JP2003121981A - マスクおよびその製造方法並びに露光方法 - Google Patents
マスクおよびその製造方法並びに露光方法Info
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- Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】マスクを取り替えることなく異なる位相シフト
法を組み合わせた2重露光操作を行うことができ、リソ
グラフィー処理の速度を向上させることができるマスク
およびその製造方法並びに露光方法を提供する。 【解決手段】少なくとも2つの露光パターン部2,3を
有し、被露光体に対し当該露光パターン部を各々露光す
ることで所望のパターン像を形成するマスク1であっ
て、隣接する2つの光透過部を通過する光が位相差をも
つように形成されたレヴェンソン位相シフトパターンを
有する第1の露光領域2と、光透過部および所定の光透
過率をもつ半透過部が形成され、光透過部を通過する光
と半透過部を通過する光が位相差をもつように形成され
たハーフトーン位相シフトパターンを有する第2の露光
領域3とを有する。
法を組み合わせた2重露光操作を行うことができ、リソ
グラフィー処理の速度を向上させることができるマスク
およびその製造方法並びに露光方法を提供する。 【解決手段】少なくとも2つの露光パターン部2,3を
有し、被露光体に対し当該露光パターン部を各々露光す
ることで所望のパターン像を形成するマスク1であっ
て、隣接する2つの光透過部を通過する光が位相差をも
つように形成されたレヴェンソン位相シフトパターンを
有する第1の露光領域2と、光透過部および所定の光透
過率をもつ半透過部が形成され、光透過部を通過する光
と半透過部を通過する光が位相差をもつように形成され
たハーフトーン位相シフトパターンを有する第2の露光
領域3とを有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
に広く用いられるマスクおよびその製造方法並びに露光
方法に関し、特に位相差を利用した位相シフトパターン
を有するマスクおよびその製造方法並びに露光方法に関
する。
に広く用いられるマスクおよびその製造方法並びに露光
方法に関し、特に位相差を利用した位相シフトパターン
を有するマスクおよびその製造方法並びに露光方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】半導体製造工程におけるパターン転写工
程、いわゆるリソグラフィー工程で使用されるフォトマ
スクは、フォトマスク上のパターン形状をウェーハ上に
形成されたレジスト材料に転写するために用いられる。
程、いわゆるリソグラフィー工程で使用されるフォトマ
スクは、フォトマスク上のパターン形状をウェーハ上に
形成されたレジスト材料に転写するために用いられる。
【0003】このフォトマスクは、パターンを形成する
遮光膜と遮光膜を保持する透明基板で構成されている。
ここで、透明基板上に遮光膜が存在する部分を遮光部と
称し、透明基板上に遮光膜が存在しない部分を光透過部
と称する。
遮光膜と遮光膜を保持する透明基板で構成されている。
ここで、透明基板上に遮光膜が存在する部分を遮光部と
称し、透明基板上に遮光膜が存在しない部分を光透過部
と称する。
【0004】遮光部および光透過部のパターンサイズ
が、転写波長よりも大きい部分に対しては、等倍マスク
の場合は、ウェーハ上の形成予定図形と等しい大きさの
マスクパターンが形成され、また4倍レティクルの場合
には、ウェーハ上の形成予定図形を4倍に拡大した大き
さのマスクパターンが形成されている。
が、転写波長よりも大きい部分に対しては、等倍マスク
の場合は、ウェーハ上の形成予定図形と等しい大きさの
マスクパターンが形成され、また4倍レティクルの場合
には、ウェーハ上の形成予定図形を4倍に拡大した大き
さのマスクパターンが形成されている。
【0005】一方、遮光部および光透過部のパターンサ
イズが、転写光波長と略等しい部分においては、光の回
折現象により所望の転写像を得ることが困難となる。そ
こで、近年は、解像度を向上させる方法として、位相シ
フト法が用いられている。
イズが、転写光波長と略等しい部分においては、光の回
折現象により所望の転写像を得ることが困難となる。そ
こで、近年は、解像度を向上させる方法として、位相シ
フト法が用いられている。
【0006】この位相シフト法として、現在幾つかの手
法が用いられている。その1つに、隣接する光透過部の
間で光強度が0となる領域が発生するように、隣接する
光透過部を露光波長において位相が180°ずれるよう
に形成したレヴェンソン位相シフトマスクがある。ま
た、光透過部に隣接した遮光部が露光波長に対して、4
〜25%透過し、かつ、露光波長において、光透過部を
透過した光と位相が180°ずれるように形成したハー
フトーン位相シフトマスクがある。
法が用いられている。その1つに、隣接する光透過部の
間で光強度が0となる領域が発生するように、隣接する
光透過部を露光波長において位相が180°ずれるよう
に形成したレヴェンソン位相シフトマスクがある。ま
た、光透過部に隣接した遮光部が露光波長に対して、4
〜25%透過し、かつ、露光波長において、光透過部を
透過した光と位相が180°ずれるように形成したハー
フトーン位相シフトマスクがある。
【0007】レヴェンソン位相シフトマスクは、解像度
の向上効果が非常に高いが、適用できるパターンに制約
がある。レヴェンソン位相シフトマスクは、例えば、ラ
インアンドスペース(LS)パターン等の周期的な配置
のパターンに使用しやすい。また、例えば、ハーフトー
ン位相シフトマスクは、レヴェンソン位相シフトマスク
に比べると位相シフト効果は小さいが、通常のマスクと
同様のプロセスで作製できるため、マスク作製が容易で
パターンの制約もないという利点がある。
の向上効果が非常に高いが、適用できるパターンに制約
がある。レヴェンソン位相シフトマスクは、例えば、ラ
インアンドスペース(LS)パターン等の周期的な配置
のパターンに使用しやすい。また、例えば、ハーフトー
ン位相シフトマスクは、レヴェンソン位相シフトマスク
に比べると位相シフト効果は小さいが、通常のマスクと
同様のプロセスで作製できるため、マスク作製が容易で
パターンの制約もないという利点がある。
【0008】このように、これらの位相シフトマスク
は、形成するパターンにより使い分ける必要がある。
は、形成するパターンにより使い分ける必要がある。
【0009】例えば、ロジックデバイスにおける孤立パ
ターンでも、ゲート部分のような高い解像度が要求され
る部分には、レヴェンソン位相シフト法が用いた方がよ
い場合がある。
ターンでも、ゲート部分のような高い解像度が要求され
る部分には、レヴェンソン位相シフト法が用いた方がよ
い場合がある。
【0010】しかしながら、孤立パターンの形成にレヴ
ェンソン位相シフト法を使用する場合には、解像度が向
上する一方、透明基板を厚さ方向に除去した部と、非除
去部の境界部が発生し、当該境界部において位相シフト
効果により光強度が著しく低下し、ウェーハに不必要な
パターンが形成される問題がある。
ェンソン位相シフト法を使用する場合には、解像度が向
上する一方、透明基板を厚さ方向に除去した部と、非除
去部の境界部が発生し、当該境界部において位相シフト
効果により光強度が著しく低下し、ウェーハに不必要な
パターンが形成される問題がある。
【0011】この問題の解決策として、透明基板を厚さ
方向に除去した部と、非除去部の境界部のウェーハ上の
パターンを消去する為に、不必要なパターンが形成され
る部分に光透過パターンを配置したもう一つのフォトマ
スクを用いて、2重露光を行う。
方向に除去した部と、非除去部の境界部のウェーハ上の
パターンを消去する為に、不必要なパターンが形成され
る部分に光透過パターンを配置したもう一つのフォトマ
スクを用いて、2重露光を行う。
【0012】この不必要なパターンを消去するためのマ
スクは、一般的に広く用いられているフォトマスク基板
により形成する。当該方法では、ウェーハのフォトリソ
グラフィー工程における、フォトレジスト塗布、露光お
よび現像の3ステップからなる露光ステップにおいて、
異なるマスクを露光装置に置き換えて2回露光を行う必
要があることから、大幅にスループットが低下するとい
う問題がある。
スクは、一般的に広く用いられているフォトマスク基板
により形成する。当該方法では、ウェーハのフォトリソ
グラフィー工程における、フォトレジスト塗布、露光お
よび現像の3ステップからなる露光ステップにおいて、
異なるマスクを露光装置に置き換えて2回露光を行う必
要があることから、大幅にスループットが低下するとい
う問題がある。
【0013】本問題の解決策として、特開2000−2
06672号公報では、マスク上に2チップ構成とし
て、一方をレヴェンソン位相シフトとして、もう一方を
不必要なパターンを消去するパターンを配置したマスク
を用いて、ウェーハの露光時にまずレヴェンソン位相シ
フトパターン部、もしくは不必要なパターンを消去する
パターンを配置したパターン部のいずれか一方を露光し
た後に、続いて他方をウェーハ上の同一場所に露光する
方法が開示されている。
06672号公報では、マスク上に2チップ構成とし
て、一方をレヴェンソン位相シフトとして、もう一方を
不必要なパターンを消去するパターンを配置したマスク
を用いて、ウェーハの露光時にまずレヴェンソン位相シ
フトパターン部、もしくは不必要なパターンを消去する
パターンを配置したパターン部のいずれか一方を露光し
た後に、続いて他方をウェーハ上の同一場所に露光する
方法が開示されている。
【0014】一方、メモリデバイスでは、周期的な配置
のパターンを有することから、周期的なパターンの光透
過部を1つおきに露光波長における位相差が180°と
なるように透明基板を厚さ方向に除去することでレヴェ
ンソン位相シフト効果により、解像度が向上する。
のパターンを有することから、周期的なパターンの光透
過部を1つおきに露光波長における位相差が180°と
なるように透明基板を厚さ方向に除去することでレヴェ
ンソン位相シフト効果により、解像度が向上する。
【0015】しかしながら、周期的な配置のパターンに
適用した場合、透明基板を厚さ方向に除去し、形成され
た位相差が180°からずれていた場合、レヴェンソン
位相シフト効果が低下するため、透明基板の厚さ方向の
除去精度にウェーハに転写するイメージが大きく変更さ
れる。
適用した場合、透明基板を厚さ方向に除去し、形成され
た位相差が180°からずれていた場合、レヴェンソン
位相シフト効果が低下するため、透明基板の厚さ方向の
除去精度にウェーハに転写するイメージが大きく変更さ
れる。
【0016】従って、周期的な配置のパターンにおいて
も、解像度がそれほど要求されない場合には、マスク作
製の容易なハーフトーン位相シフト法を用いる方がよい
場合もある。
も、解像度がそれほど要求されない場合には、マスク作
製の容易なハーフトーン位相シフト法を用いる方がよい
場合もある。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年は、ロ
ジックデバイスとメモリデバイスが1つのチップに集約
された混載デバイスが要求されており、かつ、このデバ
イス各々に要求される形成線幅は、露光波長以下が要求
され、位相シフト法による解像度向上は必須である。
ジックデバイスとメモリデバイスが1つのチップに集約
された混載デバイスが要求されており、かつ、このデバ
イス各々に要求される形成線幅は、露光波長以下が要求
され、位相シフト法による解像度向上は必須である。
【0018】パターンがランダムな配置のロジックデバ
イス、および、パターンが規則的な配置のメモリデバイ
スを一つの位相シフト法により作製するのは困難である
ことから、異なる位相シフト法を用いる必要があり、双
方のデバイスパターンを形成するために、2枚のマスク
を用いなければならない。このため、ウェーハのフォト
リソグラフィー工程における、フォトレジスト塗布、露
光および現像の3ステップからなる露光ステップにおい
て、異なる位相シフトマスクを露光装置に置き換えて2
回露光を行う必要があることから、大幅なスループット
低下を招く。
イス、および、パターンが規則的な配置のメモリデバイ
スを一つの位相シフト法により作製するのは困難である
ことから、異なる位相シフト法を用いる必要があり、双
方のデバイスパターンを形成するために、2枚のマスク
を用いなければならない。このため、ウェーハのフォト
リソグラフィー工程における、フォトレジスト塗布、露
光および現像の3ステップからなる露光ステップにおい
て、異なる位相シフトマスクを露光装置に置き換えて2
回露光を行う必要があることから、大幅なスループット
低下を招く。
【0019】以上のように、特に混載デバイスの作製に
おいては、異なる位相シフト法を組み合わせて、ウェー
ハ上に塗布されたレジストに潜像イメージを形成する必
要があり、異なる位相シフトマスクを複数枚使用するた
め、スループットが大幅に低下する問題があった。
おいては、異なる位相シフト法を組み合わせて、ウェー
ハ上に塗布されたレジストに潜像イメージを形成する必
要があり、異なる位相シフトマスクを複数枚使用するた
め、スループットが大幅に低下する問題があった。
【0020】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、マスクを取り替えることなく異な
る位相シフト法を組み合わせた2重露光操作を行うこと
ができ、リソグラフィー処理の速度を向上させることが
できるマスクおよびその製造方法並びに露光方法を提供
することにある。
であり、その目的は、マスクを取り替えることなく異な
る位相シフト法を組み合わせた2重露光操作を行うこと
ができ、リソグラフィー処理の速度を向上させることが
できるマスクおよびその製造方法並びに露光方法を提供
することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明のマスクは、少なくとも2つの露光パターン
部を有し、被露光体に対し当該露光パターン部を各々露
光することで所望のパターン像を形成するマスクであっ
て、隣接する2つの光透過部を通過する光が位相差をも
つように形成された第1の位相シフトパターンを有する
第1の露光パターン部と、光透過部および所定の光透過
率をもつ半透過部が形成され、前記光透過部を通過する
光と前記半透過部を通過する光が位相差をもつように形
成された第2の位相シフトパターンを有する第2の露光
パターン部とを有する。
め、本発明のマスクは、少なくとも2つの露光パターン
部を有し、被露光体に対し当該露光パターン部を各々露
光することで所望のパターン像を形成するマスクであっ
て、隣接する2つの光透過部を通過する光が位相差をも
つように形成された第1の位相シフトパターンを有する
第1の露光パターン部と、光透過部および所定の光透過
率をもつ半透過部が形成され、前記光透過部を通過する
光と前記半透過部を通過する光が位相差をもつように形
成された第2の位相シフトパターンを有する第2の露光
パターン部とを有する。
【0022】上記の本発明のマスクでは、第1の位相シ
フトパターンを有する第1の露光パターン部と、第2の
位相シフトパターンを有する第2の露光パターン部との
2つの露光領域を備えている。第1の位相シフトパター
ンは、隣接する2つの光透過部を通過する光が位相差を
もつように形成されたレヴェンソン位相シフトパターン
と称されるものであり、当該位相シフトパターンは、パ
ターン形状やパターン配置に制限はあるが、非常に線幅
の小さいパターンを形成する際に有効なものである。第
2の位相シフトパターンは、光透過部および所定の光透
過率をもつ半透過部が形成され、光透過部を通過する光
と半透過部を通過する光が位相差をもつように形成され
たハーフトーン位相シフトパターンと称されるものであ
り、当該位相シフトパターンは、上記の第1の位相シフ
トパターンに比べると解像度は劣るが、パターン形状や
パターン配置に制限がない。このように本発明のマスク
では、長所の異なる位相シフトパターンを備えているこ
とから、被露光体に形成するパターン形状に対し、柔軟
に対応することができ、かつ、マスクを取り替えるとい
った必要性もない。
フトパターンを有する第1の露光パターン部と、第2の
位相シフトパターンを有する第2の露光パターン部との
2つの露光領域を備えている。第1の位相シフトパター
ンは、隣接する2つの光透過部を通過する光が位相差を
もつように形成されたレヴェンソン位相シフトパターン
と称されるものであり、当該位相シフトパターンは、パ
ターン形状やパターン配置に制限はあるが、非常に線幅
の小さいパターンを形成する際に有効なものである。第
2の位相シフトパターンは、光透過部および所定の光透
過率をもつ半透過部が形成され、光透過部を通過する光
と半透過部を通過する光が位相差をもつように形成され
たハーフトーン位相シフトパターンと称されるものであ
り、当該位相シフトパターンは、上記の第1の位相シフ
トパターンに比べると解像度は劣るが、パターン形状や
パターン配置に制限がない。このように本発明のマスク
では、長所の異なる位相シフトパターンを備えているこ
とから、被露光体に形成するパターン形状に対し、柔軟
に対応することができ、かつ、マスクを取り替えるとい
った必要性もない。
【0023】さらに、上記の目的を達成するため、本発
明のマスクは、少なくとも2つの露光パターン部を有
し、被露光体に対し当該露光パターン部を各々露光する
ことで所望のパターン像を形成するマスクであって、隣
接する2つの光透過部を通過する光が位相差をもつよう
に形成された第1の位相シフトパターンと、光透過部お
よび所定の光透過率をもつ半透過部が形成され、前記光
透過部を通過する光と前記半透過部を通過する光が位相
差をもつように形成された第2の位相シフトパターン
と、を有する第1の露光パターン部と、前記被露光体へ
前記第1の露光パターン部を露光することで形成される
パターン像のうち、必要なパターン像を保護し、不要な
パターン像を除去するように形成された遮光部を有する
第2の露光パターン部とを有する。
明のマスクは、少なくとも2つの露光パターン部を有
し、被露光体に対し当該露光パターン部を各々露光する
ことで所望のパターン像を形成するマスクであって、隣
接する2つの光透過部を通過する光が位相差をもつよう
に形成された第1の位相シフトパターンと、光透過部お
よび所定の光透過率をもつ半透過部が形成され、前記光
透過部を通過する光と前記半透過部を通過する光が位相
差をもつように形成された第2の位相シフトパターン
と、を有する第1の露光パターン部と、前記被露光体へ
前記第1の露光パターン部を露光することで形成される
パターン像のうち、必要なパターン像を保護し、不要な
パターン像を除去するように形成された遮光部を有する
第2の露光パターン部とを有する。
【0024】上記の本発明のマスクでは、第1および第
2の位相シフトパターンを有する第1の露光パターン部
と、被露光体へ第1の露光パターン部を露光することで
形成されるパターン像のうち、必要なパターン像を保護
し、不要なパターン像を除去するように形成された遮光
部を有する第2の露光パターン部との2つの露光領域を
備えている。本発明では、上述した特徴を有する第1の
位相シフトパターンおよび第2の位相シフトパターンが
一つの第1の露光パターン部に形成されている。従っ
て、本発明のマスクでは、長所の異なる位相シフトパタ
ーンを備えていることから、被露光体に形成するパター
ン形状に対し、柔軟に対応することができ、かつ、マス
クを取り替えるといった必要性もない。
2の位相シフトパターンを有する第1の露光パターン部
と、被露光体へ第1の露光パターン部を露光することで
形成されるパターン像のうち、必要なパターン像を保護
し、不要なパターン像を除去するように形成された遮光
部を有する第2の露光パターン部との2つの露光領域を
備えている。本発明では、上述した特徴を有する第1の
位相シフトパターンおよび第2の位相シフトパターンが
一つの第1の露光パターン部に形成されている。従っ
て、本発明のマスクでは、長所の異なる位相シフトパタ
ーンを備えていることから、被露光体に形成するパター
ン形状に対し、柔軟に対応することができ、かつ、マス
クを取り替えるといった必要性もない。
【0025】さらに、上記の目的を達成するため、本発
明のマスクの製造方法は、露光領域として区画された第
1および第2の露光領域にそれぞれ異なる位相シフトパ
ターンを形成するマスクの製造方法であって、前記第1
および第2の露光領域における透明基板上に、所定の光
透過率をもつ半透過膜を形成する工程と、前記第1およ
び第2の露光領域における前記半透過膜上に遮光膜を形
成する工程と、前記第1および第2の露光領域における
前記半透過膜および前記遮光膜を、それぞれ所望のパタ
ーンにパターニングして前記透明基板を露出する光透過
部を形成する工程と、前記第2の露光領域における一部
の前記遮光膜を除去して、前記光透過部を通過する光と
前記半透過膜を通過する光が位相差をもつ第2の位相シ
フトパターンを形成する工程と、前記第1の露光領域に
おける隣接した2つの光透過部のうち、一方の前記光透
過部における前記透明基板を厚さ方向に所望量だけ除去
して、隣接する2つの光透過部を通過する光が位相差を
もつ第1の位相シフトパターンを形成する工程とを有す
る。
明のマスクの製造方法は、露光領域として区画された第
1および第2の露光領域にそれぞれ異なる位相シフトパ
ターンを形成するマスクの製造方法であって、前記第1
および第2の露光領域における透明基板上に、所定の光
透過率をもつ半透過膜を形成する工程と、前記第1およ
び第2の露光領域における前記半透過膜上に遮光膜を形
成する工程と、前記第1および第2の露光領域における
前記半透過膜および前記遮光膜を、それぞれ所望のパタ
ーンにパターニングして前記透明基板を露出する光透過
部を形成する工程と、前記第2の露光領域における一部
の前記遮光膜を除去して、前記光透過部を通過する光と
前記半透過膜を通過する光が位相差をもつ第2の位相シ
フトパターンを形成する工程と、前記第1の露光領域に
おける隣接した2つの光透過部のうち、一方の前記光透
過部における前記透明基板を厚さ方向に所望量だけ除去
して、隣接する2つの光透過部を通過する光が位相差を
もつ第1の位相シフトパターンを形成する工程とを有す
る。
【0026】上記の本発明のマスクの製造方法では、こ
のような製造工程を経ることにより、第1の露光領域に
第1の位相シフトパターンが形成され、第2の露光領域
に第2の位相シフトパターンが形成され、長所の異なる
位相シフトパターンを備えたマスクが製造される。
のような製造工程を経ることにより、第1の露光領域に
第1の位相シフトパターンが形成され、第2の露光領域
に第2の位相シフトパターンが形成され、長所の異なる
位相シフトパターンを備えたマスクが製造される。
【0027】さらに、上記の目的を達成するため、本発
明のマスクの製造方法は、露光領域として区画された第
1および第2の露光領域を有し、前記第1の露光領域に
異なる位相シフトパターンを形成するマスクの製造方法
であって、前記第1および第2の露光領域における透明
基板上に、所定の光透過率をもつ半透過膜を形成する工
程と、前記第1および第2の露光領域における前記半透
過膜上に遮光膜を形成する工程と、前記第1および第2
の露光領域における前記半透過膜および前記遮光膜を、
それぞれ所望のパターンにパターニングして前記透明基
板を露出する光透過部を形成する工程と、前記第1の露
光領域における一部の前記遮光膜を除去して、前記光透
過部を通過する光と前記半透過膜を通過する光が位相差
をもつ第2の位相シフトパターンを形成する工程と、前
記第1の露光領域における隣接した2つの光透過部のう
ち、一方の前記光透過部における前記透明基板を厚さ方
向に所望量だけ除去して、隣接する2つの光透過部を通
過する光が位相差をもつ第1の位相シフトパターンを形
成する工程とを有する。
明のマスクの製造方法は、露光領域として区画された第
1および第2の露光領域を有し、前記第1の露光領域に
異なる位相シフトパターンを形成するマスクの製造方法
であって、前記第1および第2の露光領域における透明
基板上に、所定の光透過率をもつ半透過膜を形成する工
程と、前記第1および第2の露光領域における前記半透
過膜上に遮光膜を形成する工程と、前記第1および第2
の露光領域における前記半透過膜および前記遮光膜を、
それぞれ所望のパターンにパターニングして前記透明基
板を露出する光透過部を形成する工程と、前記第1の露
光領域における一部の前記遮光膜を除去して、前記光透
過部を通過する光と前記半透過膜を通過する光が位相差
をもつ第2の位相シフトパターンを形成する工程と、前
記第1の露光領域における隣接した2つの光透過部のう
ち、一方の前記光透過部における前記透明基板を厚さ方
向に所望量だけ除去して、隣接する2つの光透過部を通
過する光が位相差をもつ第1の位相シフトパターンを形
成する工程とを有する。
【0028】上記の本発明のマスクの製造方法では、こ
のような製造工程を経ることにより、第1の露光領域に
第1および第2の位相シフトパターンが形成され、第2
の露光領域には通常のパターンが形成され、長所の異な
る位相シフトパターンを備えたマスクが製造される。
のような製造工程を経ることにより、第1の露光領域に
第1および第2の位相シフトパターンが形成され、第2
の露光領域には通常のパターンが形成され、長所の異な
る位相シフトパターンを備えたマスクが製造される。
【0029】さらに、上記の目的を達成するため、本発
明の露光方法は、被露光体に少なくとも第1および第2
の露光パターン部を有するマスクを介在させて光を投射
し、被露光体に対し当該露光パターン部を各々露光する
ことで所望のパターン像を形成する露光方法であって、
隣接する2つの光透過部を通過する光が位相差をもつよ
うに形成された第1の位相シフトパターンを有する第1
の露光パターン部を前記被露光体に対し露光する第1の
露光工程と、光透過部および所定の光透過率をもつ半透
過部が形成され、前記光透過部を通過する光と前記半透
過部を通過する光が位相差をもつように形成された第2
の位相シフトパターンを有する第2の露光パターン部を
前記被露光体に対し露光する第2の露光工程とを有す
る。
明の露光方法は、被露光体に少なくとも第1および第2
の露光パターン部を有するマスクを介在させて光を投射
し、被露光体に対し当該露光パターン部を各々露光する
ことで所望のパターン像を形成する露光方法であって、
隣接する2つの光透過部を通過する光が位相差をもつよ
うに形成された第1の位相シフトパターンを有する第1
の露光パターン部を前記被露光体に対し露光する第1の
露光工程と、光透過部および所定の光透過率をもつ半透
過部が形成され、前記光透過部を通過する光と前記半透
過部を通過する光が位相差をもつように形成された第2
の位相シフトパターンを有する第2の露光パターン部を
前記被露光体に対し露光する第2の露光工程とを有す
る。
【0030】なお、上記の第2の露光工程は、第1の露
光工程の前に行うこともできる。
光工程の前に行うこともできる。
【0031】上記の本発明の露光方法では、まず、例え
ば、第1の位相シフトパターンを有する第1の露光パタ
ーン部を被露光体に対し露光する第1の露光工程を経
て、次に、第2の位相シフトパターンを有する第2の露
光パターン部を被露光体に対し露光する第2の露光工程
を経る2重露光操作を行うことで、被露光体に対し異な
る位相シフトパターンによるパターン像が形成される。
ば、第1の位相シフトパターンを有する第1の露光パタ
ーン部を被露光体に対し露光する第1の露光工程を経
て、次に、第2の位相シフトパターンを有する第2の露
光パターン部を被露光体に対し露光する第2の露光工程
を経る2重露光操作を行うことで、被露光体に対し異な
る位相シフトパターンによるパターン像が形成される。
【0032】さらに、上記の目的を達成するため、本発
明の露光方法は、被露光体に第1および第2の露光パタ
ーン部を有するマスクを介在させて光を投射し、被露光
体に対し当該露光パターン部を各々露光することで所望
のパターン像を形成する露光方法であって、隣接する2
つの光透過部を通過する光が位相差をもつように形成さ
れた第1の位相シフトパターンと、光透過部および所定
の光透過率をもつ半透過部が形成され、前記光透過部を
通過する光と前記半透過部を通過する光が位相差をもつ
ように形成された第2の位相シフトパターンと、を有す
る第1の露光パターン部を前記被露光体に対し露光する
第1の露光工程と、前記被露光体へ前記第1の露光パタ
ーン部を露光することで形成されるパターン像のうち、
必要なパターン像を保護し、不要なパターン像を除去す
るように形成された遮光部を有する第2の露光パターン
部を前記被露光体に対し露光する第2の露光工程とを有
する。
明の露光方法は、被露光体に第1および第2の露光パタ
ーン部を有するマスクを介在させて光を投射し、被露光
体に対し当該露光パターン部を各々露光することで所望
のパターン像を形成する露光方法であって、隣接する2
つの光透過部を通過する光が位相差をもつように形成さ
れた第1の位相シフトパターンと、光透過部および所定
の光透過率をもつ半透過部が形成され、前記光透過部を
通過する光と前記半透過部を通過する光が位相差をもつ
ように形成された第2の位相シフトパターンと、を有す
る第1の露光パターン部を前記被露光体に対し露光する
第1の露光工程と、前記被露光体へ前記第1の露光パタ
ーン部を露光することで形成されるパターン像のうち、
必要なパターン像を保護し、不要なパターン像を除去す
るように形成された遮光部を有する第2の露光パターン
部を前記被露光体に対し露光する第2の露光工程とを有
する。
【0033】なお、上記の第2の露光工程は、第1の露
光工程の前に行うこともできる。
光工程の前に行うこともできる。
【0034】上記の本発明の露光方法では、まず、例え
ば、第1および第2の位相シフトパターンを有する第1
の露光パターン部を被露光体に対し露光する第1の露光
工程を経て、次に、被露光体へ第1の露光パターン部を
露光することで形成されるパターン像のうち、必要なパ
ターン像を保護し、不要なパターン像を除去するように
形成された遮光部を有する第2の露光パターン部を被露
光体に対し露光する第2の露光工程を経る2重露光操作
を行うことで、被露光体に対し異なる位相シフトパター
ンによるパターン像が形成される。
ば、第1および第2の位相シフトパターンを有する第1
の露光パターン部を被露光体に対し露光する第1の露光
工程を経て、次に、被露光体へ第1の露光パターン部を
露光することで形成されるパターン像のうち、必要なパ
ターン像を保護し、不要なパターン像を除去するように
形成された遮光部を有する第2の露光パターン部を被露
光体に対し露光する第2の露光工程を経る2重露光操作
を行うことで、被露光体に対し異なる位相シフトパター
ンによるパターン像が形成される。
【0035】
【発明の実施の形態】以下に、本発明のマスクおよびそ
の製造方法並びに露光方法の実施の形態について、図面
を参照して説明する。
の製造方法並びに露光方法の実施の形態について、図面
を参照して説明する。
【0036】第1実施形態
図1は本実施形態に係る位相シフトマスクの概略構成図
である。図1に示すように本実施形態に係る位相シフト
マスク1は、レヴェンソン位相シフトパターンが形成さ
れた第1の露光領域(第1の露光パターン部)2と、ハ
ーフトーン位相シフトパターンが形成された第2の露光
領域(第2の露光パターン部)3とを有し、例えば、フ
ォトリソグラフィ工程におけるパターン転写において、
半導体ウェーハ上のチップに、第1の露光領域2および
第2の露光領域3のパターンを転写することにより、半
導体チップに所望のパターン像を形成するものである。
である。図1に示すように本実施形態に係る位相シフト
マスク1は、レヴェンソン位相シフトパターンが形成さ
れた第1の露光領域(第1の露光パターン部)2と、ハ
ーフトーン位相シフトパターンが形成された第2の露光
領域(第2の露光パターン部)3とを有し、例えば、フ
ォトリソグラフィ工程におけるパターン転写において、
半導体ウェーハ上のチップに、第1の露光領域2および
第2の露光領域3のパターンを転写することにより、半
導体チップに所望のパターン像を形成するものである。
【0037】第1の露光領域2には、レヴェンソン位相
シフトパターンの他にも、第2の露光領域3におけるハ
ーフトーン位相シフトパターンにより形成されるパター
ン像を保護するパターン、および位相シフト効果を使用
しない通常のパターンが形成されている。
シフトパターンの他にも、第2の露光領域3におけるハ
ーフトーン位相シフトパターンにより形成されるパター
ン像を保護するパターン、および位相シフト効果を使用
しない通常のパターンが形成されている。
【0038】第2の露光領域3には、ハーフトーン位相
シフトパターンの他に、第1の露光領域2におけるレヴ
ェンソン位相シフトパターンによって形成されたパター
ン像のうち、必要なパターンを保護し不要なパターンを
消去するパターン、および位相シフト効果を使用しない
通常のパターンが形成されている。
シフトパターンの他に、第1の露光領域2におけるレヴ
ェンソン位相シフトパターンによって形成されたパター
ン像のうち、必要なパターンを保護し不要なパターンを
消去するパターン、および位相シフト効果を使用しない
通常のパターンが形成されている。
【0039】例えば、図1に示す第1の露光領域2の領
域2aにおいて、レヴェンソン位相シフトパターンが形
成されている場合に、当該第1の露光領域2の領域2a
に対応する位置、すなわち、チップ上に露光される同一
の位置における第2の露光領域3の領域3aにおいて、
当該レヴェンソン位相シフトパターンによって形成され
たパターン像のうち、必要なパターンを保護し不要なパ
ターンを消去するパターンが形成されている。
域2aにおいて、レヴェンソン位相シフトパターンが形
成されている場合に、当該第1の露光領域2の領域2a
に対応する位置、すなわち、チップ上に露光される同一
の位置における第2の露光領域3の領域3aにおいて、
当該レヴェンソン位相シフトパターンによって形成され
たパターン像のうち、必要なパターンを保護し不要なパ
ターンを消去するパターンが形成されている。
【0040】また、図1に示す第2の露光領域3の領域
3bにおいて、ハーフトーン位相シフトパターンが形成
されている場合に、当該第2の露光領域3の領域3bに
対応する位置、すなわち、チップ上に露光される同一の
位置における第1の露光領域2の領域2bにおいて、当
該ハーフトーン位相シフトパターンによって形成された
パターン像を保護するパターンが形成されている。以下
に、各領域に形成されたパターンの一例について説明す
る。
3bにおいて、ハーフトーン位相シフトパターンが形成
されている場合に、当該第2の露光領域3の領域3bに
対応する位置、すなわち、チップ上に露光される同一の
位置における第1の露光領域2の領域2bにおいて、当
該ハーフトーン位相シフトパターンによって形成された
パターン像を保護するパターンが形成されている。以下
に、各領域に形成されたパターンの一例について説明す
る。
【0041】図2(a)に、図1における第1の露光領
域2の領域2aに形成されたレヴェンソン位相シフトパ
ターンの平面図の一例を示し、図2(b)に図2(a)
のA−A’線における断面図を示す。図2に示すよう
に、透明基板11上には、所望のパターンの第1の遮光
膜12および第2の遮光膜13が形成されており、これ
によって、透明基板11が露出した隣接する2つの光透
過部16,16aが形成され、当該第1の遮光膜12お
よび第2の遮光膜13が存在する部分において遮光部1
7を形成している。ここで、第1の遮光膜12は、第2
の遮光膜13に比して光透過率の高い材料により形成さ
れており、例えば4〜25%程度、光を透過する。
域2の領域2aに形成されたレヴェンソン位相シフトパ
ターンの平面図の一例を示し、図2(b)に図2(a)
のA−A’線における断面図を示す。図2に示すよう
に、透明基板11上には、所望のパターンの第1の遮光
膜12および第2の遮光膜13が形成されており、これ
によって、透明基板11が露出した隣接する2つの光透
過部16,16aが形成され、当該第1の遮光膜12お
よび第2の遮光膜13が存在する部分において遮光部1
7を形成している。ここで、第1の遮光膜12は、第2
の遮光膜13に比して光透過率の高い材料により形成さ
れており、例えば4〜25%程度、光を透過する。
【0042】隣接する光透過部16,16aの一方の光
透過部16aの透明基板11は、光透過部16を透過す
る露光光に対して位相が180°シフトするように所望
量だけ厚さ方向に除去されている。上記構成のレヴェン
ソン位相シフトパターンにより、隣接する2つの光透過
部16,16aを通過する光の位相が互いに180°異
なることとなり、当該隣接する2つの光透過部16,1
6a間において、光の干渉により光強度が低下し、光透
過部16,16aのパターン像が分離して得られること
となる。例えば、上記のレヴェンソン位相シフトパター
ンを、ポジ型レジストに転写した場合には、上記の遮光
部17部分がパターンとして残り、隣接する光透過部1
6,16a間において、線幅が非常に微細なパターンが
形成され、例えば、ゲート部分等のパターニングに使用
されるレジストが形成されることとなる。
透過部16aの透明基板11は、光透過部16を透過す
る露光光に対して位相が180°シフトするように所望
量だけ厚さ方向に除去されている。上記構成のレヴェン
ソン位相シフトパターンにより、隣接する2つの光透過
部16,16aを通過する光の位相が互いに180°異
なることとなり、当該隣接する2つの光透過部16,1
6a間において、光の干渉により光強度が低下し、光透
過部16,16aのパターン像が分離して得られること
となる。例えば、上記のレヴェンソン位相シフトパター
ンを、ポジ型レジストに転写した場合には、上記の遮光
部17部分がパターンとして残り、隣接する光透過部1
6,16a間において、線幅が非常に微細なパターンが
形成され、例えば、ゲート部分等のパターニングに使用
されるレジストが形成されることとなる。
【0043】図3(a)に、図1における第2の露光領
域3の領域3aに形成されたパターンの平面図の一例を
示し、図3(b)に図3(a)のB−B’線における断
面図を示す。図3に示すように、第1の露光領域2の領
域2aに形成されたレヴェンソン位相シフトパターンに
より形成されるパターン像のうち、必要なパターン像を
保護し、不要なパターン像を消去するようなパターンの
遮光部17および光透過部16が形成されている。すな
わち、図2に示す隣接する光透過部16,16a間のパ
ターン像を保護するパターンの遮光部17が形成され、
図2に示す残りの周囲のパターン像を消去するパターン
の光透過部16が形成されている。
域3の領域3aに形成されたパターンの平面図の一例を
示し、図3(b)に図3(a)のB−B’線における断
面図を示す。図3に示すように、第1の露光領域2の領
域2aに形成されたレヴェンソン位相シフトパターンに
より形成されるパターン像のうち、必要なパターン像を
保護し、不要なパターン像を消去するようなパターンの
遮光部17および光透過部16が形成されている。すな
わち、図2に示す隣接する光透過部16,16a間のパ
ターン像を保護するパターンの遮光部17が形成され、
図2に示す残りの周囲のパターン像を消去するパターン
の光透過部16が形成されている。
【0044】図4(a)に、図1における第2の露光領
域3の領域3bに形成されたハーフトーン位相シフトパ
ターンの平面図の一例を示し、図4(b)に図4(a)
のC−C’線における断面図を示す。図4に示すよう
に、透明基板11上には、例えば、ラインアンドスペー
ス(LS)パターンの第1の遮光膜12が形成されるこ
とにより、ハーフトーン遮光部17aが形成されてい
る。
域3の領域3bに形成されたハーフトーン位相シフトパ
ターンの平面図の一例を示し、図4(b)に図4(a)
のC−C’線における断面図を示す。図4に示すよう
に、透明基板11上には、例えば、ラインアンドスペー
ス(LS)パターンの第1の遮光膜12が形成されるこ
とにより、ハーフトーン遮光部17aが形成されてい
る。
【0045】ここで、ハーフトーン遮光部17aを構成
する第1の遮光膜12は、上述したように一部の露光光
を透過し、ハーフトーン遮光部17aを通過する光と光
透過部16を通過する光とは位相が反転するように形成
されている。従って、ハーフトーン遮光部17aと光透
過部16の境界部において、光の干渉により光が打ち消
し合い、光強度が低下することから、高解像度の光透過
部16のパターンが形成されることとなる。このとき、
基本的に、ハーフトーン位相シフトパターンにより転写
されるパターン像は、通常の遮光膜により形成されるマ
スクと同様のパターン像が形成され、レヴェンソン位相
シフトパターンと異なり不要なパターンが形成されてし
まうことはない。
する第1の遮光膜12は、上述したように一部の露光光
を透過し、ハーフトーン遮光部17aを通過する光と光
透過部16を通過する光とは位相が反転するように形成
されている。従って、ハーフトーン遮光部17aと光透
過部16の境界部において、光の干渉により光が打ち消
し合い、光強度が低下することから、高解像度の光透過
部16のパターンが形成されることとなる。このとき、
基本的に、ハーフトーン位相シフトパターンにより転写
されるパターン像は、通常の遮光膜により形成されるマ
スクと同様のパターン像が形成され、レヴェンソン位相
シフトパターンと異なり不要なパターンが形成されてし
まうことはない。
【0046】図5(a)に、図1における第1の露光領
域2の領域2bに形成されたパターンの平面図の一例を
示し、図5(b)に図5(a)のD−D’線における断
面図を示す。図5に示すように、透明基板11上には、
例えば、第2の露光領域3の領域3bに形成されたハー
フトーン位相シフトパターンによるパターン像を保護す
るように、これを覆うパターンの遮光部17が形成され
ている。
域2の領域2bに形成されたパターンの平面図の一例を
示し、図5(b)に図5(a)のD−D’線における断
面図を示す。図5に示すように、透明基板11上には、
例えば、第2の露光領域3の領域3bに形成されたハー
フトーン位相シフトパターンによるパターン像を保護す
るように、これを覆うパターンの遮光部17が形成され
ている。
【0047】次に、上記構成の本実施形態に係る位相シ
フトマスクを用いた露光方法について、説明する。
フトマスクを用いた露光方法について、説明する。
【0048】図6は、位相シフトマスク1を用いた露光
方法を説明するための概略図である。本露光において
は、例えば、縮小投影型ステッパー、もしくは縮小投影
型スキャナーを用いる。まず、図6(a)に示すよう
に、位相シフトマスク1を用いて、1回目の露光で、ウ
ェーハW上のチップC1に第1の露光領域2、およびチ
ップC2に第2の露光領域3のパターンを各々転写す
る。
方法を説明するための概略図である。本露光において
は、例えば、縮小投影型ステッパー、もしくは縮小投影
型スキャナーを用いる。まず、図6(a)に示すよう
に、位相シフトマスク1を用いて、1回目の露光で、ウ
ェーハW上のチップC1に第1の露光領域2、およびチ
ップC2に第2の露光領域3のパターンを各々転写す
る。
【0049】続いて、図6(b)に示すように、2回目
の露光を行うために位相シフトマスク1をウェーハW上
のチップC2に第1の露光領域2、およびウェーハ上の
チップC3上に第2の露光領域3が転写される位置に移
動させた後、2回目の露光を行う。これにより、ウェー
ハWのチップC2は、第1の露光領域2におけるレヴェ
ンソン位相シフトパターン、および第2の露光領域3に
おけるハーフトーン位相シフトパターンとレヴェンソン
位相シフトパターンの不要なパターン像を消去するパタ
ーンが露光され、第1および第2の露光領域2,3の全
てのパターンが露光される。以上の動作を繰り返し行う
ことにより、ウェーハW上の全てのチップに位相シフト
マスク1の第1および第2の露光領域2,3のパターン
を露光していく。
の露光を行うために位相シフトマスク1をウェーハW上
のチップC2に第1の露光領域2、およびウェーハ上の
チップC3上に第2の露光領域3が転写される位置に移
動させた後、2回目の露光を行う。これにより、ウェー
ハWのチップC2は、第1の露光領域2におけるレヴェ
ンソン位相シフトパターン、および第2の露光領域3に
おけるハーフトーン位相シフトパターンとレヴェンソン
位相シフトパターンの不要なパターン像を消去するパタ
ーンが露光され、第1および第2の露光領域2,3の全
てのパターンが露光される。以上の動作を繰り返し行う
ことにより、ウェーハW上の全てのチップに位相シフト
マスク1の第1および第2の露光領域2,3のパターン
を露光していく。
【0050】以上のように、本実施形態に係る位相シフ
トマスクにおいては、異なる位相シフト方法を用いなが
ら、マスクを取り替えることなく一枚の位相シフトマス
ク1で2重露光操作を行うことができ、ウェーハWへの
リソグラフィー工程におけるスループットを向上させる
ことができる。また、従来のように、それぞれの位相シ
フトパターンが形成された複数の位相シフトマスクを用
いて露光する場合には、2回目の位相シフトマスクを正
確に位置決めする必要があるが、本実施形態において
は、一枚の位相シフトマスクにより2重露光操作を行う
ことで、位置ずれ等の問題がなく、チップへのパターン
の露光を正確に行うことができる。また、使用するマス
ク枚数を削減できることから、ウェーハWの製造のため
の製造コストを低減することができる。
トマスクにおいては、異なる位相シフト方法を用いなが
ら、マスクを取り替えることなく一枚の位相シフトマス
ク1で2重露光操作を行うことができ、ウェーハWへの
リソグラフィー工程におけるスループットを向上させる
ことができる。また、従来のように、それぞれの位相シ
フトパターンが形成された複数の位相シフトマスクを用
いて露光する場合には、2回目の位相シフトマスクを正
確に位置決めする必要があるが、本実施形態において
は、一枚の位相シフトマスクにより2重露光操作を行う
ことで、位置ずれ等の問題がなく、チップへのパターン
の露光を正確に行うことができる。また、使用するマス
ク枚数を削減できることから、ウェーハWの製造のため
の製造コストを低減することができる。
【0051】次に、上記の本実施形態に係る位相シフト
マスクの製造方法について、図7〜図11を参照して説
明する。
マスクの製造方法について、図7〜図11を参照して説
明する。
【0052】まず、例えば、石英ガラスよりなるガラス
板を、例えば厚さ6.3mmに研削・研磨し、このガラ
ス板に付着している研磨材や異物、塵埃を除去するため
に、超音波洗浄するとともに酸およびアルカリ洗浄を行
い、アルコール蒸気で乾燥仕上げして、図7(a)に示
す透明基板11を得る。
板を、例えば厚さ6.3mmに研削・研磨し、このガラ
ス板に付着している研磨材や異物、塵埃を除去するため
に、超音波洗浄するとともに酸およびアルカリ洗浄を行
い、アルコール蒸気で乾燥仕上げして、図7(a)に示
す透明基板11を得る。
【0053】次に、図7(b)に示すように、透明基板
11の一表面上に、例えば、フッ化クロム(CrF)
を、例えばスパッタリング法により膜厚が150nmと
なるように成膜して、第1の遮光膜(半透過膜)12を
形成し、さらに、この第1の遮光膜12上に、例えば、
クロム(Cr)を、例えばスパッタリング法により膜厚
が500nmとなるように成膜して第2の遮光膜13を
形成する。上述したように、第1の遮光膜12の光透過
率は、第2の遮光膜13の光透過率よりも高いものが用
いられる。
11の一表面上に、例えば、フッ化クロム(CrF)
を、例えばスパッタリング法により膜厚が150nmと
なるように成膜して、第1の遮光膜(半透過膜)12を
形成し、さらに、この第1の遮光膜12上に、例えば、
クロム(Cr)を、例えばスパッタリング法により膜厚
が500nmとなるように成膜して第2の遮光膜13を
形成する。上述したように、第1の遮光膜12の光透過
率は、第2の遮光膜13の光透過率よりも高いものが用
いられる。
【0054】次に、図7(c)に示すように、第2の遮
光膜13上に、電子線ネガレジスト(例えば、シプレイ
ファーイースト株式会社製、商品名SAL601)を、
例えばスピンコーティング法により、膜厚が400nm
となるように塗布し、余分な有機溶剤を蒸発するために
プリベークしてレジスト膜14を形成する。このように
して得られたマスクブランク15のレジスト膜14の上
方から、電子線ないし光Lを照射してパターンを描画す
る。続いて、このマスクブランク15のレジスト膜14
を、例えば、スプレイ法により現像して、現像で吸収さ
れた溶媒を飛ばすためにポストバークして、図8(d)
に示すように、所望のパターンのレジスト膜14を得
る。
光膜13上に、電子線ネガレジスト(例えば、シプレイ
ファーイースト株式会社製、商品名SAL601)を、
例えばスピンコーティング法により、膜厚が400nm
となるように塗布し、余分な有機溶剤を蒸発するために
プリベークしてレジスト膜14を形成する。このように
して得られたマスクブランク15のレジスト膜14の上
方から、電子線ないし光Lを照射してパターンを描画す
る。続いて、このマスクブランク15のレジスト膜14
を、例えば、スプレイ法により現像して、現像で吸収さ
れた溶媒を飛ばすためにポストバークして、図8(d)
に示すように、所望のパターンのレジスト膜14を得
る。
【0055】次に、図8(e)に示すように、露出して
いる第2の遮光膜13を、例えば塩素ガス(Cl2 )を
用いたケミカルエッチングEtにより除去し、続いて露
出している第1の遮光膜12を、例えば塩素ガス(Cl
2 )を用いたケミカルエッチングEtにより除去した
後、レジスト膜14を剥離することで、図8(f)に示
すように光透過部16および遮光部17を形成する。
いる第2の遮光膜13を、例えば塩素ガス(Cl2 )を
用いたケミカルエッチングEtにより除去し、続いて露
出している第1の遮光膜12を、例えば塩素ガス(Cl
2 )を用いたケミカルエッチングEtにより除去した
後、レジスト膜14を剥離することで、図8(f)に示
すように光透過部16および遮光部17を形成する。
【0056】次に、図9(g)に示すように、光透過部
16および遮光部17上に、電子線ネガレジストを、例
えばスピンコーティング法により膜厚が500nmとな
るように塗布し、余分な有機溶剤を蒸発するためにプリ
ベークしてレジスト膜18とする。このようにして得ら
れたマスクブランク19のレジスト膜18の上方から、
ハーフトーン遮光部となる部分以外に電子線ないし光L
を照射してパターンを描画する。続いて、このマスクブ
ランク19のレジスト膜18を、例えば、スピン法によ
り現像して、現像で吸収された溶媒を飛ばすためにポス
トバークして、図9(h)に示すように、所望のパター
ンのレジスト膜18を得る。
16および遮光部17上に、電子線ネガレジストを、例
えばスピンコーティング法により膜厚が500nmとな
るように塗布し、余分な有機溶剤を蒸発するためにプリ
ベークしてレジスト膜18とする。このようにして得ら
れたマスクブランク19のレジスト膜18の上方から、
ハーフトーン遮光部となる部分以外に電子線ないし光L
を照射してパターンを描画する。続いて、このマスクブ
ランク19のレジスト膜18を、例えば、スピン法によ
り現像して、現像で吸収された溶媒を飛ばすためにポス
トバークして、図9(h)に示すように、所望のパター
ンのレジスト膜18を得る。
【0057】次に、図9(i)に示すように、レジスト
膜18をマスクとするウェットエッチングEtを行うこ
とにより、図10(j)に示すように露出している第2
の遮光膜13を除去して、第1の遮光膜12からなるハ
ーフトーン遮光部17aを形成する。
膜18をマスクとするウェットエッチングEtを行うこ
とにより、図10(j)に示すように露出している第2
の遮光膜13を除去して、第1の遮光膜12からなるハ
ーフトーン遮光部17aを形成する。
【0058】次に、図10(k)に示すようにレジスト
膜を剥離し、さらに、図10(l)に示すように、光透
過部16、遮光部17およびハーフトーン遮光部17a
上に電子線ポジレジストを、例えばスピンコーティング
法により膜厚が500nmとなるように塗布し、余分な
有機溶剤を蒸発させるためにプリベークしてレジスト膜
20を形成する。このようにして得られたマスクブラン
ク21のレジスト膜20の上方から、透明基板11を厚
さ方向に除去する部分のみ、すなわち位相シフト用の光
透過部となる部分のみに電子線ないし光を照射してパタ
ーンを描画する。続いて、このマスクブランク21のレ
ジスト膜20を、例えば、スピン法により現像して、現
像で吸収された溶媒を飛ばすためにポストバークして、
図11(m)に示すように、所望のパターンのレジスト
膜20を得る。
膜を剥離し、さらに、図10(l)に示すように、光透
過部16、遮光部17およびハーフトーン遮光部17a
上に電子線ポジレジストを、例えばスピンコーティング
法により膜厚が500nmとなるように塗布し、余分な
有機溶剤を蒸発させるためにプリベークしてレジスト膜
20を形成する。このようにして得られたマスクブラン
ク21のレジスト膜20の上方から、透明基板11を厚
さ方向に除去する部分のみ、すなわち位相シフト用の光
透過部となる部分のみに電子線ないし光を照射してパタ
ーンを描画する。続いて、このマスクブランク21のレ
ジスト膜20を、例えば、スピン法により現像して、現
像で吸収された溶媒を飛ばすためにポストバークして、
図11(m)に示すように、所望のパターンのレジスト
膜20を得る。
【0059】次に、図11(n)に示すように、位相シ
フト用の光透過部の透明基板11を、例えば、三フッ化
メチル(CHF3 )を用いたケミカルイオンエッチング
Etを行い、厚さ方向に露光光の波長で位相が180°
になるように除去する。最後に、図11(o)に示すよ
うに、レジスト膜20を剥離することにより、レヴェン
ソン位相シフトパターンとハーフトーン位相シフトパタ
ーンを有する位相シフトマスクを得ることができる。
フト用の光透過部の透明基板11を、例えば、三フッ化
メチル(CHF3 )を用いたケミカルイオンエッチング
Etを行い、厚さ方向に露光光の波長で位相が180°
になるように除去する。最後に、図11(o)に示すよ
うに、レジスト膜20を剥離することにより、レヴェン
ソン位相シフトパターンとハーフトーン位相シフトパタ
ーンを有する位相シフトマスクを得ることができる。
【0060】なお、上記の説明において、例えば、レベ
ンソン位相シフトパターンによる必要なパターン像を保
護し、不要なパターン像を消去するためのパターン部
や、ハーフトーン位相シフトパターンによるパターン像
を保護するためのパターン部、および通常のパターン部
等は図面の簡略化のため図示しなかったが、これらのパ
ターン部は、図8(d)から図8(f)に示す光透過部
16および遮光部17のパターン形成工程において形成
される。
ンソン位相シフトパターンによる必要なパターン像を保
護し、不要なパターン像を消去するためのパターン部
や、ハーフトーン位相シフトパターンによるパターン像
を保護するためのパターン部、および通常のパターン部
等は図面の簡略化のため図示しなかったが、これらのパ
ターン部は、図8(d)から図8(f)に示す光透過部
16および遮光部17のパターン形成工程において形成
される。
【0061】このように、上記の本実施形態に係る位相
シフトマスクの製造方法によれば、異なる位相シフトパ
ターンが形成された位相シフトマスクを製造することが
できる。
シフトマスクの製造方法によれば、異なる位相シフトパ
ターンが形成された位相シフトマスクを製造することが
できる。
【0062】第2実施形態
図12は、本実施形態に係る位相シフトマスクの概略構
成図である。図12に示すように本実施形態に係る位相
シフトマスク1aは、レヴェンソン位相シフトパターン
が形成された第1の露光領域2と、ハーフトーン位相シ
フトパターンが形成された第2の露光領域3と、レヴェ
ンソン位相シフトパターンが形成された第3の露光領域
4と、ハーフトーン位相シフトパターンが形成された第
4の露光領域5を有する。第1および第3の露光領域
2,4には、同一のパターンが形成されており、第2お
よび第4の露光領域3,5には、同一のパターンが形成
されている。
成図である。図12に示すように本実施形態に係る位相
シフトマスク1aは、レヴェンソン位相シフトパターン
が形成された第1の露光領域2と、ハーフトーン位相シ
フトパターンが形成された第2の露光領域3と、レヴェ
ンソン位相シフトパターンが形成された第3の露光領域
4と、ハーフトーン位相シフトパターンが形成された第
4の露光領域5を有する。第1および第3の露光領域
2,4には、同一のパターンが形成されており、第2お
よび第4の露光領域3,5には、同一のパターンが形成
されている。
【0063】第1実施形態においては、第1の露光領域
2および第2の露光領域3を有し、一回の露光操作で2
チップに露光可能な位相シフトマスクを例に説明した
が、本実施形態では、一回の露光操作で4チップに露光
可能な位相シフトマスクとするものである。
2および第2の露光領域3を有し、一回の露光操作で2
チップに露光可能な位相シフトマスクを例に説明した
が、本実施形態では、一回の露光操作で4チップに露光
可能な位相シフトマスクとするものである。
【0064】第1実施形態と同様に、第1および第3の
露光領域2,4には、レヴェンソン位相シフトパターン
の他にも、第2および第4の露光領域3,5におけるハ
ーフトーン位相シフトパターンにより形成されるパター
ン像を保護するパターン、および位相シフト効果を使用
しない通常のパターンが形成されている。また、第2お
よび第4の露光領域3,5にも、ハーフトーン位相シフ
トパターンの他に、第1および第3の露光領域2,4に
おけるレヴェンソン位相シフトパターンによって形成さ
れたパターン像のうち、必要なパターンを保護し不要な
パターンを消去するパターン、および位相シフト効果を
使用しない通常のパターンが形成されている。
露光領域2,4には、レヴェンソン位相シフトパターン
の他にも、第2および第4の露光領域3,5におけるハ
ーフトーン位相シフトパターンにより形成されるパター
ン像を保護するパターン、および位相シフト効果を使用
しない通常のパターンが形成されている。また、第2お
よび第4の露光領域3,5にも、ハーフトーン位相シフ
トパターンの他に、第1および第3の露光領域2,4に
おけるレヴェンソン位相シフトパターンによって形成さ
れたパターン像のうち、必要なパターンを保護し不要な
パターンを消去するパターン、および位相シフト効果を
使用しない通常のパターンが形成されている。
【0065】なお、各領域におけるパターン構成は、第
1実施形態で説明したのと同様であるため、説明は省略
する。また、本実施形態に係る位相シフトマスクは、第
1実施形態で説明した製造方法に準じて製造することが
できる。
1実施形態で説明したのと同様であるため、説明は省略
する。また、本実施形態に係る位相シフトマスクは、第
1実施形態で説明した製造方法に準じて製造することが
できる。
【0066】次に、上記構成の本実施形態に係る位相シ
フトマスクを用いた露光方法について、説明する。
フトマスクを用いた露光方法について、説明する。
【0067】図13は、位相シフトマスク1aを用いた
露光方法を説明するための概略図である。本露光におい
ても、第1実施形態と同様に、例えば、縮小投影型ステ
ッパー、もしくは縮小投影型スキャナーを用いる。ま
ず、図13(a)に示すように、位相シフトマスク1a
を用いて、1回目の露光で、ウェーハW上のチップC1
1に第1の露光領域2、チップC12に第2の露光領域
3、チップC21に第3の露光領域4、チップC22に
第4の露光領域5のパターンを各々転写する。
露光方法を説明するための概略図である。本露光におい
ても、第1実施形態と同様に、例えば、縮小投影型ステ
ッパー、もしくは縮小投影型スキャナーを用いる。ま
ず、図13(a)に示すように、位相シフトマスク1a
を用いて、1回目の露光で、ウェーハW上のチップC1
1に第1の露光領域2、チップC12に第2の露光領域
3、チップC21に第3の露光領域4、チップC22に
第4の露光領域5のパターンを各々転写する。
【0068】続いて、図13(b)に示すように、2回
目の露光を行うために位相シフトマスク1aをウェーハ
W上のチップC12に第1の露光領域2、チップC13
に第2の露光領域3、チップC22に第3の露光領域
4、チップC23に第4の露光領域5が転写される位置
に移動させた後、2回目の露光を行う。これにより、ウ
ェーハ上のチップC12には、第1および第2の露光領
域2,3の全てのパターンが露光される。また、チップ
C22には、第3および第4の露光領域4,5の全ての
パターンが露光される。以上の動作を繰り返し行うこと
により、ウェーハW上の全てのチップに位相シフトマス
ク1aの露光領域2,3あるいは露光領域4,5のパタ
ーンをそれぞれ露光していく。
目の露光を行うために位相シフトマスク1aをウェーハ
W上のチップC12に第1の露光領域2、チップC13
に第2の露光領域3、チップC22に第3の露光領域
4、チップC23に第4の露光領域5が転写される位置
に移動させた後、2回目の露光を行う。これにより、ウ
ェーハ上のチップC12には、第1および第2の露光領
域2,3の全てのパターンが露光される。また、チップ
C22には、第3および第4の露光領域4,5の全ての
パターンが露光される。以上の動作を繰り返し行うこと
により、ウェーハW上の全てのチップに位相シフトマス
ク1aの露光領域2,3あるいは露光領域4,5のパタ
ーンをそれぞれ露光していく。
【0069】以上のように、本実施形態に係る位相シフ
トマスクにおいては、第1実施形態の効果に加えて、さ
らに一回の露光対象のチップが4チップとなることか
ら、ウェーハWへのリソグラフィー工程におけるスルー
プットをさらに向上させることができる。
トマスクにおいては、第1実施形態の効果に加えて、さ
らに一回の露光対象のチップが4チップとなることか
ら、ウェーハWへのリソグラフィー工程におけるスルー
プットをさらに向上させることができる。
【0070】本発明は、上記の実施形態の説明に限定さ
れない。例えば、本実施形態においては、レヴェンソン
位相シフトパターンとして、隣接する光透過部16,1
6aの一方の光透過部16aにおける透明基板11を厚
さ方向に所望量だけ除去して、位相シフト効果を得るこ
ととしたが、これに限られず、レヴェンソン位相シフト
パターンには、隣接する光透過部の一方の光透過部にお
ける透明基板上に、透明な位相シフタ膜を設けることに
より、同様の位相シフト効果を得るものもあるため、こ
れを採用することもできる。
れない。例えば、本実施形態においては、レヴェンソン
位相シフトパターンとして、隣接する光透過部16,1
6aの一方の光透過部16aにおける透明基板11を厚
さ方向に所望量だけ除去して、位相シフト効果を得るこ
ととしたが、これに限られず、レヴェンソン位相シフト
パターンには、隣接する光透過部の一方の光透過部にお
ける透明基板上に、透明な位相シフタ膜を設けることに
より、同様の位相シフト効果を得るものもあるため、こ
れを採用することもできる。
【0071】また、レヴェンソン位相シフトパターンに
は、本実施形態で説明したような隣接する2つの光透過
部16,16aの間に遮光膜を有するものの他に、遮光
膜を有さずに、2つの光透過部16,16aを通過する
光の位相差による位相シフト効果のみで光透過部16,
16aの間に光強度0のパターンを得るものもあり(ク
ロムレス型と称する)、これを採用することもできる。
また、本実施形態では、第1の露光領域2および第2の
露光領域3に形成されたパターンについて、一例を用い
て説明したが、これに限られるものでなく、種々のパタ
ーンを採用することができる。その他、本発明の要旨を
逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
は、本実施形態で説明したような隣接する2つの光透過
部16,16aの間に遮光膜を有するものの他に、遮光
膜を有さずに、2つの光透過部16,16aを通過する
光の位相差による位相シフト効果のみで光透過部16,
16aの間に光強度0のパターンを得るものもあり(ク
ロムレス型と称する)、これを採用することもできる。
また、本実施形態では、第1の露光領域2および第2の
露光領域3に形成されたパターンについて、一例を用い
て説明したが、これに限られるものでなく、種々のパタ
ーンを採用することができる。その他、本発明の要旨を
逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
【0072】
【発明の効果】本発明によれば、マスクを取り替えるこ
となく異なる位相シフト法を組み合わせた2重露光操作
を行うことができ、リソグラフィー処理の速度を向上さ
せることができる。
となく異なる位相シフト法を組み合わせた2重露光操作
を行うことができ、リソグラフィー処理の速度を向上さ
せることができる。
【図1】第1実施形態に係る位相シフトマスクの概略構
成図である。
成図である。
【図2】図2(a)は図1における第1の露光領域に形
成されたレヴェンソン位相シフトパターンの平面図の一
例であり、図2(b)は図2(a)のA−A’線におけ
る断面図である。
成されたレヴェンソン位相シフトパターンの平面図の一
例であり、図2(b)は図2(a)のA−A’線におけ
る断面図である。
【図3】図3(a)は図1における第2の露光領域に形
成されたパターンの平面図の一例であり、図3(b)は
図3(a)のB−B’線における断面図である。
成されたパターンの平面図の一例であり、図3(b)は
図3(a)のB−B’線における断面図である。
【図4】図4(a)は図1における第2の露光領域に形
成されたハーフトーン位相シフトパターンの平面図の一
例であり、図4(b)は図4(a)のC−C’線におけ
る断面図である。
成されたハーフトーン位相シフトパターンの平面図の一
例であり、図4(b)は図4(a)のC−C’線におけ
る断面図である。
【図5】図5(a)は図1における第1の露光領域に形
成されたパターンの平面図の一例であり、図5(b)は
図5(a)のD−D’線における断面図である。
成されたパターンの平面図の一例であり、図5(b)は
図5(a)のD−D’線における断面図である。
【図6】第1実施形態に係る位相シフトマスクを用いた
露光方法を説明するための概略図である。
露光方法を説明するための概略図である。
【図7】第1実施形態に係る位相シフトマスクの製造に
おいて、マスクブランクの製造工程までを示す断面図で
ある。
おいて、マスクブランクの製造工程までを示す断面図で
ある。
【図8】図7に続く、光透過部および遮光部の形成工程
までを示す断面図である。
までを示す断面図である。
【図9】図8に続く、ハーフトーン遮光部の形成のため
のエッチング工程までを示す断面図である。
のエッチング工程までを示す断面図である。
【図10】図9に続く、位相シフト用の光透過部の形成
のためのレジスト膜の現像工程までを示す断面図であ
る。
のためのレジスト膜の現像工程までを示す断面図であ
る。
【図11】図10に続く、位相シフト用の光透過部の形
成までを示す断面図である。
成までを示す断面図である。
【図12】第2実施形態に係る位相シフトマスクの概略
構成図である。
構成図である。
【図13】第2実施形態に係る位相シフトマスクを用い
た露光方法を説明するための概略図である。
た露光方法を説明するための概略図である。
1,1a…位相シフトマスク、2,2a,2b…第1の
露光領域、3,3a,3b…第2の露光領域、4…第3
の露光領域、5…第4の露光領域、11…透明基板、1
2…第1の遮光膜、13…第2の遮光膜、14…レジス
ト膜、15…マスクブランク、16…光透過部、17…
遮光部、17a…ハーフトーン遮光部、18…レジスト
膜、19…マスクブランク、20…レジスト膜、21…
マスクブランク、C1,C2,C3,C11,C12,
C13,C21,C22,C23…チップ、W…ウェー
ハ。
露光領域、3,3a,3b…第2の露光領域、4…第3
の露光領域、5…第4の露光領域、11…透明基板、1
2…第1の遮光膜、13…第2の遮光膜、14…レジス
ト膜、15…マスクブランク、16…光透過部、17…
遮光部、17a…ハーフトーン遮光部、18…レジスト
膜、19…マスクブランク、20…レジスト膜、21…
マスクブランク、C1,C2,C3,C11,C12,
C13,C21,C22,C23…チップ、W…ウェー
ハ。
Claims (18)
- 【請求項1】少なくとも2つの露光パターン部を有し、
被露光体に対し当該露光パターン部を各々露光すること
で所望のパターン像を形成するマスクであって、 隣接する2つの光透過部を通過する光が位相差をもつよ
うに形成された第1の位相シフトパターンを有する第1
の露光パターン部と、 光透過部および所定の光透過率をもつ半透過部が形成さ
れ、前記光透過部を通過する光と前記半透過部を通過す
る光が位相差をもつように形成された第2の位相シフト
パターンを有する第2の露光パターン部とを有するマス
ク。 - 【請求項2】前記第2の露光パターン部は、前記被露光
体へ前記第1の位相シフトパターンを露光することで形
成されるパターン像のうち、必要なパターン像を保護
し、不要なパターン像を除去するように形成された遮光
部を有する請求項1記載のマスク。 - 【請求項3】前記第1の露光パターン部は、前記被露光
体へ前記第2の位相シフトパターンを露光することで形
成されるパターン像を保護するように形成された遮光部
を有する請求項1記載のマスク。 - 【請求項4】前記第1の位相シフトパターンは、前記隣
接する2つの光透過部の間に形成された遮光部を有する
請求項1記載のマスク。 - 【請求項5】少なくとも2つの露光パターン部を有し、
被露光体に対し当該露光パターン部を各々露光すること
で所望のパターン像を形成するマスクであって、 隣接する2つの光透過部を通過する光が位相差をもつよ
うに形成された第1の位相シフトパターンと、 光透過部および所定の光透過率をもつ半透過部が形成さ
れ、前記光透過部を通過する光と前記半透過部を通過す
る光が位相差をもつように形成された第2の位相シフト
パターンと、 を有する第1の露光パターン部と、 前記被露光体へ前記第1の露光パターン部を露光するこ
とで形成されるパターン像のうち、必要なパターン像を
保護し、不要なパターン像を除去するように形成された
遮光部を有する第2の露光パターン部とを有するマス
ク。 - 【請求項6】前記第2の露光パターン部の前記遮光部
は、前記被露光体へ前記第1の位相シフトパターンを露
光することで形成されるパターン像のうち、必要なパタ
ーン像を保護し、不要なパターン像を除去するパターン
に形成されている請求項5記載のマスク。 - 【請求項7】前記第2の露光パターン部の前記遮光部
は、前記被露光体へ前記第2の位相シフトパターンを露
光することで形成されるパターン像を保護するパターン
に形成されている請求項5記載のマスク。 - 【請求項8】前記第1の位相シフトパターンは、前記隣
接する2つの光透過部の間に形成された遮光部を有する
請求項5記載のマスク。 - 【請求項9】露光領域として区画された第1および第2
の露光領域にそれぞれ異なる位相シフトパターンを形成
するマスクの製造方法であって、 前記第1および第2の露光領域における透明基板上に、
所定の光透過率をもつ半透過膜を形成する工程と、 前記第1および第2の露光領域における前記半透過膜上
に遮光膜を形成する工程と、 前記第1および第2の露光領域における前記半透過膜お
よび前記遮光膜を、それぞれ所望のパターンにパターニ
ングして前記透明基板を露出する光透過部を形成する工
程と、 前記第2の露光領域における一部の前記遮光膜を除去し
て、前記光透過部を通過する光と前記半透過膜を通過す
る光が位相差をもつ第2の位相シフトパターンを形成す
る工程と、 前記第1の露光領域における隣接した2つの光透過部の
うち、一方の前記光透過部における前記透明基板を厚さ
方向に所望量だけ除去して、隣接する2つの光透過部を
通過する光が位相差をもつ第1の位相シフトパターンを
形成する工程とを有するマスクの製造方法。 - 【請求項10】露光領域として区画された第1および第
2の露光領域を有し、前記第1の露光領域に異なる位相
シフトパターンを形成するマスクの製造方法であって、 前記第1および第2の露光領域における透明基板上に、
所定の光透過率をもつ半透過膜を形成する工程と、 前記第1および第2の露光領域における前記半透過膜上
に遮光膜を形成する工程と、 前記第1および第2の露光領域における前記半透過膜お
よび前記遮光膜を、それぞれ所望のパターンにパターニ
ングして前記透明基板を露出する光透過部を形成する工
程と、 前記第1の露光領域における一部の前記遮光膜を除去し
て、前記光透過部を通過する光と前記半透過膜を通過す
る光が位相差をもつ第2の位相シフトパターンを形成す
る工程と、 前記第1の露光領域における隣接した2つの光透過部の
うち、一方の前記光透過部における前記透明基板を厚さ
方向に所望量だけ除去して、隣接する2つの光透過部を
通過する光が位相差をもつ第1の位相シフトパターンを
形成する工程とを有するマスクの製造方法。 - 【請求項11】被露光体に少なくとも第1および第2の
露光パターン部を有するマスクを介在させて光を投射
し、被露光体に対し当該露光パターン部を各々露光する
ことで所望のパターン像を形成する露光方法であって、 隣接する2つの光透過部を通過する光が位相差をもつよ
うに形成された第1の位相シフトパターンを有する第1
の露光パターン部を前記被露光体に対し露光する第1の
露光工程と、 光透過部および所定の光透過率をもつ半透過部が形成さ
れ、前記光透過部を通過する光と前記半透過部を通過す
る光が位相差をもつように形成された第2の位相シフト
パターンを有する第2の露光パターン部を前記被露光体
に対し露光する第2の露光工程とを有する露光方法。 - 【請求項12】前記第2の露光工程において、前記被露
光体へ前記第1の位相シフトパターンを露光することで
形成されるパターン像のうち、必要なパターン像を保護
し、不要なパターン像を除去するように形成された遮光
部をさらに有する第2の露光パターン部を前記被露光体
に対し露光する請求項11記載の露光方法。 - 【請求項13】前記第1の露光工程において、第2の露
光工程により前記被露光体へ前記第2の位相シフトパタ
ーンを露光することで形成されるパターン像を保護する
ように形成された遮光部をさらに有する第1の露光パタ
ーン部を前記被露光体に対し露光する請求項11記載の
露光方法。 - 【請求項14】被露光体に少なくとも第1および第2の
露光パターン部を有するマスクを介在させて光を投射
し、被露光体に対し当該露光パターン部を各々露光する
ことで所望のパターン像を形成する露光方法であって、 光透過部および所定の光透過率をもつ半透過部が形成さ
れ、前記光透過部を通過する光と前記半透過部を通過す
る光が位相差をもつように形成された第2の位相シフト
パターンを有する第2の露光パターン部を前記被露光体
に対し露光する第1の露光工程と、 隣接する2つの光透過部を通過する光が位相差をもつよ
うに形成された第1の位相シフトパターンを有する第1
の露光パターン部を前記被露光体に対し露光する第2の
露光工程とを有する露光方法。 - 【請求項15】前記第1の露光工程において、前記第2
の露光工程により前記被露光体へ前記第1の位相シフト
パターンを露光することで形成されるパターン像のう
ち、必要なパターン像を保護し、不要なパターン像を除
去するように形成された遮光部をさらに有する第2の露
光パターン部を前記被露光体に対し露光する請求項14
記載の露光方法。 - 【請求項16】前記第2の露光工程において、前記被露
光体へ前記第2の位相シフトパターンを露光することで
形成されるパターン像を保護するように形成された遮光
部をさらに有する第1の露光パターン部を前記被露光体
に対し露光する請求項14記載の露光方法。 - 【請求項17】被露光体に第1および第2の露光パター
ン部を有するマスクを介在させて光を投射し、被露光体
に対し当該露光パターン部を各々露光することで所望の
パターン像を形成する露光方法であって、 隣接する2つの光透過部を通過する光が位相差をもつよ
うに形成された第1の位相シフトパターンと、光透過部
および所定の光透過率をもつ半透過部が形成され、前記
光透過部を通過する光と前記半透過部を通過する光が位
相差をもつように形成された第2の位相シフトパターン
と、を有する第1の露光パターン部を前記被露光体に対
し露光する第1の露光工程と、 前記被露光体へ前記第1の露光パターン部を露光するこ
とで形成されるパターン像のうち、必要なパターン像を
保護し、不要なパターン像を除去するように形成された
遮光部を有する第2の露光パターン部を前記被露光体に
対し露光する第2の露光工程とを有する露光方法。 - 【請求項18】被露光体に第1および第2の露光パター
ン部を有するマスクを介在させて光を投射し、被露光体
に対し当該露光パターン部を各々露光することで所望の
パターン像を形成する露光方法であって、 隣接する2つの光透過部を通過する光が位相差をもつよ
うに形成された第1の位相シフトパターンと、光透過部
および所定の光透過率をもつ半透過部が形成され、前記
光透過部を通過する光と前記半透過部を通過する光が位
相差をもつように形成された第2の位相シフトパターン
と、を有する第1の露光パターン部を前記被露光体に対
し露光する露光工程を有し、 前記露光工程の前に、前記被露光体へ前記第1の露光パ
ターン部を露光することで形成されるパターン像のう
ち、必要なパターン像を保護し、不要なパターン像を除
去するように形成された遮光部を有する第2の露光パタ
ーン部を前記被露光体に対し露光する工程を有する露光
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001322293A JP2003121981A (ja) | 2001-10-19 | 2001-10-19 | マスクおよびその製造方法並びに露光方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001322293A JP2003121981A (ja) | 2001-10-19 | 2001-10-19 | マスクおよびその製造方法並びに露光方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003121981A true JP2003121981A (ja) | 2003-04-23 |
Family
ID=19139365
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001322293A Pending JP2003121981A (ja) | 2001-10-19 | 2001-10-19 | マスクおよびその製造方法並びに露光方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003121981A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007013088A (ja) * | 2005-06-29 | 2007-01-18 | Hynix Semiconductor Inc | 二重露光技術を用いた二重露光方法及びこの二重露光方法のためのフォトマスク |
JP2007219177A (ja) * | 2006-02-16 | 2007-08-30 | Fujitsu Ltd | 位相シフトレチクルとその製造方法とその欠陥検査方法 |
KR101303114B1 (ko) | 2005-08-12 | 2013-09-06 | 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 | 노광 마스크 |
-
2001
- 2001-10-19 JP JP2001322293A patent/JP2003121981A/ja active Pending
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---|---|---|---|---|
JP2007013088A (ja) * | 2005-06-29 | 2007-01-18 | Hynix Semiconductor Inc | 二重露光技術を用いた二重露光方法及びこの二重露光方法のためのフォトマスク |
KR101303114B1 (ko) | 2005-08-12 | 2013-09-06 | 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 | 노광 마스크 |
JP2007219177A (ja) * | 2006-02-16 | 2007-08-30 | Fujitsu Ltd | 位相シフトレチクルとその製造方法とその欠陥検査方法 |
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