JP2003121294A - ガス漏洩箇所検出方法および装置 - Google Patents

ガス漏洩箇所検出方法および装置

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JP2003121294A
JP2003121294A JP2001317917A JP2001317917A JP2003121294A JP 2003121294 A JP2003121294 A JP 2003121294A JP 2001317917 A JP2001317917 A JP 2001317917A JP 2001317917 A JP2001317917 A JP 2001317917A JP 2003121294 A JP2003121294 A JP 2003121294A
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Japan
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pressure
gas leakage
gas
pipe
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JP2001317917A
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English (en)
Inventor
Toshimichi Kitaoka
利道 北岡
Keiji Shimabara
啓至 島原
Tetsuya Iwanaga
哲哉 岩永
Junichi Kuratani
純一 倉谷
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Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】地中に埋設された既設管において、大掛かりな
掘削工事などを必要とせずに、そのガス漏洩箇所を比較
的簡単に検出することができるガス漏洩箇所検出方法
と、その方法の実施に使用するガス漏洩箇所検出装置の
提供。 【解決手段】地中に埋設された既設管A内において管内
検査用カメラ2を移動させて、既設管A内の滞留水Wを
検出して除去し、または、腐食領域を検出し、滞留水領
域または腐食領域を含む所定区間S内において圧力検査
区間Lを設定し、圧力検査区間Lを密閉状態に保持して
順次変更しながら、圧力変化に基づいてガス漏洩箇所E
を検出するガス漏洩箇所検出方法と、移動可能な装置本
体1が管内検査用カメラ2を備え、撮像を既設管Aの外
部において監視可能に構成され、膨張状態において既設
管Aを密閉状態に保持するバッグが、装置本体1に取り
付け可能に構成されているガス漏洩箇所検出装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地中に埋設された
既設管においてガス漏洩箇所を検出するガス漏洩箇所検
出方法と、その方法の実施に使用するガス漏洩箇所検出
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】地中に埋設された既設管においてガス漏
洩箇所を検出するには、従来、ガス漏洩が懸念される領
域において、既設管上の任意の路面に穴を複数箇所形成
し、その穴にガス検知機を挿入して漏洩ガスの有無を検
知し、漏洩ガスが検知されると、その近傍の路面を掘削
して既設管を露出させ、露出させた既設管部分につい
て、ガス漏洩の有無を検出するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来の方法では、
ガス漏洩検知のために多数の穴を路面に形成しなければ
ならず、さらに、既設管を露出させるために路面を掘削
する必要もあって、多大な労力を必要とする欠点があっ
た。特に、路面を掘削して露出させた既設管部分にガス
漏洩箇所が存在しない場合には、その近傍の既設管部分
を更に露出させてガス漏洩箇所の有無を検出しなければ
ならず、この点に改良の余地があった。
【0004】本発明は、このような従来の問題点に着目
したもので、その目的は、地中に埋設された既設管にお
いて、大掛かりな掘削工事などを必要とせずに、そのガ
ス漏洩箇所を比較的簡単に検出することができるガス漏
洩箇所検出方法と、その方法の実施に使用するガス漏洩
箇所検出装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】〔構成〕請求項1の発明
の特徴構成は、図1、図2、図4、図5に例示するごと
く、地中に埋設された既設管Aにおいてガス漏洩箇所E
を検出するガス漏洩箇所検出方法であって、前記既設管
A内において管内検査用カメラ2を移動させて、前記既
設管A内の滞留水Wを検出し、その滞留水Wを除去した
後、その滞留水領域を含む所定区間S内において圧力検
査区間Lを設定し、前記圧力検査区間Lを密閉状態に保
持し、かつ、前記圧力検査区間Lを順次変更しながら、
その圧力検査区間Lにおける圧力変化に基づいてガス漏
洩箇所Eを検出するところにある。
【0006】請求項2の発明の特徴構成は、図2、図
3、図4、図5に例示するごとく、地中に埋設された既
設管Aにおいてガス漏洩箇所Eを検出するガス漏洩箇所
検出方法であって、前記既設管A内において管内検査用
カメラ2を移動させて、前記既設管A内の腐食領域Kを
検出し、その腐食領域Kを含む所定区間S内において圧
力検査区間Lを設定し、前記圧力検査区間Lを密閉状態
に保持し、かつ、前記圧力検査区間Lを順次変更しなが
ら、その圧力検査区間L内における圧力変化に基づいて
ガス漏洩箇所Eを検出するところにある。
【0007】請求項3の発明の特徴構成は、上述したガ
ス漏洩箇所検出方法であって、前記圧力検査区間Lを密
閉状態に保持して、その圧力検査区間L内を加圧し、そ
の後の圧力低下に基づいてガス漏洩箇所Eを検出すると
ころにある。
【0008】請求項4の発明の特徴構成は、図1〜図5
に例示するごとく、上述したガス漏洩箇所検出方法の実
施に使用するガス漏洩箇所検出装置であって、前記既設
管A内において移動可能な装置本体1が管内検査用カメ
ラ2を備え、その管内検査用カメラ2による撮像を前記
既設管Aの外部において監視可能に構成されるととも
に、膨張状態において前記既設管Aを密閉状態に保持す
るバッグ11,16,17が、前記装置本体1に取り付
け可能に構成されているところにある。
【0009】請求項5の発明の特徴構成は、図4、図5
に例示するごとく、上述したガス漏洩箇所検出装置であ
って、前記バッグ11,16,17が膨張および収縮可
能に構成され、かつ、前記バッグ11,16,17に可
撓性ホース12が接続されて、その可撓性ホース12を
介しての流体の供給および吸引によって、前記バッグ1
1,16,17が膨張および収縮するように構成されて
いるところにある。
【0010】請求項6の発明の特徴構成は、図1、図2
の(イ)に例示するごとく、上述したガス漏洩箇所検出
装置であって、前記既設管A内の滞留水Wを吸引する抽
水ヘッド9が、前記装置本体1に取り付け可能に構成さ
れ、その抽水ヘッド9に可撓性の吸引ホース3,8が接
続されているところにある。
【0011】なお、上述のように、図面との対象を便利
にするために符号を記したが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【0012】〔作用及び効果〕請求項1の発明の特徴構
成によれば、地中に埋設された既設管において、管内検
査用カメラを移動させて既設管内の滞留水を検出するの
で、滞留水の存否によってガス漏洩箇所の有無を推定す
ることができ、さらに、滞留水が存在する場合には、そ
の滞留水の存在領域を基にガス漏洩箇所の存在領域を推
定することができる。つまり、既設管内に滞留水があれ
ば、外部から雨水や地下水などが既設管内に侵入したも
のと考えられるため、その滞留水領域を含む所定区間内
にガス漏洩箇所が存在するものと推定することができ
る。したがって、従来のように路面に穴を形成して漏洩
ガスの有無を検知することなく、ガス漏洩箇所の存否と
その存在領域を推定することができる。そして、滞留水
が存在すれば、滞留水を除去した後、その滞留水領域を
含む所定区間内において圧力検査区間を設定し、その圧
力検査区間を密閉状態に保持し、かつ、圧力検査区間を
順次変更しながら、その圧力検査区間における圧力変化
に基づいてガス漏洩箇所を検出するものであるから、従
来のように路面を掘削して既設管を露出させるような大
掛かりな工事を必要とせずに、既設管の内側からガス漏
洩箇所を確実に検出することができる。
【0013】請求項2の発明の特徴構成によれば、地中
に埋設された既設管において、管内検査用カメラを移動
させて既設管内の腐食領域を検出するので、腐食領域の
存否によってガス漏洩箇所の有無を推定することがで
き、さらに、腐食領域が存在する場合には、その腐食領
域を基にガス漏洩箇所の存在領域を推定することができ
る。つまり、既設管内に腐食領域があれば、外部からの
雨水や地下水などの侵入により、あるいは、何か他の理
由により既設管が腐食したものと考えられるため、その
腐食領域を含む所定区間内にガス漏洩箇所が存在するも
のと推定することができる。したがって、従来のように
路面に穴を形成して漏洩ガスの有無を検知することな
く、ガス漏洩箇所の存否とその存在領域を推定すること
ができる。そして、腐食領域が存在すれば、その腐食領
域を含む所定区間内において圧力検査区間を設定し、そ
の圧力検査区間を密閉状態に保持し、かつ、圧力検査区
間を順次変更しながら、その圧力検査区間における圧力
変化に基づいてガス漏洩箇所を検出するものであるか
ら、従来のように路面を掘削して既設管を露出させるよ
うな大掛かりな工事を必要とせずに、既設管の内側から
ガス漏洩箇所を確実に検出することができる。
【0014】請求項3の発明の特徴構成によれば、ガス
漏洩箇所を検出するに際し、圧力検査区間を密閉状態に
保持して、その圧力検査区間内を加圧し、その後の圧力
低下に基づいてガス漏洩箇所を検出するので、ポンプな
どの加圧装置を用いて圧力検査区間を加圧し、その後の
圧力低下に基づいてガス漏洩箇所を確実に検出すること
ができる。
【0015】請求項4の発明の特徴構成によれば、上述
したガス漏洩箇所検出方法の実施に使用するガス漏洩箇
所検出装置であって、既設管内において移動可能な装置
本体が管内検査用カメラを備え、その管内検査用カメラ
による撮像を既設管の外部において監視可能に構成され
ているので、既設管内において装置本体を移動させなが
ら、管内検査用カメラによる撮像を既設管外部から監視
することにより、既設管内における滞留水の存否や腐食
領域の存否を容易に検出することができる。そして、そ
の装置本体に対して、膨張状態において既設管を密閉状
態に保持するバッグが取り付け可能に構成されているの
で、装置本体にバッグを取り付けることにより、既設管
内撮像のために用いた装置本体を使用して、それに取り
付けたバッグによって圧力検査区間を密閉状態に保持す
ることができ、上述したガス漏洩箇所の検出を容易に実
行することができる。
【0016】請求項5の発明の特徴構成によれば、前記
バッグが膨張および収縮可能に構成され、かつ、バッグ
に可撓性ホースが接続されて、その可撓性ホースを介し
ての流体の供給および吸引によって、バッグが膨張およ
び収縮するように構成されているので、バッグを膨張さ
せることによって圧力検査区間を確実に密閉することが
でき、かつ、圧力検査区間の変更に際しては、そのバッ
グを収縮させることによって既設管内面との摺接による
損傷を回避しながら、圧力検査区間の変更を容易、円滑
に行うことができ、その結果、ガス漏洩箇所を能率良く
検出することができる。
【0017】請求項6の発明の特徴構成によれば、既設
管内の滞留水を吸引する抽水ヘッドが、前記装置本体に
取り付け可能に構成され、その抽水ヘッドに可撓性の吸
引ホースが接続されているので、上述したように滞留水
の存在に基づいてガス漏洩箇所を検出する際、予め装置
本体に抽水ヘッドを取り付けておくことにより、管内検
査用カメラを使用して滞留水を検出した後、そのまま抽
水ヘッドによって滞留水を吸引、除去することが可能と
なる。つまり、管内検査用カメラにより滞留水を検出し
た後、装置本体を既設管内からいったん引き出し、抽水
ヘッドを取り付けた後に再び挿入するような必要がな
く、滞留水の検出と除去を一連の作業で行うことがで
き、作業工程の減少による能率化を図ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明によるガス漏洩箇所検出方
法とその方法の実施に使用するガス漏洩箇所検出装置に
つき、その実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0019】〔第一の実施形態〕このガス漏洩箇所検出
装置は、例えば、図1に示すように、一般家屋にガスを
供給するために地中に埋設された既設管Aにおいて、そ
の既設管Aの内側からガス漏洩箇所Eを検出するために
使用されるもので、既設管A内を移動可能に構成された
装置本体としてのヘッド部1を備え、そのヘッド部1に
は、図2に詳しく示すように、管内照明具を備えた管内
検査用カメラ2が取り付けられるとともに、可撓性の液
体用ホース3と気体用ホース4が接続されている。これ
ら液体用ホース3と気体用ホース4とは、ヘッド部1に
接続された挿入用ホース5内に収納され、かつ、管内検
査用カメラ2に接続された図外の送信用や給電用のケー
ブルなども挿入用ホース5内に収納されて、地上に設置
されたリールRにより巻き取りならびに繰り出し自在に
保持されている。
【0020】前記液体用ホース3には、液体用のポンプ
P1が接続可能に構成され、気体用ホース4には、気体
用ポンプP2が接続可能に構成されて、これら両ポンプ
P1,P2と検査ユニットDも地上に設置されている。
その検査ユニットDは、管内検査用カメラ2からの撮像
を映し出したり、後述する既設管Aにおける圧力検査区
間L内部の圧力変化などの情報を表示するモニターテレ
ビ6や、リールRからの挿入用ホース5の繰り出す量を
はじめとして、ガス漏洩箇所検出装置全体の作動を制御
する制御部7、ならびに、その装置全体を駆動するため
の電源装置などを備えて構成されている。
【0021】前記ヘッド部1には、図2の(イ)に示す
ように、接続用筒体10を介して先端に挿入用案内体を
有する抽水ヘッド9が取り付け可能に構成され、抽水ヘ
ッド9を取り付けた状態で、接続用筒体10に内装の接
続用ホース8と液体用ホース3とが接続可能に構成され
て、両ホース3,8が吸引ホースとして機能するように
構成されている。さらに、ヘッド部1には、抽水ヘッド
9に代えて、図2の(ロ)に示すように、接続用筒体1
0を介して膨張および収縮可能なひとつのバッグ11が
取り付け可能に構成されている。このバッグ11は、閉
鎖された筒状の本体部11aと、その本体部11aの外
周に取り付けられたゴムまたは弾性合成樹脂からなるバ
ッグ部11bとで構成されている。
【0022】接続用筒体10とバッグ11の本体部11
aには、液体用補助ホース12と気体用補助ホース13
が内装され、バッグ11をヘッド部1に取り付けた状態
で、液体用補助ホース12と液体用ホース3とが、ま
た、気体用補助ホース13と気体用ホース4とがそれぞ
れ接続可能に構成され、液体用補助ホース12の先端
は、バッグ部11b内に開口され、気体用補助ホース1
3の先端は、本体部11aを貫通して前方に開口されて
いる。その本体部11aの前面には、圧力センサ14が
取り付けられ、その圧力センサ14からの圧力検出信号
が、本体部11a、接続用筒体10、ならびに、挿入用
ホース5内にわたって収納された図外のケーブルを介し
て、検査ユニットDの制御部7に送信されるように構成
されている。
【0023】つぎに、このガス漏洩箇所検出装置を使用
して既設管Aのガス漏洩箇所Eを検出する方法について
説明する。まず、図1に示すように、検査対象となる既
設管Aが埋設されている任意の箇所を一部掘削し、露出
した既設管Aに分岐継手Jを接続し、抽水ヘッド9を取
り付けたヘッド部1を既設管A内に挿入する。そして、
管内検査用カメラ2からの撮像を映し出すモニターテレ
ビ6を見ながら、既設管A内における滞留水の存否を検
出し、滞留水Wの存在が検出されると、滞留水W内に抽
水ヘッド9を挿入して、その滞留水Wを吸引して除去す
る。つまり、液体用ホース3を液体用ポンプP1の吸引
側に接続して、抽水ヘッド9により滞留水Wを吸引除去
する。その際、前記制御部7が、挿入用ホース5の繰り
出し量に基づいて滞留水Wの存在位置を記憶し、その滞
留水Wの領域を含んで、ガス漏洩箇所Eの存在が懸念さ
れる所定区間Sを設定するとともに、その所定区間S内
において複数の圧力検査区間Lを設定する。
【0024】つぎに、既設管Aからいったんヘッド部1
を引き出し、抽水ヘッド9に代えて、収縮状態にあるバ
ッグ11を取り付けて、バッグ11を取り付けたヘッド
部1を既設管A内における最初の圧力検査区間L1位置
にまで挿入する。つまり、滞留水Wの存在領域に基づい
て設定した所定区間S内における圧力検査区間Lのう
ち、まず、最初の圧力検査区間L1における分岐継手J
側の位置La(図1参照)にまで挿入し、既設管Aにお
ける家屋側のコック15を閉じるとともに、図4の
(イ)に示すように、バッグ本体11b内に水を供給し
てバッグ11を膨張させることにより既設管Aを密閉す
る。バッグ本体11b内への水の供給は、液体用ホース
3を液体用ポンプP1の吐出側に接続し、液体用ホース
3と液体用補助ホース12を介してバッグ本体11b内
に水を供給して既設管Aを密閉して、その密閉箇所とコ
ック15との間を密閉状態に保持する。
【0025】その後、気体用ホース4を気体用ポンプP
2の吐出側に接続し、気体用ホース4と気体用補助ホー
ス13を介して圧力検査区間L1内に気体を、好ましく
は、既設管A内を通流するガスと同じものを供給して加
圧する。その際の加圧状態は、圧力センサ14からの検
出信号に基づいてモニターテレビ6によりモニターでき
るので、圧力検査区間L1を含んでコック15から上述
の位置Laまでの範囲内が所定の圧力にまで加圧された
時点で気体の供給を停止し、その後の圧力変化、すなわ
ち、圧力の低下によりガス漏洩箇所Eの存否を検出し、
一定の時間内に圧力の低下が認められなければ、この圧
力検査区間L1内においては、ガス漏洩箇所Eが存在し
ないことが確認される。
【0026】設定した圧力検査区間L1内にガス漏洩箇
所Eの存在が認められなければ、液体用ホース3を液体
用ポンプP1の吸引側に接続してバッグ本体11b内の
水を吸引してバッグ11をいったん収縮させる。そし
て、ヘッド部1を所定距離引き戻して、図4の(ロ)に
示すように、つぎの圧力検査区間L2についてガス漏洩
箇所Eの存否を検出する。つまり、圧力検査区間L2に
おける分岐継手J側の位置Lb(図1参照)において、
再びバッグ本体11b内へ水を供給して既設管Aを密閉
し、かつ、その新たな圧力検査区間L2を含むコック1
5から前記位置Lbまでの範囲内を加圧して、圧力低下
によりガス漏洩箇所Eの存否を検出する。仮に、この新
たな圧力検査区間L2内においてガス漏洩箇所Eの存在
が認められれば、新たな圧力検査区間L2の設定により
延長された部分、つまり、(L2−L1)の領域内にガ
ス漏洩箇所Eの存在が認められ、必要に応じて補修処置
を施すか、あるいは、ガス漏洩箇所Eを含む既設管Aを
交換する補修工事を実施することになる。
【0027】つぎに、第二の実施形態について説明する
が、重複説明を避けるため、第一の実施形態で説明した
のと同じ構成部品や同じ作用を有する構成部品について
は、同じ符号を付すことで説明を省略し、主として第一
の実施形態と異なる構成についてのみ説明する。
【0028】〔第二実施形態〕第一の実施形態では、既
設管A内における滞留水Wの存在を指標としてガス漏洩
箇所Eを検出したが、第二の実施形態では、既設管A内
における錆などを伴う腐食領域Kの存在を指標としてガ
ス漏洩箇所Eを検出する方法に関する。そのため、この
第二の実施形態で使用するガス漏洩箇所検出装置におい
ては、抽水ヘッド9は必要なく、図3に示すように、管
内検査用カメラ2を備えた装置本体としてのヘッド部1
に接続用筒体10を介してバッグ11が取り付け可能に
構成されている。なお、この第二の実施形態において、
バッグ11を取り付けた状態は、第一の実施形態で示し
た図2の(ロ)に対応する。
【0029】したがって、この装置を使用してガス漏洩
箇所Eを検出するには、図3に示すように、収縮状態に
あるバッグ11を取り付けたヘッド部1を既設管A内に
挿入し、モニターテレビ6を見ながら、既設管A内にお
ける腐食領域の存否を検出する。腐食領域Kの存在が検
出されると、制御部7が、挿入用ホース5の繰り出し量
に基づいて腐食領域Kの位置を記憶し、その腐食領域K
を含んで、ガス漏洩箇所Eの存在が懸念される所定区間
Sを設定するとともに、その所定区間S内において複数
の圧力検査区間Lを設定する。
【0030】その後においては第一の実施形態と同様
で、ヘッド部1を最初の圧力検査区間L1における分岐
継手J側の位置Laにまで挿入し、家屋側のコック15
を閉じるとともに、図4の(イ)に示すように、バッグ
本体11b内に水を供給してバッグ11を膨張させてコ
ック15との間を密閉状態に保持し、その圧力検査区間
L1内に気体を供給して加圧する。圧力検査区間L1を
含むコック15から前記位置Laまでの範囲内が所定の
圧力にまで加圧された時点で気体の供給を停止し、その
後の圧力の低下によりガス漏洩箇所Eの存否を検出し、
図4の(ロ)に示すように、それを繰り返しながら、つ
まり、圧力検査区間Lを順次変更しながら、既設管Aに
おけるガス漏洩箇所Eの存否を検出するのである。
【0031】〔別実施形態〕つぎに、別の実施形態につ
いて説明するが、第一および第二の実施形態で説明した
のと同じ構成部品や同じ作用を有する構成部品について
は、同じ符号を付すことで説明を省略し、主として第一
および第二の実施形態と異なる構成についてのみ説明す
る。
【0032】(1)これまでの実施形態では、ヘッド部
1にバッグ11をひとつだけ取り付けた例を示したが、
この別の実施形態では、図5に示すように、ヘッド部1
に対して2つのバッグ16,17が取り付け可能に構成
されている。この2つのバッグ16,17は、閉鎖され
た筒状の本体部18と、その本体部18の外周に取り付
けられたゴムまたは弾性合成樹脂からなるバッグ部16
b,17bとで構成されている。接続用筒体10とバッ
グ本体部18内には、これまでの実施形態と同様に、液
体用補助ホース12と気体用補助ホース13が収納され
ているのであるが、液体用補助ホース12の先端は、両
バッグ16,17のバッグ部16b,17b内にそれぞ
れ開口され、気体用補助ホース13の先端は、両バッグ
16,17間において本体部18から外方に開口され、
かつ、両バッグ16,17間の本体部18に圧力センサ
14が取り付けられている。
【0033】このガス漏洩箇所検出装置を使用して既設
管Aのガス漏洩箇所Eを検出する方法は、これまでの実
施形態と同様であり、滞留水Wを指標としてガス漏洩箇
所Eを検出する場合であれば、抽水ヘッド9を取り付け
たヘッド部1を既設管A内に挿入し、モニターテレビ6
を見ながら滞留水Wを検出し、滞留水Wを吸引除去した
後、ヘッド部1を引き出して収縮状態にある2つのバッ
グ16,17を取り付け、図5の(イ)に示すように、
そのバッグ16,17を取り付けたヘッド部1を最初の
圧力検査区間L1位置にまで挿入する。また、腐食領域
Kを指標としてガス漏洩箇所Eを検出する場合であれ
ば、収縮状態にある2つのバッグ16,17を取り付け
たヘッド部1を挿入し、モニターテレビ6を見ながら腐
食領域Kを検出し、その後、ヘッド部1を最初の圧力検
査区間L1位置にまで挿入する。
【0034】いずれの場合においても、その後、バッグ
本体16b,17b内に水を供給して2つのバッグ1
6,17を膨張させるのであるが、この別の実施形態で
は、両バッグ16,17の間に圧力検査区間Lが設定さ
れることになる。したがって、これまでの実施形態のよ
うに家屋側のコック15を閉じる必要はなく、両バッグ
16,17を膨張させて既設管Aを密閉しさえすれば、
両バッグ16,17間に最初の圧力検査区間L1が設定
されて密閉状態に保持される。その後、その圧力検査区
間L1内に気体を供給して加圧し、所定の圧力にまで加
圧された時点で気体の供給を停止し、その後の圧力の低
下によりガス漏洩箇所Eの存否を検出し、図5の(ロ)
に示すように、それを繰り返しながら、つまり、圧力検
査区間LをL1からL2、L3へと順次変更しながら、
既設管Aにおけるガス漏洩箇所Eの存否を検出するので
ある。
【0035】(2)これまでの実施形態では、圧力検査
区間L内を加圧して、その後の圧力低下によりガス漏洩
箇所Eの存否を検出する方法を示したが、逆に、圧力検
査区間L内を減圧し、その後の圧力上昇によりガス漏洩
箇所Eの存否を検出することもできる。また、第一の実
施形態で使用する装置に関し、ヘッド部1に対して抽水
ヘッド9とバッグ11,16,17とを付け替える構成
のものを示したが、ヘッド部1に対して抽水ヘッド9と
バッグ11,16,17とを一緒に取り付けて使用する
ように構成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施形態によるガス漏洩箇所検出装置の
概略図
【図2】第一の実施形態によるガス漏洩箇所検出装置の
要部断面図
【図3】第二の実施形態によるガス漏洩箇所検出装置の
概略図
【図4】第一および第二の実施形態によるガス漏洩箇所
検出方法を示す要部断面図
【図5】別の実施形態によるガス漏洩箇所検出方法を示
す要部断面図
【符号の説明】
1 装置本体 2 管内検査用カメラ 3,8 吸引ホース 9 抽水ヘッド 11,16,17 バッグ 3,12 可撓性ホース A 既設管 E ガス漏洩箇所 K 腐食領域 L 圧力検査区間 S 所定区間 W 滞留水
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩永 哲哉 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 倉谷 純一 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 Fターム(参考) 2G067 AA14 BB31 DD02 EE08 EE15 3H025 DA02 DB18 DC02 DD01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地中に埋設された既設管においてガス漏
    洩箇所を検出するガス漏洩箇所検出方法であって、 前記既設管内において管内検査用カメラを移動させて、
    前記既設管内の滞留水を検出し、その滞留水を除去した
    後、その滞留水領域を含む所定区間内において圧力検査
    区間を設定し、前記圧力検査区間を密閉状態に保持し、
    かつ、前記圧力検査区間を順次変更しながら、その圧力
    検査区間における圧力変化に基づいてガス漏洩箇所を検
    出するガス漏洩箇所検出方法。
  2. 【請求項2】 地中に埋設された既設管においてガス漏
    洩箇所を検出するガス漏洩箇所検出方法であって、 前記既設管内において管内検査用カメラを移動させて、
    前記既設管内の腐食領域を検出し、その腐食領域を含む
    所定区間内において圧力検査区間を設定し、前記圧力検
    査区間を密閉状態に保持し、かつ、前記圧力検査区間を
    順次変更しながら、その圧力検査区間内における圧力変
    化に基づいてガス漏洩箇所を検出するガス漏洩箇所検出
    方法。
  3. 【請求項3】 前記圧力検査区間を密閉状態に保持し
    て、その圧力検査区間内を加圧し、その後の圧力低下に
    基づいてガス漏洩箇所を検出する請求項1または2記載
    のガス漏洩箇所検出方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の既
    設管におけるガス漏洩箇所検出方法に使用する装置であ
    って、 前記既設管内において移動可能な装置本体が管内検査用
    カメラを備え、その管内検査用カメラによる撮像を前記
    既設管の外部において監視可能に構成されるとともに、
    膨張状態において前記既設管を密閉状態に保持するバッ
    グが、前記装置本体に取り付け可能に構成されているガ
    ス漏洩箇所検出装置。
  5. 【請求項5】 前記バッグが膨張および収縮可能に構成
    され、かつ、前記バッグに可撓性ホースが接続されて、
    その可撓性ホースを介しての流体の供給および吸引によ
    って、前記バッグが膨張および収縮するように構成され
    ている請求項4記載のガス漏洩箇所検出装置。
  6. 【請求項6】 前記既設管内の滞留水を吸引する抽水ヘ
    ッドが、前記装置本体に取り付け可能に構成され、その
    抽水ヘッドに可撓性の吸引ホースが接続されている請求
    項4または5記載のガス漏洩箇所検出装置。
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