JP2003123175A - 廃ガス排出系管理方法及びシステム - Google Patents

廃ガス排出系管理方法及びシステム

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JP2003123175A
JP2003123175A JP2001319771A JP2001319771A JP2003123175A JP 2003123175 A JP2003123175 A JP 2003123175A JP 2001319771 A JP2001319771 A JP 2001319771A JP 2001319771 A JP2001319771 A JP 2001319771A JP 2003123175 A JP2003123175 A JP 2003123175A
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waste gas
emission system
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system management
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Kuniaki Yamamoto
邦明 山本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃ガス排出系に設けられた環境機器の管理を
低コストで充分に行える方法及びシステムを提供し、企
業や自治体等の環境対策の一助とする。 【解決手段】 二以上の廃ガス排出系1の管理を一括し
て行う方法及びシステムである。各廃ガス排出系1にお
けるデータがデータ採取器2により採取され、施設内コ
ンピュータ4によりネットワーク3を介して管理用サー
バ5に送信される。管理用サーバ5は、受信したデータ
を時系列的に記憶するとともに、データが異常値か否か
を判断する。データが異常値である場合、管理用サーバ
5はその旨を当該廃ガス排出系1の管理者の端末に電子
メール送信する。データは、廃ガス排出系1を特定する
情報とともにデータベース化されて管理用サーバ5のハ
ードディスク53に保存される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本願の発明は、各種プラント
やゴミ処理施設等における廃ガスの排出に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】現在、各種プラント、ゴミ処理施設等で
は、廃ガス排出系による廃ガスの排出が行われている。
廃ガス排出系は、多くの場合、排気筒につながる排出ダ
クトと、排気ダクトを通して排気筒から廃ガスを排出す
る送風機等から構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年における環境に対
する配慮の高まりから、このような廃ガスの排出につい
ても、法令や条例等により厳しい基準が設けられるよう
になってきている。具体的には、排出される廃ガスの温
度、廃ガス中の一酸化炭素等の有害ガスの量等について
基準値が定められており、基準値以下で操業することが
求められている。また、法令を遵守することは勿論であ
るが、環境に配慮した姿勢をアピールすることも、企業
経営の重要な側面となっている。この点は、ISO14
000シリーズのような環境に関する品質規格の取得が
盛んに行われていることにも現れている。このようなこ
とから、廃ガスを排出する企業や自治体等は、廃ガスを
浄化する設備に多くの投資を行っている。具体的には、
廃ガス排気系に、サイクロン、バグフィルタ、スクラバ
等の集塵装置を設けたり、悪臭除去装置やミストコレク
タ等を設けたりしている。
【0004】しかしながら、このような設備投資を行っ
ても、きちんとした設備の管理を行っていないと、充分
な効果が得られないこともある。例えば、フィルタは、
使用するうちに目詰まりを起こすから、ある程度の期間
使用した後、交換する必要がある。しかしながら、どの
程度の期間使用した後に交換すべきかは、廃ガスの流量
や除去すべき塵の量や大きさ等にもよる。従って、施設
の運転状況に応じて管理者が適切なタイミングでフィル
タを交換することが重要である。
【0005】また、廃ガス浄化設備は、その仕様や設計
に応じた適切な条件で使用する必要がある。不適切な条
件で使用されると、廃ガス浄化設備が充分に機能せず、
有害な廃ガスが排出されてしまう恐れもある。従って、
廃ガス浄化設備が適切な条件で使用されているか、監視
する必要もある。このような廃ガス排出系の管理や監視
には、専任の担当者を設けることが好ましい。しかしな
がら、大規模なプラント等の場合はまだしも、小規模の
工場やゴミ処理施設等の場合には、専任の担当者を設け
ることは人件費が掛かりすぎて難しい場合が多い。とは
いえ、誤って有害な廃ガスは排出されると、法令違反は
さることながら、企業イメージに大きなダメージを与え
てしまう。
【0006】本願発明は、係る課題を解決するために成
されたものであり、廃ガス排出系に設けられた環境機器
の管理を低コストで充分に行える方法及びシステムを提
供し、企業や自治体等の環境対策の一助となる技術的意
義を有するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願の請求項1記載の発明は、廃ガスを排出する二
以上の廃ガス排出系の管理を一括して行う廃ガス排出系
管理方法であって、各廃ガス排出系におけるデータを採
取するよう各廃ガス排出系に設けられたデータ採取器が
採取したデータをネットワークを介して受信する受信ス
テップと、受信ステップで受信されたデータが異常値か
否かを判断する判断ステップと、判断ステップにおける
判断の結果、データが異常値である場合には、その旨を
当該廃ガス排出系の管理者が保有する端末に送信する送
信ステップとより成るという構成を有する。また、上記
課題を解決するため、請求項2記載の発明は、前記請求
項1の構成において、前記受信手段が受信する前記デー
タを、廃ガス排出系を特定する情報とともにデータベー
ス化して保存する保存ステップを有しているという構成
を有する。また、上記課題を解決するため、請求項3記
載の発明は、前記請求項1又は2の構成において、前記
受信手段が受信する前記データを時系列的に記憶する記
憶ステップを有しているという構成を有する。また、上
記課題を解決するため、請求項4記載の発明は、前記請
求項1乃至3いずれかの構成において、前記送信ステッ
プは、ネットワークを介した電子メールの形で前記デー
タが異常値である旨を送信するものであるという構成を
有する。また、上記課題を解決するため、請求項5記載
の発明は、前記請求項1乃至4いずれかの構成におい
て、記データベース手段に保存されたデータを、所定条
件を満たす閲覧希望者に閲覧させるデータ提供ステップ
を有しているという構成を有する。また、上記課題を解
決するため、請求項6記載の発明は、廃ガスを排出する
二以上の廃ガス排出系の管理を一括して行う廃ガス排出
系管理システムであって、各廃ガス排出系におけるデー
タを採取するよう各廃ガス排出系に設けられたデータ採
取器と、データ採取器が採取したデータをネットワーク
を介して受信する受信手段と、受信手段が受信したデー
タが異常値か否かを判断する判断手段と、判断手段によ
る判断の結果、データが異常値である場合には、その旨
を当該廃ガス排出系の管理者が保有する端末に送信する
送信手段とを備えているという構成を有する。また、上
記課題を解決するため、請求項7記載の発明は、前記請
求項6の構成において、前記受信手段が受信する前記デ
ータを、廃ガス排出系を特定する情報とともにデータベ
ース化して保存するデータベース手段を有しているとい
う構成を有する。また、上記課題を解決するため、請求
項8記載の発明は、前記請求項6又は7の構成におい
て、前記受信手段が受信する前記データを時系列的に記
憶する記憶部を有しているという構成を有する。また、
上記課題を解決するため、請求項9記載の発明は、前記
請求項6乃至8いずれかの構成において、前記送信手段
は、ネットワークを介した電子メールの形で前記データ
が異常値である旨を送信するものであるという構成を有
する。また、上記課題を解決するため、請求項10記載
の発明は、前記請求項6乃至9いずれかの構成におい
て、前記データベース手段に保存されたデータを、所定
条件を満たす閲覧希望者に閲覧可能とするデータ提供手
段を備えているという構成を有する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態(以
下、実施形態)について説明する。図1は、本願発明の
実施形態の廃ガス排出系管理システムの概略構成を示す
図である。図1に示すシステムは、廃ガスを排出する二
以上の廃ガス排出系1の管理を一括して行うシステムで
ある。このシステムは、各廃ガス排出系1に設けられた
データ採取器2と、データ採取器2から採取したデータ
をネットワーク3を介して受信する受信手段と、受信手
段が受信したデータが異常値か否かを判断する判断手段
と、判断手段による判断の結果に従って、廃ガス排出系
1の管理者が保有する端末に送信する送信手段とを備え
ている。
【0009】本システムによって管理される廃ガス排出
系1は、前述した通り、排気筒11につながる排気ダク
ト12と、排気ダクト12を通して排気筒11から廃ガ
スを排出する送風機13等から構成されており、プラン
ト、工場、ゴミ処理施設等の施設(以下、単に施設)1
0に設けられるものである。各廃ガス排出系1には、各
種の廃ガス浄化機器14が設けられている。廃ガス浄化
機器14は、前述したように、サイクロン、バグフィル
タ、スクラバ等の集塵装置であったり、悪臭除去装置や
ミストコレクタ等である。これらの廃ガス浄化装置の構
成は、各施設10で同様ではなく、その施設10から排
出される廃ガスの特性や成分等によって異なる。
【0010】データ採取器2は、廃ガス排出系1の稼働
状況のデータを採取するものである。データ採取器2
は、排出される廃ガスについて監視すべき項目に従って
設けられている。図2は、データ採取器2の一例につい
て示した図である。図2に示すデータ採取器2は、廃ガ
ス浄化機器14としてのフィルタの目詰まりを監視する
ものとなっている。具体的には、データ採取器2は、排
気ダクト12内の空間のうち、フィルタの上流側の空間
と下流側の空間との差圧を計測するものとなっている。
より具体的には、データ採取器2は、フィルタの両側の
流路上に設けられた一対の静圧管21,22と、ダイヤ
フラム等を使用して静圧管21,22内の圧力差を計測
する差圧計23とから主に構成されている。フィルタに
目詰まりがない場合、一対の静圧管上21,22の差圧
は実質的にゼロか又はかなり小さいが、目詰まりが生ず
ると、ある程度の大きさになる。従って、差圧計23の
計測値を監視することで、フィルタに問題となる目詰ま
りが発生したかどうか判断することができる。
【0011】この他、データ採取器2としては、CO
(一酸化炭素)のような有毒ガスの濃度を測定するも
の、スクラバの捕集液の特性を監視するもの、排気ダク
ト12内の廃ガスの温度を計測するもの等がある。ま
た、廃ガスを冷却水で冷却する冷却塔が備えられている
場合、この冷却水の温度を計測するようなものがデータ
採取器2として用いられる場合もある。
【0012】また、各施設10には、これらのデータ採
取器2で採取されたデータを送信する送信手段(以下、
施設側送信手段)が設けられている。施設側送信手段
は、ネットワーク3を介してデータを受信手段に送信す
るものである。ネットワーク3は、本実施形態ではイン
ターネットであり、施設側送信手段は、インターネット
を介してデータの送信が可能なコンピュータ(以下、施
設内コンピュータ)4によって構成されている。
【0013】各データ採取器2は、不図示のアナログデ
ジタル変換器を介して施設内コンピュータ4に接続され
ている。施設内コンピュータ4は、TCP/IPインタ
ーフェース等、インターネットに接続する環境を整えて
いる。施設内コンピュータ4は、プロセッサ41、メモ
リ42、ハードディスク43等を備えている。ハードデ
ィスク43には、送信用ファイル431がインストール
されている。送信用ファイル431は、受信手段に送信
されるものであり、各データ採取器2からのデータをま
とめて記録したファイルである。
【0014】各データ採取器2につながる不図示のアナ
ログデジタル変換器は、RS232Cのような汎用イン
ターフェースを介して施設内コンピュータ4のそれぞれ
のポートに接続されている。施設内コンピュータ4のハ
ードディスク43には、監視プログラム432がインス
トールされて常時起動している。監視プログラム432
は、各データ採取器2が接続されたポートに入力されて
いるデータを所定の周期で取り出し、メモリ42に一時
的に記憶する。そして、データをポート番号に対応した
採取器IDとともに送信用ファイル431に記憶する。
送信用ファイル431は、採取器ID、データ、データ
読み出し日時等がフィールドになったデータベース形式
のファイルである。図3に、送信用ファイル431の内
容の一例を示す。監視プログラム432は、所定の周期
毎に各ポートにアクセスしてデータを取り出し、送信用
ファイル431を更新する。所定の周期とは、数秒〜数
十秒程度である。
【0015】一方、受信手段は、本実施形態の廃ガス管
理システムの中核を成す管理センター内に設けられてい
る。受信手段は、ネットワーク3に接続された管理用の
サーバコンピュータ(以下、管理用サーバ)5である。
管理用サーバ5は、ファイアウォール6を介してネット
ワーク3に接続されている。
【0016】管理用サーバ5は、プロセッサ51、メモ
リ52、記憶部としてのハードディスク53、TCP/
IPを始めとする各種インターフェース54等を備えて
いる。ハードディスク53には、受信手段、判断手段、
送信手段をそれぞれ構成する管理プログラム531がイ
ンストールされている。また、管理プログラム531
は、方法の発明の実施形態において、受信ステップ、保
存ステップ、記憶ステップ、判断ステップ及び送信ステ
ップを実行するものである。管理用サーバ5のハードデ
ィスク53には、各施設10に関する諸情報を登録した
データベースファイル(以下、施設情報DBF)532
がインストールされている。また、ハードディスク53
には、施設情報DBF532を始めとする各種データベ
ースファイルを管理する不図示のデータベース管理プロ
グラムがインストールされている。
【0017】図4は、施設情報DBF532の構造を示
す図である。図4に示すように、施設情報DBF532
は、施設名称、運営主体、施設ID、IPアドレス、採
取器名称、採取器ID、基準値、緊急送信先等のフィー
ルドから成るレコードを多数登録したものとなってい
る。施設IDは、施設10毎に付与されたIDであり、
管理用サーバ5内での管理のための情報である。IPア
ドレスは、その施設10に備えられた施設内コンピュー
タ4のIPアドレスである。採取器名称はデータ採取器
2の名称、採取器IDはデータ採取器2毎に付与された
IDである。基準値は、データが異常値であるかどうか
判断する際の基準となる値であり、採取器ID毎に予め
定められて登録されている。緊急送信先は、その施設内
コンピュータ4から送信されたデータが異常値であると
判断された場合の送信先である。本実施形態では、緊急
送信は電子メールの形で行われるようになっており、緊
急送信先は電子メールアドレスが登録されている。
【0018】また、管理用サーバ5のハードディスク5
3には、各施設内コンピュータ4から送られるデータを
保存したデータベースファイル(以下、管理データDB
F)533がインストールされている。図5は、管理デ
ータDBF533の構造を示す図である。図5に示すよ
うに、管理データDBF533は、図2に示す送信用フ
ァイル431の情報に、施設名称、施設ID等を追加し
たものとなっている。管理データDBF533は、後述
するように、施設内コンピュータ4から送信を受けるた
びにデータが追加される、即ちレコードが1つ追加され
る。尚、管理データDBF533は、ファイル転送日時
のフィールドを有している。これは、施設内コンピュー
タ4からファイルが転送された日時を登録するフィール
ドである。
【0019】図6は、管理用サーバ5で実行される管理
プログラム531の概略構成を示すフローチャートであ
る。管理プログラム531は、本システムの稼働中、常
に動作するようになっている。管理プログラム531
は、各施設10のデータ採取器2からのデータを逐次受
信するものである。以下、方法の発明の実施形態の説明
も兼ねて、管理プログラム531の詳細について説明す
る。
【0020】管理プログラム531は、まず、受信ステ
ップを行う。即ち、施設情報DBF532を開き、最初
のレコードの情報を読み出してメモリ52に一時的に記
憶する。各情報は、各々のメモリ変数に代入される。そ
して、メモリ52に記憶した情報のうち、IPアドレス
を読み出し、そのIPアドレスにネットワーク3を介し
てアクセスする。そして、該当する施設内コンピュータ
4のハードディスク43の送信用ファイル431を転送
させる。管理プログラム531は、転送された送信用フ
ァイル431を開き、送信用ファイル431内のデータ
を一時的にメモリ52に記憶する。データは、各々のメ
モリ変数に代入される。
【0021】次に、管理プログラム531は、保存ステ
ップ及び記憶ステップを行う。即ち、管理プログラム5
31は、該当する施設10の管理データDBF533を
開く。そして、メモリ52のデータを読み出して、管理
データDBF533に新しいレコードとして追加する。
データには、前述したように、読み出し日時が含まれて
いる。従って、管理データDBF533の追加されるレ
コードは、時系列的なものとなる。
【0022】次に、管理プログラム531は、判断ステ
ップを行う。即ち、メモリ52から、各データ採取器2
毎に、データと基準値とを読み出す。そして、読み出さ
れたデータと基準値とを比較し、データが異常値でない
かどうか判断する。例えば、データ採取器2がフィルタ
の前後の差圧を計測するものである場合には、その差圧
が基準値以上でないか判断する。また、データ採取器2
が廃ガスの温度を計測するものである場合には、計測さ
れた温度が基準値以上でないかどうか判断する。さらに
は、データ採取器2がスクラバの液のph値を計測する
場合には、ph値が基準値以上(又は以下)でないか判
断する。また、データ採取器2がCOの濃度を測定する
ものである場合には、その濃度が基準値以上でないか判
断する。
【0023】図6に示すように、管理プログラム531
は、データが異常値であると判断した場合、送信プログ
ラム534を起動させ、送信ステップを行う。送信プロ
グラム534は、管理プログラム531のサブプログラ
ムとしてハードディスク53にインストールされている
ものである。送信プログラム534が起動すると、メモ
リ52から、施設名称や採取器名称の情報とともに、異
常値が検出された旨を知らせる電子メールが作成され
る。図7は、異常値の検出を知らせる電子メールの例に
ついて示した図である。尚、採取器名称は、異常値であ
ると判断された際の採取器IDに従ってメモりから読み
出す。送信プログラム534は、図7に示すような電子
メールを作成した後、メモリ52から「緊急送信先」を
読み出し、そのアドレスにネットワーク3を介して送信
する。尚、緊急送信先は、該当する施設10の施設内コ
ンピュータ4である場合もある。
【0024】このようにして、一つの施設10のすべて
のデータ採取器2について、受信したデータと、予め登
録されている基準値との比較を順次行い、異常値である
と判断したら、送信プログラム534を起動させる。す
べてのデータ採取器2について比較が終了すると、一つ
の施設内コンピュータ4からのデータの処理が終了す
る。
【0025】図6に示すように、管理プログラム531
は、次の施設内コンピュータ4からの受信を行う。即
ち、施設情報DBF532内の次のレコードの情報を読
み出して各メモリ変数を更新する。メモリ52からIP
アドレスを読み出して施設内コンピュータ4にアクセス
し、送信用ファイル431を転送させ、送信用ファイル
431のデータで各メモリ変数を更新する。そして、該
当する管理データDBF533を開き、メモリ52から
データを読み出して新しいレコードとして追加する。ま
た、メモリ52からデータ採取器2毎にデータと基準値
を読み出し、異常値でないか判断する。異常値であれ
ば、送信プログラム534を起動させる。
【0026】このようにして、逐次、施設内コンピュー
タ4からのデータを受信して処理する。すべての施設内
コンピュータ4からのデータの受信と処理が終わると、
1サイクルの処理が終了する。図6に示すように、管理
プログラム531は、1サイクルの処理が終了した後、
タイマーのカウントをスタートさせる。タイマーが所定
のカウント(以下、設定タイムラグ)に達すると、上述
した1サイクルの処理を再び繰り返す。従って、管理デ
ータDBF533には、設定タイムラグ毎に、新しいデ
ータのレコードが追加されることになる。
【0027】本実施形態のシステムは、管理データDB
F533内のデータを閲覧させるデータ提供手段を有し
ている。以下、この点について説明する。データ提供手
段は、管理用サーバ5と、管理用サーバ5のハードディ
スク53にインストールされたプログラムやファイルに
よって構成されている。この実施形態では、管理データ
DBF533内のデータは、インターネットであるネッ
トワーク3を経由したアクセスによって閲覧されるよう
になっている。具体的には、管理用サーバ5のハードデ
ィスク53には、httpdを含む不図示のWWWサー
バソフトウェアがインストールされており、WWWサー
バとしても機能するようになっている。また、管理用サ
ーバ5のハードディスク53には、閲覧メニュー画面フ
ァイル535、閲覧CGIプログラム536等がインス
トールされている。
【0028】また、図1に示すように、管理用サーバ5
とネットワーク3との間には、認証サーバ7が設けられ
ている。認証サーバ7や管理用サーバ5は、ファイアウ
ォール6を介してネットワーク3につながるイントラネ
ット30上に接続されている。イントラネット30及び
認証サーバ7も、管理センター内に設けられている。
【0029】認証サーバ7は、所定条件を満たす者のみ
が管理用サーバ5へのアクセスできるようにするもので
ある。認証サーバ7が備えるハードディスク71には、
認証画面ファイル711、認証用DBF712及び認証
CGIプログラム713がインストールされている。認
証用DBF712は、施設ID、ユーザーIDとパスワ
ードを施設10毎に登録したデータベースファイルであ
る。尚、同一施設10で複数の担当者が閲覧できるよ
う、一つの施設IDに対して複数のユーザーIDとパス
ワードが発行される場合もある。
【0030】認証サーバ7のURLは、各施設10の担
当者等、管理データDBF533内のデータを閲覧する
必要がある者に公開されている。認証画面ファイル71
1は、認証サーバ7のURLの下位ディレクトリにあ
る。管理用サーバ5にアクセスする場合、ユーザーは、
ネットワーク3を介して認証画面ファイル711を自分
のパソコンやPDA(Personal Data Assistant)等の
端末(以下、ユーザー端末)8に表示する。認証画面フ
ァイル711には、ユーザーIDとパスワードの入力欄
があり、これらが入力されて送信ボタンがクリックされ
ると、認証CGIプログラム713が起動する。認証C
GIプログラム713は、認証用DBF712を検索し
てユーザーID及びパスワードが正しいかどうか判断
し、正しければ、管理用サーバ5内の閲覧メニュー画面
ファイル535をユーザー端末8に送って表示させる。
【0031】閲覧メニュー画面は、どのようなデータを
どのようなフォーマットで表示するかを選択する画面で
ある。具体的には、施設10内のデータ採取器2を指定
する入力欄がある。これは、特定のデータ採取器2でも
良いし、すべてのデータ採取器2でも良い。また、フォ
ーマットとしては、生データ(数値で表されたデータ)
を時系列的な表として表示するフォーマットや、時系列
的なグラフとして表示するフォーマットが挙げられる。
さらに、計測時刻や時間帯を指定してデータを表示する
ことも可能であり、このような指定を行う入力欄も設け
られている。閲覧メニュー画面は、このような豊富な指
定ができるよう、複数のHTMLファイルから成る階層
型のメニュー画面とすることが好ましい。
【0032】閲覧メニュー画面においてデータやフォー
マットの指定がされ、送信ボタンがクリックされると、
閲覧CGIプログラム536が起動する。閲覧CGIプ
ログラム536は、管理データDBF533を検索し、
該当する施設10の管理用データを登録したレコードを
開く。尚、認証CGIプログラム713から閲覧CGI
プログラム536に施設IDが引き渡され、閲覧CGI
プログラム536はこの施設IDを検索キーにして管理
データDBF533を検索する。閲覧CGIプログラム
536は、該当する施設10の管理用データのレコード
から、指定された事項に従って必要なデータを読み出
す。そして、予め登録されているフォーマットにデータ
をはめ込み、HTML変換してユーザー端末8に送って
表示させる。図8は、ユーザー端末8に表示されるデー
タの例を示す図である。図7の(1)は、経時的な表の
例、(2)はグラフ化したものの例である。尚、ユーザ
ー端末8は、施設内コンピュータ4である場合もある。
【0033】また、本実施形態のシステムは、各施設1
0の担当者等に対して定期的に提出する報告書を作成す
る機能を持っている。以下、この点について説明する。
管理センター内のイントラネット30上には、本システ
ムの運営会社の担当者(以下、システム担当者)が操作
するコンピュータ(以下、センター端末)9が設けられ
ている。センター端末9のハードディスク91には、定
期報告書を作成するプログラム(以下、報告書作成プロ
グラム)911がインストールされている。
【0034】報告書作成プログラム911は、例えば一
ヶ月毎に報告書を作成するプログラムである。システム
担当者は、月初にセンター端末9を操作して前月の各施
設10の報告書を作成する。報告書作成プログラム91
1は、施設IDを検索キーにして管理データDBF53
3を検索し、該当する施設10の各データを読み取る。
そして、各データを一ヶ月内の推移を示すグラム等の所
定のフォーマットでプリントアウトする。システム担当
者は、それを該当する施設10の担当者に郵送する。
【0035】また、本実施形態のシステムは、各施設1
0のメンテナンスの管理にも利用されるようになってい
る。以下、この点について説明する。管理用サーバ5の
ハードディスク53には、メンテナンス情報を保存した
データベースファイル(以下、メンテDBF)537が
インストールされている。メンテDBF537は、各施
設10の要メンテナンス箇所毎に、最新メンテ日時、メ
ンテ内容、次回要メンテ日時等を記録したものとなって
いる。要メンテナンス箇所とは、フィルタであったり、
スクラバであったりである。メンテナンスは、フィルタ
の場合にはフィルタ自体の交換、スクラバの場合には捕
集液の交換等である。
【0036】システム管理者は、ある施設10のある要
メンテナンス箇所のメンテナンスを行った場合、センタ
ー端末9からメンテDBF537にアクセスしてそのメ
ンテナンスの日時を入力して「最新メンテ日時」のフィ
ールドを更新したり、「次回要メンテ日時」のフィール
ドを更新したりする。また、システム管理者は、定期的
(例えば1日に一回)にメンテDBF537を検索し、
次回要メンテ日時が近づいているものがないかどうかチ
ェックする。近づいているものがあれば、その旨をメン
テナンス担当者に連絡する。
【0037】本実施形態の方法及びシステムによれば、
各廃ガス排出系1におけるデータが管理センター内の管
理用サーバ5に送られて管理されるので、各施設10
は、専任の管理担当者をおく必要がない。このため、廃
ガス浄化装置等の環境機器を設ける場合でも、その管理
コストは安く済む。また、管理用サーバ5は、複数の施
設10の廃ガス排出系1を一括して管理するので、各施
設10が負担する管理コストもかなり安くなる。このた
め、各施設10は、環境機器の導入が容易となり、環境
対策を効果的に実施することが可能になる。特に、各廃
ガス排出系1のデータが異常値でないかどうかの判断が
管理用サーバ5において自動的に行われ、異常値であれ
ばその旨を連絡してくれるので、廃ガス排出系1の異常
に迅速に対応することが可能になる。
【0038】また、各施設10のデータがデータベース
化されて保存されるので、特定の施設10の過去のデー
タを参照することができる。このため、過去の運転状況
がどうであったか等の調査が容易に行える。さらに、デ
ータが時系列的に記憶されるので、廃ガス排出系1の運
転状況を時系列的に把握することができる。このため、
さらにきめ細かな調査ができる。また、データベース内
のデータは、所定条件を満たす閲覧希望者が閲覧するこ
とが可能であるので、施設10の担当者等が自分のとこ
ろの施設10の運転状況をチェックすることなども可能
になる。このため、さらに使い勝手の良い方法及びシス
テムとなっている。
【0039】尚、上記実施形態では、一つの施設10に
一つの施設内コンピュータ4が設けられており、施設1
0内のデータ採取器2からのデータを一括して送信する
ようになっているが、各データ採取器2にそれぞれ送信
手段を設ける場合もある。この場合の送信手段は、PD
A程度の小型のコンピュータによって構成されることが
多い。
【0040】
【発明の効果】以上説明した通り、本願の請求項1又は
5記載の発明によれば、複数の廃ガス排出系が一括して
管理されるので、管理コストが安くなる。また、各廃ガ
ス排出系のデータが異常値でないかどうかの判断が自動
的に行われ、異常値であればその旨を連絡してくれるの
で、廃ガス排出系の異常に迅速に対応することが可能に
なる。また、請求項2又は6記載の発明によれば、上記
効果に加え、各施設のデータがデータベース化されて保
存されるので、特定の施設の過去のデータを参照するこ
とができる。このため、過去の運転状況がどうであった
か等の調査が容易に行える。また、請求項3又は7記載
の発明によれば、上記効果に加え、データが時系列的に
記憶されるので、廃ガス排出系の運転状況を時系列的に
把握することができる。このため、さらにきめ細かな調
査ができる。また、請求項5又は10記載の発明によれ
ば、上記効果に加え、データベース内のデータは、所定
条件を満たす閲覧希望者が閲覧することが可能であるの
で、施設の担当者等が自分のところの施設の運転状況を
チェックすることなども可能になる。このため、さらに
使い勝手の良い方法及びシステムとなっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施形態の廃ガス排出系管理システ
ムの概略構成を示す図である。
【図2】データ採取器2の一例について示した図であ
る。
【図3】送信用ファイル431の内容の一例を示す図で
ある。
【図4】施設情報DBF532の構造を示す図である。
【図5】管理データDBF533の構造を示す図であ
る。
【図6】管理用サーバ5で実行される管理プログラム5
31の概略構成を示すフローチャートである。
【図7】異常値の検出を知らせる電子メールの例につい
て示した図である。
【図8】ユーザー端末8に表示されるデータの例を示す
図である。
【符号の説明】
1 廃ガス排出系 2 データ採取器 3 ネットワーク 4 施設内コンピュータ 43 ハードディスク 431 送信用ファイル 5 管理用サーバ 53 ハードディスク 531 管理プログラム 532 施設情報DBF 533 管理データDBF 534 送信プログラム 535 閲覧メニュー画面ファイル 536 閲覧CGIプログラム 6 ファイアウォール 7 認証サーバ 8 ユーザー端末 9 センター端末

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃ガスを排出する二以上の廃ガス排出系
    の管理を一括して行う廃ガス排出系管理方法であって、 各廃ガス排出系におけるデータを採取するよう各廃ガス
    排出系に設けられたデータ採取器が採取したデータをネ
    ットワークを介して受信する受信ステップと、 受信ステップで受信されたデータが異常値か否かを判断
    する判断ステップと、 判断ステップにおける判断の結果、データが異常値であ
    る場合には、その旨を当該廃ガス排出系の管理者が保有
    する端末に送信する送信ステップとより成ることを特徴
    とする廃ガス排出系管理方法。
  2. 【請求項2】 前記受信手段が受信する前記データを、
    廃ガス排出系を特定する情報とともにデータベース化し
    て保存する保存ステップを有していることを特徴とする
    請求項1記載の廃ガス排出系管理方法。
  3. 【請求項3】 前記受信手段が受信する前記データを時
    系列的に記憶する記憶ステップを有していることを特徴
    とする請求項1又は2記載の廃ガス排出系管理方法。
  4. 【請求項4】 前記送信ステップは、ネットワークを介
    した電子メールの形で前記データが異常値である旨を送
    信するものであることを特徴とする請求項1乃至3いず
    れかに記載の廃ガス排出系管理方法。
  5. 【請求項5】 前記データベース手段に保存されたデー
    タを、所定条件を満たす閲覧希望者に閲覧させるデータ
    提供ステップを有していることを特徴とする請求項1乃
    至4いずれかに記載の廃ガス排出系管理方法。
  6. 【請求項6】 廃ガスを排出する二以上の廃ガス排出系
    の管理を一括して行う廃ガス排出系管理システムであっ
    て、各廃ガス排出系におけるデータを採取するよう各廃
    ガス排出系に設けられたデータ採取器と、データ採取器
    が採取したデータをネットワークを介して受信する受信
    手段と、受信手段が受信したデータが異常値か否かを判
    断する判断手段と、判断手段による判断の結果、データ
    が異常値である場合には、その旨を当該廃ガス排出系の
    管理者が保有する端末に送信する送信手段とを備えてい
    ることを特徴とする廃ガス排出系管理システム。
  7. 【請求項7】 前記受信手段が受信する前記データを、
    廃ガス排出系を特定する情報とともにデータベース化し
    て保存するデータベース手段を有していることを特徴と
    する請求項6記載の廃ガス排出系管理システム。
  8. 【請求項8】 前記受信手段が受信する前記データを時
    系列的に記憶する記憶部を有していることを特徴とする
    請求項6又は7記載の廃ガス排出系管理システム。
  9. 【請求項9】 前記送信手段は、ネットワークを介した
    電子メールの形で前記データが異常値である旨を送信す
    るものであることを特徴とする請求項6乃至8いずれか
    に記載の廃ガス排出系管理システム。
  10. 【請求項10】 前記データベース手段に保存されたデ
    ータを、所定条件を満たす閲覧希望者に閲覧可能とする
    データ提供手段を備えていることを特徴とする請求項6
    乃至9いずれかに記載の廃ガス排出系管理システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100877947B1 (ko) * 2004-12-29 2009-01-13 환경관리공단 굴뚝 원격 감시 시스템에서의 자료수집장치
CN106200570A (zh) * 2015-05-28 2016-12-07 株式会社大福 物品处置设备

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