2003123867A (ja) | 2003-04-25 |
Family
ID=19133777
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001315646A Pending JP2003123867A (ja) | 2001-10-12 | 2001-10-12 | 接着型異方導電性エラスチックコネクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003123867A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN118508125A (zh) * | 2024-07-17 | 2024-08-16 | 荣耀终端有限公司 | 电连接件及其制作方法、电连接组件、电子设备 |
-
2001
- 2001-10-12 JP JP2001315646A patent/JP2003123867A/ja active Pending
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US9899306B2 (en) | 2014-07-11 | 2018-02-20 | Fujifilm Corporation | Anisotropic conductive member and multilayer wiring substrate |
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