JP2003123076A - 画像処理装置及び画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置及び画像処理プログラム

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JP2003123076A
JP2003123076A JP2001319199A JP2001319199A JP2003123076A JP 2003123076 A JP2003123076 A JP 2003123076A JP 2001319199 A JP2001319199 A JP 2001319199A JP 2001319199 A JP2001319199 A JP 2001319199A JP 2003123076 A JP2003123076 A JP 2003123076A
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image processing
processing apparatus
area
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JP2001319199A
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Toshio Miyazawa
利夫 宮澤
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 着目した対象物以外の画像を除去する画像処
理装置及び画像処理プログラムにおいて、ファクシミリ
装置にも対応可能で、論理和画像を別途用意する必要が
なく、地紋の有無にかかわらず対象物の画像を抽出し得
るようにする。 【解決手段】 画像入力装置10と、画像処理装置20
と、認識処理装置30とから画像処理システム1を構成
し、その画像処理装置20により、対象物の画像よりも
大きさが小さく、かつ非対象物の画像よりも大きさが大
きい判定領域を入力画像15に設定し、設定された判定
領域内に存在する画像の画素値がすべて同一または同一
とみなし得るときは、その判定領域内に対象物の画像が
存在すると判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、背景模様のある
画像から、着目した対象物以外の地紋等の非対象物の画
像を除去して対象物の画像を抽出し、対象物の認識精度
を上げることができる画像処理装置及び画像処理プログ
ラムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、新聞、雑誌等の印刷物に含ま
れている情報を蓄積して必要な情報を検索して取り出せ
るようにした文書システムがある。このような文書シス
テムでは印刷物に含まれている情報を背景模様から分離
する処理を行わねばならない。そのような分離処理に関
する従来技術は、例えば特許第2865697号公報に
開示されている。この特許では、ある注目画素が特定の
領域に含まれているか否かを濃淡画像情報を用いて判定
することによって、あらゆる背景模様からの文字分離を
可能にするというものである。また、上述の文書システ
ムにおいては文字認識技術も重要である。文字認識に関
する従来技術は、例えば特開平5−174178号公報
に開示されている。この従来技術は、2値画像データを
入力して黒論理和画像と白論理和画像からそれぞれ黒8
連結図形と白8連結図形を求めて文字候補パターンを抽
出し、新聞見出し等の反転文字や縞模様中の文字を認識
するというものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した特許第286
5697号公報に開示されている技術は、濃淡画像情報
を用いて文字分離を行うので、ファクシミリ装置のよう
に2値画像しか得られない場合は、背景模様からの文字
分離を行えないという問題があった。また、特開平5−
174178号公報に開示されている技術は、オリジナ
ル画像から黒論理和と白論理和の縮小画像を作成するた
め、オリジナル画像以外に画像を記憶するメモリをもた
せなければならないし、縞模様を論理和を用いて黒べた
(真黒)または白べた(真白)にして縮小し、その縮小
画像から文字領域を抽出しているので、縞模様の密度に
よって論理和の縮小率を変化させねばならないという問
題があった。
【0004】この発明は、上記の問題点を解決するため
になされたものであり、着目した対象物以外の画像を除
去して対象物の画像を抽出する画像処理装置及び画像処
理プログラムにおいて、ファクシミリ装置にも対応可能
で、論理和画像を別途用意する必要がなく、地紋の有無
にかかわらず対象物の画像を抽出し得るようにすること
を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するため、対象物の画像よりも大きさが小さく、
かつ非対象物の画像よりも大きさが大きい判定領域を入
力画像に設定する手段と、その手段により設定された上
記判定領域内に存在する画像の画素値がすべて同一また
は同一とみなし得るときは、その判定領域内に対象物の
画像が存在すると判定する判定手段とを設けた画像処理
装置を特徴とするものである。また、対象物の画像より
も大きさが小さく、かつ非対象物の画像よりも大きさが
大きい判定領域を入力画像に設定する手段と、その手段
により設定された上記判定領域内に存在する画像の画素
値が予め定めた画素値と一致する画素数をカウントする
手段と、その手段によりカウントされる画素数が所定の
数値よりも大きいときは、その判定領域内に対象物の画
像が存在すると判定する判定手段とを設けて画像処理装
置としてもよい。
【0006】いずれの画像処理装置も、上記判定手段に
より対象物が存在すると判定された判定領域内の画像を
統合して1つの対象物の統合画像とする画像統合手段を
設けたものがよい。また、上記入力画像の論理和圧縮画
像を作成する圧縮手段と、その圧縮手段により作成され
た論理和圧縮画像に、その論理和圧縮画像に含まれる黒
画素の連続する領域を包含する矩形領域を設定する手段
と、その手段により統合された矩形領域内の黒画素の比
率が所定の閾値よりも高い領域内の画像を1つの対象物
の統合画像とする手段とを設けたものがよい。さらに、
上記入力画像が2値画像であるか否かを判定する手段
と、その手段が2値画像でないと判定したときにその入
力画像を2値画像にして上記圧縮手段に入力する手段と
を設けるとよい。
【0007】そして、上記統合画像を入力して領域識別
処理を行う手段を設けるとよい。上記入力画像と上記統
合画像を入力して領域識別処理を行い、それぞれ識別入
力画像と識別統合画像を出力する手段と、その手段から
出力される上記識別入力画像と識別統合画像とを統合し
て1つの画像とする手段とを設けたものがよい。そして
さらに、上記統合画像を辞書に登録されている情報と比
較して一致するか否かを判定する手段を設けるとよく、
さらにその手段が一致すると判定したときに、外部装置
を制御する信号を出力する手段とを設けた画像処理装置
が好ましい。
【0008】上記判定手段が、上記判定領域内に対象物
の画像が存在すると判定したときに、上記入力画像から
その対象物の画像以外の画像を除去する手段を設けると
よい。また、この発明は、対象物の画像よりも大きさが
小さく、かつ非対象物の画像よりも大きさが大きい判定
領域を入力画像に設定する機能と、その手段により設定
された上記判定領域内に存在する画像の画素値がすべて
同一または同一とみなし得るときは、その判定領域内に
対象物の画像が存在すると判定する機能とをコンピュー
タに実現させるための画像処理プログラムも提供する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。図1は、この発明による
画像処理装置を含む画像処理システム1のシステム構成
図である。画像処理システム1は、図1に示すように、
画像入力装置10と、画像処理装置20と、認識処理装
置30とから構成されている。画像入力装置10は、文
字、図形、記号等の画像及びそれらを背景の地紋ととも
に有する画像のデータ(画像データ)を出力し、入力画
像15として画像処理装置20に入力する装置であっ
て、印刷物の画像を読み取るスキャナ(画像読取装置)
や読み取った画像を蓄積する画像蓄積装置または図示し
ないネットワークを介して画像処理装置20と接続さ
れ、そのネットワークを介して外部から画像を画像処理
装置20に入力する装置である。
【0010】画像処理装置20は、この発明の特徴とす
る手段として動作するマイクロプロセッサとROM及び
RAMを含む記憶手段とを有し、入力画像15から着目
した対象物の画像を抽出してその画像を出力画像25と
して出力する装置であって、この発明の特徴とする画像
処理装置として機能する。すなわち、画像処理装置20
は、ROMに記憶されている画像処理プログラムにした
がいこの発明の特徴とする画像処理を実行して対象物の
画像を抽出する。認識処理装置30は、出力画像25を
入力してその中に含まれる文字を認識する文字認識装置
や、文字に含まれる領域をその他の領域と識別する領域
識別装置である。
【0011】画像処理システム1では、入力画像15を
画像処理装置20に入力すると、画像処理装置20が入
力画像15から対象物の画像を抽出し、抽出した画像を
出力画像25として出力する。その出力画像25を認識
処理装置30に入力すると認識処理が行われるが、その
認識処理は必須ではないので必要なければ行わなくても
よい。出力画像25は、認識処理装置30に入力せずに
別の処理、例えば編集処理を行えるように図示しないデ
ィスプレイ装置に表示させてもよい。次に、画像処理シ
ステム1による画像処理の内容について具体的に説明す
る。まず、入力画像15として、網点や背景模様上に印
刷されている新聞、雑誌等の刊行物の見出しを考える。
例えば、新聞の見出しは背景の地紋として印刷されてい
る網点や背景模様に比べると文字の線幅が非常に太いも
のが多い。中には、解像度が400dpiの画像入力装
置10でスキャンしたときに、文字の線幅(大きさ)が
数十ドットを超えてしまうものもある。その一方で、そ
の背景として印刷されている網点等の地紋は大きさが数
ドットに過ぎないことが多い。そこで、次のように入力
画像15に対して判定領域を設定する。
【0012】この判定領域16は、画像処理装置20が
ROMに記憶されている画像処理プログラムにしたがい
設定するもので、対象物の画像よりも大きさが小さく、
かつ非対象物の画像よりも大きさが大きくなるようにし
て、入力画像15に対し設定されている。判定領域16
は、そこから抽出しようとする対象物である文字の線幅
(数十ドット)と、文字以外の非対象物である地紋の線
幅(数ドット)との間の大きさ(8ドット×8ドット)
を有する小領域として定められ、対象物と非対象物のド
ット数の相違から判断した大きさに設定されている。こ
こでは、8ドット×8ドットとしているが、この大きさ
に限定されるものではなく、4ドット×4ドットや16
ドット×16ドットなどのように8ドット以外の大きさ
でもよい。また、対象物が横長の罫線である場合は8ド
ット×2ドット等のように非対称としてもよい。ただ
し、その大きさは、対象物の線幅(大きさ)より小さい
サイズで、かつ非対象物の線幅(大きさ)より大きいサ
イズとする。
【0013】図3は、入力画像15の一部を拡大して示
す図で、入力画像15には背景模様となる網点の上に太
い文字の一部が描かれている。図3において、小さな正
方形状の黒塗りの升目aと白抜きの升目bがそれぞれ1
画素を示している。画像処理装置20はこの入力画像1
5を入力すると、画像処理プログラムにしたがい次のよ
うにして画像処理を実行する。まず、8×8画素の判定
領域16を設定して、その判定領域16内の画像が対象
物か非対象物であるかを判定する。ここで、判定領域1
6は、その大きさが対象物の線幅(大きさ)より小さい
サイズで、非対象物の線幅(大きさ)よりは大きいサイ
ズに設定されているから、判定領域16の中に非対象物
の画像は納まるけれども、対象物の画像は納まりきれな
いこととなる。画像処理装置20は、判定領域16内に
対象物の画像が存在するか否かの判定(以下この判定を
「対象物の判定」という)を次のようにして行う。この
対象物の判定は、その判定領域16内の画素が、画素値
がすべて同一の黒画素であるか否かによって行う。
【0014】また、画像処理装置20は対象物の判定
を、入力画像15の全体を対象に、判定領域16を左上
から右下方向に向かい、対象物の判定1回あたりの移動
量(以下この移動量を「単位移動量」という)を1画素
にして移動しながら行う。例えば、図3に示すようにし
て、判定領域16が一番左上に設定されているとき(始
点16aが(0,0)に設定されているとき)に判定を
行うと、判定領域16内の画像はすべての画素が黒画素
ではないので、対象物の画像が存在しない非対象物の画
像と判定される。続いて、画像処理装置20は画素列を
1画素シフトして判定領域16を横方向にずらし、その
始点16aを(0,1)に設定して対象物の判定を上記
同様に行う。すると、この場合も判定領域16内の画像
は非対象物の画像と判定される。なお、始点16aは、
座標(A,B)でその位置を表し、Aは画素行(縦方
向)、Bは画素列(横方向)である。
【0015】画像処理装置20は、画素列を1画素シフ
トさせて始点16aを2行目に移動させ、始点16aが
(1,5)に配置されたとき(図の点線で囲まれる判定
領域16)、判定領域16の中に含まれる画素がすべて
黒画素となるので、画像処理装置20はその判定領域1
6内に対象物の画像が存在すると判定する。また同様に
始点16aが3行目の(2,5)に移動したときにも判
定領域16に含まれる画素がすべて黒画素となるので、
画像処理装置20はその判定領域16内に対象物の画像
が存在すると判定する。以上のようにして、対象物の画
像が存在するとの判定がなされた判定領域16から得ら
れた画像を図示すると、図4に示すようになる。このよ
うに、画像処理装置20により、対象物の画像が抽出さ
れて対象物のみ残り、非対象物の網点等が除去された画
像を得ることができる。
【0016】以上の説明では、入力画像15として2値
化された画像を入力し、判定領域16内の画素が、画素
値がすべて同じ黒画素であるときは、対象物の画像が存
在するとして対象物の判定を行っている。この発明によ
る画像処理装置20は、対象物の判定を次のようにして
実行してもよい。すなわち、対象物の判定を行うための
閾値を予め設定し、例えば、8×8の判定領域16に含
まれる64画素のうち、その半分の32画素を閾値に設
定し、すべてが黒画素でなくてもその閾値を基準にして
対象物の画像が存在するか否かを判定してもよい。ま
た、判定領域16は、縦方向及び横方向とも単位移動量
を1画素にしているが、いずれの方向の単位移動量も1
画素でなくてもよい。例えば、縦方向、横方向とも単位
移動量を2画素とし、判定領域16を縦及び横方向に2
画素ずつ移動させてもよい。こうすると、縦方向及び横
方向とも1画素ずつ移動させる場合に比較して、入力画
像15に対して行う対象物の判定の処理量が1/4に軽
減される。したがって、画像処理装置20は、高速かつ
安価な処理が可能となる。さらに、判定領域16の移動
量は縦方向及び横方向とも同一である必要もない。例え
ば、横方向の単位移動量を1画素とし、縦方向の単位移
動量を2画素としても良い。
【0017】一方、判定領域16の移動量が大きくなる
と、対象物の判定が行われる回数が少なくなるため、そ
の分の対象物の抽出精度が粗くなる。画像処理装置20
は、判定領域16の移動量が少ない(小さい)方が対象
物を抽出する精度が良い。よって、例えば、漢字の明朝
体のように、横ストロークが細い線で構成される文字を
抽出したい場合は、横よりも縦方向の幅が細くなるの
で、できるだけ縦方向の精度を向上させるのがよい。そ
のためには、縦方向の単位移動量をできるだけ少なくす
るのがよく、こうすることによって、対象物を精度良く
抽出することが可能となる。さらに、上述の説明では、
入力画像15として2値画像を用いた場合を例にとって
説明しているが、入力画像15は2値画像でなくてもよ
い。入力画像15は2値画像のほか、グレー画像やカラ
ー画像でもよい。入力画像15がグレー画像やカラー画
像のような2値画像以外の画像の場合、画像処理装置2
0は次のようにして処理を実行する。
【0018】まず、この場合の対象物の判定は、判定領
域16内の各画素の色情報に着目して行い、各画素の色
情報がすべて同一、すなわち画素値がすべて同一か、あ
るいは色情報が同一の画素数が所定の閾値よりも多いと
きは、その判定領域16内に対象物の画像が存在すると
判定する。しかし、入力画像15がグレー画像やカラー
画像の場合は、それが2値画像である場合と違って次の
点を考慮する必要がある。すなわち、例えば、入力画像
15が赤色に着色されている場合、その入力画像15の
画像を構成する各画素は、同じ赤色に着色されていると
いっても色彩が微妙に変動していることがある。そこ
で、グレー画像やカラー画像の入力画像15に対する対
象物の判定は、色の変動を考慮して画素値に多少の幅を
もたせ、画素値が若干相違する場合も画素値が同一であ
るとみなして判定(以下この判定を「対象物のみなし判
定」という)をすると良い。また、この場合の入力画像
15は、図2(b)に示すように、カラー画像やグレー
画像15aをそのまま入力して対象物抽出処理を実行し
てもよいが、同図(a)に示すように、2値化処理装置
17により2値画像のデータ15bを一旦作成してその
2値画像のデータ15bを入力画像15として扱い、対
象物の判定を上記同様にして行ってもよい。
【0019】入力画像15が2値画像であることが予め
わかっている場合には、対象物のみなし判定や2値化処
理は不要であるが、入力画像15の中には2値画像であ
るか否かが不明なものもある。そのような入力画像15
に対し、対象物のみなし判定や2値化処理を行うように
してもよい。続いて対象物の統合処理について図5を参
照して説明する。画像処理装置20は、図5(a)に示
すように、上述のようにして入力画像15に対して各判
定領域16による対象物の判定を実行して抽出処理を実
行した後に、対象物を1つのまとまりとして特定するた
め、存在すると判定された判定領域内の各画像を統合す
る対象物の統合処理を実行する。すなわち、図4に示す
ように、各判定領域内の連続する画像25a,25b,
25c・・・を統合して帯状に長い1つの対象物の画像
(統合画像)とする。この統合画像が上述の出力画像2
5に対応する。
【0020】また、画像処理装置20は対象物の統合処
理を図5(b)に示すようにして実行する。まず、入力
画像15を入力して論理和圧縮処理を行い、論理和圧縮
画像(OR圧縮画像)36を所定の大きさで作成する。
次に、作成された論理和圧縮画像36に、そこに含まれ
る黒画素の連続する領域を包含する矩形領域を設定し、
その矩形領域内の領域すべてが黒画素であるか、あるい
は黒画素が所定の割合以上存在するか否か(黒画素数が
所定の閾値以上か否か)によって、矩形領域が黒べた領
域であるか否かを判定する。そして、黒べた領域である
と判定された矩形領域の画像を黒べた領域の画像37と
し、各黒べた領域の画像37を統合すると1つに統合さ
れた統合画像35を得ることができる。例えば、図4の
場合は、左側の帯状の対象物の画像35aと、右側の点
状対象物の画像35bとを1つの統合画像35にまとめ
ることができる。以上の統合処理を行うにあたっては、
入力画像15が2値画像か否かを判定して、2値画像で
ないと判定されたときはその入力画像15を2値画像に
してから行えばよい。
【0021】続いて、対象物を抽出して出力される出力
画像25に対する処理について説明する。上述のように
して出力画像25が作成されると、その作成された出力
画像25が文字画像や文字認識処理を行いたい画像の場
合がある。その場合は、図1に示すように、画像処理装
置20から出力された出力画像25を認識処理装置30
に入力して領域識別処理を行い、あるいは文字認識処理
等の認識処理を行う。これにより、従来は、地紋が存在
するために正しく認識することができなかった地紋付の
見出しでも、その見出し部分の確実な文字認識をするこ
とが可能となる。また、図6に示すように、入力画像1
5を認識処理装置30に入力して領域識別処理を実行し
識別入力画像39を出力する一方、さらに入力画像15
から出力画像25を得て、その出力画像25を別途認識
処理装置30に入力し、領域識別処理を実行して識別統
合画像38を出力し、それぞれの領域識別処理の結果で
ある識別入力画像39と識別統合画像38とを統合して
1つの統合画像40を出力する。これにより、従来、識
別することができなかった地紋付の見出しと、見出し以
外の上述の対象物抽出処理では抽出できない小さな文字
等の領域を統合した領域識別結果を得ることができる。
【0022】そして、以上のようにして対象物を抽出し
た後、出力画像25に対して、予め辞書に登録してある
情報とマッチング処理を実行する。上述の説明では、入
力画像15として、新聞等の刊行物の見出しを例にとっ
て説明した。入力画像15は、それ以外にも例えば、領
収書のように、全体に細い線で地紋が印刷されている用
紙に印鑑等が押されていたり、または、各市町村が発行
する住民票の写し等のように細い線で用紙の地紋が形成
され、その上に文字や印鑑等が押されている場合が考え
られる。入力画像15がこれらのような場合でも、その
地紋を取り除き、対象物である印鑑などを抽出する場合
は次のようになる。すなわち、例えば入力画像15が領
収書の画像の場合、その入力画像15から抽出された印
鑑の画像を予め画像処理装置20の記憶手段に辞書とし
て登録してある印鑑の画像と照合する。すなわち、抽出
された印鑑の画像を辞書に登録されている印鑑の画像と
比較して一致するか否かを判定する。そして、画像処理
装置20は、一致する、すなわち、双方の印鑑の画像が
同一であると判定した場合は、接続されている外部の装
置(外部装置)を制御するための制御信号を出力する。
例えば、画像処理装置20が複写機等に搭載されていて
(その複写機が外部装置に対応する)、同一であるとの
判定結果を得た場合は、複写処理を中止させるための制
御信号を出力してその複写機を制御するとよい。
【0023】図7及び図8は、上述した画像処理装置2
0により処理される入力画像15などの一例を示す図で
ある。このうち、図7の(a)が入力画像15であり、
見出し、本文及び図形を含む新聞記事の一部からなって
いる。同図(b)は、対象物の判定を行った後の画像
で、一部にノイズcが含まれている。同図(c)は同図
(b)の画像から文字を抽出した画像、同じく(d)は
地紋(背景)のある領域(「空の自由化離陸の苦しみ」
の見出しが表示されている部分)を示す画像である。ま
た、図8は、図7(a)の入力画像15に同図(d)の
画像を張り合わせて統合した出力画像25である。この
出力画像25は、地紋(背景)付の見出し(「空の自由
化離陸の苦しみ」)の部分の地紋が除去されている。図
9は、画像処理システム1による上述した処理手順の要
部を示す図である。S1は入力画像15を画像処理装置
20に入力する処理のステップ、S2は対象物の判定処
理のステップ、S3は対象物の判定処理後の画像を画像
処理装置20に入力する処理のステップである。また、
S4,S5は行切り出し処理及びそれによる文字行の座
標抽出処理、S6はOR圧縮画像の抽出処理、S7は地
紋付の見出し領域の抽出処理である。S8は地紋を除去
した見出しの画像を認識処理装置に入力するステップ、
S9は領域識別処理、S10は統合処理である。
【0024】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
る画像処理装置及び画像処理プログラムによれば、入力
画像が2値画像でも、背景模様からの文字分離が可能で
あるからファクシミリ装置にも対応可能になる。また、
論理和画像を別途用意する必要がなく、地紋の有無にか
かわらず対象物の画像を抽出し得るものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による画像処理装置により実現される
画像処理システムのシステム構成図である。
【図2】(a)はカラー・グレー画像に対して2値化処
理を実行する場合の処理フローを示す図であり、(b)
はカラー・グレー画像に対して2値化処理を実行しない
場合の処理フローを示す図である。
【図3】入力画像の一部を拡大して示す図である。
【図4】図3に示した入力画像に対して対象物の判定処
理を行い、対象物の画像を抽出した画像の一部を拡大し
て示す図である。
【図5】(a)は入力画像に対して対象物の抽出処理と
対象物の統合処理を実行して統合画像を出力する場合の
処理フローであり、(b)は入力画像に対してOR圧縮
処理、黒べた抽出処理、対象物統合処理を実行して統合
画像を出力する場合の処理フローである。
【図6】入力画像と出力画像から識別入力画像と識別統
合画像を得て、両者を統合した統合画像を出力する場合
の処理フローである。
【図7】画像処理装置の処理する画像の一例を示す図
で、(a)は入力画像、(b)は対象物の判定後のノイ
ズを含む画像、(c)は(b)の画像から文字を抽出し
た画像、(d)は地紋(背景)のある領域を示す画像で
ある。
【図8】図7(a)の入力画像に同図(d)の画像を張
り合わせて統合した出力画像を示す図である。
【図9】画像処理システムによる上述した処理手順の要
部を示す図である。
【符号の説明】
1:画像処理システム 10:画像入力装置 15:入力画像 25:出力画像 20:画像処理装置 30:認識処理装置 15a:カラー・グレー画像 15b:2値化データ 16:判定領域 16a:始点 35,40:統合画像 36:OR圧縮画像 37:黒べた領域 38:識別統合画像 39:識別入力画像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B029 EE13 5C076 AA02 BA06 CA10 5C077 LL19 MP06 PP21 PP25 PP27 PP55 PP61 PP68 PQ08 PQ17 RR02 5L096 BA17 EA05 JA03

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物の画像よりも大きさが小さく、か
    つ非対象物の画像よりも大きさが大きい判定領域を入力
    画像に設定する手段と、 該手段により設定された前記判定領域内に存在する画像
    の画素値がすべて同一または同一とみなし得るときは、
    該判定領域内に対象物の画像が存在すると判定する判定
    手段とを設けたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 対象物の画像よりも大きさが小さく、か
    つ非対象物の画像よりも大きさが大きい判定領域を入力
    画像に設定する手段と、 該手段により設定された前記判定領域内に存在する画像
    の画素値が予め定めた画素値と一致する画素数をカウン
    トする手段と、 該手段によりカウントされる画素数が所定の数値よりも
    大きいときは、該判定領域内に対象物の画像が存在する
    と判定する判定手段とを設けたことを特徴とする画像処
    理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の画像処理装置にお
    いて、 前記判定手段により対象物が存在すると判定された判定
    領域内の画像を統合して1つの対象物の統合画像とする
    画像統合手段を設けたことを特徴とする画像処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の画像処理装置にお
    いて、 前記入力画像の論理和圧縮画像を作成する圧縮手段と、 該圧縮手段により作成された論理和圧縮画像に、該論理
    和圧縮画像に含まれる黒画素の連続する領域を包含する
    矩形領域を設定する手段と、 該手段により統合された矩形領域内の黒画素の比率が所
    定の閾値よりも高い領域内の画像を1つの対象物の統合
    画像とする手段とを設けたことを特徴とする画像処理装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の画像処理装置において、 前記入力画像が2値画像であるか否かを判定する手段
    と、 該手段が2値画像でないと判定したときにその入力画像
    を2値画像にして前記圧縮手段に入力する手段とを設け
    たことを特徴とする画像処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項3乃至5のいずれか一項記載の画
    像処理装置において、 前記統合画像を入力して領域識別処理を行う手段を設け
    たことを特徴とする画像処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項3乃至5のいずれか一項記載の画
    像処理装置において、 前記入力画像と前記統合画像を入力して領域識別処理を
    行い、それぞれ識別入力画像と識別統合画像を出力する
    手段と、 該手段から出力される前記識別入力画像と識別統合画像
    とを統合して1つの画像とする手段とを設けたことを特
    徴とする画像処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項3乃至7のいずれか一項記載の画
    像処理装置において、 前記統合画像を辞書に登録されている情報と比較して一
    致するか否かを判定する手段を設けたことを特徴とする
    画像処理装置。
  9. 【請求項9】 請求項3乃至7のいずれか一項記載の画
    像処理装置において、 前記統合画像を辞書に登録されている情報と比較して一
    致するか否かを判定する手段と、 該手段が一致すると判定したときに、外部装置を制御す
    る信号を出力する手段とを設けたことを特徴とする画像
    処理装置。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9のいずれか一項記載の
    画像処理装置において、 前記判定手段が、前記判定領域内に対象物の画像が存在
    すると判定したときに、前記入力画像から該対象物の画
    像以外の画像を除去する手段を設けたことを特徴とする
    画像処理装置。
  11. 【請求項11】 対象物の画像よりも大きさが小さく、
    かつ非対象物の画像よりも大きさが大きい判定領域を入
    力画像に設定する機能と、 該手段により設定された前記判定領域内に存在する画像
    の画素値がすべて同一または同一とみなし得るときは、
    該判定領域内に対象物の画像が存在すると判定する機能
    とをコンピュータに実現させるための画像処理プログラ
    ム。
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