JP2003117753A - オフセット工具ホルダー割出し固定装置 - Google Patents
オフセット工具ホルダー割出し固定装置Info
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- JP2003117753A JP2003117753A JP2001310901A JP2001310901A JP2003117753A JP 2003117753 A JP2003117753 A JP 2003117753A JP 2001310901 A JP2001310901 A JP 2001310901A JP 2001310901 A JP2001310901 A JP 2001310901A JP 2003117753 A JP2003117753 A JP 2003117753A
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- offset tool
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【課題】工作機械のスピンドル軸（主軸）の端面に装着
するオフセット工具ホルダーのオフセット方向を複数の
位置に割出しが可能なオフセット工具ホルダー割出し固
定装置の提供。 【解決手段】オフセット工具ホルダーの取り付け位置割
出し手段と、工作機械の主軸に連結した当該オフセット
工具ホルダーの相対回転のロック及び解除手段を併設し
た。上記の好ましい構成としてオフセット工具ホルダー
の位置決めピンをガイドし、位置決めをする割出しガイ
ド２０ａを備え、当該割出しガイド２０ａの後方から割
出しガイド２０ａに沿って前後方向にスライド可能にオ
フセット工具ホルダー固定及び解除ウエッジ２１を設け
た。
するオフセット工具ホルダーのオフセット方向を複数の
位置に割出しが可能なオフセット工具ホルダー割出し固
定装置の提供。 【解決手段】オフセット工具ホルダーの取り付け位置割
出し手段と、工作機械の主軸に連結した当該オフセット
工具ホルダーの相対回転のロック及び解除手段を併設し
た。上記の好ましい構成としてオフセット工具ホルダー
の位置決めピンをガイドし、位置決めをする割出しガイ
ド２０ａを備え、当該割出しガイド２０ａの後方から割
出しガイド２０ａに沿って前後方向にスライド可能にオ
フセット工具ホルダー固定及び解除ウエッジ２１を設け
た。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械に回転工
具ホルダーを介して、ドリル、タップドリル、エンドミ
ル等の回転工具を装着する際の回転工具ホルダーの取付
装置に関する。
具ホルダーを介して、ドリル、タップドリル、エンドミ
ル等の回転工具を装着する際の回転工具ホルダーの取付
装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】スピンドル軸にドリル、エンドミル等の
回転工具を取り付けて工作する工作機械においては、被
削物と刃物とのＺ軸方向及びＸ軸方向の相対的位置関係
は、クロスヘッド等の往復台の組み合わせにて比較的長
いストロークを確保することが容易であるが、それらと
直交するＹ軸方向のストロークを充分に採ることは、往
復台の構造が複雑になる等の理由により、例えば、図７
に示すように、工作機械スピンドル軸と刃物の回転軸を
オフセットさせたオフセット工具ホルダーが広く採用さ
れている。
回転工具を取り付けて工作する工作機械においては、被
削物と刃物とのＺ軸方向及びＸ軸方向の相対的位置関係
は、クロスヘッド等の往復台の組み合わせにて比較的長
いストロークを確保することが容易であるが、それらと
直交するＹ軸方向のストロークを充分に採ることは、往
復台の構造が複雑になる等の理由により、例えば、図７
に示すように、工作機械スピンドル軸と刃物の回転軸を
オフセットさせたオフセット工具ホルダーが広く採用さ
れている。
【０００３】しかし、従来は図７に示すように、工作機
械のスピンドル１１０を有する主軸の端面に、工具軸１
３３をＹ軸方向にオフセットさせるオフセット工具ホル
ダー１３０の供回りを防止するための位置決めピン挿入
穴１２０が固定されていて、この位置決めピン挿入穴に
オフセット工具ホルダー１３０に備えられた位置決めピ
ン１３２を挿入するとともに、オフセット工具ホルダー
主軸１３１をスピンドルに連結させた構造のものが一般
的であり、スピンドル軸中心に対して片側一方向のみし
かオフセットできなかった。従って、反対方向にオフセ
ットさせるために新たにツール交換が必要になり、工具
ホルダーの種類が多くなるだけでなく、そのための段取
り工数が増大する技術的課題があった。
械のスピンドル１１０を有する主軸の端面に、工具軸１
３３をＹ軸方向にオフセットさせるオフセット工具ホル
ダー１３０の供回りを防止するための位置決めピン挿入
穴１２０が固定されていて、この位置決めピン挿入穴に
オフセット工具ホルダー１３０に備えられた位置決めピ
ン１３２を挿入するとともに、オフセット工具ホルダー
主軸１３１をスピンドルに連結させた構造のものが一般
的であり、スピンドル軸中心に対して片側一方向のみし
かオフセットできなかった。従って、反対方向にオフセ
ットさせるために新たにツール交換が必要になり、工具
ホルダーの種類が多くなるだけでなく、そのための段取
り工数が増大する技術的課題があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実状に
鑑みて、工作機械の主軸の端面のオフセット工具ホルダ
ー装着位置を複数に割出すことにより、Ｙ軸及びＸ軸方
向のオフセット位置を複数得ることが出来るとともに、
オフセット工具ホルダーの装着位置決め手段と、オフセ
ット工具ホルダーの主軸側と回転工具取付部側の相対回
転を規制するロック及び解除手段を併設させた簡単な構
造で、複数の割出しが可能なオフセット工具ホルダー割
出し固定装置の提供を目的とする。
鑑みて、工作機械の主軸の端面のオフセット工具ホルダ
ー装着位置を複数に割出すことにより、Ｙ軸及びＸ軸方
向のオフセット位置を複数得ることが出来るとともに、
オフセット工具ホルダーの装着位置決め手段と、オフセ
ット工具ホルダーの主軸側と回転工具取付部側の相対回
転を規制するロック及び解除手段を併設させた簡単な構
造で、複数の割出しが可能なオフセット工具ホルダー割
出し固定装置の提供を目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、オフセット工具ホルダーに工具ホルダー
主軸を中心とした同心円状に等間隔に複数の位置決めピ
ンを設け、これに対応した工作機械のスピンドル軸への
割出し固定装置であれば、オフセット工具ホルダーのＣ
軸方向の取り付け角度を変えれば、Ｙ軸及びＸ軸方向の
オフセット位置を変えることができること及び、その場
合に、オフセット工具ホルダーの自重等による主軸側と
回転工具取付部側の相対回転を規制するロック及び解除
手段を割出し手段に併設すれば簡単な構造になることに
着目したものである。
成するために、オフセット工具ホルダーに工具ホルダー
主軸を中心とした同心円状に等間隔に複数の位置決めピ
ンを設け、これに対応した工作機械のスピンドル軸への
割出し固定装置であれば、オフセット工具ホルダーのＣ
軸方向の取り付け角度を変えれば、Ｙ軸及びＸ軸方向の
オフセット位置を変えることができること及び、その場
合に、オフセット工具ホルダーの自重等による主軸側と
回転工具取付部側の相対回転を規制するロック及び解除
手段を割出し手段に併設すれば簡単な構造になることに
着目したものである。
【０００６】請求項１に記載の発明は、回転工具軸部が
工作機械のスピンドル軸（Ｚ軸）中心に対して、直交方
向（Ｙ軸及びＸ軸方向）にオフセットされた位置に設け
られた、オフセット工具ホルダーを工作機械の主軸端面
に装着するためのオフセット工具ホルダーの固定装置に
おいて、オフセット工具ホルダーの取り付け位置割出し
手段と、工作機械の主軸に連結した当該オフセット工具
ホルダーの相対回転のロック及び解除手段を併設した。
工作機械のスピンドル軸（Ｚ軸）中心に対して、直交方
向（Ｙ軸及びＸ軸方向）にオフセットされた位置に設け
られた、オフセット工具ホルダーを工作機械の主軸端面
に装着するためのオフセット工具ホルダーの固定装置に
おいて、オフセット工具ホルダーの取り付け位置割出し
手段と、工作機械の主軸に連結した当該オフセット工具
ホルダーの相対回転のロック及び解除手段を併設した。
【０００７】これにより、オフセット工具ホルダーを割
出し手段に合わせて併設した相対回転のロック手段にて
オフセット工具ホルダーの主軸側と回転工具取り付け部
側の相対回転を規制するように作用し容易にオフセット
方向を変えことができる。
出し手段に合わせて併設した相対回転のロック手段にて
オフセット工具ホルダーの主軸側と回転工具取り付け部
側の相対回転を規制するように作用し容易にオフセット
方向を変えことができる。
【０００８】請求項２に記載の発明は、オフセット工具
ホルダーの取り付け位置割出し手段とロック及び解除手
段の好ましい構造の提供にあり、オフセット工具ホルダ
ーの位置決めピンをガイドし、位置決めをする割出しガ
イドを備え、当該割出しガイドの後方から割出しガイド
に沿って前後方向にスライド可能にオフセット工具ホル
ダー固定及び解除ウエッジを設けた。
ホルダーの取り付け位置割出し手段とロック及び解除手
段の好ましい構造の提供にあり、オフセット工具ホルダ
ーの位置決めピンをガイドし、位置決めをする割出しガ
イドを備え、当該割出しガイドの後方から割出しガイド
に沿って前後方向にスライド可能にオフセット工具ホル
ダー固定及び解除ウエッジを設けた。
【０００９】請求項３に記載の発明は、請求項１又は請
求項２記載の割出し固定装置に装着するためのオフセッ
ト工具ホルダーの位置決め及び、相対回転のロック及び
解除部の構造の提供を目的とし、オフセット工具ホルダ
ーに取り付けピンをオフセット工具ホルダー主軸を中心
にした同心円状に等間隔に複数設け、当該取り付けピン
に沿って上下方向に摺動するように固定及びロック解除
アームをばね付勢させて設けた。
求項２記載の割出し固定装置に装着するためのオフセッ
ト工具ホルダーの位置決め及び、相対回転のロック及び
解除部の構造の提供を目的とし、オフセット工具ホルダ
ーに取り付けピンをオフセット工具ホルダー主軸を中心
にした同心円状に等間隔に複数設け、当該取り付けピン
に沿って上下方向に摺動するように固定及びロック解除
アームをばね付勢させて設けた。
【００１０】
【発明の実施の形態】図１に、本発明に係るオフセット
工具ホルダーの割出し固定装置を工作機械の主軸頭端面
に備えた場合の正面図を示し、図２に、主軸側部から見
た側面図を示し、図３に図１のＡ−Ａ断面図を示す。こ
の図１〜図３に示す実施の形態例は、オフセット工具ホ
ルダーの位置決めピンが２つの場合に対応した割出し固
定装置である。従ってこの場合には、工具回転軸を上下
両方向にオフセットすることができることになるが、３
つ以上に割出し固定する場合にも、本発明が展開出来る
ことはいうまでも無い。
工具ホルダーの割出し固定装置を工作機械の主軸頭端面
に備えた場合の正面図を示し、図２に、主軸側部から見
た側面図を示し、図３に図１のＡ−Ａ断面図を示す。こ
の図１〜図３に示す実施の形態例は、オフセット工具ホ
ルダーの位置決めピンが２つの場合に対応した割出し固
定装置である。従ってこの場合には、工具回転軸を上下
両方向にオフセットすることができることになるが、３
つ以上に割出し固定する場合にも、本発明が展開出来る
ことはいうまでも無い。
【００１１】以下に本発明に係るオフセット工具ホルダ
ー及び割出し固定装置の構造及び取り扱い方法を順に説
明する。まずはじめに、図４、図５に基づいてオフセッ
ト工具ホルダー３０の構造例を説明する。図４は、オフ
セット工具ホルダー３０の側面要部断面図を示し、図５
は、回転工具取付部３２側から見た正面図である。オフ
セット工具ホルダーの後部には、工作機械の主軸等の中
心部に設けられたスピンドル軸に装着取り付ける工具ホ
ルダー主軸部３１が設けられ、この工具ホルダー主軸部
３１は、ベアリング３１ａ、３１ａ等の枢軸手段にて回
転支持されるとともに主軸ギヤ３１ｂを介して工具軸側
に設けた工具軸ギヤ３２ｂに駆動伝達され、回転工具取
り付け部３２が回転する。なお、この工具軸もベアリン
グ３２ａ、３２ａ等の枢軸手段にて回転支持され、回転
工具取り付け部に各種回転工具を取り付けて工作使用さ
れ、ギヤ機構にて工具の回転軸位置を工具ホルダー主軸
に対してオフセットさせることになる。この例は、工具
ホルダー主軸（工作機械のスピンドル）の回転方向に対
して工具が逆回転伝達される場合を示したものであり、
工具の回転軸をオフセットさせる各種駆動伝達機構が任
意に選択使用される。
ー及び割出し固定装置の構造及び取り扱い方法を順に説
明する。まずはじめに、図４、図５に基づいてオフセッ
ト工具ホルダー３０の構造例を説明する。図４は、オフ
セット工具ホルダー３０の側面要部断面図を示し、図５
は、回転工具取付部３２側から見た正面図である。オフ
セット工具ホルダーの後部には、工作機械の主軸等の中
心部に設けられたスピンドル軸に装着取り付ける工具ホ
ルダー主軸部３１が設けられ、この工具ホルダー主軸部
３１は、ベアリング３１ａ、３１ａ等の枢軸手段にて回
転支持されるとともに主軸ギヤ３１ｂを介して工具軸側
に設けた工具軸ギヤ３２ｂに駆動伝達され、回転工具取
り付け部３２が回転する。なお、この工具軸もベアリン
グ３２ａ、３２ａ等の枢軸手段にて回転支持され、回転
工具取り付け部に各種回転工具を取り付けて工作使用さ
れ、ギヤ機構にて工具の回転軸位置を工具ホルダー主軸
に対してオフセットさせることになる。この例は、工具
ホルダー主軸（工作機械のスピンドル）の回転方向に対
して工具が逆回転伝達される場合を示したものであり、
工具の回転軸をオフセットさせる各種駆動伝達機構が任
意に選択使用される。
【００１２】オフセット工具ホルダー３０の後部の工具
ホルダー主軸部３１の外側には、同心円上に等間隔に位
置決めピン３３が設けられている。図４に示すオフセッ
ト工具ホルダーの場合には、点対称の２箇所に位置決め
ピン３３、３３が設けられ、この位置決めピンの外周に
沿って上下方向に摺動可能にロックアーム３４、３４が
ロックアームスプリング３５、３５にてばね付勢され、
配設されている。このロックアームには、図５に示すよ
うにロック係止爪３４ａ、３４ａが設けられ、このロッ
ク係止爪がオフセット工具ホルダー主軸部外形３６に設
けられたロック係止凹部３６ａ、３６ａに係合した状態
では、オフセット工具ホルダー本体の主軸部３１と回転
工具取付部３２との相対回転がロックされることによ
り、工作機械側のスピンドル駆動がオフセット工具ホル
ダー本体３０に伝達される。従ってＡＴＣ等によるグリ
ッパでオフセット工具ホルダー主軸部３１側を把持して
も当該工具ホルダーが自重で空回りすることがなくな
る。また、オフセット工具ホルダー本体を別の位置へ回
転割出しする際に自重等により、工具ホルダー主軸部３
１と回転工具取付部３２が相対回転しないため、所定の
位置に割出しできる。当該ロック係止爪３４ａ、３４ａ
とオフセット工具ホルダーのロック係止凹部との係合が
解除された状態では同時に位置決めピン３３が固定さ
れ、工作機械側のスピンドルの回転により、回転工具取
付部３２が回転するようになっている。なお、図４にロ
ックが解除された状態のロックアーム３４の位置を２点
鎖線で示す。
ホルダー主軸部３１の外側には、同心円上に等間隔に位
置決めピン３３が設けられている。図４に示すオフセッ
ト工具ホルダーの場合には、点対称の２箇所に位置決め
ピン３３、３３が設けられ、この位置決めピンの外周に
沿って上下方向に摺動可能にロックアーム３４、３４が
ロックアームスプリング３５、３５にてばね付勢され、
配設されている。このロックアームには、図５に示すよ
うにロック係止爪３４ａ、３４ａが設けられ、このロッ
ク係止爪がオフセット工具ホルダー主軸部外形３６に設
けられたロック係止凹部３６ａ、３６ａに係合した状態
では、オフセット工具ホルダー本体の主軸部３１と回転
工具取付部３２との相対回転がロックされることによ
り、工作機械側のスピンドル駆動がオフセット工具ホル
ダー本体３０に伝達される。従ってＡＴＣ等によるグリ
ッパでオフセット工具ホルダー主軸部３１側を把持して
も当該工具ホルダーが自重で空回りすることがなくな
る。また、オフセット工具ホルダー本体を別の位置へ回
転割出しする際に自重等により、工具ホルダー主軸部３
１と回転工具取付部３２が相対回転しないため、所定の
位置に割出しできる。当該ロック係止爪３４ａ、３４ａ
とオフセット工具ホルダーのロック係止凹部との係合が
解除された状態では同時に位置決めピン３３が固定さ
れ、工作機械側のスピンドルの回転により、回転工具取
付部３２が回転するようになっている。なお、図４にロ
ックが解除された状態のロックアーム３４の位置を２点
鎖線で示す。
【００１３】次に上記の構造のオフセット工具ホルダー
を用いて工作機械の主軸頭端面１０に取り付け位置を割
出して固定する場合の実施の形態例を説明する。図１に
工作機械の主軸頭端面１０に本発明に係るオフセット工
具ホルダー割出し固定装置２を装着した状態を示し、こ
のオフセット工具ホルダー割出し固定装置２は、オフセ
ット位置（方向）を割出すための割出しブロック２０、
２０を有し、割出しブロック２０の先には、割出しガイ
ド２０ａ、２０ｂが設けられ、その間にガイドに沿って
前後方向にスライド可能にクサビ状の固定及び解除ウエ
ッジ２１が取り付けられている。なお、この固定及び解
除ウエッジの中央部は、オフセット工具ホルダー側の位
置決めピン３３と係合するウエッジ凹部２１ａが設けら
れている。また、この固定及び解除ウエッジは、オフセ
ット工具ホルダーのロックアームをばね付勢に対抗しな
がら押圧できるようにクサビ状の形状になっていて、シ
リンダー２２等の各種駆動手段にて前後方向にスライド
可能になっている。ここで当該ウエッジを前後方向にス
ライドさせる駆動手段としては、油圧、エアー圧等各種
方法が採用され、その為の配管２３がなされる。
を用いて工作機械の主軸頭端面１０に取り付け位置を割
出して固定する場合の実施の形態例を説明する。図１に
工作機械の主軸頭端面１０に本発明に係るオフセット工
具ホルダー割出し固定装置２を装着した状態を示し、こ
のオフセット工具ホルダー割出し固定装置２は、オフセ
ット位置（方向）を割出すための割出しブロック２０、
２０を有し、割出しブロック２０の先には、割出しガイ
ド２０ａ、２０ｂが設けられ、その間にガイドに沿って
前後方向にスライド可能にクサビ状の固定及び解除ウエ
ッジ２１が取り付けられている。なお、この固定及び解
除ウエッジの中央部は、オフセット工具ホルダー側の位
置決めピン３３と係合するウエッジ凹部２１ａが設けら
れている。また、この固定及び解除ウエッジは、オフセ
ット工具ホルダーのロックアームをばね付勢に対抗しな
がら押圧できるようにクサビ状の形状になっていて、シ
リンダー２２等の各種駆動手段にて前後方向にスライド
可能になっている。ここで当該ウエッジを前後方向にス
ライドさせる駆動手段としては、油圧、エアー圧等各種
方法が採用され、その為の配管２３がなされる。
【００１４】以上のような割出し固定装置を用いてオフ
セット工具ホルダーを取り付けた状態を図６に示し、工
作機械の主軸頭端面側のスピンドル軸１１にオフセット
工具ホルダー主軸部３１が装着取り付けられる。このよ
うな状態では、スピンドル軸の回転によりオフセット工
具ホルダー本体が回転するが、オフセット工具ホルダー
割出し固定装置２の割出しガイドブロック２０、２０に
設けた割出しガイド２０ａ、２０ｂの位置に、例えば、
工具軸を上方にオフセットさせ、オフセット工具ホルダ
ーの位置決めピン３３、３３が合致した状態にし、固定
及び解除ウエッジ２１、２１を前進させるとロックアー
ム３４、３４をばね付勢に対抗して押圧することにな
り、それによりロックアーム係止爪がオフセット工具ホ
ルダーのロック係止凹部から離れ、オフセット工具ホル
ダー本体の回転が解除され、回転駆動力が回転工具に伝
達され、工作に使用される。次に回転工具のオフセット
位置を上記とは逆に下方向に変更したい場合には、固定
及び解除ウエッジ２１を後退させるとロックアームスプ
リング３５の反発力でロックアームが後退し、オフセッ
ト工具ホルダー本体の相対回転がロックされるので、そ
の状態でスピンドル軸をゆっくり回転させ、回転工具の
オフセット位置（方向）を変更し、固定及び解除ウエッ
ジ２１を前進させることで容易にオフセット位置を割出
すことができる。
セット工具ホルダーを取り付けた状態を図６に示し、工
作機械の主軸頭端面側のスピンドル軸１１にオフセット
工具ホルダー主軸部３１が装着取り付けられる。このよ
うな状態では、スピンドル軸の回転によりオフセット工
具ホルダー本体が回転するが、オフセット工具ホルダー
割出し固定装置２の割出しガイドブロック２０、２０に
設けた割出しガイド２０ａ、２０ｂの位置に、例えば、
工具軸を上方にオフセットさせ、オフセット工具ホルダ
ーの位置決めピン３３、３３が合致した状態にし、固定
及び解除ウエッジ２１、２１を前進させるとロックアー
ム３４、３４をばね付勢に対抗して押圧することにな
り、それによりロックアーム係止爪がオフセット工具ホ
ルダーのロック係止凹部から離れ、オフセット工具ホル
ダー本体の回転が解除され、回転駆動力が回転工具に伝
達され、工作に使用される。次に回転工具のオフセット
位置を上記とは逆に下方向に変更したい場合には、固定
及び解除ウエッジ２１を後退させるとロックアームスプ
リング３５の反発力でロックアームが後退し、オフセッ
ト工具ホルダー本体の相対回転がロックされるので、そ
の状態でスピンドル軸をゆっくり回転させ、回転工具の
オフセット位置（方向）を変更し、固定及び解除ウエッ
ジ２１を前進させることで容易にオフセット位置を割出
すことができる。
【００１５】
【発明の効果】本発明においては、オフセット工具ホル
ダー側に複数の位置決めピンを設けるとともに、工作機
械側の主軸頭端面に複数の方向に位置を割出すための割
出し固定手段を設けたので、１つのオフセット工具ホル
ダーで、このオフセット工具ホルダーをスピンドル軸に
装着したまま、容易に複数の方向にオフセットすること
ができるのでオフセット調整範囲が従来に比較して広く
なり、ツール交換の段取り工数が低減できるとともに、
工具ホルダーの種類の低減により管理がしやすくなり、
費用低減にもつながる。
ダー側に複数の位置決めピンを設けるとともに、工作機
械側の主軸頭端面に複数の方向に位置を割出すための割
出し固定手段を設けたので、１つのオフセット工具ホル
ダーで、このオフセット工具ホルダーをスピンドル軸に
装着したまま、容易に複数の方向にオフセットすること
ができるのでオフセット調整範囲が従来に比較して広く
なり、ツール交換の段取り工数が低減できるとともに、
工具ホルダーの種類の低減により管理がしやすくなり、
費用低減にもつながる。
【図１】本発明に係るオフセット工具ホルダー割出し固
定装置を示す。
定装置を示す。
【図２】オフセット工具ホルダー割出し固定装置の側面
図を示す。
図を示す。
【図３】図１のＡ−Ａ断面図を示す。
【図４】オフセット工具ホルダーの側面図を示す。
【図５】オフセット工具ホルダーの正面図を示す。
【図６】オフセット工具ホルダーをスピンドル軸に取り
付けた状態を示す。
付けた状態を示す。
【図７】従来のオフセット工具ホルダーの例を示す。
１０ 主軸頭端面
１１ スピンドル軸
２ オフセット工具ホルダー割出し固定装置
２０ 割出しガイドブロック
２０ａ 割出しガイド
２１ 固定及び解除ウエッジ
２１ａ ウエッジ凹部
２２ シリンダー
２３ 配管
３０ オフセット工具ホルダー
３１ 工具ホルダー主軸部
３１ａ ベアリング
３１ｂ 主軸ギヤ
３２ 回転工具取付部
３２ａ 工具軸ベアリング
３２ｂ 工具軸ギヤ
３３ 位置決めピン
３４ ロックアーム
３４ａ ロック係止爪
３５ ロックアームスプリング
３６ 工具ホルダー主軸部外形
３６ａ ロック係止凹部
Claims (3)
- 【請求項１】回転工具軸部が工作機械のスピンドル軸
（Ｚ軸）中心に対して、直交方向（Ｙ軸及びＸ軸方向）
にオフセットされた位置に設けられた、オフセット工具
ホルダーを工作機械の主軸端面に装着するためのオフセ
ット工具ホルダーの固定装置において、オフセット工具
ホルダーの取り付け位置割出し手段と、工作機械の主軸
に連結した当該オフセット工具ホルダーの相対回転のロ
ック及び解除手段を併設したことを特徴とするオフセッ
ト工具ホルダー割出し固定装置。 - 【請求項２】オフセット工具ホルダーの位置決めピンを
ガイドし、位置決めをする割出しガイドを備え、当該割
出しガイドの後方から割出しガイドに沿って前後方向に
スライド可能にオフセット工具ホルダー固定及び解除ウ
エッジを設けたことを特徴とする請求項１記載のオフセ
ット工具ホルダー割出し固定装置。 - 【請求項３】オフセット工具ホルダーに位置決めピンを
オフセット工具ホルダー主軸を中心にした同心円状に等
間隔に複数設け、当該位置決めピンに沿って上下方向に
摺動するようにばね付勢させた固定及びロック解除アー
ムにて当該工具ホルダーの相対回転をロック及び解除で
きるようにしたことを特徴とする請求項１又は請求項２
に装着するためのオフセット工具ホルダー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001310901A JP2003117753A (ja) | 2001-10-09 | 2001-10-09 | オフセット工具ホルダー割出し固定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001310901A JP2003117753A (ja) | 2001-10-09 | 2001-10-09 | オフセット工具ホルダー割出し固定装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003117753A true JP2003117753A (ja) | 2003-04-23 |
Family
ID=19129815
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001310901A Pending JP2003117753A (ja) | 2001-10-09 | 2001-10-09 | オフセット工具ホルダー割出し固定装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003117753A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104625130A (zh) * | 2014-12-19 | 2015-05-20 | 苏州路路顺机电设备有限公司 | 一种快装式刀具夹头 |
| CN105729153A (zh) * | 2016-04-08 | 2016-07-06 | 盐城工学院 | 一种铣削加工装置 |
-
2001
- 2001-10-09 JP JP2001310901A patent/JP2003117753A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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