JP2003121600A - 電子線照射装置 - Google Patents
電子線照射装置Info
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- JP2003121600A JP2003121600A JP2001319268A JP2001319268A JP2003121600A JP 2003121600 A JP2003121600 A JP 2003121600A JP 2001319268 A JP2001319268 A JP 2001319268A JP 2001319268 A JP2001319268 A JP 2001319268A JP 2003121600 A JP2003121600 A JP 2003121600A
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Abstract
間に間隔を確実にあけて搬送されるようにして、被照射
物の表面に電子線の未照射領域が生じるのを防止する。 【解決手段】 電子線照射処理を施すための照射部搬送
装置に電子線照射前の被照射物2を供給する供給搬送装
置12aを次のように構成した。即ち、供給搬送装置1
2aは、互いにほぼ同一直径の複数の搬送用ローラ26
と、各搬送用ローラ26にそれぞれ結合されていて、搬
送方向Aの前方側のものほど後方側のものよりも直径の
小さい駆動用ローラ30と、各駆動用ローラ30に当接
してそれらを一括して回転させる駆動ベルト32とを備
えている。この供給搬送装置12aによって被照射物2
を搬送する間に被照射物2間の間隔Lが徐々に開くの
で、間隔を確実にあけて複数の被照射物2を照射部搬送
装置に供給することができる。
Description
状をした被照射物に電子線を照射して、当該被照射物に
殺菌、滅菌、殺虫、発芽防止、改質等の処理を施す電子
線照射装置に関し、より具体的には、被照射物の表面に
電子線の未照射領域が生じることを防止する手段の改良
に関する。
および図5に示す。この電子線照射装置は、球状または
扁球状(完全な球状から扁った形状)をした複数の被照
射物2を所定の搬送方向Xに搬送する照射部搬送装置4
と、この照射部搬送装置4上の被照射物2に電子線8を
照射する電子線加速器6と、この電子線加速器6からの
電子線8の照射領域内における被照射物2を、照射部搬
送装置4上においてその搬送方向Xの前または後ろ方向
に回転させる回転装置10と、電子線照射前の複数の被
照射物2を矢印Aに示す方向に搬送(搬入)してそれを
照射部搬送装置4の一端部に供給する供給搬送装置12
と、照射部搬送装置4の他端部から電子線照射後の複数
の被照射物2を受けてそれを矢印Bに示す方向に搬送
(搬出)する回収搬送装置14とを備えている。
照射に伴って発生するX線(制動X線)を遮蔽するX線
遮蔽容器内に収納されているけれども、ここではその図
示を省略している(図1等の他の図においても同様)。
滑らかな球状または扁球状をしている必要はなく、凹凸
があっても良いし、凹凸があるのが通常であろう(図6
参照)。この被照射物2は、例えば、ジャガイモ、果物
等である。
ベアである。この例では、図5に示すように、連結体1
6に複数の円筒状(または円柱状)のローラ18を回転
自在に連結した構造をしており、これらがX方向に移動
して被照射物2を搬送する。
子線8を照射するために、電子線8の照射領域を通過す
る間に各被照射物2を回転させるものである。この回転
装置10は、例えば図5に示す例のように、照射部搬送
装置4を構成する所要数のローラ18の下面に当接する
ベルト24と、それを搬送方向Xとは逆の方向である矢
印E方向に駆動する一組のプーリ20、22とを備えて
いる。これによって、ベルト24に当接するローラ18
が矢印D方向に回転し、当該ローラ18の上に載ってい
る被照射物2が矢印Cに示すように搬送方向Xの後ろ方
向に回転する。このような回転装置10を、電子線8の
照射領域の下方に設けている。ベルト24を矢印Eとは
反対方向に駆動しても良く、そのようにすれば、被照射
物2の回転方向を矢印Cとは反対方向にすることができ
る。
を、電子線8の照射領域内で少なくとも1/2回転させ
て、上下を反転させるけれども、1回転以上回転させる
のがより好ましい。
は、従来は、ベルトコンベアまたはローラコンベアであ
る。
右の両側には、必要に応じて、被照射物2が左右に落下
するのを防止する落下防止板を設けておいても良い。後
述する供給搬送装置12aについても同様である。
おいては、例えば図4に示す例のように、供給搬送装置
12から照射部搬送装置4に複数の被照射物が密に(即
ち間隔をあまりあけずに続けて)供給され、照射部搬送
装置4上を複数の被照射物2が互いに密着して搬送され
ることが起こり得る。そうなると、電子線8の照射領域
内において回転装置10によって被照射物2を回転させ
る部分で、図6にも示すように、搬送方向Xの前後にお
いて隣り合う被照射物2同士が互いに接触して邪魔し合
って、被照射物2がうまく回転することができなくなる
(図6中の矢印Cに付した×印はそれを意味する)。
身の陰になって電子線8が照射されない未照射領域が生
じて、被照射物2の表面全体の電子線照射処理ができな
くなる。特に、被照射物2が、例えばジャガイモ等のよ
うに、凹凸のある形状をしている場合は、隣り合う被照
射物2同士が回転を邪魔し合う程度が高くなるので、上
記のような電子線8の未照射領域が生じる可能性が高く
なる。
数の被照射物が、その搬送方向の前後方向において互い
の間に間隔を確実にあけて搬送されるようにして、被照
射物の表面に電子線の未照射領域が生じるのを防止する
ことを主たる目的とする。
子線照射装置は、前記供給搬送装置が、互いに並設され
た複数の搬送用ローラと、この複数の搬送用ローラを、
搬送方向の前方側のものほど後方側のものよりも回転速
度を大きくして駆動する駆動機構とを備えていることを
特徴としている。
前記供給搬送装置が、互いに並設されていて互いにほぼ
同一直径の複数の搬送用ローラと、この各搬送用ローラ
にそれぞれ結合されていて、搬送方向の前方側のものほ
ど後方側のものよりも直径の小さい駆動用ローラと、こ
の各駆動用ローラに当接してそれらを一括して回転させ
る駆動ベルトとを備えていることを特徴としている。
その各搬送用ローラの回転速度の差によって、被照射物
は、その搬送方向の前方側にあるものほど速く搬送され
るので、供給搬送装置によって被照射物を搬送する間
に、搬送方向の前後方向において被照射物間の間隔が徐
々に開く。このような作用によって、間隔を確実にあけ
て、複数の被照射物を照射部搬送装置に供給することが
できる。
射物が、その搬送方向の前後方向において互いの間に間
隔を確実にあけて搬送されるようになる。その結果、電
子線の照射領域内において回転装置によって被照射物を
回転させるときに、隣り合う被照射物同士が接触して回
転の邪魔をし合うことを防止して、被照射物をうまく回
転させることができるので、被照射物の表面に電子線の
未照射領域が生じるのを防止することができる。
射装置の一例を示す概略平面図である。図2は、図1中
の供給搬送装置の一例を示す図であり、(A)は平面
図、(B)は正面図である。図4〜図6に示した従来例
と同一または相当する部分には同一符号を付し、以下に
おいては当該従来例との相違点を主に説明する。
装置12に代わるものとして、次のような供給搬送装置
12aを備えている。
アの一種であり、図2に示すように、前記矢印Aに示す
搬送方向に互いに並設された複数の搬送用ローラ26
と、この複数の搬送用ローラ26を、搬送方向Aの前方
側のものほど(即ち前記照射部搬送装置4側に近づくほ
ど)後方側のものよりも回転速度を大きくして駆動する
駆動機構28とを備えている。なお、図2では各搬送用
ローラ26の軸受の図示は省略している。
この例では、搬送方向Aに互いに並設された互いにほぼ
同一直径(同一直径を含む)の複数の円筒状(または円
柱状)の搬送用ローラ26と、この各搬送用ローラ26
の一端部にそれぞれ結合されていて、搬送方向Aの前方
側のものほど後方側のものよりも直径の小さい駆動用ロ
ーラ30と、この各駆動用ローラ30に当接してそれら
を一括して回転させる駆動ベルト32とを備えている。
駆動ベルト32は、一組のプーリ34、36間に懸けら
れており、その一方(例えばプーリ34)はモータによ
って駆動される。
印G方向に駆動すると、各駆動用ローラ30およびそれ
に結合された各搬送用ローラ26は、矢印Fに示すよう
に搬送方向A側に向かって回転する。このとき、駆動用
ローラ30の直径が小さい前方側の搬送用ローラ26ほ
ど回転速度は大きくなる。図2B中の矢印Fの長さはそ
れを模式的に示したものである。
搬送用ローラ26の上記のような回転速度の差によっ
て、被照射物2は、その搬送方向Aの前方側にあるもの
ほど速く搬送されるので、供給搬送装置12aによって
被照射物2を搬送する間に、搬送方向Aの前後方向にお
いて被照射物2間の間隔Lが徐々に開く。この間隔L
は、各搬送用ローラ26の回転速度差によって調整する
ことができる。このような作用によって、たとえ供給搬
送装置12aに複数の被照射物2が密に供給されたとし
ても、各被照射物2を搬送する間に前後の被照射物2間
の間隔を確実にあけて、複数の被照射物2を前記照射部
搬送装置4に供給することができる。
照射物2が、その搬送方向Xの前後方向において互いの
間に間隔を確実にあけて搬送されるようになる。その結
果、電子線8の照射領域内において回転装置10によっ
て被照射物2を回転させるときに、隣り合う被照射物2
同士が接触して回転の邪魔をし合うことを防止して、被
照射物2をうまく回転させることができるので、被照射
物2の表面に電子線の未照射領域が生じるのを防止する
ことができる。即ち、各被照射物2の表面全体に電子線
照射処理を施すことができる。
ローラ18は、図5に示したように二つのローラ18間
で被照射物2を効果的に回転させるためには、比較的直
径の大きいものを採用するのが好ましい。そのようにし
ても、ローラ18を含めた照射部搬送装置4全体が搬送
方向Xに移動するので、被照射物2の搬送に支障はな
い。一方、供給搬送装置12aを構成する各搬送用ロー
ラ26は、図2Bにも示すように各被照射物2を搬送す
るのが主目的であるから、二つの搬送用ローラ26間で
被照射物2が止まらないように、被照射物2の大きさよ
りもかなり直径の小さいものを密に配置するのが好まし
い。
Xに直交するY方向に長い矩形状の照射領域を有する電
子線8を取り出すもの1台でも良いし、図3に示す例の
ようなものにしても良い。
の被照射物2に、搬送方向Xと直交するY方向における
左右の斜め上方から、照射領域が矩形状をした電子線8
をそれぞれ照射するものであって、各照射領域の長辺が
搬送方向Xに沿うように配置された第1および第2の電
子線加速器6を備えている。
8を走査する走査形のものであり、電子源(図示省略)
で発生し加速器(図示省略)で加速した電子線8を、走
査器38で1次元方向(この例では搬送方向Xに沿う方
向)に走査し、走査管40および照射窓42を通して外
部に取り出す構造をしている。この各電子線加速器6か
ら取り出される電子線8の照射領域は、長辺が搬送方向
Xに沿う矩形状をしている。
によって被照射物2をX方向に搬送しながら、しかも回
転装置10によって被照射物2を搬送方向Xの前または
後ろ方向に回転させながら、当該被照射物2に、第1お
よび第2の電子線加速器6によって、左右の斜め上方の
2方向から電子線8を照射することができる。その結
果、被照射物2の表面に、電子線8が照射されない陰に
なる領域が生じるのをより確実に防止して、被照射物2
の表面全体に電子線を照射することができるので、被照
射物2の表面に電子線8の未照射領域が生じるのをより
確実に防止することができる。
を、その各電子線8の照射領域の長辺が被照射物2の搬
送方向Xに沿うように配置しているので、照射領域の短
辺を搬送方向Xに沿うように配置している場合に比べ
て、被照射物2が各照射領域を通過する距離が長くな
る。従って、被照射物2の搬送速度を大きくしても、被
照射物2の表面全体に電子線8を照射することができる
ので、被照射物2を高速で搬送することが可能になる。
a、14上で被照射物2は搬送方向において1列しか図
示していないけれども、それは単に図示を簡略化しただ
けであり、2列以上に並べて搬送しても良いし、整列さ
せずにランダムに載せて搬送しても良い。
となく取り出す非走査形(エリアビーム形)のものでも
良い。
のの代わりに、回転させたいローラ18の下方に当接す
るものであってX方向に移動しない固定された固定体で
も良い。照射部搬送装置4は、全体がX方向に移動して
いるので、この固定体にローラ18の下面が当接する
と、当該ローラ18は回転し、その上の被照射物2も回
転する。
送装置によって被照射物を搬送する間に被照射物間の間
隔が徐々に開くので、間隔を確実にあけて複数の被照射
物を照射部搬送装置に供給することができる。その結
果、照射部搬送装置上を複数の被照射物が互いの間に間
隔を確実にあけて搬送されるようになるので、電子線の
照射領域内において回転装置によって被照射物をうまく
回転させることができるようになり、被照射物の表面に
電子線の未照射領域が生じるのを防止することができ
る。即ち、各被照射物の表面全体に電子線照射処理を施
すことができる。
略平面図である。
(A)は平面図、(B)は正面図である。
(A)は正面図、(B)は搬送方向に見た側面図であ
る。
である。
装置の一例を示す図である。
る被照射物の状態の一例を示す図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 球状または扁球状をした被照射物を搬送
する照射部搬送装置と、この照射部搬送装置上の被照射
物に電子線を照射する電子線加速器と、この電子線加速
器からの電子線の照射領域内における被照射物を、前記
照射部搬送装置上においてその搬送方向の前または後ろ
方向に回転させる回転装置と、前記照射部搬送装置に電
子線照射前の被照射物を供給する供給搬送装置と、前記
照射部搬送装置から電子線照射後の被照射物を受ける回
収搬送装置とを備える電子線照射装置において、 前記供給搬送装置が、互いに並設された複数の搬送用ロ
ーラと、この複数の搬送用ローラを、搬送方向の前方側
のものほど後方側のものよりも回転速度を大きくして駆
動する駆動機構とを備えていることを特徴とする電子線
照射装置。 - 【請求項2】 球状または扁球状をした被照射物を搬送
する照射部搬送装置と、この照射部搬送装置上の被照射
物に電子線を照射する電子線加速器と、この電子線加速
器からの電子線の照射領域内における被照射物を、前記
照射部搬送装置上においてその搬送方向の前または後ろ
方向に回転させる回転装置と、前記照射部搬送装置に電
子線照射前の被照射物を供給する供給搬送装置と、前記
照射部搬送装置から電子線照射後の被照射物を受ける回
収搬送装置とを備える電子線照射装置において、 前記供給搬送装置が、互いに並設されていて互いにほぼ
同一直径の複数の搬送用ローラと、この各搬送用ローラ
にそれぞれ結合されていて、搬送方向の前方側のものほ
ど後方側のものよりも直径の小さい駆動用ローラと、こ
の各駆動用ローラに当接してそれらを一括して回転させ
る駆動ベルトとを備えていることを特徴とする電子線照
射装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001319268A JP3736420B2 (ja) | 2001-10-17 | 2001-10-17 | 電子線照射装置 |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003121600A true JP2003121600A (ja) | 2003-04-23 |
JP3736420B2 JP3736420B2 (ja) | 2006-01-18 |
Family
ID=19136844
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001319268A Expired - Lifetime JP3736420B2 (ja) | 2001-10-17 | 2001-10-17 | 電子線照射装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3736420B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005021763A (ja) * | 2003-06-30 | 2005-01-27 | Nhv Corporation | 電子線照射装置 |
CN104648902A (zh) * | 2013-11-19 | 2015-05-27 | 中国科学院沈阳自动化研究所 | 一种红枣外观在线视觉检测及分级系统的辊传送带装置 |
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CN104646308B (zh) * | 2013-11-19 | 2017-01-18 | 中国科学院沈阳自动化研究所 | 一种红枣外观在线视觉检测及分级系统 |
-
2001
- 2001-10-17 JP JP2001319268A patent/JP3736420B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2005021763A (ja) * | 2003-06-30 | 2005-01-27 | Nhv Corporation | 電子線照射装置 |
CN104648902A (zh) * | 2013-11-19 | 2015-05-27 | 中国科学院沈阳自动化研究所 | 一种红枣外观在线视觉检测及分级系统的辊传送带装置 |
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---|---|
JP3736420B2 (ja) | 2006-01-18 |
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