JP2003121544A - ドップラシフト周波数測定装置およびその利用装置 - Google Patents

ドップラシフト周波数測定装置およびその利用装置

Info

Publication number
JP2003121544A
JP2003121544A JP2001319377A JP2001319377A JP2003121544A JP 2003121544 A JP2003121544 A JP 2003121544A JP 2001319377 A JP2001319377 A JP 2001319377A JP 2001319377 A JP2001319377 A JP 2001319377A JP 2003121544 A JP2003121544 A JP 2003121544A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
signal
doppler shift
measuring device
sampling data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001319377A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3881209B2 (ja
Inventor
Hironori Suzaki
寛則 須崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furuno Electric Co Ltd
Original Assignee
Furuno Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furuno Electric Co Ltd filed Critical Furuno Electric Co Ltd
Priority to JP2001319377A priority Critical patent/JP3881209B2/ja
Publication of JP2003121544A publication Critical patent/JP2003121544A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3881209B2 publication Critical patent/JP3881209B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 単位時間当たりのサンプリングデータ数が少
なくても、高い周波数分解能で受信信号の周波数を求め
られるようにし、また積算平均化による遅れの問題も解
消する。 【解決手段】 所定周波数の送信信号を超音波振動子6
から送信し、目標物からの反射信号を超音波振動子6で
受信し、DSP12によって受信信号のサンプリングデ
ータ列をMUSIC法により周波数分析する。その結
果、送信信号に対する受信信号との周波数シフト量をド
ップラシフト周波数として検知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、超音波や電波な
どの伝搬波のパルスを送信信号として送信し、この送信
信号の周波数と反射信号の周波数との差からドップラシ
フト周波数を求めるドップラシフト周波数測定装置およ
びその利用装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ドップラソナーや潮流計などにお
いては、超音波のバースト波を所定方向に送信し、海底
または所定水深から反射波を受信し、送信周波数と受信
周波数との差からドップラシフト周波数を求め、そのド
ップラシフト周波数によって船舶の移動速度や潮流の流
向・流速を計測するようにしている。
【0003】上記受信信号の周波数解析は、FFT(離
散フーリエ変換DFTを高速に行う演算アルゴリズム)
により行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ドップラソナーにおい
て、上記バースト波の送信期間(バースト波の持続時
間)は、海底深度や計測すべき深度に応じて変化する。
すなわち、より遠方からの反射波を受信するためには、
送信信号のエネルギーを増す必要があるため、上記送信
期間は長く設定する。しかし、上記バースト波の送信期
間を余程長く設定した場合でも、その期間は、ドップラ
シフト周波数fdの逆数である1/fd時間よりも、通
常はるかに短い。例えば、上記バースト波の送信期間は
短い場合、5[ms]以下であるので、FFTによる周
波数分解能は200[Hz]以上である。しかし、ドッ
プラソナーの場合、ドップラシフト周波数fdは1[H
z]程度の精度で検出する必要がある。
【0005】したがって、FFTによって決定される周
波数分解能では、必要な精度でドップラシフト周波数が
測定できない。
【0006】但し、FFTの特徴として、必ず真の値の
近傍にスペクトルのピークが存在するため、複数回の受
信信号についてスペクトルを求めると、それらのスペク
トルのピークは真の値周辺に分布することになる。その
ため、多数回の超音波バースト波の送受信を行ってスペ
クトルを積算平均すれば、そのピークが真のピーク位置
に略等しくなる。したがって、上記平均化処理によって
周波数分解能を高めることができる。
【0007】しかし、上記積算平均を重ねても、どこま
でも周波数分解能が向上するわけではなく、例えば数1
0〜数100Hzの分解能が限界となる。また、上記積
算平均の結果を測定値とするので、測定結果の変化に遅
れが生じ、例えば船速の急激な変化に追従できない、ま
たは潮流の急激な変化に追従できない、といった不都合
が生じる。
【0008】この発明の目的は、単位時間当たりのサン
プリングデータ数が少なくても、高い周波数分解能で受
信信号の周波数を求められるようにして、上述の問題を
解消した、ドップラシフト周波数測定装置およびその利
用装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】これまで、相関行列の固
有値、固有ベクトルを用いたデータ処理手法の一種とし
てMUSIC(MUltiple SIgnal Classification)法が用
いられている。これは、超分解能とも呼ばれる優れた特
性を有するスペクトル推定法の一種である。このMUS
IC法に関しては、文献(R.O.Schmidt,"Multiple Emit
ter Location and Signal Parameter Estimation",IEEE
Trans. Antennas Propagat.,AP-34,No.3,March 1986)
に開示されている。
【0010】従来、MUSIC法は、電波の到来方向の
推定のために利用されていた。すなわち、移動体通信や
室内無線通信などで、基地局の設置を効率よく行った
り、多重波の伝搬を適切にモデル化するには、到来波
(多重波、干渉波)の分離推定が重要な技術であった。
MUSIC法は、このような電波の到来方向を高い方位
分解能の下で推定を行うために有用であった。
【0011】この発明は、上記MUSIC法をドップラ
シフト周波数の測定に適用したものである。すなわち、
この発明のドップラシフト周波数測定装置は、所定周波
数の送信信号を送信部から送信する送信手段と、該送信
信号の目標物からの反射信号である受信信号を受信部で
受信し、サンプリングして、サンプリングデータ列を得
る受信手段と、該受信信号のサンプリングデータ列を、
線スペクトルが1本現れるようにMUSIC法により周
波数分析する周波数分析手段と、該周波数分析の結果か
ら前記受信信号の周波数を検出するとともに、該受信信
号の送信信号に対する周波数シフト量をドップラシフト
周波数として求めるドップラシフト周波数検知手段と、
を備えて、ドップラシフト周波数を検知する。
【0012】上記送信信号としては、バースト波とし、
それに対応する受信信号に含まれるバースト波について
サンプリングを行うようにする。
【0013】また、上記周波数分析による結果を、上記
バースト波の複数回分について平均化する。
【0014】また、上記サンプリングデータ列を離散フ
ーリエ変換により周波数分析する手段を備え、MUSI
C法による周波数分析手段は、離散フーリエ変換による
周波数分析結果の概略ピーク位置近傍の周波数範囲のみ
について周波数分析するように構成する。
【0015】また、上記サンプリングデータ列を離散フ
ーリエ変換により周波数分析する手段を備え、上記ドッ
プラシフト周波数検知手段が、離散フーリエ変換による
周波数分析結果と、MUSIC法による周波数分析結果
の双方の同一周波数位置にピークが現れたときの、MU
SIC法による周波数分析結果を、受信信号の周波数と
して検出する。
【0016】また、上記ドップラシフト周波数測定装置
において、送信手段が複数方向へ送信信号を送信し、受
信手段が複数方向からの受信信号についてサンプリング
データ列を得、周波数分析手段が複数方向からの受信信
号のサンプリングデータ列について周波数分析を行い、
ドップラシフト周波数検知手段が前記複数の方向につい
てのドップラシフト周波数を求め、該複数方向について
のドップラシフト周波数から、送信部および受信部の、
目標物に対する多次元方向の相対移動速度を測定する。
【0017】この発明のドップラソナーは、上記相対速
度測定装置において、送信部および受信部を船舶に設
け、海底を目標物として対地船速を測定する。
【0018】この発明の潮流計は、上記相対速度測定装
置において、送信部および受信部を船舶に設け、所定深
度の反射物を目標物として、所定深度の潮流の流向・流
速を測定する。
【0019】また、この発明の超音波診断装置は、上記
相対速度測定装置において、生体内の所定深度位置を目
標物とし、生体内の血流を測定する。
【0020】
【発明の実施の形態】この発明の実施形態であるドップ
ラソナーおよび潮流計の構成を、図1〜図5を参照して
説明する。図1は、船舶とその船底から海底方向へ形成
される超音波ビームとの関係について示している。ここ
で、y軸は船首方向の軸、x軸は水平面内においてy軸
に直角な方向の軸、z軸は鉛直方向の軸である。送信部
および受信部に設けられた超音波振動子は、所定時間持
続する一定周波数の超音波バースト波を送信する。その
際、超音波振動子は、船底から海底側に俯角θで、且つ
水平面内の角度間隔120°で、それぞれ3本の超音波
ビームを形成する。また、これらの超音波振動子は、海
底からの反射波である受信信号を受信する。この送信信
号と受信信号の周波数差をドップラシフト周波数として
検出する。この周波数差は、海底面に対する船舶の相対
速度により定まる。これにより、3本のビームの向く軸
方向の相対速度を求め、さらにこの3つの相対速度か
ら、船舶の二次元または三次元の速度ベクトルを求め
る。
【0021】図2は、1本の超音波ビームについて、船
速とドップラシフト周波数との関係について示してい
る。ここで、送信信号の周波数をfo、超音波の伝搬速
度をVo、船速をV、ドップラシフト量をΔとすれば、
次の関係が成り立つ。
【0022】Δ=2(V/Vo)cosθ V=VoΔ/(2cosθ) ここで、Vo,θは一定であるので、またはこれらが一
定でなくても、他の手段により求められるので、上式か
ら船速Vを求めることができる。
【0023】但し、上記の関係は、ビームの水平面内の
方向成分についてであるので、これを3つのビームにつ
き3方向の成分として求め、二次元または三次元の船速
を求める。
【0024】図3は、装置全体の回路構成をブロック図
として示したものである。図3において、TX信号生成
回路2は、指定された持続時間のバースト信号を生成し
てドライバ回路3へ出力する。ドライバ回路3は、それ
を増幅可能な信号に変換する。増幅回路4は、その信号
を増幅し、送受切替回路5を介して超音波振動子6を駆
動する。送受切替回路5は、送信時に増幅回路4の出力
信号を超音波振動子6へ与え、受信時に超音波振動子6
による信号を増幅回路7へ導く。増幅回路7は受信信号
を増幅し、バンドパスフィルタ8は所定周波数帯域以外
の雑音周波数成分を除去する。増幅回路9は信号成分の
周波数を増幅し、A/Dコンバータ10は、それを所定
のサンプリング間隔でサンプリングするとともにディジ
タルデータに変換する。インターフェイス1は、TX信
号生成回路2に対する制御データの出力およびA/Dコ
ンバータ10からのデータ入力の制御を行う。
【0025】以上に示した部分で1つのビームを形成す
る送受信制御回路101を構成している。同様にして、
さらに2つの送受信制御回路102,103を備え、合
計3つのビームを形成する3チャンネル分の送受信制御
回路を設けている。
【0026】DSP12はディジタル信号処理回路であ
り、インターフェイス11を介して各送受信制御回路1
01,102,103により求められた受信データを処
理し、ドップラシフト周波数を検知する。また、このD
SP12は、各送受信制御回路101,102,103
内のTX信号生成回路2に対して、送信信号生成のため
のデータを所定のタイミングで与える。さらに、DSP
12は、3つのビームについてドップラシフト周波数を
基に、二次元または三次元の船速(移動方向と移動速
度)を求めて、インターフェイス13を介してホスト装
置へ出力する。
【0027】図4は、超音波のバースト波とサンプリン
グタイミングとの関係を示している。図4において、T
bはバースト波の持続時間、Taはバースト波の送信周
期である。超音波である送信信号の周波数foは、例え
ば125kHzであり、サンプリング周波数fsは、例
えば312.5kHzである。後述するように、受信信
号のバースト波部分の安定した中央部分について、所定
データ数だけサンプリングする。
【0028】図5は、図3に示したDSP12の処理手
順を示すフローチャートである。まず、水深の測定を行
う(n1)。これは、それまでに超音波信号の送受信を
行って、その往復時間により求めた水深データを取り込
むか、または他の手段により測定された水深データを読
み取る。続いて、水深に応じて、バースト波の送信周期
Ta、バースト波の持続時間Tbを決定する(n2)。
通常、水深が深くなる程、受信信号のパワーが低下する
ので、それに伴って送信信号のエネルギーを増すため
に、バースト波の持続時間を長く設定する。また、水深
が深くなる程、超音波の往復に要する時間が長くなるの
で、それに伴って送信周期を長く設定する。このように
設定した条件で、送信タイミングとなれば、図3に示し
たTx信号生成回路2に対してトリガを与えるように制
御データを出力する(n3→n4)。
【0029】その後、図3に示したA/Dコンバータ1
0により求められたサンプリングデータを読み取り、バ
ースト波部分のサンプリングデータ列を抽出する(n5
→n6)。水深が既にわかっているので、受信信号のど
の範囲にバースト波が含まれているかは推定できる。そ
の時間範囲についてサンプリングデータが所定のレベル
以上で所定の変化を示した時、そのタイミングをバース
ト波の立ち上がり部分とみなす。このバースト波の立ち
上がりの後に続く、バースト波の安定した中央部分につ
いて、所定データ数のサンプリングデータを抽出する。
【0030】その後、以上のようにして求めたサンプリ
ングデータ列を基に、後述する方法により、MUSIC
法でスペクトルを求める(n7)。このとき、後述する
ように、単一の線スペクトルが生じるように、ランク数
L=2として計算する。そして、そのスペクトルに含ま
れる単一の線スペクトルのピーク周波数を、受信信号の
周波数として検出する(n8)。
【0031】このように1つのバースト波について求め
た受信信号の周波数を、時系列上の複数の周波数データ
について積算平均を行う。すなわち時間軸上で移動平均
を行う(n9)。
【0032】以上の処理は、3つのチャンネルすべてに
ついて行い、各ビームの軸方向のドップラシフト周波数
から、船舶の二次元方向の移動速度を算出する(n1
0)。
【0033】図6は、第2の実施形態に係るドップラソ
ナーおよび潮流計におけるドップラシフト周波数測定手
順を示すフローチャートである。図6において、ステッ
プn20の処理は、図5に示したn1〜n9に相当する
処理である。すなわち、サンプリングデータ列からMU
SIC法により周波数スペクトルを求める。続いて、同
じサンプリングデータ列を基にFFTにより周波数スペ
クトルを求める(n21)。そして、複数回分の送受信
によりFFTにより求めた複数の周波数スペクトルを積
算平均する。すなわち時間軸上で所定回数分につき移動
平均を行う(n22)。その後、MUSIC法により求
めたスペクトルに含まれる線スペクトルのピーク周波数
に対応する、FFTにより求めた該当周波数のパワーを
抽出する(n23)。FFTにより求めた周波数スペク
トルに、その該当周波数にピーク、すなわち所定パワー
以上の成分(主成分)が存在すれば、確かにMUSIC
法により求めた線スペクトルが受信信号に起因して生じ
たものとみなす。もし上記主成分が存在しなければ、M
USIC法により求めた線スペクトルは偽の信号である
ものとみなす。すなわち、上記主成分が存在するものと
みなした場合にのみ船速を算出する(n24→n2
5)。
【0034】このように、FFTによるの周波数分析結
果とMUSIC法による周波数分析結果とを併用するこ
とによって、真のドップラシフト周波数のみを高精度に
求めることができる。
【0035】図7は、第3の実施形態に係るドップラソ
ナーおよび潮流計におけるドップラシフト周波数測定手
順を示すフローチャートである。図7において、ステッ
プn30の処理は、図5におけるステップn1〜n6の
処理に相当する。この処理の後、サンプリングデータ列
を基に、FFTにより周波数スペクトルのパワーを抽出
する(n31)。上記FFTの処理の後、前述した場合
と同様に積算平均(時間軸上の移動平均)を行う(n3
2)。このFFTで求めたスペクトルの積算平均から、
パワーが所定のしきい値より高い主成分を抽出する。
【0036】この主成分が抽出できたなら、上記サンプ
リングデータ列を基に、MUSIC法により周波数スペ
クトルを求める(n33→n34)。その際、FFTで
求めた主成分を含む狭い周波数範囲についてのみ、MU
SIC法により線スペクトルを求める(n34)。その
後、MUSIC法による結果を積算平均する(n3
5)。このようにして積算平均を行った結果に基づき二
次元の船速を算出する(n36)。
【0037】FFTで求めたスペクトルから主成分が抽
出できなかったなら、MUSIC法による演算は行わな
い(n33→END)。
【0038】このように、FFTによるピークの存在す
る狭い周波数範囲についてのみMUSIC法の計算を行
うことにより、その演算時間を大幅に短縮化でき、ドッ
プラシフト周波数の高速な測定が可能となる。または、
処理能力の比較的低い演算処理装置を用いても、短時間
周期でドップラシフト周波数を測定できるようになる。
【0039】なお、上述の説明では、海底からの反射波
に基づいて船速を測定する場合について示したが、所定
水深からの反射波について同様の処理を行うことによっ
て、船舶に対する相対的な、所定深度の潮流の流向・流
速を求めることができる。
【0040】また、以上に述べた例では、船舶から海中
方向へ超音波を送信して、反射波を受信するドップラソ
ナーおよび潮流計について説明したが、超音波診断装置
にも同様にも適用できる。すなわち、超音波の送受信部
をプローブに設け、人体の皮膚から人体内へ超音波バー
スト波を送信し、反射波を受信すれば、同様にして血流
によるドップラシフトを検出することができる。
【0041】次に、MUSIC法による周波数スペクト
ルの算出方法について説明する。M個のデータからなる
時間信号ベクトルXはl(エル)個の正弦波Fと雑音N
から構成されていて、次式が成り立つ。
【0042】
【数1】
【0043】である。
【0044】ベクトルXから得られるM×M相関行列R
は次式で表される。
【0045】
【数2】
【0046】ここに、S=[FFH ]で、σ2 は内部雑
音電力である。Hは複素転置共役を表す。IM はM×M
単位行列である。ただし、内部雑音(熱雑音)は周波数
が異なれば無相関であるとしている。
【0047】行列Sはl(エル)個の正弦波の相関関係
を表す信号相関行列で、
【0048】
【数3】
【0049】のように成分表示される。右肩の*は複素
共役を表している。
【0050】多重波の相互相関は基本的に無変調の正弦
搬送波の相関関係と同じであるため、受信データにおけ
る多重波の相互相関は非常に高い。それ故、前処理とし
て、M成分のデータからK成分(K<M)のサブ・デー
タを1成分ずつずらしながら(M−K+1)個抽出し、
平均処理を行うことによって、相互相関を抑圧する。こ
こで、M成分のデータと、その対角線上に沿ったK成分
の部分相関行列との関係を図15に示す。
【0051】
【数4】
【0052】
【数5】
【0053】ここで、ei は固有ベクトル、λi は固有
値である。固有値は次式のように置ける。
【0054】
【数6】
【0055】これから、相関行列の固有値を求め、内部
雑音電力σ2 より大きい固有値の数Lから入力ベクトル
Xの信号数l(エル)を推定することができる。ここ
で、Lはランク数であり、L=2×l(エル)である。
ただし、δijをクロネッカーのデルタ関数として、ei
・ej =δij ,(1≦i,j≦K)である。本願発明
の場合、一定周波数の送信信号を送信し、ドップラシフ
トを受けた受信信号の周波数を測定するものであるの
で、線スペクトルは単一である。したがってL=2に限
定する。
【0056】内部雑音電力に等しい固有値に対応する固
有ベクトルに対しては、(2)式、(5)式、(6)式
より、次の関係式が導出できる。
【0057】
【数7】
【0058】
【数8】
【0059】これは内部雑音電力に等しい固有値に対応
する固有ベクトルが、すべてのベクトルa(fj ),f
=fj (jが1〜Lについて) と直交することを意味して
いる。 それゆえ、MUSIC パワー・スペクトルは次式で
定義できる。
【0060】
【数9】
【0061】すなわち、行列S(アッパーバー付き)の
対角成分が各周波数成分のパワーであるが、この対角成
分が(9)式から計算できる。
【0062】次に、DFT(離散フーリエ変換)とMU
SIC法による周波数スペクトルの違いについて、いく
つかの例を基に説明する。図8は、周波数f=500H
zの正弦波に0.1%のガウスノイズを重畳させたもの
を、サンプリング周波数fs=2048Hzでサンプリ
ングした場合について示している。(a)は入力信号、
(b)はそれをDFTにより求めた周波数スペクトル、
(c)はMUSIC法により求めた周波数スペクトルで
ある。ここでサンプリングデータ列のデータ数は128
点、移動平均の成分数Kは80としている。以降の各図
に示す例についても同様である。また、この例では、ラ
ンク数Lを2としている。
【0063】このようにMUSIC法によれば、DFT
による場合より鋭いスペクトルが検出できる。
【0064】図9は、図8に示した条件で100パーセ
ントのガウスノイズを重畳させた場合である。この場
合、DFTではノイズの影響をかなり受けるが、MUS
IC法によればノイズの影響をほとんど受けることなく
信号成分を検出できる。このように、MUSIC法によ
れば、線スペクトル1本の場合にノイズの影響を受けに
くいことがわかる。
【0065】図10は、周波数f=480Hzの正弦波
と、f=500Hzの正弦波とを重ね、さらに0.1%
のガウスノイズを重畳させたものを、サンプリング周波
数fs=2048Hzでサンプリングした場合について
示している。DFTによれば(b)に示すように、2つ
の信号成分を分解できないが、MUSIC法によれば2
つの信号成分が分解できる。ここで、線スペクトルの間
隔を近づけ過ぎると、すなわち2つの周波数信号の周波
数差が小さ過ぎる場合には、MUSIC法でも正確にス
ペクトルを測定できない。しかし、本願発明では単一周
波数の送信信号を送信し、ドップラシフトを受けた受信
信号をMUSIC法により周波数分析するので、線スペ
クトルは1本しか現れず、線スペクトルのピーク周波数
を正しく求めることができる。
【0066】図11は、周波数f=250Hzの正弦波
と、f=500Hzの正弦波とを重ね、さらに100%
のガウスノイズを重畳させたものを、サンプリング周波
数fs=2048Hzでサンプリングした場合について
示している。この場合、DFTによればノイズによって
スペクトルが完全に求められなくなっているが、MUS
IC法によれば信号成分の検出が行える。
【0067】MUSIC法により周波数スペクトルを求
める際、DFTよりも周波数間隔を細かく計算すること
により周波数分解能を上げることができる。図12は、
その例を示す図である。図12の(a)は、データ数1
28点で1周期に相当する正弦波(f=16Hz)に4
0%のガウスノイズを重畳させた信号である。(b)は
データ数128点で3/4周期の正弦波(f=12H
z)に40%のガウスノイズを重畳させた信号である。
(c)は1/2周期の正弦波(f=8Hz)に40%の
ガウスノイズを重畳させた信号である。同様に、(d)
は1/4周期の正弦波(f=4Hz)に40%のガウス
ノイズを重畳させた信号である。(e)は、上記4つの
信号をDFTにより求めた周波数スペクトルを重ねて表
したものである。(a)に示した信号の主成分は16H
zとして一応は正しく求められているが、(b)に示し
た信号も16Hzとして求められている。さらに(c)
および(d)に示す信号の主成分は0Hzとして誤って
求められている。これに対して、(f)はMUSIC法
により求めた、上記4つの信号の周波数スペクトルを重
ねて表したものである。このように、MUSIC法によ
れば、サンプリングデータ列より波長の長い信号成分に
ついても鋭い線スペクトルを求めることができる。
【0068】MUSIC法の計算回数を増せば、すなわ
ち(9)式に与える周波数間隔を細かくすれば、さらに
高分解能での検出も可能である。ただし、計算回数が多
くなるとノイズによる影響を受けやすくなるため、必要
な周波数分解能との兼ね合いで設定する。
【0069】図13および図14はドップラソナーに適
用した場合の例を示している。ここでは、図1に示した
例とは異なり、チャンネルCH1は、船舶の船尾方向に
ビーム俯角53°で、チャンネルCH2は、船舶の船首
方向にビーム俯角53°で、それぞれビームを形成して
いる。送信信号の周波数は、f=125kHz、サンプ
リング周波数は、fs=312.5kHzである。
【0070】図13は、船速が0の場合、図14は、船
首方向に2kt(ノット)で移動している場合である。
このようにDFTに比べて、MUSIC法によれば鋭い
線スペクトルが現れて、鋭い周波数推定が可能となる。
【0071】なお、以上に示した例では、伝搬波として
超音波を用いたが、アンテナから電磁波を送受信するよ
うにして、物標の相対速度を探知するドップラレーダに
も同様に適用できる。ドップラレーダへの適用により、
物標の低速な相対移動速度の測定も可能となる。
【0072】
【発明の効果】この発明によれば、受信信号の単位時間
当たりのサンプリングデータ数が少なくても、高い周波
数分解能で受信信号の周波数が求められる。そのため、
比較的長時間に亘る積算平均を行う必要もなく、測定結
果の変化に遅れが生じる不都合も解消できる。
【0073】この発明によれば、バースト波を送信し、
それに対応する受信信号に含まれるバースト波について
サンプリングを行う場合、バースト波の持続時間が短く
ても所定の周波数分解能を得るに必要なサンプリング数
が得られるため、バースト波の持続時間を短くでき、そ
のことにより距離分解能が高められる。また、送信周期
を短縮化することもでき、そのことにより頻繁な測定も
可能となる。
【0074】この発明によれば、周波数分析による結果
を、バースト波の複数回分について平均化することによ
って、単位時間当たりのサンプリングデータ数が、より
少なくても、高い周波数分解能で受信信号の周波数を求
められる。
【0075】この発明によれば、サンプリングデータ列
の離散フーリエ変換による周波数分析結果の概略ピーク
位置近傍の周波数範囲についてのみ、MUSIC法によ
る周波数分析を行うことにより、その演算時間を大幅に
短縮化でき、ドップラシフト周波数の高速な測定が可能
となる。または、処理能力の比較的低い演算処理装置を
用いても短時間周期でドップラシフト周波数を測定でき
るようになる。
【0076】この発明によれば、サンプリングデータ列
の離散フーリエ変換による周波数分析結果と、MUSI
C法による周波数分析結果の双方に線スペクトルが現れ
たときの、MUSIC法による周波数分析結果を、受信
信号の周波数として検出することにより、真のドップラ
シフト周波数のみを高精度に求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係るドップラソナーまた
は潮流計における船舶と3つの超音波ビームとの関係を
示す図
【図2】同ドップラソナーまたは潮流計における、1つ
の超音波ビームについて、船速とドップラシフト周波数
との関係を示す図
【図3】ドップラソナーまたは潮流計の構成を示すブロ
ック図
【図4】超音波バースト波について示す図
【図5】ドップラソナーまたは潮流計の処理手順を示す
フローチャート
【図6】第2の実施形態に係るドップラソナーまたは潮
流計の処理手順を示すフローチャート
【図7】第3の実施形態に係るドップラソナーまたは潮
流計の処理手順を示すフローチャート
【図8】DFTによる周波数スペクトルとMUSIC法
による周波数スペクトルとの例を示す図
【図9】DFTによる周波数スペクトルとMUSIC法
による周波数スペクトルとの例を示す図
【図10】DFTによる周波数スペクトルとMUSIC
法による周波数スペクトルとの例を示す図
【図11】DFTによる周波数スペクトルとMUSIC
法による周波数スペクトルとの例を示す図
【図12】DFTによる周波数スペクトルとMUSIC
法による周波数スペクトルとの例を示す図
【図13】ドップラソナーにおける、DFTによる周波
数スペクトルとMUSIC法による周波数スペクトルと
の例を示す図
【図14】ドップラソナーにおける、DFTによる周波
数スペクトルとMUSIC法による周波数スペクトルと
の例を示す図
【図15】平均処理における、M成分のデータと、その
対角線上に沿ったK成分の部分相関行列との関係を示す
【符号の説明】
4−増幅回路 6−超音波振動子 7,9−増幅回路 8−バンドパスフィルタ 10−A/Dコンバータ 101,102,103−送受信制御回路

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定周波数の送信信号を送信部から送信
    する送信手段と、 該送信信号の目標物からの反射信号である受信信号を受
    信部で受信し、サンプリングして、サンプリングデータ
    列を得る受信手段と、 該受信信号のサンプリングデータ列を、線スペクトルが
    1本現れるようにMUSIC法により周波数分析する周
    波数分析手段と、 該周波数分析の結果から前記受信信号の周波数を検出す
    るとともに、該受信信号の前記送信信号に対する周波数
    シフト量をドップラシフト周波数として求めるドップラ
    シフト周波数検知手段と、 を備えたドップラシフト周波数測定装置。
  2. 【請求項2】 前記送信信号はバースト波であり、前記
    受信手段は、該バースト波の反射信号に対応する受信信
    号のバースト波について、前記サンプリングを行うよう
    にした、請求項1に記載のドップラシフト周波数測定装
    置。
  3. 【請求項3】 前記周波数分析手段は、周波数分析結果
    を、前記バースト波の複数回分について平均化するよう
    にした請求項2に記載のドップラシフト周波数測定装
    置。
  4. 【請求項4】 前記サンプリングデータ列を離散フーリ
    エ変換により周波数分析する手段を備え、前記MUSI
    C法による周波数分析手段は、前記離散フーリエ変換に
    よる周波数分析結果の概略ピーク位置近傍の周波数範囲
    のみについて周波数分析するようにした、請求項1〜3
    のいずれかに記載のドップラシフト周波数測定装置。
  5. 【請求項5】 前記サンプリングデータ列を離散フーリ
    エ変換により周波数分析する手段を備え、前記ドップラ
    シフト周波数検知手段は、前記離散フーリエ変換による
    周波数分析結果と、前記MUSIC法による周波数分析
    結果の双方の同一周波数位置にピークが現れたときの、
    前記MUSIC法による周波数分析結果を、前記受信信
    号の周波数として検出するようにした、請求項1〜3の
    いずれかに記載のドップラシフト周波数測定装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載のドップ
    ラシフト周波数測定装置において、 前記送信手段は、複数の方向へ送信信号を送信し、前記
    受信手段は、前記複数の方向からの受信信号について前
    記サンプリングデータ列を得、前記周波数分析手段は、
    前記複数の方向からの受信信号の前記サンプリングデー
    タ列について周波数分析を行い、前記ドップラシフト周
    波数検知手段は、前記複数の方向についてのドップラシ
    フト周波数を求め、該複数の方向についてのドップラシ
    フト周波数から、前記送信部および受信部の、目標物に
    対する多次元方向の相対移動速度を測定するようにした
    相対速度測定装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の相対速度測定装置にお
    いて、前記送信信号および前記受信信号を超音波とし、
    前記送信部および前記受信部を船舶に設け、前記目標物
    を海底として、船速を測定するようにしたドップラソナ
    ー。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の相対速度測定装置にお
    いて、前記送信信号および前記受信信号を超音波とし、
    前記送信部および前記受信部を船舶に設け、前記目標物
    を水中の所定深度の反射物として、該所定深度の潮流の
    流向・流速を測定するようにした潮流計。
  9. 【請求項9】 請求項6に記載の相対速度測定装置にお
    いて、前記送信信号および前記受信信号を超音波とし、
    前記送信部および前記受信部をプローブに設け、前記目
    標物を生体内の所定深度位置として、生体内の血流を測
    定するようにした超音波診断装置。
JP2001319377A 2001-10-17 2001-10-17 ドップラシフト周波数測定装置およびその利用装置 Expired - Fee Related JP3881209B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001319377A JP3881209B2 (ja) 2001-10-17 2001-10-17 ドップラシフト周波数測定装置およびその利用装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001319377A JP3881209B2 (ja) 2001-10-17 2001-10-17 ドップラシフト周波数測定装置およびその利用装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003121544A true JP2003121544A (ja) 2003-04-23
JP3881209B2 JP3881209B2 (ja) 2007-02-14

Family

ID=19136936

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001319377A Expired - Fee Related JP3881209B2 (ja) 2001-10-17 2001-10-17 ドップラシフト周波数測定装置およびその利用装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3881209B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007292668A (ja) * 2006-04-26 2007-11-08 Furuno Electric Co Ltd ドップラー計測器および潮流計
JP2008232668A (ja) * 2007-03-16 2008-10-02 Fujitsu Ltd 直接シーケンススペクトル拡散方式のレーダー、レーダーで使用される方法及びコンピュータプログラム
JP2011203276A (ja) * 2011-07-15 2011-10-13 Furuno Electric Co Ltd ドップラー計測器および潮流計
JP2012013595A (ja) * 2010-07-02 2012-01-19 National Agriculture & Food Research Organization 壁面自動追尾型水路トンネル撮影装置
JP2013178263A (ja) * 2013-04-25 2013-09-09 Fujitsu Ltd 直接シーケンススペクトル拡散方式のレーダー
JP2014153354A (ja) * 2013-02-12 2014-08-25 Mitsubishi Electric Corp 3相電力系統における周波数及び位相を推定する方法
WO2017138334A1 (ja) * 2016-02-10 2017-08-17 株式会社デンソー 超音波受信装置
CN108196257A (zh) * 2018-03-13 2018-06-22 深圳市枫芒科技有限公司 超声波式物体检测装置及检测方法
CN114552182A (zh) * 2022-02-17 2022-05-27 华中师范大学 一种探测频率可调的天线结构及使用方法
CN115327505A (zh) * 2022-10-12 2022-11-11 深圳大学 一种多径环境下低空目标角度估计方法及相关设备
CN115390025A (zh) * 2022-03-10 2022-11-25 南京信息工程大学 一种通过三维目标声散射评估电磁散射特征的方法

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007292668A (ja) * 2006-04-26 2007-11-08 Furuno Electric Co Ltd ドップラー計測器および潮流計
JP2008232668A (ja) * 2007-03-16 2008-10-02 Fujitsu Ltd 直接シーケンススペクトル拡散方式のレーダー、レーダーで使用される方法及びコンピュータプログラム
JP2012013595A (ja) * 2010-07-02 2012-01-19 National Agriculture & Food Research Organization 壁面自動追尾型水路トンネル撮影装置
JP2011203276A (ja) * 2011-07-15 2011-10-13 Furuno Electric Co Ltd ドップラー計測器および潮流計
JP2014153354A (ja) * 2013-02-12 2014-08-25 Mitsubishi Electric Corp 3相電力系統における周波数及び位相を推定する方法
JP2013178263A (ja) * 2013-04-25 2013-09-09 Fujitsu Ltd 直接シーケンススペクトル拡散方式のレーダー
WO2017138334A1 (ja) * 2016-02-10 2017-08-17 株式会社デンソー 超音波受信装置
JP2017142172A (ja) * 2016-02-10 2017-08-17 株式会社Soken 超音波受信装置
CN108196257A (zh) * 2018-03-13 2018-06-22 深圳市枫芒科技有限公司 超声波式物体检测装置及检测方法
CN114552182A (zh) * 2022-02-17 2022-05-27 华中师范大学 一种探测频率可调的天线结构及使用方法
CN114552182B (zh) * 2022-02-17 2023-10-31 华中师范大学 一种探测频率可调的天线结构及使用方法
CN115390025A (zh) * 2022-03-10 2022-11-25 南京信息工程大学 一种通过三维目标声散射评估电磁散射特征的方法
CN115327505A (zh) * 2022-10-12 2022-11-11 深圳大学 一种多径环境下低空目标角度估计方法及相关设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP3881209B2 (ja) 2007-02-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106226754B (zh) 基于时间反演的低仰角波达方向估计方法
JP4727311B2 (ja) レーダ装置
CN109283536A (zh) 一种多波束测深声呐水体成像波束形成算法
US20090003134A1 (en) Method and Apparatus for Improved Active Sonar Using Singular Value Decomposition Filtering
KR20090125283A (ko) 위치결정을 위한 시스템 및 방법
JP6179940B2 (ja) ドップラーイメージング信号送信装置、ドップラーイメージング信号受信装置、ドップラーイメージングシステム及び方法
Zhang et al. Multitarget AOA estimation using wideband LFMCW signal and two receiver antennas
JP7349661B2 (ja) 推定方法、推定装置およびプログラム
JP3881209B2 (ja) ドップラシフト周波数測定装置およびその利用装置
JP2015514971A (ja) 物標検出の方法
JP6279193B2 (ja) 物体検出装置及びセンサ装置
JP3595220B2 (ja) 合成開口レーダ装置及び目標散乱点検出方法
US11125870B2 (en) Moving-target detection system and moving-target detection method
CN109782249B (zh) 一种两目标相关时延估计算法
US8116169B2 (en) Active sonar system and active sonar method using noise reduction techniques and advanced signal processing techniques
CN115267721B (zh) 一种基于双频sar的地面动目标径向速度估计方法
Gong et al. Passive underwater event and object detection based on time difference of arrival
JP2007163271A (ja) 地中レーダ画像処理法
US20240019574A1 (en) Doppler compensation system and doppler compensation method
CN111381229B (zh) 推测方法、推测装置以及记录介质
CN105411627B (zh) 一种测量血流横向速度的装置及方法
RU2368919C1 (ru) Способ идентификации целей по гидролокационным сигналам
JP5025170B2 (ja) 到来波数検出装置
Fujiwara et al. A novel technique for high resolution ultrasound imaging super resolution FM-Chirp correlation Method (SCM)
JP6610224B2 (ja) バイスタティックアクティブソーナー装置およびその受信器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041005

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060420

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060425

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060808

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061003

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061031

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061109

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101117

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101117

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111117

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111117

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121117

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131117

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141117

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees