JP2003116704A - レンタルマット - Google Patents

レンタルマット

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JP2003116704A
JP2003116704A JP2001316678A JP2001316678A JP2003116704A JP 2003116704 A JP2003116704 A JP 2003116704A JP 2001316678 A JP2001316678 A JP 2001316678A JP 2001316678 A JP2001316678 A JP 2001316678A JP 2003116704 A JP2003116704 A JP 2003116704A
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Masaaki Miyamoto
正昭 宮本
Masanori Yamamoto
正規 山本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 染色糸を用いたマットと同浴混在状態で洗濯
されても、染色糸から溶出した染料によるマットの原着
パイル糸への逆汚染がしにくく、繰り返し使用された場
合にも堅牢な耐染色性を示すレンタルマットを提供す
る。 【解決手段】 融点(Tm)と結晶化温度(Tc)との
差が25℃〜45℃の範囲であり、かつ末端アミノ基濃
度が1〜30μeq/gであるナイロン樹脂組成物から
成るナイロンパイル糸をタフトしたレンタルマット。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は店舗等の入り口に
置敷く、回収洗浄時の逆汚染を防止したレンタルのカー
ペットマットに関する。
【0002】
【従来の技術】ナイロン原着糸のパイルを用いた足拭き
マット(ダストコントロールマット)は優れた染色堅牢
度を有す。一方酸性染料、含金染料等で染色されたナイ
ロンパイル糸のマットも使用されている。多くのレンタ
ルマットは、通常レンタル系列工場や洗濯専業業者等に
おいて汚れたマットを洗濯再生し繰り返し使用されてい
るが、この洗濯時にナイロン原着糸のパイルを有するマ
ットとナイロン染色糸パイルを有するマットとが混在さ
れ洗濯に供されており、その際に染色糸で構成された被
洗濯マットから脱落した染料が原着糸ナイロンに染着
し、再汚染を招いていた。原着糸と染色糸の汚染の度合
いははるかに原着糸の方が大きく、当該マットの運用上
原着糸にとって大きな問題点となっている。
【0003】この洗濯液中への染料の脱落による汚染を
抑制するために染色糸の場合、高い洗濯堅牢度を持つ染
料を選択したり、染色後にフィックス剤処理をしたり、
洗濯液のpHをナイロンに染着し難い強アルカリ領域に
したり等々の対策が取られているが有効な手段がなかっ
た。また、例えば特開2000−60787号公報や特
開2001−258717号公報には、ナイロン樹脂の
末端基を調整することにより、洗濯時の再汚染を抑止す
る方法も提案されているが、再汚染の問題は単に末端基
濃度だけの問題ではないため、その効果は限定的で不十
分であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、染色
糸を用いたマットと同浴混在状態で洗濯されても、染色
糸から溶出した染料によるマットの原着パイル糸への逆
汚染がしにくく、繰り返し使用された場合にも堅牢な耐
染色性を示すレンタルマットを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題につ
いて鋭意検討を重ねた結果、特定の末端アミノ基濃度お
よび特定の融点、結晶化温度を持つナイロン樹脂組成物
から成るナイロンパイル糸をタフトしたレンタルマット
が特異的に優れた耐染色性、洗濯堅牢性を有することを
見出し、本発明に到達した。すなわち本発明の要旨は、
融点(Tm)と結晶化温度(Tc)との差が25℃〜4
5℃の範囲であり、かつ末端アミノ基濃度が1〜30μ
eq/gであることを特徴とするナイロン樹脂組成物か
ら成るナイロンパイル糸をタフトしたレンタルマットに
存する。また、本発明の別の要旨は末端アミノ基濃度が
1〜30μeq/gであるナイロン樹脂100重量部に
対し、カオリンまたはタルク0.001〜2重量部を含
むナイロン樹脂組成物ら成るナイロンパイル糸をタフト
したレンタルマットに存する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明につき詳細に説明す
る。本発明のナイロンパイル糸をタフトしたレンタルマ
ットに用いられるナイロン樹脂とは、3員環以上のラク
タム、アミノ酸、ジカルボン酸とジアミンとの重縮合に
よって得られる分子鎖中にアミド結合を有する高分子で
あり、具体例としては、ε−カプロラクタム、エナント
ラクタム、ラウリルラクタム等のラクタム、6−アミノ
カプロン酸、7−アミノヘプタン酸、8−アミノオクタ
ン酸、9−アミノノナン酸、11−アミノウンデカン
酸、12−アミノドデカン酸等のアミノ酸、1,4−ジ
アミノブタン、1,5−ジアミノペンタン、1,6−ジ
アミノヘキサン、1,5−ジアミノヘキサン、1,9−
ジアミノノナン、1,11−ジアミノウンデカン、1,
12−ジアミノドデカン、メタキシリレンジアミン、
α,ω−ジアミノポリプロピレングリコール等のジアミ
ンとアジピン酸、セバシン酸、ドデカン2酸、イソフタ
ル酸、テレフタル酸、グルタール酸等のジカルボン酸の
重縮合で得られる重合体またはこれらの共重合体であ
り、これらの重合体あるいは共重合体を任意の割合でブ
レンドして用いても良い。
【0007】中でも柔軟性や成形性、耐摩耗性の観点か
らは、ε−カプロラクタムから成る6ナイロン、ε−カ
プロラクタムと1,6−ジアミノヘキサン、アジピン酸
から成る6/66ナイロン、ε−カプロラクタムとラウ
リルラクタムから成る6/12ナイロン、ε−カプロラ
クタムと1,6−ジアミノヘキサン、テレフタル酸から
成る6/6Tナイロンが好適に用いられ、好ましくはポ
リマー構成成分としてε−カプロラクタムを70重量%
以上、さらには90重量%以上、特には95重量%以
上、最適には99重量%以上含むナイロンが用いられ
る。
【0008】本発明のナイロンパイル糸をタフトしたレ
ンタルマットに用いられるナイロン樹脂の末端アミノ基
濃度は、1〜30μeq/gであることが必要で、中で
も5〜25μeq/g、特には10〜20μeq/gが
好ましい。末端アミノ基濃度が1μeq/gより小さい
と、十分な強度を持つ高分子量のナイロン樹脂が得られ
ず、30μeq/gより多いと耐染色性が悪化する。
【0009】末端アミノ基濃度を所定の値に調製する方
法としては、酢酸、プロピオン酸、ステアリン酸、安息
香酸等のモノカルボン酸やアジピン酸、セバシン酸、ド
デカン二酸、イソフタル酸、テレフタル酸、グルタール
酸等のジカルボン酸を重合時に添加する方法や、無水フ
タル酸、無水マレイン酸、エポキシ等とナイロン樹脂を
押出機等で溶融混合、反応させるいわゆるリアクティブ
プロセッシングを用いる方法があるが、モノカルボン酸
またはジカルボン酸を重合時に添加する方法が熱劣化防
止、簡便性の観点から好ましく、中でも色調の観点から
はモノカルボン酸を添加する方法が好ましい。
【0010】また、本発明のナイロンパイル糸をタフト
したレンタルマットに用いられるナイロン樹脂の数平均
分子量に特に制限はないが、低すぎると十分な強度が得
られず、高すぎると成型性が悪化するだけでなく、反応
点である末端基の濃度が低下するため、重合時の水分圧
力を下げざるを得ず、揮発した低分子量物質等による重
合反応器留出管の閉塞等を招くため、好ましくは100
00〜30000、中でも15000〜25000、特
には16000〜22000が好適である。
【0011】数平均分子量は、末端基定量により求める
ことができ、末端アミノ基および末端カルボキシル基濃
度は滴定、モノカルボン酸でアミノ基を封止している場
合には、プロトンNMRにより分子末端のモノカルボン
酸残基を定量することにより求めることが可能である。
但し、ポリマー構成成分としてε−カプロラクタムのみ
を用い、モノカルボン酸でアミノ末端を封止している場
合には、通常の場合、単純に末端カルボキシル基濃度の
逆数として求めることができる。
【0012】また本発明のナイロンパイル糸をタフトし
たレンタルマットに用いられるナイロン樹脂組成物の融
点(Tm)と結晶化温度(Tc)との差は、25℃〜4
5℃の範囲であることが必要で、好ましくは32℃〜4
2℃である。25℃より小さいと、結晶化速度が速すぎ
て、適正な物性を有するフィラメントやフィルムを得る
ことが困難となり、45℃より大きいと結晶化度が低下
し、結果的に耐染色性が低下する。Tm値自体に特に制
限はないが、高すぎると溶融成型時にナイロン樹脂の分
解が起こり、低すぎると製品の耐熱性が損なわれるた
め、好ましくは150〜300℃、中でも180〜27
0℃、さらには185℃〜230℃、特には210〜2
30℃が成形性と性能のバランスの観点から好適であ
る。
【0013】本発明のナイロンパイル糸をタフトしたレ
ンタルマットに用いられるナイロン樹脂組成物のTmは
示差熱量計(DSC)で測定される融解ピークの頂点の
温度を示すが、初期の固体状態から温度を上げた際に現
れる融解ピークは、通常ポリマーに与えられた熱履歴に
よって変化することがあるため、本発明で云う融解ピー
クは一旦DSC測定パン中でポリマーを融解させた後降
温し固化させ、再度昇温して融解させた際の融解ピーク
をさす。一方、TcもTmと同様DSCで測定され、初
期の固体状態から温度を上げポリマーを融解させた後、
降温させた際の結晶化ピークの頂点の温度を示す。Tm
およびTcはDSCの昇降温速度に左右されることがあ
るが、本発明では5〜30℃/minで測定した値を採
用する。
【0014】本発明のナイロンパイル糸をタフトしたレ
ンタルマットに用いられるナイロン樹脂組成物のTcを
制御するために、カオリンやタルクを添加することは有
効で、中でも糸の柔軟性、フィルムの透明性維持の観点
からはカオリンが好適である。カオリンおよび/または
タルクの添加量は、ナイロン樹脂100重量部に対し、
0.001〜2重量部であることが好ましく、さらには
0.01〜0.2重量部、中でも0.03〜0.08重
量部が好適である。添加量が少な過ぎるとTc制御剤と
しての作用が小さくなり、多過ぎると柔軟性や、透明性
が低下する。カオリンやタルクの添加方法に特に制限は
なく、一般的には重合時に添加する方法、押出機等で溶
融混練する方法が用いられるが、分散性や熱劣化防止の
点からは、重合時に添加する方法が好ましい。
【0015】また、重合を速やかに行わせるために、公
知の重合促進剤を添加することは有効であり、中でもリ
ン酸、亜リン酸、次亜リン酸、またはその塩やエステル
等のリン化合物が好適に用いられる。本発明のナイロン
パイル糸をタフトしたレンタルマットは、特にナイロン
パイル糸があらかじめナイロン樹脂と分散着色剤を混合
して紡糸された原料着色糸または原液着色糸(原着糸)
からなる場合、その改良効果が顕著である。
【0016】該パイル糸は、原着法により着色した上記
ナイロンのフィラメントを得、更に合撚することにより
得られる。フィラメントの断面は、円形でも異形でも良
い。パイル糸は、タフテッド、フック等の従来の手法等
によって基布に植毛される。又、その形状は、ダストコ
ントロールマット本来の性能であるダスト保持性能から
はレベルカットが好ましいが、カットアンドループやハ
イカットローカットでも良い。更に、ダスト保持性能や
ボリュウム感・風合いから、植毛密度は1インチ当りの
ゲージ数及びステッチ数が5ないし12、パイル長さは
4ないし15mmが好ましい。
【0017】バッキング層としては、ダストコントロー
ルマットに通常使用されている公知の合成ゴム、天然ゴ
ムや、軟質塩化ビニル樹脂、ポリウレタン、塩素化ポリ
エチレン等の合成樹脂等を用いることができるが、特に
ニトリル−ブタジエンラバー(NBR)が、耐久性の点
から好適である。これらのバッキング層には、必要に応
じて、加硫剤、加硫促進剤、可塑剤、着色剤、老化防止
剤、充填剤、分散剤等の公知の添加剤が配合される。
【0018】基布はバッキング層でバッキングされてい
るが、バッキングする方法としては、公知の方法が採用
できる。例えば、バッキング層がゴム類の場合、シート
化したバッキング層と基布とを重ね合わせ、加熱、加硫
させる。この際、バッキング層と基布との接着性を高
め、パイルの抜けを防止するために、基布のバッキング
層との接着面に予め、望ましくはバッキング層と同種
の、例えばゴムラテックスを塗布した後、バッキング層
と基布とを接着しても良い。ゴムシートとしては、0.
5〜2.5mmの範囲の厚さのものが好ましく、加熱、
加硫は130〜160℃の温度範囲で行うのが好まし
い。
【0019】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に具体的に説
明するが、本発明はその要旨を越えない限りこれらの実
施例に限定されるものではない。なお、実施例中「部」
は「重量部」を示す。また、測定は以下の方法で行っ
た。 (1)ナイロン樹脂の末端アミノ基濃度 ナイロン樹脂2gをフェノール50mLに60℃で溶解
させた後、40mLのエタノールおよび純水10mLを
加え、三菱化学株式会社製電位差滴定装置GT−06を
用い、0.01N−HClで滴定し求めた。
【0020】(2)ナイロン樹脂の末端カルボキシル濃
度 ナイロン樹脂0.1gをベンジルアルコール8mLに1
80℃で溶解させた後、0.01N−NaOH/ベンジ
ルアルコールでフェノールレッドを指示薬として滴定し
求めた。 (3)数平均分子量 比較例3を除き末端カルボキシル基濃度の逆数として求
めた。比較例3は滴定で得られた末端アミノ基、末端カ
ルボキシル基およびプロトンNMRで得られた末端アセ
チル基濃度の和の1/2の逆数として求めた。
【0021】(4)プロトンNMR測定 ナイロン樹脂を50mgを重硫酸1mLに溶解させ、日
本電子株式会社製α−400を用い50℃で測定した。 (5)Tc制御剤量 ナイロン樹脂ペレットを灰化処理し、灰分重量より求め
た。 (6)ポリアミド樹脂組成物のTm、Tc セイコーインスツルメンツ社製DSC−200を用い室
温より昇温速度20℃/minで300℃まで昇温し、
300℃で3min保持した後、20℃/minで80
℃まで降温、再度20℃/minで300℃まで昇温し
たときに現れる融解ピークの頂点の温度を求めた。
【0022】[実施例1]土屋カオリン社製カオリン(商
品名5Mカオリン)2.7gを80%カプロラクタム水
溶液中に3%濃度となるように高速攪拌機で分散させ、
酢酸144g、Na2HPO3の5%水溶液0.1Lとと
もに200Lのオートクレーブに仕込んだ。次いでトー
タルのカプロラクタム量が60kgになるように追加の
カプロラクタムを仕込み、窒素置換後、反応器を封じ込
めたまま16rpmで攪拌しながらジャケットを加温
し、内温270℃、ゲージ圧0.7MPaに達した時点
で大気圧まで放圧し、40kPa迄減圧した。所定攪拌
動力に達した後、攪拌を停止し、窒素で復圧後、内容物
をストランド状に抜出し回転式カッターでペレット化し
た。続いてこのペレットを150Lの沸騰純水を用いて
抽出する操作を5回繰り返し、未反応モノマーおよび低
分子量物を除き、120℃、0.1kPaで水分量が
0.1%以下になるまで乾燥した。
【0023】得られたナイロン樹脂を用いてトライオー
バル型BCF原着ナイロン(ベージュ)製フィラメント
単糸(20デニール)を64本あわせたマルチフィラメ
ント(1280デニール)を2本撚りし、ヒートセット
してパイル糸とした。このパイル糸を、目付重量120
g/m2 のポリエステル製不織布に、ゲージ:5/3
2インチ(3.97mm)、ステッチ:8本/インチ
(2.54cm)、パイル長:10mmのカットパイル
の条件でタフトした後、加硫剤及び加硫促進剤を含有す
る厚さ1mmのゴムシートに張り合わせ、150℃で1
5分間、5kg/cm2 の圧力プレスすることにより
接着、加硫を行なってレンタル用マットを得た。
【0024】このようにして作成したマットを、洗濯業
者にて染色糸を用いたマットと同浴に混在された状態で
洗濯試験を行った。洗濯試験には中性洗剤を使用し、水
温60℃にて洗濯40分、及び80℃にて乾燥30分を
1サイクルとし、20回繰り返した。試験後のマットの
汚染状態を5人の目視による10段階評価の平均で求め
た。最も染着性が著しかったものを10、最も染着性が
少なかったものを1とし、数字が小さいほど耐染色性が
良好なことを表す。得られたナイロン樹脂組成物の分析
値、及びマットの染着性の結果を第1表及び第2表に示
した。
【0025】[実施例2]カオリンを27g使用した他は
実施例1と同様の操作を行い、ナイロン樹脂組成物を
得、実施例1と同様にレンタル用マットに加工し、洗濯
試験を実施した。得られたナイロン樹脂組成物の分析
値、及びマットの染着性の結果を第1表及び第2表に示
した。 [実施例3]酢酸添加量を126gとした他は実施例2と
同様の操作を行いナイロン樹脂組成物を得、実施例1と
同様にレンタル用マットに加工し、洗濯試験を実施し
た。得られたナイロン樹脂組成物の分析値、及びをマッ
トの染着性の結果を第1表及び第2表に示した。
【0026】[実施例4]酢酸添加量を108gとした他
は実施例2と同様の操作を行いナイロン樹脂組成物を
得、実施例1と同様にレンタル用マットに加工し、洗濯
試験を実施した。得られたナイロン樹脂組成物の分析
値、及びをマットの染着性の結果を第1表及び第2表に
示した。 [実施例5]カオリンの代わりに微粉タルク(サイプスマ
インズ社製、商品名:ミストロンベーパー)を用いた他
は実施例2と同様の操作を行いナイロン樹脂組成物を
得、実施例1と同様にレンタル用マットに加工し、洗濯
試験を実施した。得られたナイロン樹脂組成物の分析
値、及びをマットの染着性の結果を第1表及び第2表に
示した。
【0027】[比較例1]酢酸添加量を54gとした他は
実施例2と同様の操作を行いナイロン樹脂組成物を得、
実施例1と同様にレンタル用マットに加工し、洗濯試験
を実施した。得られたナイロン樹脂組成物の分析値、及
びをマットの染着性の結果を第1表及び第2表に示し
た。実施例2に比べ耐染色性が劣っていた。 [比較例2]カオリンを添加しなかった他は実施例2と同
様の操作を行いナイロン樹脂組成物を得、実施例1と同
様にレンタル用マットに加工し、洗濯試験を実施した。
得られたナイロン樹脂組成物の分析値、及びをマットの
染着性の結果を第1表及び第2表に示した。実施例2に
比べ耐染色性が劣っていた。
【0028】[比較例3]1,6−ジアミノヘキサン、ア
ジピン酸の等モル塩(旭化成株式会社製)30kgに純
水を加え50%水溶液とし、酢酸72g、Na2HPO3
の5%水溶液0.05Lとともに200Lのオートクレ
ーブに仕込んだ。次いで、窒素置換後、反応器を封じ込
めたまま16rpmで攪拌しながらジャケットを加温
し、ゲージ圧1.5MPaに達した後、この圧力を保つ
ように水分を留出させ、内温が280℃になった時点で
大気圧まで放圧し、さらに40kPa迄減圧した。所定
攪拌動力に達した後、攪拌を停止し、窒素で復圧後、内
容物をストランド状に抜出し回転式カッターでペレット
化した。続いてこのペレットを120℃、0.1kPa
で水分量が0.1%以下になるまで乾燥した。得られた
ナイロン樹脂組成物の分析値は表の通りであった。この
ナイロン樹脂組成物を用いて実施例1と同様にレンタル
用マットに加工し、洗濯試験を実施した。得られたナイ
ロン樹脂組成物の分析値、及びをマットの染着性の結果
を第1表及び第2表に示した。実施例2に比べ耐染色性
が劣っていた。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】
【発明の効果】本発明のナイロン樹脂組成物を用いたナ
イロンパイル糸をタフトしたレンタルマットは、染色糸
を用いたマットと同浴混在状態で洗濯されても、染色糸
から溶出した染料による本願発明マットの原着パイル糸
への逆汚染がしにくく、繰り返し使用された場合にも堅
牢な耐染色性を示すため産業上の利用効果が大きい。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 融点(Tm)と結晶化温度(Tc)との
    差が25℃〜45℃の範囲であり、かつ末端アミノ基濃
    度が1〜30μeq/gであるナイロン樹脂組成物から
    成るナイロンパイル糸をタフトしたレンタルマット。
  2. 【請求項2】 末端アミノ基濃度が1〜30μeq/g
    であるナイロン樹脂100重量部に対し、カオリンまた
    はタルク0.001〜2重量部を含むナイロン樹脂組成
    物ら成るナイロンパイル糸をタフトしたレンタルマッ
    ト。
  3. 【請求項3】 ナイロン樹脂を構成するモノマー成分の
    内、90重量%以上がε−カプロラクタムである請求項
    1または2に記載のレンタルマット。
  4. 【請求項4】 ナイロン樹脂の数平均分子量が1000
    0〜30000である請求項1乃至3のいずれかに記載
    のレンタルマット。
  5. 【請求項5】 ナイロンパイル糸が原着糸である請求項
    1乃至4のいずれかに記載のレンタルマット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009179899A (ja) * 2008-01-30 2009-08-13 Toray Ind Inc ポリアミド56からなる捲縮糸、およびそれを含んでなるカーペット

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