JP2003118139A - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ

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JP2003118139A
JP2003118139A JP2001317545A JP2001317545A JP2003118139A JP 2003118139 A JP2003118139 A JP 2003118139A JP 2001317545 A JP2001317545 A JP 2001317545A JP 2001317545 A JP2001317545 A JP 2001317545A JP 2003118139 A JP2003118139 A JP 2003118139A
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tape
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Kenichi Nakajima
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フラッシングに要する時間を短縮することが
できるインクジェットプリンタを提供することを課題と
する。 【解決手段】 ヘッドユニット24を搭載すると共にこ
れを主走査方向に移動させるX軸テーブル27と、ヘッ
ドユニット24を副走査方向に移動させるY軸テーブル
28と、フラッシングインクを受けるフラッシングボッ
クス61とを備え、フラッシングボックス61は、印刷
エリアGから主走査方向に外れた位置において、X軸テ
ーブル27のY軸方向への移動に連動してY軸方向に移
動自在に構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットヘ
ッドを主走査方向および副走査方向に移動させて印刷を
行うインクジェットプリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、簡単に移動させることができない
印刷対象物に対し、インクジェットヘッドを主走査方向
および副走査方向に移動させて印刷を行う大型のインク
ジェットプリンタは知られている。また、インクジェッ
トプリンタは、水分の蒸発によるインクの増粘を解消す
るために、定期的(頻繁)に全インクノズルからインク
を吐出するフラッシングを行うようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の大型のイン
クジェットプリンタでは、副走査を紙送りで行う小型の
インクジェットプリンタと異なり、インクジェットヘッ
ドが印刷エリア内を主走査方向および副走査方向に移動
する。このため、印刷エリアから外れたフラッシング位
置(フラッシングボックスの位置)に、インクジェット
ヘッドを頻繁に移動させてフラッシングを行う必要があ
り、フラッシングに要する時間が、印刷のタクトタイム
に対し、大きな比率を占めてしまう問題があった。
【0004】本発明は、インクジェットヘッドを主走査
方向に移動させるX軸テーブルが、インクジェットヘッ
ドを副走査方向に移動させるY軸テーブルに搭載されて
いることに着目して為されたものであり、フラッシング
に要する時間を短縮することができるインクジェットプ
リンタを提供することをその課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
プリンタは、キャリッジにインクジェットヘッドを搭載
したヘッドユニットと、ヘッドユニットを搭載すると共
にこれを主走査方向に移動させるX軸テーブルと、X軸
テーブルを介してヘッドユニットを副走査方向に移動さ
せるY軸テーブルと、インクジェットヘッドのフラッシ
ングインクを受けるフラッシングボックスとを備え、フ
ラッシングボックスは、印刷エリアから主走査方向に外
れた位置において、X軸テーブルのY軸方向への移動に
連動してY軸方向に移動自在に構成されていることを特
徴とする。
【0006】この構成によれば、ヘッドユニット(イン
クジェットヘッド)は、X軸テーブルにより主走査方向
に移動し、且つX軸テーブルを介してY軸テーブルによ
り副走査方向に移動して、印刷を行う。この場合、フラ
ッシングボックスが、X軸テーブルのY軸方向への移動
に連動してY軸方向に移動自在に構成されているため、
フラッシングボックスは、副走査方向において常にイン
クジェットヘッドと共に移動する。このため、インクジ
ェットヘッドのフラッシングのための移動は、主走査方
向の移動のみとなり、副走査方向への移動を必要としな
い分、フラッシングに要する時間を短縮することができ
る。
【0007】この場合、フラッシングボックスは、X軸
テーブルのフレームに取り付けられていることが好まし
い。
【0008】この構成によれば、副走査方向(Y軸方
向)への移動において、フラッシングボックスとインク
ジェットヘッドとを一緒に移動させることができると共
に、フラッシングボックスの設置構造を単純化すること
ができる。
【0009】これらの場合、フラッシングボックスの配
設位置と、ヘッドユニットの主走査方向のホーム位置と
が、一致していることが、好ましい。
【0010】この構成によれば、ヘッドユニット(イン
クジェットヘッド)のホーム位置とフラッシングボック
スの配設位置、すなわちフラッシング位置とが全く同一
になるため、インクジェットヘッドの無駄な動き(実印
刷動作以外の動作)を極力少なくすることができる。こ
のため、フラッシングに要する時間をより一層、短縮す
ることができる。
【0011】これらの場合、フラッシングボックスは、
Y軸テーブルの略直上部に配設されていることが、好ま
しい。
【0012】この構成によれば、X軸テーブルと共に移
動するフラッシングボックスの移動形態を利用して、空
きスペースを有効に活用することができる。
【0013】この場合、フラッシングボックスは、ボッ
クス本体と、ボックス本体から下方に突出したインク貯
留部と、ボックス本体に敷設するように収容したインク
吸収体とを有し、インク貯留部は、ボックス本体のY軸
テーブルから外れた位置に形成されていることが、好ま
しい。
【0014】この構成によれば、適切なインク貯留部を
形成しつつ、広い面積のボックス本体を形成することが
できる。
【0015】この場合、インク吸収体は、縦向き横姿勢
で敷設した複数のインク吸収体片で構成されていること
が、好ましい。
【0016】この構成によれば、フラッシングにより吐
出された廃インクを、インク吸収体片の間隙を介して深
い位置まで行き亘らせることができ、インク吸収体の表
面に乾燥したインクが蓄積するのを有効に防止すること
ができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
発明の一実施形態について説明する。実施形態のインク
ジェットプリンタは、パーソナルコンピュータ(以下、
パソコン)などの外部装置に接続された業務用の大型カ
ラープリンタであり、外部装置で作成した画像データに
基づいて、インクジェット方式により所望の画像を印刷
するものである。具体的には、インクジェットプリンタ
は、連続紙である印刷テープに、後に切り抜いてラベル
として用いる多数の単位画像を連続して印刷するもので
あり、例えば生鮮食品のラップフィルム上に貼着される
ラベルを、小ロットで印刷することを可能にするもので
ある。
【0018】図1は、インクジェットプリンタの全体構
成を示す外観斜視図であり、図2はインクジェットプリ
ンタの一部構成を省略して、その背面側からの外観斜視
図である。
【0019】両図に表すように、このインクジェットプ
リンタ1は、大形の機台2に小形のフィニッシャー3を
連結して構成されており、機台2側には、機台2上に設
置した印刷テープAに印刷を行うプリント手段5と、機
台2から右側にはり出したロール状の印刷テープAを繰
り出し供給するテープ供給手段6と、機台2を縦断する
テープ送り経路4に沿って供給された印刷テープAを送
るテープ送り手段7とを備え、フィニッシャー3側に
は、テープ送り手段7から受け取った印刷済みの印刷テ
ープAをロール状に巻き取るテープ巻取手段8が組み込
まれている。
【0020】また、機台2には、プリント手段5のヘッ
ドユニット24(インクジェットヘッド26)にインク
を供給するインク供給手段9と、インクジェットヘッド
26を保全するメンテナンス手段10とを備えると共
に、これら各主要な構成手段を個別に且つ関連させて制
御するコントローラ11(制御手段)を備えている。
【0021】このインクジェットプリンタ1は、ロール
状から繰り出した印刷テープAを、テープ送り手段7の
吸着テーブル101を介して水平に吸着し、この状態で
プリント手段5を駆動させてこれに多数の画像(単位画
像B)を連続印刷すると共に、その印刷済み部分(単位
印刷領域C)を吸着テーブル101から随時送り出して
次の連続印刷を行って、最終的に、テープ巻取手段8で
印刷後の印刷テープAを巻き取ってゆくものである(図
1および図17参照)。なお、図17に示すように、印
刷テープAの単位印刷領域Cには、多数の単位画像Bと
共に、各単位画像Bの位置検出用の画像位置マークD
と、単位印刷領域C毎のテープ送りを行うための検出マ
ークEとが印刷される。
【0022】印刷テープAは、いわゆる剥離紙付きのロ
ール紙であり、テープ幅が最小の50mmから最大の1
50mmまで10mmピッチとした、幅の異なる複数種
(11種)のものが用意されている。印刷にあたって
は、この印刷テープAの延在方向にラベルとなる単位画
像Bが連続的に印刷され、この各単位画像Bが、外工程
となる別のカット装置により画像位置マークDを介して
認識されてハーフカットされ、粘着剤付きのラベルとな
る。
【0023】なお、この印刷に用いられるインク、すな
わち1ラインのカラー印刷に用いるインクは、シアン
(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)およびブラッ
ク(K)に、ライトシアン(LC)およびライトマゼン
タ(LM)を加えた、計6色の基準色で構成され、各色
インクは、サブタンクとしての各中間インクパック35
1を介して各インクジェットヘッド26(ヘッドユニッ
ト24)に供給されている(図2等参照)。
【0024】機台2は、アングル材12を直方体形状に
組み、その上部には台板13を、下部には棚板14を固
定して成ると共に、棚板14の下部には、4個のキャス
タ15と、6個のアジャストボルト付き支持脚16とが
取り付けられている。台板13上には、プリント手段5
の他、中央にメンテナンス手段10および奥側にインク
供給手段9のサブタンク側が配設され、手前側にテープ
送り手段7の主要部が配設されている。また、台板13
の長手方向の一方の端部には、前後方向中間のアングル
材12を介して、テープ供給手段6が取り付けられてい
る。
【0025】台板13は、テープ巻取手段8側で且つ手
前側の一部(2箇所)が略方形に開口しており、この開
口部17,17に臨んで台板13と棚板14との間に
は、下方に大きく迂回するように、テープ送り経路4が
形成されている。また、棚板14の奥側には、インク供
給手段9の主構成部品(タンク側)が配設されると共
に、メンテナンス後の不要な廃インクを貯留する大型の
廃インクタンク18が配設されている。さらに、仕切板
19を挟んで右手前側の台板13と棚板14との間に
は、コントローラ11が配設されている。
【0026】なお、図示では省略したが、機台2の台板
13上には、配設された上記各手段等を一体として覆う
安全カバーが設けられ、その正面には開閉扉が、またそ
の上面には警告灯がそれぞれ設けられている。安全カバ
ーには、開閉扉の閉塞を検出する検出スイッチ(検出セ
ンサ)が取り付けられており、この検出スイッチが開閉
扉の閉塞を検出している状態でのみ、図外の主電源がO
Nできるようになっている。また、主電源がONの状態
で開閉扉を開放すると、検出スイッチを介して、主電源
が自動的にOFFするようになっている。なお、警告灯
には印刷動作中を表示する動作表示灯部の他、テープエ
ンドを表示するテープ表示灯部等を有している。
【0027】一方、フィニッシャー3は、フィニッシャ
ー本体20と、フィニッシャー本体20の下部に取り付
けた4個のアジャストボルト付の支持脚21とで構成さ
れ、フィニッシャー本体20にテープ巻取手段8が組み
込まれている。フィニッシャー本体20の正面左上部に
は、印刷テープAの巻取りトルク等を調整する操作パネ
ル22が設けられている。なお、安全カバーと同様に、
フィニッシャー3が機台2と連結状態でのみ、インクジ
ェットプリンタ1の主電源がONできるようになってい
る。
【0028】次に、インクジェットプリンタ1の各手段
について順に説明する。プリント手段5は、図1ないし
図3に示すように、多数のインクジェットヘッド26を
搭載したヘッドユニット24と、ヘッドユニット24を
主走査方向および副走査方向に自在に移動させるX・Y
移動機構25とを有している。X・Y移動機構25は、
台板13上に載置した、いわゆるX・Yロボットであ
り、ヘッドユニット24をX軸方向(主走査方向、印刷
テープAの長手方向又は延在方向)に移動させるX軸テ
ーブル27と、X軸テーブル27をY軸方向(副走査方
向、印刷テープAの幅方向)に移動させるY軸テーブル
28と、Y軸テーブル28に平行に配設されX軸テーブ
ル27の移動をガイドするY軸ガイド29とで構成され
ている。
【0029】X軸テーブル27は、外殻を構成したX軸
テーブルフレーム31の内部に、それぞれ図示では省略
したが、ヘッドユニット24を主走査方向に往復動させ
る主走査ボールねじと、主走査ボールねじを正逆回転さ
せる主走査モータとを収容している。同様に、Y軸テー
ブル28は、外殻を構成したY軸テーブルフレーム32
の内部に、それぞれ図示省略のX軸テーブル27を副走
査方向に往復動させる副走査ボールねじと、副走査ボー
ルねじを正逆回転させる副走査モータとを収容してい
る。なお、X軸テーブルフレーム31には、Y軸テーブ
ル28の略直上部に位置し、且つX軸テーブル27の往
復動と共に移動するフラッシングボックス61が取り付
けられている。
【0030】Y軸ガイド29は、台板13上にテープ送
り経路4を跨いで立設した3個のガイド支柱34と、各
ガイド支柱34間に渡したガイドプレート35と、ガイ
ドプレート35に平行に取り付けた丸棒状のガイドレー
ル36とを有し、Y軸テーブル28と共にX軸テーブル
27を両持ちで支持し且つX軸テーブル27の往復動を
ガイドしている。ガイドレール36は、奥側から手間側
にかけて途中まで延在しており、X軸テーブルフレーム
31の一方の端部に取り付けた2個のガイドローラ37
が転動する。
【0031】なお、図中の符号38および39は、それ
ぞれヘッドユニット24に至る配管・配線をフレキシブ
ルに保護するX軸ケーブルベア(登録商標)38および
Y軸ケーブルベア39である。Y軸ケーブルベア39
は、基端をX軸テーブルフレーム31に固定した中間プ
レートに固定され、先端を配管プレート408に固定さ
れている。また、X軸ケーブルベア39は、基端を台板
13に固定され、先端を中間プレートに固定されてい
る。
【0032】特に図示しないが、ヘッドユニット24の
X軸方向の基準位置(ホーム位置、図示左側:X軸の原
点)を検出するX方向検出センサと、X軸テーブル27
を介してヘッドユニット24のY軸方向の基準位置(ホ
ーム位置、図示奥側:Y軸の原点)を検出するY方向検
出センサとを備えている。そして、インクジェットプリ
ンタ1の主電源がONされると、X・Y移動機構25は
常にこの基準位置にリセットされるようになっている。
【0033】また図示しないが、ヘッドユニット24に
は、X軸テーブルフレーム31に形成した水平スリット
からX軸テーブルフレーム31内に延びる雌ねじブロッ
クが取り付けられており、この雌ねじブロックが主走査
ボールねじに螺合している。同様に、X軸テーブルフレ
ーム31の一方の下端部には、Y軸テーブルフレーム3
2に形成した水平スリットからY軸テーブルフレーム3
2内に延びる雌ねじブロックが取り付けられており、こ
の雌ねじブロックが副走査ボールねじに螺合している。
【0034】主走査モータおよび副走査モータは、上記
のコントローラ11に接続されており、主走査モータを
正逆回転させることにより、ヘッドユニット24が主走
査方向に往復動し、副走査モータを正逆回転させること
により、X軸テーブル27を介してヘッドユニット24
が副走査方向に往復動する。そして、この主走査方向へ
のヘッドユニット24の移動により1ラインの印刷が行
われ、副走査方向への移動により次ラインへのヘッドユ
ニット24の移動が行われる。
【0035】具体的には、図1および図4を参照して説
明すると、吸着テーブル101上の印刷テープAに対
し、例えば左上を印刷開始位置P1として印刷を開始す
る場合、この位置からヘッドユニット24を右方向(主
走査における往動方向)に所定距離移動させることによ
り1ラインの印刷(主走査)が行われ、右端においてヘ
ッドユニット24を手前に移動させることにより、ヘッ
ドユニット24を第2ラインに移動(副走査)させ、こ
こから更にヘッドユニット24を左方向(主走査におけ
る復動方向)に移動させることにより第2ラインの印刷
(主走査)が行われる。このように動作を繰り返して全
ラインの印刷を行う(図4(b)参照)。
【0036】また、例えば右下の位置で印刷を終了した
場合、次のテープ送り後の印刷は、この印刷終了位置P
2から上記の印刷開始位置P1に向かって、上記と逆の
動作でヘッドユニット24を移動させて全ラインの印刷
を行うようにしている(図4(c)参照)。これによ
り、ヘッドユニット24の移動ロスを少なくしている。
なお、1往復(2ラインの印刷)の間に、左端において
上記フラッシングボックス61に対しインクジェットヘ
ッド26のフラッシングが行われる。
【0037】ヘッドユニット24は、背面に上記の雌ね
じブロックを取り付けた支持ブラケット41と、支持ブ
ラケット41の下部に水平に取り付けた統一キャリッジ
42(図5参照)と、支持ブラケット41の左右に取り
付けた複数の紙粉除去ファン56、57から成る紙粉除
去機構43とを有し、統一キャリッジ42には、下面に
多数のインクノズル(ノズル列)を形成した複数のイン
クジェットヘッド26が搭載されている。具体的には、
統一キャリッジ42は4つの部分キャリッジ44を着脱
自在に装着しており、この各部分キャリッジ44に、そ
れぞれ横並び3個、すなわち全部分キャリッジ44に合
計で12個のインクジェットヘッド26が取り付けられ
ている。
【0038】この場合、各インクジェットヘッド26は
部分キャリッジ44に固定(接着またはねじ止め)さ
れ、各部分キャリッジ44は、複数のピンからなる位置
決め装着手段45により統一キャリッジ42に着脱自在
に装着されている。また、各部分キャリッジ44に搭載
した各インクジェットヘッド26は、インクノズルを形
成した本体部分26aを統一キャリッジ42から下方に
突出させ、且つこの本体部分26aを対向配置するよう
にして、そのインクノズル列群46を中央に集約配置し
ている(図6参照)。本体部分26aの裏側には、各色
のサブタンクからの各チューブ401を連結して、各色
のインク供給を適宜行うインク供給部位49が形成され
ている。
【0039】図6に模式的に表すように、1ラインの基
準色を構成する6色のインクノズル列群46は4分割さ
れており、分割された6色の分割インクノズル列群47
が、3個のインクジェットヘッド26に組み込まれて、
各部分キャリッジ44に搭載されている。具体的には、
各部分キャリッジ44に搭載される3個のインクジェッ
トヘッド26の第1ヘッド26−1には、ブラック
(K)およびシアン(C)の2つの分割インクノズル列
47aが組み込まれ、第2ヘッド26−2には、ライト
シアン(LC)およびライトマゼンタ(LM)の2つの
分割インクノズル列47aが組み込まれ、第3ヘッド2
6−3には、マゼンタ(M)およびイエロー(Y)の2
つの分割インクノズル列47aが組み込まれている。
【0040】そして、これら分割インクノズル列群47
は、一部(のインクノズル)を重複させるようにして千
鳥状に配設され、全体としてほぼ4インチ(1ライン)
の各色インクノズル列群46を構成している。このよう
に、1ライン分のインクノズル列群46を4分割し、こ
れを組み込んでインクジェットヘッド26を構成してい
るため、不良なインクジェットヘッド26を適宜交換す
ることで、ヘッドユニット24の歩留まりを向上させる
ことができるようになっている。
【0041】支持ブラケット41は、図1および図3に
示すように、上記雌ねじブロックを外側に取り付けた背
面板51と、背面板51の下端部に位置し統一キャリッ
ジ42を位置決め固定する大きく開口した水平板52
と、背面板51および水平板52を左右両側から挟んで
これらを固定した両鉛直板53とで構成され、各鉛直板
53の外側面に紙粉除去機構43が設けられている。す
なわち、背面板51、水平板52、両鉛直板53および
統一キャリッジ42により、一般的にいうキャリッジが
構成されている。なお、支持ブラケット41の上端背面
には、複数のチューブ401等を支持する配管支持プレ
ート409が取り付けられ、配管支持プレート409に
はY軸ケーブルベア39が取り付けられている。
【0042】紙粉除去機構43は、各鉛直板53に突出
して固定した前後一対のファンホルダ55と、ファンホ
ルダ55に保持された前後一対の紙粉除去ファン56、
57とから成り、左右合わせてそれぞれ計4個となって
いる。前後一対のファンホルダ55は、連続して一体に
形成されており、下方の印刷テープAに対し、先端側が
上方に傾いた状態で基部側を鉛直板53に支持されてい
る。すなわち、吸着テーブル101上の印刷テープA
は、紙粉除去ファン56(57)に対し、所定角度の仰
角で臨んでいる。したがって、ファンホルダ55に保持
された紙粉除去ファン56(57)は、印刷テープAの
延在方向斜めに向かってエアーを吹き付ける。なお、フ
ァンホルダ55は、軟質の鋼板で構成され、適宜曲げる
ことで紙粉除去ファン56(57)の角度調整(0度〜
45度)を行えるようになっている。
【0043】具体的には、右側の第1の紙粉除去ファン
56は、ヘッドユニット24の主走査における斜め往動
方向に向かって印刷テープAにエアー吹き付け、左側の
第2の紙粉除去ファン57は、ヘッドユニット24の主
走査における斜め復動方向に向かって印刷テープAにエ
アーを吹き付ける。
【0044】紙粉除去ファン56(57)は、軸流ファ
ンで構成され、それぞれコントローラ11に接続されて
いる。また、紙粉除去ファン56(57)は、図7に示
すように、ヘッドユニット24におけるノズル列の副走
査方向の全幅を包含する総ファン直径を有している。こ
れにより、ノズル列に対応して、紙粉を効率良く除去で
きるようになっている。なお、紙粉除去ファン56(5
7)の送風エアーがインクジェットヘッド26側に極力
達しないように、紙粉除去ファン56(57)と統一キ
ャリッジ42との間に、遮風板を設けるようにしてもよ
い。
【0045】この紙粉除去機構43の処理フローについ
て、図8を参照して説明する。同図に示すように、印刷
開始指令がなされると(S1)、先ずフラッシング動作
が行われ(S2)、続いて、復方向(左側)の第2の紙
粉除去ファン57を駆動停止状態で、往方向側(右側)
の第1の紙粉除去ファン56を駆動させる(S3)。そ
して、この状態でヘッドユニット24を主走査方向にお
ける往方向に移動させて印刷を行い(S4)、副走査し
て次のラインの印刷、すなわち復方向に移動させての印
刷に先立って、右側の第1の紙粉除去ファン56の駆動
を停止させ且つ左側の第2の紙粉除去ファン57を駆動
させる(S5)。そして、この状態でヘッドユニット2
4を主走査方向における復方向に移動させて印刷を行い
(S6)、一連の印刷が終了するまで、S3からS6を
繰り返し(S7:No)、印刷終了の指令に同期して
(S7:Yes)、全ての紙粉除去ファン56(57)
の駆動を停止させる(S8)。
【0046】このように、主走査における往動印刷時に
は第1の紙粉除去ファン56のみを駆動し、復動印刷時
には第2の紙粉除去ファン57のみを駆動して、ヘッド
ユニット24の印刷動作に連動して印刷テープA上の紙
粉を吹き飛ばしている。このため、紙粉がインクジェッ
トヘッド26のノズルに付着するのを防止することがで
き、また、印刷した印刷テープA上のインクの乾燥を促
進することができる。なお、図1示中の符号59は、支
持ブラケット41の正面から上面にかけて取り付けたカ
バー59であり、このカバー59の上面は、複数のチュ
ーブ401に対応して開口している。
【0047】次に、メンテナンス手段10について説明
する。メンテナンス手段10は、フラッシングインクを
受ける上記のフラッシングボックス61の他、非駆動時
においてインクジェットヘッド26を保管する保管ユニ
ット62と、ノズル詰りを解消するためにマニュアル操
作等でインクジェットヘッド26をクリーニングするク
リーニングユニット63と、マニュアル操作等によりイ
ンクジェットヘッド26をワイピングするワイピングユ
ニット64とを有し、これらはいずれも機台2上におい
て、テープ送り経路4から奥側に外れたX軸テーブル2
7の近傍に併設されている。
【0048】フラッシングボックス61は、図1および
図3に示すように、その取付け位置がX軸方向の原点
(基準位置)に一致して、その奥側をX軸テーブル27
に支持されている。フラッシングボックス61は、底部
を有する四周枠状のボックス本体66と、ボックス本体
66の底部に敷設したインク吸収体67と、インク吸収
体67の四周縁部を押止するべくボックス本体66の上
端縁部に固定した枠状押止板68とを有し、X軸方向の
原点位置にあるヘッドユニット24に下側から覆うよう
に臨んでいる。すなわち、この原点位置に臨む、印刷エ
リアGから外れた全インクジェットヘッド26は、イン
ク吸収体67に包含される。
【0049】ボックス本体66は、Y軸テーブルフレー
ム32と所定の間隙を存して、奥側をX軸テーブルフレ
ーム31に支持されていると共に、右半部がY軸テーブ
ル28に重なって位置している。また、Y軸テーブル2
8の左側に外れて位置するボックス本体66の左半部に
は、ボックス本体66から下方に突出したインク貯留部
69を備えている。
【0050】インク吸収体67は、縦向き横姿勢で敷設
した複数のインク吸収体片67aで構成されており、フ
ラッシングにより吐出されたフラッシングインクは、各
インク吸収体片67aに吸収される。この場合、フラッ
シングインクは、各インク吸収体片67aの境界部分か
ら深く浸透してから、これに吸収されるため、インク吸
収体67の表面に蓄積(乾燥して蓄積)することがな
い。
【0051】このように、フラッシングボックス61
は、X軸方向の原点位置を維持した状態でX軸テーブル
27と共にY軸方向に移動することができるため、印刷
にあたって、X軸方向の原点に復動したヘッドユニット
24が常に臨む。これにより、印刷動作中において、ヘ
ッドユニット24の加速開始位置或いは減速開始位置
(基準位置)で、すなわちヘッドユニット24の1往復
(2ラインの印刷)毎に、フラッシングを行うことがで
き、全体として印刷処理時間を短縮することができる。
なお、フラッシングは、印刷開始時において先ず行われ
ることが好ましい。
【0052】保管ユニット62は、図1および図9に示
すように、機台2上の略中央部に配設され、それぞれ3
個の保管用キャップ72(キャップ部材)を搭載した4
個のキャップ支持体71と、各キャップ支持体71を上
下方向にスライド自在に収容する保管用ベースフレーム
73と、4個の部分キャップ支持体71を介して計12
個の保管用キャップ72をヘッドユニット24に向かっ
て離接させるキャップ移動機構74と、を備えている。
なお、キャップ移動機構74は上記のコントローラ11
に接続されており、保管用ベースフレーム73は、下端
部に形成した左右合わせて6箇所の固定部76を介して
台板13の所定位置にねじ止めされている。
【0053】各保管用キャップ72は、キャップ本体7
7と、キャップ本体77の底部に敷設した乾燥防止材7
8と、キャップ本体77の上端に装着した略方形のOリ
ングで構成したシール部材79とで構成されている。乾
燥防止材78は、インクの溶剤を含浸し高湿度状態に維
持して、インクジェットヘッド26(インクノズル)の
乾燥を有効に防止する。シール部材79は、インクジェ
ットヘッド26の本体部分26aの底面(インクノズル
形成面)に密着可能に構成され、これを封止する。
【0054】各キャップ支持体71は、相互に連結され
ていると共に、左右の位置でその離接昇降移動を保管用
ベースフレーム73に案内される。キャップ支持体71
に搭載した横並び3個の保管用キャップ72が、部分キ
ャリッジ44に搭載した3個のインクジェットヘッド2
6(各ヘッド群48)に対応するように、各キャップ支
持体71はヘッドユニット24の各部分キャリッジ44
に対応して保管用ベースフレーム73に千鳥状に配設さ
れている。すなわち、各キャップ支持体71は、保管用
ベースフレーム73の所定位置に正確に位置決めされて
取り付けられ、各保管用キャップ72が、対応する各イ
ンクジェットヘッド26に適切に密接するようになって
いる。
【0055】キャップ移動機構74は、インクジェット
ヘッド26を封止する封止位置とインクジェットヘッド
26から離間する待機位置との間で、保管用キャップ7
2を移動させる。すなわち、キャップ移動機構74は、
4個のキャップ支持体71を一体として昇降させるよう
になっており、常時は、4個のキャップ支持体71を下
降の待機位置に維持している。そして、保管のためにヘ
ッドユニット24が4個のキャップ支持体71の直上部
に臨むと、キャップ移動機構74が駆動し、4個のキャ
ップ支持体71を介して、全保管用キャップ72を上昇
させて全インクジェットヘッド26に密接させる。これ
により、保管時、すなわち印刷非駆動時において、各イ
ンクジェットヘッド26を個々に封止して高湿度に保つ
ことができるようになっている。
【0056】また、このような構成では、3個の保管用
キャップ72をキャップ支持体71に精度良く組み立て
ておき、これを保管用ベースフレーム73に精度良く取
り付けるようにしているため、結果として、各保管用キ
ャップ72とキャップ支持体71とを精度良く組み上げ
ることができる。また、任意の1の保管用キャップ72
が不良となっても、取付精度を損なうことなく、各キャ
ップ支持体71単位でこれを簡単且つ迅速に交換するこ
とができる。
【0057】なお、図示省略したが、保管ユニット62
には、キャップ支持体71の待機位置を検出する検出ス
イッチが取り付けられており、OFF状態である検出ス
イッチの非検出状態のときには、ヘッドユニット24の
走査(移動)ができないようになっている。すなわち、
コントローラ11に接続された検出スイッチは、各キャ
ップ支持体71が封止位置にあるときには、ヘッドユニ
ット24の移動をインターロックするようになってい
る。これにより、封止状態のヘッドユニット24の移動
がキャンセルされ、ソフト的な誤作動によるヘッドユニ
ット24や保管用キャップ72の破損が防止される。
【0058】クリーニングユニット63は、図1、図1
0および図11に示すように、2個の部分ユニット63
a、63bからなり、各部分ユニット63a、63b
は、台板13上に固定されたクリーニングベースプレー
ト81に支持されていると共に、相互にY軸方向に位置
ずれして配設されている。
【0059】クリーニングユニット63の各部分ユニッ
ト63a、63bは、それぞれ3個のクリーニング用キ
ャップ83(キャップ部材)を搭載したクリーニング用
キャップ支持体82と、クリーニング用キャップ支持体
82を上下方向にスライド自在に収容するクリーニング
用支持フレーム84と、クリーニング用キャップ支持体
82を介して3個のクリーニング用キャップ83をヘッ
ドユニット24に向かって離接させるクリーニング用キ
ャップ移動機構85と、各クリーニング用キャップ83
を介してインクを吸引するインクポンプ(計2台)86
と、を備えている。なお、クリーニング用キャップ移動
機構85および各インクポンプ86は、上記のコントロ
ーラ11に接続されている。
【0060】各クリーニング用キャップ83は、キャッ
プ本体87と、キャップ本体87の底部に敷設したイン
ク吸収材88と、キャップ本体87の上端に装着したシ
ール部材89とで構成されている。各シール部材89
は、各インクジェットヘッド26の本体部分26aの底
面(インクノズル形成面)に密着可能に構成され、これ
を封止する。
【0061】各クリーニング用キャップ支持体82は、
左右の位置でその離接昇降移動を各クリーニング用支持
フレーム84に案内される。また、クリーニング用キャ
ップ支持体82には、部分キャリッジ44に搭載した横
並び3個のインクジェットヘッド26(各ヘッド群4
8)に対応するように、横並びに3個のクリーニング用
キャップ83が搭載されている。
【0062】すなわち、図6をも参照して説明すると、
一対のクリーニング用キャップ支持体82は、隣接する
2つのヘッド群48(第1・第2ヘッド群48−1,4
8−2および第3・第4ヘッド群48−3,48−4)
に対応するようにしてY軸方向に位置ずれして配設さ
れ、第1ヘッド群48−1(および第3ヘッド群48−
3)に、一方のクリーニング用キャップ支持体82(図
示CL1)が対応し、第2ヘッド群48−2(および第
4ヘッド群48−4)に、他方のクリーニング用キャッ
プ支持体82(図示CL2)が対応している。
【0063】各クリーニング用キャップ移動機構85
は、各クリーニング用支持フレーム84の側部に配設し
たモータ等からなり、各クリーニング用キャップ支持体
82を個々に且つコントローラ11により関連させて
(同期して)昇降させるようになっており、インクジェ
ットヘッド26を封止する封止位置と、インクジェット
ヘッド26から離間する待機位置との間で、各クリーニ
ング用キャップ支持体82を昇降移動させる。したがっ
て、常時は、各クリーニング用キャップ支持体82を待
機位置に維持している。
【0064】そして、各クリーニング用キャップ移動機
構85は、クリーニングのためにヘッドユニット24が
クリーニングユニット63の直上部に臨んだときのみ、
駆動して、各クリーニング用キャップ支持体82を上昇
させる。なお、図示省略したが、クリーニング用ユニッ
トにも、保管ユニット62と同様に、クリーニング用キ
ャップ支持体82の待機位置を検出する検出スイッチが
取り付けられており、各クリーニング用キャップ支持体
82が封止位置にあるときには、ヘッドユニット24の
移動をインターロックするようになっている。
【0065】ここで、図6および図10を参照してクリ
ーニング動作について説明すると、クリーニングのため
に第1ヘッド群48−1および第2ヘッド群48−2が
クリーニングユニット63に臨むと、クリーニング用キ
ャップ移動機構85が駆動し、一対のクリーニング用キ
ャップ支持体82を介して、全クリーニング用キャップ
83を上昇させてヘッドユニット24に密接させる。続
いて、各インクポンプ86が駆動し、第1ヘッド群48
−1および第2ヘッド群48−2の各インクジェットヘ
ッド26の全インクノズルからインクを吸引する(クリ
ーニング)。
【0066】そして再度、クリーニング用キャップ移動
機構85が駆動して全クリーニング用キャップ83を下
降させると共に、X・Y移動機構25が駆動して、第3
ヘッド群48−3および第4ヘッド群48−4を、一対
のクリーニング用キャップ支持体82に臨むようにY軸
方向に移動させる。すると、各クリーニング用キャップ
83の上昇とポンプ吸引とが行われ、第3ヘッド群48
−3および第4ヘッド群48−4の各インクジェットヘ
ッド26のインク吸引が行われる。一方、各インクポン
プ86で吸引したインクは、それぞれインク吸収材88
からのチューブ401を介して、廃インクタンク18に
導かれるようになっている。
【0067】ところで、図11に示すように、各クリー
ニング用支持フレーム84は、クリーニングベースプレ
ート81に形成した手前側の2箇所の位置決め用穴90
に係合されると共に、奥側の2箇所でクリーニングベー
スプレート81にねじ止めされている。そして、クリー
ニングベースプレート81は、左右の中間部に形成した
計4箇所の固定部91を介して台板13の所定位置にね
じ止めされている。
【0068】この構成により、保管ユニット62と同様
に、クリーニングユニット63では、3個のクリーニン
グ用キャップ83をクリーニング用キャップ支持体82
に精度良く組み立てておき、これをクリーニングベース
プレート81に精度良く取り付けるようにしているた
め、結果として、各クリーニング用キャップ83とクリ
ーニング用キャップ支持体82とを精度良く組み上げる
ことができる。また、任意の1のクリーニング用キャッ
プ83が不良となっても、取付精度を損なうことなく、
各クリーニング用キャップ支持体82単位でこれを簡単
且つ迅速に交換することができる。
【0069】ワイピングユニット64は、図1および図
10に示すように、クリーニングユニット63に隣接し
てヘッドユニット24のX軸方向の終端であって、印刷
テープAの印刷エリアGから外れて配設されている。ワ
イピングユニット64は、2個の部分ユニット64a、
64bからなり、各部分ユニット64a、64bは、台
板13上に固定されたワイピングベースプレート94に
支持されていると共に、クリーニングユニット63の各
部分ユニット63a,63bと同様に、隣接する2つの
ヘッド群48(第1・第2ヘッド群48−1,48−2
および第3・第4ヘッド群48−3,48−4)に対応
するようにして、Y軸方向に位置ずれして配設されてい
る。
【0070】ワイピングユニット64の各部分ユニット
64a、64bは、樹脂製のワイパーブレード95と、
ワイパーブレード95を回動上昇させるソレノイド96
とを、それぞれ横並びに3個ずつ備え、各ソレノイド9
6がコントローラ11に接続されている。ソレノイド9
6はコントローラ11により制御され、ワイピングのた
めにヘッドユニット24がワイピングユニット64の直
上部に臨んだときに、これを励磁すると、ワイパーブレ
ード95を回動上昇させてワイピング位置に臨ませ、こ
れを対応するインクジェットヘッド26に接触させる。
逆に、消磁すると、ワイパーブレード95を回動下降さ
せ、ヘッドユニット24の主走査および副走査の移動に
干渉しないように退避位置に離間させる。
【0071】これにより、ワイピング位置に臨んだワイ
パーブレード95に対し、X・Y移動機構25を駆動し
て、ヘッドユニット24をX軸方向に微小距離移動させ
ることでワイピング動作を行い、インクジェットヘッド
26の下面(インクノズル面)に付着したインクを除去
し、インクノズルの適切なメニスカスを保持することが
できるようになっている。
【0072】なお、ワイピング動作は、クリーニング動
作と同様に、第1ヘッド群48−1および第2ヘッド群
48−2の処理が終了した後、第3ヘッド群48−3お
よび第4ヘッド群48−4の処理が行われる。すなわ
ち、ワイピングユニット64とX・Y移動機構25との
協働により、2回に分けて全インクジェットヘッド26
のワイピングが行われる。
【0073】このように、メンテナンス手段10は、イ
ンクジェットヘッド26を保管するための保管ユニット
62を、フラッシングボックス61およびクリーニング
ユニット63と独立させているため、インクジェットヘ
ッド26を適切に保護することができる。すなわち、イ
ンクジェットヘッド26の保管をクリーニングユニット
63等で兼用することに比べ、吐出(吸引)によるイン
ク汚れの影響を回避することができる。
【0074】なお、保管用ベースフレーム73、クリー
ニング用支持フレーム84およびワイピングベースプレ
ート94をそれぞれ別体で構成したが、これらを大形の
1のベースプレート(メンテナンスプレート)として構
成するようにしてもよい。
【0075】次に、テープ送りについて、テープ送り手
段7(紙送り装置)、テープ供給手段6およびテープ巻
取手段8について説明する。図12は、テープ送り手段
7を模式的に表した図であり、同図および図1に表すよ
うに、テープ送り手段7は、テープ送り経路4の略中央
に配設した台板13上の吸着テーブル101と、吸着テ
ーブル101を挟んで配設されテープ送り経路4に沿っ
て印刷テープAを送るテープ送り機構102とを備えて
いる。
【0076】吸着テーブル101は、台板13に固定し
た筐体104と、筐体104の上面に取り付けられた吸
引プレート105と、吸引プレート105の下側に形成
した3連(複数)の吸引チャンバ106と、各吸引チャ
ンバ106の下部にそれぞれ臨む3個の吸引ファン10
7とで構成され、印刷テープAをエアー吸引する。吸引
プレート105は、X軸テーブル27の長さに合わせ
て、テープ送り経路4の延在方向に30インチの長さで
形成されていると共に、最大幅の印刷テープA(テープ
幅150mm)に対応した幅を有している。なお、各印
刷テープAは、幅方向の一方の(吸引プレート105の
奥側の)端を定位置として(端面基準)で送られ、その
幅方向の位置決めは吸着テーブル101に先立って行わ
れている(後述する)。
【0077】吸引プレート105の上面には、各吸引チ
ャンバ106に連通する多数の吸引孔108が形成され
ており、吸引プレート105は、この多数の吸引孔10
8を介して印刷テープAを、浮かない程度の吸着力で且
つ所定の平面度をもって上面に載置する。また吸引プレ
ート105は、水平に配設され、その直上部をX・Y方
向に移動するヘッドユニット24(インクジェットヘッ
ド26)と平行に対峙する。すなわち、吸引プレート1
05の上面に吸着された印刷テープAは、インク吐出の
ための所定の間隙を存して、インクジェットヘッド26
と平行に対峙する。
【0078】各吸引ファン107は、上記のコントロー
ラ11に接続され、その主電源のON操作に同期して駆
動するようになっている。すなわち、印刷テープAの送
り停止時はもとより、印刷テープAの送り動作時にあっ
ても印刷テープAを吸着しており、特に印刷テープAの
送りは、吸着テーブル101の吸引力に抗して行われ
る。そして、最大幅以外の印刷テープAの場合に、吸引
孔108からリークするエアーによる吐出インクの飛行
曲りを有効に回避するべく、多数の吸引孔108は整列
配置されている。
【0079】具体的には、図1および図13の模式的平
面図に表すように、多数の吸引孔108は、印刷テープ
Aの長さ方向に沿って複数の吸引孔列109を構成し、
印刷テープAの幅方向両縁部を吸引する2つの吸引孔列
109は、印刷テープAの幅方向の両端に近接して配設
されている。すなわち、50mm幅から10mmピッチ
で150mm幅までの各種印刷テープAの両縁部(エッ
ジ)を確実に吸引し、各種印刷テープAの両縁部の浮き
を防止している。なお、印刷テープAにより閉塞されな
い吸引孔108からはエアーがリークされるが、吸引フ
ァン107の性能と総吸引孔面積との関係で、これが吸
引性能に影響が生じないように設計されている。
【0080】この場合、図13に表すように、吸着テー
ブル101の奥側の端面から手前の50mmの範囲で
は、吸引孔列109間のピッチを10mm以下(図示で
は6mm)とし、50mmを超える150mmまでの範
囲では、印刷テープAの幅ピッチに対応して、吸引孔列
109間のピッチを10mmとしている。これにより、
吸着テーブル101上の印刷テープAを浮かない程度に
水平にすることができるため、印刷中および印刷後にお
いても印刷テープAの水平姿勢を維持することができ
る。
【0081】より具体的には、各種印刷テープAの各縁
部に対し、隣接する吸引孔列109,109は、一方が
テープ端から1.0mm程度内側となる位置(テープで
覆われる)となり、他方がテープ端から9.0mm程度
外側となる位置(開放)となる。この場合、外側の他方
の吸引孔列109からはエアーがリークするが、インク
ジェットヘッド26から十分にはなれているため、イン
クの飛行曲がりは有効に防止される。なお、印刷テープ
Aの長さ方向側の両端も適切に吸引することができるよ
うになっている。
【0082】また、多数の吸引孔108は千鳥状に配設
され、隣接する相互の各吸引孔列109は、印刷テープ
Aの長さ方向に位置ずれしている。これにより、任意の
1つの吸引孔108が受け持つ吸引部位を集約化するこ
とができる。このため、吸引孔108を格子状に配置し
た場合に比して、吸着力を減ずることなくその個数を少
なくすることができる。
【0083】なお、3個の吸引ファンの排気エアーは、
これらに対応して台板13に形成した3個の貫通孔(図
示省略)から、台板13の下側に位置するコントローラ
11側の空間へと導かれている。もっとも、この排気エ
アーを、吸着テーブル101の下流側であって、印刷済
みの印刷テープAが待機する後述の乾燥エリアHに導い
て、インクの乾燥を促進するようにしてもよい(図12
参照)。
【0084】テープ送り機構102は、図1、図12お
よび図14に示すように、テープ送り経路4の下流側で
台板13上に配設したテープ送りローラ111と、テー
プ送りローラ111を回転駆動するテープ送りモータ1
12と、テープ送りローラ111の送り方向下流側に配
設されテープ巻取手段8へ送り出す送出ローラ113
と、吸着テーブル101の送り方向下流側の直近および
上流側の直近に配設したガイドローラ114およびグリ
ップローラ115と、グリップローラ115の送り方向
上流側に配設した案内ローラ116と、案内ローラ11
6の送り方向上流側に配設した幅ガイド部117(幅規
制手段)とを備えている。
【0085】また、テープ送り機構102は、テープ送
りローラ111とガイドローラ114との間の台板13
および棚板14間に、ガイドローラ114の送り方向下
流側に中間ローラ118と、中間ローラ118の下方に
配設した下ローラ119とを備えている。すなわち、テ
ープ送り機構102により送られてゆく印刷テープA
は、印刷後にガイドローラ114を介して略直角に経路
変更されて、一旦台板13上から下方に送られ、下ロー
ラ119等を周回した後、再び上方へと経路変更されて
送られ、送出ローラ113によりテープ巻取手段8に送
られてゆく。なお、台板13には、印刷テープAの送り
を許容する上記2つの開口部17,17がY軸テーブル
28を挟んで形成されている。
【0086】送出ローラ113は、印刷テープAを挟持
する上下一対のローラから成り、機台2外へ下方に向か
って印刷テープAを回転送りする。なお、送出ローラ1
13は、機台2から左方に突出してこれに固定した送出
プレート121に回転自在に支持されている。
【0087】テープ送りローラ111は、印刷テープA
を挟んで対峙するグリップローラ構造の駆動ローラ12
3および従動ローラ124から成り、この駆動ローラ1
23にテープ送りモータ112が接続され、一方この従
動ローラ124は介設したばね125により駆動ローラ
123へと付勢されている。テープ送りモータ112
は、ステッピングモータで構成され、上記のコントロー
ラ11に接続されてテープ送りローラ111の回転を制
御する。
【0088】すなわち、テープ送りローラ111(駆動
ローラ123)は、コントローラ11によりその回転が
制御され、吸着テーブル101上の送りを含む機台2に
おける、全体のテープ送りおよび停止を高精度に行うよ
うに、ヘッドユニット24に同期して回転するようにな
っている。具体的には、印刷テープAに単位画像Bと共
に印刷した検出マークEを検出し、演算されたステップ
数に基づいてテープ送りローラ111を回転させて、印
刷テープAの送りを停止するようになっている(詳細は
後述する)。
【0089】グリップローラ115は、吸着テーブル1
01の前部(上流側)で印刷テープAを挟持する一対の
ローラ115a、115bから成り、この一対のローラ
115a、115bは、吸着テーブル101に回転自在
に支持されると共に、印刷テープAを吸着テーブル10
1上に水平に臨ませる。
【0090】ガイドローラ114は、吸着テーブル10
1の後部(上流側)でこれに回転自在に支持されると共
に、印刷テープAの非印刷面に転接する。また、ガイド
ローラ114は、吸着テーブル101を挟んでグリップ
ローラ115と水平に位置している。したがって、グリ
ップローラ115からガイドローラ114にかけて、印
刷テープAは吸着テーブル101上を水平に送られてゆ
く。また、ガイドローラ114およびグリップローラ1
15間に、吸着テーブル101でもって、上記の印刷エ
リアG(30インチ)を構成している。
【0091】下ローラ119は、棚板14上に固定した
下支持プレート129に回転自在に支持され、中間ロー
ラ118は、台板13および棚板14間に固定した中間
支持プレート128に回転自在に支持されている。中間
ローラ118はガイドローラ114の略直下に配設さ
れ、下ローラ119は中間ローラ118より幾分上流側
(X軸方向の大きいほう)に配設されている。したがっ
て、ガイドローラ114と下ローラ119との間で印刷
テープAは、中間ローラ118を介して幾分後方に経路
変更して送られるようになっている。そして、下ローラ
119およびガイドローラ114間は、印刷エリアGと
略同一の長さを有する、印刷テープAの印刷済み部分が
自然乾燥される上記の乾燥エリアHが構成されている。
【0092】中間支持プレート128には、テープ送り
経路4(印刷テープA)に臨んで且つ中間ローラ118
と平行な位置にテープ送りセンサ130が配設されてい
る。テープ送りセンサ130(検出手段)は、反射型の
光センサで構成され、上記のコントローラ11に接続さ
れている。このテープ送りセンサ130により、印刷テ
ープAの検出マークEが検出され、この検出結果に基づ
いてテープ送りモータ112の駆動動作を制御するよう
になっている。そしてこれにより、印刷テープAの送
り、すなわち1タクトの印刷動作により印刷が行われる
単位印刷領域Cを単位とする間欠送り、が高精度で行わ
れている。
【0093】また、テープ送りセンサ130は、印刷エ
リアGの先端から所定の距離(図14、規定距離:M)
に位置している。そして、単位印刷領域Cに印刷される
一の検出マークEは、単位印刷領域Cの後端からテープ
送り方向下流側に、この規定距離下がった位置に印刷さ
れるようになっている。すなわち、単位印刷領域Cの後
端から検出マークEの印刷位置までの距離と、単位印刷
領域Cの前端からテープ送りセンサ130の位置(検出
マークEの検出位置)までの距離とが同一に設定され、
これにより上記の高精度なテープ送りを実現している
(図17参照で、詳細は後述する)。
【0094】一方、テープ送り経路4の上流側では、案
内ローラ116が、上方のグリップローラ115に臨ん
で、吸着テーブル101に回転自在に支持されている。
この場合、ガイドローラ114および中間ローラ118
間のように、グリップローラ115および案内ローラ1
16間では、印刷テープAは鉛直なテープ送り経路4に
沿って送られてゆく。また、グリップローラ115およ
び案内ローラ116間には、印刷テープAに臨んで除電
ブラシ131が配設され、除電ブラシ131が、送られ
てゆく印刷テープAに摺接して印刷テープAをアースす
る。
【0095】幅ガイド部117は、図12および図15
の拡大図に示すように、台板13上に固定したボトムプ
レート133と、ボトムプレート133に前後方向に離
間して立設した手前側の取付プレート134および奥側
の固定ガイドプレート135と、取付プレート134お
よび固定ガイドプレート135間を移動自在に構成され
た移動ガイドプレート136と、取付プレート134お
よび固定ガイドプレート135にそれぞれ両端部を軸支
された複数(5個)のフィード部材137および複数
(2個)のプレートガイド138と、印刷テープAにテ
ンションを付与する板ばね部139とを備え、固定ガイ
ドプレート135および移動ガイドプレート136が対
となって、機台2を送られる印刷テープAの幅規制を行
っている。
【0096】ボトムプレート133は取付プレート13
4等の左半部に位置し、取付プレート134および固定
ガイドプレート135は、その下端左半部を外側に折り
曲げた部位141で固定プレートに固定されている。ま
た、取付プレート134および固定ガイドプレート13
5の右半部には、これらを跨ぐように板ばね部139が
取り付けられている。
【0097】固定ガイドプレート135は、吸着テーブ
ル101の奥側の端面と平行に配設され、その内面で印
刷テープAを一方側から延在方向に幅ガイドしている。
印刷テープAの他方側の幅ガイドは、移動ガイドプレー
ト136の内面でなされている。すなわち、印刷テープ
Aの幅ガイドは、固定ガイドプレート135を基準とし
て、移動ガイドプレート136を固定ガイドプレート1
35に対し適宜平行移動させることにより構成される。
また、固定ガイドプレート135および移動ガイドプレ
ート136の右端部には、送られてくる印刷テープAの
受け入れを案内するテープ案内部位142、142が、
外側に拡開して形成されている。
【0098】各フィード部材137は、その中間部をこ
れらに対応して形成した移動ガイドプレート136の複
数の遊挿孔に干渉されることなく、両端部を取付プレー
ト134および固定ガイドプレート135に支持されて
いる。また、隣接する各フィード部材137は、相互に
上下に位置ずれした状態で支持されている。
【0099】すなわちこの場合、5個のフィード部材1
37は、上側に平行に配置され印刷テープAの非印刷面
に摺接する3個のフィードガイド144と、下側に平行
に配置され印刷テープAの印刷面に転接する2個の回転
ローラ145とで構成されている。5個のフィード部材
137により、テープガイド部を送られる印刷テープA
は、波状に経路変更して先方に湾曲しながら送られてゆ
く。これにより、テープ供給手段6から繰り出された印
刷テープAの巻き癖を有効に取り除いて、印刷テープA
を案内ローラ116へと送ることができるようになって
いる(癖取り手段)。
【0100】一方、各プレートガイド138は、丸棒状
の部材からなり、左右(テープ送り方向の上流側および
下流側)に一対が配設されている。具体的には、一対の
プレートガイド138は、フィード部材137の上方に
配置されると共に、上側の中間のフィードガイド144
を挟んで左右に且つ下側の一対の回転ローラ145の直
上位置に配置され、両端部を取付プレート134および
固定ガイドプレート135に固定されている。
【0101】また、各プレートガイド138は、その中
間部をこれらに対応して形成した移動ガイドプレート1
36の一対のガイド穴に遊嵌され、移動ガイドプレート
136の前後方向のスライド移動をガイドすると共に、
移動後の移動ガイドプレート136を、後述の固定ねじ
149を介して固定ガイドプレート135に平行に所定
位置に固定する。
【0102】移動ガイドプレート136は、テープ送り
経路4の幅を可変可能にするものであり、上記の遊装孔
およびガイド穴の他、上部外側に固定した幅ガイドブロ
ック147を有し、幅ガイドブロック147を介して各
プレートガイド138に取り付け固定自在に構成されて
いる。幅ガイドブロック147は、所定幅を有するブロ
ック本体148と、ブロック本体148の上面に離間し
て配設した一対の固定ねじ149とで構成されている。
各固定ねじ149は、各プレートガイド138に対応し
た位置に設けられ、固定ねじ149により、移動ガイド
プレート136は、各プレートガイド138に固定され
る。
【0103】すなわち、固定ねじ149を緩めた状態
で、テープ幅に対応して、移動ガイドプレート136の
左右方向(テープ幅方向)を移動させて位置決めし、固
定ねじ149を締めた状態で、移動ガイドプレート13
6は、固定ガイドプレート135と共に印刷テープAの
幅方向の両端面を挟持し、且つその下端面がボトムプレ
ート133に当接するようになっている。これにより、
吸着テーブル101に臨む印刷テープAの幅ガイドが適
切に行われている。なお、移動ガイドプレート136
は、これに形成した切欠き部分により、一対の回転ロー
ラ145を逃げた構造となっている(図15参照)。
【0104】板ばね部139は、固定ガイドプレート1
35および取付プレート134の右下半部を跨いで延在
するばね支持プレート151と、ばね支持プレート15
1の上面に取り付けた板ばね152と、ばね支持プレー
ト151を上方に付勢するねじりコイルばねとを有して
いる。
【0105】ばね支持プレート151は、延在方向の両
端部が上方に折り曲げられ、両端部の基部を固定ガイド
プレート135および取付プレート134の下端先端部
に支持されると共に、基部と反対側の部分にコイルばね
153の一端が係止している。各コイルばね153の他
端は、固定ガイドプレート135および取付プレート1
34の外端上面に係止しており、これにより、ばね支持
プレート151は、これらプレートに上方に付勢された
状態で支持されていると共に、基部を中心に上下方向に
回動自在となっている。また、ばね支持プレート151
の手前側の端部には、これを回動操作するばね解除レバ
ー155がレバー支持台を介して取り付けられている。
【0106】板ばね152は、右側の回転ローラ145
の下方に位置し、ばね支持プレート151に固定された
ばね固定部156と、ばね固定部156から屈曲して延
び印刷テープAを挟んで回転ローラ145に下側から突
き当たるローラ摺接部157とで構成されている。この
摺接位置にあるローラ摺接部157は、ばね解除レバー
155の操作により、回転ローラ145から離間して下
方の離間位置に退避されるようになっている。すなわ
ち、板ばね152は、印刷テープAを挟んで右側の回転
ローラ145に摺接して、印刷テープAに張力(テンシ
ョン)を付与している。これにより、印刷エリアG(吸
着テーブル101)に臨む印刷テープAの送りにブレー
キ(制動)をかけることができる。なお、板ばね152
に対応して、回転ローラ145と同様に移動ガイドプレ
ート136はこれを逃げた構造となっている。
【0107】また、印刷エリアGを挟んで配設した、こ
の板ばね152および上記のテープ送りローラ111と
で、この間の印刷テープAの延在方向前後をホールド状
態にすることができるため、吸着テーブル101による
吸引と共に印刷テープAの水平姿勢を維持し、さらに
は、単位印刷領域C毎の各検出マークEのピッチを同一
にすることができるようになっている(後述する)。
【0108】さらに、板ばね152のローラ摺接部15
7(ガイド押圧部)は、幅の異なる各印刷テープAの端
面には当接しないように、最小幅の印刷テープAに内在
される押え幅の平板状摺接部位161と、平板状摺接部
位161と共に各櫛歯片163が、最小幅以外の各印刷
テープAに対し少なくとも幅方向の両端部を押さえ且つ
内在されるように押え幅をそれぞれ構成する櫛歯状摺接
部位162とから成る。
【0109】具体的には、図16を参照して説明する
と、平板状摺接部位161は、例えば47mmの押え幅
を有して、最小幅(50mm)の印刷テープAに内在さ
れ、10mm間隔で幅が増加する他の複数種の印刷テー
プAに対応して、隣接する各櫛歯片163(例えば7m
mの押え幅)同士が所定間隔(例えば3mm間隔)で離
間し、且つ各印刷テープAに対応する各櫛歯片163間
の間隙中心が各印刷テープAの幅中心に一致するように
なっている。
【0110】したがって、例えば、70mm幅の印刷テ
ープAに対しては、47mmの平板状摺接部位161
と、これに連続して隣接する2個の7mmの各櫛歯片1
63,163から成る櫛歯状摺接部位162とが摺接し
て、印刷テープAの幅方向の各端面から所定距離(1.
5mm)離れた位置でテンションを付与するようにして
いる。これにより、平板状摺接部位161および櫛歯状
摺接部位162が、対応する印刷テープAに対しその紙
幅内に納まるようにしているため、板ばね152が印刷
テープAの端面に接触しない状態で、且つ各印刷テープ
の幅方向の両端部を有効に押さえることができるため、
各幅の印刷テープに好適なテンションを付与することが
できる。なお、櫛歯片163の長さは15mmである。
【0111】次に、テープ供給手段6について、図1を
参照して説明する。テープ供給手段6は、幅ガイド部1
17に臨んで台板13に固定した前後一対の供給支持フ
レーム171と、供給支持フレーム171の下方で機台
2のアングル材12に固定したブラケット172とで支
持部を構成し、テープ送り手段7(幅ガイド部117)
に繰り出し供給する印刷テープAに所定量のたるみ(バ
ッファ)をもたせている。ブラケット172には、ロー
ル状に巻回して印刷テープAを回転自在に支持する繰出
しリール174と、繰出しリール174に軸着したトル
クリミッタ175とが設けられている。
【0112】一対の供給支持フレーム171には、繰出
しリール174から繰り出された印刷テープAの送りを
上方にて案内する供給案内ローラ181と、供給案内ロ
ーラ181の送り下流側にてこれに平行に位置する供給
ローラ182と、供給ローラ182を回転駆動する供給
モータ183と、供給案内ローラ181および供給ロー
ラ182間に渡した水平板184と、供給ローラ182
の送り方向下流側にてこの下方に位置する調整ローラ1
85と、調整ローラ185の送り方向下流側にて幅ガイ
ド部117に臨んだ供給ガイド部材186とが支持さ
れ、調整ローラ185は、一対の供給支持フレーム17
1に支持された調整アーム187を介してこれに支持さ
れている。
【0113】供給案内ローラ181および供給ローラ1
82は、一対の供給支持フレーム171に回転自在に支
持されており、印刷テープAを水平板184上に水平に
臨ませる。供給ガイド部材186は、調整ローラ185
から送られてくる印刷テープAの非印刷面に転接して、
印刷テープAを幅ガイド部117に案内する。調整ロー
ラ185は、基部側を一対の支持フレームに支持された
調整アーム187の先端側に、両持ち状態で回転自在に
支持されている。調整アーム187は、図外のコイルば
ねにより、基部側を中心として上下方向に回動自在に構
成されている。すなわち、調整ローラ185は、回動動
作する調整アーム187により、上下方向に移動自在と
なっている。
【0114】調整アーム187の基部には遮光板が設け
られ、この遮光板の移動軌跡上に臨んで、一方の支持フ
レームには2つのフォトインタラプタが設けられてい
る。この2つのフォトインタラプタと供給モータ183
とは、上記のコントローラ11に接続されており、フォ
トインタラプタによる調整アーム187の遮光板の検出
結果に基づいて、供給モータ183の駆動(送り・停
止)が制御されるようになっている。すなわち、調整ロ
ーラ185および供給ガイド部材186間の印刷テープ
Aのたるみ量が、1回のテープ送り量(単位印刷領域
C)以上に設定されるように、供給ローラ182により
印刷テープAを先方に繰り出し供給している。
【0115】これにより、テープ送り手段7での印刷テ
ープAの高速送りに対し、印刷テープAに余裕をもたせ
ることができるため、繰出しリール174からの印刷テ
ープAの繰り出しに滑りを生じさせること無く、且つ印
刷テープAに瞬間的な大きな張力をかけなくてすますこ
とができる。
【0116】続いて、テープ巻取り手段について、図1
を参照して簡単に説明する。テープ巻取手段8は、フィ
ニッシャー本体20に回転自在に支持されたテープ巻取
リール191と、テープ巻取リール191の直上部に位
置する巻取ローラ192と、巻取ローラ192を回転駆
動させる巻取モータ193と、巻取ローラ192に近接
してこれに臨む巻取ガイドローラ194と、印刷済みの
印刷テープAの幅方向を規制する幅規制部195と、フ
ィニッシャー3と機台2との間に位置する押えローラ1
96とを有している。テープ送り手段7から送られてく
る印刷済みの印刷テープAは、押えローラ196を介し
て幅規制部195へと導かれ、ここでテープ巻き取りに
際しての幅ガイドが行われて、テープ巻取リール191
にロール状に巻き取られてゆく。
【0117】幅規制部195は、テープ送り手段7の上
流側に設けた幅ガイド部117と類似の構造からなり、
印刷テープAを波状に送ると共に、手前に突出して設け
た押し棒198を操作することで、各幅の印刷テープA
に対応させることができるようになっている。巻取ロー
ラ192は、印刷テープAを挟んで対峙する従動ローラ
および駆動ローラから成り、この駆動ローラが巻取モー
タ193に接続され、従動ローラが介設したばね197
により駆動ローラへと付勢されている。そして、上記の
操作パネル22により、テープ巻取りのトルクを調整
し、印刷テープAをテープ巻取リール191に適切に巻
き取るようにしている。
【0118】ここで、図17を参照して、画像の印刷に
ついて説明する。このインクジェットプリンタ1では、
テープ供給手段6に続いてテープ送り手段7が駆動し
て、印刷テープAの印刷すべき部分、すなわち単位印刷
領域Cを印刷エリアGである吸着テーブル101上に送
る。この状態では、吸着テーブル101は駆動してお
り、送りを停止した印刷テープAの単位印刷領域Cは吸
着テーブル101に吸着され、不動に保持された状態と
なる。続いて、X・Y移動機構25が駆動してヘッドユ
ニット24を主走査方向および副走査方向に移動させ、
且つヘッドユニット24の各インクジェットヘッド26
からインクが吐出されて、画像の印刷が行われる。な
お、この印刷動作中においては、紙紛除去機構43が駆
動状態であると共に、フラッシングが適宜行われる。
【0119】画像の印刷は、単位画像Bとしてのラベル
部分を、相互に間隙(非印刷部分Ab)を存して複数、
連続して印刷するものであり、印刷と印刷テープAの送
りを繰り返すことにより、印刷テープAに所望の数の単
位画像Bが印刷される。また、この単位画像Bと共に、
単位印刷領域Cの送り量を表すための検出マークEと、
各単位画像Bの位置を表すための画像位置マークDとが
印刷される。
【0120】単位印刷領域Cは、単位画像Bを印刷する
部分(画像印刷領域AB)と、画像印刷領域ABの外側
に位置して検出マークEおよび画像位置マークDを印刷
する部分(マーク印刷領域AC)とが設定されている。
検出マークEは、マーク印刷領域ACのうち、単位印刷
領域Cの後端から規定距離Mの位置に印刷される。ま
た、画像位置マークDは、マーク印刷領域ACのうち、
各単位画像Bに対応してその直上部近傍に印刷される。
【0121】単位印刷領域Cの長さは、印刷する画像サ
イズ等の印刷内容によって任意の長さに変更可能である
が、最大長さは、印刷エリアGに対応する30インチで
ある。具体的には、印刷内容が決まると、印刷テープA
への1タクトの印刷動作における単位印刷領域Cの長さ
が決定され、その後、単位印刷領域Cにおける検出マー
クEの印刷位置が、単位印刷領域Cの後端から上記の規
定距離Mとなる位置に設定される。
【0122】そして、印刷可能領域への単位画像B、検
出マークEおよび画像位置マークDの印刷が終了する
と、X・Y移動機構25が停止し、続いてテープ送り手
段7が駆動して、印刷済みの単位印刷領域Cを送り、テ
ープ送りセンサ130による検出マークEの検出結果に
基づいてこの送りが制御されて、次の単位印刷領域Cが
吸着テーブル101上に導入される。ここで再度、X・
Y移動機構25が駆動して、元の印刷開始位置P1に向
かって(図4参照)ヘッドユニット24を主走査方向お
よび副走査方向に移動させながら、インク吐出により、
画像(単位画像B、検出マークEおよび画像位置マーク
D)の印刷が行われる。
【0123】このように、印刷テープAを吸着テーブル
101上に保持しておいて、ヘッドユニット24の主走
査および副走査により1の単位印刷領域Cへの印刷と、
次の単位印刷領域Cを吸着テーブル101に導入する送
りとを繰り返して、長い印刷テープAに任意の数のラベ
ルを印刷するようにしているため、ドットレベルでの印
刷を精度良く行うことができる。また、ヘッドユニット
24の実印刷時間に対する加減速時間の比率を極端に小
さくすることができ、実印刷以外の無駄時間を極端に少
なくすることができる。したがって、印刷時間を短縮し
て、しかもラベルを必要とする数を無駄なく印刷するこ
とができる。
【0124】また、1タクトの印刷動作につき送るテー
プ送り量を単位印刷領域Cの長さとし、且つ単位印刷領
域Cに対する検出マークEの印刷位置を所定位置に設定
しているため、単位印刷領域Cの後端を、送り前の前端
の位置に正確に停止することができる。これにより、テ
ープ送り量を単位画像B種により適宜変更しても、検出
マークEの印刷位置をこの所定位置となるように適宜変
更することで、その検出位置を変更することなく、高精
度なテープ送り・停止精度を確保することができる。な
お、テープ送りの停止精度を高精度なものにするべく、
テープ送りモータ112の駆動動作が制御されている
(詳細は後述する)。
【0125】なお、上記の実施形態において、印刷テー
プAを送っている間に、X・Y移動機構25によりヘッ
ドユニット24を元の印刷開始位置に移動させ、常に印
刷開始位置P1から印刷を開始するようにしてもよい。
また、ヘッドユニット24を主走査方向の右方向に移動
させる場合にのみ、すなわち往方向への移動時にのみ印
刷テープAに印刷を行うようにしてもよい。
【0126】後者の場合には、紙粉除去機構43は、図
18に示すような処理フローとなる。同図に表すよう
に、往方向のみの印刷を選択し印刷開始指令がなされる
と(S1)、先ずフラッシング動作が行われ(S2)、
続いて、往方向側の第1の紙粉除去ファン56を駆動さ
せる(S3)。すなわち、復方向の第2の紙粉除去ファ
ン57の駆動は常時停止状態である。そして、この状態
でヘッドユニット24を主走査方向における往方向に移
動させるときのみ印刷を行い、副走査に前後して復方向
に移動してX軸の原点位置に復帰した後、再び往方向に
移動して次のラインの印刷を行う(S4)。そして、一
連の全ての印刷が終了した後、印刷終了の指令に同期し
て(S5:Yes)、第1の紙粉除去ファン56の駆動
を停止させる(S6)。
【0127】次に、インク供給手段9について、図2を
参照して説明する。インク供給手段9は、棚板14に配
設され各色インクを大量に貯留したメインタンクユニッ
ト211と、台板13上に配設されメインタンクユニッ
ト211からの各色インクを各インクジェットヘッド2
6に供給するサブタンクユニット212と、これらメイ
ンタンクユニット211、サブタンクユニット212お
よびインクジェットヘッド26を連結するチューブユニ
ット213とを備えている。メインタンクユニット21
1はサブタンクユニット212より低い位置に配置さ
れ、サブタンクユニット212はインクの垂れを防止す
べくインクジェットヘッド26より幾分低い位置に配置
されている。
【0128】具体的には、メインタンクユニット211
はサブタンクユニット212にインクを加圧供給し、サ
ブタンクユニット212に貯留されたインクは、インク
ジェットヘッド26のポンプ作用(インク吐出)を受け
てこれに供給される。すなわち、メインタンクユニット
211から圧力供給されたインクは、サブタンクユニッ
ト212で圧力的に縁切りされて、インクジェットヘッ
ド26に供給される。
【0129】インク供給手段9の各ユニットの詳細な説
明に先立ち、全体のインク供給系について、図19を参
照して更に詳述すると、6色(K,C,LC,LM,
M,およびY)の分割インクノズル列群47が横並び3
個のインクジェットヘッド26に組み込まれた4個のヘ
ッド群48に対応するべく、すなわち計12個のインク
ジェットヘッド26から成る24個のインクノズル列に
対応するべく、メインタンクユニット211には各色1
個のインクカートリッジ216(計6個)を備え、サブ
タンクユニット212には、各色2個の中間インクパッ
ク351(計12個)を備えている。
【0130】これにより、インクカートリッジ216内
の各色インクは、チューブユニット213によって2分
岐を2度繰り返して、24個のインクノズル列に供給さ
れてゆくようになっている。したがって、複数のインク
ジェットヘッド26(複数のインクノズル列)に対する
インクカートリッジ216の個数を減らすことができ、
インクカートリッジ216の配置に自由度を持たすこと
ができる。また、チューブユニット213の好配置等に
より、インクジェットヘッド26へのインク流路におい
て、圧力損失を極力軽減することができるようになって
いる。
【0131】次に、メインタンクユニット211につい
て、図2を参照して詳細に説明する。メインタンクユニ
ット211は、インクカートリッジ216と、インクカ
ートリッジ216を着脱自在に収容する加圧タンク21
7と、加圧タンク217に加圧エアーを供給するエアー
供給機構218とを備え、インクカートリッジ216お
よび加圧タンク217は各色別に複数個(6個)設けら
れ、一方エアー供給機構218は単一のもので構成さ
れ、インクカートリッジ216内のインクをポンプアッ
プしてサブタンクユニット212に供給する。
【0132】各インクカートリッジ216は、図20に
表すように、外殻を形成した樹脂製のカートリッジケー
ス220と、カートリッジケース220に収容したイン
クタンク221とで構成され、インクタンク221はカ
ートリッジケース220に非気密状態で収容されている
と共に、各カートリッジケース220は各インク色専用
に構成されている。インクタンク221は、変形可能な
柔軟性を有する袋状のパック本体223で主要部が構成
され、パック本体223の一端に取り付けた樹脂製のイ
ンク供給口224を有している。
【0133】パック本体223は、2枚のフィルムシー
トをその周縁部で熱溶着することで袋状に形成され、内
部にインクを大量に貯留する変形自在な貯留空間225
を構成している。すなわち、パック本体223は、長方
形状の2枚のフィルムシートを上下に貼り合わせて二つ
の側面部を形成すると共に、側面部の一端部にインク供
給口224を取り付けて封止され、内部に略1リットル
のインクを貯留している。そして、貯留空間225にイ
ンクを充填した状態のパック本体223は、インクの供
給使用により、相互に離間した2枚のフィルムシートが
密着するように偏平状態へと変形するようになってい
る。
【0134】インク供給口224は、樹脂材料により所
定の強度を有して構成され、パック本体223側である
基部側の取付孔部226と、取付孔部226と一体に形
成された外側のフランジ部227とで構成されている。
フランジ部227は、外殻を円形状に形成されていると
共に、その中心部に貯留空間225と連通してインク流
出口となる円形の開口部228を有している。フランジ
部227を介してインクタンク221は、カートリッジ
ケース220に形成した後述する係止溝245に位置決
め固定される。
【0135】なお、図示省略したが、開口部228は、
加圧タンク217に装着前のインクカートリッジ216
のインク流出を防ぐため、シールにより封止されてお
り、装着と同時に、加圧タンク217に設けたインク供
給針286によりこのシール封止は解かれ(シール用フ
ィルムが破られる)、インク供給口224は加圧タンク
217の接続口285と接続して、インクカートリッジ
216からのインク供給が可能となる。
【0136】カートリッジケース220は、上部を開口
して深い容器状に形成した下ケース231と、下ケース
231の開口を閉塞する上ケース232とで上下2分割
構造に構成され、内部にインクタンク221を収容する
タンク収容部233を構成している。上ケース232お
よび下ケース231は、左右の縁部を介してスナップイ
ン形式で係合しており、その内部空間(タンク収容部2
33)は、非密閉空間となっている。すなわち、カート
リッジケース220内は、加圧タンク217内と連通
し、タンク収容部233の圧力と加圧タンク217内の
圧力とが常に同圧に保たれるようになっている。
【0137】タンク収容部233は、パック本体223
を収容する所定の深さ寸法を有していると共に、パック
本体223に接触してこれを位置決め保持するリブ状の
複数の位置決め片234が内向きに突設されている。
【0138】カートリッジケース220は、図21に表
すように、長手方向(前後方向)の一方の端部(図20
示では奥側)の上端部に屈曲形成した指掛け部235を
備えており、この指掛け部235を介して、加圧タンク
217への脱着を円滑に行うことができるようになって
いる。また、カートリッジケース220の下面には、左
右中心位置において下向き一文字状の凹部236が前後
一対形成されており、この各凹部236が加圧タンク2
17内部の後述する凸部274にそれぞれ係合して、カ
ートリッジケース220の加圧タンク217への装着位
置が最奥部にクリック感をもって規制されるようになっ
ている。
【0139】また、指掛け部235に対向してカートリ
ッジケース220の他方の端部(図20示では手前側)
には、ケース側接合部241が窪入形成されている。ケ
ース側接合部241は、カートリッジケース220の左
右中央部に形成され、インクタンク221のインク供給
口224に臨んでいる。ケース側接合部241は、タン
ク収容部233との仕切りに位置するインクタンク22
1側の固定壁242と、固定壁242の左右に連続した
左右両壁243と、固定壁242および左右両壁243
に連続した下端壁244とで区画されている。
【0140】固定壁242の左右中央部には、下ケース
231の上端から下方途中にかけて略「U」字状に切り
欠いた係止溝245と、係止溝245の直下に位置する
円形の挿入孔246とが形成されている。係止溝245
は、インク供給口224のフランジ部227の移動を許
容する溝幅を有していると共に、フランジ部227の移
動を規制する一対の抜止め突起247が内向き(開口方
向)に突設している。これにより、係止溝245は、イ
ンク供給口224を溝底に抜止め状態で係止する。
【0141】なお、いずれも詳細は後述するが、挿入孔
246は、インクカートリッジ216の誤装着を防止す
るためのものであり、加圧タンク217に設けた挿入ピ
ン283が挿入される。また、加圧タンク217に対し
て、対応するものと異なるインク色のインクカートリッ
ジ216の誤装着を防止するために、ケース側接合部2
41の下端壁244にはインク色別の切欠き部250
(所定の2個)が形成され、加圧タンク217には切欠
き部250に挿入される挿入突起284(所定の2個)
が設けられている。また、図20示中の符号251は、
インク供給口224の下側に位置して下端壁244の上
面に載置されたインク吸収体251であり、インクカー
トリッジ216の着脱に伴って漏れるインクを吸収する
ようになっている。
【0142】加圧タンク217は、図2に表すように、
棚板14に3段の2列構成で固定的に設置され、各色の
加圧タンク217が同図に表すように割り振られてい
る。すなわち、上段にはブラック(K)およびシアン
(C)、中段にはライトシアン(LC)およびライトマ
ゼンタ(LM)、下段にはマゼンタ(M)およびイエロ
ー(Y)が配置されている。
【0143】加圧タンク217は、図21および図22
に表すように、主要部をなす胴部271と、胴部271
の一方の小口に設けた閉塞部材272と、胴部271の
他方の小口に設けた蓋部材273とで、内部に完全密閉
空間を形成可能に構成されている。胴部271は、アル
ミニウムの押出し形材で一体に形成され、内部にインク
カートリッジ216を収容可能に構成されている。胴部
271が押出し形材で形成されているため、長尺材を切
断するだけで、胴部の長さを任意に設定することがで
き、軽量に作製することができる。なお、胴部271に
は、インクカートリッジ216の凹部236に係合する
上記の凸部274が、左右中心位置において前後一対形
成されている。
【0144】閉塞部材272は、胴部271の奥側上部
に設けた取付板277により、胴部271の奥側の小口
を完全閉塞するようにこれに取り付けられている。閉塞
部材272には、胴部271に装着したインクカートリ
ッジ216と接続するタンク側接合部278が、その左
右中間位置で胴部271側に突出して取り付けられてい
る。タンク側接合部278は、閉塞部材272とユニッ
ト化されて加圧タンク217の最奥部に位置して、イン
クカートリッジ216のケース側接続部に対応した形状
に形成されている。
【0145】すなわち、タンク側接合部278は、図2
3に表すように、主要部をなす接続部本体281と、接
続部本体281の奥側に形成した取付部位282と、接
続部本体281の前側に突設した挿入ピン283と、接
続部本体281に設けたインク種区別のための複数の挿
入突起284とで構成され、挿入ピン283に近接して
接続部本体281には、インクカートリッジ216が完
全装着されたときにインク供給口224が接続される接
続口285が設けられている。
【0146】接続口285は、チューブユニット213
に連なると共に、挿入ピン283に平行して上記のイン
ク供給針286がインク供給口224に臨んで取り付け
られている(図21参照)。そして、インクカートリッ
ジ216の完全装着状態において、挿入ピン283は挿
入孔246に挿入され、挿入突起284は切欠き部25
0に挿入されるようになっている。
【0147】具体的には、加圧タンク217に対しイン
クカートリッジ216を正しい姿勢で挿入すると、挿入
ピン283は挿入孔246に挿入されるが、図24
(a)に表すように誤って、インクカートリッジ216
の前後を逆に、すなわち指掛け部235をタンク側接合
部278に向けて挿入すると、また図(b)に表すよう
に誤って、インクカートリッジ216の前後に加え上下
を逆にして挿入すると、挿入ピン283がカートリッジ
ケース220に先に当接して、インク供給針286がカ
ートリッジケース220(指掛け部235)に干渉され
ないようになっている。これにより、インクカートリッ
ジ216の誤った姿勢による挿入で、インク供給針28
6が損傷しないようになっている。
【0148】また、インクカートリッジ216の対応色
以外の加圧タンク217への誤挿入を防止するべく、挿
入突起284を2個組み合わせることとし、この2個の
挿入突起284に対応してインクカートリッジ216の
切欠き部250を2箇所形成している。すなわち、図2
3(b)に表すように、6色のインクに対応して接続部
本体281には、挿入突起284を設けるための4個の
取付け位置があり、そのうちの選択・組み合わされた2
個の取付位置に挿入突起284が設けられている。これ
と対応するようにしてインクカートリッジ216には、
選択・組み合わされた2個の切欠き部250が形成され
ている(なお、図20では説明のため4個形成されてい
る)。
【0149】したがって、対応色と異なるインクカート
リッジ216を誤って加圧タンク217に挿入すると、
挿入突起284(切欠き部250)により、インクカー
トリッジ216の押し込みが規制され、インクカートリ
ッジ216は完全装着されないことになる。これによ
り、チューブユニット213内(インク供給針286)
での異なるインク色間の混色を防止して、印刷品質が適
切に保持されるようになっている。
【0150】なお、インクカートリッジ216には、ケ
ース側接合部241に近接して、インク供給針286と
の位置決めのための円孔288および長孔289が対向
して形成されている(図20参照)。そして、インクカ
ートリッジ216が加圧タンク217に完全装着された
状態でのみ、胴部271に対し蓋部材273を完全閉塞
することができるようになっている。
【0151】蓋部材273は、図22に表すように、胴
部271の手前側の小口を完全閉塞可能に、胴部271
に開閉自在に取り付けられている。蓋部材273は、胴
部271に固定した枠状の支持蓋301と、胴部271
の小口を開閉する蓋本体302とから成り、支持蓋30
1の下端部に設けたヒンジ303を中心として蓋本体3
02は下側に開放される。
【0152】ヒンジ303は、開放した蓋本体302を
下方にスライド移動可能に構成されており、支持蓋30
1に設けたヒンジピン306と、蓋本体302に設けら
れ先端部にヒンジピン306が係合するヒンジ穴308
を形成したヒンジ片307とを有し、ヒンジ片307お
よびヒンジ穴308は、それぞれ蓋本体302に対し略
直交する方向に延在している。また、支持蓋301の開
放縁部には、蓋本体302を密着させる方形状のパッキ
ン311を有している。なお、支持蓋301、胴部27
1および閉塞部材272とで、インクカートリッジ21
6を収容するタンク本体が形成されている。
【0153】このような構成により、蓋部材273を開
するとタンク本体の収容開口がよく見え、インクカート
リッジ216の着脱作業において、蓋部材が邪魔になる
ことがなく、かえって蓋部材を仮置き台として利用する
ことができる。また、蓋部材273には、蓋本体302
の開放位置を規制するストッパ312が設けられてお
り、必要以上に開放して他の加圧タンク217の蓋部材
273等に影響しないようになっている。なお、蓋部材
273の正面には、すなわち蓋本体302の正面には該
当するインク色を記載したラベルを貼付しておくことが
好ましい。
【0154】また、蓋部材273には、これを閉塞状態
にロックする一対の止め金具315と、止め金具315
による蓋部材273の完全閉塞状態を検出する検出器3
16とを有している。一対の止め金具315は、蓋本体
302に設けた掛け具320と、支持蓋301に設けた
掛け具320が係止される掛止具321とからなり、一
対のものが蓋部材273の中心に対し点対称位置に配置
されている。これにより、止め金具315をロック状態
にすることで、強密着して加圧タンク217の気密性が
保持される。なお、検出器316は、コントローラ11
に接続されている。
【0155】このように、完全気密状態の加圧タンク2
17でもって、非気密状態のインクカートリッジ216
を収容して加圧しているため、インクカートリッジ21
6のカートリッジケース220の構造を簡略化すること
ができ、インクカートリッジ216の取扱い性を向上し
ている。そして、インクカートリッジ216を加圧収容
状態において、蓋部材273を円滑に開放操作するため
に、各加圧タンク217の側部、すなわち胴部271の
右側部には、大気開放バルブ325がそれぞれ設けられ
ている。各大気開放バルブ325は、三方弁から成り、
エアー供給機構218からの加圧エアーを受けると共
に、エアー供給機構218からの加圧エアーが所定値以
下に減圧したときに、弁体が移動して加圧タンク217
内を大気に開放するようになっている。
【0156】エアー供給機構218は、図19に表すよ
うに、インク供給専用のものとしてエアー配管331に
より各加圧タンク217を連結して構成され、各加圧タ
ンク217に接続され加圧エアーを供給する加圧ポンプ
332と、加圧ポンプ332と加圧タンク217との間
のエアー配管331に介設したレギュレータ333と、
エアー配管331内に発生する脈流を平準化するエアー
タンク334と、エアータンク334と各加圧タンク2
17の各大気開放バルブ325との間のエアー配管33
1に介設した切替バルブ335と、を備えている。
【0157】レギュレータ333は、検出した圧力(加
圧力)をフィードバックして加圧ポンプ332の駆動を
制御するようにし、加圧タンク217内の圧力を常に一
定に保つようにして、加圧タンク217内に収容したイ
ンクカートリッジ216の圧力を、これと同圧に保つよ
うにしている。切替バルブ335は、電磁弁(電磁三方
弁)で構成され、コントローラ11に接続されている。
切替バルブ335は、常時は開弁されており、各加圧タ
ンク217にエアーを供給可能になっていると共に、イ
ンクカートリッジ216の交換に際し切り替えられるこ
とで、各加圧タンク217内を大気に開放できるように
なっている。
【0158】具体的には、平常状態の切替バルブ335
を切り替えると、各加圧タンク217から切替バルブ3
35に接続されたエアー配管331内のエアーが切替バ
ルブ335から開放し、これに連動して、各大気開放バ
ルブ325の各弁体が移動する。すなわち、各大気開放
バルブ325は切り替えられ、各加圧タンク217内は
大気開放状態となる。これにより、各加圧タンク217
内にそれぞれ適切な加圧エアー供給でき、且つ簡単に大
気開放状態にすることができる。
【0159】したがって、サブタンクユニット212の
後述する供給バルブ353を開放することで、加圧タン
ク217内の圧力により、インクカートリッジ216の
インクが、チューブユニット213を介してサブタンク
ユニット212に加圧供給される。すなわち、加圧ポン
プ332により、加圧タンク217内を必要な水頭圧に
維持しておいて、供給バルブ353の開放により、この
水頭圧を利用してインクの供給が行われる。なお、大気
開放バルブ325は、エアー供給機構218からの加圧
エアーが所定値に戻ったときに、上記の弁体が復帰移動
して自動復旧するようになっている。また、エアータン
ク334は、空気圧シリンダーのチューブを利用したも
のである。
【0160】次に、図2、図25および図26を参照し
て、サブタンクユニット212について説明する。サブ
タンクユニット212は、台板13上の奥側左右に配設
した二つの部分ユニット212a、212bからなり、
各部分ユニット212a、212bは、中間タンクとし
て機能する中間インクパック351と、中間インクパッ
ク351を横向き鉛直姿勢に支持するサブタンクフレー
ム352と、中間インクパック351のメインタンクユ
ニット211側に設けた供給バルブ353と、中間イン
クパック351のインクジェットヘッド26側に設けた
排出バルブ354とを有し、これらをそれぞれ6個ずつ
備えている。
【0161】具体的には、各部分ユニット212a、2
12bに中間インクパック351等が、それぞれ横並び
6個(各色2個)、すなわち全部分ユニット212a、
212bに合計で12個の中間インクパック351等が
設けられている。そして、各部分ユニット212a、2
12bは、部分ユニット212a、212b毎に設けた
サブベースプレート上に6個のサブタンクフレーム35
2を支持すると共に、各サブベースプレート355を介
して台板13上に固定されている。
【0162】中間インクパック351は、変形可能な柔
軟性を有する袋状の中間パック本体357と、中間パッ
ク本体357の一端に取り付けた樹脂製のインク流入口
部材358と、他端に取り付けた樹脂製のインク流出口
部材359と、中間パック本体357内においてインク
流入口部材358とインク流出口部材359とを接続す
る流路保持パイプ(図示省略)とを有している。
【0163】中間パック本体357は、インクタンク2
21のパック本体223と略同様に、2枚のフィルムシ
ートをその周縁部で熱溶着することで袋状に形成され、
内部にインクを貯留する変形自在な貯留空間361を構
成している。また、中間パック本体357は、両側面部
の両端部にそれぞれインク流入口部材358およびイン
ク流出口部材359を対向させるように取り付けて、封
止されている。このような構成により、中間パック本体
357は、貯留空間361にインクが充填されると、偏
平状態(減水状態)から両フィルムシートが互いに離間
して略筒状に膨出する膨出状態(満水状態)に変形す
る。
【0164】インク流入口部材358およびインク流出
口部材359は、それぞれ樹脂材料により所定の強度を
有して構成され、中間パック本体357側である基部側
のサブ取付孔部362と、サブ取付孔部362と一体に
形成された外側のサブフランジ部363とで構成され、
軸心にはインクの流路が形成されている。そして、各サ
ブフランジ部363には、それぞれチューブ401が接
続されると共に、各サブ取付孔部362には流路保持パ
イプが接続されて、インク流入口部材358およびイン
ク流出口部材359のインクの流路に連通するインク流
路を形成している。
【0165】流路保持パイプは、図示しないが、剛性お
よび耐溶剤性を有する材質で円筒状に形成され、この円
筒状からなる胴部271に、円筒内部と中間パック本体
357内(貯留空間361)とを連通する複数の小孔が
穿孔されている。これにより、両フィルムシートが密着
する偏平状態であっても、中間パック本体357内にイ
ンク流路が確保され、両フィルムシートの密着を阻止し
て中間インクパック351内のエアー除去等を、円滑に
且つ確実に行えるようになっている。なお、両フィルム
シートの密着が、特に問題とならない場合には、流路保
持パイプを省略できることは、いうまでもない。
【0166】サブタンクフレーム352は、略「C」字
状に両端を折り曲げて形成されていると共に、鉛直支持
面371の下端を内側の中間インクパック351側に略
「L」字状に上方に折り曲げて形成した部分に設けたイ
ンクハイ検出器372と、鉛直支持面371の下端部を
外側に略「L」字状に下方に折り曲げて形成した部分に
設けたインクロー検出器373とを有して、サブベース
プレート355に立設している(図2参照)。中間イン
クパック351は、中間パック本体357を鉛直に立て
且つインク流入口部材358およびインク流出口部材3
59を水平に位置させた横向き鉛直姿勢で、サブタンク
フレーム352の鉛直支持面371の上部に両面粘着テ
ープを介して貼着されている。
【0167】中間インクパック351の中間パック本体
357正面には、サブタンクフレーム352の鉛直支持
面371に対向する検出板381が取り付けられてい
る。検出板381の下端部は、内外方向(パック本体の
膨出方向)にそれぞれ延設されており、インクハイ検出
器372側に突出したハイ検出部位382と、インクロ
ー検出器373側に突出したロー検出部位383とが一
体に形成されている。ロー検出部位383は、横向き鉛
直姿勢のパック本体の下側を越えてインクロー検出器3
73に対し延在している。
【0168】インクハイ検出器372およびインクロー
検出器373は、インクジェットプリンタ1の主制御を
行う上記のコントローラ11に接続されていると共に、
供給バルブ353を副次的に制御するサブコントローラ
385に接続されている。なお、サブコントローラ38
5は、このコントローラ11に接続されている。
【0169】インクロー検出器373は、中間インクパ
ック351の減水状態を検出するものであり、インクパ
ック内のインク量が少なくなると、パック本体の収縮に
伴い、接触していたロー検出部位383が離間する(イ
ンクロー検出)。これにより、ON−OFF操作され
て、中間インクパック351の減水を検出し、この結果
がサブコントローラ385からコントローラ11に送ら
れる。そして、コントローラ11により、閉弁状態の供
給バルブ353が開弁されてメインタンクユニット21
1からインクが加圧供給される。
【0170】一方、インクハイ検出器372は、中間イ
ンクパック351の満水状態を検出するものであり、イ
ンク供給が行われてパック本体が膨らむと、離間してい
たハイ検出部位382が前進して当接される(インクハ
イ検出)。これにより、OFF−ON操作されて、中間
インクパック351の満水を検出する。このとき、この
検出結果がサブコントローラ385からコントローラ1
1に送られるが、コントローラ11による供給バルブ3
53の閉弁指令に先立って、サブコントローラ385に
より、供給バルブ353が閉弁するようになっている
(詳細は後述する)。
【0171】供給バルブ353は、サブタンクフレーム
352の一方の折曲げ端に支持された電磁弁(電磁二方
弁)で構成され、インクジェットプリンタ1のコントロ
ーラ11およびサブコントローラ385により、開閉制
御される。すなわち、供給バルブ353は、インクカー
トリッジ216のインクを中間インクパック351に供
給する際に、インクロー検出器373により自動的に開
弁され、常時は閉弁されている。なお、中間インクパッ
ク351を交換するメンテナンスでは、供給バルブ35
3は当然に閉弁されている。
【0172】排出バルブ354は、供給バルブ353と
同様に、サブタンクフレーム352の他方の折曲げ端に
支持された電磁弁(電磁二方弁)で構成され、インクジ
ェットプリンタ1のコントローラ11により開閉制御さ
れる。すなわち、排出バルブ354は、常時は開弁され
ており、メンテナンスに際してコントローラ11により
閉弁される。これにより、メンテナンス時において、チ
ューブユニット213のインク流路を閉塞することがで
きるため、インクの漏れを防止した状態で円滑且つ確実
にインクパックの交換を行うことができる。
【0173】ここで、供給バルブ353の開閉制御につ
いて、図36を参照して具体的に説明する。中間インク
パック351のインクロー検出により、インク補給指令
がコントローラ11におくられると、コントローラ11
は、インク補給が必要な供給バルブ353を開弁する
(S1,S2)。インクカートリッジ216からのイン
ク補給が行われ(S3)、インクハイ検出をすると(S
4:Yes)、サブコントローラ385は、供給バルブ
353を閉弁する(S5)。その後、コントローラ11
からも供給バルブ353の閉弁指令を行って、インクの
補給を完了するようにしている(S6)。
【0174】このように、インクハイ検出を、メカ的に
検出してのハード制御と、ソフト制御とで行っているた
め、中間インクパック351へのインク補給を適切に且
つ確実に行うことができる。すなわち、一方の制御処理
だけで構成し、仮にその制御処理に支障が生じた場合で
あっても、インク加圧補給の継続による、中間インクパ
ック351の過剰膨張を防止し、ひいてはインクジェッ
トヘッド26からのインクの自然流下を防止することが
できる。
【0175】なお、サブタンクユニット212における
各色の中間インクパック351の配置は、右側(X軸方
向の大きいほう:図2示では左側)の部分ユニット21
2aには、ブラック(K)、シアン(C)およびライト
シアン(LC)が左から順に2個ずつ配置され、右側
(X軸の小さいほう)の部分ユニット212bには、ラ
イトマゼンタ(LM)、マゼンタ(M)およびイエロー
(Y)が左から順に2個ずつ配置され、それぞれチュー
ブユニット213により、各インクジェットヘッド26
に連結されている。
【0176】次に、チューブユニット213について、
図1、図2および図26を参照して説明する。チューブ
ユニット213は、メインタンクユニット211、サブ
タンクユニット212およびインクジェットヘッド26
を連結する硬質の複数本のチューブ401と、チューブ
401に接続される複数個の二分岐継ぎ手402と、機
台2上の配管経路において複数本のチューブ401を保
持する複数個のチューブホルダ403とを有している。
【0177】複数の二分岐継ぎ手402は、メインタン
クユニット211側の6個の二分岐継ぎ手402(タン
ク側二分岐継ぎ手402)と、インクジェットヘッド2
6側の12個の二分岐継ぎ手402(ヘッド側二分岐継
ぎ手402)とから成り、いずれも「T」字状に分岐さ
れると共に、サブタンクユニット212に近接して配置
されている。メインタンクユニット211の各色インク
タンク221に接続された6本のチューブ401の他方
の端部は、各タンク側二分岐継ぎ手402に接続されて
分岐し、各色2個の計12個の中間インクパック351
に接続されている。なお、このメイン側の分岐した各チ
ューブ401には、各供給バルブ353が介設されてい
る。
【0178】一方、ヘッド側二分岐継ぎ手402は、台
板13上に置かれ、各排出バルブ354に接続されると
共に、その残りの二口にインクジェットヘッド26に接
続されるチューブ401がそれぞれ接続されている。具
体的には、1個の中間インクパック351からは2個の
インクノズル列にインクが供給され、全部で24本のチ
ューブ401が24個のインクノズル列に接続されてい
る。この場合、二分岐継ぎ手402を介して管路分岐し
ているため、複数本のチューブ401を、その配管長さ
を短くして、複数のインクジェットヘッド26へと配管
することができるようになっている。
【0179】そして、全中間インクパック351からイ
ンクジェットヘッド26への複数本(24本)のチュー
ブ401は、他の装置(X・Y移動機構25など)に干
渉することなく、台板13上からX軸ケーブルベア38
内およびY軸ケーブルベア39内を通って上方へと導か
れ、配管支持プレート409を介して各インクジェット
ヘッド26へと配管されている。そして、この配管系路
上の3箇所のコーナー部分、すなわち、X軸ケーブルベ
ア38に臨んだ台板13上と、X軸ケーブルベア38お
よびY軸ケーブルベア39間の配管プレート408上
と、Y軸ケーブルベア39に臨んだ配管支持プレート4
09上とには、そのコーナーに沿ってチューブ401を
曲げて保持した、4個のチューブホルダ403から成る
チューブホルダ群410が配設されている。
【0180】各チューブホルダ403は、図27に表す
ように、上記のコーナーに沿って平面視略湾曲形状に形
成したホルダ本体411と、ホルダ本体411の上面に
横並びに形成した複数(3個)のチューブ保持溝412
とで構成されている。各チューブ保持溝412は、チュ
ーブ401をコーナーに沿った曲げ状態に保持する湾曲
部位414と、湾曲部位414の両側にそれぞれ連なる
2つの直線部位415とから成り、各溝幅が同一幅に構
成されている。すなわち、各湾曲部位414は、それぞ
れ同一の曲率半径で形成され、これに連続するように2
つの直線部位415が形成されている。なお、この場
合、溝幅を3.5mmとして、溝中心の曲率半径を4
1.9mmとしている。
【0181】2つの直線部位415は、各延直線上にお
いて略直交しており、チューブホルダ403に保持され
るチューブ401は、略直角に経路変更されるようにな
っている。チューブ保持溝412に対応してホルダ本体
411は、湾曲形状部418と、湾曲形状部418の両
端にそれぞれ連なる2つの直線形状部419とで一体に
形成されている。湾曲形状部418は、外側アール端面
と内側アール端面とが同一の曲率半径に形成され、2つ
の直線形状部419は、同一の長さに形成されている。
なお、チューブホルダ403の湾曲形状部418の略中
央部には、ホルダ本体411を貫通したピン穴425が
形成されており、このピン穴425を介して、配管経路
上の各コーナー部分にねじ止め固定されるようになって
いる。
【0182】また、チューブ保持溝412は、2本(複
数本)のチューブ401を上下に重ねて保持可能に所定
の深さを有している。上下2本のチューブ401は、チ
ューブ保持溝412に押し込まれることで、段積み状態
でこれに保持される。そして、1のチューブ保持溝41
2には同インク色(ただし、中間インクパック351は
異なる)の2本のチューブ401が上下に重ねて保持さ
れるため、1のチューブホルダ403には6本のチュー
ブ401が保持される。したがって、1のチューブホル
ダ群410は、インクジェットヘッド26の24個のイ
ンクノズル列に対応した24本のチューブ401をまと
めて保持するようになっている。
【0183】各チューブホルダ403は、同図(b)に
表すように、上記チューブ401の配管経路の第2コー
ナー422に係る第2のチューブホルダ群410−2
と、第3コーナー423に係る第3のチューブホルダ群
410−3とは、それぞれ4個のチューブホルダ403
が横斜め並びに一体となって整然配列される。
【0184】第1コーナー421に係る第1のチューブ
ホルダ群410−1は、同図(c)に表すように、サブ
タンクユニット212の左右の各部分ユニット212
a、212bに12本ずつ接続されたチューブ401の
合流部分に臨み、前後に並べた左右の2組が線対称に
(背合わせに)配設されている。そして、この第1のチ
ューブホルダ群410−1に、ヘッド側二分岐継ぎ手4
02からのチューブ401が配管経路のコーナーに沿っ
て曲げた状態で保持されている。なお、ヘッド側二分岐
継ぎ手402において、X軸方向に延びる部分に接続さ
れたチューブ401は、後側(X軸ケーブルベア38
側)のチューブホルダ403に保持され、Y軸方向に延
びる部分に接続されたチューブ401は、前側のチュー
ブホルダ403に保持される。
【0185】ここで、図2および図28を参照して、具
体的に各チューブホルダ群410に保持される各インク
色の配列について説明する。両図に表すように、第1の
チューブホルダ群410において、左側の2組のチュー
ブホルダ403にはそれぞれ、ライトシアン(LC)、
シアン(C)およびブラック(K)が奥側から順に前後
で組となって配列され、一方右側の2組のチューブホル
ダ403にはそれぞれ、ライトマゼンタ(LM)、マゼ
ンタ(M)およびイエロー(Y)が奥側から順に前後で
組となって配列されている。
【0186】1のチューブ保持溝412からなる1のイ
ンク配管経路には、2本の同色のチューブ401が上下
に重ねられるが、この2本のチューブ401は相互に隣
接した異なる中間インクパック351からのものであ
る。したがって、例えば、図28に示す第1のインク配
管経路には、ライトシアン(LC)の各中間インクパッ
ク351からのチューブ401が合流して上下に、また
第4のインク配管経路には、ライトシアン(LC)の各
中間インクパック351からのチューブ401が合流し
て上下に位置している。そして、合流後の全色24本の
チューブ401は、12本ずつが上下に重ねて配列し、
略直角に経路変更(引き回し)されてX軸ケーブルベア
38に臨んでいる。
【0187】この状態を維持して、全24本のチューブ
401は、X軸ケーブルベア38内を導かれて、上方の
第2のチューブホルダ群410に臨んで略直角に経路変
更されてY軸ケーブルベア39内に臨む(図28
(b))。その後、X軸ケーブルベア38内を通過して
さらに上方へと導かれ、第3のチューブホルダ群410
−3に臨んで略直角に経路変更され(図28(c))、
配管支持プレート409上に配設した配管ガイド430
(図1参照)を介して、各インクジェットヘッド26に
接続されている。このようにして各チューブ401を配
列しているため、継ぎ手を用いることなく硬質のチュー
ブ401を略直角に引き回すことができる上、各チュー
ブ401の引き回し長さを略同一にすることができ、チ
ューブ401内の圧力損失を軽減することができる。
【0188】ところで、この各色インクの配管は、クリ
ーニングユニット63にも対応している。すなわち、図
10および図19に表すように、1の中間インクパック
351から分岐しておくられるインクは、第1ヘッド群
48−1および第2ヘッド群48−2(或いは第3ヘッ
ド群48−3および第4ヘッド群48−4)のインクジ
ェットヘッド26(インクノズル列)に供給されるよう
になっており、1のクリーニング動作に臨む二つの各ヘ
ッド群48−1,48−2(48−3,48−4)の組
に対応している。
【0189】これにより、クリーニングユニット63に
よる、各インクジェットヘッド26からの吸引動作(ク
リーニング)において、チューブ401内におけるイン
クの逆流を防止することができるようになっている。例
えば、第1ヘッド群48−1と第3ヘッド群48−3と
を同時にインク吸引(クリーニング)すると、第1ヘッ
ド群48−1に第2ヘッド群48−2のインクが、且つ
第3ヘッド群48−3に第4ヘッド群48−4のインク
が逆流することになる。
【0190】次に、コントローラ11により構成される
主制御系について説明する。図29のブロック図に表す
ように、インクジェットプリンタ1の制御系は、パソコ
ン等の外部装置で作成した画像データを、その操作によ
り読み込む(入力する)入力部451と、プリント手段
5を有して印刷テープAに画像の印刷を行う印刷部45
2と、メンテナンス手段10を有してインクジェットヘ
ッド26の保全処理を行う保全部453と、インク供給
手段9を有してインクジェットヘッド26にインク供給
を行うインク供給部454と、テープ供給手段6(供給
モータ183)、テープ送り手段7(テープ送りモータ
112)およびテープ巻取手段8(巻取モータ)を有し
て印刷テープAを送る搬送部455と、各部を駆動する
各種ドライバを有する駆動部456と、サブコントロー
ラ385やテープ送り手段7のテープ送りセンサ130
等を有して各種検出を行う検出部457と、インクジェ
ットプリンタ1の各部を制御する制御部458(コント
ローラ11)とを備えている。
【0191】制御部458は、CPU461、ROM4
61、RAM463およびP−CON464を有してお
り、これらは互いにバス465を介して接続されてい
る。ROM461は、CPU461で処理する制御プロ
グラムを記憶する制御プログラム領域の他、キャラクタ
テーブルや色変換テーブルなど各種の制御データを記憶
する制御データ領域を有している。RAM463は、外
部から入力した画像データを記憶する画像データ領域、
印刷のための画像データを記憶する印刷画像データ領
域、テープ送りのための送り量データを記憶する送り量
データ領域の他、各色に対応する色変換バッファ領域や
各種レジスタ群を有し、制御処理のための作業領域とし
て使用される。
【0192】P−CON464には、CPU461の機
能を補うと共に、周辺回路とのインタフェース信号を取
り扱うための論理回路が、ゲートアレイやカスタムLS
Iなどにより構成されて組み込まれている。このため、
P−CON464は、パソコンのキーボード等と接続さ
れ、入力部451からの各種指令や画像データなどをそ
のままあるいは加工してバス465に取り込むと共に、
CPU461と連動して、CPU461等からバス46
5に出力されたデータや制御信号を、そのままあるいは
加工して駆動部456に出力する。
【0193】そして、CPU461は、上記の構成によ
り、ROM461内の制御プログラムに従って、P−C
ON464を介して各種検出信号、各種指令、各種デー
タ等を入力し、RAM463内の各種データ等を処理し
た後、P−CON464を介して駆動部456に制御信
号を出力する。これにより、プリント手段5およびテー
プ送りモータ112等が制御され、印刷テープAに対し
て所定の印刷条件・テープ送り条件で画像印刷やテープ
送りを行うなどインクジェットプリンタ1全体を制御し
ている。
【0194】例えば、上述のように、印刷内容の決定と
共に、印刷テープAへの1タクトの印刷動作および送り
量に相当する単位印刷領域Cの長さが決定され、単位印
刷領域Cにおける検出マークEの印刷位置が、単位印刷
領域Cの後端から上記の規定距離Mとなる位置に設定さ
れる。そして、1の単位印刷領域Cに、多数の単位画像
B、検出マークEおよび画像位置マークDが印刷した
後、先方への送りを開始して、その送り下流側で検出マ
ークEを検出することで、この単位印刷領域Cの後端を
送り前の前端の位置に正確に停止させている。
【0195】この場合また、単位印刷領域Cの後端は、
隣接する2つの単位画像Bの中間位置に設定されてい
る。これにより、複数の単位印刷領域Cに亘って単位が
画像が連続的に印刷された際に、各単位画像Bが停止位
置の影響を受けないため、印刷後の別のカット装置によ
る、各画像位置マークDを介したハーフカットに正確且
つ確実に供することができる。
【0196】そして、テープ送りの停止精度を、印刷テ
ープAの高速送りに対して、一層高精度なものにするべ
く、テープ送りモータ112の駆動動作を変則的に制御
している。具体的には、検出マークEの検出から停止ま
での時間を短くするべく、2段台形状駆動となる加減速
を伴った駆動プロフィルに従って、テープ送りモータ1
12の駆動を行い、テープ送りローラ111を変速制御
している。さらにいいかえれば、送りを開始した印刷テ
ープA(単位印刷領域C)を高速送りし、検出マークE
がその検出位置に達する前に、高速送りを低速送りとす
る、或いは高速送りを停止した後に低速送りとする制御
を行うものである。
【0197】図30および図31は、テープ送りモータ
112の加減速カーブを、いくつかの例を挙げて示して
おり、図30が前者の制御に、図31が後者の制御に対
応している。以下、両図について説明してゆくが、テー
プ送りモータ112の総パルス数は、単位印刷領域Cの
長さ、すなわち1回のテープ送り量(送り長さ)から、
テープ送りローラ111(駆動ローラ123)の外周長
さ等を加味して演算された理論値として与えられるもの
である。ここでは、1回のテープ送り量が30インチを
例とし、この30インチに対する理論総パルス数が10
000パルスとして説明する。
【0198】図30では、テープ送りモータ112の回
転速度は、これが停止した状態から高速回転速度に達す
るまで徐々に加速され、単位印刷領域Cの検出マークE
がその検出位置(テープ送りセンサ130の位置)に達
する前に、低速回転速度に達するまで徐々に減速され
て、検出マークEが検出位置に達して検出された後、徐
々に減速して停止する。この2段台形状の駆動プロフィ
ルを、高速送り区間と低速送り区間とに時分割した場
合、高速送り区間は、加速区間と定高速区間と第1減速
区間とに時分割され、低速送り区間は、定低速区間と第
2減速区間とに時分割される。
【0199】この場合、加速区間、第1減速区間および
第2減速区間におけるパルス数は固定値であり、それぞ
れ1000パルス、1000パルスおよび4パルス(停
止パルス数)である。一方、定低速区間のパルス数は、
テープ幅などで変動する任意の値であり、この場合60
パルスである。そして、これらの区間のパルス数および
理論総パルス数に基づいて、定高速区間のパルス数を算
出している。このようにして、検出マークEがその検出
位置に達する前に、印刷テープAを高速送りから低速送
りとなる変速制御を行っている。
【0200】これにより、停止制御におけるパルス数
(ステップ数)を、高速送りから直接停止制御する場合
に比して極めて少なくすることができる。したがって、
高速で送りつつも、その停止時には小ステップ数で停止
制御することができ、印刷テープAの送り動作における
誤差(テープ送りローラ111の外径誤差や印刷テープ
Aのスリップ率のばらつき等)の影響を、極力少なくす
ることができる。
【0201】図31では、テープ送りモータ112の回
転速度は、これが停止した状態から高速回転速度に達す
るまで徐々に加速され、単位印刷領域Cの検出マークE
がその検出位置に達するに充分に先立って、徐々に減速
して停止する。そして、テープ送りモータ112の回転
速度は、停止状態から低速回転速度に達するまで徐々に
加速され、検出マークEがその検出位置に達して検出さ
れた後、徐々に減速して停止する。この2段台形状の駆
動プロフィルを、高速送り区間と低速送り区間とに時分
割した場合、高速送り区間は、第1加速区間と定高速区
間と第1減速区間とに時分割され、低速送り区間は、第
2加速区間と定低速区間と第2減速区間とに時分割され
る。
【0202】この場合、第2減速区間におけるパルス数
は4パルス(停止パルス数)の固定値であり、定低速区
間のパルス数は、100パルスの理論値である。そし
て、これらの区間のパルス数および理論総パルス数に基
づいて、高速送り区間のパルス数を算出している。この
ようにして、検出マークEがその検出位置に達する充分
前に、開始した高速送りを終了しておくと共に、この停
止に連続して低速送りを開始させ、検出マークEの検出
で停止送りを終了させるようにしている。
【0203】これにより、同様に、印刷テープAを高速
送りする分、印刷テープAの送りに要する時間を短縮す
ることができ、且つ低速送り時に検出マークEを検出し
て停止制御を行うことができる。したがって、高速で送
りつつも、その停止時には小ステップ数で停止制御する
ことができ、印刷テープAの送り動作における誤差の影
響を、極力少なくすることができる。また、高速送りか
ら停止制御を経て低速送りに移行させるようにしている
ため、高速送りから直接低速送りに移行させた場合に比
して、制御動作を単純化することができる。
【0204】図32は、図31に示した例の変形例であ
る。この場合、単位印刷領域Cには、上記の検出マーク
Eに先立って、マーク印刷領域ACにサブマークFを印
刷しておく(同図(b)参照)。すなわち、単位印刷領
域Cには、高速送り区間用のサブマークFと低速送り区
間用の検出マークEとが連続して印刷されており、この
サブマークFを検出することで、高速送り区間における
減速を開始させて停止させると共に、これに連続して停
止状態から低速送りを行って、検出マークEがその検出
位置に達して検出された後、徐々に減速して停止させ
る。
【0205】これにより、上記の変速制御をサブマーク
Fを使用して行っているため、特に高速送り区間のパル
ス数を算出しなくて済むため、印刷テープAの送りにお
ける制御動作を単純化することができる。なお、サブマ
ークFと検出マークEとの印刷間隔(マーク離間距離)
は常に一定であり、2100パルスの送りとなるように
設定されている。またなお、図32に示す変速制御は、
図30に示した、検出マークEがその検出位置に達する
前に、印刷テープAを高速送りから低速送りとする変速
制御にも適用できることは言うまでもない。
【0206】以上、印刷テープAの送り制御を、検出マ
ークEにより行うことについて説明したが、これを画像
位置マークDで兼用してもよい。すなわち、印刷テープ
Aの単位印刷領域Cには、ラベル抜き(切断)用として
画像位置マークDが各単位画像Bに対応して印刷されて
おり、検出マークEの適宜印刷に代え、この画像位置マ
ークDを利用して単位印刷領域C毎の送り・停止を行う
ようにしてもよい。図33には、複数の画像位置マーク
Dが等ピッチで印刷されている。
【0207】同図(a)では、単位画像B1つに対し画
像位置マークDが1つ印刷され、この画像位置マークD
は、単位画像Bの単位画像印刷領域Bbの送り方向上流
側に印刷されている。この場合、単位印刷領域Cにおけ
る複数の画像位置マークDのうち、任意の1つが検出マ
ークEを兼ねるようになっている。例えば、同図に表す
ように、単位印刷領域Cの後端から最も近い単位画像B
の画像位置マークDで検出マークEを兼ねるようにすれ
ばよい。ただし、上記実施形態との相関関係上、この画
像位置マークDの印刷位置から単位印刷領域Cの後端ま
での距離Xは、上記実施形態における単位印刷領域Cの
後端から検出マークEの印刷位置までの距離Mよりも、
大きく設定されている。
【0208】また、同図(b)では、画像位置マークD
は、単位画像B1つに対してのものとして印刷されてお
らず、複数がいずれも等ピッチで単位印刷領域Cに印刷
されている。この場合も、単位印刷領域Cにおける複数
の画像位置マークDのうち、任意の1つが検出マークE
を兼ねるようになっているが、同図(a)の場合と異な
り、単位印刷領域Cの後端から所定数カウントした画像
位置マークDで行っている。本例によれば、印刷テープ
Aが印刷後に臨む別のカット装置が、ロータリーカッタ
ーの場合に特に有用となる。
【0209】ところで、より厳密なテープ送り・停止を
実現するために、反射型の光センサであるテープ送りセ
ンサ130のセンサ誤差を排除することが好ましい。こ
のようなセンサ誤差は、印刷テープAの紙種に起因し
て、また検出マークEの印刷解像度に起因して反射光量
が変化し、光センサの検出のための閾値が微妙に異なる
ことによるものであるが、前者への対応策としては、検
出マークEの検出から印刷テープAの送りを停止させる
までの停止パルス(ステップ)数を、印刷テープAの種
別に応じて補正することが、好ましい。例えば、光沢紙
またはマット紙等の場合に、停止パルス数を4パルス以
上あるいは以下とすることなどである。
【0210】後者への対応策としては、検出マークEの
検出から印刷テープAの送りを停止させるまでの停止ス
テップ数を、検出マークEの印刷解像度に応じて補正す
ることが、或いは検出マークEの印刷解像度は、印刷画
像(単位画像B)の印刷解像度とは別個に且つ一定値に
設定されていることが、好ましい。これにより、予め停
止ステップ数を補正しておくことで、これら反射光量の
影響を吸収することができ、また、検出マークEの印刷
解像度を、常に且つ一定値に設定しておくことで、反射
光量の影響を極力少なくすることができる。このように
して、テープ送りセンサ130の検出精度の影響を排除
することができ、印刷テープAをより一層精度良く送る
ことができる。
【0211】次に、図34を参照して、第2実施形態に
かかるインクジェットプリンタ1について、上記実施形
態と異なる点を中心に説明する。本実施形態では、吸着
テーブル101は、最大幅の印刷テープAに対応して多
数の吸引孔108を有すると共に、各幅の印刷テープA
から外れた複数の吸引孔108を閉塞する閉塞板500
を有している。多数の吸引孔108は、千鳥状に配設さ
れており、上記実施形態と同様に、各吸引孔列109を
特別なピッチで構成することが、好ましい。
【0212】閉塞板500は、3個の吸引チャンバ10
6に対応して3個が吸引プレート105の裏面側に臨ん
で配設され、印刷テープAの幅方向に進退自在に構成さ
れている。各閉塞板500は、印刷テープAの基準側
(端面基準)とは反対側の手前に把持長穴501が貫通
形成されていると共に、進退方向に沿って複数のスライ
ド溝502(図示では3個)が形成されている。各スラ
イド溝502は、複数の吸引孔108から外れた位置に
形成されていると共に、吸引プレート105側に設けた
各溝案内部位に係合している。そして、各閉塞板500
は、把持長穴501を利用して進退させやすいものとな
っている。
【0213】本実施形態によれば、幅の異なる複数種の
印刷テープAに対応して適宜、各幅の印刷テープAから
外れた複数の吸引孔108を簡単に閉塞することができ
るため、吸着に寄与しない吸引孔108からエアーのリ
ークを確実に防止することができる。したがって、幅の
異なる複数種の印刷テープAに対し、安定した吸着力を
作用させることができる。また、閉塞板500が吸引プ
レート105の表面に露出しないため、インクジェット
ヘッド26との干渉を有効に防止することができる。
【0214】次に、図35を参照して、第3実施形態に
かかるインクジェットプリンタ1ついて、上記実施形態
と異なる点を中心に説明する。図35は、吸着テーブル
101を正面から見た一部簡略図であり、本実施形態で
は、印刷テープAの送りを許容すると共に印刷テープA
における幅方向の両縁部の浮き上がりを阻止する一対の
テープ押え部材521が、吸着テーブル101に配設さ
れている。各テープ押え部材521は、薄板状に形成さ
れた押さえプレート522と、印刷テープAを幅方向に
位置規制した状態でその送りを案内するガイド部523
とを有している。
【0215】各押さえプレート522は、インクジェッ
トヘッド26のインク吐出面と印刷テープAとの間のク
リアランスに納まるように配設されている。また、押さ
えプレート522は、印刷テープAの幅方向の余白内に
納まっている。上記実施形態と同様に、印刷テープAを
端面基準とした場合には、テープ押え部材521の一方
は固定配置され、テープ押え部材521の他方は、印刷
テープAの幅方向に進退自在に構成されている。
【0216】本実施形態によれば、印刷テープAの送り
動作において、一対のテープ押え部材521が、印刷テ
ープAにおける幅方向の両縁部の浮き上がりを阻止する
ため、印刷テープAは、吸着テーブル101上におい
て、縁部を含む全域において平坦度を維持する。また、
テープ押え部材521を設けることで、吸着テーブル1
01の吸引力を比較的小さくすることができ、印刷テー
プAの送りおよびエアーのリークによるインク曲がりへ
の影響を、極力少なくすることができる。また、ガイド
部523により、テープ押え部材521に印刷テープA
の送りガイドを兼ねさせることができ、印刷テープAに
対するインク着弾位置の精度を高めることができる。な
お、複数種の印刷テープAが、センター中心で導入され
る場合には、両テープ押え部材521をそれぞれ進退自
在とする。
【0217】なお、上記各実施形態において、グリップ
ローラ115を一対(115a、115b)設けたが、
一方のローラのみで構成してもよい。例えば、グリップ
ローラ115を、印刷テープAに対するローラ転接面が
吸着テーブル101(吸引プレート105)面と水平に
なるローラ(115a)のみで構成してもよい。
【0218】また、グリップローラ115を、スリップ
回転(制動回転)するローラで構成し、印刷テープAに
張力を付与するようにしてもよい。これにより、テープ
送り機構102の幅ガイド部117に設けた板ばね部1
39を省略しても、印刷テープAは、テンションを付与
された状態で印刷エリアGに臨むため、印刷テープAに
弛みが生じ難くなり、印刷テープAを正確に送ることが
できる。また、印刷テープAの幅方向において、テンシ
ョンを均一に付与することができ、印刷テープAの斜行
を有効に防止することができる。
【0219】また、他の実施例では、上記のグリップロ
ーラ115に代えて、逆転ローラが設けられている。こ
の逆転ローラは、グリップローラを構成したローラ本体
と、ローラ本体に内蔵したワンウェイクラッチと、ロー
ラ本体の駆動側ローラを逆転させる逆転モータとで構成
されている。このワンウェイクラッチは、正転時にロー
ラ本体を回転させ、逆転時に、ローラ本体をスリップ回
転(僅かに制動しながら回転)させるようになってい
る。
【0220】この場合、逆転モータは、テープの送り停
止時はもとより、送り時にも駆動するようになってお
り、テープの送り時には印刷テープに一定のテンション
を付与し、送り停止時には印刷テープAのたるみを取る
ようになっている。これにより、印刷テープAには,送
り停止時においてテンションが付与される。なお、逆転
モータを、テープの送り停止時にのみ駆動させるように
してもよい。
【0221】
【発明の効果】以上のように、本発明のインクジェット
プリンタによれば、フラッシングボックスが、X軸テー
ブルのY軸方向への移動に連動してY軸方向に移動自在
に構成されているため、インクジェットヘッドのフラッ
シングのための移動は、主走査方向の移動のみとなり、
フラッシング要する時間を短縮することができる。これ
により、全体として印刷のタクトタイムを短縮すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るインクジェットプリ
ンタの外観斜視図である。
【図2】実施形態に係るインクジェットプリンタを、そ
の一部を省略して示す背面側からの外観斜視図である。
【図3】プリント手段廻りを示す平面図である。
【図4】ヘッドユニットの移動動作を示す説明図であ
る。
【図5】ヘッドユニットの外観斜視図である。
【図6】模式的に表したヘッドユニットの構造図であ
る。
【図7】紙粉除去機構とヘッドユニットとの関係を示す
説明図である。
【図8】紙粉除去機構の処理フローを概念的に示したフ
ローチャートである。
【図9】保管ユニット廻りを示す(a)斜視図および
(b)平面図である。
【図10】クリーニングユニットおよびワイピングユニ
ット廻りを示す、(a)斜視図および(b)平面図であ
る。
【図11】クリーニングユニット廻りを示す斜視図であ
る。
【図12】テープ送り手段を模式的に表した断面図であ
る。
【図13】吸引孔の配列を示した模式的平面図である。
【図14】テープ送り手段の断面図である。
【図15】テープ送り手段を示す部分拡大斜視図であ
る。
【図16】テープ送り手段の板ばねの説明図である。
【図17】印刷テープへの印刷結果の説明図である。
【図18】紙粉除去機構の他の処理フローを概念的に示
したフローチャートである。
【図19】インク供給系の配管系統図である。
【図20】インクカートリッジを示した図であり、
(a)カートリッジケースの分解斜視図、(b)インク
タンクの斜視図、(c)カートリッジケースの正面図で
ある。
【図21】加圧タンクにインクカートリッジを収容した
様子を示す断面図である。
【図22】加圧タンクを示す、(a)開放状態の斜視図
および(b)開放状態の側面図である。
【図23】加圧タンクの一部を示した図であり、(a)
側面図および(b)斜視図である。
【図24】加圧タンクにインクカートリッジを誤装着し
た状態を示す断面図であり、(a)インクカートリッジ
を前後逆に装着した状態、(b)インクカートリッジを
前後上下逆に装着した状態である。
【図25】サブタンクユニットを示す斜視図である。
【図26】サブタンクユニット廻りを示す斜視図であ
る。
【図27】チューブホルダ廻りを示した図である。
【図28】インク供給の流れを示す説明図である。
【図29】実施形態に係るインクジェットプリンタの制
御系のブロック図である。
【図30】テープ送りモータの加減速カーブを示した図
である。
【図31】他のテープ送りモータの加減速カーブを示し
た図である。
【図32】図31の変形例を示した図であり、(a)他
のテープ送りモータの加減速カーブカーブおよび(b)
印刷テープへの印刷結果の説明図である。
【図33】その他の印刷方法による印刷テープへの印刷
結果の説明図である。
【図34】第2実施形態に係るインクジェットプリンタ
の斜視図である。
【図35】第2実施形態に係るインクジェットプリンタ
を簡略して示す正面図である。
【図36】サブタンクユニットのバルブ制御の処理フロ
ーを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ 2 機台 3 フィニッシャー 4 テープ送り
経路 5 プリント手段 6 テープ供給
手段 7 テープ送り手段 8 テープ巻取
り手段 9 インク供給手段 10 メンテナン
ス手段 18 廃インクタンク 24 ヘッドユ
ニット 25 X・Y移動機構 26 インクジ
ェットヘッド 27 X軸テーブル 28 Y軸テー
ブル 38 X軸ケーブルベア 39 Y軸ケー
ブルベア 41 支持ブラケット 42 統一キャ
リッジ 43 紙粉除去機構 44 部分キャ
リッジ 55 ファンホルダ 56 紙粉除去
ファン 57 紙粉除去ファン 61 フラッシ
ングボックス 62 保管ユニット 63 クリーニ
ングユニット 64 ワイピングユニット 66 ボックス
本体 67 インク吸収体 69 インク貯
留部 71 キャップ支持体 72 保管用キ
ャップ 74 キャップ移動機構 77 キャップ
本体 83 クリーニング用キャップ 85 クリーニング用キャップ移動機構 87 キャップ本体 101 吸着テー
ブル 102 テープ送り機構 105 吸引プ
レート 107 吸引ファン 108 吸引孔 109 吸引孔列 111 テープ
送りローラ 112 テープ送りモータ 114 ガイド
ローラ 115 グリップローラ 117 幅ガイ
ド部 118 中間ローラ 119 下ロー
ラ 123 駆動ローラ 130 テープ
送りセンサ 137 フィード部材 139 板ばね
部 152 板ばね 161 平板状
摺接部位 162 櫛歯状摺接部位 163 櫛歯片 174 繰出しリール 191 テープ
巻取リール 211 メインタンクユニット 212 サブタ
ンクユニット 213 チューブユニット 216 インク
カートリッジ 217 加圧タンク 218 エアー
供給機構 220 カートリッジケース 221 インク
タンク 224 インク供給口 233 タンク
収容部 241 ケース側接合部 245 係止溝 246 挿入孔 247 抜止め
突起 250 切欠き部 251 インク
吸収体 271 胴部 272 閉塞部
材 273 蓋部材 278 タンク
側接合部 283 挿入ピン 284 挿入突
起 285 接続口 303 ヒンジ 306 ヒンジピン 307 ヒンジ
片 308 ヒンジ穴 312 ストッ
パ 315 止め金具 316 検出器 325 大気開放バルブ 331 エアー
配管 332 加圧ポンプ 335 切替バ
ルブ 351 中間インクパック 352 サブタ
ンクフレーム 353 供給バルブ 354 排出バ
ルブ 401 チューブ 402 二分岐
継ぎ手 403 チューブホルダ 411 ホルダ
本体 412 チューブ保持溝 414 湾曲部
位 415 直線部位

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリッジにインクジェットヘッドを搭
    載したヘッドユニットと、 前記ヘッドユニットを搭載すると共にこれを主走査方向
    に移動させるX軸テーブルと、 前記X軸テーブルを介して前記ヘッドユニットを副走査
    方向に移動させるY軸テーブルと、 前記インクジェットヘッドのフラッシングインクを受け
    るフラッシングボックスとを備え、 前記フラッシングボックスは、印刷エリアから主走査方
    向に外れた位置において、前記X軸テーブルのY軸方向
    への移動に連動してY軸方向に移動自在に構成されてい
    ることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記フラッシングボックスは、前記X軸
    テーブルのフレームに取り付けられていることを特徴と
    する請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記フラッシングボックスの配設位置
    と、前記ヘッドユニットの主走査方向のホーム位置と
    が、一致していることを特徴とする請求項1または2に
    記載のインクジェットプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記フラッシングボックスは、前記Y軸
    テーブルの略直上部に配設されていることを特徴とする
    請求項1、2または3に記載のインクジェットプリン
    タ。
  5. 【請求項5】 前記フラッシングボックスは、ボックス
    本体と、前記ボックス本体から下方に突出したインク貯
    留部と、前記ボックス本体に敷設するように収容したイ
    ンク吸収体とを有し、 前記インク貯留部は、前記ボックス本体の前記Y軸テー
    ブルから外れた位置に形成されていることを特徴とする
    請求項4に記載のインクジェットプリンタ。
  6. 【請求項6】 前記インク吸収体は、縦向き横姿勢で敷
    設した複数のインク吸収体片で構成されていることを特
    徴とする請求項5に記載のインクジェットプリンタ。
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