JP2003116132A5 - - Google Patents

Claims (11)

1. 可変長復号処理を含む所定処理と、該所定処理の処理結果である動画像データに含まれる歪みを軽減させるためのフィルタリング処理とを施して、符号化された動画像の復号化を行う動画像復号化装置であって、
   前記動画像データのフレームに含まれる処理単位のブロックについて、前記可変長復号処理において得られる情報に基づいて、処理対象ブロックの所定の辺に前記フィルタリング処理を行うか否かを判定する判定部と、
   前記判定部の判定結果に応じて、前記所定の辺に選択的に前記フィルタリング処理を施すフィルタ部と、
   を備えることを特徴とする動画像復号化装置。
2. 前記所定処理には、逆ＤＣＴ処理および動き補償処理が含まれ、前記判定部は、前記処理対象ブロックのＤＣＴ係数が零であるか否かを判定し、前記判定部が、処理対象ブロックのＤＣＴ係数が零であると判定した場合には、前記フィルタ部は、前記フィルタリング処理を行わず、前記判定部が、処理対象ブロックのＤＣＴ係数が零でないと判定した場合には、前記フィルタ部は、前記フィルタリング処理を行うことを特徴とする請求項１記載の動画像復号化装置。
3. 前記判定部は、処理対象ブロックのＤＣＴ係数が零であると判定した場合、前記処理対象ブロックに隣接するブロックのＤＣＴ係数が零であるか否か、および前記処理対象ブロックの動きベクトルと該隣接するブロックの動きベクトルとが同一であるか否か、をさらに判定し、
   前記判定部が、該隣接するブロックのＤＣＴ係数が零であり、かつ、両ブロックの動きベクトルが同一であると判定した場合には、前記フィルタ部は、両ブロックの境界である辺についてフィルタリング処理を行わず、前記判定部が、該隣接するブロックのＤＣＴ係数が零でなく、あるいは、両ブロックの動きベクトルが同一ではないと判定した場合には、前記フィルタ部は、両ブロックの境界である辺についてフィルタリング処理を行うことを特徴とする請求項２記載の動画像復号化装置。
4. 前記判定部は、前記処理対象ブロックの動きベクトルおよび該隣接するブロックの動きベクトルの縦方向および横方向の成分それぞれの差が、半画素精度における±１画素の範囲内にある場合に、前記動きベクトルが同一であると判定することを特徴とする請求項３記載の動画像復号化装置。
5. 前記判定部は、前記隣接するブロックのＤＣＴ係数が零であり、かつ、前記処理対象ブロックの動きベクトルと、該隣接するブロックの動きベクトルとが同一であると判定した場合において、該動きベクトルについて、前記所定の辺の方向と垂直な成分が、処理単位であるブロックの前記所定の辺に垂直な方向の大きさの倍数であるか否かをさらに判定し、
   前記判定部が、該動きベクトルについて、前記所定の辺の方向と垂直な成分が、処理単位であるブロックの前記所定の辺に垂直な方向の大きさの倍数であると判定した場合には、前記フィルタ部は、処理対象ブロックの前記所定の辺にフィルタリング処理を行い、
   前記判定部が、該動きベクトルについて、前記所定の辺の方向と垂直な成分が、処理単位であるブロックの前記所定の辺に垂直な方向の大きさの倍数でないと判定した場合には、前記フィルタ部は、処理対象ブロックの前記所定の辺にフィルタリング処理を行わないことを特徴とする請求項３または４記載の動画像復号化装置。
6. 前記所定処理には、逆ＤＣＴ処理および動き補償処理が含まれ、
   前記判定部は、前記処理対象ブロックのＤＣＴ係数と、隣接するブロックのＤＣＴ係数とが共に零であるか否か、および前記処理対象ブロックの動きベクトルと該隣接するブロックの動きベクトルとが同一であるか否か、を判定し、
   前記判定部が、処理対象ブロックのＤＣＴ係数と、隣接するブロックのＤＣＴ係数とが共に零であり、かつ、両ブロックの動きベクトルが同一であると判定した場合には、前記フィルタ部は、両ブロックの境界である辺についてフィルタリング処理を行わず、前記判定部が、処理対象ブロックのＤＣＴ係数と、隣接するブロックのＤＣＴ係数のいずれかが零でなく、あるいは、両ブロックの動きベクトルが同一ではないと判定した場合には、前記フィルタ部は、両ブロックの境界である辺についてフィルタリング処理を行うことを特徴とする請求項１記載の動画像復号化装置。
7. 前記判定部は、前記処理対象ブロックの動きベクトルおよび該隣接するブロックの動きベクトルの縦方向および横方向の成分それぞれの差が、半画素精度における±１画素の範囲内にある場合に、前記動きベクトルが同一であると判定することを特徴とする請求項６記載の動画像復号化装置。
8. 前記所定処理には、逆ＤＣＴ処理および動き補償処理が含まれ、
   前記判定部は、処理対象ブロックの動きベクトルについて、前記所定の辺の方向と垂直な成分が、処理単位であるブロックの前記所定の辺に垂直な方向の大きさの倍数であるか否かを判定し、
   前記判定部が、該動きベクトルについて、前記所定の辺の方向と垂直な成分が、処理単位であるブロックの前記所定の辺に垂直な方向の大きさの倍数であると判定した場合には、前記フィルタ部は、処理対象ブロックの前記所定の辺にフィルタリング処理を行い、
   前記判定部が、該動きベクトルについて、前記所定の辺の方向と垂直な成分が、処理単位であるブロックの前記所定の辺に垂直な方向の大きさの倍数でないと判定した場合には、前記フィルタ部は、処理対象ブロックの前記所定の辺にフィルタリング処理を行わないことを特徴とする請求１記載の動画像復号化装置。
9. 前記フィルタリング処理前のデータを記憶する第１のメモリと、前記フィルタリング処理後のデータを記憶する第２のメモリとを備え、連続する各フレームについて前記フィルタリング処理後のデータを前記第２のメモリに上書きする際、前記判定部は、フィルタリング処理が行われないブロックについて、動きベクトルが零であるか否かをさらに判定し、前記判定部が、動きベクトルが零であると判定した場合には、当該ブロックについて、前記第２のメモリにデータを上書きせずに、残されている前フレームの対応するデータを使用することを特徴とする請求項１〜８のいずれかに記載の動画像復号化装置。
10. 可変長復号処理を含む所定処理と、該所定処理の処理結果である動画像データに含まれる歪みを軽減させるためのフィルタリング処理とを施して、符号化された動画像の復号化を行う動画像復号化方法であって、
    前記動画像データのフレームに含まれる処理単位のブロックについて、前記可変長復号処理において得られる情報に基づいて、処理対象ブロックの所定の辺に前記フィルタリング処理を行うか否かを判定し、該判定結果に応じて、当該所定の辺に選択的に前記フィルタリング処理を施すことを特徴とする動画像復号化方法。
11. 可変長復号処理を含む所定処理と、該所定処理の処理結果である動画像データに含まれる歪みを軽減させるためのフィルタリング処理とを施して、符号化された動画像の復号化を行うための動画像復号化処理プログラムであって、
    前記動画像データのフレームに含まれる処理単位のブロックについて、前記可変長復号処理において得られる情報に基づいて、処理対象ブロックの所定の辺に前記フィルタリング処理を行うか否かを判定する判定機能と、
    前記判定結果に応じて、前記所定の辺に選択的に前記フィルタリング処理を施すフィルタ機能と、
    をコンピュータに実現させることを特徴とする動画像復号化処理プログラム。