JP2003118087A - 画像記録装置および画像の記録位置ずれ検出方法 - Google Patents

画像記録装置および画像の記録位置ずれ検出方法

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JP2003118087A
JP2003118087A JP2001315753A JP2001315753A JP2003118087A JP 2003118087 A JP2003118087 A JP 2003118087A JP 2001315753 A JP2001315753 A JP 2001315753A JP 2001315753 A JP2001315753 A JP 2001315753A JP 2003118087 A JP2003118087 A JP 2003118087A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】インクの噴射タイミングの調整のために形成さ
れる一対のテストパターンの相対的な記録位置ずれ量を
短時間で算出し得る画像形成装置を提供する。 【解決手段】画像記録装置100はキャリッジ110と
用紙保持機構140を有している。キャリッジ110
は、用紙192に画像を記録する記録部120と、用紙
192に記録された画像を読み取るCCDユニット13
0を備えている。画像記録装置100は、キャリッジ1
10を移動させるキャリッジ駆動機構172と、一対の
テストパターンを用紙192に記録するように記録部1
20を制御する記録制御部174と、一対のテストパタ
ーンの濃度データの相互の相関に基づいて両者の相対的
な記録位置ずれ量を算出する画像ずれ算出部176とを
有している。画像ずれ算出部は例えば一対のテストパタ
ーンの加算濃度データの相互相関関数を用いて記録位置
ずれ量を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像記録装置およ
び同装置における画像の記録位置ずれ検出方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】記録媒体にインクを噴射して画像を形成
するインクジェットタイプの画像形成装置が知られてい
る。インクジェットタイプの画像形成装置は、例えば、
一列に配列された多数の記録素子(インクジェットノズ
ル)を有する記録ヘッドを備えている。この種の画像形
成装置は、モノクロ印刷用のものは一つの記録ヘッドを
備えており、カラー印刷用のものは複数の記録ヘッドを
備えている。このような画像形成装置では、1つまたは
複数の記録ヘッドを主走査軸に沿って往復移動させなが
ら、その記録ヘッドから記録媒体上にインクを噴射する
ことによって、画像の形成すなわち印刷が行われる。
【0003】一つの記録ヘッドあるいは複数の記録ヘッ
ドの各々は、インクの噴射タイミングが往路と復路の間
で適正に調整されている必要がある。インクの噴射タイ
ミングが適正に調整されていない場合、往路で噴射され
たインク滴の着弾位置と復路で噴射されたインク滴の着
弾位置とにずれが発生する。このような着弾位置ずれが
ある状態で記録された画像は、モノクロでは副走査方向
に白いスジが目立つものとなり、カラーでは色ずれが発
生し、画質が劣化したものとなる。
【0004】このためインクの噴射タイミングを往路と
復路の間で適正に調整する必要がある。従来、噴射タイ
ミングの調整は、例えば、次のように行われている。
【0005】図48に示されるように、記録素子の配列
に沿って延びるドット列から成る一対のテストパターン
912、914を用紙に異なる位置に記録する。一方の
テストパターン912は例えば往路で記録し、他方のテ
ストパターン914は復路で記録する。この際、往路と
復路での記録の間に用紙の搬送は行わない。すなわち、
記録ヘッドは往復で用紙の同一箇所を走査する。記録さ
れたドット列を画像形成装置に搭載のCCDで読み取
り、読み取ったドット列のイメージから各ドットの重心
位置を求める。求めた各ドットの重心位置をもとにドッ
ト列に対応する直線を求める。この処理をそれぞれ往路
と復路で記録されたドット列に対して行い、それぞれの
直線間距離を測定し、記録位置ずれ量を算出している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】テストパターンがドッ
ト列で構成されているため、テストパターンの読み取り
時に、ドット列の近傍にある汚れやゴミ等をドットと誤
認識したり、その反対にノズルの噴射が弱いために形成
された小径のドットをゴミと認識してしまうことがあ
る。また、ノズル抜けや着弾位置ずれ等によりイメージ
欠損が生じることがある。これらの原因により、記録さ
れたドット列に対応する直線が正確に得られず、その結
果として、直線間隔が正確に求められないことがある。
【0007】また、各ドットを良好に認識するためには
読み取り解像度を高くする必要があり、テストパターン
の読み取りに多くの時間を要してしまう。加えて、各ド
ットの重心位置を求めるため、計算処理にも多くの時間
を要してしまう。さらに、求める直線間隔の精度を高め
るには、サンプル数(ドット列)を増やすことが必要で
あり、これは読み取り時間と計算処理時間を増加させて
しまう。
【0008】これまで、一つの記録ヘッドに関して往路
と復路での噴射タイミングの調整について説明してきた
が、複数の記録ヘッドの間の噴射タイミングも適正に調
整される必要がある。つまり、カラー印刷用の画像形成
装置においては、色の異なる任意の二つの記録ヘッドの
間の噴射タイミングが適正に調整される必要がある。こ
の噴射タイミングの調整も、上述した往路と復路の間の
噴射タイミングの調整と同様に行われる。
【0009】また、インクジェットタイプの画像形成装
置としては、上述した1つのノズル列を持つ記録ヘッド
を備えている画像形成装置の他に、2列以上に配列され
た多数のインクジェットノズルを有する記録ヘッドを備
えている画像形成装置、別の言い方をすれば、複数のノ
ズル列を持つ記録ヘッドを備えている画像形成装置も知
られている。複数のノズル列を持つ記録ヘッドとして
は、例えば、複数のノズル列を有する1つのユニットで
構成されているものや、1つのノズル列を有するユニッ
トが複数組み合わされたものがある。
【0010】このような複数のノズル列を持つ記録ヘッ
ドを有する画像形成装置においては、複数のノズル列の
間の噴射タイミングが適正に調整される必要がある。こ
の噴射タイミングの調整も、上述した往路と復路の間の
噴射タイミングの調整と同様に行われる。勿論、カラー
印刷用の複数の記録ヘッドを備えている画像形成装置で
は、色の異なる任意の二つの記録ヘッドの間の噴射タイ
ミングが適正に調整される必要がある。
【0011】本発明は、このような実状を考慮して成さ
れたものであり、その主な目的は、インクの噴射タイミ
ングの調整のために形成される一対のテストパターンの
相対的な記録位置ずれ量を短時間で算出し得る画像形成
装置を提供することである。
【0012】本発明の更なる目的は、一対のテストパタ
ーンの相対的な記録位置ずれ量を精度良く算出し得る画
像形成装置を提供することである。
【0013】本発明の別の目的は、インクの噴射タイミ
ングの調整のために形成される一対のテストパターンの
相対的な記録位置ずれ量を短時間で算出し得る画像の位
置ずれ検出方法を提供することである。
【0014】本発明の更なる目的は、一対のテストパタ
ーンの相対的な記録位置ずれ量を精度良く算出し得る画
像の位置ずれ検出方法を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は一側面において
は画像記録装置である。本発明の画像記録装置は、一対
のテストパターンを記録媒体に記録する記録手段と、前
記記録手段によって記録された一対のテストパターンを
読み取る読み取り手段と、前記読み取り手段によって読
み取られた一対のテストパターンの濃度データに基づい
て、一対のテストパターンの相対的な記録位置ずれ量を
算出する算出手段とを有しており、前記算出手段は、一
対のテストパターンの濃度データの相互の相関に基づい
て、一対のテストパターンの相対的な記録位置ずれ量を
算出することを特徴とする。
【0016】前記算出手段は、ひとつの形態において
は、一対のテストパターンの濃度データ間の相互相関関
数を計算し、その相互相関関数の最大値を持つ位置か
ら、一対のテストパターンの相対的な記録位置ずれ量を
算出する。
【0017】前記算出手段は、別のひとつの形態におい
ては、一対のテストパターンの濃度データの位置を相対
的に変化させながら、互いの濃度データの相関に基づい
て濃度データの積分値を逐次算出し、その積分値がピー
クとなる位置から、一対のテストパターンの相対的な記
録位置ずれ量を算出する。
【0018】本発明は別の一側面においては画像記録装
置における画像の記録位置ずれ検出方法である。本発明
の画像の記録位置ずれ検出方法は、一対のテストパター
ンを記録媒体に記録する記録ステップと、前記記録媒体
に記録された一対のテストパターンを読み取る読取ステ
ップと、読み取られた一対のテストパターンの画像デー
タ間の相互の相関に基づいて、一対のテストパターンの
相対的な記録位置ずれ量を算出する算出ステップとを有
している。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について説明する。
【0020】第一実施形態 最初に、画像記録装置について図1を参照して説明す
る。図1に示されるように、画像記録装置100は、互
いに間隔を置いて対峙しているキャリッジ110と用紙
保持機構140とを有している。キャリッジ110と用
紙保持機構140の間には、記録媒体である用紙192
が通される。用紙192は、搬送ローラ152とニップ
ローラ154から成る搬送ローラ対と、排紙ローラ16
2とニップローラ164から成る排紙ローラ対とに挟ま
れ、これらのローラ対によって図の上から下へ搬送され
る。
【0021】用紙保持機構140は、多数の孔が形成さ
れたプラテン142と、用紙保持機構140の内部空間
(プラテンチャンバー)144を負圧に引くためのファ
ン148とを有している。用紙192は、搬送される
間、ファン148により発生される負圧によって、プラ
テン142に吸い付けられる。
【0022】キャリッジ110は、用紙192に画像を
記録するための記録手段である記録部120と、用紙1
92に記録された画像を読み取るための読み取り手段で
あるCCDユニット130とを備えている。キャリッジ
110は、一対のガイド112によって、紙面に直交す
る主走査軸に沿って移動可能に支持されている。
【0023】画像記録装置100は、さらに、キャリッ
ジ110を制御するキャリッジ制御部170を有してい
る。キャリッジ制御部170は、キャリッジ110を主
走査軸に沿って移動させるための走査手段であるキャリ
ッジ駆動機構172と、一対のテストパターンを含むテ
スト画像を用紙192に記録するように記録部を制御す
る制御手段である記録制御部174と、一対のテストパ
ターンの濃度データの相互の相関に基づいて、一対のテ
ストパターンの相対的な記録位置ずれ量を算出する算出
手段である画像ずれ算出部176とを有している。
【0024】キャリッジ駆動機構172によってキャリ
ッジ110は主走査軸に沿って移動され得る。キャリッ
ジ110が主走査軸に沿って移動される間、記録部12
0は、一対のテストパターンを含むテスト画像を用紙1
92に記録する。
【0025】一対のテストパターンは、一対のパターン
ブロックで構成されても、複数対のパターンブロックで
構成されてよい。すなわち、一対のテストパターンの各
々は、単一のパターンブロックで構成されても、複数の
パターンブロックで構成されてよい。
【0026】記録部120は、モノクロ印刷用の画像形
成装置においては、1つの記録ヘッドを備えており、カ
ラー印刷用の画像形成装置においては、複数の記録ヘッ
ドを備えている。例えば、ブラック、シアン、マゼン
タ、ライトシアン、ライトマゼンタ、イエローの6色を
扱うインクジェットプリンタでは、記録部120は、各
色毎の6つの記録ヘッドを備えている。記録部120が
有する記録ヘッドの数は、その画像形成装置に要求され
る画質等に応じて任意に決められる。
【0027】記録ヘッドの第一例 記録部120に含まれる1つの記録ヘッドの一例が図2
に示される。記録ヘッド122は、図2に示されるよう
に、副走査軸に沿って一列に一定のピッチで並んだ多数
の記録素子(インクジェットノズル)を有する単一のユ
ニット210で構成されている。別の言い方をすれば、
記録ヘッド122は、1つのノズル列212を有する単
一のユニット210で構成されている。
【0028】このような記録ヘッド122を用いた画像
形成装置では、通常、キャリッジ110の主走査軸に沿
った移動により記録ヘッド122のノズル列212が横
切る領域に対するインクドットの形成は、副走査軸に沿
ってインクドットを隙間なく形成し得るように、往路で
のインクドットの形成と復路でのインクドットの形成が
組み合わされる。
【0029】例えば、副走査軸に沿って延びる一本の直
線を記録するには、往路において、所定の位置で、全て
のインクジェットノズルからインクを噴射してインクド
ットを形成し、用紙192をインクドットのピッチの半
分相当の距離だけ副走査軸に沿って移動し、復路におい
て、往路で形成したインクドットと同じ主走査方向位置
で、全てのインクジェットノズルからインクを噴射して
インクドットを形成する。これにより、副走査軸に沿っ
て隙間なく並んだ多数のインクドットの列すなわち直線
が記録される。
【0030】このような1つまたは複数の記録ヘッド1
22を備えている画像形成装置では、1つの記録ヘッド
122または複数の記録ヘッド122の各々は、インク
の噴射タイミングが往路と復路の間で適正に調整される
必要がある。このため、一対のテストパターンの一方が
往路で記録され、一対のテストパターンの他方が復路で
記録される。
【0031】また、カラー印刷用の複数の記録ヘッド1
22を備えている画像形成装置では、インクの噴射タイ
ミングが色の異なる任意の二つの記録ヘッドの間で適正
に調整される必要がある。このため、一対のテストパタ
ーンの一方が1つの記録ヘッド122によって記録さ
れ、一対のテストパターンの他方が別の記録ヘッド12
2によって記録される。
【0032】記録ヘッドの第二例 記録部120に含まれる別の1つの記録ヘッドの一例が
図3に示される。別の記録ヘッド124は、図3に示さ
れるように、副走査軸に沿って二列に一定のピッチで並
んだ多数の記録素子(インクジェットノズル)を有する
単一のユニット220で構成されている。別の言い方を
すれば、記録ヘッド122は、一対のノズル列222と
224を有する単一のユニット220で構成されてい
る。
【0033】ノズル列222とノズル列224は、イン
クジェットノズルのピッチの半分相当の距離だけ副走査
軸に沿ってずれている。
【0034】ユニット220が有するノズル列の数は2
に限定されない。ユニット220は3以上の数のノズル
列を有していてもよい。
【0035】このような記録ヘッド124を用いた画像
形成装置では、通常、キャリッジ110の主走査軸に沿
った移動により記録ヘッド124のノズル列222と2
24が横切る領域に対するインクドットの形成は、主走
査軸に沿った一方向の移動の間に、すなわち往路または
復路のいずれか一方で行われる。
【0036】例えば、副走査軸に沿って延びる一本の直
線を記録するには、主走査軸に関して特定の位置で、一
方のノズル列(例えばノズル列222)の全てのインク
ジェットノズルからインクを噴射してインクドットを形
成し、続いて、前述の主走査軸に関する特定の位置すな
わち主走査軸に関して同じ位置で、他方のノズル列(例
えばノズル列224)の全てのインクジェットノズルか
らインクを噴射してインクドットを形成する。これによ
り、副走査軸に沿って隙間なく並んだ多数のインクドッ
トの列すなわち直線が記録される。
【0037】このような1つまたは複数の記録ヘッド1
24を備えている画像形成装置では、1つの記録ヘッド
124または複数の記録ヘッド124の各々は、インク
の噴射タイミングがノズル列222とノズル列224の
相互間で適正に調整される必要がある。このため、主走
査軸に沿った一方向の移動の間に、すなわち往路または
復路のいずれか一方において、一対のテストパターンの
一方が記録され、続いて一対のテストパターンの他方が
記録される。
【0038】また、ノズル列222によるインクドット
の形成とノズル列224によるインクドットの形成は、
往路と復路のそれぞれで行われてもよい。例えば、往路
ではノズル列222によってインクドットが形成され、
復路ではノズル列224によってインクドットが形成さ
れてもよい。この場合には、往路において一対のテスト
パターンの一方が記録され、復路において一対のテスト
パターンの他方が記録される。
【0039】また、カラー印刷用の複数の記録ヘッド1
24を備えている画像形成装置では、インクの噴射タイ
ミングが色の異なる任意の二つの記録ヘッドの間で適正
に調整される必要がある。このため、一対のテストパタ
ーンの一方が1つの記録ヘッド124によって記録さ
れ、一対のテストパターンの他方が別の記録ヘッド12
4によって記録される。
【0040】記録ヘッドの第三例 記録部120に含まれる更に別の1つの記録ヘッドの一
例が図4に示される。記録ヘッド126は、図4に示さ
れるように、主走査軸に沿って並べて配置された二つユ
ニット230と240で構成されている。ユニット23
0と240の各々は、副走査軸に沿って一列に一定のピ
ッチで並んだ多数の記録素子(インクジェットノズル)
を有している。別の言い方をすれば、記録ヘッド126
は、その各々が一つののノズル列232、242を有し
ている二つのユニット230、240で構成されてい
る。
【0041】ユニット230とユニット240は、ノズ
ル列232とノズル列242が互いにインクジェットノ
ズルのピッチの半分相当の距離だけ副走査軸に沿ってず
れるように配置されている。
【0042】記録ヘッド126を構成するユニットの数
は2に限定されない。記録ヘッド126は3以上の数の
ユニットで構成されてもよい。
【0043】このような記録ヘッド124を用いた画像
形成装置では、通常、キャリッジ110の主走査軸に沿
った移動により記録ヘッド126(正確にはそのノズル
列232とノズル列242)が横切る領域に対するイン
クドットの形成は、主走査軸に沿った一方向の移動の間
に、すなわち往路または復路のいずれか一方で行われ
る。
【0044】例えば、副走査軸に沿って延びる一本の直
線を記録するには、主走査軸に関して特定の位置で、一
方のユニット(例えばユニット230)のノズル列(例
えばノズル列232)の全てのインクジェットノズルか
らインクを噴射してインクドットを形成し、続いて、前
述の主走査軸に関する特定の位置すなわち主走査軸に関
して同じ位置で、他方のユニット(例えばユニット24
0)のノズル列(例えばノズル列242)の全てのイン
クジェットノズルからインクを噴射してインクドットを
形成する。これにより、副走査軸に沿って隙間なく並ん
だ多数のインクドットの列すなわち直線が記録される。
【0045】このような1つまたは複数の記録ヘッド1
26を備えている画像形成装置では、1つの記録ヘッド
126または複数の記録ヘッド126の各々は、インク
の噴射タイミングがユニット230のノズル列232と
ユニット240のノズル列242との相互間で適正に調
整される必要がある。このため、主走査軸に沿った一方
向の移動の間に、すなわち往路または復路のいずれか一
方において、一対のテストパターンの一方が記録され、
続いて一対のテストパターンの他方が記録される。
【0046】また、ユニット230のノズル列232に
よるインクドットの形成とユニット240のノズル列2
42によるインクドットの形成は、往路と復路のそれぞ
れで行われてもよい。例えば、往路ではユニット230
のノズル列232によってインクドットが形成され、復
路ではユニット240のノズル列242によってインク
ドットが形成されてもよい。この場合には、往路におい
て一対のテストパターンの一方が記録され、復路におい
て一対のテストパターンの他方が記録される。
【0047】また、カラー印刷用の複数の記録ヘッド1
26を備えている画像形成装置では、インクの噴射タイ
ミングが色の異なる任意の二つの記録ヘッドの間で適正
に調整される必要がある。このため、一対のテストパタ
ーンの一方が1つの記録ヘッド126によって記録さ
れ、一対のテストパターンの他方が別の記録ヘッド12
6によって記録される。
【0048】記録ヘッドの第四例 記録部120に含まれるまた別の1つの記録ヘッドの一
例が図5に示される。記録ヘッド128は、図5に示さ
れるように、副走査軸に沿ってずらして配置された二つ
のユニット250と260で構成されている。ユニット
250と260の各々は、副走査軸に沿って一列に一定
のピッチで並んだ多数の記録素子(インクジェットノズ
ル)を有している。別の言い方をすれば、記録ヘッド1
28は、その各々が一つのノズル列252、262を有
している二つのユニット250、260で構成されてい
る。
【0049】ユニット250、260は、副走査軸に沿
った位置に関してノズル列252、262が連続的とな
るように、言い換えれば、ノズル列252、262のイ
ンクジェットノズルの副走査軸に関する位置が一定のピ
ッチとなるように位置している。このような複数のユニ
ットの複合は、副走査軸に沿った寸法の大きい記録ヘッ
ドを作製する際に良く用いられる手法である。
【0050】記録ヘッド128を構成するユニットの数
は2に限定されない。記録ヘッド128は3以上の数の
ユニットで構成されてもよい。
【0051】このような記録ヘッド128を用いた画像
形成装置では、通常、キャリッジ110の主走査軸に沿
った移動により記録ヘッド128(正確にはユニット2
50、260のノズル列252、262)が横切る領域
に対するインクドットの形成は、副走査軸に沿ってイン
クドットを隙間なく形成し得るように、往路でのインク
ドットの形成と復路でのインクドットの形成が組み合わ
される。
【0052】例えば、副走査軸に沿って延びる一本の直
線を記録するには、往路において、所定の位置で、全て
のインクジェットノズルからインクを噴射してインクド
ットを形成し、用紙192をインクドットのピッチの半
分相当の距離だけ副走査軸に沿って移動し、復路におい
て、往路で形成したインクドットと同じ主走査方向位置
で、全てのインクジェットノズルからインクを噴射して
インクドットを形成する。これにより、副走査軸に沿っ
て隙間なく並んだ多数のインクドットの列すなわち直線
が記録される。
【0053】このような1つまたは複数の記録ヘッド1
28を備えている画像形成装置では、1つの記録ヘッド
128または複数の記録ヘッド128の各々は、インク
の噴射タイミングが往路と復路の間で適正に調整される
必要がある。このため、一対のテストパターンの一方が
往路で記録され、一対のテストパターンの他方が復路で
記録される。
【0054】また、カラー印刷用の複数の記録ヘッド1
28を備えている画像形成装置では、インクの噴射タイ
ミングが色の異なる任意の二つの記録ヘッドの間で適正
に調整される必要がある。このため、一対のテストパタ
ーンの一方が1つの記録ヘッド128によって記録さ
れ、一対のテストパターンの他方が別の記録ヘッド12
8によって記録される。
【0055】これまでに述べたように、インクの噴射タ
イミングの調整は、一つの記録ヘッドに関して往路と復
路の間での噴射タイミングの調整と、複数の記録ヘッド
に関して任意の二つの記録ヘッドの間での噴射タイミン
グの調整と、複数のノズル列を有する一つの記録ヘッド
に関して任意の二つのノズル列の間での噴射タイミング
の調整とがあるが、これらの調整はいずれも同じ手法に
よって行われる。
【0056】従って、以下では代表的に、1つのブラッ
ク用記録ヘッドに関する往路と復路の間での噴射タイミ
ングの調整について説明する。以下の説明において、ブ
ラック用記録ヘッドは496個のインクジェットノズル
を有し、インクジェットノズルは360dpiのノズル
ピッチで並んでいるものとする。
【0057】テスト画像の記録(印刷) テスト画像は、例えば、図6に示されるように、一対の
テストパターン312、314と、後述する黒レベル調
整のためのブラックパターン316とを含んでいる。テ
ストパターンの記録は、1パス双方向印刷で行う。すな
わち、図6において、テストパターン312を例えば往
路で記録し、テストパターン314を復路で記録する。
【0058】テストパターン312、314は共に単一
のパターンブロックで構成されている。好ましい一対の
テストパターン312、314は高い相関性を有してい
る。このためパターンブロックは、同じパターン要素、
例えば、5ドットの幅を持つ矩形のパターン要素で構成
される。テストパターン312、314は、互いに重な
らないように、主走査軸に沿って例えば64ドットずら
して記録される。テストパターンのずらし量は、64ド
ットに限定されるものではなく、記録するテストパター
ンの幅等に応じて任意に設定される。
【0059】テストパターンの記録の際、往路記録と復
路記録の間で用紙搬送は行われない。これは、用紙搬送
時に用紙の斜行等により用紙が正確に搬送されなかった
場合に、復路で記録されるテストパターンが本来記録さ
れるべき位置からずれた位置に記録されてしまい、その
結果として最終的に求めた往復タイミングのずれ量が用
紙搬送に起因する誤差を含むのを避けるためである。
【0060】テストパターンの読み取り 続く説明中ではCCDユニット130は1440dpi
の読み取り解像度を有しているものとする。
【0061】図7に示されるように、用紙192を用紙
搬送方向の下流側に搬送して、テストパターン312、
314とブラックパターン316とを含むテスト画像を
キャリッジ110内のCCDユニット130よりも下側
に配置する。続いて、キャリッジ110を移動して、C
CDユニット130をブラックパターン316の上方に
配置する。
【0062】この位置(図7に示される位置)におい
て、CCDユニット130の焦点調整を行う。焦点調整
の終了後、その位置において、用紙の白地部分を利用し
てCCDユニット130の白レベル調整を行う。この輝
度調整は公知の方法によって行う。
【0063】白レベル調整の終了後、CCDユニット1
30の位置を固定したまま、CCDユニット130がブ
ラックパターン316を検出するまで、用紙192を用
紙搬送方向の上流側に搬送する。この用紙192の搬送
に従って、CCDユニット130の撮像領域は、用紙1
92の白地からブラックパターン316の黒地へと変化
し、これに応じてCCDユニット130の出力信号も変
化する。プリンタ制御部(図示せず)は、CCDユニッ
ト130の出力信号に基づいて、図8に示されるように
CCDユニット130がブラックパターン316と対面
していることを認識し、その認識に応じて用紙192の
搬送を停止させる。
【0064】CCDユニット130がブラックパターン
316と対面している位置でCCDユニット130の黒
レベル調整を行う。この輝度調整は公知の方法で行われ
る。
【0065】黒レベル調整の終了後、テストパターンを
読み込むため、さらに用紙192を用紙搬送方向上流側
に搬送して、CCDユニット130をテストパターン3
12、314の上端の直前に配置する。
【0066】その後は、微小の搬送量ずつ、例えば搬送
モータの駆動パルスを20パルスに設定したときの搬送
量(理想では1ドットラインに相当する距離)ずつ、用
紙192を搬送する。微小搬送の度にCCDユニット1
30はテストパターン312、314(正確にはその光
学像の輝度)を読み取る。CCDユニット130で読み
取られたデータは、一回の微小搬送ごとにメモリに格納
される。CCDユニット130がテストパターンを読み
終えるまで、用紙搬送・画像読取・データ格納のこれら
一連の動作を続ける。
【0067】一対のテストパターンの記録位置ずれ量の
算出 次に、一対のテストパターン312、314の主走査軸
に沿った相対的な記録位置ずれ量の算出について説明を
する。本実施形態では、相互相関関数を用いて、ずれ量
を算出する。
【0068】ある二つの信号r1(x)、r2(x)に
対して、これらの相互相関関数Φ12(τ)は次式
(1)で表される。
【0069】 Φ12(τ)=∫r1(x)r2(x一τ)dx・・・(1) ここにτは二つの信号の距離を示している。Φ12
(τ)は、信号r1(x)と信号r2(x)が一致する
ときに最大値をとる。
【0070】実際の処理では、図9に示されるように、
CCDユニット130で読み取られるテストパターン3
12、314の光学像312i、314iを、往路で記
録されたテストパターン312の光学像312iと復路
で記録されたテストパターン314の光学像314iと
に分ける。記録時の解像度が360dpiであるのに対
してCCD解像度が1440dpiであるので、光学像
分割幅は次式(2)のようになる。
【0071】 光学像分割幅=64ドット(記録時のずらし量)×(1440dpi÷360d pi)・・・(2) 次に、それぞれの光学像312i、314iのデータを
副走査方向(CCDユニット130の読み取り方向)に
関して和を取り、光学像312iの加算濃度データ(図
10)と、光学像314iの加算濃度データ(図11)
を求める。
【0072】続いて、光学像312iの副走査方向の加
算濃度データをr1(x)、光学像314iの副走査方
向の加算データをr2(x)として相互相関関数を求
め、さらに、この相互相関関数が最大値を示す位置を算
出する。このように算出される位置の値は、一対のテス
トパターン312、314の光学像312i、314i
の記録位置ずれ量γtp1440を表している。
【0073】このように算出される記録位置ずれ量γt
p1440は、1440dpiの解像度で読み取られた
光学像312i、314iに対するものであり、従っ
て、360dpiの解像度で記録された実際のテストパ
ターン312、314の記録位置ずれ量γtp360
は、次式(3)で表される。
【0074】 γtp360=γtp1440÷(1440dpi÷360dpi)・・・(3 ) 記録位置ずれ量γtp360は、テストパターン31
2、314の記録時に相互の重なりを避けるために与え
たずらし量を含んでいる。従って、求めるべき記録位置
ずれ量γtmは、先に求めた記録位置ずれ量γtp36
0から記録時のずらし量64ドットを引いた値になる。
すなわち、求めるべき記録位置ずれ量γtmは、次式
(4)で表される。
【0075】γtm=γtp360−64・・・(4) 本実施形態では、インクの噴射タイミングの調整のため
に記録した一対のテストパターンの相対的な記録位置ず
れ量を、一対のテストパターンの濃度データの相互相関
関数を用いて求めているので、記録位置ずれ量を短時間
で、しかも高い精度で算出し得る。
【0076】テストパターンの第一変形例 前述したように一対のテストパターンは、一対のパター
ンブロックで構成されたものに限定されない。一対のテ
ストパターンは、複数対のパターンブロックで構成され
てもよい。
【0077】本変形例では、図12に示されるように、
一対のテストパターンは、一対のパターンブロック33
2、334と、別の一対のパターンブロック336、3
38と、更に別の一対のパターンブロック340、34
2とを含んでいる。一対のテストパターンの一方に含ま
れるパターンブロック332、336、340は例えば
往路で記録され、一対のテストパターンの他方に含まれ
るパターンブロック334、338、342は復路で記
録される。
【0078】パターンブロック332、334、33
6、338、340、342は互いに重ならないように
主走査軸に沿って例えば64ドットずらして記録され
る。言い換えれば、パターンブロック332、334、
336、338、340、342は主走査軸に沿って6
4ドットのピッチで並んでいる。
【0079】パターンブロック332、334、33
6、338、340、342はいずれも同じパターン要
素、例えば、5ドット幅の矩形のパターン要素で構成さ
れている。パターンブロック332、334、336、
338、340、342はその全てがCCDユニット1
30の読み取り幅に収まるように記録されるとよい。
【0080】パターンブロックの矩形パターン要素の幅
は5ドットに限定されない。また、パターンブロックの
数も6に限定されない。さらに、パターンブロックのず
らし量は64ドットに限定されない。矩形パターン要素
の幅やパターンブロックの数6やパターンブロックのず
らし量は、パターンブロックが互いに重ならない条件下
で、好ましくはさらに全てのパターンブロックがCCD
ユニット130の読み取り幅に収まる条件下で、任意に
変更されてよい。
【0081】図13に示されるように、CCDユニット
130で読み取られたデータは、一対のテストパターン
の一方を構成している往路で記録されたパターンブロッ
ク332、336、340の光学像332i、336
i、340iと一対のテストパターンの他方を構成して
いる復路で記録されたパターンブロック334、33
8、342の光学像334i、338i、342iとに
分けられる。
【0082】一対のテストパターンの記録位置ずれ量
は、例えば、複数対のパターンブロックの各々に対し
て、前述した手法により、相互相関関数を用いて、それ
ら一対のパターンブロックの間の記録位置ずれ量を算出
し、算出された複数の記録位置ずれ量を平均して求めら
れる。
【0083】あるいは、一対のテストパターンの記録位
置ずれ量は、往路で記録されたパターンブロック群と復
路で記録されたパターンブロック群に対して、前述した
手法により、相互相関関数を用いて求められてもよい。
【0084】本変形例によれば、サンプル数が多いた
め、求められる記録位置ずれ量の精度向上に有効であ
る。
【0085】テストパターンの第二変形例 複数のパターンブロックはいずれも同一のパターン要素
で構成されている必要はない。複数のパターンブロック
は、一対のパターンブロック毎に、異なるパターン要素
で構成されてもよい。
【0086】本変形例では、図17に示されるように、
一対のテストパターンは、5ドットの幅を持つ矩形パタ
ーン要素で構成された一対のパターンブロック362、
364と、10ドットの幅を持つ矩形パターン要素で構
成された別の一対のパターンブロック366、368
と、4ドットの幅を持つ矩形パターン要素で構成された
更に別の一対のパターンブロック370、372とを含
んでいる。これら6つのパターンブロック362、36
4、366、368、370、372は主走査軸に沿っ
て64ドットのピッチで並んでいる。
【0087】本変形例は、第一変形例と比較して、次の
ような利点を有している。
【0088】第一変形例において、例えば、図14に示
されるように、6つのパターンブロック332、33
4、336、338、340、342のうちの1つのパ
ターンブロック342が欠損してしまった場合を考え
る。この場合、図15に示されるように、パターンブロ
ック332、334、336、338、340の加算濃
度データ332n、334n、336n、338n、3
40nは得られるが、欠損したパターンブロック342
の加算濃度データ342n(破線で示される)は得られ
ない。図15には、往路で記録されたパターンブロック
332、336、340に対応する加算濃度データ33
2n、336n、340nが上側に、復路で記録された
パターンブロック334、338に対応する加算濃度デ
ータ334n、338nが下側に示されている。
【0089】図15に示される加算濃度データに対して
得られる相互相関関数が図16に示される。この相互相
関関数は、図16に示されるように、同じ最大値を示す
一対のピーク352、354を有している。これは、図
15において、上側の加算濃度データ332n、336
n、340nに対して、下側の加算濃度データ334
n、338nが主走査軸に沿って左側に64ドットずれ
ることによる加算濃度データ332n、336nと加算
濃度データ334n、338nとの相関と、加算濃度デ
ータ334n、338nが主走査軸に沿って右側に64
ドットずれることによる加算濃度データ336n、34
0nと加算濃度データ334n、338nとの相関とが
等しいためである。
【0090】このように、第一変形例において、複数の
同じパターンブロックの一部が欠損した場合には、相互
相関関数が同じ最大値を示す一対のピーク352、35
4を持つため、本来の記録位置ずれ量を表すピークを見
分けるのが困難である。
【0091】これに対して第二変形例では、図17に示
されるように、一対のパターンブロック362、364
は共に5ドットの幅を持つ矩形パターン要素で構成さ
れ、別の一対のパターンブロック366、368は共に
10ドットの幅を持つ矩形パターン要素で構成され、更
に別の一対のパターンブロック370、372は共に4
ドットの幅を持つ矩形パターンで構成されている。
【0092】このように一対のパターンブロック毎にパ
ターン要素の幅が異なっているので、異なる対のパター
ンブロックに含まれる二つのパターンブロックの相関
は、同じ対のパターンブロックを構成する二つのパター
ンブロックの相関に比べて低いものとなる。従って、得
られる相互相関関数は、最大値を示すピークを1つだけ
有するものとなり、記録位置ずれ量の算出が安定に容易
に行える。
【0093】パターンブロックの数やその矩形パターン
の幅は、上述した値に限定されるものではなく、任意に
変更されてよい。
【0094】テストパターンの第三変形例 複数のパターンブロックの全てが単一のパターン要素で
構成されている必要はない。複数のパターンブロックは
その一部あるいは全部が複数のパターン要素で構成され
てもよい。
【0095】本変形例では、図18に示されるように、
一対のテストパターンは、二つの矩形パターン要素38
2a、382b、384a、384bで構成された一対
のパターンブロック382、384と、三つの矩形パタ
ーン要素386a、386b、386c、388a、3
88b、388cで構成された別の一対のパターンブロ
ック386、388と、一つの矩形パターン要素で構成
された更に別の一対のパターンブロック390、392
とを含んでいる。これら6つのパターンブロック38
2、384、386、388、390、392は主走査
軸に沿って64ドットのピッチで並んでいる。
【0096】このようなパターンブロックに対して、C
CDユニット130で読み取った光学像を副走査方向に
加算して得られる加算濃度データが図19に示される。
図19から容易に想像できるように、第二変形例と同様
に、異なる対のパターンブロックに含まれる二つパター
ンブロックの相関は、同じ対のパターンブロックを構成
する二つパターンブロックの相関に比べて低いものとな
る。このため、得られる相互相関関数は、最大値を示す
ピークを1つだけ有するものとなる。従って、複数のパ
ターンブロックの一部が欠損した場合であっても、記録
位置ずれ量の算出が安定に容易に行える。
【0097】テストパターンの第四変形例 一対のテストパターンを構成する複数のパターンブロッ
クは一定のピッチで並んでいる必要はない。複数のパタ
ーンブロックは、主走査軸に沿って異なる間隔を置いて
並んでいてもよい。別の言い方をすれば、CCDユニッ
ト130による読み取り範囲の主走査軸に沿って均等に
分割された領域に対して、一対のパターンブロック毎に
パターンブロックが異なる位置に来るように、パターン
ブロックが記録されてもよい。
【0098】本変形例では、図20に示されるように、
一対のテストパターンは、読み取り範囲の6つに均等に
分割された領域に対して、左寄りに位置する一対のパタ
ーンブロック412、414と、右寄りに位置する別の
一対のパターンブロック416、418と、ほぼ中央に
位置する更に別の一対のパターンブロック420、42
2とを含んでいる。言い換えれば、6つのパターンブロ
ック412、414、416、418、420、422
は主走査軸に沿って一定のピッチで並んではいない。
【0099】このようなパターンブロックに対して得ら
れる副走査方向の加算濃度データが図21に示される。
図21から容易に想像できるように、第二変形例や第三
変形例と同様に、異なる対のパターンブロックに含まれ
る二つのパターンブロックの相関は、同じ対のパターン
ブロックを構成する二つのパターンブロックの相関に比
べて低いものとなる。このため、得られる相互相関関数
は、最大値を示すピークを1つだけ有するものとなる。
従って、複数のパターンブロックの一部が欠損した場合
であっても、記録位置ずれ量の算出が安定に容易に行え
る。
【0100】テストパターンの第五変形例 パターンブロックを構成する1つあるいは複数のパター
ン要素の各々は矩形パターン要素に限定されない。パタ
ーンブロックを構成する1つあるいは複数のパターン要
素の各々は、一対のパターンブロック毎に、任意の形状
のパターン要素、例えば正方形や円形や三角形等のパタ
ーン要素や更には文字や記号等のパターン要素に変更さ
れてもよい。
【0101】本変形例では、図22に示されるように、
一対のテストパターンは、三角形のパターン要素で構成
された一対のパターンブロック432、434と、円形
のパターン要素で構成された別の一対のパターンブロッ
ク436、438と、花の絵柄のパターン要素で構成さ
れた更に別の一対のパターンブロック440、442と
を含んでいる。
【0102】このような複数のパターンブロックにおい
ては、第二変形例や第三変形例と同様に、異なる対のパ
ターンブロックに含まれる二つのパターンブロックの相
関は、同じ対のパターンブロックを構成する二つパター
ンブロックの相関に比べて低いものとなる。このため、
得られる相互相関関数は、最大値を示すピークを1つだ
け有するものとなる。従って、複数のパターンブロック
の一部が欠損した場合であっても、記録位置ずれ量の算
出が安定に容易に行える。
【0103】テストパターンの第六変形例 1つのパターンブロックが均一の濃度を有している必要
はない。1つのパターンブロックを構成する1つのパタ
ーン要素が、濃度の異なる複数の部分、例えば白データ
の部分やハーフトーンデータの部分を含んでいてもよ
い。また、1つのパターンブロックを構成する複数のパ
ターン要素が、異なる濃度を有していてもよい。
【0104】本変形例では、図23に示されるように、
一対のテストパターンは、全体にわたり均一の濃度を有
している一対のパターンブロック452、454と、濃
度の低い部分464を含んでいる別の一対のパターンブ
ロック456、458と、濃度の低い部分466を含ん
でいる更に別の一対のパターンブロック460、462
とを含んでいる。
【0105】このような複数のパターンブロックにおい
ては、第二変形例や第三変形例と同様に、異なる対のパ
ターンブロックに含まれる二つのパターンブロックの相
関は、同じ対のパターンブロックを構成する二つのパタ
ーンブロックの相関に比べて低いものとなる。このた
め、得られる相互相関関数は、最大値を示すピークを1
つだけ有するものとなる。従って、複数のパターンブロ
ックの一部が欠損した場合であっても、記録位置ずれ量
の算出が安定に容易に行える。
【0106】テストパターンの第七変形例 複数のパターンブロックは同じ幅を有している必要はな
い。複数のパターンブロックは、一対のパターンブロッ
ク毎に異なる幅を有していてもよい。別の言い方をすれ
ば、CCDユニット130による読み取り範囲は、パタ
ーンブロックの幅に応じて主走査軸に沿って不均等に分
割されてもよい。
【0107】本変形例では、図24に示されるように、
一対のテストパターンは、矩形パターン要素で構成され
た一対のパターンブロック472、474と、円形パタ
ーン要素で構成された別の一対のパターンブロック47
6、478と、3つの矩形パターン要素486a、48
6b、486c、488a、488b、488cで構成
された更に別の一対のパターンブロック480、482
とを含んでいる。
【0108】このため、3種類の画像対を構成している
6つのパターンブロックのうち、パターンブロック47
2、474は最も狭い幅を有し、パターンブロック48
0、482は最も広い幅を有している。これに伴い、最
も狭い幅を有するパターンブロック472、474を受
け持つ読み取り範囲の分割領域は最も狭い300ドット
の幅を有し、最も広いパターンブロック480、482
を受け持つ読み取り範囲の分割領域は最も広い500ド
ットの幅を有し、中間的な幅を有するパターンブロック
476、478を受け持つ読み取り範囲の分割領域は4
00ドットの幅を有している。つまり、読み取り範囲は
パターンブロックの幅に応じて不均等に分割されてい
る。
【0109】読み取り範囲の分割幅は、上述した値に限
定されるものではなく、パターンブロックの幅に応じて
任意に変更されてよい。
【0110】テストパターンの第八変形例 一対のパターンブロックは主走査軸に沿って隣り合って
並んでいる必要はない。一対のパターンブロックは、主
走査軸に沿って互いに離して、つまり他のパターンブロ
ックを間に挟んで記録されてもよい。
【0111】本変形例では、図25に示されるように、
一対のテストパターンは、一対のパターンブロック51
2、514と、別の一対のパターンブロック516、5
18と、更に別の一対のパターンブロック520、52
2とを含んでおり、これら6つのパターンブロック51
2、516、520、514、518、522は主走査
軸に沿って64ドットのピッチで順に並んでいる。パタ
ーンブロック512、516、520は例えば往路で記
録され、パターンブロック514、518、522は復
路で記録される。一対のパターンブロックは、主走査軸
に沿って64×3=192ドットずらして記録されてい
る。
【0112】一対のパターンブロック512、514は
それぞれ一対の矩形パターン512aと512b、51
4aと514bで構成されており、パターンブロック5
16とパターンブロック520を間に挟んで位置してい
る。別の一対のパターンブロック516、518は共に
相対的に狭い幅の矩形パターンであり、パターンブロッ
ク520とパターンブロック514を間に挟んで位置し
ている。更に別の一対のパターンブロック520、52
2は共に相対的に広い幅の矩形パターンであり、パター
ンブロック514とパターンブロック518を間に挟ん
で位置している。
【0113】このような複数のパターンブロックにおい
ては、第二変形例や第三変形例と同様に、異なる対のパ
ターンブロックに含まれる二つのパターンブロックの相
関は、同じ対のパターンブロックを構成する二つのパタ
ーンブロックの相関に比べて低いものとなる。このた
め、得られる相互相関関数は、最大値を示すピークを1
つだけ有するものとなる。従って、複数のパターンブロ
ックの一部が欠損した場合であっても、記録位置ずれ量
の算出が安定に容易に行える。
【0114】テストパターンの第九変形例 複数対のパターンブロックの各々が主走査軸に沿って離
して記録される必要はない。つまり、複数対のパターン
ブロックは、主走査軸に沿って離して記録された少なく
とも一対のパターンブロックと、主走査軸に沿って隣り
合わせに記録された少なくとも一対のパターンブロック
とを含んでいてもよい。
【0115】本変形例では、図26に示されるように、
一対のテストパターンは、一対のパターンブロック53
2、534と、別の一対のパターンブロック536、5
38と、更に別の一対のパターンブロック540、54
2とを含んでおり、これら6つのパターンブロック53
2、536、534、538、540、542は主走査
軸に沿って64ドットのピッチで順に並んでいる。パタ
ーンブロック532、536、540は例えば往路で記
録され、パターンブロック534、538、542は復
路で記録される。
【0116】一対のパターンブロック532、534は
共に相対的に広い幅の矩形パターンであり、パターンブ
ロック536を間に挟んで位置している。別の一対のパ
ターンブロック536、538はそれぞれ一対の矩形パ
ターン536aと536b、538aと538bで構成
されており、パターンブロック534を間に挟んで位置
している。更に別の一対のパターンブロック540、5
42は共に相対的に狭い幅の矩形パターンであり、隣り
合って位置している。
【0117】すなわち、一対のパターンブロック53
2、534は主走査軸に沿って64×2=128ドット
ずらして記録されており、一対のパターンブロック53
6、538も同様に主走査軸に沿って64×2=128
ドットずらして記録されており、一対のパターンブロッ
ク540、542は主走査軸に沿って64ドットずらし
て記録される。言い換えれば、パターンブロック53
2、534とパターンブロック536、538は共に主
走査軸に沿って128ドットのピッチで並んでおり、パ
ターンブロック540、542は主走査軸に沿って64
ドットのピッチで並んでいる。
【0118】求めるべき一対のテストパターンの記録位
置ずれ量は、例えば、複数のパターンブロック対の各々
に対して相互相関関数を用いてそれらの間の記録位置ず
れ量を算出し、算出された複数の記録位置ずれ量を平均
して求められる。
【0119】あるいは、求めるべき一対のテストパター
ンの記録位置ずれ量は、往路で記録されたパターンブロ
ック群と復路で記録されたパターンブロック群に対して
相互相関関数を用いて求められてもよい。
【0120】このような複数のパターンブロックにおい
ては、第二変形例や第三変形例と同様に、異なる対のパ
ターンブロックに含まれる二つのパターンブロックの相
関は、同じ対のパターンブロックを構成する二つのパタ
ーンブロック対の相関に比べて低いものとなる。このた
め、得られる相互相関関数は、最大値を示すピークを1
つだけ有するものとなる。従って、複数のパターンブロ
ックの一部が欠損した場合であっても、記録位置ずれ量
の算出が安定に容易に行える。
【0121】記録方法の変形例(テストパターンの第十
変形例) テストパターンの記録方法は、往路での記録と復路での
記録の間に用紙の搬送を行わないものに限定されない。
つまり、テストパターンの記録の際、往路での記録と復
路での記録の間に用紙の搬送を行ってもよい。
【0122】本変形例では、テスト画像は、図27に示
されるように、一対の基準パターン552と、一対のテ
ストパターンとを有しており、一対のテストパターン
は、パターンブロック562、564と、別の一対のパ
ターンブロック566、568と、更に別の一対のパタ
ーンブロック570、572とを含んでいる。基準パタ
ーン552と3つのパターンブロック562、566、
570とが主走査軸に沿って順に並んでおり、それらの
下に基準パターン554と3つのパターンブロック56
4、568、572とが主走査軸に沿って順に並んでい
る。さらに、基準パターン552、554とパターンブ
ロック562、564とパターンブロック566、56
8とパターンブロック570、572は副走査軸に沿っ
て並んでいる。すなわち、基準パターン552、554
とパターンブロック562、566、570、564、
568、572は主走査軸と副走査軸とに沿って格子状
に整列している。
【0123】例えば、基準パターン552と3つのパタ
ーンブロック562、566、570は第1バンド内に
往路走査によって記録される。また、基準パターン55
4は第2バンド内に、基準パターン記録時と同じ走査方
向、即ち往路走査によって記録される。さらに3つのパ
ターンブロック564、568、572は第2バンド内
に、基準パターン記録時とは反対方向、即ち復路走査に
よって記録される。第1バンドのパターン記録から第2
バンドのパターン記録の間に、第1バンドの副走査軸に
沿った幅に相当する距離だけ用紙が搬送される。
【0124】一対の基準パターン552、554は共に
矩形パターン要素で構成され、一対のパターンブロック
562、564は共に相対的に狭い幅の矩形パターン要
素で構成され、一対のパターンブロック566、568
はそれぞれ一対の矩形パターン566aと566b、5
68aと568bで構成され、一対のパターンブロック
570、572は共に相対的に広い幅の矩形パターンで
構成されている。
【0125】このような格子状に整列した複数のパター
ンブロックは、副走査軸に沿った1回の走査で狭いエリ
アしか読み込めないCCDユニットを有するキャリッジ
に特に有効である。
【0126】記録途中に用紙搬送を行うため、用紙搬送
によるスキュー(斜行)等による主走査軸に沿った記録
誤差が生じることが考えられる。用紙搬送による主走査
軸に沿ったずれ量δskewは、基準パターン552と基準
パターン554に対して相互相関関数を用いて求められ
る。従って、スキュー等による記録誤差は、求めたずれ
量δskewに基づいて補正されるとよい。また、ずれ量δ
skewから、用紙搬送の異常を同時に検出することもでき
る。
【0127】実際のずれ量は、往路で記録されたパター
ンブロック562、566、570と復路で記録された
パターンブロック564、568、572に対して、前
述した手法により、相互相関関数を用いて求められる。
【0128】図27に示される複数の画像では、主走査
軸に沿って並んだ基準パターンと複数のパターンブロッ
クの行が副走査軸に沿って2つ記録されているが、ずれ
量の精度を高めるため、主走査軸に沿って並んだ基準パ
ターンと複数のパターンブロックの行が副走査軸に沿っ
て更に追加されてもよい。
【0129】CCDユニットの変形例(第十変形例のテ
ストパターンの有益な別な利用例) 画像記録装置は、主走査軸に沿って読み込むタイプのC
CDユニットを有していてもよい。このような画像記録
装置に対して、前述の図27に示されるテスト画像は有
効に適用可能である。
【0130】本変形例では、図28に示されるように、
画像記録装置は、主走査軸に沿って移動されるCCDユ
ニット134を有している。CCDユニット134は、
例えば、キャリッジに取り付けられており、キャリッジ
の移動によって主走査軸に沿って移動される。あるい
は、CCDユニット134は、単独で画像記録装置に設
けられており、CCDユニット134それ自体が主走査
軸に沿って移動されてもよい。
【0131】本変形例では、基準パターン552と基準
パターン554に対して相互相関関数を求めることによ
り、用紙搬送のスキューとCCDユニット134の取り
付けの傾きを同時に補正できる。
【0132】まず、用紙搬送のスキューはないものとし
て、CCDユニット134の取り付けの傾きの補正につ
いて説明する。ここでは、CCDユニット134を、図
29に示されるように、第1バンドデータの読み取り部
134aと第2バンドデータの読み取り部134bとに
機能的に分解して考える。
【0133】図28に示されるように、CCDユニット
134が副走査軸に対して傾きを有していない場合に
は、CCDユニット134の上側の第1バンドデータ読
み取り部134aと下側の第2バンドデータ読み取り部
134bはそれぞれ基準パターン552と基準パターン
554を同時に読み取り始める。その結果、図30に示
されるように、CCD移動方向に関して同期した基準パ
ターン552と基準パターン554の読み取り光学像が
得られる。
【0134】これに対して、図31に示されるように、
CCDユニット134が副走査軸に対して傾きを有して
いる場合には、図32に示されるように、CCDユニッ
ト134の上側の第1バンドデータ読み取り部134a
が先に基準パターン552を上端側から読み取り始め、
これに遅れてCCDユニット134の下側の第2バンド
データ読み取り部134bが基準パターン554を上端
側から読み取り始める。
【0135】その結果、図33に示されるように、CC
D移動方向に関してずれを有する基準パターン552と
基準パターン554の読み取り光学像が得られる。CC
Dユニット134の傾きによるずれ量δinclination
は、基準パターン552と基準パターン554の読み取
り光学像に対して、前述した手法により、相互相関関数
を用いることにより求められる。
【0136】このように求められるずれ量δinclinatio
nは、用紙搬送による用紙のスキューがある場合には、
用紙のスキューによるずれ量を含んでいる。従って、最
終的に求めるべき記録位置ずれ量は、ずれ量δinclinat
ionを、往路で記録されたパターンブロック562、5
66、570と復路で記録されたパターンブロック56
4、568、572に対して相互相関関数を用いて算出
された記録位置ずれ量から引くことにより求められる。
【0137】第二実施形態 以下、第二実施形態の画像形成装置について説明する。
本実施形態は、記録位置ずれ量の算出の仕方においての
み第一実施形態と相違しており、装置構成等は第一実施
形態と同様である。また、第一実施形態で説明した画像
の変形例等は、そのまま本実施形態にも適用され得る。
【0138】本実施形態では、一対のテストパターンの
濃度データの位置を相対的に変化させながら、互いの濃
度データの相関に基づいて濃度データの積分値を逐次算
出し、その積分値がピークとなる位置から、一対のテス
トパターンの相対的な記録位置ずれ量を算出する。
【0139】具体的には、(1)二値化された濃度デー
タ同士の論理積の積分値、(2)二値化された濃度デー
タ同士の論理和の積分値、(3)多値の濃度データ同士
の比較最小値群の積分値、(4)多値の濃度データ同士
の比較最大値群の積分値、(5)多値の濃度データ同士
の差の積分値、(6)多値の濃度データ同士の積の積分
値のいずれかを求め、得られたピーク値から記録位置ず
れ量を算出する。
【0140】(1)二値化された濃度データ同士の論理
積の積分値に基づく算出 まず、求めるべき記録位置ずれ量の対象である一対のテ
ストパターンの加算濃度データを求め、これを二値化し
て、図34に示されるように、一対の二値化された濃度
データ612、614を求める。二値化とは、濃度デー
タを所定の閾値と比較し、閾値以上の濃度データは1
に、閾値未満の濃度データは0に変換する操作である。
【0141】一対の二値化された濃度データ612、6
14に対して、任意のxの値において、それらの論理積
(AND)をとり、図35が示されるように、二値化さ
れた濃度データ同士の論理積622を求め、さらに、そ
の論理積622の面積を求める(すなわち積分値を求め
る)。この操作を任意のd1に対して行う。すなわち、
図34において、二値化された濃度データ612を+x
方向にずらしながら、上述した一連の計算を行ってい
く。これにより、図36に示されるように、一対の二値
化された濃度データ612、614のずれとそれらの論
理積622の積分値との関係を示すグラフが得られる。
【0142】二値化された濃度データ同士の論理積の積
分値は、二値化された濃度データ612を+x方向にず
らすあいだ、一対の二値化された濃度データ612、6
14の重なりが増加するにつれて値が大きくなり、重な
りが減少するにつれて値が小さくなる。すなわち、一対
の二値化された濃度データの論理積の積分値は、一対の
二値化された濃度データ同士が最も多く重なるときに最
大値をとる。
【0143】図36において、最大の面積を与えるd1
の値が、一対の二値化された濃度データ612、614
に対応する一対のテストパターンの記録位置ずれ量を示
している。従って、図36のグラフに基づいて、一対の
テストパターンの記録位置ずれ量が求められる。
【0144】(2)二値化された濃度データ同士の論理
和の積分値に基づく算出 まず、前述の論理積に基づく記録位置ずれ量の算出と同
様に、一対のテストパターンの加算濃度データを求め、
これを二値化して、図34に示されるように、一対の二
値化された濃度データ612、614を求める。
【0145】一対の二値化された濃度データ612、6
14に対して、任意のxの値において、それらの論理和
(OR)をとり、図37が示されるように、二値化され
た濃度データ同士の論理和632を求め、さらに、その
論理和632の面積を求める(すなわち積分値を求め
る)。この操作を任意のd1に対して行う。すなわち、
図34において、二値化された濃度データ612を+x
方向にずらしながら、上述した一連の計算を行ってい
く。これにより、図38に示されるように、一対の二値
化された濃度データ612、614のずれとそれらの論
理和632の積分値との関係を示すグラフが得られる。
【0146】二値化された濃度データ同士の論理和の積
分値は、二値化された濃度データ612を+x方向にず
らすあいだ、一対の二値化された濃度データ612、6
14の重なりが増加するにつれて小さくなり、重なりが
減少するにつれて大きくなる。すなわち、一対の二値化
された濃度データの論理和の積分値は、一対の二値化さ
れた濃度データ同士が最も多く重なるときに最小値をと
る。
【0147】図38において、最小の面積を与えるd1
の値が、一対の二値化された濃度データ612、614
に対応する一対のテストパターンの記録位置ずれ量を示
している。従って、図38のグラフに基づいて、一対の
テストパターンの記録位置ずれ量が求められる。
【0148】(3)多値の濃度データ同士の比較最小値
群の積分値に基づく算出 まず、図39に示されるように、求めるべき記録位置ず
れ量の対象である一対のテストパターンの加算濃度デー
タ712、714を求める。加算濃度データ712、7
14は多値の濃度データである。
【0149】次に、図40に示されるように、一対の多
値の濃度データ712、714の比較最小値群722を
とる。ここにおいて、比較最小値とは、一対の多値の濃
度データ712、714の任意のxでの濃度データを比
較し、小さい方の濃度データ値(最小値)を取得するこ
とを意味する。そして、この比較最小値をx方向に亘っ
て取得していき、その最小値群722の積分値をとる。
従って、一対の多値の濃度データ712、714の比較
最小値群722の積分値をとるとは、一対の多値の濃度
データ712、714を重ね合わせ、重なり合った部分
の面積を求めることに相当する。
【0150】この操作を任意のd2に対して行う。すな
わち、図39において、多値の濃度データ712を+x
方向にずらしながら、上述した一連の計算を行ってい
く。これにより、図41に示されるように、一対の濃度
データ712、714のずらし量とそれらの比較最小値
群722の積分値との関係を示すグラフが得られる。
【0151】濃度データ同士の比較最小値群の積分値
は、濃度データ712を+x方向にずらすあいだ、一対
の濃度データ712、714の重なりが増加するにつれ
て大きくなり、重なりが減少するにつれて小さくなる。
すなわち、一対の濃度データの比較最小値群の積分値
は、濃度データ同士が最も多く重なるときに最大値をと
る。
【0152】図41において、最大の面積を与えるd2
の値が、一対の多値の濃度データ712、714に対応
する一対のテストパターンの記録位置ずれ量を示してい
る。従って、図41のグラフに基づいて、一対のテスト
パターンの記録位置ずれ量が求められる。
【0153】(4)多値の濃度データ同士の比較最大値
群の積分値に基づく算出 まず、前述の濃度データ同士の比較最小値群の積分値に
基づく記録位置ずれ量の算出と同様に、図39に示され
るように、求めるべき記録位置ずれ量の対象である一対
のテストパターンの加算濃度データ712、714を求
める。加算濃度データ712、714は多値の濃度デー
タである。
【0154】次に、図42に示されるように、一対の多
値の濃度データ712、714の比較最大値群732を
とる。ここにおいて、比較最大値とは、一対の多値の濃
度データ712、714の任意のxでの濃度データを比
較し、大きい方の濃度データ値(最大値)を取得するこ
とを意味する。そして、この比較最大値をx方向に亘っ
て取得していき、その最大値群732の積分値をとる。
従って、一対の多値の濃度データ712、714の比較
最大値群732の積分値をとるとは、一対の多値の濃度
データ712、714を重ね合わせ、その輪郭の面積を
求めることに相当する。
【0155】この操作を任意のd2に対して行う。すな
わち、図39において、多値の濃度データ712を+x
方向にずらしながら、上述した一連の計算を行ってい
く。これにより、図43に示されるように、一対の濃度
データ712、714のずらし量とそれらの比較最大値
群732の積分値との関係を示すグラフが得られる。
【0156】濃度データ同士の比較最大値群の積分値
は、濃度データ712を+x方向にずらすあいだ、一対
の濃度データ712、714の重なりが増加するにつれ
て小さくなり、重なりが減少するにつれて大きくなる。
すなわち、一対の濃度データの比較最大値群の積分値
は、一対の濃度データ同士が最も多く重なるときに最小
値をとる。
【0157】図43において、最小の面積を与えるd2
の値が、一対の多値の濃度データ712、714に対応
する一対のテストパターンの記録位置ずれ量を示してい
る。従って、図43のグラフに基づいて、一対のテスト
パターンの記録位置ずれ量が求められる。
【0158】(5)多値の濃度データ同士の差の積分値
に基づく算出 まず、前述の濃度データ同士の比較最小値群の積分値に
基づく記録位置ずれ量の算出と同様に、図39に示され
るように、求めるべき記録位置ずれ量の対象である一対
のテストパターンの加算濃度データ712、714を求
める。加算濃度データ712、714は多値の濃度デー
タである。
【0159】次に、図44に示されるように、一対の多
値の濃度データ712、714の任意のxでの濃度の差
の絶対値742をとる。さらに、一対の多値の濃度デー
タ712、714の差の絶対値742の積分値をとる。
【0160】この操作を任意のd2に対して行う。すな
わち、図39において、多値の濃度データ712を+x
方向にずらしながら、上述した一連の計算を行ってい
く。これにより、図45に示されるように、一対の濃度
データ712、714のずらし量とそれらの差の絶対値
742の積分値との関係を示すグラフが得られる。
【0161】濃度データ同士の差の絶対値742の積分
値は、濃度データ712を+x方向にずらすあいだ、一
対の濃度データ712、714の重なりが増加するにつ
れて小さくなり、重なりが減少するにつれて大きくな
る。すなわち、一対の濃度データの差の絶対値の積分値
は、一対の濃度データ同士が最も多く重なるときに最小
値をとる。
【0162】図45において、最小の面積を与えるd2
の値が、一対の多値の濃度データ712、714に対応
する一対のテストパターンの記録位置ずれ量を示してい
る。従って、図45のグラフに基づいて、一対のテスト
パターンの記録位置ずれ量が求められる。
【0163】(6)多値の濃度データ同士の積の積分値
に基づく算出 まず、前述の濃度データ同士の比較最小値群の積分値に
基づく記録位置ずれ量の算出と同様に、図39に示され
るように、求めるべき記録位置ずれ量の対象である一対
のテストパターンの加算濃度データ712、714を求
める。加算濃度データ712、714は多値の濃度デー
タである。
【0164】次に、図46に示されるように、一対の多
値の濃度データ712、714の任意のxでの濃度の積
752をとる。さらに、一対の多値の濃度データ71
2、714の積752の積分値をとる。
【0165】この操作を任意のd2に対して行う。すな
わち、図39において、多値の濃度データ712を+x
方向にずらしながら、上述した一連の計算を行ってい
く。これにより、図47に示されるように、一対の濃度
データ712、714のずらし量とそれらの積752の
積分値との関係を示すグラフが得られる。
【0166】濃度データ同士の積752の積分値は、濃
度データ712を+x方向にずらすあいだ、一対の濃度
データ712、714の重なりが増加するにつれて大き
くなり、重なりが減少するにつれて小さくなる。すなわ
ち、一対の濃度データの積の積分値は、一対の濃度デー
タ同士が最も多く重なるときに最大値をとる。
【0167】図47において、最大の面積を与えるd2
の値が、一対の多値の濃度データ712、714に対応
する一対のテストパターンの記録位置ずれ量を示してい
る。従って、図47のグラフに基づいて、一対のテスト
パターンの記録位置ずれ量が求められる。
【0168】以上で求められた記録位置ずれ量は図34
や図39におけるずれ量であり、最終的に求めるべき記
録位置ずれ量は、ここで求められた記録位置ずれ量から
テストパターン記録時に与えたずらし量を引いて求めら
れる。
【0169】本実施形態では、インクの噴射タイミング
の調整のために記録した一対のテストパターンの相対的
な記録位置ずれ量を、一対のテストパターンの濃度デー
タの相互の相関を用いて求めているので、記録位置ずれ
量が短時間でしかも高い精度で算出され得る。
【0170】これまで、いくつかの実施の形態について
図面を参照しながら具体的に説明したが、本発明は、上
述した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨
を逸脱しない範囲で行なわれるすべての実施を含む。
【0171】本発明は、以下の各項に述べられている画
像記録装置と画像の記録位置ずれ検出方法を含んでい
る。
【0172】1. 画像記録装置は、記録媒体に画像を
記録するための記録手段と、前記記録手段を主走査軸に
沿って移動させるための走査手段とを有し、記録手段は
走査手段によって主走査軸に沿って移動される間に記録
媒体に一対のテストパターンを含むテスト画像を記録
し、さらに、前記記録手段によって記録媒体に記録され
た前記一対のテストパターンを読み取るための読み取り
手段と、前記読み取り手段によって読み取られた前記一
対のテストパターンの濃度データの相互の相関に基づい
て、前記一対のテストパターンの相対的な記録位置ずれ
量を算出する算出手段とを有している。
【0173】2. 第1項の画像記録装置において、前
記算出手段は、前記一対のテストパターンの濃度データ
の相互相関関数を求め、その相互相関関数が最大値をと
る位置から、前記一対のテストパターンの相対的な記録
位置ずれ量を算出する。
【0174】3. 第1項の画像記録装置において、前
記算出手段は、前記一対のテストパターンの濃度データ
の位置を相対的に変化させながら、互いの濃度データの
相関に基づいて濃度データの積分値を逐次算出し、その
積分値がピークとなる位置から、前記一対のテストパタ
ーンの相対的な記録位置ずれ量を算出する。
【0175】4. 第3項の画像記録装置において、前
記算出手段は、互いの濃度データの和から積分値を算出
する。
【0176】5. 第4項の画像記録装置において、前
記算出手段は、互いの濃度データの論理積から積分値を
算出し、その積分値が最大となる位置から、前記一対の
テストパターンの相対的な記録位置ずれ量を算出する。
【0177】6. 第4項の画像記録装置において、前
記算出手段は、互いの濃度データの論理和から積分値を
算出し、その積分値が最小となる位置から、前記一対の
テストパターンの相対的な記録位置ずれ量を算出する。
【0178】7. 第4項の画像記録装置において、前
記算出手段は、互いの濃度データが重複した部分におけ
る濃度データの積分値を算出し、その積分値が最大とな
る位置から、前記一対のテストパターンの相対的な記録
位置ずれ量を算出する。
【0179】8. 第4項の画像記録装置において、前
記算出手段は、互いの濃度データを比較し、濃度データ
が小さい方の値に基づきその積分値を算出し、その積分
値が最大となる位置から、前記一対のテストパターンの
相対的な記録位置ずれ量を算出する。
【0180】9. 第4項の画像記録装置において、前
記算出手段は、互いの濃度データを比較し、濃度データ
が大きい方の値に基づきその積分値を算出し、その積分
値が最小となる位置から、前記一対のテストパターンの
相対的な記録位置ずれ量を算出する。
【0181】10. 第3項の画像記録装置において、
前記算出手段は、互いの濃度データの差の絶対値から積
分値を算出し、その積分値が最小となる位置から、前記
一対のテストパターンの相対的な記録位置ずれ量を算出
する。
【0182】11. 第3項の画像記録装置において、
前記算出手段は、互いの濃度データの積から積分値を算
出し、その積分値が最大となる位置から、前記一対のテ
ストパターンの相対的な記録位置ずれ量を算出する。
【0183】12. 第1項の画像記録装置において、
前記記録手段は、一対のノズル列を有する1つのインク
ジェットヘッドで構成されており、前記一対のテストパ
ターンはそれぞれ前記一対のノズル列によって記録され
る。
【0184】13. 第1項の画像記録装置において、
前記記録手段は、それぞれ1つのノズル列を有する一対
のインクジェットヘッドであり、前記一対のテストパタ
ーンはそれぞれ前記一対のインクジェットヘッドによっ
て記録される。
【0185】14. 第1項の画像記録装置において、
前記一対のテストパターンは互いに同一のパターンであ
る。
【0186】15. 第1項の画像記録装置において、
前記記録手段は、前記走査手段によって主走査軸に沿っ
て往復移動され、往路移動の間に前記一対のテストパタ
ーンの一方を記録し、復路移動の間に前記一対のテスト
パターンの他方を記録する。
【0187】16. 第12項または第13項の画像記
録装置において、前記記録手段は、前記走査手段によっ
て主走査軸に沿って一方向に移動される間に前記一対の
テストパターンを記録する。
【0188】17. 第15項または第16項の画像記
録装置において、前記一対のテストパターンは、前記主
走査軸に沿ってずらして記録される。
【0189】18. 第15項または第16項の画像記
録装置において、前記一対のテストパターンは、前記主
走査軸に直交する副走査軸に沿ってずらして記録され
る。
【0190】19. 第15項または第16項の画像記
録装置において、前記一対のテストパターンは、複数対
のパターンブロックを有している。
【0191】20. 第19項の画像記録装置におい
て、異なる対のパターンブロックを構成する二つのテス
トパターンは異なるパターン要素で構成されている。
【0192】21. 第19項の画像記録装置におい
て、複数のパターンブロックは不均一なピッチで並んで
いる。
【0193】22. 第19項の画像記録装置におい
て、一対のパターンブロックは、別の一対のパターンブ
ロックに含まれるパターンブロックを間に挟んで位置し
ている。
【0194】23. 第19項の画像記録装置におい
て、少なくとも一対のパターンブロックの各々は、複数
のパターン要素で構成されている。
【0195】24. 請求項1において、前記算出手段
によって算出された相対的な記録位置ずれ量に基づい
て、前記記録手段の記録動作を制御する制御手段を有す
る。
【0196】25. 画像の記録位置ずれ検出方法は、
一対のテストパターンを含むテスト画像を記録媒体に記
録する記録ステップと、前記記録媒体に記録された一対
のテストパターンを読み取る読取ステップと、読み取ら
れた一対のテストパターンの画像データ間の相互の相関
に基づいて、それら一対のテストパターンの相対的な記
録位置ずれ量を算出する算出ステップとを有している。
【0197】26. 第25項に記載の画像の位置ずれ
検出方法において、前記算出ステップは、前記一対のテ
ストパターンの濃度データ間の相互相関関数を計算し、
その相互相関関数の最大値を持つ位置から、前記一対の
テストパターンの相対的な記録位置ずれを算出する。
【0198】27. 第25項に記載の画像の位置ずれ
検出方法において、前記算出ステップは、前記一対のテ
ストパターンの濃度データの位置を相対的に変化させる
ステップと、各位置毎での互いの濃度データの相関に基
づいて濃度データの積分値を逐次算出するステップと、
その積分値がピークとなる位置を算出するステップと、
積分値がピークとなる位置から、前記一対のテストパタ
ーンの相対的な記録位置ずれ量を算出するステップとを
有している。
【0199】
【発明の効果】本発明によれば、インクの噴射タイミン
グの調整のために形成される一対のテストパターンの相
対的な記録位置ずれ量を短時間で算出し得る画像形成装
置が提供される。くわえて、この画像形成装置では、一
対のテストパターンの濃度データの相互の相関に基づい
てそれらの相対的な記録位置ずれ量を求めているので、
画像の記録位置ずれ量が高い精度で求められる。
【0200】また、本発明によれば、インクの噴射タイ
ミングの調整のために形成される一対のテストパターン
の相対的な記録位置ずれ量を短時間で算出し得る画像の
位置ずれ検出方法が提供される。くわえて、この画像の
位置ずれ検出方法では、一対のテストパターンの濃度デ
ータの相互の相関に基づいてそれらの相対的な記録位置
ずれ量を求めているので、画像の記録位置ずれ量が高い
精度で求められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像記録装置を示している。
【図2】図1に示される記録部に含まれる1つの記録ヘ
ッドの一例を示している。
【図3】図1に示される記録部に含まれる別の1つの記
録ヘッドの一例を示している。
【図4】図1に示される記録部に含まれる更に別の1つ
の記録ヘッドの一例を示している。
【図5】図1に示される記録部に含まれるまた別の1つ
の記録ヘッドの一例を示している。
【図6】一対のテストパターンとブラックパターンとを
含むテスト画像を示している。
【図7】焦点調整と白レベル調整時における、図6に示
される画像に対するCCDユニットの位置関係を示して
いる。
【図8】黒レベル調整時における、図6に示される画像
に対するCCDユニットの位置関係を示している。
【図9】CCDユニットで読み取られた図6に示される
一対のテストパターンの光学像を示している。
【図10】図6に示される左側のテストパターンの光学
像の加算濃度データを示している。
【図11】図6に示される右側のテストパターンの光学
像の加算濃度データを示している。
【図12】テストパターンの第一変形例を示している。
【図13】CCDユニットで読み取られた図12に示さ
れる6つのパターンブロックの光学像を示している。
【図14】図12に示される6つのパターンブロックの
うちの1つが欠損した様子を示している。
【図15】図14に示されるパターンブロックに対して
得られる加算濃度データを示している。
【図16】図15に示される加算濃度データに対して得
られる相互相関関数を示している。
【図17】テストパターンの第二変形例を示している。
【図18】テストパターンの第三変形例を示している。
【図19】図18に示されるパターンブロックに対して
得られる加算濃度データを示している。
【図20】テストパターンの第四変形例を示している。
【図21】図20に示されるパターンブロックに対して
得られる加算濃度データを示している。
【図22】テストパターンの第五変形例を示している。
【図23】テストパターンの第六変形例を示している。
【図24】テストパターンの第七変形例を示している。
【図25】テストパターンの第八変形例を示している。
【図26】テストパターンの第九変形例を示している。
【図27】記録方法の変形例によって記録されるテスト
パターンの第十変形例を示している。
【図28】図27に示されるテストパターンと、副走査
軸に対して傾きを有していないCCDユニットとを示し
ている。
【図29】図28に示されるCCDユニットの仮想的に
分割して得られる第1バンドデータの読み取り部と第2
バンドデータの読み取り部とを示している。
【図30】副走査軸に対して傾きを有していないCCD
ユニットによって読み取られた一対の基準パターンの濃
度データを示している。
【図31】図27に示される基準パターンと、副走査軸
に対して傾きを有しているCCDユニットとを示してい
る。
【図32】図31に示されるCCDユニットが基準パタ
ーンを読み取る様子を示している。
【図33】副走査軸に対して傾きを有しているCCDユ
ニットによって読み取られた一対の基準パターンの濃度
データを示している。
【図34】記録位置ずれ量を求めるべき一対のテストパ
ターンの二値化された濃度データを示している。
【図35】図34に示される一対の二値化された濃度デ
ータの論理積(AND)を示している。
【図36】図34に示される一対の二値化された濃度デ
ータのずらし量とそれらの論理積の積分値との関係を示
すグラフである。
【図37】図34に示される一対の二値化された濃度デ
ータの論理和(OR)を示している。
【図38】図34に示される一対の二値化された濃度デ
ータのずらし量とそれらの論理和の積分値との関係を示
すグラフである。
【図39】記録位置ずれ量を求めるべき一対のテストパ
ターンの加算濃度データを示している。
【図40】図39に示される一対の多値の濃度データの
比較最小値群を示している。
【図41】図39に示される一対の多値の濃度データの
ずらし量とそれらの比較最小値群の積分値との関係を示
すグラフである。
【図42】図39に示される一対の多値の濃度データの
比較最大値群を示している。
【図43】図39に示される一対の多値の濃度データの
ずらし量とそれらの比較最大値群の積分値との関係を示
すグラフである。
【図44】図39に示される一対の多値の濃度データの
差の絶対値を示している。
【図45】図39に示される一対の多値の濃度データの
ずらし量とそれらの差の絶対値の積分値との関係を示す
グラフである。
【図46】図39に示される一対の多値の濃度データの
積を示している。
【図47】図39に示される一対の多値の濃度データの
ずらし量とそれらの積の積分値との関係を示すグラフで
ある。
【図48】従来例において記録媒体に記録されるドット
列から成る一対のテストパターンを示している。
【符号の説明】
100 画像記録装置 110 キャリッジ 112 ガイド 120 記録部 130 CCDユニット 140 用紙保持機構 170 キャリッジ制御部 172 キャリッジ駆動機構 174 記録制御部 176 算出部 192 用紙
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年10月30日(2001.10.
30)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図15
【補正方法】変更
【補正内容】
【図15】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図19
【補正方法】変更
【補正内容】
【図19】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図21
【補正方法】変更
【補正内容】
【図21】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対のテストパターンを記録媒体に記録す
    るための記録手段と、 前記記録手段によって記録された一対のテストパターン
    を読み取るための読み取り手段と、 前記読み取り手段によって読み取られた一対のテストパ
    ターンの濃度データに基づいて、一対のテストパターン
    の相対的な記録位置ずれ量を算出する算出手段とを有す
    る画像記録装置において、 前記算出手段は、一対のテストパターンの濃度データの
    相互の相関に基づいて、一対のテストパターンの相対的
    な記録位置ずれ量を算出することを特徴とする画像記録
    装置。
  2. 【請求項2】前記算出手段は、一対のテストパターンの
    濃度データ間の相互相関関数を計算し、その相互相関関
    数の最大値を持つ位置から、一対のテストパターンの相
    対的な記録位置ずれ量を算出することを特徴とする請求
    項1に記載の画像記録装置。
  3. 【請求項3】前記算出手段は、一対のテストパターンの
    濃度データの位置を相対的に変化させながら、互いの濃
    度データの相関に基づいて濃度データの積分値を逐次算
    出し、その積分値がピークとなる位置から、一対のテス
    トパターンの相対的な記録位置ずれ量を算出することを
    特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  4. 【請求項4】一対のテストパターンを記録媒体に記録す
    る記録ステップと、 前記記録媒体に記録された一対のテストパターンを読み
    取る読取ステップと、 読み取られた一対のテストパターンの画像データ間の相
    互の相関に基づいて、一対のテストパターンの相対的な
    記録位置ずれ量を算出する算出ステップとを有する画像
    の記録位置ずれ検出方法。
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