JP2003122844A - 診療支援装置 - Google Patents

診療支援装置

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JP2003122844A
JP2003122844A JP2001315569A JP2001315569A JP2003122844A JP 2003122844 A JP2003122844 A JP 2003122844A JP 2001315569 A JP2001315569 A JP 2001315569A JP 2001315569 A JP2001315569 A JP 2001315569A JP 2003122844 A JP2003122844 A JP 2003122844A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 3以上の変量を有する臨床検査結果の過去の
データを知識として活用し、臨床医療に利用する。 【解決手段】 臨床検査結果を学習データとして自己組
織化マップを作成する。作成した自己組織化マップを構
成する各ニューロンまたは類似するニューロンからなる
クラスタに診療支援情報を対応付けることにより、自己
組織化マップを完成させる。完成された自己組織化マッ
プに被験者の臨床検査結果の値からなる入力ベクトルを
入力し、発火したセルに対応する診療支援情報を表示さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、臨床現場での診療
を支援する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】臨床現場での診療を支援する技術とし
て、出現実績ゾーン法が知られている。この方法は、蓄
積されたデータの2次元散布図における分布そのものを
知識とする知識活用法である。出現実績ゾーン法につい
ては、例えば、WO99/05634に詳細に記載され
ている。また、出現実績ゾーン法を使用した臨床検査分
析装置としてCLINIEEL(株式会社エイアンドテ
ィー製)が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】臨床現場では、例え
ば、医師が血液検査の結果によって診療方法を決定する
場合、3つ以上の数値からなるデータ(数値としては、
例えば、白血球数、赤血球数、血小板数、ヘマトクリッ
ト値、ヘモグロビン量)を参考にするのが一般的であ
る。
【0004】上述の出現実績ゾーン法は効果的ではある
ものの、解析できる数値は原理上2つまでに限られると
いう問題点がある。上述のCLINIEELでは、解析
できる数値は、白血球数と赤血球数の2つ、赤血球数と
ヘモグロビン量の2つなどである。従って、CLINI
EELを使用して医師が血液検査の結果から診療方法を
決定する場合には、2つの数値からなるデータの解析に
よって得られた複数の解析結果を医師がさらに適当に組
み合わせなければならない。
【0005】しかし、医師が2つの数値からなるデータ
の解析によって得られた複数の解析結果をさらに適当に
組み合わせることは困難であり、従来は、臨床検査の結
果を有効に臨床医療に利用できていたとは言いがたかっ
た。本発明は、3つ以上の数値からなる臨床検査結果を
臨床医療に有効に利用するための技術を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明は、 ・3つ以上の数値からなるデータの入力を受け付ける学
習データ入力手段と、 ・前記データを学習データとして2次元マップを作成す
るマップ作成手段と、 ・前記2次元マップを出力するマップ出力手段と、 ・前記2次元マップ上の位置と診療支援情報を対応付け
て記憶する診療支援情報記憶手段と、 を備える診療支援装置を提供する。
【0007】この発明の診療支援装置は、CPU、RO
M,RAM,ハードディスク、キーボード、マウス、C
RTなどから成るコンピュータを用いて実現できる。2
次元マップとは、平面上に表された分布図のことであ
る。2次元マップは、複数のセルで構成された自己組織
化マップであることが好ましい。自己組織化マップは、
3つ以上の数値からなるデータを学習データとして自己
組織化マップのアルゴリズムによる学習を行うことによ
って作成される。
【0008】自己組織化マップのアルゴリズムによる学
習とは、T.Kohonenによって提案されたSOM(Self-Organ
izing Map)モデルを使用してデータを解析することで
あり、解析の結果得られる分布図を自己組織化マップと
いう。自己組織化マップは複数の領域に分割されてお
り、分割された各領域をセルという。セルのことをニュ
ーロンとよぶこともある。各セルはそれぞれ参照データ
と言われる3つ以上の数値からなるデータを備えてい
る。自己組織化マップのアルゴリズムによる学習は、教
師なし学習の一形態であり、T.Kohonen: The self-orga
nizing map, Proc.IEEE,vol. 78(9), p.1464-80, 1990
に詳しく記載されている。
【0009】なお、2次元マップは、自己組織化マップ
には限られず、多変量解析の主成分分析などの手法によ
っても得ることができる。これらの方法で得られた2次
元マップも、学習データを解析することによって作成さ
れ、複数のセルで構成される。各セルは参照データと言
われるデータを備える。学習データ入力手段に入力され
るデータ(学習データ)は3つ以上の数値からなるデー
タであれば特に限定はされない。例えば、医師が血液検
査の結果によって治療方法を決定する場合では、白血球
数、赤血球数、血小板数、ヘマトクリット値、ヘモグロ
ビン量などを含む学習データが用いられる。
【0010】診療支援情報とは、例えば、医師が血液検
査の結果によって治療方法を決定する場合では、「血液
検査の結果、異常は認められない(再検査の必要な
し)」や「血液検査の結果、異常が認められるので再検
査が必要」などの情報である。診療支援情報は、コンピ
ュータのメモリ上に2次元マップ上の位置と対応付けら
れて記憶されている。診療支援情報としては、前述のよ
うな再検査の要否を表す情報以外に、治療方法、投薬、
食事内容、検査項目などを表す情報でもよい。どのよう
な診療支援情報を用いるかは、診療支援装置を用いる目
的による。以下、2次元マップ上の位置と診療支援情報
を対応付けて記憶されている2次元マップを診療支援マ
ップという。
【0011】本発明の診療支援装置は、さらに診療支援
情報の入力と、入力された診療支援情報と対応付ける2
次元マップ上の位置の指定とを受け付ける診療支援情報
受付手段を備えてもよい。本発明の診療支援装置は、さ
らに類似のセルからなるクラスタを形成するクラスタ形
成手段と、2次元マップとともにクラスタを出力するク
ラスタ出力手段とを備えてもよい。
【0012】ここで、クラスタとはセルの集合である。
診療支援装置の使用者(以下、使用者のことをオペレー
タという)がマップ出力手段に表示された2次元マップ
を見ながら主観的にクラスタを指定し、クラスタ形成手
段は前記オペレータからの指定に従いクラスタを形成し
てもよい。また、クラスタ形成手段は、各セル間の距離
を参照してクラスタを形成してもよい。各セル間の距離
としては、例えば、各セルが有している参照データから
求められるユークリッド距離を用いることができる。
【0013】クラスタの出力方法は、各クラスタ間の境
界線を表示する方法や各クラスタを異なる色彩や網掛け
で表示する方法、これらの方法の組み合わせなどが考え
られる。本発明の診療支援装置はさらにクラスタ記憶手
段を備えてもよい。クラスタ記憶手段はクラスタと診療
支援情報とを対応付けて記憶する。
【0014】本発明の診療支援装置は、さらに、 ・2次元マップ上の位置と診療支援情報とが対応付けら
れている2次元マップ(すなわち、診療支援マップ)に
対し、3つ以上の数値からなる未知データの入力を受け
付ける未知データ入力手段と、 ・入力された未知データに最も類似する参照データを有
するセルを検出するセル検出手段と、 ・検出されたセルに対応する診療支援情報を検出する診
療支援情報検出手段と、を備えてもよい。
【0015】未知データは、学習データと同様に、3つ
以上の数値からなるデータであれば特に限定はされな
い。例えば医師が血液検査の結果によって治療方法を決
定する場合では、白血球数、赤血球数、血小板数、ヘマ
トクリット値、ヘモグロビン量などを含む未知データが
用いられる。未知データは、学習データとは異なり、2
次元マップを作成するために用いられるデータではな
く、未知データ自身が解析されるデータである。なお、
以下では、検出されたセルのことを「発火セル」とよぶ
ものとする。
【0016】本発明の診療支援装置は、未知データ入力
手段が時間情報を含むデータを受け付け、マップ出力手
段は発火セルを時間情報とともに出力してもよい。時間
情報とは、未知データの新旧を示す情報であり、例え
ば、血液検査の実施日などでもよいし、検査日の古い順
に1,2,3・・・と付けられた番号であってもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の診療支援装置につ
いて、実施形態例を挙げて具体的に説明する。本実施形
態例では、2次元マップとして自己組織化マップを用い
る。 <第1実施形態例> (1)本発明の診療支援装置の機能構成 図1は、第1実施形態例に係る診療支援装置の機能構成
を示す説明図である。診療支援装置1は、CPU,ROM,RAM
等から成るコンピュータを用いて実現されている。診療
支援装置1は入力装置2と出力装置3を備えている。入
力装置2は例えばキーボード、マウス、タッチパネルで
あり、出力装置3は例えばCRTディスプレイ、液晶ディ
スプレイ、プリンタである。診療支援装置1は、メニュ
ー部11、診療支援マップ作成部12、診療支援マップ
運用部13及び複数のデータベース(以下、単にDBと
記載する)から構成されている。複数のDBは、マップ
DB14、診療支援情報DB15、被験者情報DB1
6、学習データDB17及び未知データDB18を含ん
でいる。
【0018】診療支援マップ作成部12は、学習データ
入力部21、自己組織化マップ作成部22、クラスタ形
成部23、診療支援情報受付部24及びマップ出力部2
8から成る。マップ出力部28はクラスタ出力部29を
有している。診療支援マップ運用部13は、未知データ
入力部25、セル検出部26、診療支援情報検出部2
7、マップ出力部28、診療支援マップ選択部30、発
火ニューロン編集部31および終了判断部32から成
る。
【0019】マップ出力部28は診療支援マップ作成部
12および診療支援マップ運用部13の両方に属してい
る。 (2)本発明の概要 (2−1)学習データの例 図5は、自己組織化マップを作成するための学習データ
の集合を示す。図5に示されている学習データの集合
は、血液検査の再検査の要否および再検査の種類(再検
査が必要な場合を更に、「再検a」、「再検b」と場合
分けする。すなわち、再検査の要否および種類は、「再
検a」、「再検b」、「再検不要」に場合分けされ
る。)を判断する目的で使用される。学習データを構成
する数値として、白血球数、赤血球数、ヘモグロビン量
などの血液検査の結果が用いられている。すなわち、図
5において網掛けされて示されている数値が学習データ
を構成する数値であり、横1列(すなわち、白血球数か
らBasoの検査結果まで)が1つの学習データを構成
している。各学習データには検体番号が付されている
(図5では、検体番号はNo.と記載されており、上か
ら順に1,2,3,4,5・・・が付されている)。再
検査の要否および種類を示す数値(図5で「処理」と表
現されている数値)は、「1」であれば、「再検a」
を、「2」であれば「再検b」を、「3」であれば「再
検不要」を示している。セルを表示するための表示色を
示す数値(図5で「表示色」と表現されている数値)
は、「1」であれば「赤」を、「2」であれば「黄色」
を、「3」であれば「青」を示している。
【0020】(2−2)診療支援マップの作成画面 診療支援マップの作成画面について説明する。図2は、
診療支援マップの作成中に出力装置3としてのディスプ
レイに表示される自己組織化マップの概念説明図であ
る。自己組織化マップは、図5に示されている学習デー
タを診療支援装置1で解析することにより、作成され
る。自己組織化マップは複数のセル(以下、セルのこと
をニューロンという)で構成される。各ニューロンは参
照データと呼ばれるデータを有している。
【0021】図2に示されている自己組織化マップの各
ニューロンは、各ニューロン間の距離に応じて3つのク
ラスタに分類されている。各クラスタ間の境界線は太線
で示されている。本発明では、自己組織化マップ上の各
ニューロンまたはニューロンの集合であるクラスタに診
療支援情報を対応付けることにより、診療支援マップが
完成する。なお、本明細書では、診療支援情報入力前の
自己組織化マップを単に自己組織化マップといい、診療
支援情報入力後の自己組織化マップを診療支援マップと
いう。
【0022】診療支援装置1は、診療支援装置1のオペ
レータがいずれかのクラスタ上にマウスポインタを合わ
せダブルクリックすると、診療支援情報が入力されるウ
インドウが表示され、そのクラスタに対する診療支援情
報が入力されるように構成されている。図2は、ポイン
タ100が属するクラスタ(このクラスタをクラスタA
とする)に対し、「再検a」という診療支援情報が入力
される場合の自己組織化マップの概念図である。なお、
本実施形態例では、図5に示されている学習データの集
合のうち検体番号が「5」の学習データがクラスタA内
のニューロンに属している(図示せず)ことから、「再
検a」という診療支援情報が入力されている。検体番号
が「5」の学習データは、処理が「1」(すなわち、診
療支援情報が「再検a」)であることがあらかじめ決定
されているデータである。このような学習データを用い
て自己組織化マップを作成することによって、臨床検査
結果を臨床医療にさらに有効に利用することが可能とな
る。同様にして、各クラスタに対し、「再検なし」、
「再検b」などの診療支援情報が対応付けて入力される
ことにより、診療支援マップが完成する。
【0023】(2−3)自己組織化マップの作成により
生成されるデータベース情報 図6は、自己組織化マップの作成により、マップDB1
4に蓄積される情報の概念説明図である。マップDB1
4には、自己組織化マップを特定する「マップID」と
「マップ名」と、自己組織化マップのクラスタを特定す
る「クラスタID」と、各ニューロンの自己組織化マッ
プ上での位置を特定する「座標」と、各ニューロンが有
する「参照データ」とが記憶されている。各ニューロン
が有する参照データは、学習データに基づいた自己組織
化マップのアルゴリズムによる学習により算出される。
【0024】図7は、診療支援マップの作成により診療
支援情報DB15に蓄積される情報の概念説明図であ
る。自己組織化マップ上で入力された診療支援情報は、
診療支援情報DB15に蓄積される。診療支援情報DB
15には、自己組織化マップを特定する「マップI
D」、自己組織化マップ上のクラスタを特定する「クラ
スタID」及び再検査の要否や種類を示す「診療支援情
報」が記憶されている。「マップID」および「クラス
タID」はマップDB14に記憶されているものと共通
である。この例では、マップ“MAP001”のクラス
タ“CL001”には、診療支援情報としてテキストメ
ッセージ「再検なし」が対応付けられて記憶されてい
る。また、クラスタ“CL002”にはテキストメッセ
ージ「再検a」が、クラスタ“CL003”にはテキス
トメッセージ「再検b」が、それぞれ診療支援情報とし
て対応付けられて記憶されている。
【0025】図8は、被験者情報DB16に蓄積されて
いる被験者情報の概念説明図である。被験者情報DB1
6には、被験者の臨床検査結果が被験者別及び臨床検査
種別に記憶されている。具体的には、被験者情報は、被
験者を特定するための「被験者ID」、臨床検査の検体
を特定するための「検体番号」、血液検査、尿検査など
臨床検査の種類および臨床検査の年月日を特定するため
の「検査種別−検査年月日」、検査結果を示す数値であ
る「検査結果」および再検査の要否や種類を示す「判
定」から成っている。 (3)診療支援装置1が行う処理 次に、診療支援装置1が行う処理について、図9〜図1
2に示す画面例を参照しながら説明する。
【0026】図9は、メニュー部11が出力装置3に表
示させるメニュー画面である。メニュー部11は、診療
支援装置1の起動とともに初期画面としてこのメニュー
画面を出力装置3に表示させ、「診療支援マップ作成」
または「診療支援マップ運用」のいずれかの選択をオペ
レータから受け付ける。図10は、学習データ入力部2
1が出力装置3に表示させる学習データ入力画面であ
る。図9に示されているメニュー画面において「診療支
援マップ作成」が選択されると、学習データ入力部21
はこの学習データ入力画面を出力装置3に表示させる。
学習データ入力部21は、この画面上で診療支援マップ
を作成するための学習データの入力を受け付ける。学習
データは、csv形式で学習データDB17に保存された
ファイルから読み込まれるのが好ましいが、オペレータ
がキーボードから手入力してもよい。なお、学習データ
については、図5に示されている。
【0027】自己組織化マップ作成部22は、入力され
た学習データに基づいて自己組織化マップのアルゴリズ
ムによる学習を実行し、自己組織化マップを作成する。
診療支援情報受付部24は、診療支援情報の入力を受け
付け、入力された診療支援情報を各ニューロンまたは各
クラスタと対応付けて診療支援情報DB15に書き込
む。診療支援情報が診療支援情報DB15に書き込まれ
た自己組織化マップは、診療支援マップとしてマップD
B14に保存される。各診療支援マップにはマップ名と
マップIDがオペレータによって付けられる。
【0028】クラスタ形成部23は、自己組織化マップ
上の座標とクラスタIDとの対応付けを行う。クラスタ
形成部23は、オペレータが主観によって決定する対応
付けの入力を受け付けてもよいし、各ニューロン間の距
離を参照して対応付を決定してもよい。クラスタ形成部
23による対応付けの結果は、マップDB14に保存さ
れる。
【0029】図11は、診療支援マップ選択部30が出
力装置3に表示させる診療支援マップ選択画面である。
図9に示されているメニュー画面で「診療支援マップ運
用」が選択されると、診療支援マップ選択部30はこの
診療支援マップ選択画面を出力装置3に表示させる。診
療支援マップ選択画面では、マップDB14に格納され
ている診療支援マップのマップIDとマップ名との一覧
が表示される。オペレータが目的に応じた診療支援マッ
プを選択して、「OK」ボタン40を選択すると、未知
データ入力部25は図12に示されている未知データ入
力画面を出力装置3に表示させる。
【0030】図12は、未知データ入力部25が出力装
置3に表示させる未知データ入力画面である。未知デー
タ入力部25は、未知データ入力画面上で未知データの
選択を受け付け、選択された未知データを未知データD
B18から取得する。なお、ファイル名がtestdata-6.c
svとして図12に示されている未知データの詳細を図3
に示す。図3に示された表中の数値は左から、WBC, RB
C, Hgb, Hct, MCV, MCH, MCHC, Plt, Neut, Lymp, Mon
o, Eosi, Basoの検査結果を示している。なお、入力装
置2からオペレータが未知データを直接入力することも
可能である。
【0031】次いで、セル検出部26は、未知データに
最も距離が近い参照データを有するニューロン(このニ
ューロンのことを発火ニューロンという)を診療支援マ
ップから選択し、発火ニューロンを他のニューロンと異
なる表示色で出力装置3に表示させる。未知データと参
照データの距離は例えばユークリッド距離を用いること
によって算出される。
【0032】診療支援情報検出部27は、発火ニューロ
ンが属するクラスタと対応付けられて診療支援DB15
に保存されている診療支援情報を、出力装置3に表示さ
せる。診療支援情報の表示方法としては、診療支援マッ
プ上に表示してもよいし、診療支援マップとは独立のウ
インドウに表示してもよい。診療支援情報が多量で診療
支援マップ上に表示するのに不向きな場合は独立のウイ
ンドウに表示することが好ましい。オペレータが診療支
援情報を見やすくするためである。
【0033】なお、自己組織化マップおよび診療支援マ
ップの表示はマップ出力部28が出力装置3に表示させ
ることによって行われる。 (4)処理の流れ (4−1)診療支援マップ作成の流れ 図13は、診療支援マップ作成部12が行う診療支援マ
ップ作成処理の流れを示すフローチャートである。図9
に示されているメニュー画面において「診療支援マップ
作成」が選択されると、以下の処理が開始される。
【0034】ステップS1;学習データ入力部21は、
学習データの入力を受け付ける。学習データは学習デー
タDB17に保存しておいてもよいし、オペレータが入
力装置2から直接入力してもよい。 ステップS2;自己組織化マップ作成部22は、ステッ
プS1で入力された学習データを正規化する。正規化の
方法は、対数変換、線形的正規化など公知の方法を用い
ることができる。
【0035】ステップS3;自己組織化マップ作成部2
2は、公知の自己組織化マップのアルゴリズムにより学
習データの学習(この学習のことをSOM学習という)
を行い、自己組織化マップを作成する。 ステップS4;マップ出力部28は、ステップS3で作
成された自己組織化マップを、出力装置3としてのディ
スプレイに表示させる。
【0036】ステップS5;クラスタ形成部23は、各
ニューロンが有する参照データ間の距離を算出し、距離
が一定以下の参照データを有するニューロン同士からな
るクラスタを形成する。距離の算出は例えばユークリッ
ド距離を求めることにより行われる。なお、クラスタの
形成はオペレータの主観によって行われてもよい。クラ
スタ出力部29は、クラスタ形成部23によるクラスタ
の形成に基づいて、クラスタ間の境界線を自己組織化マ
ップ上に表示するよう出力装置3に命令する。クラスタ
の表示は、各クラスタを異なる色や網掛けなどで表示す
ることによって行ってもよい。
【0037】ステップS6;診療支援情報受付部24
は、各ニューロンまたは各クラスタに対応する診療支援
情報の入力を受け付ける。例えば、診療支援情報受付部
24は、図2に示されている入力ウインドウ200を出
力装置3に表示させる。さらに診療支援情報受付部24
は、オペレータによって入力された診療支援情報を、ク
ラスタまたはニューロンの位置と対応付けて診療支援情
報DB15に書き込む。以上で診療支援マップが完成す
る。
【0038】(4−2)診療支援マップ運用の流れ 図14は、診療支援マップ運用部13が行う診療支援マ
ップ運用処理の流れを示すフローチャートである。図9
に示されているメニュー画面において「診療支援マップ
運用」が選択されると、以下の処理が開始される。ステ
ップS11;診療支援マップ選択部30は、図11に示
されている診療支援マップ選択画面を出力装置3に表示
させ、診療支援マップの選択を受け付ける。
【0039】ステップS12;未知データ入力部25
は、未知データの入力を受け付ける。未知データ入力部
25は、未知データDB18に保存されている未知デー
タを読み出してもよいし、オペレータが入力装置2から
直接入力する未知データを受け付けても良い。 ステップS13;セル検出部26は、未知データ入力部
25が受け付けた未知データと最も距離(例えば、ユー
クリッド距離)が近い参照データを有するニューロンを
検出する。マップ出力部28は、検出されたニューロン
(発火ニューロンという)を他のニューロンと異なる表
示色で表示するよう、出力装置3に命令する。
【0040】ステップS14;診療支援情報検出部27
は、発火ニューロンが属するクラスタと対応付けられて
診療支援DB15に保存されている診療支援情報を、出
力装置3に表示させる。 <その他の実施形態例> (A)診療支援マップ運用の流れの別の例 未知データとして、1人の被験者の臨床検査の結果を時
系列順に用いる。図4は、1人の被験者の臨床検査の結
果を時系列順に並べた例を示す。図4に示された表中の
数値は左から、WBC, RBC, Hgb, Hct, MCV, MCH, MCHC,
Plt, Neut, Lymp, Mono, Eosi, Basoの検査結果を示し
ている。表の左に示された9/14、9/15等の記載は検査が
行われた日付を示している。
【0041】本実施例によれば、臨床検査の結果の推移
から被験者の健康状態を推測することができる。特に被
験者の健康状態が回復に向かっているのか悪化している
のかを推測することができる。図15は、この場合の診
療支援マップの運用の流れを示すフローチャートであ
る。以下の説明では、1人の被験者の臨床結果として図
4に示されている結果を用いるものとする。
【0042】ステップS21;診療支援マップ選択部3
0は、図11に示されている診療支援マップ選択画面を
出力装置3に表示させ、診療支援マップの選択を受け付
ける。 ステップS22;未知データ入力部25は、未知データ
の入力を受け付ける。このステップで入力される未知デ
ータは9月14日に測定された検査結果(図4(a))で
ある。セル検出部26は、未知データ入力部25が受け
付けた未知データ(図4(a))と最も距離(例えば、
ユークリッド距離)が近い参照データを有するニューロ
ンを検出する。マップ出力部28は検出されたニューロ
ン(発火ニューロンという)を他のニューロンと異なる
表示色で表示するよう、出力装置3に命令する。
【0043】ステップS23;未知データ入力部25
は、未知データの入力を受け付ける。このステップで入
力される未知データは9月15日に測定された検査結果
(図4(b))である。セル検出部26は、未知データ
入力部25が受け付けた未知データと最も距離が近い参
照データを有するニューロンを検出する。マップ出力部
28は、発火ニューロンを、他のニューロンと異なる表
示色で表示するよう出力装置3に命令する。
【0044】ステップS24;発火ニューロン編集部3
1は、ステップS22で発火したニューロンとステップ
S23で発火したニューロンとを結ぶ線を、出力装置3
に表示させる。 ステップS25;終了判断部32は、未知データの入力
が終了したか否かを判断する。終了していない場合、ス
テップS23に戻り、次の未知データの入力を受け付け
る。未知データの入力が終了した場合、ステップS26
に移行する。この判断は、例えば未知データ入力画面上
に「入力終了ボタン」を設け、このボタンが押されたか
否かによって行うことができる。未知データの入力が終
了していない場合、再びステップS23に戻り、次の未
知データの入力を受け付ける。この繰り返しにより、図
4に示される未知データが古い順、すなわち図4中の
(a)、(b)、(c)、(d)の順に入力される。
【0045】ステップS26;発火ニューロン編集部3
1は、ステップS22で発火したニューロン(このニュ
ーロンを始点という)とステップS23で最後に発火し
たニューロン(このニューロンを終点という)とを、他
のニューロンと異なる表示色で出力装置3に表示させ
る。 ステップS27;発火ニューロン編集部31は、被験者
の健康状態の時間による推移を示すアニメーションを出
力装置3に表示させる。アニメーションとしては、例え
ば、始点から終点に向かって、発火ニューロンを結ぶ線
上を移動する点を表示させることが挙げられる。
【0046】このように被験者の臨床検査の時間変化を
2次元的に表示することで、被験者の病状が回復に向か
っているか、悪化しているかなどの判断を助けることが
できる。 (B)診療支援装置1を動作させるためのプログラム及
びそのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記
憶媒体は、本発明に含まれる。ここで、記憶媒体として
は、コンピュータが読み書き可能なフレキシブルディス
ク、ハードディスク、半導体メモリ、CD−ROM、D
VD,光磁気ディスク(MO)、その他のものが挙げら
れる。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、3つ以上の数値からな
る臨床検査結果を臨床医療に有効に利用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態例に係る診療支援装置の機能構
成を示す説明図
【図2】 診療支援マップの作成中に出力装置3に表示
される自己組織化マップの概念説明図
【図3】 未知データの詳細を示す概念図
【図4】 1人の被験者の臨床結果を時系列順に並べた
例を示す概念図
【図5】 学習データの集合を示す概念図
【図6】 マップDB14に蓄積される情報の概念説明
【図7】 診療支援情報DB15に蓄積される情報の概
念説明図
【図8】 被験者情報DB16に蓄積される情報の概念
説明図
【図9】 メニュー画面の一例
【図10】 学習データ入力画面の一例
【図11】 診療支援マップ選択画面の一例
【図12】 未知データ入力画面の一例
【図13】 診療支援マップ作成処理の流れを示すフロ
ーチャート
【図14】 診療支援マップ運用処理の流れを示すフロ
ーチャート
【図15】 診療支援マップ運用処理の流れを示すフロ
ーチャート(別の例)
【符号の説明】
1 診療支援装置 2 入力装置 3 出力装置 11 メニュー部 12 診療支援マップ作成部 13 診療支援マップ運用部 14 マップDB 15 診療支援情報DB 16 被験者情報DB 17 学習データDB 18 未知データDB 21 学習データ入力部 22 自己組織化マップ作成部 23 クラスタ形成部 24 診療支援情報受付部 25 未知データ入力部 26 セル検出部 27 診療支援情報検出部 28 マップ出力部 29 クラスタ出力部 30 診療支援マップ選択部 31 発火ニューロン編集部 32 終了判断部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】3つ以上の数値からなるデータの入力を受
    け付ける学習データ入力手段と、 前記データを学習データとして2次元マップを作成する
    マップ作成手段と、 前記2次元マップを出力するマップ出力手段と、 前記2次元マップ上の位置と診療支援情報を対応付けて
    記憶する診療支援情報記憶手段と、 を備える診療支援装置。
  2. 【請求項2】前記2次元マップは自己組織化マップであ
    る、請求項1に記載の診療支援装置。
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