JP2003115818A - 階層多重化装置及び階層多重化方法 - Google Patents

階層多重化装置及び階層多重化方法

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JP2003115818A
JP2003115818A JP2001308120A JP2001308120A JP2003115818A JP 2003115818 A JP2003115818 A JP 2003115818A JP 2001308120 A JP2001308120 A JP 2001308120A JP 2001308120 A JP2001308120 A JP 2001308120A JP 2003115818 A JP2003115818 A JP 2003115818A
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Tsutomu Horie
力 堀江
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来は階層毎に存在するヌルTSPを削減し
て有効な情報をのせることは困難である。また、階層伝
送を行う場合、各階層のそれぞれにビットレート余裕を
持たせているため、伝送帯域を十分に使用できない。 【解決手段】 多重TSP制御部6は、多重フレーム生
成部5からA階層を指定された場合には、階層A用バッ
ファ3aにTSPがあるかを確認し、TSPがあれば、
そのTSPを多重化部8へ出力し、TSPが無い場合に
は、階層B用バッファ3bにTSPがあるかを確認し、
TSPがあれば、そのTSPを多重化部8へ出力し、T
SPが無い場合には、階層C用バッファ3cにTSPが
あるかを確認する。階層C用バッファ3cにTSPがあ
れば、そのTSPを多重化部8へ出力し、TSPが無い
場合には、ヌルTSP生成部7からヌルTSPを多重化
部8へ出力して多重する。これにより、ヌルパケットを
特定の階層に集めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は階層多重化装置及び
階層多重化方法に係り、特に地上デジタルテレビジョン
放送方式(ISDB−T)および地上デジタル音声放送
方式(ISDB−TSB)において、トランスポートス
トリーム(TS)を階層伝送するために階層符号化して
多重する階層多重化装置及び階層多重化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】我が国において、地上デジタルテレビジ
ョン放送は、ISDB(Integrated Services Digital
Broadcasting:統合デジタル放送)のISDB−T方式
によって実施され、また、地上デジタル音声放送はIS
DB−TSB方式によって実施される。ISDB−T方
式及びISDB−TSB方式では、圧縮符号化の国際標
準規格であるMPEG2(Moving Picture Experts Gro
up phase2)で規定されるトランスポートストリーム
(TS)に対して、誤り訂正符号化、インターリーブ、
デジタル変調等の信号処理を行ってからOFDM(Orth
ogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数
分割多重)信号の形態で伝送する。
【0003】これらISDB−T方式及びISDB−T
SB方式の特長の一つに、ISDB−T方式はA階層、
B階層、C階層を用いた最大3階層の階層伝送が可能で
あり、ISDB−TSB方式はA階層、B階層を用いた
最大2階層の階層伝送が可能であることが挙げられる。
【0004】階層伝送とは、1テレビジョン放送(また
は音声放送)チャンネルの中で、一部で移動体受信サー
ビスを行い、残りで固定受信サービスを行うという伝送
のことである。この階層伝送において、各階層は、1つ
または複数のOFDMセグメントにより構成され、階層
毎にキャリア変調方式、内符号の符号化率、時間インタ
ーリーブ長等の設定が可能である。また、それらの設定
によって、各階層の伝送ビットレートは決定される。
【0005】ISDB−T方式又はISDB−TSB方
式の階層多重化装置の出力TS信号は、OFDM変調器
の伝送路符号化部に入力されるが、その信号は、多重フ
レームという構成をとっている。ISDB−T方式およ
びISDB−TSB方式では、共にMPEG2方式で規
定されるTSを使用しているが、さらにn個のトランス
ポートストリームパケット(TSP)から成る多重フレ
ームを基本としている。多重フレームを構成するTSP
の数は、伝送モードとガードインターバル比によって決
定され、その関係は、図10に示される通りである。
【0006】多重フレームを構成するTSPは、188
バイトのデータに、16バイトのヌルデータを付加した
204バイトのTSPであり、伝送TSPと呼ばれる。
伝送TSPに対して、伝送クロックをOFDM変調器の
IFFT(逆高速フーリエ変換)サンプルクロックの4
倍とすることにより、多重フレーム長はOFDMフレー
ム長に一致する。
【0007】多重フレームにおける伝送TSPは、図1
1に示すように、OFDM信号のX階層(X階層は、A
階層、B階層、C階層のいずれかを示すものとする)で
伝送される(TSPx)か、最終的にOFDM信号とし
ては伝送されないヌルパケット(TSPnull)のい
ずれかに属する。多重フレーム上の伝送TSPの配置
は、図12のブロック図に示すモデル受信機で再生され
るTSと同じになるように予め決められる。
【0008】図12のモデル受信機の動作の概要につい
て説明する。受信データは、FFT部31でFFT演算
され、差動復調/同期復調部32で差動復調又は同期復
調された後、周波数/時間デインターリーブ部33で周
波数−時間のデインターリーブが施されて階層分割部3
4に入力される。この階層分割部34の入力信号は、セ
グメント番号の小さい順に、セグメント内では制御シン
ボルを除いた有効シンボルをキャリア周波数の低い方か
ら順に並べたものである。
【0009】階層分割部34は、この入力信号の1OF
DMシンボル期間におけるデータを順次A階層、B階
層、C階層に分割し、各階層のデータをデパンクチュア
ード35a、35b、35cを介して階層バッファ36
a、36b、36cに蓄積する。スイッチSW1は、階
層バッファ36a、36b、36cに1TSP分のデー
タが蓄積された時点で切り替わり、階層合成部37に入
力する。階層合成部37で合成された各階層のデータ
は、スイッチSW2により2つのTS再生部38、39
に交互に入力される。
【0010】TS再生部38及び39では、TSP毎に
TSバッファをチェックし、1TSP分以上データが蓄
積されている場合はスイッチSW3をTSバッファ側に
切り替えて1TSP分のデータを読み出し、TSバッフ
ァにデータが無い場合は、スイッチSW3をヌルTS側
に切り替えてヌルパケットを送出する。TS再生部38
及び39の出力データは、スイッチSW4を介して交互
にビタビ復号部40に供給されてビタビ復号される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来、地上デジタルテ
レビジョン放送方式(ISDB−T)および地上デジタ
ル音声放送方式(ISDB−TSB)において階層多重
化装置で多重化したデータの階層伝送を行う場合、一般
的に、各階層で行うサービスが使用するビットレート
は、変動を伴っているため、各階層の伝送ビットレート
には余りが生じ、図13に示すように、階層毎にヌル
(null)TSPを多重している。
【0012】これらのヌルTSPは有効な情報を含んで
いないため、伝送帯域が無駄に使用された状態であり、
これらのヌルTSPはできうる限り削減するか、何らか
の方法で有効な情報をのせることが望まれる。しかしな
がら、従来のように階層毎にヌルTSPがバラバラに存
在する方式では、ヌルTSPを削減して有効な情報をの
せることは困難である。
【0013】また、階層伝送を行う場合、各階層で行う
サービスが使用するビットレートは、各階層の伝送ビッ
トレートを超えないようにする必要がある。すなわち、
もしサービスが使用するビットレートが伝送ビットレー
トを超えた場合、TSPの損失すなわちパケットロスが
発生するためである。このため、従来は、図14に41
a、41b、41cで示すように、A層、B層及びC層
の各階層のそれぞれにビットレート余裕を持たせている
ため、伝送帯域を十分に使用できないという問題があ
る。
【0014】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
ある階層でビットレートに余りが発生した場合には、予
め指定された他の階層のデータを多重することにより、
ヌルTSPを特定の階層に集めることが可能であると共
に、ヌルTSPの多重により生じる伝送帯域の無駄を削
減し得る階層多重化装置及び階層多重化方法を提供する
ことを目的とする。
【0015】また、本発明の他の目的は、各階層のビッ
トレート余裕を削減することにより、伝送帯域を十分に
使用し得る階層多重化装置及び階層多重化方法を提供す
ることにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、第1の発明の階層多重化装置は、複数種類の情報に
応じた複数の階層情報を含むデータを入力として受け、
その階層情報に応じて振り分け出力する振り分け手段
と、複数の階層情報の各々に対応して複数設けられ、振
り分け手段から入力されたデータを階層別に多重化する
階層多重化手段と、ヌルパケットを生成して出力するヌ
ルパケット生成手段と、多重フレームで指定された第1
の階層と、その第1の階層のデータが無い時に代わりに
多重する、ヌルパケットの無効階層を含む少なくとも一
つの第2の階層とが対応付けて格納された階層毎の多重
情報テーブルと、複数の階層多重化手段から階層別に出
力されたデータを階層別に一時記憶する複数のバッファ
と、多重フレームで指定された階層のデータが複数のバ
ッファのうち、その階層に割り当てられた第1のバッフ
ァに蓄積されているときにはその第1のバッファからデ
ータを読み出し、蓄積されていないときには多重情報テ
ーブルを参照して第2の階層のうち指定された階層に対
応する階層に割り当てられた第2のバッファ又はヌルパ
ケット生成手段からデータ又はヌルパケットを読み出す
読み出し制御手段と、読み出し制御手段により第1のバ
ッファ又は第2のバッファ又はヌルパケット生成手段か
ら読み出されたデータ又はヌルパケットを多重化して階
層多重化信号を出力する多重化手段とを有する構成とし
たものである。
【0017】本発明では、多重フレームで指定された階
層のデータが複数のバッファのうち、その階層に割り当
てられたバッファに蓄積されているときにはそのバッフ
ァからデータを読み出し、蓄積されていないときには多
重情報テーブルを参照して次の階層のうち指定された階
層に対応する階層に割り当てられたバッファからデータ
を読み出して階層多重化信号として出力するようにした
ため、ある階層でビットレートに余りが発生した場合に
は、予め指定された他の階層のデータを多重することが
できる。
【0018】また、上記の目的を達成するため、第2の
発明の階層多重化装置は、第1の発明の読み出し制御手
段を、第2のバッファにデータが蓄積されていないとき
には、ヌルパケット生成手段からヌルパケットを出力さ
せて多重化手段に入力することを特徴とする。
【0019】また、上記の目的を達成するため、第3の
発明の階層多重化装置は、読み出し制御手段を、多重情
報テーブルを参照して得た第2の階層のうち指定された
階層が無効階層であるときには、ヌルパケット生成手段
からヌルパケットを出力させて多重化手段に入力するこ
とを特徴とする。
【0020】また、上記の目的を達成するため、第4の
発明の階層多重化装置は、第1の発明の振り分け手段
を、複数種類の情報に応じた複数の階層情報を含むデー
タが複数並列に入力されるとき、複数のデータに1対1
に対応して複数設けられており、複数の階層化多重化手
段は、振り分け手段の数に関係なく、複数の階層情報の
各々に対応した数だけ設けた構成としたものである。
【0021】また、上記の目的を達成するため、第5の
発明の階層多重化装置は、第1の発明の振り分け手段
を、複数種類の情報に応じた複数の階層情報を含むデー
タが複数並列に入力されるとき、複数のデータに1対1
に対応して複数設けられており、複数の階層多重化手段
は、振り分け手段の各々に対応して、階層情報の種類の
数ずつ設けた構成としたものである。
【0022】この発明では、複数のデータが並列に入力
される階層多重化装置において、各入力データ毎に振り
分け手段を設け、また、各振り分け手段のそれぞれに対
応して複数種類の階層多重化手段にデータを蓄積でき
る。
【0023】また、上記の目的を達成するため、第6の
発明の階層多重化装置は、第1乃至第5の発明の階層毎
の多重情報テーブルを、第2の階層の伝送強度が第1の
階層の伝送強度以下に設定されており、第2の階層とし
て複数の階層情報のうち第1の階層の伝送強度以下の階
層が無いときは無効階層が設定されている構成としたも
のである。この発明では、階層多重の優先度を伝送強度
が高いものを伝送強度が低いものに優先することができ
る。
【0024】すなわち、階層伝送を行った場合、各階層
の階層強度には、図3のような強弱が存在する。その場
合、弱い階層で行うサービスのTSPが、強い階層で伝
送されても、サービスの障害とはならない場合が多い。
例えば、A階層、B階層、C階層の3階層による階層伝
送を行う場合において、A階層が最強階層、B階層が中
階層、C階層が最弱階層であったとする。この場合、A
階層で余りが生じた場合には、ヌルTSPを多重する代
わりにB階層で伝送されるサービスのTSPを多重し、
B階層で余りが生じた場合にはヌルTSPを多重する代
わりにC階層で伝送されるサービスのTSPを多重する
ことが可能であり、この場合は、各階層で余ったビット
レートがC階層にまとめられる。これにより、各階層の
伝送ビットレートの余りは、特定の階層に集められるた
め、これらのTSPに有効な情報をのせることが容易に
なるとともに、B階層、C階層の帯域が実質上、増加す
ることになる。
【0025】また、上記の目的を達成するため、第7の
発明の階層多重化方法は、複数種類の情報に応じた複数
の階層情報を含むデータを入力として受け、そのデータ
の階層情報が示す階層専用のメモリにそのデータを書き
込む入力処理を行う第1のステップと、多重フレームに
おいて次に出力するデータの多重階層が無効階層かどう
か判定し、無効階層の時にはヌルパケットを出力部に書
き込む第2のステップと、第2のステップにより多重階
層が無効階層でないと判定されたときには、多重階層が
複数の階層情報が示す階層のいずれかであるときには、
その階層情報が示す階層専用のメモリをチェックする第
3のステップと、第3のステップによりメモリにデータ
が格納されているときにはその格納データを読み出し、
格納されていないときにはデータの階層の次の優先順位
の階層の専用のメモリをチェックすることを、メモリに
格納されているデータを読み出すまで多重可能な複数の
階層の専用のメモリを順次チェックする第4のステップ
と、第4のステップにより多重可能な複数の階層の専用
のメモリのすべてをチェックした結果、どのメモリにも
データが格納されていないときには、ヌルパケットを出
力する第5のステップと、第3のステップ又は第4のス
テップによりメモリから読み出されたデータ又は、第5
のステップにより出力されたヌルパケットを出力部に書
き込む第6のステップとを含み、出力部から階層多重化
されたパケットを出力することを特徴とする。
【0026】本発明では、多重フレームで指定された階
層のデータが複数のバッファのうち、その階層に割り当
てられたバッファに蓄積されているときにはそのバッフ
ァからデータを読み出し、蓄積されていないときには多
重情報テーブルを参照して次の階層のうち指定された階
層に対応する階層に割り当てられたバッファからデータ
を読み出して階層多重化信号として出力するようにした
ため、ある階層でビットレートに余りが発生した場合に
は、予め指定された他の階層のデータを多重することが
できる。
【0027】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。図1は本発明になる階層多重化
装置の第1の実施の形態のブロック図を示す。本実施の
形態の階層多重化装置は、MPEGエンコーダ等から並
列に取り出されたN個のTS(トランスポートストリー
ム)信号を、それぞれ対応して設けられたTS信号1用
回路11〜TS信号N用回路1N内のPID(Packet I
D)フィルタ111〜11Nに入力として受け、入力T
S中のPIDに基づき階層毎に振り分けるフィルタリン
グを行う。
【0028】PIDフィルタ111〜11Nにおいて、
それぞれ3つの階層に振り分けられた信号は、対応する
階層別に階層A多重化部2a、階層B多重化部2b、階
層C多重化部2cに入力される。階層A多重化部2a
は、PIDフィルタ111〜11Nからの階層Aの各信
号を多重化して階層A用バッファ3aを介して多重化部
8に供給する。階層B多重化部2bは、PIDフィルタ
111〜11Nからの階層Bの各信号を多重化して階層
B用バッファ3bを介して多重化部8に供給する。階層
C多重化部2cは、PIDフィルタ111〜11Nから
の階層Cの各信号を多重化して階層C用バッファ3cを
介して多重化部8に供給する。また、ヌルTSP生成部
7により生成されたヌルTSPも多重化部8に供給され
る。
【0029】また、多重フレーム生成部5により生成さ
れた多重フレームは、この階層多重化装置の出力信号に
おいて、どの位置にどの階層のTSPを多重するかを定
めるための信号で、多重TSP制御部6に供給され、こ
こで階層毎の多重情報テーブル4に基づき制御信号に生
成され、階層A用バッファ3a、階層B用バッファ3
b、階層C用バッファ3c及びTSP生成部7に入力さ
れる。多重化部8は、これら階層A用バッファ3a、階
層B用バッファ3b、階層C用バッファ3c及びTSP
生成部7から取り出された階層A、階層B及び階層Cの
各信号とヌルTSPを多重化し、得られた多重化信号を
階層多重化装置の出力多重化信号として出力する。
【0030】次に、本実施の形態の動作につき説明す
る。MPEGエンコーダ等から取り出されたTS信号1
は、PIDフィルタ111に入力され、ここで入力TS
信号のTSPを、TSPに付けられたPIDの値に従っ
て、階層A多重化部2a、階層B多重化部2bまたは階
層C多重化部2cの何れかへ出力を行うか、またはその
TSPの破棄を行う。なお、TSPのPID毎に、「階
層A多重化部2aへ出力」、「階層B多重化部2bへ出
力」、「階層C多重化部2cへ出力」、「そのTSPは
破棄」の何れの処理を行うかを、事前に設定しておく。
【0031】階層A多重化部2aは、TS信号1用回路
11からTS信号N用回路1Nまでのそれぞれに設けら
れたPIDフィルタ111〜11Nからの出力を入力と
して受け、入力されるTSPを、その到着順に引き取
り、階層A用バッファ3aに出力する。階層B多重化部
2bは、TS信号1用回路11からTS信号N用回路1
Nまでのそれぞれに設けられたPIDフィルタ111〜
11Nからの出力を入力として受け、入力されるTSP
を、その到着順に引き取り、階層B用バッファ3bに出
力する。階層C多重化部2cは、TS信号1用回路11
からTS信号N用回路1Nまでのそれぞれに設けられた
PIDフィルタ111〜11Nからの出力を入力として
受け、入力されるTSPを、その到着順に引き取り、階
層C用バッファ3cに出力する。
【0032】階層A用バッファ3aは、FIFO(Firs
t IN First OUT)型のバッファであり、階層A多重化部
2aからTSPが入力され、多重化部8へTSPを出力
している。なお、多重化部8への出力は、多重TSP制
御部6によって制御される。同様に、階層B用バッファ
3b、階層C用バッファ3cは、それぞれFIFO(Fi
rst IN First OUT)型のバッファであり、階層B多重化
部2b、階層C多重化部2cからTSPが入力され、多
重化部8へTSPを出力する。なお、多重化部8への出
力は、多重TSP制御部6によって制御される。
【0033】また、ヌルTSP生成部7により生成され
たヌルTSPも多重化部8へ供給される。なお、ヌルT
SP生成部7も多重化部8への出力が多重TSP制御部
6によって制御される。
【0034】多重TSP制御部6は、多重フレーム生成
部5および階層毎の多重情報テーブル4からの情報をも
とに階層A用バッファ3a、階層B用バッファ3b、階
層C用バッファ3c、ヌルTSP生成部7の制御を行
う。まず、多重フレーム生成部5では、ISDB−T方
式又はISDB−TSB方式で使用される多重フレーム
の生成を行っている。すなわち、図11に示すように、
1多重フレームの各TSP位置において、A階層のTS
Pを多重するか、またはB階層のTSPを多重するか、
またはC階層のTSPを多重するか、または無効階層と
してヌルTSPを多重するか、の何れかを指定してい
る。
【0035】多重TSP制御部6は、多重フレーム生成
部5からのこの情報をもとに、次のような制御を行って
いる。多重TSP制御部6は、多重フレーム生成部5か
ら、無効階層としてヌルTSPの多重を指示された場合
は、ヌルTSP生成部7にTSPの出力を指示し、多重
化部8に出力させ処理を終了する。また、多重TSP制
御部6は、多重フレーム生成部5から、A〜C階層のT
SPの多重を指示された場合は、まず、指定された階層
に対応した階層バッファに、TSPがバッファされてい
るかどうかを確認する。
【0036】すなわち、多重TSP制御部6は、A階層
のTSPの多重を指示された場合は、階層A用バッファ
3aのTSPの有無を確認する。また、B階層のTSP
の多重を指示された場合は、階層B用バッファ3bのT
SPの有無を確認し、C階層のTSPの多重を指示され
た場合は、階層C用バッファ3cのTSPの有無を確認
する。
【0037】もし、指定された階層に対応した、階層バ
ッファにTSPがバッファされていれば、多重TSP制
御部6は、その階層バッファにTSPの出力を指示し、
多重化部8に出力させ処理を終了する。他方、指定され
た階層に対応した階層バッファに、TSPがバッファさ
れていない場合は、多重TSP制御部6は、指定階層の
データが存在しないことになるため、次の動作を行う。
【0038】まず、階層毎の多重情報テーブル4に対し
て、多重フレーム生成部5で指定された階層の代わりに
多重するデータ階層(優先順位2の階層)の問合せを行
う。ここで、階層毎の多重情報テーブル4は、例えば図
2(A)に示すように、多重フレームで指定された階層
(優先順位1)としてA、B、Cの各階層があり、これ
らに対応して多重フレームで指定された階層のデータが
無い時に、代わりに多重するデータの階層(優先順位
2)としてI、L、Pの各階層があり、更に、これらに
対応して優先順位2のデータも無い時に、代わりに多重
するデータの階層(優先順位3)としてJ、M、Qの各
階層を対応させたテーブルである。
【0039】上記の各階層の伝送強度は、優先順位2の
I階層、L階層、P階層の伝送強度が、優先順位1のA
階層、B階層、C階層の伝送強度以下であり、優先順位
3のJ階層、M階層、Q階層の伝送強度よりも大となる
ように設定されている。例として、A階層が最強階層、
B階層が中間階層、C階層が最弱階層の場合の階層毎の
多重情報テーブル4は図2(B)に示す如くになる。
【0040】図1に戻って説明するに、多重TSP制御
部6は、指定された階層に対応した階層バッファに、T
SPがバッファされていない場合は、上記の階層毎の多
重情報テーブル4に対して、多重フレーム生成部5で指
定された階層の代わりに多重するデータ階層(優先順位
2の階層)の問合せを行う。代わりに多重するデータ階
層(優先順位2の階層)が、無効階層Nの場合は、ヌル
TSP生成部7にTSPの出力を指示し、多重化部8に
出力させ処理を終了する。
【0041】代わりに多重するデータ階層(優先順位2
の階層)が、A〜C階層のいずれかの場合は、指定され
た階層に対応した階層バッファに、TSPがバッファさ
れているかどうかを確認する。例えば、A階層のTSP
の多重を指示された場合は、階層A用バッファ3aのT
SPの有無を確認する。また、B階層のTSPの多重を
指示された場合は、階層B用バッファ3bのTSPの有
無を確認する。また、C階層のTSPの多重を指示され
た場合は、階層C用バッファ3cのTSPの有無を確認
する。もし、指定された階層に対応した、階層バッファ
にTSPがバッファされていれば、その階層バッファに
TSPの出力を指示し、多重化部8に出力させ処理を終
了する。
【0042】もし、指定された階層(優先順位2)に対
応した階層バッファに、TSPがバッファされていない
場合は、指定階層のデータが存在しないことになるた
め、さらに次の動作を行う。まず、階層毎の多重情報テ
ーブル4に対して、多重フレーム生成部5で指定された
階層の代わりに多重するデータ階層(優先順位3の階
層)の問合せを行う。代わりに多重するデータ階層(優
先順位3の階層)が、無効階層Nの場合は、ヌルTSP
生成部7にTSPの出力を指示し、多重化部8に出力さ
せ処理を終了する。
【0043】代わりに多重するデータ階層(優先順位3
の階層)が、A〜C階層のいずれかの場合は、指定され
た階層に対応した階層バッファに、TSPがバッファさ
れているかどうかを確認する。例えば、C階層のTSP
の多重を指示された場合は、階層C用バッファ3cのT
SPの有無を確認する。もし、指定された階層(優先順
位3)に対応した、階層バッファにTSPがバッファさ
れていれば、その階層バッファにTSPの出力を指示
し、多重化部8に出力させ処理を終了する。もし、この
時に指定された階層バッファにTSPがバッファされて
いない場合は、ヌルTSP生成部7にTSPの出力を指
示し、多重化部8に出力させ処理を終了する。
【0044】多重化部8は、このようにして、階層A用
バッファ3a、階層B用バッファ3b、階層C用バッフ
ァ3cおよびヌルTSP生成部7から出力されるTSP
が入力され、それらを多重して多重フレームTSとして
出力する。
【0045】また、本実施の形態では、必要に応じて、
TS信号2からTS信号Nからの入力に対応して、TS
信号2用回路からTS信号N用回路を設けることが可能
である。この場合の動作は、TS信号1用回路と同様で
ある。
【0046】なお、TS信号1用回路11からTS信号
N用回路1Nまでの各回路にそれぞれ設けられたPID
フィルタ111〜11Nには、事前に、PID毎の多重
階層の指定又はTSP破棄の指定が必要であるが、その
設定方法については種々の方法があり、また周知の方法
であるため本発明では省略している。参考までに、設定
方法の具体例としては、ハードウェア回路によって設定
を行う方法、ファームウェアによって設定を行う方法、
外部インターフェースを設けて外部の装置から設定を行
う方法などがあげられる。
【0047】また、階層毎の多重情報テーブル4につい
ても、事前に、優先順位2および優先順位3の階層の指
定が必要であるが、その設定方法についても種々の方法
があり、また周知の方法であるため本発明では省略して
いる。
【0048】また、多重フレーム生成部5では、多重フ
レームの各TSPについて階層の指定を行っているが、
この階層の決定方法については図12に示すモデル受信
機で再生されるTSと同じになるように生成している。
なお、生成の具体的方法については種々の方法があり、
また周知の方法であるため本発明では省略している。参
考までに、生成方法の具体例としては、ROM(Read O
nly Memory)に事前に生成したテーブルを保管しておく
方法、中央処理装置(CPU)等をもちいてソフトウェ
アによって生成する方法、図12のモデル受信機に相当
するハードウェア回路を用いて生成する方法などがあげ
られる。
【0049】参考のために、具体的例における動作を、
以下に説明する。まず、TS信号1には、MPEGエン
コーダから下記に示す、3種類のPIDのTSPからな
るTS信号が入力されているものとする(なお、TS信
号1以外の入力は無いものとする。) 圧縮音声情報 : TSPのPID=0x100 圧縮映像情報 : TSPのPID=0x200 データ情報 : TSPのPID=0x300 また、上記の各情報は、そのPIDに対応して、下記に
示す階層によって、階層伝送を行うものとする。
【0050】 圧縮音声情報(PID=0x100) : A階層により伝送 圧縮映像情報(PID=0x200) : B階層により伝送 データ情報 (PID=0x300) : C階層により伝送 さらに、各階層の伝送強度は、A階層が最強階層、B階
層が中間階層、C階層が最弱階層であり、階層毎の多重
情報テーブルが、図2(C)に示すように設定されてい
るものとする。
【0051】その場合の動作は、以下の様になる。ま
ず、TS信号1から入力されたTSPは、PIDフィル
タ111において、PID=0x100の圧縮音声情報
は、階層A多重化部2aに出力される。またPID=0
x200の圧縮映像情報は、階層B多重化部2bに出力
される。またPID=0x300のデータ情報は、階層
C多重化部2cに出力される。
【0052】階層A多重化部2aには、PID=0x1
00の圧縮音声情報のみが入力されるので、階層A用バ
ッファ3aには、PID=0x100の圧縮音声情報の
みが出力される。同様に、階層B用バッファ3bには、
PID=0x200の圧縮映像情報のみが出力される。
また、階層C用バッファ3cには、PID=0x300
のデータ情報のみが出力される。
【0053】このように、階層A用バッファ3aにはP
ID=0x100の圧縮音声情報のTSPがバッファさ
れ、階層B用バッファ3bにはPID=0x200の圧
縮映像情報のTSPがバッファされ、階層C用バッファ
3cにはPID=0x300のデータ情報のTSPがバ
ッファされる。
【0054】次に、多重TSP制御部6は、多重フレー
ム制御部11からの階層指定によって、階層A用バッフ
ァ3aまたは階層B用バッファ3bまたは階層C用バッ
ファ3cまたはヌルTSP生成部7からTSPを出力さ
せ、多重化部8に入力し、多重化部8の出力から多重フ
レームTSを出力する。
【0055】例えば、多重TSP制御部6は、多重フレ
ーム生成部5からA階層を指定された場合には、まず階
層A用バッファ3aにTSPがあるかを確認し、もしT
SPがあれば、そのTSPすなわち圧縮音声情報のTS
Pを多重化部8へ出力して多重する。もし、階層A用バ
ッファ3aにTSPが無い場合には、次に階層B用バッ
ファ3bにTSPがあるかを確認し、もしTSPがあれ
ば、そのTSPすなわち圧縮映像情報のTSPを多重化
部8へ出力して多重する。もし、階層B用バッファ3b
にTSPが無い場合には、次に階層C用バッファ3cに
TSPがあるかを確認し、もしTSPがあれば、そのT
SPすなわちデータ情報のTSPを多重化部8へ出力し
て多重する。もし、階層C用バッファ3cにもTSPが
無い場合には、ヌルTSP生成部7からヌルTSPを多
重化部8へ出力して多重する。
【0056】多重フレーム生成部5から、B階層および
C階層を指定された場合にも、上記と同様な処理を行う
ことによって、結局、次のように多重が行われる。
【0057】A階層に多重されるTSP : 圧縮音声
情報または圧縮映像情報またはデータ情報 B階層に多重されるTSP : 圧縮映像情報またはデ
ータ情報 C階層に多重されるTSP : データ情報またはヌル
TSP よって、圧縮音声情報は、かならず最強階層であるA階
層へ多重が行われる。また、映像情報は、最初に指定さ
れた中間階層であるB階層または伝送強度のより強い最
強階層であるA階層に多重が行われる。さらにデータ情
報は、最初の指定が、最弱階層であるC階層への多重で
あったため、最弱階層のC階層、中間階層であるB階
層、最強階層であるA階層のいずれかに多重が行われ
る。また、ヌルTSPは、基本的にC階層に多重され
る。
【0058】なお、A階層、B階層およびC階層の伝送
容量、すなわちビットレートに比べ、圧縮音声情報、圧
縮映像情報データ情報のビットレートがどれだけ低いか
によっては、ヌルTSPは、C階層のみならず、B階層
およびA階層へも多重されることは明らかである。
【0059】このように、本実施の形態によれば、A階
層、B階層、C階層の3階層による階層伝送を行う場合
において、A階層が最強階層、B階層が中階層、C階層
が最弱階層である場合、A階層で余りが生じた場合に
は、ヌルTSPを多重する代わりにB階層で伝送される
サービスのTSPを多重し、B階層で余りが生じた場合
にはヌルTSPを多重する代わりにC階層で伝送される
サービスのTSPを多重するようにしたため、図4に4
5で示すように各階層で余ったビットレートがC階層に
まとめられる。これにより、各階層の伝送ビットレート
の余りは、特定の階層Cに集められるため、これらのT
SPに有効な情報をのせることが容易になるとともに、
B階層、C階層の帯域が実質上、増加することになる。
【0060】また、本実施の形態では、図5に46で示
すように、最強階層であるA階層にのみビットレート余
裕を持たせればよいため、ビットレート余裕も削減が可
能である。すなわち、最強階層であるA階層のサービス
のビットレートを、A階層の伝送ビットレートからビッ
トレート余裕を減じた値に設定することにより、B階層
のサービスレートはB階層の伝送ビットレートと同じ値
に設定することが可能であり、同様にC階層のサービス
レートは、C階層の伝送ビットレートと同じ値に設定す
ることが可能である。
【0061】これは、A階層のビットレート余裕46に
よって生じた余り部分に、B階層で伝送されるサービス
のTSPが多重され、これによってB階層に生じた余り
部分に、C階層で伝送されるサービスのTSPが多重さ
れるので、ビットレート余裕がA階層、B階層、C階層
の間で共有され、互いの階層でビットレートを融通する
ことが可能となるからである。
【0062】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。図6は本発明になる階層多重化装置の第2の
実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1と同一構
成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図6
において、MPEGエンコーダ等からのTS信号1〜T
S信号Nが入力されるTS信号1用回路11〜TS信号
N用回路1Nは、1つのPIDフィルタとその出力側に
設けられた3つのバッファから構成されている。これら
のTS信号1用回路11〜TS信号N用回路1Nは、同
一回路構成であるので、TS信号1用回路11について
代表して示すと、図6に示すように、PIDフィルタ1
11と階層A用バッファ112a、階層B用バッファ1
12b及び階層C用バッファ112cから構成されてい
る。これらのバッファ112a、112b、112cの
各出力信号が直接に多重化部8に入力される。
【0063】次に、本実施の形態の動作を説明する。M
PEGエンコーダ等から取り出されたTS信号1はPI
Dフィルタ111に入力され、そのTSPに付けられた
PIDの値に従って、TS信号1階層A用バッファ11
2aまたはTS信号1階層B用バッファ112bまたは
TS信号1階層C用バッファ112cの何れかへ出力さ
れるか、またはそのTSPが破棄される。なお、TSP
のPID毎に、「TS信号1階層A用バッファ112a
へ出力」、「TS信号1階層B用バッファ112bへ出
力」、「TS信号1階層C用バッファ112cへ出
力」、「そのTSPは破棄」の何れの処理を行うかを、
事前に設定しておく。
【0064】TS信号1階層A用バッファ112aは、
FIFO型のバッファであり、PIDフィルタ111か
らTSPが入力され、多重化部8へTSPを出力してい
る。なお、TS信号1階層A用バッファ112aの多重
化部8への出力は、多重TSP制御部6によって制御さ
れている。TS信号1階層B用バッファ112bは、F
IFO型のバッファであり、PIDフィルタ111から
TSPが入力され、多重化部8へTSPを出力してい
る。なお、TS信号1階層B用バッファ112bの多重
化部8への出力は、多重TSP制御部6によって制御さ
れている。
【0065】同様に、TS信号1階層C用バッファ11
2cは、FIFO型のバッファであり、PIDフィルタ
111からTSPが入力され、多重化部8へTSPを出
力している。なお、TS信号1階層C用バッファ112
cの多重化部8への出力は、多重TSP制御部6によっ
て制御されている。また、TS入力数がNある場合、す
なわち、TS信号1からTS信号Nまでの入力がある場
合には、TS信号1用回路からTS信号N用回路を設
け、同様な動作を行う。
【0066】多重TSP制御部6は、多重フレーム生成
部5および階層毎の多重階層テーブル4からの情報をも
とに、TS信号1用回路のTS信号1階層A用バッファ
112a、TS信号1階層B用バッファ112b、TS
信号1階層C用バッファ112c、および、ヌルTSP
生成部7の制御を行っている。また、TS信号N用回路
がある場合には、それぞれの回路に設けられた階層A用
バッファ、階層B用バッファ、階層C用バッファも、同
様に制御を行っている。
【0067】まず、多重フレーム生成部5では、ISD
B−T方式またはISDB−TSB方式で使用される多
重フレームの生成を行っている。すなわち、図11に示
すように、1多重フレームの各TSP位置において、A
階層のTSPを多重するか、またはB階層のTSPを多
重するか、またはC階層のTSPを多重するか、または
無効階層としてヌルTSPを多重するか、の何れかを指
定している。多重TSP制御部6は、多重フレーム生成
部5からのこの情報をもとに、次のような制御を行って
いる。
【0068】まず、多重フレーム生成部5から、無効階
層としてヌルTSPの多重を指示された場合は、ヌルT
SP生成部7にTSPの出力を指示し、多重化部8に出
力させ処理を終了する。多重フレーム生成部5から、A
〜C階層のTSPの多重を指示された場合は、まず、指
定された階層に対応した各階層バッファに、TSPがバ
ッファされているかどうかを確認し、TSPがバッファ
されていれば、その階層バッファにTSPの出力を指示
し、多重化部8に出力させ処理を終了する。
【0069】すなわち、A階層のTSPの多重を指示さ
れた場合は、まず、TS信号1用回路11のTS信号1
階層A用バッファ112aのTSPの有無を確認し、T
SPがバッファされていれば、TSPの出力を指示して
処理を終了する。もし、TSPがバッファされていない
場合は、TS信号2用回路、TS信号3用回路、…、T
S信号N用回路の順にそれらの内部の階層A用バッファ
のTSPの有無を確認する。
【0070】同様に、B階層のTSPの多重を指示され
た場合は、まず、TS信号1用回路のTS信号1階層B
用バッファ112bのTSPの有無を確認し、TSPが
バッファされていれば、TSPの出力を指示して処理を
終了する。もし、TSPがバッファされていない場合
は、TS信号2用回路、TS信号3用回路、・・・、T
S信号N用回路の順にそれらの内部の階層B用バッファ
のTSPの有無を確認する。同様に、C階層のTSPの
多重を指示された場合は、まず、TS信号1用回路のT
S信号1階層C用バッファ112cのTSPの有無を確
認し、TSPがバッファされていれば、TSPの出力を
指示して処理を終了する。もし、TSPがバッファされ
ていない場合は、TS信号2用回路、TS信号3用回
路、・・・、TS信号N用回路の順にそれらの内部の階
層C用バッファのTSPの有無を確認する。
【0071】もし、以上の処理を行っても、指定された
階層に対応した各階層バッファに、TSPがバッファさ
れていなかった場合は、指定階層のデータが存在しない
ことになるため、次の動作を行う。
【0072】まず、階層毎の多重情報テーブル4に対し
て、多重フレーム生成部5で指定された階層の代わりに
多重するデータ階層(優先順位2の階層)の問合せを行
う。代わりに多重するデータ階層(優先順位2の階層)
が、無効階層の場合は、ヌルTSP生成部7にTSPの
出力を指示し、多重化部8に出力させ処理を終了する。
代わりに多重するデータ階層(優先順位2の階層)が、
A〜C階層の場合は、指定された階層に対応した各階層
バッファに、TSPがバッファされているかどうかを確
認する。A階層のTSPの多重を指示された場合は、T
S信号1用回路11のTS信号1階層A用バッファ11
2aのTSPの有無を確認し、TSPがバッファされて
いれば、TSPの出力を指示して処理を終了する。も
し、TSPがバッファされていない場合は、TS信号2
用回路、TS信号3用回路、・・・、TS信号N用回路
1Nにおいて、同様の処理を行う。
【0073】同様に、B階層のTSPの多重を指示され
た場合は、まず、TS信号1用回路11のTS信号1階
層B用バッファ112bのTSPの有無を確認し、TS
Pがバッファされていれば、TSPの出力を指示して処
理を終了する。もし、TSPがバッファされていない場
合は、TS信号2用回路、TS信号3用回路、TS信号
N用回路1Nにおいて、同様の処理を行う。同様に、C
階層のTSPの多重を指示された場合は、まず、TS信
号1用回路11のTS信号1階層C用バッファ112c
のTSPの有無を確認し、TSPがバッファされていれ
ば、TSPの出力を指示して処理を終了する。もし、T
SPがバッファされていない場合は、TS信号2用回
路、TS信号3用回路…TS信号N用回路1Nにおい
て、同様の処理を行う。
【0074】もし、上記の処理を行っても、指定された
階層(優先順位2の階層)に対応した各階層バッファ
に、TSPがバッファされていなかった場合は、指定階
層のデータが存在しないことになるため、さらに次の動
作を行う。
【0075】まず、階層毎の多重情報テーブル4に対し
て、多重フレーム生成部5で指定された階層の代わりに
多重するデータ階層(優先順位3の階層)の問合せを行
う。代わりに多重するデータ階層(優先順位3の階層)
が、無効階層の場合は、ヌルTSP生成部7にTSPの
出力を指示し、多重化部8に出力させ処理を終了する。
代わりに多重するデータ階層(優先順位3の階層)が、
A〜C階層の場合は、指定された階層に対応した各階層
バッファに、TSPがバッファされているかどうかを確
認する。A階層のTSPの多重を指示された場合は、T
S信号1用回路11のTS信号1階層A用バッファ11
2aのTSPの有無を確認し、TSPがバッファされて
いれば、TSPの出力を指示して処理を終了する。も
し、TSPがバッファされていない場合は、TS信号2
用回路、TS信号3用回路…TS信号用N回路1Nにお
いて、同様の処理を行う。
【0076】同様に、B階層のTSPの多重を指示され
た場合は、まず、TS信号1用回路11のTS信号1階
層B用バッファ112bのTSPの有無を確認し、TS
Pがバッファされていれば、TSPの出力を指示して処
理を終了する。もし、TSPがバッファされていない場
合は、TS信号2用回路、TS信号3用回路、・・・、
TS信号N用回路1Nにおいて、同様の処理を行う。
【0077】同様に、C階層のTSPの多重を指示され
た場合は、まず、TS信号1用回路11のTS信号1階
層C用バッファ112cのTSPの有無を確認し、TS
Pがバッファされていれば、TSPの出力を指示して処
理を終了する。もし、TSPがバッファされていない場
合は、TS信号2用回路、TS信号3用回路、・・・、
TS信号N用回路1Nにおいて、同様の処理を行う。
【0078】もし、上記の処理を行っても、指定された
階層(優先順位3の階層)に対応した各階層バッファ
に、TSPがバッファされていなかった場合は、多重す
るTSPが無いことになるため、ヌルTSP生成部7に
TSPの出力を指示し、多重化部8に出力させ処理を終
了する。
【0079】上記に説明したように、本実施の形態によ
る複数階層TS多重装置では、階層伝送時において、あ
る階層でビットレートに余りが発生した場合には、あら
かじめ指定された他の階層のデータが多重されるため、
ヌルTSP特定の階層に集めることが可能であるととも
に、ヌルTSPの多重により生じる伝送帯域の無駄を削
減することを可能としている。また、TS信号用回路毎
に、3つの階層バッファを設けているので、TS信号毎
に多重の優先度を変更する等の柔軟な処理が可能であ
る。
【0080】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。図7は本発明になる階層多重化装置の第3の
実施の形態のブロック図を示す。本実施の形態の多重化
装置は、TSP入力部およびTSP出力部を、入出力回
路として備えたコンピュータにおいて、プログラム動作
によって構成されている。
【0081】TS信号1用回路11はTSP入力部11
3により構成されており、TSP入力部113はデータ
および制御バス15に接続されている。なお、TSP入
力部113から成るTS信号1用回路と同じ構成の回路
を、入力されるTS信号の数(例えばN個)設けてい
る。
【0082】TSP出力部14は、データおよび制御バ
ス15に接続されている。階層A用TSデータメモリ1
6a、階層B用TSデータメモリ16b及び階層C用T
Sデータメモリは、データおよび制御バス15にそれぞ
れ接続されている。プログラムメモリ17及びCPU1
8も、データおよび制御バス15にそれぞれ接続されて
いる。
【0083】次に、本実施の形態の動作を説明する。本
実施の形態は、基本的に、本発明の第1の実施の形態や
第2の実施の形態を、CPUを用いたソフトウェア処理
も使用して実現したものである。
【0084】まず、MPEGエンコーダ等から取り出さ
れたTS信号1がTSP入力部113に入力される。ま
た、TS信号がN本ある場合には、TS信号1用回路か
らTS信号用N用回路の各TSP入力部に対応するTS
信号が入力される。
【0085】CPU18は、変数iに1を代入して(図
8のステップS1)、データおよび制御バス15を介し
てi番目(ここでは1番目)のTS信号1用回路11内
のTSP入力部113からTS信号N用回路1NのTS
P入力部までについて、TSPデータが入力されている
かをチェックする(図8のステップS2、S3)。も
し、TSPデータがあるならば、TSP入力部113か
らTSPを読み込み(図8のステップS4)、PIDを
チェックして多重する階層またはTSPの破棄を決定す
る(図8のステップS5)。多重する階層がある場合に
は、その階層に従って、階層A用TSデータメモリ16
a、階層B用TSデータメモリ16bまたは階層C用T
Sデータメモリ16cを構成するFIFOへ書き込みを
行う。
【0086】ステップS6の処理に続いて、又はTSP
入力部113からのTSPデータが無い場合は、CPU
18は変数iを1加算して(図8のステップS7)、次
のTS信号用回路を指定して、N<iかどうか、すなわ
ち、最後のN番目のTS信号用回路1NのTSP入力部
からTSPが入力されるかのチェックが終了したかどう
か判定し(図8のステップS8)、終了していない場合
はステップS2に戻り、次の順番のTS信号用回路のT
SP入力部からTSPが入力されるかをチェックする。
【0087】このようにして、最後のN番目のTS信号
用回路1NのTSP入力部からのTSPのチェック及び
TSP入力がある場合は、PIDチェックとそれに基づ
く階層又は破棄の決定を行うことにより、N<iとなる
ので、最初のステップS1に戻る。
【0088】階層A用TSデータメモリ16a、階層B
用TSデータメモリ16bまたは階層C用TSデータメ
モリ16cから読み出されたTSデータは、CPU18
により図9に示すフローチャートに従って、データおよ
び制御バス15を介してTSP出力部14に供給されて
書き込まれる。
【0089】すなわち、CPU18はTSP出力部14
から出力される多重フレームにおいて次に出力するTS
Pの多重階層をまずチェックし、多重階層が無効階層か
どうか判定する(図9のステップS11、S12)。も
し、多重階層が無効階層であれば、ヌルTSPをTSP
出力部14に書き込み(図9のステップS13)、処理
の開始へ戻る。もし、多重階層が無効階層でなければ、
多重階層がA階層、B階層、C階層の何れかであるか判
定する(図9のステップS14)。そして、指定された
階層に対応するTSデータメモリをチェックして(図9
のステップS15、S16、S17)、多重するTSP
があるかどうか判定し(図9のステップS18、S1
9、S20)、あればそのTSPを読み込み、TSP出
力部14に書き込みを行って、処理の開始へ戻る(図9
のステップS21、S22、S23)。
【0090】例えば、多重階層にA階層を指定された場
合は、階層A用TSデータメモリ16aのTSPの有無
をチェックして(図9のステップS15、S18)、T
SPがあればそれを読み込み、TSP出力部14に書き
込みを行って、処理の開始へ戻る(図9のステップS2
1)。多重階層にB階層、C階層を指定された場合も同
様である。
【0091】もし、指定された多重階層にTSPが無い
場合は、プログラムメモリ17等に格納された階層毎の
多重情報テーブルを参照し、優先順位2の多重階層があ
るか、チェックする(図9のステップS24)。もし、
優先順位2の多重階層が無ければ(図9のステップS2
5のNO)、ヌルTSPをTSP出力部14に書き込み
して処理の開始へ戻る(図9のステップS26)。優先
順位2の多重階層があれば(図9のステップS25のY
ES)、指定された階層に対応するTSデータメモリを
チェックする(図9のステップS27)。
【0092】もし、指定された多重階層にTSPが無い
場合は、プログラムメモリ17等に格納された階層毎の
多重情報テーブルを参照し、優先順位3の多重階層があ
るか、チェックする(図9のステップS28)。もし、
優先順位3の多重階層が無ければ、ヌルTSPをTSP
出力部14に書き込んで処理の開始へ戻る(図9のステ
ップS29)。優先順位3の多重階層があれば、指定さ
れた階層に対応するTSデータメモリをチェックして、
多重するTSPがあればそのTSPを読み込み、TSP
出力部14に書き込みを行って、処理の開始へ戻る(図
9のステップS30)。
【0093】なお、本実施の形態では、説明を簡易にす
るために、階層A用TSデータメモリ16aと階層B用
TSデータメモリ16bと階層C用TSデータメモリ1
6cとプログラムメモリ17を別に構成しているが、当
該技術では周知の通り、これらを一つのメモリにまと
め、必要に応じた分割が可能であることは明らかであ
る。
【0094】上記に説明したように、本実施の形態によ
る階層多重化装置では、階層伝送時において、ある階層
でビットレートに余りが発生した場合には、予め指定さ
れた他の階層のデータが多重されるため、ヌルTSP特
定の階層に集めることが可能であるとともに、ヌルTS
Pの多重により生じる伝送帯域の無駄を削減することが
できる。また、その処理のほとんどを、ソフトウェアに
よって行っているため、ハードウェア量の削減が可能で
あると共に、プログラムの変更によって柔軟な処理を行
うことも可能である。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
多重フレームで指定された階層のデータが複数のバッフ
ァのうち、その階層に割り当てられたバッファに蓄積さ
れているときにはそのバッファからデータを読み出し、
蓄積されていないときには多重情報テーブルを参照して
次の階層のうち指定された階層に対応する階層に割り当
てられたバッファからデータを読み出すことにより、あ
る階層でビットレートに余りが発生した場合には、予め
指定された他の階層のデータを多重するようにしたた
め、ヌルパケットを特定の階層に集めることが可能であ
るとともに、ヌルパケットの多重により生じる伝送帯域
の無駄を削減することができる。
【0096】また、本発明によれば、最強階層であるA
階層にのみビットレート余裕を持たせればよいため、ビ
ットレート余裕も削減が可能である。すなわち、最強階
層であるA階層のサービスのビットレートを、A階層の
伝送ビットレートからビットレート余裕を減じた値に設
定すれば、B階層のサービスレートはB階層の伝送ビッ
トレートと同じ値に設定することが可能であり、同様に
C階層のサービスレートは、C階層の伝送ビットレート
と同じ値に設定することが可能であるため、A階層のビ
ットレート余裕によって生じた余り部分に、B階層で伝
送されるサービスのデータパケットが多重され、これに
よってB階層に生じた余り部分に、C階層で伝送される
サービスのデータパケットが多重されるので、ビットレ
ート余裕がA階層、B階層、C階層の間で共有され、互
いの階層でビットレートを融通することが可能となるか
らである。
【0097】また、本発明によれば、複数のデータが並
列に入力される階層多重化装置において、各入力データ
毎に振り分け手段を設け、また、各振り分け手段のそれ
ぞれに対応して複数種類の階層多重化手段にデータを蓄
積するようにしたため、入力データ毎に多重の優先度を
変更する等の柔軟な処理ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の第1の実施の形態のブロック図で
ある。
【図2】階層毎の多重情報テーブルの内容およびその一
例の説明図である。
【図3】変調方式および内符号化率と階層強度の順を示
す図である。
【図4】本発明の階層多重の一例を示す図である。
【図5】本発明の階層多重におけるビットレート余裕の
一例を示す図である。
【図6】本発明装置の第2の実施の形態のブロック図で
ある。
【図7】本発明装置の第3の実施の形態のブロック図で
ある。
【図8】本発明の第3の実施の形態における入力処理の
フローチャートである。
【図9】本発明の第3の実施の形態における出力処理の
フローチャートである。
【図10】多重フレームの構成の一例を示す図である。
【図11】再多重されたトランスポートストリームの一
例である。
【図12】多重フレームパターン構成用モデル受信機で
ある。
【図13】従来の階層多重の一例を示す図である。
【図14】従来の階層多重におけるビットレート余裕の
一例を示す図である。
【符号の説明】
2a 階層A多重化部 2b 階層B多重化部 2c 階層C多重化部 3a 階層A用バッファ 3b 階層B用バッファ 3c 階層C用バッファ 4 階層毎の多重情報テーブル 5 多重フレーム生成部 6 多重TSP制御部 7 ヌルTSP生成部 8 多重化部 11 TS信号1用回路 1N TS信号N用回路 14 TSP出力部 15 データおよび制御バス 16a 階層A用TSデータメモリ 16b 階層B用TSデータメモリ 16c 階層C用TSデータメモリ 17 プログラムメモリ 18 中央処理装置(CPU) 111、11N PIDメモリ 112a TS信号1階層A用バッファ 112b TS信号1階層B用バッファ 112c TS信号1階層C用バッファ 113 TSP入力部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種類の情報に応じた複数の階層情報
    を含むデータを入力として受け、その階層情報に応じて
    振り分け出力する振り分け手段と、 前記複数の階層情報の各々に対応して複数設けられ、前
    記振り分け手段から入力されたデータを階層別に多重化
    する階層多重化手段と、 ヌルパケットを生成して出力するヌルパケット生成手段
    と、 多重フレームで指定された第1の階層と、その第1の階
    層のデータが無い時に代わりに多重する、前記ヌルパケ
    ットの無効階層を含む少なくとも一つの第2の階層とが
    対応付けて格納された階層毎の多重情報テーブルと、 前記複数の階層多重化手段から階層別に出力されたデー
    タを階層別に一時記憶する複数のバッファと、 前記多重フレームで指定された階層のデータが前記複数
    のバッファのうち、その階層に割り当てられた第1のバ
    ッファに蓄積されているときにはその第1のバッファか
    らデータを読み出し、蓄積されていないときには前記多
    重情報テーブルを参照して前記第2の階層のうち指定さ
    れた階層に対応する階層に割り当てられた第2のバッフ
    ァ又は前記ヌルパケット生成手段からデータ又はヌルパ
    ケットを読み出す読み出し制御手段と、 前記読み出し制御手段により前記第1のバッファ又は前
    記第2のバッファ又は前記ヌルパケット生成手段から読
    み出されたデータ又はヌルパケットを多重化して階層多
    重化信号を出力する多重化手段とを有することを特徴と
    する階層多重化装置。
  2. 【請求項2】 前記読み出し制御手段は、前記第2のバ
    ッファにデータが蓄積されていないときには、前記ヌル
    パケット生成手段から前記ヌルパケットを出力させて前
    記多重化手段に入力することを特徴とする請求項1記載
    の階層多重化装置。
  3. 【請求項3】 前記読み出し制御手段は、前記多重情報
    テーブルを参照して得た前記第2の階層のうち指定され
    た階層が無効階層であるときには、前記ヌルパケット生
    成手段から前記ヌルパケットを出力させて前記多重化手
    段に入力することを特徴とする請求項1又は2記載の階
    層多重化装置。
  4. 【請求項4】 前記振り分け手段は、前記複数種類の情
    報に応じた複数の階層情報を含むデータが複数並列に入
    力されるとき、該複数のデータに1対1に対応して複数
    設けられており、前記複数の階層化多重化手段は、前記
    振り分け手段の数に関係なく、前記複数の階層情報の各
    々に対応した数だけ設けられていることを特徴とする請
    求項1記載の階層多重化装置。
  5. 【請求項5】 前記振り分け手段は、前記複数種類の情
    報に応じた複数の階層情報を含むデータが複数並列に入
    力されるとき、該複数のデータに1対1に対応して複数
    設けられており、前記複数の階層多重化手段は、前記振
    り分け手段の各々に対応して、前記階層情報の種類の数
    ずつ設けられていることを特徴とする請求項1記載の階
    層多重化装置。
  6. 【請求項6】 前記階層毎の多重情報テーブルは、前記
    第2の階層の伝送強度が前記第1の階層の伝送強度以下
    に設定されており、前記第2の階層として前記複数の階
    層情報のうち前記第1の階層の伝送強度以下の階層が無
    いときは無効階層が設定されていることを特徴とする請
    求項1乃至5のうちいずれか一項記載の階層多重化装
    置。
  7. 【請求項7】 複数種類の情報に応じた複数の階層情報
    を含むデータを入力として受け、そのデータの階層情報
    が示す階層専用のメモリにそのデータを書き込む入力処
    理を行う第1のステップと、 多重フレームにおいて次に出力するデータの多重階層が
    無効階層かどうか判定し、無効階層の時にはヌルパケッ
    トを出力部に書き込む第2のステップと、 前記第2のステップにより前記多重階層が無効階層でな
    いと判定されたときには、該多重階層が前記複数の階層
    情報が示す階層のいずれかであるときには、その階層情
    報が示す階層専用の前記メモリをチェックする第3のス
    テップと、 前記第3のステップにより前記メモリにデータが格納さ
    れているときにはその格納データを読み出し、格納され
    ていないときには前記データの階層の次の優先順位の階
    層の専用の前記メモリをチェックすることを、該メモリ
    に格納されているデータを読み出すまで多重可能な複数
    の階層の専用の前記メモリを順次チェックする第4のス
    テップと、 前記第4のステップにより多重可能な複数の階層の専用
    の前記メモリのすべてをチェックした結果、どのメモリ
    にもデータが格納されていないときには、ヌルパケット
    を出力する第5のステップと、 前記第3のステップ又は前記第4のステップにより前記
    メモリから読み出されたデータ又は、前記第5のステッ
    プにより出力されたヌルパケットを前記出力部に書き込
    む第6のステップとを含み、前記出力部から階層多重化
    されたパケットを出力することを特徴とする階層多重化
    方法。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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