JP2003120899A - 気化圧力調整弁 - Google Patents

気化圧力調整弁

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JP2003120899A JP2001322330A JP2001322330A JP2003120899A JP 2003120899 A JP2003120899 A JP 2003120899A JP 2001322330 A JP2001322330 A JP 2001322330A JP 2001322330 A JP2001322330 A JP 2001322330A JP 2003120899 A JP2003120899 A JP 2003120899A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 気化圧力調整能力を向上できる気化圧力調整
弁を提供する。 【解決手段】 少なくとも1部がダイヤフラム3で画成
されたダイヤフラム室5、ダイヤフラム3の移動に連動
して移動する弁棒9に取り付けられた弁体11、弁体1
1に対する弁座となると共に流体の流路67が形成され
た弁座部材13、及び弁体11及び前記弁座部材13が
設けられて流体が通流する流体室15を有し、弁体11
は、弁棒9の周囲に同軸に形成され、突出方向に向かっ
て漸次縮径する円錐台状の凸部41を有し、弁座部材1
3は、弁棒9と同軸に形成され、弁体11の凸部41に
対応した形状で内部に向かって漸次縮径する凹部63を
有し、凹部63は前記弁座部材13に形成された流路6
7に連通しており、弁体11の凸部41の外周面と、弁
座部材13の凹部63の内周面とが当接することによっ
て弁を閉じ、ダイヤフラム室5内の圧力に応じて弁体1
1の凸部41の外周面と弁座部材13の凹部63の内周
面との間隔が変わる構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気化圧力調整弁に
係り、特に、液化ガス蒸発装置に好適な気化圧力調整弁
に関する。
【0002】
【従来の技術】気化圧力調整弁は、例えば液化ガス蒸発
装置において、加熱手段によって内部を通流する液相の
液化ガスを気化して気相の液化ガスとするための蒸発用
流路の入口側に設けられる。そして、蒸発用流路から流
出する気相の液化ガスの圧力に応じて蒸発用流路に流入
する液相の液化ガスの流量を調整することにより、気化
圧力を調整して気化圧力の変動を抑えている。このよう
な気化圧力調整弁は、少なくとも1部がダイヤフラムで
画成されたダイヤフラム室、ダイヤフラムの移動に連動
して移動する弁棒に取り付けられた弁体、この弁体に対
する弁座となると共に流体が通流する流路が形成された
弁座部材、そして弁体及び弁座部材が設けられて流体が
通流する流体室などを有している。流体室には、液化ガ
ス蒸発装置の熱交換器に流入する前の液相の液化ガスが
通流し、ダイヤフラム室は、気相の液化ガスが通流する
管路などに連通するように設置される。
【0003】従来の気化圧力調整弁では、弁座部材は、
弁棒の周囲に同軸に筒状に形成された流路を有してい
る。弁座部材の筒状に形成された流路の入口側の開口周
囲には、リング状の突起部が形成されている。また、弁
体は、弁棒の端部に固定されており、弁体の弁座部材に
面する面は、ゴムなどの弾性材料で覆われており、弾性
材料は、弁棒周囲で盛り上がった形状に形成されてい
る。このような、従来の気化圧力調整弁では、弁座部材
の突起部の先端部分が弁体の弾性材料で覆われた面に当
接することで弁を閉じ、ダイヤフラム室内の圧力に応じ
て弁座部材の突起部の先端部分と弁体の弾性材料で覆わ
れた面との間隔が変わることで流体の流量を調整してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の気化
圧力調整弁では、例えば液化ガス蒸発装置に設けた場合
において、気相の液化ガスの使用量つまり流量が比較的
少なく気化圧力調整弁が比較的低流量で液相の液化ガス
の流量を調整しなければならない場合など、弁が閉じた
状態から開き始めたとき、弁座部材の突起部の先端部分
が弁体の弾性材料で覆われた面から離れると、急に必要
以上の大きな開口面積となる場合がある。このとき、液
化ガスの使用量に対して必要量以上の液相の液化ガスが
液化ガス蒸発装置の熱交換器に流れ込んでしまう。必要
量以上の液相の液化ガスが液化ガス蒸発装置の熱交換器
に流れ込むと、気化圧力が上がり、これにより弁が閉じ
てしまい、弁が閉じると気化圧力が下がるため、また弁
が開き、また弁が開くことによって気化圧力が再び上が
り、また弁が閉じてしまうという動作を繰り返すことに
なる。
【0005】このように、従来の気化圧力調整弁では、
気相の液化ガスの使用量つまり流量が比較的少ないなど
の条件によって、弁の開口面積の増加率が大き過ぎ、必
要量以上の液相の液化ガスが液化ガス蒸発装置の熱交換
器に流れ込むことにより弁の開閉動作が繰り返されるこ
とになる。したがって、気化圧力が安定しなくなる場合
があり、十分な気化圧力調整能力が得られない。このた
め、気化圧力調整弁の気圧調整能力の向上が望まれてい
る。
【0006】本発明の課題は、気化圧力調整能力を向上
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の気化圧力調整弁
は、少なくとも1部がダイヤフラムで画成されたダイヤ
フラム室と、ダイヤフラムの移動に連動して移動する弁
棒に取り付けられた弁体と、この弁体に対する弁座とな
ると共に流体の流路が形成された弁座部材と、弁体及び
弁座部材が設けられて流体が通流する流体室とを有し、
弁体は、弁棒の周囲に同軸に形成され、突出方向に向か
って漸次縮径する円錐台状の凸部を有し、弁座部材は、
弁棒と同軸に形成され、弁体の凸部に対応した形状で内
部に向かって漸次縮径する凹部を有し、この凹部は弁座
部材に形成された流路に連通しており、弁体の凸部の外
周面と、弁座部材の凹部の内周面とが当接することによ
って弁を閉じ、ダイヤフラム室内の圧力に応じて弁体の
凸部の外周面と弁座部材の凹部の内周面との間隔が変わ
ることによって流体の流量を調整する構成とすることに
より上記課題を解決する。
【0008】このような構成とすれば、弁体に形成され
た凸部のテーパー状の面である外周面と弁座部材に形成
された凹部のテーパー状の面である内周面との間隔で弁
の開口面積が決まる。このため、従来の気化圧力調整装
置に比べて開口面積の増加率を低減することができ、例
えば気相の液化ガスの使用量つまり流量が比較的少ない
などの条件下などでも、弁の開閉動作が繰り返され、気
化圧力が安定しなくなるような状態になり難い。したが
って、気化圧力調整能力を向上できる。
【0009】また、少なくとも1部がダイヤフラムで画
成されたダイヤフラム室と、ダイヤフラムの移動に連動
して移動する弁棒に取り付けられた弁体と、この弁体に
対する弁座となると共に流体の流路が形成された弁座部
材と、弁体及び弁座部材が設けられて流体が通流する流
体室とを有し、弁体は、弁棒の周囲に同軸に形成され、
突出方向に向かって漸次縮径する円錐台状の凸部とこの
凸部が形成された台座部とを有し、弁座部材は、弁棒と
同軸に形成され、弁体の凸部に対応した形状で内部に向
かって漸次縮径する凹部とこの凹部の周囲に形成された
リング状の突起部とを有し、この凹部は弁座部材に形成
された流路に連通しており、弁体の凸部の外周面と弁座
部材の凹部の内周面とが当接すること、及び弁体の台座
部の凸部が形成された面と弁座部材の突起部とが当接す
ることによって弁を閉じ、ダイヤフラム室内の圧力に応
じて弁体の凸部の外周面と部材の凹部の内周面との間隔
が変わることによって流体の流量を調整する構成とす
る。
【0010】このような構成とすれば、弁の開口面積の
増加率を従来の気化圧力調整装置に比べて低減して気化
圧力調整能力を向上できるのに加え、弁体の凸部の外周
面と弁座部材の凹部の内周面とが当接すること、及び弁
体の台座部の凸部が形成された面と弁座部材の突起部と
が当接することによって弁を閉じるため、弁のシール性
が向上し、信頼性が向上できる。したがって、気化圧力
調整弁の気化圧力調整能力及び信頼性を向上できる。
【0011】さらに、弁体は、凸部と、この凸部とは別
個に形成されて弁棒の端部に固定された台座部とを有
し、凸部は、台座部と弁棒に設けられて凸部の移動範囲
を規制する規制部との間で弁棒に沿って移動可能であ
り、この凸部の内周面と弁棒の外周面との間には隙間が
形成されており、弁棒の弁を開く方向への移動に連れ
て、流体の流路が、弁体の台座部と凸部との隙間、及び
凸部の内周面と弁棒の外周面との隙間を通る経路から、
弁体の凸部の外周面と弁座部材の凹部の内周面との隙間
を主として通る経路に変わる構成とする。
【0012】このような構成とすれば、ダイアフラム室
の圧力が下がり弁が開き始める際、最初、弁体の台座部
と凸部との隙間、及び凸部の内周面と弁棒の外周面との
隙間を通る経路が開き、この経路の開口面積の増加率
が、弁の開口面積の増加率となる。さらに、弁棒が移動
すると、弁体の凸部の外周面と弁座部材の凹部の内周面
との隙間を通る経路が開き、この経路の開口面積の増加
率が、弁の開口面積の増加率となる。このため、弁が閉
じた状態から開き始める最初の段階では、弁体の台座部
と凸部との隙間、及び凸部の内周面と弁棒の外周面との
隙間という、より狭い流路、つまりより小さな開口面積
の流路を流体が通流するため、弁の平均的な開口面積の
増加率以上に開口面積が増加するのを抑えることができ
る。したがって、弁の開閉動作が繰り返され、気化圧力
が安定しなくなるような状態を一層起こり難くでき、気
化圧力調整能力を一層向上できるので好ましい。
【0013】また、加熱手段によって内部を通流する液
化ガスを加熱する蒸発用流路の入口側に設けられ、蒸発
用流路から流出する気相の液化ガスの圧力に応じて蒸発
用流路に流入する液相の液化ガスの流量を調整する気化
圧力調整弁として上記いずれかの気化圧力調整弁を備え
た構成の液化ガス蒸発装置とする。
【0014】このような構成の液化ガス蒸発装置とすれ
ば、気化圧力が安定しなくなるような状態が起こり難い
ため、気相の液化ガスの供給安定性を向上できる。
【0015】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
を適用してなる気化圧力調整弁の第1の実施形態につい
て図1及び図12を参照して説明する。図1は、本発明
を適用してなる気化圧力調整弁の概略構成を示す断面図
である。図2は、本発明を適用してなる気化圧力調整弁
の弁棒及び弁体の構成を示す断面図である。図3は、本
発明を適用してなる気化圧力調整弁の概略構成及び動作
を弁棒及び弁体周辺部分を拡大して示す断面図であり、
弁が完全に閉じている状態を示す図である。図4は、本
発明を適用してなる気化圧力調整弁の概略構成及び動作
を弁棒及び弁体周辺部分を拡大して示す断面図であり、
弁が開き始めたときの状態を示す図である。図5は、本
発明を適用してなる気化圧力調整弁の概略構成及び動作
を弁棒及び弁体周辺部分を拡大して示す断面図であり、
液相弁が開いた状態を示す図である。図6は、本発明を
適用してなる気化圧力調整弁の概略構成及び動作を弁棒
及び弁体周辺部分を拡大して示す断面図であり、気相弁
が開いた状態を示す図である。図7は、液相弁の凸部の
構成を示す断面図である。図8は、本発明を適用してな
る気化圧力調整弁を備えた液化ガス蒸発装置の概略構成
を側面側の断面図である。図9は、本発明を適用してな
る気化圧力調整弁を備えた液化ガス蒸発装置の概略構成
を示す正面図である。図10は、本発明を適用してなる
気化圧力調整弁を備えた液化ガス蒸発装置の概略構成を
示す上面図である。図11は、従来の気化圧力調整弁の
開口面積の変化と本発明の気化圧力調整弁の開口面積の
変化とお比較説明する図である。図12は、弁が開き始
めたときの開口面積の変化を説明する図である。
【0016】本実施形態の気化圧力調整弁1は、図1に
示すように、上面がダイヤフラム3で画成されたダイヤ
フラム室5、ダイヤフラム3の中央部に設けられた略円
盤状の円盤部7aと円盤部7aから垂下された状態で取
り付けられた棒状の棒状部7bからなるスペーサ部材7
を開してダイヤフラム3と連動して上下方向に移動する
弁棒9に取り付けられた弁体である液相弁11、液相弁
11に対する弁座となると共に流体の流路が形成された
弁座部材である気相弁13、そして液相弁11及び気相
弁13が設けられた流体室15などを有している。本実
施形態の気化圧力調整弁1では、ダイヤフラム室5の上
方にダイヤフラム3を下方に付勢するばね17が設置さ
れたばね室19が設けられており、ばね室19の上端部
には、ばね17の付勢力を調整するための調整ねじ21
と調整ねじ21の軸の先端に設けられてばね17の上端
を押さえるばね押さえ23とからなるばね付勢力調整手
段が設けられている。
【0017】ダイヤフラム3のばね室19内側の面、つ
まりダイヤフラム3の上面には、ばね17の下端部を受
ける円盤状のばね受け部材24が取り付けられている。
ばね受け部材24は、ダイヤフラム3のダイヤフラム室
5内側の面、つまりダイヤフラム3の下面側に取り付け
られたスペーサ部材7の円盤状の部材と連結されてい
る。ダイヤフラム室5には、気化圧力調整弁1を設けた
装置や機器類の気体の管路などの圧力とダイヤフラム室
5内の圧力を連動させるための図示していない流路が連
通している。流体室15は、ダイヤフラム室5の下方に
設けられており、下側に形成された一次側流体室15a
と上側に形成された二次側流体室15bなどで形成され
ている。一次側流体室15aには、一次側流体室15a
に流量を調整する流体を流入させるための流入流路25
が連通している。二次側流体室15bには、一次側流体
室15aから二次側流体室15b内に流入した流体を二
次側流体室15bから流出させるための流出流路27が
連通している。
【0018】スペーサ部材7の棒状部7bは、ダイヤフ
ラム室5内を下方に向けて通り、ダイヤフラム室5の底
面から二次側流体室15bの上面に貫通する貫通穴27
に挿入されている。弁棒9の上端部も貫通穴28に挿入
されており、スペーサ部材7の棒状部7bの下端部と弁
棒9の上端部とは、貫通穴28内で当接している。弁棒
9は、二次側流体室15b内を通り、一次側流体室15
a内まで垂下されている。弁棒9の下端部には、主に略
円柱状の部材からなる液相弁11と、液相弁11の上方
に位置して主に略円柱状の部材からなる気相弁13とが
同軸に取り付けられている。弁棒9の下端部に取り付け
られた液相弁11と気相弁13は、一次側流体室15a
内に位置している。
【0019】一次側流体室15a内には、一次側流体室
15aの底部と液相弁11の底部との間に位置し、液相
弁11を上方に付勢する液相弁用ばね29、一次側流体
室15aの底部と液相弁13の底部との間に位置し、液
相弁13を上方に付勢する気相弁用ばね31が設けられ
ている。なお、液相弁用ばね29と気相弁用ばね31
は、気相弁用ばね31の方が液相弁用ばね29に比べて
全体に径が大きく、気相弁用ばね31内に液相弁用ばね
29が同軸に設けられた状態で設置されている。一次側
流体室15aと二次側流体室15bとの連結部33は、
一次側流体室15aと二次側流体室15bよりも径が小
さくなっており、くびれている。この連結部33に略円
筒状で気相弁13に対する弁座となる部分を有する筒状
部材35が一次側流体室15a側から填め込まれてい
る。
【0020】筒状部材35は、径が小さい円筒状の小径
部35aと小径部35aの下側に形成されて小径部35
aよりも径が大きい円筒状の大径部35bとを有してい
る。小径部35aが一次側流体室15a側から連結部3
3に填め込まれ固定されている。小径部35aの下端
部、つまり大径部35bの内側上部には断面山形でリン
グ状に下方に突出して気相弁13に当接する突起部37
が形成されている。大径部35bは、一次側流体室15
a内にあり、大径部35bの内径は、気相弁13の最大
外径とほぼ同じであり、気相弁13は、大径部35b内
に上下移動可能な状態で収容されている。大径部35b
を形成している側壁には、図示していない貫通穴が形成
されている。
【0021】ここで、弁棒9、液相弁11、そして気相
弁13の構成についてさらに詳細に説明する。液相弁1
1は、図2乃至図6に示すように、略円盤状の台座部3
9と、台座部39とは別個に形成された略円錐台形状の
凸部41とで構成されている。台座部39は、金属製
で、略円盤状の部材の円盤面中央に打ち込まれて固定た
され弁棒9周囲の部分を除く上面と側面とをゴムなどの
弾性材料43で覆ったものである。また、台座部39
は、台座部39の底縁部の角が欠き取られた形状に形成
されており、この欠き取られた部分45に液相弁用ばね
29の上端部が当接する。凸部41は、図7に示すよう
に、弁棒9が挿通される貫通穴47を有する金属製で円
筒状の部材49の周囲に、ゴムなどの弾性材料で上に向
かうに連れて漸次縮径するテーパー状に形成したテーパ
ー状部材51を形成したものである。テーパー状部材5
1は、底部が円筒状に形成されており、テーパー状部材
51の円筒状に形成された底部の下端部分が内側の円筒
状部材49の下端面よりも突出して突出部分53となっ
ている。
【0022】弁棒9は、液相弁11の台座部39に打ち
込まれた側の端部が他の部分よりも細く形成されてお
り、液相弁11の凸部41には、弁棒9の細く形成され
た部分が挿通されている。液相弁11の凸部41の円筒
状部材49が有する貫通穴47の内径は、弁棒9の細く
形成された部分の径よりも大きく、かつ弁棒9の細く形
成された以外の部分の径よりも小さく形成されている。
したがって、弁棒9の細く形成された部分と他の部分と
の段差部分が液相弁11の凸部41の移動範囲を規制す
る規制部55となり、液相弁11の凸部41は、弁棒9
に沿って、液相弁11の台座部39の弁棒9が打ち込ま
れた面と弁棒9に形成された規制部55との間を移動可
能な状態になっている。また、液相弁11の凸部41の
円筒状部材49が有する貫通穴47の内周面と弁棒9の
細く形成された部分の外周面との間には隙間があり、流
体の通流が可能になっている。
【0023】気相弁13は、図2乃至図6に示すよう
に、金属製で径が大きな略略円盤状の弁体部57と、径
が小さく弁体部57と同軸で弁体部57と一体に形成さ
れた略円盤状の弁座部59とで構成されている。弁体部
57の上面には、筒状部材35の突起部37に対応する
位置に、リング状にゴムなどの弾性材料61が埋め込ま
れており、筒状部材35のリング状の突起部37は、気
相弁13の弁座部59に埋設されたリング状の弾性材料
61に当接する。弁座部59は、中央部に底面から内側
に向けて漸次縮径するテーパー状の凹部63が設けられ
ており、このテーパー状の凹部63は、液相弁11の凸
部41に対応する形状に形成されている。弁座部59に
形成された凹部63の開口縁部分は、断面山形でリング
状に突出した突起部65となっている。また、弁座部5
9に形成された凹部63は、凹部63の最も縮径した部
分に連続する気相弁内流路67に繋がっている。気相弁
内流路67は、弁体部57の上面の中央部分からずれた
位置に開口している。
【0024】弁体部57の上面の中央部分には、弁棒9
の径とほぼ同じ径の貫通穴69が下方に向けて形成され
ており、貫通穴69は、気相弁内流路67に連通してい
る。弁棒9は、弁体部57の貫通穴69に挿通されてお
り、気相弁内流路67の一部と凹部63を通って、気相
弁13に気相弁13の弁体部57と弁座部59とに同軸
に挿通された状態となっている。また、弁棒9には、気
相弁13の移動を規制するリング状の規制部材71が設
けられており、気相弁13は、弁棒9に沿って規制部材
71と液相弁11の台座部39の上面との間で移動可能
な状態になっている。また、気相弁13は、弁座部59
のテーパー状に形成された凹部63の内周面が液相弁1
1のテーパー状に形成された凸部41の外周面と当接
し、さらに、弁座部59の凹部63の開口縁部分に形成
された突起部65が液相弁11の台座部39の弾性材料
43で覆われた上面部分に当接し、液相弁11に対する
弁座の役割を果たす。
【0025】このような気化圧力調整弁1を備えた液化
ガス蒸発装置は、図8乃至図10に示すように、筒状の
胴の下端を閉塞すると共に上端に天板72を取り付けて
閉塞した槽73、槽73内に設置されて液化ガス蒸発用
の流路となるコイル状の管路75、コイル状管路75の
下方に設置されたヒータ77、そして槽73の外側でコ
イル状管路75における液相の液化ガスの入口側となる
端部に連結された気化圧力調整弁1などで構成されてい
る。なお、槽73内には図示していない熱媒が収容さ
れ、コイル状管路75は熱媒に浸った状態となる。
【0026】コイル状管路75は、上側に位置する端部
が気化圧力調整弁1を設けた液相の液化ガスの入口側で
あり、下側に位置する端部がコイル状管路75内の液化
ガスが流出する出口側となっている。したがって、気化
圧力調整弁1には、図示していない液化ガスを収容した
容器などに連結された液相の液化ガスが通流する液相用
管路79が連結されている。つまり、液相用管路79
は、気化圧力調整弁1の流入流路25に連結され、コイ
ル状管路75の入口側端部は、気化圧力調整弁1の流出
流路27に連結されている。液相用管路79には、液化
ガスの流れに対して上流側から一次圧力計81、サーモ
バルブ83が順次設けられている。
【0027】コイル状管路75の下側に位置する出口側
端部は、図示していない気相の液化ガスを利用する機器
や装置類に気相の液化ガスを供給する供給管路85に連
結されている。供給管路85には、2次側圧力計87や
安全弁89などが設けられている。また、供給管路85
には、気化圧力調整弁1のダイヤフラム室5と供給管路
85とを連通させるための流路、供給管路85内の圧力
を気化圧力調整弁1のダイヤフラム室5に伝えるための
流路となる圧力伝達用管路91が連結されている。ま
た、槽73の天板72には、槽73内の熱媒の液位を検
出してヒータ77などの作動を制御するためのレベルス
イッチ93、槽73の側面には、槽73内の熱媒の液位
を確認するための液位計95、槽73内の熱媒の温度を
確認するための温度計97、ヒータ77やレベルスイッ
チ93を図示していない制御部などと電気的に接続する
ための中継ボックス99などを備えている。
【0028】このような構成の液化ガス蒸発装置に設け
られた本実施形態の気化圧力調整弁1の動作と本発明の
特徴部について説明する。液化ガス蒸発装置の運転が行
われている状態で気化圧力つまり供給管路85内の圧力
が所定の値より高くなると、図1及び図3に示すよう
に、気化圧力調整弁1のダイヤフラム室5内の圧力がイ
ヤフラム3を下方に付勢するばね17の付勢力よりも大
きくなり、ダイヤフラム3を上方に押し上げる。これに
連れて、スペーサ部材7の棒状部7bが上方に上がる
と、気相弁13を上方に付勢する気相弁用ばね31の付
勢力で気相弁13が上方に移動し、さらに、液相弁11
を上方に付勢する液相弁用ばね29の付勢力で液相弁1
3が上方に移動する。そして、気相弁13の上面が筒状
部材35の突起部37に当接し、そして、液相弁11の
凸部41の外周面が気相弁13の凹部63の内周面に当
接し、液相弁11の台座部39上面の弾性材料43が凸
部41の下面側の突出部分53と、気相弁13の下面側
の突起部65とに当接することで、液相弁11及び気相
弁13が閉じた状態、つまり気化圧力調整弁1が完全に
閉じた状態となる。
【0029】気化圧力調整弁1が完全に閉じた状態にな
ると、液化ガス蒸発装置のコイル状管路75への液相の
液化ガスの供給がなくなるため、蒸発量が減って、気化
圧力つまり供給管路85内の圧力が低下する。このと
き、ダイヤフラム3を下方に付勢するばね17の付勢力
が、ダイヤフラム室5内の圧力、そして液相弁11を上
方つまり弁が閉じる方向に液相弁を付勢する液相弁用ば
ね29の付勢力にうち勝つと、スペーサ部材7の棒状部
7bが下方に下がり始め、これによって弁棒9が下方に
押し下げられ始める。
【0030】弁棒9が下方に押し下げられ始めたとき、
図4に示すように、まず、液相弁11の台座部39のみ
が、弁棒9の下方への移動によって押し下げられる。台
座部39のみが押し下げられると、台座部39の上面
と、凸部41の突出部分53及び気相弁13の突起部6
5との間に隙間が生じ、この隙間が弁の開口となる。流
入流路25から一次側流体室15aに流入した液相の液
化ガスは、液相弁11の台座部39の上面と気相弁13
の突起部65との隙間、そして液相弁11の台座部39
の上面と凸部41の突出部分53との隙間を通過した
後、液相弁11の凸部41を構成している円筒状部材4
9の内周面と弁棒9の外周面との隙間を通過して気相弁
13内に形成された気相弁内流路67に流入する。気相
弁内流路67を通流した液化ガスは、連結部33を経て
二次側流体室15bに流入して、流出流路27からコイ
ル状管路75に向けて流出する。
【0031】さらに弁棒9が押し下げられて、図5に示
すように、弁棒9に形成された規制部55が液相弁11
の凸部41の上端面に当接すると、液相弁11の凸部4
1が弁棒9の移動によって台座部39と共に下方に押し
下げられる。これにより、液相弁11の凸部41に形成
されたテーパー状の外周面と気相弁13の凹部63に形
成されたテーパー状の内周面との間に隙間が生じる。こ
の状態になると、流入流路25から一次側流体室15a
に流入した液相の液化ガスは、液相弁11の台座部39
の上面と気相弁13の突起部65との隙間から液相弁1
1の凸部41に形成されたテーパー状の外周面と気相弁
13の凹部63に形成されたテーパー状の内周面との隙
間を主に通流して、気相弁13内に形成された気相弁内
流路67に流入することになる。
【0032】この液相弁11の凸部41が移動している
状態では、弁の開口は、凸部41の上端縁と気相弁13
の凹部63の内周面との間のリング状の開口であり、こ
のリング状の開口の面積が弁の開口面積となる。この状
態での弁の開口面積は、液相弁11の凸部41が下方に
押し下げられるにしたがって漸増する。なお、この状態
では、液化ガスは、台座部39の上面と、凸部41の突
出部分53及び気相弁13の突起部65との隙間、そし
て液相弁11の凸部41を構成している円筒状部材49
の内周面と弁棒9の外周面との隙間を通る経路にはあま
り通流しなくなる。
【0033】さらに弁棒9が押し下げられて、弁棒9に
設けられた規制部材71が気相弁13の上面に当接する
と、図6に示すように、弁棒9の移動によって気相弁1
3も下方に押し下げられる。気相弁13が下方に押し下
げられると、筒状部材35の突起部37と気相弁13の
上面との間に隙間が生じる。この状態になると、流入流
路25から一次側流体室15aに流入した液相の液化ガ
スは、液相弁11の台座部39の上面と気相弁13の突
起部65との隙間から液相弁11の凸部41の外周面と
気相弁13の凹部63の内周面との隙間を通流して気相
弁13内に形成された気相弁内流路67から連結部33
に流れると共に、筒状部材35の大径部35bの側壁に
形成された図示していない貫通穴から筒状部材35の突
起部37と気相弁13の上面との隙間を通過して連結部
33に流れる。この気相弁13が開いた状態で気化圧力
調整弁1の開口面積は、最大の状態となる。
【0034】このような本実施形態の気化圧力調整弁1
の開口面積の増加率と従来の気化圧力調整弁の開口面積
の増加率との比較を、本実施形態の気化圧力調整弁1の
開口面積変化101と従来の気化圧力調整弁の開口面積
変化103を示した図11を例として説明する。なお、
図11において、横軸は気化圧力調整弁の開口面積を、
縦軸は弁棒の移動量を示している。従来の気化圧力調整
弁は、本願発明の気化圧力調整弁1のように液相弁11
の凸部41や、気相弁13の凹部63を有しておらず、
弁の開口面積の増加率は、気相弁の下面に断面山形でリ
ング状に形成された突起部と液相弁の上面との隙間の増
加量で決まる。
【0035】これに対して、本願発明の気化圧力調整弁
1は、液相弁11が開いてから気相弁13が開くまでの
間の開口面積は、液相弁11の凸部41の上端縁と気相
弁13の凹部63の内周面との間に形成されるリング状
の開口部分の面積であるため、開口面積の増加率は、液
相弁11の凸部41と気相弁13の凹部63との隙間が
広がることと、液相弁11の凸部41が下方に移動する
に連れてリング状の開口部分の径が大きくなることによ
って決まる。これにより、図11に示すように、本実施
形態の気化圧力調整弁1における液相弁が開いてから気
相弁が開くまでの間の弁棒の移動量に対する開口面積の
増加率は、従来の気化圧力調整弁における開口面積の増
加率に比べて低くなっている。
【0036】ところで、従来の気化圧力調整弁や、本実
施形態と同様の構成であるが台座部39と凸部41に相
当する部分が一体に形成された液相弁を備えた気化圧力
調整弁では、弁棒が下方に押し下げられ始めて弁が開き
始めたとき、液相弁が開いてから気相弁が開くまでの間
の平均的な開口面積の増加率よりも開口面積の増加率が
一時的に大きくなる場合がある。図12は、このような
状態を、弁棒が下方に押し下げられ始めて弁が開き始め
たときにおける本実施形態の気化圧力調整弁1の開口面
積変化105と一体に形成された液相弁を備えた気化圧
力調整弁の開口面積変化107とにより例示するもので
ある。なお、図12は、例えば図11において弁棒が下
方に押し下げられ始めて弁が開き始めたときに対応する
部分Aに相当する部分のみの弁棒の移動量に対する気化
圧力調整弁の開口面積の変化を示したものである。
【0037】これに対し、本実施形態の気化圧力調整弁
1では、弁棒9が下方に押し下げられ始めて弁が開き始
めたとき、図4に示すように、まず、液相弁11の台座
部39のみが、弁棒9の下方への移動によって押し下げ
られ、台座部39の上面と、凸部41の突出部分53及
び気相弁13の突起部65との間に隙間と、液相弁11
の凸部41を構成している円筒状部材49の内周面と弁
棒9の外周面との隙間とが液化ガスの流路となる。した
がって、図12に示すように、本実施形態の気化圧力調
整弁1では、弁棒9が下方に押し下げられ始めて弁が開
き始めたときの開口を、液相弁を一体に形成しれたとき
の開口よりも小さくできる。このため、弁を開き始めた
ときに、開口面積の増加率が一時的に大きくなるような
開口面積の急な増加が抑えられ、弁棒9が下方に押し下
げられ始めて弁が開き始めたときの開口面積の増加率
が、液相弁が開いてから気相弁が開くまでの間の平均的
な開口面積の増加率に近い増加率となっている。
【0038】このように、本実施形態の気化圧力調整弁
1では、弁体である液相弁11にテーパー状の凸部41
を設け、液相弁11に対する弁座となる気相弁13に液
相弁11の凸部41に対応する形状の凹部63を形成
し、液相弁11の凸部41の外周面と気相弁13の凹部
63の内周面との隙間を開口としている。これにより、
従来の気化圧力調整弁の開口面積の増加率に比べて、開
口面積の増加率を低減することができ、例えば気相の液
化ガスの使用量つまり流量が比較的少ないなどの条件下
などでも、弁の開閉動作が繰り返され、気化圧力が安定
しなくなるような状態になり難く、気化圧力調整能力を
向上できる。
【0039】さらに、本実施形態の気化圧力調整弁1で
は、液相弁11が弁棒9に固定された台座部39、そし
て台座部39の上面と弁棒9に形成された規制部55と
の間で弁棒9に沿って移動可能な凸部41とで構成され
ている。これにより、弁棒9が下方に押し下げられ始め
て弁が開き始めたとき、まず、液相弁11の台座部39
のみが、弁棒9の下方への移動によって押し下げられ、
台座部39の上面と凸部41の突出部分53及び気相弁
13の突起部65との隙間、そして液相弁11の凸部4
1を構成している円筒状部材49の内周面と弁棒9の外
周面との隙間が液化ガスの通流経路となる。
【0040】したがって、弁が開き始める際、最初、液
相弁11の台座部39と凸部41との隙間、及び凸部4
1の内周面と弁棒9の外周面との隙間を通る経路が開
き、この経路の開口面積の増加率が、弁の開口面積の増
加率となる。これにより、より小さな開口面積の流路に
おける開口面積の増加率を、弁が開き始める際における
弁の開口面積の増加率にできるため、弁の平均的な開口
面積の増加率以上に開口面積が一時的に増加するのを抑
えることができ、弁の開閉動作が繰り返され、気化圧力
が安定しなくなるような状態を一層起こり難くでき、気
化圧力調整能力を一層向上できるので好ましい。
【0041】さらに、本実施形態の気化圧力調整弁1で
は、液相弁11の凸部41の外周面が気相弁13の凹部
63の内周面に当接することに加え、液相弁11の台座
部39の上面が気相弁13の下面側の突起部65とに当
接することで弁を閉じた状態とする。したがって、これ
ら当接部分の1箇所に異物などが挟まってシール性が失
われても、他の当接部分でシール性を保てるうえ、液相
弁11の凸部41の外周面が気相弁13の凹部63の内
周面では面同士の当接でシールするため、従来気化圧力
調整弁よりもシール面積が広くなるため、シール性を向
上できる。また、シール性を向上できることにより、気
化圧力調整弁の信頼性を向上できる。
【0042】加えて、本実施形態の気化圧力調整弁を備
えた液化ガス蒸発装置とすれば、気化圧力が安定しなく
なるような状態が起こり難いため、気相の液化ガスの供
給安定性を向上できる。さらに、気化圧力調整弁の液相
弁を介して液相の液化ガスが蒸発用の流路に流入してく
る際、液相弁の急閉により発生するウォーターハンマー
現象の発生を抑制できる。また、ウォーターハンマー現
象の発生を抑制できることにより、配管などの振動の発
生が抑えられるため、例えば配管の接続部の緩みなど、
振動によって発生する装置の不具合の発生に対する保守
点検作業を簡素化できる。さらに、液化ガス蒸発装置の
使用寿命も延ばすことができる。
【0043】また、本実施形態では、液相弁11の凸部
41の下面側に突出部分53にを設け、凸部41の下面
側の突出部分53が液相弁11の台座部39上面を覆う
弾性材料43に当接することで、弁を閉じたときの十分
なシール性を確保している。しかし、弁を閉じたときの
十分なシール性を確保できれば、液相弁11の凸部41
の下面側に突出部分53を形成せずに、例えば図13に
示すように、凸部41の下面と台座部39の上面との間
の弁棒9の部分にO−リング109を挿入して配置した
構成などにすることもできる。なお、突出部分53を形
成する凸部41のテーパー状部材51を形成する弾性材
料は、圧縮性をよくするために、台座部39上面を覆う
弾性材料43とりも硬度が低い材料を用いることが望ま
しい。 (第2の実施形態)次に、第2の実施形態について図1
4乃至図17を参照して説明する。図14は、本発明を
適用してなる気化圧力調整弁の弁棒及び弁体の構成を示
す断面図である。図15は、本発明を適用してなる気化
圧力調整弁の概略構成及び動作を弁棒及び弁体周辺部分
を拡大して示す断面図であり、弁が完全に閉じている状
態を示す図である。図16は、本発明を適用してなる気
化圧力調整弁の概略構成及び動作を弁棒及び弁体周辺部
分を拡大して示す断面図であり、液相弁が開いた状態を
示す図である。図17は、本発明を適用してなる気化圧
力調整弁の概略構成及び動作を弁棒及び弁体周辺部分を
拡大して示す断面図であり、気相弁が開いた状態を示す
図である。なお、本実施形態では、第1の実施形態と同
一のものには同じ符号を付して説明を省略し、第1の実
施形態と相違する構成及び特徴部などについて説明す
る。
【0044】本実施形態の気化圧力調整弁が第1の実施
形態の気化圧力調整弁と相違する点は、台座部と凸部と
が別個の部材からなる構成の液相弁に代えて、台座部と
凸部が一体に形成された液相弁を用いたことにある。す
なわち、本実施形態の気化圧力調整弁に設けられた液相
弁111は、図14乃至図17に示すように、台座部1
13、そして台座部113と一体に形成された凸部11
5で構成されている。台座部113は、金属製で略円柱
状または略円盤状の部分の上面と側面とをゴムなどの弾
性材料117で覆ったものである。凸部115は、台座
部113の弾性材料117で覆われた円形の上面の中央
部分に形成された円柱状部分の側面を、上に向かうに連
れて漸次縮径するテーパー状に形成したゴムなどの弾性
材料119で覆ったものである。弁棒9は、凸部115
を構成する金属製の略円柱状部分に打ち込まれ固定され
ている。なお、本実施形態では、台座部113の上面を
覆う弾性材料117とテーパー状の凸部115を形成す
る弾性材料119とは、同じ材料で一体に形成されてい
る。
【0045】このような本実施形態の気化圧力調整弁で
は、図15に示すように、液相弁111及び気相弁13
が閉じた状態、つまり気化圧力調整弁が完全に閉じた状
態になると、第1の実施形態で説明したように、液化ガ
ス蒸発装置のコイル状管路75への液相の液化ガスの供
給がなくなるため、蒸発量が減って、気化圧力つまり供
給管路85内の圧力が低下する。このとき、ダイヤフラ
ム3を下方に付勢するばね17の付勢力が、ダイヤフラ
ム室5内の圧力、そして液相弁11を上方つまり弁が閉
じる方向に液相弁を付勢する液相弁用ばね29の付勢力
にうち勝つと、スペーサ部材7の棒状部7bが下方に下
がり始め、これによって弁棒9が下方に押し下げられ始
める。
【0046】弁棒9が下方に押し下げられ始めると、図
16に示すように、弁棒9の移動に連れて液相弁111
が下方に押し下げられる。これにより、液相弁111の
凸部115に形成されたテーパー状の外周面と気相弁1
3の凹部63に形成されたテーパー状の内周面との間に
隙間が生じる。これにより、液相の液化ガスは、液相弁
111の台座部113の上面と気相弁13の突起部65
との隙間から、液相弁111の凸部115に形成された
テーパー状の外周面と気相弁13の凹部63に形成され
たテーパー状の内周面との隙間を通流して、気相弁13
内に形成された気相弁内流路67に流入することにな
る。この液相弁111の凸部115が移動している状態
では、弁の開口は、凸部115の上端縁と気相弁13の
凹部63の内周面との間のリング状の開口であり、この
リング状の開口の面積が弁の開口面積となる点は第1の
実施形態と同じである。したがって、弁の開口面積は、
液相弁111のが下方に押し下げられるに連れて漸増す
る。
【0047】さらに弁棒9が押し下げられて、弁棒9に
設けられた規制部材71が気相弁13の上面に当接する
と、図17に示すように、弁棒9の移動によって気相弁
13も下方に押し下げられる。気相弁13が下方に押し
下げられると、筒状部材35の突起部37と気相弁13
の上面に埋設された弾性材料61との間に隙間が生じ
る。この状態になると、第1の実施形態と同様に、流入
流路25から一次側流体室15aに流入した液相の液化
ガスは、液相弁111の台座部113の上面と気相弁1
3の突起部65との隙間から液相弁111の凸部115
の外周面と気相弁13の凹部63の内周面との隙間を通
流して気相弁13内に形成された気相弁内流路67から
連結部33に流れると共に、筒状部材35の大径部35
bの側壁に形成された図示していない貫通穴から筒状部
材35の突起部37と気相弁13の上面との隙間を通過
して連結部33に流れる。この気相弁13が開いた状態
で気化圧力調整弁1の開口面積は、最大の状態となる。
【0048】第1の実施形態において説明したように、
本実施形態の気化圧力調整弁では、弁棒が下方に押し下
げられ始めて弁が開き始めたとき、開口面積が急に増大
して、液相弁が開いてから気相弁が開くまでの間の平均
的な開口面積の増加率よりも開口面積の増加率が一時的
に大きくなる場合がある。しかし、気化圧力調整弁を通
流する液化ガスなどの流量の範囲、気化圧力調整弁で流
量を調整する値の範囲などの条件によっては、上記のよ
うな開口面積が急に増大して、液相弁が開いてから気相
弁が開くまでの間の平均的な開口面積の増加率よりも開
口面積の増加率が一時的に大きくなるような状態が起こ
らないか、起こっても液化ガス蒸発装置などに支障をき
たさない場合がある。
【0049】このような場合には、本実施形態の構成の
気化圧力調整弁を用いることができ、従来の気化圧力調
整弁の開口面積の増加率に比べて、開口面積の増加率を
低減することができるため、例えば気相の液化ガスの使
用量つまり流量が比較的少ないなどの条件下などでも、
弁の開閉動作が繰り返され、気化圧力が安定しなくなる
ような状態になり難く、気化圧力調整能力を向上でき
る。
【0050】また、本発明は、第1及び第2の実施形態
の気化圧力調整弁に限らず、弁棒を介してダイヤフラム
の移動に連動して移動する弁体を備えた様々な構成の気
化圧力調整弁に適用できる。例えば、第1及び第2の実
施形態では、気相弁を備えた構成について説明したが、
気相弁を備えていない構成の気化圧力調整弁にも適用で
きる。また、シール性などに対して支障が生じにくいよ
うな使用条件では、液相弁の凸部の外周面と気相弁の凹
部の内周面との当接のみで弁を閉じたときのシールが行
われる構成にすることもできる。
【0051】また、本発明の気化圧力調整弁は、第1の
実施形態において例示した構成の液化ガス蒸発装置に限
らず、気化圧力調整弁によって気化圧力を調整し、液相
の液化ガスを加熱して気化する様々な構成の液化ガス蒸
発装置に適用することができる。加えて、液化ガス蒸発
装置に限らず、気化圧力を調整して、液相の流体を気相
の流体にする様々な機器や装置類にも適用できる。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、気化圧力調整能力を向
上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用してなる気化圧力調整弁の概略構
成を示す断面図である。
【図2】本発明を適用してなる気化圧力調整弁の第1の
実施形態の弁棒及び弁体の構成を示す断面図である。
【図3】本発明を適用してなる気化圧力調整弁の第1の
実施形態の概略構成及び動作を弁棒及び弁体周辺部分を
拡大して示す断面図であり、弁が完全に閉じている状態
を示す図である。
【図4】本発明を適用してなる気化圧力調整弁の第1の
実施形態の概略構成及び動作を弁棒及び弁体周辺部分を
拡大して示す断面図であり、弁が開き始めたときの状態
を示す図である。
【図5】本発明を適用してなる気化圧力調整弁の第1の
実施形態の概略構成及び動作を弁棒及び弁体周辺部分を
拡大して示す断面図であり、液相弁が開いた状態を示す
図である。
【図6】本発明を適用してなる気化圧力調整弁の第1の
実施形態の概略構成及び動作を弁棒及び弁体周辺部分を
拡大して示す断面図であり、気相弁が開いた状態を示す
図である。
【図7】液相弁の凸部の構成を示す断面図である。
【図8】本発明を適用してなる気化圧力調整弁を備えた
液化ガス蒸発装置の一例の概略構成を側面側の断面図で
ある。
【図9】本発明を適用してなる気化圧力調整弁を備えた
液化ガス蒸発装置の一例の概略構成を示す正面図であ
る。
【図10】本発明を適用してなる気化圧力調整弁を備え
た液化ガス蒸発装置の一例の概略構成を示す上面図であ
る。
【図11】従来の気化圧力調整弁の開口面積の変化と本
発明の気化圧力調整弁の開口面積の変化とお比較説明す
る図である。
【図12】弁が開き始めたときの開口面積の変化を説明
する図である。
【図13】本発明を適用してなる第1の実施形態の気化
圧力調整弁が備える液相弁の変形例を示す断面図であ
る。
【図14】本発明を適用してなる気化圧力調整弁の第2
の実施形態の弁棒及び弁体の構成を示す断面図である。
【図15】本発明を適用してなる気化圧力調整弁の第2
の実施形態の概略構成及び動作を弁棒及び弁体周辺部分
を拡大して示す断面図であり、弁が完全に閉じている状
態を示す図である。
【図16】本発明を適用してなる気化圧力調整弁の第2
の実施形態の概略構成及び動作を弁棒及び弁体周辺部分
を拡大して示す断面図であり、液相弁が開いた状態を示
す図である。
【図17】本発明を適用してなる気化圧力調整弁の第2
の実施形態の概略構成及び動作を弁棒及び弁体周辺部分
を拡大して示す断面図であり、気相弁が開いた状態を示
す図である。
【符号の説明】
1 気化圧力調整弁 3 ダイヤフラム 5 ダイヤフラム室 9 弁棒 11 液相弁 13 気相弁 15 流体室 39 台座部 41 凸部 63 凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E072 DB03 GA30 5H316 AA01 AA11 BB01 BB10 DD02 DD17 EE02 EE17 EE20 ES05 FF14 FF22 FF23 GG01 JJ09 JJ15 KK02 KK04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1部がダイヤフラムで画成さ
    れたダイヤフラム室と、前記ダイヤフラムの移動に連動
    して移動する弁棒に取り付けられた弁体と、該弁体に対
    する弁座となると共に流体の流路が形成された弁座部材
    と、前記弁体及び前記弁座部材が設けられて流体が通流
    する流体室とを有し、前記弁体は、前記弁棒の周囲に同
    軸に形成され、突出方向に向かって漸次縮径する円錐台
    状の凸部を有し、前記弁座部材は、前記弁棒と同軸に形
    成され、前記弁体の凸部に対応した形状で内部に向かっ
    て漸次縮径する凹部を有し、該凹部は前記弁座部材に形
    成された流路に連通しており、前記弁体の凸部の外周面
    と、前記弁座部材の凹部の内周面とが当接することによ
    って弁を閉じ、前記ダイヤフラム室内の圧力に応じて前
    記弁体の凸部の外周面と前記弁座部材の凹部の内周面と
    の間隔が変わることによって流体の流量を調整する気化
    圧力調整弁。
  2. 【請求項2】 少なくとも1部がダイヤフラムで画成さ
    れたダイヤフラム室と、前記ダイヤフラムの移動に連動
    して移動する弁棒に取り付けられた弁体と、該弁体に対
    する弁座となると共に流体の流路が形成された弁座部材
    と、前記弁体及び前記弁座部材が設けられて流体が通流
    する流体室とを有し、前記弁体は、前記弁棒の周囲に同
    軸に形成され、突出方向に向かって漸次縮径する円錐台
    状の凸部と該凸部が形成された台座部とを有し、前記弁
    座部材は、前記弁棒と同軸に形成され、前記弁体の凸部
    に対応した形状で内部に向かって漸次縮径する凹部と該
    凹部の周囲に形成されたリング状の突起部とを有し、該
    凹部は前記弁座部材に形成された流路に連通しており、
    前記弁体の凸部の外周面と前記弁座部材の凹部の内周面
    とが当接すること、及び前記弁体の台座部の前記凸部が
    形成された面と前記弁座部材の突起部とが当接すること
    によって弁を閉じ、前記ダイヤフラム室内の圧力に応じ
    て前記弁体の凸部の外周面と前記弁座部材の凹部の内周
    面との間隔が変わることによって流体の流量を調整する
    気化圧力調整弁。
  3. 【請求項3】 前記弁体は、前記凸部と、該凸部とは別
    個に形成されて前記弁棒の端部に固定された台座部とを
    有し、前記凸部は、前記台座部と、前記弁棒に設けられ
    て前記凸部の移動範囲を規制する規制部との間で前記弁
    棒に沿って移動可能であり、該凸部の内周面と前記弁棒
    の外周面との間には隙間が形成されており、前記弁棒の
    弁を開く方向への移動に連れて、流体の通流経路が、前
    記弁体の前記台座部と前記凸部との隙間、及び前記凸部
    の内周面と前記弁棒の外周面との隙間を通る経路から、
    前記弁体の凸部の外周面と前記弁座部材の凹部の内周面
    との隙間を主として通る経路に変わることを特徴とする
    請求項1または2に記載の気化圧力調整弁。
  4. 【請求項4】 加熱手段によって内部を通流する液化ガ
    スを加熱する蒸発用流路の入口側に設けられ、前記蒸発
    用流路から流出する気相の液化ガスの圧力に応じて前記
    蒸発用流路に流入する液相の液化ガスの流量を調整する
    気化圧力調整弁として請求項1乃至3のいずれか1項に
    記載の気化圧力調整弁を備えたことを特徴とする液化ガ
    ス蒸発装置。
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