JP2003116827A - 画像生成方法および装置並びにプログラム - Google Patents

画像生成方法および装置並びにプログラム

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JP2003116827A
JP2003116827A JP2001318245A JP2001318245A JP2003116827A JP 2003116827 A JP2003116827 A JP 2003116827A JP 2001318245 A JP2001318245 A JP 2001318245A JP 2001318245 A JP2001318245 A JP 2001318245A JP 2003116827 A JP2003116827 A JP 2003116827A
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image
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radiation
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Hideyuki Sakaida
英之 境田
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/48Diagnostic techniques
    • A61B6/484Diagnostic techniques involving phase contrast X-ray imaging

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  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
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  • Conversion Of X-Rays Into Visible Images (AREA)
  • Radiography Using Non-Light Waves (AREA)
  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の撮影位置において得られた放射線画像
を用いて、反復処理により位相コントラスト画像を精度
よく生成する。 【解決手段】 検出パネル31を移動させつつ、被写体
21を透過したX線12を検出パネル31に照射し、複
数の撮影位置において被写体21のX線画像を表す画像
データSnを得る。演算部40において、画像データS
nから位相コントラスト画像を表す画像データSpを反
復処理により生成する。反復処理の各段において得られ
る位相コントラスト画像の推定値について、X線12が
被写体21を透過することなく、そのまま検出パネル3
1に到達している画素の値を0として反復処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被写体に照射され
た放射線を、被写体からの距離が異なる複数位置におい
て検出して複数の放射線画像を得、これら複数の放射線
画像を用いて反復処理により、強度放射線画像および/
または位相コントラスト画像を生成する画像生成方法お
よび装置並びに画像生成方法をコンピュータに実行させ
るためのプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、被写体に放射線(X線,α
線,β線,γ線,電子線,紫外線等)を照射して、被写
体を透過した放射線を蓄積性蛍光体シートや複数の検出
素子を2次元状に配列させた放射線検出パネル等の検出
器により検出して、被写体の放射線画像を表す画像デー
タを得、この画像データに種々の画像処理を施した後に
再生に供することが行われている。
【0003】ここで、蓄積性蛍光体シートを用いる方法
は、被写体を透過した放射線エネルギーの一部が蓄積さ
れ、その後励起光を照射すると蓄積されたエネルギーに
応じた光量の輝尽発光光を発する蓄積性蛍光体(輝尽性
蛍光体)を利用して、被写体の放射線画像情報をシート
状の蓄積性蛍光体(すなわち蓄積性蛍光体シート)に記
録し、この蓄積性蛍光体シートをレーザ光等の励起光で
走査して輝尽発光光を発生させ、発生した輝尽発光光を
光電的に読み取って被写体の放射線画像を表す画像デー
タを得る方法である。また、放射線検出パネルを用いる
方法は、複数の検出素子が2次元状に配設された放射線
検出パネルを利用し、これに照射された放射線量に応じ
た電気信号を各検出素子において生成し、この電気信号
に基づいて被写体の放射線画像を表す画像データを得る
方法である。
【0004】ところで、このようにして得られる放射線
画像は、被写体における透過放射線の強度差を画像とし
て表したものである。例えば、骨部と軟部とを含む被写
体を撮影した場合、骨部を透過した放射線は大きく減衰
するため、検出器に達する放射線量は少なくなるが、軟
部を透過した放射線はそれほど減衰しないため、検出器
に達する放射線量は比較的多くなる。したがって、この
ような被写体の場合、骨部が白く軟部が黒く表現された
コントラスト差が大きい、すなわち情報量の多い放射線
画像が得られる。なお、このような放射線画像を強度情
報放射線画像と称する。
【0005】しかしながら、例えば乳癌診断のように、
被写体が主として軟部のみから構成されるものである場
合、組織による放射線減衰量の差がそれほど大きくない
ため、コントラスト差が小さい、すなわち情報量が少な
い放射線画像しか得られない。
【0006】このため、被写体を透過することにより生
じる放射線の位相差を可視化する位相コントラスト撮影
方法が提案されている。この位相コントラスト撮影方法
は、放射線は光と同様に電磁波であって波が進行して伝
搬することから、2つの異なる物質に放射線を照射した
場合、物質中での放射線の伝わり方の相違により、物質
の透過の前後で放射線の波の位相が異なって位相差が生
じる、という事実に基づいて被写体の撮影を行うもので
ある。ここで、被写体が軟部の場合には、放射線の減衰
量の差よりも放射線の位相差の方が大きくなるため、位
相コントラスト撮影方法により撮影を行って放射線の位
相差を位相コントラスト画像として表すことにより、軟
部に含まれる組織の微妙な相違を可視化することかでき
る。なお、位相コントラスト撮影方法については、「Pe
ter Cloetens, et al., "Quantitative aspects of coh
erent hard X-ray imaging: Talbot image and hologra
phic reconstruction", Proc, SPIE, Vol.3154(1977),
72-82(文献1)」および「Peter Cloetens, et al., "
Hard x-ray phase imaging using simple propagation
of a coherent synchrotron radiation beam", J.Phys.
D:Appl. Phys.32(1999), A145-A151(文献2)」にそ
の詳細が記載されている。
【0007】これらの文献によると、被写体からの距離
が異なる複数の撮影位置において2次元検出器を用いて
撮影を行うことにより複数の放射線画像を表す画像デー
タを得、複数の画像データを用いて予め定められたアル
ゴリズムに基づく演算を行うことにより、位相コントラ
スト画像を生成することができる。
【0008】ところで、位相コントラスト撮影方法によ
り得られた、複数の放射線画像を表す画像データから位
相コントラスト画像を生成する場合に、反復処理を行っ
て位相コントラスト画像の精度を高める方法も提案され
ている。その一つの手法として、MAL(Maximum-likelih
ood method)と称される手法が提案されている(M. Op
de Beeck, D. Van Dyck and W. Coene, "Wave function
reconstruction in HRTEM: the parabola method", Ul
tramicroscopy 64 (1996), 167-183、(文献3とす
る)、W.Coene and Dirk Van Dyck, "Phase Retrieval
through Focus Variation for Ultra-Resolution in Fi
eld-Emission Transmission Electron Microscopy", Ph
ys. Rev. Lett. Vol.69, No.26 (1992), 3743-3746、
(文献4とする))。以下、反復処理の手法について説
明する。
【0009】図4は位相コントラスト撮影を説明するた
めの図である。図4に示すように、2次元検出器と被写
体101との距離zをz1からzNまで種々変更して、N
個の放射線画像(以下測定強度画像とする)I1,exp
2,exp,…IN,expが得られたものとする。なお、測定
強度画像In,exp(n=1〜N)は、画像上における各
画素の値に対応するものであり、厳密にはI
n,exp(x,y)(x,yは画像上の位置を表す)と表
記すべきものであるが、以下の説明においては、(x,
y)は省略して表すものとする。なお、位相コントラス
ト画像をφ(x,y)(以下、(x,y)は省略する)
とする。ここで、2次元検出器において得られる画像デ
ータと2次元検出器に照射される放射線の強度との関係
は予め分かっているため、その関係を表すテーブルを用
意しておき、2次元検出器において得られる画像データ
からそのテーブルを参照することにより、測定強度画像
を得ることができる。
【0010】ここで、j回の反復演算により、位相コン
トラスト画像の推定値φjが求まっているものとする。
このとき、フレネル回折の式を用いることにより、所定
の距離離れた位置における強度画像を推定することがで
きる。この強度画像を推定強度画像In,j(x,y)
(以下(x,y)は省略する)とする。そして、測定強
度画像In,expと推定強度画像In,jとの差δIn,j
ら、推定値φjを補正するための補正量δφjを算出し、
j+1回目の反復演算による推定値φj+1を算出する。
この反復演算を繰り返し、測定強度画像In,expと推定
強度画像In,jとの差δIn,jが十分小さくなったら、そ
のときの推定値φを最終的な位相コントラスト画像φ
Finalとするものである。このような反復計算の処理の
流れを図5に示す。
【0011】なお、上記文献2に記載された手法は、推
定値φj+1を算出するための演算式として、下記の式
(1)を用いるものである。
【0012】
【数1】
【0013】図5と対応させると、式(1)のIn,exp
(R)−In,j(R)が差δIn,jに対応し、右辺の第2
項がδφjに対応する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、回折現象は
位相変化の大きい部分においては顕著に生じるものの、
低空間周波数の部分においては生じにくくなる。このた
め、各放射線画像に含まれる低空間周波数の部分につい
ては、精度よく位相コントラスト画像を生成することが
できなくなってしまう。すなわち、被写体が存在しない
領域においては、本来位相変化はないものとして位相コ
ントラスト画像が生成されるべきであるが、低空間周波
数の部分についての生成の精度が悪いことから、被写体
が存在しないのに、被写体が存在するかのような位相コ
ントラスト画像が生成されてしまうおそれがある。ここ
で、反復処理は前回の演算により求められた推定値を次
回の演算に用いているため、被写体が存在しない領域に
被写体が存在するような推定値が算出されると、後の演
算にその値が影響し、位相コントラスト画像の生成精度
が低下してしまう。
【0015】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
り、位相コントラスト画像を精度よく生成することを目
的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明による画像生成方
法は、被写体に放射線を照射し、該被写体を透過した放
射線を、該被写体からの距離が異なる複数の撮影位置に
おいて検出することにより得られた、該各撮影位置にお
ける複数の放射線画像に基づいて、反復処理により強度
放射線画像および/または位相コントラスト画像を生成
する画像生成方法において、前記各放射線画像に含まれ
る前記被写体に対応する被写体領域の画像を優先的に用
いて前記反復処理を行うことを特徴とするものである。
【0017】なお、本発明による画像生成方法において
は、前記被写体領域の画像にのみ基づいて前記反復処理
を行ってもよい。
【0018】「反復処理」とは、上記文献3および文献
4において説明されている反復演算により位相コントラ
スト画像を生成する処理をいう。
【0019】「被写体領域の画像を反復処理に優先的に
用いる」とは、被写体領域の画像のみを用いて反復処理
を行う、すなわち被写体領域以外の領域については値を
0として反復処理を行うこと、値を0とはしないものの
重み付けを小さくして反復処理を行うことをいう。
【0020】なお、「被写体領域」は、複数の放射線画
像に基づいて自動的に認識する、一定形状の被写体の撮
影を行う場合には予め定められた所定領域を被写体領域
とする等、任意の方法により設定することができる。
【0021】本発明による画像生成装置は、被写体に放
射線を照射し、該被写体を透過した放射線を、該被写体
からの距離が異なる複数の撮影位置において検出するこ
とにより得られた、該各撮影位置における複数の放射線
画像に基づいて、反復処理により強度放射線画像および
/または位相コントラスト画像を生成する演算手段を備
えた画像生成装置において、前記演算手段は、前記各放
射線画像に含まれる前記被写体に対応する被写体領域の
画像を優先的に用いて前記反復処理を行う手段であるこ
とを特徴とするものである。
【0022】なお、本発明による画像生成装置において
は、前記演算手段を、前記被写体領域の画像にのみ基づ
いて前記反復処理を行う手段としてもよい。
【0023】なお、本発明による画像生成方法をコンピ
ュータに実行させるためのプログラムとして提供しても
よい。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、反復処理により位相コ
ントラスト画像を生成する際に、被写体領域の画像を優
先的に用いるようにしたため、位相コントラスト画像の
生成精度が低い、放射線画像上において被写体が存在し
ない低空間周波数の画像が、反復処理において得られる
位相コントラスト画像の推定値に与える影響を小さくす
ることができ、その結果、精度よく位相コントラスト画
像を生成することができる。
【0025】とくに、被写体領域の画像にのみ基づいて
反復処理を行うことにより、放射線画像上の低空間周波
数の部分が位相コントラスト画像に与える影響を排除す
ることができ、その結果、一層精度よく位相コントラス
ト画像を生成することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
形態について説明する。図1は本発明の第1の実施形態
による画像生成装置を適用した撮影装置の構成を示す概
略ブロック図である。図1に示すように、この撮影装置
は、被写体にX線を照射するX線源10と、被写体21
を支持する被写体支持部20と、被写体21を透過した
X線を検出して被写体の複数のX線画像を表す画像デー
タSn(n=1〜N)を得る記録部30と、複数の画像
データSnを用いて反復処理により位相コントラスト画
像を表す画像データSpを生成する演算部40とを備え
る。
【0027】X線源10は、シンクロトロン放射光を発
する線源11と、シンクロトロン放射光を単色X線(以
下単にX線とする)12に単色化するシリコン等の結晶
13とを備え、線源11から発せられたシンクロトロン
放射光を結晶13において反射させることにより単色の
X線12を得るものである。
【0028】被写体支持部20は被写体21を支持する
支持台24を備える。
【0029】記録部30は、2次元状に配列された複数
の検出素子からなる検出パネル31と、被写体21を透
過したX線12の進行方向に対して平行な方向に検出パ
ネル31を移動させる移動手段32と、検出パネル31
の移動経路上に予め設定された複数の撮影位置におい
て、検出パネル31を構成する複数の検出素子から電気
信号を読み出して各撮影位置における画像データSnを
得る読出手段33とを備える。
【0030】なお、移動手段32は、検出パネル31を
支持する、雌ネジ部が形成された支持部35と、X線1
2の進行方向と平行な方向に延在するとともに支持部の
雌ネジ部に螺合する雄ネジ部36と、雄ネジ部36をX
線12の進行方向に伸びる回転軸を中心として回転させ
るモータ37と、モータ37の駆動および停止を制御す
る制御部38とを備える。そして、制御部38によりモ
ータ37を駆動することにより雄ネジ部36が回転さ
れ、その回転方向に応じて支持部35すなわち検出パネ
ル31が被写体21に近づく方向および被写体21から
離れる方向に移動する。
【0031】演算部40は、下記の式(1)に示す反復
処理により、複数の画像データSnに基づいて位相コン
トラスト画像を表す画像データSpを得る。
【0032】
【数2】 なお、式(1)において、znは被写体21から検出パ
ネル31までの距離であり、測定強度画像In,expは、
画像データSnにより表される画像である。以下、反復
処理について説明する。
【0033】まず、上記式(1)により1回目の演算を
行う。ここで、被写体21が存在せず、X線12がその
まま検出パネル31に到達する状態を初期状態とし、推
定値および推定強度画像の初期値として推定値φ
0(G)=0、推定強度画像In,0(R)=1を用いる。
そして、式(1)により推定値φ1(G)を算出し、算
出された推定値φ1(G)を逆フーリエ変換して、推定
値φ1(R)を算出する。
【0034】そして、被写体21に最も近い撮影位置
(z=z1)において得られる測定強度画像I
1,exp(R)について、値が1すなわちI1,exp(R)=
1となっている画素を、X線12が被写体21を透過す
ることなく、そのまま検出パネル31に到達している画
素(以下物体が存在しない画素とする)とする。これ
は、位相物体のように透過率が非常に小さい物体であっ
ても、z=z1の撮影位置においては、物体が存在する
場所と存在しない場所の区別は、検出した画像の強度を
比較すれば分かるという理由に基づくものである。
【0035】そして、物体が存在しない画素に対応する
画素について、推定値φ1(R)=0となるように推定
値φ1(R)を修正し、修正推定値φnew 1(R)を得
る。次いで、修正推定値φnew 1(R)から、下記のフレ
ネル回折の式(2)を用いることにより、推定強度画像
n,1(R)を算出する。
【0036】
【数3】
【0037】さらに、修正推定値φnew 1(R)をフーリ
エ変換することにより修正推定値φ 1(G)を算出す
る。そして、式(1)に基づいて、算出された推定強度
画像In ,1(R)および修正推定値φ1(G)により、推
定値φ2(G)を算出する。
【0038】以上の演算を、全ての撮影位置におけるI
n,exp(R)−In,j(R)の値が所定のしきい値Th1
以下となるまで行い、全ての撮影位置においてIn,exp
(R)−In,j(R)≦Th1となった時点の推定値φj
を最終的に算出すべき位相コントラスト画像φ
Final(G)とする。すなわち、推定値φFinal(G)か
らなるデータが算出すべき位相コントラスト画像データ
Spとなる。
【0039】次いで、本実施形態の動作について説明す
る。図2は本実施形態の動作を示すフローチャートであ
る。まず、線源11を駆動してシンクロトロン放射光を
結晶13において反射させることにより、X線源10か
ら単色のX線12を出射して、被写体21にX線12を
照射する(ステップS1)。これと同時に、制御部38
によりモータ37を駆動して、検出パネル31を被写体
21に最も近い初期位置から離れる方向に移動させる
(ステップS2)。そして、移動に応じて複数の撮影位
置において読出手段33により検出パネル31を構成す
る複数の検出素子の電気信号を読み出して、各撮影位置
における画像データSnを取得する(ステップS3)。
【0040】取得された画像データSnは演算部40に
入力され、ここで上述したように反復処理により位相コ
ントラスト画像を表す画像データSpが生成され(ステ
ップS4)、処理を終了する。なお、画像データSpは
モニタによる再生、あるいはプリンタによるプリント出
力に供される。
【0041】このように、本実施形態においては、位相
コントラスト画像データSpを生成する際に、X線12
が被写体21を透過することなく検出パネル31に到達
している画素については、算出される推定値φj(R)
=0として反復処理を行うようにしたため、被写体21
が存在しない低空間周波数の領域の画像が反復処理の各
段において得られる推定値に与える影響を排除すること
ができ、その結果、精度よく位相コントラスト画像デー
タSpを生成することができる。
【0042】なお、上記実施形態においては、X線12
が被写体21を透過することなく検出パネル31に到達
している画素については、算出される推定値φj(R)
=0として反復処理を行っているが、修正推定値φnew j
(R)=1/10×φj(R)とする等して、物体が存
在しない画素における推定値φj(R)が反復処理に与
える影響を小さくするようにしてもよい。
【0043】また、上記実施形態においては、記録部3
0において1つの検出パネル31を移動手段32により
X線12の進行方向に対して平行な方向に移動し、複数
の撮影位置においてそれぞれ撮影を行っているが、図3
に示すように、検出パネル31に代えて複数(ここでは
3枚)の蓄積性蛍光体シート61,62,63を使用
し、予め定められた複数の撮影位置にこれら蓄積性蛍光
体シート61,62,63をそれぞれ配設して複数の撮
影位置における撮影を同時に行ってもよい。
【0044】なお、このようにして蓄積性蛍光体シート
61,62,63にX線画像を蓄積記録した場合には、
各シート61,62,63に励起光を照射して輝尽発光
光を発生させ、この輝尽発光光を光電的に読み取る読取
手段70において、X線画像を表す複数の画像データS
nが得られる。得られた複数の画像データSnは、上記
第1の実施形態と同様に演算部40に入力され、位相コ
ントラスト画像を表す画像データSpが生成される。
【0045】また、上記実施形態においては、線源11
としてシンクロトロン放射光を発するものを用いている
が、これに限定されるものではない。また、被写体21
に照射するX線12として単色X線を用いているが、単
色X線に限定されるものではない。
【0046】また、上記実施形態においては、被写体2
1にX線を照射しているが、X線以外の他の放射線(α
線,β線,γ線,電子線,紫外線等)を用いてもよい。
【0047】さらに、上記実施形態においては、複数の
画像データSnから位相コントラスト画像データSpを
生成してこれを出力しているが、被写体21に最も近い
撮影位置において得られた画像データS1を強度放射線
画像として出力してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による画像生成装置を適用し
た撮影装置の構成を示す概略ブロック図
【図2】本実施形態の動作を示すフローチャート
【図3】本発明の他の実施形態による画像生成装置を適
用した撮影装置の構成を示す概略ブロック図
【図4】位相コントラスト撮影を説明するための図
【図5】反復計算の処理の流れを示す図
【符号の説明】
10 X線源 11 線源 12 X線 13 結晶 20 被写体支持部 21 被写体 30 記録部 31 検出パネル 32 移動手段 33 読出手段 40 演算部 61,62,63 蓄積性蛍光体シート 70 読取手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体に放射線を照射し、該被写体を
    透過した放射線を、該被写体からの距離が異なる複数の
    撮影位置において検出することにより得られた、該各撮
    影位置における複数の放射線画像に基づいて、反復処理
    により強度放射線画像および/または位相コントラスト
    画像を生成する画像生成方法において、 前記各放射線画像に含まれる前記被写体に対応する被写
    体領域の画像を優先的に用いて前記反復処理を行うこと
    を特徴とする画像生成方法。
  2. 【請求項2】 前記被写体領域の画像にのみ基づいて
    前記反復処理を行うことを特徴とする請求項1記載の画
    像生成方法。
  3. 【請求項3】 被写体に放射線を照射し、該被写体を
    透過した放射線を、該被写体からの距離が異なる複数の
    撮影位置において検出することにより得られた、該各撮
    影位置における複数の放射線画像に基づいて、反復処理
    により強度放射線画像および/または位相コントラスト
    画像を生成する演算手段を備えた画像生成装置におい
    て、 前記演算手段は、前記各放射線画像に含まれる前記被写
    体に対応する被写体領域の画像を優先的に用いて前記反
    復処理を行う手段であることを特徴とする画像生成装
    置。
  4. 【請求項4】 前記演算手段は、前記被写体領域の画
    像にのみ基づいて前記反復処理を行う手段であることを
    特徴とする請求項3記載の画像生成装置。
  5. 【請求項5】 被写体に放射線を照射し、該被写体を
    透過した放射線を、該被写体からの距離が異なる複数の
    撮影位置において検出することにより得られた、該各撮
    影位置における複数の放射線画像に基づいて、反復処理
    により強度放射線画像および/または位相コントラスト
    画像を生成する手順をコンピュータに実行させるための
    プログラムにおいて、 前記位相コントラスト画像を生成する手順は、前記各放
    射線画像に含まれる前記被写体に対応する被写体領域の
    画像を優先的に用いて前記反復処理を行う手順であるこ
    とを特徴とするプログラム。
  6. 【請求項6】 前記位相コントラスト画像を生成する
    手順は、前記被写体領域の画像にのみ基づいて前記反復
    処理を行う手順であることを特徴とする請求項5記載の
    プログラム。
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