JP2003115350A - 端子係止部材を備えたコネクタ - Google Patents

端子係止部材を備えたコネクタ

Info

Publication number
JP2003115350A
JP2003115350A JP2001306351A JP2001306351A JP2003115350A JP 2003115350 A JP2003115350 A JP 2003115350A JP 2001306351 A JP2001306351 A JP 2001306351A JP 2001306351 A JP2001306351 A JP 2001306351A JP 2003115350 A JP2003115350 A JP 2003115350A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
locking
terminal
connector
locking member
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001306351A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoto Sugie
直人 杉江
Tomoyuki Miyagawa
知之 宮川
Seiji Kozono
誠二 小園
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2001306351A priority Critical patent/JP2003115350A/ja
Publication of JP2003115350A publication Critical patent/JP2003115350A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コネクタ品番が変わっても端子係止部材の挿
入係止を操作節度良く確実に行わせる。 【解決手段】 コネクタハウジング8に端子係止部材1
を挿入し、端子係止部材の係止部5をコネクタハウジン
グの係合部16,17に係合させるコネクタで、端子係
止部材1の挿入方向とは反対の基部寄りの位置に係止部
5を配設した。端子係止部材1の基板部2から突出した
可撓性の保持板4に係止部5を設け、保持板でコネクタ
ハウジング8を保持する。保持板4に交差して副板6を
設け、係止部5から保持板4の先端側までの範囲内でコ
ネクタハウジング内の防水パッキンの抜け防止用の幅広
部を副板に形成した。係止部5又は係合部16,17を
仮係止用と本係止用に二つ並列に配置した。係止部5の
位置が、端子極数の異なるコネクタごとに一定である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コネクタハウジン
グにサイドスペーサ等の端子係止部材を品番に関係なく
一定の操作力で挿入して端子を係止させる端子係止部材
を備えたコネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6〜図8は従来の端子係止部材を備え
たコネクタを示すもの(後方視断面図)である。端子係
止部材はサイドスペーサ41と呼称され、合成樹脂で形
成されてコネクタハウジング42内の端子の抜け防止
(二重係止)を行うためのものであり、押圧操作用の矩
形状の基板部43から突出した上下一対のアーム状の保
持板44と中央の端子係止板3とを備えている。
【0003】図6の如く、各保持板44には先端側(基
板部43から距離L1の位置)に係止突起46が設けら
れると共に、保持板44の一側端に副板47が直交して
設けられている。副板47はその背面がコネクタハウジ
ング42内の防水パッキン(符号48の位置に環状に装
着される)に当接して、防水パッキンの抜け出しを防止
する。また、端子係止板3は上下に複数の端子係止用の
突部9,10を並列に有し、突部9,10の前面が端子
に当接して端子を後抜けを防止する。
【0004】図6は後方視断面図であるので、図面に向
かって手前側が後方となる。なお、本明細書ではコネク
タ嵌合開始側を前と定義する。上下の定義は説明便宜上
のものであり、必ずしも実使用時の方向と一致するもの
ではない。
【0005】コネクタハウジング42は合成樹脂で形成
され、外側のフード部11と内側のハウジング主体部1
2とで構成された雄型のものであり、フード部11の一
側にスペーサ挿入開口14を有し、ハウジング主体部1
2に上下二段に複数の端子収容室25,27を有すると
共に、上下の端子収容室25,27の間に、端子係止板
3に対する略スリット状の挿通空間28を有している。
【0006】図6で右半側の端子収容室27には小さな
雌型の端子(図示せず)が収容され、左半側の端子収容
室25には大きな雌型の端子(図示せず)が収容され
る。各端子は端子収容室25,27内の可撓性の係止ラ
ンスで一次係止され、端子の例えば箱状の電気接触部の
後段部がサイドスペーサ41の端子係止板3の突部9,
10で二次係止される。
【0007】ハウジング主体部12の上下の外壁面15
には、ハウジング主体部12の右半部においてスペーサ
挿入方向に仮係止用の凹部49と本係止用の凹部50と
が順次並んで設けられ、上下の外壁部15にはサイドス
ペーサ41の副板47に対するガイド溝26が形成され
ている。ガイド溝26は左右の端子収容室25,27の
大きさに応じて右半側が深く、左半側が浅く形成され、
それに応じて副板47の幅も変化している。
【0008】コネクタハウジング42に端子を挿入する
前に図7の如くサイドスペーサ41をコネクタハウジン
グ42に挿入して仮係止させる。係止突起46は挿入手
前側の凹部49に係合し、端子係止用の突部9,10
(図6)は端子収容室25,27から側方に外れて位置
する。押圧操作用の基板部43はハウジング主体部12
の側面との間に押し込み用の隙間29を存して位置す
る。この状態でコネクタハウジング42の後方から電線
付きの端子(図示せず)が挿入されて、係止ランスで一
次係止される。電線の外周はコネクタハウジング42に
対して後方のシール部材(図示せず)で防水される。
【0009】次いで、図8の如くサイドスペーサ41を
押し込むことで、係止突起46が本係止用の凹部50に
係合し、同時に端子係止用の突部9,10(図6)が端
子の電気接触部の後段部の後方に近接して位置して、端
子を二重係止する。コネクタハウジング42とサイドス
ペーサ41と端子と防水部材等とで雄側のコネクタが構
成される。
【0010】この状態で相手方の雌側のコネクタ(図示
せず)が雄側のコネクタに嵌合され、ロック部21で相
互に固定される。雌側のコネクタ(図示せず)のコネク
タハウジングはコネクタ嵌合室を有し、コネクタ嵌合室
内に雄端子を突出させている。雌側のコネクタハウジン
グ(図示せず)は雄側のコネクタハウジング42のフー
ド部11とハウジング主体部12との間の略矩形状の隙
間52内に挿入され、雌側のコネクタハウジング(図示
せず)の前端部が雄側のコネクタ内の防水パッキン(図
示せず)に密着し、それにより雄・雌コネクタ相互の防
水が行われる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の端子係止部材を備えたコネクタにあっては、端子の
極数に応じてコネクタハウジング42の幅やサイドスペ
ーサ41の長さが変動し、それに伴ってスペーサ先端側
の係止突起46の位置やコネクタハウジング側の凹部4
9,50の位置が変更され、係止位置が変わることでサ
イドスペーサ41の基板部43を支点とした保持板44
の撓み量(撓み角度)が変動し、サイドスペーサ41の
押し込み操作力が変動して、作業者がサイドスペーサ4
1を仮係止及び本係止させる際に、操作力の把握ができ
ずに力を入れすぎて仮係止すべきところを本係止させて
しまったり(一度本係止させると仮係止に戻すのに非常
に手間がかかる)、節度感のなさから仮係止したことや
本係止したことが感知できなかったり、力を入れ過ぎて
サイドスペーサ41を破損させてしまったり、逆に力が
弱すぎて仮係止から本係止に移行させる際に不完全係止
になってしまったり(仮係止用の凹部49と本係止用の
凹部50との間の凸部53(図6)を係止突起46が乗
り越せない)するという問題があった。
【0012】本発明は、上記した点に鑑み、端子極数の
変更等で端子係止部材の全長やコネクタハウジングの幅
寸法が変わっても、端子係止部材の押し込みを正確に行
わせることができ、しかも、押し込み操作時に端子係止
部材の仮係止や本係止における節度感をもたせることの
できる、端子係止部材を備えたコネクタを提供すること
を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係る端子係止部材を備えたコネ
クタは、コネクタハウジングに端子係止部材を挿入し、
該端子係止部材の係止部を該コネクタハウジングの係合
部に係合させる端子係止部材を備えたコネクタにおい
て、前記端子係止部材の挿入方向とは反対の基部寄りの
位置に前記係止部を配設したことを特徴とする。上記構
成により、コネクタ品番に応じて端子係止部材の長さが
変動しても、係止部の位置が端子係止部材の長さの変動
する範囲から外れた基部寄りに位置しているから、コネ
クタ品番ごとに端子係止部材の係止部の位置を一定に規
定することができ、それにより、係止部を係合部に係合
させる際の操作力が一定となる。
【0014】請求項2に係る端子係止部材を備えたコネ
クタは、請求項1記載の端子係止部材を備えたコネクタ
において、前記端子係止部材の基板部から突出した可撓
性の保持板に前記係止部を設け、該保持板で前記コネク
タハウジングを保持することを特徴とする。上記構成に
より、端子係止部材の挿入途中で係止部がコネクタハウ
ジングの壁部に押接したり係合部に係合する際に、保持
板が基板部を支点として撓むが、コネクタ品番ごとに係
止部の位置を一定にして、保持板の撓ませ力を一定にで
きるから、端子係止部材の挿入力がコネクタ品番ごとに
一定となる。また、係止部の位置が基板部寄りであるか
ら、保持板の撓ませ力が比較的大きくなり、係止部と係
合部との係合時に保持板が復元したことを作業者が確実
に感知できる。
【0015】請求項3に係る端子係止部材を備えたコネ
クタは、請求項2記載の端子係止部材を備えたコネクタ
において、前記保持板に交差して副板を設け、前記係止
部から該保持板の先端側までの範囲内で前記コネクタハ
ウジング内の防水パッキンの抜け防止用の幅広部を該副
板に形成したことを特徴とする上記構成により、係止部
より先の範囲で副板の幅広部を防水パッキンに広い面積
で当接させることで、コネクタ品番が変わって上記範囲
の長さが変動しても、防水パッキンの抜けを確実に防止
することができる。言い換えれば、幅広部の長さの変動
とは無関係に係止部を一定の位置に設定することができ
る。
【0016】請求項4に係る端子係止部材を備えたコネ
クタは、請求項1〜3の何れか1項に記載の端子係止部
材を備えたコネクタにおいて、前記係止部又は前記係合
部を仮係止用と本係止用に二つ並列に配置したことを特
徴とする。上記構成により、端子係止部材をコネクタハ
ウジングに節度感良く仮係止させ、次いで節度感良く本
係止させることができる。端子係止部材の仮係止状態で
コネクタハウジング内に端子が挿入され、本係止状態で
端子が係止される。
【0017】請求項5に係る端子係止部材を備えたコネ
クタは、請求項1〜4の何れか1項に記載の端子係止部
材を備えたコネクタにおいて、前記係止部の位置が、端
子極数の異なるコネクタごとに一定であることを特徴と
する。上記構成により、上記請求項1〜4に係る端子係
止部材を備えたコネクタにおけると同様の作用効果が奏
せられる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1〜図2は、本発明にお
ける端子係止部材の一実施形態を示すものである。
【0019】この端子係止部材(以下サイドスペーサと
言う)1は、合成樹脂を材料として矩形状の基板部2の
中央に端子係止板3を突出形成すると共に、基板部2の
両側に一対のアーム状の保持片4を端子係止板3よりも
十分短く突出形成し、一対の保持片4の基部(付け根)
寄りに係止手段である係止突起(係止部)5を設けたこ
とを特徴としている。
【0020】この係止突起5の位置すなわち基板部2か
ら係止突起5までの距離Lはサイドスペーサ1の品番ご
とに一定である。端子極数に応じてサイドスペーサ1の
長さ(全長)が変わっても、係止突起5の位置すなわち
距離Lは変わらない。
【0021】一対の保持板4は端子係止板3と平行に且
つ水平に位置し、基板部2寄りの位置で各保持板4の内
側面4aに係止突起5が設けられている。係止突起5
(図2)は基板部2の幅よりも少し短い程度の長さで保
持板4の横断方向に延びており、保持板先端側を向く摺
接用の傾斜面5a(図1)と基板部側を向く略垂直な係
止面5bとを有している。
【0022】保持板4の一側端にパッキン抜け止め用の
副板6が直交して設けられ、副板6の基端は基板部2に
直交して続いている。副板6の先端側半部6aは幅広に
形成され、基端側半部6bは幅狭に形成され、先端側半
部6aと基端側半部6bとは傾斜状の段部6cで続き、
両部分6a,6bの端面は段違いに水平に延びている。
本実施形態で基端側半部6bの幅は保持板4の板厚の二
倍程度であり、先端側半部6aの幅は保持板4の板厚の
三倍程度である。
【0023】係止突起5は副板6の幅狭な基端側半部6
bの長手方向ほぼ中間に位置し、係止突起5の突出高さ
は基端側半部6bよりも若干低くなっている。そして、
主に係止突起5の位置から副板6の先端までの距離の範
囲でコネクタハウジング内の防水パッキン(図示せず)
に大きな面積で接して、防水パッキンの抜け防止が図ら
れる。
【0024】副板6は保持板4と一体に基板部2の付け
根部から外向きに弾性的に撓み(変位)可能であり、保
持板4は板厚方向の屈曲性をも有している。副板6によ
って保持板4のばね性が高められている。副板6の先端
には内向きの傾斜面6dが設けられ、図示しない治具棒
で傾斜面6dを押圧して保持板4を外向きに撓ませて係
止解除可能である。基板部2の端部には傾斜状の凹部7
(図2)が設けられ、凹部7に他の治具棒(図示せず)
を差し込んでサイドスペーサ1をコネクタハウジング8
(図3)から抜き出し可能である。
【0025】中央の端子係止板3には基端側半部に大き
な端子係止用の突部9が配列され、先端側半部に小さな
端子係止用の突部10が配列されている。各突部9,1
0は上下対称に配置されている。従来同様に各突部9,
10の前面でコネクタハウジング8内の各端子(図示せ
ず)が係止される。
【0026】図3〜図5は、上記サイドスペーサ1を雄
側のコネクタハウジング8に挿着する状態を順に示すも
の(後方視断面図)である。
【0027】コネクタハウジング8は、外側のフード部
11と内側のハウジング主体部12とを一体に樹脂成形
して成るもので、フード部11の一側壁13にスペーサ
挿入用の開口部14が設けられ、開口部14寄りにおい
てハウジング主体部12の上下の外壁部15にそれぞれ
スペーサ仮係止用の凹部(係合部)16と本係止用の凹
部(係合部)17とがスペーサ挿入方向に並んで設けら
れていることを特徴としている。
【0028】ハウジング主体部12の上下の壁部15は
角部の湾曲面18を経て一側壁19に直交して続き、一
側壁19がフード部11側の開口部14に対向して位置
し、一側壁19から少しの距離を隔てて仮係止用の凹部
16が位置し、仮係止用の凹部16の隣に本係止用の凹
部17が位置し、両凹部16,17の間に凸部20が位
置している。係止突起5と両凹部16,17とで係止手
段が構成されている。
【0029】両凹部16,17の位置はサイドスペーサ
1の係止突起5の位置と同様にコネクタの品番ごとに一
定である。品番によって端子の極数が少ない場合(ハウ
ジング主体部12の横幅が短い場合)でも、ハウジング
主体部12の一側壁19から凹部16,17までの距離
が十分に短いから、あらゆる品番のコネクタハウジング
8に対応できるのである。
【0030】仮係止用の凹部16は断面略矩形状に形成
され、本係止用の凹部17は断面略台形状に形成されて
いる。サイドスペーサ1の係止突起5が仮係止から本係
止に移行する際に、係止突起5の傾斜面5a(図1)が
仮係止用の凹部17の垂直面に摺接し、本係止から仮係
止に移行する際(スペーサ引き出し時)に、係止突起5
の垂直な係止面5b(図1)が本係止用の凹部17の傾
斜面に摺接して、係止突起5や凹部16,17の摩耗が
防止される。
【0031】本実施形態で両凹部16,17の位置は、
ハウジング主体部15の一側壁19からハウジング主体
部15の全幅のほぼ1/6程度の長さの位置にあり、フ
ード部11の幅方向中央上部のロックアーム21の左側
に隣接する上壁22の下側に対向して位置している。
【0032】フード部11の上壁22とハウジング主体
部12の上壁15との間、及びフード部11の下壁23
とハウジング主体部12の下壁15との間、及びフード
部11の開口部14とハウジング主体部12の一側壁1
9との間にはそれぞれスペーサ挿入用の隙間24が存在
している。ロックアーム21とフード部11の上壁22
とはほぼ同一面に位置している。
【0033】両凹部16,17はハウジング主体部12
の左側の左右二列の大きな端子収容室25間の中央に対
応して上下の外壁面(符号15で代用)に位置してい
る。サイドスペーサ1の副板6に対応して上下の壁部1
5にハウジング幅方向のガイド溝26が設けられ、両凹
部16,17はガイド溝26に直交してコネクタ嵌合方
向(端子挿入方向)に延びている。
【0034】左側の大きな端子収容室25に対応してガ
イド溝26は浅く形成され、右側の小さな端子収容室2
7に対応してガイド溝26が深く形成されている。右側
の深い溝部26aに副板6の先端側の幅広部6a(図
1)が収容され、左側の浅い溝部26bに副板6の基端
側の幅狭部6b(図1)が収容される。
【0035】図3のスペーサ挿入初期時において、上下
一対の保持板4の内側面4aがハウジング主体部12の
角部の湾曲面18に摺接しつつ、両保持板4がコネクタ
ハウジング8の水平な隙間24内に進入し、次いで係止
突起5が同じく湾曲面18に沿って上下の壁部15に乗
り上げ、それと同時に一対の保持板4が基板部2側を支
点として外側に開く。
【0036】この際、コネクタの品番ごとに係止手段
5,16,17の位置が同じであるから、作業者が同一
の押圧操作力で各品番の長さ違いのサイドスペーサ1を
押し込むことができる。例えば、係止突起5の位置が基
板部2から遠く離れている場合には、サイドスペーサ1
が小さな押圧操作力で押し込まれ、係止突起5の位置が
基板部2の近くであれば大きな押圧操作力で押し込まれ
る。係止手段5,16,17の位置が一定であれば、保
持板4の長さが変わっても、保持板4の開き角度が一定
であるから、押圧操作力は一定となる。
【0037】本発明においては、係止突起5と基板部2
側の支点との間の距離L(図1)が従来よりも大幅に短
いから、保持板4を外側に開かせるのに従来よりも大き
な押圧操作力で基板部2を押圧することになり、押圧時
の節度感(押圧しているという感覚)が高まる。
【0038】従来、サイドスペーサ1の押圧操作力が小
さ過ぎて、係止された時の感覚が弱かった(係止された
か否かが分かりにくかった)が、係止突起5と基板部2
との間隔L(図1)が短いから、係止突起5が凹部1
6,17に進入する際に、強いばね力でもって保持板4
が閉じ方向に復元して、仮係止及び本係止した際に衝撃
(振動)と音とが発せられ、作業者がその衝撃や音を感
知して、仮係止及び本係止を強く実感することができ
る。
【0039】図3の保持板4の開き状態で保持板4や副
板6の先端がロックアーム21やフード部の上下の壁部
22,23に干渉しないような長さに保持板4や副板6
の長さが設定される。保持板4や副板6の長さはコネク
タの品番ごとに適宜設定される。係止突起5は保持板4
の基端寄りに位置するから、保持板4の先端側の部分の
長さを変更しても、何ら係止突起5には影響がない。
【0040】ハウジング主体部12の右側の小さな端子
(図示せず)の極数を減少させる場合は、副板6の先端
側の幅広部6a(図1)の長さを短くするが、ハウジン
グ主体部12の幅やフード11内の防水パッキン(図示
せず)の幅も短くなるから、副板6の幅広部6aで十分
に防水パッキンの抜け防止を行うことができる。なお、
コネクタの品番が変わっても、コネクタハウジング8内
の上下のスペーサ挿入空間24の隙間寸法が同一の場合
は、保持板4の長さを同一に設定する。サイドスペーサ
1の端子係止板3はハウジング主体部12の中央のスリ
ット状の挿入空間28に途中まで挿入されている。
【0041】図3の状態からサイドスペーサ1をさらに
押し込むことで、図4の如く係止突起5が挿入手前側の
凹部16に係合して、サイドスペーサ1がコネクタハウ
ジング8に仮係止される。図3で外側に開いていた保持
板4が内向きに強く復元することで、仮係止したという
節度感が高まる。仮係止状態で基板部2とハウジング主
体部12の一側壁との間には未だ隙間29が存在してい
る。上下の各保持板4はハウジング主体部12の上下の
壁部15に弾性的に密着し、副板6はガイド溝26内に
係合している。
【0042】この仮係止状態で端子(図示せず)がハウ
ジング主体部12の各端子収容室25,27に挿入さ
れ、端子収容室内の係止ランス又は端子自体の係止ラン
ス(図示せず)で一次係止される。保持板4の先端はロ
ックアーム21の下側を通過する。
【0043】図4の仮係止状態からさらにサイドスペー
サ1を押し込むことで、図5の如く係止突起5が仮係止
用の凹部16から脱出して、凹部16の隣の凸部20に
乗り上げ、それに伴って一対の保持板4が外側に開く。
この際も従来より大きな操作力でサイドスペーサ1が押
し込まれ、仮係止から本係止へ移行させる節度感が高ま
り、且つ係止突起5が本係止用の凹部17に進入すると
同時に(本係止は図示していない)、一対の保持板4が
強いばね力で復元されて、その衝撃と音とで本係止され
たことを作業者が確実に感知できる。また、一対の保持
片4が外側に開いた際に内向き(復元方向)の強い付勢
力を発揮するから、係止突起5が本係止用の凹部17に
位置ずれなく正確に係合する。これは仮係止時において
も同様である。
【0044】図5の本係止へ移行する状態においても各
保持板4の先端がロックアーム21やフード部11の内
壁面に干渉しないように各保持板4等の長さが設定され
ている。少しぐらいの干渉であれば、保持板4が内向き
に湾曲変形するから、着脱に何ら問題はない。
【0045】そして、係止突起5が本係止用の凹部17
に係合してサイドスペーサ1が本係止され、それにより
端子(図示せず)が二重係止される。また、副板6の先
端側半部の幅広部分6a(図1)がほぼハウジング主体
部12の幅方向中央に位置して、フード部11内の防水
パッキン(図示せず)の中央部分とその近傍に接するか
ら、防水パッキンの抜け出しが確実に防止される。
【0046】上記した効果以外に、係止突起5から基板
部2までの距離L(図1)が短く設定されたことで、基
板部2から立ち上がった端子係止板3(図1)の端子係
止用の各突部9,10に対する係止突起5の位置精度が
高まり、突部9,10による端子係止精度が向上すると
いう効果も発揮される。
【0047】なお、上記実施形態においては、サイドス
ペーサ1に係止突起5、コネクタハウジング8に仮係止
と本係止用の各凹部16,17を設けたが、それとは逆
にサイドスペーサ1に凹部16,17を設け、コネクタ
ハウジング8に係止突起5を設けることも可能である。
また、係止突起5を仮係止用と本係止用の二つ並列に設
け、凹部16を一つとすることも可能である。
【0048】また、端子が上下二段に限らず一段又は三
段以上に配列される場合にも、本発明の構成を適用可能
である。端子が一段の場合は端子係止用の突部9,10
が端子係止板3の上又は下に一列となり、三段ないし四
段の場合は端子係止板3が二本になる。また、本発明の
構成をサイドスペーサ1以外の端子係止部材であるホル
ダ等に適用することも可能である。
【0049】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、コネクタ品番に応じて端子係止部材の長さが変動し
ても、コネクタ品番ごとに端子係止部材の係止部の位置
を一定に規定することができ、それにより、係止部を係
合部に係合させる際の操作力が一定となるから、コネク
タ品番が変わっても、作業者が一定の操作力で端子係止
部材を挿入することができ、力の過不足なく、端子係止
部材を不完全挿入等なく常に正確に挿着させることがで
き、且つ端子係止部材の破損等を防止することができ
る。
【0050】請求項2記載の発明によれば、コネクタ品
番ごとに係止部の位置を一定にして、端子係止部材の挿
入途中で保持板の撓ませ力を一定にできるから、端子係
止部材の挿入操作力をコネクタ品番ごとに一定にでき、
端子係止部材を不完全挿入等なく常に正確に挿着させる
ことができる。また、係止部の位置が基板部寄りであ
り、保持板の撓ませ力が比較的大きいから、係止部と係
合部との係合時に保持板が復元したこと、すなわち端子
係止部材の仮係止や本係止を作業者が確実に感知でき、
それによっても端子係止部材の不完全挿着が防止され
る。
【0051】請求項3記載の発明によれば、コネクタ品
番が変わっても、係止部より先の範囲で副板の幅広部を
防水パッキンに広い面積で当接させることで、防水パッ
キンの抜けを確実に防止することができる。
【0052】請求項4記載の発明によれば、端子係止部
材をコネクタハウジングに節度感良く仮係止させ、次い
で節度感良く本係止させることができ、それにより端子
係止部材の仮係止及び本係止を正確に行わせることがで
きる。
【0053】請求項5記載の発明によれば、上記請求項
1〜4に記載の発明と同様の効果が奏せられる。すなわ
ち、コネクタ品番が変わっても、作業者が端子係止部材
の挿入係止を正確に行うことができ、それにより、端子
係止の信頼性が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における端子係止部材であるサイドスペ
ーサの一実施形態を示す背面図である。
【図2】同じくサイドスペーサを示す図1の矢視A側面
図である。
【図3】本発明に係る端子係止部材を備えたコネクタの
一実施形態におけるサイドスペーサ初期挿入状態を示す
後方視断面図である。
【図4】同じくコネクタのサイドスペーサ仮係止状態を
示す後方視断面図である。
【図5】同じくコネクタのサイドスペーサを本係止に移
行させる状態を示す後方視断面図である。
【図6】従来のコネクタにおけるサイドスペーサを挿入
する状態を示す後方視断面図である。
【図7】同じくコネクタのサイドスペーサ仮係止状態を
示す後方視断面図である。
【図8】同じくコネクタのサイドスペーサ本係止状態を
示す後方視断面図である。
【符号の説明】
1 サイドスペーサ(端子係止部材) 2 基板部 4 保持板 5 係止突起(係止部) 6 副板 6a 幅広部 8 コネクタハウジング 16 仮係止用の凹部(係合部) 17 本係止用の凹部(係合部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小園 誠二 静岡県榛原郡榛原町布引原206−1 矢崎 部品株式会社内 Fターム(参考) 5E087 EE14 GG26 LL12 RR26

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コネクタハウジングに端子係止部材を挿
    入し、該端子係止部材の係止部を該コネクタハウジング
    の係合部に係合させる端子係止部材を備えたコネクタに
    おいて、前記端子係止部材の挿入方向とは反対の基部寄
    りの位置に前記係止部を配設したことを特徴とする端子
    係止部材を備えたコネクタ。
  2. 【請求項2】 前記端子係止部材の基板部から突出した
    可撓性の保持板に前記係止部を設け、該保持板で前記コ
    ネクタハウジングを保持することを特徴とする請求項1
    記載の端子係止部材を備えたコネクタ。
  3. 【請求項3】 前記保持板に交差して副板を設け、前記
    係止部から該保持板の先端側までの範囲内で前記コネク
    タハウジング内の防水パッキンの抜け防止用の幅広部を
    該副板に形成したことを特徴とする請求項2記載の端子
    係止部材を備えたコネクタ。
  4. 【請求項4】 前記係止部又は前記係合部を仮係止用と
    本係止用に二つ並列に配置したことを特徴とする請求項
    1〜3の何れか1項に記載の端子係止部材を備えたコネ
    クタ。
  5. 【請求項5】 前記係止部の位置が、端子極数の異なる
    コネクタごとに一定であることを特徴とする請求項1〜
    4の何れか1項に記載の端子係止部材を備えたコネク
    タ。
JP2001306351A 2001-10-02 2001-10-02 端子係止部材を備えたコネクタ Pending JP2003115350A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001306351A JP2003115350A (ja) 2001-10-02 2001-10-02 端子係止部材を備えたコネクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001306351A JP2003115350A (ja) 2001-10-02 2001-10-02 端子係止部材を備えたコネクタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003115350A true JP2003115350A (ja) 2003-04-18

Family

ID=19126002

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001306351A Pending JP2003115350A (ja) 2001-10-02 2001-10-02 端子係止部材を備えたコネクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003115350A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1919038A1 (en) * 2006-10-31 2008-05-07 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. A connector

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0765875A (ja) * 1993-08-31 1995-03-10 Yazaki Corp 端子係止構造
JPH1050381A (ja) * 1996-07-30 1998-02-20 Sumitomo Wiring Syst Ltd コネクタ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0765875A (ja) * 1993-08-31 1995-03-10 Yazaki Corp 端子係止構造
JPH1050381A (ja) * 1996-07-30 1998-02-20 Sumitomo Wiring Syst Ltd コネクタ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1919038A1 (en) * 2006-10-31 2008-05-07 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. A connector

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6332800B2 (en) Connector assembly having inertia locking mechanism
EP0389955B1 (en) A double locking connector for an electrical terminal
US6716069B2 (en) Connector with a housing and a retainer held securely on the housing
EP1294057B1 (en) A terminal fitting, a connector provided therewith and a method for forming a terminal fitting
US7632138B2 (en) Connector and a connector assembly
US6676433B1 (en) Connector
JPH10326645A (ja) コネクタ
US6497591B2 (en) Connector
US6109965A (en) Connector provided with a retainer
JP2003007388A (ja) コネクタ
US7695325B2 (en) Connector
JP3899016B2 (ja) コネクタ
JP2003115350A (ja) 端子係止部材を備えたコネクタ
WO2010060879A1 (en) Plug connector
JP2000067980A (ja) 2次係止部材付コネクタ及びそれに使用されるハウジング組立体
JP4591194B2 (ja) コネクタ
JP3757563B2 (ja) コネクタ
JP4863823B2 (ja) コネクタのロック構造
JPH11167950A (ja) コネクタ
JP4076691B2 (ja) 二重係止コネクタ
US7001224B2 (en) Connector with retainer for locking terminal fitings
JP7453087B2 (ja) コネクタ
JP2006054141A (ja) 電気コネクタ
JP7306885B2 (ja) コネクタ
US20230006382A1 (en) Connector

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050512

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050517

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050719

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050830