JP2003117972A - 電動射出成形機 - Google Patents
電動射出成形機Info
- Publication number
- JP2003117972A JP2003117972A JP2001312828A JP2001312828A JP2003117972A JP 2003117972 A JP2003117972 A JP 2003117972A JP 2001312828 A JP2001312828 A JP 2001312828A JP 2001312828 A JP2001312828 A JP 2001312828A JP 2003117972 A JP2003117972 A JP 2003117972A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- injection
- screw
- speed
- injection screw
- mold
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
形機の制御方法を提供する。 【解決手段】 測定された可塑化樹脂量と金型の容量か
ら金型への樹脂の射出が完了するスクリュ位置Xdを求
めるステップと、前記射出スクリュが前記位置Xdにて
停止するために、前記射出スクリュの最大速度Vmax
から最大減速して停止可能である射出スクリュ位置Xs
を求めるステップと、前記射出スクリュが前記位置Xs
から前記位置Xdまでの間にあるときの前記射出スクリ
ュの速度Vmに基づき、前記位置Xsからの最大減速の
様子を位置Xの関数として表すV=f(X)をVmにつ
いて解いて求まる位置Xmに射出スクリュが達したとき
に射出スクリュを最大減速して停止するステップとを含
んでなる電動射出成形機の制御方法を提供する。
Description
スクリュを進退駆動し、該電動モータを位置制御モード
や速度制御モードや圧力制御モード等の制御モードを用
いる電動射出成形機の制御方法とに関するものである。
を用いてその構造と動作について説明する。従来の射出
成形機は、2つの金型401、402を重合し、金型4
01、402間に形成された空間内へと原料樹脂403
を射出供給して所望形状の樹脂製品を成形する。このた
め、射出成形機は、2つの金型401、402を重合す
る型締め装置410と、金型401、402間に形成さ
れた空間内に原料樹脂403を射出供給する射出装置4
20とを含んでいる。なお、ここでは、金型401を凹
状に、金型402を凸状に形成している。
取り付けてベース431上に固定されている固定ダイプ
レート411と、他方の金型402を取り付けて固定ダ
イプレート411に対して接離する方向に移動可能な移
動ダイプレート412と、一端を固定ダイプレート41
1に他端を連結プレート413にそれぞれ連結されて移
動ダイプレート412の移動を案内しているタイバー4
14と、移動ダイプレート412を駆動するブーストシ
リンダ415とを含んでなる。
4(b)を参照のこと)、タイバー414が、移動ダイ
プレート412を案内して金型402を金型401に対
して接離する方向に移動し、金型401、402の重合
時には、ブーストシリンダ415が、金型402を金型
401に押圧して金型401、402内の空間への樹脂
圧に対抗できるように作動する。なお、移動ダイプレー
ト412は、成形後に凸状の金型402側に嵌着した樹
脂製品404を取り出すための押出シリンダ416を含
んでいる。
21を備えた射出シリンダ422と、射出シリンダ42
2の内部に進退可能及び回転可能に内挿された射出スク
リュ423(詳細は図3を参照のこと)と、射出シリン
ダ422内の原料樹脂403を加熱するヒータ424
と、ベース432上に固定された台(駆動装置台)42
5と、台425上に固定されて射出シリンダ422を支
持している固定フレーム426と、台425上に移動可
能に装備されて射出スクリュ423と結合している移動
フレーム427と、移動フレーム427に設けられ射出
スクリュ423を回転駆動するスクリュ回転モータ42
8と、固定フレーム426と移動フレーム427との間
に設けられ、移動フレーム427と共に射出スクリュ4
23を軸線方向に移動する射出スクリュ移動機構429
と、射出シリンダ422内に原料樹脂403を供給する
ためのホッパ430とを含んでなる。
との間に、台425を射出シリンダ422の軸方向に移
動してノズル421の位置を前後に進退調整するための
ノズル前後シリンダ433を含んでいる。これにより、
スクリュ回転モータ428が射出スクリュ423を回転
することにより、ホッパ430からのペレット状の原料
樹脂403を射出シリンダ422内に導入し、この原料
樹脂403を前方へ送ることができる。この際、ヒータ
424が原料樹脂403を過熱することで原料樹脂40
3を融解する。そして、ノズル421部分に溜まった溶
融樹脂を、射出スクリュ移動機構429が作動して射出
スクリュ423を前進させることにより、金型401、
402内に射出できる。
(c)と図5(a)〜(c)に示す動作により、図6に
示すステップにより射出成形を行っている。まず、移動
ダイプレート412を図4(a)に示すような原位置に
設定し(原位置設定工程、図6のステップS1)、移動
ダイプレート412を図4(b)に示すように移動して
金型401、2を重合する型閉じを行う(型閉じ工程、
図6のステップS2)。
態で、スクリュ回転モータ428及びヒータ424を作
動し、ホッパ430に投入したペレット状の原料樹脂4
03を溶融しながら送給し、ノズル421部分に1ショ
ット分の溶融樹脂を溜めた上で、図4(c)に示すよう
に、射出スクリュ移動機構429が作動して射出スクリ
ュ423を前進し、溶融樹脂を昇圧しながら金型40
1、402内に溶融樹脂を射出する(昇圧、射出工程、
図6のステップS3)。
樹脂を注入したら、タイマ等を用いて所定の時間だけ昇
圧した圧力状態を保って(保圧工程、図6のステップS
4)、金型401、402を冷やして樹脂を固める。こ
の樹脂が固まる際に、樹脂が収縮して体積が減るので、
図5に示すように、射出スクリュ423を回転して一定
圧力で樹脂を再射出することにより、樹脂収縮分を補填
する(冷却、計量工程、図6のステップS5)。
ップS6)、図5(b)に示すように、移動ダイプレー
ト412を移動して金型401、402を隔離する型開
きを行って(型開き工程、図6のステップS7)、図5
(c)に示すように、押出シリンダ416が作動し、凸
状の金型402側に嵌着した樹脂製品404を押し出し
て取り出す(製品押し出し工程、図6のステップS
8)。その後は、成形終了判定(図6のステップS9)
を行うまで、再び、上記の型閉じ工程(図6のステップ
S2)〜製品押し出し工程(図6のステップS8)を実
施する。
ては、射出スクリュ移動機構429に射出シリンダなど
の流体圧シリンダを用いた油圧射出成形機の他に、射出
スクリュ移動機構429に電動モータを用いた電動射出
成形機がある。電動射出成形機は油圧射出成形機に比べ
て、射出スクリュの進退をより精度よく、また様々な形
態で制御可能であるメリットを有する。
行う際には、樹脂を金型に充填する昇圧、射出工程(図
6のステップS3)では、充填の最中に樹脂温度が下が
ると樹脂が固化してしまうため、この樹脂充填時には射
出スクリュを速度制御してこれを防いでいる。また、樹
脂充填後の保圧工程及び冷却、計量工程(図6のステッ
プS4、S5)では、樹脂の冷却による収縮を補正する
ための保圧が可能なように射出スクリュを圧力制御す
る。
程)では、射出スクリュの進退方向への移動速度が目標
とする速度になるように、射出スクリュを進退駆動する
電動モータを制御している。また、樹脂充填後の保圧工
程等では、射出スクリュによる樹脂の圧力が目標とする
圧力になるように、射出スクリュを進退駆動する電動モ
ータを制御している。
駆動を速度制御から圧力制御へと制御モードを切り替え
ることが必要となる。従来は、この速度制御と圧力制御
との切り替え(以下、「V/P切り替え」と呼ぶ)を射出
スクリュの位置に応じて行っており、熟練作業者が、手
動により射出成形を数回実施して良質の成形を実施でき
た時の作業工程を基にして、この切り替え基準となる射
出スクリュ位置を設定していた。
の射出成形時における射出スクリュの進退方向へ制御を
行う制御ブロック図を示している。従来の制御装置で
は、速度制御については、モータ位置(回転角度)の目
標値である位置指令値Xrと、モータ位置(回転角度)
の実測値である位置検出値Xとの偏差(Xr−X)を算
出し(加算器171)、ゲイン処理部172において、
この偏差(Xr−X)に位置比例ゲインKpを乗算して
速度対応の指令値[Vr=Kp(Xr−X)]に変換す
る。そして、この速度指令値Vrと、モータ速度(回転
速度)の実測値である速度検出値Vとの偏差(Vr−
V)を算出し(加算器173)、速度制御部174にお
いてこの偏差(Vr−V)に基づいてモータ指令値(電
流指令値)を設定し出力する。
は、金型内の圧力(樹脂圧力)の目標値である圧力指令
値Pr1、Pr2を設定する。これらの一方の圧力指令
値Pr1は、速度制御時に金型内の圧力の過剰な上昇を
規制して速度制御から圧力制御への切り替えを行い、他
方の圧力指令値Pr2を圧力制御時に用いている。
P切り替え信号に基づいて、速度制御時(V制御時)に
は圧力指令値Pr1を選択し、圧力制御時(P制御時)
には圧力指令値Pr2を選択する。選択した圧力指令値
Pr1又はPr2(以下、「Pr」とする)と、金型内の
圧力の実測値である圧力検出値Pとの偏差(Pr−P)
を算出し(加算器176)、圧力制御部177において
この偏差(Pr−P)に基づいてモータ指令値(電流指
令値)を設定し出力している。
指令値と圧力制御部177からのモータ指令値とを切り
替え部178が切り替えるが、切り替え部178では、
これらのモータ指令値のうち小さい方を選択する(ロー
セレクト)。これは、速度制御の末期には射出スクリュ
の位置が充填完了状態に近づくと共に温度低下によって
樹脂材料の粘性が高まり、位置指令値Xrと位置検出値
Xとの偏差(Xr−X)が縮まりにくくなるので、速度
指令値Vrは小さくならないまま実速度は低下してい
き、速度制御部174からのモータ指令値は増大する。
タ指令値のローセレクトで切り替える技術は、特開平4
−369520号公報や特許第2660636号公報に
も開示されている。また、実公平6−28253号公報
には、保圧時にサーボモータの速度を制御することによ
り、樹脂圧力を制御する速度制御回路と、位置検出手段
からの情報に基づきサーボモータの位置と速度とを制御
する位置制御回路と、保圧時の保圧指令信号と圧力セン
サから出力する実保圧値との偏差量に基づく速度指令値
制御する速度制御回路とを、スイッチング回路により自
動切り替えするものが開示されている。
え(V/P切り替え)を射出スクリュの位置に応じて行
う技術もある。この場合、切り替え基準となる射出スク
リュ位置は、熟練作業者が手動により射出成形を数回実
施して、良質の成形を実施できた時の作業工程に基づい
て設定している。
ような従来の制御方法においては、射出制御のための制
御パラメータを作業者が設定するため、この制御パラメ
ータの入力を誤って行う可能性がありうる。また、誤っ
て入力した制御パラメータによっては、射出スクリュが
停止すべき位置を越えて動作させられることもありう
る。
て速度制御と圧力制御との切り替えを射出スクリュの位
置に応じて切り替える場合においても、上記の場合と同
様なことが起こりうる。例えば、V/P切り替え位置を
予め設定する際に、作業者がこのV/P切り替え位置を
間違って入力した場合、所望の位置で射出スクリュを停
止することができない。射出スクリュが停止すべき位置
を越えて移動すると、樹脂の過充填によって許容値を超
えた圧力が金型にかかり、金型が破損するおそれがあ
る。さらには、射出スクリュが移動限界を超えて移動す
ることにより破損したり、許容値異常の負荷がかかって
動力モータが破損したりするおそれがある。
由で射出スクリュの移動が圧力制御に切り替わらない場
合においても、金型への樹脂の充填完了位置の手前で確
実に射出スクリュを停止させることを特徴とする電動射
出成形機を用いた射出成形方法を提供するものである。
塑化樹脂量と金型の容量から金型への樹脂の射出が完了
するスクリュ位置Xdを求めるステップと、前記射出ス
クリュが前記位置Xdにて停止するために、前記射出ス
クリュの最大速度Vmaxから最大減速して停止可能で
ある射出スクリュ位置Xsを求めるステップと、前記射
出スクリュが前記位置Xsから前記位置Xdまでの間に
あるときの前記射出スクリュの速度Vmに基づき、前記
位置Xsからの最大減速の様子を位置Xの関数として表
すV=f(X)をVmについて解いて求まる位置Xmに
射出スクリュが達したときに射出スクリュを最大減速し
て停止するステップとを含んでなる電動射出成形機の制
御方法を提供している。ここで、V=f(X)が点(X
s、Vmax)と点(Xd、V=0)とを結ぶ直線を表
す関数を用いる態様が好適に挙げられる。また、本発明
は、射出スクリュのその時点における速度Vから、最大
減速で停止できる距離Dを逐次算出し、射出スクリュの
位置がXd−Dに達したときに射出スクリュを最大減速
して停止するステップと、測定された可塑化樹脂量と金
型の容量から金型への樹脂の射出が完了するスクリュ位
置Xdを求めるステップとを含んでなる電動射出成形機
の制御方法を提供している。ここで、前記射出スクリュ
速度Vが、前記最大速度Vmaxあるいは前記速度Vs
であった場合、射出スクリュ速度Vが異常であることを
表示するステップをさらに含んでいる態様が好適に挙げ
られる。
インラインスクリュ式電動射出成形機(以下、「電動射
出成形機」と略称する)1を示す。この電動射出成形機
1は、成形空間Cを形成する固定金型2および可動金型
3と、前記固定金型2に接離可能に設けられて前記成形
空間C内に溶融材料を射出充填する射出装置4と、この
射出装置4の作動を制御する制御ユニット50とを含ん
でなる。
融材料の射出孔となるノズル6aを先端に備えて射出材
料を加熱溶融する加熱筒6と、この加熱筒6の後端部に
連通状態で設けられて前記射出材料を前記加熱筒6内へ
供給するホッパ7と、前記加熱筒6内へその後方から挿
入されて加熱筒6内において溶融された射出材料を前記
ノズル6aへ向けて射出する射出スクリュ8と、前記射
出スクリュ8に連結された射出ラム9aを備えてこの射
出スクリュ8をその長さ方向に往復移動させる射出シリ
ンダ9と、この射出シリンダ9の後部に取り付けられて
前記射出ラム9aを回転駆動する電動モータ10と、樹
脂の充填圧力を検知するセンサ63a、63bとを含ん
でなる。
の外周にはスプラインが形成されており、この回転軸1
0aがそのスプラインを介して前記射出ラム9aに嵌合
されることにより、この射出ラム9aが、その長さ方向
の相対移動を許容しつつ軸回りに回転するようになって
いる。
前記圧力センサ63a、63bからの信号を出力するた
めの出力部15(圧力センサ63aに接続している)と
出力部16(圧力センサ63bに接続している)とが取
り付けられ、前記射出ラム9aの先端部には、射出シリ
ンダ9の外部に設置している位置センサ17が作動片1
8を介して連結されている。この作動片18は、前記射
出シリンダ9の側壁に形成したガイド孔19を介して射
出シリンダ9の前方空間部へ突出され、前記射出ラム9
aの先端部に射出ラム9aの長さ方向における相対移動
を拘束した状態で軸回りの相対回動が可能なように係合
されている。
成形機1全体の制御プログラムを格納した中央制御部9
6と、射出スクリュ8の位置に応じた制御を行う位置比
例ゲイン80と、射出スクリュの最大速度を与える速度
リミット82と、射出スクリュ8を圧力制御する圧力制
御部84と、中央制御部96の信号により切り替えを行
う切り替え器62、86と、射出スクリュ8を速度制御
する速度制御部88と、射出スクリュ8の位置から射出
スクリュ8の速度を演算してその速度情報をフィードバ
ック信号として出力する速度変換部94と、位置センサ
17からの位置検出値70と位置指令値72との比較を
行う位置比較部71と、圧力センサ63a又は63bか
らの圧力検出値74と圧力指令値76との比較を行う圧
力比較部77と、速度検出値90と位置比例ゲイン80
あるいは圧力制御84からの値とを比較する速度比較部
87とを含んでいる。
制御部96によって作動する切り替え部86によって切
り替え可能である。また、前記切り替え部86は、速度
制御部88とサーボ増幅器61を介して電動モータ10
へと接続されている。また、中央制御部96によって圧
力センサ63aと63bとの切り替えや圧力指令値76
と78との切り替えを行う。
機1の作動とともに、本発明の制御方法について図2と
図3を用いて説明する。
求める。この射出量と下記のようにして求める加熱筒6
内にある射出材料の量とから、射出スクリュ8が停止す
べき位置Xdが算出される。そして、射出シリンダ9
が、最大速度Vmaxで位相しているときに、射出スク
リュ8が位置Xdに最大減速で停止するために停止動作
を開始する必要がある射出スクリュ8の位置Xsを算出
する。
定後に行われる加熱筒6内の射出材料の計量は従来と同
様であり、射出スクリュ8に射出シリンダ9によって所
定の背圧をかけつつ、電動モータ10によって回転を与
えることによって行なわれる。すなわち、射出スクリュ
8の回転により、ホッパ7に貯留している射出材料が、
加熱筒6内に引き込まれて加熱筒6の前方へ向けて送り
込まれ、この射出材料が、加熱筒6の前方へ送り込まれ
る最中に、この加熱筒6によって加熱溶融されて加熱筒
6の内面先端部と射出スクリュ8の先端部との間に貯留
される。
へ送り込まれると、この溶融材料の圧力が徐々に上昇
し、この圧力により前記射出スクリュ8が前記背圧に抗
して後退させられ、この射出スクリュ8が所定の位置ま
で後退した状態において、この射出スクリュ8の前方部
分の加熱筒6内に所定量の溶融材料を貯留して計量を行
う。
プログラムに基づいて射出工程へと移行する。そして、
射出工程の開始時においては、中央制御部96が前記切
り替え部86を位置比較部71へと接続するように保持
し、他の切り替え部62、77を所望の接続(ここで
は、圧力指令値76と圧力センサ63bとを選択してい
る)を行うように保持している。
置検出値70と位置指令値72とによる位置情報に基づ
いて位置比例ゲイン80からの信号が、速度制御部88
からサーボ増幅器61を介して電動モータ10へと出力
される。これにより、電動モータ10が射出ラム9aを
駆動して射出スクリュ8を前進させることにより、その
前方に位置する溶融材料を金型内へと射出する。
ュ8の移動位置を位置センサ17によって常時検出し、
この位置情報に基づいて速度変換部94において射出ス
クリュ8の実速度を演算し、この射出スクリュ8の実速
度情報を速度比較部87へとフィードバック信号として
出力する。
ゲイン80と、速度変換部94によりフィードバックし
た速度検出値90とを比較し、これらの間に差がある場
合には補正信号を生成する。この速度の補正信号を、速
度制御88を介してサーボ増幅器61へと出力する。こ
のサーボ増幅器61において増幅した駆動信号を、電動
モータ10へと出力する。
で前進し、溶融材料を金型2、3内へと射出する。
中央制御部96に入力されている。そして、前記射出ス
クリュ8の前進位置が所定の位置に達した時点で、中央
制御部96から切り替え部86に駆動信号を出力して圧
力制御84へと切り替えられて、射出スクリュ8を圧力
制御へと移行する。
8の前進位置に応じて与えられる圧力指令値76と、圧
力センサ63bによって検出される射出シリンダ9によ
って射出スクリュ8に与えられている実際の圧力検出値
74との比較を、前記圧力比較部77において行う。こ
の比較結果と速度変換部94からの速度検出値90とに
基づいて、圧力演算部87において電動モータ10の作
動量の補正値を演算し、その補正信号を、速度制御部8
8とサーボ増幅器61を介して電動モータ10へと出力
し、前記射出スクリュ8を圧力制御する。
ついて説明する。中央演算部96は、射出スクリュ8の
位置が初期の位置(X=0)から位置Xsまでの間にお
いては移動中の射出スクリュ8の速度Vと射出スクリュ
8の最大速度Vmaxとを比較し、速度Vがこの最大速
度Vmaxを超えないように制御を行う。ここで、位置
Xsは、射出スクリュ8が最大減速して位置Xdにて停
止するために必要な距離D=(Xd−Xs)を与えるよ
うに設定したものである。
での射出スクリュ8の最大速度Vmaxと、位置Xdで
の速度0とを結んだ線Cとについて説明する。通常は、
図1のグラフ98において描写しているように、線Cを
直線としている。但し、射出スクリュ8の摩擦等による
減速等を考慮すると、この線Cが完全な直線でなくても
よく、例えば放物線のような曲線部分を前記直線の一部
に含んでもよいことは当業者に容易に類推可能である。
従って、この線は一般的にV=f(X)という関数で表
すことができる。位置Xsと位置Xdとの間では、この
関数f(X)は通常単調減少になる。
クリュ8が速度Vmaxであるときに位置Xdにて停止
するために要する位置Xsとにより求められる距離D=
(Xd−Xs)とを用いて、射出スクリュ8の位置およ
び速度をモニタすることにより射出スクリュ8の制動を
行う。
動射出成形機1の最大能力で移動させた場合に得られる
速度である。速度リミットVmaxはこの電動射出成形
機1固有のものであり、通常、ほぼ不変の値として得ら
れる。しかし、この速度リミットVmaxは、例えば、
中央演算部96においては、速度変換部94から得られ
る射出スクリュ8の速度Vの情報に基づき、この速度V
に対応した停止に必要な距離Dを逐次算出し、この距離
Dとあらかじめ設定している移動限界位置Xdを用いて
制動開始位置Xsを設定してもよい。
出スクリュ8の停止に必要な距離(Xd−Xs)を求め
たが、例えば、この距離を、速度リミットVmaxのか
わりにVmaxより低速である速度Vsを用いて求めて
もよい。このような場合には、速度Vsと射出スクリュ
8の速度とを比較することにより、最大速度Vmaxを
用いた場合と比較して、射出スクリュ8を位置Xdのさ
らに手前にて停止できる。
減速されるに至った場合には圧力制御への切り替え位置
の設定等に誤りがある可能性があるので、それを示すた
めに電動射出成形機のモニタパネルやシグナルタワー等
(図示せず)に異常の発生を表示することも可能であ
る。これにより、作業者に対して、電動射出成形機の制
御パラメータ等のチェックを促すことができ、さらなる
不良品の製造を防止して歩留まりの低下を未然に防止で
きる。
の速度がVmaxであったときは、電動モータ10の電
源を切ることによって、射出スクリュ8を位置Xdの手
前で停止してもよい。さらに、電動モータ10の電源を
切る以外にも、例えば、電動モータ10を速やかに停止
するためのブレーキモータへと通電するように構成して
備えてもよい。
ような優れた効果を奏する。最大速度で移動する射出ス
クリュ8が制動を開始するべき位置Xsに至った時点で
その速度からあるいは最大減速にて停止できる点から制
動を開始することにより、射出スクリュの制御が何らか
の理由で速度制御から圧力制御に切り替わらなかった場
合でも、樹脂が金型に充填完了した後にもさらに射出ス
クリュが進んで許容値以上の圧力により金型が破損した
り、あるいは射出スクリュの先端が最前進位置にぶつか
り破損することを未然に防止することができる。
制御パラメータを誤って入力した場合であっても、電動
射出成形装置や金型の破損を防止できる。
との衝突防止の制御方法を可動金型の型開き操作へと適
用することも可能である。この場合も同様に可動金型の
停止位置を固定金型に対して高精度に制御できるため、
金型を係合する際に、作業者が、制御パラメータの設定
や操作を誤ったとしても、金型の係合時における破損を
防止することができる。したがって、金型の破損による
成形工程作業の生産性の低下を防止することができる。
するための制御ブロック図である。
ある。
示す拡大図である。
概略図である。
概略図である。
である。
るための制御ブロック図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 測定された可塑化樹脂量と金型の容量か
ら金型への樹脂の射出が完了するスクリュ位置Xdを求
めるステップと、前記射出スクリュが前記位置Xdにて
停止するために、前記射出スクリュの最大速度Vmax
から最大減速して停止可能である射出スクリュ位置Xs
を求めるステップと、前記射出スクリュが前記位置Xs
から前記位置Xdまでの間にあるときの前記射出スクリ
ュの速度Vmに基づき、前記位置Xsからの最大減速の
様子を位置Xの関数として表すV=f(X)をVmにつ
いて解いて求まる位置Xmに射出スクリュが達したとき
に射出スクリュを最大減速して停止するステップとを含
んでなる電動射出成形機の制御方法。 - 【請求項2】 V=f(X)が点(Xs、Vmax)と
点(Xd、V=0)とを結ぶ直線を表す関数である請求
項1に記載の電動射出成形機の制御方法。 - 【請求項3】 射出スクリュのその時点における速度V
から、最大減速で停止できる距離Dを逐次算出し、射出
スクリュの位置がXd−Dに達したときに射出スクリュ
を最大減速して停止するステップと、 測定された可塑化樹脂量と金型の容量から金型への樹脂
の射出が完了するスクリュ位置Xdを求めるステップと
を含んでなる電動射出成形機の制御方法。 - 【請求項4】 前記射出スクリュ速度Vが、前記最大速
度Vmaxあるいは前記速度Vsであった場合、射出ス
クリュ速度Vが異常であることを表示するステップをさ
らに含んでいる請求項1から3のいずれかに記載の電動
射出成形機の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001312828A JP3943887B2 (ja) | 2001-10-10 | 2001-10-10 | 電動射出成形機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001312828A JP3943887B2 (ja) | 2001-10-10 | 2001-10-10 | 電動射出成形機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003117972A true JP2003117972A (ja) | 2003-04-23 |
JP3943887B2 JP3943887B2 (ja) | 2007-07-11 |
Family
ID=19131421
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001312828A Expired - Lifetime JP3943887B2 (ja) | 2001-10-10 | 2001-10-10 | 電動射出成形機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3943887B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010058299A (ja) * | 2008-09-01 | 2010-03-18 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | 射出制御装置及び射出制御方法 |
-
2001
- 2001-10-10 JP JP2001312828A patent/JP3943887B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010058299A (ja) * | 2008-09-01 | 2010-03-18 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | 射出制御装置及び射出制御方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3943887B2 (ja) | 2007-07-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100539167B1 (ko) | 사출성형기의 제어장치 및 제어방법 | |
EP1612027B1 (en) | Method of controlling injection molding machine | |
EP0700768B1 (en) | Injection molding controlling method for injection molding machine | |
EP0749821B1 (en) | A low pressure method for injection molding a plastic article | |
JP4459467B2 (ja) | 電動射出成形機及び電動射出成形機の射出速度・射出圧力制御方法 | |
JP3766371B2 (ja) | 射出成形機の計量方法及び制御装置 | |
JP2000000858A (ja) | 電動射出成形機の可塑化/計量工程における除圧方法 | |
CN102189649A (zh) | 注射成型机及注射成型方法 | |
JP2008001028A (ja) | 射出成形機の異常検出方法 | |
JP2003117972A (ja) | 電動射出成形機 | |
JP3467360B2 (ja) | 射出成形機 | |
JP2627047B2 (ja) | 射出成形機の成形条件設定方法 | |
JP2001260192A (ja) | 射出成形方法 | |
JP3808989B2 (ja) | 保圧工程開始時のサーボ機構の制御方法 | |
JP4206094B2 (ja) | 電動射出成形機及び電動射出成形機による射出成形方法 | |
JP4068799B2 (ja) | 電動射出成形機及び電動射出成形機による射出成形方法 | |
JPH07164492A (ja) | 電動射出成形機のスクリュ背圧力制御方法 | |
JP4240450B2 (ja) | 射出成形機の制御方法 | |
JP2798113B2 (ja) | 成形機における可動部材の制御方法 | |
JP3091262B2 (ja) | 電動式射出成形機における射出制御方法および装置 | |
JP5118239B1 (ja) | 射出成形機のノズル前後進用モータの制御装置 | |
JP4239158B2 (ja) | 電動式射出成形機のサーボモータ制御装置 | |
JPS63102917A (ja) | 射出制御装置 | |
JPH0764003B2 (ja) | 射出成形機の射出制御方法 | |
JPH04347616A (ja) | 成形機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041008 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20051222 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20051222 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060222 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20060324 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20060324 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060808 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060815 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061016 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070320 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070406 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3943887 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100413 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110413 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130413 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140413 Year of fee payment: 7 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |