JP2003114341A - ファイバシートの製造方法及びそれに用いるファイバ布線装置 - Google Patents

ファイバシートの製造方法及びそれに用いるファイバ布線装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コネクタの装着間違いを回避可能なファイバ
シートの製造方法を提供する。 【解決手段】 光ファイバによる複数の配線が設けられ
たファイバシートの製造方法において、各配線の光ファ
イバの表面を着色することにより色分けして布線する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバによる
複数の配線が設けられたファイバシートの製造方法及び
それに用いるファイバ布線装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光伝送機器間の光接続には、機器背面か
ら1〜2芯程度の両端コネクタ付きパッチコードと称す
る接続ファイバが用いられていた。しかしながら、機器
のコンパクト化に伴って配線のコンパクト化が望まれ、
また、機器の高機能化に伴って接続本数が増加したた
め、光ファイバを布線したファイバシートが開発され
た。
【0003】かかるファイバシートを製造するためのフ
ァイバ布線装置として、布線ヘッドから光ファイバを供
給し、その光ファイバを表面に粘着層が設けられたシー
ト上に保持させると共に布線ヘッドを移動させ、それに
よって布線ヘッドから光ファイバを引き出しつつ、シー
ト上に所定パターンで光ファイバを布線するというもの
がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、光ファイバ
は所定のパターンに布線されるが、布線ヘッドが既に布
線した光ファイバに引っ掛かってそのパターンが乱れる
ことが考えられる。かかる場合、そのパターンの乱れが
コネクタ装着前に発見されれば大事には至らないが、パ
ターンが乱れたままコネクタが装着されてしまうと配線
ミスが生じてしまうこととなる。
【0005】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、かかるコネクタの装
着間違いを回避可能なファイバシートの製造方法及びそ
れに用いるファイバ布線装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明は、光ファイバによる複数の配線が設けられたフ
ァイバシートの製造方法を前提とする。そして、上記各
配線の光ファイバの表面を着色することにより色分けし
て布線することを特徴とする。
【0007】上記のようにすれば、光ファイバを色分け
することにより、光ファイバの布線のパターン乱れが生
じても光ファイバの色を判別してコネクタを装着するこ
とにより、その装着間違いによる配線ミスを未然に回避
することができる。
【0008】また、コネクタ装着間違い等を画像処理装
置を用いた製品検査を行うことにより検出することがで
きる。
【0009】さらに、製造されるファイバシートの見た
目がカラフルとなり、製品に付加価値を付けることがで
きる。
【0010】そして、上記ファイバシートの製造方法に
用いられる本発明に係るファイバ布線装置としては、布
線される光ファイバの表面の着色及び不着色の切替が可
能なファイバ着色手段を備えたものを挙げることができ
る。
【0011】上記の構成によれば、布線される光ファイ
バを着色手段により少なくとも着色する部分と着色しな
い部分とで色分けすることができる。
【0012】本発明に係るファイバ布線装置は、少なく
とも3色以上による光ファイバの着色分けができるよう
に構成されているものであってもよい。かかる構成によ
れば、多数の光ファイバが設けられたファイバシートで
あっても各光ファイバの区別ができるように着色するこ
とができる。例えば、それぞれ色の異なる7色分の着色
手段が設けられている場合、無着色を含めて8種類の色
分けが可能となる。
【0013】本発明に係るより具体的なファイバ布線装
置の構成としては、布線される光ファイバの表面との接
触位置と非接触位置との間を移動可能に構成され、光フ
ァイバ表面に接触することにより着色するファイバ着色
手段と、上記ファイバ着色手段を上記非接触位置側に付
勢する付勢手段と、上記ファイバ着色手段を、光ファイ
バ表面の着色の際、上記付勢手段の付勢に抗して上記接
触位置に移動させるペン移動用アクチュエータと、を備
えたものを挙げることができる。
【0014】また、この場合、上記ファイバ着色手段に
対向して設けられ、該ファイバ着色手段が上記接触位置
に移動した際、該ファイバ着色手段との間で光ファイバ
を挟むと共に該ファイバ着色手段と同一色で光ファイバ
表面を着色する対向側ファイバ着色手段をさらに備えた
構成であってもよい。かかる構成によれば、光ファイバ
がファイバ着色手段と対向側ファイバ着色手段とで挟ま
れるので、光ファイバを確実に、しかもその全周を着色
することができる。
【0015】なお、本発明の着色手段は、光ファイバに
接触してその表面を着色するものの他、インクジェット
方式のように非接触で光ファイバの表面を着色するもの
であってもよい。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
光ファイバの布線のパターン乱れが生じても光ファイバ
の色を判別してコネクタを装着することにより、その装
着間違いによる配線ミスを未然に回避することができ
る。
【0017】また、コネクタ装着間違い等を画像処理装
置を用いた製品検査を行うことにより検出することがで
きる。
【0018】さらに、製造されるファイバシートの見た
目がカラフルとなり、製品に付加価値を付けることがで
きる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。
【0020】(実施形態1)図1は、本発明の実施形態
1に係るファイバ布線装置Aを示す。
【0021】このファイバ布線装置Aは、基台8上に設
けられた可動ステージ10と、基台8の縁より上方に設
けられた支持部材9と、その支持部材9の先端に取り付
けられている布線部22とを備えている。可動ステージ
10は、第1の直線移動ステージ11と第2の直線移動
ステージ16とを備えている。布線部22は、その先端
に布線ヘッド23を備えている。
【0022】第1の直線移動ステージ11は、基台8上
に固定された第1固定部材12と、この第1固定部材1
2の上側に設けられた第1移動台13とからなる。そし
て、第1固定部材12の上面には、ガイド凸部14が直
線状に設けられている一方、上記第1移動台13の下面
には、ガイド凸部14と係合するガイド凹部15が設け
られている。第1移動台13は、第1固定部材12に対
して不図示のモータにより、水平方向でガイド凸部14
及びガイド凹部15が延びる方向に相対的に往復移動可
能に構成されている。第1移動台13の往復移動の方向
は、図の矢印Yで示す方向である。
【0023】第2の直線移動ステージ16も第1の直線
移動ステージ11と同じ構造を有しており、移動する方
向が第1の直線移動ステージ11の移動方向と直交して
いる。即ち、第2の直線移動ステージ16は、第1移動
台13上に固定された第2固定部材17と、この第2固
定部材17の上側に設けられた第2移動台18とからな
る。そして、第2固定部材17の上面には、ガイド凸部
19が直線状に設けられている一方、上記第2移動台1
8の下面には、上記ガイド凸部19と係合するガイド凹
部20が設けられている。第2移動台18は、第2固定
部材17に対して不図示のモータにより、水平方向で上
記ガイド凸部19およびガイド凹部20が延びる方向に
相対的に往復移動可能に構成されている。第2移動台1
8の往復移動の方向は、図の矢印Xで示す方向である。
なお、矢印Xと矢印Yとは、直交している。
【0024】第2移動台18の上面は、樹脂製のシート
3を着脱自在に取り付けることができるように構成され
ており、この第2移動台18の上面に取り付けられたシ
ート3の上面(粘着層又は接着層を形成した面)は、略
水平状態となるようにされている。シート3は、このよ
うに第2移動台18の上面に取り付けられているので、
第1および第2の直線移動ステージ11、16によって
その平面内でXYの直交する2方向に自在に移動でき、
シート3上方に固定されている布線部22から見ると、
シート3が円弧を描くようにも移動することができる。
なお、図1のように矩形のシート3の各辺をXあるいは
Yに平行に置くと、上記のように円弧状にシート3が動
いても、シート3の各辺は平行移動しかせず、シート3
の向きは変わらない。円弧状の動きは、シート3面に垂
直な2本の軸回りの回転の組み合わせによる動きとなっ
ている。
【0025】支持部材9は、基台8の縁の部分から垂直
に上方に立ち上がっている脚部9aと、その脚部9aの
上端から基台8の平面の中央部に向かって水平に延びて
いる腕部9bとを備えており、腕部9bの先端に布線部
22が取り付けられている。従って、布線部22は、可
動ステージ10の上方に位置するようになっている。
【0026】布線部22は、内部に光ファイバボビン
(図示せず)をファイバ供給手段として備えていて、こ
のファイバ供給手段と一体となって、基台8平面に対し
て略垂直な布線部22の回転軸回りに不図示のモータに
より回転する。光ファイバFは、布線部22下部の布線
ヘッド23下面に設けられている不図示のファイバ供給
口から供給されて、シート3上に布線され、光ファイバ
Fとシート3との接触し始める場所を布線部22の回転
軸が通っている。なお、布線部22の回転軸は、シート
3に対して略垂直である。
【0027】また、布線部22は、その内部に、光ファ
イバボビンから布線ヘッド23を経て供給される光ファ
イバFの表面を着色するファイバ着色部30を備えてい
る。図2〜4は、本発明の実施形態1に係るファイバ布
線装置のファイバ着色部30の構成を示す。
【0028】ファイバ着色部30は、図2に示すよう
に、それぞれインクの色が異なる7本の着色ペン31
(例えば市販の油性ペン)を有する。これらの着色ペン
31は、各々、上下方向に供給される光ファイバFの走
行方向に対してペン軸が直交すると共にペン先が光ファ
イバF側となるように相互に並列して設けられている。
また、各着色ペン31は、図3に示すように、ペンホル
ダ33に設置されている。ペンホルダ33は、ペン側面
が当接すると共にペン前部がボルト32でねじ留め固定
された側面当接部33aと、側面当接部33aのペン後
端側の端から立ち上がりペン後端の縁が当接する後端当
接部33bとからなる。ペンホルダ33に設置された着
色ペン31は、側面当接部33aに対向して着色ペン3
1の反対側の側面に当接する蓋部34が後端当接部33
bの上端面にボルト35でねじ留め固定されていること
により支持固定されている。
【0029】ペンホルダ33の側面当接部33aの裏面
側中央には、図5にも示すように、可動部材37が設け
られている。可動部材37は、着色ペン31のペン軸方
向に2つ並ぶと共に幅方向にも2つ並んだ合計4つのボ
ールブッシュ36を有しており、ボールブッシュ36側
とは反対側に設けられた突出部37aが側面当接部33
aの嵌合孔33cに嵌合されると共にペンホルダ33に
ボルト38でねじ留め固定されている。可動部材37の
一対の長手方向に並んだ2つのボールブッシュ36のそ
れぞれにはリニアシャフト39が挿通されており、両リ
ニアシャフト39の両端のそれぞれは、ペン支持基台4
0にボルト41でねじ留め固定された共通のペン先側及
びペン後端側のシャフト固定部材42,42で支持固定
されている。これによって、可動部材37及びペンホル
ダ33並びにそれに支持固定された着色ペン31がボー
ルブッシュ36を介してリニアシャフト39上を往復移
動でき、着色ペン31の着色芯部(ファイバ着色手段)
31aが光ファイバFの表面に接触する接触位置と非接
触位置との間を移動することができるようになってい
る。さらに、可動部材37とペン先側のシャフト固定部
材42との間には各リニアシャフト39に挿通されたコ
イルスプリング(付勢手段)43が介設されており、こ
れらのコイルスプリング43により可動部材37がペン
後端側に付勢されている。また、図2に示すように、ペ
ン先側のシャフト固定部材42の両リニアシャフト39
の間の位置に、部材外側から長軸ボルトねじ44が挿通
されており、その先端が可動部材37に当接することに
よりその過剰な移動が規制されている。
【0030】ペン支持基台40は、着色ペン31のペン
軸方向と着色ペン31の並ぶ方向とに側辺を有する矩形
状であり、その着色ペン31の並ぶ方向のペン先側の側
辺近傍が本体基台45にボルト46でねじ留め固定され
ている。ペン支持基台40のペン後端側の側端面には、
細長のアクチュエータ固定板47の下側長辺近傍がボル
ト48でねじ留め固定されており、そのアクチュエータ
固定板47には、図3及び4に示すように、各着色ペン
31に対応して7つのペン移動用アクチュエータ49
(例えば、ソレノイドを利用したもの等)が並んでそれ
ぞれ固定されている。各ペン移動用アクチュエータ49
は、その軸49aがペン軸方向に移動可能(例えばスト
ローク3mm)となっており、不図示の制御部でその移
動制御されるようになっている。そして、ペンホルダ3
3の側面当接部33a裏面のペン後端側の端には、断面
L字状の軸当接部材50の一方の板部がボルト51でね
じ留め固定されており、他方の板部が後端当接部33b
側とは反対側に垂れた軸当接面を構成している。
【0031】各着色ペン31の着色芯部31aの光ファ
イバFを介した対向側には、各着色ペン31の替芯で構
成された同色インクの対向側着色芯部(対向側ファイバ
着色手段)52が設けられている。各対向側着色芯部5
2は共通の芯部固定部材53に基端部が挿通固定されて
おり、芯部支持部材はボルト54でねじ留め固定された
脚部55を介して本体基台45に支持されている。ま
た、各隣接する着色ペン31間に対応する位置には、供
給される光ファイバFを挿通させたファイバガイド56
(スプリング、ダイス等)が設けられている。
【0032】以上の構成のファイバ着色部30は、以下
の動作により供給される光ファイバFの表面を着色す
る。
【0033】着色ペン31の着色芯部31aは、ペン移
動用アクチュエータ49が稼働していない常時には、可
動部材37がコイルスプリング43によりペン後端側に
付勢されているため、光ファイバFの表面に対する非接
触位置に位置付けられる。従って、このときには光ファ
イバFの表面の着色がなされない。7つの着色ペン31
全てがこの状態にあるときは、布線ヘッドからは無着色
の光ファイバFが供給される。
【0034】そして、制御部より光ファイバFに所定の
色で着色するべく信号が発せられたときには、対応する
いずれかの着色ペン31のペン移動用アクチュエータ4
9が信号を受けて軸49aをペン先側に移動させる。ペ
ン先側に軸49aが移動するとその先端が当接する軸当
接部材50をペン先側に押圧し、それに伴って、ボール
ブッシュ36がリニアシャフト39を摺動し、コイルス
プリング43の付勢に抗して移動部材がペン先側に移動
する。これによって、ペンホルダ33及び着色ペン31
も同一の移動をし、着色ペン31の着色芯部31aは、
光ファイバFの表面に接触する接触位置に位置付けられ
る。このとき、着色芯部31aがそれに対向する対向側
着色芯部52に当接すると共に、供給される光ファイバ
Fを両者で挟むことにより、光ファイバFの表面の着色
がなされる。なお、ファイバガイド56が設けられてい
るので、着色芯部31aが光ファイバFを押圧すること
により光ファイバFの走行路が乱れても、光ファイバF
が隣接する対向側着色芯部53に接触するということが
ない。
【0035】このファイバ着色部30には7本のそれぞ
れインクの色が異なる着色ペン31が用いられているの
で、ペン移動用アクチュエータ49を切り替えて駆動す
ることにより光ファイバFの7種類の着色が可能であ
り、全てのペン移動用アクチュエータ49の駆動を停止
して無着色とすることを加えると、全部で8種類の光フ
ァイバFの色分けが可能となる。
【0036】次に、このファイバ布線装置Aを用いて製
造されたファイバシート及びその製造方法について説明
する。
【0037】図6に、8個のポート、8個のチャネルの
入力を、8個のポート、8個のチャネルの出力への変換
を行う、8×8光マトリクス変換ファイバシート400
を示す。ここで光マトリクス変換ファイバシートとは、
一般に、m個のポート、n個のチャネルの入力を、n個
のポート、m個のチャネルの出力への変換を行うファイ
バシートのことである。
【0038】入力側410には、8本の光ファイバをま
とめて一つのコネクタ430に結合している8個の入力
ポート411〜418が、樹脂製のシート3外に突き出
て並んでいる。出力側420の出力ポート421〜42
8も同様に、入力ポート411〜418とはシート3の
反対側に突き出て並んでいる。
【0039】光ファイバFの配線に関しては、例えば、
411の入力ポートを取り上げてみると、8本の光ファ
イバ(8チャネル)を束ねているが、これらの光ファイ
バFはシート3上で分かれて、それぞれ1本ずつ8つの
出力ポート421〜428に配線されている。このこと
は、残りの符号412〜418の入力ポートに関しても
同じである。そして、この光マトリクス変換ファイバシ
ート400は、入力ポート411〜418が同じである
光ファイバFが同一色に着色されている。すなわち、例
えば、符号411の入力ポートから出た8本の光ファイ
バFは全て同一色の赤色に着色されており、出力ポート
421〜428にはそれぞれ1本ずつの赤色の光ファイ
バFが含まれている。
【0040】図7は、図6の光マトリクス変換ファイバ
シート400の原ファイバシート500を示した図であ
る。原ファイバシート500は、光ファイバFを布線し
終えた状態のもので、この状態からシート3の外側に突
き出した光ファイバFを切断して、コネクタ430を取
り付けると、光マトリクス変換ファイバシート400が
出来上がる。
【0041】この原ファイバシート500の布線は、シ
ート3上に設けられた粘着層に光ファイバFを付着固定
させることにより行われるものであり、その際、1本の
光ファイバFのみが用いられ、途中で切断せず連続し
て、一筆書きの要領で布線されて、原ファイバシート5
00が形成されている。
【0042】光ファイバFの布線は、シート3外の布線
開始端510から行い始める。図7では、布線開始端5
10は、シート3の下側の入力側にあり、光ファイバF
はそこから配シート3上に布線され、それからシート3
を外れて、シート3の上側の出力側の方に配線される。
そして、出力側の反転ループ部540で円弧状に向きを
反転するように布線されて、再度シート3上に布線され
る。それからまたシート3から下方の入力側に外れて、
入力側の反転ループ部530で円弧状に反転して、再び
シート3上に布線される。以上のことを繰り返して、原
ファイバシート500が出来上がる。なお、布線された
光ファイバの最後の部分は、出力側に存していて、切断
され布線終了端520となる。
【0043】そして、このとき、制御部でファイバ着色
部30のペン移動用アクチュエータ49の駆動制御を行
うことにより、入力ポート411〜418が同一である
シート3上の光ファイバFが同一色となるように光ファ
イバFの表面を着色する。例えば、布線開始端510か
ら符号411の入力ポートから出る光ファイバFの布線
を行う際には、光ファイバFを赤色に着色するように
し、それが終了したときには、反転ループ部530で着
色ペン31を切り替えて符号412の入力ポートから出
る光ファイバFの表面を青色等に着色して布線を行うよ
うにする。符号413〜418の入力ポートから出る光
ファイバFもそれぞれ同様にして着色を切り替える。
【0044】上記構成のファイバ布線装置Aを用いて供
給される光ファイバFの表面の着色により色分けして布
線を行うようにすれば、光ファイバFの色分けにより、
光ファイバFのパターン乱れが生じても光ファイバFの
色を判別してコネクタ430を装着することにより、そ
の装着間違いによる配線ミスを未然に回避することがで
きる。
【0045】また、コネクタ430装着間違い等を画像
処理装置を用いた製品検査を行うことにより検出するこ
とができる。
【0046】さらに、製造される光マトリクス変換ファ
イバシート400の見た目がカラフルとなり、製品に付
加価値を付けることができる。
【0047】また、最大8種類の色分けが可能であり、
多数の光ファイバFが設けられた他の種類のファイバシ
ートであっても各光ファイバFの区別ができるように着
色することができる。
【0048】さらに、対向側着色芯部53を備えている
ので、光ファイバFが着色芯部31aと対向側着色芯部
53とで挟まれ、光ファイバFを確実に、しかもその全
周を着色することができる。
【0049】(実施形態2)図8及び9は、本発明の実
施形態2に係るファイバ布線装置Bのファイバ着色部6
0の構成を示す。
【0050】このファイバ着色部60は、供給される光
ファイバFの走行方向に対して直交する方向に軸を有し
且つ回転可能に支持された円盤状のペンホルダ61を有
している。ペンホルダ61の周端近傍には、円周を描く
方向にペン保持孔61aが等間隔をおいて設けられてお
り、7つのペン保持孔61aにそれぞれインクの色が異
なる着色ペン62がペン先を光ファイバF側として貫通
状態に摺動可能に挿通保持されている。各着色ペン62
は不図示の付勢手段によってペン後端側に付勢されてい
る。また、ペンホルダ61は、7つのうちの1本の着色
ペン62の着色芯部(ファイバ着色手段)62aが光フ
ァイバFに接触し得るように位置付けられて設けられて
いる。
【0051】各着色ペン62の着色芯部62aの対向側
には、その替芯で構成された同色インクの対向側着色芯
部(対向側着色手段)63が設けられており、それらは
共通の円盤状の芯部固定部材64に基端部が挿通固定さ
れている。その芯部固定部材64はペンホルダ61と同
軸に回転可能に支持されている。ペンホルダ61及び芯
部固定部材64は、それぞれ第1及び第2回転用アクチ
ュエータ65,66により同期して回転するように構成
されており、光ファイバFに接触し得る位置に所定の着
色ペン62を選択して位置付けられるようになってい
る。また、その位置の着色ペン62の後方にはペン移動
用アクチュエータ67が設けられている。各ペン移動用
アクチュエータ67はその軸67aがペン軸方向に移動
可能となっており、不図示の制御部でその移動制御され
るようになっている。
【0052】以上の構成のファイバ着色部60は、以下
の動作により供給される光ファイバFの表面を着色す
る。
【0053】第1及び第2回転用アクチュエータ65,
66によりペンホルダ61及び芯部固定部材64が同期
して回転し、所定の着色ペン62の着色芯部62aとそ
れに対向する対向側着色芯部63との間に光ファイバF
が位置付けられたときにその回転を停止することによ
り、その着色ペン62が選択されることとなる。
【0054】選択された着色ペン62の着色芯部62a
は、ペン移動用アクチュエータ67が稼働していないと
きには、付勢手段によりペン後端側に付勢されているた
め、光ファイバFの表面に対する非接触位置に位置付け
られる。
【0055】そして、制御部より光ファイバFに所定の
色で着色するべく信号が発せられたときには、ペン移動
用アクチュエータ67が信号を受けて駆動し、軸67a
をペン先側に移動させる。ペン先側に軸67aが移動す
るとその先端が当接する着色ペン62の後端をペン先側
に押圧する。これによって、着色ペン62の着色芯部6
2aは、光ファイバFの表面に接触する接触位置に位置
付けられる。このとき、着色芯部62aがそれに対向す
る対向側着色芯部63に当接すると共に、供給される光
ファイバFを両者で挟むことにより、光ファイバFの表
面の着色がなされる。
【0056】このファイバ着色部60には7本のそれぞ
れインクの色が異なる着色ペン62が用いられているの
で、ペンホルダ61及び芯部固定部材64を回転させて
着色ペン62の選択を行なってペン移動用アクチュエー
タ67を駆動することにより光ファイバFの7種類の着
色が可能であり、ペン移動用アクチュエータ67の駆動
を停止して無着色とすることを加えると、全部で8種類
の光ファイバFの色分けが可能となる。
【0057】その他の構成、作用及び効果は実施形態1
と同一である。
【0058】(実施形態3)図10及び11は、本発明
の実施形態2に係るファイバ布線装置Cのファイバ着色
部70の構成を示す。
【0059】このファイバ着色部70は、軸部のファイ
バ挿通孔71aを光ファイバFが送られるように設けら
れた円盤状のペンホルダ71を有している。ペンホルダ
71には、それぞれインクの色が異なる7本の着色ペン
72が、ペン先を軸部の光ファイバF側を向くように、
その長手方向の所定距離を移動可能に保持されて放射状
に設けられている。各着色ペン72は、不図示の付勢手
段によりホルダ半径方向外向きに付勢されている。そし
て、各着色ペン72の後方には、ペン移動用アクチュエ
ータ73が設けられている。各ペン移動用アクチュエー
タ73はその軸73aがペン軸方向に移動可能となって
おり、不図示の制御部でその移動制御されるようになっ
ている。
【0060】以上の構成のファイバ着色部70は、以下
の動作により供給される光ファイバFの表面を着色す
る。
【0061】着色ペン72の着色芯部72aは、ペン移
動用アクチュエータ73が稼働していない常時には、付
勢手段によりホルダ半径方向外向きに付勢されているた
め、光ファイバFの表面に対する非接触位置に位置付け
られる。従って、このときには光ファイバFの表面の着
色がなされない。7つの着色ペン72全てがこの状態に
あるときは、布線ヘッドからは無着色の光ファイバFが
供給される。
【0062】そして、制御部より光ファイバFに所定の
色で着色するべく信号が発せられたときには、対応する
いずれかの着色ペン72のペン移動用アクチュエータ7
3が信号を受けて軸73aをホルダ中心向きに移動させ
る。ホルダ中心向きに軸73aが移動するとその先端が
当接する着色ペン72の後端をペン先側に押圧する。こ
れによって、着色ペン72の着色芯部72aは、光ファ
イバFの表面に接触する接触位置に位置付けられる。こ
のとき、図12に示すように、着色芯部72aの先端の
ファイバ嵌入部72bに光ファイバFが嵌入されて、そ
の表面全周の着色が行われる。
【0063】このファイバ着色部70には7本のそれぞ
れインクの色が異なる着色ペン72が用いられているの
で、ペン移動用アクチュエータ73を切り替えて駆動す
ることにより光ファイバFの7種類の着色が可能であ
り、全てのペン移動用アクチュエータ73の駆動を停止
して無着色とすることを加えると、全部で8種類の光フ
ァイバFの色分けが可能となる。
【0064】その他の構成、作用及び効果は実施形態1
と同一である。
【0065】(その他の実施形態)なお、上記実施形態
1〜3では、供給される光ファイバFに直接接触してそ
の表面の着色を行う構成としたが、特にこれに限定され
るものではなく、インクジェット方式のように非接触で
光ファイバ表面を着色するものであってもよい。その場
合、ペン移動用アクチュエータ等のペンを移動させる構
成が不要となる。
【0066】また、実施形態1及び2では、対向側ファ
イバ着色手段として、着色ペンの替芯を用いたが、特に
これに限定されるものではなく、スポンジ等にインクを
染み込ませたもの等であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係るファイバ布線装置A
の斜視図である。
【図2】本発明の実施形態1に係るファイバ布線装置A
のファイバ着色部の正面図である。
【図3】本発明の実施形態1に係るファイバ布線装置A
のファイバ着色部の矢視Aの正面図である。
【図4】本発明の実施形態1に係るファイバ布線装置A
のファイバ着色部の矢視Bの正面図である。
【図5】図3の要部拡大図である。
【図6】光マトリクス変換ファイバシートの平面図であ
る。
【図7】光マトリクス変換ファイバシートの原ファイバ
シートの平面図である。
【図8】本発明の実施形態2に係るファイバ布線装置B
のファイバ着色部の正面図である。
【図9】図8における矢視Cの平面図である。
【図10】本発明の実施形態3に係るファイバ布線装置
Cのファイバ着色部の正面図である。
【図11】図10における矢視Dの正面図である。
【図12】本発明の実施形態3の着色芯部の正面図であ
る。
【符号の説明】
F 光ファイバ 31a,62a,72a 着色芯部(ファイバ着色手
段) 43 コイルスプリング(付勢手段) 49,67,73 ペン移動用アクチュエータ 52,63 対向側着色芯部(対向側ファイバ着色手
段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 生西 省吾 兵庫県伊丹市池尻4丁目3番地 三菱電線 工業株式会社伊丹製作所内 Fターム(参考) 2H038 CA33 CA52 4G060 AA03 AA20 AC09 AD58

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバによる複数の配線が設けられ
    たファイバシートの製造方法であって、 上記各配線の光ファイバの表面を着色することにより色
    分けして布線することを特徴とするファイバシートの製
    造方法。
  2. 【請求項2】 光ファイバを布線するために用いられる
    ファイバ布線装置であって、 布線される光ファイバの表面の着色及び不着色の切替が
    可能なファイバ着色手段を備えていることを特徴とする
    ファイバ布線装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載されたファイバ布線装置
    において、 少なくとも3色以上による光ファイバの着色分けができ
    るように構成されていることを特徴とするファイバ布線
    装置。
  4. 【請求項4】 光ファイバを布線するために用いられる
    ファイバ布線装置であって、 布線される光ファイバの表面との接触位置と非接触位置
    との間を移動可能に構成され、光ファイバ表面に接触す
    ることにより着色するファイバ着色手段と、 上記ファイバ着色手段を上記非接触位置側に付勢する付
    勢手段と、 上記ファイバ着色手段を、光ファイバ表面の着色の際、
    上記付勢手段の付勢に抗して上記接触位置に移動させる
    ペン移動用アクチュエータと、を備えたことを特徴とす
    るファイバ布線装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載されたファイバ布線装置
    において、 上記ファイバ着色手段に対向して設けられ、該ファイバ
    着色手段が上記接触位置に移動した際、該ファイバ着色
    手段との間で光ファイバを挟むと共に該ファイバ着色手
    段と同一色で光ファイバ表面を着色する対向側ファイバ
    着色手段をさらに備えたことを特徴とするファイバ布線
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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